過去ログ - 藤丸「レイシフトしたら冬木の聖杯戦争に参加する羽目になった」
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/05(木) 14:29:11.19 ID:/FmlzppH0
藤丸「同盟だって?」

凛からの思いがけない提案に,おもわずオウム返しをしてしまう.

凛「ええ,ほかのマスターとサーヴァントをすべて倒し,残りのマスターが私たち二人になるまでの同盟.
悪くはないと思うのだけど.」

凛に言われた言葉の意味を反芻する.
つまり,ほかのサーヴァントを2対1で蹴散らし,最後に俺たち二人で戦うようにするということか.
確かに魅力的ではあるが,しかし簡単に飲める話ではない.

藤丸「俺のメリットは?
さっきの話が本当なら,現在そのサーヴァントは使い物にならないんだろう?」

俺はアーチャーを差し,問いを投げかける.
それに対してアーチャーはやれやれといった表情でこちらを見て,こう答えた.

アーチャー「いやいや,私はアーチャーだからね.
前線で戦ってくれるサーヴァントがいれば支援くらいならできるさ.」

ごもっとも,だった.
アーチャー,キャスターはほかのクラスに比べ遠距離での攻撃に長けている.
しかしそれは裏を返すと,1対1での戦いにはあまり向いてないともいえる.
十全に実力を発揮するには,前線で戦ってくれるサーヴァントが必要なのだろう.

凛「そういうこと.
それに,この同盟の一番の目的は,バーサーカーを倒すことなの.」

アーチャーの台詞に続けて,凛が話を続ける.

凛「今回の聖杯戦争において一番やばいのは間違いなくバーサーカーよ.
あなたも単騎で行ったらきっと勝てない.
だって彼は・・・」

凛は一瞬言葉を止め,苦々しくこう言った.

凛「ギリシャ神話の英雄,ヘラクレスだから.」




ダヴィンチ「ヘラクレス・・・オケアノスぶりかな?」

凛の話を聞いたダヴィンチちゃんが苦笑いする.
俺が詳しい話が聞きたいと話した結果,凛の家に招かれることとなった.

凛「それにしても・・・ヘラクレスと戦ったことがあるって本当なの?」

凛が驚いたようにこちらを見る.
当然だろう.
話しているのがあの怪物を目にして生きているマスターだと聞けば,俺だって驚く.

藤丸「まぁ,一度だけ.
その時は多くのサーヴァントに助けてもらって何とか勝利したんだ.」

凛「へぇ・・・思った以上に優秀なのね,あなた.」

俺の話に興味津々といった風に相槌を打つ凛.
初対面の相手にこうまで言われてしまうと,少し照れくさくもある.

藤丸「そ,そんなことより,対策はどうするんだ?」

褒められて恥ずかしくなったので話題を変えてみる.
オケアノスではアークを使って何とか倒したが,今回ダビデ王はいない.
・・・となると,Aランク以上の12の宝具を用意しなければならない.

藤丸「俺のサーヴァントはAランク相当の宝具を持っているが,攻撃に使えるのは2種のみだ.
残り10回,どうやって撃破する?」

凛のサーヴァントの力は未知数だが,まさかAランク相当の宝具を10個も持っているはずはない.
まだ仲間を集めるのか,あるいは別の策があるのか・・・

アーチャー「それに関しては問題ない.10回どころか12回私が撃破しても構わんよ.
君たちはともかくあいつの足止めをしてほしい.」

アーチャーが自信満々にそう告げる.
12回一人で殺せる・・・だって?

藤丸「ちょっと待ってくれ,あいつは一度受けた攻撃を二度通すことはないんだぞ?それってつまり・・・」

アーチャー「簡単な話だ.」
アーチャーは俺の言葉を遮ると,にやり,と人の悪い笑みを浮かべ,とんでもないことを口にした.

アーチャー「Aランクを超える宝具を,12種用意すればよいだけだろう?」


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