1: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:00:16.99 ID:wrArN0sl0
ある休日の午後、昼食をとった後は藍子と並んでリビングのソファに座っていた。
同棲を始めて約半年、この生活にもずいぶんと慣れてきた。
「あの、どうかしましたか?」
結婚を半年後に控え、これまで生きてきた中で今が一番幸せだと断言できる。
「急にニヤニヤしないでくださいよ……変質者みたいですよ?」
冷たい目で見られるのもそれはそれでい――ともかく、今の状態は順風満帆と言っていい。
「はぁ……なんとなく考えていることがわかるのが、わかってしまうのが……」
大きくため息を吐く、高森藍子26歳。
幸せの絶頂に居る永で、唯一の問題と言えば――
「……あなた?」
最近、藍子が可愛くなったのだ。
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2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:00:51.64 ID:wrArN0sl0
当然だが、藍子は昔から可愛かった。
こんなことは今更言うまでもない真理だが、そういうことではなくて……。
目に居れても痛くないというか、1日中愛でていたいというか。
我ながら、重症だと思う。これが恋は盲目というやつなのだろう。
3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:01:18.24 ID:wrArN0sl0
そう言われても、せっかくの休日だ。
目の前に藍子がいてずっとお預けというのもなかなか辛いものがある。
「藍子が可愛いのが悪い」
4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:01:48.13 ID:wrArN0sl0
「いたた……」
体を起こすと、藍子が頭を押さえていた。
こうなるくらいなら初めからやらなきゃいいのに。
5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:02:21.28 ID:wrArN0sl0
「じゃあ取ってくるから退いてくれないか?」
「ん〜〜」
6: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:02:47.90 ID:wrArN0sl0
「危ないから動くなよ」
「はーい♪」
7: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:03:17.41 ID:wrArN0sl0
「はい、終わり」
「ありがとうございました」
8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:03:46.23 ID:wrArN0sl0
「はい、終わりましたよ」
耳かきは終わり……とはいえ、これはいいな……。
9: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:04:14.52 ID:wrArN0sl0
「起きてください」
「はいはい」
10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:04:40.79 ID:wrArN0sl0
「でもなんかなぁ……」
「なにか不満でもあるんですか?」
11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:05:20.07 ID:wrArN0sl0
「この甘えん坊め」
「だって、これは私だけの特権だもん♪」
12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:06:03.44 ID:wrArN0sl0
以上です。短いですが、お付き合いいただきありがとうございました。
こんな休日過ごしてみたいなぁ……
13:名無しNIPPER[sage]
2016/08/29(月) 12:35:47.89 ID:3xKFZBrBo
おつ
藍子に絶対特権主張されたいだけの人生であった……
14:名無しNIPPER[sage]
2016/08/29(月) 12:37:24.20 ID:/X3eFkujo
藍子とゆるふわな老後を送りたいだけの人生だった
15:名無しNIPPER[sage]
2016/08/29(月) 14:15:35.50 ID:lSfj0DfP0
乙
藍子といちゃつき合いたいだけの人生だった
16:名無しNIPPER[sage]
2016/08/29(月) 14:46:45.17 ID:dyr1n4Mmo
乙
藍子と付き合ってるのに愛梨とセックスしてそれを目撃され殺されたいだけの人生だった
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