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▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga !蒼_res]:2011/12/18(日) 12:15:12.16 ID:HGfSU5pzo
□このスレは「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS総合スレッドです
  「2chは規制されている」「スレを立てにくい」という方は当スレに投下をどうぞ
  SSの投下以外にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換などにご利用ください

 前スレ
    ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-34冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320320521/

■このスレのルール――――――――――――――――――――――――――――――――――――■

 ・共用スレなので書きながらの投下は禁止です。必ず投下分を書き溜めてから投下すること
  また安価作品なんかはご遠慮下さい

 ・人を選ぶ内容(極端な欝展開やエログロ等)は事前に注意書きを
  差し支えなければカップリング等の大まかな説明などを書いて下さい

 ・別の人が先に投下している際は、終わってから最低でも30分は空けて投下すること
  連続して投下すると感想を書き難くなります。また当然ながら割り込んでの投下は厳禁です

 ・新刊のネタバレは地域によって発売日がずれる場合があるので、解禁は公式発売日の翌日からです

 ・荒らしは全力でスルー、またルールを守れない人等に対しても極力柔らかい口調で注意すること

■ここまで必読、以降のテンプレも読むこと――――――――――――――――――――――――――■

  >>2 その他注意事項
  >>3 関連スレ等
  >>4 過去のテンプレゲストキャラ

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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

【まほいく安価】キーク「17人の魔法少女の再試験だ」【魔法少女育成計画restart】 @ 2017/02/21(火) 22:34:43.42 ID:L3jRT1aJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487684083/

希「クイズ!高坂の父の100のコト」 @ 2017/02/21(火) 22:12:10.64 ID:suqmML2SO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487682730/

【モバマス】喜多見柚「特別なアタシ」 @ 2017/02/21(火) 21:58:30.67 ID:RFCVTGi30
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487681910/

【艦これ】大淀「艦娘ガチバトル、ですか」提督「うむ」【安価・コンマ】 @ 2017/02/21(火) 21:35:23.94 ID:DP7TIOVDo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487680523/

声優が好きすぎて友達の名前を声優の愛称で呼んでしまった奴いる? @ 2017/02/21(火) 21:26:40.10 ID:cMPxn7Zl0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1487679999/

勇者「デュエル・・・なんだそりゃ?」【修正版】 @ 2017/02/21(火) 21:24:54.31 ID:0vFOD6PKO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487679894/

マリオ「勝負だ!! コクッパレミー!!」レミー「なんなんだアンタ」 @ 2017/02/21(火) 20:56:39.29 ID:NQGcGECWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487678199/

【にことりん】 @ 2017/02/21(火) 20:40:48.44 ID:d/x3d0Uh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487677248/

2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 12:16:29.65 ID:HGfSU5pzo
□注意事項

 ・>>950を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら必ず再安価かヘルプ要請を
  可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。立てた後の次スレ誘導もお願いします
  宣言、スレ立てがしばらくなければ>>970を踏んだ人がお願いします

 ・認知度アップの為にage推奨です

 ・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています
   例)「その幻想をぶち[ピーーー]!」(“殺.す”にフィルター)
  メール欄に半角で『saga』(←「下げ」じゃなくて「佐賀」)と入れると解除できます。他のメ欄コマンドとも併用可
  下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます

    パー速機能覚書・テスト
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1315030525/

 ・板の連投規制は25秒、1レス内での行数制限は80行です

 ・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数などを書いておくと分かりやすいです

 ・書き込み失敗の表示が出ていても書きこめている場合があるからスレを更新して確認しよう


★これからスレを立てる人へ

 個別スレ立ての目安は100レス前後の風潮
 安価SSやエログロなどの要素が特に多いSSは個別に立てた方がいいでしょう
 この板ではスレ落ちは運営の手による手動です。自動では落ちません
 スレ処理はデータ削除ではなくHTML形式でログ化されデータ庫に格納されます。処理されたスレは元のURLから過去ログへの案内を開けます
 立て逃げや長期の放置スレ、板趣旨と異なるスレは処理対象になります。処理されても泣かない
 処理されてもデータ自体は残っているので再開するときは過去スレのURLなどをリンクしておくといいかも
 使い終わったスレは以下のスレで処理依頼をしましょう。1000に到達したスレに関しては報告の必要はありません

 ■ HTML化依頼スレッド Part3
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319808816/
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 12:20:54.22 ID:HGfSU5pzo
[ 関連スレ ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください12
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322381143/
  (スレタイどおり)

 ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ15
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1321181064/
  (書くまでもないor書くのめんどいネタなど)

 【禁書SS用】設定質問受付&禁書SSまとめwiki用資料作成所2杯目
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315843307/
  (質問はこちらで)

 SS製作者総合スレ15
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1323586083/
  (ジャンル不問)

 雑談しようぜ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926897/
  (その他雑談総合)

 ▽ 禁書シリーズSS総合スレ避難所
 http://misaka-network.net/test/read.cgi/14510/1305988838/
  (外部の避難板)


 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/


 [ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-29冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1305/13059/1305991024.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-30冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html

 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-31冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1309/13096/1309616825.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1311/13118/1311847989.html

▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-33冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314623016/


 ◇これ以前のログはこちらから
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html#a2
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307804796/4 (専ブラ用)
4 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 12:21:36.06 ID:HGfSU5pzo
禁書「>>950!いままでのおやくそく一覧なんだよ!」

02   インデックスさん
03   小萌センセー
04   建宮さん
05   オルソラさん
06   キャーリサさま
07   フレンダさん
08   御坂妹
09   最大主教さん
10   舞夏さん
11   上条さん
12   白井さん
13   一方通行さん
14   土御門さん
15   絹旗さん
16   黄泉川せんせー
17   愛の伝道師・青髪ピアスくん
18   サーシャさん
19   姫神秋沙さん
20   御坂美琴さん
21   アックアさん
22   打ち止めちゃん
23   オリアナさん
24   麦のん
25   テッラさん
26   フレメアちゃん
27   闇咲さん
28   冥土帰しさん
29   テンプレ改訂のためキャラ無し
30   浜面くん&滝壺さん     
31〜  テンプレ改定のためキャラ無し

- - - - - ここまでテンプレ - - - - -
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/18(日) 16:39:06.88 ID:/d1d4D/s0
             /         \
             .;             \
            /   /             、
       f⌒ヽ  /   i       \
      -‐〉⌒) ̄二⊃八  !  :!-―-ヽ  !   ;; >>1乙しちゃうぞ☆
     /  Y^~<7___! ⌒\i\ | \rヽ| |    ;
    ノ ⌒ ,.―┬--ミハ示.i  \z=≠ミ !ノ    ;;
   / ミ,--、\ ;;   ハ 弋ノ    :::::: ノ /    ヽ
 /x  /  ヽ_)  !   乂:::::   '  r-, 7^/       \
./ミ三彡!ヽ\―^-弌ハ  | =-  ー'‐'' ィ :/  r  ハ     \
.\ ____}   \  \i⌒7⌒!=--=〃/ /| ノ: }       ;;
     ヽノ       ,/:::八/〉\-=彡/ ノ/\
      \  ヽ  /: : : : / ./ /:_/ ⌒ヽf    \ \
     /人 \  V: : : : : : :! //: :/三ニミメ />=-⌒  〉
    //  > 7 ̄; : : : : : : |/: : : :/    .Y  _,,イ⌒
    / ./ / /  乂: : : : : :|: : : ::/彡⌒ /:7⌒       |
.   (/  / /   ヾ: :/フ^/ ̄ ̄V  }:/\       / /
  / /ハ /    {::〈 r^/     !  `ヾ. \  ;  ,, イ !
./ / / |i    ( ̄.(/       |ゝ__ノ   \ ; /  | !
.     ./      ノ \三三三三三!/      )    .  |
.    /     / |: : : /  /: : : : : 〈       ;;    ノ :!
   /    /  .|: : : `ー': : : : : : : :ミ〉     ;;  / /  |/
  ./   /    ノ: : : : : : : : : : :: : : : ::ヽ    /.  / /   /
     /    .〈: : : : : : : : : : : : : :-==彡-、 /  ハ
 ;;  /       .〉: : : : : : : : : : : : : : : : : :ノxノ  ノ
 ;  /        〈: : : : : : : : : : : :___: : ィ彡ハ
 ;. /        {三ニ=―……―==ニ三三:彡}
 乂        ノ三三三三三三三三三三三}
         イ三三三三三三三三三三三ヨ!
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/18(日) 23:57:15.28 ID:mKV5ufMDO
乙ついでage
7 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:03:25.60 ID:hIRbFZm4o
エロ注意 浜×麦(ちょっと滝壺)です

 絶対的な肉の快楽に溺れながら浜面仕上の脳裏に浮かんだのは冥土返しと呼ばれる医者の技術の素晴

らしさだった。
 対面座位の形で交ぐわっている超能力者、麦野沈利。その顔にかつて浜面が付けた大きな傷はもう存

在しない。

 激しい性交で火照ったせいか、多少なりの違和感もあるが意識してみようとしなければこの距離でも

気づくこともできない。

 同時に失ったはずの左腕も再生し、彼女を後ろから抱きかかえるようにしている裸の滝壺理后と背合

わせで手をつないでいる。
 それだけではない。麦野の肉体の中に取り付けられた訳の分からない機械類も全て存在しない。

 もはや彼女は四肢の揃った健康体そのもので、その肢体は全て浜面のものだった。
8 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:04:21.21 ID:hIRbFZm4o

「は、は……う、あ……」


 腰をぶつける度に声にならない声が麦野の口から漏れる。獣の唸りのようにすら聞こえるそれは豊か

に揺れる双丘―右の乳房は滝壺に揉みしだかれている―と共に浜面の性欲を一層かきたてる。

 それだけではない。麦野を抱きかかえる滝壺の顔も淫欲に溺れていた。
 自分の呼吸と鼓動で肉体が張り裂けそうになっている。きっと二人も同じだろうと浜面は確信する。


「あは、しずり、すっごく幸せそう……」


 さほど饒舌でない少女、滝壺が淫蕩な顔で麦野に囁く。
 三人で肌を重ねるようになってから、肌を重ねるときは自然と下の名前で呼ぶようになっている。

 それは呼称だけではなく、何かしらの壁を取り払っているということ。
 浜面に犯されている女も、それを抱きかかえる女も、汗まみれの快楽の中でお互いを肯定し合う。


「うん、幸せなの……仕上のが、中でいっぱいで、溺れちゃいそうなの……」
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:04:47.27 ID:hIRbFZm4o


 暗部という殺人を否定しない空間の中、屍の山の頂点で殺戮の女帝として降臨していた面影はここに

はない。

 ただひたすらひとりの男に抱かれている事実と快楽で麦野は溶けきっていた。

 彼彼女らのいる部屋の外は深い闇。だが部屋の明かりは強く三人を照らしていた。
 二人の顔が見たい、二人の淫らな姿が見たいという卑猥な思いで少年が決めたのだ。


 だから、この瞬間、二人の雌は彼のもの。


 分厚い胸板を内側からガンガン叩く心臓に引きづられるように、もっと深い、もっと奥の、きっと真

実の何かがそこにあると慟哭のような激しさで浜面は腰を叩きつける。柔らかな長い髪から雄を嗾ける

ような匂いがして、視点の合わない麦野の唇を無理やりに奪う。


「んっ!」


 一瞬だけ、驚いたかのような表情を見せるもそれは容易く解け、自分の顎をつかみ、頭を引き寄せ、

舌を絡ませる愛人(レマン)を麦野は迎え入れる。互いの舌を絡め、唾液をすすり、相手に嚥下させ、

歯肉をぶつけ合うかのようにキスを続ける。
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:05:33.68 ID:hIRbFZm4o

 愛情の交換。しかし食餌の光景にすら見える。生きるために互いが互いのエキスを必要としている。

腰を一番深い場所で押し付けて、淫液が二人の恥毛を濡らす。

 体液と体液の交換に麦野の背中を支える少女、滝壺が不満そうに頬を膨らます。
 常日頃、どこか遠くを見るような瞳は間違いなく二人を見つめ、その空間に自分がいないことに子供

のように不満を募らせる。

 だから、意地悪をするように。
 その手を二人の重なる箇所へと滑らせ、愛液に満ちた麦野の肉芽を親指で軽く弾いた。


「ひんっ!」


 ぎゅう、と秘肉が狭まると同時に思わず浜面の舌を噛む。粘膜であり筋肉の塊である舌に牙を突きつ

けられ、苦痛の表情で浜面は麦野から口を離した。二人の口を繋げる唾液の糸に僅かながらに赤いもの

が混じる。


「痛ぇだろ、馬鹿!」


 数々の傷を付けられた。一方的な狩りのあの日のことではなく、肌を重ねるようになってから。噛み

癖のある滝壺には肩を、爪を立ててくる麦野には背中を。だが神経の固まった粘膜を傷つけられ流石の

浜面も一瞬、思考に怒気が混じる。
11 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:06:00.25 ID:hIRbFZm4o


「ご、ごめんなさい……」


 泣きだしそうな眼で麦野が謝罪する。女帝ではありえない姿。無能力者に叱られて、超能力者が逆ら

うことができない。

 心も体も満たしてくれる男に嫌われたくないという当たり前の姿。
 その愛らしさに浜面の怒りが瞬時に溶ける。

 当然、滝壺は面白くない。
 麦野には敵わないものの両手に余るほどの胸を麦野の背中に押し付けつつ、膝立ちになる。麦野の肩

口から顔を出す。自然、二人の左手は解ける。


「しあげ。私が応援してあげる」


 麦野の顔のすぐそばで、男と女が舌を重ねる。血を拭うように、いたわるように優しく少女の舌が雄

の舌を癒す。それが唾液の交換に変わるまで時を必要とはしなかった。


「あっ……」


 自分と繋がっている男が自分でない女と自分の息がかかる距離で口付けを交わしている。
 全員が了承し納得した関係だとはいえ、いやだからこそ全身を縫いつけられるような感情に支配され

る。なによりも、滝壺と唾液を交換するたびに膣の中で浜面が跳ねるのを感じてしまうことが切ない。
 そんな麦野を、滝壺の視線がぬるりと舐めた。

 見せつけるように、一分ほど。
 麦野は何も言えない。
 目尻に涙が浮かんでくる頃に、ようやく二人の唇が離れた。
12 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:06:26.64 ID:hIRbFZm4o


「ねぇ、しずり。どんな気持ち?」


 勝ち誇ったかのように滝壺が囁く。その手が麦野の豊満な胸を持ち上げ、先端の突起を強く捩じ上げ

る。びくん、と麦野の体が震え肉壷が締め付けられる。


「やだ……謝るからもう止めて……」


「ふふ、どうするの、仕上?」


「悪かったな、そんなに虐めるつもりはなかったんだよ」


 儚げな少女に男が優しく問う。
 滝壺理后が麦野沈利に告げる。


「でも、しずりは罰を受けないといけないよね。しあげのこと傷つけたんだから」


 罰。ペナルティ。
 それがどれほど甘いものか、麦野は心身ともに刻みつけられている。

 数え切れぬほどの性行をもってして麦野の精神の中のマゾヒズムは確実に花開いていた。
 目の前の青年ーもはや少年とは呼べないほどに熟成した精神と肉体の男−の前で自分が牝であること

を最大限に切望すること。

 ぞぞっ、と背筋に何かが走る。それはおぞけであり寒気えあり歓喜。じゅくりと子宮が喜びの蜜を吐

き出す。
13 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:06:55.00 ID:hIRbFZm4o

「さぁ、お願いしないとね?」


 ムダ毛一つない麦野の太股を撫でながらもう一人の牝が囁く。張りのある肌に滝壺が爪を立てる。白

い肌に赤く痕がつく。
 新雪が汚されるように淡い痛みが麦野を促す。


「仕上の精液を、私の子宮にいっぱい出してください」


 消え去りそうな小声で、それでも一音一音しっかりと麦野が言う。


「赤ちゃんができちゃうかもしれない危険な日に、中だししてください」


 自身の言葉で鳥肌が立つ。

 [ピーーー]ことしかできない自分が女という性である矛盾と、それを捧げられるかもしれないマゾヒズム。
 女としての本能が歓喜している。体液ではない、遺伝子と遺伝子の交わりができると震えている。

 もちろん、ここにいる三人はみな学生。子供を育てられるほど大人ではない。超能力者であり暗部出

身である麦野の経済力が如何に凄かろうとも、浜面仕上という男がどれほど精神的に立脚していようと

もとうてい現実的ではない。

 事実、麦野も滝壺も避妊薬を服用している。

 だが、避妊薬を服用したとしても膣内に射精すれば妊娠の危険性はある。そもそも受精可能な女性に

安全な日などない。その確率を下げているだけである。

 故に背徳的な官能が全身の細胞をふるわす。
 惚れた男の子を産みたいという本能は麦野の中にも確かに息づいているのだ。

 ひゅ、と浜面が短く息を吸う。感情が溢れだして体をつき動かした。
 けだし、痺れるような快楽が全身を駆けたが故。
 
 繰り返すが、全員がわかっている。理解している。
 これはただの遊技であって、確信的な人生設計ではないことを。

 それでもココロの奥底から愛しいと思う女に嬰児が欲しいとせがまれれば男として嬉しくないわけが

ない。

 例えそれが嘘の言葉であったとしても、言葉にしてしまった以上そこに魂が宿る。

 嘘で虚構で、それでも「そうなりたい」という欲望が確かに存在して。

 浜面仕上は今再び野獣に戻る。
14 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:07:22.15 ID:hIRbFZm4o

「ひぐっ、や、やん、あ、あ、ああっ」


 肉と肉とがぶつかり滑稽な音を立てる度に麦野の嬌声が響く。無数の蛇がうねっているような筋肉と

女の柔らかな肌とが弾け、溶け、混じり合う。限界を超えて膨張した男根が麦野の熱い膣肉を抉り、溢

れ出る蜜と熱とが淫蕩な香りを強くまき散らす。


「んっ、んんっ!」


 甘い果実のような唇を浜面は容赦なく貪る。快楽で息苦しくて、麦野の体が必死に酸素を求めている

ことを知りながら、それでも自分の欲望を優先させる。
 軽い酸欠に意識を引きづられるそうになりながらも、自分の肉が男を夢中にさせていることに麦野は

歓喜し、その快楽を高ぶらせる。

 滝壺理后の肉体も高ぶっている。浜面の性交で早鐘となった心臓はまだ落ち着きを取り戻していない

。その土台に、自分の男が自分以外の女を抱いているという嫉妬――確かに、納得はしているが――が

積み重ねられ、喉がひきつりそうなほど心も体も切なく追い詰められている。

 自分だって、欲しい。
 一箱六個入のコンドームを一晩で使い切り、それでも足りなくて避妊具なしで性交を強請ったのは滝

壺だ。
 しかし、最後の射精は膣内ではなく臍から胸の当たりにまき散らされた。
 鼻腔に満ちるほどの青臭い臭いに包まれて幸せだったのは確かだ。
 だがそれでも、自分も麦野のように危険日に中に射精されたいと願っている。

 下世話な話、中に出されたときにはきちんと処理しないと性器からとんでもない悪臭がするようにな

るし、その処理をしている姿は「女を捨てている」と表現してもいいような情けない格好となることを

知っている。
15 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:08:13.92 ID:hIRbFZm4o

 だとしても。

 それでも女としてその瞬間がどれほど甘美なのかはよく知っている。

 故に麦野への嫉妬は止められない。滝壺が麦野に友情以上の、もはや愛情といっていいほどの信頼を

持っているとしても、それでも嫉妬の炎に胸を焼かれてしまう。

 だから憎しみの一歩手前までの力で麦野の両の乳首をひねり上げてしまう。


「きゃうっ! ううっ!」


 反撃も反論もない。超能力者の頭脳をもってしてもこの状況を改善する演算能力は維持できない。
 過剰なほどの痛みは圧倒的な快楽に飲み込まれて肉体を喜ばせ、自分の体が喜んでいることが浜面へ

の愛情を深くしている。

 自分を否定して否定して、眼球をえぐりとり弾丸を打ち込んで全身を数千度の熱で焼いた男が、自分

を孕ませようと全力を尽くしてくれている。

 優しく勇敢な王子様の連れ合いは登に閉じ込められた可憐なお姫様であって、お姫様の命を狙う悪い

魔女ではない。

 それなのに、王子様とお姫様は自分を迎えくれた。
 それだけじゃない。自分に素敵なプレゼントをしてくれる。

 嬉しくて苦しくて切なくて。必死になって浜面に抱きついた。もうすぐ崩壊する快楽の塔に流されな

いように、長く伸びた爪を浜面の大きな背中に立てる。
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:08:40.01 ID:hIRbFZm4o
わたしのものだ。
 いま、このしゅんかんはわたしだけのものだ。


 絶頂が近づいてきている。麦野の意識が甘いクリームのように溶けてきている。全身の神経が快楽の

ためだけに発動し、それの欠片でも味わいたいと滝壺が必死に麦野に抱きついている。


「綺麗だ、本当に」


 誰に聴かせるというわけでもなく、胸を付いて出た言葉に浜面は気づかない。
 そして、崩れ落ちる塔の上で聞き取れるはずもない言葉に、麦野は優しく微笑んだ。


「出してっ! 仕上の精液をいっぱい出してっ!! 私を妊娠させてぇ!!!」


 麦野が言い終わると同時に、浜面の熱棒の先端が弾けた。爆発した。
 急激に熱せられた鉄が弾けてあたりに熱を巻き散らかすかのように、麦野の肉体の中で確かにそれは

爆熱した。
 原始的な、獣のような、大型は虫類の如き生命力の固まりが波打って注がれて。


「あっあっあああああっ!!!!」


 麦野沈利は全身を大きくふるわせる。快楽の分だけ浜面仕上に対する愛情が純化していく。女として

の幸せに酔いながら雌としての絶頂に満たされる。
 魂のステージがあがっていく浮翌遊感と、それでいながら肉体はしっかりと抱きしめられ地上に縫い付

けられているという安堵の中で、麦野沈利は自分は絶対にこの男の子供を産むんだという決意を強く心

に刻んでいた。
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:10:19.32 ID:hIRbFZm4o
以上です

なんかこう、がっちりしたエロスが書けなくてすいません
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:17:53.93 ID:F6mcXDyDO
乙!
十分本格的だと思うよ
エロってより官能的だな
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:44:37.52 ID:qiY3HTxDO
乙!
官能的だな


1レスもらいます
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/19(月) 00:46:20.71 ID:qiY3HTxDO

昼寝から目が覚めて、始めに思ったのは「ここはどこなのだろう」ということ。
先ほどまでは何ら普段と変わらぬ日常だったはずだ。
テレビを見ながら、スフィンクスと一緒にベッドの上に飛び乗ったのを覚えている。
けれどここはとうまの部屋では絶対になくて。
スフィンクスの気配すらなくて。
私は几帳面に整頓された広くはない部屋の中で、白く清潔なシーツの上に寝転がっていた。
そこで違和感に気がつく。

(ピンの感覚がない……)

とうまに破壊されたはずの〈歩く協会〉は壊される前の以前の状態を保っていた。

(どういうこと? そもそもここは)

慌ててカーテンを引っ張り窓の外を覗く。
そこは知らない土地――なんてことはなく、むしろ自分に深く関係のある――

「イギリス……?」

「インデックス」

ガチャリと扉が開いた。

「……起きたのかい。お昼御飯を買ってきたよ」

「梅干しを食べてみたいといっていたでしょう。頼んで持ってきてもらいました」

それはよく知っている顔で――、けれども完全に記憶しているはずの二人とは少し違っていた。
赤髪の神父は背が低く、黒髪の女の胸は少し小さい。

「……かおりに、ステイル?」

「なんだい?」

赤髪の神父は幼い顔をへにゃりと崩した。


21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:48:34.91 ID:qiY3HTxDO
おわり
現インデックスさんがステイル神崎のときにタイムループみたいな
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:58:14.62 ID:zid99JDSO

なかなか続きが気になるな
23 :二人の祈り 改訂版 :2011/12/19(月) 01:36:06.89 ID:J6qSbhpq0

二レスもらいます。前のトピックにあったものを焼き直しました。改訂版です!

インデックス「とうまぁ、またどっかで危険な目にあってるのかな」

 インデックスは涙を流す。

インデックス「とうまのばかぁ」

インデックス「私はこんなに心配してるのに……」

インデックス「とうまはなんでいっつも自分を大事にしないのかなぁ」

インデックス「ねぇ、とうま」

インデックス「私はあなたの無事を祈ってるんだよ?」

インデックス「とうまのおかげで私は救われた」

インデックス「あなたのおかげで私は多くの人に出会えたんだよ」

インデックス「だからとうまには誰よりも幸せになって欲しい」

 インデックスは一呼吸置いて言うのだった。

インデックス「とうまが今この部屋にいないから言うけど――――」

インデックス「私はとうまのことが大好きだよ」

インデックス「誰よりもあなたに幸せになってほしいから」

インデックス「ずっと当麻と一緒にいたいんだよ」




上条「インデックス……お前、そんなこと思っててくれたのか」




インデックス「」

上条「えっと……」

インデックス「とうまぁ、なんで…いるのかな?」

上条「えっと……予定よりも…帰国が早くなって……」

 上条当麻は顔を真っ赤にする。そして、意を決して彼は一言言う。

上条「俺も――――お前のことが好きだ」

 直後――インデックスの瞳から大粒の涙が流れる。

インデックス「と……とうまぁ」グスッ

インデックス「うわああああああああああ!」ダキッ

上条「ちょっ! インデックスさん!?」

インデックス「とうまぁぁぁぁぁっ! わたしも大好きなんだよ!」

インデックス「ずっと一緒にいるんだよ!」

上条「ああ……。これからもよろしくな、インデックス」

 そういって上条はインデックスの銀髪をなでるのだった。


 その頃となりの部屋。
土御門元春「おっ、かみやん早めに返して正解だったんだぜい」

ステイル「」
神裂「」

土御門元春「この二人見てておもしろいにゃー」

    FIN
24 :二人の祈り 改訂版 :2011/12/19(月) 01:37:07.46 ID:J6qSbhpq0
                              ,
                      /!   / //__,. ノ} _,. イ
                       /::レ'//::::/::::::::::ノ:::::∠____,.
                     ト、/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=≦
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             <::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::|::::::::!:!::∧::::/ ヽ! `ー┐
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                   ̄/:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::/::::::::N         '.
                /_,.イ::::::::::::::::::::|::∧:/ \:::|         ' ´ 〈
               ´  }:::::::::::::::::::::j/:::::>┬V‐ 、        {
                  厶イ::::::::::::::::::::::::::::::::|        _,.  -'
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         ,.  ' ´ ̄      `ヽV´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧=- 、__
        /              \              〉
       /                 V´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_>‐/
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     /  _,. <∧                               〉
      〉'´    ∧      \         V´ ̄ ̄ ̄\   〈
     ヽ      》、      \        \:::::\   |   |
      \__,. イ:| ∧          \        ヽ::::::\ \__ト、
         | i  | j,ハ|           `ー- -      !:::::::::::ト、 \ |:ハ
         | ト、 レ'  ト、                |::::::::::::| \ \:::!
          jノ V }  | i                \::::::::|   \ V|
           ヽ `ヽ! !        `ー- 、     ヽ::::|  i    |∧
                 |!                 \    |::::|  |    V∧
                 |i   i             \   V∧ :!    V∧
           __    ||   |              \  V∧|      i:::|
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        _〈 :! \〉 V| |  :|    /                \::!      :|::::!
     〈 ヽ_j  / ̄\!  |   /                 ト、 |  i:|::::|
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        \!/         ヽ  |                     Vハ/:::::::::::|
          |           \ !                      V::::::::::::::::::|


 
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 01:57:52.23 ID:HQS2sj2IO
>>998
すまない姫神SSではあるんだがかなり鬱展開のつもりだ……

何レスかいただく
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 01:59:01.65 ID:HQS2sj2IO
少女は、一人、ぽつんと佇んでいた。

一面の灰の原の中心に、一人、佇んでいた。


異変は、突然現れた。

最初は、八百屋のおじさんだった。
夕方になると、早く帰りなさい、と言われることは、なくなった。

次は、公園でよく会うおばあさんだった。
腰を屈めながら小さなごみを拾う姿を見ることは、なくなった。

その次は、毎日のように遊ぶゆずかちゃんだった。
学校の後に汗だくになるまで走り回ることは、なくなった。

そして、両親。


異変はあっという間に少女の住む環境を侵食し、気付くと、少女の知る人も知らない人も、皆「ソレ」になっていた。
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:00:27.78 ID:HQS2sj2IO
全員が涙を浮かべ、謝罪の言葉を口にしながら、消えていった。

「ごめんよ…ごめんよ…」
おじさんの、いつも冗談を交えながら話しかけてきてくれる声がなくなった。

「ごめんねぇ…ごめんねぇ…」
おばあさんの、いつも優しく語りかけてきてくれる声がなくなった。

「ごめん…ごめん…」
ゆずかちゃんの、いつも明るく話しかけてきてくれる声がなくなった。

「「ごめんね…ごめんね…」」

「「秋沙」」

人生で一番多く聞いた人の声が、なくなった。

時に冗談を言い、時に優しく語りかけ、時に明るく話しかけ、時に叱り、時に褒め、自分の名前を呼んでくれた柔らかい声が、なくなった。

少女、姫神秋沙の日常は、無くなった。
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:01:01.30 ID:HQS2sj2IO
おわり

この先がなかなかできないんだよな…
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:04:13.91 ID:HQS2sj2IO
安価ミスった>>999だった
30 :そげぶLOVE [saga]:2011/12/19(月) 02:04:27.94 ID:J6qSbhpq0
 ちょっと宣伝します。

 今作成中の長編のさわりだけ張って宣伝しておきます。
第二次そげぶ杯

???「とうまとうまとうま、起きるんだよ」

???「うーん、インデックス。後十分」

インデックス「とうま、起きるんだよ!」ガブッ

                ,.  '"´  ̄ ̄  ̄ `丶、
              /    /-‐ ─ ………‐- 、 \
               /    l            \ 1
             l      l   _ _ _ _     l1
             l    ノ´ ̄  ,イ / / T>`丶、!1
             }   イ / //七く l/ l/ l/l/メメ、ト、l  
             ノレ′ l/l/イ t 〒乏 ′t〒そl1l ト、',
           /    /l:.:iヽ弋辷ソ   弋。ソノ从ソl |
             /     U1:.l ゙゙      ,   ゙゙1.:.l  l |
          l/    /爪1 l    t ---ァ   ハ. l  l |
          /    /.:.:.l/1 l/ヽ、 ヽ__ノ  , .イ.:l.:.|  l |
            /    /: :,.イ{ 1 L_ _>=∩ ´i.:l.:.::l.:.|\| 1



上条「ぎゃーっ! インデックス、無闇やたらに噛みつくな!」

インデックス「なにいってるんだよ、とうま。当麻は今から大会の司会を私としなくちゃいけないんでしょう?」

上条「へ? 大会?」

インデックス「とうま、もしかして忘れちゃったのかも?」

上条「えっと、なんの大会だったっけか?」

インデックス「きまってるんだよ」




インデックス「第二次そげぶ杯なんだよ」




上条「」

インデックス「当麻は前の第一次そげぶ杯で周囲を感嘆させるほどのそげぶを見せたから今回からは名誉そげぶ会長になったんだよ」

上条「そうだったっけ……」

インデックス「当麻は忘れっぽいんだよ」

上条「まあ、とりあえず会場に向かおうか」

インデックス「そうなんだよ!」
31 :そげぶLOVE [saga]:2011/12/19(月) 02:05:19.39 ID:J6qSbhpq0

常盤台中学グラウンド

アレイスター「えー、これより第二次そげぶ杯を開催する」

上条「」

一同 パチパチパチ

上条「いや、人集まりすぎだろう……」

インデックス「当麻の人気はすごいんだよ」

上条「っていうか、なんで学園都市総括理事長がいるんだよ」

インデックス「とうま、アレイスターは主催者だよ?」

上条「そうだったっけ?」

インデックス「うん」

アレイスター「それでは、前チャンピオンは壇上へ」

上条「俺か」

インデックス「とうま、ゴーなんだよ」

上条「どうも」

     _|:.:.:\|:.::ヽ!:.:.:.\/:.:.|
        _>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/|
        \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨フ
       弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く
       <:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,>
      弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ハ.!.:.:.::.:\
       <:.:./.:.:/:/T ト、∨:.:.:/!レ小:.:!:.小、>
       <:八 小| 代圷 |:.:Wイタヽ小|ヽ!
        厶込、N   ̄ レ !  ̄ ム、
         rイ!.ハ     , j   八 \
         / V  ヽ  ー : -'  イ    \_
      ,. -へ.  \  >、 _, ィ \ /¨「 ̄ ̄ `ー 、
     /     ヽ   \  /  ',  \ !       }、
     /     / !   \   |\ソ |       /  \
.    /     /  ,    /マニ/ / ,厶    ∠、    ヽ、
   /     /   ',  ∧ G〉/ / /  \/   \     \
  厶-―-、 /    |./  ∨|/ r' つ  ノ Yヽ    \     \
  |     \  !      |イ| {レ '´ ィク )     ` 、    \
  |       ヽ !      |d |    '   / )        \.    \
  ∨   \  |/        | ! 〉    ' , ィ }            \   \
  ∧     \/        ! /    ,. -―'            ヽ    ヽ、
  i ヽ     }       /   /                  |     !
  |    ,. --- ∨     /   ∠、                  ! ,__   ノ
  /ー‐ 彡'  ̄¨ 弌  /     / ヽ \___              ヽ_ト― ´
  `ー<_∧     }/    , '| ! /      |
     | ∧    /      / | ∨      |
     ヽ ∧        /   | /         |\
      |  \    /    |G 、        !::::::\
      |   >‐'        | |>`ー-、     !:::::::::::\

一同「おおおおおおおおおおおおっ!」

上条(なにこの盛り上がり、怖い)

アレイスター「では、選手宣誓。打ち止め!」

打ち止め「はい、ってミサカはミサカは言ってみる!」

一方通行「打ち止めァ、頑張れよォ!」

打ち止め「うん、ってミサカは行ってみたりっ!」

32 :そげぶLOVE [saga]:2011/12/19(月) 02:06:34.71 ID:J6qSbhpq0
打ち止め「宣誓! 私たち選手はそげぶマンシップに法って正々堂々そげぶをするんだよってミサカは宣誓してみる!」

                  -──-、
                 /´     `丶\
                      〉:.〉
                  -――‐'=ァ-
               /⌒.:.:.:..:.:.:.:.:.〈.:.:.:.:.:.:\
              .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:.:.:.:.:.:丶、
             /.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.トく.:.:` .:.:.:. \
              ,′::/::/:::/::::::/::::|::::|::j  ミヾ::::::::::::::\
.              j::/ :|::;':::/_:://::/ |:::ーァ- ミ_:::::::::::::\::ヽ
            {/イ::l::{:´{:∨メ //:|::::/   ミ:::::::::\::::\}
           ノ´{ハ:::Y゙f心 {/ レイ托ト W^Yヘ:::::丶、:>
               \い| Vリ     V(り  Y ノ:::::\::::::\
              j::::::(//)     (//) 、-く::::::::〈´\:::::ヽ
              イ:::八   t  ´}   /::::\:}\/   `丶〉
      ,-r-ィ^ト、  〈八:{ :{> _ 、 _ノ イ∨::〈_::>
      └げ〉 }     \{\_,::::ニ=<   `ーfト-- 、
       7´{  j      ∨   〃 、_   -‐||    ヽ
       {   {.        /   {{        ||    \
          '、     ,.′   >||_     _人 丶.   \
          `、   \  /   //´::\_/ ̄:....:::\ ト、    \
         ヽ   ヾ   /  }::....:::::....::::::. ..::: .::::∨ \    \
             \     /   ヽ..:::::. . .:::.  .::..  ::}   \    \


上条(そげぶマンシップってなんだよ……)

一方通行「打ち止めァあああああああああああああああああっ!」

インデックス「セロリうるさいんだよ」

アレイスター「では 、採点方式についての説明をする。採点方式は簡単だ。そげぶを行い、私、上条当麻、インデックス、フレ/ンダ、スフィンクスが十点中何点かを決めてその合計得点を争う」

上条(なんでスフィンクスも?)

スフィンクス「よろしくですぜい、旦那ぁ」

上条「」

フレ/ンダ「結局よろしくってわけよ、幻想殺し」

         ,.. ≦.:. ̄ ̄ ̄.:.:.ミ:...、
       /.:.:.;.:.:..---.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /.:::/,.. -‐zァ一- ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
      {:.// /´ {      `i 、:\.:.:.:..ヽ
      ∨ //     :  {   l| i \丶:.:.:∧
      / //_   \ヽ. ヽ l!  i i丶:ヽ.:.∧
        i  /´ ̄ミ`   ≦キ ト i }| ヽ.:::.:.:.}
        | ,イ,ァ了心、   ´,z==ミノ .′  i ∨::/
        |/,}ヘ. ヒ.ツ     {ぅ:.リ V  { | Y
        }/.| ,,,`        ー' チ  |  ∨l|
      ノ |    ′     '' .′  il   V{
     /i 人            { i  リ | ヽ
   / .イ {..{..\  ^      ,Y ,′ |  廴
  ( イ.人. |..|/..:::丶    _ . イ } / {   { ヽ  ヽ
   { {/ ハ.{...、....::N..:二「     廴} i{ 乂  '. }i i }
   ∨ ,..::ト...:V斗く  i    /l 人 ヽ ミ Vノ }′
   {  i...::} V´ノイ:.〉 /}   / {′/\\  \ノ
    乂 {...::|ハ.:.:.:.:.く .′ ーム ハ/.:.:.:.:.\ヽ  \
     ヽ:.リト }.:.:.:.:.{ }|/´ブ__,} { {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} 〉.   ヽ
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    人  }.:. {.:i ' !|l 、 V.:.:.:.:.l:.′.:.:.:ヽ::.j  / 廴__ノ
        |.:ハ:廴_,小  _}.:.:.:八}:.:.:.:.:.:.:.:V  人 _ノ
      ノ .:.∧:.:} | ∨{:.:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:〉i { ノ′
     ん彡.:.:.i:.:| |   |:.:.:、:.:.:.:.j.:.:.:.:.:.:.:./人廴ノ
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     / .:.:.:.: 小:.} |  |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:ヘ
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    ノ.:.:.:.:.:.:./   }\}__,〉 :.:.:i´:.:.:.:.:.:. ∧


上条「え、ええ。よろしくお願いします」(ひぃぃぃ、この金髪お姉さん上半身と下半身が微妙に離れてる! キングジョーみたいだ!)

33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:06:34.73 ID:qiY3HTxDO
>>25>>30は30分ルールというものをだな……
というかまだ100レスもいっていないんだから>>1くらい読んでくれ
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:09:49.02 ID:HQS2sj2IO
時間見てなかったすまん
次から気を付ける
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 08:25:35.47 ID:g/PhAfTAO
ひどいな……
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 13:53:21.44 ID:HQS2sj2IO
誰か感想………
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:05:39.03 ID:3PG4fZEQo
全員乙
やっぱ30分ルール大事だな
感想つけにくい
38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:36:12.21 ID:cXz8eYgDO

亀レスだけど浜滝麦最高だな…
もっとやってください
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:43:52.16 ID:B5fECM7Mo
姫神の過去を掘り下げたシリアスなSSは読んでみたいね
ただ、ホントにさわりだけって感じなのでアレだけだと感想つけずらいってのがあるんじゃないかな
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:51:50.29 ID:0anh8dlIo
いつか姫神の過去〜上条さんとの出会いまでのSSが出るって信じてる

待ってるぜかまちー
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 07:36:03.54 ID:x8NT90IAO
早く投下したいのもわかるが、間に作品挟むとその前の感想書く気にならない

30分ルールは当然として、他人の投下にもうちょっと気を遣わんとな
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:55:24.69 ID:ok0WgTkuo
 どこから飛んできたのか、麦野の病室、その窓の外に一匹の蝉が落ちていた。
 ジジ、とわずかな唸りを上げている。命が付きかけているのは誰の目にも明らかだった。

 脳を持たない節足動物でも死が怖いのだろうか。

 外の風を取り入れようと窓を開けた麦野は、ふと視線が向かった先の僅かな命の残り火を見てそんな

ことを思った。

 季節は秋。もはや蝉が大声を鳴らす季節ではない。
 学園都市は研究施設の集合体という面を強調しすぎるあまり自然というものがあまり残ってはいない

のだが、だからといって蝉が全くいないわけでもない。
 地面を掘り起こしすぎて絶滅した昆虫もいるのだろうが、ミンミンゼミやヒグラシなどはその限りで

はなかった。

 つまり、蝉が居ても別段珍しいわけでもなんでもなかったのだが、麦野の視線は何故か釘付けにされ

ている。

 視線と表現したが、それは二つあった。

 二人いるということではない。麦野の右目と左目が別の概念から構築されているもの――すなわち、

生まれもつものか、後に補われた機械的なものか――という違いである。当然、見えるものは同じでは

ない。同じにすることもできるが異なる映像を見ることもできる。

 それはつまり映像を受け取る側――大脳の皮質に機械的な措置が施されているということでもある。
 人が人たるものを脳に求めるのであれば、麦野は人という概念を陵辱されているとも云えた。

 それだけではない。麦野の顔の右半分は作り物だ。
 既に失われている。
 今は特殊メイクで外見を誤魔化しているだけだ。

 右目と同じ、作り物の貌。
 それだけではない。いくつかの内蔵は欠け、それを補う人工臓器が取り付けられている。残存する臓

器も神経が壊れているために補助装置でなんとか機能を維持している状態だ。
 カエル顔の医者のカルテを見たところ、組木細工のように繊細に収められているはずの内蔵は位置は

バラバラで本棚を蹴り倒した後のように乱雑に積み込まれているような状態だった。
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:55:57.23 ID:ok0WgTkuo

 未熟な昔の自分を突きつけられて恥ずかしいよ、と言ったカエル顔の医者。彼は専門用語も交えては

具体的に内蔵を元に戻す説明をしてくれたのだが、医療技術に興味のない麦野は失った顔と左腕と同じ

ように再生医療を行うということ、再生箇所は発癌性が高いため定期的な健康診断が必要だということ

以外は頭に入らなかった。

 元の体に戻れるのなら、それだけでいい。
 アイツが望んだ通りの体に戻れるだけでいい。
 殺し続けた自分にはお釣りが来るほどに開けた展望だと麦野は感じたことを思い出す。

 そして、心に残った蝉をなぜだか分からぬまま映像として保存する。
 やがて清掃ロボがやってきて、蝉の生死を問わずにゴミとして片付けてしまうだろう。
 だからといって救いあげようとも思わない。もはや寿命なのだ。ここで拾い上げたとしても遠からず

死ぬ。内蔵を弄り回されて生きている自分とは違うのだ。

 死に藻掻く蝉に背を向け部屋の中心、ベットに腰掛ける。
 取り入れた風はパジャマには涼しすぎるほどだったが、それが心地よかった。
 肘から先のない左腕の布地がふわりと揺れた。

 今さらのようなその光景を見て、

 ――そういうことね。

 麦野は自分と蝉とを重ね合わせていたことを理解した。


 三度、殺し合いをした。

 一度目は裏切りを許せなくて。
 二度目は弾けるほどに膨らんだ復讐心に身を漕がれて。
 三度目は全てを捨てて、一人の全てを奪おうとして。


 蝉の胴体は空っぽだ。
 大きな音を立てるために、ドラムのような反響装置として、肉も筋も存在しないただの伽藍堂だ。

 ただの伽藍堂。

 麦野の肉体には本来存在しなくてはいけないものが存在していない。本来存在してはならないものが

存在している。
 それは既に人という概念の枠組みが崩れているに等しく、本質的な何かがこぼれ落ちてしまっている



 ただの伽藍の堂。

 死んでいるはずのものを生かされた。生かされてしまった。
 そして、そのままもう一度[ピーーー]ばよかったのに、希望を見てしまった。魅せられてしまった。
 麦野が殺したいほど憎んで殺したいほど愛した男がどんなことをしても守ってやると言ったのだ。

 それが、期限付きだとしても。
 その言葉で無機質な世界に色が花開いてしまった。

 なんて残酷なんだろうと思う。
44 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:56:56.04 ID:ok0WgTkuo

 既に壊れた器に盛るものなんて全て漏れてしまうのに。

 ほう、とため息をつく。セミの声はもう聞こえない。
 夕暮れになって日が奥深くまでさしている。ふと、センチメンタルな気持ちになった。

 焼いてやろう。

 このままゴミとして葬られるのは可哀想だ。
 幸いなことに焼くことには慣れている。一匹の虫を原子に変換することぐらいものを思うよりも容易

い。
 死ぬことのできなくなった自分のかわりに死んだ、その嫉妬と代わりを務めてくれた感謝を込めて。

 立ち上がり、スリッパを突っかけて窓に近づく。
 残った右手の人差し指を蝉の死骸に向ける。
 瞬間、音も光も影もなく蝉は消失した。
 一欠片の灰も残らなかった。

 はしご状神経の脳を持たない生き物の死を嘆くように風が吹いて、目に見えない何かが空に散って何

処かに還っていく。その姿を麦野はぼんやりと眺めていた。

「――むぎの?」

 後ろから声をかけられた。振り返るとそこにはピンクのジャージ姿の少女、滝壺理后がぼんやりとし

た眼をしながら立っている。
 どうやらノックの音にも気付かなかったらしい。

「何をしているの?」

 一番会いたくない人物に声をかけられ、麦野の表情が濁る。しかしそれは文字通り一瞬のこと。平素

のように変わりなく女王然として気を張った声を出す。

「虫をね、焼いていたのよ」

 嘘ではない。だがこれでは善悪も理解できない子供のようだなと省みる。

 不思議そうな顔をしながら滝壺が麦野に歩み寄る。
 風が二人のボリュームのある髪を揺らした。

 この少女も今現在入院中だ。
 体晶という薬を多用した副作用で複数の内蔵が潰瘍を併発しているのだ。
 神経を過剰に活動させ脳に特段の作用を与える薬は内臓の交感神経をも狂わせ、その機能をめちゃく

ちゃにしたのだ。分泌すべきホルモンを分泌せず、分解すべき毒素を分解しない。
 命があることそのものが既に奇跡とも言える。
 その奇跡は浜面仕上げという一人の青年――少年という年でありながら少年という枠には収まりきら

ない肉体と精神を持つ男――の活躍によって起こされた。

 麦野が殺そうとし、殺されて、奪い取ろうとし、心を奪った男。

 そして、滝壺の恋人。

 今、滝壺の生命活動は安定している。
 しかし完全に元の体を取り戻すにはやはりきちんとした治療が必要であり、学園都市でもっとも技術

力の高いこの病院に麦野と共に入院しているのだ。

 浜面仕上の強い意思で二人は今ここにいる。
 アイテム再結成まではどんなことをしてでも守ってやるという約束を守りきってくれたのだから、一

つぐらいは言うことを聞いてやろうと、そんなことを口にしたら浜面は「身体を治せ」と言ったのだ。
 呆れはしたが麦野は素直に言うことを聞いている。実行している。

 滝壺を追い込んだことを憎んではいないのか、と聞くこともできずに。

 滝壺の能力、AIMストーカーは体晶を用いることで”正しく暴走”し、一度認識した能力者のAI

M拡散場を銀河の果てまで追跡する。全ての物理的防御を無視して対象を射抜き焼き[ピーーー]麦野の能力と

の相性は抜群だった。

 便利だったから使って。
 切り札だったから使わせた。

 結果、滝壺の命が縮まるとわかっていて使わせた。
45 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:57:49.69 ID:ok0WgTkuo
 ――そういう表現しか知らなかった。

 もう浜面は麦野を許している。滝壺も一緒だ。それは理解している。でも一度動いてしまった歯車が

元に戻ることはない。
 浜面は滝壺を選択し、麦野を捨てた。
 アイテムの中に居場所があっても浜面の横に居場所はない。
 それはもうどうしようもないこと。


 ――嫌われて当然だよね。
                       麦野は一人胸の中で呟く。
 ――だからこんな化け物になっちゃったんだ。
                       言葉に出せない思いを繰り返す。
 ――アイツが滝壺にいくのは当然だったんだ。
                       苦しいから、敢えて明るく問いかけた。


「どうしたのよ。言いたいことあるんでしょ?」

 何か照れている滝壺に言葉を促す。
 ただ顔が見たいというだけで違う階から降りてきた訳でもあるまい。きっと何かを伝えたいのだろう

。ぴんと張った背筋に確固とした芯を感じた。

 苦しくても我慢しよう。
 顔には出さないでいよう。
 大丈夫、私は強い。

 視線を合わせる。滝壺が大きく息を吸う。
 そして力強く宣言した。

「私ね、体が治ったらはまづらに抱いてもらおうと思うの」

「――っ!」

 弱かった。
 心乱された。心臓を鷲掴みにされた。唇を噛まなかったら叫んでいたのかもしれない。
 何時か必ずそうなることで、単純に刻限が見えていないだけのことを改めてその唇で言霊にされて、

魂が揺さぶられるほどに動揺した。
 形のない何かを失いそうになる。

 どこか遠くを見ながら滝壺が笑っている。こころなしか頬を染めている。当たり前だ、自分が女にな

ると高らかに告げたのだから。
 恥ずかしがりながら、気高そうに。それでいて嬉しそうに。
 こんな言葉を口にできるほど誰かを好きになれたことを誇らしげに。
 麦野の目には眩しいほどの笑顔。

「そ、そう。決めたんだ」

 震える舌先を黙らせるように麦野が息を呑む。
 右手を胸の前で握って暴れる心臓を落ち着かせる。

「決めたんだったら、応援するよ」

 小さく、まるで叫びのように言う。はっきりと、嘆くように言う。

 引きつっていないだろうか。不自然ではないだろうか。おかしくないか。不格好ではないか。
 大丈夫、こんな顔だ。多少不格好だろうと構うものか。

「あんたじゃないけどさ、応援する。怖いかもしれないけど幸せになりなよ。浜面は浜面だからダメな

ときはとことんダメだけどやるときはヒーローにだってなれるからさ」

 生皮を剥がすような感覚。自分の言葉が自分の内側を切り刻んでいくのを麦野は理解する。

「浜面の童貞臭は酷いもんだからさ、一回覚えたら毎日のように弄ばれるんじゃない? 万一マンネリ

になってもバニースーツで覚醒した猿になりそうだし」

 けらけらと愉快に麦野は言う。
 言って、滝壺の大ぶりの乳房を鷲掴みにする。
 きゃあ、と騒ぐこともなくキョトンとした顔で滝壺が麦野を覗き見る。

「私ほどじゃないけどさ、滝壺スタイル良いんだからさ。ここなんかいい武器になるんじゃないの?」
46 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:59:44.24 ID:ok0WgTkuo

 私ほどじゃないけどね。心の中でだけもう一度言う。
 負けてない。ううん、負けてなかった。今はこんな体だけれども負けてなんかいなかった。体だけな

らあいつは私の方を見ていたはずだ。
 そんな思いが今でも麦野の中には確かに存在する。
 感じさせてはダメだ、と麦野の強すぎるプライドが虚勢でしかない笑みを崩させない。

 滝壺がゆっくりと麦野の手を取った。片手しかない麦野を、両手でしっかりと。痛いほど握り締めた



「ありがとうね、むぎの。私、むぎのにそう言ってもらって本当に嬉しい」

 いつの間にか夕方のオレンジは夜の帳に塗り替えられ、外の風も冷たくなってきていた。
 滝壺の顔の陰影が深くなって柔らかな美しさを引き出している。屈託の無い笑みにそれが良く合って

いた。
 内側からにじみ出ているのは素直さだろう。暗部というコロシコロサレル世界の中で屈託さを失わな

かったのは麦野の知る限り滝壺しかいない。皆が皆、何処かに闇を持ち、目に見えない歯車が空回りし

ていた。
 殺してしまったフレンダも、子供のくせに大人味を出そうとしている絹旗も、出会った頃の浜面も。
 そして何より麦野沈利という自分自身が。
 噛み合わない歯車を持て余して狂っていたではないか。

 ぼんやりと、そして何か悟ったように物事に拘泥しない――浜面に関することは別として――滝壺理

后だけがあの世界で狂っていなかった。
 素直なままで存在していた。

 誘蛾灯のように浜面が滝壺に惹かれるのは当然の因果。滝壺が浜面を受け入れる選択をしたのは当然

の結果。

 羨ましすぎて気に入らない。
 でも、笑ってやる。弱い私なんて私じゃない。百万ドルの笑みで受け止めてやる。
 ああ、でもこんな顔じゃ5セント硬貨の価値もないか。

 しかしながら、麦野の強がりも容易く撃ち抜かれる。
47 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:00:36.32 ID:ok0WgTkuo

「むぎのも、はまづらに抱いてもらおう?」

 微笑みを浮かべたまま、散歩にでも誘うような滝壺の言葉によって。

「綺麗な体に戻ったらはまづらに抱いてもらおうよ」

 先程の宣言と同じぐらいに力強く。さもそれが当たり前であるかのように。
 強く強く手を握って。
 麦野を逃がさないように手を握って。

「――」

 何を言っているのかわからなかった。
 何を言っているのかわからなかった。

「むぎのも、はまづらのこと大好きなんだから、一緒に抱いてもらおう?」

 イかれている。そんなものは常識はずれだ。なんてエロゲだよ。
 思った言葉は幾つもあるのに口の中が粘ついて何一つ出てこない。それなのに喉奥に唾液が溜まりす

ぎていて、息苦しくなって嚥下する。
 百万ドルの笑顔なんてもう何処にもない。
 心臓が、何発も弾丸を打ち込まれた壊れた心臓が音を立てて動き出す。自律神経が異常になっている

ことを理解する。首筋と耳の裏とに汗が浮き出てくる。

「あ、んた……なに、を……」

 麦野はもうどう話していいのかすらわからなくなっていた。

 空っぽの蝉。
 音響装置でしかない空っぽの内側で滝壺の言葉が麻薬のように木霊する。

「はまづらのこと好きなんだよね?」

 やめてよ。言わないでよ。あんな無能力者。知っているよ。でも知らないんだよ。好きって気持ちが

よくわからないんだよ。

「私、むぎのだったら許せる。ううん、むぎのにも一緒にいて欲しい」

 おかしいよ。普通じゃないよ。なんで浮気を唆すようなことするんだよ。そんな性癖に付き合いきれ

ないよ。

「だって、むぎのは本気だったんだから。私とおんなじように本気だったんだから。はまづらのこと本

気で好きになってくれた人が報われないのは、私、嫌だよ」

 アンタはこんなキャラじゃない。そこまで割り切れるはずがない。もっと嫉妬深いはずだ。
 だって、私だったらそんなの許せないから。


「――やめて」


 やっと言葉がでたとき、麦野は自分が泣いていることにはじめて気が付いた。
 泣いたことなんてなかったのに。
 泣くところなんて誰にも見せたことがなかったのに。

 眼球を失った右目。涙腺は残っていたらしい。
 全く熱さを感じない右半分の顔を伝った涙が口の中に飛び込んでくる。

「アイツはアンタを選んだ! 選んだんだ! もう終わったことなんだよ! そんなおかしな話持ち出

して希望があるようなこと言わないで!!!」

 暴力に訴えなかったのは何故だろう。能力で殺さなかったのは何故だろう。
 決まっている。浜面に嫌われたくないからだ。
 体も心もおかしくなっているのに、溢れんばかりに胸の内に彼の存在を感じてしまう。

「そうだよ! 私は今でも浜面が好き! どうしようもないぐらいに好きなんだよ! でも、だからっ

てもう終わって決定したことを、無理矢理ひっくり返したって、そんなのどうにもならないよ!」
48 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:03:38.45 ID:ok0WgTkuo


 看護婦が何事かと駆け込んでこないのが不思議なほどの大声。
 隣の部屋が騒ぎを聞きつけているのは間違いない。
 叫んでいた。麦野は身を切るような声で叫んでいた。
 涙を溢れさせて、えづいて、肩を震わせて、今にも崩れ落ちそうなほどに脆くなっていた。

 そして、幼児のように無力な麦野を滝壺が強く抱きしめる。
 その腕を麦野は避けようするが、その体からは考えられないほどの力と滝壺の体温から逃れることは

できなかった。

「もう、やめて――」

 超能力者でも化け物でもない、一人の少女が消えそうな声で言う。

「やめないよ。むぎのが、うん、って言うまでやめない」

 もう一人の少女が力強く抱きしめる。
 言うことを聞かない子供に言い聞かせるように。

「だって、今むぎのを離したら絶対に後悔する。一生後悔する。おばさんになっておばあちゃんになっ

て辛い思いをする」

 自動で着いた電燈が闇を払っている。科学の光が煌々と照らしている。
 柔らかな胸に抱かれ、泣いて潤んだ眼のまま麦野が滝壺を見上げる。

「はまづらも、むぎののこと、好きだよ。好きな人のことだもん。私にはわかるよ」

 降り積もるような優しい言葉で滝壺が麦野を癒す。
 溢れ出している感情をコントロールできない麦野をあやすように慈しむ。
 その姿は慈母に似て、その微笑みは聖母(マドンナ)に似ていた。

 どくん、と不完全な心臓が脈打つ。

「浜面が、私のことを、好き――?」

 そんなハズはない。だって、アイツは――

「私のことを好きでいてくれている。それは確信している。でもだからってむぎのを想ってないわけじ

ゃないよ」

 いやじゃないの、アンタは――

「言ったよね? むぎのだったらいいって。むぎのは本気だから許せるって」

 なんのメリットがあるの? 私が傍にいたらアイツ奪っちゃうかもしれないんだよ?

「それはさせないよ、むぎの。私いっぱいいっぱい好きだって言ってずっとはまづらに見ていてもらう

んだから」

 答えになってないよ。なんでいやがらないの、アンタ――

「後悔するから。私も、そしてはまづらも一生後悔するから。だからむぎのを離してなんかやらない。

一生はまづらのものになるって言わないと放してあげない」

 おかしいよ、滝壺――

「そうだね。おかしいよね」

 うん、おかしい――

「でも、私たちの居た場所っておかしな場所だったよね? 常識なんか何処にも転がっていない枯れた

世界だったよね?」

 うん、そうだね――

「そんな世界にいた私たちが普通の常識で幸せになる必要はなんだよ、きっと。おかしなままで幸せに

なってもいいんだよ」

 でも、それは――

「応援するよ? むぎののこと、全力で応援してあげる。だからきっと大丈夫」
49 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:04:32.39 ID:ok0WgTkuo
 ――世界の全てを敵に回してでも?

「世界の全てじゃないよ。浜面も私も居る。きっと絹旗だって応援してくれるよ。フレンダだって絶対

に応援してくれているはずだよ」
 
 アイテムが? でもアイテムを壊したのは私だよ?

「それでも、だよ。フレンダだってむぎのを恨んでないよ絶対」


 甘く甘く重ねられる砂糖菓子のような言葉に麦野の心は揺れ動く。
 もしそれが本当だとしたら、浜面仕上が麦野沈利を必要としてくれているのならばどれほどに幸せな

ことだろうか。
 思っただけで背筋が震える。
 そして、確信する。

 ここで甘えてしまって、裏切られたら、私は私でいられなくなる。
 引き返すのならば、今、此処。

 全てを満たしてくれる提案だからこそ麦野は怖い。心の奥底まで甘えてしまうものができたときに、

もしそれを奪われたのならば本当に本当の意味で伽藍堂になってしまう。
 結局のところ、麦野沈利という女にある最大の悪癖が彼女を縛っている。

 麦野沈利は独りだった。
 独りに慣れすぎていた。

 アイテムの中でバカをやっているのは楽しかったしファミレスでくだらない会議をするのも好きだっ

た。でも、自分はリーダーで彼女たちは部下で、システムが入れ替わればみんないなくなってしまうと

割り切っていた。

 彼女にとっては友達も恋人もいなかった。

 だからこそ、これほど暖かな誘惑を知ってしまったら。
 その居心地の良さを知ってしまったら。

 絶対に戻れなくなる。
 独りに戻ったときに壊れてしまう。

 ――怖い。

「滝壺。私、怖いよ」

「むぎの?」

「滝壺の言うとおりになればきっと私はシアワセになれるんだと思う。でも、一回幸せを知ったらもう

引き返せない。もし浜面に愛想つかされたら生きていけなくなる」

 滝壺がもう一度、優しく麦野を抱く。ふわっと開いた髪からする匂いが見えない衣となって二人を包

む。
 麦野の感情が爆発することはなく、そして滝壺の言葉を突き放すこともなかった。
 そこまで自分を見つめたんだね、と滝壺が微笑む。

「大丈夫。浜面は絶対に麦野を見捨てたりなんかしない。あの人は強いもの。頼りなくて情けなくて僻

み根性が染み付いているけど、でも、あんなに強い人、他にいないよ」

 浜面は強い。
 スーパーマンではないし、オペラの主役にもなれない。世界の危機を救うこともできない。ただの、

無能力者だ。
 しかし、強い。
 その強さは超能力者麦野沈利を三度にわたって退けた、ということとは違う。
 当たり前のことを当たり前にこなし、どんな悪条件でも絶望に蝕まれることなく、僅か数パーセント

の確率でもそれが最善の手であるのならば命をとして実行する。
 その精神力こそが――強いのだ。

 その強さを麦野は身をもって知っている。
 麦野から眼球と左腕を奪い、そしてそれを元に戻せと強く言ったあの眼を知っている。
50 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:04:53.42 ID:ok0WgTkuo

 だから

「信じても、いいのかな。甘えても、いいのかな?」

 再び泣き出しそうになりながら滝壺に問いかける。
 溢れ出しそうなのは涙だけではない。伽藍堂であるはずの心の中にいっぱいに詰まっている誰かへの

想いが、堰を切って溢れ出しそうなのだ。

 蝉が大声でなくのは交配の相手を探すためだ。
 自分がここにいるよ、と天地に響くように宣言しているのだ。
 そのための空洞があるとしても、きっと何も詰まってないわけではない。

 麦野の空洞は溢れ出す感情で埋めつくされている。
 埋めつくされた感情できっと宣言するのだろう。自分の思いを伝えるのだろう。

 滝壺はただ微笑んで、

 ――応援するからね?

 とだけ、はっきりした声で麦野に告げた。
51 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:06:20.79 ID:ok0WgTkuo
以上です。

書き込み宣言しなかったんですがすいませんでした。
浜滝麦の前にこんな話があったんだろうなぁとつくりました
エロが無くてすいません
52 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:27:05.81 ID:TfOwfjpDO
超乙
麦野も滝壺もいい女すぎる
浜面は果報者だな…
53 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:47:59.84 ID:i5BTqGzvo
>スーパーマンではないし、オペラの主役にもなれない。世界の危機を救うこともできない。
スターダストボーイズか、随分懐かしいネタを入れてきたな
乙!
54 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 02:53:04.58 ID:nN8WkNVyo


凄く面白いのに、アプリかコピペミス?で変な空行や改行があったのがとても残念。
55 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 10:21:47.79 ID:sNwJ4eGIO
iPhoneから前スレ見るにはどうすればいいのか教えてください…
リンク読み込めないんだ
56 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 19:54:45.88 ID:Tpg3KEMzo
滝壺さんの背中に悪魔の羽が見えた自分は心が歪んでます、はい
57 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:07:18.09 ID:fIRSjjT1o
小悪魔滝壺か……浜面が腎虚になりそうだ
58 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:17:43.22 ID:OtVDdpQIO
>>57
いやむしろ枯れない程度に搾りつつ計画的に家族計画を進めて、気付けばサッカーチームが作れる人数に……
59 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:41:11.49 ID:OzcUMrTYo
>>58
チーム滝壺対チーム麦野だと・・・
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:46:00.18 ID:UBpm6p9/o
>>55
Datが保存されてるなら3Gwifiオフでいける
61 : ◆dWpgD6GFLk [sage]:2011/12/21(水) 21:01:43.62 ID:J2Z2JE7IO
>>60
それで出来ないんだ…

ところで新訳2巻でていとくんをdisるような記述があった気がするんだが思い出せない…今手元にないんでだれかおせーて
62 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 21:18:47.28 ID:XeD+bl8+0
>>61
自分には常識が通用しないというのは何の自慢にもならないのではないか

みたいな感じだったと思う
たぶん新約一巻
63 : ◆dWpgD6GFLk [sage]:2011/12/21(水) 21:21:47.06 ID:J2Z2JE7IO
>>62
そう!それは思い出せたんだが…2巻にも絶対なんかあった気がする…
64 :三レスもらいます :2011/12/21(水) 22:18:24.31 ID:XeD+bl8+0


 (面倒なことになったわね……)


 初夏の日差しの下、御坂美琴は溜め息を吐いた。
 その原因は、彼女の周りに集まってきた頭の悪そうな不良達。

 俗に言うナンパーー否、あるいは輪姦の前フリかも知れない。

 だとしても、彼女にとっては何の危険にもならないのだが。


 (しっかし……誰も助けてはくれない、か)


 ガラの悪い連中が十数人もいるのだから、それも当然だろう。


 (……ま、こんな中助けに来ようとするなんて、よっぽどのバカかーー)

 「あん?テメェ何だ、文句でもあんのか!?」


 と、美琴の思考を遮るように、不良の叫び声。
 おそらくは、見ていただけの無関係な一般人にでも絡んでいるのだろう。

 そろそろ追っ払うかな、と美琴が前髪から火花を散らそうとしたところで、




 「えぇ、そうですねー。
  むしろ文句しか出てきません」




 その『一般人』の口から、信じられない一言が飛び出した。


65 :とある左方の襟巻蜥蜴 :2011/12/21(水) 22:18:59.11 ID:XeD+bl8+0


 「……へ?」


 思わず、美琴はそちらに視線を向ける。
 立っていたのは、少し背が低い中年の外国人だった。
 全身真緑という奇抜な格好をしていて、どことなく爬虫類を連想させる。


 (……観光客か何か、かしら?)


 大人数を相手にして堂々とした男の態度に、感心する美琴。


 「あぁ゛!?どこが気にいらねぇんだ、言ってみろこのクソ外人!」

 「そうですねー、どこが、と言えば……」


 男は、相も変わらず飄々と話し続ける。

 大した勇気だな、と美琴は思うが、その反面無謀だとも考える。

 男は痩せていて、どう見ても喧嘩が得意そうには見えない。
 それに例え武道か何かの経験者だとしても、この人数を相手取るのは不可能に近いだろう。

 いざとなったら自分が片づけよう。
 美琴はそう決心して、



 「……白昼堂々と盛って、こんなガキのメス猿相手に集団で群がっていることでしょうか」



 直後、そのこめかみのあたりでブチリと何かが切れた。



66 :とある左方の襟巻蜥蜴 :2011/12/21(水) 22:19:45.88 ID:XeD+bl8+0


 「だ ・ れ ・ が !

  ガキのメス猿だゴラアァァァァァ!!!!」


 「ッ!?『優先する』!!」


 「「「ぎみゃあああぁぁぁ!?」」」



 バッヂィィィィ!と、辺り一面を紫電が貫く。

 美琴が思わず出してしまった、数百万ボルトもの高圧電流だ。

 不良達は自らの身に起こったことも分からずに、ぷすぷすと黒煙を発しながら崩れ落ちる。



 「……あーあー、こんな奴等に能力使っちゃった」


 ガシガシと頭を掻きながら、自分の未熟さを反省する美琴。

 冷静に考えれば、あの外国人はただ単に日本語を間違って覚えていた可能性だってあるのだ。
 それを、弁解の余地もなく電撃で気絶させてしまうとは。

 あの男が観光客だったならば、学園都市のイメージを悪くしてしまっただろうか。

 何だか本気で心配になってきた彼女の耳に、



 「……な、何なんですかねーこのメス猿は……」


 「…………え?」


 信じられない言葉が、届いた。


67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/21(水) 22:21:35.31 ID:XeD+bl8+0
終わり

こんな感じでテッラさんによる再構成
アックアさんとの戦いも考えてる

現行が終わったらスレ立てようと思ってます
いつになるか分かりませんが
68 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 22:27:57.06 ID:8ZmtPMTDO
な ん と い う 俺 得

スレで読むのを楽しみにしてる
テッラさんSSはもっと増えていいと思うの
69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 22:29:00.70 ID:aKk1Hez0o
テッラさんの見た目はヤンキーどころではないからなー
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 22:31:43.70 ID:YOiQ+WLWo
読みてえ! 乙!

でもテッラさん、異教の猿の交合くらい眉ひとつ動かさずにほっときそうな気もするが……
……まさか、猿云々はただのツンデレか!?
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 23:58:47.81 ID:nN8WkNVyo



再構成って原作に沿う上条の代理の形だと、カットか横槍ないと進行可能キャラが限られるよな。
VS一方通行と首輪解除を両立できるキャラって、科学では一方や垣根と魔術でも神の右席クラスかな?
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 01:00:59.09 ID:XzH1S/0vo
通行止めで未来設定のアホな小ネタ、6レスほどお借りします。

以下注意点。
・10年以上先なので一方さんがだいぶ性格が丸い。
・既婚者。
・嫁が好きすぎる。
・なんかもう嫁が好きすぎる。
・嫁の話しかしない。
・愛妻家とか嫁バカとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗をry


元ネタはヤッホー知恵袋の『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』より。
73 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(1/6) [sage]:2011/12/22(木) 01:01:40.06 ID:XzH1S/0vo

家に帰ると嫁が必ず死んだふりをしている。


何だそれは、と言われるだろうが実際そうなのだからどうしようもない。
俺の嫁は明るく柔らかい性格をしている料理上手の美人という一見非の打ちどころがない女だが、その高スペックを打ち消して余りあるほど妙なところのある女でもあった。

そのうちの一つは、彼女のアイデンティティと化している面倒極まりない口調。(まあ、愛嬌だと言ってやれなくもない)

もう一つは、元保護者の影響で、料理を全て炊飯器で作るようになってしまったところ。(おかげで我が家には炊飯器が七台存在するが、先日もう一台欲しいと恐ろしい独り言をしていたのを聞いた。これ以上何に必要なのかは謎だ)

そして最後の一つ。


彼女は俺の帰りを死んだふりをしながら待っているのだ。

ここ十年ほどずっとである。

74 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(2/6) [saga sage]:2011/12/22(木) 01:02:19.45 ID:XzH1S/0vo

今でこそ慣れたが、最初に見た時はそれこそこっちの心臓が止まって死ぬかと思ったものだ。
何しろ、俺の嫁は実際に死にそうになったことが一度や二度ではきかない。
加えて、あの遺伝子情報を持つ身体がぐったりと地に伏せている光景は身に覚えがあり過ぎて。
トラウマをこれでもかと刺激されまくりだ。


嫁が死んだふりをやりだした日のことは、まるで昨日のように覚えている。
いつも通り面倒な仕事を片付けて帰宅し玄関を開けると、そこで血の海に沈んだ彼女(なお、当時彼女はまだ嫁ではなかった。何しろ中学生だったので)が倒れていて。
冷静さなんてものは一瞬で消し飛んだ。


鮮烈に残る記憶の中の光景がフラッシュバックする。
当時の嫁は、あの時の少女たちと丁度同じ年代で。
彼女らよりは華奢で小柄な体つきをしていたが、それでも俺の呼吸を止めるには充分に過ぎた。
あの顔の少女が、血を流して倒れている。その事実は容易く俺の精神を揺さぶる。

実際のところそれは血のり……ですらなくケチャップの海に沈んだ嫁だったわけだが、気づく余裕すらなかった。
抱き起こし、傷口を探ろうと電極のスイッチに伸ばした手も呼びかける声も無様に震えた。
そう、正直に告白するが、俺は彼女がこの世からいなくなることが他の何より恐ろしい。


結局、俺が心底驚愕し怯えた事に気づいた嫁がさっさと目を開けてくれたので事なきを得たのだが、もう少し粘られていたらつい羽根が出ていたかもしれない。無論黒い方だ。
……話がそれるが感情が高ぶると羽根が出る癖は我ながら相当アレだと思う。当時ならまだ若気の至りで許されたかもしれないが、今は完全にアウトだろう。
三十路手前の男に羽根が生えるのは悪夢でしかない。現実ってやつはいつも非情だ。


俺は彼女が無事だったことに安堵し、同時にこんな趣味の悪い真似をしたことに腹を立てた。
まさかケチャップに気づかないなんて思わなかったのだと弁解されたが、そこは都合が悪いので華麗にスルーだ。
玄関はケチャップ臭が充満しており、なるほど気づかない方がどうかしている。俺は余程動転していたらしい。

そんな訳で、みっともなく狼狽した事に対する照れくささもあり、俺は大人げなく自室に引きこもった。
ケチャップにまみれたままの嫁が追いかけてきたのでベットは酷い有様になるわ、やってきた保護者二人と性悪末っ子に笑われるわでその日は大騒ぎだった。

だからどうして死んだふりなんてしようと思ったのかを、俺は聞きそびれてしまっていた。
今でも、彼女の真意は分からない。

それが、最初の一夜だった。

75 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(3/6) [saga sage]:2011/12/22(木) 01:02:54.00 ID:XzH1S/0vo

あわや自宅で黒ファサモード(ちなみにこれは末っ子の命名だ。やめろと何度も言っているのだがあの性悪には効果がない)を展開しそうになったのを反省したのか、嫁はそれ以来死んだふりをやめ……る訳ではなく明らかにふりだと分かるやり方でやるようになった。

例えば、なにやら緑色をした粘着質の生物のようなものと相討ちになっていたり。
例えば、どこから購入したのか謎な童話調ドレスに身を包みリンゴを片手に倒れていたり。(余談だがこの時は矢印で『Help me!』と口元を指したアホ丸出しな立て看板も付いていたので、腹いせに濃厚な奴をかましておいた)


毎度毎度よくもまあ思いつくもんだと感心するようなぶっ飛んだシチュエーションで死んでいる。
だから俺は、そのうち彼女が倒れていても過去を想起することがなくなっていった。


呆然とする日があった。
腹を抱えて笑いたくなるような日があった。
どの部分が苦労したのかを楽しそうに話す嫁と一緒に、中々落ちない血のりを拭いた日もあった。
そんな奇妙な習慣は、結婚してからもずっと続いている。


十年。
……そろそろ、嫁の死亡回数は三千五百回を越える。

76 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(4/6) [saga sage]:2011/12/22(木) 01:03:19.70 ID:XzH1S/0vo

玄関を開ける。
倒れている嫁がいる。……お手製のワニに喰われながら。
ああ、ナイルワ二な。そういえば昨日テレビでやってたな、などと思いながら玄関を閉める。

つまりこれは、半日で作ったのだろうか。うちの嫁が半日でやってくれましたとか言うところなのか。
彼女は工作や裁縫の神様とやらに愛されまくっているらしい。
ある意味感心しながらネクタイを引きぬき、かばんを壁に引っ掛ける。

それから、床に倒れている嫁の脇の下に手を差し入れて持ち上げた。
ずるん、と下半身がワニの口から出てくる。シュールだ。


今日は掃除しなくていいから楽だな。感想を述べると、嫁は楽しそうに嬉しそうに、笑う。
笑って抱きついてくる。
死んでたくせに随分生きが良い、とからかえば彼女はますます嬉しそうだった。




何となく降ろす気にならなかったので、嫁を抱えてリビングに移動した。
ワニは彼女が尻尾を持っているから、そのままずるずる引き摺られて付いてくる。

客観的に見てどれだけ妙だろうが全ては今更だ。
エイリアン(?)の体液にまみれた嫁を風呂場へ放り込んだ時に比べればどうということはない。
あの時は本当に大変だった。
久々の能力解放モードが掃除のためだなんて、何の冗談かと思ったものだ。

平和利用だと、嫁は笑った。




嫁は何年経っても子供っぽい所の抜けないヤツだが、改めて思えば幼かった頃とはだいぶ違う。
他の姉妹より小柄ながら身長は伸びたし、髪も伸ばしはじめた。
たゆまぬ努力の成果かはたまた炊飯器料理の効果か(俺は後者だと踏んでいる)、胸囲は他の姉妹を大きく越え末っ子に迫るようになった、らしい。

あの頃とはもう違うのだ。
彼女と出会った十四年前とも。

彼女が死んだふりを始めた、十年前――十四歳の頃とも。

77 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(5/6) [saga sage]:2011/12/22(木) 01:03:46.23 ID:XzH1S/0vo

どうして彼女が死んだふりをするようになったのかを、俺は知らない。
知らないながら、ひとつの仮説を立てている。

だから。
仮説を信じるなら、もういいと言ってやるべきなのかもしれなかった。
もう大丈夫だと言ってやるのが正しいのかもしれなかった。

逃げはしない。
怯えはしない。
忘れはしない。それでも、過去を重ねてお前から目を逸らすような真似もまた、する気はないと。

言わずにいるのは、そのたびに彼女が浮かべる表情が脳裏をちらつくからだ。
溜息をついたり呆れたり、笑いそうになったり。
そういう俺の反応を、酷く満足そうに見ているのを思い出すからだ。







玄関の前に立つ。
周辺住民に見られたら洒落にならないので、左右を良く確認する。
妙な噂が立つだけならまだしも、シチュエーションによっては目撃者に卒倒されかねない。

嫁の死に方はどんどん手が込んできている。
手を変え品を変え、飽きもせず飽きさせず。そしていつも、最高に嬉しそうに笑う。

人影は、ナシ。
無意識に釣りあがっていた口元を引き締めた。
78 :一方通行「家に帰ると嫁が必ず死ンだふりしてるンだが」(6/6) [saga sage]:2011/12/22(木) 01:04:19.44 ID:XzH1S/0vo


家に帰ると嫁が必ず死んだふりをしている。



今日はどんな死に方をしているのかと想像するのを、いつの間にか楽しみにしている自分が居る事に気づく。



そう思えるようになったのは嫁のおかげで、

今の自分がいるのも彼女のおかげで、

その彼女が今は純粋に楽しんでいるというのなら、毎日玄関先で脱力するのも悪くない。


こういうのも、そう、愛のカタチというやつなのだろう。……たぶん。


昔の自分が聞いたら舌打ちするような沸いた思考だった。
諦めろよ、なあ。お前もどうせ近いうちにこうなるから。彼女に敵いやしないのは、それこそ最初からだったろう。



誰にともなくそんな言い訳しながら、俺はゆっくりと扉を開けた。






79 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 01:05:11.34 ID:XzH1S/0vo
以上です。

ハワイ到着した矢先に打ち止めに電話しよっかなーとか考えてる一方さん見て
この人ほんと打ち止め好きすぎるだろ…と思ってたらこんなあほな話ができた。
十年くらいのほほんといちゃいちゃしてたら、脳内ならこれくらいデレてくれるんじゃないかなあ、とか…。

お邪魔しました。
80 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 01:11:48.66 ID:Og6mbvxYo
乙!

