過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
1- 20
6:名無しNIPPER
2018/11/22(木) 16:30:45.61 ID:75DWSiyn0
 南條さんの中ではもうすでに目の前の相手は死亡フラグが建っているらしく。
 私はポットの側に置いてあった、緑茶のパックを手に取りお湯を入れた。
 100円以下のどこにでもあるようなインスタントと違って、香りも上品で――うーん、マンダム!
 ひとくち口をつけたら火傷しそうなくらい熱くて、ふうふうとコップに息を吹き入れた。
 キさん(仮)はそんな私たちの態度に頭痛を感じたのか、悪魔も頭が痛くなることがあるのね?
 なんていう私の感想を読んで気分でも悪くなったのか。

「あんまり私に舐めた口を叩かない方が良いわよ?」
「その台詞がすでに死亡フラグ――三下は」
「少しは力を見せつけたほうが良さそうね……まず手始めに」

 建物が揺れ始めた、震度で言えば2くらい。
 確かに欧州では驚かれるかも知れないけれど、日本での暮らしが長い私や、
 純血日本人の南條さんにとっては、またかくらいの認識で。
 怒り心頭に発したことによって何かの超常現象でも引き起こすのかと思いきや、
 ちょっと部屋を揺らしてみました程度の力に、やった本人でさえ首をひねってる。

「哀れですね、今のあなたの力の根源である善子さんの不幸属性は
 もう意味をなさない、力を使えば使うほど――」
「嘘でしょう!? だってアレだけの……恨みや呪い、妬み嫉み……
 彼女を形作っていた、黒澤家の!」
「人は成長をする生き物です、過去のしがらみなど今には何の意味もない
 たとえ、過去に不遇で不幸であっても、今の彼女には関係がない
 人間の力を見誤った時点でもう――あなたにはフラグが建っていたんです」

 そろそろ絢瀬絵里が主役じゃなくて、南條さん主役のスピンオフ物になりそうじゃない?
 彼女は否定するかも知れないけれど、明らかにオーラが一般人を遥かに超えてる輝かしさ。
 二杯目の緑茶に口をつけながら、何パックか持って帰って亜里沙とツバサに飲ませてみようか、
 どうやって持ち帰ろう、そういえばお酒を飲む前に持ち込んだカバンは置いてきてしまった。
 まあいいや、お腹に溜めておいて後日自慢でもしてあげよう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
782Res/1154.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice