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▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-15冊目-【超電磁砲】 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇ :2010/09/28(火) 09:27:44.54 ID:W/Do5HU0

 [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。

・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOKです。中断回数はほどほどに。
・再開時には前回投下したものをお知らせしてください。
・可能な限り話の趣旨(カップリング、エログロ表現等)やレス数について投稿前に一言記述を。

その他にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換など、いろいろとお役立てください。


 [ 前スレ ]
 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-14冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283761119/


 [ 絹旗さんとのおやくそく ]
・投下時は名前欄にタイトルや総レス数を記載しておくと超わかりやすいですよ。
・新刊のネタバレ解禁は発売日の翌日からです。みなさん超注意してくださいね。
・ここは複数の書き手さんで超書いていくスレです。安価作品は超控えましょう。
・毎月中旬は接続できなくなるみたいです。まぁ数日の内に超直るんですけどね。
・たまに超変な人がいたりしますけど、構ったりせずに超無視しといてください。


 [ その他ルール ]
>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
・可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。
・前スレが埋まったのを確認した人は以下のスレにて『前スレのHTML化依頼』をお願いします。

 HTML化依頼スレ Part1
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/


 [ その他注意 ]
この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
メール欄に半角で『saga』(←sageじゃない)と入れると解除できます。
下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。

 パー速機能覚書・テスト
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1274855909/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710581803/

昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710247997/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710229065/

2 :◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇ :2010/09/28(火) 09:28:41.18 ID:W/Do5HU0

 [ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-11冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1280/12803/1280324048.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-12冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1281/12815/1281510545.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-13冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1282/12825/1282585289.html


 ◇これ以前のログはこちらから。
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1281/12815/1281510545.html#a2
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1281510545/2(専ブラ用)



 [ 誘導 ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください3
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285260665/

 ふと思いついた小ネタ(タイトル含む)を書き込むスレ3
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283434638/



 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 09:45:26.51 ID:S8h8.oYo
最速の>>1乙!
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 09:54:14.62 ID:yj76IwAO
どうやら私には>>1乙機能が備わっているらしいぞ?
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 10:19:56.23 ID:GRNLsIDO
結局>>1乙って訳
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 10:53:40.55 ID:ax9RxmMo
         \\
          (\\
           \\\
           (\\\\
           (\\\\\
            \\ | _________
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |    ii´ ̄ ̄`i
  ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ |..   !!_]     |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄(//// ̄\\.    {|======|-----、、  <  俺の>>1乙に常識は通用しねえ
    ".;"   (/(/// ̄|     |.     |    ||   \_____________
".;":         (/(/ |     !\.   |    |}
 .;".;": ..;".;;:  (/(...|     |\\   |    ||.;": ..;.;".;
   .;".:;"  ..  ;     |___{___\\..|____jj    .;".;": ..;.;".
.;".;"    .;".;             \\
   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
 .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\  .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
    ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
(   ⌒ ⌒  ⌒ );  | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | |  ( 从へ;: |从ΓΓ| |
 Σ( ⌒( ⌒ ) ζ  ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
 ( (( ( ⌒ )) )  从 Σ( ⌒(  从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
 (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:;   .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 14:39:26.35 ID:DpawqW2o
>>1乙です
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 18:30:20.75 ID:qbPUdQDO
当然。>>1に多大なる乙を
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 18:58:22.04 ID:aLFAlOoo
>>1乙である!
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/28(火) 22:00:03.87 ID:lp3yTBQ0
もう一度ココで>>1乙しろコラ
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 23:03:20.15 ID:VDeI57.o
>>1さん乙なんだよ!
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/28(火) 23:16:33.73 ID:GvfJW6o0
>>1乙っつってんでしょうが無視すんなやごらぁぁぁああああ!!!
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 00:12:07.22 ID:g4keksAO
ggav>>1jio乙kuxy
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 00:21:14.13 ID:P/MKZes0
        /≦三三三三三ミト、          .  ―― .
       《 二二二二二フノ/`ヽ       /       \
       | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ      /      ,   !l ヽ
       ト==   ==彡 》=《:ヽ     ′ ―‐ァ!l / ̄}
         /≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ    |    (__   _ノ    |
       ′: /: イ: /': :/ |:リ  ヽ }i! : .     |  _j_   ツ    |
      i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i|   |    d   __ 、、   |
      |:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l|   |   ノ  − ノ    |
      |小f} `   ,    ´  ji }} : .{    {   ┌.  ー ´    }
       }小    _      ,ムイ|: :∧    .    |/   ヨ
       //:込  └`   /| : :i i : :.∧   、  o   ―┐!l /
        /:小:i: :> .    .イ _L__|:| :li {∧   \    __ノ /
.      /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'.   /       く
            N V 「{´ /   ヽ{ハ|   `\ /        ヽ
           | }人ノ/   li  V    _.′贈  惜  と  '
       i´ }    //} i′′ ハ 、|   `ヽ.   り   し  ミ   !
       { {     〃ノ {l l!  } :  {     }  ま  み  サ  |
   rー‐'⌒ヽ  ,イ   i{| |   i      |  す  な  カ
   〉一 '   ∨n     ∨   ′  ハ      |      い. は  }
   `r‐‐ ´   V    |       |      !     >>1     ′
    ‘r‐‐ ´    \   }/i⌒ヽ   {      .      乙    /
      `¨¨` ー .、  ` < ` |    `ト、 }     ヽ     を
         }}\      ̄ `ヽ ト ソ      \     /
         ノi  \        } }         ` ―‐ ´
          //     > .     | ノ
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 08:21:40.54 ID:84nQH9Eo
            \
                ヽ
                、
                .
     /               ,
    ′   ,    .    i   ′
   .    l    i. !|} l、  .
    ;.   ;|  i  .i| _!J介い  ! 露払いなど>>1乙で十分だよ
    l.    i|  l  ;リ从{」小`{ 
    |i. !Wj从j/ }/ ` 从 、 i
    |i|从{イ{`}^        Vい !
    |i|《´乂jツ      `  } 'i }. l
   い、ー‐        ,  川 |i|
  i ; V^``      イ , i.| い 、
  i l .丶  、__ __、イiン /i i.l:|`} }ハ
  | | .\\___ ̄`¨´ 厶j,从!ノ'   }
  | | i〉'´ ̄   ̄`¨´ __, 《 \、_ノク                   . --ヘ
  | V    、       厂`> }   `(                      / ,>r‐r'′, -y'´)
  |iリ     }___、イ^乙¨厶   `                 / /71い¬{ (/
 .ノ.      厂》___,);  `'マ \                      /__{`'¬〈 _〉 }¨` ,ノ
 ノ′    .{Vく___)。\ 、 }   `'v;                , '´  `7ヘ `マ_.ノ¨¨´
 /      i从    ゜ ̄ミ丈__   {            _.{   / ハ  }
 `¨⌒丶_j/ ,》、    }`  、 `7 . \        ∠. ̄`マ   . ___ _ __,ノ′
 __j __   `'¬べc_.ノ    \厶、}  \    {__ `>v′   /\
    `>、__  }\〉 丶   `マ广`¬ーヘ,____、`7 }    ∧  .
   /   `>〈_   ,   ,  //\       _}〉√ ̄ ̄`V  }   ′
      _/'V´}    ,   }V゙_厶          //{八__ ___/厶、  、└ 、
     /{{  ! {__  j _ノL ̄`\ \    /  、 \_ {   \ \ __}
   /  .≫┴冖T⌒;′ |      ヽ. }  j     \  \__  Yて¨´
    //      i   ;         く  〈{          _厶)__ _}  }
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 09:56:42.50 ID:/.k2PWQ0
一々うるせえ
にやにやしやがって
激うざい
しらけすぎて反吐が出らァ
くだらねェわホント
おいキサマラ
つけあがるのも程々にしろよ?
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/29(水) 20:50:24.33 ID:pM.suUDO
ちょっと数レス貰いますよっと
18 :しあわせ 1/6 :2010/09/29(水) 20:51:53.31 ID:pM.suUDO

インデックス「はぁ…」

上条「インデックス、溜め息つくと幸せが逃げるんだぞ」

インデックス「幸せが…?」


インデックスの幸せ→上条と一緒にいる事。ごはん


インデックス「逃げる気なら頭から食べちゃうかも!!」

上条「何故っ!?」

19 :しあわせ 2/6 [sage]:2010/09/29(水) 20:53:08.98 ID:pM.suUDO

打ち止め「はぁ…ってミサカはミサカは溜め息ついてみる」

インデックス「溜め息をつくと幸せが逃げるんだよ?」

打ち上げ「幸せ…」


打ち止めの幸せ→一方通行


打ち止め「……いざとなれば演算補助切れば…ってミサカはミサカは考え込んでみたり」

インデックス(わ、悪い顔なんだよ…!)
20 :しあわせ 3/6 [sage]:2010/09/29(水) 20:54:14.35 ID:pM.suUDO

一方通行「ハァ…」

打ち止め「溜め息つくと幸せが逃げるんだよ! ってミサカはミサカは新しく仕入れた知識を披露してみたり」

一方通行「幸せだァ…?」


一方通行の幸せ→コーヒー


一方通行「足はねェだろ」

打ち止め「そりゃあないよ!?」
21 :しあわせ 4/6 [sage]:2010/09/29(水) 20:55:04.05 ID:pM.suUDO

番外個体「はぁ…」

一方通行「オイ、溜め息つくと幸せが逃げンぞ」

番外個体「幸せが…?」


番外個体の幸せ→一方通行をいびり[ピーーー]事


番外個体「第一位…逃げちゃうの?」

一方通行「えっ、それってどォいう…」
22 :しあわせ 5/6 [sage]:2010/09/29(水) 20:56:13.95 ID:pM.suUDO

369 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
はぁ…上条…

370 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
はぁ…セロリたん…

371 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15693
なんだろうな、言う奴が違うだけでこうにもニュアンスが変わって見える

372 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
ねえねえ
溜め息つくと幸せが逃げちゃうんだよー?


10032号の幸せ→上条
20000号の幸せ→セロリたん


373 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
上条派全員で行けば大丈夫だ

374 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
セロリたん派全員で襲いに行けば大丈夫だ

375 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11724
何言ってんだこいつら

23 :しあわせ 6/6 [sage]:2010/09/29(水) 20:56:56.14 ID:pM.suUDO

上条「はぁ…不幸だ」

10032「あ、溜め息をつくと幸せが逃げるんですよ、とミサカは指摘します」

上条「もう逃げてるんですよ!」


おしまい
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 20:58:03.61 ID:pM.suUDO
おしまい、と俺はもう一度繰り返します
とあるマンガからネタを拝借
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/29(水) 21:05:42.91 ID:FoAp2AAO
良い流れだwwww
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 21:10:35.50 ID:6VwYZ8Qo
テンポいいなww
他キャラのも見たい
27 :ちょっと便乗 :2010/09/29(水) 21:23:21.28 ID:bT.g62AO
滝壺「はあ……」

浜面「溜め息つくと幸せが逃げるんだぞ?」

滝壺「幸せが……?」

滝壺の幸せ→はまづら

滝壺「大丈夫。何処までも追いかけて行くから大丈夫」ジー

浜面「お、おう///」

絹旗「うわあ、浜面うわあ」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 13:58:01.03 ID:StG8Qq.0
>>27
下で宣伝している本がヤンデレ大全なんだぜ
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 00:47:12.25 ID:MV/oPGU0
過疎ってるなあ。新刊と二期が来るまでの辛抱か
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 01:49:20.30 ID:HvC2Y36o
あと大学生なんかが忙しくなったりしてるのもあるかねぇ
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 07:20:48.46 ID:w6gM2pEo
そろそろポケモンの厳選に手を出すころか
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 07:39:38.63 ID:B/fbNF20
2期始まったら禁書SS増えるでしょうね
2期で初登場の魔術サイドの人も多いですし
五和はアニメの出番によってはすごい人気伸ばすかなと個人的に予想してるんですけど楽しみです
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 08:52:40.48 ID:lptfEd.0
学園都市の暗部組織出演希望だな…

特にむすじめと麦野
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 09:11:38.78 ID:ibOFtUDO
大覇星祭の背景モブとかで浜面とか軍覇が出てくれたらいいのに…
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 09:40:25.56 ID:mdpLocDO
今回は「いらんことしない」な保守的でいくみたいだからなあ
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 13:00:28.96 ID:RI0gfrwo
「いらんことしない」=7巻の話で五和の出番なし……か?
PVとか見ると、出すんじゃないかと思ったんだが
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 13:05:22.08 ID:DPoeRnko
>>36
一期の第一話で美琴と黒子を出したみたいなサービスをしないってことじゃね?
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 13:44:16.35 ID:fLVZS.Ao
>>31
厳選しながらSS書いてるから問題ないよ!
基本小指で十字キー押すだけだからね!
軍覇SS書きたい、軍覇くぁいいよ軍覇ペロペロ
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 15:02:25.73 ID:etaiamwo
なるほどデュアルスキルか…
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 15:29:37.52 ID:M/C.Y2AO
テーマパーティでも作るか
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 17:07:28.11 ID:w6gM2pEo
過剰厳選(ポケモンマスター)
軍覇執筆(すごいアーカイブ)

ゴクリ
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 22:54:16.07 ID:q1yujcDO
そろそろ上げるか
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/02(土) 00:54:19.41 ID:y1ZSErM0
今書いてるSSのアドバイスをして頂きたいのですが、ここってそういうの大丈夫ですかね?
地の文つき長編パラレル(?)の冒頭部分を見て欲しいんですけど……
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 01:12:04.01 ID:VBD2K2Mo
>>43
全然大丈夫だと思うよ。
過去にもそういう何人かいたし。
でも、今ここ過疎ってるからアドバイスあんまりもらえないかもしれないよ?

個人的にはすごい読みたいです(アドバイスはできないと思うけど)。
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/02(土) 01:34:24.53 ID:y1ZSErM0
>>44
ありがとうございます。
ざっと読んでもらって、読みやすいかとか読みにくいかとか、
展開が不自然だとかの指摘でも良いのでしていただけると嬉しいんですけど……
物凄い久しぶりに書いたのでいろいろ鈍ってしまって、自分じゃ判断しづらいんですよね……
まあ、とりあえず投下するだけしてみます。

あと簡単な注意
・基本的な世界観は一緒ですが、設定が違ういわゆるパラレルです。
・時系列は上条と美琴が出会った後、美琴が妹達の存在を知る前、上条がインデックスと出会う前。
・具体的には7月の中旬? 下旬? くらい。
・あとは展開上の都合で、ちょこちょこ時期と出来事がずれてるところがあります。

こんな感じです。あと上手くキャラ掴めてないかも……。
それでは、冒頭だけですので短いですが10レスほど頂きますね。
46 :タイトル未定 1/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:35:30.09 ID:y1ZSErM0
走る。走る。走る。

何処へ向かえば良いのか、どうして走っているのか。何も分からないまま、それでも少年はひたすらに走り続ける。
けれど少年には、たったひとつだけ分かっていることがあった。

誰から逃げているのか。

それを理解するのは簡単だった。少年の背後には、恐ろしい追跡者があったからだ。
追跡者は必死になって逃げ回っている少年とは対称的に、追跡者としてはあるまじきことに、余裕の表情で悠々と歩いていた。
なのに、追跡者はたまに地面を軽く蹴ったかと思うと一瞬で少年との距離を詰めてくる。
だから少年は、とにかく必死で逃げることしかできなかった。

少年はそんな追跡者の態度が気に食わなくて仕方がなかったが、今は逃げるしか手立てが無い。
自分ではとてもではないがあの追跡者を退けることなどできないからだ。

突然少年の真横にあった壁が小爆発を起こしてコンクリートの破片を撒き散らす。
飛散した拳大のコンクリートが二の腕を抉るが、追跡者は痛がる暇も与えてはくれない。
少年はすぐに体勢を立て直すと、すぐそこまで迫っている追跡者を一瞥してから再び走り出した。
その様子を見ていた追跡者は一旦その歩みを止めると、とても詰まらなそうに溜息をつく。

「オイオイ、ホントに能力が使えなくなってんのか? 張り合いねえなあ」

『文句言ってねえでさっさと捕まえろ。もうすぐ第七学区の大通りに出る。人目につく場所に出られたら面倒くせえ。
 それに能力が使えないってんなら好都合だろうが。捕まえやすいだろ?』

追跡者がインカムのマイクに向かって不平を漏らすと、すぐさま男の声が返ってきた。
それはどう考えても、明らかに追跡者よりも一回りは年上の男の声。
にも関わらず、追跡者は一切口調を改めること無く続けて愚痴をこぼした。

「ま、そりゃそうだけどよ……。手加減すんの、結構難しいんだぜ? 下手に傷つけたら後が怖い」

『ちょっと傷をつけるくらいなら、学園都市の医療技術で傷跡ひとつ残さずに治療できる。
 流石に手足飛ばしちまったら、俺もお前もただじゃすまねえだろうけどな』

「わーってるって、心配すんな。うまくするさ」

追跡者は視線の先にいる少年が暗い路地の角を曲がるのを確認すると、能力を使って一気に少年との距離を詰めた。
そうして追跡者が、先ほどまで少年のいた場所である路地の突き当たりに立った、その時。
追跡者の位置からは死角になっていた路地に積み上げられていた大量の木箱が、突然追跡者を押し潰さんとして雪崩れ込んできた。
47 :タイトル未定 2/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:36:03.01 ID:y1ZSErM0
相手は能力が使えないからと高を括って、自分も能力の使用に手を抜いていたのが悪かった。
木箱攻撃をまともに食らってしまった追跡者はものの見事に木箱の山に埋まってしまい、
ほんの僅かな時間とはいえ完全に少年の姿を見失ってしまう、という小さな、しかし致命的なミスを犯した。
追跡者はすぐに木箱の山を蹴散らして少年の姿を探すが、何処をどう見回しても少年の姿を見つけることができない。
追跡者が歯噛みしていると、イヤホンから先程の男の声が聞こえてきた。

『オイ、すごい音がしたぞ。どうかしたか?』

「くそ、油断した。見失っちまった。だが、まだそんな遠くへは行ってない筈だ。監視カメラから確認できるか?」

『ちょっと待ってろ。…………』

ヘッドセット越しに、カタカタとキーボードを打つ音が聞こえてくる。
それは時間にして一分にも満たなかっただろうが、その間追跡者は途轍もなく長く待たされているかのような錯覚に陥った。
万が一にもアレを取り逃がすことなどあってはならなかった。どんな手を使ってでも捕らえなければ。

「まだか? 早くしねえと遠くに行っちまうぞ」

『……、…………。いねえ』

「は?」

『どの監視カメラにも写ってねえ。アイツは走り続けてるはずだから、死角にいるとは考えづらい。
 この周辺にはもういないと考えた方が良いだろうな』

「はあ? アイツは能力が使えないんじゃなかったのか? そんなことできるはず……」

『お前との追いかけっこの中で少しだけ能力の使い方を思い出したか、使えないふりをしていたか、だな。
 どちらにしろこれじゃ能力を使って逃亡したと考えた方が妥当だろう。
 俺は別のエリアの監視カメラをハッキングする。お前はその辺を走り回ってとにかくアイツを探せ』

「チッ、調子に乗りすぎたか……。仕方ねえ、本腰入れて探すとするか」

追跡者は苦い表情を作ると、自らの能力を展開させて一瞬にしてその場を去ってしまう。
……だから追跡者達は、遂に気付くことができなかった。
雪崩れて山と積まれた木箱の下に、僅かに開け放されたマンホールがあることに。
48 :タイトル未定 3/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:36:42.68 ID:y1ZSErM0
第七学区。
誰もいない裏路地のマンホールの蓋がひとりでに持ち上がったかと思うと、ゆっくりと横にずれていき、
やがてぽっかりと下水道への入り口が口を開ける。
マンホールの蓋が動きを止めて暫らくすると、その中から幽霊のように真っ白な手がぬっと伸びてきた。
まるでホラー映画のワンシーンのような光景だが、続けてそこから顔を出したのは追跡者から逃げ回っていたあの少年だった。

少年は傷だらけの身体を引き摺って何とかマンホールから這い出ると、ぺたんと座り込んで壁に凭れかかる。
血を流しすぎた所為もあるだろうが、体力の消耗が激しかった。
どういうわけかわからないが、どうやら以前の自分は体力のない人間だったらしい。

「はっ、はあ、は、はあ……。な、とか、撒いたか……」

荒い息を繰り返しながら、それでも少年は身体を引き摺りながらマンホールの蓋をしっかりと閉める。
こうでもしないと今にもマンホールの奥の暗闇からあの追跡者の姿が現れそうな気がしたからだ。
そこまで考えて自分はなんて臆病な奴なんだだろうと自嘲すると、少年は痛む身体に鞭打って再び立ち上がる。

「……ここ、何処だ?」

マンホールを通ってきたので、今自分が何処にいるのかよく分からない。
なんとなく何かから遠ざからなければならないという事は分かるのだが、それが何なのかが分からないのだからどうしようもない。
少年は一瞬途方に暮れかけるが、ふと耳を澄ませてみるとすぐそばに町の喧騒があることが窺い知れた。

どうやらここは大通りから一本裏に入っただけの路地らしい。ちょっと行けばすぐに大通りに出ることができるようだ。
しかし大通りに出て良いものだろうか、と少年は迷った。
確かに大通りに出れば、あの追跡者達もそう簡単に自分に手出しすることはできなくなるだろう。
だがこの血だらけ泥だらけの姿で大通りに出てしまえば、
不審者として通報されて捕まって、最悪あの追跡者達の所へと身柄を引き渡されてしまうことも考えられる。
それだけは何とかして避けたかった。

少年は暫らく考えた後、やはりこのまま路地裏を進むことにした。
やはり大通りに出るのは躊躇われるし、大通りのすぐそばの裏路地なら追跡者達もあまり派手な破壊行為はできないだろうと踏んだからだ。

そうと決めると、少年は再び歩き始めた。
ふと顔を上げてみれば、そう遠くないところに病院が見える。
あそこに行って治療を受けるのが最善だろうが残念ながら少年は無一文で、しかも病院で身元を尋ねられても答えることができない。
そうして最終的には通報されて……という最悪の結末が脳裏を過ぎり、少年は力なく首を振った。
……自分の力だけで、何とかしなければならない。
49 :タイトル未定 4/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:37:18.03 ID:y1ZSErM0
同じく第七学区、とある大通り。
完全下校時刻間近で人通りの多いこの場所にも、世にも恐ろしい追跡者から必死で逃げ続けている不幸な少年が居た。
ただし、この少年を追いかけている追跡者は、なんとも可愛らしい少女であった。
学園都市有数のお嬢様学校である常盤台中学の制服に身を包み、セミロングの茶髪を靡かせているその少女は、しかし、体中から紫電を発していた。

バチバチと派手な音を立てて放電しながら疾走する少女は、時折少年に向かってその紫電を解き放つ。
しかし、とんでもない速度で逃げ続ける少年を見失ってしまわないように全力疾走しながら能力を使っているからなのか、
狙いが甘くなってしまい、放った電撃は少年に届くことなく掻き消えるか外れるかで、少年に届くことは決してない。
いつまで経っても少年に一矢報いることもできないことにいい加減痺れを切らした少女が、走る速度を落とさないままに声を張り上げた。

「あーっ!! もう! いつまで逃げてんのよ、大人しく私と勝負しろーっ!!」

「そんなことを言われましてもですね、俺はただの無能力者であって、これは流石に命の危険を感じざるを得ないというかーッ!!」

「うっさい、どの口でそんなことを言うか! 待・て・や・ゴルァアアア――ッ!!」

「ハッハッハ、待てと言われて待つ馬鹿がどの世界に居るというのやら! ……ああ、不幸だ――ッ!!」

少年の名は、上条当麻。幻想殺しという特殊能力を持つが、普段は不幸体質の無能力者。
対して、少女の名は御坂美琴。名門常盤台中学の誇るエース、超能力者(レベル5)の第三位。

途轍もないレベル差のある二人だが、こうした追いかけっこイベントは、そう珍しいことではない。
むしろ美琴は上条を見つける度にこうして勝負を挑んでは逃げられ、追いかけっこを開始するので、もはや日常茶飯事とさえ言える。
周囲の人々は好奇の視線こそ向けてくるものの、こうした能力者同士の喧嘩はよくあることだからなのか、
いらぬ火の粉を浴びないように道を開けたりはするものの、この二人の追いかけっこを積極的に止めさせようとは思っていないようだ。
当然、風紀委員や警備員に見つかったら大事だが、周囲の人々はこれをそれほど深刻な事件とは思っていないのか、通報してくれる気配がない。

……ああ、不幸だ。
上条は、今度は心の中だけで、再び自らの口癖を呟いた。

今日は不幸体質の上条にしては非常に珍しいことに、タイムセールでお手頃な値段になっていた牛肉を手に入れることができて、
意気揚々と自らの住まう学生寮に帰ろうとしたら、これだ。
久々に牛肉を味わうことが出来ると思って幸せな気分でいたのに、つくづく神様は自分を素直に幸せにしてくれる気がないらしい。

先程から全力疾走するために高速で両腕を前後させているので、左手に提げられたビニール袋の中身は、もうすっかりシャッフルされてしまっている。
流石に牛肉はまだ大丈夫だろうが、他にも諸々の食品が入っている。そちらの方がどうなっているかなんて、想像するまでもなかった。
いやしかし、多少傷んだり形が崩れてしまっても、まだまだ充分食べることはできるはずだ。希望を捨てるにはまだ早い。

(その為にも、なんとかしてビリビリを撒かなくては……)

上条は胸中で呟くと、何か利用できるものはないだろうかときょろきょろと辺りを見回し始めた。
すると、ふと路地裏への入り口が目に付いた。
確かに入り組んだ構造をしている路地裏に逃げ込めば、美琴を巻くことのできるチャンスが生まれるかもしれない。
しかし路地裏には、物騒なスキルアウトが屯している。一般人が気軽に近付いて良いような場所ではないのだ。
50 :タイトル未定 5/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:38:04.59 ID:y1ZSErM0
だが、上条は訳あって少しばかり路地裏の構造に詳しかったし、不良の一人二人ならなんとか相手にできる程度の腕っ節も持っている。
学園都市の第三位と居るかどうかも分からない不良達、どちらが恐ろしいかなんて火を見るよりも明らかだ。

ただ、そんな物騒な場所に、年頃の女の子である美琴を引きずり込んでしまうことになる。
そこに少々の抵抗があったが、如何に年頃の女の子と言っても、美琴は超能力者だ。
たとえスキルアウトが100人束になってかかってきたとしても、余裕で返り討ちにしてしまうだろう。
少々の申し訳なさを感じながら、それでも上条は決断を下すと、急ブレーキをかけて真横に方向転換。
路地裏に飛び込むと、一気に美琴を引き離すべく全速力で走って路地裏の入り組んだ迷路の中に身を隠そうとした。

と、その時。
上条は黒で塗り潰されているはずの路地裏に、白い人影があるのを見つけた。
まさかこんな所に人が居るとは思っていなかったので上条は驚いたが、近道をする為に路地裏を利用する勇敢な人間は実は少なくないのだ。
少年の方も上条に気付いて少し驚いた顔をしたが、大した反応を見せることなく二人はすぐにすれ違い、別々の方向へと向かっていく。
……しかし、美琴がそれを許さなかった。

「逃がすかあああ―――ッ!!」

美琴の方も上条を逃がすまいと必死になっていたのと、上条と同じようにまさかこんな所に人が居るとは思っていなかったのだろう。
美琴は路地裏に飛び込んでくるなり、よく前方を確認することなく電撃を放ってしまった。
しかし美琴の目の前に立っていたのは上条ではなく、先程の少年。
それを見た美琴は慌てて放った電撃を引っ込めようとするが、間に合わなかった。

バチィッ、と大きな音がして、電撃が少年に直撃する。
少年は咄嗟に両腕で頭を庇ったが、少年にできた防御行動はたったそれだけだった。
ただし上条のような能力を持っていたのなら、それで何の問題もなかっただろう。

しかし当然ながら、こんな通りすがりの少年が、そんな能力を持っているわけがない。
そんなただの少年が超能力者の第三位たる美琴の電撃に耐えられるはずもなく、少年はそのまま気絶してその場に倒れこんでしまう。

先程までの威勢は何処へやら、電撃を放った張本人である美琴は顔を真っ青にして凍り付いている。
もちろん致死量の電撃など放ってはいないが、上条に当てるつもりで放った電撃だったので、それでもかなりの威力を持っている。
もしかしたら、最悪後遺症が残ってしまうかもしれないレベルだった気がする。
走りながらも後方を確認していた上条は、それを見て慌てて急ブレーキを掛けてUターンすると、
すぐさま血の気の引いた顔をしている二人のもとへと駆け寄った。

「ど、どどどどうしよう……、わ、私とんでもないことを……」

「言ってる場合か! 早く病院、救急車だ! いや、ここからなら救急車を待つよりも運んで行ってやった方が早いか」

「う、うん……」

混乱のあまりにどうしたら良いのか分からずおろおろとしている美琴を尻目に、上条は慣れた手つきで少年を負ぶっていた。
不幸中の幸いか、病院はすぐそこにある。二人は路地裏を飛び出ると一目散に病院に向かって駆け出した。
51 :タイトル未定 6/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:38:34.60 ID:y1ZSErM0
第七学区、とある病院。
例の少年が入院することとなった病室の外にある椅子に、二人は落ち着かない様子で座っていた。
特に、この状況の原因である美琴の落ち着きのなさは尋常ではない。
大人しく座って俯いているかと思ったら、急に立ち上がって落ち着きなく辺りを歩き回り始める。
当然といえば当然の挙動なのだが、いつも美琴に凄まじい電撃を浴びせられている上条にはそれが非常に珍しい光景のように思えた。
上条は暫らくそんな美琴を眺めていたが、いよいよこの沈黙に耐えられなくなったのか、急に美琴が声を掛けてきた。

「……そう言えば、アンタやけに手馴れてたわね。こういうこと、よくあるの?」

「ああ、俺は近道するためにしょっちゅう路地裏を通るからさ。不良どもに絡まれてる奴をよく助けてやるんだよな。
 そういう時って、絡まれてた奴は大抵既に怪我してるから、そういう奴を病院に連れてってやるんだよ。
 ま、殆どの場合その時に俺もボコボコにされてるから、俺も一緒にこの病院で診てもらうんだけどな。アハハ……」

「ふうん……。ほんと、無能力者の癖によくやるわね」

そう呟く美琴の口調は、どことなく不機嫌そうだ。
一体どこで地雷を踏んでしまったのかさっぱり分からない上条は首を傾げると、不意にガラッと病室の扉が開く音がした。
二人は一斉に音のした方向を振り返ると、そこには少年の病室から出てきたカエル顔の医者の姿があった。

「先生! どうでしたか?」

「外傷の方は、どうってことなかったね? 多分、無意識に加減していたんだろう。それより、中身の方が重症みたいだね?」

「そ、それってどういう……」

美琴が再び顔を青くしながら尋ねると、医者は困ったように眉根を寄せる。
どうやら、身内でも何でもない上条たちにあの少年の症状について説明してしまうことを躊躇っているようだった。
しかし恐らく、美琴はあの少年ついてきちんと聞くまで、あらぬ事まで想像してずっと苦しむことになってしまうだろう。
自己中心的な考えかもしれないが、なんとかしてそれだけは避けてやりたい上条は、少し考えてから口を開いた。

「あの人の怪我は、俺達の不注意が原因なんです。それを償うためにも、あの人について教えてもらえませんか?」

「……ふむ。まあ君達もまったく無関係というわけではないようだし、説明しておこうかな?
 結論から言うと、あの子は記憶喪失だね? エピソード記憶がごっそりと、一部の意味記憶と手続記憶も失っている」

医者の言葉を聞いて、これ以上青くはならないだろうと思われていた美琴の顔がもっと青くなった。
しかしそれを見た医者は、慌てて言葉を続ける。

「心配しなくても良い。あの子に確認してみたら、電撃を浴びる前の記憶ははっきりしていた。恐らく君の電撃の所為ではないだろう」

「そ、そうですか……」

医者の言葉を聞いて、美琴はやっと安心したようだった。顔色はまだまだ充分青かったが、少しは頬に赤みが差してきたような気がする。
しかしそんな美琴とは対称的に、今度は医者の方が少し難しい顔になった。
52 :タイトル未定 7/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:39:01.67 ID:y1ZSErM0
「それより、彼に電撃によるもの以外の外傷があったのが気になる。君達は何か知っているかな?」

「あ。そういえば、路地裏ですれ違ったのでもしかしたらタチの悪い連中に襲われたのかもしれません。
 その時には既に少しふらふらしてた気もします」

「なるほど」

上条の説明に、医者は漸く合点がいったようだった。
……と言うことは、まさか不良に絡まれたときに頭を強く殴られるか何かして記憶を失ってしまった、ということなのだろうか。
上条が考えたことをそのまま医者に伝えると、医者は左右に首を振った。

「いや、それはないね? ちょっと機械で検査をしてみたけど、頭部を強打したことによる記憶喪失ではなかったよ」

記憶喪失と言えば頭を打って……というイメージがあったので、この医者の答えに上条は少し驚いた。
原因を聞いてみたかったが、どうやらこちらは少年に口止めされているらしく、医者は申し訳無さそうにその旨を伝えてきた。

それにしてもすべての記憶を失くしてしまうなんて、まるで想像することもできない。
それでもお人好しの上条は、きっと途轍もなく不安なんだろうなと思った。
上条たちはあの少年の知り合いではないから記憶についてはどうしてやることもできないが、何とかして力になってやりたいと思った。

「話を聞くに、君達はあの子とは面識がないみたいだけど、あの子に関して何か覚えていることはないかな?」

「すみません、何も……。すごく目立つ容姿だけど、今まで一度も街で見かけたことがないし……。
 ……あれ。先生、そう言えばあの人の名前はなんて言うんですか?」

上条が尋ねると、医者は再び困ったように眉根を寄せた。癖なのだろうか。
しかし上条はこの反応を見て、懸念していたことが現実になっていたことを理解した。
53 :タイトル未定 8/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:39:37.96 ID:y1ZSErM0
「それが、自分の名前も覚えていないみたいだね?
 ただ自分に関する情報として『一方通行』という単語だけは覚えているようだったから、とりあえずそう呼んでいるけどね?」

「アクセラレータ? 加速装置のこと? それが何の関係があるのかしら」

「いや。『一方通行』と書いて『アクセラレータ』と読むみたいだね? 多分、能力名か何かだろう」

「能力名……? そんな能力聞いたこともないわ」

恐らくは「アンタは知ってる?」という意味なのだろう、上条は美琴に見つめられたが何も言わずに首を振った。
学園都市の第三位である美琴も知らないような能力を、無能力者の上条が知っているわけがない。

「もしくは警備員や風紀委員みたいな組織の名前? あるいは計画とか研究とか。
 そうだ、警備員に頼んで書庫で調べてもらったら良いんじゃ……」

「それが、本人が頑なに警備員や風紀委員に相談することを拒んでね? 理由も教えてくれないから、困っているんだよ?」

「うぐ、それは難しいな……」

上条は苦い顔をして、がっくりと肩を落とす。
すると暫らく何事かを考え込んでいたらしい美琴が、何か思いついたのか急に声を上げた。

「そしたら私、風紀委員に知り合いがいるのであの人のことは伏せて一方通行について調べられると思います。それなら良いですよね?」

「そこは本人に訊いてもらわないとね? もうだいぶ良くなってるし、会ってみるかい?」

当然、こうなってしまったことをあの少年に謝らなければならない。
二人は迷うことなくそれを了承すると、医者に続いて例の病室に入っていった。
54 :タイトル未定 9/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:40:21.71 ID:y1ZSErM0
少年は病室の窓際に置かれたベッドの上で、半身を起こして開け放たれている窓の外を眺めているようだった。
白い病室と殆ど同化してしまっている程に白いその少年は、三人分の足音に気付いてこちらを振り返る。

「ンだァ? まだ何か用か?」

「いや、例の子達が君に謝りたいらしくてね? 連れて来ただけだよ」

医者の言葉に、少年は医者の後ろに佇んでいる二人の方へと目をやった。
見たこともないような鋭い真っ赤な瞳に見つめられてぎくりとするが、美琴は怯むことなく口を開く。

「あ、あの、ほんとに申し訳ありませんでした。ついいつものノリで電撃を……、不注意でした。ごめんなさい」

「……別に、謝られるほどのことじゃねェ。アイツよかマシだ」

最後の方は本当に小さな声だったので聞き取れなかったが、とりあえず少年はそこまで怒っているわけではなさそうだ。
不機嫌そうに見えるのは、どうやら天然のしかめっ面なだけらしい。
少年の言葉に、深々と頭を下げていた美琴は顔を上げると、ほっと胸を撫で下ろした。

「俺も、ちょっと考えれば、あのまま行けば巻き込まれるのは分かってたのに、すみませんでした。えっと……」

「……一方通行で良い。ここの奴らはそう呼ぶ。あと、むず痒いから敬語もいらねェ」

「そ、そっか。とにかく、身体の方は何事もないみたいで安心したよ。あ、俺は上条当麻。こっちはビリビリ。
 これも何かの縁だし、何か困ったことがあったら俺を頼ってくれ」

「誰がビリビリかッ!! ……わ、私は御坂美琴よ。よろしく」

流石に病院内なので電撃のおまけは無かったが、美琴の鋭いツッコミを受けながら上条は一方通行に向かって手を差し出した。
一方通行はそれを見て少し驚いた顔をし、そして少し躊躇ってからその手を取って握手した。
続いて美琴とも握手をしていたが、どうも動きがぎこちない。こういうことに慣れていないのか、人見知りなのだろうか。

「お医者さんから話は聞いたわ。私、こう見えても超能力者だから、そっちの無能力者よりは頼れると思うわよ。
 それから、私は風紀委員の知り合いがいるんだけど、アンタのことは伏せて『一方通行』について調べたいと思ってるの。
 風紀委員や警備員を敬遠してるみたいだからちょっと迷ってるんだけど、大丈夫かしら?」

「あァ。その程度なら構わねェが……」

「それから私達、この辺りには結構詳しいから、外出できるようになったらこのあたりを案内してあげるわ。
 この辺のことも覚えてないだろうし、一応見回っておいたほうが後々便利でしょ?」

「そ、そォか。助かる」

ほんの少し一方通行の様子を観察してみただけだが、やはり彼はどうにもこういうやり取りに不慣れなようだった。反応に困っている気がする。
上条がそんなことを考えながらふと時計を見やってみると、もう完全下校時刻をだいぶ過ぎてしまっているではないか。
確か美琴の寮には門限があったはずだと思い当たり、上条はまだ一方通行と何事かを話しているらしい美琴に声を掛けた。
55 :タイトル未定 10/10 [saga sage]:2010/10/02(土) 01:40:54.48 ID:y1ZSErM0
「ビリビリ、そろそろ帰らないとやばくないか?
 それに一方通行もまだ本調子じゃないだろうし、また今度お見舞いに来ることにしてもう帰ろうぜ」

「へ? ああっ!?」

壁に掛けられている時計を見て、美琴は本日何度目かになるか分からない蒼白な顔をした。
美琴は大慌てで床に置きっぱなしにしていた鞄を引っつかむと、反対の手でがっしりと上条の腕を捕まえた。

「今日は本当にごめんなさい! 早く良くなるといいわね! それじゃ、またお見舞いに来るから! じゃあね!」

美琴は早口にそれだけ言うと、上条の腕を掴んだまま病室を飛び出していった。
当然、腕を掴まれたままの上条は引き摺られる形になるわけだが。

「お、おいコラビリビリ! なぜ上条さんの腕をつかんでいるのでせうか!? は、放してええぇぇぇ……」

美琴が開けっ放しにしたドアから、上条の悲痛な悲鳴が聞こえてくる。
遠くの方から看護士さんの「病院では静かに!」という声が聞こえてきてようやく静かになった。
呆然としながらその様子を眺めていた一方通行は、やがて我に返ると呆れながら呟いた。

「……変な奴ら」

「ま、賑やかで良いんじゃないかな? 病院で騒ぐのは、あまり褒められたことじゃないけどね?」

今度は窓の外から騒ぎ声が聞こえてきたのでふとそちらに目をやると、ちょうど上条と美琴が病院から出てきたところだった。
一応そこも病院の敷地内なのだから騒いではいけないのではないかと思ったが、二人は完全にお構いなしだ。
流石にここからは内容までは分からないが、何やら言い合いをしながら帰っていく二人を眺めながら一方通行は再び同じことを呟いた。

「変な奴ら」

56 :タイトル未定 ここまで [saga sage]:2010/10/02(土) 01:42:48.26 ID:y1ZSErM0
という、記憶喪失になった一方さんとそれを拾った上条さんと美琴の話です。シリアスほのぼのになる予定。
短くてすみません。
きちんと書くときはスレ立てすることになると思いますが、なにぶん遅筆ですので気長にお待ちください。
それにしてもこういうところにSS投下するのはじめてなんですけど、ものすごい緊張しますね! なにこれ!

あとぜんぜん良いスレタイが思いつかないので、よろしければ考えてくださると嬉しいです。
それでは、読んでくださってありがとうございました。
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/02(土) 01:51:26.19 ID:pTxVlESO
調子よく筆が進んでる時に限って中身すっからかんで後から見ると目も当てられないほど手直ししないといけないよね

ふしぎ!
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/02(土) 01:54:18.00 ID:pTxVlESO
>>57は決して>>56へのレスじゃないよ!

タイミング悪杉だろ俺、それ見たことか
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 02:02:30.87 ID:D/2GRz.0
なんか超大作っぽいんだからとっととスレ立てちゃえよ
てか立ててください続き読みたい
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 02:05:31.01 ID:cI192vA0
読みにくいとは特に感じなかったし普通に面白そう
投下ペース遅くてもこの板なら問題無いし建てちゃえばいいんじゃなかろうか

タイトルは序文だけでは何とも・・・
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 02:11:01.40 ID:VBD2K2Mo
>>56
乙!

では、簡単に感想だけ。
文章は特に不自然さを感じることもなく、普通に読めました。
話の内容も、この先どうなっていくのかな、と素直に続きが読みたいと思いましたね。
で、こっからはかなり個人的な意見です。もし、嫌な気持ちになっちゃったらごめんね。
ちょっと地の文が多くてテンポが少し悪いなと思いました。
描写が丁寧すぎるって言えばいいんでしょうか?
まあ、この辺の意見は人によって様々でしょうから、一概にこの書き方がいい!とは言えないんでしょうけども;

文章の書き方等色々とあるかもしれませんが、読み手側からの一番の希望としては、やっぱりちゃんと完結してほしい、というところです。
何か長々と偉そうにすいませんでした!
シリアス大好きなんで、続き期待してます!
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/02(土) 02:40:05.19 ID:y1ZSErM0
皆さん感想ありがとうございます。不安だったのですがちょっと元気になりました。
あと、今すぐスレを立てないのは自分が書き溜めがないと不安になる人種の人間だからです。もうちょっと書き溜まるまでお待ちください。
それにスレ立てるのってちょっと勇気がいるので少し心の準備をさせてください。チキン過ぎて涙出てくるわ。

>>61
細かい感想ありがとうございます。
描写が細かすぎるって言うのは本当によく言われるんですが、なんか癖なんでしょうかね。気を付けます。
もうちょっと読者の想像に任せた方がいいとは分かってるんですけどねえ……
なんかこう、定期的に地の文入れなきゃいけないような気がすると言うか、二行以上書かなきゃいけない気がすると言うか(
別に定期的に入れなきゃいけないわけじゃないし一行でも良いんだよと念じながら書こうと思います。

あと、このお話は一応ちゃんと完結までの道筋が決まっているのできちんと完結させられると思います。
飽きっぽい性格なのでちょっと心配ですが、こうしてわざわざ自分を追い込んだことですし。


それにしても本当にタイトルどうしよう。確かにすごい無茶振りだしな。適当で良いか……。
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 02:57:50.14 ID:sUv7lEAO
>>56
乙!
文章のことは全然わからんけど自分的には違和感なくすんなり読めたよ
つか面白くて文章とか気にしなかったのかも
スレが建つ日と続きをwktkして待ってる
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 03:06:04.30 ID:AiQ1.Dw0
恋愛要素あるか知らんが
あるなら上条×美琴、一方×美琴どっち寄りになんの?
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/02(土) 03:13:42.75 ID:y1ZSErM0
>>64
どちらかと言えば上条×美琴かなあ。
でもインデックスも大好きで選びがたいので恋愛要素らしい恋愛要素はないと思います。
原作程度と思っていただければ。
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 03:16:01.78 ID:AiQ1.Dw0
そっか
楽しみにしてます
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 03:17:47.00 ID:MANVoIEo
美琴さんや医者は一方通行のことぐらい知っているのではなかろうか……?
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/02(土) 03:39:46.82 ID:y1ZSErM0
>>67
うわあ注意書きに書くの忘れてたごめんなさい。
原作と比べて一方さんの存在はすげー秘匿されてる設定です。説明不足すみません。
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 08:09:51.73 ID:WdxKKus0
ふむ、良作が生まれる予感!!
スレたつの楽しみにしてます。がんばって
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 10:07:46.57 ID:66w2BKE0
アニメ超電磁砲で美琴たちが水着撮影したとこで上条さんと美琴が2人っての何となく思いついたんですけど既に誰か一度は考えてそうですね
本当ただの思いつきでした
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 14:16:14.08 ID:fN02a9wo
>>70
良く分からないのでじっくり情景を描写してくれまいか
SS形式だと尚よい
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 16:16:24.97 ID:66w2BKE0
>>71
ふっと思いついただけなんで細かいとことかあまり考えてないです
もし2人で撮影される状況になったらどうなるのかなーって
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 16:26:30.23 ID:zrfikbgo
アピールできるかなーと思いつつ気恥ずかしさが先行してついつい露出の少ない水着を選んじゃったり
アイツの意外にたくましい体つきにドキドキしちゃたりとか?

でも妹たち編前か…
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 17:07:34.75 ID:66w2BKE0
まあ別に時期は適当で良いと思います
水着の撮影に上条さんが呼ばれるってのもおかしな感じしますし
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:29:12.42 ID:nTUfFJ2o
1レスだけ
通行芳川、雑
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:30:31.76 ID:nTUfFJ2o
一方通行「おい芳川ァ、てめェまだ仕事見つけるつもりねぇのかよ」

芳川「つもりはあっても、実際問題見つからないのよ。それに見つかっても、採用してくれるところがないのよね。流石に4回連続で落ちたらやる気ゲージが消費されるわ」

一方通行「……そうか」

芳川「なに? いい仕事紹介してくれるの?」

一方通行「そうだなァ、いいところっちゃァいいところだが……ちょっとばかし条件があるところだァ」

芳川「ふーん、何か資格でもいるの?」

一方通行「資格ってェ程じゃねェ、まず料理が出来る事。後洗濯掃除も出来りゃァ優遇だ」

芳川「何かどっかのお屋敷に仕えるみたいな条件ね」

一方通行「……いや、そンな大それたもンじゃねェ」

芳川「まさか貴方に嫁ぐなんて言い出すんじゃないでしょうね。ま、そんなことあり得なーーー」

一方通行「……」

芳川「……何よ、私の顔になんかついてる? って言うか、いつもの否定はどうしたのよ」

一方通行「まァ否定のしようがねェンだ、後はお前がこの"仕事"を受けるかどうかだァ」

芳川「……」

一方通行「なンだ、どっか行くのか?」

芳川「本屋よ。……その"仕事"を受けるには、色々と予習しておかなきゃならないでしょ」

一方通行「そうだなァ」

芳川「なんなら、夜の勉強もしてこようか?」

一方通行「……うるせェ」

芳川「ふふ、それじゃぁ行ってくるわ」

一方通行「あァ」

終われ
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:31:16.54 ID:nTUfFJ2o
追記
即興
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:35:37.83 ID:Dp11Rfko
キュンキュンさせてくれるじゃねェか
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 01:34:26.24 ID:J3ltNZo0
ダメー!ってミサカはミサカは即答速攻大否定!
あ、でもヨシカワがお母さんもいいかも…ってミサカはミサカはちょっと考えなおしてみる
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 01:47:47.93 ID:JV/mPFko
ニート罪で刑務所にぶち込んでくるじゃん
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 04:03:40.86 ID:iWLJIEAO
そんな罪状がマジであったら
色々たいへんなコトになるんだが…
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 04:10:54.54 ID:rQIHPM6o
日本社会が多少スリム化されるだろうが、オタク産業は一気に斜陽だな
娯楽文化はそれを享受する余暇を持て余す人間がいないと発展しないし
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 09:28:04.59 ID:oQmG2Qoo
>>82
オタクがみんな働いてないと思うなよ
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 09:35:54.80 ID:rFgLi1wo
オタ趣味もそれなりに金かかるからな
誰もがニートできるわけじゃないから働いて稼がないと
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 09:55:15.23 ID:f.oI5AAO
学園都市特有の法なんだろ
インデックスさんを通報しました
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 09:57:47.78 ID:a2aaTW2o
インデックスは魔道図書館をしてるからニートじゃないと何度言えば分かるんだよ……
フィアンマもひきこもってただけで、一応最終決定を下すという仕事をしてた訳だし、

本当の意味で職もつかず学生でないというのならば、
芳川さんぐらいだろー。 次点でオッレルスで。
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 10:15:39.78 ID:f.oI5AAO
その魔道図書館とやらの仕事に時給は発生するのですか?発生しないのであれば
「俺はゲームを作ってるんだ!」とか言いながら定職に就かず完成しないプログラムをポチポチ打ってる人間や
「いつかビッグになってやるぜ!」とか言いながらメンバーも集めずギターばかり弾いている人間等と同レベルなのでお帰り下さい

あれ、胸が痛い
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 10:22:02.93 ID:rFgLi1wo
>>87
必要悪の教会所属の神裂達は給料出てるから、インデックスも気づいてないだけで
実は給料もらってるんじゃないかって話はたまに出る。上条さんは間違いなくただ働きだろうけど

ある日、部屋を掃除していた上条はインデックス名義のキャッシュカードを発見して…
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 10:22:05.34 ID:a2aaTW2o
がくせいはおかねをもらわずにしゅみでゲームを作ってもニートとは言われない!

あれ?学園都市の学生ってマジ勝ち組じゃね?


まぁそれはともかく魔道図書館つってもそもそもローラ的には道具扱いだからお金は発生しないんじゃないのかな
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 10:29:37.63 ID:8E1gyKgo
>>87
おい、やm(ry
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 10:44:50.88 ID:w5Krpwso
ニートの定義には年齢もあるので芳川が見た目以上にババ(ryなら芳川もニートじゃないよ
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 11:05:19.51 ID:YTkXYqAP
衣服とか食費とかそういうのは必要経費として支給されてただろうけど
自由に使える給料となるとどうなのかね
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 13:22:55.35 ID:f6FxCRso
なんでニート談義になってんだwww
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 13:27:23.65 ID:Dp11Rfko
とある科学の行き遅れ(アラサーニート)



とある魔術の空気少女(ニートヒロイン)

ですね分かります。
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 16:36:40.43 ID:8E1gyKgo
|ハローワーク|   λ  λ
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 17:19:17.42 ID:Ckt7WBQ0
|ファミレス|  λ==    |ハローワーク| λ 
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 17:27:41.06 ID:tASYam2o
現実を見ろwwwwwwww
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 17:43:48.87 ID:LOLossAO
.:| . :|  ☆   ! .l .l .i::l
.:| . :|     。 ! .l .l .i::l
.:| .__|      :| .i .i .|.:!
.:|::||□| ̄ ̄ ̄ ̄〜〜〜
└l[ ̄]-――――
:::::::~<⌒/⌒ヾ-、_ ZZzzz…
::::/<_/____ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 17:52:52.59 ID:tV4B5gY0
これが日本最高の暗部組織、
『ハローワーク常連』
に入るきっかけでした。
100 :1レスもらいます :2010/10/03(日) 18:21:27.77 ID:gS./xYAo
エイワス「そんなプランで大丈夫か?」
アレイ☆「大丈夫だ、問題ない」

カザキリ「堕天使ビーム!」上条「その幻想をぶち[ピーーー]!」
アレイ☆「」
エイワス「言わんこっちゃない。やれやれ、時間でも巻き戻してやるか」

…………

エイワス「そんな装備で大丈夫か?」
アレイ☆「一番いいプランをくれ(キリッ」
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 18:28:01.39 ID:xK7GynMo
エルシャダイwwwwwwww
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 18:29:26.75 ID:j.BUk42o
2ちゃんとかの掲示板巡回してたら今日だけで6回目のエルシャダイネタ遭遇。
いくらなんでも蔓延しすぎだろ。
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 18:45:37.26 ID:J3ltNZo0
イーノック
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 18:47:37.46 ID:Omd9b7w0
元ネタがあるなら表記してくれるとありがたい
分かんない俺には笑いどころがさっぱりだ

ところで時間巻き戻すのはアウレオルスぐらいしか思い浮かばない訳だが
エイワスって変形以外に時間操ったりの能力なんてあったっけ?
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 18:52:49.06 ID:Jrd5vnko
http://www.youtube.com/watch?v=PAIfIFV9A4E
これだよ
106 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:24:42.59 ID:/x1zYdo0
ところで久しぶりに神の右席ネタを投下したいのだが大丈夫か?
107 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:26:51.75 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「はァ……15歳以下の女の子と結婚したい…」

フィアンマ「でも俺様って生粋のカトリック聖職者だから結婚できないんだよな」

フィアンマ「まあ俺様の権力を持ってすればできない事もないけど?
      でも陰で“アイツ性職者なんだぜwww”とか言われるのは嫌だしな…」

フィアンマ「しかも女の子って成長するだろ?何で成長するの?なぜ可愛いままでいてくれない?
      つーか二次成長って何だよ!?一次までで良いだろ!!成長すんなよ……成長すんなよ!!!!」

フィアンマ「まあ成長したら乗り換えて新しい女の子と結婚すれば良いわけだけど。
      でもPURE(笑)なLOVE(笑)を求めるORESAMA(笑)にはそんなMAKOTO(故)
      みたいな真似はできないしな」


フィアンマ「はぁ……まさしく諸行無常だな。諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽、南無阿弥陀仏……」

フィアンマ「良く考えたら俺様は仏教徒じゃ無かった。今のは忘れてくれ」
108 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:29:51.13 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「話が長くなったな。ではそろそろ神の右席定例会議を始めようか」

前方のヴェント『欠席』

左方のテッラ『欠席』

後方のアックア『欠席』



   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :
       Λ_Λ . . . .: : : ::: :
      /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .:
     / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .::
     / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :.
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
マジかよ……これってスト?
そう言えば月はどうなったのかって?
なんかすごいパーンチって叫びながら殴ったらどうにかなった。
さすがの俺様も人外に萌えるだけの包容力は無いのよ




フィアンマ「というわけで改めて、神の右席定例会議を始める」

前方のアニェーゼ「……」

左方のルチア「……」

後方のオルソラ「……」

膝の上のアンジェレネ「なんかポニョみたですよ?」
109 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:31:19.46 ID:/x1zYdo0

アニェーゼ「何だ何だよ何ですかこれはァ!!!」

フィアンマ「お前の言いたい事は分かる。そろそろ昼飯の時間だって事だろ?」

オルソラ「もうそんな時間でございましたか」

アニェーゼ「違ぇから!かすってすらいねぇですから!!」

ルチア「確か数秒前まで鐘楼に居たはずですが……デジャビュ?」

アンジェレネ「また膝の上ですか////」

オルソラ「ご飯の支度をしてくるのでございますよ」

アニェーゼ「本題ですけど、なんで私らはまたここに連れてこられたんですか?」

フィアンマ「寂しかったから」

アニェーゼ「はい?」

フィアンマ「可愛い妹に会えなくてお兄ちゃん寂しかったんだぞ?」

ルチア「あら、アニェーゼの親族だったのですか?」
110 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:33:14.52 ID:/x1zYdo0

アニェーゼ「いちいち真に受けねぇでください!フィアンマがまともな思考してねぇ事くらい分かってんでしょ!」

フィアンマ「アニェーゼ!お兄ちゃんに向かってクソッタレのキチガイ野郎とは何だ!?
      俺様はお前をそんな汚い口を聞くような妹に育てた覚えは無いぞ!(なでなで)」

アンジェレネ「ふにゃ〜」

アニェーゼ「妹じゃねぇし!そこまで言ってねぇし!あとアンタに育てられた覚えもありません!!
      しかもアンジェレネ!あなたも何で懐いてやがんですか!!」

アンジェレネ「なかなかのテクニシャンですよ////」

アニェーゼ「ルチアもあの変態に何か言ってやったらどうですか!!
      アンジェレネがアイツの膝の上に乗せられてるというのに、
      何であなたは黙ったままなんですか!?襲われたらどうするんです!?」

フィアンマ「失敬な、俺様は愛でるだけで疾しい事はしないぞ(なでなでなで)」

アンジェレネ「ふにゃぁぁゴロゴロ」

ルチア「……まあ害は無さそうだから良いんじゃないですか?」

アニェーゼ「害の塊でしょうが!!」

ルチア「大丈夫です。いざとなったら削除すれば良いわけですし」

アニェーゼ「はい?」

ルチア「削除♪」

フィ「」

ルチア「ほら、簡単でしょ?」
111 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:34:47.07 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「ソフィー怖いよソフィー…」

ルチア「ルチアです」

アニェーゼ「そろそろ帰って良いですか?」

フィアンマ「せっかく帰って来たんだからもっとゆっくりしてけよ」

アニェーゼ「あたしゃ帰省した大学生ですか。私らは忙しいんです。寂しがり屋なオッサンの相手をしてる暇はねぇんですよ!」

フィアンマ「オ、オッサン!?お兄ちゃんどころかオッサン!?俺様はまだ二十代だぞたぶん!?」

ルチア「アニェーゼ、いくら何でもオッサンは失礼ですよ」

フィアンマ「ソフィーの言う通りだぞアニェーゼ」

ルチア「ルチアです」

アニェーゼ「うっせぇんですよタレ目野郎!!」

フィアンマ「タレ目野郎だと!?俺様のチャーミングポイントを馬鹿にしたなお前!!」

アニェーゼ「見てるだけでイライラするのに何がチャームポイントですか!!笑わせンじゃねェぞ三下ァ!!!」

フィアンマ「母さん、妹が反抗期だ。何とかしてくれよ」

オルソラ「まあまあ、兄弟はケンカするほど仲が良いと言うではありませんか」

アニェーゼ「だから兄妹じゃねぇから!!」

オルソラ「きっとアニェーゼさんはお腹が空いてるからイライラしているのでございます。さあ、お昼御飯の用意ができましたよ」

アンジェレネ&フィアンマ「わーい♪」

ルチア「せっかくだからいただきましょうか」

アニェーゼ「もうどうにでもなれ…」
112 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:37:12.12 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「もぐもぐ……音楽でもかけようか?」

オルソラ「それは良い案でございますね」

フィアンマ「MUSIC START!」


ズチャズチャズチャズチャ♪
ズチャズチャズチャズチャ♪

チャッチャッチャッ
チャチャチャチャチャチャチャ
チャララッタチャララッタチャララッタチャララッタ
チャチャチャチャチャチャチャチャチャ〜♪ タ〜↓
チャチャチャ たたぁぁ↓♪


アニェーゼ「何ですかこれは…?」

フィアンマ「ハチャトゥリアンの『剣の舞』だ。聞いた事あるだろ」

アニェーゼ「いえ、そうじゃなくてですね」

フィアンマ「テンション上がってくるだろ?」

ルチア「賑やかな食卓は良い事ですが、これはテンションのベクトルが間違ってますね」

アニェーゼ「むしろこんな曲で食事できる変人を見てみたいもんですよ」

アンジェレネ「バクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバク」

アニェーゼ「あ、居ましたね変人。禁書目録のライバルが」
113 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:38:18.16 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「何てリズミカルな食べ方なんだ。俺様も負けてられん!」

アニェーゼ「何で対抗してんですか…」

フィアンマ「バクバクバクバクバクゴブッ!ゴホッ!み、みじゅ…水くれ……」

アニェーゼ「ああもう!できもしない事しないでください!ほら!水ですよ!」

フィアンマ「ゴホッ!すまんな妹よ(ゴキュゴキュ)」

アニェーゼ「だから妹じゃねぇですから。背中さすってあげますよ」さすさす

フィアンマ「優しいなアニェーゼは」

アニェーゼ「べ、別にこんなの普通じゃないですか////」さすさす
114 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:40:37.07 ID:/x1zYdo0

フィアンマ「どうやら剣の舞は不評の様だな。と言うか俺様も食事中は聞きたくない」

アニェーゼ「じゃあ何で流したんですか…」

オルソラ「モーツァルトなどいかがでございましょうか?」

ルチア「良いですね」

アンジェレネ「バクバクバク」

フィアンマ「MUSIC START!」



……………………




Leck mich im Arsch♪ (俺の尻をなめろ)

アニェーゼ「ブフッ!!!」
115 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:41:33.30 ID:/x1zYdo0

Lasst uns froh sein (陽気に行こう)
Murren ist vergebens (文句を言っても仕方ない)

アニェーゼ「待て!ちょっと待て!!文句を言わせろ!!」

Knurren, Brummen ist vergebens (ブツブツ不平を言ってもしかたがない)

フィアンマ「何だよ。列記としたモーツァルトの音楽だぞ?題名は『俺の尻をなめろ』だ」

ist das wahre Kreuz des Lebens (本当に悩みの種だよ)

アニェーゼ「アンタの奇行が本当に悩みの種だよ!!」

Drum lasst uns froh und fröhlich sein (だから陽気に楽しく行こう)

フィアンマ「正直言うと俺様も食事中に聞きたくはないな」

Leck mich im Arsch (俺の尻をなめろ)

アニェーゼ「だから何でまた聞きたくねぇのに流すんですかアンタは!!!」

フィアンマ「だってみんなモーツァルトが良いって…」

アニェーゼ「アンタの中ではモーツァルトはこの曲しかねぇのかよ!!!」

フィアンマ「いや、正直迷ったけどこの方がウケるかと思ってだな…」

ルチア「ウケるどころかドン引きですよオーディエンスは」
116 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:42:44.21 ID:/x1zYdo0

【そんなこんなで】

フィアンマ「アニェーゼ、塩取ってくれ」

アニェーゼ「はい」コトッ

フィアンマ「いやいや、どうして俺様から遠ざける?嫌がらせか?」

アニェーゼ「さっきの仕返しです」

ルチア「アンジェレネ、もっと落ち着いて食べなさい。誰も取ったりしませんから」

フィアンマ「じゃあ俺様が奪おうか」ひょいぱくっ

アンジェレネ「ああーっ!!私のハンバーグ!!」

アニェーゼ「大人気ねぇですよ」

オルソラ「おかわりならあるのでございますよ」


…………………


アニェーゼ「あれ?オチは?」

フィアンマ「良いんじゃないか?たまには平和な終わりかたでも」

アニェーゼ「その意見だけは賛成します」

フィアンマ「じゃあ正式に俺様と兄妹の契りを」

アニェーゼ「それは反対です」
117 :これより神の右席定例会議を始める4 [saga]:2010/10/03(日) 19:43:34.77 ID:/x1zYdo0
以上です

ちょっと長かったですか?
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 19:56:46.95 ID:MiRKB6AO
乙です
面白いけど垣絹の二番煎じ感がするな…
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:03:36.17 ID:a2aaTW2o
乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ハウルネタとかすごパとか色々小ネタがよかったwwww
今度是非またやってくれると嬉しいな(チラッ
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:42:32.03 ID:cazft8ko
相変わらず疾走感が凄いwwww
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 22:43:05.46 ID:vElkLY.0
乙ですwwwwwwwwww
次回も楽しみにしています

122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 23:41:03.94 ID:i5VntkAO
「背中を刺すってあげますよ」
に見えた乙
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 23:52:00.33 ID:FcLaqjI0
>>122
背中に刺すって単語からつっちーの魔法名思い出した
土御門の魔法名がかっこよすぎる>『Fallere825(背中刺す刃)』
ウィリアム=オルウェルの『Flere210(その涙の理由を変える者)』に次いで好き
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 00:42:53.83 ID:Yazn1aI0
えー、お久しぶりです、ヘタ錬工房書いてたものです

ちょっと続きを思いついたんで3〜4レス投下します

自分用まとめ様にまとめていただいた以前のアレ
http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-3282.html
125 :アウレオルスのアトリエ 〜バニーの件〜 1 [saga]:2010/10/04(月) 00:44:14.05 ID:Yazn1aI0
ミサカ「皆さんこんばんは、お久しぶり……でもないですね、ミサカ姉妹的には、とミサカは丁寧にあいさつをしてみます」

ミサカ「前回、お姉さまに拉致られましたが、色々あってお父さんの誤解は溶けましたよー、とミサカは適当な説明をおこないます」

インデックちゅ「具体的には、みちゃか達を見たくろこが暴走ちて、みことがくろこを黒焦げにちて、みことにご飯をもらったあと、誤解をといたんだよ」

インデックちゅ「ついでにアウレオルちゅの淫行を信じたみちゃかは、グレかけて番外個体コスに挑戦ちたんだよ」

ミサカ「ちょ……」

インデックちゅ「まぁ、胸カパ状態で大変残念なことに……、ムグッ」

ミサカ「わーわー! インデックちゅシャラップシャラップ!! とミサカは自らの恥部の隠蔽に走ります!!」

インデックちゅ「むーむー!!」

ミサカ「ええと、ちなみにお父さんは、ミサカ達が帰った時、部屋にこもってトトリのアトリエをやっていました!! とミサカは話題のすり替えを試みます!!」

インデックちゅ「プハァ、……あの時のアウレオルちゅは、……キモかったんだよ……」

ミサカ「……『艶然、トトリたん、かわいいよトトリたんハァハァ』とかつぶやいてましたもんね……、とミサカは正直その時もグレそうだったな、と思い直します」

インデックちゅ「……まあ、今回はわたちたちが原因なんだち、ちかたないんだよ、うんうん」

ミサカ「や、ミサカは被害者ですからね? 胸カパなったのも、ミサカのまっさらな経歴に黒歴史の一ページ目が刻まれたのもインデックちゅのせいなんですからね? とミサカは……ん?」

インデックちゅ「どうしたんだよ?」

ミサカ「いえ、ちょっと気になることが……、あ、おはようございますお父さん、とミサカは挨拶をかまします」

アウレ「ああ、快然、おはよう」

ミサカ「今日の朝ごはんは、コッペパンとピーナッツマーガリン、トマト味の野菜スープ、牛乳、バナナです、とミサカはシャバじゃお目にかかれん朝ごはんを作ったことを報告します」

アウレ「ふふ、必然、ここは刑務所じゃないんだから」

インデックちゅ「お前らマジで自重な? ……んだよ」
126 :アウレオルスのアトリエ 〜バニーの件〜 2 [saga]:2010/10/04(月) 00:45:04.64 ID:Yazn1aI0
アウレ「瞭然、うまかった、ご馳走様でした」

ミサカ「お粗末様でした……、っと、そういえばお父さん、ちょっと聞きたいことがあるんですが、とミサカはかねてからの疑問を今まさにぶつけようとします」

アウレ「なんだ? ミサカ」

ミサカ「ミサカ誕生時に着せようとしてたバニースーツあったじゃないですか? アレは一体どんな依頼の余りだったんですか? とミサカは今更これやんなくてもいいだろ、と思いつつ展開の為に質問をします」

アウレ「……呆然、あったなーそんなこと……、いや、あれは某学園都市下部組織の末端構成員からの極秘依頼でな……」

アウレ「何でも、組織の新しいコスチュームを考案中だから、試作品として4着作ってくれ、との事でな、整然、ずいぶんと細かくサイズ指定がされていたのだが……」

ミサカ「ふむふむ、それが何でまた余ることになったんですか、とミサカは続けて問います」

アウレ「うむ、爽然、一着以外は必要なくなった、とのことでな、代金は支払うから店で使ってくれ、と言われたが、必然、狭い趣味な為だろう、未だ売れ残っているのだ」

インデックちゅ「ちなみにちゃいず的には巨乳、普通乳、貧乳、貧乳の4着だったけど、普通乳だけもってったんだよ」

ミサカ「……なるほど、つまりミサカが貧乳だから貧乳のがあってよかったね、と結ぶんですねわかります、よしお前らそこに直れ、とミサカは……」

麦のん「面白そうな話してるねえ」

ミサカ「うっわぁ!! なんでいるんですか麦野さん!? そしてそんなにミサカのちっぱいが気になりますがコンチクショー!! とミサカは……泣くよ!?」

麦のん「やー、今日もシャケ弁が食べたくなってさー、あと、ミサカちゃんの胸の件じゃなくて……、その前の依頼者の話、気になるなー、教えてよ」

アウレ「必然、依頼者に関しましての一切の事項は話すことが出来ませんよ、麦野さん」

麦のん「……愉快なオブジェに……」

アウレ「ひ、ひぃっ!! い、いやいや!! 当然、そんなこと言ったらシャケ弁作りませんよ!!」

麦のん「ちぃっ……、じゃあさー、ちょっと例のバニースーツ見せてもらっていい? 三着とも」

アウレ「そ、それなら一向に構いませんよ、インデックちゅ、すまないが案内を、私はシャケ弁を作っておく」

インデックちゅ「まかちぇておくんだよ!!」
127 :アウレオルスのアトリエ 〜バニーの件〜 3 [saga]:2010/10/04(月) 00:45:53.83 ID:Yazn1aI0
麦のん(バニー)「……やっぱし、明らかにウチらの体のサイズに合わせてあるねー……、ぴったりだし、これ」

インデックちゅ「うおー……、バニーを着たむぎの、いろっぺー……んだよ」

アウレ「完然、シャケ弁が完成しましたよ、麦野さん……、ってうおっ!! な、何故にバニーを着ていらっしゃるので!?」

麦のん(バニー)「あー、ありがと、……うん、今日のシャケ弁もおいしそうだね。あとこのバニー、三着とも買ってくね」

アウレ「は、はぁ……、まいどー」

麦のん(ノーマル)「さて、と……、待ってなよ……、はーまづらぁぁぁぁっ!!!!」

ミサカ「ありがとざっしたー、とミサカは能力でロケットのように飛んでいく麦野さんに届かないと知りつつ挨拶をー……、あ、もう見えねえわ」

インデックちゅ「……ちかち今回はこっちには被害がなちゃそうでなによりなんだよ」

アウレ「……どうだろうな」

ミサカ「何か引っかかることでも? とミサカはお父さんに問います」

アウレ「……わからん、わからんが必然、何故か評判が下がるような……、そんな気がする」


どっかの工場にて

麦のん(バニー)「はーまづらぁー? アンタの好きなバニーだよー? 出ておいでよー」

絹旗(バニー)「超出てきた瞬間、その超汚い愚息を超たたき潰してあげますからー」

フレンダ(バニー)「結局、浜面は滅殺しないといけない訳よ」

浜面「(あ、あの野郎、バラさないって言ったのに、バラさないって言ったのにぃぃ!! これ俺がバラされる側じゃねーか畜生!!)」ガクガクブルブル

滝壷(バニー)「大丈夫、私はそんな浜面を応援している」
128 :アウレオルスのアトリエ 〜バニーの件〜  [saga]:2010/10/04(月) 00:49:22.96 ID:Yazn1aI0
終わりー

色んな意味でいまさらかよ、とは自分でも思うが、一応終わらせたいんで……す……

原作買わにゃあならんな……1、2、8、15、SS1、SS2以外の

古本屋に売ってねーんだ……他が……、新品でかなわきゃ、なー……
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 00:52:51.68 ID:tjN5XnQ0
>かなわきゃ
落ち着け、まだあわてわわあわわあわあわあ
とりあえず今月新刊でるしこれを機に全部買っちまえよ

元ネタ知らないけど楽しめたよ乙
アウレオルスイザード結構好きなキャラなんだよな、SS少ないけど
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:01:58.09 ID:ZcIZOwDO
乙! 浜面どんまいwwww
バニー絹旗が見たいです
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:08:35.55 ID:7kzf.sDO
カマ条とは一体何だったのか
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:46:41.53 ID:USlRJVgo
それもだけど幻想少年を待ち続ける
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:52:33.09 ID:e39v3pw0
たまに無性にSS書きたくなることあるよね、と言う訳で5レス借りますよ
バカテス小テスト風小ネタ第1弾(ただし第2弾以降予定未定)
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:53:19.41 ID:e39v3pw0
科目:一般教養
問題:避難訓練の際の「おかし」とは何の略語か。


吹寄制理の答え
「押さない、駆けない、喋らない」

さすが吹寄ちゃん、正解なのです。
地域によっては真中が「走らない」でおはしだったりもするのですよー。


上条当麻の答え
「俺を置いて先に行け! 必ず帰るさ、心配すんな……」

そ、それは死亡フラグなのですよー!?
先生は可愛い生徒に死なれては困るのです!!


