過去ログ - フレデリカの真冬のダンス
1- 20
1: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/11/30(水) 18:37:56.68 ID:7FZgc2Oz0
 ぼくは彼女の笑顔が好きだった。
 タタンタタンと、彼女は時々嬉しそうにステップを踏んだ。まるで世界が自分のものだと言うように、細く長い腕を精一杯広げて、彼女はくるっと回って笑うのだ。
 紅茶が美味しかったから。ケーキが甘かったから。晴れていたから。月が見えたから。とか。理由なんてなんでも良くて、あるいはどんなことでも理由になって、彼女は嬉しそうに笑いながら踊って見せた。
 フレデリカが目の前で笑ってくれれば、中途半端な日々も悪くないと思えるぐらい、ぼくは彼女の笑顔が好きだった。

SSWiki : ss.vip2ch.com



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
12Res/12.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice