【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 21:41:17.95 ID:u1xI7N2CO
ミョウジョウ学園から映画館のあるショッピングモールに行くにはバスを使う必要がある。
幸いにも目的のバスのバス停は学園のすぐ前にあり、晴達四人は同じくショッピングモールに行くのであろうミョウジョウ学園生複数名と共に目的のバスに乗った。
バスに先客はほとんどおらず晴達四人は首尾よく最後列の五人席に並んで座れた。席順は右端窓側に千足、その隣に柩。真ん中に四人のバッグを置いて晴、そして左端窓側に兎角という並びであった。
『それでは発車します』
アナウンスと共に乗車口が閉まりエンジンが回転し停止していたバスが発進する。
ぐんとバスが前進するまさにその瞬間、晴と柩は同時に持っていたスイッチを入れた。
「……っ!?」「ふっ!?……んくっ……」
そしてそれと同時に兎角と千足が体を強張らせる。
「桐ヶ谷……人が……」
赤い顔をした千足がか細い声を出すも対する柩の方は涼しい顔をしていた。
「大丈夫ですよ。座席で影になってますしエンジンの音で多少の物音なら聴こえませんよ。もっとも……」
柩は右手を千足の太ももの上においた。今日千足は柩のリクエストで膝丈程度のスカートをはいていた。つまり柩が手を置いた先は千足の生足であった。
「千足さんが大声を出したら気付かれちゃうかもしれないですけどね」
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