青髪ピアスの答え
「幼い、可愛い、少女、やね」

……あはは、おもしろいギャグですね青髪ちゃん。
とりあえずもう少し真面目になってくれると嬉しいのですよ。
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:54:02.22 ID:e39v3pw0
科目:超能力
問題:AIM拡散力場の「AIM」とは何の頭文字か。


姫神秋沙の答え
「An_Involuntary_Movement。」

姫神ちゃん正解なのです、『無自覚』と言う意味なのですよー。
ちなみに先生はInvountaryと言った事がありますが(6巻40P参照)、言い間違いってことにしておくのです。
メタって言えば超電磁砲では"Involuntary"になってるので原作小説のスペルミスの可能性が高いのです。


土御門元春の答え
「An_Incontinent_Maid だぜい!」

間違いに決まってるのですよ土御門ちゃん!!
それだと「AIM拡散力場」が「淫乱メイドさん拡散力場」になっちゃうのです!!


上条当麻の答え
「アンインバランタァリームーヴメント」
上条ちゃん、せめて英語で書こうとする努力をしてください。
タァとかヴとかそれっぽく書いても点数はあげれないのですよー。
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:54:31.62 ID:e39v3pw0
科目:現国
問題:『あたかも』を使って短文を作りなさい。


吹寄制理の答え
「あたかも自分が体験したかのように語る」

正解なのです。
『あたかも』は『まるで』や『まさしく』の類語なのですよー。


姫神秋沙の答え
「冷蔵庫に。牛乳が。あたかも。しれない。」

姫神ちゃん、模倣してるだけでは個性は生まれないのですよー?
面白解答なんてしなくても姫神ちゃんのキャラは十分立ってるのです。


上条当麻の答え
「あたかも一緒に遊ぶか?」

上条ちゃん、あたかって言うのは女の子の名前ですか!?
先生は上条ちゃんを女たらしに育てた覚えはないのです!!
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:55:12.85 ID:e39v3pw0
科目:超能力
問題:垣根帝督の能力を簡潔に説明せよ。


土御門元春の答え
「この世に存在しない素粒子を生成・操作する能力」

正解らしいのですよー。
正直言うと先生こんな問題作った覚えはないのですがまぁ良いのです。


上条当麻の答え
「常識が通用しなくなる能力」

うーん……砕けた解釈をすればそうなのかもしれないですけど……
とりあえず部分点にしておくのですよー。


青髪ピアスの答え
「天使属性がつく能力。その能力者が女の子ならええのになぁ……ボクぁ天使っ娘も悪魔っ娘も大好物やねん……」

もちろん不正解なので×つけとくのですよー。
青髪ちゃんはやればできる子なんですからきちんとしてほしいのです!
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:56:00.44 ID:e39v3pw0
科目:化学
問題:最外殻電子が8個の状態において原子及びイオンが安定することを表す経験則を○○則という。○○に入る言葉をかけ。


吹寄制理の答え
「オクテット」

正解なのですよー。
吹寄ちゃんはどの科目も出来てて偉いのです。


上条当麻の答え
「オクトパス  ※隣の学区のスーパーは毎週木曜魚介類がお買い得」

先生はそんなこと聞いてないのです!
家事ができるのは良い事ですがテストもやってくれないと困るのですよ!!


姫神秋沙の答え
「四馬鹿達《カルテット(`・ω・´)キリッ》。」

姫神ちゃん! 上条ちゃん土御門ちゃん青髪ちゃんの仲間入りしちゃダメなのです!!
友情も大事なのは認めますけど三馬鹿(デルタフォース)に加入はNGなのですよ!!
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:57:50.57 ID:e39v3pw0
終わり
新刊楽しみだね、早いところで6日らしいね
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 02:09:39.63 ID:VRXHP8Eo
あたかもwwwwwwww懐かしいなネタだなwwwwwwwwwwwwww
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 02:09:55.55 ID:0OIlbiE0
          >.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
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        /.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
         /___::∧ (|/   〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
           /.:::::ハ ∧    \::::::::::::::/  {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|  俺を置いて先に行け!
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }  必ず買えるさ、
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿  心配すんな……
                |/  |::::::|\     , -‐='::、::::::::::::::::::::/
                  x≦ハ| ::\     ー‐.:::::::::::::::::::/
                 / ∨//|  ::::\    `7.::::::::::::.イ\
              /   ∨/j   \:::\  ;::::. .<:::::'///\
             /     ∨′   \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
            /         >x:::.、   \::::::::::::::::::::{'/////////\
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 02:13:57.00 ID:Of/uTOko
私は化学が嫌い!化学が憎い!!
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 03:31:00.60 ID:DOmBiXc0
こんなクラスならある意味テストの採点も楽しいだろうなwwww

>>118
大いに影響を受けてると思います
でもたぶん会議のフィアンマの方が垣根より常識人で変態

ちなみにこのシリーズの元ネタはクロマティの四天王です
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 04:31:17.58 ID:aS4JIeAo
おひさー
一応続いてました、暇つぶしシリーズ
このサイトで今までのをまとめてくれてました
http://blog.livedoor.jp/toaru_ss/archives/393048.html

今回は少人数です
145 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:32:14.75 ID:aS4JIeAo
禁書「ポケモン勝負をするんだよ!」

上条「ちょうどこの前ブラックとホワイトも発売したしな、いっちょやるか」

禁書「と思ったけど私、DSを持ってなかったかも」

上条「おいぃ?!」



※ルール
・伝説とポケモン・持ち物の重複なしのシングル3対3。
・レベルは全員50に自動調整される。
・ミラクルシューター使用禁止。
・筆者は個体値とか対人戦における定石とかをマスターしているほどの廃人ではないため、そこまで緊迫・洗練されたバトルにはならないと思います。
146 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:33:09.58 ID:aS4JIeAo
上条「せっかく俺の自慢のポケモンを見せてやろうと思ったのに……お前が持ってないんじゃしょうがないじゃねえか」

禁書「面目ないんだよ……あっ、あんなところに!」

御坂「あー暇だわー」

禁書「二期で出番が少ない(と思われる)短髪が暇そうにしてる!」

御坂「そんな大きい声でそれ言う必要ある?! ねぇ?!」

上条「よう、御坂(なんという都合のいい登場)」

禁書「そうだ、とうまと短髪でポケモン勝負してみてよ!」

御坂「私が、こいつと?」

禁書「そうそう」ワクワク

御坂「勝負か……普通にやりあってもこの男には勝てないしねー、いいわよ。日頃のうっぷんを思いっきり晴らしてやるわ」

上条「フフフ……そう簡単にいくと思うなよビリビリ」

御坂「後で吠え面かいても知らないわよ」

禁書「(……自分で言い出しといてアレだけど、今回私空気になる予感が……)」
147 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:34:22.57 ID:aS4JIeAo
〜 ポケモンチョイス 〜


上条サイド

上条「(普通に考えれば、奴はでんきタイプのポケモンを主力にするはず)」

上条「(しかも確かかわいい物好きだったしな、ピカチュウ、パチリス、エモンガあたりか)」

上条「(とりあえずいわ技使えるじめんタイプを用意しとくか……)」※エモンガはでんき+ひこう

上条「(ただ、あいつはカエルも好きなんだよな……ニョロトノ(みず)とかガマゲロゲ(みず+じめん)でじめん対策も万全ってか)」

上条「(だー、よくわかんね)」


御坂サイド

御坂「(……あいつの好きそうなポケモンがまったくわかんないわ)」

御坂「(ただ、こっちがでんき使うってことを考えてるなら、その裏をかくことはできる)」

御坂「(まぁ使うつもりだけどね。弱点カバーくらいは当然しとくべきか)」


禁書「(ムムム、なんかいつになく真剣なんだよ二人とも)」
148 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:35:16.11 ID:aS4JIeAo
〜 バトル開始 〜

ポケモントレーナーのミコトがしょうぶをしかけてきた!
ポケモントレーナーのトウマがしょうぶをしかけてきた!

ポケモントレーナーのミコトはドレディアをくりだした!
ポケモントレーナーのトウマはアブソルをくりだした!


上条「頼むぜアブソル……俺を不幸から救ってくれ!」

御坂「そんな切実な声でゲームキャラに頼らないでよ?!」

※アブソルは不幸を呼ぶポケモン、とか言われてますが、実際には不幸を知らせるために姿を現す親切なポケモンです。

上条「御坂はドレディアか。やっぱかわいい系できたな」

御坂「かわいいだけじゃないわよ、見てなさい」
149 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:35:44.55 ID:aS4JIeAo
ドレディアのねむりごな!
アブソルはねむってしまった!
アブソルはぐうぐうねむっている


上条「ちっ……さっそく眠らされたか」

御坂「フフフ……この隙に」


ドレディアのちょうのまい!
ドレディアのとくこうがあがった! ドレディアのとくぼうがあがった! ドレディアのすばやさがあがった!


上条「やっぱ積んできたか……」


アブソルはぐうぐうねむっている


上条「頼む、起きてくれ……このままだとまずいぞ」

御坂「(うーん、アブソルの耐久なら次のはなびらのまいで倒せそうだけど……)」
150 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:36:25.99 ID:aS4JIeAo
ドレディアのちょうのまい!
ドレディアのryがあがった!


上条「もう一発だと? 起きろ、起きてくれ!」


アブソルはめをさました!


上条「ktkr!」

御坂「げっ」


アブソルのつじぎり!


上条「きゅうしょには当たらなかったか(ちくしょうピントレンズまで持たせたのに……)」

御坂「アブソルのとくせいはきょううん……持ち物のこともあるけど、なんとか助かったわね」

※つじぎり+きょううん+ピントレンズでかなりきゅうしょ率上がってます。
151 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:37:05.14 ID:aS4JIeAo
ドレディアのはなびらのまい!
アブソルはたおれた


上条「俺のお気に入りが……不幸だ」

御坂「ふふん、しかも2回ちょうのまい積むのに成功したわ」

上条「(だが奴の次の行動ははなびらのまいでしばられた……なら!)」

※はなびらのまいは、2〜3ターンの間同じ技しか出せず、交代もできない。


ポケモントレーナーのトウマはラプラスを繰り出した!


御坂「ここでラプラス!? 2回ちょうのまいを積んでるドレディアの方が明らかに速いし、はなびらのまい一発で落ちるのは確実……」

御坂「……ってことは」


ラプラスのこおりのつぶて! こうかはばつぐんだ!
ドレディアはたおれた
152 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:37:38.03 ID:aS4JIeAo
御坂「やっぱりね」

上条「へっ、欲張って2回積んだのは失敗だったな」

※こおりのつぶては、でんこうせっかなどと同じく素早さにかかわらず先手をとれます。

御坂「まぁいいわ。私のお気に入りを見せてあげる!」


ポケモントレーナーのミコトはピカチュウをくりだした!


上条「やっぱりいたか……」

御坂「こっからが本番よ!」

上条「(うぅむ、ここの読みが大事だな)」

上条「(ピカチュウとラプラスでは当然ピカチュウのが速く、そして持ち物は十中八九でんきだま……)」

上条「(いくら防御の薄いピカチュウとはいえつぶてで一撃は不可能、そうするとラプラスは確実に電気技で落ちる)」

※でんきだまは、ピカチュウ専用の持ち物で技の威力が2倍になる道具。


ポケモントレーナーのトウマはラプラスをひっこめた!
ポケモントレーナーのトウマはドリュウズをくりだした!
ピカチュウの10まんボルト! ドリュウズにはこうかがないようだ……
153 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:38:15.71 ID:aS4JIeAo
御坂「あちゃー、なんとなくそんな気はしたけどさ」

上条「ふぅ……なんとかなったか」

上条「(さて、次が問題だ。御坂の残りのポケモンはまだ不明。じめん技を警戒して交代するか、それとも……)」


ドリュウズのじしん! こうかはばつぐんだ!


上条「っし!(じしんヒット! これは勝つる!……いや待て、なんでピカチュウのがドリュウズより速いはずなのに――)」


ピカチュウはきあいのタスキでこうげきをこらえた!


上条「なん……だと……」

御坂「ふっふ〜ん」


ピカチュウのカウンター!
ドリュウズはたおれた
154 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:38:56.09 ID:aS4JIeAo
上条「ピカチュウっつったらでんきだまじゃねえのかよ……」

御坂「先入観にとらわれた相手に襷カウンター爽快だわー。ビリビリするだけが能じゃないってこと♪」

※襷カウンターとは、体力満タンのとき一度だけ体力を1残してくれるきあいのタスキを使って、カウンターで超ダメージを与える戦術。


ポケモントレーナーのトウマはラプラスをくりだした!


御坂「(こいつがラストね。確かつぶて持ってたから……)」


ピカチュウのでんこうせっか!
ラプラスのこおりのつぶて!
ピカチュウはたおれた


御坂「じゃあ私もこれが最後ね……がんばって、ゲコ太!」


ポケモントレーナーのミコトはニョロトノをくりだした!


上条「(やっぱカエルか……ってかまずいぞ、もしこいつのとくせいがちょすいだったら……!)」

※ちょすいを持つポケモンにはみず技が効かず、逆に体力が回復します。
155 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:39:31.26 ID:aS4JIeAo
ニョロトノのハイパーボイス!
ラプラスのアクアテール!
しかしニョロトノのちょすいでこうかがなかった!


上条「詰んだ……こいつの攻撃技つぶてとアクアテールしかねぇ」ガックシ


ニョロトノのハイパーボイス!
ラプラスはたおれた

勝者:御坂
156 :とある日の暇つぶし ポケモン編 [saga]:2010/10/04(月) 04:40:25.69 ID:aS4JIeAo
御坂「いよっしゃー!」

上条「ビリビリに負けた……ちくしょう」

御坂「あー清々した。ま、ポケモンマスターたるミコト様に勝とうなんて100年早いってことね、おほほ」

上条「くそっ、次はダブルバトルで勝負だ!」

御坂「ふふん、上等!」



禁書「……DS、買おうかな」グスン





                    FIN 偶然、粘りもせずウルガモスの色違いゲットしました
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 05:16:07.59 ID:f71NM4.0
>>139
上条さんのおかし、姫神のあたかもワロタ
上条さんには格好いいセリフが似合うな乙

新刊は東京の出荷協定が6日らしいから早いとこで6日だな
情報解禁は11日からだからフラゲしてもネタばれすんなよ
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 05:20:59.45 ID:VbiwpbAo
>>156

ポケモンは初代しかわかんないけど解説のおかげでおもしろかった

というか最近のポケモンはホントいろんな生き物がいるんだな……
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 07:05:48.87 ID:NSv1UZUo

さすがの美琴もオタマロの顔を眺め続けたら殴りたくなってくるんじゃないだろうか
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 07:08:00.16 ID:UDjzpcAO
>>141
美琴「アンタたかが買い物に何真剣になってんの?」
>>156
ポケモンやったこと無いけどやりたくなってきた
次作も楽しみだな
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 07:20:35.23 ID:aS4JIeAo
>>159
ttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%AD
なんだろうね、序盤では貴重な水タイプなはずだけどものすごくイラッ☆とくるものがあるね
美琴さんはこれに耐えカエルまで成長させることができるんだろうか

……まぁガマガルとかガマゲロゲの見た目も大概だけど
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 07:24:53.24 ID:txxP94Eo
そういやネタポケwikiに一方さんアブソルいたな
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 08:49:10.31 ID:ZiHaC2AO
上条さんに運ゲーは(ry

美琴対策なら舞持ちガブリをだな
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 10:19:35.96 ID:61bsHkAO
エモンガのせいでライモンジム積んでたな
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 13:05:49.70 ID:88tH9Ro0
ちょっと聞きたいんだけどアニメの超電磁砲のポルターガイスト編って何話から?
原作と漫画しか読んでないんだけどSSの展開から見る必要が出てきて
本当なら最初から見たいんだけどこの頃忙しいので漫画とダブらない辺りから見たいのよ
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 13:24:40.24 ID:tAlkjtE0
>>165
1〜12 ほぼ漫画と同じ進行
それ以降はアニメオリジナルの展開で
13 水着回 14 佐天さん回 15・16 固法回 17 インデックス&姫神&鉄装回 18寮長回 19 土御門舞夏回
で、20〜がポルターガイスト編
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 13:28:06.14 ID:88tH9Ro0
>>165
ありがとう!
時間が出来たら最初から見るけど20話から見させてもらうよ
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 19:44:08.85 ID:LbAmfcAO
アニメのオリストはクソしかないから見ない方がいいです
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 20:07:32.80 ID:AqHFnD.0
漫画とある魔術の禁書目録7巻が11月12日発売っぽい
初回版も同時発売で美琴と黒子のスイング付き

今から楽しみだ
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/04(月) 22:08:36.72 ID:Yazn1aI0
遅レスだけど>>131

カマ条ネタ……、ごめん全く考えてなかった……。

そういやアレも続き物やってた、ごめんホントごめん。

……多分続き物は最初っからやり直さなきゃだめかなーと、なんか設定ばっか先行させちゃった感があったんで……。

小ネタも全く思いつかないもんで……。

……もし、どなたか見たいシチュとかあるなら……ネタを下さい……。
……お願いします……お願い……し……ま……
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 22:20:25.69 ID:I.pRaF60
そろそろ潮時なんじゃないの?
見通しないのに続きものとか書いちゃダメじゃね
一発ネタって事にすればいいのに
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/04(月) 22:37:20.19 ID:Yazn1aI0
>>171
確かにそうだよなぁ……

安易な気持ちで続きもんとかやるもんじゃないな

まあでも今後も思いつき次第小ネタを投下する感じで行くよ、適当に

長編カマ条は、今後は多分やらない、もし待ってた人がいるならごめん
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 23:08:50.90 ID:7kzf.sDO
>>172
>長編カマ条は、今後は多分やらない、もし待ってた人がいるならごめん

おい




おい
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 23:12:59.67 ID:XuqH6Igo
>>172がやらないなら誰か他の人が乗っ取ればいいんだ

ん?スレも立ってないのに乗っ取りってどうやるんだ?
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 23:34:17.04 ID:aS4JIeAo
スレ立てればいいんだろ、言わせんな恥ずかしい
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/04(月) 23:59:30.95 ID:Yazn1aI0
なんか色々流れ悪くしたりですまん

でももう寝るすまん
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/05(火) 00:03:39.37 ID:eeNo8ig0
この流れ……振り切るぜッ!
ポケモンが人気だけどたまにはデジモンも思い出そうぜと言う訳で小ネタ
『デジモンアドベンチャーナレーション風1巻主要人物紹介』



上条当麻!
不屈の精神と強靭な肉体を持つ少年!
右腕に異能を打ち消す力を持つが、いまだに謎が多いぞ!
特殊な右腕と己の肉体を武器にはびこる悪に立ち向かうぞ!
必殺技はその右手で未来を切り開く『イマジンブレイカー』だ!!



インデックス!
魔法名は『献身的な子羊は強者の知識を守る(dedicatus545)』、10万3000冊もの魔導書を記憶する美少女!
魔力がないものの自身の知識で敵魔術師を翻弄するぞ!!
得意技は相手の魔術をかき消す『強制詠唱・スペルインターセプト』!
必殺技はその牙であらゆるものを噛み砕く『かみつき』だ!!



ステイル=マグヌス!
魔法名『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』の必要悪の協会所属の魔術師!
炎の魔術を得意とし、新たなルーンをも生み出した天才魔術師だ!
得意技は「灰は灰に塵は塵に吸血殺しの紅十字」の声とともに生み出す『炎剣』!
必殺技は炎の魔人を召喚する『魔女狩りの王・イノケンティウス』だ!!



神裂火織!
魔法名『救われぬ者に救いの手を(Salvere000)』を名乗る女魔術師だ!
聖人の力を持ち、元天草式十字凄教女教皇でもあるぞ!
得意技は鋼糸を駆使し四方八方からくりだす『七閃』!
必殺技は七天七刀から放たれる抜刀術、『唯閃』だ!!
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:34:29.84 ID:TjHymxg0
レオモンの声で再生されたwww
デジモン無印もう10十年以上前なんだよなぁ……
あのころはよかった……
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:57:39.93 ID:jiqeuYUo
なんか最近新シリーズSSがあちこちで始まってて嬉しい限り
二期の第一話までもう三日なんだなぁ
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 02:02:45.77 ID:O/.hcUUo
書き溜めてるけど本当に書きたいところまでなかなか届かない
IF物のせいでどうしても再構築に時間がかかる

ねーちん対ていとくんとか
一通対アックアとか
ワースト対麦のんとか
戦わせてみると面白そうな組み合わせって多いよね
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 07:00:22.52 ID:cdn4Cas0
そろそろ22巻だっけ?
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 08:47:36.64 ID:9eUuR.Ao
上条じゃなくて美琴が禁書拾うのを書いてるが、案の定、首輪壊し後の対ペンデックスのとこで詰まったww
上手い解決法ないかしら
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:05:49.83 ID:uj6WHtk0
>>182
その場にいるメンバーは?
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:16:56.93 ID:Pt3ydbk0
>>182
「竜王の殺息」を偶然見た上条さんが助けにきたって展開どう?
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:23:52.11 ID:9eUuR.Ao
>>183
ステイル、神裂、美琴、黒子、木山先生
ちなみに怪我した禁書連れていったのが木山宅で、首輪は生体電気いじくって破壊
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:30:55.45 ID:uj6WHtk0
>>185
木山先生が絡んでいるなら、美琴がレベルアッパーを使って単純な出力勝負。
その隙にねーちん又は黒子がペンデックスを転ばす。
で、倒れたペンデックスに雷撃纏ったまま美琴が抱きついて過負荷を与える。

無理矢理だけど、自分ならこんな感じかなー
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:34:22.01 ID:9eUuR.Ao
>>184
それでもいいか
ただ上琴要素いれる気ないんで、上条さんは一家ぐるみでつき合いある兄的存在にしちゃうがww
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:46:59.08 ID:9eUuR.Ao
>>186
ふむ
それと184との混合でいけるような気がしてきた
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:56:03.20 ID:XCxTiRAo
>>187
いっそのこと実兄にすればいい
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 11:09:19.21 ID:Jdd0wHIo
>>188
がんばれよ。そろそろ浜禁のほとぼりも冷めた頃だろうし。
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 11:39:40.61 ID:hMqC7jg0
浜禁?浜面とインデックスってあるのか?
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 11:53:59.90 ID:3nhBRwAO
軍覇なら全部根性で解決してくれるんだが
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:07:31.42 ID:Jdd0wHIo
>>191
「インデックスを拾ったのが上条さんじゃなくて浜面」という設定の未完SS。
それ以前に別の書き手が「インデックスを拾ったのが上条さんじゃなくて一方通行」
というのを書いてて、二番煎じだなんだと結構荒れた。
で、そんなの無視して淡々と書いておけば良かったのに言い訳みたいな全レス初め、てスレがカオスになって終わった。
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:20:54.51 ID:hMqC7jg0
>>193
なるほど、thx
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:23:14.68 ID:.VzZuDEo
インデックスと一方通行はよかったな・・・・
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:24:55.61 ID:uj6WHtk0
>>193
それって垣根帝督のやつじゃなかった?
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:36:19.90 ID:9eUuR.Ao
二番煎じの上に百合という時点で我ながら無謀とは思うww
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:37:33.47 ID:Jdd0wHIo
>>196
垣根だったかもしれない……記憶があやふや
浜面はそのあとか? で「今はやめとけ」とか言われて落ちたんだっけ?
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 14:21:53.04 ID:e9l80gDO
言われてたのは垣根
浜禁は別にスレは立ってなかったはず
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 14:59:59.58 ID:IrMLNQSO
浜禁はSS宣伝スレで書きためてるって書き込みがあっただけで、スレは建ってないはず。
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 16:33:46.95 ID:VMg5dsco
グーグル先生におのれまって打ち込んだらwwwwww
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 16:43:06.40 ID:Jdd0wHIo
やっぱ垣根だったか。記憶違いスマソ。
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 18:51:02.88 ID:Mb1sukAO
たしかただの二番煎じじゃなくて、一方禁書読んでる前提の物語だったんだっけか?
だから文句でて、それにデモデモダッテの全レスしはじめてしけったんだよな
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 19:22:48.41 ID:oSy/6VQ0
一方禁書のもじりだが、
一方通行が元々能力なく(頭脳はそのまま)、スキルアウトにいる状態の設定で。
そこで禁書と出会うが、救えず、記憶は消去される。
その後フィアンマの欠いた右席からスカウトがくる、という話を考えたんだが。
これって、二次からかなり離れるよな……?
長文すまん。
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 19:38:18.34 ID:Pt3ydbk0
>>204
とりあえず書いてみたら?
面白ければ周りは評価してくれるし、二次から離れていても文句は言われないと思うぞ。
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 19:57:50.79 ID:oSy/6VQ0
そうだよな、ありがとう。
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 21:59:52.52 ID:7dgSavoo
アイアンマンと禁書のクロスの可能性について
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 11:55:43.58 ID:dykKeGso
>>207
書いてくれないと判断出来ないから頼んだ
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 13:00:02.68 ID:8zLxX3.o
不ゥゥゥ二子ちャァァァァァァァァンッッ!!

的な?
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 13:01:11.76 ID:8zLxX3.o
誤爆しました
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 13:08:29.24 ID:uMEAUGQo
どこの誤爆だwwww
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 14:33:37.47 ID:N6g6hsDO
吹いたwwwwww
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 15:14:56.92 ID:cHvTb4w0
爆笑したwwwwwwwwwwwwwwwwww
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 16:25:21.10 ID:5RHUt8A0
ルゥゥゥパァァァァァァァァンッッッ!!
とっつァァァァァァァァンッッ!!

てか?wwwwww
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 17:23:05.11 ID:P45P17wo
ダメだ、全員一通さんが叫んでいると思うと爆笑するwww
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 18:25:45.76 ID:6Dky/FQ0
どこへの誤爆だったかマジで気になるな
グループでルパンメンバー的な話なんだろうか
217 :1レス借ります :2010/10/06(水) 18:40:55.38 ID:5CrRllso
黒子「希望していたアルバイト、年齢制限で落とされてしまいましたわ……」

美琴「あんたがバイト? どうしたのよ突然」

ttp://livedoor.2.blogimg.jp/koume39/imgs/e/4/e4997fff.jpg

黒子「私にぴったりだと思いますのに!」

美琴「あぁ、そうね……(安っ!)」
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 18:50:10.55 ID:vuxU.2DO
こんな特殊な条件なのに給料は普通のバイトとさほど変わらないのかwwww
あわきんなら18才で通るかな
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 19:02:03.51 ID:RZjbxd20
小萌先生や上条詩菜や御坂美鈴がいるんだ、年齢なんて見た目じゃわからん
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 19:09:13.15 ID:lHDFb3k0
学園都市でマジックって全部能力で何とかなっちゃいそうだ
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 19:10:23.61 ID:GwW81sAO
>>217
画像ワロタwwwwアバウト過ぎwwww
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 20:15:31.95 ID:P45P17wo
わろた
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 22:19:19.48 ID:/rl/tigo
これで簡単なマジックなんだからマジック業界ってレベルたけーんだな
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 22:29:08.97 ID:8zLxX3.o
>>217
確かにクロコむけだな
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 22:31:42.96 ID:2BAlLq2o
>>218
脱出直後にゲロってクビとか
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 22:59:13.20 ID:t/r.poco
新刊により長編書きなおし決定……orz

もう諦めたい( ´・ω・)
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:02:46.97 ID:Nd9/FbIo
俺なんて貯めてたネタ帳もいつか投下しようと書き溜めてた作品数点も全ポシャだぜ
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:12:31.74 ID:t/r.poco
>>227
厳しいよな……
俺はあとエピローグだけのラノベ一冊分ぐらいだ……

まぁ、自信無かったからいいか。ハハッ……orz
229 :sage :2010/10/06(水) 23:20:30.93 ID:ta3pDlg0
別に21巻時点でのSSとして投下すればいいんじゃない?
続刊物だとよくあることだし。

ところで上条さんのそげぶって1巻、2巻、4巻、10巻、13巻の他にあったっけ?
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:24:20.13 ID:nX5qSp6o
テッラ
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:39:23.54 ID:ta3pDlg0
>>230
確認できました。
そうだった、テッラがあった。

となると一応美琴もそげぶを聞いたことがあるのか……
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:40:36.08 ID:XAILCHgo
書き手の数だけ2次創作はパラレルワールドの存在が許されるんだからいいじゃないか
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:44:56.59 ID:fEn3IREo
>>231
上条さんがブチキレててちょっと違うけど、9巻で吹寄が倒れたところ
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 23:58:56.99 ID:fEn3IREo
>>229
気になったので調べてみた
5巻P152(倒置)
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 03:19:54.25 ID:7CBPJVc0
今日はミステリー記念日らしいのでそれらしく小ネタ4連発
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 03:21:14.98 ID:7CBPJVc0
青ピ「なぁつっちー?」

土御門「どうした青ピ?」

青ピ「なんでカミやんだけ異常にもてるんやろね?」

土御門「はぁ、いきなり何ぜよ」

青ピ「カミやんって、顔はイケメンさんやんか」

土御門「まぁそうだにゃー」

青ピ「そんで性格は抜群にええしね」

土御門「それも分かるぜい、アイツの友である事は誇れることだぜよ」

青ピ「でも抜群に頭悪いやんか」

土御門「あぁ、否定はしない、むしろ出来ない」

青ピ「なんでもてるんやろね?」

土御門「……ミステリーだぜい」

青ピ「それも本格派やねぇ」
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 03:22:15.28 ID:7CBPJVc0
姫神「ねえ。吹寄さん。」

吹寄「どうかした姫神さん?」

姫神「お勧めの。安眠グッズがあったら。教えてほしい。」

吹寄「あぁ、そのくらいいいわよ。最近寝れないの?」

姫神「うん。そのせいか。お肌も荒れ気味。」

吹寄「それは大変ね、ついでにこの『栄養パン』も」

姫神「結構。」

月詠「おやぁ、姫神ちゃんに吹寄ちゃん、どうしたんです?」

吹寄「あ、小萌先生。姫神さんが最近寝不足でお肌が……」

月詠「? どうしたんですー??」モチモチスハダー

姫神「……小萌。まだ。タバコとお酒は。毎晩?」

月詠「当然じゃないですか! 大人の嗜みは一日たりともかかせないのですよー!!」ナノニスベスベー

吹寄「……ミステリーね」

姫神「……うん。ミステリー。」
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 03:23:10.57 ID:7CBPJVc0
佐天「初春ー、セブンスミストで秋物セールだって、行こうよー」

初春「そうですね、白井さんや御坂さんも誘って行きましょう!」

佐天「薄手の羽織る服かって、それに合わせて髪飾りも買おうかな」

初春「髪飾りですか?」

佐天「うん。髪の毛長いからバレッタとか買おうかなぁ」

初春「違った髪型の佐天さんですかぁ……可愛いの売ってると良いですね」

佐天「そうだねぇ。ところで初春、その頭の髪飾りってどこで買ってるの?」

初春「なんのことですか?」

佐天「いつもしてるそのカチューシャのこと」

初春「なんのことですか?」

佐天「え、いや、その初春のチャームポイントというかなんと言うか」

初春「な ん の こ と で す か ?」

佐天「……うーむ、イッツァミステリーって感じだなぁ……」
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 03:25:23.96 ID:7CBPJVc0
子供「ねえお母さん、お母さんはどうしてお父さんとけっこんしたの?」

沈利「それはねぇ、お父さんが『結婚しなきゃ死んじまうッ……』って言うからよぉ」

子供「お父さん、そんなにお母さんのこと好きなの? そうは見えないよ?」

沈利「そうね、おびえてるようにも見えるわね」

子供「お母さんはお父さんのこと好きなの?」

沈利「ええ好きよ、『結婚してくれなければ[ピーーー]ちょん切って剥製にしてから殺してやる』って言っちゃうくらい好きよ」

子供「わぁい、みすてりぃだね!」

沈利「あら、難しい言葉覚えたのね、将来は私みたいな頭のいい大人になるわぁ」

子供「うん、わたし、おおきくなったらお母さんみたいになる!!」








浜面「orz」
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 03:26:51.35 ID:7CBPJVc0
終われ

SSとは関係ないど今日新刊買ってくるぜ
読んだ人も11日まではネタばれしないでね
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 03:57:29.78 ID:.ZRdgL6o


バレが怖いなら読めるまでは禁書系のスレには近寄るべからず
ラノベ板本スレにまで侵蝕してやがる
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 04:00:53.40 ID:vR.3ylEo
某キャラスレにも来てたな
しかもただの文字バレのくせにそれで内容把握したと勘違いしてるタイプのやつ
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 04:11:03.71 ID:G5gWeFso
既に読み終わってるけどそういうの見ると気分悪くなる
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 04:50:53.63 ID:Ks4S6.2o
書店6つくらいハシゴしたけど見つからなかったぜ
なんか22巻読んだストーリーもののSS書きがうわああああとか言ってるからまた変な設定とかで矛盾が生じないか不安で仕方ないんだけど……
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 10:51:37.19 ID:zVyzAyco

アレイスター直々にフィアンマに止め、でも生きててオッレルスに回収される

上条さんインデックスの生き霊に告白・懺悔

滝壺レベル5

アイテム再結成

一方通行が歌った


246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 10:56:08.21 ID:2HTh7MDO
これの真偽はどうでも良いが愉快なオブジェになればいいのに
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 13:15:35.22 ID:ST1rvcDO
これはさすがにねぇよ……
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 13:22:29.41 ID:8mrDPPoo
こういうのって削除依頼受け付けてもらえるんかなぁ
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 14:21:49.30 ID:lSCS2kA0
一応今日発売してるみたいだけど実際のネタバレ解禁日は明日でなく10/11なのかな?
まあ今日読んですぐにSSに反映できるかは分からんが。
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [rsr]:2010/10/07(木) 14:41:24.84 ID:1AExY7A0
やっとテストが終わったので空気を読まずに書くけど、東映版遊戯王と禁書をクロスさせようと思うだがいくつか質問させてくれ
・東映版遊戯王を知っている人はどれくらいいるか?
・闇のゲームでバトルさせたいんだが相手が思いつかないからいい対戦相手はいる?(とりあえず初期一方、初期浜面、黒春は決めてある)
・千年パズルは禁書だとどういった扱いになるの?
・青ピに「俺は軽い女には興味はない」みたいなセリフを言わしたいんだがキャラは崩れないか?

できるだけでいいから質問に答えてくれたらうれしいです。
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 14:52:56.39 ID:9oK4wIAO
>>250
>・東映版遊戯王を知っている人はどれくらいいるか?

知らない

>・闇のゲームでバトルさせたいんだが相手が思いつかないからいい対戦相手はいる?(とりあえず初期一方、初期浜面、黒春は決めてある)

土御門、麦野他暗部の面々はだいたい向いてる

>・千年パズルは禁書だとどういった扱いになるの?

魔術側の霊装。当然上条さんが触れれば壊れる

>・青ピに「俺は軽い女には興味はない」みたいなセリフを言わしたいんだがキャラは崩れないか?

崩れる
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 14:55:21.51 ID:/xQXTBg0
>>250
ゴメン、遊戯王を知らない。

青ピは言い方によるかも。
「僕は冷たくされた方が萌えるんよ」とか…?

いや、シリアスでかっこいい青ピもたまには良いかもしれないけど
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 15:08:04.50 ID:nxq6UhQo
>東映版遊戯王を知っている人はどれくらいいるか?
 声がシンジ君のなら覚えてる

>闇のゲームでバトルさせたいんだが相手が思いつかないからいい対戦相手はいる?
 内容にもよるけど禁書本編の敵役は大体合うんじゃね?

>青ピに「俺は軽い女には興味はない」みたいなセリフを言わしたいんだがキャラは崩れないか?
 言い方と状況しだい。「あの青ピにすらこう言わせるとは〜」みたいな感じだったらいけると思う。
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 15:09:57.24 ID:dObUQMAO
>>249
発売日確認してこい。
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 16:06:15.24 ID:13g33IAO
発売だけなら大都市圏だと昨日から売ってるしな
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 17:25:05.30 ID:duR8bYAo
大都市圏が大気圏に見えた俺は星になってくる
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 18:44:39.87 ID:2YaIowDO
☆になるとな!?
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 18:46:16.12 ID:Y84hvZ.o
ベツレヘムの星にでも乗ってるのかww
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 21:11:43.67 ID:99Fdpew0
拾いもの画像ですけど

ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up67054.jpg

で、このスレの4冊目の書きこみより引用

992 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/04(金) 23:29:10.67 ID:do8b03Io
インデックス「マジレスするとああいう系統のゲームはアニメ準拠だから五和の出番なんて有り得ないんだよ!」


インデックスさん感嘆符までつけてた自信満々の発言が見当違いで涙目である(笑)
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 21:27:50.82 ID:9oK4wIAO
>>259
闇インさんは理由を付けては叩く人だから問題ない(何が
しかし五和使えるなら、テキストでしか出てなかった麦野も期待大だね。一番ゲームキャラ化しやすいお人だし
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 21:33:56.99 ID:ST1rvcDO
麦野さんとかまじチート能力じゃないか…(
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 21:57:07.58 ID:ffqjo.k0
10巻頃までをモチーフにしたゲームとか言ってた割りに
五和だすんか
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 22:06:36.06 ID:wRTIByM0
ラノベ新刊って地域ごとに発売日違うんだ。

麦野治ってくれ…!
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 22:20:15.68 ID:Ks4S6.2o
公式発売日は10日だからね

ネタバレ解禁は11日からだからね
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 22:47:29.61 ID:fEz//ZMo
こりゃテンプレ修正ですね
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 23:05:27.14 ID:l1F0ftgo
おしぼりアタック使えるんか
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 23:10:37.91 ID:99Fdpew0
>>265
ネタばれ禁止は[○○とのおやくそく]にあるぞ
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 23:17:43.55 ID:Ks4S6.2o
発売日翌日っていうのをきっちり公式と明記する必要があるんじゃないかって話じゃない?
いつもなら電撃文庫は毎月10日だから、それを基準にって
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 23:43:01.87 ID:G5gWeFso
テンプレの話になった時公式発売日の翌日って書いた覚えあるのになんで取れてるんだ?
と思ったらスクリプトスレまで遡る羽目になった。5割くらい俺のせいだった
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 23:52:47.93 ID:fEz//ZMo
はい、日付明記の話ですね。
10日とかさすがにみんな知ってるだろ的なノリだったような気がするあの時は。
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 01:53:42.18 ID:wtrKXc2o
なんだか全体的に禁書スレ遅いな
ネタバレ回避か、それともフラゲ読んでネタバレ込みの作品書いてるんだろうか
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 01:59:14.25 ID:/Pw8y2co
禁書板のネタバレスレだけは物凄い勢いだぜww
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 02:15:45.94 ID:6j86gsEo
ネタバレスレにみんな行ってるんだろうなあ
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 02:49:04.98 ID:1GEoZ5Uo
書き溜めが進みそうになくて、でも長めになりそうで。
しかし書き終わっている部分が腐るのも勿体無いし、かと言って不完全で投下し始めるとツヅキハー?ってなりそうで。


もう総合で書こうかなって思うんだけど、やっぱりスレ立てたほうがいいかなぁ……
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 03:11:55.01 ID:8.S6BI6o
>>274
まさに俺ガイル
勢いで立てたけど後悔はしてない。頑張るしかない
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 03:33:22.99 ID:1GEoZ5Uo
ちょっと1レスだけ借ります
277 :とある家族の狂乱宴会(パーティタイム)壱さつめ [sage]:2010/10/08(金) 03:33:49.46 ID:1GEoZ5Uo
とてもとても読み難いです。注意してください。

とてもとてもキャラ崩壊(若干原作よりの努力)です。注意してください。

とてもとても稚拙な文です。注意してください。

20××年 ○月□日 記録者 凶華様だ!

超能力と言うのを皆は聞いた事があるか?
凶華様の『携帯電話』や帝架の『全ての生物と会話する事が出来る能力』など、これらも一応超能力に分類されるものだ。
まぁ、厳密に言えばちょっと違うかもしれんが……そんなことはどうでもいい。
その超能力と言うものを、科学的に検証し科学的に実験し科学的に実践している街があるそうだ。
なんでも「学園都市」という、名前だけ聞いたらどこぞの10歳の子供先生が赴任した学園みたいだな。
そこには、電撃を飛ばしたり瞬間移動したり火を出したりと、まるで大道芸のような輩がいるらしいぞ。
わくわくするではないか家族ども! 我らが凶華一族もその大道芸を見に行くぞ!!
なんか入るためには許可とかいるらしいが、この凶華様はその身一つでフリーパス。
たとえホワイトハウスだろうが異界の扉だろうが無条件で入ることが許可されている! 皆のもの、行くぞ『学園都市』とやらに!


−−−−−−貴女は全くもう、そうどうしてのどかな暮らしを堪能出来ないのですか。超能力なんて見慣れてるでしょうが主に貴女とか月香とかで。 父より


−−−−−−興味有。 月香より


−−−−−−わ、私もさっぱり興味あるかなーって思うんだけど……どうかなお父さん。 優歌より


−−−−−−銀夏ちゃんもちょーっとばかし気になるかなー☆ GINKAより


−−−−−−そこにはボクみたいなサイボーグいるのかな? 雹霞より


−−−−−−超能力ねぇ……私達って、色々と超越してるけど明確な超能力があるのはいなかったわよね? そこに行けば超能力使えるようになるのかな…… 千花より


−−−−−−ハイけってーい、多数決により学園都市に殴り込みけってーい 母より


−−−−−−ちょ、ちょっと待ってください。なんで貴女は木刀なんてものを持ち出してるんですか、いやさすがにそれは不■■■■(血痕により解読不能)


−−−−−−さぁ、行くぞ狂乱家族よ! 待っていろ学園都市! 母より
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 03:39:01.36 ID:1GEoZ5Uo
やべ……間違えた……
まぁ、いっか……
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 03:45:28.61 ID:K5nktwc0
>>276-278
キャラ崩壊とかの注意書きはレス分けてんだから276の方に書いておけよwww
とてもとても稚拙とか言わずにある程度の自信を持って投下しろ、謙遜と卑下は違うんだぜ
できればクロスネタってことも書いた方がいいな、個人的にはそう思う
狂乱家族ってのは名前しか知らんがドタバタなにおいがして面白そうだ
弐さつめ以降もやるなら楽しみにしてるぜ
最後になったけど乙乙!!
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 03:51:58.46 ID:1GEoZ5Uo
>>279
いや本当に間違えたんだ、スレの>>1>>277が入れ違えたんだ、宣伝のつもりで1レスだけだったんだ……本当にすまないと思っている orz
 
まぁ、とりあえずこんな間違い犯してるから愉快に素敵に顔面破壊されてきます
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 03:56:46.31 ID:K5nktwc0
>>280
つ宣伝用スレ
 これから立てようと思うSSとかそういうの宣伝していけ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275229749/
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 04:27:59.85 ID:9nyDgrY0
22巻読んで組んでた内容崩壊したって人多いだろうなぁ

一方さンマジ天使 百合子的な意味で
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 04:36:22.35 ID:Maial3M0
>>282
どういうことだよ教え
いや待てやっぱ教えるな俺まだ読んでないんだ
でも気になるちくせう早く読みてえ
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 07:50:48.85 ID:JKYcBXEo
そういう匂わす的なのもよろしくないわよまだ8日なのですから
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 08:00:56.36 ID:cRuNZOEo
>>282
わざわざラノベ板禁書スレ見ないようにしてるのに
そんなにおわせるようなこと書き込むなよ…
286 :4冊目992 [sage]:2010/10/08(金) 10:39:58.88 ID:rYPhLsgo
>>259
うるせぇ22巻のネタバレすんぞorz
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 11:08:21.71 ID:RPVEr7Y0
まったく空気読まずに質問なんだけど浜面と美鈴さんってSS1巻以降会ってないよな?
美鈴さんに言うこと聞かされる浜面とかちょっと考えてみたんだけど出来るかは22巻の浜面次第だな
てか22巻のネタバレ本当に止めてほしいわ
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 11:22:36.85 ID:XhxLyNI0
グループ内の海原の想い人の認知って女子中学生だけだよな
美琴って誰も知らないよね?
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 11:28:46.18 ID:rYPhLsgo
土御門は知ってそうな感じだったが。
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 11:41:41.29 ID:9nyDgrY0
>>288
美鈴の一件があったから知ってるかもね
291 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」1 [sage]:2010/10/08(金) 11:47:51.11 ID:Iq0bNGg0
すいません。
流れぶち切っちゃうかもですが、書いたんで投下。

麦野とフレンダです。


フレンダ「麦野、本当にごめん…」

麦野「あはは。だぁめ」

フレンダ「絶対にもう、麦野たちに迷惑かけないようにするから…」

麦野「だ・か・ら・絶対にダメっていってるのが聞こえないのかにゃー☆」

フレンダ「スクールにアイテムの事言ったのは謝る訳よ…」ガクガク

麦野「うんうん。それで?」

フレ「だから、結局私はアイテムのこと言っても麦野達だったら問題ないかなって思った訳よ。
あははは…」ガクガク

震えが止まらない。脚ががくがくする。何故こうなったかフレンダは考えていた。
292 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」2 [sage]:2010/10/08(金) 11:52:12.88 ID:Iq0bNGg0
学園都市の暗部に於ける戦いでスクールという敵対組織に捕縛されたフレンダは
所属しているアイテムの情報をしゃべる代わりに学園都市の暗部から抜けようとした。

だが、その事をスクールとの戦いで上手く勝利をつかめ取れなかった
アイテムのリーダー麦野に知られてしまい、捕縛されたのである。

麦野沈利は任務中は非常に残忍に人を虐[ピーーー]る事でアイテム連中からも、敵対組織からも
知られていた。

フレンダ「わ、わ、私は助からないのかな…?」ブルブル

歯もカチカチ言い始めた。もう、まともに喋れないのだろうか?

そう思うほどどうしようもなく体が震える。震えが止まらない。
293 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」3 [sage]:2010/10/08(金) 11:56:57.19 ID:Iq0bNGg0
麦野「…フレンダ。お前はよく最後の首尾が不徹底な所があった。
それは許せる。だが、今回はダメだ。」

フレ「もう…もう…絶対にミ、ミス…ししし、しないから…許して…」

麦野「ほんとかにゃー?☆」

フレ「う!うん!…絶対にしないから!これからもっと頑張るから!!」

いつものファミレスで仲良く話すような空気はそこにはもうない。

フレ「ね?頑張るよ?私!絶対にアイテムの事売らない!…麦野ぉ…ねぇ」ポロポロ

麦野「…ったくなくんじゃねぇよ。余計ぶっ殺したくなる」チッ
294 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」4 [sage]:2010/10/08(金) 11:58:00.57 ID:Iq0bNGg0
フレ「…ヒグ…ウグ…ヒグ…むぎのぉ…死にたくないよ…ヒグ」

麦野「フレンダ、いい気味だよ。あんたも他の敵対組織の雑魚みたいに命乞いとはねぇ…」ケケケ

フレ「…グス…ハハハ…」

麦野「笑えねぇよ!!!!コラ!!!!この売女の白豚がぁ!!!!」

フレ「」ビク

麦野が一喝するとフレンダはまた大粒の涙を流し始めた。
295 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」5 [sage]:2010/10/08(金) 11:59:26.83 ID:Iq0bNGg0
フレ「むぎのぉ…どうしても私を[ピーーー]の?」ガクガク

麦野「あぁ、やっぱダメだわ。お前殺さなきゃイライラとまんねぇ」

フレ「やだよぉ…お願いだから…グス…死にたくないよぉ…」ガクガク

麦野「アイテム売ったのは誰だよ?あ?コラ」

フレ「…グス…ヒグ…わ、わ、私です…ヒグ」ガチガチ

麦野「だよなぁ?」

フレ「…うん…ヒグ…でもぉ…」ガクガク
296 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」6 [sage]:2010/10/08(金) 12:00:43.63 ID:Iq0bNGg0
麦野「ハハハ、フレンダ、涙と鼻水めっちゃでてるよ?どした?」ククク

フレ「…むぎのぉ…ホントにごめん…この通りだから許してよぉ…」ビクビク

麦野「は?そりゃなんだ?時代劇とかでよくやる土下座って奴か?ハハ。生で見れるとはねぇ」

フレ「…」ポロポロ

麦野「…顔上げなフレンダ」

フレ「むぎ…!?」ビクッ

顔をあげた瞬間に麦野の茶色いヒールがフレンダの顎下目掛けて入ってきた。
297 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」7 [sage]:2010/10/08(金) 12:02:06.81 ID:Iq0bNGg0
フレ「ッガァ!」ドシャァ

麦野「ばぁか。もう死ぬしかねぇんだよ。てめぇは」

フレ「へへへ…もう何してもダメなのかな?」ブルブル ガクガク

麦野「何か言うことは?」ブゥーン

麦野の手のひらから原子崩しが顕現する。
298 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」8 [sage]:2010/10/08(金) 12:03:23.86 ID:Iq0bNGg0
フレ「最後に…一つだけ…」

麦野「ん?なぁに?家族に遺言?友達に向けて一言?どうぞぉ☆
私はメモしないし、覚えてあげないケド」

フレンダがよろよろ麦野の方に近づいてくる。

スクールとの戦いでボロボロになり、自分だけ生き残ろうとして、麦野に粛清されようとしている
自分をフレンダは受け入れているようだった。

フレンダ「結局私は…麦野の事大好きな訳よ…ごめんね…苦労掛けて」ハハハ

麦野「ふぅん。いいたいことはそれだけ?」ズキ
299 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」9 [sage]:2010/10/08(金) 12:05:00.71 ID:Iq0bNGg0
フレンダ「えへへ。うん。それだけ」ニコ

麦野「目ぇ、つぶりな」

フレンダ「苦しくしないでね…」ビクビク

麦野「さぁねぇ。ホラ、つぶれや」

フレンダが目を固く閉じる。もう開く事はないだろう。

フレンダ「さようなら麦野」

目をつぶるとフレンダの唇に何か当たった。
300 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」10 [sage]:2010/10/08(金) 12:07:07.77 ID:Iq0bNGg0
麦野の唇だ。

麦野「私も大好きだよ。フレンダ」ちゅ

フレンダ「うん。ありがとう、あとごめんね」ニコ

目を閉じたまま言う。

麦野「ん!」ブゥン

フレンダの今わの際…最後は笑いながら死んでいった。

反対に麦野は何故か泣いていた。

終わり。

やっぱ文才ないわ。だけど、アイテム愛が止まらないので
これからもアイテム関連SS書きまくるんでよろしく。
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 12:11:07.38 ID:/Pw8y2co
乙!
正直これから書く予定のと一部被ってて少し冷や汗かいたwwww
302 :フレンダ「麦野、本当にごめん…」の人 [sage]:2010/10/08(金) 12:32:20.15 ID:Iq0bNGg0
え?マジ?ごめんよwwwwww
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 12:57:14.03 ID:/Pw8y2co
いや、被ってるの本当に一部だけだと思うから平気
アイテムSS大好物なんでもっとやれなんだぜw
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 13:33:46.36 ID:nAP7A.DO
乙! フレンダがどういう最期を遂げたかは気になるところだよなあ
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 13:57:47.56 ID:BoYC0oDO
やっぱり生きてた線は無いよな……
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 14:10:11.77 ID:ckBEA6DO
ひょっこり下半身生えてくるさ気長に待とうよ
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 14:20:55.60 ID:Iq0bNGg0
フレンダも麦野もホントに元に戻ってほしいわ
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 15:03:12.06 ID:UHls43Uo
>>300
おつ!やっぱりこういう生々しいアイテムも好きだ。
心理描写もうちょっと凝ってくれたらよかったなぁと思う。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 15:44:00.26 ID:RPVEr7Y0
早いとこだと今日が禁書1話放送日なのか
上条さんの説教が楽しみすぎる
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/08(金) 18:13:13.19 ID:dFUIB0s0
エンゼルフォールの回見て改めて思ったが
上条さんみたいな息子が育ってくれるってある意味幸せだよな。

確かに不幸塗れの子度のために何もしてやれない歯痒さはあっただろうし、
本人も何度も死にかけてはいるが、それでもあんな真っ直ぐで
誰かのために本気で説教して体張れる様な子供に育ってくれたら
俺が父親なら未練無く家族残して死んでいける
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 18:21:06.06 ID:FpB9CHEo
実際上条さんみたいな男がいたらこの世界ももっとよくなってたかもな
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 18:24:02.76 ID:Iq0bNGg0
>>308

精進します
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 18:39:17.84 ID:WbXWSgDO
俺妹の一方通行verのCM…
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 18:54:33.30 ID:LhMHbQAO
>>313
アレ見て思ったのだが
一方通行の上条さんの呼び方は「三下」<「熱血バカ」じゃないかな、と
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 19:13:54.65 ID:IYZnDcAO
でもいちいち熱血バカと呼ぶのはめんどくさいよな
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 19:15:02.79 ID:WbXWSgDO
あと叫ぶ感じの後の台詞が聞き取れないんだが…
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 19:22:03.32 ID:Wu2O4CE0
>>313
アクセラレータさんマジクールって褒められて嬉しかったんだろうな
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 23:27:55.38 ID:CjjjD6DO


上条さん家に椎名ママの乱交ハメ撮りdvdが贈られる変則NTRのSSなんて見たことないよな?


319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 23:47:11.85 ID:vM.OrOEo
>>318
どこのエロ同人だよwwwwwwwwwwww



……え、あるの?
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 23:55:54.64 ID:iKbLX6DO
>>309
最速は昨日だぜ

関東は今日
最近投下ない分、wktkが止まらない

321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 23:56:10.95 ID:CjjjD6DO
>>319

どっかでみたんだよ地の文の三人称視点で

エンゼルフォール後でやっぱAVだったwwwwwwと思って見てたら顔映って


上条「えッ……、かあ……さん?」


みたいなのが
で上条さん記憶無いから勃起しちゃうの
でヌいたあと電話するかしないかで……


俺書くわ


322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 00:03:51.03 ID:Mgy2JY.0
>>321
すごく…読みたいです…
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 01:13:57.31 ID:khIB0UAO
番外個体の退場早すぎじゃね?
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/09(土) 01:24:55.21 ID:R2wcaus0
>>300で、ヘマしたフレンダが麦野にオシオキされるエロ同人展開想像した。
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 02:01:39.97 ID:Ax/h9UDO
俺に麦のんをかわいく描いてあげられる画力があればいくらでも麦のん本を出すのに
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 02:08:27.02 ID:NByOEnM0
新刊に新アニメと最近の禁書のフィールがヤバい
また全盛期みたくここが盛り上がるといいな
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/09(土) 03:56:58.78 ID:WgSqSjQo
>>326
どうでもいいがお前デュエリストだろwwwwww
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 06:25:26.11 ID:sLSdWP2o
新刊と2期と内容が離れすぎててヤバい
これじゃ相乗効果もへったくれもねーよw
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 06:59:58.52 ID:PScAsNoo
>>321
それ、インデックスが当麻父に食われる奴もなかったっけかww?
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 12:02:52.74 ID:ZHLpZgAO
とりあえず新巻のネタバレは11日でいいんだよな?
22巻に関連したSSをスレ立てて書こうと思うんだが
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 13:13:10.72 ID:W/H4H0go
スレ立てるなら初めに警告出せばいいとは思うけどね
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 14:53:50.24 ID:ZHLpZgAO
>>331
ふむ、そうか…まあせっかくだし、
11日までは原稿用紙にでも書きためておくわthx
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 15:37:06.95 ID:Ys8ja4E0
今、長編SS書いてるんだけど…途中で飽きてくる…。

後、誤字脱字見つけたりするのメンドイ…。

ってか麦野の同人誌ってもう出てるの?
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/09(土) 17:07:56.35 ID:gFa/11c0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101008-00000164-jij-soci
おいお前ら垣根くんの観測が神岡でハジマタぞ!!!
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 17:11:27.80 ID:MVlwILUo
カミカオンデのことかと思ったらそんなのが出来てたのかよ
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 17:14:45.73 ID:sb3brn.o
ニュートリノは水に触れると光るんだよな
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:06:20.66 ID:4JD0NxAo
うちの大学研究室もそのプロジェクトに参加してるけど、まぁていとくん並みに使いこなすにはまだまだ数年かかるな
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:09:13.39 ID:lO0zpEAO
暗黒物質に常識は通用しねえ
 
 
いやマジで
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 02:29:50.32 ID:2oBjgr.0
全て解析出来たらノーベル化学賞がいくつあっても足らないだろうな
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 02:33:41.21 ID:vIDpwL.o
国民栄誉賞ものだろそれ
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 03:37:19.78 ID:FzWZlKYo
しょぼくなってねーか
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 08:58:06.85 ID:DsCwZ9.o
あれは選考基準が曖昧だからな
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 12:20:43.50 ID:Yqv0YSoo
                       {i
                       ノj
             _       /:/
          ,. : '´: : : : : : : : `:¨彡、<   __  ト、{ヽ、 {\{ヽ}\
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : }: =ミ', \`゙:}::::`:::::`¨:::::::゙::::::::: `{∨{ ./|
      /: : : : : : : : : : _: : : : : : : |: ヽ: ヽ―`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::| .ノ
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   i: : : : : : ハ: : ヒ' _j: : : :|:/| : : |:,ノi ,.}| }:/ ,--ミ ,/ヘ}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<´
   ',: : : :j: : :∧: :ト':i/{: :.:|': | : : |}才´ノ.{/  {リ ノ  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦¨´
    }: : :,: : :/ : }: |:/∧:.:.:|:从:才 レ',,チ' ヽ  ¨´/// /イ/,:レ‐.、:::::::::::::::::::::::::::::::::\_
   ノ´: / : /: i: :|.:|'/¨ヽ: 从| ヽ} ≠"   / .///// "/' /厂ヲ ノ::::::::::::::::::::::::::::ヽ ̄ ̄
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彡/ /:/: : .:ノ: :j八: : i ̄ヽ}      ノ        ,∠::,:::::::::::::::::::::::::::::::::、:::>
/ : /':/: : /: /: : ,}、:|   ーァ-  -―'、__    ―‐ ' ´ 彳::::::::::::::::::::::::::::::ト、}´
{: : :{: i.:/: /::_/\ ヾ   /、ヽ_     ̄¨ヽ     /:/:::::::::::::∧:::}∧}
.|/: : ,イ´ ̄ ̄`ヽ.  ‘ヽ  {  ヽ  }ヽ     }  /  {从/}::∧} .}:|
.{: :/       }  /{   i、/´}  ノ ,レ<ヽ、==≠====={/ト,{/ リ リ
. ∨     i   ,jハ_/ ,}  }〉ヽ' //x‐ 、ヽ┘`ー―――‐{ノ、
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 13:36:28.78 ID:lwd1D2AO
地の文書いてたら心折れた
シリアスパートも…地の文無しで良いよね…
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 13:46:18.29 ID:ZkOJ9IA0
>>344
自分が納得できるならそれでいいんじゃないの
二次創作ってのは他人の意見なんざ気にせず自由にやればいいもんだろ
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 16:51:17.50 ID:95UlxQAO
会話文が苦手すぎて地の文だらけになるのも辛いぜ

あと7時間で22巻相当のネタバレ含む作品がくると思うと胸熱
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 16:57:59.54 ID:QMuJQOYo
来るのか・・・?
来るといいな
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 19:00:04.95 ID:m3ZMrgDO
新刊が凄すぎてネタが吹っ飛んだ
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 19:54:30.06 ID:ZPmRJ5U0
読了した
解禁祭りが楽しみだぜやっふうううう
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 19:56:31.81 ID:jX6YbUAO
今日本屋行ったら、売ってなかった。死にたくなった
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 20:33:41.84 ID:KY7DyKwo
上条さん、人間ですよねー
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 21:48:40.58 ID:m3ZMrgDO
なんで敵の時には強い奴のに、味方になると弱くなるのか。
あ、ステイルさんは除きますねー。
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 21:51:22.75 ID:oYDq.b60
>>352
味方に無双キャラがいたら、そいつだけいればいいじゃんってなるからだろ
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 21:53:27.48 ID:6nLsp5Uo
神裂さーん・・・
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 21:56:11.97 ID:HfDlgBY0
あと少しで22巻の話が出来るわけか
自分は今日本屋の開店時間ちょうどに行って買ったけど既に昨日には売ってた感じだったな
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:01:34.90 ID:MxtOSkDO
一方通行さんマジ天使!
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:04:21.42 ID:HH5FMxk0
>>356
絶対言うと思ってたわw
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!red_res]:2010/10/11(月) 00:11:53.76 ID:FJLst6.o
--------↓以下22巻ネタバレ解禁/未読注意--------
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 00:13:02.72 ID:FJLst6.o
解除用レス
結構みんな22巻よかったーって言ってるけど個人的には今ひとつ
浜面のキャラ軸がぶれまくってる気がするな

俺たちがガンダムだ!
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:13:46.03 ID:aSKBN2Io
ジーザス・・・!
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:14:47.32 ID:SAe9b62o
浜面は死亡フラグが立ったな
362 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:15:10.06 ID:M4ESGYDO
解禁したので何レスか貰うわ
銀魂パロなんだけどさ
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:16:09.22 ID:HH5FMxk0
麦のんがいききなりすんなりと大人しくなるのは違和感あったな
364 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:17:52.35 ID:M4ESGYDO
とある和室にて、室内をふすまの間から除く上条さん


ポクポクポクポク




上条(……ヤバい)




ポクポクポクポクチーン




上条(……ヤバいぃぃぃぃぃ! 完全に死んだことになってるよ俺ぇぇぇぇ!)

ポクポクポクポク

上条(ま……まさかもう葬式まで開いているとは……
完全に出遅れた……出るタイミングを逸した……)

ナンミョーホーレーゲーキョー

上条(まさかあの時、『中の人』のおかげで助かっていたとは誰も思うまい……
これはまずいですよ、御坂の説教が怖くて今の今まで連絡しなかったことがばれたら……)ガクブル

上条(しかもこのタイミング……

「すみませーん、やっぱ生きてましたー」

なんつって出たら間違いなく電撃ビリビリ&頭部咀嚼地獄が待っている……)

上条(ヤバいよどうしよ……死んじゃおっかなもうこれ死んだ方が楽じゃね)
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 00:18:24.66 ID:VS7sLZU0
1レスだけ、単発です
366 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:20:02.21 ID:M4ESGYDO
小萌「まったくバカなのです……! 先生よりさきに逝くなんて……ッッ!」グスッ

上条(やめてぇぇぇぇ! それ以上盛り上がらないでぇぇぇぇ! どんどん出づらくなるぅぅぅ!)

小萌「先生は……先生は、本当の子供のように思って、……ひっく」

上条(……先生……そんなに俺のことを気にかけて……
クソッ、俺はバカか!? 目の前に俺のせいで悲しんでる人がいるってのに……ビリビリも噛み付きも上等だ、受けてやろうじゃねぇか!!)




小萌「ぷー太ぁぁぁぁ(犬)! 先生を置いて逝かないで下さい……っ!」

上条(何故に犬とセット葬式ぃぃぃぃ!?
つかセットじゃない! 完全に俺の遺影より犬の遺影の方がでかいですよ! 犬のついでに上条当麻も弔っとくか的な葬式じゃねぇか! ふざけんな!)
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 00:21:06.02 ID:VS7sLZU0

「ここは・・・?」

目覚めたばかりの頭で思考する。
しかし、自分がどこにいるのか、何をしていたのかすら思い出せない。

真っ白な世界。
自分が存在しているかも曖昧になるほど、この世界は色を成していなかった。

「何なんだよ、どうしてこんなとこに俺はいるんだ?」

記憶を引き出そうとしても何も思い出せない。
ただ分かるのは、上条という自分の名前だけ。

「おどろいたぜ、まさか俺以外の人間がここに来れるとはなぁ」

声の方向に振り向くと、真っ白よりさらに白い『何か』が立っていた。
後ろには三対の翼をはためかせ、無機質な輝きを放っている。

「お前がなんでここにいるかは知らねぇ、だがここがどこだかは知ってるぜ」

『何か』が口元を歪ませて笑うように言う。

「ここでは既存の物理法則は通用しない、あるのは未知のエネルギー。
 ここはてめぇの知る場所じゃねえんだよ」
368 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:22:19.97 ID:M4ESGYDO
上条(幾ら何でもそれはねーだろぉぉぉ! っつかなんで仏前にいちごおでん供えてあんだよ! 嫌いだよそんなの!)

坊主「なんみょー、グビグビ、ほうれい、グビグビ、げーきょーグビグビ」

上条(おい坊主ぅ! 何供え物のいちごおでん飲んでんの!? 嫌いだけどやめろ! なんか腹立つ!)

プルルルルルピッ
土御門「もしもし、……今小萌先生の犬の葬式だ、仕事か?」

上条(電源切れぇぇぇぇ! そして俺の葬式と言えぇぇぇぇ!)

御坂「なんか足しびれたわね……いやしかしこぎのんいい仕事してるわ」ガンガンヨミヨミ

上条(テメェはガンガンをしまえぇぇぇぇ!
こいつら人の命を何だと思ってんだ!? ワイワイ騒いでんじゃねぇよ!)




上条(……ちくしょう)


上条(畜生! ふざけやがって! 人の葬式を何だと思ってんだ!)

上条(いいぜ……! テメェらがそんな態度を取るってんなら……!)



上条(まずはその幻想をぶち殺……)






インデックス「……とうま?」
369 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:23:29.03 ID:M4ESGYDO
その声に上条が振り返ると、廊下の先に白い修道服を来た少女が立っていた。


インデックス「……とうま、だよね……?」


見慣れた顔。見慣れた銀髪。見慣れた碧眼。


インデックス「……とうま、とうま、とうま!!」


堪え切れず、といった風に、インデックスは廊下を走り出す。
途中で転びそうになりながら、上条の元へ。


上条「……インデックス!」


必ず戻ると約束した。
記憶喪失のこともそれを隠していたことも、直接会って謝ると誓った。


インデックス「……とうま!」


インデックスが腕の中に飛び込んでくる。
上条は、それをしっかりと受け止めた。


インデックス「とうま、」


だが、今の上条には、謝る前に言わなければならないことがある。

上条「ああ、」





上条「ただいま、インデックス」



インデックス「――おかえりなさい、とうま!」


おわり
370 :ロシア編完結から数週間後のお話 [sage]:2010/10/11(月) 00:25:29.32 ID:M4ESGYDO
終了。
地の文なんて初めて書いたらこの有様。


とりあえず、一方さんマジ天使。
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:25:31.39 ID:aSKBN2Io
何綺麗に終わらせてるんだてめぇwwwwwwww
つか美琴幾らなんでもあの後でおざなり反応はねぇだろ・・・orz
ともかく乙です!
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 00:25:42.10 ID:FJLst6.o
おつおつ。最初と真ん中と最後の差が激しいなおいww
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:26:18.75 ID:MxtOSkDO
>>357
ただでさえ白いのに、翼も白くなって、子供の様な笑顔なんて、天使以外の何者でもない一方通行さんペロペロさせろ
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:27:22.77 ID:HH5FMxk0
>>369
乙!!
この後も上条さんは結局いつものノリでビリビリされるのだろうか
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:27:35.05 ID:wxrUjz2o
何でいい話で締めてんだwwww
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:27:47.95 ID:B8XS8I2o


あと>>367はちゃんとリロードしような
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 00:29:16.93 ID:GvKTmwDO
プー太吹いたwwwwwwww
銀魂好きな俺歓喜乙wwwwwwww


しかしアイテム関連は上手く行き過ぎな気がする
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:29:42.85 ID:HH5FMxk0
ていとくんと一方さんがお揃いか
これだけでネタがいくらでも浮かびそうだな
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:32:17.66 ID:MxtOSkDO
頭:ていと仮面
体:ていとうこ

残るは足だな
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:35:06.17 ID:HH5FMxk0
メルヘンさでも、ていとくんの上を行く一方通行か
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:40:30.12 ID:Dk/ULgAO
>>379
足は「缶コーヒー(低糖)」で
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:44:20.40 ID:E7F2qIM0
フフフフ
アイテム再結成!こんな事もあろうか、と。
フレンダを回収してペロペロして、ちゃんと埋葬してその前にチュチュしたかいがあったぜ
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:48:30.82 ID:NkHyfgEo
>>382
そのフレンダの体の繋ぎ目には「未元物質」の文字が!!!
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:55:43.58 ID:E7F2qIM0
だが、それがいい。
俺のストライクゾーンに常識は通用しねえ。
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 01:03:06.30 ID:MxtOSkDO
てか上条勢力がまたパワーアップしたな。上条さんに殴られた奴は仲間になるフラグがたつのだろうか。
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 01:07:56.53 ID:MWjB71A0
>>370乙!
最後キレイww

上琴は他の人に任せるとして、俺は上インほのぼのものを絶対に書くよ
22巻を読んだ時に決めたんだ
でもシリアスは多分書かない。原作を超えられる気がしないから
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 01:19:01.82 ID:.HGaXnEo
小ネタ1レス貰います。
388 :一方通行「オマエ、実は」 [sage saga]:2010/10/11(月) 01:19:58.26 ID:.HGaXnEo
一方通行「…………」


――――――


『このガキはオマエに預ける。俺がケリをつけるまで時間を稼げ』

『信頼されても困るなぁ。ミサカそういうのが一番苦手なのに』

『利用価値のある人間は運が良い。くだらねェジョークを言っても殺されずに済むチャンスが残っているンだからな』

『うん。ミサカそういう方が好き』


――――――


『全部出せよ。出し惜しみは三下のする事だ』

『そォいう小物は、お行儀良くしていりゃ褒められンのに、わざわざ格好つけよォとして失敗し、せっかくの功績を台無しにするもンだ』

『とことん嫌なヤツ。そっちの方が居心地良いけど』


――――――


一方通行「オマエ、実はMだろ?」

番外個体「それをミサカの眉間に銃突き付けて確認するのはどうかと思うよ」
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 01:20:56.44 ID:.HGaXnEo
以上です。
そういえば灰村先生のとこで21巻&22巻の設定ラフの公開始まってましたね。
失礼しました。
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 02:08:11.33 ID:tT5nvDQo
一方さんマジ聖者
391 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:13:03.69 ID:ZJuc4pY0
ネタバレ解禁記念に書いてみました
392 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:16:39.66 ID:ZJuc4pY0

フィアンマ「話をしよう」


フィアンマ「あれは今から3週間……いや、昨日だったか。俺様にとっては昨日の事だなどう考えても。明日の事でもない」

フィアンマ「なんかオッレルスの奴がいきなり子供を沢山連れてきたわけよ」
      
フィアンマ「まあ今回はSS2みたいに原石とは関係ないわけだが、どこぞの人身売買組織を潰したらしくて、
      そこに囚われてた子供をみんな連れてきちゃったんだよアイツ」

フィアンマ「要するにアイツは子供が好きなんだな。まあ俺様も子供は好きだ……
      うん、いや、純粋な意味でな。別にやましい事を考えているわけではない。確かに可愛い女の子は沢山居たけど」

フィアンマ「だが、問題はそこじゃない。アイツが連れてきた子供の一人が、シルビアの大切にしていた花瓶を割ってしまったんだよ…」

フィアンマ「これにはさすがの俺様も顔面がブルーになった。もう属性が変わるんじゃないか?
      ってくらいにブルーだった。例えるならアタック25でパネルが青無双になった感じだ」

フィアンマ「それで俺様はどうするかをオッレルスと相談しようとしたんだが、アイツ泡吹いて気絶してやがった。ふざけるなよ肉塊」
393 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:18:16.44 ID:ZJuc4pY0

フィアンマ「そんなこんなであの悪魔が帰宅したわけだ。で、花瓶を割った女の子は涙目でな、
      すごくカワイイ、いや、かわいそうだった。だから俺様どうしたと思う?」

フィアンマ「あの女の子を庇って俺様が割った事にしたんだよ」

フィアンマ「言っただろ?俺様は、あの男が命をかけて救った世界と幼女をこれ以上踏みにじらせるわけにはいかないとな」キリッ

オッレルス「それで君も今こうして家庭で出来る簡単三角木馬の刑に処せられているわけか」

フィアンマ「結局あの女の子は素直に謝って許してもらったんだけどな」

オッレルス「やれやれ、君もとんだお人好しだね」

フィアンマ「お前が言うな。だいたい、お前がちょっとコンビニに寄ってくる様な気軽さで
      人身売買組織をぶっ潰して大量に子供を連れてくるからこうなったんだろ!」

オッレルス「仕方ないだろ。たまたま散歩してたらいつのまにか組織のボスの目の前に居たんだから」

フィアンマ「お前の散歩のルートは一体どうなってやがる」
394 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:19:48.67 ID:ZJuc4pY0

右方のフィアンマ「というわけでこれより神の右席定例会議を始める」


オッレルス「一人でか?」

フィアンマ「……」

オッレルス「しかも神の右席ってもう壊滅しただろ?」

フィアンマ「俺様の聖なる右に常識は通用しねぇ」

オッレルス「確かに常識人とは言い難いよね」

フィアンマ「しかしまあ情けないザマだ。大の男二人がロープで縛りあ上げられて犬小屋に跨る事になるとは……」

フィアンマ「なんか目覚めそう…」

オッレルス「やめてくれ。て言うか、君はまだ良い方だろ?俺なんか体中に漆を塗られてるんだから」

フィアンマ「それはきついなぁ」

オッレルス「ああ、ヤバいぞ、ヤバいんだ。なんか漆って言葉を聞いたら突然痒みが復活してきた…」

フィアンマ「自分で言ったんだろう」
395 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:20:47.44 ID:ZJuc4pY0

オッレルス「ヤバい!ちょっ!痒い!!しかも痒過ぎて痒過ぎて尿意が!!モレルッス!!」モゾモゾ

フィアンマ「とんだ羞恥プレイだな」

オッレルス「フィアンマ!頼むからちょっと背中をかいてくれ!」

フィアンマ「もー、仕方ないなぁのび…オッレルスは」

フィアンマ「じゃじゃーん!第三のうで〜♪」ボン!!

フィアンマ「この辺か?」ボリボリ

オッレルス「あぁぁそこ!!そこすごく良いの!!背中が良いのオオオオオ!!!」

シルビア「何やってんだこの変態どもが!」バシッ!バシッ!

オッレルス「おふっ!」

フィアンマ「へむっ!」グサッ!

オッレルス「ちょっ!フィアンマ!!爪が!!第三の腕の爪が背中に刺さってんだけど!!」
396 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:23:08.59 ID:ZJuc4pY0

フィアンマ「なぁシルビア、そこの馬鹿はともかく、俺様はもう許されていいはずだろ?ていうか無罪放免だろ?勝訴確定だろ?」

シルビア「だから特別にアンタには漆を塗らないであげたでしょ?」

フィアンマ「ついでにこの犬小屋からも降ろしてほしいんだが。もう股間が痛くて痛くて俺様泣きそうだぞ?
      ぶっちゃけアレイスターに右腕切断された時よりも痛い」

シルビア「アンタはあの女の子の代わりに罪を背負ったんだろ?だったら最期まで罪を償いな。
     それとも、代わりにあの子を犬小屋に座らせるかい?」

フィアンマ「馬鹿者が!!例え俺様達がどれほどのクズでも、どんな理由を並べても、
      それで幼女が家庭でできる簡単三角木馬の刑に処されていい理由にはならねぇだろォが!!!」

シルビア「じゃあ我慢するんだね」

フィアンマ「それもヤダ!!ヤダったらヤダい!!」

シルビア「わがままな奴だな。じゃあ仕方ない」

シルビア「この砂時計の砂が全部落ちるまで耐えろ。いつになったら終わるのかが分かれば、多少は気が楽になるだろ?」

ドスン!!!

フィアンマ「砂時計だと?俺様にはどう見てもセクシーなくびれのある巨大なトーテムポールにしか見えんぞ」

オッレルス「しかも巨大なわりにくびれの部分はやたら細いよね?そのうち絶対に自重でポキッ!といきそうなんだけど。
      ていうかフィアンマ!!爪を抜いてくれ!!」

フィアンマ「なんかもうオチが見えた気がする」

シルビア「ま、頑張りなよ」

フィアンマ「努力はいらない。もう絶望しか見えないから…」
397 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:24:43.19 ID:ZJuc4pY0

フィアンマ「それにしてもお前の嫁は怖いな」

オッレルス「嫁じゃないよ。シルビアにその気は無いさ」

フィアンマ「ほう」

フィアンマ「だが、最近夜中になると、アイツの部屋から変な声が聞こえるぞ?」

オッレルス「変な声?」

フィアンマ「ああ、お前の名前を叫びながら喘いでいる様な声が聞こえるんだが」

オッレルス「マジで!?」

フィアンマ「何だ?知らなかったのか?俺様はてっきりよろしくやってるんだと思っていたが、どうやらソロプレイだったみたいだな」

オッレルス「ちょっ!kwsk!!」

シルビア「下らん嘘を吐くなバカタレ!!」ゴンッ!

フィアンマ「へむへむッ!!」

オッレルス「何だ、嘘だったのか…」

フィアンマ「居たのかよ…」

シルビア「フィアンマ、お前は第三の腕だけ漆塗れの刑を追加だな」

フィアンマ「ちょっ!やめっ、らめぇぇぇえええええ!!!!!」
398 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:27:08.22 ID:ZJuc4pY0
ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!


オッレルス「おいフィアンマ、危ないから第三の腕をブンブン振り回すのはやめてくれよ」

フィアンマ「知らんよ。コイツはもう俺様の意思とは無関係に暴れてるから。こうしないと痒くて痒くてたまらないんだろうな」


ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!べチン!!

オッレルス「ビブルチッ!!」

フィアンマ「この元気にみなぎる第三の腕を見てると、故郷に置いてきた妹の事を思い出すな……」

オッレルス「こんな巨大なハ虫類みたいな腕で思い出される妹ってどうなんだろう…」

フィアンマ「まあ妹と言っても義理なんだけど。可愛い奴だよ」

オッレルス「意外だな、君にもそんな大切な人が居たなんて」

フィアンマ「でも最近ちょっと反抗期気味でな。色気づいてミニスカ履てるし……」

オッレルス「良いじゃないかそのくらい」

フィアンマ「いやダメだ!!第二期のOPを見たか?サビの部分でアイツは聴衆に太股をさらけ出してるんだぞ!?
      嫁入り前の妹が太股全開だぞ!?もはや世界の救済なんてどうでも良いからあのOPをどうにかすべきだろ!!!」

オッレルス「たぶん客観的に見たら、ロープで拘束されながら犬小屋に跨って巨大な腕をブンブン振り回して
      太股太股と連呼してる君の方がどうにかされるべきなんだと思う」

フィアンマ「ここにある全部がアニェーゼなんだよ!!認めねぇってほざくなら俺様がぶっ飛ばす!!」

オッレルス「落ちつけよフィアンマ!!」

フィアンマ「うん」

オッレルス「良い子だ」
399 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:29:53.53 ID:ZJuc4pY0

フィアンマ「さて、そろそろだな」

オッレルス「奇遇だな、俺もそう思うよ」


ビキビキッ!!!


オッレルス「ほら、言った通りだろ?あの砂時計、やっぱ自重に耐えられなくなってるよ」

フィアンマ「ああ、砂時計?のくびれの部分に亀裂が走ったな」

オッレルス「まずあそこから噴射される砂をどうするかを考えようか」

フィアンマ「一体何トンあるんだろうな。ぶっちゃけ今度こそ本当に死ぬかもしれない。よりによって砂に溺れて」


ビキビキバキッ!!!!

ドザザザザザザザ!!!!!(砂の洪水がオッレルスとフィアンマに襲いかかる)


オッレルス「来るぞ!!」

フィアンマ「ああ…(どうしよう、俺様泳げないんだけど)」


僕の見たやわらかい砂は、ビンに詰まった星の砂

小さいとき机の隅に、置いてあった


フィアンマ「星の砂ぁぁあああああごぼぼぼぼぼっおぼぼ!!!!!」

オッレルス「ひぎゃああああああおああああああ!!!!!」


ドザザザザザザザ!!!!!


子供「なんかすごい事になってる…大丈夫かな?」

シルビア「大丈夫さ。アイツらはかつて魔神になり損ねた男と、ほんの少しの間だけ神を超えた男だからね」
400 :これより神の右席定例会議を始められない [sage]:2010/10/11(月) 02:31:33.03 ID:ZJuc4pY0
以上です

あまり長々と続けるのもあれなので次回で最後にします
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 02:32:45.38 ID:aSKBN2Io
いつもの神の右席会議の人かwwwwwwww
相変わらずのぶっ飛び具合ww
乙です!
402 :さァて、今回の新刊は、 [sage]:2010/10/11(月) 04:39:40.36 ID:lY8910oo
上条さんMIA
一方さんマジ天使!
浜面モゲロ
の三本です

……って聞いたンだけどマジ?
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 06:41:24.04 ID:tQk3HGgo
ワシリーサ、マジ変態
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 09:02:22.70 ID:MxtOSkDO
仮面のていとガイ
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 10:39:37.70 ID:8Io4yCU0
むぎ☆デレ
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 10:50:54.65 ID:DVBqJADO
何で連休明けなんだよクソが
はいむらーのラフだけ見てきた
麦のんがマジで美しすぎて生きるのがつらい
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 12:05:14.92 ID:Xl3gyEAO
さて新刊と言えば俺が好きな漫画も同じ日にOAD付きゲットしたので記念に禁書とクロスしようかと思ったが
はてさて知ってる人が何人いるやらファクシミリ!
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 12:09:09.35 ID:8uZisJ6o
>>400
乙wwwwww相変わらずおもしろい
次回で最後かー、残念だなー
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 12:15:44.57 ID:5RV72oDO
>>402

アウレオルス「浜面もげろ」
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 12:57:29.61 ID:BOMclSQ0
>>406
全くだ…
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 14:32:26.07 ID:MWjB71A0
>>400乙!
フィアンマが相変わらず突っ切ってるなww

今回は構成ぶっ壊された人多いんじゃないか
俺はもう開き直ることにしたが
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 14:40:35.34 ID:GvKTmwDO
フレンダのお墓って中身入って無いよね?
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 15:06:06.59 ID:tQk3HGgo
>>412
真実はかまちーしか知らないww
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 18:43:44.20 ID:h4/SA3M0
灰になって肥料化とかは勘弁願いたいな。
負の遺産でスーパーフレンダになってればいいけど
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 18:44:35.15 ID:h4/SA3M0
sage忘れたスマソ
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 19:23:09.11 ID:FJLst6.o
いやageようぜ
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 21:32:57.98 ID:.VgzTb20
今巻出た設定で、何が今後のssで一番影響大きそうかな?
俺はむぎのん乙女化か、一方さんのメルヘン化だと思うが
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 21:36:14.00 ID:w6wNn/s0
ムジュラの仮面やバンディングの仮面のごとく、ていと君が活躍するギャグは必ず来るな。
419 :182 [sage]:2010/10/11(月) 21:36:42.55 ID:tQk3HGgo
そういやスケジュール的に幻想御手と禁書1話被ってるのに気づいて悩んでたが、よく考えたらオリ設定入れてるから関係なかったww
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 21:37:43.67 ID:dmbqjJQo
素養格付だろ
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 21:40:25.41 ID:/pLflls0
もしも○○の設定が無かったら
みたいにifの話にすれば全然問題無いと思うのは俺だけか?
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 21:56:07.91 ID:m8u3qEDO
>>417
全体の流れに影響を及ぼしそうだと感じたのはオッレルスがフィアンマを回収したことかな
これ、☆にとってはめちゃくちゃイレギュラーな事態だろうし
それすら☆のプランの内ってこともあるかもしれないのが怖いけどwwww
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 22:30:17.99 ID:AoGvlwAo
上条さんが右腕取られて
でも幻想殺しは上条さんにしか合わない
予想はあってたんだが、まさか新しく生えてくるとは・・・
フィアンマには合わないから幻想殺しが勝手にもどってくるかなぁーって思ったのに・・・
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:31:54.44 ID:8Io4yCU0
上条さんは頭さえ無事なら生えてくるのかね。ファンタジィ〜
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:34:12.81 ID:iqVQWT6o
ピッコロさ〜ん!
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:46:40.60 ID:kRRXZV6o
4レス貰います。タクシー一方通行シリーズその5。
427 :タクシー一方通行「どちらまで?」その5 1/4 [sage saga]:2010/10/11(月) 22:47:29.32 ID:kRRXZV6o
一方通行「どちらまで?」

ヴェント「果物屋までお願い」

一方通行「分かりましたァ」

一方通行(なンだ、この格好とメイクは?魔術の関係者?)

一歩通行(っていうか全身真っ黄色で果物屋かよ。妖精だとかいうンじゃねェだろォなァ?)

一方通行「もしかしてェ、魔術関係の人ですかァ?」

ヴェント「どこで魔術を知ったのかは聞かないけど、まぁそうなるわね」

一方通行「天使がいたりと色々奥が深そうですよねェ」

ヴェント「まぁ、私も体質的にかなり天使に近い存在なんだけど」

一方通行「へェ、そォなンですかァ」

一方通行(天使に近い存在……妖精?)

一方通行(ビンゴだったァ!なンてこったァ!!)

一方通行(まァ、まァ、落ち着け、俺。ロシアでアレを見てるじゃねェか)

一方通行(水を司る天使がいるンだ。バナナを司る妖精がいたって不思議じゃァねェ……)

一方通行「まァ、その、ええ、知り合い連中もバナナ好きみたいで。小せェ方のガキは騒ぎだしてもバナナあげれば黙るみたいなねェ?」

一方通行「警備員やってる方も飯食う時間がない時はバナナ食べるみたいで。ニートの方も職安行くときバナナ携帯してるみたいですゥ」

一方通行「でけェ方のガキはバナナやると小せェ方のガキの前で下ネタやりだしますがその時はちゃンとしばいてるンでェ」

ヴェント「何を言ってるの?」

一方通行「みンなバナナ大好きなンでテレズマだかプラズマだかで暴れるのは勘弁して下さいねェ」

ヴェント「良く分からないけどバナナは美味しいし栄養もあるから大好きなのは良いことよね」

一方通行「そォでしょォ、そォでしょォ?」
428 :タクシー一方通行「どちらまで?」その5 2/4 [sage saga]:2010/10/11(月) 22:48:42.76 ID:kRRXZV6o
一方通行「どちらまで?」

削板「根性焼きって食い物が売ってる場所まで行ってくれ!根性焼き……きっと一口食っただけで根性が付くに違いねぇ」

一方通行「お客さァん、冷やかしなら他当たって下さい」

削板「俺がそんな根性の無いことするわけないだろうがぁ!!」

一方通行「根性焼きがどンなものか知ってるンだろォなァ?」

削板「知るわけないだろうが!それを今から確かめにいくんだからな!」

一方通行(ダメだ、こいつクソめンどくせェ……)

削板「そいういうお前は知ってるんだろうな!?」

一方通行(はァ……仕方ねェ)

一方通行「俺も詳しくはしらねェ。ただしだ」

削板「おぉ?」

一方通行「その根性焼きってやつを求めてるオマエがタクシーに頼るなンていう根性のねェマネして良いはずがねェ」

削板「な……確かに……」

一方通行「根性ねェなオマエ」

削板「クソォオオオオオオオオ!!!!俺としたことがぁ!!畜生!畜生!!ド畜生!!!!」

一方通行「分かったなら降りな。オマエには根性焼きを手に入れるほどの根性はまだ備わってねェンだよ」

削板「よっしゃああああああああああ!見てろよ!!さらなる根性を手に入れてやるからなぁ!!!!」

削板「そうと分かれば早速鍛え直すか……じゃあな運転手。時間取らせるような根性のねぇことして悪かった」

一方通行「いえいえ、良いからさっさと降りてどっか行って下さいねェ」


一方通行(脳みそが筋肉で出来てて助かったぜ)
429 :タクシー一方通行「どちらまで?」その5 3/4 [sage saga]:2010/10/11(月) 22:49:30.34 ID:kRRXZV6o
一方通行「どちらまで?」

鉄装「ゲームセンターまでお願いします」



一方通行「どちらまで?」

郭「映画村までお願いします」



一方通行「どちらまで?」

ビアージオ「学園都市製の人工ダイヤなどには少しも興味はないがとりあえず宝石店に行ってもらうか」



一方通行「どちらまで?」

フレンダ「結局さ、サバ缶が食べられればどこでもいい訳よ」



一方通行「どちらまで?」

ガブリエル「優先。帰る。正しい。位置」



一方通行「どちらまで?」

美琴・当麻「二人の愛の巣まで」キリッ

一方通行「幻想殺し仕事しろ」
430 :タクシー一方通行「どちらまで?」その5 4/4 [sage saga]:2010/10/11(月) 22:50:29.89 ID:kRRXZV6o
一方通行「どちらまで?」

番外個体「二人の愛の巣まで」キリッ

一方通行「冗談でもイラつくな、それ」

番外個体「あらあら、なんといえばよろしくて?」

一方通行「黙って帰るでいいだろォが」

番外個体「『二人の愛の巣』をすんなり『帰る』に変換できるあたりあなたももうダメだよね」

一方通行「そりゃどォも。オマエは相変わらずで安心したぜェ」

番外個体「きひひ、そりゃあミサカはあなたが生きている限り健全だよ」

一方通行「いつから俺の中での可愛らしい笑みってのはオマエのその捻くれた薄ら笑いを指すようになったンだろォなァ」

番外個体「ちょっと振り向くだけでそれが見えるなんて良い眺めだと思わない?」

一方通行「オマエだけだぜェ?後ろのドア開けてンのにハナっから助手席乗り込ンでくンのはよォ」

番外個体「そりゃあね。ここはミサカの場所だから。誰にも譲れないよ」

番外個体「まぁ、車降りてもさ」

一方通行「何だよ?」

番外個体「あなたの左隣がいいよね」
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:50:55.37 ID:kRRXZV6o
以上です。失礼しました。
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:54:49.71 ID:HH5FMxk0
>>431 乙です
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 22:56:29.01 ID:SfX7tJ.o
ワースト可愛い
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 23:02:37.32 ID:agyb./co
タクシーシリーズ待ってたぜ
バナナネタクソワロタwwww
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 23:04:11.49 ID:8uZisJ6o
毎回のことなのにどうしても二人のryで吹くちくしょう
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 23:07:55.95 ID:zLK0ej.o
上琴が結局出来てたのか気になる
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 23:11:10.22 ID:FJLst6.o
なんだろうこの安心の上琴……
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 23:14:00.06 ID:RSWPC56o
乙!
上琴相変わらずだなw
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 23:34:43.46 ID:PjVvgLY0
俺、明日登下校中に事故らなかったら最新刊を買うんだ………!

ところで「とあるシリーズ」って、今まで風紀委員の詳しい設定が出てきてたっけ?
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 23:36:08.90 ID:dmbqjJQo
http://www12.atwiki.jp/index-index/pages/94.html
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 23:40:05.38 ID:PjVvgLY0
>>440
ありがとう。
これなら問題なさそうだ。
442 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:05:54.81 ID:b32VKZk0
ちょっとレスを貰いますねー
443 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:07:15.00 ID:b32VKZk0

【テッラの診療所】


テッラの診療所


テッラ「今日からここで診療所を開設する事にしました」

テッラ「え?なぜ診療所なのかって?」

テッラ「私の属性はラファエルですよ?ラファエルは神の薬ですねー」

テッラ「では記念すべき1人目のクソ猿さんどうぞー」

上条「クソ猿ってあのなぁ」

テッラ「おやおや、一匹目の患者さんは幻想殺しですか」

上条「匹ってなんだよ!上条さんは人間ですよ!?」

テッラ「腕がにょきにょき生えてくる人間なんていませんねー」

上条「いや、まあ確かにあれは…」

テッラ「で、具合はどこが悪いのですか?頭ですか?頭が悪いのですか?」

上条「頭は確かによくないけど、お前の言い方に悪意を感じるのはなぜでせうか」

テッラ「それで、どこが具合が悪い所は?」

上条「えーっと…」

上条「そう言えば、俺なんでここに来てるんだっけ?」

テッラ「はい脳に異常ありですねー、馬鹿に付ける薬はありません。次の猿どうぞー」
444 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:08:37.97 ID:b32VKZk0

インデックス「私はイギリス清教内第零聖堂区『必要悪の教会』所属の魔道書図書館。
       正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorumなんだよ」

テッラ「はい略して異教のクソ猿…っと。それで、どうなさいました?」

インデックス「お腹がペコペコで倒れそうなんだよ」

テッラ「それは大変ですねー」

インデックス「先生、どうすれば治るのかな?」

テッラ「ではまず、そのベールをとってください」

インデックス「とったんだよ」

テッラ「そのまま下を向いてください」

インデックス「向いたんだよ」
445 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:09:48.48 ID:b32VKZk0

テッラ「では今から水をかけますよ。少し冷たいけど我慢してくださいねー」

インデックス「ひゃっ!凄くちめたいんだよ…」

テッラ「はい終わりました。では、次に神に祈りを捧げましょう」

インデックス「天にまします我らの父よ、腹減った…」

テッラ「あとはこの十字架を首からぶら下げれば治療は終わりです」

インデックス「これで治るの?」

テッラ「ええ、救われますねー」

インデックス「何かお腹がいっぱいになった気がするんだよ!ありがとう先生!」

テッラ「お大事にー」


【ランべス宮】

神裂「アークビショップ!禁書目録がローマ正教に改宗しました!!」

ローラ「ちょっwwww反逆wwwwww」
446 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:10:30.29 ID:b32VKZk0

テッラ「次のお猿さんどうぞー」

美琴「アレ?板倉さん?」

テッラ「誰ですかそれは」

テッラ「今日はどうしました?」

美琴「はい…胸が……」

テッラ「胸が無いのですか?困りましたねーうちは美容整形外科では」

美琴「誰が貧乳だゴラァ!!!」

テッラ「それで、貧…いや胸がどうしました?」

美琴「胸が苦しいんです…」

テッラ「ただの神経痛かもしれませんが、心臓の病気の可能性もありますねー」
447 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:11:48.99 ID:b32VKZk0

テッラ「もう少し詳しく聞かせて下さい」

美琴「はい、実はアイツの事を想うと、胸が締め付けられるみたいで凄く苦しいんです…」

テッラ「なるほど、これは重症ですねー」

美琴「そんなに重い病気なんですか!?」

テッラ「その人を思い出すとドキドキして眠れなかったり、見つめ合うと素直にお喋りできなかったりしますか?」

美琴「は、はい!その通りです!」

テッラ「なるほどなるほど、分かりました。これは恋の病ですねー」

美琴「恋の病!?それって病気なんですか?」

テッラ「ええ、あと三日で死にますねー」

美琴「そんな…」

テッラ「ですが、ただ一つだけそれを治療する方法があります」

美琴「どうすれば良いんですか!?」

テッラ「今からその人に想いをうち明けに行きなさい」

美琴「えっ、でも……」

テッラ「大丈夫です。あなたの様な可愛らしいクソざ…お嬢さんが嘆くような事を神様がするはずないですねー」

美琴「本当ですか?」

テッラ「ええ」
448 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:13:02.97 ID:b32VKZk0

美琴「分かりました!これからアイツに告白します!」

テッラ「頑張ってください」

テッラ「ああそうそう、ついでにここにサインしてもらえますか?」

美琴「何ですかこれは?」

テッラ「恋のおまじないみたいなものですねー」

美琴「えっと、ローマ、洗礼…?イタリア語は専攻科目じゃないからわからないのよね……ま、いっか」カキカキ

美琴「先生!ありがとうございました!」

テッラ「あなたに神の御加護があらん事を…」



テッラ「良いですねー若いというのは」

テッラ「命短し恋せよ乙女。上手くいくといいですねー…」

テッラ「次のお猿さんどうそー」

一方通行「先生ェ…幼女を見ると胸が苦しくてよォ…」

テッラ「帰れ」
449 :テッラの診療所 [sage]:2010/10/12(火) 01:13:43.77 ID:b32VKZk0
以上です
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 01:15:23.88 ID:Mwnh0NUo
歪みが無い一方通行
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 01:17:55.40 ID:/UZ4gdI0
乙ー
インデックス可愛いな
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 01:26:04.43 ID:ll6Xw7Yo
ワロタw
乙!
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 01:37:19.73 ID:LtnVzX6o
テッラさんって幻想殺しの本当の正体しってるっぽいから何気に再登場しそうなんだよね。
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 01:37:46.12 ID:ujNMpVYo
えっ?
消し飛んでなかったっけ
455 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 01:41:12.40 ID:YRKoHwAO
ジェイス・ベヘレンが主役のssを誰か…
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 01:46:59.09 ID:LtnVzX6o
>>454
テッラ「残像ですよー」
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 01:49:53.20 ID:ujNMpVYo
>>456
いや、アースブレードよけたのはわかったけどその後改めてアックアさんに粛正されなかった?ってこと
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:02:40.95 ID:LtnVzX6o
>>457
テッラ「それは分身ですねー」
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:17:37.23 ID:XRh3dMAO
なるほど「小麦粉分身」かっ!
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 02:37:36.11 ID:ujNMpVYo
納得の理由だー
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:41:05.84 ID:ObYgBjc0
質量のある残像かっ
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:41:13.05 ID:K7Vx6sDO
なにげにテッラの幻想殺しに対する理解はかなり深そうだったよなー
あの色々と開き直った価値観が結構好きだったからいつかテッラ主役の長編を書きたい。誰得だけどww
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:47:23.19 ID:LtnVzX6o
フィアンマとテッラさんとじゃ幻想殺しに関して知ってることが違いそうなんだよな
テッラさんの方が色々知ってそうな口ぶりだったし
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:49:25.53 ID:4ovmDLko
他の三人は再登場する、したんだし
テッラだって戻ってるはず!
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:55:40.47 ID:PoNJiKM0
>>462
いつかとか言わず、今書くんだ!
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 03:04:11.65 ID:K7Vx6sDO
>>465
プロットだけは大体できてるから今書いてる別の話が片付いたら挑戦してみる!
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 03:18:00.40 ID:HIlUKxEo
ttp://blog-imgs-32-origin.fc2.com/z/e/a/zeark969/sinbun.jpg

てn
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 03:22:24.96 ID:ujNMpVYo
「チャーシューメーン!」
「5.3%は俺が使うぜ」

ダメだクソワロタ
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 03:24:53.10 ID:kBqdQb2o
前にインデックスの完全記憶の検証もやってたな
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 03:28:04.12 ID:ZMJROC.o
一方さんが自転砲撃ったらどうなるの? っと

まず日本の主要部が消滅する。
更に世界を巻き込む未曾有の大災害が発生する。
一方さんの自転砲で世界がヤバイ

こうゆうことかw
471 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 03:28:10.96 ID:Zu4Nb/Uo
いつもの柳田先生で安心した
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 04:49:17.66 ID:.OLNnZAo
いきなりだけど
MNWネタで20000が変態じゃなくなってる描写があるスレを教えてくれないか
HD死んで全く分からなくなったんだ
473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 04:53:24.93 ID:1gFBITQo
御坂妹「MNWに一般の方が接続されるそうです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283778610/
これか?
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 08:04:44.04 ID:qPx8tkgo
新刊のむぎのんは何かなーって感じだな
展開的にはありなのかも知れないけど、如何せんあっさりすぎる
むぎのんにはそのまま突き抜けて欲しかったのは俺だけだろうか・・・・・・

一番驚いたのはリサイクルていとう庫なんですけどね!
475 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 08:12:17.62 ID:K7Vx6sDO
今の垣根はマジでどんな状態なのやら
476 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 08:13:30.77 ID:kBqdQb2o
むぎのんは浜面と滝壺を守って死んでおけば綺麗だったかもね
477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 08:17:12.42 ID:QaHJC4g0
>>474
同意

もうちょっとドロドロアイテムをみたかったなぁ。


後、麦野の絵をもっと挿れてほしかった
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 10:00:44.67 ID:LD5pKIDO
それよりフレンダが…フレンダがああ
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 11:22:02.65 ID:ONE4Gqwo
>>478
諦めんな!フレンダはきっと凄い魔術師なんだよ!
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 11:33:17.85 ID:Zu4Nb/Uo
そういえばフレンダが魔術師っていうのは見た事ないなあ
481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 17:35:55.24 ID:afq3z5E0
フレンダ「結局、テッラは使えない訳よ」
テッラ「すいませんボス」
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 17:52:08.23 ID:5rm.ilI0
浜面(勢いで墓とか言っちまったけど、フレンダがどうなったのか知らねえんだよなぁ…)
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 18:08:21.00 ID:ytkaIG.o
ワシリーサ「はぁい、フレンダの上司のワシリーサよん☆」

麦野「なるほど(上司部下共に変態ね)」

浜面「なるほど(上司部下共に変態だな)」

絹旗「超なるほど(上司部下共に超変態ですね)」

フレンダ「?」

滝壺「なんとなく似てるね。2人とも」

フレンダ「うげぇ。こんな変態と似てるとか結局勘弁して欲しいわk「一本足の家の人喰い婆s」ゴメンなさいゴメンなさい許して下さい」
484 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:31:09.79 ID:mJn5fjI0
過疎ってるので投下しますねー
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 01:32:04.15 ID:OFYgX.Qo
ktkr
あげ
486 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:32:10.29 ID:mJn5fjI0

テッラ「さあ今日も張り切って行きましょう」

テッラ「一匹目のクソ猿さんどうぞー」

スフィンクス「にゃー」

テッラ「その発想はなかったですねー」


【Dr.テッラの診療所2】


テッラ「それで、今日はどうなさいました?」

スフィンクス「みゃー」

テッラ「ふむふむ…」

スフィンクス「にゃんにゃん」

テッラ「ほう」

スフィンクス「にゃーーお!なごや?」

テッラ「なるほど、全然わかりません」
487 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:33:06.95 ID:mJn5fjI0

テッラ「優先する、猫語を上位に、人語を下位に」

スフィンクス「先生、最近どうも肩こりが酷くてよぉ」

スフィンクス「あと間接痛とか動悸とかも悩みかな」

テッラ「随分とオッサン臭い子猫ですねー」

テッラ「求心と医薬シップを出しときますねー」

スフィンクス「ありがとよ」

テッラ「お大事に―。猫にも色々とあるのですねー」

テッラ「次の猿どうぞー」

ミーシャ「ggvlesja」

テッラ「その発想はなかったですねーその2」
488 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:34:45.06 ID:mJn5fjI0

ミーシャ「lkkosnnza病ddf」

テッラ「優先する、エノク語を上位に、人語を下位に」

ミーシャ「hduuannea?」

テッラ「dernnasogp」

テッラ「kkdienajd?」

ミーシャ「ddjeuaahd wwwww」バンバン!(机を叩いてる)

テッラ「hdjahkf?」

ミーシャ「wwwwwwww」バンバンバン!!

ミーシャ「wwwkfiejnaad」

テッラ「ffuおorkgxb大事daaにdggf」

テッラ「fdhak、djajdh、ddsjjabnf」

テッラ「意外とシャイなんですねー彼女は」



テッラ「次のお猿さんどうぞー。できれば人間がいいですねー」

一方通行「hhdgglsoap!!!」黒翼モード

テッラ「まずはその黒い翼をどうにかしてから来て下さい」
489 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:36:42.08 ID:mJn5fjI0

テッラ「次のお猿さんどうぞー」

冷蔵庫「……」

テッラ「うちの診療所にはなぜ人間が来ないのでしょうかねー」

垣根「先生、最近どうも寒気がしてさぁ、体も重くて足取りがおぼつかないんだよ」

テッラ「でしょうね。ていうか足無いでしょあなた」

垣根「助けてくれよ先生」

テッラ「うーん、私では無理ですねー」

垣根「頼むよ先生!ほら、未元物質で作ったアイスやるから!」

テッラ「そんな事やってるから寒気がとまらないのでは?」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」シャクシャク

テッラ「寒気がするのにアイス食べてますねーこの冷蔵庫。一体どうやって食べてるのですか?」

垣根「常識は通用しねぇ!」シャクシャク

垣根「さむっ!」
490 :テッラの診療所2 [saga]:2010/10/13(水) 01:40:32.23 ID:mJn5fjI0

テッラ「分かりました、良い病院があるので紹介状を書いてあげましょう」

垣根「ヤマダデンキ?ここに行けば治るのか?」

テッラ「タブンネ」

垣根「よし分かった!ありがとよ先生!」バサバサ!

テッラ「……」

テッラ「優先する、常識を上位に、未元物質を下位に…なんちゃって」



「うお!未元物質の翼が消えた!?}

「冷蔵庫が空から降って来たぞ!」

「逃げろー!」



テッラ「今日は変な患者さんが多いですねー」

テッラ「お猿さんどうぞーなんて言ってるからでしょうか?ちょっと呼び方を変えてみましょう」

テッラ「次の類人猿どうぞー」

一方通行「先生ェ、No butsがノーパンに聞こえるンだけどよォ」白翼モード

テッラ「白けりゃ良いってもんじゃないですよ。あと私もマヨラ―って聞こえます」


491 :テッラの診療所2 [sage]:2010/10/13(水) 01:41:16.13 ID:mJn5fjI0
以上ですねー
492 :テッラの診療所2 [sage]:2010/10/13(水) 01:43:08.54 ID:mJn5fjI0
良く考えたら猫語を下位にしないとダメだった
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 01:45:22.95 ID:OFYgX.Qo
テッラを突っ込み役に据えるとノリがシュールでおもろいなwwwwwwww
乙!
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 01:48:25.17 ID:N2gGKEwo
タブンネわろた
テッラさんも経験値のために狩ってたしまぁ……
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 02:16:26.64 ID:Cp7EXPU0
冷蔵庫にご冥福をお祈りします。

全然関係ない話になって申し訳ないんだが上条さんの建てたフラグってこれであってるかな?
禁書・神裂・姫神・美琴・妹達・オルソラ・アニェーゼ・五和(ヴェント・レッサー?)
なんかもっといっぱい旗建てしてた気がするけど他にいたっけ?
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 02:32:25.82 ID:PzZZAgDO
なんや13pでもしたいんか
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 02:34:09.41 ID:jjXmfVUo
恋愛感情っぽい感じなのは禁書、御坂、姫神、オルソラ、五和の5人かなぁ。22巻読んでないけど
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 02:36:01.73 ID:OFYgX.Qo
恩義と恋愛との中途半端なコが多いからな・・・
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 02:37:29.91 ID:0XmY2Cg0
>>495
解釈の違いでなんとも言えんな
俺はルチアやアンジェレネ含むアニェーゼ部隊も入ると思うし
吹寄も微弱ながら少しくらい気にかけるようになってるんじゃねって思うし
白井にも「殿方のしてはやりますの」ぐらいの認識はされてると思うし

一つだけ言えるのは「乙姫ちゃん抜かすんじゃねえ三下がぁ!!」ってとこだな
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 02:38:11.73 ID:PzZZAgDO
>>495
こもえがぬけてるぞ
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 03:08:43.52 ID:Cp7EXPU0
みんなさんくす参考になったわ
ただ、ひとつ言っておきたい事がある



乙姫ちゃんと小萌先生は俺の妹
502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 03:23:02.58 ID:wiS7pIDO
じゃあ絹旗とアンジェは俺の妹な
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 04:55:20.63 ID:bxY2toco
>>502
香焼出張乙
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 06:48:01.40 ID:FZgdCic0
>>500
小萌先生は上条さんよりステイル側にフラグが移行しつつある気がしないでもない
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 08:22:52.26 ID:QfQaK9A0
ふと考えてみたらステイルって結構もててね?
ローラ、神裂、インデックス、小萌とフラグ建ててるよな
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 08:28:16.48 ID:bDl1Zako
ローラ、神裂って絶対違うwwww
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 08:38:56.54 ID:QfQaK9A0
インケンティウスともフラグ建ってたよな
ステイル
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 08:50:22.00 ID:dzR1ZZQo
>>505
ローラは痛ぶってるだけじゃねえかww
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 09:40:26.06 ID:LRXaIYDO
ステイルが羨ましくなってきたww
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 09:44:00.31 ID:YHxDRKAo
NTRと死亡フラグが羨ましいのか?
511 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 10:51:19.25 ID:wiS7pIDO
ローラとステイルってたぶん祖母と孫ぐらいの年の差あるよなwwww
512 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:52:26.74 ID:k2ukkUYo

おはようございます。
書いたとこまでとりあえず試験的に投下させてください。

・青髪能力ネタです。
・原作ネタバレを多少含みますが、ほんとに多少です。
・科学音痴なので設定に矛盾があっても勘弁。
・基本的に原作依拠ですが、設定展開その他に独自解釈が入ります。
・つまるところ二次創作なのでパラレルとしてお考えください。
513 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:53:47.58 ID:k2ukkUYo

――――――

それは何気ない昼下がりとはお世辞にもいえない状況だった。

時間にして数分間。そこで行われたのは、圧倒的な破壊。
周囲約10数メートルに渡って、見渡す限りの瓦礫、そして割れたコンクリート。
光景だけがその『二人』の戦いのすさまじさを物語っていた。


「は、は」


見くびっていたわけではない。油断したわけでも断じてない。
自分はこの『権利』を勝ち取りたかっただけだ。
学園都市のレベル5、その中でもさらに頂点に最も近い位置に座する者の義務として。
この闇から抜け出すため。光をその羽根でつかむため。
まるで天使を模すように羽ばたいていた6枚のそれは、
今や自分自身の血によって醜くゆがめられている。
結局のところ、誰よりも光を渇望していたのは自分だと気づく頃には、一切合財、すべての打ち手が手遅れになっていた。


「ちくしょう。……テメェ、そういうことか!! テメェの役割は――――ッ!?」


まもなくその天使は、もう一人の天使によって、“虐殺”された。
514 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:54:51.35 ID:k2ukkUYo

――――――

そして次に気づいたとき、彼は見覚えのない形の空を眺めていた。
周囲をビルが取り囲んでいて、見つめた先の青は四角く縁取られている。
鼻につくのは空気の匂い。
戦いの匂いはまだ奥にこびりついているようだ。

雑踏の喧騒はそう遠くない。
生きている。確かに自分は呼吸をして、このくそったれな世界の空気を吸っている。


(――く、くははは……)


自然と笑えてきた。
あれだけの猛攻を受けて生きているなど、それこそ奇跡以外の何者でもない。
どうやら神さまは最後の最後で自分にとって“都合のいい未来”を用意してくれていたようだ。
どうやってこの場所に移動してこれたかは全くわからないが、何にせよ一命は取り留めている。
体は鉛のように重く、血まみれで寸分たりとも動きそうに無いが、少し休めば動けるくらいには回復しそうである。


(演算は……、だめだ、さすがに頭が回りやがらねえ)


とりあえず移動しようと思ったものの、学園都市の第一位の真価をその身に受けた事実に変わりはない。
態勢を整えるまでに時間はかかりそうだが、これならばもう一度やりなおせる。
…いや、何度でも。
少年は体の内から溢れてくる欲動を抑えきれぬといったように、また笑った。
やはり自分には権利があったのだ。学園都市の『第一候補』になる、権利が。


「都合のええ未来、ねえ」


515 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:55:55.71 ID:k2ukkUYo


(――――ッ!?)


あまりにも不意に響いた声だった。演算を怠っていなければ感知くらいはできたはずだ。
それでも体が動かないのだからどうしようもない。
声の主は男、妙に耳につく訛りのようなものが少年の中の懸念を大きくした。


「なんちゅーか、そないなこといわれるとアレやな、ついついしゃべりたくなるっちゅーか」
「……テメェ……一般人じゃねぇな」


視界に入ってきたのは自分とは同年代か、年下に位置しそうな少年だった。
髪の色は青。耳にはピアスをあけていて、笑い目が特徴的である。
手には缶ジュースを握っていて、物腰からして武闘派ではなさそうだが……。


「王様の耳はロバの耳!」
「………?」
「あれ? 知らへん? 有名やん。いったらあかんっちゅーことほど言いたくなるっちゅーアレ」


会話はつなぎつつも、頭の中は別のことでいっぱいだった。
目の前のこの少年は“敵”か否か。“能力者”か否か。
そしてとある品をめぐる一連の事件のうち、何枚を噛んでいるのか。

つまるところ、垣根帝督は焦っていた。
ただでさえ上記のような死闘を繰り広げた後である。これから何が起こっても不思議ではない。
仮に今、目の前の男がどんな台詞を吐いたとしても、自分はそれを事実として受け入れてしまうだろう。

516 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:56:59.49 ID:k2ukkUYo


「……バタフライ効果って知っとる?」


青髪の少年はそう言うと、持っていた缶を壁に向かって投げた。
とっさに構えてしまうが、別段何が起こる様子もない。

――、時間を稼がなければ。
普段はおしゃべりだと自負している垣根だったが、切羽つまった状況のやり取りをこなすのは慣れていない。
それでも今はなんとかしてこの状況を切り抜けなければならなかった。

せめて、相手の素性が少しでもわかれば。


「あぁ…。蝶々の羽ばたきによってニューヨークでハリケーンが起こり得る。カオス理論の比喩だな」

「さすが第二位やねー。説明する手間がはぶけてええわぁ」



かかった。

垣根は瞬時に冷静な思考回路を取り戻そうとする。
自分のことを第二位だと知っている以上、眼前のガキは間違いなく今回の件に“噛んでいる”。
暗部関連か、はたまた“上”の手先かはしらないが。


「ま、実際には“起こり得る”だけであって、未来を予測できるって意味とはちゃうねんけど。
 どっかの偉い学者さんが言ったのは“未来は予測不可能”ってことの比喩らしいで?」
「………何者だ、テメェ」


問いかけに少年は答えなかった。芝居がかった仕草で髪を少しかき上げるだけ。


517 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:58:21.73 ID:k2ukkUYo


「未来を予報するってのはあれや、“初期値”を設定せなあかんのよ。
 たとえば天気を予測するにしても、大気や温度、人や動物、風の流れ……、
 それはもう何“京”分の1っていうミクロの単位でやで?
 ちょっとした誤差によって未来は無限大に変動してまう、ってな」

「君らの『自分だけの現実』やてそうやろ? 起こりもしないような事象の中から自分が信じた未来を選択し、再現する。
 すなわちそれが、超能力。ある意味ではそれも未来予知になっとるわけやけど」

「……、」


『未元物質』を二つ名とする垣根にとって、それは当たり前のことだった。
シュレディンガーの猫箱理論。
世の中の事象にはそれ自体、いくつもの可能性が存在しており、
それらは観測されることによって結果となりうる。
たとえ99,99999%起こりえないことであったとしても、結果として現れた時点でその可能性は100%現実のものとなる。
その理論はいまやこの学園都市に住む者にとっては常識であり、
当然序列第二位の垣根にとっても、同様だった。


「でももし、“ミクロの単位で原子や電子を観測し、その初期値をつまみ出し、変えることができる”、としたら?」

「観測? 馬鹿なことぬかすな。そもそも原子の存在は確率的にしか把握できねぇ。
 この俺の『未元物質』ですら」


言いかけて、詰まる。
原子? 電子? 初期値を観測して、“つまみ出す”?


「……、そうか……『ピンセット』…!」


刹那、垣根の頭に今回の騒動のキーアイテムが浮かんだ。
正式名称、超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター。
通称ピンセット。
それは磁力、光波、電子などを利用して素粒子を掴む(正確には吸い取る)事ができる品であり、
この一品をめぐって学園都市の闇――――暗部間で抗争が繰り広げられていたところだ。
518 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 11:59:23.49 ID:k2ukkUYo


「おほ、理解が早くて助かるわぁ。
 そゆこと、アレはこの僕の能力を模して、“ねーさん”がつくるよう指示したもんらしいで? 
 まぁおもちゃみたいなもんやね」
「……あ?」


ピンセットの存在を知っていただけではなく、あれを“おもちゃ”と言い放つこの男。
“僕の能力”……?
さっきからの演説のようなやり取りといい、ますます不信感は高まる。

その一方で、垣根の体力はそこそこに回復してきていた。
時間はかかるが、もう少しで演算ができるくらいにはなりそうである。




「――触れたものの『初期値』を測定し、選択し得る未来の解を予測、ミクロの単位で改ざんする」



「………っ!?」


空気が、変わった。

いや、雰囲気がどうというものではなく。

思い込みや錯覚でもなく。

たしかに、いや実際に、“目の前の空間の空気”が変容している――!

次には目の前の青髪の男の周囲に三つの小さな竜巻が発生し、
獲物を見つけた虎のように垣根の周りを旋回していた。
見上げた先に立ち尽くす男は、気づけばさきほどまでの笑い眼を見開き、
これ以上ないほど冷たい視線を垣根に向ける。





「――それが僕の能力。
 予知能力(ファービジョン)レベル5…――――。
 
       ――――『天機予報』(バタフライエフェクト)」



519 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:00:17.92 ID:k2ukkUYo


「テメェ……『第六位』か…!!」
「あんまし序列は関係ないんやけどね、僕の場合。ほんまは戦闘向けやないし」


垣根は言いながらもなんとか体に命令をくだそうとする。

動け。
1ミリでもいいから動け、と。
悲しいかな、意に反して体は相変わらず動こうとしない。

まだ、時間がたりない。全然足りやしない。

ちくしょう、神さまはどこへ行ったというんだ。
この俺に“都合のいい未来”を用意してくれたんじゃなかったのか。
だからこうして俺はここに……。

思いかけて、はっと気づく。都合のいい未来……?


