【創作】「彼女はとても手が早い」
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7:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:55:32.69 ID:2/v3E0jz0
「遠慮しておくよ。確かにぼくも転校したばかりで友達はいないけど、
 ぼくみたいな根暗を友達にしたところで良い事はないだろ」

「えっ、キミも転校生だったんだ!奇遇だなぁ、私達いいお友達になれそうだね!
 私は明るさだけが取り柄だから、根明根暗コンビだね!おぉっ、明暗だけに名案だぁ!」

「座布団没収レベルだよ。とにかく友達は勘弁してくれ」

「もぉ〜、ノリ気じゃないなぁ」

ぷぅ、と頬を膨らませてしまった。
行動の一つ一つがとても明るい子で、素直で良い人だということはすぐに分かる。
だが……そういう人こそぼくに関わらせてはいけないだろう。
それが一番、彼女のためにもなるのだ。

「あ、そうだ!私は湊って言うんだ。瀬々流湊[せせらぎ みなと]。
 よく変な名前って言われるんだよね〜。
 瀬にくりかえしにながれるでどうやってせせらぎって読むんだ!って!」

「聞いてないよ」

「根暗くんが冷たいよぉ〜。湊ちゃん泣いちゃうよ?ぐすぐすだよ?」

湊という少女はちらちらとこちらを見ながら泣き真似をし始める。
いきなり変なのにからまれたなぁ……。
ぼくはかばんを湊の隣の席に降ろし、大人しく座る。


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