この発想は無かったwww
81 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 02:12:08.13 ID:JQRZHQpIo
アホな話だけど切ない
慣れねェ事でもやるだけだってセリフを思い出したぜ乙
82 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 06:13:50.80 ID:RO01orln0
乙 かわいいなあこいつら

そういえば新約3巻で大統領が上条さんのことボーイって言ってるのに一通さんのことジャパニーズって言ってるのは
まだ一通さんの性別ぼやけてるって事でいいのか どう見ても男だけど
83 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 06:58:24.11 ID:xqR+KaFdo
打ち止めが妹達と同年代になったらどうなるんだろうと考えたことはあったがこの発想はなかったww


性別不明設定まだ生きてたんだ…と思うと同時にちゃんと日本人に見えて良かったな!と思ったな
84 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 16:50:11.82 ID:goazn3Zm0
アホ可愛い切ない……
いろんな感情が刺激されるSSでした
85 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 17:46:29.17 ID:ww/bplBDO
乙です
切なさのバランスが好きだなぁ
86 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 21:59:25.25 ID:UK0C77DSo
 ハワイはコーヒーの一大産地である。そんなことを聞かされた浜面仕上はホテルのラウンジで地元の

コーヒーをオーダーした。
 浜面仕上の舌は冴えない外見と同じく細かいコーヒーの銘柄の違いを見分けるほど鋭敏ではない。
 それでも名産だというのなら土産話ぐらいにはなるだろう、と日本円で二千円強という値段に驚愕し

ながら注文したのだ。

 麦野沈利と負けず劣らず我の強い少女が黒服の部下たちと姿を消してから丸一日。
 幻想殺しの少年と最強の能力者一方通行、そして常盤台の電撃姫(客寄せパンダともいう)の三人が

これからの行動に関して喧々諤々の話し合いをしているのを脇目にこっそりと抜け出してきたのだ。
 因みに番外個体と黒夜海鳥はアレでも馬があったらしく一緒にアメリカンで凶悪なパンプスタイルを

求めてショッピングに出かけている。

 ロベルト=カッツェというセクハラ大統領はこの場にいない。
 何処かしら浜面とよく似た空気のもつ破天荒な政治家はあれでもアメリカという国家にとっては最重

要人物であり、テラウエアの噴火や海軍基地への襲撃などで揺れる地元ハワイの混乱の収集に躍起にな

っている。
 一方、メディア王オーレイ=ブルーシェイクの支配下から逃れた上院下院の議員たちにコンタクトを

とり自軍に取り込んでいるらしい。
 やることが早すぎるとは思うが即決も政治家の能力の一つである。

 まぁ、難しいことは難しいことを考える人間に任せればいいのである。
 浜面仕上は自分が頭がいいとはこれっぽっちも思ってはいない。
 多少は機転の利く方だとは思うが、何かしらの事件に追い込まれて発揮する機転ばかりなので、ウニ

頭の不幸の如く、発揮する機会がない方がいいのだ。

 とにもかくにも今は一人のんびりコーヒーを楽しもう。
 そういう空気を浜面仕上は発している。
 ラウンジのテーブル席で、相がけもせず、一人で。

 そんな浜面に陰がさした。
 そのままなんの言葉もなく浜面の対面に座る。
 タイツで引き締めた太腿を見せつけるようなミニスカートの、そしてサングラスをかけた若い女性が

そこに居た。

 当然、見覚えなどない。
 しかし予感はあった。

「アンタが連絡員か」

 ボサボサの頭をボリボリ掻きながら浜面が言うと女性は唇だけで笑みを返した。
87 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 22:00:46.67 ID:UK0C77DSo
 ロシアから滝壺理后と麦野沈利を連れて帰ったとき。
 学園都市上層部との交渉材料として素養格付という一枚のチップを手に入れていた。
 それは学園都市のすべての能力者の”能力開始前からその生徒の素養が全てわかっている”というデータである。
 能力は才能だけではなく努力によって向上する、とお題目を上げている学園都市の教育指針を、ひいてはその吸引力を大きく損ねる情報である。
 交渉材料としては充分なものであると言えた。

 しかし。
 しかし、だ。

 素養格付をどうやって手に入れたかというと。
 浜面仕上と麦野沈利を抹殺し、滝壺理后を回収しようとした部隊の長から手に入れたのだ。

 ――そんなもの信用できるのか?

 浜面仕上は思う。

 部隊の長たる女は自身を代替のきかない優れた存在であると過信していたが、学園都市の開発の頂点である超能力者、
麦野沈利を用なしと判断して切って捨てるような上層部が現場指揮として派遣するような、そんな程度の存在ながどれほどの重要人物だというのだろうか。
 まして、そんな存在から手に入れたデータで何故自分たちの身を守れると信じ切れた?

 戦争の直後ならわからなくもなかった。
 あの時、学園都市は余計な混乱を避けようとしていた。
 一方通行による暗部解体の申請(或いは脅迫)が成功したのも偏にその点であろう。

 いや、もしくは浜面たちの安全の確保こそ学園上層部の意思だったのかもしれない。
 自分たちがカードをもったことで、ゲームに参加できると勘違いして、自分の意思で動いていると勘違いしている駒を作り出すために。

 第一、学園都市から外に出ることもできない超能力者が、今二人もハワイにいるのだろうか。
 そして、今現在ハワイにいる浜面仕上をコントロールしようとする場合において、もっともわかりやすい方法は何か。
 人質に決まっている。
 誰だってそうする。浜面でもそう考える。
 それは逆の状況でも言える。
 アイテムをコントロールするには浜面仕上を使えばいい。
 どちらかがどちらかのコントローラーとなるのであれば、その両者は離れていればいるほど都合がいいことになる。

 今現在。この状況。
 世界のバランスは大きく科学側に傾き、そして科学側の力が削ぎ落されつつある今この瞬間。

 浜面がどこから仕入れてきたわからないデータを、捏造することができる相手が出来てしまった。
 つまりもう、素養格付は交渉材料にならない。
 ≪そう浜面が判断する≫、と学園都市上層部が判断したのであれば絶対にコンタクトをとってくる。

 浜面は自分になんの価値があるのかを知らない。知ろうとも思わない。

 学園都市理事長、アレイスター=グロウリーのプランを大幅に乱し、故に再構築すべきプランの最大の除外因子と判断され、だからこそ完全に敵に回すのではなく
自身の影響力の及ぶ範囲に置くことで新たなプランへの影響を最小限にしようと、そのような判断が下されたことを浜面仕上は知るすべもない。

 しかし、「自分たちアイテム」の敵ならば容赦はしない。「アイテム」のためならば誰だろうと裏切ってやる。幻想殺しも一方通行も超電磁砲も関係ない。
超能力者も無能力者も科学もオカルトも知ったことか。

 だが、だからと言って完全な敵に回るつもりもない。彼らは心強い味方である。味方であるうちは彼らのために協力しよう。情報も回してやろう。
アイテムのためにならないと判断するその時まではセイギノミカタでいようじゃないか。なんだかんだ言っても今の関係は心地よい。
浜面仕上は悪人にはなりきれない。

 熱いコーヒーが二つ、運ばれてきた。
 芳しい香りに鉄錆の臭いが混じっているように浜面は感じた。

 さて、顔に似合わないことでもしようか。少なくとも此処で拐われたりしたら麦野に殺されかねない。

 交渉が始まる。
 世界の誰かを守るためではなく、自分の知っている誰かを守るための戦いが。
88 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 22:19:45.97 ID:IOVoOrl2o
最初にレス数を宣言するか終了宣言しようね。


そういや文中で変に改行するのが流行ってるの?
句読点で切るなら分かるけど、名詞が切られてるのとか時々見るんだけど。
89 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 06:07:37.10 ID:nHgJZM1DO


浜面かっこいいよはまづら
90 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 13:35:17.46 ID:/rqbR0EAO
>>88
たまに見るな

書いて長すぎると思ったら目検討で適当な字数で切るってのをやってるとそうなるんじゃね
句読点とはいかずとも文節ぐらいは意識して改行しないと読みづらくて仕方なかったり
91 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 18:13:43.90 ID:uQ9X5/Wzo
>>87はいいけど>>86はガタガタだな>改行
改行したところに変な空行が入ってるあたり、携帯からの投下なのかもね
内容がかっこいいだけに残念
92 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 19:07:54.52 ID:M38H7cIs0
>>79

未来の嫁とはいえ、中学生相手に腹いせに濃厚な奴かます一方さんマジパネエッス
>>87

禁書って設定ミスとかツッコミ所が数巻空けて複線回収されたりされなかったりするよな
素養格付けはどうだろうな
93 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 19:23:30.16 ID:DCdSLhl40
>>92
脱字に気が付かないような作者&編集だから
細かいことは忘れてる可能性もある

新約三巻の結構シリアスなところでの脱字ェ……
94 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 19:33:50.91 ID:52Gjzi2jo
確かに禁書は荒いところが多々あるが、少々の設定ミスや誤字脱字はありふれたものだろ
95 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/23(金) 21:46:08.99 ID:56cMGHUC0
数レス頂きます。

注意点と致しましては、

・地の分が非常に読み難い上条さんの思考となってます。
・東方とのクロスです。

96 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:47:08.36 ID:56cMGHUC0




上条「ん、おぉ…………?」



目が覚めると辺りは闇。



上条「……なんじゃこりゃ?」


と、言うより……本当に辺りが闇過ぎて何も見えない。
それなのに自分の姿だけははっきりと見える。
幻想殺しが反応しない所を見ると、異能の力ではない様だ。

これはアレか………学園都市が新しく開発した機械か? 俺は寝る前に何かしたか?


………駄目だ。思い出せない。
正確には、『思い出せるけど特に何かした覚えは無い』


上条「携帯も無いし、辺りは見えないし……不幸だ」


少なくとも死んだわけじゃないとは信じたい。
これで自分自身が死んでるだけだとしたら、悲し過ぎる。

インデックスも………悲しんでくれるといいなぁ。


97 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:48:24.09 ID:56cMGHUC0


上条「ハッ……な、何もまだ絶望するには早いよな………」


ただ、このままじっとしていても何か起こるとは思えない。
アクションを起こせば、もしかしたら周りも変わるかも知れないな……。
そのアクションが思いつかないけど。


上条「無闇に動いて怪我でもしたら嫌だしな………うーん……………ん?」


遠くに光っぽいものが見える。
ユラユラと揺らめいていて、まるで火……いや、陽炎みたいだ。

その光に吸い寄せられるようにフラフラと近づく。
そこでようやく、その光は少女と、少女が持っている篝火なのだと気付いた。


上条「………………」


本来なら、ここで話しかけるのが普通だが、俺にはそれが出来ないでいた。
篝火を持っている少女の目が、明らかに俺を睨んでいるからだ。

何かしたのかと思ったが、目の前に居る少女に見覚えは無い。
銀色の髪。その周りをうろつく不可思議な物体。

…………二本の刀。

正直に言おう。怖い。怖すぎる。
しかし、アクションを起こすならここだろう。
もしかしたらこの状況を打開してくれるかもしれないしな!

98 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:49:14.16 ID:56cMGHUC0


上条「あ、あの。ここは何処ですか?」



「………答える必要は無い」



花京院か。花京院に憧れてんのかコイツは。
そして状況を打開するどころか悪化した気がしなくもない。

と、いいますか。初対面の少女にこんなこと言われると凄く不気味だ。
辺りの闇と重なって少女の肌が青白く見えるし。

……俺は本当に何処に来てしまったんだろうな。


上条「そう言わずに状況だけでも……流石に上条さんでも怖いものは怖いんですよ?」


「そうですか。ですが何も言えません。分かったらさっさとじっとしてろバカヤロー」


酷い言われようだ。もしかしたら記憶を失う前の俺ですらこんな事は言われた事は無い………と、思うぞ。
しかし、この少女しか頼る相手が居ないのも事実で……。


上条「なら、せめて名前だけでも………」


妖夢「…………妖夢。魂魄 妖夢です」

99 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:51:45.16 ID:56cMGHUC0


こんぱくようむ、ね。
………不思議過ぎる名前だな。漢字は分からないが、きっと普通の字じゃないんだろう。
さっきから普通の人とは思えない程、冷たい雰囲気出しっぱなしだし。


………腰に刀差してるし。


上条「…………何だかすっごいデジャヴ」ハァ

妖夢「?」

上条「いえいえ、こちらの話です」

妖夢「………そうですか」プイッ


何とも絡みづらい……っ!
不機嫌なのか分からないし、それとも素でコレなのかも分からない。
ハッキリ言えば、俺はこういう人とはお近づきになりたくない。
ただ、それを口に出したら殺される気もする。経験上、十分にあり得る。


上条「……それで、貴女様はここで何をしているんでせうか?」

妖夢「私ですか? ……ただ、人を待っているだけです。それより、アナタは何処から来たんですか」

上条「俺は元々、部屋で寝ていただけなんだけど………」

妖夢「……? ここ、何処だと思ってるんです?」

上条「…………夢?」

100 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:52:52.42 ID:56cMGHUC0




妖夢「………なんだ。分かってるんじゃないですか」ニヤッ




ゾクッとした。
たかが一人の少女の笑顔に、ここまで恐怖した事は無い。
ゆっくりと背中に冷や汗が垂れる。

時間が止まったかのような空間で、尚も少女は笑っている。


上条「ど、どういう意味だ……?」

妖夢「そのままの意味ですよ。………まぁ、これからよろしくお願いしますね。迎えも来たみたいですし」クルッ

上条「は?」


振り向くと、眼前に無数の目が存在し、そのすべてが俺を睨みつけていた。
その中心に金色の髪を優雅に揺らす、見た目は高齢の…………。





俺の意識はそこで途絶えた───。


101 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:53:36.61 ID:56cMGHUC0







上条「…………ぅ」ムクリ


いつも通りのバスタブ起床。上条さんの変わらない朝だ。
ただ、今日だけはちょっと全身が重い。

………いや、かなり重い。
まるで何か乗ってるかのような………──。


上条「………あれ?」

妖夢「………………zzz」スピー



は?


落ち着け。落ち着いて深呼吸をするんだ。するとホラ、先程までの光景は───。



妖夢「…………うみゃん」ゴロゴロ



上条「アレェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!??」



102 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:54:19.52 ID:56cMGHUC0


妖夢「ひ、ひゃっ!? な、何事ですかぁ!?」ビクッ

上条「ちょちょちょ、あ、貴女様は!?」

妖夢「あ……おはようございます!」


おかしい……。

この少女が夢の中と同一人物なのは理解できる。理解出来たら不味い気がするが出来る。
ただ、『何でここに居るのか』『何で夢に出て来たのか』が分からない。

それと………。


上条「……ず、随分と明るいですね」

妖夢「そ、そうですか? 確かに夢の中では、緊張しちゃって上手く話せませんでしたね」ニコッ

上条「緊張?」

妖夢「いやー、初めて会う人とはやっぱり緊張して敵意向いちゃいますね」アハハ

上条「???」

103 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:55:08.67 ID:56cMGHUC0


な、何だこれ……!?
理解不能………っ! 超能力とかそんなチャチなもんじゃ………。

駄目だ。この思考じゃまともな考えは出来ない。
こうなったら、素直に告げるしかない。


上条「あ、あの……上条さんは未だに状況が整理できないんですが」

妖夢「……そうなんですか?」

上条「はい。出来れば、何でここに居るのかとか、あの夢が何だったのかとか説明してくれると嬉しいのですがー……」

妖夢「成程………チッ、説明しなかったのか。あのババァ」ボソッ

上条「へ?」

妖夢「いえいえ! 何でもないですよ。それで説明ですが……」


その時。ガチャリ、と不意に風呂場のドアが開いた。
反射的に顔がそちらへ向くが、すぐにその行動を後悔した。

そこから俺の方を覗く顔は、まるで裁きを下すような閻魔大王の如き顔をした………


インデックス「……………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


上条「……………」タラタラ


妖夢「どうしました?」キョトン



インデックスだ。


104 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:56:00.94 ID:56cMGHUC0


上条「い、いえいえ……説明をどうぞ」


触らぬ神に祟り無し。ようむが余計な事を言わない様に願いながら説明を聞く事にする。
……つまり、現段階での俺の生命線はこの少女が握っていると言う事だ。
インデックスを見るに、このまま放置したら間違いなく噛まれる。それも半ば本気で。

だが、それを解決する方法はある。
話を聞き終わったらすぐにこの子を返せばいい。そし後に料理で説得……それで万事解決だ。


妖夢「あの夢は挨拶する為に使ったのです。私は元々、幻想郷でー………」


挨拶の為だけに夢に介入してくるのか。
それと、なんかよく分からない地名だが、きっと日本の何処かにあるのだろう。


妖夢「そこで働いていたんですが、先日休暇を貰いましてー………」


………その年で働いているのか……。
きっと色々苦労してたんだな。上条さんもその気持ち、よく分かります。

105 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:56:56.45 ID:56cMGHUC0


妖夢「それで旅行先として選んだのがここなのですが、流石に一人暮らしはきつかったので紫様に相談してみましたところー………」


……………おや? 段々と上条さんの背中に冷や汗が出て来ましたよ?
おかしいな。話の流れが嫌な方向へ向かっている。


妖夢「ここへ能力を使って連れてこられたってわけなんです!」フンスッ

上条「へ、へぇ。それは大変なんだなー。で、つまりどういうことだってばよ?」


途中から説明が耳に入ってこなかった。
不法侵入って言ってやりたかったけど、この子の笑顔見てたら言えなくなっちゃったし!
ってか聞きたくない聞きたくない。

お願い、何も言わないで! 何も言わないで帰ってください!!



妖夢「私を暫く、ここに泊めてください!」ニコッ


インデックス「……………とうま。ちょっとこっち来て欲しいんだよ」


上条さんの儚い願いも虚しく、残酷な笑みを浮かべたインデックスが俺を手招きする。
そしてその笑顔の向こうに、綺麗な花畑が広がっている様に見えた………。

ねぇ、上条さんは別に悪くないよね…………?

106 :上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」 [sage saga]:2011/12/23(金) 21:57:44.03 ID:56cMGHUC0


インデックス「少しとうまには痛い目見て貰うんだよぉおおおおおおおおおおお!!」ガブッ


上条「ふ、不幸だぁああああああああああああああああああああああっ!!!!」プシャーッ!


妖夢「え、えぇ!?」







妖夢はその姿に、自身の主を重ねたそうだ……。
俺が考えるに、その主って奴も相当の大飯喰ら………おっと、誰か来たみたいだ。話はまた今度だな。

さて、今夜は妖夢が作ってくれる鍋料理だ。楽しみだなーっと。


ガチャッ


上条「はいはーい。どちら様で…………」



「こんばんは♪」






…………俺の意識は。またここで途切れている。


107 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/23(金) 21:58:26.52 ID:56cMGHUC0
以上です。

現行が進まないから他スレ見てた時に、「あ、これいいな」とか思ったから書いてみました。
と、言いますか。妖夢×上条が書きたかっただけなんです……。

妖夢SSもっと増えろ!
108 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 22:32:17.25 ID:jY6ZOBbAO
乙なの

東方って中国ならなんとなくわかる程度だが…つまり同人シューティングゲームの禁書みたいなもんか?
109 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 22:46:52.74 ID:sbgyzrb+o
上条さんと東方は「右手で触れたら幻想郷住人皆殺しじゃね」ってレベルで相性悪い
110 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:24:58.38 ID:uIGZEQkSO

禁書と東方のクロスって滅多に見ないよな
111 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:33:26.76 ID:h5vSCy0No
東方はほぼ女しか居ないので、そこにハーレム臭・カップリング臭のする禁書を混ぜると東方ファン的にはもにょるというか拒否反応が出がち
カップリング要素を極力排除してのほのぼのとか、上条さん含む男性キャラを東方キャラ周辺から排除すればなんとかなるけど話が広がらない
バトルものにすると東方キャラ無双になって面白くならない

やっぱ組み合わせ相性があるんじゃないかな
112 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:43:59.62 ID:WptXD9bjo
>>109
名前的にはそうだけど、別に幻想でできてるわけじゃなくて只の異世界だし
人間も妖怪も皆ちゃんと生き物だよ
弾幕は消せるかもわからんが
113 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:50:31.66 ID:sbgyzrb+o
>>112
や、まず上条さんが幻想入りしたら結界消えちゃうじゃん
そうすると妖怪・幽霊・神なんかの幻想勢って急にではないにしろ消えるだろ
人間でも名前付きキャラは何かしら幻想を抱えてるからどっかが欠落するはず
で、これみたいに幻想郷住人が現実入りしたら外でも生きられる様に術式掛けてるのが筋だろ
そしたら幻想殺しで術式あぼん→死亡確認じゃね?

って事
スレチな上、長文スマン
114 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:55:48.17 ID:i36M1/3fo
クロスでの強さ談義は荒れるからやめるんだ
115 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:03:30.86 ID:c1R/BwL0o
>>113
こういう勘違い多すぎてうんざりするけどいつから幻想殺しがなんでも壊せる万能になったの
世界が違えば当然幻想殺しの解釈も違ってくるしそういった設定を加えるのも二次創作だろうが
116 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:10:15.72 ID:sFDubYCHo
>>115
だから
「何でも壊せる万能」
って解釈の二次なんだろ?
117 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:13:46.67 ID:b74wYVM8o
両作品とも好きな俺でも絶対掛け合わせたくない食い合わせの悪さ
現にここでもこの通りの有様だし
118 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:16:29.41 ID:eS8Jzt/6o
>>113
結界の基点的なものを直接そげぶしなければ大結界が全部消えるってことはないんじゃない?
女王艦隊の時とかはそんな感じだった気がするけど
あとねーちんに右手で触っても聖人の力が消えて無くなる訳じゃないと思うから
触った瞬間消えたりする人(?)はあんまりいないと思う
119 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:27:12.20 ID:O7oZBDH50
>>113が二次どうこうじゃなく素でそう思ってるような口ぶりだからじゃね?
作品毎の設定をどう解釈しようと二次でどう料理しようと個人で有る限り勿論自由だけども
貶める意図が無かったとしても元々そういう設定だからとしても他作を下に見るような物言いは
どれだけその作品が好きであろうと、いや好きであるからこそやっちゃいけない事だと思う
120 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:28:09.56 ID:VbJExg2IO
前にも聞いたがiPhoneから前スレ見るにはどうすればいいのか教えて下さい…
121 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:28:48.76 ID:0hcFR9Xb0
でも上条とか一方通行と東方のクロスオーバーってあることはあるからいいんじゃね?
ただ禁書SS総合スレじゃなくて、スレ立てした方がいいかもしれないけど。
122 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:50:26.20 ID:9VsbuKryo
>>120
iPhone持ってないからわからんが、前スレのスレタイで検索してもダメ?
2書館にはまだ収録されてないみたいだ
過去ログ倉庫のurl直でもムリ?
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1320/13203/1320320521.html
123 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/24(土) 01:29:28.43 ID:bq1+hIjj0
上条が過去でやり直すSSってある?
124 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 02:06:38.19 ID:rWNDMenBo
>>123
おすすめスレで聞いてこい
125 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 02:08:18.66 ID:O7oZBDH50
>>123
自分は心当たり無くて申し訳ないけど
つお勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください12
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322381143/
126 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 09:24:35.42 ID:E4j5AL4AO
>>118
人間の肉体に力が宿ってる場合は力のみを消すんじゃないか?
ねーちんの場合、存在や実力は消えなくても魔術は使えないし幸運も消える

ただし、あの服装が歩く教会みたいな霊装だったら…
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage ]:2011/12/24(土) 10:14:02.52 ID:u69dmd0M0
>>126
なにそれ面白い
メモ帳開きそうになったww
128 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 10:41:13.71 ID:0kNzfsANo
>>127
お前を止める者は誰もいない、さあ行ってこい
129 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 10:41:26.45 ID:5ya8+n4IO
>>122
おおー行けたー!
どうリンク持ってきたのかkwsk
130 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 15:21:04.11 ID:ooPwLL6Ro
>>129
スレタイとkakoでググっただけ
少しは自分で検索しなよ。クレクレばっかで礼も言わないのはどうかと思う
131 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 15:38:58.61 ID:eS8Jzt/6o
>>126
うん、だからそれは触ってる間だけのことなんじゃない?って話だと思ってるんだけど
触っただけでテレズマ失われるんだったら日頃からついうっかりでも右手で触れられないように
ピリピリしてなきゃいけないじゃん

>>127
待ってるww
132 :そげぶ :2011/12/24(土) 16:18:29.20 ID:yNsVolwY0
上上で一スレもらいます。

インデックス「とうま、お休みなんだよ」

上条「ああ、お休み、インデックス」

 パジャマを着て、笑顔で俺の方を見るインデックスを見て、俺は少し心が痛む。
 俺はインデックスを助ける為に記憶を失った――だがインデックスはそれを知らない。
 心が痛い――。

上条「はぁ」

 インデックスを含むすべてに幸せになってほしいから俺はこの右手を使ってすべてを守ろうとした。
 だけど――もしインデックスが俺の記憶喪失を知ったら――いったいどんな反応をしてしまうのだろうか。
 騙したことに怒る? 見下す? わからない。

上条「ねよう」

 俺は深く考えることを止めてバスタブで眠る。

――――――

???「よう、俺」

上条「誰だ。お前……」

 今俺は夢を見ている。それだけは分かる。バスタブの中でタオルケットを羽織り、眠ったところまでは覚えているからだ。
 だから俺が今いるリビングは夢の中。
 第一、ベッドでインデックスが眠っていない。
 俺の目の前にいるのは――俺だった。

???「オレはお前だよ。幻想殺しを右腕に宿して、ほんのちょっとだけお人好しで、とっても不幸な上条当麻だ」

上条「違うね、俺は俺だ。お前はお前じゃない」

???「ああ、言葉足らずだったな。オレは――記憶を失う前の上条当麻だ。そうだな、有り体に行ってしまうと、オレは幽霊と行ったほうがいい。決してよみがえること無い亡者だ」

上条「……」

 俺は信じられなかった。目の前にいる俺は、インデックスと出会って記憶を失うその時までインデックスと一緒に板俺だと言うのだ。

???「まあいい。オレは俺に言いたいことがあって来ただけだ」

上条「言いたい事?」

 俺は身構える。こいつはもしかしたら恨み節が言いたいのかもしれないと思ったからだ。こいつが命をかけて手に入れたものを俺は奪っているから――恨まれて当然だ。殺されても文句は言えない。

???「ありがとう、俺」

上条「は?」

 俺はあっけにとられた。なんでこいつは俺に礼を言うのだろうか。俺は恨まれて当然だ。殺されても文句はいえないと思っているし、蔑まされても文句は言えないと思っている。

???「オレはあいつを一回だけしか守れなかった。だけど、俺はいまいつもあいつを守っている。だから感謝するよ、俺」

上条「おまえ……」

???「だから――オレが消えたことを責めるな。気負うな。胸を張って生きろ。インデックスはそんなことを望んでいない。オレはオレのやるべきことをやっただけだ。だから俺は俺のやるべきことをやれ!」

上条「……」

???「オレが言いたいことはそれともう一つある」

上条「なんだ?」

???「絶対に――――――インデックスを悲しませるなよ」

上条「ああ」

 そういうと、目の前にいる俺は姿を消した。

――――――

 俺はバスタブで掟、そのままリビングに行く。

インデックス「とうま、おはようなんだよ!」

上条「ああ、インデックス。おはよう」

 スフィンクスをだいたインデックスが笑顔で俺を見る。ああ、わかったよ――俺。俺は俺が守ったこの少女を絶対に悲しませない。――誓ってやるよ。だから安らかに眠れ。俺はお前を忘れてしまっている。だけど、お前が守ったものは忘れない――。
133 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 17:44:10.24 ID:E4j5AL4AO
>>131
触れたら永久に失われるとか書いてないよ
だったら美琴や一方通行の能力だって消えたままになるじゃないか

>>132

今の上条さんは二代目ってとこ…本当に二代目かあれ?
もう一回くらい記憶なくしてても不思議じゃない上条さんww
134 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 20:54:13.39 ID:RbhqUEqto
>>132
おつ!
ずっと初代上条さんだったらどうなってたんだろうなあ

俺も小ネタで1レス貰いますよ
番外個体と打ち止めでなんてことない夜の話
135 :番外個体「おやすみ、おねーちゃん」 [sage]:2011/12/24(土) 20:56:09.57 ID:RbhqUEqto

「ちょっと最終信号。もっとそっち寄ってくれないかな。子供体温が気持ち悪い」

「ええっこれ以上寄ったらミサカがベットから落ちちゃうよ、ってミサカはミサカは抗議しぎゃああああ!?」

「ぶっひゃ。パンツ丸見え。カエル柄とか趣味が悪いね」

「!! う、うううううるさい!番外個体がそんなに押すから悪いんじゃない!ってミサカはミサカは怒りをあらわにしてみる!狭いのはミサカだって一緒なのに」

「このミサカは生まれたばっかりだからなあ。これ位の我儘は許されるべきだと思うね」

「こんな時だけ子供ぶるのはどうなの、ってミサカはミサカは布団に潜り込みながら溜息をついてみたり…」

「最終信号と一緒の子供部屋ってだけでも鬱陶しいってのに、ベットまで一緒なんだからさあ。ミサカこう見えてもけっこう耐えてると思うんだけど」

「番外個体は、一緒は嫌なの?」

「当たり前でしょ。何で嫌じゃないと思ってるのか聞きたい位だよ」

「……」

「何さ」

「別に。それならどうして毎朝ミサカの事抱っこして寝てるのか問い詰めたい、ってミサカはミサカは突っ込みを入れたい気持ちを押し隠してみる」

「……全然隠せてないよね、そのウザい喋り方」

「……どうして、ってミサカはミサカは開き直って問い直してみたり」

「……」





「……別に。寒かっただけだよ」

「おぐうっ。いっいきなり押しつぶすのはナシだと思うの、ってミサカはミサカは苦しいんだけどっ!」

「けけけ。いい気味だよ、オラオラ」

「ぎゃー!乳を武器にするの禁止、ってミサカはミサカはあああああああああ!!!」

「ひゃはははっ。おやすみぃ、ひんにゅーおねーえちゃん。しょーがないから明日も明後日もこうしてあげるよ」

136 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 20:59:04.72 ID:RbhqUEqto
おわり。
でっかい妹と小さい姉とかツボ過ぎる
我儘放題の妹番外と番外に振り回される大人びた幼女とか俺得過ぎる

つまり番外止めもっと流行れって思った次第。お邪魔しました。
137 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 21:04:53.69 ID:HM1ounoto

最近、水面下で打ち止めを取り合う一方通行と番外個体を妄想してた俺にはストライク過ぎた
138 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 21:06:08.71 ID:3aMVE0Hdo
>>135

脳内再生余裕でした
139 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 22:02:29.25 ID:jnuLt67DO
>>135ふふぉうう全力で乙
姉妹百合良いよ姉妹百合(この場合の百合はレズではないものを指す)
140 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 22:24:48.76 ID:Wk/ANVpIO
>>136
大変おいしゅうございました
141 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 23:49:26.34 ID:E4j5AL4AO
>>136
一方(キマシタワァー)

142 :そげぶ :2011/12/25(日) 15:39:01.66 ID:uAcfLvUZ0
もしも上条さんが初代に戻ったら――バカ展開で1レス書いてみました。

ステイル「」

神裂「」

五和「」

土御門「」

吹寄「」

姫神「」

彼らの目線の先には

上条「よーし、インデックス! 今日はすき焼きだからな〜」

インデックス「わーい、とうまありがとうなんだよ!」

 いつもの1000倍ほどいちゃいちゃしている上条当麻とインデックスがいた。
 なんかペアルック着てるしお揃いの指輪してるし恋人繋ぎしてるし――で正直言って普段の上条当麻とインデックスの関係を知らない者からするとよくわからないことになっていた。

土御門(冥土返しが奇跡的にかみやんの記憶を復活させたのはよかったにゃ)

土御門(だけどそのせいでかみやんはインデックスとイチャイチャラブラブ)

土御門(これは――せかいじゅうがあれるんだぜい)

神裂(土御門土御門)

土御門(どうしたんだにゃー、ねーちん)

神裂(大変です。上条当麻に想いを寄せていた女性たちが一斉に蜂起しました)

土御門「」

神裂(超電磁砲を筆頭にインデックスの命を狙っているようです)

土御門「」

神裂(というわけで逝ってきます)

土御門(がんばるんだにゃー、ねーちん)

神裂(ええ、あの人とあの子の笑顔を護る為に逝ってきます)

土御門(ねーちん、漢字と言い、雰囲気と言い、死亡フラグなんだぜい)

上条「あ、インデックス。明日は何食べたい?」

インデックス「うん、とうまが作ってくれたものならなんでもいいんだよ!」

上条「そうかそうか」ナデナデ

 今のこの上条当麻とインデックスの状態が、後に第四次世界大戦、別名――上条当麻奪取戦争――と呼称される戦いの元凶となるということはまだ誰も知らない。


 終われ
143 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/25(日) 21:22:42.29 ID:FarVO4I10
>>142

記憶喪失になった以降の記憶がそのままかどうかで話は全然違ってくるんじゃね?
「一斉に放棄した」ってその場にいるっぽい五和もかにゃ〜?


俺も超電磁砲のマイナー(むしろモブ)キャラで1レス失礼します。
144 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/25(日) 21:24:14.20 ID:FarVO4I10
夕刻の学園都市某所


 「完全下校時刻を過ぎています。学生の皆さんは速やかに帰宅してください……」


切斑「ちょっとお待ちなさい、そこのアナタ!」

重石「げっ」

切斑「見つけましたわよ……って、逃げるとはどういうつもりですの?
 今日こそきっちり決着を付けさせて頂きますわ!」

重石「は〜あ…… えーとあのー、俺には重石って名前があるんだけど? 切斑芽美サン」

切斑「どうしてわたくしがアナタの名前なんて覚えなくてはいけませんの?
 アナタも勝手に人の名前覚えないで下さる?」

重石「」

切斑「いいから地面に引っ張り出したミミズみたいに無様にのたうち回らせてさしあげますから
 さっさと休学届と救急車の手配でもなさい!」

重石「あのさあ、大覇星祭の競技内での事なんかいつまで根に持ってんだよ」

切斑「決着がついていないからですわ!
 アナタとわたくしが相打ちなんて超常現象が許されてはなりませんもの。
 こういう格付けははっきりさせておかないと、後々いい加減な勘違いを招きますわ」

重石「いえそっちがはるかに格上です。俺の方が弱いって認めてます。二人がかりでしたし」

切斑「そんな口先だけで誤魔化されませんわよ!
 相打ちで「豪邸が買えるお釣り」がついて、さぞかしいいご気分でしょうね?」

重石「ざっけんじゃねえぞ!! 作戦に協力させたやつに昼飯おごらされるわ、
 買い物の荷物持ちはさせられるわで、そんなお釣りはとっくに吹っ飛んでんだよ!」

切斑「自分が格下なのを棚に上げてよくもぬけぬけと!!」

重石「意味分かんねえし……はあ、俺テレキネシストに祟られてるのかな」

切斑「ゴチャゴチャ言ってないで、男ならいい加減腹をくくったらいかがですの?」

重石「わーったよ、だったら!!」

切斑「っ!」

重石「あの時はチョーシこいてスンマセンでしたーーーー!!」(全力で土下座)

切斑「……」

重石「……」

切斑「……た、」

重石「……た?」

切斑「戯れでしたじゃ済ませませんわよ!! その無礼は!!」(念動力最大発動)

重石「ひぃ!? なんで怒るんだよ?」

切斑「いいからお相手なさーーい!!」

重石「ちくしょう! こんな時何て言うんだっけ? えーと、つ、ツイてねえーーーー!!」




婚后「あら? あれは切斑さんですわね」

御坂「うっわ〜〜〜、臆面もなく他校の男子追いまわすなんてどうなのよ?」



どうも、乱文乱筆失礼しました。
145 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:39:02.35 ID:rmI+1VjIO
>>144
大王読んでないけどなんか楽しそうだなリア充爆発しろちくしょう
そして御坂さん今日のお前が言うなスレはここですか?w
146 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:16:11.35 ID:BlfFSE1oo
またいい無能力者キャラがでてきたな
147 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:35:09.98 ID:EvuwucQIO
カップリングはありませんが
何レスか失礼します。
148 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:35:52.45 ID:EvuwucQIO
とある学生寮


「おーいインデックスーごはんできたぞー」


上条はいつもよりずっと豪勢な料理をテーブルの上に並べる。


「いただきまーすなんだよ!」


インデックスが目を輝かせながら箸を握るのを見て、上条が口の端をゆるめようとした


次の瞬間、


テーブルの上の料理がなくなっていた。


「ッ!?」


そして直後、


物の崩れる大音響と共に、上条の部屋の床が大きく砕けた。
フローリングの足場も、上条当麻も、全てを呑み込んで落ちていく。
149 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:36:24.50 ID:EvuwucQIO
仰向けに倒れる上条は、何秒も遅れてからようやく自分の陥った事態を自覚する。


そこは学生寮の一番下の階だった。


インデックスの箸を動かす手が音速を超えたため、ソニックブーム、すなわち衝撃波が起き、その一撃は学生寮の建築の根幹となる基礎構造そのものにダメージを与えていたのだ。


(……が、は。くそ、どれだけの料理を用意したと思っている…!)


仰向けのまま見上げれば、崩落した穴の縁から、少女がこちらを見下ろしていた。


その唇が、動く。
遠すぎて声は届かなかったが、その動きだけで上条には理解できた。


オ・カ・ワ・リ・な・ん・だ・よ


「ッ!!!」


上条は咄嗟に横に転がる。
150 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:37:07.93 ID:EvuwucQIO
仰向けに倒れる上条は、何秒も遅れてからようやく自分の陥った事態を自覚する。


そこは学生寮の一番下の階だった。


インデックスの箸を動かす手が音速を超えたため、ソニックブーム、すなわち衝撃波が起き、その一撃は学生寮の建築の根幹となる基礎構造そのものにダメージを与えていたのだ。


(……が、は。くそ、どれだけの料理を用意したと思っている…!)


仰向けのまま見上げれば、崩落した穴の縁から、少女がこちらを見下ろしていた。


その唇が、動く。
遠すぎて声は届かなかったが、その動きだけで上条には理解できた。


オ・カ・ワ・リ・な・ん・だ・よ


「ッ!!!」


上条は咄嗟に横に転がる。
151 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:37:54.39 ID:EvuwucQIO
直後、


ゴッ!!!!という音が上条の耳のすぐ横で炸裂する。


2秒前まで上条がいた位置に、たくさんの皿が落ちてきた。


どの皿にも食べ残しのカケラ一つさえ無い。


上条はそのことに快感さえ覚えながら、こうも思っていた。


(理不尽だ…………)


(理不尽すぎる。こんな勢いで無くなるなんて………)


そもそも、部屋に台所が残っているかも怪しいこの状況で、どう料理をしろというのか。


(とにかく、逃げなきゃ……)
152 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:40:03.45 ID:EvuwucQIO
上条はフラフラと立ち上がり、おぼつかない足取りでインデックスから離れようとしたが、


ポゥ……と、


目の端に小さな光が入り、足を止める。


『警告』


少女の身体が、比喩でもなんでもなく、光っていた。


「ウソ、だろ……!?」


『あと15分以内に必要量のエネルギーを摂取しなければ、私は生命エネルギーを失い、生命活動を停止します。』


少女の身体に施されている『自動書記』が発動していた。


あれほどの量を、いつもの3倍はある量を1秒もかけずにたいらげておいて、まだ食べられるというのか。否、食べなければならないというのか。
153 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:41:24.20 ID:EvuwucQIO
『繰り返します。あと15分以内に必要量のエネルギーを用意しなさい。』


言い終わる前に、インデックスの顔の前に二つの巨大な魔方陣が浮かび上がる。


「ッ!?」


上条は咄嗟に右手を構える。


次の瞬間、


轟!!!
と、魔方陣の中央からビームのようなものが噴き出す。


しかし、上条の身体に当たり、血が出ることは無い。


右手に当たると同時、


バギン!!
と、何かが砕けるような音と共に、それは跡形もなく消え去った。


「ぐっ!っか、はぁ、はぁ……」


激痛に顔をしかめながら、学生寮から離れる。
154 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:42:50.94 ID:EvuwucQIO
ここまでです。

勘違いする人が居るかも知れませんが禁書は大好きですw
155 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 22:53:08.20 ID:2MY1FzD/0


ツ・ヅ・キ・を・読・ま・せ・る・ん・だ・よ
156 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/25(日) 23:06:28.24 ID:FarVO4I10
ひでぇ自動書記だwww
157 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/25(日) 23:19:36.17 ID:MYUqNciw0
昨日今日とこんなにも投下が沢山
やはりみんな考える事は同じか……

上条「いいぜ、お前が聖夜の事を性夜と言うのなら、
   まずはそのふざry」

という事で私も投下します

3レス、百合注意
158 :佐天「ぎゅっとした相手を安心させる能力かぁ……」 :2011/12/25(日) 23:20:55.62 ID:MYUqNciw0
初春「どうしたんですか佐天さん? こんな道の真ん中で」

佐天「え、いやぁ、ちょっと考え事を」

初春「はぁ、そうですか……なんて言うと思ったんですか?」

佐天「え?」

初春「なにが『ぎゅっとした相手を安心させる能力かぁ……』ですか」

佐天「いや、その」

初春「佐天さんの能力は空力使いなのになに夢見てるんですか」

佐天「う〜い〜は〜る〜、そんなこと言うのはこの口かー」グイ

初春「にゃにひゅるんひぇすはー」

佐天「それに、そんなこと言うなら実際に試してみようか」テヲハナス

初春「へ?」

佐天「ほら、ぎゅー」ダキシメル

初春「ちょっといきなりなにを……」

初春(あれ、なんか心地いいような)

初春(それにとっても安心する)

佐天「それで感想は?」ハナレル

初春「え、あ、ほ、保母さんに向いているんじゃないですか」

佐天「他には?」

初春「えーと、あのー、そのー」

初春「ってそういえば今日は御坂さん達に呼ばれてるじゃないですか」

初春「ほら、佐天さん早く行きましょう」ハシリダス

佐天「待ってよ初春〜」ハシリダス
159 :佐天「ぎゅっとした相手を安心させる能力かぁ……」 :2011/12/25(日) 23:22:13.78 ID:MYUqNciw0
佐天「で、いつものレストランに来てみれば」

初春「御坂さんどうしたんですか?」

御坂「」

佐天「なんか放心しちゃってるし」

白井「またあの類人猿ですわ」

初春「というと例のあの」

白井「ええ、あの類人猿をどこかに誘おうとして失敗したらしいのですが」

初春「いつものことじゃないですか」

白井「それがどうも手酷く失敗したらしく」

佐天「それでこんな状況に」

白井「今のお姉様の瞳には何も映ってませんわ」

初春「それなら白井さんに襲われちゃうじゃないですか」

白井「!? その手がありましたの」

佐天「まって白井さん」

白井「なんですの? 今からお姉様へ愛を解き放つところですのに」

佐天「ちょっと言われた通りやってくれませんか?」

白井「まったく。で、なにをすればよろしいのですか?」

佐天「ええと、まず御坂さんを抱きしめてください」

佐天「ええ、両手は背中に。あ、いやらしい手つきは無しですよ」

佐天「そうしたら今度は左手をそのままにして右手を御坂さんの頭の上に」

佐天「その後は抱きよせながら頭を撫でてあげてください」

御坂(なんだかさっきからとても安心するような」

御坂「黒子?」

白井「は、はい!」ナデナデ

御坂「ありがとう……」ギュ

白井(お、お姉様を撫でているだけでも幸せなのに抱きつき返されるなんて)ナデナデ

白井(黒子は今とっても幸せですの)ナデナデ

佐天「なんか私達お邪魔みたいなんで帰りますね」

佐天「あ、ここは私が払うので今度なんか奢ってください」

佐天「それじゃあ初春、家に行こう」セキヲタツ

初春「あ、待ってくださいよ」ハシリダス

白井「佐天さんありがとうございましたわ」ナデナデ

白井(ああ、幸せ)ナデナデ


この日を境に美琴と黒子の距離が少し縮まったとのちに佐天は言う
160 :佐天「ぎゅっとした相手を安心させる能力かぁ……」 :2011/12/25(日) 23:23:40.76 ID:MYUqNciw0
初春「……」ムスー

佐天「で、なんでさっきから機嫌が悪いのかな?」

初春「白井さんに教えたやつ私にやってくれなかったやつもあるじゃないですか」

佐天「あはは、ごめんね。あれは余りにも御坂さんが大変だったから」

佐天「それにね初春。白井さんに教えたやつで全部じゃないんだよ」

佐天「まあ、白井さんなら自分で辿り着きそうだけど」

初春「え? それってどういうことですか?」

佐天「そうだね〜。今は家の中だしやってみようか」

佐天「こうやって抱きしめて」ダキシメル

佐天「頭を撫でる所までは同じ」ナデナデ

初春「私は抱き返せばいいんですよね」ギュ

佐天「そうそう。それでね、ここからが一番大事なんだけれど」

初春「?}

佐天「かわいいよ飾利」

初春「!?」

佐天「どう、すごいでしょ、この能力」ナデナデ

佐天「まあ、私の場合は飾利にしか通じないけれど」ナデナデ

初春「もっと……」

佐天「ん?」ナデナデ

初春「もっとやってください」

佐天「あはは、言われなくてもやるよ」ナデナデ

佐天「白井さんに嫉妬試着ぐらいだもんね」ナデナデ

佐天「本当にかわいいなぁ、飾利は」

初春「もう、なんてこと言ってんですか」カオマッカ

佐天「それに甘えん坊だしね。そうだ、今日泊まっていきなよ」ナデナデ

佐天「それで一緒に寝るのはどう? か・ざ・り♪」

初春「はい、よろこんで」


この日この家には仲良く手を繋いで一緒に寝る二人がいた
161 :佐天「ぎゅっとした相手を安心させる能力かぁ……」 :2011/12/25(日) 23:27:07.00 ID:MYUqNciw0
以上です

さてはるもっとふえろ
黒子はもっと報われるといいな
162 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 23:30:57.32 ID:EvuwucQIO
30分ルール……いやなんでもない
163 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 23:41:08.40 ID:YAwAii5DO
ん?30分間隔守ってるんじゃないか?
164 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 23:48:28.06 ID:EvuwucQIO
本当だorz
すいません
165 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 11:42:13.50 ID:YslRVE5e0
というかおまえはまずオチをつけろよ
166 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:18:09.37 ID:lTQDWhoS0
あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…!
「クリスマスSSを書いていたら、いつの間にか26日の昼になっていた」
な、何を言っているのかわからねーと思うがry)

クリスマスから思いっきり出遅れてしまいましたが、クリスマスネタ上インで数レスもらいます

自動書記が別人レベルでキャラ崩壊というか喋りまくってるので注意
167 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:19:22.71 ID:lTQDWhoS0
TVリポーター『こちらは第7学区のセブンスミスト前です!この辺は学生カップル定番のデートスポットです。見て下さいこのきれいなイルミネーション!使われたL.E.Dの数は何と1000万個で・・・』

禁書「まったく日本人はひどいんだよ!今日は我らが主の聖誕祭だというのに恋人同士でいちゃこらするダシにするなんて!」プンスカ

禁書「……でも、すこしうらやましいんだよ……」

禁書「……私も、とうまと…」

禁書「……ううん、お出かけしようにもとうま今日も補習で帰りも6時過ぎになっちゃうしごはん食べに行くにしてもお店は満員だろうしそんなお金もないし、そもそもあの鈍感ウニ頭にそんなデリカシーがあるなんて思えないし…」ハァ






????「さっきから黙って聞いていれば、ウジウジウジウジと…」

禁書「ふぇ?」

????「まったく…世界に誇る禁書目録がなんたる有様、情けないっ!」

禁書「頭の中に声が!?え?誰?」

????「ああ、申し遅れましたね」

自動書記「私は10万3000冊の禁書保護の為の最終兵器魔術、ある意味では貴女の裏人格、自動書記(ヨハネのペン)です」
168 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:25:50.13 ID:lTQDWhoS0



禁書「そ、それで、その自動書記はどうして急に話しかけてきたのかな?」

自動書記「どうしたもこうしたも、もういい加減貴女が見てられなくなったんですよ!」

自動書記「上条当痲に恋愛感情を持っている癖にちっとも恋仲になる為の決定打を打とうとしない!」

自動書記「競争相手も多いのも知っているでしょう、魔術科学サイド双方に数多く、うかうかしてる余裕は案外無いんですよ」

自動書記「同棲という大きなアドバンテージに安心し過ぎているのではないですか!?」

禁書「ぐぅ、痛いところを突かれたんだよ…」グサッ

自動書記「上条当麻は鈍感。過去の情報より恋愛感情を態度で示してもほぼ無効と予測されます」

自動書記「第12章25節引用より『デート等で雰囲気を良くした後思いを伝える』という手段が現時点で最も効果的と考えられます」

自動書記「あれで案外上条当麻は恋愛に対し夢もしくは理想を持っていると推測されますからね」

自動書記「幸いにも今日はクリスマス、これは貴女にとって好機です」

自動書記「競争相手に先を越されない為にも、校門で上条当麻を待ち落ち合いデートに誘いましょう」

禁書「でも、今日は神聖な日じゃ」

自動書記「今日はあなたにとって好機ですが、競争相手にとってもまたとない好機です」

自動書記「このタイミングを狙って告白しようとする競争相手は非常に多いと考えられます」

自動書記「神聖な日だからと躊躇していたら、他の誰かに取られてしまいますよ!」

自動書記「それとも、息を潜め一人好機が去るのを待つつもりですか?」

禁書「…そうだね、神様は慈悲深いから、仔羊一人浮ついたって許してくれるよね!」

自動書記「その意気ですインデックス!」

禁書「よおし出掛けるんだよ!」
169 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:26:33.14 ID:lTQDWhoS0
とある高校の校門前


禁書「とりあえず校門に来たのはいいんだけど、『でーと』ったってどこ行けばいいのか分からないんだよ」

自動書記「ご安心を、貴女のお昼寝中に少し発動させて頂いて、いい感じのレストランを予約しておきました」

禁書「さらっととんでもないことを言われたんだよ…お金はどうするの?」

自動書記「2、3日前に貴女の寝ている間にイギリスの最大教主にオレオレ詐欺をして大金をせしめました」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自動書記「もしもし。私、私ですが、ちょっと首輪の霊装が壊れてしまったので、修理するのにお金が…、ええ、大至急100万円程振り込んで下さい」

ローラ「あわわわわわわわわ、そ、それでどこの口座に振り込めば良きことなりけるのことよ〜!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

禁書「よくこんなのに引っかかったんだよ…」

自動書記「ー報告、後方70mに上条当麻の接近を感知、現在校門に接近中」


上条「世間一般じゃクリスマスなのに一人補習だなんて…不幸だー!」

禁書「とうま!」ヒョコ

上条「おわっ、インデックス!どうして校門前に?」

禁書「せっかくのクリスマスだし、一緒にごはん食べに行こうと思って!」

上条「ご飯かー、でもこの辺のバイキングあらかた出入り禁止になっちまったしなぁ、普通の所だと何ぶん上条さんちには資金が…」

禁書「心配には及ばないんだよ!レストランも予約してあるし軍資金だって最大教主から騙しt…貰ったボーナス100万円があるんだよ!」

上条「ひゃ、100万円!?これだけの大金があれば今日だけでなく半年先の食費までが賄える!?」

禁書「これで今日の一食分はなんとかなりそうなんだよ」

上条「どれだけ高い所でどれだけ食べる気なのでせうかインデックスさんは!?」


自動書記(前段階の成功を確認、このままうまくいけば良いのですが)
170 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:27:57.77 ID:lTQDWhoS0
セブンスミスト前



禁書「あーおいしかったんだよー!ごはんもケーキも絶品だったんだよ!」

上条(ほ…本当に100万円全部使い切りやがった…いくらそこそこ値が張るとはいえどんだけ入るんだあのブラックホール…)

上条「しっかしセブンスミストにこんな店があるなんて知らなかったな、おーイルミネーションがある結構綺麗だな」

上条「何より今日は楽しかった。誘ってくれてありがとな、インデックス」

禁書「こちらこそありがとうなんだよ!すっごい楽しかった!」

禁書「じゃあもうそろそろ帰ろっか」

上条「おぉ」





自動書記「…………って、本気ですか貴女は!」

禁書「ひぇっ!?」

上条「?どうしたインデックス?」

禁書「ちょ、ちょっとタイムなんだよ!」ワタワタ
171 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:31:47.92 ID:lTQDWhoS0
イルミネーションの裏




自動書記「ご飯食べてそのまま帰るって何を考えてるんですか貴女は!何の為にここまで御膳立てしたと思ってるんです!」

禁書「何って…ごはんおいしかったよ?」

自動書記「そ・れ・で・は・なくて!此のまま帰っても結局またいつも通りになってしまいますよ!」ウガー

自動書記「上条当麻に打ち明けたいことがあるなら今ちゃんと言わなくては」

禁書「そ、それは告白するってことなのかな!?」アセアセ

自動書記「…別にそこまでは言ってませんが(まあそのくらいの勢いで行かないとあの朴念仁には効果は無さそうですが)」

自動書記「上条当麻に伝えたい思いが、あるのでしょう?」

禁書「それはあるけど…でも、言えるかなあ…」

自動書記「大丈夫ですよ」

自動書記(今日は聖なる日、どんな奇跡だって起きる一年に一度きりの魔術がかかってるんですよ)

