【創作】「彼女はとても手が早い」
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15:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 22:33:18.14 ID:2/v3E0jz0
「……あぁ、やっぱり。か」


当然だった。
これだけ静かだったら、誰もいるわけがなかった。


「……やっぱり、『来ていた』か」


違う。

「人と認識できるものが無かった」。

ぼくの正面には、赤い壁紙と絨毯が丁寧に敷かれていた。
ただ、そのインテリアはまともな人間なら受け入れられないもの。
やすらぎの地だった保健室は、
悪趣味なマッドサイエンティストの研究室へと変貌してしまったようだ。
ぼたぼたと肉片の落ちる生々しい音だけが、ぼくにはっきりと伝えている。

「天栄町の殺人鬼が、ここにも来てしまったのだ。と?」

――!!
ぼくは咄嗟に声が聞こえた保健室の入り口の方を見た。


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