過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:51:55.48 ID:jzgcTAa+0

【ひ……】

襲撃者達は皆これからなにが起きるのかわからない恐怖に襲われるも、いつの間にか裕子のサイキックによって
足を動かすことを封じられており、目の前で出来上がっていく謎の物体が恐ろしいのに、誰も逃げ出すことが出来ない。

裕子「そしてこれを引き伸ばせば……出来た」

そうしている内についに銃と弾丸であったものを別の道具へと創り変えた裕子は、少しだけ嬉しそうに頷きながら
襲撃者達を見渡す。彼女が創りだしたのは黒色の巨大なスプーンで、それはすでに人の背丈ほどもある長さになっていたが、
裕子はそれを片手で持ち上げると、まるでハンマーのように地面に叩きつけた。

GOUUUUNN!!

鈍い音がスプーンの先端を中心として空間を貫き、その音を聞いた襲撃者達は全員立ったまま深い眠りにも似た状態に
陥る。ゆらゆらと揺れ視線の定まらない男達は、裕子がフィンガースナップをすることを止められない。

パチンッ。

裕子「さて、あなた達はプロデューサーを殴ったり蹴ったりしましたね?」

「「「是的……」」」

パチンッ。

裕子「……なら、あなた達はこれから窓を開けて、そこから……」

本当ならこのような手法を用いずとも裕子の力は人を操れる段階に来ていたが、プロデューサーへ自分がなにをしているかを
示すために彼女はあえて手間な方法を選ぶ。なぜなのか? それはもはや裕子自身では、罪の意識が希薄すぎて自分の
行っていることが悪いことなのかどうなのかの判別が難しくなっているからだ。

裕子「そこから、とりあえず皆さん笑顔で飛び降りて下さい!」

まるで無邪気な子供のようにそう命令した裕子であるが、プロデューサーが凄まじい勢いで首を横に振っているのが
視界の端に映り、これは悪いことなのだと理解すると、慌てて命令を撤回する。

パチンッ。

裕子「あ、やっぱり今の無しで……うーんと、そうだ、外のショーに私の代わりに出てください! 裸で!」



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