過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:49:10.27 ID:jzgcTAa+0

裕子P(ユッコどうして……ショーは……!)

予定では未だ裕子のショーの最中であり、それが終わるまでは戻ってくるはずがないと信じていたプロデューサーは、
目の前で銃撃を浴びる裕子がショーを放棄してきたことに心を痛める。

裕子P(ユッコが……また変わってしまった……)

力に目覚めた日から少しずつ裕子の中で何かが失われていくのを見てきたプロデューサーにとって、ショーこそが
裕子の人間性を繋ぎ止める最後の手段だと考えていた。
しかし実際はそれも見当違いであり、こうして裕子はショーをあっさりと放棄してこちらに来てしまった。

もちろん力に目覚めたことで、こんな事態にも対処出来るようになったと裕子は喜ぶかもしれない。
だが、プロデューサーにとってこの変化はあまりにも悲しい方向で、そしてそれを止めることが
出来ない自分がなによりも腹立たしかった。
 
KLIIIIIN……。KLIIIIIN……。

そんなプロデューサーの怒りを沈めるかのように、無数の薬莢が床に転がり、物悲しい金属音を辺りに響かせる。すでに
襲撃者達は手持ちの弾丸をすべて使い切っており、彼らは皆これで相手を殺せただろうという希望があった。

裕子「……ふぅ」

無論もはや通常の物理攻撃で殺せるような存在ではなくなっていた裕子は、撃ち込まれた弾丸全てを自分の周囲に
浮かび止めて一息つくと、球状に集まった弾丸を一気に手元に集め始める。

【馬鹿な……】

リーダーの男が絶望に満ちた顔になるのを淡々と見つめながら、裕子は次々と弾丸をサイキックで圧縮していき、
一つの巨大な鉛球を形成していく。まるで粘土か何かをこねくり回しているかのように金属を自在に弄ぶ姿は
あまりにも人間離れしていて、それだけで襲撃者の中で気の弱い1人は失禁しかける。

裕子「あと……それも下さい」

さらに追加とばかりにサイキックで襲撃者達の武器を全て一瞬で奪いとった裕子は、それすらもぐにゃぐにゃと
飴のように練っては、手元で大きくなる鉛球に埋め込んでいく。



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