げんきいっぱい5年3組 (オリジナル百合)
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22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:04:26.53 ID:4yJ+Tv6jO
そう、そして旅行の日の夜。私は二人に対してどっちつかずの最悪な対応をしてしまったんだ。
それを、もう一度味あわなくちゃいけないなんて。

トイレから戻ると、1時間目はすぐ始まった。
何か打つ手はと考える間もなく、時間は流れていった。
以下略 AAS



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:13:29.11 ID:4yJ+Tv6jO
それから授業を受けて、給食を食べたりして、私は本当に小学生に戻ったようだった。
その日、やすはもみやちゃんも委員会の活動があるらしく、私は一人で家に帰ることになった。

「あゆむ、ほんとに一人で帰れる?」

以下略 AAS



24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:19:59.95 ID:4yJ+Tv6jO
下駄箱の前で、靴が出席番号順に並んでいたのを思い出した頃に、つんつんとランドセルを突かれた。

「うん?」

「あの、一緒に帰ろう?」
以下略 AAS



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:37:34.07 ID:4yJ+Tv6jO
上林さんと一緒に帰ることで、みやちゃんを怒らせたくは無かったんだ。
みやちゃんが好きだったから。
嫌われたくなかった。
でも、今の私にはあまり関係のないことだった。
なにせ、もう全てが過去のこと。
以下略 AAS



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:47:28.24 ID:4yJ+Tv6jO
上林さんと手を繋いで帰った。
この子はよく人と手を繋ぎたがった。
でも、みやちゃんの手前いつもやんわりお断りしていた。
なんだか、保護者の気分。
こちらが家まで連れて行ってあげているような。
以下略 AAS



27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:59:27.33 ID:4yJ+Tv6jO
「最悪よ。最悪の最悪。もう、行きたくない」

ですよね。
まさに、犬猿の仲。
そんな可愛いものでもないか。
以下略 AAS



28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:04:26.47 ID:4yJ+Tv6jO
「そう?」

「なんだか落ち着いてて、変。あなた、いつもおどけてた。ピエロみたいに」

そんな風に見られてたんだ。
以下略 AAS



29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:16:12.80 ID:4yJ+Tv6jO
家に帰って、帰っていた母親に今起こっている問題を説明した。
もちろん、まともに取り合ってはもらえなかった。
代わりに、体温計と風邪薬を差し出された。
このくらいの子どもはよく意味不明なことを思いついて、
現実とごちゃ混ぜにするのよ、と後から帰ってきた父親にあらましを説明して、ため息をついて言った。
以下略 AAS



30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:30:04.85 ID:4yJ+Tv6jO
学校が半日で終わった日、保険証を持って一人で病院に行ったが、両親ときてくださいと突っぱねられた。
帰り道、家に帰るのも億劫になり、公園に行って一人絶望的な気分でブランコに座っていた。
この錆びついた鎖も、この公園自体老朽化が進んで危ないからと、今では何もかも新しくなっていた。
今、今はどこにいった。
絶対にあるはずなのに。
以下略 AAS



31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:44:19.98 ID:4yJ+Tv6jO
無言で、隣のブランコに座った。

「あゆむ、何か隠してる」

「……」
以下略 AAS



32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:58:05.49 ID:4yJ+Tv6jO
子どもの言うことだ。
いちいち目くじらを立てることじゃない。
けれど、この頃の私はやすはとみやちゃんが私の世界の半分以上を占めていた。
もちろん、今の私はそう言った依存はしていない。
でも、そうだろうか。
以下略 AAS



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