【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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36:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 23:40:53.05 ID:u1xI7N2CO
「っつ……ぅっ!?……晴っ!」

 思わず兎角は小声ながらも叫んだ。二度も極大の絶頂の直前で待ったを食らったのだ。もはや兎角の体は限界に達していた。膝は震え歯もガチガチとならしている。

「頼む……晴……」

「んー?」

「……イかせてくれ」

 とうとう兎角は哀願した。晴の袖をつかみ、普段なら絶対言わないような台詞で晴に頼み込んだ。
 しかし晴は「ふふっ」と笑うばかりであった。

 やがて晴は三度目の責めを始めるがそれも兎角の絶頂直前で中断された。
 三度目のお預けを食らった兎角は理解をした。晴はおそらく自分をイかすつもりがないということに。
 しかしその理由はわからなかった。わからないまま兎角はひたすらに混乱した。
 晴の責めは四回目に入った。これも最後までいかせてもらえないのだろうなと思いつつも兎角の体は反応し、そして絶頂を期待してしまう。

「はる……たのむ……」

 乱れる呼吸の合間に懇願するも晴はただ笑顔のままである。
 やがて兎角は苦しさに涙を流すも結局晴はやはり最後の最後でその手を止めた。

「はる……どうして……」

 震える声で尋ねる兎角。
 しかし晴は答えない。そして答えぬまま晴は再度兎角に手を伸ばす。
 ただ今度のそれは今までとは少し違っていた。
 晴は左右に分けてあったブラを取り中央のフックで留め、兎角の乳房をそこに丁寧に納めた。次に晴はブラウスの身頃も合わせボタンを順に閉めていく。
 兎角はわけがわからず思わず何をしているのかと晴に尋ねた。晴はさらっと答えた。

「何って、もうすぐ映画が終わるんでもとの格好に戻してるんですよ」

「なっ……!」

 兎角は思わず前を見る。
 スクリーンでは主人公の男が感慨深そうに炎上するビルを見つめていた。そこがストーリー上のどの場面かはわからなかったが晴の言葉通りならもうあと数カットもないところであろう。
 兎角は慌てて晴に詰め寄った。

「晴……!どうして……どうして最後までしてくれなかったんだ……!?」

 しかし晴は相変わらず笑顔のままで兎角の質問には答えなかった。映画はエンドロールに入った。
 やがてボタンを全部閉め、たくしあげたスカートを戻すところで晴は持っていたピンクローターを兎角に見せた。

「これも戻しておきますね」

 そう言って晴はショーツの隙間からローターを入れスカートを元に戻した。
 ちょうどそこで照明が点いた。兎角の格好はまさに映画が始まる前と同じ姿になっていた。
 まるでこの二時間がなかったことになったかのように。


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