塩見周子「ちんこ生えた」
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1: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:30:42.55 ID:RSNyvt7K0
モバマスSSです。


2: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:31:41.14 ID:RSNyvt7K0
 目を開くと、見覚えのあるようなないような天井があたしを見下ろしていた。
 体を起こし、辺りを見回す。あたしの寝ているベッドがひとつと、小さな机がひとつ、それに化粧台が目に映る。
 簡素で清潔な、少し気の利いたビジネスホテルのシングルルームみたいな部屋だ。

 さて、ここはどこだろう?
以下略 AAS



3: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:32:55.16 ID:RSNyvt7K0
 薄い茂みの奥で、かくれんぼのヘタクソな子供のようにじっと身を屈めているそれは、科学的用語で言うところの男性器に違いなかった。
 頭をかかえて、大きくため息をつく。なにかの間違いなのは間違いないんだけど、なにをどう間違えてるんだ? これは。

 改めてベッドから降りてみると、また別の違和感があった。靴が大きいように感じる。それに、視点が少し低いような気がした。
 化粧台の前に立って鏡を見てみる。まず目につくのは髪だった。あたしは艶やかな黒髪になっていた。
以下略 AAS



4: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:34:50.94 ID:RSNyvt7K0
 状況の異様さのわりに、あたしは落ち着いていたと思う。
 というのも、この事態を引き起こしたであろう人物に心当たりがあったからだ。こんなことをしようと思うような人間も、こんなことができそうな人間も、あたしはひとりしか知らない。まず間違いなく、志希ちゃんの仕業だ。
 変な注射を打たれたとか、怪しい薬品を嗅がされたみたいな記憶はない。すると経口摂取か。事務所にあったもので、あたしが飲み食いしたもの――心当たりが多すぎる。
 この事務所は日頃から「勝手にお食べ」みたいな感じに置かれている食物がたらふくあったし、あたしは他の誰よりも勝手にたらふく食べていた。あたしに一服盛ろうと思ったら、こんなに簡単なことはないだろう。
 ともあれ、犯人が志希ちゃんなら、元に戻る手段を用意していないということはない。その点については信用している。
以下略 AAS



5: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:36:13.85 ID:RSNyvt7K0
 部屋に入ってきたのは夕美ちゃんだった。こちらを見て、驚いたようにぽかんと口を開けている。
 夕美ちゃん、比較的話が通じる相手だと思っていい。ありのまま説明すれば、わかってくれるはず。
 と、落ち着いているつもりでいたけど、やはり色々とありすぎて焦っていたんだろう。あたしは立ち尽くす夕美ちゃんに歩み寄ろうとして、サイズの合ってない靴であることを忘れていて、思い切りつんのめって、すっ転んだ。
 体が傾いた方向にさっきまで寝ていたベッドがあって、頭を打ち付ける。「あっ」と声を発して、夕美ちゃんが駆け寄ってくる。

以下略 AAS



6: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:38:08.27 ID:RSNyvt7K0
 仕方ないだろうこれは。誰もあたしを責めることはできない。
 責任問題は置いといて、これを夕美ちゃんに気付かれてしまうと、いささか居心地の悪い状況になる。位置関係的には、夕美ちゃんが気まぐれを起こしてほんのわずか後ろに首をひねる、あるいは視線を動かすだけで、これは視界に入ってしまう。
 なんとかうまいこと隠さんと、と体をよじり、下半身の姿勢を変えようとする。そして健闘むなしく、ちょうどなにかの気まぐれを起こしたらしい夕美ちゃんが後方に首をひねり、頬を赤らめながら顔をそむけた。神は死んだ。

「いや、その、違くてね」
以下略 AAS



7: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:39:03.26 ID:RSNyvt7K0
 あたしが勃起してしまったのは、たぶん一種の反射みたいなものなのだろう。性的な欲求とかそういうものじゃなかった。そして、それは遅れてやってきた。
 紅潮した顔を手のひらでぱたぱたと扇ぐ夕美ちゃんを見て、ノースリーブのブラウスから伸びる茹で卵みたいな白い肩を見て、なぜだかあたしは唐突に、痛烈に、『この子を抱きたい』と思った。
 あたしの手のひらが、吸い寄せられるように夕美ちゃんの胸のふくらみを撫でる。ブラウス越しにブラジャーの固さと、その奥の弾力が伝わってきた。
「きゃっ」と声を出して、夕美ちゃんが身を引いて立ち上がる。あたしは後を追うように跳ね起き、そのままベッドに夕美ちゃんを押し倒した。
 おさえがたい衝動だった。固くなったちんちんが、もうひとつの心臓にでもなったかのように脈動するのを感じた。
以下略 AAS



8: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:40:19.04 ID:RSNyvt7K0
 ベッドに仰向けになった夕美ちゃんに覆いかぶさり、無理矢理に唇を重ねる。
 夕美ちゃんが頭を振り、困惑したような目で見上げてくる。
 男になっているとはいえ、子供の体だ。腕っぷしで夕美ちゃんにかなうことはない。だけど、夕美ちゃんだからこそ、子供にケガをさせるような強い抵抗はできないはず、という計算が頭の片隅にあった。
 抵抗は、予想以上に小さかった。夕美ちゃんは押さえつけられた手を振りほどこうともせず、困ったような表情で言った。

以下略 AAS



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