過去ログ - イタリア百合提督「着任しました」
1- 20
19: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2016/12/29(木) 01:17:57.61 ID:gL06fQW50
更新遅くてごめんなさい…その分言葉を選んで書いているつもりです。これで百合成分を補給してもらえればと…百合成分多めにしたいのですがどうも真面目になりすぎているような…もうちょっと待っていてください、すぐ甘さ倍増になる(予定)ので

艦娘の略称は基本このSSのオリジナルです、史実でも略称があった場合は「人物紹介」にそう書き加えておきます(ごっちゃにしては混乱するでしょうし、何隻か実際に長い名前の艦がいますので…)
では続けます

ライモン「午後はどうなさいます?」

提督「そうね、なら執務…するほど書類は来てないし、出撃…しようにも艦隊の把握はまだしてないし…、お昼寝…は気持ちいいでしょうけど食べたばかりに寝るのはよくないし…。そうね、とにかく艦隊の把握に努めたいわ。ライモン、お願いね」

ライモン「ライモン…ですか」

提督「ごめんなさい!嫌だったかしら…?もし嫌ならちゃんと名前で呼ぶわよ?」

ライモン「いえ、あだ名とか、なんだかちゃんと「艦娘」として認めてもらえているというか、ただの「兵器」や「駒」として見られていないと思ったら…」(うるっ)

提督「あぁ、ライモン!泣かないで?私はあなたの事「兵器」だとか「替えがきく」なんて思っていないのよ?ね、ほら、抱きしめてあげるからおいでなさい?」

ライモン「すみません…ぐすっ…。わたし…この鎮守府で一番の古参だったから、相談相手も…頼れる人もいなくて…海軍の担当官には冷たい人も何人かいて…わたしたちの存在って何なんだろう、なんて考えると不安で…」

提督「そう、よくがんばったわね。でもこれからは私があなたたちの提督で、母親で、お姉さんになってあげるわ。ね、ライモン?」

ライモン「はい…なんだか、提督の前ではわたし、ずいぶん泣いたり笑ったりしています…きっと、提督のおかげです。それに、感情って、こんなに激しいものなんですね…この姿になって、やっとわかった気がします…」

提督「そうね、数十年ぶりに空を見て、身体も、時代も、こんなに変わったんだもの。ちょっと起伏が激しくなることもあるはずよ。ゆっくり、馴染んでいきましょう?」

ライモン「はい。でも、凛々しいわたしを見せたかったのに、ずいぶん情けないところを見せてしまいましたね。ちょっとくやしいです。これからはうんと活躍して驚かせてみせますね!」ちゅっ

提督「ふふ、ライモンのキス、ちょっと塩の味がしたわ」

ライモン「海軍ですからね///…では、作戦室にご案内します、ついてきてください」(なんだか勢いでしちゃったけど恥ずかしい///…でも、提督の唇、柔らかくて甘かったな…さっき抱きしめてもらった時も、胸、すごく大きくて柔らかかったし…けど、提督も女どうしだからこんなことを許してくれているのかな…それとも、わたしのこんな考え、認めてくれる人なのかな…もしそうなら…///)

提督「そうね、案内をおねがいするわ」(ライモン、大変だったのね。邪険に扱った担当官とかいうの…調べてローマにそれとなく伝えておこう…海軍長官の秘書さん、電話番号は登録してあるし…ああ、でもライモンのキス!初々しいのに結構熱いキス…とっても良かった///…まだ百合とか許されない時代に生まれた娘たちだし、抵抗はあるはずなのにこれなら…将来が期待できるわね///)


カツッ、カツッ、カツッ…木張りの床に足音が響く。あたりは大戦中の施設というだけあって古めかしいが、改修は済ませてあるらしく、ほこりっぽかったり、壁紙が剥がれていることもない。南向きの鎮守府は日当たりもよく、廊下の開け放たれた窓からさわやかな地中海の海風が入ってくる。眺めも抜群で、小さな岬に挟まれた、くぼんだ湾は波も穏やかで、施設の左右にはなだらかな砂浜が弧を描いている。前庭には、はたはたと風になびくイタリア国旗が掲揚され、周囲には花や灌木が植えられている。

提督「いい眺めねー。それにこんな気持ちのいい風は久しぶり。なんだか別荘にでもきたみたい」

ライモン「さすが提督ですね。ここ、昔は本当に別荘だったらしいですよ。大戦中に海軍が整備しかけたところで敗戦になって、結局倉庫にしていた時に「艦娘」と「深海棲艦」のことがあって、急遽整備したんだそうです」

提督「そうなの。でもこの大きさの別荘なら、きっと政治家とかのものだったのでしょうね」

ライモン「さあ、そこまでは…なにしろローマ帝国時代の別荘ですからね。でも、もしかしたらカトー(ローマの政治家で文章家「大カトー」とも。ポエニ戦争でハンニバルを下した。ひ孫に「小カトー」がいる)がここを散策したりしたかもと思うと、なんだか歴史を感じますよね」

提督「え、ここってローマの遺跡なの…鎮守府なんかにしていいのかしら…」

ライモン「いえ、遺跡はもっと裏山の方です。でも温泉施設なんかは再生してここまで引いてあるんですよ。薬効もあって、なんでも、「艦娘の修復効果」とかなんとか、とにかくわたしたちの傷が治るようになるんです。それに提督、ローマ時代の遺跡に遠慮していたら、わたしたちどこにも住めなくなっちゃいますよ?」

提督「確かに…実家にもあったもの、ローマ時代のアンフォラ(壺)とか…でもねぇ…」

ライモン「まあまあ。ちゃんと遺跡はよけてありますし、心配しなくて大丈夫ですよ。…ここです」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2068.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice