【ミリマスR-18】満月の夜、狼と化した横山奈緒に襲われる話
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◆yHhcvqAd4.
[sage]
2020/10/08(木) 17:38:56.86 ID:CXB6n4GJ0
期間限定ガチャ「満月の夜にはご用心♡ 横山奈緒」を引けないのでムシャクシャして書きました。
【概要】
・横山奈緒が出てきます
・噛みつき描写がほんの僅かあります(派手な出血はしません)
以下行きます。12000字ちょっと。
2
:
満月に目覚めた狼 1
◆yHhcvqAd4.
[sage]
2020/10/08(木) 17:40:25.34 ID:CXB6n4GJ0
一軒の古びた家屋。築後そう経たない真新しいビルの屋上に、それは立っている。簡易的に組み立てられたハロウィンイベントの宣材用撮影スタジオは、コンクリートのフロアの上にあって、月明かりの下で異様な雰囲気を放っていた。ドアの内側には、森林を模した部屋が一室あり、その先の扉をくぐると、ロッジをイメージした家具類が並ぶ。室内の一角にある暖炉からは、炎の灯りに近い、ぼんやりとした橙色の光がゆらめいている。穴の空いた屋根からは、満月が雲の合間より時折顔を覗かせていた。
『正体を現した狼が赤ずきんに襲い掛かる』……。伝承の中で幾年も積み重ねられてきた光景を題材にしたハロウィンプロジェクト企画のワンシーンだった。童話の『赤ずきん』は子どもでもよく知っている話であり、被写体は可愛らしさあふれるアイドルだ。メルヘンチックな雰囲気で終始和やかに進行すると思っていた現場だったが、被写体二人のあまりに堂に入った演技に小屋の中は一種の異世界と化してしまい、その場の誰もが、得体の知れない緊張感に包まれていた。テーブルに手をついて見ているだけだった俺もその空気に呑みこまれ、声をあげてしまいそうになるぐらいに。
現場を仕切る監督が写真と映像にOKを出し、日程の終了が告げられた。一同の拍手が小屋の中へ響いたが、その拍手は、無事にスケジュールが終わったことよりも、この妖しい世界から現世に戻れることを保証された安堵が勝っていたのではなかっただろうか。少なくとも、俺はその証拠に、掌の汗をハンカチで拭いながら、肩から不安感が抜けていくのを感じていた。
以下略
AAS
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満月に目覚めた狼 2
◆yHhcvqAd4.
[sage]
2020/10/08(木) 17:42:38.88 ID:CXB6n4GJ0
ハリボテの木々を抜け、仮設スタジオの出口へひなたが姿を消したのを確認してから、奈緒は後ろ手に小屋の鍵をかけた。物音のしない空間に、カチリという無機質な音がこだました。そして、反響した金属音をかき消すかのように、小窓のカーテンも閉ざされる。
「で、相談ってなんだ、奈緒。別にこんな薄暗い場所でなくても劇場の中で――うわっ!」
前方からの衝撃に視界が回転した。さっきまで二人がいたベッドに体重を受け止めてもらい、一瞬閉じた目を開くと、きらめく牙が映った。
以下略
AAS
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:
満月に目覚めた狼 3
◆yHhcvqAd4.
[sage]
2020/10/08(木) 17:44:41.82 ID:CXB6n4GJ0
「なんぼ腹ペコでも、ホンマに食うわけ無いやないですか……下のお口でちょっと頂くだけですよ。最近、ご無沙汰やったし……あっ……! あかん、擦れただけで気持ちええ……頭おかしなってまう……」
奈緒が下腹部を擦りつけてきた。首筋にかかった溜息には熱と湿気がこもっている。布地越しに互いの腰が擦れる度、首のチョーカーとブラウスにあしらわれた薔薇から垂れ下がった三日月のアクセサリーが揺れ、月明かりを反射して薄闇にきらめいた。
獲物の輪郭を確かめるかのように、オオカミの舌があちこちを這い回る。温かくぬめぬめした器官が素肌に触れると意識がそこへ集中してしまい、ゾクゾクとした寒気にも似た何かが背中を駆ける。耳にかじりつかれ、顎の下をなぞられ、口の中まで蹂躙されているのに、抑えつけられたままの両腕は相変わらず動かせない。屈辱、恥辱と、目の前の体を抱きしめられない切なさが胸中に流れ込んでくる。ただでさえはねのけられないのに、体のあちこちに加えられる、舌と歯による攻撃が精神をかき乱して、筋肉に力をこめることもままならなかった。
以下略
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