アルビノの女「……いくらですか」黒髪の娼婦「お気に召すまま」
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◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/30(木) 00:21:49.29 ID:ZlPxzfiBO
黒いマスクを外した女は、企み深い笑みを娼婦へと投げかけた。
カウンターテーブルの割り箸は取り出され、木が裂ける小気味良い音が響く。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
マイドォアリガトウゴザィシタァ
女「…………中々、美味しかった」
娼婦「でしょう。しかも安い」
女「チェーンで食ったら二倍はしますね。……油が少々安っぽくて、お腹壊しそうですが」
娼婦「あら。義体でも胃もたれするの?」
女「私がいじってるのは下半身と脊髄、両腕までですよ。丁度、達磨みたいな感じです」
女「口から胃腸まで改造すると、味覚もなくなりますし。それに、どんなメシでも腹を下す体になる」
娼婦「それは困るわね。お水遊びも碌にできないんじゃなくて?」
女「確かにそれもありますね。電脳空間でやるセックスは、どっかしら無味乾燥なもんでして」
娼婦「でも、絶世の美女を何人でも侍らせられるんでしょう? こぉんな汚れた娼婦じゃなくても」
女「ありきたりなくらいでも意外と満足できるものですよ。都合のいいツクリモノなんて、むしろずっと面白くない」
娼婦「冷たいのねえ。私、少しは変わった女だと思うのだけれど」
女「誰が貴女がありきたりだと言いましたか。言葉尻を論うのはご勘弁願いたい」
娼婦「ふふ。やっぱり上客ね、貴女」
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