自動書記(それこそ幻想殺しでも打ち消せない、ね…)

禁書「あ、あれ?自動書記の声がどんどん遠くなっていくんだよ!?」

自動書記(…私は元々疑似人格があるとはいえ一介の魔術にしかすぎません)

自動書記(今日こうして貴女と話せたのも、主の聖誕日たるこの日に魔翌力が増幅されている為。でももう25日も終わってしまいますので…)

禁書「そんな!もうお別れなの!?」

自動書記(今までごめんなさい、禁書保護の為にプログラミングされた私は貴女を沢山傷つけ、もしかしたらこの先傷つける事もあるかもしれません)

禁書「でもっ、そんなの『あなた自身』のせいではないのに!」

禁書「こんなにもおせっかいに私の背中を押してくれる『あなた』が、自分の意志でそれをやってるとは思えないんだよ!」

自動手記(…ありがとう、私の優しい主人格。貴女ならきっと上手くいきます)

自動書記(今夜こそ貴女の愛が輝きますように、私はずっと傍で見守ってますよ…)
172 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:33:04.54 ID:lTQDWhoS0




上条「インデックスどうしたんだろな、お、雪が降ってきた」

上条「おー戻ってきたかインデックス…ってどうして泣いているんでせいか!?」ギョッ

禁書「雪が目にかかって濡れただけなんだよ!なんでもないかも!」

禁書「それよりとうま、今日は本当に楽しかったんだよ!」

上条「そりゃよかった、上条さんも最高に楽しかったですのことよー」

禁書「そっ、それで、でもね、私が今日楽しかったのは他の誰でもない、ずっと好きだった、大好きな大好きなとうまと一緒だったからなんだよ!?」

禁書「大好きなとうまと一緒に過ごしたから!今日がすっごく楽しかったんだよ!!」

上条「…!」


上条「…俺も、好きな女の子の、大好きなインデックスと一緒にクリスマスが過ごせて良かった」

禁書「…!それって…!」

上条「いやぁこう一緒に住んでるとなまじちゃんとこういうの言う機会がなくてさぁ、上条さんも今日アドバイスしてもらって補習後のデートコースとかいろいろ考えてたんですよー」

上条「今日を逃したら伝える機会が無いぞ!ってはっぱかけられてな、まさかデートも告白も先を越されるとは思ってなかったけど」タハハ

禁書「あ…私、今すっごく幸せなんだよ」ポロポロ

上条「なにも泣くことないだろ…それよりそろそろ帰ろうぜ、もう夜も遅いしスフィンクスも凍え死んじまう」

禁書「そうだね!もう帰ろっか!…あ、手、つないでもいいかな?」

上条「もちろんですのことよー」ギュッ


禁書(本当にありがとう、自動書記)ギュッ






幻想殺し(予定が狂った時はどうなるかと思ったが、結果オーライだったじゃないか、良かったな)

上条「いやいや、お前が色々アドバイスしてくれたおかげでちゃんと覚悟を決められたんだぜ?」

幻想殺し(ったく、本当に世話の焼ける主人だぜ)

幻想殺し(んじゃあ、俺の意識はもう消えるけど、インデックスを泣かすんじゃねーぞ?さもなきゃそげぶじゃすまねーからな)

上条「ああ、本当にありがとうな」


173 :おせっかい自動書記 :2011/12/26(月) 12:35:01.99 ID:lTQDWhoS0
終わりです

読んでくれてありがとうございました!クリスマスまでに書き終わりたかったぜ…

一応元ネタはパーキッツの「おせっかい天使」って曲です
いい曲だから一度聞いてみたらいいよ!
CDは絶版でTSUTAYA行かなきゃないしパーキッツもこないだ解散宣言出されちまったけどな!悲しいぃぃ〜
174 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 13:24:03.75 ID:PJHQ7meAO
いい趣味してるぜ!
175 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 15:45:41.73 ID:4iTTdKbSO

俺もパーキッツ解散にショックを受けてるよ…

オレオレ詐欺に引っ掛かる最大教主にワロタww
176 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 16:51:59.83 ID:I8uqrDpno

オレオレ詐欺というかご本人?じゃねーかww
177 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 21:12:39.77 ID:OYe2xOZy0

自動書記かわいい
178 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 23:24:43.15 ID:HOgcixNDO
下ネタ満載で1レスもらいます

一方通行「おなにィ……って何だよ」
打ち止め「このオナニーマスター略してオナマスのミサカが教えてあげちゃう!ってミサカはミサカはあなたのズボンに手をかけてみたり」

オナマスの打ち止めちゃんが

木原「あん?アイツには自慰行為は徹底的に教えないようにしろ」
研究員「ですが……」
木原「例えばよぉ」
研究員「はい?」
木原「成長して……そういう話題になったとするだろ?」
研究員「はぁ」
木原「そこで一人だけ知らない一方通行!」
木原「最初はあのクソッ高ぇプライドから聞かないだろう」
木原「だけどそのままで通せるわけもねぇ」
木原「最後には屈辱に顔を真っ赤にさせながら聞くんだよ……「おなにィって何だよ」ってなぁ!!」ヒャッハー
木原「いいねぇいいねぇ!屈辱に震えるアイツを思いっきりバカにしてぇ!」ゾクゾクッ
木原「……っておい。研究員?どこ行きやがった」

こんな理由でオナニーを知らない一方通行を

御坂妹(なんですか上位個体とミサカは応答します)
打ち止め(ちょろーっといろいろ調達してきて欲しいものがあるんだよねってミサカはミサカはおねだりしてみる)
御坂妹(仕方ないですね……まぁ上位個体の身体では無理ですしね。とミサカはさりげなくガキんちょの上位個体をバカにします)プスーッ
打ち止め(……)
御坂妹(あっちょ、調子に乗りすぎましたとミサカは素直に謝ります)
打ち止め(……許すってミサカはミサカは寛大な心を持ってみたり)

途中様々なハプニングがありつつも

上条「うわっ」ドンッ
御坂妹「」バサバサバサッ
上条「――っ悪い!御坂妹!落としちまったな――……え?」
御坂妹(やっべーとミサカはらしくもなく頭を掻きます)
上条「え……っと、その、人の、うん、好みはそれぞれだし」
御坂妹「違います」ズイッ
上条「へ?」
御坂妹「これは、あの、うん。お姉さまが欲しいとおっしゃっていたのでプレゼントをしようかと。とミサカは心を痛めながらも発言します」
上条「……御坂が?」
御坂妹「はい。とミサカは断言します」

様々な道具を使って

一方通行「……っ本当に、こンなンで合ってンのかよ」ヴィィィ
打ち止め「うーん、あなたには難しかった?ってミサカは根をあげているあなたに首を傾げてみる」
一方通行「ッバカにしてンじゃ……っ俺にだってこンぐらッひゃっ」ビクン
打ち止め「まぁまずは剥かないとね。ってミサカはミサカはあなたのチンコを掴んでみたり」サワッ

一方通行のオナニースキルを上げていくよ!

上条「……あ」
美琴「あ」
上条「じゃ、じゃーな。御坂」
美琴「えっちょっと何で目を逸らすのよ」
上条「俺は良い趣味してると思うぜー!」タタタッ
美琴「ちょっねぇー!何なのよー!」


おわり
179 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 23:41:00.33 ID:EIEcZnRAO

美琴とばっちりww
180 :そげぶ :2011/12/27(火) 00:20:27.26 ID:LvgQYDcM0
一レスもらいます。上禁&上琴です。

インデックス「短髪〜」

御坂「よっ、インデックス!」

 ふたりは今日とある相談をするために集まったのだ。

 その議題とは――

インデックス「どうやったらとうまを一夫多妻制の国の人にできるかなんだよ」

美琴「どうやったらあいつを一夫多妻制の国の人にできるか、よね」

 そう、二人とも好きな人が一致していた。

 故にどろどろの昼ドラ――とは成らなかった。

 二人とも中が良かった故に――結託したのだ。

 即ち、二人で上条当麻の妻になるという同盟を結んだのだ。

インデックス「やっぱり頼るべき人は彼なんだよ」

御坂「そうね」

――――

インデックス&御坂『というわけでお願いしたいんだよ(のよ)』

土御門元春「」(かみやん……モテ過ぎなんだにゃー)

土御門元春「よし、わかったんだぜい」

土御門元春「とりあえずかみやんの戸籍を変えておくんだぜい」

――――

こうして上条当麻はアラビアのとある一夫多妻制の国の国籍となった。しかし、一夫多妻制においてもてる妻は四人までになので、インデックスと御坂美琴が入手したニ枠を除いたニ枠を巡って――世界的に争いが起こったのはまた別のお話。

――――

インデックス「とうまとうま。ごはんなんだよ」

御坂「あんた、ご飯だから降りてきなさい」

上条「ど、どうしてこうなった……」




おしまい♪
181 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:34:57.16 ID:UZVp3pbBo
何レスか貰います
マゾエロス注意
182 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:35:28.00 ID:UZVp3pbBo
 中天高く蒼穹に雲一つない青空。
 ましてや週末とあれば健康な少年少女は街へと繰り出し大いに青春を楽しむものである。
 まぁ、補習に追われて楽しい週末を楽しめないものもいるが得てしてそういう輩は自業自得の類である。

 そして、補修どころか学校にもほとんど通わず、それでいながら卒業後の進路は引く手あまたの学園都市の超能力者、
麦野沈利は裸にエプロンという姿で床に直接座りながら満面の笑みを浮かべていた。
 状況を説明すればかなり淫蕩になる。
 手錠を持って椅子に括りつけられた素っ裸で茶髪の不良、浜面仕上の股座に座り込み、彼の陽根をその大きな乳房で挟んでいるのだ。
当然、素肌にまとったエプロンは腰でまとめた紐だけで吊るされた状態で麦野の太ましい足元を隠す程度の役割しか果たしておらず、ただ裸でいるよりも淫らな姿となっている。
 乳房の間には海草のローションがたっぷりと含まれ、麦野が両手でそれを動かす度に浜面は快楽のうめき声を上げる。

(えへへ、かわいい――)

 殺戮を繰り返し命乞いをする輩の腸を撒き散らしてきたとは思えないほどの素直な笑みを浮かべながら心底幸せそうに浜面のペニスを刺激する麦野。
 再生した左腕がなんの障害もなく自分の胸を動かせて、浜面を心地よくさせていることがたまらなく嬉しい。
 両の乳房を動かす度にねちゃねちゃ、という液体の音がする。
 その音がすればするほど浜面が固く大きく熱くなるのを心臓のすぐそばで感じられることに麦野は満足していた。

「どう? 仕上ちゃんは気持ちいいのかにゃーん?」

 体を重ねる時だけは下の名前で呼び合う。そういうことにしている。
183 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:35:56.38 ID:UZVp3pbBo

「たまんねぇよ。たまんねぇからいい加減出させてくれよ」

 情けない声で浜面が嘆く。
 とても常日頃二人の女が腰砕けになるほどの性欲を発揮している人間とは思えない声だ。

「だめー。今日は出させてあげないの」

 鼻にかけたような甘えた声で胸の刺激を強める麦野。
 淫らな気持ちは当然あるが、それ以上に性的なことでは主導権を握れない男を思いのままにしているという事実が彼女を興奮させる。
 そして、羨望の眼差しで見られても自分では対して意識をしていない大ぶりの乳房が性器として男を魅了していることが誇らしかった。

 ガクガクと浜面の足が震え、限界が近いと告げている。
 ローションの中に浜面の分泌物が混ざってきているのか、白く泡立って濁ってきている。
 最初冷たかったローションが二人の体温で温められて、まるで二人の間で何かが繋がっているような錯覚を覚えさせる。
 麦野の笑みは止まらない。世界で一番幸せそうな顔をしながら夢中で両手を使って胸を動かす。
 ふわっ、と浜面の陽根が膨らんだ気がした。

 あ、これはいくな、と判断した麦野は途端身体を離して浜面の陽根の根元を指でぎゅっと抑える。

「おま、やめっ、馬鹿っ……」

 びくんびくん、と身体全体で震える浜面だが四肢を拘束する手錠によって身動きが取れない。
 ぞぞっ、と全身に鳥肌が立つも、それはそれで終了し最終的な快楽にはたどり着けない。

 麦野がいかないようしっかりと抑えているから。
184 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:36:34.33 ID:UZVp3pbBo

 やがて昂った波は頂点を迎えずゆっくりと落ち着いていき浜面は性的な絶頂を迎えることなく中途半端な快楽の地に落とされる。

「い、言っておくけどこれはかなり辛いんだぞ!? 出したいのに出せないのはとんでもない苦痛なんだぞ!?」

 言っても麦野の行動は変わりないと知りながらも絶叫する浜面。
 世紀末帝王の貫禄など何処にもない。うっすら眦に涙すら浮かんでいる。
 そんな浜面をふわりと優しい香りが包んだ。

「しずり。今度は私の番だよ?」

 柔らかな声の滝壺理后が椅子の背もたれごと浜面に後ろから抱きついた。
 背もたれがあるから感触はわからないが、麦野同様に素肌にエプロンだけのその姿とエプロンを押し上げている丸い膨らみが当たっているはずだ。
 性感を限界まで高められたまま限界を降りることを許されていない浜面には滝壺の甘い体臭だけでも刺激的だった。
 耳元の声でぴくりと逸物が動く。
 ずっと笑みを崩さなかった麦野がむっと表情を変えた。そしてそのままぎゅっと力強く握りしめる。

「しずり」

 おもちゃを独占しようとする子供に諭すような声。顔は笑っている。笑っているが目は本気だ。本気で許さないと言っている。
 超能力者と大能力者という、圧倒的な実力差がありながらも麦野は滝壺に逆らえない。
 本来浜面が選んだのが滝壺だという事実と、滝壺が強く推してくれて麦野がここにいるという現実。
 だがそれ以上におそらく本質的な部分で麦野は滝壺に逆らえない。

 ちぇ、と小さく舌を打ったあと麦野が浜面自身から手を離す。そしてすっと立ち上がり拘束されたままの浜面の唇に自身のそれを重ねた。

「今度は理后が気持ちよくしてくれるってさ」

 ベタベタになった胸元を気にしながら麦野が二人に背を向ける。簡単にシャワーで流してくるのだろう。
 恥ずかしがる様子もなくエプロンを外して風呂場へと向かった。
 もちろん、麦野の胸と同じぐらいにローションまみれの浜面の陰茎は滝壺が綺麗にするのだ。口と舌で。
185 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:37:07.20 ID:UZVp3pbBo
 萎びることのない逸物を前にして滝壺が座り込む。先程の麦野と同じ。
 違うのはエプロンの胸をはだけさせてないことか。
 しかしシルエットだけしかみせない胸元が逆にエロティックに浜面の本能を誘う。

「てかてかだね」

 言って、躊躇いなく手を伸ばし口を近づける滝壺。見上げるような視線のまま張り詰めた浜面のペニスを口に含む。
 亀頭冠だけを唇に含めてローションに塗れた肉茎に指が絡まるとそれだけで浜面の背筋にゾワゾワと快楽が走る。
 ちろり、と一舐めだけしてすぐに口を離し、

「熱いね」

 とだけ言って再び口に含む。

 今度は簡単に離さない。柔らかい舌の感覚に浜面が戦く。肉塊が戦慄く。
 じゅろ、と啜る音を態と立てながら口内いっぱいに浜面を迎え入れる。陰毛が触れるのも構わず喉奥にまで深く飲み込む。
 そして垂れたローションに濡れる陰嚢を両手で優しく揉んだ。
 陰茎に塗れたローションを一滴残らず飲み干そうというのか、唇の内側と甘噛みの前歯で浜面の陰茎を削ぎとっていく滝壺。
 薄皮一枚も奪われているわけではないのに浜面の神経は限界まで悲鳴を上げる。
 今日一日だけで何度も二人に限界近くまで高められているのだ。昂っているのだ。もはや全身が性感帯になっていると言っても過言ではない。
 そのような状態で徹底的に性器を責められて、それでいながら射精を許されない。
 男にとっては最高の快楽であり拷問だった。最早脳が蕩けて形がなくなっていてもおかしくはない。

 唇で一通りローションを拭ったあと、滝壺が横笛を吹くように唇としたを茎に這わせていく。
 四肢を拘束された浜面の不自然な体制に併せて不自然に首を傾げ、エプロンに隠れた乳房を脇から見せつけている。

 一見すると脱力系で何も考えていないような滝壺だが性行為に関しては積極的だった。
 猥雑なことを口にする割に本番になると顔を真っ赤にしたまま何もできない麦野に比べるとそれは顕著だった。
 経験豊富だというわけではない。ただただ積極的なのだ。貪るようにのめり込んでくる。
 そして滝壺に引きづられるように麦野も肉体を浜面に晒す。
 淫らさが淫らさを呼ぶ二人の女は理想的であったし浜面は贅沢すぎると感じていた。
 だからと言ってどちらかを手放すなんてことを考えたこともない。地獄に落ちるまで、否、地獄に落ちても手を離さない。

 高い体温に包まれ浜面のペニスが震える。奥歯がガクガクとなる。
 舌をうねらせるたびに、歯が甘く立てられるたびに、あふれ出た唾液が滝壺のすっきりした顎のラインを伝わる様に、
浜面の心の中に形の持たない答えのない何かが積み重なって崩れ落ちそうになる。

(濃い味はしないけど――満たされてるから――私――)
186 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:37:42.68 ID:UZVp3pbBo
 じゅくりと滝壺の淫蜜が溢れ出て太ももを短くつたって床に落ちる。落ちて麦野の蜜と混ざり合う。
 朝から二人で何度も何度も愛撫し口に含んだのだ。雄の臭いなど欠片も残っていない。
 それでも滝壺理后はいやらしく舌を絡め心のまま吸い込む。戸惑いも焦りもせず淫蕩に唇を窄め吸盤のように強く吸引する。

「やべぇ! 本気で、もうイイだろっ!」

 背骨を、心臓を、脳みそを全て鷲掴みにして掻き乱して一つに纏まって股間から放出する。
 そんな獣じみた妄執が浜面全体を支配する。

 思いっきり、射精したい。

 もう数時間もお預けを食らっているのだ。
 性欲豊富な健康体の青年にはどれほどの苦痛か。
 滝壺理后も麦野沈利も美しい少女であるのだからなおさらだ。

 ローションが唾液に書き換えられて、浜面の陰茎がびくびくと震える。
 快楽の電流がすべての神経を支配する。

 うふふ、と少女が笑った。

 ちゅる、と滝壺が口を離す。唾液が陰茎と唇とを一瞬つなぎ重さで切れる。

 そして、やはり。

「ダメだよ。しあげ」

 ぎゅう、とその根元を抑える。

 悪魔のような笑顔で的確に射精ができないように抑える。
 精巣が限界まで引き上げられ尿道括約筋が役割を果たそうとするのに、悪魔がそれを許さない。
 浜面の顔が青くなる。脳内に快楽が駆け回っているのに出口がない。そんな状態に狂いそうになる。

 十秒、二十秒。

 淫欲の罪で業に塗れて地獄に落ちたとしてもこれほどの苦行が待っているだろうか。

 それなのに滝壺はニコニコと笑っている。
 この娘はサディストかもしれない。今さらのように浜面は戦慄する。
187 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:38:08.46 ID:UZVp3pbBo

「頑張ってるね、しあげ」

 波が砕ける寸前まで高鳴り、そして落ちていく。快楽の頂点からゆっくりと滑り落ちるも昂った地は脈動したまま。
 心臓の音はうるさいほど耳に響き己が誰だかを忘れさせる。

 もし両の手足が拘束されてなければ押し倒して貫いていただろう。
 勃起は不自然なほど収まらなかった。
 射精しようとする感覚が失せても狂おしいほどにそれを求めている。
 目の前に最高のメスがいるのに何もできない。すべてを甚振られている。

 もう、何もかもが限界だった。

 今この瞬間能力者として目覚めてもおかしくないぐらい。
 浜面の眼が血走って、全身の筋肉がポンプアップして両手にはうどんのような静脈が浮かび上がっている。

 ぺたり、といつのまに近寄っていたのか。

 裸のままの麦野がシャワーで火照った体をろくに拭かないまま椅子ごと浜面に抱きついてキスをする。

 するりと立ち上がった滝壺が汗ばんだエプロン姿で唇を重ねる。

 そうして、二人が浜面の頭を挟むように両の耳に。
 啄むように囁くように。
 天国への切符を見せびらかすように。

「もっと凄いことしちゃう?」

「我慢した分いっぱい出させてあげるよ?」

「満足してくれるかわからないけど」

「二人で精一杯頑張るから」

 血走った眼のまま二人を見る浜面仕上。ここにいるのは本能を限界まで研ぎ澄ませた一匹の獣でしかなかった。
 枝垂れ架かるように両の腕をそれぞれの胸の谷間に収め。
 示し合わせたかのように二人がその手を浜面のシンボルに伸ばす。

 最後の藁がラクダの背骨をおるように。

 軽く触れただけで。

「っうううっっつっ!!!!」

 浜面仕上は全身を震わせて溜め込んだ精一杯を天井に届くほどに発射した。
188 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:40:12.35 ID:UZVp3pbBo
以上です
なんだかんだで浜滝麦でやるとエロ書きやすいですねおっぱいあるし
189 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 02:50:07.07 ID:Lem4UnuMo
>>180
残りの二枠は誰の手に収まるやらwww


>>188
もうスレ立てて思う存分書きやがれください乙

190 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 16:37:21.75 ID:Qnu8pLbjo
>>188
エロくてイイね
191 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 20:45:42.51 ID:bapyJmaIO
渋で見た四コマのネタを取り入れたいんだがやっぱ本人に許可取った方がいいよな…

誰か連絡の取り方(?)教えてください

まずはID作ればいいのか?

192 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:08:27.51 ID:MKB0MmFso
>>191
ID作ればメッセ送れるからそれでおk
193 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:19:50.00 ID:Ib0L73Kxo
その4コマを汚さない自信はあるの?
194 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:24:45.15 ID:bapyJmaIO
>>192
サンクス

>>193
あるわけねーだろw


やっぱやめとこうかな……怖いわ
195 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:55:32.09 ID:RTMQF/65o
>>194
今までに総合とかで投下した作品があるなら、まずはそれを渋に投稿するといいと思う
それから渋のメッセで連絡もらえれば、相手も「ああ、こういうものを書く人なんだ」と判断しやすい
196 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 23:42:41.84 ID:bapyJmaIO
ずるいやり方ではあるが
元ネタを若干変えて使う……はダメかな?
197 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/29(木) 00:51:20.79 ID:wb7p+duDO
1レスもらいます
下ネタ注意



禁書「スフィンクスも発情期みたいで最近は部屋にあんまいないんだよ」

打ち止め「発情期?って交尾がしたいってことだよねってミサカはミサカは尋ねてみたり」

禁書「そうだね。最近は私の脚に擦り付けてくるからちょっと困ってるかも」

打ち止め「下位個体に聞いたんだけど、猫のおちんちんには棘があるんだよね?ってミサカはミサカは驚いたことを伝えてみる」

禁書「うん。刺激で排卵を促すためって言われているね」

打ち止め「でも痛くないのかな?」

禁書「痛いと思うんだよ。猫の交尾を見てみると、雌猫がにゃー!」

打ち止め「にゃー!」

禁書「ってたくさん鳴いているからね」

打ち止め「そうなんだってミサカはミサカはちょっぴり可哀想に思ってみたり」

打ち止め「でもその痛みを乗り越えるのはやっぱり愛なのかな?」

禁書「うーん。猫はけっこうストイックって言うのかな?毎回交尾する相手が違うのが基本なんだよ」

打ち止め「えぇってミサカはミサカはさっきのミサカの発言を早くも後悔してみる」

禁書「だから一緒に産んだ子猫たちのお父さんが違ってたりすることもあるんだよ」

打ち止め「人間だったらドロドロの昼ドラだねってミサカはミサカは将来のヒーローさんを想像してみたり」

禁書「むっとうまはそんなこと……って言いたいけど強く否定できないかも」

打ち止め「でもあの人は逆の意味で不安だなってミサカはミサカはぼやいてみる」

禁書「逆の意味?」

打ち止め「去勢してんじゃないかなぁって思うぐらい性欲が薄いんだものってミサカはミサカはヨミカワのナイスバディを見ても揺らがないあの人を思い出してみたり」

禁書「神に仕える身なのかな?」

打ち止め「うーん……あるとしたらホモかロリコンかなってミサカはミサカはせめてロリコンがいいなって考えを巡らせてみる」

禁書「複雑かも」

打ち止め「そうね。あっもうそろそろあの人がお迎えにくる時間みたい」

禁書「ふぇ?……あ。本当だね」

打ち止め「ばいばいってミサカはミサカは手をふってみたり」

禁書「うん。ばいばいなんだよ」


――――◆◆


打ち止め「あっおーいあな……え」

一方通行「」ジーッ

ニャーニャー
ニャァー
ニャァーニャァー

(交尾中)

打ち止め(な、なんで猫の交尾をガン見してるの……
ってミサカはミサカはあなたの性欲の方向の新たなる可能性を見いだして嫌な予感を覚えてみたり)


おわり
198 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 01:10:17.42 ID:mn85USyIO

わろたw一方さん目覚めんなww
199 :ちょっとした幸せ :2011/12/29(木) 01:27:48.39 ID:pqUuk7Ap0
一レスもらいます

上条「」

 上条当麻は珍しく早起きしていた。

インデックス「」スヤスヤ

上条「」

 上条当麻はインデックスの寝顔をみてにこやかな顔になる。

 こういうのがちょっとした幸せなんだろうな、と上条当麻は思うのだった。

――――――――

インデックス「」

 インデックスは若干顔を赤らめて、上条当麻の寝顔を見る。

 いつもとは違い、彼が鍵をかけ忘れていたのだ。

上条「」

インデックス「」

 インデックスは、こういうのが幸せなんだよ、と心の中でつぶやきながら、そっと上条の寝床をあとにする。

――――

スフィンクス(ややこしい二人なんだニャー)

 で、この猫の幸せはそんな微妙な距離感の主二人をみることである。
200 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 06:37:51.80 ID:rUWXIQCc0
乙なんだぜ!!
可愛いな上インはやっぱり。この二人はほのぼのとした甘酸っぱいネタが似合うわやっぱり。

>>196
止めた方がいい気がする。
思ってる以上にすぐに特定する人がいるし。
前にこっちで投下された元ネタ描いた人に「SS速報のネタぱくっただろ!」と突撃かました馬鹿がいてなぁ…
201 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 11:30:22.09 ID:1QMF48dTo
ピコーン! pixivで書けばいいんじゃね?
202 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 11:38:53.76 ID:afiVAewDO
支部では事後承諾で書き合いとか普通にやってるしな
許可取るにしても同じサービス内の方が相手も安心しそう

