14: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2018/03/15(木) 00:11:02.06 ID:LHPiSqGv0
「志希ちゃん志希ちゃん志希ちゃん!!!!」
『もぉー、朝からテンション高いねー……あたしねむいんだけど……』
「ゆ、夢じゃなかった!夢じゃなかったよ!?」
『え、なに、急に……しきちゃん話がわかりませーん』
「だ、だから、うえきちゃん!!うえきちゃんから何か生えてるんだって!!!」
触手を見た瞬間、強烈な勢いで寝室のドアを閉めた夕美は壊れそうな力で鍵を回すと、昨日テーブルの上に置いてあったはずの携帯が化粧台にあることを確認して、慌てて電話を掛けていた。
『えー?それ昨日話したじゃん。どうしたの記憶飛ぶほど気持ちよかった?』
「な、なっ!?」
志希の一言で昨日の情事が一瞬で蘇り、夕美は途端に顔を赤くする。
『昨日の夜は久しぶりにHOTだったねー、あたしも久しぶりに意識飛ばしちゃったー』
にゃはは、と電話越しに笑う相手だが夕美は笑っている場合ではない。
「いや、だからまだ変なのが部屋中にいるんだって!!どうしたらいいの!?」
ノコノコと出て行って再び襲われるなんてとんでもない。しかしこの寝室から出ないと玄関にも行けない。詰んでいる。
『え、なにが?』
しかし志希の声は暢気そのものである。夕美は自分がおかしいのかと頭を抱えたくなったが、そんなことをしている余裕もないため、昨夜のこととその後に関して志希に問い詰めるように尋ねた。
『ああ、"この子"をどうすればいいかって話?』
「……この子?」
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