【創作】「彼女はとても手が早い」
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14:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 21:57:01.60 ID:2/v3E0jz0
「……はっ」

ぼくは突然意識を取り戻した。
とても気持ちの悪い夢を見ていた。
夢の中では普通に友達が居て、一般的な学生らしい学校生活を送っていた。
現実とはかけ離れすぎていたために体が拒否してしまったのだろう。
ところで、いったいどれくらいの時間寝てしまったのだろうか。
ぼくはポケットに入っていた携帯を開いてみた。

「……11時、40分?二時間も寝過ごしてしまったのか……?」

9時40分まで借りる予定だったのに二時間オーバーだ。
保健室の先生はぼくを起こさなかったのか。
いや、その不自然よりも……。

なんだ、この不気味な静かさは……。

「……メール?」

時刻表示の下に妹からのメールが届いていたことに気付いた。
メールが来た時間は10分前。
タイトルは……「大変」?
一体なにが……。

『本文:
 添付した写真を見て』

「写真……?」


ぼくが開いたその写真には。


「天栄町の殺人鬼、白河町にも現る」という見出しで報道しているテレビの画面が映し出されていた。


「……まさか」


ぼくは震える手で、カーテンを開いた。
 



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