総合覗いてるやつなら支部も結構チェックしてるだろうし
203 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 12:16:36.66 ID:MO/fqTLIO
面白けりゃイラストの一つも貰えるかもな支部だと。
204 :196 [sage]:2011/12/29(木) 16:53:46.30 ID:R8qz4TeIO
ここと渋ってどっちが人口多い(多そう)?
205 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:23:04.52 ID:wb7p+duDO
単純な人口だと支部
馴れ合いの多さも支部
206 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:36:05.81 ID:TNXq++/AO
ただまぁ腐向けも多い……特に最近
207 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:40:30.01 ID:zvsTqWwFo
支部はよっぽどの神絵師かマイピクたくさん作れるコミュ大好き人間じゃないとコメはもらえない

ソースは自サイト1000hit/day コメ10前後/day  支部はヒキで2年間で2コメの俺
マイピク以外の有象無象は更新が即流れるのでよっぽどピンポイント検索しないと目にとまらないから倉庫と割り切るのが吉
208 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 21:01:19.40 ID:mvGl2COh0
あ、俺も支部は使ってる
ここに書いたのをすこーしだけ手直しして置いてる

けど、一回もコメ貰った事はない
倉庫化してるといえば、まさにそうかも
209 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 00:48:51.51 ID:TosInXaMo
>>199
おつ!
可愛いwwwwww和むなこいつらwwwwww


俺も支部に倉庫化してるし交流してないけどそこそこコメもらえるぞ
ジャンルと内容によるんじゃね?
思わず突っ込みたい系ギャグならコメ多い、的な
210 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/30(金) 02:33:20.85 ID:0ZcQoMLd0
 ちょっとスレの宣伝 〜御坂『あいつと白いシスターが付き合っちゃったから安価で誰かと付き合う』〜を掻いている者です。
 まあ、こんな感じのスレですよ〜と内容の一部の短編をはっつけてみます。
 かなり全体的にカオスです。


 〜夜空〜

 インデックスはその日なんとなく寝られなかった。

インデックス「う〜ん、なんか寝にくいんだよ」

 上条家にいる愉快な飼い猫であるスフィンクスは絶賛夜の散歩に出かけているようだ。

インデックス「ふぁぁ。ちょっと外でも見るんだよ」

 インデックスは窓をガラリとあけ、外を見ると――

インデックス「うわぁ」

 外は満天の星空だった。

インデックス「学園都市でこんなに星が見れるなんて珍しいかも!」

 普段はネオンなどが明るく、なかなか星空が見えないのだが、今日はなぜか星空がよく見えたのだった。

インデックス「すごいんだよ」

 インデックスはめったにない光景に一人心を振るわせていた。

インデックス「あ、流れ星!」

 直後――インデックスは手を合わせ、祈ったのだった。



インデックス「当麻とずっと居れますように」



上条「」///

 その後、偶然にも起きて、トイレにいこうとした上条当麻がインデックスに気付かれないようにそっと去って行って、バスタブの中で涙を流して喜んだのはまた別のお話。
211 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 05:59:22.67 ID:7j8FQw4r0
>>207
いや、単純にそれは面白いけどコメ書く程でもなく、そこそこ面白いだけっていう話なんじゃないのか?
コミュが広がるからコメントじゃなくて、コメント貰う内にコミュに繋がるんだろ。
212 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 06:39:31.75 ID:GPGNeuYDO
まったくもってそのとおりだろうな

しかし支部は腐ばっかりのイメージがあってどうもなぁ
実際は違うのかもしれんが
213 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 06:45:17.65 ID:7j8FQw4r0
>>212
多いよ〜ただ、腐御用達というか分母が大きいから腐も多いという感じだと思う。
支部の小説は結構お気に入り。地の文が好きだし、荒れないし、基本短いし、面白い短編があっちは多いから読みやすい。
シリーズものはシリーズものとして一覧で見やすいし。
スレ立てたり、2chの空気が苦手な人があっちに流れてるのかもね。
214 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 08:06:36.48 ID:I5aibIeF0
支部はコメント数よりブクマ数で評価されてる感じだな
それと開かなきゃどんなもんかわからないスレに比べてタグとブクマ数が見えるから登場人物とかCPとか評価とかわかりやすい
腐向けかどうかもたいていはタグやタイトルに腐向けとかCP名書いてあるからそれを避ければ腐読まなくてすむ

ここまで書いたがスレチだな
215 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 11:46:22.20 ID:YyoJH+m/o
>>210
ここは宣伝するスレじゃねぇんだよ
専用のスレがあるんだからそっちでやれ
216 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:01:52.37 ID:waA+1uKjo
何レスか貰います
エロありで
217 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:03:33.70 ID:waA+1uKjo
 太陽は頂点から摩天楼に顎を載せるほどに時は経ったが空は相変わらずに青い。
 突き抜ける蒼さが宇宙にまで届きそうで道行く若者たちの心を開放している。
 健康的な生活とはこういう天気の下で大きく背を伸ばすことであって、色欲に塗れることではない、はずである。

 全裸のまま拘束されていた浜面仕上は数時間ぶりに両手足の手錠を外された。微妙に硬直した筋肉と乾いた

ままの喉を癒すこともできないまま裸体を隠そうともしない麦野沈利と滝壺理后に無理矢理浴室に連れ込まれ

た。
 暗部組織アイテムのアジトのひとつだったこのマンションは家庭用として考えても相当に贅沢な間取りをし

ており、浴室も過剰と言えるほどに広い。単純に言えば三人の男女が同じ空間にいても十二分なほどに広いのだ。
 長身な浜面は普通の浴槽では充分手足を伸ばすことはできないのだがここの浴室であればそれは可能である。
 窮屈にはなるがあと二人入ることも不可能ではない。
 そして洗い場もそれに匹敵するほどの面積がある。

 正直、学生には過剰な設備だ。
 ホテルの浴場に匹敵する。

 学園都市の過剰な免疫組織であり暗殺部隊であったアイテムの福利厚生がそれなりに立派だったということなのだが、
この部屋の維持費を稼ぐだけでも浜面は目眩がすることがある。他のアジトは処分したし超能力者と大能力者の奨学金を
考えればさほどの贅沢でもないのだが、いくら世紀末帝王HAMADURAと云えども所詮彼は無能力者のチンピラ。
思考できる金額が二人の少女とは隔世と言えるほど異なっていた。

 現状彼はただのヒモである。
 確かに無能力者でチンピラでサル顔で「爆ぜろ」「パパの睾丸から人生やり直せ」などと某ツンツン頭に非道いことを
言われまくっているダメ男で果報者ではある。
 しかしそれでも男なのであって現状には満足していない。出来ることならば二人の少女もこれからできるであろう家庭も
自分の稼ぎで養いたいのだ。
 そのためにろくに通ってなかった学校に通い始めて無事卒業するために補習もガンガン受けて、更には大型二種や
クレーン車や危険物処理者の試験を受けまくっているのである。(鍵開けのスキルを生かした職業で自立したいという目標はあるが、
建設関連の資格を持っていれば確実に仕事が入ってくる。毎日のように研究所が設立され廃棄される学園都市の事情を考えると
妥当な選択だろう)

 浜面は浜面で必死に考えているのだ。

 しかしながらこの瞬間だけはそのような現実的な考え方は完全に彼の脳裏から失われていた。

 この広すぎる浴場を利用した二人の少女の愛撫に身も心も蕩けそうになっていたからだ。

 FRPの暖かな床に麦野が髪も纏めぬままに寝転がっている。その上に被せるように滝壺が体を重ねている


 だが麦野の顔は浜面の視線にはない。
 何故なら。

(まじぃ! めちゃくちゃ気持ちいいけどンなこと言えねぇ!)

 くぐり椅子と言われる「口」型の、上面の中央が大きく欠けた椅子に座った浜面の股の下、椅子の中に麦野が頭を突っ込んでいる。
 そして睾丸から蟻の門渡りと呼ばれる部分を経由した排泄口である肛門まで、その全てに舌を這わせて舐めとっているのだ。
 これまで一度もされたこともない経験を、意識過剰なほどの自尊心の塊の麦野が何の躊躇いも見せずに行なっている。男の排泄器という
意味ではペニスも一緒なのだが然しながら受ける側の浜面の心理には大きな違いがあった。

 単純な羞恥心。
 肉茎を刺激されて性的快楽を得るのは当然のことだ。しかし肛門とその周辺を刺激されて全身を震わせているとなれば自分を変態だと
思い込んでしまう。
218 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:04:56.05 ID:waA+1uKjo
「まるでオンナノコだね、しあげ」

 滝壺理后は心理操作系の能力者ではない。対象のAIM力場を「読む」ことである程度の検討は付けられるが学園都市で最下位の
レベル0の無能力者である浜面はその限りではない。
 しかしそんな能力などなくても麦野の愛撫の度に身を震わせてる様を目にすれば手に取るように分かる。

 揶揄うように厚い胸板の上に飾り付く乳輪に舌を這わしながら見上げその表情を伺う。
 敢えてペニスに手は触れない。
 そこは当たり前に感じてしまうのだから。
 代わりに先ほどまでの責めで敏感になっている全身の全ての皮膚に指を滑らす。

 滑らかな肌ではない。大小の無数の疵痕が残っている。裂傷であって火傷であって冷傷であって。弾痕が残っていないのが不思議なほどだ。
 その傷には二人でつけたものも多い。滝壺を庇うかわりについた傷。麦野が殺そうとしてついた傷。背中の傷が多いのは逃げたからではない、
護ったからだ。
 肩口にも傷が付いている。抱かれている最中に思わず滝壺が噛んでしまうから。
 背中に新しい傷がある。抱かれている最中に麦野が思わず爪を立ててしまうから。

 もっと傷をつけたいと思う。もっと自分を書き込みたいと思う。

 新しい傷の代わりに新しい快楽を埋めつけたい。

 触れていないのにペニスが涎を垂らしている。びくりびくりと高ぶっている。
 二人の少女が浜面の新しい性感を掻き出しているからだ。
 綺麗に洗っているから排泄物など欠片も残っていない、そのはずだがそうでないかもしれない。それでも麦野は浜面の肛門に舌を這わせる。
両手で宝物を掲げるように陰嚢を優しく揉みほぐす。
 体温が上昇して新たに体臭が漂ってきた耳の裏に舌を這わせながら滝壺がボリュームのある胸を浜面の胸板に押し付ける。
 彼女らが彼にされたように、彼が彼女たちにされている。

「お前ら――後で覚えていろよ――」

 息を乱しながらそれでも浜面が声を上げる。
 快楽に屈しているのではないと。
 快楽を引きずり出すのは好きな癖に引きずり出されることはプライドが許さないのだ。
 だがもうそれももう時間の問題。
 彼のシンボルは既に限界だ。崩壊は目に見えてる。背中の皮膚が毛羽立ち全身の汗腺が吹き出す。浴室で湿度が高いため汗は外に逃げていかない。
 それだけではない。嗅げば明確に雌の性臭がする。二人の少女が発している匂いが密室である浴室に満ち満ちている。愛撫に没頭することで
喜んでいるのだ。

 じゅくり、と自分の股間が湿っていることを麦野は感じた。
 これまでのこととこれからのこと。期待と不安と。
 嫌がられないだろうか。変に思われないだろうか。
 全部の自分を受け入れてくれるだろうか。
 自分が非の打ち所のない美人だと確信して、それを裏打ちするほどの外観を持っていても麦野は自分に自信がない。
 滝壺ほど強くないと知っている。全てを捨てて腕の中に飛び込んでいける強さがない。
 勝てないと思っている。
 それでも負けたくはなかった。この気持ちだけは。

 どろり、と自分の性器が蕩けていることを滝壺は知っていた。
 彼女は自分に自信がない。いつ自分が消えてもおかしくないと思っているしそんなことばかりを考えていた


 生きていたのは死ななかっただけ。いつかはわからない崩壊の時をただ漫然と受け入れていた。
 ファミレスで麦野、絹旗、そしてフレンダと話している時間は楽しかったし、暗殺の仕事も楽しみこそしなかったものの自分の存在価値だと思っていた。
 そんな自分の全てを壊し再構築した男。
 彼は全能の神様でもカッコ良く危機を切り抜けるヒーローでもなかった。
 それなのに今は生きたいと思っている。一日でも長く生きて彼の傍にいたいと思っている。晴れの日も雨の日も歓喜の日も残酷な日も寄り添っていたいと
思っている。
 だから全部。自分のための自分だってあげよう。
219 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:06:19.69 ID:waA+1uKjo
 何かに取り付かれたかのように、シンクロしているかのように二人が浜面から離れた。
 滝壺が浜面から一歩下がるとするりとくぐり椅子から抜けた麦野が尻を軸として体を半回転し腹筋で上半身を起こす。
 椅子に座った浜面を見下ろす滝壺と見上げる麦野が同じ笑顔で同じように笑う。きっと心の中身が一緒だからの結果。
 二人とも髪は濡れ肌にぺたりと張り付いている。ざっくりと短くおかっぱにした滝壺の黒髪と長い麦野の茶髪と。
黒髪の重さはボリュームで抑えられ、長髪の膨らみは抜いた色で抑えられている。一枚の絵になりそうなほどに二人のバランスがいい。
 麦野の肢体は長く乳房や臀部も大きく張っている。日本人離れしているが下品になってはいない。スラングで言うところのブロンズ女のような
男をそそる身体なのに開ききった花というよりもこれから花開く蕾のような甘やかさを醸している。
 一方の滝壺の肉体は麦野ほど我侭ではないにせよ、十二分に豊かだ。手に余るほどの乳房と括れた腰と。飛鳥時代の仏漆像のような流れるような
官能的な空気を身に纏っている。

「ねぇ、仕上。ちょっと仰向けに寝てくれる?」

 ただただ美しいばかりの少女たちが浜面に横になるように示した。
 FRPの床はほんのりと暖かく、それに寝そべると重力に逆らうが如きに浜面の逸物が天を突く。へそに届きそうなほどで、割れた腹筋に張り付きそうな
ほど高ぶっていて、それでもやはり上をむいている。
 床と一体化していながら性器のシルエットだけが乖離していた。

「しずりが先ね」

「――いいの?」

「うん。前は私が先立ったから」

 くぐり椅子を片付ける、湯船に放り込まれいたボトルを滝壺が取って麦野に渡す。
 先ほど見かけた浜面は海草で作られたローションが入っていると見て分かった。
 適温に温められたローションを何に使うのか、何となく検討は付いていたが浜面は何も言わない。
 当たっていれば嬉しいが、そうでなかったら侮辱になるかもしれない。
 だが、三人が考えていることはどうやら同じのようだった。

「うん。あったかいね」

 体温より若干上程度の温度のローションを麦野が浜面のペニスに塗りつける。亀頭冠にも肉茎にもまんべんなく隙間なく。
 細く長く綺麗な手で纏わされることで浜面が短くうめき声を上げる。

 でもこれは下準備。
 隙間なくローションを纏ったところで浜面のシンボルは開放される。

 そして麦野は大きく足を開いて鼠径部の後方にたっぷりのローションを含ませた。寝そべった浜面からは滑稽な姿に見えたが笑うというよりは
何をされるのだろうという期待の方が意識を支配している。

「大丈夫、かな?」

 準備を終えて立ち上がる麦野。その臀部は全体でないにせよローションで光っている。準備は万全だとしても未経験であることが怖いのだ。
 不安がる麦野を、

「大丈夫。私が応援してる」

 同じく未経験な滝壺が背中を押す。
 滝壺の言葉に、麦野はうん、と小さくうなづいた。

 何時も自信満々で暴力的で、それでいながら浜面に嫌われるかもしれないと思うだけで小さく震えてしまう麦野が精一杯の勇気をもって
寝転がった浜面の体を跨ぐ。
 浜面の顔を見ながら蹲踞の姿勢で腰を下ろし脈動するペニスを手に取る。

「動かないでね――」
220 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:08:08.86 ID:waA+1uKjo
 ゆっくりと麦野が体を落とす。ペニスの先端が麦野に触れる。

 しかし、そこは膣口ではない。

 そのもっと後ろ。浜面が散々嬲られた場所。
 肛門。排泄口。
 そこに浜面の亀頭が当てられた。

 アナルセックスという言葉ぐらい浜面でも知っている。過剰な性情報を簡単に入手できる現在で、ましてや若い男女ばかりで構成されている
学園都市で、行儀のいい子なんて落ちてきやしないスキルアウトの中にて知らなかったとしたらそちらの方が健全ではないぐらいだ。
 だが浜面にはそんな経験はない。そもそも、この二人以外の女を抱いたことがない。
 当然、肛門性交などは初めてのことだ。

「準備してきたから。汚いとか思わないでね」

 不安そうな顔で麦野が浜面を見つめる。
 膣よりも弱く避けやすい腸がどうなるのかの不安ではなく、自分が嫌われるかもしれないという不安。
 ぐっ、と浜面の中で何かが沸き上がる。

「思うわけないだろ。沈利の体に汚いところなんかねぇよ」

 その言葉に、麦野の目が開かれる。唇の端が柔らかく解け全身の筋肉が弛緩した。
 そして、ゆっくりと浜面の肉茎を肛門で受け入れ始める。

「ぐぅ、うっ、あうっ……」

 瞬間的に麦野の全身から細かい汗が吹き出た。本来一方通行である其処を、外部から強制的に開いて受け入れる。
 もちろん今日のこの日のために色々と準備はしてきている。肉体的に受け入れられるはずだ。少なくとも指の三本は受け入れられるようにしてある。
 しかしそれでも練習と本番とは違う。
 弛緩した筋肉はもう緊張している。必死に奥歯を食いしばり眦には大粒の涙が浮かんでいる。
 ギリギリまで開いて皺のひとつも残っていない肛門は亀頭部分を飲み込んでいた。
 日本人の平均をふた周りは上回る浜面の男根を受け入れるのは長身で鍛えた体を持つ麦野でも相当に苦しいらしい。
 そして状況は最善ではなく、浜面の肉系は茎の中央部分が一番太い形になっており、亀頭の笠を受け入れたとしてもそこが一番太いというわけでもなかった。

「はぁ、はぁ、はぁっ――」

 大粒の涙が汗と一緒に浜面の胸板にぽたぽたと落ちてくる。
 長い髪がカーテンになって浜面から麦野の表情は伺えない。両手が震え、膝ががくがく笑っている。それでいながらしゃがみこむことも出来ていない。
 たっぷりのローションにまみれ、麦野の肛内にも溢れん程のローションが溜まっているはずなのにうまくいかない。
 見れば赤い膣口がパクパクと口を開け、文字通り下の口で呼吸をしているように見えた。

「沈利、無理してやらなくてもいいんだぞ。俺は今でも十二分なほどに嬉しいんだし」

「しあげ、それは優しさじゃないよ」

 痛みと恐怖に全身を震わせる麦野を優しく背後から抱きしめた滝壺が浜面を諭す。浜面は言葉をなくす。
 今の麦野の姿は無様と言っていい。でも投げ出したわけじゃない。
 だからこのようなときに伝えるべき言葉は。

「大丈夫――応援してる」

 耳元でしっかりと。魂に響くように。
 背後からその顎を掴んで自分に向けさせ、滝壺が麦野の唇を奪う。優しく癒すように。
 下から見上げている浜面はどちらの瞳も涙で濡れていることだけが見えた。

「――大丈夫。もう、大丈夫だから」

 何も変わっていない。顔面から吹き出す汗は不自然なほどに浜面の腹筋まで流れ落ちてその中に溢れ出た感情――涙が混じっている。
 それでも麦野は意を決したようにずぶずぶと浜面のペニスを肛門で受け入れていく。
 中央の、一番膨らんだ部分で一度息を吐き、小さく悲鳴を挙げたがそれでも腰を沈めていく。
 そして、浜面は自分の亀頭が麦野のS字結腸に不自然にねじ込まれるのを感じ、その瞬間に全ての肉塊が麦野に吸い込まれていた。

「はは――やった――」

 苦しそうに、それでも嬉しそうに麦野が笑う。
 まるで後光のさした女神のよう。

「私はもう全部、仕上げのものなんだ――」

 高らかに凱旋のように。
 それなのに涙は止まらない。
 本来の機能ではない使い方をされて直腸が違和感を覚えている。苦しくてたまらない。肛門が裂けていないのが不思議なぐらいだ。
 本当にこれで快楽が得られるのだろうか。とても信じられない。
 それでも腸口に異物を受け入れていることで膣口から淫蜜がどんどんと溢れ出ている。子宮が降りて膣内の温度が上がっていることを感じてしまう。
 苦痛を訴えているのに紛れなく辛いはずなのに肉体のどこかが喜んでいる。

「動く、ね――」
221 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:09:19.55 ID:waA+1uKjo
 息もできないぐらいに苦しいまま、麦野がずるずると体を引き上げる。
 蹲踞の形から浜面の脇の横に手をついて四肢で体を支えて腰を引き上げる。ズルリズルリと少しづつ浜面の肉茎が顔を出し、亀頭にかかる程度のところで
今度は腰を下ろす。
 一回ごとの動作は鈍い。
 苦悶の表情で行う麦野に浜面は何も言えない。言えないがそれでも普通に逸物を肉壺に挿入したほうが精神的にも肉体的にも満足は高いだろう。
 入口は狭く窮屈で、内側は温まったローションで満ちているが膣口のように全体的に包み込むような感覚ではない。膣口のように反応が素直なものでもない。
 なによりも麦野の表情を見るのが辛い。喜んでいるのはわかる。しかしそれは被虐的な奉仕の喜びであって一方的に押し付けられている浜面としては素直に喜べない。
快楽の中での加虐趣味はあってもそれ以外のときにはそんな趣向はないのだ。

 だが、全てが間違いだった。

 一瞬だけ、麦野の表情が変わった。苦痛だけの中に一瞬だけ愉悦が混じった。
 そして、それを再現するかのようにもう一度同じ動きをする。
 ――同じ顔をした。

 背後から滝壺の荒い吐息が聞こえている。大きく引き伸ばされた肛門に浜面の肉塊が収まっているのを見られているのだ。
全身の毛穴が捲れ上がり脂汗を流しているのに直腸のある一部を亀頭が擦るときと、その肉塊が体から抜けていく時に、違う快楽が僅かながら芽生えていた。
滝壺の視線はきっとそれをも捉えていた。

 一方、浜面は麦野の腸内がこれまで感じたことのないようにうねり始めたのを感じた。そもそも肛門性交自体が初めてなのだし、比較対照がそれほどないのだが
全体を波打つように包み込む感覚は想像したこともないものだった。
 上の方から狭まって徐々に下に行くかと思えば右に流され左に流され、吸い付くような感覚こそないものの大波に弄ばれる小舟のように次にどこから何が来るのかが
わからないような不思議な温度があった。

 徐々に、然しながら確実に麦野の動きが早くなる。

「あっ、はぁっ、あっ、あっ、あんっ!」

 リズム良く麦野の腰が上下する。
 あれほど苦しんでいたはずなのに苦痛の色は半分ほどに収まっている。欠けた其処を埋めているのは紛れも無く快楽。
 初めての肛門性交で、心理的ではない肉体的な快楽を麦野沈利は引きずり出していた。

「やべぇ! 沈利の尻、あったかくてすげぇ!」

 惚けたような浜面の叫び。生暖かい直腸粘膜の動きを心の底から楽しんでいる。

「すごいね、しずり。淫乱なんだね」

 興奮と嫉妬の混じった声で滝壺が麦野を詰る。両手を伸ばして容赦なく麦野の淫壺に指を突っ込む。

「あぐっ! ちょ、ちょっと理后、それは無理っ!」

「無理じゃないでしょ。しずりは淫乱なんだもん。大丈夫、いっぱい気持ちよくしてあげるから」

 尻の穴を犯され膣穴をかき回され、麦野は身も世もないほどに淫らに喘ぐ。
 肛虐の痛みは強い。だがそれだけではない。直腸粘膜を巨大なカリ首がかき回す感覚と排泄に似た引きずりだす感覚とがどうしようもないほど心地よく感じていた。

「いや、そこはダメ!」

 滝壺の指が麦野の紅珠に触れる。弾いて嬲る。鮮烈な快感が脊髄を断ち割り脳天まで直撃しちぎれそうな肛門括約筋の痛みが苦痛ではなくなってくる。
 ずどん、と全体重をS字結腸で感じる喜び。浜面の巨大なペニスを全て受け入れる快感。喜びが形となって肛門粘膜がやわやわと波打って浜面を刺激する。
 熱い肉で埋めつくされる下腹部の痛み。それなのに妖炎が瞼の裏に見え隠れする。
 肛門性交に次第に慣れてきた女の体を淫乱と定義するのであれば麦野はまさにそれだった。

「いや、はんっ、ああんっ、あっ……」

 喘ぎながら麦野は幼女のように泣きじゃくる。痛み苦しみ快楽恐怖驚愕怯え嗜虐被虐希望絶望。全ての感情が混沌とひとつになって溢れ出している。
自分だけの認識が書き換えられ、麦野は強くなり脆くなる。
222 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:10:41.89 ID:waA+1uKjo
「なんかすげぇ、言葉になんないけどめちゃくちゃすげぇ」

 語彙不足を露呈しながらも浜面は興奮を隠せない。滝壺もそうだ。その乳首は痛いほど勃起していて紅に染まる麦野の背中に押し付けられていた。

 ペニスをずるずると引き出す感覚は排泄に似ている。何かを出すという行為には必ず快楽が伴う。そうでなければ壊れてしまうほど生命は脆い。
 一方、ペニスを受け入れる感覚は快楽というより拷問に近い。圧倒的だ。圧倒的すぎて口から内臓がすべて飛び出してしまいそうになる。死の甘美さに似ている。
 二つの方向から光が指すことでくっきりと「生」のシルエットが浮かび上がるのを麦野は感じる。

 そうしている間にも滝壺の指は止まらない。いつまでもこんこんと湧いてくる女液をすべて掻き出そうと縦横に狭い膣の中を駆け回っている。
その行為が余計に淫蜜を吐き出させているというのに。

 二人に同時に責められるという、この三人ではよくあるシチュエーションに三人の理性が蝕まれる。どこまでも進化する欲望に皆身を任せる。
まだ知らない自分が選ばれていく、そんな印象を脳裏に浮かべながら麦野が長い髪を振り乱した。