「あ、気づいたー? そうそう、普通に考えてあんなんやらかされて無事なわけないやん? 
 僕がちょこちょこいじってたに決まってるやろ? アハッ、神さま信じちゃったとか言わんといてよ?」

「……このクソガキ…!」

襲い掛かるのは圧倒的な絶望感。
神がいるのかどうかは知らないが、いるにしても気まぐれすぎる結末だと嘆いた。

520 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:01:17.38 ID:k2ukkUYo


「『ラプラスの悪魔』。こっちも知ってるやろ?
 僕の能力は本来、“人に知られちゃいけない”それなんよ」


吹きすさぶ風が青い髪をなびかせていた。
夕日を背にしてこちらを覗くその姿は、まさに悪魔のように見える。


「“僕の能力を知っている人間の意志”が介入した未来はあれや、
 それこそ無限大になってまうから」
「…………」
「ああそれと」


「なんであんさんたちに真っ向から挑まなかったかっちゅーと、やね。
 レベル5を決定する指針のひとつに、『軍隊を相手にできる』って基準があるのは知ってるやろ?
 軍隊でいうなら僕のは『軍師』役やね。ま、一人でも別に勝てへんことはないけど。
 ほら君、『第二位』やし。
 序列が四つも上の相手にガチバトルで勝てるわけないやん」


けらけらと笑う青髪を見て、垣根はふと思った。
なぜこの男はここまで余裕を見せていられるのか。
同じ状況を自分に重ねて考えてみる。

これは、勝利を確信しているときのそれではないのか。


「は、ハハ、くちの……減らない……」
「俺には…ばれちまったぜ……どうすんだ、テメェの能力、ばらしまくって…」




「別にええよ。だって君、もう死ぬもん」
「何?」
521 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:02:32.38 ID:k2ukkUYo


「――――ッ!? ぐああああッがッがあああああああああッ!!!!」


まさに嵐のような声だった。
垣根の周りをさまよっていた竜巻が、一斉に襲い掛かってきたのだ。
ひとつひとつには大した威力はない。
いや、合わせたところで普段の垣根ならば一蹴できるほどの威力だろう。

傷口さえ、開いてなければ。


「演算、できへんのやろ? “知っとるよ”。
 それなら別に君の意志がどうでも関係あらへん。
 ……あーそれと僕がさっき投げた缶、あれ一応僕の攻撃。
 “君の傷に向かって竜巻が発生する未来”が起こる可能性がこの空間にあったから。
 実際の確率としては3,000,000,000,000通り中20個くらいしか当てはまらんのやけど」

「テ……メェ……!!!!!!!」

「『風力使い』(エアロシューター)のそれとはちゃうで? 僕のは自然現象やから」


そこまで言ったところで、青髪の少年は見開いた眼を閉じ、
元通りの笑い顔に戻っていた。

おもちゃに興味を失った子供のように、垣根に背を向けて冷たく言い放つ。




「ごめんな。僕もやりたくてやってるわけちゃうねん。

          ――――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」


522 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:03:17.74 ID:k2ukkUYo

その後垣根帝督は、学園都市の第六位によって“回収”された。

残されたのはこの都市特有のいつもの空気と、“都合のいい未来”のみ。
青髪は上機嫌に帰り道を闊歩していた。


「はー疲れた。はよ帰ってアニメ見たいなぁ〜」
「今週のカナミンは僕得展開すぎやでー♪」
「……の前に」


そう、仕事はまだ残っている。
普段ならば直接こうした表舞台――そもそも暗部の土俵なので厳密な表ではないのだが――に自分が借り出されることは少ない。

それでも、今回の件に関しては直々に呼び出しをされた。
経験からしてこれは、面倒な依頼が舞い込む結果になるに違いない。


(――、なんちゅーか、別に嫌とちゃうねんけどな。単に面倒なだけで)


アニメは録画してあっただろうか、と半ば真剣に心配しつつも、
青髪はその足を学園都市の中枢部へと運んだ。

窓のないビル。そこにたたずむ、この街の支配者の下へと。
523 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:04:38.54 ID:k2ukkUYo

――――――


「ねーさんひさしぶり♪」


会うなり青髪は大声で挨拶をした。
その場所の雰囲気とは全く合わない、快活な声である。
声を受け取った相手はぴくりとも表情を変えず、
あいも変わらず巨大なビーカーの中で腕を組み、そこに佇んでいた。


「いつ私がそういった?」

「あはっ、別にえーやん。僕が勝手に呼んでるだけやし。
 なんちゅーか、中性的美形なんて僕得やーん♪ でもそやなぁ。結局あれなんよね、
 性別不明で引っ張っといて予想が外れたりするとファンが暴れだしたりなんだりあるわな。
 うーん、あの手のひきは諸刃の剣っちゅーか……」


ブツブツと趣味趣向を語りだす青髪。

どうにもこうにも普段の彼はこうなのだ。

それこそ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子〜中略〜ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まで、
ありとあらゆるタイプの女性をカバーする正真正銘の変態である。

果てはその能力の有用性をも無視して、担任の先生に怒られたいがために宿題を家に忘れてくるという偉業をも成し遂げた、
性癖についてもかなり疑問符をつけたくなるドMの変態。

もちろん、自身が有する能力の特性からして、それは人にばれては困る類のものなのだが。

ビーカーの中の人物はそんな青髪の語りを無視して、
聖人にも囚人にも見える立ち振る舞いを崩さずに続けた。

524 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:05:44.34 ID:k2ukkUYo


「“回収”は退屈だったか?」
「いんや、ちゅーよりだるかった。あんなん僕が出てかなくてもえーやん」


語るに飽きたのか、今度は普通の返事をする。


「ふむ。確かにあれは今回の件のついでのようなものだ。
 ――――また依頼したいことができてな」
「えぇっ!?」


彼が依頼、という単語に過剰に反応するのは、過去に頼まれたことについてろくな思い出がないからだった。


「勘弁してやー。ツリーダイアグラムのときは体中にわけわからん管みたいなの通されて、一ヶ月も監禁やろ? 
 だから言うたやん、あんなんカミやんに壊されたあげく、どーせ面倒なことになるって。
 僕はもう協力せえへんからね?」


樹形図の設計者。通称ツリーダイアグラム。
ラプラスの魔として、学園都市ではかなりメジャーなコンピュータのことである。
正しいデータさえ入力してやれば、完全な未来予測(シミュレーション)が可能であり、
その計算が導き出した答えは「予報」ではなく「予言」であるとさえ言われている。
表向きは天気予報のための装置とされているが、実際の用途は研究の予測演算に使われていて、
その装置のその後をめぐっては、とある抗争の火種になったりもしていた。

このトンデモ装置の元になったのが何を隠そうこの変態男、青髪ピアスの能力なのである。
ピンセットに引き続き、天下のツリーダイアグラムが青髪の雛形だったとは、
それこそ学園都市の七不思議だろうが、金髪にサングラスの多重スパイだろうが、
にわかには予想できない事実であろう。


「――――報酬は渡したはずだが?」
「あかんねん! 一ヶ月も研究室にいたせいで……僕のアニメが!! 妹や姉さんたちが!!」


もっとも、当の本人にとってはどうでもいい様子だった。
525 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:06:40.30 ID:k2ukkUYo


「今回は時間を取るような依頼ではない」
「おほ。ほんまかいな。騙すのはなしやでー?」
「ふむ。以前”視て”もらった件の続きだ。『幻想殺し』のその後について」


ぴくり、と肩が反応する。
『幻想殺し』。
青髪の同期で、不幸体質かつフラグメイカーのある少年についてのキーワードだ。


「どうした。観測は続いているだろう?」
「うーん。ま、いつもの感じで適当に絡んでるだけやけど」


その言葉を聞いて、ビーカーの中の人物はすこしだけ笑ったように見えた。
表情に変化がないのは彼の専売特許のようなもので、
こうした表現さえも明確に記し得ているか正直危うい。


「“視る”のはどこまで? ま、いうても短期間しかいじれへんのやけど」
「『戦争』の末路」
「ちょっとまってな」


青髪はそう言うと、いつもの笑い目を見開き、
焦点の定まらない瞳で演算を始める。
彼の場合のそれは癖のようなもので、直接の力とは関係がないのだが、
毎回未来を“視る”ときには決まって行う、ある種のジンクスのようなものだった。
526 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:07:47.14 ID:k2ukkUYo


「……、50,000,000,000,000通りくらい視たけど、うん、十中八九、うまくはいきそうやで。
 場合によっては一人や二人、重要な駒が死ぬかもしれへんけど」
「そうか。なら構わん」

「いうてもカミやんの行動パターンを元に最適化したケースやから、100%かどうかはわからんよ?」
「いつものことだろう」


それはそうやけど、と青髪はつまらなさそうに吐いた。


『天機予報』は未来を予知、操作する能力だが、強力なその特性に反して制限が厳しい。

まず初期値を設定する際、対象に触れたことがないと予知も改ざんもできない。
次に、あくまで自然現象に干渉する能力なので可能性が0の事象を再現することはできない。
そして、予知改ざんできる期間にも制限があり、最大で一ヶ月。
それ以降はカオス理論に基づき、未来の可能性を測定することが不可能になってしまうからだ。

また人の心にも干渉することはできない。それは第5位の能力である、『心理掌握』の力だ。
彼女の能力がある意味、“他人の過去を操作する”能力であることからして、
第5位と第6位の自分の能力は対をなしているといえるだろう。

そして何より致命的なのが、対象に自分の能力について知られた場合、
すぐさま未来の可能性は無限大に増幅し、最適な未来を選択することが不可能になってしまうという点だ。
前述の垣根の場合は、相手が動かず、“未来の触れ幅”が最小限に留まっていたから予測できたというだけである。

これを防ぐため、彼の能力は一般的には秘密にされている。



――目の前の、ビーカーの中の人物を除いては。
527 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:09:05.71 ID:k2ukkUYo


「………くふ、あはは。ねーさん、びっくりなニュースいっていい? もしかしたら、戦うことになるかもしれへんでー?」

「ふむ。大方予想はつく。相手の特徴は」

「髪はセミロング。見る限り外人やな。右手に何かしらの能力を持った、
 …あー、ねーさんが言うところの『神の右がなんちゃら』とか、それ系ちゃうの?」

「……」

「いうてもねーさんは僕の能力を知ってるわけやから、どうなるかわからんけどね」



(……ま、細かいことは知らんけど)



アレイスターから『魔術』やら、『天使』やら、そういった単語を聞くことは何回かあった。
だけれどそれらは恐らく学園都市で暮らす自分には関係がないことだし、興味もない。
詮索したいと思ったことは今まで一度もなかった。
自分には自分の周りの世界があるだけでいい。

もっといえば、それすらも場合によっては興味の対象外だ。


「――どっかいじれるとこあったらいじっとく?」
「あ、わかってると思うけど、『カミやんの意志』は動かせへんよ?
 この場合僕にできるのは『状況』を作り上げることだけ。舞台で踊るのは役者やからね」

「いや、今回はいい。大して結果は変わらんだろう」

「ふーん」


青髪は思う。
学園都市の1位〜7位のうち、自分ほど“ちゃっちぃ”能力もないと。
ミクロの世界の中でしか人を動かせないのだから。


(初期値を観測して、“設定できる”っちゅーのはそれなりにすごいことやと思うんやけどなー)


だからこそ、たまにそんなことを思って愚痴を言いたくなったりもする。
528 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:09:43.62 ID:k2ukkUYo


「んで? 仕事は終わり?」
「ふむ。今日のところはそれだけでいい」


あいよ、と一声かけると、青髪はビーカーに背を向けた。
その背中からはおよそ善悪に対する頓着は感じられない。

これから起きることについての不安も。
人の未来を“視る”ということの重大さも。
そして、『戦争』という言葉が持つ重みすらも。


「……まて」
「?」


不意に声をかけられて思わず振り返る。
ビーカーの中の人物は目を閉じて何やら瞑想にふけっているようだった。


「――なぜ理由を聞かない? 
 お前がここに呼ばれること、私がお前を利用していること。怖くは無いのか」

「聞いたら教えてくれるっちゅーの?」


「……、」



「なーんて」



「……」
529 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:11:02.63 ID:k2ukkUYo

青髪はやはり芝居がかったそぶりで肩をすくめた。
『天機予報』。その力が持つ重大さは、
彼の気まぐれな性格とのミスマッチによってバランスを保っているようだった。


「あんなねーさん。難しい話はなしにしてくれへん? 
 僕、帰ってアニメ見ないとあかんねん。だいたいそれって重要なことなん?」

「――――少なくとも、この世界が振り回される程度には」

「ごめんやけど、この世界がどうなろうがそんなん興味ないわ。僕はいつもどおり、
 帰ってアニメ見て、毎日小萌せんせーでにやにやできればそれでええねん。
 だってそーやろ? 僕は舞台で踊る役者とはちゃうねんで。
 ねーさんも僕も、あくまで裏方、やろ?」

「……、」


最後にほなな、と付け足し、青髪はビルを後にする。
言葉からは罪悪感も良心の呵責もない。
どこまでも危うい価値観を宿した瞳はその日、それ以上開かれることはなかった。



――――――



「――――ふむ。舞台か」

「そのたとえは興味深い。では今回のスポットライトはお前に当ててやろう」

「たまには役を演じるのもいいものだ」

それだけ言い放つと、笑い声とも罵倒とも取れる声をくつくつと吐いた。

この瞬間、未来は改変する。
予想し得ない意図的な何かがその矛先を誰に向けるか、
おそらくこの時点では誰にも想像しえなかったはずである。


少なくとも、青髪には。
530 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:12:02.58 ID:k2ukkUYo
今んとこ以上です。続きは今かいてるます。
現行のほっぽりだしといてこんなんはじめちまった。
青髪原作でも活躍しないかなー
531 :青髪「――あんさんの未来、ちょっと借りまっせ」 [saga]:2010/10/13(水) 12:29:02.05 ID:k2ukkUYo
蛇足。
↑の青髪がかみやんに触れて得られるのは「初期値」だけです。
測定はできるけど改ざんはできないっていう設定。苦しいけど勘弁して
532 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 12:32:42.55 ID:vNhpc2AO
乙ー、青ピが事件の後処理係やってるって妄想は俺も考えてたけど途中で考えるのをやめたぜ
533 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 12:34:14.03 ID:oV.sft6o
面白そうだな。続き期待してる。
つかスレは立てないつもりなのか?
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 12:35:57.16 ID:2PKcMEAO
>>531早くスレをたてるんだ
とりあえずネーミングセンスいいな
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 12:37:35.49 ID:k2ukkUYo
スレはもうちょtっと書き溜めができてからたてようかなと思ってます。
あとは現行でやってるのがあるんで、それがひと段落したら…。ですね
536 :冥土返しの後悔0/15 [saga]:2010/10/13(水) 13:40:49.29 ID:ADYh6ko0
こんにちは。
ブログに書き溜めたものが完結したので投下させていただきたいのですが…
初めての投下です。ご迷惑かけてませんでしょうか?
537 :冥土返しの後悔0/15 [saga]:2010/10/13(水) 13:46:57.80 ID:ADYh6ko0
「君の力には多くの人たちの病気を直す事が出きる可能性がある…」
そういった周囲の大人達の言葉に何の疑いを持つ事間なく少女は車に乗った。

彼女には少しだけ他の子供にない「力」が生まれつき備わっていた。
夜、布団の中にもぐりこみ両手を近づけると「花火」を見ることができた。
『わぁぁ〜きれいだぁ』それが何なのかはわからない彼女にとっては「遊び」でしかなかった。
いつしか、その『特技』は子供達の間で話題になり…大人達の世界にも広まっていった。
やがて医療機関の関係者の耳にも入り、不思議な「力」が興味の対象となってゆく。
彼女の体質を気遣った両親の来診により、その「力」が「超能力」称される類のものと判明。
学会に公表された「力」に対して、医療関係機関の関心が一気に高まったのは言うまでもない。

両親の「任意」で行政付随機関の「病院」において彼女は「精密検査」…いや、『調査』をされた。
「彼女は自己の意識で、大気中に存在する磁力、電力、電磁波、が自在に操作出来ている」
担当主治医となった医師『冥土返し』は驚愕の事実に、ある可能性への期待を禁じえなかった。
人間の運動能力。「脳」から「各運動神経」への伝達は微弱な電気信号によるものである。
突如この電気信号が上手く伝えられない「病気」となってしまう。多くの患者が苦しんでいた。
『冥土返し』は彼女の能力が解析できれば「別の経路」から「電気信号」を送る事が出来ると確信した。

「お嬢さんの『力』を医学の発展の為…いや苦しむ大勢の患者の為に、ぜひ研究させてください」
「研究!?あんなに幼い子供の・・・一体何を・・・何処をどう調べるというのですか?」
「研究という表現には語弊があったようです。実際には髪の毛から遺伝子の配列を解析…
そのほか、彼女の日常行動を観察する事によって『力』の源を探り当てようというものです」
「わかりました。娘の力にそういう可能性があるのであれば私達のには依存はありません、
しかし、身体的、精神的な苦痛が伴うものと判明した時にはばきっぱりとお断りしますよ。」
「勿論、お嬢様には当機関に付属する「学園」で「普通に」生活していただくだけです…
ただ、毛髪、爪、若干の血液等の採取は研究資料としてお許し頂きたいとおもいます。」
「私達は納得しても、果たしてあの娘がそれを理解して納得できなければ…娘次第です」

その子には、見知らぬ優しい大人達、愉快な仲間達にに囲まれた生活が用意されいた。
通学する学校は、いわゆる「上流階級」と称される家庭の子女が主な、全寮制…
だが、当初から其処への通学はかなわない。まずは「治療」が終ってからの事である。

彼女が乗り込んだ車が向かった先は研究施設の集合する学園都市中枢に位置した、
見上げても先端が見えないような高く聳え立った白磁のように光を放った建物であった。
しかし、不思議な事にその建物の窓は極端に少なく感じられ出入り口もまた…
黒塗りスモークガラスの車は、そのビルには似つかわしくない不自然に開いた…真っ暗な空間へと進入した。
何も知らない幼子を乗せた車は地下駐車場へと向かうのか進路を左右に曲がりながらも急激に降下を続けて行く…
「わーぃ。まるでジェットコースターに乗っているみたいだぁ。ミコトはミコトは感激してみたりぃ」その幼子は無邪気にはしゃいでいる。
程なくして車が停車したのは最下層のエリア、余計な物音、気配一つしないただ広いだけの空間であった。

その一番奥深い部分に、一つだけ…エレベーターであろうかと思慮される小さなドアーがぼんやり見える。
軽い軋み音を発してドアが開くと眩しい位に明るく光る箱の中からゆっくりと一人の人影が歩み出てきた。
幼子を伴った一段に歩み寄ってきたのは、初老の…幼子にも見覚えのある「カエル顔」のオジサンであった。
「あっ、カエルのお医者さんが迎えに来てくれたぁ〜ミコトはミコトは嬉しかったりぃ〜」無邪気な笑顔を見せる。
「美琴ちゃん。久しぶりだったね〜」笑顔で答えながらも「冥土返し」の胸中には複雑な想いが渦巻いていた。

『本当にこれで良いのか?始めてしまったらもう後戻りはできない…確かに医学向上といえば聞こえはいい、が、それはこの子の未来を大きく変えてしまう事でもある。果たしてそれに見合うほどの事なのだろうか…こんな事をする権利が私達にあるのか?許される行為なのか?早まった判断だったのかもしれんな…』
538 :冥土返しの後悔2/15 [saga]:2010/10/13(水) 13:51:21.04 ID:ADYh6ko0
「うわーい、床が氷みたいにツルツルしてる〜スケートスケート♪」
「だめよ、美琴ちゃん。転んだら大変です。well…あっ、ほらぁ!!」無邪気に研究所内を走りまわる美琴を追いかける布束…
幼くして「生物学的精神医学」において、その才能を発揮。美琴に唯一年齢が近い4歳年上の布束が彼女のお守り役となっていた。
お守り…美琴と日常を過すと言う建前であるが実際にはこれも彼女に課せられたミッションの一部であるのだ。

彼女、当時12歳の布束の専門は「生物学的精神医学」。美琴の精神構造の把握する事自体が既に研究…
幼少の頃からその分野で頭角を現した、彼女の本計画での当初の担当は「能力の発生要因解析」にあった。
美琴の『能力』というものが、何の根拠によって、どこから、どのような要因が揃った際に具現化しているのか?
多くの能力研究者は『能力』とは「極一部が先天的に備えた資質」に由来しているという既成見解であった。
しかし布束は能力自体は誰しもが有しており、「精神的面への何らかの刺激」によって進化が可能だという論文を発表していた。
その「論文内容」が「冥土返し」に注目された事が今回のプロジェクトメンバーに登用される重要な要件となった。

「ミコトはミコトは、お腹がすいてきたと布束に涙目で訴えかけているのに完全無視ですか〜!!」
物思いにふけっていた布束は美琴の声に我に返る。アナログな彼女の腕時計の針はとうに正午を過ぎていた。
「ごめんねさいね美琴ちゃん、じゃあ食堂に行こうか」布束はそういって美琴の小さな手を取って歩き始めた。
「わーい、ハンバーグ♪ハンバーグ♪」布束の手を引きずるように既にいくらか見知った所内を美琴は走り出す。
「だめよ美琴ちゃん。同じようなのばかりは!今日は私が選んであげたので我慢なさい」そういって彼女は驚いた。
『あれ?私っていつの間にかかのじょの姉になってしまっている?これじゃどちらが研究されんだか・・・』布束は吐息と共に微笑んでいた。

「どうかね?布束君。少しはつかめてきたかね…『能力』の出所。いや、美琴君の自己現実『パーソナル・リアリティー』の根拠は…」
「冥土返し」の言葉に「ええ、漠然としたものいくらか…でも、それがどこで彼女の能力発現に関連するのか見えてきません」
「うん。シュレディンガー理論とて完璧とは言えない所もあるからねぇ…既成概念に縛られず君独自の切り口から攻めてみてくれ」

…「すやすや」と眠る美琴。そのの安らかな寝顔、呼吸数、心拍数、脳波さえ「調査対象」としなくてはならなかった。
仮眠を取りつつ布束は美琴に装着されたリモコンセンサーからの情報モニターをじっと眺め続けていた。
めまぐるしく変化する数値、穏やかな曲線を描くグラフ…この何処に「それ」が秘められているのかと考えながら…

目覚めてから目覚めるまで…暑い日、寒い日、楽しい時、悲しい時、喜ぶ時、怒りを露にした時、そして…能力が顕在化した時。
意識して能力を発揮する場合は勿論、無意識でという場合もある。そのう上、微弱ながら電磁気を常時発生しているのである。
「結局は全てをトレース、コピーするしかなさそうね」そう呟くと布束は蓄積された『美琴データ』の全てをバックアップし始めた。

こうして集積された解析データーベースを基にした「御坂美琴カリキュラム」を基に「学習装置」の製作は開始された。
日常の会話の語意、語数から呼吸数。心拍数、血圧、脳圧、各種ホルモン分泌。1日を通じた全ての新陳代謝のデーター。

『まるで、これじゃぁ美琴のコピーロボットが出来ちゃいそう…学園はこれを「何処で」「何の為に」使おうというのかしら』
数ヵ月後…布束は目の前に完成したテスタメント…『学習装置』と名づけられた「それ」を見つめながら深い吐息と共に呟いた。
539 :冥土返しの後悔3/15 [saga]:2010/10/13(水) 13:59:49.53 ID:ADYh6ko0
「なんと言う事だ!!」
そう吐き捨てるように呟きながら『冥土返し』は重い足取りで「統括理事会」の会議室を後に研究所へと向かっていた。
「ありえん!ありえんよ!!まったく、『生命』というものを何だと考えているんだ統括理事会…いや、アレイスターの奴は。」

美琴がこの「病院」という名の研究施設に来て半年が過ぎていた。当然ながら親が気にならないはずもなく月に1度は『見舞い』に訪れる。
秋も深まったこの日もいつものように御坂旅掛、美鈴夫妻は珍しく両親そろって学園都市の入り口でのチェックインを受けていた。
旅掛は外国で過す時間が多く美琴に合うのは「あの日」以来だ。半年振りの「再会」に旅掛の浮かれた様子は美鈴が嗜めるほどのものであった。

事前に知らされてなかった両親そろっての来所に「わーい、今日はお父さんも一緒だぁと、ミコトはミコトは喜んでみたりぃ〜」
旅掛を見止めた美琴は大きな声で歓声を上げながら少しかがんで待ち受ける彼の首に飛びつくように巻きついて来た。
「ふふふっ、たまに会えば喜びも倍増って訳かい…」一見、研究所に通う学生かと見紛う若さと美貌の美鈴はじゃれ合う親子を微笑んで見守る。

今日の来所が二人揃ったものとなったのは、二人の考えでも偶然でもなかった。旅掛の仕事先からの帰国を待ってのもの・・・
『冥土返し』からの「折り入っての相談があります…」という「来所依頼」の電話が美鈴宛にあって、旅掛が日程調整したうえでの事であった。
このような事は、この半年に一度もなかったこと。美鈴はもとより旅掛の胸中にはいい知れぬ「ざわつき」胸騒ぎがあった。
「今日は、お忙しい中お時間を作って頂き本当にありがとうございました」席を勧めながら『冥土返し』はいつもの穏やかな表情で話を始めた。
「他でもない、美琴さんのことなのですがお蔭様で研究は着々と実を結びつつあります。予想以上の成果に所員一同驚いています」
「そういったわけで、来月から美琴さんは、この施設を出て一般学生、いや生徒同様に入寮し通学を始めることになりました」

そこで、一旦ことばを止め二人の反応を『冥土返し』は伺っていた…が、異論なしと見て取った彼は再び話を続ける。
「で、わざわざお二人に来ていただいたのは、その学校『常盤台小学校』と『女子寮』といった、以降の美琴さんの生活環境をご確認いただくためです」
たっての2人揃っての来所希望に不安を感じていた二人は『冥土返し』の言葉を聞き終えて「なぁ〜んだ、そういう話ですか」と安堵した。

「ところでかあさん、今日の話をどう思う?本当にあの子の待遇の変化を見せる為だけに、わざわざ呼び出したとは思えないのだが」
「そうだねぇ…実は私もなんだかストーンとは府に落ちないものが、さっきからモヤモヤしちゃって…」
『ミコトはミコトは少しだけ寂しいかもと涙を我慢してみたりぃ…』と、愚図る美琴をやっとなだめて、学園から出る送迎車両に乗り込んだ二人は顔を見合わせていた。

確かに案内された「常盤学園」は、施設の充実に関して非の打ち所のないところであり、御坂家には、多少家賃が高いとも思える充実振りではあった。
寮のほうにしても『幼年部』は学園内に設置されており、寮監を筆頭に「アンチスキル」…学園都市の治安を維持する警備員を兼任する教職員が常駐していた。
また、食事などは管理栄養士が徹底計算し尽くしたメニューであり、調理も学園独自のシステムによって完全自動化された極衛生的なもの。
そのうえ美琴は、ここに移った後も「医局」によって常にフォローを受ける事となるので健康面などに関しても全く心配のないと言う待遇が約束されている。
それらを、つぶさに案内されて…目の当りにしてきた直後にもかかわらず、二人には言い知れない不安感がなんの根拠もなく湧き上るのを禁じえなかった。
「美琴…とっても元気だったし…あんなに大切にされてて、幸せそうだった。うん、幸せなんだよね」独り言のようにつぶやき合う2人を乗せた車両は公共交通機関の駅に到着した。

540 :冥土返しの後悔3-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:01:33.83 ID:ADYh6ko0
「そうか…御帰りになったか。君もご苦労だったね」そういって沈み行く夕日を眺めながら『冥土返し』は布束をねぎらった。
「いえ、私には何も出来ませんでした…あの『子』に付き従って教えてもらっていた、それを記録してまとめただけなのですから…」

「ふーむ。確かに我々は何をも生み出せなかったのかもしれないなぁ。だが本番はこれからだ…」そういって、布束の肩を軽く叩きながら『冥土返し』は部屋を後にした。

「学習装置」に蓄積されたデーターはすでに「樹形図の設計者」と称される学園のマザーコンピューターに転送済みである。

「樹形図の設計者」…ツリーダイアグラムの演算結果を待ち、それに沿った「とある計画」が間もなく指し示されることだろう…

しかし、いつの間にか当初聞かされていた「筋ジストロフィー」などの疾病対策にしては今回の「研究」はなんとなく解離している…

いい知れぬ「不安」ような違和感を感じ始めた12歳の布束は、研究所、『冥土返し』…いや、学園統括理事会に対して「疑惑」抱かずにはいられなかった。
541 :冥土返しの後悔4-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:08:01.65 ID:ADYh6ko0
その日のうちに『樹形図の設計者』からの返信が送られてきた。
トップの題は『 「Lv5量産計画」 : コードネーム「レディオノイズ」 』
「やつめ、本気でわしにアレを実行しろというのか…」

無機質な機械音と共に吐き出され続ける『樹形図の設計者』からのコマンドペーパー…
その状況を苦々しい想いで眺めるしかない自身の立場を恨みたくなる。
『冥土返し』が『御坂家』に対して「なしうる誠意の限界」が其処には描かれている。
『冥土返し』彼の腕を持ってすれば、『技術的』には何ら問題のない・・・
「いや「ヤツ」に比べれば難易度はかなり低い術式だ。」と思わず口からこぼれる程度…
しかし、僅かに残る「倫理観」のカケラが彼の心の奥深く、小さな刺の様に突き刺さってくる。

だが、今の彼には迷っている時間はなかった。「もう一度掛け合ってみるか」『冥土返し』は呟いた。
統括理事本部の地下深くにある『特殊区間』。マップには勿論、学園のあらゆるデーターべースにも上がっていない・・・
そんな「存在し得ない空間」で、彼は「ヤツ」…統括理事長「アレイスター・クロウリー」と対峙していた。

冥土返し「いったい、君は何を望んでいるのかね?理解しがたいオーダーだが」
アレイスター「ふむ、確かにあなたには随分助けられたし、お世話になっているな。今も…」
アレイスターの培養装置のようなガラス容器に逆さに浮遊するその姿は異様とも見える
冥土返し「いや、そんな事を聞きに、今日来ているわけじゃぁないよ」
アレイスター「レディオノイズ・・・の事か。うんそうだな、今いえることは時間がないのだよ…」
冥土返し「時間?一体何の時間だね?何が君に能力者を大量に必要とさせているんだ?」
おもわず彼に詰め寄る冥土返し。だが、ガラス越しに見える姿は時には揺らいでいる…
アレイスター「イギリス、ローマ、ロシア…魔術サイドの動きが激しくなってきているんだよ」
隠し事をする間柄ではないのか、トップシークレットであろう学園都市の立場をこともなげに伝える。
冥土返し「だからといって…まさか、魔術サイド相手に能力者で対抗する気か!?」
冥土返し「君は、今の体になるような目にあってまだ懲りてないのかね!魔術サイドに手を出すなんて!!」
普段は表情をほとんど表さないアレイスターの口元が少し綻んだ様に冥土返しにはみえた。
アレイスター「あなたが何も心配する事はない。ただ、黙って『レディオノイズ』を完遂してくれればいい」
優しい口調ではあったが話を打ち切るかのようにそういい終えた時、その姿は既に見えなくなっている。
『冥土返し』は取り付く島もないまま再び『病院』という名の研究所の地下へと向うしか術を持たなかった。

レディオノイズ:能力者量産計画には、大きな規約違反を伴うという前提があった。
学園都市においては、既にクローン生成技術は、「あらゆる生命体」で既に確立されていた。唯一『人間』を除いて…
その禁を犯してまで実行されようとしている今回の「設計」には大きな闇が見え隠れしていた。
『冥土返し』は、最後の最後まで悩み続けた。『人間』のクローン生成…その『事』の重みに。

542 :冥土返しの後悔4-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:09:16.45 ID:ADYh6ko0
クローンを生成するには『DNAマップ』は不可欠である。DNAの塩基配列が単純な植物ならいい・・・
髪の毛1本程度のサンプルのマップで事足りてしまうだろう。魚類なら『身の一欠』も在ればいい…
しかし「哺乳類ともなると、必要とされるマップは桁違いに多くなってくる。
皮膚から毛髪に始まって・・・血液は言うに及ばず、各種内蔵、骨髄、脳組織に至るまで…
今回の『設計』は、これら全てから『解析サンプル』採取するという事は『検体』の死をも意味する前提のものであった。
『絶対に「美琴」ちゃんを死なせる訳にはいかんのだよ…アレイスター。オーダーは完成させよう。が、一部は私流変えさせてもらう』
そう誰に呟くでもなく口にして『冥土返し』は、彼の研究室に戻ると「設計」に基づいた「レシピ」の作成に取り掛かっていた。
『体組織のサンプル採取は不可欠になってしまうか…だが、「記憶」だけは再生はできない。「体験記憶」「エピソード記憶」これだけは死守してみせる』

「計画」をもとにアレンジされた『冥土返し』の「企画」のもと、「病院」中のスタッフが一斉に緊張した面持ちで駆け回る日々が始まった。
『時間がない!オリジナル検体採取から「複製体」の完成には最短4週は必要だ。それ以上早めるとテロメアが極端に短くなってしまう!』

焦ってはいけないが急ぐ必要はあった。次回の「面会」までには、『御坂美琴』はこの病院を「いつものように」走り回ってなければならない。
今回の参観で両親が一安心している所…を見計らって切り出した。「次回は…クリスマスイブなんていうのは洒落てると思いますが」

『冥土返し』の提案に御坂夫婦は「あぁ、そうですねぇ〜美琴の好きなぬいぐるみ…大きな『熊のぬいぐるみ』を…」と快諾していた。
『美琴ちゃんの生まれたままの最後の姿をご両親にお目にかけられたのがせめてもの救いか…いかんいかん仕事は山積みだ』

生命維持装置や、脳死保存装置。儀人体などはすでに「機械化」されたものが「治療用」の機器として既に完成している。

しかし、これは治療、手術時の使用を前提としており、せいぜい1-2週の治験結果しか得られていない。4週もの期間の前例はなかった。

『複製体』は急げば2週で完成させることも出来るが、極端な短命に…そう、バッテリー充電と同様な理論なのだった。

『冥土返し』は『もうひとつの検体』の前に立っていた。彼の『技術』をもってしても『余命1ヶ月』しか時間のない美琴と同じ歳の…
「すまない、私の独断で君にも協力をしてもらう事になるが…許してくれるよな?身寄りのない君が何万人にもなれるのだから」
小さな頭がかすかにではあるが「頷いた」様に見えたのは『冥土返し』の思い込みによる錯覚であろう。彼の自責の念が見せた…

543 :冥土返しの後悔5-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:12:57.64 ID:ADYh6ko0
「この方法しか美琴ちゃんを「温存』する術はないな…」そうつぶやき『冥土返し』は出来上がったばかりの「術式」のレシピを机に置いた。
そこには、検体の採取に始まり「美琴の『魂』の保存」、「美琴の『完全体』への復元」によって完遂する「高等手術」のカリキュラムが組み込まれていた。

『冥土返し』は、ここのところ徹夜続きであった…いや眠れなかったと言うほうが正確なのかも知れない。自責の念…それ以上に膨らむ責任感によって。

『見落としてはないのか?』『想定しうる事態はこれで全てか?』『器具の調整は完璧なのか?』自問自答のうちに、今朝も眠れぬ夜明けを迎えていた。

明日の「開始」にむけた準備は、一昨日には既に所員たちの寸暇を惜しむ働きにより、万全…『完璧』な状態が『バックアップ』を含めて構築されていた。

その「手術室」という名の『実験室』の数階上のフロアーを、『御坂美琴』は今日も元気に走り回って布束の手を煩わせている。

美琴を追いかけながらも『今日で、この美琴ちゃんとはお別れかぁ・・・』布束の心中もまた『冥土返し』同様に揺れ動いていた。

『学習装置には確かに「美琴」ちゃんの、ありとあらゆる「パターン」は記憶されている。けど、それは「機械的要素」が主体…』
『今、目の前の『美琴』が4週間後にまた元気な姿を私に見せてくれる・・・いいえ、返ってきてくれる事を祈るしか今の私に出来る事はないのか…』

「死体以外ならどんな患者でも直してみせるよ」と、日頃うそぶく『冥土返しの』言葉だけが今の布束にとって、唯一の心の支えであった。

いつのまにか、「姉」の様に自を慕い、何ら疑う事なく全幅の信頼を寄せている『美琴』を結果的とはいえ欺く自分に対する嫌悪感を布束は禁じえなかった

「おねぇちゃん、どうしたの?そろそろおやつの時間ですよ!と、ミコトはミコトが足をバタバタしてアピールしてるのに無視ですか?」
『美琴』の言葉が布束を現実へと引き戻す。

「そっかぁ、ごめんね〜宿題の事考えてぼーっとしちゃってたかな」笑顔をつくろいながら彼女は食堂へと向きを変えた。

いくら世間が「秀才」と誉めそやそうが布束とて、現実社会では12歳の「女子」なのである。学術的研究と言う大義名分は何の癒しにもならない。

フナや蛙の実験とは訳が違う。学識では大人顔負けであったとしても冷静に研究素材として『美琴』を観るには余りにも幼く、その心は細かった。
544 :冥土返しの後悔5-3/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:14:28.98 ID:ADYh6ko0
2人が辿り着いた食堂の人影は疎らであった。閑散とはしているものの「美琴」の「おやつ」は特別なメニューが常に同じ席に用意されている。

布束は、「おやつーおやつーと、ミコトはミコトは目を輝かせてみたり♪」はしゃぐ美琴の手を引きながら「その一角」へと歩を進めてゆく…

『これが、この「美琴」ちゃんが、この世界で食べる最後のおやつ…悪いお姉ちゃんだったよね。ミコトちゃん…』
545 :冥土返しの後悔5-4-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:15:53.68 ID:ADYh6ko0
頬にトッピングを付けながら、大好物のパフェを無邪気に頬張る美琴をみつめながら布束は心で詫びていた。

「ん!?おねえちゃんどうしたの?お腹が痛いのかなぁ、とミコトはミコトは心配になって…あれれ?なんだか突然に眠くなってきたりぃ…」

其処まで話したところで「検体美琴」は、テーブルにつっぷすように倒れこむと静かな寝息を立て始めた。その寝顔は何の疑いもない天使のものであった。

「検体美琴」の寝顔を確認した布束の顔は先程までの「普通の女子」から「研究員の顔」へと変貌する。もう戻る事はできないのである。迷いはなかった。

「布束です。検体の収容をお願いします」施設内専用インカムで担当所員に報告をすると、1分足らずでストレッチャーを伴った4名の医局所員が到着した。

「お疲れ様でした・・・」布束の心中を察するかの様に彼女を見つめた目は同情の念にあふれ、そのねぎらいの言葉は呟きの様にかぼそい声であった。

カリキュラムのNo1がスタートした瞬間であった。手術自体は明朝06:00開始予定では在ったが「検体の浄化」という「下準備」がこの時点から開始された。

通常の手術の際には本人に伝えた上で「前日からの飲食や喫煙などの禁止。水分補給の摂取制限」を本人の意思によってするのであるが「美琴」の場合は事情が違う。

「美琴」本人に『手術を受ける意識も、認識』も全くない状態からスタートしたカリキュラム。意識のないうちに「胃洗浄」から始まり、全ての臓器をナチュラルにしてゆくのだ。

「手術準備室」と書かれた部屋の前でストレッチャーは一時停止。ドアが静かに開くとまるで「クリスマスツリー」状態の装置。その横には「あの蛙顔」が布束を待ち受けていた。

「君にはつらい役目をお願いする事になって申し訳なく思っている。僕も、想いは君と同じだ。きっと君の手に『御坂美琴』ちゃんが再び戻る事を一命を賭して約束するよ」

『冥土返し』の言葉に布束は押し殺していた感情が一気に噴出した。特徴的な「ぎょろ目」から大粒の涙が頬を伝う…

「先生、今夜…美琴ちゃんと一緒に寝てもいいですか?」
546 :冥土返しの後悔6-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:20:19.16 ID:ADYh6ko0
学園都市の『とある地下… 医療設備が整った空間』…とは言うものの『病院』ではない研究施設…
「諸君、いまから術式を『開始』します。長時間になる術式だが宜しく頼みます」
目が大きい高齢にもかかわらず眼光の鋭い『冥土返し』がそう宣言して「それ」は始まった。

冥土返し「始めに、検体より「脳」を摘出する術式からはじめる。さすがに「記憶」までは複製できないからね…」
冥土返し「では、術式を開始します。」
第1助手「脳組織の機能維持装置の点検完了。動作確認よし。スタンバイはできました」
第2助手「頭蓋開口、準備完了。レシピにより頭皮を剥離後、円錐状に切断を想定ライン確保」
機械出し看護士「ダミー人体、頭蓋開口器具ならびに工具の点検準備できています」
外回り看護士「脳組織移動用培養溶液槽スタンバイ完了しています」
麻酔医「検体の基礎代謝に現在異常は見られません。」
冥土返し「脳組織への負担を減らす為に低温術式を開始。」
外回り看護士「窒素ガス、コック開けます。」  
機械出し看護士「散布機です!」
第1助手「脳へのガス散布開始!」  
第2助手「脳体温度測定…臨界温度確認」
麻酔医「脳代謝、ならびに脳波の停止を確認。冬眠状態に入りました」

冥土返し「頭蓋開口。神経回路、循環機能維持装置起動、ダミー検体ON」
第1助手「頭蓋開口開始!脳組織全容確認。海馬、小脳ともに延髄より視認」
第2助手「頚動脈より、脳大動脈血管、静脈血管、確保。神経束確保」
冥土返し「これより、脳揚の摘出をする。動脈血管、静脈血管切断!機能維持装置にバイパス!!」
第1助手「動脈バイパスします!」  
第2助手「静脈バイパス完了!」
冥土返し「神経束を切断!!ダミー人体への接続急げ!!ショックを起こすと大変だ」
麻酔医「冬眠限界時間は120分!」  

冥土返し「判った!!」だが、みんな決して慌てるなよ」
機械出し看護士「脳体容器をここに置きます!」
外回り看護士「輸液装置作動させます」
冥土返し「一気に取り出す。それ!!」
美琴の脳体は延髄を含めて、血管・神経束共にバイパスをされた常態。

冥土返しの両手の上に乗った白くてもろい『豆腐』のような脳。ここに美琴の『心』が眠っている。

第1助手「ダミー人体をこちらに、急げ!!」 
外回り看護士「はい!!」
第2助手「先生!ここへ!!」
彼が差し出したのは『脳組織移動用培養溶液槽』である

冥土返しは、壊れやすくもろい宝物を扱うようそっと『美琴』をそのなかに浸した。

547 :冥土返しの後悔6-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:22:26.50 ID:ADYh6ko0
『美琴ちゃん、すまない。君の脳からほんの少しだけ、能力の発現サンプルを頂くよ…』
『そのお詫びに、そこを増殖培養する際には今以上に進化できる工夫をさせてくれ』
冥土返しは「白い塊」を見つめながら心の中でそう呟いていた。

麻酔医「脳体とダミー人体とのシンクロ率は98%を確保できています」
第1助手「冬眠時間の臨界が近づきています。これ以上の冬眠は覚醒確立が下がります」
冥土返し「よし、『美琴』ちゃんの脳体を常温に復帰する。生理食塩で徐々に常温に!」
『美琴君、再生検体が出来上がるまでこのダミー人体で眠っていてくれ。適う事なら良い夢を…』
冥土返し「残りの検体部を「擬似脳サーバー」に接続、生命維持装置稼動!」
麻酔医「検体部分の生命反応は維持!!交感神経、副交感神経、新陳代謝異常なし」
冥土返し「では、体細胞組織が生きてるうちに検体から組織サンプルを採取する」

血にまみれた、手術室の惨状。切り取られてゆくサンプル。
生きながらにして脳を切除される「名も無き」第2検体…
『冥土返し』を先頭に、作業に参加する誰もが『修羅』と化したかのように淡々と手を進めていった。
かくして「人体生成」に必要なサンプルは揃った。
が、其処からさらにDNA解析。塩基配列の解析…

『なんとしても、完全体で再生させなくてはならない。「美琴ちゃん」を無事に御両親に返すためにも…』
そう呟くと冥土返しは疲れきったその体を仮眠室のベッドに横たえた。
548 :冥土返しの後悔7-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:26:56.75 ID:ADYh6ko0
第一助手「先生、全ての検体の解析データーが完成。『樹形図の設計者』への転送終了しました」
躊躇いがちに話しかける声に、仮眠室のベッドで横たわっていた『冥土返し』は目を覚ました。
『冥土返し』彼の本当の力量を試されるのは、むしろ今からがその本番でもあった。

クローンを作成するためには「核」となる細胞が不可欠であり、この核に刻み込まれたDNA配列に基づき増殖をする。
核となる『ES細胞』…正確には『ヒト胚性幹細胞』は「とある『患者』」の治療の際、『冥土返し』によって既に完成されていた。
その核を「不活化」させた後に、今回出来上がる『DNAマップ』を上書きする事によって『ミサカ』の『胚芽』が生まれる。

「後は、『天』からもたらされる『DNAマップ』待ちか…」
疲れきった体を気だるそうに起こしながら『冥土返し』は返事をした。
気遣った看護師の差し出したブラックコーヒーに口をつけながら『冥土返し』はゆっくりとその足をサーバーPC室へと向けていた。

足を踏み入れた其処には『所員』の大半が揃っていた。にもかかわらず、かすかに聞こえるファンの音以外何もなかった。
と、その時プリンターっが静寂を破壊してけたたましく印字する音を立て始めた。
ロール状の用紙が一気に吐き出されてきた。「来たぞ!!天からの声だ」
「よし!今からが本番だ。未知の領域にも足を踏み入れる事にもなるが恐れることなく各自職務を遂行してくれたまえ」

『冥土返し』の言葉をきっかけに再び『実験室』に喧騒がよみがえる。
各部署ごとに『マップ』を手にすると部屋を飛び出していった。
「さて…私は『美琴』ちゃんを、復旧しなくては…」そういって『冥土返し』は実験室を後に『美琴』が待つ『培養室』へと向った。

彼がむかった、その部屋の中央には、『クリスマスツリー』いや、ダミー人体と『美琴』。
見守るように手術着姿の布束が立っていた。
『冥土返し』が音を立てる事無く静かにドアを開けて中に入ってゆく…
「美琴ちゃん、ぐっすりと眠ってる…」脳波計の緩やかな波から目を逸らすことなく布束はつぶやいた。
「うんうん、そうかね…だが、『思考』『演算』『自律神経』に関した部位をほんの少しだけ採取ているから復元が必要なのだよ…」
「痛くない?」と布束は『冥土返し』の言葉をさえぎる。
「安心したまえ、脳自体にそれを感じ取る『痛点』が存在しないからね」
「それに、もうメスを使う事はない。欠損部位に胚芽細胞を定着させて増殖補完してゆくだけだよ」
冥土返しの言葉に彼女は安堵した。もう、これ以上の苦痛を『彼女』に与えるのは酷過ぎる…

無数のケーブルやチューブによって「ダミー人体」の力を借りながらも『美琴』は、今はまだ「此処」で『元気』にしている。
その事が布束にとっては唯一の救いではあった。
しかし、変わり果てた姿の『美琴』は彼女を許してくれているのだろうか?
脳波計のグラフは穏やかなウェーブを描くだけでなにも応えてはくれない…

『がんばって美琴ちゃん』心の叫びは届いてるだろうか。

549 :冥土返しの後悔7-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:27:58.13 ID:ADYh6ko0
別の部屋には、不透明な溶液に満ちた『逆さに伏せたグラス』・・・

専属スタッフを伴った『培養装置』が規則正しく配列されていた。

その部屋に大きな声が響く「では、『胚芽』を入れてくれ」いつの間に入ってきたのか『冥土返し』が各担当スタッフにそう告げた。

唯一つ『検体No00000』と記された『培養装置』だけは特別であった。

スタッフが他の装置の『倍以上』配置され、各自の面持ちも緊張し、張り詰めた空気が流れていた。

「先生、検体のシリアルNoは『00001』からの予定では?」

事情を知らない『一般培養装置』担当スタッフが『特別培養装置』の特異は光景を見て『冥土返し』に尋ねた。

「うむ、『樹形図の設計者』のプランは確かにそうだよ。『プラン』この検体は『存在しない』・・・検体ではなく『御坂美琴』ちゃんだからね…」

『冥土返し』の言葉に質問したスタッフは『特別培養装置』の『意味』の全てが飲み込めた様子で自分の持ち場へと戻っていった。

時は過ぎて…4週間。

スタッフのたゆまない努力の結果、各『培養装置』の中では…一見8歳くらいの「ミサカ」が静かに眠っていた。

『特別培養装置』の中には「おやつを食べていた『御坂美琴』」が背中を丸めるように漂っている姿を『冥土返し』は見つめていた。

「今出来上りつつある検体には『心』が存在しない。よって『学習装置』を接続し『心』を注ぎ込む作業をはじめる」彼が宣言した。
550 :冥土返しの後悔8-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:34:32.64 ID:ADYh6ko0
第1助手「先生、『美琴』ちゃんにも『学習装置』を接続するのでしょうか?」
冥土返し「いや、美琴ちゃんは『脳移植』で『帰って』来て貰うつもりだよ。」

まだ一般的には『心臓移植』でさえ完璧とは言えない。
が、此処学園都市、中での『冥土返し』による「脳移植」術式(禁則事項ではあったが)の成功率は果てしなく100%に近いものであった。
『では、脳移植の術式は1週間後にセットする。その前に「検体」に「美琴」ちゃんの身体的特徴の全てを「コピー」しておく』
『術式前に撮影をした『御坂美琴』ちゃんの『身体詳細撮影画像』を準備。形成外科諸君の術式で完璧にトレースしてもらう』
『正確を期するために、担当医局は身体の部位単位で分割する。「頭部及び顔面」は第1医局。両椀部は第2医局。「上半身前面部」は…』
『冥土返しは矢継ぎ早に、しかし正確な指示を次々と全スタッフにしてゆく。

こうして8教室の医局が総力で『御坂美琴』の復元が始まった。
担当を振り分けた後に『冥土返し』は医局員全員に言った
「いいか、『親の愛』決して軽んじてはいけないよ。黒子、あざ、僅かな怪我の痕。何一つ見落としがないように」

こうして、まずは『御坂美琴』の帰る場所の生成が日夜通して繰り広げられてゆく。
「時間がない…あと2週間でイヴ…脳移植の回復に1週は必要だ」両親との約束の期日が迫った…『冥土返し』は珍しく焦りを感じていた。
1週間で『復元』は完了し『治療』の痕跡も完全になくなっていた。学園都市の手術では「メス」はレーザーであり「縫合」は『API細胞修復溶液』で行なう。
したがって、『外』での外科手術につき物である「糸の痕」や「傷口の痕跡」が残る事は無かった。

ホログラフィの『身体詳細撮影画像』と「シリアルNo00000−御坂美琴」の比較検証には、布束も立ち会っていた。
…ひたすら見守ることしかできない彼女…「美琴ちゃん」なぜか言い知れない感情に涙が布束の頬を伝っていた。

「どうかね布束君。君の目から見て『協力以前』と比べて何か違和感を感じるところがあれば忌憚の無い意見をぜひ聞かせてくれたまえ」
静かに…いたわる様に布束へかけられた『冥土返し』の言葉に
「美琴ちゃん、ちゃんと目を開けてくれますよね?『お姉ちゃん』って、また呼んでくれる様になりますよね!」
なかば、彼の言葉が耳に入ってない布束はそう言って『冥土返し』の白衣にすがり付いて立場を忘れ逆に詰問してしまっていた。

「明日、美琴ちゃんに『此処』に帰ってきてもらう予定だよ。今此処にある『脳』は、今更なのだが『第2検体』になってくれたあの子に返す」
「ここにある『脳』の大半が『あの子』のオリジナルの複製なのだから…きっと判ってくれるだろう。許しては貰えないかも知れんがね」
それだけを布束に伝えると『冥土返し』は『特別培養室』を後にした。彼には、『御坂美琴』の『帰還手術』へ向けた準備が待っていた。
551 :冥土返しの後悔8-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:37:02.92 ID:ADYh6ko0
脳移植』術式。それは『ある意味の不老不死』の魔法に聞こえるかもしれないが決してそういうことではない。
老いた体から若い体に移植を施したとしても『健康な若い身体機能』が一時的に得られるに過ぎない。
『脳細胞』自体の『テロメア…DNAに記録された『固有の寿命』があるのだ。
その上、老体時代に染み付いた「体験記憶」が蓄積された脳から発せられる『命令』は、脳の体験した年齢相当のものなので「若い老人」が出来るだけなのだ。

「美琴ちゃんへは『細胞分裂促進剤』の投与は中止してあるのだろうね。」『冥土返し』が担当の当直看護師にたずねた。
「はい、『手術直後年齢』になる予定の『投与』で遮断しています」
答えながらも、看護師は栄養補給、ドレイン作業と手を休められない。
「うむ、ご苦労様。他の検体にはもう少し投与を続ける事になるが…『促進剤』の過剰投与はその量に対して累乗的にテロメアが短く…短命になってしまうからね」
『冥土返し』は、綿密に『美琴』が有していた『余命』を忠実に再現できる『投与量』を計算して『4週間』と言う期間を設定した。
この幼い体にふたたび『脳器官移植』という負担をかける事は彼にとっても忍び無い事ではあった。
しかし『彼』からの「レディオノイズ」のオーダーをクリアーしながら『美琴』を守るにはこれしか選択肢が残されていなかった。
いや、これとて「彼…統括理事長」からの『警告』という名の質問に対して『能力発現』に必要な条件、要素を具体的に説明。説得を続けて得られた『ぎりぎりの譲歩』であった。

布束は、再びストレッチャーに載せられて手術室に入ってゆく『美琴』を見送るながら『無事に戻ってきてね』と祈る他に術は無かった。
今回の術式は『冥土返し』にとっては、幾度と無く経験済みの手馴れたものである事から、成果に対する不安は皆無といっても良かった。
むしろ、布束の不安は『検体』と『美琴』のマッチングが上手く行くのだろうか…
再生検体であるから『拒否反応』は考えづらい…が、皆無とは断言でず予断を許すものではなかった。

4時間後、傷口が無いので『手術直後』とは見かけ上は全くわからない『美琴』が…手術室前でじっと佇んで待っていた布束の前に戻ってきた。
その寝息は規則正しく、自律神経系の復旧の成果が証明されていた。
時々『ピクッ』っと指先が不随意反応を示して運動神経も証明されている。
布束の前を通過してゆく「ストレッチャー」の住人は暗に『元気だよ』と語りかけているかのようで彼女に一応の安堵感を与えるものであった。
「布束君」肩を叩いたのは手術着のままの蛙顔の医師だった。「安心したまえ。術式は完璧に終ったよ」そう呟くように彼女に告げる。
続いて、「では、早速だがこれからは君にも協力してもらう事になるが、準備は良いかね?」
『冥土返し』の質問に「こくり」と布束がうなずく。

今から、残り1週間で「5週間分」の「エピソード記憶」を『美琴』と共に、脳にインストールされるのである。とはいえ、彼女には『今までの記憶』も残る。
布束は、この5週間を2重に生活した事になる。多重人格というよりパラレルワールドを体験してゆく事となるのであった。
美琴の隣のベッドに布束も横になった。
『冥土返し』の監視下、両者の頭部に医局員数名によって手際よく数多くの電極が装着されていった。
「美琴ちゃん、目が覚めたら何時もの様に一緒に『おはよう〜』って挨拶しようね」
そういい終わる頃には布束もまた深い眠りへと入っていった。
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 14:39:00.13 ID:ai8eT1I0
もうちょい改行していただけるとありがたいです!投下中にすいません!
553 :冥土返しの後悔9-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:42:00.25 ID:ADYh6ko0
二人は仲の良い姉妹のように並んだベッドで『同じ夢』を観続けている。
『電気的に作成された擬似体験』を頭に取り付けられた電極を通じて…
眠り始めて5日が過ぎた…
明日は「クリスマスイブ」である。『冥土返しは』そんな二人を自分の娘を見つめるような優しい目で見守リ続けていた。

明日の朝には目が覚める…美琴ちゃん、私の顔を覚えていてくれているだろうか…』
疑似体験が誤って、既成記憶に上書きされるリスクは皆無である保証はなかった・・・
記憶と言うものは、ある特定の場所に「一時保管」された後に「保存」「削除」へと振り分けられてゆく。
PCの「ROM」「RAM」のメモリーに例える事ができる。
「体験記憶」概ね「ROM」に保存されるが「エピソード記憶」は「RAM」に保管される事が多く「上書き削除」という事態はむしろ大いにありえる事であった。
彼女「御坂美琴」にとって『蛙顔』が、自分に『痛い事をした医師』という体験で記憶が残れば覚えているが、時々見かける『面白いおじさん』に過ぎなかった場合は『上書き削除』
とはいえ『冥土返し』にとっては、いづれであっても自身の事などは二の次でよかった。
幼い頃からの『大切な家族の記憶』さえ無事であってくれれば…

長い夜が明けはじめる。『御坂美琴』の寮個室には『全ての装置』を取り除かれた二人が仲良く並んで眠っていた。
深夜のうちに二人が覚醒しないようにそっと…手早く全ての処置を終え『二人のいつもの部屋』へと移送されていたのであった。

「おねえちゃん!おねえちゃん!!って、ミコトがお腹の上でジャンプするまで起きないつもりなのかなぁって、叫んで起こしてみたり!!」

布束は『懐かしい』そして『夢見た声』が意識の遠くから聞こえてきた時…
『まだ夢の続き??』…「え!!」と、自分の耳を疑いながら飛ぶ様に起き上がった。
「ゆうべ、あんなにご馳走やケーキを一杯食べたのに、もうお腹が空いたよ〜!!って、涙目でミコトはミコトはお姉ちゃんにあまえてみたり〜って聞いてますかぁ〜」
「おはよう、美琴ちゃんそんなに慌てなくても食堂はなくならないし、朝食も逃げていかないから〜」
『懐かしい。。目覚めの儀式』布束は自身の感情を美琴に悟られないようにそう茶化していた。

そんな二人の様子を、研究室のモニター越しに食い入るように観察し『涙する』初老のカエル顔の医師がいた。
『記憶の継承は上手くいったか…』冥土返しは第一関門を無事に通過できたと確信できた。
しかし感慨にふけっている時間は彼には残されていなかった。『旅掛、美鈴』夫妻の来訪が明日「クリスマスイブ」に迫っていた。
554 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/13(水) 14:45:37.03 ID:ADYh6ko0
>>552さん、ご指導感謝です。1章あたりの『改行数&容量オーバー』で焦ってしまいました。
以降はパートを分けて「ブログそのままにして投下します」
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 14:46:59.42 ID:OFYgX.Qo
つかx/15って書いてあるから15レスで終わると思いきやいつまで続くのこれwwww
556 :冥土返しの後悔9-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:47:05.33 ID:ADYh6ko0
布束は、御坂美琴…『検体シリアルNo00000〔個別呼称・パーフェクトミサカ〕』を伴って「食堂」へと歩を進めながらも、その様子をつぶさに観察し続けた。

その言動に、かつての「御坂美琴」との齟齬がないか…検証を怠れない。

『冥土返し』から「君が美琴ちゃんと過した日々は貴重なデーターなのだよ」と、学習装着時に聞かされていた。

「行動パターン、あらゆる言動や嗜好はデーターベース化されているし『学習装置』にも入力してある。しかし、肉親の感じとれる微妙な『感性』に対してのデーダーはデジタル化は無理がある」

「術式までの期間、姉妹のように過してきた君の中の『御坂美琴』の『想いで』こそが学園都市に存在する唯一無比の『生きたアナログデーター』なのだ。そう言い渡されていたのだった。

「わ〜い、今日の朝ごはんは「ベーコンエッグにクロワッサン」。

デザートの「ババロア」にミコトはミコトは感激して椅子の上で逆立ちしてみたりぃ」

「こらぁ〜!危ないでしょう!!明日は何の日か忘れちゃったの!?」布束は咎めながらも、課せられている『実験観察』を始めていた。

「う〜ん?…って、そうかぁ、明日は『クリスマスイブ』って、お父さんとお母さんがサンタさんになる日だった〜と、ミコトはミコトは喜びを倍に…」

『うんうん、変わってない、変わってないよ…『美琴ちゃん』だよ!』
557 :冥土返しの後悔9-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 14:52:47.12 ID:ADYh6ko0
>>555さん。紛らわしくてごめんなさい。ブログに書いたのを投下してました。
板では「容量規制」「改行規制」があるのを知らなかった素人です。
では、#-忘却の半ばですがここで一時中断しますね。おそまつ様でした(^^;
興味があるからがいらっしゃいましたら、ブログにリンク張りますから御笑覧頂ければ幸いです。
ttp://nunotaba.nari-kiri.com/
558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 14:55:34.13 ID:ai8eT1I0
投稿しちゃえばいいじゃん。ここまで投下したんだし!
559 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 14:58:22.46 ID:OFYgX.Qo
過疎ってるし長編投下自体は問題ないんじゃなかろうか
560 :冥土返しの後悔9-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:00:48.64 ID:ADYh6ko0
>>558 ありがとう。
では、少しずつようすを見ながら・・・
**************************************
反応に対する布束の厳しい表情の目にはなぜかうっすらと潤うものがあった。
『御坂美琴』の言動、行動パターンには今のところ『かつて』のものと比較して殆ど齟齬は感じられません」
布束は「朝食」に夢中な美琴を微笑んで見守りながら『所内インカム』をそっと口に近づける。

美琴に気づかれないよう細心の注意を払いながら、監視モニターを凝視しているであろう『冥土返し』に報告をする。
「ふむ、そのようだね。多少の齟齬があったとしても誤差の範囲。ご両親にも『空白期間』があるから、単なる娘の『学園都市』での成長との認識に収まる程度だろうね」と返答があった。
過去にさかのぼっての記憶…さすがの布束も、この『領域』に関しては立ち入れない。残り少ない『猶予時間』の中で美琴自身から少しずつ聞き出して言った。
『クリスマス』『お正月』『七五三』『ひな祭り』『誕生日の出来事』『一番嬉しかった想い出』『悲しかった出来事』『痛かったこと』『怖かった事』
術式前までに美琴との間に会話に出て来た『過去』を折に触れて、悟られないように…
一つ一つの出来事を…布束は、なるべく自然を装いながら会話を通じて確認をしていた。

「お姉ちゃん、今日はどうしたの??前に話したのに、同じ事ばかり聞いて!?とミコトはミコトはおねえちゃんを心配してみたりぃ」
「〔パーフェクト・ミサカ〕の名に違わず『美琴』からは完璧な回答が帰ってくる。
『成功です先生。私が知る限りの「御坂美琴」が…あの日のままの美琴ちゃんが目の前にぃ…』布束は自制を失いかけていた。
「どうしたの?お姉ちゃん??ミコトはミコトはモグモギしながらも心配してみたりぃ…」怪訝そうに見つめる美琴の目を気にする事も忘れて…

『大きな声の独り言』を部屋の片隅をじっと見つめながら口にせずにはいられなかった。
食事を終えた『二人』は、そのまま部屋には帰らず、来室を待ちわびているであろう『冥土返し』の研究室にむかっていた。
ノックして、中に入った途端「わぁ、お医者さんだぁ。注射嫌い!!と、ミコトはミコトはお姉ちゃんの背中に緊急避難してみたり!」
元気な『美琴』の先制攻撃に『冥土返し』は苦笑するしかなかった。が、それは至福の苦渋…という複雑な笑いであった。

「はははっ、嫌われたねぇ〜美琴ちゃんは以前に僕から注射された事があったかな??」
「うん!?あれ?なかった??お顔もカエルさんみたいで、もしかして『優しいお医者さん?』ミコトはミコトは『このお医者さん』が少し好きかも!?」
布束がミサカの意外な反応に驚き、たずねた「美琴ちゃん「カエル」がすきなの?」
「う〜ん、嫌いだった。けど、よくわかんない。『お医者さん』見てたら大好きになっちゃったかも?とミコトはミコトは訳が判らないと考え込んでみたり」
「そうかねそうかね、だが美琴ちゃん、先生は怖いかもしれないぞ?」
笑って応対する『冥土返し』に、いつしか布束から離れた美琴が彼の手をとって、驚く『冥土返し』に告げる…
「カエルのお医者さん…ミコトはミコトは病気なんてしないから、はじめて見るお医者さんだけど何だかとっても優しいって思うかなって、ここに宣言してみる」
「カエルさんに似てるからかな??」消えたはずなのに「消えなかった魂のカケラ」それだけで『冥土返し』には十分であった。
「うん?う〜ん・・・カエルさんが大好きになったかも。ミコトはミコトは自分の趣味の悪さに驚きながらも喜んでみるぅ〜」
忘却とは忘れ去る事…
『蛙顔の冥土返し』少なからず面識のある彼の存在は『検体シリアルNo00000-パーフェクトミサカ』の記憶には残されていなかった。しかし、彼の心は記憶以外に残ってくれていた。
「記憶にはなくても『魂』には残っているのかもな。はははっらしくもない『非科学的』な妄想を…」自室に戻った『冥土返し』は一人で苦笑していた。

561 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 15:02:42.97 ID:WO/or.Uo
別に投下量が多いのはいいけど、投下の間隔開き過ぎじゃね?
今は過疎ってるからいいけどさ
562 :冥土返しの後悔10-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:04:19.46 ID:ADYh6ko0
「美琴、びっくりするわよぉ〜これ見たらフフフッ」

大きな『熊の縫いぐるみの包み』を抱えた「御坂美鈴」は夫「旅掛」に悪戯っぽく笑みながらモノレールの窓から小さく見え始めた『学園都市』を見つめていた。

「そうだな、美琴が君に一月以上会わなかったことはなかったから寂しがっているだろう…」

アラスカから戻ったばかりの旅掛はそういって美鈴へ目を向けた。

「ううん、寂しかったのは私のほうかもしれないよ。電話では何度となく話しててもやはり『顔』を見ないとね…」

美鈴の『電話の話し相手』じつは、『美琴』本人ではなく『合成音声』であった事にまったく気づいていない美鈴は母親らしい慕情を募らせていた。

学園都市の技術を持ってすれば『美琴』の音声アンドロイドなどの製作は容易なことであった。全くの音信不通ではいくらなんでも不自然である。

その穴を埋めるべく『合成音声』で美琴の日頃の会話の特徴をインプットさせた『美琴音声アンドロイド』に1万通りの『会話の自動応答…』

電話…回線から入力される相手の会話内容を解析して分析。即時に自然な返事が出来ていたので、美鈴には『美琴』の元気な会話が用意されていたのだ。

むろん、会話内容から日時に至る全ては、『検体No00000・パーフェクトミサカ』の最終入力の際に『インプット』されているので面会時の会話に矛盾が生じる事はない。

そんな、他愛もない会話をしているうちにモノレールは静かに学園都市のコンコースへと滑り込んでいった。エスカレーターを上り切れば『学園都市チェックインゲート』が2人を待ち受けている。

『なんとも言い知れない不安?』

何かにせかされるかのように『大きな包み』を抱えた夫婦はどちらが誘う訳でもないのに自然と歩を早めていた。

見覚えのある女子寮の入り口の前に二人は来ていた。寮に入寮して既に一月以上…美琴がホームシックにもならずに頑張って生活を続けている城の前に…

美鈴がためらいがちに寮の玄関にある『美琴』の部屋の番号のインターフォンを探し出して押す。

「はい、ミサカでーす。って、わーい!お父さんにお母さんだぁと大きな声で喜んでみたりぃ!!」

布束が部屋のドアーを空けるのももどかしくエレベータへと走る『美琴』…

『検体シリアルNo00000パーフェクトミサカ』は其処には居なかった。

エレベーターのドアーが開いた途端、二人を見つけた美琴は『いつものように』旅掛の首に飛びついていった。
563 :冥土返しの後悔10-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:05:04.78 ID:ADYh6ko0
その様子を見ながら「はじめまして、同室の6年生の布束です」と自己紹介をしていた。

『この寮では、低学年の児童には上級生が同室して面倒を見る事になっています』

と、以前の『参観訪問』の際に受けていた説明を二人は思い出し布束に頭を下げた。

二人が見た布束は、実際の12歳であるのだからまったく違和感がなかった・・・

『研究所監察官』ということなど微塵も感じさせない『小学生6年生』そのものであった。

辞退し続けた布束を含めた4人は『寮監』に届けを出して学園都市にあるレストランへと向かった。

そこで、「御坂夫妻」からの布束への謝意をも込めた少し遅めの昼食を取ることとなったのだ。

はしゃぎまわって叱られながらも美琴は『この5週間』の出来事を事細かに…そして自慢げに『夫妻』に話す。

美琴と同時に入力した『パラレル記憶』を有する布束も相槌をうったり補足したり、おどけてみたりして場を和ませる役割も忘れていなかった。

一行がレストランを出た時には午後3時近くになっていた。

「ご馳走様でした。わたし、学校に用があるのでここで失礼します」

ここからは親子水入らずの時間なのだ。布束は自分の立場わきまえ『美琴』の両親に丁重に礼を言う。

「あらぁ、そうなのぉ残念ねぇ。一緒に夜のディナーまで居てもらってイヴをと思っていたのに」

美鈴が本当に心から名残惜しそうに言ってくれる気遣いに、布束は罪悪感と心苦しさを禁じえなかった。

「私は、寮の門限までには部屋に戻っています。今日は、お世話になりました。」

深々と…あらゆる感情を込めて布束は『夫妻』に一礼をしていた。

だだをこねるように『美琴』が追いかけようとするのを抱き留めながら

「これからも美琴を宜しくたのみます」と旅掛はそう返していた。

「美琴ちゃん、門限までの時間。ご両親に思いっきり甘えてらっしゃい」

マセタ台詞を『美琴』の頭をこつきながら告げると布束はその場を後にした。
564 :冥土返しの後悔10-3/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:06:51.67 ID:ADYh6ko0
一行と分かれた布束が向った先は『研究所』であった。

『監視』いや『管理役』の職務は常時くっついていなくても『研究所』のある衛星モニターで十分に可能であった。

学園内全ての施設には『警備モニター』が設置されているし『屋外』は『管理衛星』によって個人の手相まで識別する事が可能な画像を入手できる。

『特別培養装置』があったその部屋には『24時間』…『検体シリアルNo00000』を『見守っているモニター』があり、スタッフが現在も3交代で常駐している。

ドアの前に立った布束がセキュリティーロックに『網膜認証』をさせた後に『個別暗証番号』を打ち込む。

とドアが僅かな振動音を響かせて開いた。

「つらい役割…ご苦労だったね…」

蛙顔の医師『冥土返し』はそう言って入ってきた布束を振り返ることなくモニターを見ながらではあったがねぎらった。

「美琴ちゃんどうしています?」布束の声に

「うん、いまデパートで洋服をお母さんが選んであげているところだよ。順調なようだ…君のおかげだ…」

『冥土返し』の言葉に

「いえそんな、何も私には出来ていません。そばにいて美琴ちゃんが寂しくならない様にするのが精一杯…といっても、ご両親には遠く及びもつきませんが…」

話しながら蛙顔の医師の横に腰掛けると彼女もモニター画面に見入っていた…

そこには、満面の笑みをたたえながらはしゃぎ回る美琴が3方向から映し出されていた。

『そういえば、寮の部屋に来た時にお父さんが抱えていた『大きな包み』…

すっかり皆忘れてしまってそのまま直ぐに外出しちゃったけど、あれってもしかしたらクリスマスプレゼントだったのかなぁ』

今更に思い出した布束は、旅掛がいかに美琴との再会を喜んだのか…
美琴がどれほど両親を待ちわびていたのか…改めて思い知らされていた。

モニターに映し出された、『御坂』一行の周りは既に薄暗く、あたりの商店などのイルミネーションにも灯が入り始めていた。

「あっそうなんだ、今日はイヴだった…」その子供達、いや大人に出さえ夢を与えるイベントは研究の世界に身をおく布束には少し縁遠く感じられていた。

時計を見ていた『冥土返し』は、付近のスタッフに一言二言指示を出す。と同時に布束に対し
「うむ、そろそろ時間だね。行くとするか!」
きょとんとする彼女の背を押すしながらその部屋を共に後にした。
「僕はクリスチャンではないのだが、こいうものはお祭りなのだよ。理屈じゃなく素直に楽しんでもいいのじゃないかと思っている」
語りかけながら歩を「食堂」へと向けていた。『メリークリスマス!!』
中に入った二人を、大勢のスタッフが歓声を上げて迎え入れた。

何事が起きたかと驚きとまどって固まってしまった布束をからかうように

『冥土返し』が言った「布束君、小学校6年生になっていいんだよ…今日は聖夜なのだから」
565 :冥土返しの後悔11-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:10:33.46 ID:ADYh6ko0
思いがけず、『所員』からの『クリスマスプレゼント』に布束は感激…を通り越して『驚愕』してしまった。

『クリスマスをこんな風に過したのは…そっかぁ美琴ちゃんくらいの歳が最後だったかな』

幼くして『学識』という大人のスキルを身につけていた布束は感慨深く『先程までの夢のような出来事』を反芻するかのように思い浮かべながら寮へと歩を進めた
部屋に入ると「旅掛、美鈴」『美琴』親子がすでに中で『もつれ合うように』団欒をしているところであった。

