過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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4:名無しNIPPER
2018/11/22(木) 16:29:13.73 ID:75DWSiyn0
 南條さんと一緒に入った普段に私が近づくことすらできなそうな超高級ホテルは、
 空を突き抜かんばかりに建物が高くそびえ、踏み出す足が緊張を覚えた。
 秋も深まる中で夜になれば肌寒くなる季節に、
 冷えを感じることもなく、または汗ばむような暑さも覚えることもなく、
 徹底された空調管理とサービスの結果、酔いがどんどんと冷めてきて冷静になる。
 ここに来るまでの車内において、翌日からのイベント内容およびキャラ作りの必要性を説明され、
 すっかりお兄様大好きな妹に変貌した南條さんや、この度の機会を楽しみで仕方がない
 と言わんばかりにそわそわとしている金髪を模した私。
 傍から見ると滑稽極まりないんだけれど、周囲への波状効果は絶大なものがあったらしく、
 ホテルのスタッフや監視役として送り込まれている椎名関連のスパイ(南條さんにバレてる)には、
 ちょっと前まで酒を飲み干してたことは気づかれていない。
 部屋に戻ってもなお演技は続き、今日は睡眠を取るとなった時に南條さんの目つきが鋭くなり、
 誰かいるのかと思って振り返ったら、闇堕ちした東條希みたいな――
 確かに似ても似つかないのだけれど、一部分(オーラのこと、おっぱいじゃない)は
 彼女が希に似ているのか、希がこの人を模しているのか、
 私は判断つかなく、近づくたびに感じる得体の知れない空気――というより、嫌気。
 背中をツーっと指で撫でられているみたいな、えづきを覚えるような気持ち悪さに、
 ボロが出そうな気がして思わず顔を伏してしまった。

「ふふ、そんなに緊張せんといていいのよ?
 ウチには全部見えていたから――そのキャラ作りは」
「あなたは?」
「色欲の悪魔……あ、好色? ヒトの願望や欲望を力にしてる
 ――まあ、そんな、とりあえず人間じゃない程度に記憶してもらえればええんよ」
「絵里さん、まどマギのインキュベーターみたいなものです。
 邪悪極まりない――兄とは波長が合うんでしょうね、下劣さ加減で」


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