19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:45:39.09 ID:jzgcTAa+0
裕子P[ねぇ、ちょっといいかしら]
[……なんだ]
襲撃者達のリーダーと思わしき男が反応したのを僥倖とばかりに、プロデューサーは直ぐ様会話を続けていく。
裕子が変わってしまってからいつの間にか慣れてしまったこのような作業も、裕子が裕子でいられるようにするには
必要なことだと必死に自分に言い聞かせながら。
裕子P[貴方達、もしかして裕子が欲しいのかしら?]
[ああ欲しいね。むしろお前はあんなすさまじい力を持つガキを手懐けているくせに、なにをしている?]
裕子P[なにって……アイドル活動のサポートよ。あの子のためにね]
[アイドル活動! ハッ、くだらんな]
裕子P[その辺りは議論するつもりないわ。それよりも――]
襲撃者達の組織へちひろが援助する方向で交渉を行おうとした瞬間部屋の扉が開き、そこに立っていた裕子の姿を
見たプロデューサーは絶句し、襲撃者達もまた信じられないといった顔で裕子を見た。
【馬鹿な……ここには誰もこれないよう部下に見張らせてたはず! お前どうやって!】
思わず母国語で叫んだリーダーの男に対して、裕子は笑ってみせた後真顔で返答する。
裕子【見張りの皆さんなら、今頃ぐっすり夢のなかですけど】
洗脳や催眠に対して訓練を積ませた部下達で守りを固めていたにもかかわらず、裕子がここに現れた。
それだけでなく彼女の言葉が事実なら、今頃自分の部下達は……。
「「「這個怪物ー!!」」」
BLAN! BLANBLAN! BANGBANG!!
その場にいた襲撃者達は裕子の気配に呑まれ射撃を開始する。いくつも銃によって無数の弾丸が撃ち込まれていく様を
見ながら、プロデューサーは別のことで裕子を心配していた。
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