「あっ、おねえちゃんおかえりぃ〜とミコトはミコトは嬉しさを倍増させてみたりぃ〜」

遠慮がちに部屋に入った布束を見た途端、『美琴』が歓声を上げた。

その声に布束に気づいた旅掛が
「いつも、美琴の面倒を親身になってみてくれてありがとう。夏休みの出来事や2学期が始まってからも勉強の面倒を見てくれたので成績もよかったと美琴に聞いたよ」
「本当のお姉さんみたいに優しくて…『叱る時には物凄く怖い』そうだね〜いやいや、それでいいんだよ!ジャンジャン叱ってやっておくれ…私達の代わりに」
少し寂しげではあったが美鈴は布束に謝辞を述べた。
「そういう訳で、つまらない物だが私達から感謝の『クリスマスプレゼント』」そういって旅掛は小箱をそっと布束の手に持たせる。
「実は美琴には、ここに来る前に買ってきてあったんだよ…さっきの大きな包み。来たら直ぐに渡すつもりが忘れてしまって…」
美琴に外でもねだられてさぁ、クリスマスプレゼントを2重取りされちまったよ」
豪快に笑いながらも美鈴は自分達が『美琴』にしてやれる事への限界を痛感している様子だった。

和気藹々とする「親子」を目の当りにしながらも不思議と布束には羨望や嫉妬などという感情はわいてこなかった。きっと、つい先ほどまで『研究所の家族』のパーティーが癒してくれていた…
もしかすると『こういった家族愛の場面』に布束がいやおうなしに直面するであろうことを『予測』した上での『イベント』だったのかもしれない。
今になって布束は『冥土返し』の洞察の深さに改めて感服するしかなかった。
窓に目をやればすっかりと暗くなり特長的な布束の顔が鏡を見るように映し出されていた。

「そろそろ時間だね…」腕時計を見た旅掛が言葉をつむいだ「門限は8時だったね…」
残念そうに話しかけられ「そうだね…又暫く会えないかぁ」
母性とは程遠いイメージをかもし出していた美鈴がポツリと相槌…
「布束ちゃんだったかな…君がどれほど美琴の事を面倒見てくれているかは美琴の様子で良くわかる。本当のお姉ちゃんだって美琴が錯覚するくらい…」旅掛が布束に話し始めた。
「あと、3学期いっぱいで君は中等部。中学生になるから寮も変わるのだろうけどそれまで美琴をよろしく頼む」
そういって文字通りの大の男に頭を下げられ面食らう布束に…
「私たちには見守ってやる事しか今はできない。傍にいるあんたに『重荷』を背負わしちゃって悪いと思うよ。けどお願いする他には何もできない…悪い両親なのさ」

美鈴も旅掛に並んで布束に軽く頭を下げた。
「っそっそんなぁ、お二方とも頭を…とにかく上げてください。おっしゃられるような事…私は何もしてませんよぉ。ただ、美琴ちゃんが可愛いだけ…」
「それに、一人っ子の私こそ『本当の妹』が出来て本当嬉しいんです。それだけなんですから、お礼や、お願いなんて…」

大人びた事ばかり関わって暮らしてきた布束ではあったが流石に『この美琴の両親』の感謝する姿にはどう対応してよいものかと慌ててしまう。
その上…こんなに謝辞を重ねられては…
突発的に『ごめんなさい、美琴ちゃんは本当はもういないんです。お二人の前にいるのは・・・』などと口走りそうな葛藤さえ抑えなくてはならなかった。
566 :冥土返しの後悔11-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:11:26.39 ID:ADYh6ko0
だが、『本当の妹』と口走ったのには布束自身が一番驚いてもいたのだ。

いつのまに『検体シリアルNo00000』が『本当の妹』へ布束の中で変化したのか。布束自身にも分からない事であった。

時間の流れと言うものには容赦は無かった。

『門限』という名の楔が親子を引き離す刻限になると『美琴の両親』は寮を痕視するしかなかった。

寮のエントランスで布束に肩を抱かれた『美琴』の『ミコトはミコトは寂しくなんかないんだから〜!!』

という声に『お姉ちゃんを困らせるんじゃないよ』とだけ声をかけると御坂夫婦は逃げだすかのように第7学区を後にした。

公共交通機関『モノレール』の車中で二人は呟いていた。

『美琴全く変わりがなかった…いや、少しだけ背が伸びてたかなぁ…何とか今は、同室のあの子の御蔭で寂しい想いはしてない様子…美琴なりに頑張っていたよね。』

二人を見送った『美琴』はすっかり意気消沈してしまっていた。

それはそうだ、わずか8歳の子供が寮生活…通常には余り例のない生活を余儀なくされてしまっているのだから。

『美琴』の肩を抱くように部屋に戻るエレベーターへと歩きながら

「美琴ちゃん、学校にも友達たくさんいるし、お姉ちゃんだってもう暫くは一緒。3年生になったら同級生と同室になるんだから楽しいこといっぱいあるよ」

布束の慰めに

「3年生になっても『お姉ちゃん』はおねえちゃんなんだよ!!とミコトはミコトは此処に宣言してみる!!」・・・

いつもの調子を装おうとする『美琴』がいじらしく『うん判った!約束するよ』と応えるのが精一杯の彼女だった。
567 :冥土返しの後悔11-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:13:37.15 ID:ADYh6ko0
春が来て…『美琴』は無事に常盤台小学校3年生へと進級。
いや、正確には『編入』といった方が正しい。
それまでいたクラスは「エキストラ」によって構成された『仮想学級』であった。
空白期間が存在してしまう『実験』と『日常生活』の誤差を無くすべく『仮設された学級』
御坂美琴が学園都市に来て以来通っていたのは『仮想学級』だったのだ。
エキストラといっても『実験室』職員の実年齢の子女が担当していたので『1クラス単位』での編入という形になる。
片や、布束は『既に大学院課程修了済み』。今更中学校へ通うことなく研究所員の一員として『実験室』に通勤していた

『実験室』では、既に完成体となった『検体シリアルNo00001〜00101』の『100人の妹達』に対しての『能力教科訓練』が日夜続けられていた。

と、同時に『レディオノイズ計画』のもう一つの『課題』脳波の動きを『電気信号によって発生』させる事によって『妹達』の全固体の脳波をシンクロ…

同調させる事による『記憶の共有・ミサカネットワーク』という実験も同時に進行していた。

個は全体に、全体は個に…クローンであるがゆえに可能性を秘めた実験。

『地磁気を初め、地上に満ち溢れるありとあらゆる電磁波』を通信媒体として利用した『ネットワーク』を構築しようと言うのもであった。

これによって、『Lv5超能力』を身に着け『武器の装備を必要としない諜報員』を全世界に送り込める。

『魔術サイド」を中心とした『ありとあらゆる情報』を一手に集中させる。

これこそが『冥土返し』がアレイスターから『委託』された真の実験レディオノイズの『全容』であった。

『レディオノイズ計画』それを達成する為の『ミサカネットワーク』作り…

『冥土返し』が賛同し、当初聞かされていた『筋ジストロフィー電気信号応用治療』という目的は一人の独裁者によって消し飛んでしまっていた。

『美琴』は毎日学校で『開発カリキュラム』をこなすうち、みるみる実力を身に付けていった。

通常の常識では考えられない速度でLv1からLv2。Lv3と、着実に「エレクトロマスター」として進化を発揮し続けた。
568 :冥土返しの後悔12-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:15:27.11 ID:ADYh6ko0
他方『妹達・シスターズ』は、学業などと言う余計な時間を割かずに「カリキュラム」に専念しているにもかかわらず『Lv3』に到達するのが精一杯。

それどころか『美琴』には生来備わっている『空気中の電磁波、電子線や磁力線』を視認できるという『スキル』さえ持ち合わせず進化することも無かった。

だが、『脳波リンクによる意識の伝達』『記憶の同期化』は着実な成果を挙げていた。

いまや全ての妹達が『個の体験・視聴覚記憶の全てを共有化』することができていた。ただ一人『脳細胞の胚芽」が異なる〔パーフェクト・ミサカ〕を除いて・・・

研究がこの段階まで至ると『クローン検体の製造』が完了した瞬間に『新規の妹』は、先輩の『妹達』と、同調、同期化できるのである…

すなわち、『生まれた瞬間に即戦力』という当初の想定以上の『実験結果』が達成されつつあった。

mっともこの行ガクする事態すらじつは『冥土返し』にとっては想定済みであったのかもしれない…

新規の妹達は『オリジナル』である、『御坂美琴』の成長にあわせて『成長』してゆくように常に培養期間、促進剤などのホルモン投与を行なっていった。

実は、現時点では、表向きには『Lv2〜Lv3が限度という結果から「理事会命令」で表向きは「凍結されたLv5量産計画」ではあった。

しかし、『統括理事長アレイスター・クロウリー』の密名を受けたスタッフによって極秘裏に継続・・・むしろ、加速していた。

こうして、『妹達・シスターズ』の数は『御坂美琴』が中学校に進学する直前には、『総数1000検体』を超える規模となっていた。

『妹達は「御坂美琴」が高校に進学するのを期に全世界に「留学」という形で世界中に「配備」されてゆくだろう』

そう呟く布束も、もう既に高校入学年齢…研究開始時とは見違えるような細身になっていた。
569 :冥土返しの後悔12-3/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:16:09.80 ID:ADYh6ko0
そんな、とある日のことであった・・・

『なんと言うことだ!!』という、所内では普段聞いたことの無い『感情むき出し』の声を布束は耳にした。

声の主は所長室の住人『冥土返し』から発せられたものであった。

開いたままになっている所長室のドアをノックして室内に入った布束・・・

『1通の指図書』をわなわなとする手に握り締め苦渋の表情をした『冥土返し』に声をかけた。

「所長、どうなさったのですか?」

心配した布束の声がまったく耳に入らないのかように『冥土返し』は吐き続ける…

「アレイスターのやつ!!一体どうしてしまったのだ!!野望の為には人間の心さえ捨て去ると言うのか!!」

『冥土返し』はぶつけようの無い怒りを限界ぎりぎりの所でこらえている様子であった…

が、布束に気づくと「ああっ布束君か・・・」真っ赤になった顔から怒りが消えていった。

「計画の内容だが…一部変更になってねぇ…大超能力者を…Lv6を目指す事になったよ。

君の『学習装置』にも少し手を加えさせてもらう事になるが…『テルスタメント・洗脳装置』へと…」

焦燥しきった表情を押し隠すように『冥土返し』が呟くように続ける。

「でだ、君はもう『此処』にいる必要は無いんだよ。明日にでも手続きをしておくから『長点上機学園』に復学してくれたまえ」

「急にそんな…一体…何があったのですか!?」詰め寄る布束に

「『将来あるものには知らない方が良い知識』と、いうものもこの世には存在するのだよ。判ってくれたまえ」

口調こそ優しさを装うものの『冥土返し』の言葉には一切の拒否、質問はするなという想いがにじみ出ていた。

「思えば僕自身、『筋ジストロフィー治療法開発』と聞かされて係わりを持ってしまい…いつの間にか『レディオノイズ計画』に巻き込まれてしまっていた。」

「事ここに及んで、何とか『美琴』ちゃんの『個性を有する固体』をご両親に返したかったからこそ此処まで来てしまった。最初から計画を全て聞いてたなら『命』をかけても拒絶していただろうが…」

「君に今、伝えられることがあるとすれば…そう、たった今からこの研究所が『とんでもない目的を持った実験室』へと目的も内容も『激変』してしまうのだよ」

そう言い終わると『冥土返し』は布束に背を向けた。
570 :冥土返しの後悔13-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:17:32.28 ID:ADYh6ko0
「私は『此処』を辞めません。

いや、『妹達』と一緒に居たいです。」

『冥土返し』の背の迫力に押し潰されそうになりながらも布束は懇願してさらに続けた…

「『テスタメント・学習装置』を開発したのは私です。その内容に関しては誰よりも詳しい…

『テルスタメント・洗脳装置』への『改変』であるなら、私の手で行なうのがベストなはずです」

「『洗脳装置』の内容も知らずに断言するのかね?」

『冥土返し』のあきれ返った顔に向けて

「はい、どのような内容への『改変』であったとしても後悔はしません」

と意志の固さを布束は言葉にこめていた。

「洗脳装置とは、文字通り『洗脳』をしてしまうのだよ?クローンに対し『あらゆる命令への絶対服従…

というより、命令に対して積極的な意欲を持つような意識構造になるような『思考回路』を植えつける…

と聞かされてもかね?」

『冥土返し』の言葉に一瞬にして顔色をなくしてしまった自身の動揺を悟られまいと耐える布束に

『冥土返し』は追い討ちをかけて話をつづけた。

「君ならば禁則事項は守れると思うから、もう少し話してもいいかな…実際の『洗脳』はそれだけではないんだ。

クローン自身に『自らは実験の為に生まれてきた存在であり【どのような実験】であろうと受けるのが当然』

と思い込ませなくてはならない」

そこまでで、『冥土返し』ことばを区切った。

布束の反応を覗う様に、くるりと振り返るとその『蛙顔の大きな眼』を布束にそそぎかけてきた。

布束は『話』が全く咀嚼出来ずにいた。

『冥土返し』の言語の意味は『理解』できた。が『其処に込められている内容の実

態』が全く把握できない。『なぜ?どうして?何の為に?』思考回路が凍結してしまっていた。

「これ以上は『計画の実態』にまで踏み込んでしまうから今の君には話すことはできない。

でも、賢明な君なら『新規の実験』がいかに容易ならぬものかは推察できると思うのだがね…」
571 :冥土返しの後悔13-21/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:19:13.21 ID:ADYh6ko0
これまでの「学習装置」は、日常の会話から始まり「慣習」「知識」「学識」「社会常識」から始まり

「個人現実・パーソナルリアリティーの確立」など「能力開発カリキュラム」を主体としているものの、

目的は普通の『社会人』となる為のものであった。

しかし、いま求められている「洗脳装置」…これではまるで「戦士」を養成して行くかのようなものではないか…

布束にとって技術的には何ら問題は無い…だが、メンタルが耐えうるかどうか自信がぐらつく。

その様子を見透かすかのように『冥土返し』は、更に続ける「判ったかね…

私がきみに『此処までにしておきなさい』という言葉の意味が…

君には『妹達を実験検体』と割り切ることなど無理だよ」

『冥土返し』に言われるまでも無く、布束にとって『研究の検体』ではあったとしても『教え子』であり…

その数が何人になろうとも『大切な妹達』であると言う認識が根付いていたのだ。

大切な『家族の意識』を改変して、采配するものにとってのみ都合のよい

『実験動物』への意識付けをするための『洗脳装置』が躊躇無く製作できるはずも無い。

しかも、その『改変』が、誰のどの様な意図を持って計画されたものであるのか。

一体何処に『大切な妹達』を向わせようとしているのか…全く雲をつかむような話しではある。

が、あえて『行く末を最後まで見届け無くてはならない。その責任がある!』

と布束には『実験』に対する恐怖以上に『言い知れぬ義務感』がわきあがってきていた。

「かまいません。禁断の実を食してもとに戻れぬ定めとなろうと、

私は最期まで『妹達』とその未来を共にすることの方が大切です。

でないと、きっと後悔する事に…いえ私自身が許せないと思います」

布束は自分の何処にこんな『頑固さ』があるのか不思議であった。
思いもかけず自然と口をついて出た言葉に自分自身が一番驚いていた。

こうして布束は、『冥土返し』のチームの一員として再び研究所に戻った。

とはいえ、すでに『復学届け』は提出済みであったため形だけは通学。

その後に『実験室』というサイクルとなっていた。

布束が聞かされた計画「セカンドーシーズン」…
それは、『超能力者量産計画』と称され検体を、一万単位で生産する
と同時に『全検体のLv5到達を目指す』というものであった。
572 :冥土返しの後悔13-3/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:20:28.09 ID:ADYh6ko0
既に1000体たらずの『検体』は完成しているものの

『期限』とされる『御坂美琴』が中学を卒業するまでに残された時間は限られている。

いまの『培養』ペースではとても不可能であった。

『冥土返し』苦渋の決断をした。『4週間かけて培養』すればテロメアの長さは通常人の平均値『余命81年』が確保できる。

この『培養期間』を「半減」することによって『増産』する。検体の余命は累乗的に短くなり『9年』しか残されないのだ。

「15歳」で完成体と想定された「クローンマップ」であるから、『通常培養』ならば「96歳」までの寿命が見込まれるが、

短縮バージョンの場合は「24歳」でその細胞の生涯を終える事なってしまう。

それをも含んでの量産計画。ゆえの『洗脳装置・テルスタメント』であった。

妹達が自身のおかれた立場や不自然な命令に寿命。それらに対して一切の「感情」を持たせないため…

一万体をこえる検体がクーデターを起こそうものなら対応には相当の犠牲が学園側にも強いられることとなる。

『洗脳装置』の優劣は計画の『成否の鍵』をも握っているのだ。

更に、クーデター防止の為に全て生産を終えたときに、

全妹達を掌握、ネットワークをコントロールできる司令塔『最終検体』を『ネットワーク』の中に置く必要があった。

生産を「打ち止め」る際に「管理が容易な」形態の最終固体「ラストオーダー」を…

1年近くが過ぎて『生産』は順調に進んでいた。

「培養期間短縮」に加え「施設の規模の拡大」も手伝って「検体シリアルNo」は「19000」を超えようとしていた。

そんなある日、唐突に『冥土返し』に対して『統括理事会』からの呼び出しが来た…

秘匿回線を有しているにもかかわらず直接の会話が必要とされる場合…

『冥土返し』の経験では『ろくでもない』議題が多かった。

そこで聞かされた議題は以下のようなものであった。
573 :冥土返しの後悔13-4/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:23:44.80 ID:ADYh6ko0
『「妹達」を運用した 絶対能力者への進化法』学園都市には七人の超能力者が存在するが『樹形図の設計者』の予測演算の結果、まだ見ぬ絶対能力者へ辿り着ける者は一名のみと判明した。
この被験者に通常の『時間割』を施した場合絶対能力者に到達するには二五〇年もの歳月を要する。我々はこの『二五〇年法』を保留とし実戦による能力の成長促進を検討した。
特定の戦場を用意をしシナリオ通りに戦闘を進める事で成長の方向性を操作する。予測演算の結果一二八種類の戦場を用意し『レールガン』を一二八回殺害する事で絶対能力者に進化すると判断した。
しかし『レールガン』を複数確保するのは不可能であるため、過去に凍結された『量産型能力者計画』の『妹達』をこれに代える事とする。
武装した『妹達』を大量に投入する事で性能差を埋める事とし二万体の『妹達』と戦闘シナリオをもって絶対能力者への進化を達成する。

…『なに!?』計画が突如変更されることは過去にも多々あったが…これは違う。
凍結されたとされている『量産型能力者計画』は統括理事長『アレイスター・クロウリー』の秘匿命令で継続中であった。
いくら学園都市の総力を挙げたとしても短期間に「2万体」もの「妹達」は生産することなど絶対に不可能…
ということは、折込済みの「秘匿命令」だったと言うことになる。

『冥土返し』はたった一言『アレイスター!!』と議場に映し出されたフォログラフの統括理事長に向って、喉の奥から絞り出したような声を発すると、議場の席を蹴り倒し『あの場所』へと向った。
其処に到達するのに、さほど時間はかからなかった。
相も変らぬ静寂。時折、気泡が浮かび上がってゆくような不思議な物音以外何も聞こえないこの世に存在しない空間に『冥土返し』は駆けつけていた。
「アレイスター君、見事だったよ。私としたことが…うかつにも程がある。まんまと、君にしてやられたと言うわけか」

揺らぎながら逆さに浮遊する彼に『冥土返し』は意外なほど冷静に語りかけた。
「あなたが何を誤解しているのか良く判らないのだが、今回のことは『別の研究チーム』により計画立案され、ほんの数日前に報告に上がってきた計画だよ?」
何処からか『アレイスター』の声が聞こえてくる。
「ふむ、そうかね…まっ、そういう事にして置くとして…わたしは此処までだ!!判ってくれるだろうね!?もう、これ以上は君の茶番には付き合いきれんのだよ」
口調こそ柔らかいものの『冥土返し』の意思の強固さを感じさせていた。
「残念だな…だが、君のもう結論は出ているようだな…だが、その決意は君自身に大きな負担をかけるかもしれない危険性は承知の上かな?」
恫喝でもなく、現実の可能性を『アレイースター』の声が伝えてくる。

「やむをえんだろう。私は医師だ!死人以外ならどんな患者でも治せるとの自負がある。
その自負こそが私にとって全て…死に行く事を『義務』とされた患者は扱えないからな」
臆する事なく『冥土返し』は応対した。
「それに、私に『万一』のことがあっては君自身の為にもならんだろう…」
今度は、『冥土返し』のほうから反撃に出始めた。
「ふふふっ…先生らしくも無い台詞ですね。でも、お世話になっていることは確か…
Lv6製造の計画は『代替』できる研究施設は幾らでもあるが、あなたは「あなた」しかいないですからね…」
アレイスターは譲歩せざるを得なかった。

アレイスターはかつて妻子をも犠牲にした上での「魔術界」との軋轢から『今の体』となってしまっている。
その「維持、管理」は『冥土返し』にしかできないことなのであった。
では、わたしは「病院」へと帰らせてもらうこととしよう…大勢の患者が待っているからね…
そう静かに言い残すと『冥土返し』はその場を後に診療施設へと帰っていった。
574 :冥土返しの後悔14-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:25:35.11 ID:ADYh6ko0
実験施設の『所長室』では、引越し作業…といっても私物はトランク一つ。膨大な資料ディスクのシュレッダーとPCのメモリー粉砕が主なものであった。
許容量を大きく超えた電力を与えれば一蹴で終る作業ではある。しかし『冥土返し』は、その作業を通じて『今までの自分自身』を消し去ろうとしているかのようだ。

軽いノックをして布束が入室してきた「ああ、布束君。ぼくは今日で、此処を去る。医者の居る場所ではなくなったからね。もちろん学生の君が居て良い場所でもない」

『冥土返し』の言葉は『君も、今日限りだよ』という間接的な事実上の『辞令』であった。むろん、新プロジェクトの内容を『全く知らない』彼女の除籍にはなんの制約もなかった。

あらかたの作業を終えた『冥土返し』が布束に席を進めると、彼女が2人分、カップに入れたレギュラーカフェをテーブルに置きながら誘いに応じた。

『もう7年になるなぁ…君との付き合いもこの研究所も』何もかもを懐かしむように部屋をぐるりと『蛙顔の大きな眼』で見回しながらかれは呟いた。

「先生はこれから何処に?」たまらずに布束が聞き返すと「僕は医者だよ?病人を治す事が使命…病院以外に戻るべき場所があるかね」そう笑いながら応えると『冥土返し』はカップに口を付けた。

「そうなんですよね…」そう短く答えるしか今の布束には成す術はなかった。彼女自身、又『慣れない高校生』へと戻ってゆくしかないのである。

すでに、『学習装置』プログラムの『洗脳装置』へのデーター改変は終っている。彼女の居場所も既に無くなっていたのであった。

声に出さない会話をふたりがしている時、ふいに来客があった。白衣に身を包んだ2人は『冥土返し』に深々と頭を下げた後、布川にも会釈をした。

幹部所員の「芳川桔梗」「天井亜雄」の二人であった。『先生…本当に残念です』『もっと、ご指導を頂きたかったのですが…』口々に『冥土返し』の退所を惜しむ。

「後は、君達次第だ。統括理事会からの『オーダー』を、どのように読み解いて、実験を続け…結果を導き出してゆくのか…部外者にはなってしまうが見守らせてもらうよ」

『冥土返し』は、具体的に『絶対能力Lv6生産計画』が、どのような形で行なわれるかまでは聞いてないし、考えたくも無い事であった。

布束とて同様…核心部分に関しては聞かされてはいないが『改変オーダー』の内容を見れば『妹達』の扱いが今までのものと全く違った方向に変更された事が容易に推測できる。

二人を除く大勢のスタッフは『残留』という形になる。しかし『此処』の研究所は閉鎖、解体され、新しく『何処か』へと新たな拠点に移動していった。
575 :冥土返しの後悔14-2/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:26:18.84 ID:ADYh6ko0
この研究施設…学園都市では「何の研究行なわれず」『何も作られてない』『何も起きてない』空白の時間が過ぎた場所に過ぎない所となってしまうのである。

わずかばかりの私物を手にした『最後の研究員』…『冥土返し』と布束が『研究所専用車』に乗り込むと、見送る者も居ない研究所を逃げ出すかのように発進した。

二人とも申し合わせたかのように、振り返る事も無くじっと前を見据えていた。「振り返ってはいけない」という使命感にたようなものを共有していた。いや…もしかしかたら『恐怖』

建物が見えなくなった頃、時を図ったかなような、後方で大きな物音、いや振動といった方が良い…か、車のリアガラスをビリビリと震わせていた。

運転していた「元同僚」が、備え付けの「モニター」のスイッチを入れる。其処に映し出された画面『工場火災現場のニュース画面』。布束は愕然とさせられる『映像』に目を疑っていた。

キャスターは伝える『虚数学区にあった飼料工場の電源コントローラーに異常が発生し爆発炎上。幸いレスキューシステムと異常の早期発見により従業員に怪我はありませんでした』

驚きを隠せない布束とは対照的に『当然の出来事』と認識しているのか『冥土返し』が表情を崩す事無く見つめていた。が、その眼にうっすらと滲むものがあった事を布束は見逃す事はなかった。

1週間後・・・布束が、再度「元研究施設」をおとずれて見た風景。それはあたり一面、芝生公園となり、ベンチに腰掛け、ひと時の休息を楽しむ市民の姿だけ…

布束はそこで憩う会社員風の女性に恐る恐る声をかけた「こんにちは。あのぉ、突然で失礼ですが。。此処の公園はいつ出来たのでしょうか…」

「え!?…ん〜っと、私が学園都市に赴任してきたた時からあったよ。もう7年くらいたつかなぁ・・・」質問した時点で十分に想定できた答え・・・能力者による『記憶の書き換え・刷り込み』であった。

その答えに全てを悟ると同時に『統括理事会』の『恐ろしい真の力』をまざまざと見せ付けられ、打ちのめされたような気持ちになっていた…全ては『抹消』されていた。
576 :冥土返しの後悔15-1/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:29:09.16 ID:ADYh6ko0
全ての『研究履歴』から抹消されたはずの、布束に再び「招待」「要請」。。
いや、『召集』がかかった先は「樋口製薬・第七薬学研究センター」であった。
『テルスタメント洗脳装置』の改変には『テスタメント・学習装置の監修』を一手に担っていた『布束』でなければ解析できない部分が発生したのである。

布束は迷っていた。心の師と仰ぐ『冥土返し』不在の「見知らぬ研究施設」からの招請である。
高校2年になったばかりの『少女』に戸惑いが生じるのは当然の事であろう。
しかし、それを上回る「ある種の好奇心」が、彼女に再び研究所への復帰を決意させていた。
『あの、妹達は元気に研修を続けさせて貰えているのだろうか』

統括理事会たっての「要請」の前には、彼女は再び『消えた高校生』となり、
学園都市の地下深くの『研究施設』の一員としての仕事に復帰せざるを得なかった。
そして、そこで目の当たりにした「実験」は、彼女の想像以上に凄惨な光景・・・
計画書に記されていた『戦闘』などではなく『虐殺』という【絶対能力者:Lv6】養成実験の実態であった。
彼女は悟った。研究者達にとって、ボタン一つで量産できてしまう『妹達』に対しての『人格』認識は皆無。
『妹達』にたいして「実験用ラット」と同等の研究対象という認識しか持ち合わせてはいないのだ。
「実験用ラット」に『人格』『感情』などというものが、なまじ存在してはこまるのだ。

『大切な【絶対能力者:Lv6】育成計画』に支障をきたす恐れがある。

よって、『テスタメント・学習装置』で誕生した『妹達』に対し『テルスタメント・洗脳装置』による徹底した『洗脳』
『都合の良い信念の刷り込み』を施す必要性に迫られる…ゆえの、「布束再召集」なのであった。
それに加えて、万一の『妹達』反乱に備えた『安全装置』の研究も同時進行していた。
『最終検体:打ち止め』による、『ミサカネットワーク』を通じた『絶対的掌握:強制命令』の発動であった。
…布束が『実験研究』に復帰して、もうすぐ1年が過ぎようとしていた…

毎日毎日、加速的に悲惨な実験は繰り返されていた。破壊された『妹達』は次々と『廃棄』されつづける。
しかし、布束はこの事態の全てを許容できるほどの「研究者」にはなりきれてはいなかった。
他の所員の監視の目を盗み、こっそりと『寝袋』によって回収された検体を『吟味』完全死の確認をしていた。
少しでも、生体反応の残る検体は『訓練を通じて親密になった妹達』に命じ、廃棄処理完了を装い[『冥土返し』の病院]へと、搬入させ続けていた。
『抹消シリアルNoのミサカ』たちは、冥土返しの病院で治療後リハビリを経た後に『再調整』を受け・・・再びその瞳に光を取り戻していた。

『僕は一体なんていう研究に加担してしまっていたのだ…』
当初のうちに『統括理事会』…いや『アレイスター・クロウリー』の真意を見抜けなかった自身を恨みながら『妹達』の修復に心血を注ぎながら『冥土返し』は呟いた。
布束もまた『妹達』の反応、いや研修中の『言動』からその個性、人間味を見出してしまっていた。
『むしろ、この薄汚れた連中よりよほど人間らしい』その思いは日増しに増幅し続けた。
『自分にできる【絶対能力者:Lv6】計画を阻止するすべはないのか…』

布束は、実際は研究に加担しながらも胸の痛みに耐えかねていた。
577 :冥土返しの後悔15-end/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:30:13.65 ID:ADYh6ko0
やむを得ずとはいえ『テルスタメント・洗脳装置』の「再監修」を終えた布束は『最終学年』である3年生になった。

これを契機に学業に復帰したい』と申し出ると「絶対的な実験内容の『秘匿』誓約」を条件に許可される事となった。

今回の【絶対能力者:Lv6】計画は、あらゆる情報から完全隔離。『隠蔽』された・・・

この学園都市には過去にも未来にも存在し得ない実験…

いや、事件である事を制約せざるを得ない…でなければ『布束』が『隠蔽』される事になる。

学園の『学生生活』に無事に復帰した布束ではあった。

しかし、脳裏に残る『凄惨な検体』が消える事も、痛む心が癒される事はけっしてなかった。

冥土返しの病院を訪れて『生き残った未登録検体』の回復振りを見ることが唯一の救いと言えば言えるが…

それとてまだ1万回以上繰り返されるであろう「実験」を看過できる根拠にはなり得なかった。

布束は『草の根』活動を始める。

7歳から研究ばかりの彼女の経済力は大の大人も敵わないほどのものがある。

「実験場を無くせばいい」そう呟くと彼女は『大量のマネーカード購入』に全財産を投入した。

「先生、このカードを人目につかない場所に…実験想定箇所にばら撒けば『実験』は阻止できないかしら」

布束が『冥土返し』にそう話すと「うむ、幾らかは効果が期待できるかな。が、学園都市は広すぎるなぁ・・・」

『冥土返し』は布束が実行を決意した健気な「【絶対能力者:Lv6】実験阻止計画」・・・

それに比べて、「あきらめ」「大人の包容力」えお言い訳でなんら成す術を考えてこなかった自らを恥じた・・・

「布束君、僕は今まで常に前向きに生き、研究し、治療して自身の足跡には絶対の自信があった。

だが、今回の一連の『統括理事会議決』に心ならずも名を連ねた事は、生涯唯一の『反省』事項だ」

『アレイスター、気の毒だがこのままでは終らせる訳にはいかないようだよ…』と、

「とある決意」をする。『冥土返し』はその決意を胸に深く刻み付け『隠蔽』したのであった。

END

(もし、環境が許せば【冥土返しの反撃…】へと…続くかもしれません(^^;…)
578 :冥土返しの後悔15-end/15 [saga]:2010/10/13(水) 15:32:34.13 ID:ADYh6ko0
以上で「冥土返しの後悔」は完結です。
途中のお言葉に甘え、長々とスレ汚し、申し訳ありませんでした。
投下中のご協力に感謝いたします。
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 15:38:06.72 ID:x0oDwkAO
投下乙です。楽しく読ませてもらいました
580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 15:40:47.98 ID:2PKcMEAO
乙。
改行にもうちょっと気を遣ったらもっとよくなるんじゃないかな。冥土返しネタは何気に貴重だしまた書いてくれ
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 15:51:42.86 ID:KxhR62Uo
長くてまだ読んでないんだが、「冥土帰し」じゃないの?
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 15:59:33.47 ID:vUVIP7E0


冥土帰しの一人称がバラバラなのが気になったかな
「わし」「私」「わたし」「僕」ってあるから、ちゃんと僕に統一して欲しい
583 :冥土返しの後悔15-end/15 [saga]:2010/10/13(水) 16:13:14.19 ID:ADYh6ko0
>>579ありがとう御座います。m(__)m
>>580ご指導感謝します。次回、がもしあったら、改行数を含め「50行以内」などを考慮したいと思います。
>>581ご指摘どおりです。ただ「著作権云々」を意識しすぎて・・・
でも、よく考えたら「冥土に返したら」死んじゃう事、殺人になる・・・迂闊でした。(^^;
>>582ご指摘感謝です。次回作があるとしたら「原作」どおりに『僕』に統一します。長くかかってブログに書いてたので自身がなりきっちまって・・・ついバラバラにしちゃってました。
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 17:38:55.80 ID:5LpKCoAO
随分と気合いの入った作品だなwwwwww
ちょいちょい気になる点も確かにあるが、それよりもこれだけの長編を仕上げたその根性に敬意を評したい。

ともかく激しく乙。次回作も期待するぜ。
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 20:10:52.87 ID:oV.sft6o
おつおつ
文章にツッコミどころが相当……
あと誤字脱字多すぎですよ。
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 20:38:50.58 ID:mid6sawo
自分の過去作のリメイクって許される?
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/13(水) 21:28:54.17 ID:pMNqyBk0
許される。
VIPの焼き直しとかでスレ立てしてる人もいるよ。
もちろん大幅改訂も加わってるけど。
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 21:37:22.86 ID:YHxDRKAo
ただその過去作が有名すぎてさらに本人だと証明できないと荒れる可能性が
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 21:39:16.81 ID:l2EFxRoo
よっぽどの改悪じゃない限りそこまで荒れたりはしないと思うが
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 21:46:31.02 ID:pG.48Nko
証明できなかったらいっそのこと三次創作と開き直るとか
元々かまちーの二次創作だし
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 21:47:21.27 ID:PVjVvc2o
スレ立て怖い……
でも長編完成……
どうすれば……
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 21:48:51.56 ID:Yi7W2.Y0
>>591
つブログ
593 :冥土返しの後悔15-end/15 [saga]:2010/10/13(水) 21:52:16.18 ID:ADYh6ko0
>>584こんばんは。
過分なお言葉恐縮です。
高い木に昇って次回作のモチベーションがでてきましたあ。
ゆっくりマイペースで下書きを、今度は投下を意識して書き始めます。

>>585
おっしゃる通りで・・・自分で読み返して恥…汗顔のいたりです。
次回作(あるのか?)では、極力内容につとめたいと思います。
594 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/13(水) 21:59:54.05 ID:ADYh6ko0
>>593
言ってるそばから…x「内容」⇒O「無い様」
まだまだ…「スレたて」までの道程は程遠いようです。
>>591
私もブログで組み上げましたよ…
でも、投下前には充分精査されたほうが…私みたいな事にならないように(^^;
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 22:12:43.16 ID:ai8eT1I0
>>591

めっちゃわかる。俺も書きためたやつあるけど、非難されたりするとちびりそう。

だが、近日中に俺は立てる。
596 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」 [sage]:2010/10/13(水) 22:16:25.55 ID:ai8eT1I0
うわ!またどうしようもないやつかいちゃったよ!

少しおお邪魔させていただきます。

地のぶん初。以前心理描写が少ないと言われたのでチャレンジ!

駄目駄目なのはわかるが投下。


597 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」1 [sage]:2010/10/13(水) 22:17:35.75 ID:ai8eT1I0
――アイテムの専用ワゴン車

「ねぇ…そういえば電話の女ってどんなやつなんだろうねぇ…」

学園都市の暗部組織アイテムのリーダー麦野沈利が唐突に切り出す。

「確かに。気になるかも…」

アイテムの爆破魔で白人ブロンドの脚線美フレンダが相槌を打つ。

「超気になりますね」

まだ小学生という印象がぬぐえない中学生の絹旗最愛。こうみえてもレベル4の窒素装甲という能力を持っている。

「おんな、って事以外分からないよね。あ。あとハイテンション」

アイテムの照準。名実ともに地の果てまで能力者を追い詰めるAIM追跡者の滝壺理后。

「誰なんだろうな…」

アイテムのガチパシリであり、バニーガールに目がない浜面仕上も車を走らせつつ、ボソと発言した。
598 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」2 [sage]:2010/10/13(水) 22:19:06.77 ID:ai8eT1I0
♪プルルルルル

「うわさをすればなんとやらってか…!」

浜面が言う。運転する大型ワゴンに電話の女から連絡が入る。

「じゃ、ちょっと聞いてみるね。はい。こちらアイテムの麦野沈利」

モニター付き電話には『sound only』の文字が。

『アイテムしょくーん!元気かな?』

普段なら音声のみの電話に何ら疑問を抱かない。

むしろ興味すら湧かなかったが、今回の麦野の一言が電話の女の正体を知りたいという探究心に火をつけてしまった。
599 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」3 [sage]:2010/10/13(水) 22:20:02.18 ID:ai8eT1I0
『はーい。クソども、ヤローども。こんにちわ。今日もお仕事よー!!』

(ほんっとにいつもハイテンションだな…コイツ)

麦野がそんな事を考えつつ質問を切り出す。

「なぁ、お前っていつも何してんの?」

『電話だけど』

電話とは…よく言ったもんだ。

「いや、違くてさ。電話してる以外に何してるの?」

『……………』
600 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」4 [sage]:2010/10/13(水) 22:20:48.91 ID:ai8eT1I0
電話の女は喋れなくなったのだろうか?全く返事が聞こえてこない。

「おーい、何だまっちゃてるんだにゃーん?☆」

その後、しばらく沈黙が続きやっと音声が聞こえてきた。その声はひどく動揺している。

『…………普通に?え?は?あたしがなにしようが自由でしょ?バーカバーカ』



601 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」5 [sage]:2010/10/13(水) 22:21:48.79 ID:ai8eT1I0


「ハハハ!おいおい!何動揺してんだよ!!お前はこっちの素性知ってるんだから教えてくれたっていいだろ?」

『こいつと来たらー!!何でお前らそんなにあたしの事聞くんだー!!』

「いや…ねぇ?」

麦野がアイテムの面々を見渡す。

「だってあんたいつも通話してる時もサウンドオンリーな訳よ。結局、顔ぐらい見たいっておもうのは普通じゃない?」

「うん。知りたい…。声かわいいし、容姿もきれいだろうなって話をしてたの」

アイテムの面々が滝壺にグッ!と親指を立てる。GJ!滝壺!


602 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」6 [sage]:2010/10/13(水) 22:22:26.83 ID:ai8eT1I0


『え、じゃぁ仕方ないなぁ………じゃ今からTV通話モードに切り替えるわよ?』

アイテムの面々から歓声が沸き起こる。

「超期待ですね…!!」ワクワク

おそらく皆絹旗の様な心持だろう。アイテム女性陣は全員後部座席に座っており、モニターにくぎ付けだ。

浜面は大型ワゴンを運転しながら後ろが気が気でないようだ。

…しかし、いくらたっても車載モニターには『Sound Only』の文字が。

そこからいきなり電話の女の声が聞こえてきた。

『なんていうと思ったかボケー!!みせませんよー!!ベーだ!!じゃ、仕事のファイルは麦野のipadに転送しといたからねー』ガチャ ツーツー

603 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」7 [sage]:2010/10/13(水) 22:23:05.81 ID:ai8eT1I0

「超切れてしまいましたね…」チッ

ちょっと声が子供っぽかったと思う絹旗だが、実態はわからない。

「ノリで顔見せてくれるかと思ったのに…」ハァ

機転を利かせた滝壺の作戦にひっかからないと見るとやはり相手は相当な大人なのだろうか?

「結局ガードはかたかった訳よ…」ダウー

フレンダも、期待した分だけなんともあっけない幕切れに落胆した。

「チッ。あと少しだったのに。浜面ー!いつものレストラン行って三時のおやつにしましょ」クラップクラップ

パンパンと手をたたく麦野。取りあえずいつものファミレスで会議と言う名の雑談に興じることになった。

「へいへい」

ファミレスの必殺ドリンクバー運び人浜面が憂鬱そうに言うと車は一路第七学区のファミレス「ジョセフ」に向かっていった。




604 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」8 [sage]:2010/10/13(水) 22:24:13.86 ID:ai8eT1I0

――第七学区柵川中学校近辺の学生寮

学校から帰宅して制服を着たまま電話している女の子が一人――

「あー、何なの?あいつら!そんなにあたしの顔が気になるのかな?」ムシャクシャ

ふつうの女の子なんだけどなぁ、と一人心の中でグチる。

「あーあー、役作りすんのも疲れるのよねー。ハイテンションは維持できるんだけどなぁ。」

彼女は見た目、ゴクゴク普通の女の子で実際にごくごく普通の生活を送っている。

「やっぱ年上に敬語使わないのもここまで行くと若干ひけるわー」

電話の女はPCのweb電話を切る。
605 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」9 [sage]:2010/10/13(水) 22:25:02.04 ID:ai8eT1I0

「ったく、幻想御手使っただけで何でこんな事しなきゃいけないのよ?しかも顔見せろなんていわれちゃったし…」ハー

電話の女はため息をつく。




彼女は夏休み中に幻想御手に手を出した前科がある。

そして新学期が始まり、少しして、彼女の学生寮に一通の封筒が届いた。内容は――

――幻想御手を使ったことを不問に付す代わりに…



(代わりに、電話をしろ、かぁ…)

幻想御手とは音楽ソフトの事でつい最近までちまたに流通していた。

(ま、電話するだけでお金もらえるからいいんだけどね)

彼女はそれにより自身のレベルをゼロか幾分か挙げることに成功したが、結局昏倒した。
606 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」10 [sage]:2010/10/13(水) 22:26:35.17 ID:ai8eT1I0

(昏倒してしばらくしてから手紙が来て…暗部堕ちした…)

彼女の友人、知人はよく不思議な騒乱に巻き込まれる。

それが彼女を“電話をする仕事”をしようと駆り立てたきっかけだそうだ。

(私の友達たちも風紀委員とかレベル5とか何か私が知らないようなこともしてそうだろうし――)

(私も人に言えないことの一つや二つあってもいいよね…?)

彼女は学校の度重なる能力判定検査で無能力者の烙印を押されていた。

そうした経緯が、ただの無能力者であるという現実から脱したいと彼女に強く思わせたのである。
607 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」11 [sage]:2010/10/13(水) 22:27:16.97 ID:ai8eT1I0

彼女の数少ない友人達はほとんど能力者。

そんな環境と自分の無能力者っぷりに苦悩し幻想御手を使い一時、能力者気分を味わったが、先述したように昏倒。

昏倒してからは順調に回復した。

しかし、幻想御手の一件で友人に散々迷惑をかけた。

彼女も友人たちに泣いて謝罪した。

(昏倒から回復した時に…もう絶対こんな危険な事なんてやるかって思ったよ。そりゃ)

にも関わらず、こうして学園都市の暗部へ堕ちた彼女。
608 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」12 [sage]:2010/10/13(水) 22:28:27.61 ID:ai8eT1I0

幻想御手を用いて昏倒して、二度と危険な事をやるまいと誓った彼女が暗部へ堕ちた理由は?

――理由はカンタン。

まず、善悪の区別がつきにくい子供。

友人たちは能力者で何かしら私の知らない所で活躍している。

ならば私も皆に知られていない何かが欲しい――。

という念は幻想御手の弊害から回復しても消えなかった。

判然としない『暗部』というものに対する憧れ、能力者に対する未だに消えない羨望の気持ち、ちょっとした非日常的な生活を夢見た。

これらの要素が重なった時、彼女が暗部へ堕ちるのはそう長くはなかった。

極めつけは住所のみ記載されていた差出人不明の手紙に記載されていた内容。



『――あなたの身には危険は及ばないように格別の配慮をすることをここに誓います』
609 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」13 [sage]:2010/10/13(水) 22:43:19.74 ID:ai8eT1I0

差出人不明の手紙に電話の女をやってみたいという返信の旨の文書を送り返す。

(あん時はまさか返事がくるなんて思わなかったよ…。だって…手紙に書いてあった住所は空き地だったから…)

しかし、数日して専用の携帯電話とPCが差出人不明で送られてくる。

しかも寮のルームメイトがいない時間帯を見計らって。

(この時、自分がホントに暗部に足を踏み入れてるっておもった。どうしようって思った)

眼光虹彩スキャンと指紋、音声スキャン、16ケタのパスワード入力を全てミスなしでやらなければ起動できない携帯とパソコン。

それらはルームメイトの少女に気付かれないように枕の中にひそかに忍ばせている。
610 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」14 [sage]:2010/10/13(水) 22:44:17.17 ID:ai8eT1I0

(にしても、まさかアイテムのやつらがあたしの顔に興味を持つなんてね…)

あれこれ考えている時、制服ポケットに入れてある私用の携帯電話が鳴っている事に気付く。

「あ、電話だ。誰だろ」プルルルルルルル

携帯電話に目をやるとディスプレイには『初春飾利』と映し出されていた。

初春は彼女の友人である。
611 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」15 [sage]:2010/10/13(水) 22:45:03.26 ID:ai8eT1I0


『佐天さーん宿題が終わらないですー!!助けてくださいー!!』ガヤガヤ ザワザワ

ピッと通話ボタンを押すと少女の助けを求める声が聞こえてくる。

彼女はウウン!と喉を鳴らし、“仕事”の癖を抜くと通話に応じた。

「はいはーい。初春、今どこにいるのー?あたしが助けにいってやろうではないか」エッヘン

電話の女、もとい佐天涙子はルームメイトの初春の宿題の山を終わらせる作業要員に抜擢され(てしまっ)た。

「んで、初春ー、場所はどこなのー?まだ学校?結構後ろの声がうるさいんだけど」

学校じゃありませんよ、と否定する初春。

『ファミレスのジョセフです。わかりますか?風紀委員の仕事ばっかで学校の宿題たまりまくちゃって…』

612 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」16 [sage]:2010/10/13(水) 22:45:51.64 ID:ai8eT1I0

電話越しに初春のため息が聞こえる。

どうやら佐天のヘルプが相当助かったようだ。

(ま、偶然いあわせるってこともないよね?あはは…)

佐天は気楽に考えようとするが、どうにも会ってしまいそうな予感がしてならない。


『じゃ、ファミレスのジョセフで待ってますからね!?座席は窓側の所ですよ!目印で近くに学生っぽい人が五人います』

「はいよー了解!あ、じゃ今から向かうわねー!」

佐天が左肩と左耳で携帯電話を挟みつつ、柵川中学校の制服を器用に脱ぎ、私服に着替える。

(あれ?そう言えばアイテムも五人組一人は下部組織の構成員って聞くけど――)

佐天には一つ思い当たる節があった。
613 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」17 [sage]:2010/10/13(水) 22:46:30.54 ID:ai8eT1I0

アイテムの面々は確かファミレスでよくだべっているというのを以前通達で見たことがあったからだ。

(うわー、あいつらいつもジョセフでだべってるんだっけ…会ったら気まずいけど。まさかいないよね?うん。居ないに決まってるわ)

『じゃ、待ってますねー!!』ピ プープー

「さ、私服に着替えて初春の宿題手伝ってスカートめくってやりますか!」

手ぶらで白スニーカー、ジーンズ、でシンプルに白シャツに黒のパーカーを羽織った佐天は第七学区のレストランジョセフに足を運んで行った。

(どうかアイテムのやつらがいませんように…)

と祈念しつつ。
614 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」20 [sage]:2010/10/13(水) 22:47:02.59 ID:ai8eT1I0
――ファミレス『ジョセフ』


アイテム五人はジョセフの窓側の座席にいた。

「おいおい、お前ら、俺の頼んだミックスグリルとライス冷えちまうだろ」

アイテム下部組織の構成員浜面仕上は悲鳴を上げていた。それもそのはず。

30分待った挙句に料理が来てさらに30分経過しても料理を一口も食べていないからだ。

計一時間。ハンバーグはすでに冷え込んだいた。ライスも表面が固くなりどうしようもない。
615 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」20 [sage]:2010/10/13(水) 22:47:51.64 ID:ai8eT1I0

「別に超構いませんから。喉乾いたんではやく野菜ジュースお願いします」

「絹旗、ぜってぇ泣かす!」

言った瞬間に浜面の足は絹旗に踏まれる。

(ただの踏みつけ?違う。これは窒素をまとった足による踏みつけだ!)

と踏まれつつミシミシと音を立てる足を見つつ浜面は心の中で自分で説明する。
616 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」21 [sage]:2010/10/13(水) 22:48:40.85 ID:ai8eT1I0

「結局、私はー…うーん…コーラ。早くしてね☆」

(おいおい、フレンダ、お前はサバ缶にコーラかよ…普通ジンジャエールだろうが…)

と浜面のチョイスもおかしいのだが、自分がハンバーグを食べれないいらいらについに耐えきれなくなって浜面はブチ切れる。

「おい!俺を誰だと思ってやがry」

「「「「でね、それでねry南南西からryはーまづらぁぁぁぁ」」」」

(てんできいてねぇえええええええええ)

もはや浜面のプライドはズダボロである。

「スキルアウトをまとめてたry」

いつもの決め台詞を言おうとした所に麦野が口をはさむ。

「メロンソーダ7コーラ3の比率。ミスったらそげぶね」

小学校の時のぼろ雑巾(?)のようになった浜面は重い足を上げ、DBに向かう。

(よし、絹旗が野菜ジュースでフレンダがコーラで麦野がry)

浜面が頭の中で復唱している最中に滝壺理后が一言。

「オレンジジュース。がんばれはまづら」

「…?もうおぼえらんねぇええええええ」

(落ち着け、素数を数えて…やりなおそう…)
617 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」22 [sage]:2010/10/13(水) 22:49:17.47 ID:ai8eT1I0


もはや立て直しが出来ないほどに浜面の思考能力がメチャメチャになってしまった。

「よし!えーっと…コーラとぉ?野菜ジュースと、ジンジャエールだっけか?もうわかんねぇえええ」

「はい、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い☆」

麦野の死刑宣告。

「イッヒwwイッヒwwwwイッヒwwwwww」

浜面は壊れた。

618 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」23 [sage]:2010/10/13(水) 22:49:52.87 ID:ai8eT1I0


♪ピロピロ♪

ファミレスの入店を知らせるベルが鳴る。

パートのおねぇさんがやってくる。

「いらっしゃいませ!お客様は一名様ですか?」

「あ、待ち合わせで、もう来てるので…」

そういうと、店員は忙しいらく、裏側にせわしなく消えていった。

佐天がキョロキョロとあたりを見回す。




その時、窓側の座席を見ると女の子四人と男一人の計五人がワイワイ騒ぐ声が聞こえた。

ビク!っと肩を震わす佐天。

(ウワー。アイテムいたー!気まず!!)ヒエー

ここで変に取り乱しても何もならない。

取りあえず花を見つけなければ、と思考の切り替えを済ます佐天。
619 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」24 [sage]:2010/10/13(水) 22:50:33.99 ID:ai8eT1I0


(さ、気を取り直して初春見つけますかね…花、花、花と…)

只今の時間帯はランチの時間が終了したアイドル(ディナーへのつなぎの時間帯の事)。

ランチの時間帯から雑談している客(主に学園都市在住の研究機関員や企業の方々)もいる。

デザートを食べながらしゃべる人たちもいて店内はランチほどではないが若干にぎやか。

そして花、もとい初春を佐天は発見する。最悪なことにアイテムの連中の隣の座席だ。

(うーいーはーるー!なんで寄りにも寄ってアイテムの隣の座席なのよー!!)ハァ

初春が先ほど言っていた学生五人組とはアイテムの事だったのだ。

620 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」25 [sage]:2010/10/13(水) 22:51:20.44 ID:ai8eT1I0

佐天の親友である初春飾利はアイテムの五人がワイワイやっている隣の四人掛けの座席に座っていた。

彼女は黙々と宿題にとりかかっている。

「うーいーはーる!」

「あ、佐天さぁん!やっときてくれましたね!ホント助かります!」

「どれどれ?あたしが見てあげよう…フムフム…全くわからん!!ゴメン!!」チラッ

佐天が初春の宿題を見つつ、隣の座席を覗く…

“あれ?あの男は…下部組織の人間かな?…確か上からもらったリストだと浜面仕上?だっけか”



「イッヒwwイッヒwwwwイッヒwwwwww」

発狂してアホになった浜面は相当うるさかったらしく。隣の佐天達の卓にも聞こえるうるささだった。

「あの…さ、佐天さん?きいてますかー?」オーイ

「あぁ…ご、ごめん初春!ちょっと隣の人たちがうるさいなぁと思って」

「ちょ!…ちょっと…佐天さん!き、聞こえますよ…!!」

その時、一番年長者であろう長身のお姉様系の服装をし、シャケ弁当を食べている女が初春達の方を向いた。
621 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」26 [sage]:2010/10/13(水) 22:52:25.72 ID:ai8eT1I0

「もしかして私たち、うるさかったかな?ごめんね?」

(麦野沈利ってこいつの事かぁ…第四位の原子崩し…となりの金髪ブロンド…あれがフレンダか…)

「い、い、いえ!とんでもありません!すいません!」ビクビク

佐天が生で初めて見るアイテムの面々を上からもらったリストと照合していく。

「あ、そう。ならよかったわ」

本来ならこれで収まるはずだったが佐天が余計なひと言を発してしまう。

「おいおい、レストランでシャケ弁当かーい」

初春は佐天と麦野の顔を交互に見かえしている。
622 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」27 [sage]:2010/10/13(水) 22:53:06.29 ID:ai8eT1I0


「駄目?好きなもの食べたいんだからいいじゃん。第一てめぇに指図される筋合いないよね?関係ないんだから」

(麦野さん…初対面なのにメンチきらないで!怖すぎる…でもねぇ…理由知りたいし)

「さ、さささ、佐天さん…ちょっとここは撤退した方が…」ビクビク

初春がアタフタしつつも佐天は全く動じていない様子。

(われながら、あたしのこのクソ度胸には恐れ入るわ…)

むしろ初春の忠告など聞かず、チラチラとアイテムの面々を物色し始めた。

(麦野さんって普段こういう恰好してるんだ…奥でぼーっとしてるのが滝壺さんかな…?)

テレスティーナの一件でもそうだったように佐天は結果はどうであれ、クソ度胸の持ち主だ。

623 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」28 [sage]:2010/10/13(水) 23:05:41.37 ID:ai8eT1I0

「ってかお前頭の頭何?花植えてるの?」

麦野の視界にふと花畑が写った。

「はい?何のことでしょう?」キョトン

(…ヴィオランテか?コイツ…。取りあえず、堅気じゃねぇな。やめとこう…)

「あのー…初春にその事は聞かないであげてもらっていいですか?」

「初春?あぁ、こいつの事ね。はいはい」

(ん?こいつの声どっかで聞いたことあるよーな…)

佐天の声を聞いた麦野が何か勘付いたようだが、佐天は気付かない。

(生で見た麦野の雰囲気ぱねぇwwww)


624 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」29 [sage]:2010/10/13(水) 23:09:37.75 ID:ai8eT1I0

その後はお互いに喋らず、佐天達は宿題に取り掛かり、アイテムの面々は相変わらずやかましく雑談に興じている。

しかし、事件が起きる。

「佐天さんー!ここもわかりませんよぉー!」ウルウル

「おーい!初春ときたらぁー!さっきも言ったじゃんかー!」

佐天の声を聞いた麦野の肩がピクリと震える。

(おい…今の声…もしかして)



麦野がねぇねぇ、小さい声でアイテムの面々に言う。


「おい、後ろの女の声、電話の女にめっちゃ似てね?ハイテンションだしさぁ」

「えー、中学生で私より年下だよー?結局、あの年齢で暗部って考えられなくない?」

通路側で麦野の左隣に座る白人ブロンドの少女フレンダが言う。

ちなみに本日サバ缶2缶目だ。

「フレンダ、私はまだ中学生なのに超暗部堕ちしてますよ?」エッヘン

フレンダ(そこは胸張る所じゃないだろ…)オイオイ

ちなみに絹旗は中学一年生。佐天と同学年だ。

「ちょっと試してみようよ。麦野」

いつもぼんやりしている滝壺理后が珍しく目を輝かせている。

「ごにょごにょ」

アイテムの面々が座席の真ん中寄りに集まって滝壺の話を聞く。

「「「「ふむふむ」」」」ホウホウ

625 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」30 [sage]:2010/10/13(水) 23:10:23.96 ID:ai8eT1I0

「…さっきも教えたじゃん!ココをこうしてこうすると…」チラッ

佐天がアイテムの面々を見るとなにやら話している。気になる。

「ほうほう。わかりました!ありがとうございます!」

「あ!浜面!超電話なってますよ!」

――アイテムの作戦が今始まろうとしている!




突然佐天達のとなりの座席に座っているウールのワンピースを履いた少女、絹旗が声を上げた。

「今ドリンクバーで手が離せないから出てくれー!絹旗!」

ドリンクバー越しから大きい声でいう浜面。

一瞬で店内にいる客の目が浜面に向く。でかい声だしたから当たり前だ。

(ったく何で俺がでかい声出して皆から注目されなきゃいけねぇんだよ!)



とにかく絹旗が浜面の携帯電話を取る。

「はい、絹旗です!浜面の代わりに出ました。超どちらさまですか?」

絹旗が電話の相手と話している。

佐天も特に気に留めなかったのだが、次の一言が佐天を一気に動揺させた。

「え?仕事?今日は終わったんじゃないんですか?え?」

アイテムの面々がわざとらしく動揺する。

しかし、佐天はそのわざとらしい動揺を見抜けない。
626 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」31 [sage]:2010/10/13(水) 23:11:16.55 ID:ai8eT1I0

「え?え?今日はもうおわったんじじゃないの?どうゆう訳よ?」ニヤニヤ

「絹旗!ちょっと電話かわれ!」ニヤニヤ

フレンダと麦野は佐天側に背中を向けているために彼女たちのニヤニヤした表情は確認できない。

一方佐天はメチャメチャ動揺していた。

何故なら本来なら仕事用の携帯電話とPCには“今日は一回アイテムに連絡するだけでいい”とメールで通達がきていたから。

その通達により佐天は仕事(電話)様のPCも携帯電話も寮に置いてきてしまったのだ。




(え?マジ?ちょっと待て。さっき上からの通達でも今日は終わりって言われたよ?え?え?)

麦野が絹旗から電話を奪い、絹旗にウインクする。

(絹旗!GJ!)ヒャーオモシレー

(超楽しみです)wktk

「はーい。かわったよー。何?また仕事?ってか何でいつもの電話の女じゃねぇの?」

「おいおいおい。やべぇ。専用の携帯とPC寮に置いてきちゃったよ…何か緊急の仕事かなぁ…)
627 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」31 [sage]:2010/10/13(水) 23:12:58.01 ID:ai8eT1I0


「へぇ。電話の女を何度呼び出しても電話にでないってか…なぁるほどぉ…」ニヤニヤ

「職務怠慢…電話の女…使えない」ハァ

「え?何?また仕事かよ!ダッル!ちゃんと言えよ電話の女!」チラッ

(あーやばいやばい。帰って確認しなきゃ。ってか今日の仕事はさっきの電話で終わりじゃないの?通達にはそう書いてあったじゃん!)アセアセ

佐天は他人から見てもわかる程、そわそわし始めた。

その姿を佐天の顔が見える位置にいる滝壺と絹旗、ドリンクバーを取りに行き戻って来て通路につっ立っている浜面は見ていた。

(超、ばればれです)

(計画通り)ニヤ

(フィッシュオン!たいりょーう!魚魚魚―!)

フレンダ(あーあーあー結局まだ子供ってわけね)

(中学生に命令されてたって事かにゃー☆)イライラ チッ
628 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」32 [sage]:2010/10/13(水) 23:14:02.12 ID:ai8eT1I0
なげーなww皆ご免なさい。




プルルルルルル♪

不意に初春の携帯電話が鳴る。

「佐天さん、すいません。ちょっと電話出ますね」

そういうと初春はぽちっと通話ボタンを押す。『白井黒子』という人物からだ。

「はい、はい。第七学区で、ハイ、江頭2:50が?わかりました」

どうやら第七学区で江頭2:50が暴れているらしい。

江頭といえば、無恥全裸(シェイムレスヌード)の大能力者(Level.4)だ。

「わかりました。すぐ向かいます。え?固法先輩が透明能力(クレアポイアンス)を使った瞬間に失神?え?白井さん?ちょっと、白井さん!?」プープープー

携帯電話の通話終了ボタンを押す。

否。

誰かに携帯電話白井黒子のを破壊された様だ。どうやら事態は風雲急を告げるらしい。
629 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」33 [sage]:2010/10/13(水) 23:14:50.35 ID:ai8eT1I0


「すいません!佐天さん!お金はここに置いときます!ちょっと風紀委員で仕事が入ってしまったので!行きます」

初春は財布からさっと千円を出し、机に置くと初春はジョセフを飛び出して街の喧騒に消えていった。

(え?あの江頭?ちょっと見てみたいかも。ってか私も寮に戻って仕事の確認しなきゃ…!)

初春が立ち上がって第七学区の喧騒に消えていってから数十秒後、佐天も立ち上がって寮に戻ろうとする。

(くっそ―。今日は仕事一件だけって上は言ってたじゃないの?あたしのミスかな…)

佐天は周りの目を気にせずガバっと立ち上がって走り出す。

しかし、そこで声がかかる。



「そこの女の子、おい。そこのあんただよ」クスクス

ビクッと肩を震わす佐天。振り向くと、アイテムのリーダー麦野が佐天をみていた。

「伝票、超忘れてますよ?」サッ

は、はい!?と振り向く佐天。

(早く戻って確認しなきゃいけないのに、こいつらときたらー!!)

先ほどまですわっていた座席に指してある伝票を取りに戻りまた走ろうとする佐天だが――

「ねぇねぇ。花飾りの子が置いてったお金も忘れてるよ…?」

「あははー!すいません、すいません…じゃ、ここらへんで帰るので…」

(やっばい、ばれた?平気よね?あたしはたまたまタイミングよく立ちあがっただけで…!)

630 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」34 [sage]:2010/10/13(水) 23:16:20.81 ID:ai8eT1I0

「結局、何でそんな急いでる訳?」ニヤリ

フレンダが後ろ髪をいじりながら言う。

「え?いや、ちょっとおなかが痛くて…トイレに…えーっと…行こうとして」

そこで自分が犯したミスに気づく佐天。

「あれ?帰るのか?トイレ行くのか?どっちだよ」

浜面の指摘に頭が混乱する佐天。

(え?トイレ行きたいんだっけ?帰りたいんだっけ?あらら…やばいなあたし…)

墓穴を掘る佐天。

631 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」35 [sage]:2010/10/13(水) 23:17:03.61 ID:ai8eT1I0



そして絹旗がとどめの一撃を放つ。

「伝票を持ってトイレに行くんですか?超不自然ですね…」フフ

佐天が向かっている方向はファミレスの入り口の方だった。

「今日はもう仕事ないよ?電話の女?」ニヤリ

学園都市第四位の大能力者はどうやら眼力の怖さも学園都市トップレレベルらしくて。

「……は?なんの事ですかね?」シラー

シラを切ろうとしているが動揺を隠しきれない…。

(ヒエエ…完全にばれてるわー…)

「ま、こっち座れよ」

麦野の呼びかけに応じたら自分が電話の女である事を認める事になる。

632 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」36 [sage]:2010/10/13(水) 23:17:31.36 ID:ai8eT1I0


「…私は用事があるので…ここらへんで」

(もう破れかぶれだ、これでいけなかったら認めるしかない)

「あれ?さっきはトイレって言ってたよ?わすれちゃったのかな?」

体晶を使ってるのか?と思うくらいの滝壺の鋭い眼光に射すくめられる。

(ちょっと!滝壺理后はいつも眠そうな顔してるってアイテムのファイルに記載したのは誰!超鋭いじゃないか!)

「……クッ…」ビクビク

嫌な汗が出てくる。もう佐天が電話の女だということはばれたも同然。

(ええい!ままよ!佐天涙子逝きます!)

633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 23:18:24.29 ID:OFYgX.Qo
面白いんで長くても構わないです
634 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」37 [sage]:2010/10/13(水) 23:18:50.68 ID:ai8eT1I0


浜面が滝壺と絹旗がいる座席に座り、ぎゅうぎゅう詰めになる。

「ちょっと!浜面!これ以上つめたら超殴りますよ?」スゴイチッソパーンチ ドカスカ ボコスカ

「し、仕方ねぇだろ?え…おい!ビブルチッ!ティグルッブ!」

「はまづらがすごいコンパクトになった…」

「はやく、ほれ、そこ座りなって」ポンポン

佐天は麦野に指定されて通路側に置いてあった本来浜面が座るべき椅子に腰を下ろす。

(まるで今から屠殺される豚の気分ね…)
635 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」38 [sage]:2010/10/13(水) 23:21:43.42 ID:ai8eT1I0

「はい、洗いざらい全部話す訳よ!」

フレンダが佐天にフォークをピッ!と指す。まぁまぁ、と麦野がそれを制す。

「その前に…いつものやつ喋ってよwwww」

麦野がニヤニヤする。佐天の仕事中の口癖を聞きたいらしい。

「確かに…生で聞いてみたい訳よ…!」

フレンダがポンと手をたたく。滝壺や絹旗、浜面も佐天の方を凝視している。

(あぁ、神様、もうどうにでもなーれ!)

