【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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35:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 23:37:46.47 ID:u1xI7N2CO
しかしここで思いもよらぬことが起こった。
晴が手を止め、刺激を与えることをやめたのだ。
「……え?」
兎角は呆然とした。
快楽の激流はまさに最後の門を抜けようとしていたところだった。
しかし抜けはしなかった。その手前にて完全に失速をした。
「は、晴……?」
兎角は呆然としたまま隣の晴を見た。晴が自分を快楽の限界まで引き上げてくれると確信していたからだ。
しかし当の晴は「ん?」と笑顔で微笑み返しただけであった。青白いスクリーンの光の下ではその表情に込められた細かい意図までは読めなかった。
さらに理解できなかったのは兎角の快楽の波が一段落した頃、晴がその責めを再開したことであった。
晴は先程と同じように舌で舐め、指でつねり、そして挿入した。
一度冷えた体はやや鈍感になっていたがそれでも繰り返し刺激されると再度絶頂への高まりを覚えた。先程と同じように快楽が一本の本流となり、体という器がそれに耐えきれなくなり震えだす。
やがて脳が絶頂へのGOサインを出し、快楽の本流が体を駆け巡ろうとする。
そしてそのタイミングで晴はまた責めの手を止めるのであった。
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