げんきいっぱい5年3組 (オリジナル百合)
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21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:52:48.92 ID:4yJ+Tv6jO
お上品そうな顔をしていて、どこかお嬢様気質のある子だった。
あの子は、確か転校生だ。5年の時にこっちに引っ越してきたんだっけ。
トイレの入り口まで来て、みやちゃんが爪を研ぐように私の首を掴んだ。

「みやちゃん、ちょ、痛い痛い」

これ、確かみやちゃんが気に食わない時にやる癖だ。

「あの子、うざくない。嫌い」

みやちゃんは転校生をかなり嫌っていた。

「まあ、めんどくさい所はあるかもね」

やすはが頷くけれど、便乗はしなかった。

「でも、可愛いい所あるよ」

素直にお礼を言えない所とか、
声をかけるのも照れ臭そうな所とか。

「あゆむ君? 可愛い可愛くないでなんでも判断していいと思ってるのかな」

みやちゃんが体に抱き付く。

「とにかく、転校生とあんまり仲良くしないでよね」

みやちゃんはぷりぷりしながら、個室に姿を消す。
私はやすはと顔を見合わせる。やすはは少し呆れた顔をしていた。
やすはは態度が悪い時もあるけど、人に悪意を向けたりはしなかった。
そんなやすはは、私から見れば少し大人のように思えた。
みやちゃんは正反対で、気持ちに素直で言葉や手がすぐ出てしまう所があった。
みやちゃんにいじられるのは好きだったけれど、好き嫌いがはっきりしてしまう所には、対応に困った時もあったけ。
そう、それはこの時期だった。
班分けで、みやちゃんと別れてしまった時。
この後の1時間目でそれが起こってしまう。
その班分けから、私たちの仲は少しづつ様相を変えていったんだ。


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