「……ゴホン」

佐天が咳払いをする。

(こんなに緊張したことあったけ?はぁ、この後どうなるんだ?ま、いっか☆)

やはりクソ度胸の佐天涙子は健在なようだ。

度胸だけはレベル5に匹敵するのではないのだろうか?
636 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」最後です [sage]:2010/10/13(水) 23:25:08.69 ID:ai8eT1I0

「「「「「ごくり…!」」」」」

アイテムの面々が生唾を飲む…!

佐天がすう…と深呼吸する。

「…もう!こいつらときたらー!!私が電話の女ですよー!」

(ひゃー、言っちゃたよ。まさか私のギャラが減るなんてことはないよね?)

「んで、今日の仕事はなんだっけ?電話の女?」

麦野が試すように聞いてくる。

(なんだっけ…)

佐天が先ほど麦野のipadに転送したデータを思い出す。

「あ、そうだ。思い出した。製薬会社からの依頼なのよー。謎の侵略者からの施設防衛線☆」


「「「「「はーい」」」」」

終わりです!

一言いわせてくれ。

アイテム最高、麦野やばい、佐天と初春は口調よく分からんww

佐天はハイテンションだから電話の女かとおもったので書いた。
637 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 23:26:33.24 ID:A6lK9GE0
投下間隔が>>608>>609の間、>>622>>623の間が長いな
書きながらの投下は他に書きたい人がいた場合迷惑になるからやめておけ
完成品を投下してたのなら投下速度を一定にするべき
638 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 23:27:10.20 ID:OFYgX.Qo
仲良しENDかよwwwwwwww
なんか和んだ乙!
639 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」作者 [sage]:2010/10/13(水) 23:27:36.73 ID:ai8eT1I0
ところどころ誤字とか表現が抜けたりで描写が足りないところもあるなぁ。

すいません。
640 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 23:28:55.36 ID:J9ZfwYo0
>>628
なげーなwwじゃねえよwwww長編(?)SSを書くのはグッジョブだけどさwwwww
1レス10行にも満たないのは無駄なレス消費にしかならんぜ
一度に確か50行くらい書き込めるからもっとひとまとまりを大きくしようぜ
641 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」作者 [sage]:2010/10/13(水) 23:28:55.48 ID:ai8eT1I0
>>637

家族にパソコンちらちら見られて、緊張して投稿できなかった(´・ω・`)スマン
642 :麦野「電話の女ってどんなやつなんだろうね」作者 [sage]:2010/10/13(水) 23:30:51.54 ID:ai8eT1I0
>>640
すいません。ごめんなさい。

次からしっかりやります!!
643 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 23:34:47.32 ID:oV.sft6o
麦野のフレンダ制裁の人か。おつおつおもしろかった。
アイテム好きだし佐天さんも好きだ
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 23:39:14.02 ID:ai8eT1I0
>>643

ありがとうございます!

はい!そうです!覚えてくれていて光栄です!

アイテムはいろいろ考えてるんでこれからも書こうと思います

645 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 23:59:12.82 ID:pG.48Nko
投下後居座る作者が増えてきたな
昔は投下したらクールに去っていったもんだ

といっても8冊目から来たんだけどね。にわかサーセン
初代スレから見てる人とかいる?
古参と新規閲覧者の入りと出の回転率が気になる
646 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:06:01.05 ID:vsUxndk0
初代スレから見てるけどよく覚えてないや
スレ消費が速かったからなぁ…今は少し落ち着いた感じかな
647 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/14(木) 00:06:55.47 ID:5O1Sqfoo
過疎気味だし多少はいいんじゃん?
とかいいつつ俺もそこはかとなく同意だが
そして俺は12冊目からの更なるにわか
648 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/14(木) 00:08:21.34 ID:bDn76ywo
スクリプトのときからいるけど子を見守るような気持ちで見ています
649 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/14(木) 00:08:25.17 ID:JyE2KUg0
>>645
俺の場合総合スレの前身 上条「スクリプトだぁ?」 は知らんけど総合スレは2冊目からみてる
SS投下するようになったのは4冊目とかだなぁ
650 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:12:24.41 ID:EpaU9g.0
俺は3冊目辺りからだなー
そのときにSS書いてみたくなり原作を読んで、中編を数個投下してからそれっきり。
まだまだ書きたいネタがいっぱいあるのにパソコン壊れて……うあああああ
651 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:23:07.09 ID:jL5XtnEo
質問なんだけど『ていとくんと愉快な仲間たち』
の続編ってありますか?
652 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:24:51.16 ID:QynyX3c0
書き始めるとパソコン壊れるのは、本当に不思議だな
俺も見始めたのは、二冊からだな。その前はずっと小ネタスレにいた
653 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:26:02.97 ID:uL3IEkAO
最初から見てる
妹達関連はちゃんと最後まで見た&ちょいちょい投下もしたミサコンの俺です
とりあえず結標ちゃんのあれの書きため作業に戻ります
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:29:58.90 ID:kIkiFlEo
総合に投下と自スレ立ての分け目の分量ってどんなもん?
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:31:50.67 ID:8/q1McDO
初代が出来る前から居たな
なつかしいな初代…読み直すか…
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/14(木) 00:33:07.03 ID:xnf3J82o
初期に100レス程度ってのを目安にしてって話をしてた
まあ投下する時は途中で割って入るなって言ってるからできるだけ早い速度で投下して欲しいな
657 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:35:51.67 ID:Iyj8Mh2o
あと人を選ぶ内容かどうかもかね
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:43:24.29 ID:dgm/sqko
グロ系、鬱系はできれば総合じゃなくて専用スレ立ててほしい
マジで無理

カプ色が強い作品はどうだろう
659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:46:30.63 ID:C6XU/t.o
いまさらだけど暗部茶店いいな

な?(チラッ
660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:47:54.23 ID:mB5v92Q0
>>658
何回か980踏んで総合スレ立てたんだけど
>・可能な限り話の趣旨(カップリング、エログロ表現等)やレス数について投稿前に一言記述を。
今後立てるときは可能な限り取っ払った方がいい?
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:47:58.45 ID:sA19baUo
>>659
全部読む必要性なんて無いんだから読み飛ばせばいいだけだろ
予めそういうのは内容を書いてもらえるようにしてんだから
スレ立てろとかこのスレの目的忘れんな
662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:48:29.79 ID:Iyj8Mh2o
カプは投下する前の宣言で注意書き書けばおkでしょう

アッー!だって問題なし
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:48:36.88 ID:sA19baUo
おっと安価ミス>>658
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:57:23.81 ID:QynyX3c0
好き嫌いはわかるけど、
同じ感じばっかあるとなんか淀みそう…
ただでさえ斜陽な時期な訳だし

そんな事より、雲川先輩のへそについて語らないか?
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 01:01:16.64 ID:sA19baUo
雲川先輩のへそをヤフーでググろうと思ったらヤフー落ちてんな
666 :神裂さんのお仕事? 0/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:01:36.99 ID:tfk8ygk0
午前一時も過ぎて人が減ってきたと思うので

※オリキャラが出てきますので、苦手な方はご注意ください

※物凄く酷いキャラ崩壊が含まれているので、【本当】にご注意下さい

文が幼稚だったり、キャラの口調等、変な所もあると思いますが

十五レス程頂いて、始めたいと思います
667 :神裂さんのお仕事? 1/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:02:28.30 ID:tfk8ygk0
【聖ジョージ大聖堂】


神裂「・・・身柄の拘束・・・ですか?」

ローラ「そうなのよ、ただその標的が少々厄介なの、そこで神裂にお願いしたいのよ、後、神裂一人だと心配だから、天草式の者も連れて行って頂戴」

神裂「はい、分かりました、その標的の情報は?」

ローラ「えっと・・・聖人で、名前がシギスムント、後は十五歳の時の写真が一枚、見る?今はもう十七歳位だと思うけど」

その写真には、確かに十五歳位の男の顔が写っていた、特徴は金髪を肩まで伸ばしている所か

神裂「ありがとうございます、それと後一つ」

ローラ「ん?」

神裂「いつの間に、まともな日本語を覚えたんですか?」

ローラ「言葉の事?それなら五和に教えてもらったのよ、土御門は信用ならないわね」

神裂「・・・そうですか、では行ってきます」

ローラ「いってらっしゃい、任務を完了させたら、適当に理由を付けて、あの少年を呼んで上げるわ」

神裂「ッ!で、ですから!上条当麻には―――」

ローラ「あらあら、私は上条当麻なんて言って無いんだけど、一番に上条当麻の名前が出るなんて、よっぽど気になるのね」

神裂「・・・何度も何度も言ってんだろうが!上条当麻にはただ単に恩があるだけだっての!やかましいんだよ!このド素人が!!!」

ローラ「はいはい、そういう事にして置いて上げるから、とにかく行ってらっしゃいな」

神裂「・・・今度こそ、行ってきます」
668 :神裂さんのお仕事? 2/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:03:08.26 ID:tfk8ygk0
【聖ジョージ大聖堂廊下(昼)】


神裂「何で私がこんな事を・・・」ボソボソ

ステイル「まぁ・・・行ってらっしゃい?」

神裂「・・・私に気を使ってくれるのは貴方だけです、ありがとうございます・・・」

ステイル「ああそうだ、一つだけ、言っておく事がある」

神裂「何でしょう?」

ステイル「上条当麻の事が気になるってのは、別にいいんだけどさ・・・あの子が悲しむような事は、やめてくれよ?」

神裂「ッ!」

目にも留まらぬ速さで七天七刀の鞘が振るわれ、ステイルの体が吹き飛ばされた


【必要悪の教会女子寮】


神裂(どいつもこいつも・・・こんな仕事さっさと終わらせてやる)

アニェーゼ「神裂さん、どこに行くんですか?」

神裂「最大主教に仕事を頼まれまして、ある人物を探しに」

アニェーゼ「へぇ、そりゃ大変ですね、何か手がかりはあるんですか?」

神裂「それなら、写真を頂きましたよ、見ますか?」

アニェーゼ「見ます見ます、そういうのには興味がありましてね、それどれ・・・」

写真を見たアニェーゼは、驚いた顔をしながら

アニェーゼ「・・・お兄ちゃん!?」
669 :神裂さんのお仕事? 3/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:03:46.10 ID:tfk8ygk0
神裂「はぁ?」

アニェーゼ「まぁ嘘ですけどね」

神裂「・・・そういう嘘は止めてください」

アニェーゼ「はいはい、もうしませーん」

神裂「・・・・・・」

オルソラ「おや、神裂さんじゃないですか」

神裂「あ、こんにちは」

オルソラ「こんにちは、お仕事だとお聞きしましたが、もうお昼時なので、食べていかれたらどうですか?」

神裂「ありがとうございます、では、お言葉に――」

アンジェレネ「やったー!お昼ご飯だー!」

ルチア「シスター・アンジェレネ、落ち着きなさい」

シェリー「朝食えなかったからな、腹減ったぜ」

オルソラ「では、早めに作ってしまいますね」


【必要悪の教会女子寮食堂】


神裂「いただきます」

アンジェレネ「あ、あ・・・」ガクガクブルブル

神裂「・・・どうかしましたか?」

アンジェレネ「あ、赤い・・・」
670 :神裂さんのお仕事? 4/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:04:28.59 ID:tfk8ygk0
神裂「赤い?」

アンジェレネ「赤い悪魔・・・」

神裂「赤い悪魔?」

アンジェレネ「赤い悪魔ウーメボシが・・・」

ルチア「・・・まだ根に持っているんですか?シスター・アンジェレネ」

アニェーゼ「あ、神裂さん」

神裂「・・・はい、なんでしょうか」

アニェーゼ「梅干を一つ、頂けませんかね」

神裂「ええ、構いませんよ、どうぞ」

アニェーゼ「ありがとうございます・・・んー、やっぱりこのパスタには梅干が良く合いますね、神裂さん、一口どうですか?」

神裂「では一口・・・これは中々美味しいです」

アンジェレネ「・・・本当に・・・美味しいんですか?」

アニェーゼ「ええ、本当に美味しいですよ」

アンジェレネ「では・・・一口だけ下さい」

恐る恐る、梅干の入ったパスタを口にするアンジェレネ、次の瞬間

アンジェレネ「これは!」

アニェーゼ「どうです?美味しいでしょう!」

アンジェレネ「美味しいです!神裂さん!やっぱり私にも一つ下さい!」

神裂「え、ええ、構いませんが・・・」
671 :神裂さんのお仕事? 5/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:04:59.05 ID:tfk8ygk0
アンジェレネ「ウーメボシだけ食べるから良くなかったんですよね、何かと混ぜればいいんですよ」

そう言って、アンジェレネはクロワッサンに梅干を塗りたくった

神裂「えっと・・・あの・・・クロワッサンに梅干はどうかと・・・」

アンジェレネ「では、いっただっきまーす!」パク

神裂「あ・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・」

アンジェレネはクロワッサン(梅干つき)を頬張ったが

アンジェレネ「・・・・・・ッ!」

すぐに洗面所の方へ走っていった

アニェーゼ「梅干にも、合う合わないがあるんですね」


【必要悪の教会女子寮玄関】


神裂「ご馳走様でした」

オルソラ「お仕事頑張ってきてくださいね」

アンジェレネ「お土産期待してますねー」

ルチア「いってらっしゃい、神裂さん、ああそうだ、シスター・アンジェレネ、ちょっと私について来てください、お菓子をあげますから」

アニェーゼ「いってらっしゃーい」エ?オカシクレルンデスカ?

神裂「では行って来ます」ッテ!イタイ!イタイデス!カミヲヒッパラナイデクダサイ!シスター・ルチア!
672 :神裂さんのお仕事? 6/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:05:35.57 ID:tfk8ygk0
【イギリス、とあるジーンズ店】


ジーンズ店主「ふーん・・・シギスムントねぇ・・・」

神裂「何か知ってますか?」

ジーンズ店主「シギスムントって言うと・・・アレだな」

神裂「アレ?」

ジーンズ店主「知らないって訳じゃ無いけど、お前には教えてやんねー」

神裂「何でですか?」

ジーンズ店主「前も言ったけど、そのジーンズの使い方が気に食わねぇ」

神裂「一応、最大主教に依頼されてやっているのですが」

ジーンズ店主「おー怖い怖い、ま、今回は最大主教に免じて教えてやるよ」

神裂「・・・一応感謝しておきます」

ジーンズ店主「まずシギスムントってのは、北欧神話のシグムンドが元になってる男性名」

神裂「北欧ですか・・・」

ジーンズ店主「ま、それ以外は分かんね」

神裂「少しでも貴方に期待した私がいけませんでした」

ジーンズ店主「だって本当にコレしか知らねぇもん」

神裂「・・・もういいです」
673 :神裂さんのお仕事? 7/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:06:04.78 ID:tfk8ygk0
【イギリス、日本人街】


神裂「皆、居ますか?」

建宮「ん?珍しいのよな、女教皇がここに来るなんて」

五和「あ、女教皇、珍しいですね」

香焼「女教皇が来るなんて、凄く珍しいすね」

神裂「・・・そんなに珍しいですか?」

香焼「んー・・・まぁ、珍しいっすよね」

建宮「よな」

五和「はい」

神裂「・・・ボケはこの位にして、真面目なお話があります」

建宮「何なのよな?真面目な話って」

神裂「最大主教に仕事を依頼されまして、貴方達を連れて行け、と言われたのでここへ来ました」

五和「お仕事ですか?」

神裂「ええ、ある人物の、身柄の拘束、だそうです」

香焼「身柄の拘束なんて、女教皇一人で十二分っすよね」

神裂「ただ、その標的も聖人だそうで、私一人だと危ないから、仲間達を連れて行け、と」

建宮「なら仕方無いのよな、新生・天草式十字凄教、女教皇の援護をするのよな」

一同「「「おー!」」」
674 :神裂さんのお仕事? 8/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:06:45.55 ID:tfk8ygk0
神裂「皆・・・」ウルウル

諫早「あー・・・女教皇居たんですか・・・」ヒック

神裂(一人だけ芋焼酎飲んでる老人が居たー)グス


【イギリス、日本人街路地】


建宮「そうだ、女教皇」

神裂「はい、何でしょうか」

建宮「その標的の情報を教えて欲しいのよな」

神裂「かくかくしかじか(地味に長いので略)という訳なんです」

建宮「ふむふむ、つまりかくかくしかじかって事なのよな、分かったのよ」

五和「女教皇、そのシギスムントっていう人がどこに居るのかって、分かっているんですか?」

神裂「・・・イギリスに居るという事しか、分かりません」

香焼「へ?」

神裂「・・・最大主教も、居場所が分からないそうです」

建宮「・・・五十人弱でイギリス全土を回るのは大変なのよな」

神裂「しかし、やらない訳にはいきませんしね・・・」

五和「嘆いていても始まりません、とにかく探しましょうよ」

香焼「まぁ、その通りっすよね」

神裂「では、お願いしますね」

一同「「「はい!」」」
675 :神裂さんのお仕事? 9/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:07:17.47 ID:tfk8ygk0
〜天草式捜索中〜


建宮「うーん、この辺りには居ないのよなー」

五和「ここにもいませんね・・・」

諫早「あー・・・ここにも居ないっぽいな・・・」ヒック

香焼「ここにも居ないっす、ってうわっ!」ナニ?コノオトコノコカワイー

対馬「ここにも居ないわね、え?何?」ソコノオジョウサン、チョットオチャシマセンカ?

野母崎「ここにも居ないな」

その他一同「「「ここにも居ませーん」」」


【イギリス、とある森】


神裂「となると、残りはこの先ですか・・・」

目の前に広がるのは、人の手が殆ど加えられていない森であった、鳥の囀りや、草木の揺れる音しかない

神裂(・・・虫が出てきたらどうしましょう・・・)

そんな事を考えながら、神裂は森の中へと、足を踏み入れた

一体どれだけ歩いただろうか、恐らく三十分程は歩いた筈だ、すると、目の前が一気に開けた

神裂「・・・あれは?」

手の加えられていない森の中に、開けた場所があった、その真ん中にある、沢山の鳥がとまっている大木、その側には

神裂「写真と同じ・・・」

金髪が肩まで伸びた、十七歳位の男が立っていた
676 :神裂さんのお仕事? 10/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:07:54.21 ID:tfk8ygk0
神裂「もしもし、建宮ですか?標的を発見しました、場所は―――」

???「ああ、そこに居るのは分かってるから、隠れてないで、出てきなよ」

神裂の腰を目掛けて、長さ140cm位の剣が飛んできた

神裂「なッ!」

飛んできた剣を避け、七天七刀の柄を握るが、その男はまだ大木の側に立っていた、先ほど飛んできた筈の剣を携えて

???「電話の途中なんだろ?続けろよ」

神裂「・・・貴方がシギスムントですか?」

シギスムント「一応、そう名乗っているよ」

神裂「建宮、シギスムントを発見しました、他の皆に伝えて、すぐにここへ来てください」

シギスムント「ん、電話は終わった?神裂火織さん」

神裂「・・・何故、私の名前を知っているのですか?」

シギスムント「鳥が教えてくれたんだよ、私の事を探していたらしいじゃないか」

神裂「・・・・・・」

神裂は刀の柄を握っているが、シギスムントは気楽に構えている

一体何分経ったか、その間、二人とも姿勢を崩さなかった

シギスムント「・・・お仲間が到着したみたいだけど」

神裂「・・・・・・」

建宮「女教皇、遅くなったのよな」

神裂「・・・いつ襲ってきても大丈夫なように、構えていなさい」
677 :神裂さんのお仕事? 11/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:08:31.39 ID:tfk8ygk0
五和「はい」

香焼「分かったっす」

斧や短剣、槍や西洋剣など、一人一人が自分の得物を構える

シギスムント「・・・五十三対一ってのは、ズルイよなぁ」

しっかりと目で捉えていた筈のシギスムントが、消えた

次の瞬間、自分の背後で金属音が鳴り響いた、神裂はすぐに振り返るが、そこには得物を圧し折られた仲間達がいる、シギスムントは居なかった

前方へ視線を戻すと、やはり、剣を携え気楽に構える男の姿があった

シギスムント「これで一対一かな?」

神裂「・・・七閃」

七天七刀の刃を鞘内で僅かにずらす動作の影で、七本の鋼糸をシギスムントへ向けて放つ、普通の人間では、鋼糸と気付く前に切り刻まれるが

シギスムント「・・・鋼糸?」

シギスムントが手に持った剣を少し振るうと、七つの鋼糸が全て引き千切られた

シギスムント「私は全ての言葉が分かる、アンタが刀を動かす影で鋼糸を放ったのは、お見通し」

神裂「唯閃!」

シギスムント「・・・駄目だ」

必殺の一撃である筈の唯閃を、シギスムントは剣一つで受け止めた

神裂「なッ!」

シギスムンド「前も一回体験したんじゃないか?確か・・・後方のアックアだったけ?二重聖人って奴」
678 :神裂さんのお仕事? 12/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:09:34.76 ID:tfk8ygk0
シギスムンド「俺は二重聖人なんて凄い物じゃ無いけど、混ぜ物(ヘル)の一種みたいな物なんだ」

混ぜ物(ヘル)、その言葉には覚えがあった、ブリュンヒルド=エイクトベル、十字教の聖人と北欧神話のワルキューレ

二つの特性を持つ魔術師を、蔑称した言葉だ

神裂「迫害されたから、悪事を働いたのですか?」

シギスムント「・・・え?迫害?悪事?何の事だよ、あの馬鹿が私の事を探してるのは分かってるけど、悪事って何?」

神裂「へ?・・・確か最大主教は悪事を働いたとか何とか・・・」

シギスムント「あんのクソババア!またある事無い事吐きやがって!」

神裂「えっと・・・あの・・・」

???「シギスムント、今の言葉は聞き捨てならないわね、誰がバ・バ・アよ、バ・バ・ア」

シギスムント「出やがったな!この雌狐!」

神裂「えっと・・・なんで最大主教がここに・・・?」

ローラ「誰が貴方の事を育ててやったのか、忘れた訳じゃないでしょうね?」

最大主教がシギスムントに近寄ると、最大主教のとても長い髪が光り出した

シギスムント「ちょっと、一回落ち着――」

ローラ「ちょっと眠っていなさい」ビカー

神裂「えっと・・・どういう事ですか?」

ローラ「話の続きは、聖ジョージ大聖堂に戻ってから」

神裂「はぁ・・・」

天草式(((・・・俺(私)達は空気ですか・・・)))
679 :神裂さんのお仕事? 13/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:10:06.32 ID:tfk8ygk0
【聖ジョージ大聖堂(夕方)】


ローラ「じゃ、何から話そうかしら」

神裂「最大主教が子持ちだった所から」

ローラ「え?違う違う、彼が道端で倒れてたから拾って育てただけ、育ての親って奴よ」

神裂「はい?」

ローラ「十字教の聖人でありながら、北欧神話のシグルズという英雄の力も持っていた、それで混ぜ物として扱われてね、捨てられたそうなの」

シギスムント「・・・・・・」

神裂(・・・まだ気絶してる)

ローラ「それで暫く一緒に生活してたんだけど、二年前に出て行っちゃったのよ、でもやっぱり心配だからね、神裂に連れて来てもらおうと思ったのよ」

神裂「自分で行けばいいじゃないですか」

ローラ「だって、私が行くと逃げ出すんだもの、捕まえようが無いじゃない」

神裂「それで私をおとりに使ったんですね」

ローラ「まぁ・・・そういう事になるわね、でも約束通り、上条当麻はつれて来たわよ」

部屋の扉が開き、眠ったまま亀甲縛りにされた上条当麻が入ってきた、すると直ぐに上条当麻は目を覚まし

上条「な、何で上条さんは亀甲縛りにされているんでせうか?」

ローラ「じゃ、空気を読んで、私とシギスムントは部屋から出て行くわ、じゃ、ごゆっくりー」

神裂「え?ちょ、ちょっと!」

上条「な・・・なんで堕天使エロメイドが・・・ッ?」

神裂「・・・七閃!」
680 :神裂さんのお仕事? 14/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:11:03.87 ID:tfk8ygk0
上条「ちょ!神裂さんご乱心ッ?」

神裂が放った七閃は縄を綺麗に切り裂いた

神裂「誰が!誰が!誰が堕天使エロメイドですか!私だって好きであんな格好になった訳じゃ無いんですよ!」

上条「ちょっと、神裂さん落ち着いて!七天七刀を振り回さないでくれ!」

神裂「あーもう!どれもこれも土御門がいけないんですよ!次に会ったら、問答無用で切り裂いてやります!」

聖ジョージ大聖堂廊下(夕方)

ローラ「二人共元気ねぇ、さーて、シギスムントと一緒に寝ようかなー」

シギスムント「・・・・・・何言ってんのアンタ?」

ローラ「あ、おはよう、シギスムント」

シギスムント「おはようじゃないだろ」

ローラ「えっと・・・あの、その」

シギスムント「いい加減にショタコンは卒業したかと思ったけど、まだ卒業してなかったのか?」

ローラ「だ、誰がショタコン―――」

シギスムント「私がまだ十歳位の時に服を脱がしたのは、どこの誰でしたっけー?」

ローラ「あ、あれは、シギスムントを風呂に入れようと思って・・・」

シギスムント「じゃあ何で寝室で服を脱がした?」

ローラ「だ、だから・・・」

シギスムント「十二歳の時は食事に睡眠薬を混ぜたりもしただろ?ってか、もう私はもうショタなんて年じゃないし!」

ローラ「・・・・・・私から見れば十七歳なんて十分にショタよ!そうよ!そうです!私は筋金入りのショタコンです!だから一緒にベッ―――」

シギスムント「言わせねぇよ!?」
681 :神裂さんのお仕事? 15/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:11:56.22 ID:tfk8ygk0
【聖ジョージ大聖堂庭(夕方)】

ステイル(あの子の声が聞こえるけど・・・きっと幻聴なんだ、多分、僕はもうすぐ死ぬんだろうな・・・最後にもう一度、あの子に会いたかった・・・)ネェ、ドウシタノ?

インデックス「ちょっと、起きてよ!とうまはどこかに行っちゃうし!お腹空いたんだよ!」

ステイル「え?・・・あれ?幻聴じゃ無かったのか・・・?」

インデックス「あ!やっと起きたんだね、早速で悪いんだけど、お腹空いたんだよ!」

ステイル「・・・よし、じゃあどこか食べに行こうか」

インデックス「やったー!」

ステイル(なんだか神裂が暴れてるみたいだけど・・・どうでもいいや)

インデックス「早く行こうなんだよ!」

ステイル「はいはい、急がなくても料理は逃げないから」

【聖ジョージ大聖堂】

上条「だから危ないって!いい加減落ち着け神裂!」

神裂「ΦЙкжг*ё!!!」

【聖ジョージ大聖堂廊下】

ローラ「はいはい、いいからいいから、暴れないで、早く来るの」

シギスムンド「んんんんーーーー!(訳「不幸だーーーー!」)」


【イギリスのとある料理屋】

インデックス「ご飯美味しいんだよ!」

ステイル「それは良かった(ああ、もう死んでもいいや・・・)」
682 :神裂さんのお仕事? 16/15 [saga]:2010/10/14(木) 01:12:28.56 ID:tfk8ygk0
今やっているSSが上手く行かないから、気晴らしにやってしまった

また行き詰ったら、度々投下させて下さい・・・

これで終わりです、スレ汚し申し訳ありませんでした
683 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 17:41:32.97 ID:8Q1k6oSO
復活したにゃー
684 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 17:47:19.98 ID:eFgHouMo
今回長かったな
685 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 17:52:56.42 ID:rxIyY4Uo
いつの間にか復活してるううう
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 18:51:19.90 ID:GhvHPVUo
今月長くなかった?
まぁどうせ過疎気味だからいいんだけどさ
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 18:55:29.64 ID:B6H22Hgo
管理人が入院してたとか出張してたとかvipのスレで聞いたな
688 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 19:00:34.23 ID:a0Oy/Lco
管理人鯖代振込んでない(いつもの事)→今回は管理人が海外に行ってて対応できなかった→昨日帰国後振り込んで今日復活←今此処
何にせよ復活してよかった
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 19:30:37.32 ID:5X2snX.0
おお……復活してる
良かった良かった
690 :フィアンマ「……」 オッレルス「さぁ上がってよ」 [sage]:2010/10/20(水) 20:12:37.99 ID:VCdxcQQo
誰も投下しないなら俺が投下するぜ!ってことで投下しますね。
フィアンマさんマジヒロイン!ってことで22巻後、すぐにアパートメントに寄ったって設定で。
691 :フィアンマ「……」 オッレルス「さぁ上がってよ」 :2010/10/20(水) 20:13:11.81 ID:VCdxcQQo
フィアンマ「……」

オッレルス「さぁ上がって上がって。」

フィアンマ「……」

シルビア「? どうした?」

フィアンマは絶句していた。
ここはオッレルスのアパートメント。

実は、世界を知らない孤独な彼は、同じようなはずの右手を持つ少年と黄金の空をバックに殴られ、
その少年に脱出用コンテナを譲られ、降りた所でアレイスターに右手を切断され、お前は古いだの何だの言われ、
ロシアでぶっ倒れて死にゆく所を、この金髪の奇妙な二人組に「見聞きしたモノを教える代わりに安全を保障しよう!」と、
まぁこれだけでライトノベル1巻は書けるのでは?という一日を過ごした。

で、その奇妙な二人組こと、オッレルスとシルビアに連れられてアパートメントに来た訳なのだが。

フィアンマ「…………何だ、この子供は」

アパートに入った途端に、数人の子供たちがわらわらと、まるで餌を見つけた犬のように寄って来たのだ。
全員が彼の奇妙な格好を珍しげに、目を見張って見上げている。

ちらり、と二人を見る。

二人はここに住んでいるらしい。
男と女。そして幼い子供たち。

そして少しばかり合点が言ったというように、二人を見たまま、
「なるほど……。 しかしその年齢でこの人数はさすがに作りすぎじゃないのか……」

直後、シルビアの聖人パンチが飛んできた。
692 :フィアンマ「……」 オッレルス「さぁ上がってよ」 :2010/10/20(水) 20:13:54.54 ID:VCdxcQQo
フィアンマは二度目の、アレイスターの右腕切断と同じ苦痛を味わう事になった。

「し、シルビア! さすがにこれはやばいんじゃないか……!?」
「大丈夫、手加減はした。 聖人にしては、だけど。」

という少し不穏な会話が聞こえたがもう思考できなかった。



次に目を開けた時には、視界には見知らぬ天井、そして子供たちの心配そうな、何かを期待してるような顔が見えた。
身体中がズキズキする。どうやらあの後気絶して寝かされていたようだ。
……腐っても右席、象徴である右腕を断たれたとはいえ、
ただの人間になったとはいえ、自分を気絶させるなんてどういう事だろうか、と思ったが。

「はいはいちょっとどいてね。」

彼を気絶させた張本人の金髪の女性――シルビアがやってきた。
途端に子供たちは蜘蛛の子を散らすようにそそくさと物陰へと隠れる。
……あくまで、自分から離れようとしないらしい。

「すまないね、安全を保障すると言った途端にこれで。」

後ろから金髪の男――ロシアでオッレルスと名乗ったような気がする――が、申し訳なさそうに謝る。

「はぁ……。」

「腕の事もあるし、しばらくここにいてもらうつもりだから先に説明しておくか……」

そういうとオッレルスは近くの、木製の椅子に腰掛ける。

「あの子達は、ミラノの人身売買組織から助けた子供達だ。」

「……人身売買組織、から? わざわざ助けた?」

それを聞いてわざわざそんな危険な事をするような、お人よしがいるものか、と否定しようとしたが、
彼は、死にゆく所をこのお人好しに助けられたことを思い出しそれ以上は言わなかった。

「まぁ原石……天然の超能力者がいるかもしれないし、学園都市やアメリカに連れてかれて実験に使われるのも色々とあれだと思った訳で壊滅させたんだが……。」

「本来なら里親に引き取られたりする所を、このふらふらとどっか行ってた馬鹿を待って居着いた訳だよ。」

そばにたっていたシルビアがオッレルスの言葉を引き継ぐ。

「……ま、まぁそういう訳だ。 で、君に頼みたいんだが。」

「……あぁ」

「……俺はまぁ、さっき言った通り家を空ける事が多いし、シルビアにまかせっきりも両方に悪いし。」

何となく、言いたい事が予想がついた。
693 :フィアンマ「……」 オッレルス「さぁ上がってよ」 :2010/10/20(水) 20:14:45.39 ID:VCdxcQQo


「……この子達の相手をしてやってほしいんだ。」


子供達が、物陰からさらに身を乗り出してこちらに視線を投げかける。
期待を込めて。

「……しかしお前がいない間、俺様の安全の保障とやらはどうなる」

「シルビアがいれば大丈夫だろう。 さっきのパンチを見ただろう? あれはガチムチ傭兵をもこえ」

いいきらないうちにシルビアがガッ!とエルボーをオッレルスに喰わせる。
途端にオッレルスは泡を吹いてそのまま椅子から倒れる。

「………まぁ確かに、大丈夫そうだな。」

「……」

ギッ!というシルビアの視線が痛い。
それ以上に。

子供達の期待の視線が。彼にとって痛かった。

(……幻想殺し、 これが、 お前が言ってた事なのか?)

悩んでみたが、分からなかった。
しかし、それでいいのだ。
今まで孤独で誰も頼らず、一度の成功の為に誰にも手をさしのべず。
誰の笑顔も作れなかった自分にとって、そんな事分かる訳ないのだ。

『なら、これから確かめてみろよ。』

最後に、幻想殺しはそう言った。
少年は、結局、自分の、あれだけの事をしなければ誰一人救えないという幻想を殺せたのか。

分かる訳はなかった。
だけど、しかし、だからこそ。
694 :フィアンマ「……」 オッレルス「さぁ上がってよ」 :2010/10/20(水) 20:15:12.92 ID:VCdxcQQo

「おい、そこのガキども。」

びくっ、と一瞬だけ震えるが、安心したようにすぐ集まってきた。
子供達は全員嬉しそうな顔をしていた。

「……ふ、ふふふふ、まぁいいか、しばらくは……俺も子供達には幸せ以外望んでないし。」
と、オッレルスが泡を吹きながら言っていたが、その言葉は彼以外聞き取れなかった。

「ははは、よかったなぁ。」
シルビアはそう言って子供達の頭をワシワシとなでる。
子供達もおどおどしながら決して拒みはしなかった。

集まっていた子供達の中の、一人の少女が見上げながら質問してきた。
「ね、ねぇ一つ聞いていい?」

「……いいが?」

「わ、私ね、恩返ししたい人がいるの! だからどうすれば恩返しできるのか、教えてほしいの!」

「……そうか。」

そうだ、まずはこの子供の笑顔でも見てみるか。
ちゃんとした、正しい答えは与えられるか分からないけど。
それでも、あの少年が言ってた通り、やってみた方がいいに決まってる。



Fin
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 20:16:31.51 ID:VCdxcQQo
という訳で4レス失礼しました。
最後の子はある黒幕の下準備と後始末のオンガエーシがしたいといった子という事で。
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 20:51:51.48 ID:c/Z1SOYo
よかったにゃー
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 21:00:10.45 ID:FSHqi0wo
一瞬かります
浜滝です
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 21:01:16.07 ID:FSHqi0wo
――――――――――――――――――――――――――――――――
20XX /♪月/♪日 『たきつブログだよ、はまづら』 はくしゅ:3 こめんと:6
――――――――――――――――――――――――――――――――

はまづらに言われたから、今日からぶろぐをはじめる。

はじめたはいいけど、よくわからない。
大丈夫、そんな私を誰かが見てくれてる。と思う。


今日おきた出来事をかけばいいのかな。
ん。今日ははまづらとデートした。

ゲームセンターでプリクラを撮って、はまづらがちゅーしたいっていうからした。
あと帰り道、別れる前にはまづらがちゅーしたいっていうから、またした。
別れる前、やっぱりはまづらがちゅーしたいっていうから、した。

はまづらはすぐちゅーしたいっていう。
はまづらはいつもちゅーしたいっていう。

ちゅーしてあげると、にやにやして喜ぶ。かわいい。


今日はこれでおしまいです。

@追跡者

――――――――――――――――――――――――――――――
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:02:12.45 ID:FSHqi0wo

NAME:サードマン
おおおおおおいいいいいい追跡者さんんんんん!?
詳細かきすぎですけどォオオオオオ!??

NAME:N2
ほんと、浜面はいつまでたっても超浜面っていうか、なんていうか。

NAME:しずしず
いちゃいちゃしてんじゃねえよコロス

NAME:ふれふれ
結局、浜面ってキモすぎるんだけど。

NAME:追跡者
>>サードマン
え? だめなの?

NAME:サードマン
>>追跡者
いや、だ、だめじゃねえんだけどよ!!ちょっと照れるっていうかなんていうか!!
せめて名前はかくしてほしいっていうかさ!

NAME:しずしず
きめえ。

NAME:追跡者
>>サードマン
ごめんね。次から気をつける、はまづら。

NAME:サードマン
もういいです。
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:03:18.96 ID:FSHqi0wo
以上です
GEP復活記念ってことで!
701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:16:21.27 ID:7hlV29k0
>>前にブログ形式でやってた人かな?
乙です。おもろい
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:17:08.99 ID:tgcCAUAO
N2とかサードマンとか懐かしい
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:21:56.91 ID:JiWJbPo0
>>695
乙!
フィアンマのこれからが楽しみすぎる
704 :とある学園都市の傭兵達1 [sage]:2010/10/20(水) 21:31:33.12 ID:7hlV29k0
書いたんで投下。つたない文章です。
登場人物は砂皿緻密とアックアさん。
アッー!ではないです。

***********
10月の第一週の某日。学園都市上空に一機の木製飛行機が飛んでいた。

飛行機の名前は『デハビラント・モスキート』。第二次世界大戦で大活躍したイギリスの戦闘機爆撃機だ。

こんな骨董品が何故飛来しているのだろうか?

この飛行機は全木製であるため、レーダーに映りにくい。また念には念を入れてレーダー波反射塗料も塗布してある。

グォォォォォ…警戒にひびくエンジン音。

特別に三人乗りに改造してあるモスキートは日本国と学園都市のレーダーに捕捉されずに富士山北方を旋回している。

“ここを旋回すれば後はジェットストリームにのってものの数分で学園都市上空に出る”

機長が副機長と爆弾改造口にいる人物に無線で告げる。

機内電話で機長が爆弾口の改造席にいる男にむかって告げる。

ザザザ…機内電話が出力される。

“……砂皿、そろそろ落下ポイントだ。パラシュートの準備は?”

機長からの最終点検が行われる。

“無論だ。今すべて確認した。オールグリーン。いつでも降下できる”

どうやら爆弾投下口にいる男は砂皿というらしい。

機長がカウントを始める。どうやら投下までのカウントダウンのようだ。

“5、4、3、2、1 Go!Go!”

ウイーン…と爆弾投下口が開くとパラシュートを着用している砂皿が音もなく学園都市の森林部に消えていく。

落下ポイントは第二十一学区で森林やダムがある地域だ。

“Mission Accomplished(ミッション成功)”

と砂皿が無線でどこかに告げると最高速度でのモスキートは学園都市上空から消えていった。

後日、学園都市上空に紛れ込んだ飛行機を報道した新聞は学園都市の地域新聞だけであった。

それも、『民間セスナ、一機日本から学園都市の警備空域に誤侵入』とだけ――。

705 :とある学園都市の傭兵達2 [sage]:2010/10/20(水) 21:33:26.63 ID:7hlV29k0

それより一週間程前、つまり九月三十日。学園都市に堂々と侵入する人物がいた。

堂々と言っても、さも当然かの様に歩いているのではなく、魔術を応用して人に姿を見えなくさせているのである。

九月三十日に同胞の一人、ヴェントが学園都市で戦って敗北した相手である上条当麻を探して街を徘徊していた。

しかし、いまだに見つかる気配を見せない上条だが、後方のアックアは別段きにもとめていなかった。

“果報は寝て待てと言う諺が日本にあるのである。気長に待つのである。近いうちに必ずあう。そんな気がするのである”

彼がそんなことを考えている場所は学園都市でも比較的に静かな場所である第二十一学区。夜になると星が綺麗に見える。

とそのとき、ガザガザガザザ…夜空をぼんやり眺めている後方のアックアの後ろから草を掻き分ける音が聞こえてきた。

(いのししか?それとも野生化したサル?)

動物の類を色々と連想するアックアだが、彼の予想はことごとく外れる。答えは人間だから。

夜間降下用に上下真っ黒の軍用ツナギに白い絹のマフラーを着用している砂皿だった

彼は降下用のパラシュートを簡易スコップキットで埋めて、GPS着き携帯電話にあわせて道路の方向へ向かって歩いていたのである。

よく考えてほしい。こんな深夜の雑木林でたまたま大人二人が鉢合わせること自体が異常な状態である。

上下真っ黒の服を着て、大き目の軍用バックを背負っている砂皿と、青いロンTの上に白のポロシャツを着ている白人。

なんとも奇妙な組み合わせである。

「貴様、何者だ」

砂皿が眉一つ動かない平坦な声で後方のアックアに聞く。

「あいにくだが、事情があり名乗れない。そちらこそ何者であるか」

と返す後方のアックア。

「あいにくだが、事情があり名乗れない」

と返す砂皿。

「フッ。どうやら、根っこのところでは同業のようだな」

砂皿緻密がそうつぶやく。アックアの体躯は砂皿を驚愕させた。
恐らく、無駄なく鍛え上げられているだろう脚の筋肉、腕、腹筋、盛り上がった型、背筋。

(敵対組織の人間か?だが、白人男性で敵対組織に加入している人間はいない。白人女性なら情報バンクでみたが…)
と学園都市に降下する以前に拝見した学園都市の暗部能力者たちのリストを思い返す砂皿。
706 :とある学園都市の傭兵達3 [sage]:2010/10/20(水) 21:35:25.21 ID:7hlV29k0
「はっきり言おう。貴様は暗部組織の一員か?」

砂皿がアックアに向けて発言すると、アックアは一瞬だけ眉をしかめる。

「なぁに、安心しろ。ここら周辺の滞空回線(アンダーライン)とか言われる機械は俺の持ち込んだジャミング機器で破壊した」

(この男…私ほどではないが、いや?任務遂行上もっとも有用且つスタイリッシュに身体を鍛え上げている?それに学園都市に
散在する滞空回線を破壊するとは…)

アックアが砂皿の体躯と技術を一瞬で分析し、答える。

「私はある人物を追っているのである。今は潜伏するためにここにいる。また数時間後には繁華街へ向かわなければならないのである」

続けてアックアが言う。むやみに敵を作らないほうがいいと判断したのであろう。

「私の名前はアックア。ウィリアム=オルウェルとも。職業は――」

「兵(つわもの)」

砂皿がタイミングよくあわせる。ギロと砂皿を睨むアックア。

「そうきつく見ないでくれ。俺だって同じさ」

そういうと砂皿も自己紹介をするのか、同じ傭兵としての礼儀か。背負っていたリュックをおろし、脚をガカッとくっつけ姿勢よく

「私の名前は砂皿緻密。訳あってここに着た。職業は――」

と言う。するとアックアがニヤと笑い――

「兵」

と絶妙なタイミングで返す。

二人はザッと握手を交わす。お互いの手はゴツゴツしており、歴戦の戦場を疾駆したことが容易に想像できる。

「この街は一見のどかで平和だが、狂っている時もある。気をつけろよ。アックア」

この砂皿の発言にアックアがフッと鼻で笑う。この鼻笑いは馬鹿にしているわけでない。
戦場を知悉している男の経歴がなせるものだ。

故に砂皿も何もそのことに関してはいわない。いう必要がない。
707 :とある学園都市の傭兵達4 [sage]:2010/10/20(水) 21:36:31.09 ID:7hlV29k0
「科学の発達したこの街も。オルレアンも、ロシアの平原でも」

アックアは過去の戦いに思いをはせる。

「コスタリカでも、華僑のうごめく猥雑な街でも、これからかわることなく」

砂皿も過去の戦いに思いをはせる。しかし、二人は決して武勇を誇る事はしない。
あくまで、本当にあくまで、過去の自分に落ち度がないか精査するだけである。

それが生き残る為の、生への道標であり、指針なのだ。

「「闘うだけだ」」

(砂皿緻密ともう少し、話していたい気分である)

(アックアか覚えておこう)

「市街地の近くまで送ろう。行くんだろ?戦場へ」

砂皿がさらりと言う。どうやら下部組織に命令し、近くの駐車場で車を待機させているらしい。

「もしかしたら、私の敵に貴方も含まれているかも知れないのである」

アックアが懸念を隠さずに言う。

(わかっているさ…もし。そのときがきたら…)

頭の中でひとり考える砂皿。いや、今はただ市街地へ向かう事だけ考えよう。と切り替える砂皿。

「そしたら、その時までさ。後腐れはなし。だぞ?アックア」

「了解したのである。砂皿緻密。貴方は騎士団長(ナイトリーダー)に次ぐ、親友になれそうである」

騎士団長?と首をかしげる砂皿だが、おそらくはアックアの盟友なのだろうと推測する。

「ほう。この戦いが終わったらヴァルハラで会おうか」

今から戦地へ赴く男の軽い冗談。しかし、砂皿もアックアも不死の信念を内で燃やす。

([ピーーー]ないのである。絶対に。守るべき人があるから)

そう。アックアには遥かイギリスに思い人が。

(死んでたまるか。絶対に。まだ弟子の腕も不安だしな)

そう。砂皿緻密にはまだまだ未熟な弟子がいる。
708 :とある学園都市の傭兵達ラスト [sage]:2010/10/20(水) 21:37:39.64 ID:7hlV29k0
「フッ、砂皿緻密は冗談がきついのである」

ヴァルハラとはあの世にあるとされる死後の世界だ。

「ハ、硬く、内で決めたんだろ?絶対死んでたまるかって」

ニヤと返す砂皿。アックアはこぶしを突き出す。砂皿もこぶしを突き出す。

グッと付け合せると二人は車が駐車してあるポイントまで向かった。



この後二人は砂皿の所属する組織の下請けが置いたハマーに乗り、市街地へ向かう。

数時間後と数十時間後、地下都市で、講演会場で二人の男が学園都市で動き出した。

終わりです。

長編SS書いてる途中に短編思いついてつい書きました。
では失礼。
709 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:47:12.71 ID:5X2snX.0
良いSS連続で来てて歓喜!
ブログのってみことにっきの人で良いのかな…?
710 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:18:22.74 ID:LVBzPQk0
以前に「冥土返しの後悔」を投下させていただいたものです。

その折には、読みにくい長文を読んでいただき、評価までしていただけて感謝しています。

そこで「冥土帰しの後悔【改】」として、再調整してみました。

前回の「Vol.1-着手」部分のリニューアル版…

6スレほどお借りして投下させて頂きたいのですがご迷惑をお掛けしてませんでしょうか。
711 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:19:30.72 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#1-1

【選ばれし者−着手】

御坂美琴は検査に訪れていた「とある病院」で病気と戦う人達の様子を目にしていた。


蛙顔の医師「君の力には多くの人たちの病気を直す事が出きる可能性がある…」

ギョロメの少女「多くの苦しむ患者さんの苦痛を取って上げられるかも知れないの…」

青い顔色の医師「君のDNAマップを提供してもらえないだろうか?」


御坂美琴「・・・うん。ミコトがミコトが苦しい病気の人たちの助けになれるなら…」

青い顔色の医師「ありがとう…」そういって握手を求め、美琴に手を差し出した。

2人に背を向けたギョロメの少女に蛙顔の医師は「良かった…のだよね?」と呟いた。


御坂美琴には「ほんの少し」だけ他の子供にない「力」が生まれつき備わっていた。

「力」…夜、布団の中にもぐりこみ両手を近づけると「花火」を見ることができた。

『わぁぁ〜きれい!!』それが何ぜなのかはわからない彼女にとっては「遊び」だった。


「美琴〜まだ起きてるでしょ!!?早く寝な!さい!!」母の『美鈴』から今日も叱られる。

「ミコトはミコトは、しっかりと眠って夢の中ですよ、と寝言で反論してみたりぃ〜!」

「そんなにはっきり聞こえる寝言があるか〜!!」母の声に更に深く布団に潜り込んだ。


最近では「力」は徐々に強くなり「昼の公園」で目に見える程の「花火」になっていた。

「人前での【花火遊び】はいけないよ」父『旅掛』の言いつけも幼い美琴には無力であった。
712 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:20:09.36 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#1-2


いつしか、その『特技』は子供達の間で話題になり…徐々に大人達の世界にも広まる。

何時しか「とある医療機関」の耳にも入り、不思議な「力」は興味ある研究対象となっていた。

まわりからの勧めもあって彼女の体質を気遣った両親は医療機関の門を叩いた。

数々の検査結果から、その「力」が「超能力」称される類のものと判明したのであった。

「どうして家の娘にあんな『力』ってのが付いちまったのかねぇ」と母、美鈴は首を捻る。

「そりゃあお前、お前の『怒髪天』怒りのパワーは半端じゃないからなぁ。多分…ぐぇ!!」

其処まで話した所で父、旅掛の言葉はわき腹への美鈴による回し蹴りでさえぎられた。

「冗談はともかく」激痛から開放された旅掛が続ける…「一種の突然変異…なのかなぁ」

診療報告の形をとった「論文」は、なぜか学会で公にされる事は無かった。

「プライバシー保護」の建前で、政府に力を持つ「とある医療機関」のみに通達されていた。

病院の紹介を受けた美琴の両親は、現代科学の最先端である「学園都市」へと向った。

「このままじゃ…楽しい遊びが『奇人』扱いに変わってしまう」との不安が二人を襲っていた。

両親の「任意」で『学園都市最大』の病院で彼女は「精密検査」…いや、『調査』をされた。

「彼女は自己の意識で、大気中に存在する磁力、電力、電磁波、が自在に操作出来てます」

蛙顔の医師…いや冥土帰しと称される担当医は、驚く二人に説明を始めた…
713 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:20:49.02 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#2-1

「えっどうして美琴にそんな力が?私達にそんな『力』は微塵も…ん?美鈴…もしや…」

旅掛のとんでもない発想に「おい、一度死んでみるか!?」と半ば本気で美鈴が身構えた…


「いや、お二人とも落ち着いて。この能力はあくまでも後天的なもので…」慌てる冥土帰し

「潜在能力は実は一般の誰でもが持ち合わせているのです。例えば『虫の知らせ』等…」

何とか睨み合う二人をソファーに腰掛けさせ、修羅場を回避した冥土帰しが説明を続ける。


「人間の運動能力は脳から運動神経への伝達は微弱な電気信号によるものなのです」

「なので、微弱な電気は誰もが有している普通の能力。美琴ちゃんはこれが強くなった」

そこまで「病状説明」をした所で二人の反応を見た後、冥土帰しは更に続ける・・・


「ここからは、僕の希望なのですが…美琴ちゃんの力を研究させていただきたいのです」

唐突な冥土帰しの言葉…『依頼』に事態が飲み込めない二人は「目が点」になっている。

冥土帰しは彼女の能力を解析すれば「別の経路」から「電気信号」を送る可能性を信じた。


「研究して何か得られるものでもあるのでしょうか?」唐突な申し出に2人は口を揃えた。

「先程、申し上げた『電気信号』。これが突如弱くなり…やがて消滅してしまう難病が有ります」

「美琴ちゃんの『力』が解析できて、もし応用できるなら多くの苦しむ『難病患者』が救えます」

其処まで「持論」を一気に話し終えた冥土帰しは一呼吸あけて二人の言葉を待つ。
714 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:21:39.62 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#2-2

「研究!? あんなに幼い子供の…一体何を…何処をどう調べるというのですか?」

当然の疑問。旅掛の言葉は詰問するような口調へとかわっていた。


「研究という表現に語弊がありましたね。実際は髪の毛等からの遺伝子の配列を解析…」

「その他、彼女の日常行動を観察する事によって『力』の源を探り当てたいと言う事です」

冥土帰しは二人の不安を払拭しようときわめて冷静に『研究内容』の説明につとめた。


「判りました。娘の『力』にそういう可能性があるのなら依存はありません」と旅掛。

「けど、身体的、精神的苦痛が伴うものならきっぱりとお断りしますよ。」と美鈴も続ける。

そういわれた冥土帰しは、覚めた紅茶を一口にのみ乾すと笑顔で話を続ける。


「はははっ僕を信頼して下さい。お譲さんを切り刻んだり、スライスになんてしません」

「普段は、お嬢さんには当機関に付属する学園で寮生活をしていただくだけです…」

「ただ、毛髪、爪、若干の血液等の採取は資料としてお許し頂きたいとおもいます。」

「あの娘がシチューにされないなら、人様のお役に立て事だしあたしゃ別にいいけど…」

…すんなり受け入れるかの様な美鈴の言葉をさえぎって旅掛が念を押すように言う。


「私達が納得しても、あの娘がそれを理解して納得できなければ無理…娘次第です」

こうして美琴の快諾をへて、学園都市での『研究』への参加が決定したのであった。
715 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:22:13.40 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#3-1

美琴には、優しい大人達と愉快な寮の仲間達にに囲まれた生活が用意されいた。

通学する学校は、いわゆる「上流階級」と称される家庭の子女が主な、全寮制…

だが、当初から其処への通学はかなわない。まずは「治療」が終ってからの事であった。

彼女が乗り込んだ車が向かった先は研究施設の集合する学園都市中枢に位置した、

見上げても先端が見えないような高く聳え立った白磁のように光を放った建物であった。

しかも不思議な事にその建物には窓は無く、出入り口『玄関』らしきものもなかった…
716 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:22:47.53 ID:LVBzPQk0
冥土帰しの後悔【改】#3-2


スモークガラスの車は、そのビルの壁に唐突に開いた…真っ暗な入り口らしき空間へと進入した。

一向を乗せた車は複雑に入り組んだ進路を左右に曲がりながらも急激に降下を続けて行く…

「わーぃ。まるで遊園地みたい〜。ミコトはミコトは感激してみたりぃ」美琴は無邪気にはしゃぐ。

両親を安心させる意味でも「迎えのメンバー」に加わっていた布束が恐る恐る美琴たしなめる。

「駄目!美琴ちゃん。あなたにはシートベルトが緩いのだから…」布束は子供が苦手であった。

「お姉ちゃんも、『引っかかり』がないから危ないかも、とミコトはミコトは指摘してみる〜っ」

「美琴ちゃん!何処を見て言ってるの!!」布束は真っ赤な顔で美琴の反撃に耐え応戦をした。

程なく一行の車は最下層のエリア、余計な物音、気配一つない広いだけの空間で停車した。

一番奥深い部分に…エレベーターであろうかと思慮される小さな扉がぼんやりと見えていた。

待ち受けた様に扉が開く。眩しく、明るい箱の中からゆっくりと数人の人影が歩みよってくる。

輪郭がはっきり…先頭は、初老の…美琴にも見覚えのある「蛙顔」のお医者さんであった。

「蛙のお医者さん迎えに来てくれたんだね、ミコトはミコトは嬉しかったりぃ」無邪気に叫んだ。

「美琴ちゃん久しぶりだったね」笑顔で答える「冥土帰し」の胸中には複雑な想いがあった。

『本当にこれで良いのか?始めてしまったらもう後戻りはできない…』

『医学向上といえば聞こえはいいが同時にこの子の未来を大きく変えてしまう事でもある。』

『果たしてその未来に責任が持てるのか?大きいいリスクに見合うほどの事なのだろうか…』

『今回の研究をする資格が「僕」にあるのか?許されるのか?早まった判断だったのでは…』
717 :冥土返しの後悔 [saga]:2010/10/20(水) 22:26:36.86 ID:LVBzPQk0
以上です。ブログ「とある医術の黙示録」でいじってるのですが…

前回の15話が32話くらいになりそうです。

改行がまだ少しおかしいようですね。勉強してきますので、又投下させて下さい。

スレよごし、すみませんでした

718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 22:34:13.03 ID:pVXw9Q6o
初心者で超すいません
tf2の予告編パロです
719 :meet the Hamazura 1/2 :2010/10/20(水) 22:47:41.81 ID:pVXw9Q6o
ハハッ!!突撃上等ォおおおおおおおおおおおおォォう!!
浜面「ええと.・・・何から話そうか?というか誰と話してるか分かってる?」
インデックスに対して「よ!何してんだ?」

720 :meet the Hamazura 2/2 :2010/10/20(水) 22:59:33.69 ID:pVXw9Q6o
浜面「アンタ分かる?俺が誰だか分かる?」
イン「このサンドイッチは私のものなんだよ!!」
浜面「実のところ、結構大物よ!!」
浜面「ああ・・コイツはいいねぇ・・・」
浜面「聞いてる?ok」
h(ry「草は伸び、鳥が空を飛び、太陽が輝く、そして俺は敵を狩る」
h(ry「バン!!俺は自然の力だ!ドン!!」
h(ry「アンタが来る、俺が来る、そしてテメェは死ぬんだよ!!」
ヤアアアアアアアアアアアホォウ!!
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 23:34:30.29 ID:B2TxosAO
いいんだけどさ、せめて前の投下と30分はあけようぜ。せっかく書いた人がかわいそう
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 23:40:40.28 ID:pVXw9Q6o
>>721
ごめん急いでて
723 :とある先生の料理教室 :2010/10/20(水) 23:47:16.62 ID:3EcP56Ao
百合子ネタなので、苦手な人は気をつけてくださいね。



小萌「集まってもらった理由よーく分かりますね?」

百合子「わからねェよ」

小萌「結標ちゃんは!?」

淡希「いや、小萌さっき自分で言ったじゃない・・・」

小萌「そういえばそうでした」

百合子「ンで、なンなンですかァ?」

小萌「お料理なのですよ!!」

百合子「お・・・りょうり・・・?」

淡希「そうよ、小萌にいつも教えてもらってるのよ。私だってちょっとは出来るのよ?」

小萌「でもこの前、砂糖と塩を間違えるっていう初歩的なミスをしたのですー・・・・」

百合子「オマエそれ出来るっていわねェだろ・・・」

淡希「いや、あれさえ無ければいけたのよ・・・塩だけ座標移動して・・・砂糖を入れれば完璧だったのよ!!」

百合子「そんな高度な能力の使い方してたら、オマエはもうLevel5だ」

小萌「まったく、そうなのですよ」

百合子「ンで、今日は何を作るンだよ」

小萌「もちろん!!リベンジマッチなのですよ!!」

百合子「いや、俺は違うような気がするンだけどな・・・」

淡希「今日こそ、美味しいオムレツを作るわ」

百合子「せめて食い物を作ろうな」

小萌「結標ちゃんそのいきなのですよー、それじゃあ特用卵を出してー・・・・さっさと割るのですよー」
724 :とある先生の料理教室 :2010/10/20(水) 23:48:52.98 ID:3EcP56Ao
百合子「結標出来んのかァ?」

淡希「でで、出来るに決まってるじゃない!!」

百合子「どうだかなァ」

淡希「見てなさい」コンコンッ グシャ



小萌「あ」

百合子「あ」

淡希「」


淡希「どうせ私は卵もろくに割れない大能力者よ・・・ああ、だから超能力者になれないのね・・・ふふふ・・・・あはははは・・・・」

百合子「体育座りしてやがる」

小萌「まったく、落ち込んでいないで、ほら誰にだって失敗はあるのですよー、それじゃあ次は鈴科ちゃんの番なのですよ」

百合子「卵割るくらい、目つぶりながらでも出来るぞ」コンコンッ グチャ

小萌「あ」

百合子「」

百合子「どうせ俺は卵も割れねェよォな学園都市第一位だ・・・・こンなンだからいつまでたってもシフトしねェンだな・・・」

小萌「ほーら、もう さっさと立ち直れ!」

淡希「そうよ、後ろばかり見ていても道は切り開けないわ」

百合子「オマエは態度変わるの早すぎるンだよ」

淡希「そーっとやれば出来るわよね・・・・」

コンコンッ パカッ

淡希「できた!!出来たわ!!見て!!」

百合子「はいはい良かったですねェ、つーかこんなの・・・」グシャッ キュンッ
725 :とある先生の料理教室 :2010/10/20(水) 23:49:49.22 ID:3EcP56Ao
淡希「綺麗に殻だけ取れてる・・・」

小萌「鈴科ちゃん!!!」

百合子「あン?」

小萌「確かに、この世の中能力を使って料理する人は増えています・・・先生の立場上それを否定する事なんて出来ません。むしろ素晴らしい事だと思わないといけないのです」

百合子「だからなンだよ」

小萌「しかし、月詠小萌・・・・・一個人としての意見は能力をあまり使って欲しくないのです!!」

百合子「なンでだよ」

小萌「この時代、とても便利になりました・・・保温をする能力を使えば、一定の温度を保てる・・・お料理だって美味しく保てます・・・しかし、鈴科ちゃん、ここがポイントなのです。料理とは、苦労すればするほど食べた時の味は最高の物となる」

百合子「・・・・」

小萌「苦労とは、空腹の次に最強のスパイスなのですよ」

百合子「最強・・・・・ハ・・・おもしれェ」

淡希「先生、私感動したわ」

小萌「二人とも分かって貰えて先生は嬉しいのですよ・・・!」

百合子「最強にふさわしい、最強の料理を作ってやる」

小萌「そのいきなのですよー!!」

淡希「頑張るわよ!!」



――数時間後

百合子「出来あがったが・・・・・」

淡希「み、見た目は・・・まぁ・・・」

小萌「確かに見た目も大事ですが、問題は味なのです。それでは頂きましょう」

全員「いただきますっ」

百合子「ンッ・・・」

淡希「ん・・・」

小萌「んー!!とっても美味しいのですよー!!」
726 :とある先生の料理教室 :2010/10/20(水) 23:50:19.99 ID:3EcP56Ao
百合子「うめェじゃねェか・・・」

淡希「美味しいわ・・・料理って奇跡なのね・・・」

小萌「先生は嬉しいのです・・・グスッ」

淡希「小萌泣かないで!せっかく美味しく出来た料理が涙というスパイスでバランスをくずしてしまうわ・・・」

小萌「その通りなのです。泣くのは後なのですよー」

淡希「よし、これでレパートリーが増えたわね!!」

百合子「むぐむぐ・・・」



翌日

打ち止め「あれあれ?ってミサカはミサカは百合子が何かをしているのを気になってみたり」

百合子「見てわからねェのかよ」

打ち止め「料理!ってミサカはミサカは答えてみたり」

百合子「オマエもやるか?」

打ち止め「いいの!?ってミサカはミサカはいつも以上に優しいあなたに驚愕してみる」

百合子「そォだな、まずは卵を割る所からだ」打ち止め「ミサカは得意だよ!!こうやって能力を・・・」

百合子「馬鹿かオマエ」

打ち止め「えっ!?」

百合子「能力使ったら、苦労と言う最高のスパイスが入らないだろォが」

打ち止め「・・・!なんか凄い!ってミサカはミサカは感動してみたり!」

百合子「そォだな、まずは卵を割る所からだ」

打ち止め「ミサカは得意だよ!!こうやって能力を・・・」

百合子「馬鹿かオマエ」

打ち止め「えっ!?」

百合子「能力使ったら、苦労と言う最高のスパイスが入らないだろォが」

打ち止め「・・・!なんか凄い!ってミサカはミサカは感動してみたり!」
727 :とある先生の料理教室 :2010/10/20(水) 23:51:07.82 ID:3EcP56Ao
打ち止め「んんんん?三人分・・・?ってミサカはミサカは首をかしげてみたり」

百合子「ああ、これか? これはな」






百合子「アイツの分だよ」

終わり
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:31:39.14 ID:H4ZcLgAO
乙かれさま。
なかなか やるようだな
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:10:16.43 ID:CNegM6AO
|ω・)チラ

……復活してただと!?
そして百合子ちゃン!!
730 :とある先生の料理教室 :2010/10/21(木) 01:24:41.86 ID:.dimdYco
あ、一言添えるの忘れてたわ
まぁGEP復活祝いにと、前に即興でぼちぼち・・・と言った感じでしょうかね。
百合子ちゃンって優遇されるのか分からなかったから、うpするにもドキドキ。
小萌先生マジ天使 百合子ちゃんマジ天使
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 02:07:06.49 ID:CRaSM1Mo
乙!
だが>>726で一回ループしてるぞww
732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 02:55:48.01 ID:uKVrSY60
>>717
どうせ投稿するなら新作の方がいいな
733 :冥土返しの後悔 [sage]:2010/10/21(木) 06:26:38.04 ID:LfE4ubM0
>>732
717です
はい、次回は新展開で頑張ります。レスありがとうございました。
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 06:37:45.89 ID:QFhM8g.o
>>708乙! 日にちが変わればありえそうなIFモノでおもしろかった!

>>730結標と百合子ちゃンの掛け合いがおもしろかった!
料理教室は他のキャラでも見てみたいなッ(チラッ
735 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」 [sage]:2010/10/21(木) 07:08:28.12 ID:ed0uceE0
よーし、皆まだ寝てるなぁ。先生が砂皿×ステファニーSS投下しちゃうぞー。
つまらないんで要注意なぁ!タイトルもセンスないなぁ!

