安部菜々「ちょっとえっちなウサミンボイス」
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6: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2017/07/14(金) 02:30:27.88 ID:Vq3CUo2i0

「……えっ!? ということは! そのお友達も気付いてたってことじゃないんですか…?」

「うっ…いや…それはないです…だから安心してこの話はもう」

「じゃあ、なんでわざわざプロデューサーさんにあんな昔の作品を…?」

「うぐぅぅっ!!」

「……もしかして何か隠してませんか〜?」


なんだなんだ!? 新生ウサミンは妙にキレるぞ…!


「ナナは恥ずかしかったけど全部白状したんですよ? プロデューサーさんも正直に話してくれないと…ナナは悲しいですよ〜…」

「うっ…くぅぅ…き、聞いても引かないでくださいね………」

「ナナがプロデューサーさんに引くだなんて、そんなことあり得ないですよ。心配ご無用です♪ キャハ☆」

「実は……」


そして白状してしまった。
そういう音声を聞きながらナニをするのかについては可能な限りボカしたつもりだが、菜々さんの真っ赤な顔を見る限り無駄なあがきだったかもしれない。
一度とはいえそういう作品に出演したんだ、その使途がわかっていて当然か…。


「きゃ、キャハ………」

「やっぱ引いてるじゃないですかぁ!」

「だ、大丈夫ですっ! 趣味は人それぞれですからねっ! 引いてないですよっ! そうじゃなくて、その……は、恥ずかしくてですね……っ」

「え…?」


頬を赤く染めている菜々さんは両手を胸の前で組んで、伏し目がちにチラチラとこちらを見ていた。
その仕草は本当に…勘違いしてしまいそうになるくらいに可愛らしくて、胸がツキツキと甘痒くなる。


「あの…そういうのがお好みなら……全部聴かれちゃったのかなぁって……始めだけとかじゃなくて……その…えっちなトコも…全部……」

「あ゛…い゛や゛……それは……はい……」


はいじゃないが。そう心中で突っ込んでも時すでに遅し。


「あぅぅ……ぁ…あの…ど、どうでしたか……っ?」

「えぇぇ…? ど、どうって……?」

「…………ナナの声…使えました?」

「〜〜〜〜っ!!」


この人は可愛いくせに何てことを聞いてくるのか…。
もし口に何かを含んでいたら、噴き出すか喉に詰まらせて死んでいただろう。
でも、これだけはちゃんと伝えておかなければいけない。


「それは…安心してください! ガラスの靴に誓って、菜々さんを汚すような真似はしていませんからっ!」


それは偽らざる事実。
内なる悪い魔法使いに何度となく唆されそうになったが、彼女のプロデューサーとしての一線は守った。
確かに守ったのに…


「むぅ…そうなんですかぁ……。それは…ちょっと悔しいです…」


それなのに菜々さんは何故が不満げな視線を送ってきた。



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