************

――とある学園都市外の病院

砂皿緻密は学園都市の攻防でまだ中学生の少女である絹旗最愛からロケット弾の攻撃を受け重傷を負った。
その為、学園都市外の病院で入院している。

砂皿の入院している病院にステファニー=ゴージャスパレスはほぼ毎日面会に来ていた。

彼が重症を負い、失神してはや二か月。
あのクソ戦争も終わって、世界は平和に見えたが、地域ごとの紛争はそうなくなるもんじゃない。

今でもステファニーにはいくつかの暗殺などの要望、希望、依頼など以来が殺到している。

「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」
それらの紙をステファニーはクシャクシャにしてゴミ箱に放り込む。
暗号化されている文章は一般人が拾って読んでも全く意味が解らないから平気だ。

プシュー…

砂皿の入院している部屋のドアが開く。ドアが横にスライドするとそこにはかつての見知った顔が。

「黄泉川?久しぶりじゃない…」

ステファニーが口を開く。ステファニーに黄泉川と呼ばれた人物は学園都市の不良間ではそれなりに知られた存在になっていた。
なぜなら彼女は学園都市の警邏機関である警備員として活躍しているからだ。

「よ。ステファニー、それがお前の師なのか?」

男の様な強い語調でかたる黄泉川愛穂。爆乳のその女は立ったまま砂皿の眠っているベットを見ている。

「そうよ。っていうか、何よ…今更。もうあのクサった学園都市には戻らないわよ」

ステファニーはどうやら学園都市に積もりに積もった恨みがあるらしい。



736 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」2 [sage]:2010/10/21(木) 07:10:20.32 ID:ed0uceE0
「まぁ、そういうなって。お前の学園都市復帰を望んでる奴らも多いんだぞ?亀山とか覚えてる?」

黄泉川が名前を出した亀山とはあのクソ戦争で日本海の制空権を確保したという教師の名だ。
奇異に感じるが、学園都市では教師が武器の扱いに長けてなくてはいけない。
非常時には鉄火場に飛び込む覚悟も持ってなければいけないのだ。

「亀山かぁ…あの熱血馬鹿の女好きねぇ…」

ため息混じりにそう言うステファニー。

「正直、今回学園都市を出てきてここまで来たのにはお前に聞きたいことがあったからじゃん?」

(…聞きたいこと?)
ステファニーが首を傾げつつ考える。

「真面目な話だ。ちゃんという」

黄泉川がステファニーの目を見る。

「な、何よ。黄泉川…?」

若干後ろに下がるステファニ。
ガラガラと音を立てて、黄泉川は手近にあったイスを一つ持ってきてどかっと座る。

「復讐とかやめて、学園都市に戻って来い」

復讐という言葉にステファニーがピクリと反応する。

「だ・か・ら・戻らないって言ってるじゃない、黄泉川」

「戦争が終わって学園都市の内部構造も変わってきてるじゃんか…」

そこまで言って口をつぐむ黄泉川。

「ねぇ、黄泉川。私が学園都市に復讐しようと思った理由、知ってるんでしょ?」

737 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」3 [sage]:2010/10/21(木) 07:12:52.18 ID:ed0uceE0
しばらく沈黙が部屋を支配する。

「この男性の事か…」

黄泉川が寝ている男、砂皿緻密を見て言う。

「そうよ。それに、私の親族の子も学園都市の抗争で惨殺されてるの。私は師匠である砂皿さんをここまでにした学園都市を決して許さない」

「…この人はステファニーの思い人なのか?」

黄泉川の鋭い黄読みがステファニーをドキッとさせる。
しかしステファニーは毅然とした顔でこういう。

「そうよ」

「相変わらず、やると決めたら一直線な奴じゃん。ステファニー」

「はっ。あんたもね。相変わらず警備員の仕事にも精を出してるようで」

ステファニーと黄泉川の売り言葉に買い言葉はこの後もしばらく続いた。


「邪魔して悪かったな。じゃ、そろそろ帰るじゃん。あ、なんかあったら連絡するじゃん」

黄泉川がステファニーの前に連絡先をメモを置き、手を振って病室から出ていく。

「じゃあね。…ふぅ。やっと帰ったか黄泉川のヤツ」

鬱陶しそうに聞こえるが、実は久しぶりの同僚の再会でちょっぴり嬉しいステファニー。

「さーって、砂皿さんもいつも通りスヤスヤ寝てますし、私も帰りますかねぇ」

ステファニーがむくっと椅子から立ち上がった時。

「…むぅー…」

砂皿がおもむろに起き上った。しかもメチャメチャ眠たそうな顔をして。

「……」

よくアニメや漫画ではこういうシーンの時に抱きついたり、涙を流したりするが、実際そうでもない。
ステファニーは口をぽかーんと開けていた。

738 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」4 [sage]:2010/10/21(木) 07:13:26.61 ID:ed0uceE0
「…腹が減ったな。お、貴様か。おい、バームクーヘンをくれ」

いきなりでなんだが、バームクーヘンは砂皿の大好物である。

砂皿がかつてオーストリアのGEKコブラという特殊部隊で専任講師をしていた際に彼を慕う部下からプレゼントされ、以降気にいっているそうだ。

「ないですよー><」

いきなりの砂皿の起床で驚きつつもバームクーヘンの有無に答弁するステファニー。

「…というか、俺はどの位昏倒していたんだ?」

二か月ほどですよ、とステファニーが言うと砂皿は驚く。

「…なんと半年も」

「あ、ナースコール押しちゃってください。砂皿さん起きたんで」

砂皿がナースコールボタンをポチと押す。




看護婦が来て、状況を説明すると医者がやってきた。
医務室へ二人は移動する。

「まずは意識不明の状態からの復帰おめでとう。体調は特に何もない。至って健康だ。数日の内に退院できるだろう」

医者の説明を聞く二人。砂皿はもちろん。ステファニーもホッと胸をなでおろした。



病室に戻る砂皿とステファニー。
砂皿はもう普通に歩行できるレベルにまで回復している。

「良かったですね!砂皿さん!」

ステファニーがニコリと笑いかける。
半年の間、砂皿を見まいに来ていたステファニーの苦労も報われた訳だ。
だが、ステファニーには一つの懸念があった。

(…また、危険な戦場に行くんですか?砂皿さん…)

そんな事を考えていると砂皿がベットに腰をかけ、ステファニーの方を向く。

「貴様は俺が寝ている最中、付きっきりで面倒見てくれたのか?」
739 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」5 [sage]:2010/10/21(木) 07:16:45.93 ID:ed0uceE0
>>738
8行目 
「…なんと二か月も」

***********
ステファニーは最初はほぼ毎日看病に来ていたが、ここ最近はまた傭兵稼業を開始したらしく、あまり見舞いに行けなかった。

「そうですねぇ。毎日じゃないけど、ちょいちょい来てましたよ。砂皿さん」

「そうか。ありがとな。たかだか一傭兵風情に…」

いえ、そんな事ありませんよ、とステファニーは言う。

「あ、あの、砂皿さん…!」

(あれだけは聞いておきたい…!)

ステファニーは椅子に座りながら、グッと自分のこぶしを強く握り砂皿に話しかける。

「何だ」

本当にさっきまで昏倒していたのだろうか、と思うほどのギラとした目を向ける砂皿。

「…また、戦場に戻るんですか?」

「無論だ」

(やっぱりか…。私は砂皿さんにもう戦場にいかないでほしい。そんな願いも届かないのかな)

「――」

ステファニーは黙りこくってしまう。いや、正確には何も言えなかった。
しばらく沈黙が病室を支配すると砂皿が口を開く。

「貴様は俺に戦場に行かないでほしいのか?」

砂皿の質問にステファニーは素直にコクリとうなずいた。
ステファニーは何か言おうとするが上手くいえない。

「…」

こくりと無言で頷くステファニー。

先ほども述べたと通り、砂皿緻密とステファニー=ゴージャスパレスは傭兵だ。

今回砂皿緻密が昏倒していた理由も、学園都市の抗争に巻き込まれ、重傷を負ったからだ。
戦場は常に危険に満ちている。死と隣り合わせの場所なのだ。

ステファニーにその戦場で生きるために闘う手法を教え込んだのが砂皿緻密という男。

740 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」6 [sage]:2010/10/21(木) 07:18:59.27 ID:ed0uceE0
彼女は砂皿を尊敬していた。師匠と仰ぐこともあり、ステファニーが撃ち漏らした敵をノーギャラで始末してくれたこともあった。

二人は十歳ほど年齢は離れている。しかし、ステファニーは砂皿に対して師匠以上に彼の事を慕っている。

故に砂皿がまた戦場に行く事に気が気でないのである。
以前の抗争で砂皿が負傷した時、私怨でステファニーは軽機関散弾銃を用いて負傷させた女にカチ込みをかけている。


(前みたいに砂皿さんがいなくなってしまう様な気持ちを味わいたくない…!)


いかなる戦場でも単独隠密を基本に据えた行動をとっていた砂皿緻密。

そんな彼の傭兵としての生き方に心酔しているステファニー。

「…ヒッグ…砂皿さん…いかないで…ヒッグ…」

ステファニーは気がつけば涙をポロポロ垂らし、泣いていた。

「…貴様に兵(つわもの)の生きざまを教授したのは俺だ。それ以外、貴様は俺に何を求める」

涙を流すステファニーを慰めようとするどころか、突き放すような砂皿。

「にゃは…ヒッグ…エッグ…そうで…すよね。こんな所で泣いてるなんて…ハハ」

「そうだ。俺は貴様に仕事をこなす上での技術を教えたにすぎない」

そう。彼女に仕事を教えたのは砂皿緻密。

一瞬にして死に転落する事もままある戦場に於いてもっとも排除しなければならないもの。情。

だからこそ、砂皿緻密は戦場で生き残るすべとして、決して集団行動をしないようにしていたのだ。

情や、他者を助けなければいけないという観念から離脱する為に。
そうすれば個人で戦場を闊歩できるから。
741 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」7 [sage]:2010/10/21(木) 07:21:05.36 ID:ed0uceE0
しかし、これには大きな落とし穴が存在するのだ。


それは――自己が負傷あるいは瀕死の傷をおった場合。

そう。自分が負傷した場合、周囲に助けを求めることが出来ない。弾薬が不足した場合、何もできない。
あらゆるイレギュラー事態に冷静沈着に対応できるものが許される、単独隠密行動。
砂皿緻密にはそれを全うできるだけの能力が備わっている。

と、思われた。
しかし、その幻想は先の学園都市の抗争で僅か十二、三歳ほどの少女が射出したロケット弾で打ち砕かれた。


「砂皿さん…退院したら、私と一日いてくれませんか?」

「……何をする」


退院したからと言って直ぐに砂皿に仕事が入ってくるとは限らない。しかし、長い期間入らないという保証もない。
ならば、師と仰ぎ、それ以上の気持ちを抱く砂皿に対して何かしたい。いや、しなくてもいい。

「一緒にいるだけでいいんです。なんなら一日中カフェにいても構いませんし、砂皿さんお気に入りの場所に行っても構いません」

だから、とステファニーは前置きをするとすうと息を吸い込み言う。

「その日だけは一緒に私と話しましょう?」

涙を浮かべながらもにこやかに笑うステファニーの姿を見て、戦場の狙撃手は一瞬心を奪われかけていた。

「…承知した」

砂皿が頷くとステファニーはほっとする。
退院まで後、数日だ。
楽しみのような、辛いような、なんともいえない複雑な心境に陥るステファニーと砂皿だった。
742 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」8 [sage]:2010/10/21(木) 07:21:39.79 ID:ed0uceE0
――数日後

「今までお世話になりました。ありがとうございます」

砂皿緻密が医者に丁寧にお辞儀をする。スーツを着て、黒のロングコートを羽織る。
そして入院していた時の雑誌や衣服を収納したバックを手に持つ。

そこで前に人がいる事に砂皿は気付く。

「待ってたのか」
砂皿が顔を上げるとそこにはステファニーの姿があった。いつもの迷彩柄のセットアップではない。

「おはようございます。砂皿さん。にゃはーん。今日はちょっとおしゃれしてみました☆」
そこまで高くない黒いヒールに、足の脚線美が栄えるローライズジーンズ、決して品の悪くない豹柄の小さいバックルのベルト。
白いシャツにグレーのもこもこしたファー付きダウンベストを着たステファニーはそんじょそこらの一般人とはかけ離れた美貌をしていた。

「…似合ってるぞ」

ボソという砂皿の発言。しっかり聞きとっていたステファニーは満面の笑みを浮かべ、ほのかに赤面する。

「あ、あ、ありがとうございます//」
(やった!砂皿さんにほめられちゃった☆)

ステファニーのそんな顔を見て一体誰が思うだろうか。
彼女は傭兵なのだ。そして一緒にいるこの男も。

「どこへ行きたい?貴様の行きたいところに行こう」

ステファニーは先日砂皿さんの行きたいところに行きましょう。と提案したので全く考えていなかった。

「すいません。全く考えてないです…」

ふっ。と砂皿が笑う。

「な、な、なんですか?砂皿さん!鼻で笑うなんて!失礼な!」

ステファニーがムキーと冗談半分で怒る。

「そしたら、喫茶店でいいではないか。ちょうど小腹も減ってきたところだしな」

「はーい!にゃはは。砂皿さんとデートですねぇ!最高ですにゃは☆」

テンション上がりまくりのステファニーだが、明日には死ぬとも分からない傭兵稼業。
それを考えると若干の寂しさがステファニーの胸に去来する。
743 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」9 [sage]:2010/10/21(木) 07:22:43.02 ID:ed0uceE0
(そんな事考えたって無駄無駄。今日は砂皿さんに大事な話もあることですし☆ぱーっとね。楽しんじゃいましょ)


ステファニーはどうやら車で来たらしく、取りあえずは病院近くの駐車場に移動する事になった。

「目立ちたがり屋の貴様にぴったりの車だな」

砂皿がコメントした車は今年販売されたばかりのスポーツカーGrancabrio(グランカブリオ)。
ステファニーの様な長身、容姿端麗の人物が運転するには持ってこいの車だ。

「やっぱ、何事も派手にぱーっとやった方がいいじゃないんですかね?」

そう言いながらステファニーが車のドアあたりに手をピタリとくっつけると車のカギが開錠される。

「どうぞ、砂皿さん☆」
ステファニーがそう言いつつ、ガチャと助手席のドアを開けると砂皿は車に乗り込む。
眠っていた期間が長いとは言え、いまだ健在の筋肉、その上から品よく着こなしているスーツ。

運転席にはモデルもびっくりの綺麗な姿をした白人女性。

この組み合わせは見る人が必ず振り向くような組み合わせだ。渋い。


「荷物はちょっと狭いんですけど、後ろに置いといてください」

そっと後ろに荷物を置くとステファニーの車がブォンと唸りを上げる。

「F1と同じエンジン積んでるんですよね。コイツ」

そういうと軽快な音を立て、車はトーキョーの市街地へ向かっていく。


@都内某所 カフェ Las Chicas

「いらっしゃいませ。お久しぶりです――」

品の良い店員が接客をしてくれるカフェに到着した二人。
どうやらステファニーはかなりいきつけのようだ。
744 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」10 [sage]:2010/10/21(木) 07:23:15.57 ID:ed0uceE0
「レモンティーとケーキください☆」

砂皿さんはどうしますか?とステファニーが聞く。

「ブラックで」

店員がかしこまりましたと言い、店の裏側に消えていく。

「ここ、料理出るまでに時間かかるんですけど、かなりおいしいんですよ!」

「…そうか」

寡黙な砂皿緻密。ステファニーは最初はこの寡黙さに耐えられなかったが、今では心地よく感じれるほどだ。

(砂皿さんに聞きたいこと…今聞こうかな…)

若干目が泳いでるステファニーを看破したのだろうか、砂皿が言う。

「どうした、目が泳いでるぞ。言いたい事があるなら言えばどうだ」

「あは、砂皿さんは鋭いなぁ。隠しごとは出来ませんね…」

ふぅ、と息を吸い込むステファニー。まっすぐにこちらを見ている砂皿。

(よーし。言うぞ)

「砂皿さん、傭兵なんて辞めて、私と一緒に暮らしてください!」

「断る」

「ですよねー…」

(ったく言って数秒で轟沈かい)

あははと気まずそうに笑いながら頭をぽりぽりかくステファニー。

「貴様はなぜ俺にそこまで要求する」

「?」

砂皿の質問にため息をつくステファニー。
745 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」11 [sage]:2010/10/21(木) 07:23:59.46 ID:ed0uceE0
「砂皿さんに死んでほしくないからに決まってるじゃないですか。砂皿さんも傭兵に疲れてるんじゃないんですか?」

あくまで私の推論ですケド。と付け加えるステファニー。
しかし、砂皿がかつて学園都市で勇戦奮闘した時も、否、それより前からずっとステファニーは砂皿の闘いを見聞き、感じていた。

「砂皿さんは傭兵稼業を辞めたいと思わないんですか?私はここ数年で砂皿さんが疲れているように見えますよ」

ステファニーの指摘は存外的外れではなかった。
砂皿自信もいつかはこの仕事を辞めたいと思っていた。

しかし、これは人を[ピーーー]ことに疲れたのではなく、あくまで目標を達成する困難さからくるものだ。
目標の四肢を打ち抜く。目標に圧力を加える。社会的に抹[ピーーー]る。

そうした器用なことが出来ればどれほど楽か。
しかし、この男にそのような器用な術はない。あくまで狙撃。

「…確かに疲れているし、人殺しなんてすることがなく、お金が手に入ればいいと思う。だがな」

ステファニーは黙って聞いている。

「なぜ、俺の生き方に難癖をつけようとする。そこまでして貴様が俺の生活に介入する必要があるか」

つらい。ステファニーはズキンと胸が痛むのを感じた。
心臓を丸ごと何か猛禽類(もうきんるい)に鷲掴みにされたような気分になる。

(おっかしいなぁ…。今日は泣かずに楽しくって決めてたのに…)

ステファニーの目が潤む。どうしても涙が出そうになる。

「俺は、今までどんな戦場でも一人で戦ってきた。もちろん、友軍はいるが、そいつらと共に行動したことなどない」

ステファニーは鼻をかむふりして、砂皿にばれないように、そっと瞼から溢れそうになっている涙を拭き取る。

「それは砂皿さんの行動美学ですよね」

「あぁ、そうだ」

そう。

ステファニーがコスタリカの戦場で包囲殲滅されかけた時、遠方から敵ヘリの操縦席を撃ちぬいたのは、単独行動していた砂皿だ。

「でも、私は違うと思います。砂皿さんはもっと違う意味で一人で行動していたと思います」
746 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」11 [sage]:2010/10/21(木) 07:25:25.74 ID:ed0uceE0
砂皿緻密の眉がピクリと動く。

「…どういうことだ…」

砂皿が何かを見透かされたような、そんなばつが悪そうな表情を浮かべたのをステファニーは見過ごさなかった。

「砂皿さんはもし自分が包囲されたりして命の危機にひんした時、周りに誰もいないでほしいって思ってますよね」

「……」

砂皿は何も言わない。おそらく当たっているのだろう。

「だからいつも戦場で危険な所に潜行して要人をとっとと始末して帰ってくる。他の人には危害が及ばない様にする為に」

ステファニーのきりとした顔から放たれる言葉はまだ続く。

「自分が[ピーーー]ば、自分に殺される人もいなくなる。そう考えてますよね」

「…知っていたのか」

砂皿は正直に自分の戦場における単独行動理由を認めた。
こくんと頷くステファニー。

「だって、前に私が撃ち漏らした華僑の奴らだって砂皿さんは渋々始末しに行ってくれましたよね」

そう。以前ステファニーが始末し損ねた華僑の奴らを砂皿はノーギャラで始末した事があった。

「あの時も、実際は華僑の奴ら、地域の武装民兵どもと組んでかなりの人数でしたよね」

「あれはただの寄せ集めの雑兵どもだ。戦力にすらなっていなかった」

華僑のやつらは地域のチンピラ共に武器を渡して警備させていたのだが、プロにかかれば彼らの警備網を突破する事など造作もなかった。

「それは砂皿さんだからこそ言えるんですよ。私はまだ未熟ですし…その」

ステファニーが言い淀んでいる。それはかつて砂皿に指摘された嬉しいような悲しいような言葉。

「容姿端麗すぎる故に、目立ちすぎている」

砂皿が指摘する。ステファニーは決して狙った訳ではない。

「あは、そう言ってくれるとやっぱり、嬉しいかもです☆」

ステファニーが屈託のない笑顔を砂皿に向ける。

(貴様はその笑顔を無意識に向けてくる。反則だ)

実は、砂皿緻密はこの笑顔に弱い。
彼女が意識している、していないにせよ、彼女の素から出る無垢な表情に。
747 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」13 [sage]:2010/10/21(木) 07:26:09.66 ID:ed0uceE0
「コーヒー、レモンティー、ケーキになります」

店員が先ほど注文した品々を机に丁寧に置く。

店内ではメロディアスなピアノにのって心地よい旋律が流れ来る。

確か、これはアンドレ・ギャグノンか?とステファニーが思い出しつつケーキを頬張る。

「うん☆おいしいです。砂皿さんも食べますか?」
(よっしゃ!ここであーんしてあげるイベント発生?)

「いや、結構だ。甘いものはどうしても苦手なんだ」

砂皿は甘いものがどうしても苦手だった。
かつてオーストリアのGEKの面々からもらったバームクーヘンもかなり苦めなテイストだったそうだ。

「えー…食べてくださいよーブーブー」

足をジタバタさせて悪態をつくステファニーを見て砂皿がくつくつと笑う。

「全く素振りだけは…まるで子供だな。貴様は」

「え?まだこう見えても17歳ですよ?」

きょとんとした表情のステファニー。

「…ぷ。はっはっは…!」

砂皿が声を出して笑った。

「17歳か…いや。はっは」

砂皿が声を出して笑うとはよほどの事だ。数年一緒に仕事をしてきた間に砂皿さ声を出して笑ったこと等なかった。

「わ、私の冗談、そ、そんなにおかしいですか><」

「あー、久しぶりに笑ったよ…!」
砂皿が口を開けて笑っているのを初めてみたステファニー。
748 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」14 [sage]:2010/10/21(木) 07:27:14.40 ID:ed0uceE0
しばし笑い、そのあとしばらく沈黙が走る。

「……」

今回の沈黙はなんだかいやな予感がするステファニー。

「実は一週間後に仕事が入りそうなんだ」

ステファニーは一気に地獄に落ちたような気分になった。
確かに戦場に行って死ぬと確定したわけではない。
だが、先の学園都市の戦場はどうだ?砂皿は死にかけた。

ステファニーは師匠であり、思い人である砂皿を失うという“可能性”ですら許容できなくなっていた。

「そうですか…なら、一つ条件があります」

ステファニーも先ほどまで笑っていた表情から一気に顔が強張る。

「今まで冗談みたいに行ってきましたが、私は師匠である砂皿さんを尊敬する以上に、好きになってしまいました」

「ほう」

軽いような感じで答弁しているのはステファニーがあまり緊張しすぎないようにする砂皿の配慮だろうか。

「単独で行動する時の砂皿さんの強さは認めます。でも…」

ステファニーは真正面に砂皿を見据えて言葉を発する。

「砂皿さん…守るべきものがあるという強さもすごいんですよ?私は守るべきものなんて今はない。ケド、守られたことならあります」

コスタリカの地獄の戦場で。と付け加えるステファニー。

「……」

砂皿は黙ってステファニーの話を聞いていた。

「――砂皿さんの帰るべき場所に私はなりたい」

749 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」15 [sage]:2010/10/21(木) 07:28:44.84 ID:ed0uceE0
ステファニーは決して考え抜いたうえでのセリフではなく、生の自分の言葉を話していく。

「だから…グス…自分を少しはいたわってください…ヒグ…」

(駄目だなぁ…最近ホントに涙もろい…)

涙がこぼれそうになるステファニー。砂皿が無言でハンカチを渡す。

(――香水?)

香水のほのかな香りがするハンカチをステファニーは受け取る。

決して甘すぎない、香水の香りがステファニーの鼻腔をくすぐる。

「…拭け」

はい。と言い涙をぬぐう。

「…俺は帰ってこないかもしれないぞ?」

砂皿の言うことは至極当たり前の事だ。戦場から100%帰還できる事など、ありえない。
けれども、ステファニーは信じていた。彼の機関の可能性を。

「砂皿さん、言ってましたよね。『私なら、どんな状況であっても爆薬で死ぬ事だけは絶対にありえない』って。それを信じます」

砂皿は今まで一人で行動していた。だけど、守る者がいるとなると、闘いに支障が出かねない。
守るべきものなんてただの弱点にしかならないから。砂皿はそう考えていた。

しかし、守るべきものが自分の弱点にしかならないと思っている事が間違いだった。

「…貴様は俺を待つと言うのか。いついかなる時に命を落とすことになるかわからない戦場で闘う俺を」

「守るべきものを持つというのはその人に強さも与えます。砂皿さんはどんな過酷な戦場からでも私の為に帰ってきてくれると信じてます☆」

にゃは☆と破顔一笑の表情で迎えるステファニー。


「全く。自分勝手で、者好きな奴だな。貴様は」

砂皿が呆れたように言う。が、ステファニーは全く動じない。

「えっと…その…砂皿さんは…私の為に何度でも戦場から戻って来てくれますか?」

ステファニーの半信半疑の質問。
何度も繰り返しになるが、戦場では100パーセント生還する事は保証できない。
750 :ステファニー「ったく。砂皿さん、起きてくださいよー。私はヒマヒマなんですよ?」ラスト [sage]:2010/10/21(木) 07:29:23.51 ID:ed0uceE0
だが、砂皿緻密という男の経歴は燦然と輝き、事実彼はあらゆる戦場で生き残っている。
彼なら今後も怪我を負うことはあっても、死ぬことはない、とステファニーは思う。

(俺はとんでもない奴を弟子にしてしまったようだな…あまつさえ、こいつを守ってもいいと思いはじめている)

「あぁ。戻ってこよう。何度でも。貴様の為に生き甲斐を見出す男が一人くらいいてもいいだろう。それと俺なら…」

なんですか?とステファニーは怪訝な顔をする。
砂皿が自信に満ち、それでも奢り高ぶらないとでも言いたそうな表情を浮かべる。

「俺なら、どんな状況であっても戦場で死ぬ事だけは絶対にありえない」

かつて、爆薬で死ぬことはないと豪語した男が自分自身にさらに高いハードルを課した瞬間であった。

――そう、爆薬うんぬんではなく、戦場で死ぬ事自体を全然否定する力強い言葉。

「にゃはは。嬉しいですっ☆砂皿さん、大好きですよ」

ステファニーは最高の笑顔を砂皿に向ける。

「全く…貴様という奴は…」

ふっ、と砂皿は笑う。

彼のいつもいかつく眉間によっているしわがととれた瞬間であった。

おしまい
751 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 07:30:52.01 ID:ed0uceE0
おしまいっす。
誤字脱字、描写の雑さは勘弁な。精進すっから。

ちなみにフレンダはステファニーと親戚って思ってるのは俺だけか?
じゃ、またねー
752 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 07:34:56.18 ID:rJ6sNwAO
>>751
乙ン

>>698
みことにっきの人だよな!懐かしくて全裸になった俺を誰か
753 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 08:31:32.31 ID:bCBn2kDO
乙! 砂皿さん渋くて好きだ
754 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 10:50:18.32 ID:Uxn67Tko
垣根「友達がほしいんだが」
ってスレの2スレ目ってもうある?
755 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 14:57:13.31 ID:.IpKBo.o
無い
>>1のスレ建てを待ってる状態
756 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 17:57:42.62 ID:QFhM8g.o
>>751これも例にもれずだがたまに投下される砂皿とステファニーSSが好きだ!
二人のコンビにハマっちゃいそう☆
乙!
757 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 19:09:41.65 ID:tDscV.AO
ていとくんと愉快な〜、の続きってあるのかな?
それとも荒らされたまま終わっちゃったの?
758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 22:37:56.20 ID:ONkIPbM0
禁書と平沢進の親和度は異常
だれか禁書×師匠でSSかいてー
759 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 03:53:27.95 ID:KixOrBs0
ちょっとだけど、せっかく書いたので投下をば
ロシア編、もし一方さんサイドと御坂が接触してたら、パラレル妄想の結果
出だしだけ

4〜5レスお借りします。
760 :もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 1 :2010/10/22(金) 03:59:19.61 ID:KixOrBs0

死傷者を出さなかったとはいえ、ハイジャックなんて犯罪行為にまで手を染めてまでやって来たロシア。
かすかに秋の訪れを感じさせる秋風に包まれた学園都市とは真逆の、視界一面に白銀が広がる極寒の地。

氷点下の世界から身を守るために防寒がばっちりな冬服で身を守っている少女、御坂美琴は、
口を覆うように両手をかぶせながらあわい呼吸を繰り返す。
ハァ、と肺の中の空気を排出するたびに、厚手の手袋の隙間から半透明な息が大気中へと漏れていく。


(さて、ここまで来たのは良いけれど。こっからどうやってアイツを探そうか)


アイツを見つけるためだけに、国境すらも越えて追いかけてきた。
液晶画面の端に見覚えのあるゲコ太ストラップを見た時から、ただ美琴は無我夢中でここまで飛んできた。


(なーんか、媒介にできそうなものは……何もないか。あるのは雪、雪、ずーっと雪ばっか)


首を動かし周囲の様子を確認するも、辺り一帯は雪原。
能力を介して干渉できそうな電子機器類は一切存在しない。


(……携帯端末を使って情報を集める他なさそうね)

「さっさと見つけて、心配かけるなって一発引っ叩いるんだからッ!!」


上着のポケットにしまいこんでいた携帯端末を取り出しながら、彼女は決意を新たにした。
761 :もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 2 :2010/10/22(金) 04:01:52.24 ID:KixOrBs0

美琴は慣れた手つきで携帯端末のボタンを操作していく。
そのたびにゲコゲコ、可愛らしいカエルの鳴声が鳴った。

緊張感が支配する戦争の中心地には不釣り合いの間抜けな音。

しかし、それが単独でハイジャックを成功させるような実力者の本性が、
実はファンシー系グッズをこよなく愛する一四歳の女子中学生ということをひっそりと証明していた。


(大した情報はないわね……。なにか、ジャックできそうな電波回線とかあるといいんだけど)


各勢力の現状の配置図、自分の現在地点、数分後に行われるドンパチの指示など。
世界大戦に関する情報はいくつか手に入るが、とある少年に繋がりそうな有益な情報はなに一つとしてない。


「この際、能力の出力をあげて空気中の電磁波を辿る、ってのは駄目か。
 ただでさえ学園都市は世界中の国とドンパチやってんだから、『能力者』が居るってばれたら色々メンドイ」


一応、自分は発電系能力最高峰の学園都市第三位。
学園都市と敵対している側の人間に見つかるのは避けた方がいいだろう、と結論づける。
一人のお節介やきの男を探しに来ただけであって、美琴は戦争の奥深くにまで関わるつもりは鼻からないのだ。

それに、学園都市側にみつかるのも避けたい。

ただでさえ外出許可をとらずに単身ロシアまで飛んできたしね、と美琴を頭をがりがりと掻き、


「わざわざ、自分から『ここにいますよ〜』なんて馬鹿げた真似はしないほうが、利口ってもんよね」
762 :もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 3 :2010/10/22(金) 04:04:15.85 ID:KixOrBs0

学園都市が参戦している戦争の中心地。
AIM拡散力場の観測・補足する専用機器がないとは断言できない。


(……ここでは、できるだけ能力使用は控えたほうかよさそうかも)


そのような考えに至り、常日頃から全開バリバリでビリビリ発電している少女にとっては苦行のような現状に、ため息がひとつ。

気になる人を追って海外へ。

まるで安っぽい映画のヒロイン役を美琴がこなしていると知れば、
友人たちは「すごい、すごい! 一人の男性を海外まで探しに行くなんてまるで映画みたい」と
頬を上気させ夜景よりも綺麗な光を瞳に輝かせながら、キャーキャーと騒ぐかもしれない。

つい先日まであった日常を思い出し、美琴はふっとやわらかな笑みを浮かべた。


「さーって、私も早くみんなの所に帰りたいし、ぱぱっとアイツを見つけるとしますか!!」


携帯端末でここから数キロ離れた地点に軍事用のアンテナを有する基地があることはすでに確認済。
電柱、アンテナなにひとつないここよりは多少マシなはず。
まずはそこを目先の目的地に決めると、美琴は携帯端末の画面を閉じ、再び上着のポケットへと仕舞い込んだ。


(ここまでやているのだから、みつからないなんて無様な手柄だけは手に入れたくない)
763 :もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 4 :2010/10/22(金) 04:07:11.76 ID:KixOrBs0

絶対に、見つけ出す。

美琴がそう呟き目的地の基地へと歩を進めようとした途端。



「――――ッ!!」



ドガシァアアア!!!



脳に直接叩きこまれる超音波にも似た衝撃と、後方から聞こえてきた雪を蹴散らす轟音。

不意をつかれたように脳内に流れ込んできた脳波に、美琴の思考が停止する。
以前にも、感じたことのある電子信号。
脳波の強度は劣るが、本質的には自分とまったく同質のものである、ソレ。


「ぶっひゃああァ! こりゃ面白い展開だね。ミサカにも予想外だよ!!」


慣れ親しんでいる声のようで、それでいて少しばかり大人っぽい声が聞こえ、美琴は勢いよく振り返った。
舞い上がった雪煙りが次第に落ち着いていく。
轟音をもたらしたであろう原因の姿がわかるにつれて、美琴の目が見開いていった。


「なになに、コレ。なんなのかなこのコレ!! 
 ミサカシリーズ大集合ってかぁ? おっもしろーい ぎゃははあああ♪」

764 :もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 5 :2010/10/22(金) 04:09:35.78 ID:KixOrBs0

声の主は、一七,八くらいの女性であった。
茶髪の髪をボサボサのまま放置しており、目の下には浅黒い隈のようなものがある。
来ている白い戦闘服は、年相応的な体つきの肉体にぴったりと張り付くような形で少し艶めかしい。
人を嘲るような笑いを浮かべているが、左腕を包むように巻かれている包帯とそれを固定するギブスがなんとも痛々しくみえた。

雰囲気、話し方、外見年齢。
全てにおいて若干異なるが、全てにおいてほとんど美琴と同じような見た目。


「ど、いうこと……?」


美琴は突然現れた目の前の人物に目を白黒とさせる。
彼女のあっけに取られた能面のような顔を見て、白い戦闘服の女はさらに口を歪ませて笑った。


「はじめまして、お姉様(オリジナル)。
 このミサカは第三次製造計画でつくられたミサカだよ」


女は、ケラケラと腹を抱えて笑い声をあげながら宣言する。

 
「―――そうだね、名乗るとしたら『番外個体(ミサカワースト)』かな?」

765 :終り :2010/10/22(金) 04:14:00.39 ID:KixOrBs0
番外個体と一方通行がエリザリーナの居る基地の周辺でスパイ狩り?をしているところ辺りを想定。
番外個体と打ち止めの存在に戸惑ったり、
一方さんと一発触発になりつつも一時的に協力関係をなったりする御坂を妄想。

とりあえずココまでしか書いてないけど。
お邪魔しました。
766 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 09:25:41.54 ID:Tm0F7p.0
>>おもしろかった!
続き書く計画があったら是非!
767 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 12:38:21.26 ID:q0ZIoMYo
これはこの先どう展開するかwwktkするなぁ
いつか続きが投下されるのを待ってる!
768 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 16:05:20.37 ID:tP0jdN.0
これは続き気になるなあ
>>765乙です
769 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 16:39:42.23 ID:q0ZIoMYo
話題ぶった切りで悪いけど、皆は御坂妹figmaって予約した?
一体何号が当たるのか楽しみで仕方ないんだけど・・・
当たった個体をSSに出演させようとか思うくらいにはww

大当たり個体当てた人が万一いたら報告よろwwww
770 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:07:02.30 ID:FeRxwX2o
>>769
769見て今予約した
20000個も売れるのかなと思いつつも楽しみだな
771 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 19:13:45.21 ID:7wHAGRco
その内の約半数は……
772 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:17:25.77 ID:RQOeVYAO
おい やめれ…
773 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:19:52.63 ID:VOP.IgUo
9982当たったらリアルに泣く
774 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:28:04.17 ID:Nmo8ycSO
何か書きたいのに話が思い浮かばない。
という訳なんで誰か何かしらの「お題」や「案」をわたくし目に下さい。
禁書関連なら何でも良いので
775 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 19:32:58.48 ID:q0ZIoMYo
>>774
ビアージオとテッラのBL
776 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:33:29.33 ID:7wHAGRco
>>774
上条のクラスで試験勉強

昔自分でボツったのを人に託す!
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:34:16.62 ID:bHnEejEo
>>774
言ったな?言ったな?

フィアンマさんとオッレルスの三角木馬R−18な
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:36:46.88 ID:IfGVd5go
>>774
上条×一方がいいと思います。
                 ∧/V)_ ノヽ、
              /⌒)<  (⌒´ o`⌒Y)/〉
           Z7´ o  ノ个(__人  八)^⌒)ー(_
          くて  人_)(人__厂乙(_ °´)r'て
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:37:47.04 ID:81FhT6DO
デレ麦のんと浜面のイチャイチャ(どつき漫才風味)
780 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:40:19.44 ID:81FhT6DO
>>779
安価つけるの忘れてた
>>774
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:40:38.53 ID:XjLF2/20
>>774
一方さんがショタになる話
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:42:25.09 ID:4.4uju60
>>774
インデックスさん打ち止めさん滝壺さんによる自分のヒーロー自慢大会
783 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:52:30.81 ID:t3W0gIMo
>>774
釣りに見えてきたww
贅沢は言わないよ、
一方×ヴェントか
一方×マタイか
一方×ローラか
一方×イギリス女王か
一方×アレイスターか
一方×エイワスか
一方×コーヒーか
一方×猫か
一方×電極か
一方×幸せ指数
のどれかならなんでも書いて欲しいよ
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:53:37.08 ID:Nmo8ycSO
>>782

そ れ だ  !

ってか、ビアージオとテッラは面識無いでしょうよ
785 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 19:54:39.05 ID:q0ZIoMYo
一番書くのにそれだけはやだって言われそうなのを選んだだけですようん

ごめんなさい、俺以外のから選んでください
786 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:56:42.12 ID:bHnEejEo
>>784
そんなのは問題じゃないんだ
二次創作ってのは所詮IFなのだから、無理に接点を求める必要は ない


という事で誰かエイワス×土御門書いてよ
787 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:05:43.63 ID:4.4uju60
>>786
何故か一方絹旗が結構数あったりするしな
エイワス土御門は前無かったっけ?
788 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:08:03.01 ID:bHnEejEo
>>787
あぁあったよエイワス×土御門のきっかけは俺だし
一方絹旗多いよなぁ
同じ人が好きでずっと作ってるのかもしれないけど
789 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 20:11:05.91 ID:q0ZIoMYo
奇抜なカップリングというとVIPに安価で相方決める形式のスレを立ててた人がいるな
一周目二周目共に普段見れないカップルがいっぱいあってすこぶる楽しかった
790 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 20:16:30.38 ID:Tm0F7p.0
>>774
土御門とあわきん
海原とあわきん
頼むわ
791 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:19:00.92 ID:DsQz2Tso
figma妹達ってシリアル番号入ってんだよね?
10032とか当たった人歓喜やん

そしてやっぱ20000は見た目変わってくんのかな?
792 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:21:04.34 ID:sD4OwaQo
海原×あわきんや海原×ミサカ蛇は意外とないから困る
793 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:22:28.34 ID:5rOCn9wo
幻想止めもある意味、奇抜だよな。
幻想止めの長編ってあるか?
794 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:28:10.46 ID:t0Wz.6U0
>>774
百合子×上嬢で
795 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:39:47.40 ID:s5L4KYAO
>>790
>土御門とあわきん
今書き貯めてるのがそうなりそうなふいんきなのだがー、ここは>>774に譲るんだぞー
796 :とあるヒロインの自慢目録 [sage]:2010/10/22(金) 20:41:05.96 ID:Nmo8ycSO
禁書「とうまはね、一人の泣いてる人のために、たった一人で二百人もの武装シスターズにケンカを吹っ掛けたんだよ!」エッヘン

滝壺「はまづらはね、私を守るためにたった一人で学園都市を敵に回してレベル5を退けたんだよ」エッヘン

打ち止め「あの人はね、たった一人で一万人以上の妹達を殺してきたんだよってミサカはミサカは負けずに対抗!」エッヘン

禁書「えっ」

滝壺「それは駄目な部類に入る……」

打ち止め「あれれ?」

――――――――――――――――
禁書「当麻はね、私を悪い奴から助ける為に一人でロシアまで来てくれたんだ!」エッヘン

打ち止め「あの人はね、ミサカのために血を流しながら歌い続けてくれたんだよってミサカはミサカは頬を赤くしてみる」テレテレ

滝壺「はまづらはね、私達を助けるために学園都市暗部の女の人を動けないように撃って、それから手近な洞窟へ連れ込んで……」

打ち止め「」ガクブルガクブル

禁書「チビッコの前でそんなグロい話は駄目なんだよ!」

滝壺「あれれ」
797 :とあるヒロインの自慢目録 [sage]:2010/10/22(金) 20:41:48.78 ID:Nmo8ycSO
打ち止め「あの人はね、とってもファッションに詳しいんだよってミサカはミサカはあの人の以外な一面を暴露」エッヘン

禁書「ぷっ、あんなウルトラマンみたいな格好で?」クスクス

打ち止め「あァん?」カチン

禁書「どこぞの悪党()笑 と違ってとうまはおしゃれで、髪をセットするのに毎日50分もかけているんだよ!」エッヘン

滝壺「ハッ、50分の結果がウニとか」ケラケラ

禁書「ぁんだと」ブチッ

滝壺「はまづらがおしゃれなのはいうまでもなく、はまづらは書類偽造から無免許運転まで出来るスーパー器用ボーイなの」エッヘン

打ち止め「スーパー不良ボーイの間違いなんじゃ無いのってミサカはミサカは次々出て来る犯罪歴に飽きれ顔が隠せない」フン

滝壺「……クソ餓鬼が」

禁書「……」

打ち止め「……」

滝壺「……」

禁書「……けなし合いは不毛かも」

滝壺打ち止め「……そだね」
798 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:42:29.05 ID:Tm0F7p.0
>>795
譲んなくてよくね?
別に皆書きたきゃ書いてけばいいし。

と短編しか書いたことのない雑魚が言ってみる。
799 :とあるヒロインの自慢目録 [sage]:2010/10/22(金) 20:42:49.37 ID:Nmo8ycSO
打ち止め「あの人はね、いつもミサカのピンチに駆け付けて、助けてくれるミサカのヒーローなのってミサカはミサカは言ってて少し恥かしかったり」クネクネ

滝壺「はまづらはね、いつも優しくって一途に私だけを見ててくれて、それでいてとっても優しい」モジモジ

禁書「とうまはね、目を話すとすぐに女の子と一緒にいるんだよ……この前もロシアで知らない娘と歩いてたし、短髪やいつわやかおり何かも狙ってるっぽいし……」シュン

打ち止め滝壺(ウワッ……)

禁書「そのくせ全くそんなのに気付かないし、ドンドンライバルは増えて行くし……もうやだ」グスッ

滝壺「大丈夫、私はそんなインデックスを応援してる」

禁書「……りこう」

打ち止め「今日は嫌なこと忘れてパーッとやろうよってミサカはミサカはオレンジジュースを渡してみる!」

禁書「……らすとおーだー」

滝壺「私達はインデックスの味方だから」

禁書「ありがとう! 私、頑張るんだよ!」

全員「かんぱーい」カチン

その夜学園都市某所で行われた宴会は明朝まで続いたという……

終わり
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:46:08.33 ID:AjUdLbco
乙!
しかしひらがなで「りこう」って書くとシュールだなww
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:46:13.96 ID:Tm0F7p.0
乙です。仕事はやいな!

その宴会に女大集合させて言いあいとか妄想したわ!
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 20:46:37.63 ID:q0ZIoMYo
お見事、和んだ
逆にヒーローサイドや各サブヒロイン(美琴&番外&むぎのん)で同じフォーマットってのも面白そうだなぁ
803 :>>774です。 [sage]:2010/10/22(金) 20:46:57.45 ID:Nmo8ycSO
どうやら俺に長編は無理かも、
けど自分が書きたいものがかけたのでそれで満足しておきます。
オチが無いとか言わないで!

次は『誰も考え付かないようなカップリング』を考えてみようと思う……
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 20:50:50.47 ID:4.4uju60
乙ー、早いなぁ
モテるってのは罪だね。上条さん早く戻ってきてあげて欲しいな
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 21:03:38.14 ID:81FhT6DO
乙乙
三人とも可愛すぎワロタ
主人公3人バージョンマダー?
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 21:14:19.36 ID:lwfg8jU0
乙!
なんというレスポンスの速さww
みんなかわいいのう

上インもので小ネタ2レスもらいます
どっかで見たことあるような気もするけど、既出だったらごめん
807 :インデックス「とうまー」 [sage]:2010/10/22(金) 21:15:17.04 ID:lwfg8jU0
「とうまー」

「はい醤油」


「とうまー」

「駄目だ。さっきおやつ食べたばっかりだろ」


「とうまー」

「そうだな。久しぶりにどっか二人で遊びに行くか」


「とうまー」

「そ、そんな甘えた声出したってこの高級アイスは買いませんよ。上条さんは誘惑になんて負けたりしないんだから!」


「とうま!」

「いやもうお前の魔術関連のウンチクは聞き飽きたんだよ。はいはいインデックスちゃんはすごいですねーえらいですねー」


「とうま!」

「違うんですよインデックスさん、これは不可抗力ってやつで! やめて、歯をギラつかせないで!」


「とうま!」

「うわ、抱きついてくんな! ゴキブリなんてそう珍しいもんじゃないだろ。ちょっ、近ッ! 離れろって、いろんな意味でヤバいから早く!」
808 :インデックス「とうまー」 :2010/10/22(金) 21:18:59.97 ID:lwfg8jU0
「とうま」

「何そんな暗い顔してんだよ。入院つっても、今回はそんなたいした怪我はしてねえってごめんやっぱ重症です絶対安静ですだから噛み付かないでお願いしますっ!」


「とうま」

「いやー今回ばかりはさすがにやばかったですよ上条さんも。まああの子を無事助け出せたからよかったけどさ。……どうしたインデックス、今日はやけに静かだな。はっ、もしやこれが嵐の前の静けさってやつなのか? そうなのか!?」


「とうま」

「インデックスか……。悪い。ちょっと、休ませてくれ。大丈夫、寝てれば、すぐ治るから」



「とうま」

「必ず帰ってくる。絶対に生きて帰ってくるから。だから泣くなって。……そうだな、帰ってきたらすき焼きでもしようぜ。貧乏学生の上条さんちですき焼きなんてそう食べられるもんじゃないんだからな。お腹すかせてまってろよ」





「とうま」

「私おなかすいちゃった。すき焼きが食べたいかも。おいしいお肉をいっぱい食べたいんだよ」

「ああ、別にすき焼きじゃなくてもいいよ。そうめんとか。毎日だと飽きちゃうけど、たまには食べたくなるんだよ」

「もうこの際何でもいいよ、お腹いっぱい食べられるなら。これ以上待たされちゃったら、お腹がすきすぎて泣いちゃうかも」

「もう、本当に何でもいいよ。何でもいいから。料理なんていらないから。だから――」


「とうま」









 
以上です
数行で場面がポンポン変わるから分かりにくかったかもしれない
台詞だけだと本当に難しいな
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 21:37:25.04 ID:cNQy9iAo
なぜ悲恋なんですか!!悲恋っぽいのは22巻でやったじゃないですか!!
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 21:56:03.88 ID:4.4uju60
上条さん、その涙の理由を変えてやってくれぇ……
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 22:21:40.87 ID:RQOeVYAO
シリアスのインさんは
いろいろ活躍して 好きだけど
普段のインパクトさんは駄目だ。
812 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 22:25:53.33 ID:RQOeVYAO
>>774
一方さん×滝壺、一方さん×あわきん
上条さん × あわきん
を熱烈に希望しますぜ!
813 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 22:26:29.41 ID:QCZwMADO
ttp://www.mypress.jp/i/list.php?writer_id=kamisra2&mycategory_id=47261
814 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 22:28:27.62 ID:bHnEejEo
あれ、上イン読むの大好きだけど読んでたらなんだろうこの気持ち哀しくなる
ブブワッ(´;ω;`)モワッ
815 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 01:15:32.14 ID:rSbkfPwo
あああうわあああつれえええええ
GJ、GJ凄いこういう雰囲気好きだけどつれえええええ
816 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:34:04.69 ID:8KEFCKc0
番外編です
817 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:36:28.68 ID:8KEFCKc0

ローラ「これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ」

ステイル「……」

神裂「……」

シェリー「……」


ローラ「本日集まってもらったのは他でも無い。いよいよ学園都市に侵攻する事を決意したりけるのよ!」

ステイル「それはまた思いきった決断ですねアクビ。なぜこのタイミングで?」

ローラ「ノリで」

シェリー「はぁ?」

神裂「それで、具体的にはどの様にして攻め込むのですか?」

ローラ「その辺の抜かりは無き事よ神裂」

神裂「さすがはアクビですね」

ローラ「アクビ言うなお前ら。神裂、日本にはカミカゼアタックといういと素晴らしき戦術がありけるのよね」

神裂「一応、太平洋戦争末期にはその様な戦術を採用していましたが…」

ローラ「そう! カミカゼアタックなのよ!」
818 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:37:44.46 ID:8KEFCKc0

シェリー「学園都市侵攻作戦とかけまして」

神裂「カミカゼアタックと解く」

ステイル「その心は?」

ローラ「全員当たって砕けろぉ!! イエ―イはじけてまざりけるのよ♪」

ステイル「灰は灰に、塵は塵に」

シェリー「いくよエリス!」

神裂「七閃!!!」

ローラ「ちょっ!!冗談だってばアッー!!!」


【しばらくおまちください】

819 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:38:56.53 ID:8KEFCKc0

ローラ「相変わらずうちの部下は血の気が多きことなのよ」

ステイル「相変わらずうちのトップも馬鹿でなによりだ」

シェリー「つーか本当にどうすんだよアクビ」

ローラ「どうしようマジで」

神裂「何か策があったはずなのでは?」

ローラ「だからカミカゼ」

ステイル「……(ギロリ)」

ローラ「すみません、何も考えてませんでした」

シェリー「策士のアンタらしくないわね、このマヌケ」

神裂「まったく、まだ宣戦布告する前だったから良かったものの。このマヌケ」

ローラ「え!?」

神裂「……何ですかその予想外デスみたいな反応は?」

シェリー「まさかこのアクビ…」
820 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:40:02.86 ID:8KEFCKc0

【数時間前】


ローラ「聞こえたるか!? この引きこもり!!」

アレイスター「会談の予定は入っていなかったはずだが」

ローラ「宣戦布告よ! 貴様をその水槽から引きずり出してまな板の上でピッチピッチ跳ねさせてやりけるのよ!!」

アレイスター「これは水槽ではない。あと私は魚は苦手でな」

ローラ「うっさいバーカバーカ!! 覚悟しとけよドザエモン!!」

アレイスター「ステイル達も大変だな…」



ローラ「という事なのよ。テヘッ♪」

ステイル「我が身を食らいて力となせ! イノケンティウス!!」

シェリー「ぶっ殺せエリス!!」

神裂「salvare000!!!」

ローラ「ぬわーなりけるのよ!!!」


【しばらくお待ちください】
821 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:41:36.22 ID:8KEFCKc0
ステイル「それで、どうするんですかアクビ」

シェリー「いざとなったらコイツの身柄を学園都市に差し出すか」

ローラ「おまっ! そんな事したらこの美しき最大主教が野蛮で性欲を持て余した学園都市の男衆に汚されてしまうのよ!」

神裂「もう十分汚れてるでしょ」

ステイル「学園都市は比較的ロリコンが多いから大丈夫です。少なくとも熟女に興味のある人間は居ないかと」

ローラ「汚れてねェし! 熟女じゃねェし! ピチピチの17歳処女だし!」

神裂「ではステイル、統括理事長との交渉をお願いします」

シェリー「次の最大主教は誰がなるんだ?」

ローラ「ちょ! もうそこまで話を進めたるの!?」
822 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:42:29.08 ID:8KEFCKc0

ステイル「なんですか元最大主教」

ローラ「待ていなのよ! まだ策はありけるのよ!!」

ステイル「却下」

ローラ「お願いします聞いてくださいせめて話だけでも」

神裂「はぁ…まあ良いでしょう。辞世の句ぐらいは認めてあげても」

ローラ「ふふん! まさかこの手を使う時がきたるとはな!」

シェリー「早く言え」

ローラ「はい…実はドイツのグンツェンハウゼンに行ってきました」

ステイル「それで?」

ローラ「封印を解きました」

神裂「封印? 一体何のですか?」

シェリー「おい…まさか…?」
823 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ [sage]:2010/10/23(土) 04:43:59.55 ID:8KEFCKc0

ローラ「ナチス最強の爆撃王にして歴代最強の聖人よ。まあ列聖はしてないけど」

ステイル「………」

神裂「……」

シェリー「……」

神裂「ちなみに相棒はどうするのですか? 閣下一人ではスツーカを操縦できませんよ?」

ローラ「なんか適当に誰かを拾いたらしいわ」

シェリー「拾われた奴も哀れなくらいに不幸だな」






【その頃】

ルーデル閣下「入院してる暇はないぞカミジョー! さあ出撃だ!!」

上条「ちょっ!! 不幸だああああああ!!!!!」
824 :これより必要悪の教会緊急会議を始めたるのよ :2010/10/23(土) 04:46:16.85 ID:8KEFCKc0
以上です。「ルーデル閣下って聖人だったんじゃね?」
と考えて思いつきで書いてみました

知らない人はぜひアンサイクロで調べてみて下さい
825 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 04:48:11.04 ID:Te5ifqMo
まさかこのスレでルーデル閣下に会える日が来るとは思わなかったwwwwww
乙!
826 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 06:44:26.90 ID:wql3goDO
乙! ルーデルとかシモヘイヘあたりはマジ聖人
827 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 07:53:24.87 ID:4UW2dR2o
乙!
舩坂弘ならアックアとかねーちん達と素手で勝負ができそうだww
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 08:31:50.80 ID:IOpC6gAO
え ルーデルってドイツでしょ
こっちはイギリスじゃん…
ちょっと強引すぎじゃね?
829 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 09:21:27.55 ID:B5rq6mUo
ルーデル閣下降臨wwww
830 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 09:41:38.27 ID:FbtrtgDO
カミカゼと呼ばれる特攻は成功しても敵機に大きな損傷を与えることが少なく、概ねハイリスクローリターンで戦後大体の国で効果的な戦法でないと言われている

ついでにイギリス清教(作中の十字教)が自殺を禁じているかどうか知らんが自爆行為を宗教のトップが口走っちゃいかんだろう

少なくともイエーイなんぞと軽々しく言う言葉ではない
831 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 09:44:03.88 ID:3YuXUB2o

ストパンの方のルーデルかと思ったのは俺だけだろうww
832 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 09:58:59.19 ID:cbIRPYUo
ルーデスかと思ったのは俺だけでいい
833 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 10:08:02.30 ID:IOpC6gAO
>>830
ヘンリー8世の歴史を踏襲してるから、宗教のトップは女王でしょ

それにローラは必要悪の教会を束ねてるから大主教の首席に立ってるわけだし
元々が必要悪の教会という汚れ役のトップなんだから別に問題無いと思うが
834 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 10:33:03.81 ID:4BsFaj20
あんまり細かいところは気にしないで純粋にSSを楽しめば良いと思うな
自分は普通に面白かった
>>824 乙です
835 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 11:08:19.42 ID:0xUU7wYo
乙!こういうノリは好きだww
836 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 12:13:58.04 ID:pSq4RYDO
ルーデル閣下ww
837 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 12:29:21.69 ID:T7jGZEU0
イギリスならダグラス=バーダーとか出しても面白かったな。
多分面白いの俺だけだけど
838 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 14:04:24.15 ID:xgQ32y2o
相変わらずの大馬鹿クオリティで安心した
839 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 20:03:37.09 ID:tIYFM/.0
SSって顔文字使わないほうがいいのか?
840 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 20:12:32.50 ID:zQWAUbMo
場合によるんじゃね?
俺は普通使わないけど前に台詞代わりに使ってみた事はある
841 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 20:36:24.55 ID:.mTb7QDO
セリフの後ろに擬音入れる方が一般的だな
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 21:34:20.25 ID:tIYFM/.0
ここ投稿テストして平気?
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 21:36:58.40 ID:zQWAUbMo
>>1へどうぞ
SSちょろっと投下して反応みたいならここにどうぞ
844 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 03:53:01.52 ID:ILctpfI0
ちょっとレスを借ります
845 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 03:54:14.40 ID:ILctpfI0

ルチア「はぁ…」

アニェーゼ「どうかしましたか?そんな大量に二酸化炭素を排出して」

ルチア「地球に優しくない車みたいな言い方しないでください」

アンジェレネ「アニェーゼ、アニェーゼ」

アニェーゼ「何ですかアンジェレネ?」

アンジェレネ「先日、アニメ禁書目録の第三話が放送されましたよね」

アニェーゼ「そうですね」

アンジェレネ「私とルチアが初登場したんですよ。まあ正確には2話でちょこっとだけ出てましたけど」

アニェーゼ「そう言えばそうでしたね。アンジェレネはとても可愛かったですよ」

アンジェレネ「やめてください、照れるじゃないですか/////」

アニェーゼ「ルチアは……うん、まあ良かったんじゃないですか?とても“迫力”があって」

ルチア「ッ…」グサッ!
846 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 03:56:38.73 ID:ILctpfI0

アンジェレネ「アニェーゼ! ルチアはその事で悩んでるんですよ!!」

サーシャ「そうなんですか? でもなかなか見事な“顔芸“だった思いますよ」

ルチア「なんですかみんなして顔芸顔芸って! まあ確かにあの時はあんな感じでしたけど! でもあの顔芸は酷過ぎるでしょう!!」

アニェーゼ「落ち着いてくださいルチア」

アンジェレネ「アニェーゼ、実は昨日、お仕事でルチアと一緒に孤児院に行ったんですよ」

アニェーゼ「ほう」

アンジェレネ「そしたら、施設の子供達がみんなルチアの事を恐がっちゃって……」

アンジェレネ「第三話が放送される前はみんなルチアに懐いてたんですよ?
       でもあの顔芸を見てから、みんなルチアを避ける様になっちゃったんです」

ルチア「話しかけただけで失禁した子もいました…」

アニェーゼ「それよりもイギリスの孤児院で子供達が禁書目録を見てる事の方が激しく気になりますけど」

ルチア「錦織ィ!! この異教のク(ry)」

アニェーゼ「落ちつけ、そして中傷はダメですよ。あと私達も改宗したんで本家からすりゃ異教徒でしょうが」
847 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 03:57:43.82 ID:ILctpfI0

ルチア「ですが、このままでは子供達が…ぐすっ…」

アンジェレネ「鬼の目にも涙 (ぼそっ)」

ルチア「あァ!?」クワッ

アンジェレネ「ひっ!なんでもないです!」

アニェーゼ「確かにこの顔芸は軽いトラウマになりそうですね…」

ルチア「どうすれば良いのでしょうか? これも主が私に与えた試練なのでしょうか?」

アニェーゼ「まあそのうち何とかなるんじぇねぇですか?」

ルチア「そんな無責任な」

アニェーゼ「いやだって自業自得でしょうが」
848 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 03:59:34.34 ID:ILctpfI0

オルソラ「アニェーゼさんも他人事ではございませんよ?」

アニェーゼ「オルソラ、いつからそこに?」

オルソラ「最初からでございます」

オルソラ「おそらく第四話はオルソラ教会での戦闘になるのでございましょうね」

アンジェレネ「あっ…そう言われてみれば」

オルソラ「そうです。私が252人のシスターにフルボッコに…ふ・る・ぼ・っ・こにされたシーンなのでございますよ。特にアニェーゼさん」

アニェーゼ「……」ダラダラ(冷や汗)

ルチア「ナカーマ」

アニェーゼ「ちょっ!いや!えっ!いや待て待て!」

アンジェレネ「これでアニェーゼも子供達に恐がられるようになるんですね」

ルチア「アイツに近付くと罵られながら踏まれたり蹴られたりするぞーって感じですね」

オルソラ「子供達は逃げるかもしれませんが、ちょっと変った大きいお友達が寄って来るかもしれないのでございますよ。
     例えばこれを書いてる人とか」
849 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 04:01:28.41 ID:ILctpfI0

アニェーゼ「そんな…私はどうすれば…?」

オルソラ「自業自得なのでございましょう」

アニェーゼ「錦織ィ!! この異教のク(ry)」

アンジェレネ「ダメですよアニェーゼ、しかもこれはほぼ100%自業自得でしょう」

アニェーゼ「アンジェレネだって人の事は言えませんよ! 252人にはあなたも含まれてるんですから!」

アンジェレネ「私はリンチには参加してませんよ」

アニェーゼ「虐められてるのを知りながら止めなかった人も同罪ですよ!?」

ルチア「主犯格が何を偉そうに」

アンジェレネ「あんなトリップ状態のシスター200人を私一人で止めるとか無理ゲーですよ」

オルソラ「上条さんはたった一人で助けに来てくれたのでございますよ」

アンジェレネ「アドリア海の女王の時もかっこ良かったですよね」

アニェーゼ「そうだ! それですよ!」

ルチア「まだ私達にも挽回のチャンスはあるじゃないですか!」
850 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 04:02:35.86 ID:ILctpfI0

オルソラ「しかし、上条さんがヴェネチア旅行に行くのは大覇星祭の後なのでございます」

アンジェレネ「おそらく2クルー目になりますから、下手すれば来年まで”顔が怖いシスター”という印象は免れないかも…」

オルソラ「クリスマスの仕事にも支障が出そうなのでございますね」

ルチア「くきき…」

アニェーゼ「……ルチア、でも顔が恐いというのも悪い事ばかりじゃないですよ? 日本には”なまはげ”という文化がありましてね」

ルチア「くき?」
851 :とある元ローマ正教のシスターさん達 [sage]:2010/10/24(日) 04:05:23.88 ID:ILctpfI0
【その後】

ルチア「あはぎゃはッ! 異教徒はいねェかァ!!!」

子供達「うわー!」


アンジェレネ「結局、ルチアはあの顔芸を生かしてナマハゲ的なキャラで人気を取り戻しました。
       ちなみに今やってるのは、天草式から教わった鬼ごっこという遊びらしです」

アンジェレネ「しかし、これで良かったのでしょうか……?」

ルチア「アンジェレネ! 捕まえましたよ!」ぎゅっ!

アンジェレネ「ひゃわっ////!」

子供達「お姉ちゃん!早く早く!」

ルチア「待ちなさーい! 全員この手で捕まえてやりますから!」

アンジェレネ「………何かキャラが変ってる気がします」

アンジェレネ「ま、なんだかんだ言ってルチアも子供達も楽しそうですから、これで良かったのでしょう」
852 :とある元ローマ正教のシスターさん達 :2010/10/24(日) 04:09:31.47 ID:ILctpfI0
以上です

ルチアはかなり好きなキャラなのですが、あの顔芸は驚きました
ヴェネツィア編ではぜひ普通で少しツンデレなルチアさんを描いてほしいです
853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 04:14:14.74 ID:iyErYOQo
HOTなアニメネタですなwwww
まあ7巻じゃあ悪役、11巻だと救い出す対象と立場変わりますからね
放映日を期待しちゃいますね 乙です
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 11:53:15.52 ID:TU6ewowo
OPから既に顔芸やってる一方さんに謝れよ
855 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:40:34.69 ID:s2qH.mAo
>>723 の続き。
ほンとは、次スレ行ってからにしようとしたんだけど勢いが無かったからうpるかな・・・。
勝手でサーセン


鈴科百合子は本屋で立ち読みをする。
綺麗な肌、綺麗な髪、綺麗なセーラー服、潔癖症かと思うような綺麗さ。
しかし、これは能力を使う事によっての魅せ方であって、彼女が努力したかしていないかとすれば、演算をちょこっとやっただけと答えるだろう。
そんな百合子が立ち読みをする本。ファッション誌でもなく、情報誌でもなく・・・漫画でもない。
『チョコクッキーの作り方』
日付は2月8日。来る、2月14日である。

「こんなン・・・すぐにでも演算組めば出来そォだが・・・」

と、立ち読みをしながら独り言。誰にも聞こえない独り言、自分に言い聞かせる独り言。
『苦労とは最高のスパイスなのです!!』
脳内でとある先生の声が再生した。先日行われた、料理教室での出来事であった。
それを思い出すと、能力だけを使っての料理はやりたくなくなる。
少しでも自分の手で作る・・・と、少し前までは遥かかなたへと消えてしまっていた、百合子なりの『乙女心』が燃え上がっていた。

「これが一番良さそうだな」

立ち読みを辞め、レジへと向かう。
金を払いすぐに店を出る。向かう先は、菓子キッチンであった。

「この日の為に、満員御礼の菓子キッチンを借りたンだ・・・絶対失敗できねェ・・・」

第七学区の、隅の方に存在する貸しキッチン。表記では『菓子キッチン』となっており、作成者なりのギャグを魅せつける。
だからと言って、百合子は別に何とも思わないが。
菓子キッチンは、注文をすれば材料が買えると言う所。もちろん持ちこみも大丈夫である。
2月初めは、イベントにより女の子がここを使う。予約は半年前からしないと無理なほどである。
そんな満員御礼の菓子キッチンをどうやって予約したのかは、警備員騒ぎのレベルだった。

「来たな」
「ええ・・・」

百合子が、菓子キッチンの待合室で待っていると結標が入口から入ってくる。
二人とも緊迫の雰囲気を醸し出す。

「契約、誰にあげるのかを言わない」
「分かっている、それはこっちも願ってるしなァ」
「じゃあここにサインを・・・」

結標はどこからか、用紙を出す。
それを見た百合子は少しばかりイライラしていた。

「時間がねェ、契約破ったら死ンでもいい。俺らには時間がねェンだよ」
「そ、そうね・・・」
856 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:41:16.99 ID:s2qH.mAo
学園都市第一位である、鈴科百合子から出る風格が、結標を圧倒する。
相手が誰なのか、それがとても気になるが、自分が契約と言い張った以上絶対に聞けない。
結標自信誰にあげるのか・・・それも秘密であった。
百合子はさっそく材料をオーダーする。本に書いてある通りのチョコレートの量、砂糖、小麦粉などを注文していく。
結標は、道具を整理していた。能力は使っていない。この部屋に入った瞬間に、能力の使用は禁止。小萌の教えをきっちり守っていた。
数分後、オーダーした材料が届く。
この時期はチョコレートを大量に発注するのだろうか・・・と百合子は考えていたが、すぐに考えを消した。

「始めるぞ・・・俺達の戦いを」
「ええ・・・」

こうして二人の戦いは始めった。

「チョコレートは、切り刻むのか・・・」

トントントンと、軽やかなテンポで音が鳴り響く。
それぞれ適した量のチョコレートを切っていく。思いを込めて、切ってゆく。しかし・・・

「痛ッ・・・」

思いを込めすぎたのか、百合子から声が出る。
指を少しだけ切ってしまったようだった。
ちゅぱっと言う音がする。すぐに指を口の中に入れたのだ。

「大丈夫?」

と言いながら、結標はポケットから絆創膏を出す。
しかし、それを百合子は受け取らなかった。

「へ・・・いいンだよ。アイツには俺の血が入ったくらいがお似合いなンじゃねェか・・・?」

結標はゾクリっと背筋に寒気がし、鳥肌がたっていた。
顔は悪党面。しかし、考えている事は・・・少しばかり道を外した乙女である。

「そ、そう。まぁ気をつけて。チョコレート色じゃなくなったら、元も子もないわ」
「あァ、安心しろ」

また軽やかなテンポで、切っていく。

「ボウルに入れて、あらかじめ53℃のお湯を用意したから、湯せんにかけておくっとォ・・・」
「これでチョコレートはしばらく放置かしら?」
「違うな、薄力粉、コーンスターチ、ベーキングパウダーをふるっておく」

結標は言われた通りの物を、取り出しボウルにあけふるう。
ゆっくりと、ふるうのだった。

「あ・・・バターは常温でやわらかくしてるかァ?」
「ええ、大丈夫よ。問題ないわ」
857 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:41:48.77 ID:s2qH.mAo
テキパキと結標と百合子は進めていた。
ここまでの時間、わずか5分である。菓子レストランのリミットは、1時間。それまでに作らなければタイムオーバーなのである。
延長は出来ない、後が詰まって居る為に出来ないのだった。

「天板にオーブンシートをひいて、180℃に予熱だ」
「分かったわ」

言われた通りに、する。オーブンは二台あったので、それぞれやるべき事をした。
またボウルを用意し、バターと粉糖を入れる。
「ハンドミキサーなンてつかわねェ。楽なんてしねェ、使うのは自分の腕だけだ」
そういって、書いてある『ハンドミキサーを使う』欄を無視する。
「ふふっ・・・」
「何笑ってンだよ」

結標は、手を口に当て笑っていた。

「ごめんなさい、ちょっと前の貴女なら『ハンドミキサーなンて使うのは原始人ですかァ?指先一本入れれば、こんなの余裕なンですゥ』みたいな事言ってたんじゃない?ましてや今は、ハンドミキサーすら使わないなんてね・・・」

百合子はそれを聞いて、少しだけ考える。
結標の言い分は当たっていた。そもそも、昔の自分は卵の殻を割ると言う料理において初歩的な所まで能力に頼っていた。
小萌に、説教をされ・・・最強のスパイスと言う物に惹かれ、自分は料理をするのが好きになってゆく。
あの時は確かに、最強のスパイスに惹かれていた・・・が、今の百合子の考えは違うのである。

「昔の俺ならそう言ったかもしれねェな・・・そして、ちょっと前の俺は『最強のスパイス』に惹かれて苦労して料理をしていた。だがな、今は違うンだよ」

結標はかき混ぜながら、百合子の演説を聞く。
百合子も演説しながら、かき混ぜていた。
カシャカシャカシャと金属がこすれる音が鳴り響くそのそばで。

「今は能力も何も無い自分がもしも居たとしたら・・・そうしたら、俺は何も出来ねェクズなンじゃねェかってな。時々夢を見る、能力が一切使えなくなる夢だ。俺はまともに歩くことも出来ねェ。風呂にすら入れねェ。能力が無ければ、意味の無い存在だった。だがな・・・料理が出来るにつれ、その夢はシフトしていくンだよ。必要とされる人間になって行くンだよ。ちょっと前の俺なら、無能力者の存在なんてあって無いような物だと認識していた。・・・だがな、能力が無くても何か一つ自慢出来る者があれば、俺が超能力者だろォが、俺はソイツに負けてンだよ!!」

結標は、また考える。
自分も同じなのではないかと・・・。

「そうね・・・私も座標移動っていう能力を持って、自分の能力が恐ろしいと思った時期があったわ。だけど、今はちゃんと修行して・・・トラウマも克服してる。だけど、いくら克服しても能力自体が無くなったら何の意味も無い。出来ればそういう風にはなりたくないけど、そう言う風になった時に何か一つでも出来れば強みになると思うわ」

結標も自分なりに考えた答えを言う。
二人をここまで、熱くさせたもの。料理・・・それを狙ったのは小萌である。
小萌は、ここまで上手く行くと思っていたのだろうか?と百合子は考える。答えを知るのは小萌だけ、と自問自答する。
そうして、感謝をするのだった。

「あァ・・・強みだ。その通りだな」

百合子も結標の考えに賛成する。
そうして、二人が自分の考えを伝えあう頃・・・に、ボウルの中の者は白っぽくなってくる。
858 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:43:11.75 ID:s2qH.mAo
「そろそろ良いな。チョコレート入れるぞ」
「ええ、分かったわ」

チョコレートの入ったボウルから、生地の入ったボウルに移す。
ドロドロっとチョコレートが、入っていく。それを二人は慎重に行う。

「よし、無事に入ったなァ・・・」
「さて・・・次は・・・」

卵が二つ。
一人一つ右手に持って待機していた。

「卵ね」
「卵だなァ」
「覚えている?一番最初に料理した事」
「鮮明に覚えてる、ってかさっきも言ったしなァ」

卵を割るのにも能力が必要な能力者。
今は違う事が・・・証明される。

コンコンッ パカッ

そうして、またかき混ぜた。

「油断はしていないものの、卵を割る事自体はお手のものね」
「聞いて驚くな、最近打ち止めが出来るよォに・・・」

口が滑った、と百合子は思ってしまう。
結標は口の滑った百合子に驚きながらも、微笑する。
前にもこんな事があった。今見たいな小萌抜きで、料理をする時である。
うっかり、打ち止めの話しが出てしまうのは、百合子が学び、それを教えているからなのである。
結標はいいなと思った。人に教えると言う行為は、とても難しく、教える物に対して三倍以上理解していないと教えられない。
自分にも利益になるし、一人で作るより二人で作る方がモチベーションも上がる。
だが、百合子はまだ隠しているつもりなので、結標は知らないふりをしていた。口が滑っても微笑なのは、そのせいである。

(あぶねェ・・・また口が滑っちまったなァ・・・)
(打ち止めちゃんも呼べばいいのにね)

かき混ぜながら、いい具合になったら無言で粉類を加え、ゴムべらに持ちかえ、粉っぽくなるまで混ぜ合わせた。
しばらく続く、沈黙。
先ほどまで、喋っていたのが嘘のよう。

数分後、粉っぽくなくなった生地がそこにはあった。
859 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:44:20.77 ID:s2qH.mAo
「よし、型取っていくわよ」

引き出しから、型抜きと、絞り袋を取り出す。
バリエーションを豊富にするために、この二つを使う事にしていた。

「私は最初に絞り袋使ってやるから、百合子は型抜きでお願いできるかしら?」
「あァ、俺はどっちでもいいしなァ・・・」

と言い、まっさきにハート型を取る百合子。
結標はまた顔がほくそ笑む。軽く引きつっていた。

「キモいぞ・・・オマエ・・・」
「あ、あはは、大丈夫よ!!」

絞り袋から出てくる生地をオーブンシートに2.7cmくらいに絞り出して行った。
間隔は2cmくらい空いており、慣れない手つきでやっていったので、崩れる所もある。結標は精一杯搾り取る、念をこめて。
百合子はどんどんハート型のクッキーを作っていく。バレンタインだからハート・・・と言う事なのだろうか、星や四角には一切手を出さなかった。

「バリエーション豊富にするんじゃなかったの?」
「え、あ・・・」

自分でも気付かないくらい、楽しんでやっていたらしい。と、結標は呆れる。
百合子は急いで、堅くならないうちに作りすぎたハートをまとめ、四角や星に直した。

「でもよォ・・・これ結構楽しくて、夢中になるぜェ?」
「そうなの?」

絞り袋と型を取り換え、今度は逆になる。
百合子も馴れない手つきでやっているが為に、絞り袋のほうは形があんまりよくなかった。
型のほうは、やはり最初はハートを作っている。
そうして、結標も百合子と同じ過ちをおかす。ハートを作りすぎるのだ。

「オマエもじゃねェか・・・」
「はっ・・・!!べ、別に好き嫌いじゃなくて、楽しんでるだけなのよ!?」
「はいはい、いいからそォいうの」

同じように、生地をまたまとめ、星や四角にしていく。
結局は、この二人は似た者同士だと言う事に後々気づくのであった。

「出来たな、あとはオーブンで焼けば完成だ」
「何分くらい?」
「17分だな。表記では15〜20分になっているが・・・こォいう曖昧なのは未だに好きになれねェな」

百合子は本を見ながら文句を言う。
結標も同意して、文句を言う。

「分かる分かる、適量とかどれが適量なのか分からないわよね」
「そォなンだよなァ。それのせいで、打ち止めが・・・」
860 :バレンタインデー(やべぇ、結構長いって事に気付いた^q^) :2010/10/24(日) 20:45:11.38 ID:s2qH.mAo
また口が滑ったと共に、失敗談を話す所だったと百合子はそっぽを向く。
打ち止めが・・・と続くのは、適量のせいで、打ち止めなりの適量を入れたら、かなりしょっぱくなったと言う話しである。
よく見ていなかった百合子にも責任があったので、あの時は能力を使いそうになってしまった。
しかし、使わなかった。打ち止めが泣いて謝ったが、許した。次に最高の料理を作れば言い、と慰めをもしてしまうほど。
百合子は負けず嫌いだった。負けっぱなしは嫌な性格なのである。

「ふふ・・・」
「まァいい・・・待つぞ」

17分後。
その場に漂う、甘い匂いが百合子と結標の期待を膨らませた。
二人は、それぞれ自分の焼いたクッキーが入るオーブンレンジに手をかける。
開けると、先ほどまでの甘いにおいがさらに増幅した。

「これは・・・」
「とても美味しそうね・・・」

二人は驚いた顔をする。
これを作ったのは自分達、それが信じられないほど美味しそうだった。

「型の奴は割と綺麗に出来てンなァ・・・だが、絞り袋で絞ったほうは形が悪いな」
「そればかりはやっぱりね・・・こっちは、友達用にしようかしら」
「あァ、それが良いかもな」

結標に友達が居るのか居ないのかはともかく。
オーブンレンジから、クッキーを取り出し、皿に並べる。
最初から、飾り付けはしないつもりでいた。見て楽しむ・・・と言うのは、まだ二人には早い。そう自覚したのだった。
百合子は味見に一つだけ食べてみる。
ポリポリと、苦労して作ったクッキーを味わってかみしめた。

「うめェじゃねェか・・・なンだこれ、本当に俺が作ったのかよ」
「一つ頂いてもいいかしら?」
「あァ」

皿から一番小さそうなのを一つ取り、口へ運ぶ。
甘いチョコレートの味が口の中で広がる。
結標は、味わって食べる・・・美味しいか美味しくないか、自分では美味しいと思って食べたクッキーだが、他の奴はどうなのか、それが気になっている百合子だった。

「ど、どォだ?」

思わず聞いてしまう。
早く結果が知りたかった。

「美味しいわ・・・本当に。作りたてだから、市販で売ってるのより全然美味しい。ううん、比べたら貴女に失礼なくらい」
「・・・へっ」

百合子は思わず、笑ってしまった。
笑顔だった、とびっきりの笑顔。
結標はそれを見て、つられて笑ってしまう。幸せな空間がそこにはあった。
861 :バレンタインデー :2010/10/24(日) 20:46:10.63 ID:s2qH.mAo
「私のも食べてくれないかしら?」
「あァ」

百合子は、結標が作ったクッキーを掴む。こちらもチョコレートの匂いが香ばしく、食欲をそそる。
口へ早く運びたくなる、そういった間隔に陥るほど、美味しそうなクッキーである。
口の中へ運ぶと、奥歯でかみしめる。ちょうど良い食感が快感を産み、それと共にやってくる甘さが口の中を幸せにする。

「うめェ・・・うめェぞ!!なンだ、これ・・・本当にオマエが作ったのかよォ!?」
「ほ、本当!?私よ!保証人は貴女じゃない!私が作ったのよ!!」

結標も笑う。百合子も笑う。
料理は大成功。あえて失敗だったと言えば、怪我をしたくらいである。
しかし、それも失敗ではなく『苦労というスパイス』としてクッキーの味を引き立てている。
事実上失敗ではなかったのだ。

「さて。そろそろ時間だな。さっさと袋に詰めて出るぞ」
「ええ・・・楽しかったわ」
「あァ、楽しいな」
「またやりましょう」
「アハ・・・そォだな」

帰る支度をする。
まだ甘いにおいが空間を支配する、その場で。

862 :バレンタインデー終わり :2010/10/24(日) 20:47:12.78 ID:s2qH.mAo
そうして、来る2月14日。
百合子は、とある公園に居た。

「連絡はした、誰も居ない所、作ったクッキーは完全保存、技術により出来たて同様・・・完璧じゃねェか」

ベンチに座り、待ち人を待つ。
天気は晴れ。まるで太陽が、その日にチョコレートを渡す女性を応援しているようだった。

「へ・・・さみィな・・・」

マフラーをしていたが、寒かった。
この時期にスカートのセーラー服は、やはり不便だと思いつつ、待っていた。

「よう、待たせたな」

待ち人が来た。

「おせェンだよ・・・」

「何の用だ?」

「てめェ、日付くらい確認したらどォなンだ?」

「バレンタインデーか?」

百合子の顔は赤くなる。
耳まで、先ほどまで寒かったのが嘘のように体が熱くなる。

「そォいうことだよ。ほらよ・・・」

腕が伸びる、手の先にはあの時作ったチョコレートクッキー。
あの時料理に目覚めてから、目標としてきた事が達成した瞬間である。

「じゃァな・・・味わって食えよ」
「おい・・・」

逃げるように去る、百合子を止める。
百合子は思わず足を止めてしまうのであった。
男が百合子へ近づく。

「お前が、料理とはな。はっは、純粋に嬉しいってか・・・ありがとうよ」

男がそう言うと、百合子はすぐに立ち去ってしまった。
身体の体温が最高潮まで達する。
ありがとうと言ってもらった、自分の作った物をアイツが食べる、そう思っただけで恥ずかしくなる。

「馬鹿・・・やろ・・・」

そうして百合子のチョコレート作戦は終わりを告げた。
863 :バレンタインデー終わり :2010/10/24(日) 20:49:35.44 ID:s2qH.mAo
終わり終わりwwwwwwなげぇwwwwwwなげぇよwwwwww前回とは違う血の文入りで。
百合子ちゃンの血入りチョコクッキーはどこで買えますか・・・。
誰にあげたのかはまた分かりませんね。この喋り方、垣根だろうが上条だろうがどうとでもとれちまうんですよね。
カプリングって戦争になるんで、自分で解釈して脳内再生しちまってください^q^
864 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 20:53:30.79 ID:iyErYOQo
乙!
何故か俺の脳内ではその二人のどちらでもなく木原くンが浮かんだww
865 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 21:11:40.58 ID:UYqVRyI0
冷蔵庫に入れただけですゥ
866 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 21:17:34.33 ID:tGSX4rwo
この喋り方……俺、だな…。
867 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 21:19:27.28 ID:.terjwMo
そんな訳があるか


俺だな
868 :中学校の時に書いていた妄想を禁書キャラに置き換えてみた [sage]:2010/10/24(日) 21:25:34.07 ID:/ZQMzEAO
2レスほどもらいます
一部改変してますが99%そのままです
幻想合体フコウダー

この物語は学園都市を舞台に悪の軍団「木原一族」と戦う正義の味方「神上勢力」の熱き戦いの物語である!」

キャー!怪獣よ!怪獣がまた出たわー!

木山「皆の衆、怪獣が出現した!直ちに出撃せよ!」
『木山春生、幻想機を作り出した天才科学者にして、神上勢力の創始者である!』

上条「了解!上条当麻、幻想機一号出る!」『上条当麻、幻想機一号のパイロットであり成人でも数メートル殴り飛ばす力を持つ物語の主人公。しかし不遇な男で出撃時には99%の確率でアクシデントが起こる!』

一方通行「ヘッ!すぐに片付けてやらァ!」
『一方通行、幻想機二号のパイロットでありニヒル役。ベクトル操作のスピードは神さえ追いつけないのだ!』

浜面「しょうがねぇ、幻想機三号でる!」
『浜面仕上、幻想機三号のパイロットであり突攻役。頭の回転は誰よりも速く何度か味方を勝利に導く!』

上条「くそっ!自動合体システムがイカれちまった!一方通行!浜面!手動合体だ!」

一方通行「またか三下ァァァァ!!もういい!俺がやる!」

浜面「くそ!しょうがねぇな!」

三人「チェェェンジ!フコウダーU!」

一方「鳴った……戦いのゴングがなっブグュル!?」

テレスティーナ「ギャアハハハハ[ピーーー]ぇ!死んじ舞えぇ!!」
『木原テレスティーナ、木原一族の先兵にしてヤラレ役。トランス○ォーマーを従え襲って来るぞ!』

一方通行「クソォォォ何しやがンだァ!ババァがァァァ!ぶっつぶす!フコウダーウイングゥ!」

上条「おい、お前役割的には地上戦じゃねえのかよ!?」

浜面「いや、ネオゲ版なら二号機が空中戦仕様だ!問題ねぇ!」

木山先生「残念ながらアクエリオン仕様なんだ!海陸空で合体とかできないんだよ、すまないな」

テレスティーナ「無視すんじゃねぇぇぇぇ!!!こい!ナイ○ボール、ホワイト○リント、ネ○スト!!!!」
浜面「なんか強キャラばっか出できてんですけどぉぉぉ!?」

一方通行「さすがにやべェ……ふっ命を燃やす時が来たようだ」

上条「フザケンじゃねえ!!確かに奴等は強敵だ、勝てないかもしれない。でも、だからって諦めんなよ!ここで終わっちまったら意味ねぇだろ!これだけ言っても弱気になってるんなら……まずはその幻想をぶち壊す!!」
869 :中学校の時に書いていた妄想を禁書キャラに置き換えてみた [sage]:2010/10/24(日) 21:26:47.88 ID:/ZQMzEAO
一方通行「……へっ!誰が弱気だってんだ!少しびっくりしただけだっつーの!」

浜面「お……おい!何じゃこりゃあ!フコウダーの出力が理論限界値を超えてやがる!」

木山「あれだ!主人公が逆転パターンに入った時なんかこう……機体が謎パワー出す感じのあれ!」


浜面「一応熱いシーンなんだから真面目にやってくれぇ!」

上条「なんだか分かんねぇが一方通行!浜面!変形だ!」

三人「チェェェンジフコウダーT!!!!」
浜面「出力!マキシマムブレイク!!」

一方通行「照準オッケェェェェ!!行けェ!三下ァァァァ!!」

上条「ドラゴォォォォン・ストライィィィィィィィク!!」

木山先生(裏声)「説明しよう!ドラゴォォォォン・ストライィィィィィィィク!!とは上条当麻が勢いのあまり喋ったための長いパンチ、簡単にいうとシャイニン○フィンガーのグー版である!」

どっごーん!どがぐしゃばっごーん!!(昭和的爆発)

テレスティーナ「クッソォォォ!!またこのパターンか!覚えてやがれクソガキどもぉぉぉ!」


こうして、学園都市の平和はまた守られた。しかし悪を滅ぼすまでは安心できない。
行けっ!フコウダー!未来に向かって幻想合体!(木山先生地声)
870 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 21:29:22.73 ID:.terjwMo
おいドシリアス書いてた俺の脳が昭和的な超王道展開に汚染されちまったじゃねえかどうしてくれんだwwww



浜面は自爆要員か……
871 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 21:30:07.34 ID:s2qH.mAo
カオスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
872 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 21:39:29.05 ID:ZCxqycDO
最近禁書スレ増えてきたなー

まあ、完結するのは少ないだろうけど
873 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/24(日) 21:39:36.94 ID:iyErYOQo
すげー描写が適当(失礼)なのに全ての情景が鮮明に脳裏に浮き上がるのはなんでなんだぜwwwwwwwwwwww
874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 22:44:48.07 ID:zJVAo.AO
それが!
それこそが!
昭和クオリティだ!!
875 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 02:27:14.86 ID:ULaY4oSO
上条さんじゃなくてレベル5の7人がインデックスに出会っていたら。で妄想してるんだけど

7人VSペンデックスは納得のいく終わり方が出来たんだが
7人VSアウレオルスがどうにも

「倒れ伏せ」の後の死んだ姫神をどう助けようか

軍覇が根性で「倒れ伏せ」を凌いだとしても、蘇生方法が……
876 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 02:42:54.25 ID:BblpxdEo
垣根くんが蘇生物質(仮)を生み出すとか
877 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 02:49:21.68 ID:dCwxDEw0
アウレオルスが「[ピーーー]」で思い浮かべたイメージが心臓停止だと考えて、美琴の電気ショックで心臓動かすとか・・・
878 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 04:09:58.36 ID:u6/RwX60
7人はインデックスを助けるために
上条さんは色々あって姫神を助けるためにという展開で共闘するとか
879 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 04:14:27.09 ID:MN8qX.co
つまりそれは・・・、姫神ヒロインルート!!
880 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 04:15:37.93 ID:BblpxdEo
それは。いい案。
881 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 04:34:05.74 ID:g/2rufI0
もう姫神居なくていいんじゃね
882 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 04:40:36.20 ID:b8GcNjEo
>>881
おい、今すぐ屋上に来い
883 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 07:44:59.39 ID:5TMOY32o
>>882
屋上に行く必要などない
>>881はここで俺に死ぬほど殴られるのだから屋上に行く必要などない
884 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 08:41:25.65 ID:u9cKBfIo
世の中には要らないものを捨てる勇気も必要だ
885 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 08:49:14.19 ID:C8v2xoAO
ゴミは ゴミ箱へ。ってかァ?
886 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 10:13:15.02 ID:0Q.Yu6U0
姫神さんには酷だけど、救えなかったというのもありだと思う
上条さんの結果をなぞるだけなら、他キャラをキャスティングした意味が無くなっちゃうし……
そういう失敗もきっちり描いて、それぞれの変化を書いていく方がその話は面白くなるんじゃないかなぁ
887 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 11:51:05.31 ID:7H3xs7go
>>886
さっくり削るとかな
まあ、ヘタ錬の盲点ついてねーちんがぶった斬って終わりでもいいがww
888 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 12:45:47.84 ID:EXcJeJU0
そもそも音速超えるやつが3人はいるからな
889 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 14:59:57.39 ID:1.r/zMDO
ヘタ練さんがプスってさしてなんかモゴモゴ言ってる間に終わりそうだな

ダミーも秒間数発(笑)とかいうことになりそうだし
890 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 15:47:58.73 ID:7h3R0AA0
>>888
まぁLEVEL5勢は(5位と6位は知らん←ここ重要)全員攻撃速度は音速越えてるもんな
自分が音速で動けるのが3人、高速で動けるのが2人かな?
891 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 16:54:15.38 ID:Prvbjfo0
てか7人全員を敵にまわして無事で済むやつ殆どいないような
原作と同じ感じでステイル登場したらほぼリンチに…
892 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 18:08:19.19 ID:ULaY4oSO
>>875だけど
7人VSステイルは考えたけど流石に無い。ステイル死んじゃう。

ていうか根幹設定自体が

レベル5が全員小さい頃から仲良しで木原くんや芳川はもちろん、小萌先生や黄泉川先生とかとも交流が有って
すべての苦難は七人で乗り越えるんだ!

的な設定じゃなくて(考えたけども)
関係が原作のままで一巻日時だから大抵中悪い
ペンデックス戦で初めて全員揃って初顔合わせだし

それと、滝壺とあわきんどうしよ……、入れたら多分カオスだよな

長文失礼、俺のこの事に対しての書き込みはこれだけにする

スレ汚しごめんなさい
893 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 18:18:55.55 ID:Zqgt1C2o
>>889
普通に考えて
「当然、我が黄金練成を発動したときに、完全防衛”傷つかない”は命じてある」


このあたりまでなら七人相手にしてもなんとも感じないだろうな
エイワス
〔絶対的な壁〕
アレイスター
〔ホルスの劫の壁〕
フィアンマ(覚醒)
〔神上の壁〕
フィアンマ>神の力、天使一方
〔大天使の壁〕
カザギリ、ペンデックス
〔天使・魔神の壁〕
キャーリサ(オリジナル)、黒翼一方、オッレルス、アウレオルス
894 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 18:33:56.82 ID:OkDYdMM0
そういや黄金錬成ってオンオフ切り替えれるんかね?

切り替えられなかったら、ほら、エロい事考えた時とかさ……

彼も一応18才だし、さ……
895 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 18:35:34.06 ID:oCZzYcDO
滝壺は原作でも数巻後には八人目のレベル5になってそう。
896 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 19:11:49.79 ID:dj1FD2AO
とりあえず一方さんが最強なら滝壺が八人目でもいい
897 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 19:40:49.31 ID:iDYdeHw0
>>892
普通にインデックス救って終わりでいいんじゃないか?
ペンデックスvsレベル5ズならいい勝負が書けるしキレイに終われる
アウレオルスとかしだしたら終わりどころが分からなくなるし、
それ以降の敵は瞬[ピーーー]るかされるかになりそうで面白いバトル書くの難しそうだ

でもバトルいいよなー
俺も原作にないいろんなキャラのバトル書いてみたいけど、そのための設定が思いつかないんだよな
898 :既出臭 [sage]:2010/10/25(月) 20:11:04.64 ID:p4T/AkAO
フレンダ「鯖ゲーと聞いてやって来たけど何をするゲームなわけよ」

絹旗「超無知ですねフレンダ、モデルガンを超使って戦争ゴッコをするんですよ」

フレンダ「えっ」

絹旗「えっ」

フレンダ「鯖はいつ出てくるわけよ」

絹旗「サバ?あぁ、サバイバルのサバですよ」

フレンダ「鯖威張るの鯖?」

絹旗「超そうです」

フレンダ「なにそれこわい」

絹旗「えっ」

フレンダ「よく分からなかったけど、それでどこで鯖威張るわけよ」

絹旗「サバイバるって超変な動詞ですね、超サバイバルするのは超ここでですよ」

フレンダ「なるほど、ここで待っていれば鯖威張るわけよ」

絹旗「えっ」

フレンダ「えっ」

絹旗「超隠れなきゃダメですよ、超すぐに撃たれますよ?」

フレンダ「……鯖に撃たれるわけよ?」

絹旗「超撃ってくるのは敵ですよ?」

フレンダ「なにそれこわい」

絹旗「えっ」

フレンダ「えっ」
899 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 20:44:44.82 ID:iIzYEmw0
アイテム万歳
900 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 21:26:57.93 ID:CN8jPKU0
地の文ってあったほうがいいのか?
901 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 21:27:20.05 ID:ehgYm6AO
麦野「シャケんって何をするの?」

絹旗「車の超法定点検ですよ」

麦野「法廷天嶮? 訴えられたの?」

絹旗「国で超決められた事ですよ」

麦野「なにそれこわい」

絹旗「えっ」

麦野「シャケどうなっちゃうの?」

絹旗「少なくともシャケは超関係ないです」

麦野「よかった」

絹旗「浜面の車が超車検の日なんで、今日は代車ですよ」

麦野「さいあいごろー!」

絹旗「ちゃーん! ってそれは乳母車ですよ」

麦野「なにそれかわいい」

絹旗「えっ」

麦野「えっ」
902 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 21:32:34.09 ID:vqqz2KEo
>>900
作品の雰囲気次第且つ作者の好み次第
台本形式にも地の文形式にも得手不得手があるんで
どっちかが良いとかは一概には言えないかと思います
903 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:52:09.92 ID:JiUGEXo0
なにこのかわいいアイテム
904 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 02:42:52.40 ID:gG3j1Rc0
SSというか小ネタというかで1レスもらいます
905 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 02:43:27.95 ID:gG3j1Rc0
一方「木ィィィ原くゥゥゥ…ゲホッゴホッ!!」

木原「!? どうした一方通行!」

木原「おい、テメェ! 喉が真っ赤だぞ!」

ナレーション「喉の枯れ、痛み。本当につらいですよね」

木原「そんな時にはこれだ!」

ナレーション「10万3千種類の生薬成分が喉の患部に直接作用。喉の痛みをベクトル操作!」

一方「木ィィィィィィィィィィィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」スッキリ

木原「木原堂の龍○散!」

一方「禁書ケースに入れてね!」
906 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 02:47:13.17 ID:EayKEKIo
うわあ一家に一つ常備しなきゃだね龍○散!
ってやかましいわwwwwwwww
907 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 02:48:18.37 ID:NSm352Eo
なんかじわじわくるwwwwww
908 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 02:48:47.66 ID:fqzx5nYo
なんだろうこの感じ……なんだろう!(ビクンビクン
909 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 06:58:41.59 ID:1kKthGso
どうしようどこからつっこめばいいのかわからないけど、
とりあえずCMでこれが流れた不意打ちすぎて笑うわwwwwwwww

つか何で治ったら治ったで何でスッキリ顔で木原くぅうううン!って叫ぶんだよwwwwwwww
910 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 21:02:04.44 ID:ZDYGml2o
だめだこいつ、天才だwwwwwwwwww
911 :一方通行「またテメェか・・・」 [saga]:2010/10/27(水) 14:43:46.69 ID:d7/u5Ps0
誰もいねェな・・・下らねェネタを投下するなら今のうちってなァ!
**************************************************


いつものようにとある路地裏


不良A「死ねえええええ一方通行ァァァァ!」ブンッ

一方通行「・・・・・・」ハンシャー

不良A「グワァァァァ!」グシャッ

不良B「不良A−!? やりやがったな一方通行ァァァァ!」ブンッ

一方通行「・・・・・・」ハンシャー

不良B「んぎゃああああああ!」グシャッ

不良C「くそっ、よくもやりやがったな! 死ねえええええアクセロリータァァァァ!」メメタァ

一方通行「誰がロリコンだァ!?」ジテンパンチー

不良C「ごっ・・・・・・がアアアアアアアアアアアアアアアア!!」グチャッ



一方通行「チッ・・・飽きねェ奴らだな」スタスタ

「すごいね、さすが第一位」

一方通行「(女の声・・・?)あン?」クルッ

「よっ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・またテメェか」ハァ

「なっ・・・・・・!」

一方通行(はァ、帰るか・・・)クルッ

「またって何だよまたって!? せっかく人が会いに来てやったのに!」
「わた・・・・・・僕は暇じゃないけど、第一位がこうやって弱いものいじめをしないように見張ってあげてるんだぜ!」フフン

一方通行「・・・・・・」スタスタ

「無視すんなー!」グイッ

一方通行「ぐえ」

「まったく・・・・・・」ハア
912 :一方通行「またテメェか・・・」 [saga]:2010/10/27(水) 14:45:00.20 ID:d7/u5Ps0
一方通行「テメェ・・・・・・服をひっぱンじゃねェ! のびるだろうがァ! これ高ェンだぞ!」

「無視するお前が悪い」ビシッ

一方通行「チッ・・・・・・でェ、なーンなンですかァー? なンの用ですかァー? メルヘンちゃァァァン!?」

「メルヘンって言うなああああああ! わた・・・・・・僕にはちゃんと垣根帝子って名前があるんだよっ!」

一方通行「アー、ハーイハイ。 だァーかァーらァー、なーンの用ですかァー?」

垣根帝子「もちろん・・・・・・お前に勝負を挑みに来たのさ! 第一位!」バーン

一方通行(またかァ・・・・・・ここで下手に挑発したらまたややこしいことになるンだろうなァ・・・・・・)ハア

垣根帝子「わた・・・・・・僕の未元物質に、常識は通用しにゃい!」バサァッ

一方通行「・・・・・・(噛ンだ)」

垣根帝子「・・・・・・しない!」

一方通行「・・・・・・・・・」

垣根帝子「・・・・・・・・・しねえ!」

一方通行「・・・・・・・・・」

垣根帝子「・・・・・・・・・・・・///」パタパタ

一方通行(めんどくせェ・・・・・・よし、逃げるか)ダッシュ

垣根帝子「あっ・・・待ちやがれーっ!!」バタバタ

一方通行「クソッ・・・・・・不幸だァ・・・・・・」

おわり








913 :一方通行「またテメェか・・・」 [saga]:2010/10/27(水) 14:49:08.21 ID:d7/u5Ps0
冷蔵庫「・・・・・・俺の便利さに常識は通じねえ」



というわけで多分誰もが考えたであろう電磁×幻想鬼ごっこの第一位×第二位ver
でも女体化
未琴とていとクンの性格を混ぜたつもりだったがどうしてこうなった?






914 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 15:42:35.34 ID:o5dYp.DO
帝子可愛い帝子可愛い帝子可愛い
なんだこれ可愛い
915 :木原の拳……って何番煎じだコレ [sage saga]:2010/10/27(水) 18:51:27.64 ID:HbGRh/s0
絶対誰かやってるだろうけど思いついちゃったからには投下

木原「あまたたたたたたたたたた!!」

木原「あまたあ!!」

木原「テメェはもう死んでいる」キリッ

一方通行「……鏡に向かってなにやってンですかァ木原くン?」

木原「」

木原「あまたあっ!!!」

バキッ

一方通行「そげぶっ!!」

終わり
916 :一方「科学戦隊ガクエンジャー!」 [sage]:2010/10/27(水) 20:00:14.61 ID:m8QHmkAO

既出かもだけどレベルファイブの戦隊もの、レベルファイブバンドと被るな…

削板レッド、垣根ブラック、御坂イエロー、一方ホワイトは即決だったけど麦のんが…、ピンク?
心理掌握さんは司令塔

917 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 01:04:59.88 ID:XmP5S.AO
なんだこれ
918 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 01:34:43.54 ID:NS03Hw2o
>>914
常識の通じない可愛さを目指して見た
嘘です



服装は元がホスト風のスーツならやはりOL風のスーツか

上条ちゃんと削板ちゃんと木原ちゃんの登場まで妄想したのでまた機会があれば
919 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 02:25:06.39 ID:T6np2qYo
こっちに言うの忘れてた。遅れてすまん
総合スレ14でちょろっと出した御坂・白井が失踪っていうのから始まるバッドエンド一直線なやつ、書いてますんで
920 :とある敗者のお茶会(テーブルトーク) [saga]:2010/10/28(木) 16:15:07.94 ID:QcfMW1I0
2レス頂戴します

集え敗者〜負け犬達のお茶会〜


駒場利徳「……」ズズー

杉谷「……」ズズー

テクパトル「……」ズズー

フレンダ「……女の子が少ない」ゴクゴク

9982号「ご要望なら1万人ほど追加しますが?」ズズー

フレンダ「……結局、遠慮しておく訳よ」プハア

木原数多「……しけた面子だなぁオイ」ズズー



駒場利徳「仕方あるまい」

杉谷「我々は華やかな表舞台から退場した身」

テクパトル「…二度と戻れないあの場所を、ここから眺めているのも悪くない。あ、そこのお茶をよこせ」

木原数多「テメェで取れよクソガキ。殺すぞ?」

フレンダ「もう全員死んでるし」


駒場利徳「……」ズズー

杉谷「……」ズズー

テクパトル「……」ズズー

木原数多「……」ズズー

フレンダ「……」ズズー

9982号「……」ズズー
921 :とある敗者のお茶会(テーブルトーク) [saga]:2010/10/28(木) 16:15:46.83 ID:QcfMW1I0

杉谷「まあ、ここに集ったのは全員悪党ばかり」

木原数多「確かに、それを考えたらこれは過ぎた待遇かもな」クックック

テクパトル「……フン」ズズー

駒場利徳「否定はしない」

フレンダ「けどさ。主役と戦ったあんたらはともかく、私はドジって粛正されたから煮え切らない訳よ」

9982号「っていうか、勝手にミサカを悪党にしないで欲しいのですが」


駒場利徳「え?」

杉谷「え?」

テクパトル「え?」

木原数多「え?」

フレンダ「え?」

9982号「イヤイヤイヤ。ミサカの悪行は精々お姉様のアイスをこっそり食べたことぐらいですから」


駒場利徳「それは悪党だ」

杉谷「私でもそれはしなかった」

テクパトル「何だ、同類じゃないか」

木原数多「やるねぇ。気に入ったぜ」

フレンダ「資格十分って訳よ」

9982号「……うそん」



垣根帝督「悪い、遅れたな」

その他全員「「「「「「お前がここに来る資格はねえ!!!!!」」」」」」

垣根帝督「何でだよ!?」

続かない。
922 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 16:29:06.51 ID:DvlP/Yk0
駒場って悪党と言われるような奴か?
923 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 16:30:29.40 ID:ORh0YsUo
傍から見りゃいい人かもしれないけど本人は悪党のつもりだったかもね
924 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 16:40:51.95 ID:ixhjRAEo
乙々

まぁ、それなりに悪いこともしてたんじゃない?
善行の方が強い人だけど
925 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 16:53:08.93 ID:wj4cW.DO

駒場さんはイイ悪党だからな
926 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 17:28:44.39 ID:3ow6slQ0
杉谷さん……
927 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 18:35:47.05 ID:D/wMLO20
ゴーグルの少年「>>921・・・残念だ」
928 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 18:46:24.41 ID:aIUvwiw0
アウレオルス「ふっ。自然私は呼ばれなかったか」
929 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 18:57:11.30 ID:2X1O.0s0
>>928
死んでねえじゃんお前
記憶失って別人としてだけど生きてるだろ
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 19:10:23.74 ID:ZhhfNzAo
アウレさんはほら、まだ生きてるし魔術側だからまた出れるよ!
後杉谷さんは死んでねぇけどな! ミサカつっこまれるところとかおもしろかった乙!
931 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 19:14:38.06 ID:eSaufPA0
テッラ「フレ ンダと双璧をなすこの私が呼ばれないとはねー」
932 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 21:07:50.34 ID:ixhjRAEo
テッラは死んでねぇ! 必ず・・・必ず戻ってくるんだ!!
933 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 21:45:33.58 ID:XmP5S.AO
玄関の扉を開けたら
目の前に立ってそうだよな…。
「どうも お久しぶりですねぇ」
934 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 23:34:04.16 ID:hb/js5Qo
テ/ッラ
935 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 00:54:45.53 ID:27WrY2AO
ッラは貰っていきますね
936 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 02:07:43.61 ID:h33vygAO
テの方はイギリスに送るのである
937 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 09:14:03.21 ID:.I9c3sDO
イギリスにンダも送っておこう
938 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 14:29:19.08 ID:jAlYVUA0
テンダ
フレッラ
939 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 15:46:23.69 ID:xD42nIDO
最近過疎だな
940 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 17:18:42.37 ID:n7u4CMSO
その過疎をぶち[ピーーー]ってことで、短編投下
941 :とある二人のゴールイン [sage]:2010/10/29(金) 17:19:44.67 ID:n7u4CMSO
第七学区

女性「……」キョロキョロ

上条(ん? あの人、見た目の年や格好的に学園都市の人間じゃ無いな)

女性「……」キョロキョロ オドオド

上条「あのー、すいません」

女性「はい?」

上条「何かお困りですか? 道が分からないとかならこの辺の地理には詳しいんで案内できますよ?」

女性「まあまあ、ありがとうございます……って、あら?」

上条「?」

女性「私達何処かでお会いしませんでしたか?」

上条「……えーと」(やばい、記憶喪失がバレるか……)

上条「アハハー、いやー気のせいじゃ無いですかねー」(ここはこれで押し通す)

女性「はぁ、そうですか……」

上条「そ、そんなことより道案内しますよ! 道案内」(強引にでも良い!)

女性「あらそうでしたね。実は学園都市プリンスホテルというところを探していまして……」

上条「あ、そこなら知ってますよ。すぐ近くなんで行きましょう」

女性「本当にありがとうございます」ペコリ

上条「いえいえ」

上条(しかし不思議なことに……)

上条(……俺もこの人に会った気がする)
942 :とある二人のゴールイン [sage]:2010/10/29(金) 17:20:39.95 ID:n7u4CMSO
女性「しかし学園都市ってすごいですね」

上条「ハハハ、外から来た人は皆そう言いますね」

女性「あら、私が外の人間だと分かってらしたんですか?」

上条「まあ、学園都市の大人は教師や研究員がほとんどですし、お姉さん全くそんな感じがしないんですよ」

女性「それは私が全く賢そうに見えないということですか?」

上条「いえ! 決してそういうことでは」アセアセ

女性「フフッ、冗談ですよ」クスクス

上条「全く……ところでお姉さんはどうして学園都市に?」

女性「命の恩人が学園都市にいる……らしいんです」

上条「らしい?」

女性「私は正体の分からない病気に犯されて意識不明のまま寝込んでたんですが」

女性「学園都市の方が来てくれて私の病気を治してくれたんです」

上条「なるほど」

女性「しかしその方は私が意識を取り戻すと直ぐに学園都市に戻って行かれて、ろくにお顔も拝見出来なかったんです」

上条「だから、らしいだったんですね」

女性「はい、だから今日はそれのお礼を」

上条「けど、顔が分からないんでしょ?」
943 :とある二人のゴールイン [sage]:2010/10/29(金) 17:21:29.44 ID:n7u4CMSO
女性「それなら問題ありません。学園都市から恩人を連れて来てくれた人と一緒にお礼に行く手筈ですので」

上条「で、その一緒に行く人がホテルにいると」

女性「はい、私用で先に学園都市に着いていましたので待ち合わせです」

上条「話している間に着きましたよ。ここが学園都市プリンスホテルですよ」

女性「あら、もう着きましたか」

――――――――――――――――
プリンスホテルロビー

女性「出て行った?」

ホテルマン「はい、その方なら今朝方鍵を預けられて出て行きました」

女性「あらあら、どうしましょう……」

ホテルマン「あ、そういえば地下街に行くとおっしゃっていましたよ」

女性「地下街?」
944 :とある二人のゴールイン :2010/10/29(金) 17:22:22.53 ID:n7u4CMSO
プリンスホテル前

上条「あ、お姉さん。探している人には会えましたか?」

女性「あら、さっきの方ですか。それが―カクカクシカシガカ―でして」

上条「それなら案内しますよ」

女性「何度もすいませんね」

―――――――――――――――
地下街

上条「それで、探し人の人相はどんな感じですか?」

女性「あら、探すのまで手伝って頂けるんですか?本当にあ――」

美琴「あっ! いやがったわねアンタ!」

上条「げっ! ビリビリ中学生!」

美琴「ビリビリって言うな! というかアンタはまた女の人をたぶらかして!」ビリビリ

上条「溢れんばかりの電撃出しながらビリビリ言うなって言われても説得力がねぇよ! てか、たぶらかしてなんか無い! 道案内及び人探しを手伝ってただけだ」

女性「あら、お二人は仲がよろしいんですね」

美琴「そんなっ! 別に仲良くなんか……」

上条「こんな敵意むき出しで仲良く見えますか!? 一方的な腐れ縁ですよ!」
945 :とある二人のゴールイン [sage]:2010/10/29(金) 17:23:18.38 ID:n7u4CMSO
御坂「そこまで強く否定しなくても……」ズーン

上条「ん? なんか言ったかビリビリ?」

美琴「だ・か・らビリビリって言うなぁ!」ビリビリ

上条「ぬぉう!」ダッダッダ

美琴「待ちなさいっ!」ダッダッダ

女性「あら、お二人とも行ってしまわれましたね」ポツン

??「待ち合わせは明日だった筈だが?」

女性「あら、やっと会えましたね」

―――――――――――――――
地下街奥

御坂「勝負しろやー!」

上条「ちょっ御坂さん!? 追いかけられてる理由が変わってる気がするのですが!?」

美琴「アンタがムカつくからいけないんでしょうがぁ!」

上条「いつも通り、理不尽だぁ!」

美琴「うっさーい!」

上条(一旦地下街を出る!)ダッダッダ

御坂「待てコラぁ!」ダッダッダ

上条(よし! 抜けた……)

??「相変わらず騒がしいな少年」ガシッ

上条「へ?」

ビュオン

美琴「待ちなさい……ってあれ、消えた?」
946 :とある二人のゴールイン [sage]:2010/10/29(金) 17:24:45.78 ID:n7u4CMSO
何処かの屋上

上条「なんだなんだ何が起こった!?」

??「大変そうだったので少し助けたのだ」

上条「あ、あんたは!」

上条「闇咲逢魔!」

闇咲「久しぶりだな少年」

上条「どうしてアンタがここに?」

闇咲「いつぞやの礼を言いに来た。あの時は何かとバタバタしていたからな」

上条「そんな、別にお礼なんて良かったのに」

闇咲「そんな訳にもいくまい。それに要件はもう一つある」

上条「もう一つ?」

闇咲「ああ、実は――」

女性「あら、さっきの方ではありませんか」

上条「お姉さん?」

闇咲「なんだ。既に会っていたのか。では改めて紹介しよう。こちらが君の命の恩人上条当麻少年だ」

上条「命の恩人って、もしかしてこの人は呪いで苦しんでいたあの人なのか!?」

女性「はい、あの時はかなりやせ細っていましたが、リハビリを終えて今ではすっかり元に戻りました。それもこれもあなたのお陰です」ペコリ

上条「いや、俺はほんの少し手を貸しただけだし」

闇咲「少年。君にこれを」スッ

上条「招待状?」

闇咲「学園都市プリンスホテルで結婚式を挙げることになった。君とあのシスターには是非出席して欲しい」

上条「マシで」

947 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 17:33:06.01 ID:0seOGsMo
こ、これは終わったでいいんだよな?

闇咲SSなんて珍しい……乙!
948 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 17:47:07.40 ID:Wk9geyU0
乙乙 良い感じだった
自分は闇咲さんのその後SSは初めてだわ
本編でももう一回くらい出てくれないかな
949 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 18:10:47.34 ID:xD42nIDO
おぉお、乙!
幸せそうで何より!
950 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 18:20:03.72 ID:OD2tqpco
すんごいほっこりした
951 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 20:15:08.45 ID:1X03j0Io
あの二人には幸せになって貰いたい
そして相変わらずスルー対象なみこっちゃんかわいいよ
952 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 21:15:59.08 ID:VpzY5Hc0
>>946
乙ですの!
闇咲さんのSS初めて見た…いいなあこの2人和むwwww






えっと、総合は久しぶりなんで若干緊張してますが
小ネタひょろっと思いついたんで投下させてくだちい
以下7レス貰いますー

原作終了後(数年後)設定の上琴+通行止めっす
こいつらは俺のジャスティス
953 :にゃんこといっしょ(1/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:17:01.42 ID:VpzY5Hc0


「……あれ、お姉様? ってミサカはミサカは駆け寄ってみる」

「へっ? ――あ、……打ち止め?」

「こんにちはお姉様ー。うん、このミサカは検体番号二○○○一号打ち止めですよー、ってミサカはミサカは自分のコードを開示してみたり」

「あんた大きくなったわねえ。もう他の妹達と殆ど区別付かないじゃない……アホ毛以外」

「これはアホ毛じゃないもん、ってミサカはミサカは訂正してみるー!」

「はいはい、分かった分かった」

「むー、お姉様ってば適当に言ってるに違いない、って確信しつつミサカはミサカは頭を撫でられてみたり……」



「ところでお姉様は公園で一人で何してるの、ってミサカはミs」

「ぅえっ!? …べっ、べべべつに何でもな」

「……お姉様の手に猫缶を発見しました、ってミサカはミサカは何もかも悟ってみる」

「ちちち違うったら!! 別に子猫に逃げられたりなんか!!」

「子猫? 子猫いるの、ってミサカはミサカはキョロキョロしてみたり! ミサカ、子猫見た事ないの」

「……、そうなの?」

「うん! 学習装置でインストールされた情報では知ってるけど実際には見た事ないよ、
 ってミサカはミサカはベンチの下を覗き込んでみる」

「……、」

954 :にゃんこといっしょ(2/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:18:00.24 ID:VpzY5Hc0

「――打ち止め、そっちじゃなくてこっち」

「ふえ?」

「あそこの奥の木の根元の茂みんとこ。見える?」

「え、っと……あ、わぁ! いた! すごーい、ちっこいよお姉様!ってミサカはミサカは興奮を隠せなかったり!」

「いつもは親猫がずっと一緒にいるんだけど、今日はいないのよね」

(やっぱり毎日気にしてたんだ、ってミサカはミサカは予想を的中させてみる)




「ちょっと撫でてみたいなーとか、思ったんだけど。やっぱり私じゃ駄目だわ。逃げられちゃう」

「うーん、ミサカも電磁波出てるから駄目かも、ってミサカはミサカは残念に思ってみる」

「やっぱりあんたでも駄目か。私よりは弱いだろうからいけるかなーとか思ったんだけどね」

「ミサカは遠くから見てるだけでも嬉しいよ」

「……ま、見てるだけでも充分可愛いけどさ」

(……すごーく触りたそう、ってミサカはミサカは子猫をガン見してるお姉様の意外な可愛さを発見してみたり)







「あれ、御坂と打ち止めか? お前らが揃ってこんな所に居るなんて珍しいな」

「!」

「こんにちは、ってミサカはミサカはナイスタイミングのあなたにご挨拶してみる」

「おう、こんちは打ち止め。ナイスタイミングって何だ?」

「あのね、お姉様が猫に触りたいらしいんだけどね、ってミサカはミサカは単刀直入にぶっちゃけてみたり」

「!!!! わっ、私!?!?」

955 :にゃんこといっしょ(3/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:19:02.69 ID:VpzY5Hc0

「猫?」

「そうなの。でもミサカ達電撃使いは身体から電磁波が出てるから」

「あー、何か御坂妹もそんな事言ってたなあ。でもあの黒猫は大丈夫そうだったけど」

「お姉様はミサカ達より電磁波が強いから余計逃げられちゃうのかも、ってミサカはミサカは言ってみる」

「へえ、そんなもんか。お前も大変なんだなあ御坂」

「ちょちょちょっ、ちょっと待ってよわた私はべべ別に触りたい訳じゃっ……!!!」



「そんじゃこれならどーだ?」

「ひゃっ!!!? ぁぁぁああああぁぁぁあんた何してんのっ!?」

(ドップラー効果みたいになってるよお姉様、ってミサカはミサカは口に出さない優しさを表してみたり…)

「俺が右手で触ってる間なら大丈夫なんじゃねえかな」

「触っ、触ってる間!?!?」

「どーだ打ち止め?」

「……うん、大丈夫みたい。電磁波出てないよお姉様、ってミサカはミサカはサーチ結果をお伝えしてみる」

「だってさ。ほら御坂、俺が手ぇ繋いでてやるから触ってみろって!」

「ぁぁぁ、あ、あ、」

「……頑張ってお姉様ー、ってミサカはミサカは別の意味でお姉様を応援してみたり」

956 :にゃんこといっしょ(4/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:19:50.85 ID:VpzY5Hc0

「御坂? どうしたんだよ。猫触りたかったんじゃないのか」

「ひゃっ、そ、そぅ、……だけど…」

(触りたかったわよ触りたかったけど何これ何、何で猫じゃなくて私に触ってるの触られてんの顔近い近いのよ!!!
 手、手が暑いなんか汗かいちゃうやだ気持ち悪いって思われたらどうしようやだてか私さっき手洗ったっけ!!!?)

「なら変に遠慮すんなって。よ、っと……ほらよ」

「! ちょっ……!」

「な。大丈夫じゃねえか」

なーう。

「……わ」

「なんだ、結構懐いてんじゃん。お前の事好きだってよ」

「ばっばか言わないでよね!好きとかそんな、」

「ん、??」

「……なんでもないわよ、ばか」


(……、すっかり二人の世界が出来上がってるんだけど、ってミサカはミサカは自分の蚊帳の外ぶりにやれやれだぜってしてみる)




「それにしても、べ、便利ねあんたって」

「便利ってオイ。――まあ良いけどさあ」



(でもお姉様幸せそう、ってミサカはミサカは何だか嬉しくなっちゃう。
 お姉様が幸せでいてくれるとミサカ達はみんなすごく嬉しいんだ、ってミサカはミサカはミサカとしてミサカの考えを述べてみ…
 ん? 今何回ミサカって言ったっけ、ってミサカはミサカは前みたいに思考の泥沼にはまりかけてみたり)

957 :にゃんこといっしょ(5/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:20:44.30 ID:VpzY5Hc0

「私っ、折角だしもうちょっとこの子抱いてたいのよね!」

「へいへい。御坂が満足するまでこうしてればいいんだろー?」

「あんたにしては物分かりが良いじゃない。そーよそうやって黙って突っ立って手握ってればそれでいいんだから!」

「ひゃっほーウルトラ上から目線ですよこのお嬢さん!」

「うるさいっ。いいから手離すんじゃないわよ!!に、逃げられちゃう……でしょ!!」

「だーもう! 分かってるよ、くそお不幸だ……」






「お姉様、ミサカそろそろ帰るねーってミサカはミサカはお別れを告げてみるー」

「え、」

「なんだよ、もう帰るのか打ち止め?」

「うん、そろそろ帰らないとあの人心配しちゃうから、ってミサカはミサカは実は心配性の誰かさんの事を思ったり。
 ……それにこれ以上は馬に蹴られちゃうもの」

「な、ななな何言ってんのよっ!?」

「えへ。……それにミサカからも電磁波、ちょっとだけど出てるから。ミサカがここに居たら子猫が嫌がるかも、ってミサカはミサカは懸念してみたり」

「……俺の力が左手にもあったら良かったな」

「ううん気にしないで、ってミサカはミサカはにっこりしてみる。その代わりお姉様にはちゃんと触らせてあげてね、ってミサカのミサカのお願い事」

「ああ、分かった。任せとけ」

「……打ち止め、あんた…」

「じゃあね! 頑張ってお姉様ーってミサカはミサカは声援を送りつつ、


 ……あとは二人ごゆっくり、ってにんまりしてみたり」




「は?」

「―――ッ!!!!」
958 :にゃんこといっしょ(6/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:22:21.09 ID:VpzY5Hc0

――







「――っていう事があったのね、ってミサカはミサカは膝枕中のあなたに報告してみたり」

「あァそォですかァ。相変わらず歩く迷惑だなアイツら。なンつゥかあれだ。死ね」

「もー、すぐそういう事言うーってミサカはミサカはびしっと注意してみる」

「ケッ」


「……オマエは良かったのかよ?」

「ん?」

「猫。触りたかったンじゃねェのか」

「んー……触りたかったけど」

「ンなら三下に頼めば良かったじゃねェか。あのクソったれの右手なら簡単だったろ」

「……そうかもだけど、お姉様が幸せそうだったから邪魔しちゃ悪いかなーってミサカはミサカは配慮の出来る女っぷりを見せ付けてみる」

「くっだらねェ。ガキが遠慮してンじゃねェよ」

「もう子供じゃないもん、ってミサカはミサカは自分の成長ぶりを強調してみたり。ほらほら胸だってお姉様よりあるんだからねー」

「ケッ。アホ言ってんじゃねェぞクソガキ。中身の話をしてンだよ」

「もー。……でもミサカは別に子猫は触れなくてもいいの」

「なンでだよ」

「なんででも、ってミサカはミサカは実は心配してくれてるあなたにトドメににっこりしてみたり」

「……、」

959 :にゃんこといっしょ(7/7) [saga sage]:2010/10/29(金) 21:24:15.94 ID:VpzY5Hc0

「……そんな不機嫌な顔しなくてもいいのにぃ。無理やり膝枕の体勢に持ち込んだ事は謝るから、ってミサカはミサカは困り顔」

「代理演算切ってまで強引に押し通した奴の台詞じゃねェな」

「だってそうでもしなきゃやってくれないんだもん、ってミサカはミサカはあなたのサービス精神の無さを指摘してみたり!」

「当たり前だクソガキが。こンなアホな事素面でやってられっかよ」

「……」

「……」

「……」

「……」

「でももう代理演算復旧してるのに何だかんだ言って逃げないよねあなた、ってミサカはミサカはニヤリとしてみる」

「……、知らねェ」

「んふふー」

「……、」

「……♪」

「………、やっぱりミサカは子猫に触れなくてもいいや、
 ってミサカはミサカはほんとは結構膝枕好きな大きい猫さんの頭を撫でながら再認識してみたり」

「――、チッ。……くっだらねェな、全くよ」












「まあ猫さんっていうよりどちらかといえば猛獣サイド? ってミサカはミサカはなでなでしつつセルフ突っ込み」

「おい」
960 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/29(金) 21:25:30.83 ID:VpzY5Hc0

以上、お邪魔しました!

猫に逃げられるミサカシリーズの可愛さは異常
全部全部終わった後皆幸せでほのぼのと何気ない日常生活送っててくれたらいいなあ

てか台詞の前に名前付け忘れたんだよ…。(主に俺の書きわけ的な問題で)分かりにくかったらごめんこ。
961 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 21:31:29.56 ID:mFFrUa60
2828した
962 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 21:58:28.12 ID:OMvhCRoo
うわぁ美琴に上条さんが触って云々のネタが先超されたwwwwww
乙!
963 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 22:01:00.02 ID:ViR8oSco
ほのぼのしてていいなー。
乙っした!
964 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 22:31:45.91 ID:xD42nIDO
可愛いなww
965 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 22:52:47.94 ID:Wk9geyU0
>>960乙! 一方さん可愛いな
>>962
別に同じこと何回してくれても俺は構わないけどなあ
この展開見る度にニヤニヤ出来る自信があるww
966 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 00:54:30.09 ID:/IX..hgo
一方さん可愛いww
おつ

>>962
言っちゃなんだが、そのネタはいちゃスレには山ほどあるぞ
967 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 01:02:33.34 ID:C7Nh/o20
にやにやにやにや
てか美琴は打ち止めに胸負けちゃったのかよwwwwwwww
968 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 08:42:42.29 ID:ayMOJ4Qo
>>967
打ち止めの完成図は意外と巨乳だったからな
969 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 14:31:05.89 ID:FkTEGU60
誰もいないな…
30分雲川先輩嫁
970 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 14:33:06.24 ID:g9MrH9Mo
>>969
そげぶ

てかここで嫁宣言すんな
かまち本スレでやれ
971 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 14:40:33.99 ID:ayMOJ4Qo
書きたいけど、長編じゃないと書けないんだよなぁ。
しかもifもの、オリジナル設定追加。
ここじゃ短編じゃないとキツイし、スレ立ては怖くて出来ない。
で結局お蔵入り。チキンすぎる……
972 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 14:46:22.87 ID:n7WI6qY0
>>971
ここでスレたてて叩かれることはまずないと思う
よっぽど苦手な内容(グロとか)じゃない限りは読みにいくぜ
973 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 14:51:16.98 ID:ayMOJ4Qo
>>972
でもちょっと長めだぜ? しかもギャグとかないし……素人丸出し。
さらに言うと、今一方通行もの多くてウザがられそうだから……

とか言い訳して、結局貼れないんだよ畜生っ!
臆病すぎて死にたい
974 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/30(土) 14:52:55.37 ID:Sssy7hE0
私ですら。叩かれなかったから平気。
立てるべき。
975 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 15:17:55.85 ID:8wCJTRI0
ちゃんと終わりまでの構想が出来てて、完結できそうなら一方通行もの多いとかは気にする必要ないと思うがなぁ

ただ、やっぱり気になって今スレ立てしにくいというんだったら今の内に書き溜めて、適当なタイミングで投下とかどうだろう
というか自分が読みたいので、今でもいつかでもどうぞよろしくお願いします
976 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 15:25:13.64 ID:ayMOJ4Qo
>>975
あと出来ていないのはエピローグだけだな……
適当なタイミングが読めずにウダウダと投下できないで
時間が過ぎてしまった、哀れなチキンなのですよ。
……まぁ、厨二過ぎて恥ずかしすぎる、というのが大きな理由ですが。

文章が下手だから、せめてここで何かを投下してから、って考えて書いたものすら
投下出来てないという、どうしようもない事態。

そのうち書くと思うので、その時は批評いただけると……
977 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 16:00:04.68 ID:ATC8Aogo
オリキャラが許容されるような土壌だ
どんなんでも問題ないだろ
978 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 16:00:38.08 ID:82JyNRQo
そんな気構えしなくていいんだよ
「ちょっと[田島「チ○コ破裂するっ!」]するから暇なら見ていけ」くらいの考えでおk
979 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 16:06:17.11 ID:n7WI6qY0
アレイスターの逆さじゃない顔見たのってフィアンマだけだよな…?
やっぱり普通の顔見るには培養機の前で逆立ちするのが一番手っ取り早いんだろうか
980 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 16:18:16.61 ID:FkTEGU60
あわきんのスカートの中や太ももを自然に覗く方法を考えて、
思いついた姿勢がアレだったと発想をした俺は馬鹿だった
981 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 16:48:20.16 ID:eSAS0D.0
>>980
次スレよろしく
982 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 16:56:27.43 ID:zgY3D6AO
次スレは誰?
美琴とか浜面とか?
983 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 17:10:20.20 ID:f8LTBgko
上条さんは前にあったような。


 [ サーシャさんとのおやくそく ]
・第一の私見ですが、投下時は名前欄にタイトルや総レス数を記載しておくとわかりやすいかと。
・第一の注意事項ですが、新刊のネタバレ解禁は発売日の翌日からです。
・第二の私見ですが、ここは複数の書き手さんで超書いていくスレです。安価作品は控えるべきですね。
・第一の解答ですが、毎月中旬に接続できなくなる点に関しては、数日の内に直るので暫く待ってみ下さい。
・第三の私見ですが、たまに沸く変な人は決して構ったりせずに無視するのが効果的です。補足説明致しますと、私の上司に当たる変態セクハラ女などはスルーが一番応えるようです。
984 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 17:12:46.13 ID:FkTEGU60
本当に申し訳ない
スレは立てれるが、
スマートフォンでテンプレ作るのが厳しいので他の誰かにお願いしたいのが…大丈夫だろうか
985 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 17:33:08.91 ID:anSjVvYo
俺やるわ
次キャラ誰にしようね
986 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 17:37:43.77 ID:FkTEGU60
ありがとう
987 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 17:42:19.17 ID:eSAS0D.0
>・第二の私見ですが、ここは複数の書き手さんで超書いていくスレです。安価作品は控えるべきですね。
微妙に絹旗さんが混ざってるぞ

フィアンマとかアレイスターとかいいなあと思ったけど口調にめだった特徴ないんだよなこの二人
988 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 17:51:17.10 ID:jI9zIcko
すまんコピペしたのから適当に変えたから直し忘れたww
黄泉川先生とか無かったんだな。意外。
口癖あんのあと誰だ。
アックア、テッラ、アウレオルス、打ち止め、姫神…

2  インデックス
3  小萌センセー
4  建宮さん
5  オルソラさん
6  キャーリサさま
7  フレンダさん
8  御坂妹
9  最大主教さん
10 舞夏さん
11 上条さん
12 白井さん
13 一方通行さん
14 土御門さん
15 絹旗さん
989 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 17:55:35.28 ID:anSjVvYo
へィおまちどォ

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-16冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1288428782/
990 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:00:17.31 ID:zgY3D6AO
>>988
このリストってどこあるの?
つかさんづけされてる子とされてない子の違いは?
991 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 18:01:16.73 ID:anSjVvYo
主な勝手に変更点
・ネタバレを「公式発売日翌日」に変更。フラゲ組への注意喚起
・テンプレ>>2の関連リンクに「禁書SS@製作速報 まとめWiki」を追加

独断で黄泉川先生にしたけど絹旗混ざったままだった死のう
992 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:01:23.66 ID:eSAS0D.0
>>989
乙じゃん

スレってどれぐらいの分量があれば立てていいんだ?
やっぱ最低でも200レスぐらいいかないとだめなのか?
993 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:01:33.66 ID:ZtBQ46Io
残り10か
994 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:02:44.23 ID:ZtBQ46Io
995 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 18:03:48.83 ID:anSjVvYo
>>992
最初総合スレを立てる時に話してた分には、100レス程度なら総合に投下可って事になってたけど

立てる分にはある程度好きにすればいいんじゃないだろうか
乱立防止に誘導ってのが初期コンセプトだったんだけど、ちゃんとHTML化依頼とかするなら文句は言われないと
996 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:08:03.77 ID:g9MrH9Mo
最後まで書ききってHTML依頼を出すなら100程度で立てても文句はないと思う
勝手には落ちないからHTML依頼忘れるなよ
997 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:08:25.50 ID:f8LTBgko
>>989
乙なんだよ!

>>990
過去スレさかのぼってたら誰かがまとめてくれてたから、それに足しただけ

998 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:10:50.02 ID:ZtBQ46Io
1000なら次スレエイワス祭り
999 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:12:01.66 ID:dmpoHHQo
1000なら北欧祭
1000 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 18:12:11.25 ID:Ls2a3KMo
1000なら姫神祭開催
1001 :1001 :Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
   「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
   ノ          /     このスレッドは1000を超えました。
   ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
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▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-16冊目-【超電磁砲】 @ 2010/10/30(土) 17:53:02.80 ID:anSjVvYo
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いまから告白してくるwww @ 2010/10/30(土) 17:30:27.13 ID:9ATDICU0
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やべっwww気づいたら30分も入ってたわwwww @ 2010/10/30(土) 16:53:15.28
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先生!バナナはお尻に入りますか!? @ 2010/10/30(土) 16:33:43.08
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そんな優しくしないで @ 2010/10/30(土) 16:33:29.10
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