 浜面は卑屈な敗北感を覚える。完全に麦野を支配しているのに逆に支配されているように思えて仕方がない。しかしそれは急激に反転し、
この完璧な女を支配しているのは自分だという傲慢さが顔を出す。

「そんなにケツが気持ちいいのかよ、沈利」

 狂ったように泣き乱れる麦野に浜面は興奮を隠さない。一瞬だけ悲しそうな顔をした麦野だったが、浜面の言葉に素直に答える。

「気持ちいいよ。もう何もかもわかんなくなっちゃうぐらいに気持ちいい」

 わずかばかりの理性の中で麦野は一体何を考えたのか。素直になれてしまったという浜面と違った敗北感に麦野は微笑んだ。
 実際問題として、やはり膣で受け入れたほうが快楽は勝る。本来の機能ではないのだから当然だ。しかしそんなことはどうでもいいぐらいに興奮していて
体の中を木霊している。

「素直になったね、しずり――ほら、こんなに濡れてるよ?」

 淫液に塗れた指を掲げ、滝壺が麦野の口に押し付けると麦野は嫌がる素振りも見せずにその指を舐めとる。生臭い自分の体液なのにそれを受け入れている。

「うっ、またケツが締まってるぞ、沈利!」

 麦野の意識は混濁している。嬌声を上げていることはわかる。指をしゃぶっているのもわかる。排泄口で愛しい男を受け入れていることが一番分かる。
強烈な杭打ちに全身の細胞が歓喜の歌を歌っていることを理解する。淫靡な電流に身を任せ喘ぎ声を上げている自分が幸せだと感じている。

「ねぇ、沈利? 何処がいいの? 何処が気持ちいいの?」

 麦野の口から指を引き抜いた滝壺が問う。結果なんてわかっている。それでも言葉に出させる。
 麦野は抵抗できない。

 肉体も精神も全てが支配されている。快楽の奴隷――否、浜面仕上の奴隷なのだ。自覚したのは何時からだろう。日常でも出来るだけしおらしくしようとしていた。
素直に甘えたいと思っていた。でも傲慢な自分の殻を外すことができずに今でも暴力的になってしまう。
 その分だけ、夜は乱れた。夜は甘えた。
 今も同じ。自分はアナタのものだよと思いっきり宣言したい。
223 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:11:47.03 ID:waA+1uKjo
 ボロボロと泣き崩れながら直腸で感じていると告げた。

「お尻――おしりがいっぱいで気持ちいいの――」

 晒し者のような自分。違う。晒しているのだ。こんな淫らでどうしようもない女だけどあなたのことが好きですと告げているのだ。
 浜面が腹筋で上半身を起こす。泣き崩れた麦野を捕まえて思いっきり唇を重ねる。
 嬉しそうに微笑んだあと、麦野がそっと目を閉じた。

「好きです――」

 倒錯的な性交の中で心だけは純真に麦野沈利は浜面に告白する。

「俺もだ」

 何度目かわからない声遣りにも拘わらず常に新鮮な気持ちになる。
 その気持ちのまま抱きしめて押し倒す。肛門でなのに正常位の形となり獲物に牙を突き立てる獸の体制に浜面は構築されなおす。
 倒錯に積み立てられた、目に眩むようなオルガズムが近づいてきている。鼓動に合わせて突き立てられる直腸粘膜の感覚が堪らない。
 滝壺も股間を擦りながら一人にされないように浜面の背中にもたれ掛かる。奪われないように奪うように。

「む、は、止めないで――最後の最後まで――」

 奪われる唇、酸素を求める呼吸の狭間で麦野が専願する。今この願いを聞き届けることができるのは世界でただ一人だけ。

「しあげ、次は私だからね」

 妖艶な笑みを浮かべたまま大きな背中に手を回す滝壺。淡い陰毛を無邪気に擦りつけている。

 アナルは剛直に抉られて瞳は蕩け、快楽神経に全身を震わせながら麦野は必死に浜面の首に手を回す。

「あひっ、ひん、あっ、あっ、ダメ、もうダメになるっ!」

「うぉ、スゲェ締まるぞ沈利」

「私も、もうイっちゃうかも――二人ともえっちすぎる――」

 三人が三人とも快楽の果てに指をかける。全てがもう限界だった。

「うわぁっ!!! 死んじゃう、もうこんなの死んじゃう!!!」

 超能力者の肛門に限界まで締め付けらる。全身の穴という穴から体液を吹き出しながら麦野沈利が絶頂を迎える。
艶かしい嬌声を張り上げながら快楽の境地へと全てを高めていく。

「出るっ、出るぞ、沈利!!!」

 脳みそごと射精するような勢いで浜面が麦野の腸内にどくんと噴射する。腸の壁に白濁液をぶつけられるというこれまでになかった感覚に
麦野のオルガスムスは完成し全身を震わす。

「――! ――!!!」

 声にならない声を上げながら、漆黒のような白光のような連続する絶頂に麦野が全身を震わす。

「私もイっちゃうよ、しあげ、しずり――」

 二人の絶頂に合わせるように滝壺理后も限界に達した。じょぼ、という間抜けな音と共に尿が溢れ出て浜面の背中を汚す。アンモニア臭が浴室中に広がっていくが
誰も咎めようとはしない。

「――っ!!!」

 最後の一滴まで精液が注ぎ込まれ、ようやく麦野の絶頂が終を迎える。硬直した全身の筋肉が一気に弛緩して、浜面の首にかけた両手だけを覗いて全てが床に投げ出される。
 広がった尿に髪が犯されていくが気にもならなかった。

 痛みはまだある。
 ないわけがない。

 しかしそれ以上の満足を得た麦野は残った僅かばかりの力をすべて集め、必死になって浜面にしがみついて子供のように口付をねだるのだった。
224 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:13:26.30 ID:waA+1uKjo
以上です
滝壺アナル系までは書ききれなかった
225 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 19:51:31.46 ID:i8bUu8HUo
一応投下乙
総合でここまでのガチエロは始めて見たなぁ…
226 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 20:44:44.69 ID:KQlpJcODO
超乙だが、エロパロ板のほうが良い反応貰えそうだなぁとちょっと思ったり
227 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 20:48:10.84 ID:6eulpnEOo
それだけ書くなら確かにエロパロ、あるいはスレ立てた方が良さそうだでね
228 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 23:25:34.47 ID:waA+1uKjo
感想超アリです
スレ立てるほど超起承転結ある話が浮かんでこねェですよ
年内に書ける分だけ超書いたってだけで

シーンごとの書き捨て切り捨てでスレ立てていいもんですかね

まァでも次書くとしたら場合によっては超スレ立てするですよ

その場合は超最愛ちゃんか、打ち止めガチロリか、どっちにしろおっぱい超ぺったんこ話になるかと思います
229 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 00:01:20.48 ID:W9Bp0NLDO
>>228が一瞬何をいっているのかわからなかった
最近はそういった略し方をするんだな
230 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 09:32:13.93 ID:LbNtjncAO
最愛ちゃんはぺったんこなのか?
フレンダの方が

フレンダといえばまさかフレンダの薄い本があるとは思わなかった
231 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 11:11:40.01 ID:nH6BgH0IO
あんのかよww
232 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:14:54.78 ID:c1nNDGPFo
あの薄い本は神だった
アイテムはもっと増えていい
233 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:25:42.29 ID:UsTJ8eIDO
ふれんだ×鯖か
234 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:27:08.57 ID:hPg9Uanro
鯖×フレンダだ
235 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 14:34:10.33 ID:gQ4TaxgIO
鯖缶×フレンダだろ
236 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 14:46:39.36 ID:nH6BgH0IO
フレ×ンダだろ
237 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 16:02:52.28 ID:GWa6prmVo
っていうかフレンダの相手誰がいいのよマジで鯖かよ
238 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 16:06:14.39 ID:0sdPJsSqo
俺だよ俺

正直アイテム本出ても大半は絹旗になりそうだ
239 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 16:14:49.15 ID:AHaHOzCWo
フレ×浜面
240 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 17:31:19.98 ID:7bigDXx6o
駒場×フレンダはありだと思います
241 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 17:34:28.08 ID:yHkPnmqh0
みんなの意見を纏めると

フレ→鯖×ンダ←駒場←浜面

でおk?
242 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 17:37:52.35 ID:7bigDXx6o
意外と間違ってない
243 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 18:22:25.92 ID:UsTJ8eIDO
フレンダの話なのに駒場の貞操が危ういのはなぜだ
244 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 18:32:19.29 ID:hPg9Uanro
男が男に惚れることもあるさ
245 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 21:21:15.18 ID:nH6BgH0IO
?「でもやっぱり王道は上一でびゅ!」
246 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) :2011/12/31(土) 23:37:53.19 ID:cQwRahv90
8レスもらいます。

インデックスが七月二十日にアウレオルスさんのところに来たら? という話です。
247 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:38:48.49 ID:cQwRahv90
七月二十日、夏休みの初日。
学生達が集まる学園都市にとってこの日は大きな意味を持つ。
そしてそれはここ、第一七学区にある三沢塾も例外ではない。
学校が無いという事で朝から塾に通う者達がいるからである。
三沢塾のロビーには朝早くというにも関わらず多くの人が集まっている。

ロビーの一角に座り、そんな光景を興味無さそうに眺めている男が一人。
三沢塾の塾長であるアウレオルス=イザードである。
彼は今、塾長の座についているが三沢塾そのものには興味が無い。
彼の目的はただ一つ、自分が過去に救う事ができず、今も苦しんでいる筈の少女である。

少女を救う事ができなかった日からもうすぐ三年が経とうとしている。
八日後の七月二十八日がその日である。

アウレオルスは三年間、必死で少女を救う方法を探していた。
その甲斐あってか、救うための手がかりは手に入れている。
しかし、彼にはまだ、少女を救う方法は無い。

三年間。
三年間かけてやっと手がかりだけという事にアウレオルスは焦っていた。

このままでは少女を救うのに、あとどれ程の時間が必要なのかと。
248 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:39:30.35 ID:cQwRahv90
アウレオルスがそんな風に思考をめぐらせているとき、後ろから声をかけられた。

「ただいま」
「おかえり」

彼は反射的に返事をしながら振り返った。
そこに立つのは巫女装束姿の少女。
彼女の名は姫神秋沙。
彼と彼女は利害の一致の為、ある種の共犯関係にあった。

そんな彼女は今、何かを背負っていた。
アウレオルスはその事について質問を投げかける。

「突然。いったい何を背負っているのだ?」

言ってから気が付く。
背負われているものは白い修道服を着た人であることに。

「近くの。路地裏でたおれていた。女の子」

そして、背負われている少女が顔を上げ口を開く。

「おなかへった」

その顔を見てアウレオルスは固まる。
そんなアウレオルスを気に留めず少女は続ける。

「おなかいっぱい、ご飯を食べさせてくれたら嬉しいな」

その少女はアウレオルスが救おうとしている少女であった。
249 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:40:13.67 ID:cQwRahv90
三人はロビーから塾長室へと移動し、少女にご飯を振る舞った。
少女がゆうに三人分ほど食べ終えた所で姫神が質問する。

「私の名前は。姫神秋沙。彼はアウレオルス=イザード。あなたは?」
「私の名前はインデックスっていうんだよ」

その名前を聞き、姫神もこの少女がアウレオルスの言っていた少女だと気が付く。

「そう。あなたが」
「何か言ったのかな? あいさ」
「いや。何も。それより。どうしてなんな所に?」

その質問をに対してインデックスが答え始める。
自分はイギリス清教の教会のものである事。
一〇万三〇〇〇冊の魔道書を持つ事。
そのせいで魔術師達に追われている事を。

インデックスが一通り喋り終わったところで姫神が言う。

「安心して。インデックス。私達はあなたの味方」
「あいさ達はイギリス清教の人なの?」
「違う。でも協力関係にある」

それを聞いたインデックスが嬉しそうな顔をする。

「やっと安全な所まで逃げやれたんだよ」
「それは。よかった」
「安心したらなんだかお腹が減ってきたかも」
「待ってて。食べ物を持ってくるから」

そう言って姫神は部屋を出て行き、それにアウレオルスも続いて出て行く。

部屋の外に出た二人は向かい合い、姫神が質問をぶつける。

「あの子が。あなたの救いたい人だというのは。間違いない?」
「ああ」
「具体的には。どういう事なの? 彼女はとても。健康そう」

その質問にアウレオルスが答える。
インデックスが完全記憶能力の持ち主だという事。
一〇万三〇〇〇冊の魔道書を記憶しているせいで脳が圧迫されている事。
その結果一年ごとに記憶を消さないと脳がパンクして死んでしまう事を。

その話を聞き終え、姫神が口を開く。


――科学と魔術が交差するとき――

「事情は。大体わかった」

「でも。一つ言わせて」


――ひとつの物語が終わる――

「あなた達は。騙されている」
250 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:40:47.91 ID:cQwRahv90
記憶のしすぎで人は死なない事を姫神から説明され、アウレオルスは激怒する。

「憤然。私達は騙されていたのか!」
「おそらく。この事実は。あなた達には隠されていたはず。調べてもわからないように」
「あの女狐め!」
「これから。あなたはどうするの?」
「当然。あの子の呪いを解く」

二人はすぐに塾長室へと戻る。

インデックスは二人の、とくにアウレオルスの表情を見て驚く。

「どうしたのかな、二人とも。そんな思いつめた顔をして」
「いや。なんでもない」

姫神がインデックスを安心させようと言う。
そして、アウレオルスが魔法をかける。

「インデックスよ『安らかに眠れ』」

次の瞬間、インデックスは糸が切れた人形のように眠ってしまう

「なんど見ても。便利な魔法」
「実はそうでもない」

姫神の言葉にアウレオルスが答える。

「私の『黄金練成』は思った事を実現する。故に、私がわからないと思うものに弱い」
「逆にいえば。わかる事なら何でもできる。」

アウレオルスの『黄金練成』に対して姫神は純粋に思う。
まるで神のような力だと。
251 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:41:52.01 ID:cQwRahv90
インデックスを寝かせて、姫神は体を検め始める。
アウレオルスには当然部屋の外に出した。
そして、喉の奥に何かを見つける。

「アウレオルス。来て。喉の奥に何かある」

呼ばれてきたアウレオルスが喉の奥を見た所、これが諸悪の根源である事がわかった。

「これは。なに?」
「イギリス清教が付けた術式だろう」
「解けそう?」
「当然。原因が分かればたやすい」

姫神の質問に自信満々に答え、アウレオルスが言う。

「術式よ『壊れろ』」

その瞬間、パキンッという音共にインデックスが起き上った。

「――警告、Index-Librorum-Prohibitorum――禁書目録の『首輪』の完全破壊を確認。
 現在禁書目録は危険な状態にあると判断。
 これより『書庫』の保護の為『自動書記』を発動します」

雰囲気の変わったインデックスに姫神は戸惑う。

「あれは。どうしたの。」
「おそらくは迎撃翌用術式だろう。だがどうという事は無い」

アウレオルスは淡々と言う。

「自動書記よ『壊れろ』」

ガラスが砕けるような音がしたと同時にインデックスが倒れる。

「終わったの?」
「必然。この私があの術式が壊れると思ったからな」

姫神の問いに簡潔に答え、さらに続ける。

「インデックスよ『目を覚ましてくれ』」
252 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:42:38.36 ID:cQwRahv90
あの後インデックスは何事もなかったように目を覚ました。
そして約束通り食事を持ってくると幸せそうに食べ始めた。
インデックスが食事に夢中な隙に、姫神とアウレオルスは別の部屋へ移動した。

姫神とアウレオルスとの契約を果たす為に。

長年の夢が叶っただろうか、どこか嬉しそうな風にアウレオルスは言う。

「必然。対価は支払われるべきだろう。たしか、願いはその能力の消去だったな」

姫神秋沙には『吸血殺し』という厄介な能力があり、それを消す為に協力をしていた。
周りも自分も、多くの人を不幸にしてきたこの能力がついに消えるとあって喜びが隠せない。
だが、それだけでは飽き足らず、ほんの少し欲が出た。

「できるなら。私を。魔法使いにしてほしい」

魔法使いは自分の憧れ出会った。
自分の力で運命を変える事の出来るようになりたかった。
そんな思いから、できれば弟子にしてもらえないだろうかと願い出た。

「決然。君がいなければあの子は未だに苦しんでいただろう。
 よかろう、『姫神秋沙を魔術師に。吸血殺し及び学園都市の能力開発よる影響を消去。
 体質を聖人へと変更。知識は私の持つ黄金練成以外の全てで十二分」

自分が望んでいた以上の大盤振る舞いがされたと気がついたのは、頭に膨大な知識が流れ込んで来た時だった。
253 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:43:20.24 ID:cQwRahv90
「おめでとう。魔術師になった気分はどうだ?」
「悪くない。不思議な感じ。とんでもない。大盤振る舞いね」
「あの子を助けられた事と比べれば小さい。それより魔法名はどうする?」

頭の中に流れ込んできた知識が伝える。
魔法名とは自分の信念を表わすものだと。
膨大にある魔法名の中から一つを選ぶ。
今まで多くの人を不幸にしてきた分、多くの人を幸せにしていこうと決める。


――そして始まる新たな物語――

「私の。魔法名は」

「Salvare001(救われぬ者に救いの手を)」
254 :とある魔術の錬金術師 :2011/12/31(土) 23:44:23.92 ID:cQwRahv90
次回(嘘)予告

襲撃してくる二人の魔術師達。

「……君はいったい誰なんだい」
「この『天使の力』の量、まさか貴方は聖人なのですか!」

対峙するのは姫神秋沙一人。

「私は。東洋の西洋魔術師」

巫女装束を纏い華麗に戦う。

「魔砲少女姫神秋沙」

流れる沈黙。

「なんだい一体。魔『砲』少女って」
「えいっ」
「! ステイル避けてください!」

唸るレーザー砲。
抉れる大地。

「とんでもない術式だ」
「気を抜くとこっちがやられてしまいます」

姫神秋沙は戦う。

「私は。負けない。友達(インデックス)の為に」


次回「姫神秋沙の初陣」
255 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 23:46:54.91 ID:cQwRahv90
以上で投下終わりです。

最初はアウレオルスを主人公にしようと思ったけれど、インデックスを助けられた上に、インデックスから
「アウレオルスなら勝てるよ」
と言われたアウレオルスさんが苦戦する相手がいない気がしたので、再構成は中止となりました。

アウレオルスさんマジチート。

来年はもっとアウレオルスさんが活躍できますように。
256 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 23:55:04.89 ID:Z8XsD7rYo
乙でした
ヘタ錬が報われたものを見るのは初めてかもしれん…
257 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:39:18.10 ID:Djs/yAYbo

イザードさんはヒロインからの声援があればどんな相手にも勝てるヒーロー素質たっぷりな男の子
258 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 01:32:41.12 ID:pkdXHGZAO

とらいあんぐるイザード→魔法少女リリカルあいさ

ですねわかりますww
259 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 03:51:56.95 ID:Dd3BfW0IO
これを貼れと言われた気がしたhttp://i.imgur.com/VmyUE.jpg
260 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 10:53:08.79 ID:eJSr7GIq0
もう少し魔法名練ろよ

261 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 13:30:04.44 ID:/U1pQXTDO
乙乙
姫神が主役とか俺得
262 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 18:22:38.87 ID:xbL7Coq/o
あけましておめでとうございます、私なんかが新年一発目をいただいて良いのかわかりませんが、短い話を一つ。
2レスほどいただきます。
263 :素敵なお年玉 [sage]:2012/01/01(日) 18:24:35.47 ID:xbL7Coq/o
禁書「新年明けましておめでとうなんだよ、とうま!」

上条「今年もよろしくな、インデックス」

禁書「ところで……」

上条「なんだ?」

禁書「日本では、『お年玉』っていう風習があるって聞いてるんだよ!」

上条「げっ、そんな話どこで……」

禁書「とうま、私もお年玉欲しいかも」

上条「インデックスよ、あげたいのは山々なんだが、残念ながらうちにはお金の余裕が……」

禁書「お金なんていらないんだよ」

上条「え?」
264 :素敵なお年玉 [sage]:2012/01/01(日) 18:25:23.60 ID:xbL7Coq/o
禁書「お年玉として、ずっとずっととうまが私と一緒にいてくれるって約束が欲しい!」

上条「インデックス……」

禁書「今年は、すぐ一人で突っ走っちゃったり、何も言わず出て行っちゃったりしちゃイヤなんだよ……」

上条「……あぁ。約束する。ずっと一緒だ」

禁書「うん!」

上条(お父さんお母さん、上条さんは幸せ者です。今年こそ幸運な上条さんですよ!)ジーン

禁書「ところで……」

上条「今度はなんだ?」

禁書「日本では、『おせち』『おぞうに』っていう風習がry」

上条「やっぱ今年も不幸じゃねえか!!」



おわり
265 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 18:26:08.17 ID:xbL7Coq/o
それではみなさん、今年もどうぞよろしく。
266 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 19:35:00.46 ID:Djs/yAYbo
お節は年越し前に作り置きする物なんだぜインデックスさん
作り置きしてあったら年越し前に完食しそうだけど
267 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 23:08:44.86 ID:B6R/wKuNo
あけましておつです
インさんの辞書に作り置きという文字は存在させてもらえないだろうな
268 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:06:11.89 ID:v+UNA8iAO
黒子「最近お姉様、よく帰りが遅くなりますし目に見えて疲れてきてますの。
  ただ待つことしか出来ない黒子の辛さを少しはわかって欲しいですの。」

黒子「でもお姉様の帰りが遅いということは……
  今日はお姉様のベッドで色々と楽しみたい放題ですの!」

黒子「ふふふ、今日は趣向を変えてベッドの下にでも潜り込んで……
  あら?お姉様の秘密のぬいぐるみから何かはみ出てますの。」

黒子「お姉様の秘密……駄目ですの!勝手に見るなんてはしたない!
  でも少しだけなら……」

黒子「……絶対能力者実験?なんですのこれは?
  お姉様のクローンを二万体殺害だなんて……。」

黒子「こんなことお姉様が許すわけがないですの!
  そういえばここ最近の遺伝子研究所の閉鎖とお姉様が出掛ける日にち……。」

黒子「まさかお姉様はこの実験を止めるために?!
  危険なことをなさってはいけませんのお姉様!」

黒子「それは私、お姉様の露払いの黒子のお仕事でしてよ!
  第一位……例え無茶でもこの実験は黒子が止めてみせますの!」

ってのが読みたいんだが近い作品ってあるかな?
なければ誰か書いてくれww
269 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:46:45.46 ID:75L7GV0q0
言い出しっぺの法則というのがあってだな……
270 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 02:03:16.60 ID:/f241OLZo
小ネタスレいけや
271 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage saga]:2012/01/02(月) 17:23:45.36 ID:NThHlnF20
初めてこちらに投下します。

ある年の御坂家の元旦風景を書いてみました。

5レス。
272 :「元旦の晴れ着は振袖を」 [sage saga]:2012/01/02(月) 17:24:32.16 ID:NThHlnF20



「さあ、出来たわよ。パパに見せてらっしゃい……」

 ここは神奈川県某所にある御坂家。
 元旦の朝、そう言って娘、美琴の背中をぽんと叩いた、母、美鈴。

「――これを着られるのも、今年で最後なんだしね」

 ちょっと寂しそうに言葉を続けた。
 その彼女に着付けを手伝ってもらい、振袖姿になったこの家の娘、美琴。
 窓から差し込んでくる穏やかな初春の陽を浴びて、彼女が左手薬指にはめている白銀色の指輪がきらりと輝いた。
 それは彼女が、現在同棲中の恋人から贈られた婚約指輪(エンゲージリング)。今年の六月に、彼女は御坂の家を出て、彼の元へ嫁ぐ予定なのだ。

「うん。ありがとね、ママ」

 そう言うと、美琴は居間へと向けて部屋を出て行った。普段の活発な彼女とは違い、大和撫子のような淑やかな物腰で。
 娘の後姿を見送った美鈴は、散らかった小間物を片付けながら、はあっとため息を吐いた。
 いつもと違う姿を見せて、彼を惚れ直させなさいと煽ったのは自分なのだが、こうも落差が激しいと彼も戸惑うかな、と婚約者の顔を思い出してニヤリと笑みが漏れた。


273 :「元旦の晴れ着は振袖を」 [sage saga]:2012/01/02(月) 17:25:13.43 ID:NThHlnF20


 居間の方から夫が娘を褒める声がする。
 その声を聞きながら、ふと娘と同じ年齢の頃、同じように母に言われたことを思い出し、美鈴は過ぎてきた年月をしみじみと思い起こしていた。
 彼女が夫、旅掛と結婚したのも、今の美琴と同じ頃だった。
 父に結婚を反対されて、駆け落ち同然に家を飛び出したから、今も父との行き来はほとんどない。たまに母と電話でやり取りをするぐらいだ。
 夫の方も同様で、御坂家には親戚付き合いをするようなところは無きに等しいが、今年は娘のおかげで、新しい親戚が増える。
 娘の嫁ぎ先の実家は偶然にもすぐ近所であり、そこのご両親とも以前から家族ぐるみの付き合いだ。
 お互い子供が学園都市にいて、六年前に娘の大覇星祭を見学に訪れた際に知り合ったその家族だが、あちらの家もとある事情で我が家同様、付き合う親戚は少ないらしい。
 娘の婚約者である彼が持って生まれた体質のせいで、親戚中から爪弾きにされていた、ということを以前に聞いた。
 その彼はいつも何がしかの不幸に見舞われているらしいのだが、一緒にいる娘の幸せそうな表情を見ている限り、そんなことは信じられないようにしか思えない。
 彼の能力とか、体質のことはよくわからないが、学園都市の超能力者たる娘を虜にするぐらいよく出来た男だとは思う。
 それに娘には言っていないが、自分も以前、彼に命を救われたこともあった。まあ我が夫のお眼鏡に適ったわけだし、娘の男を見る目は確かなようだとも思った。

「彼、美琴ちゃんになんて言うかな?」

 ただ彼は女性に対しては、相当鈍感なようで、娘もそれには散々手こずらされた。
 おまけに鈍感なくせに、父親譲りのフラグ体質のおかげで、相当ヤキモキさせられたこともあったようだ。
 高みの見物を決め込んでいた自分には、色々と娘を弄るネタに事欠かなかった訳で、あちらの母親共々、散々楽しませてもらえた。
 多分、娘は彼と結婚したら、あちらの母親同様、相当なやきもち焼きになるだろう。まあ、嫁は姑に似るともいうし。
 もっとも今でも時折、彼に能力をぶつけているようだから、姑に似るというよりは、類は友を呼ぶと言った方がぴったりかもしれない。
 そんな娘の相手をする婚約者の彼に同情を禁じえないが、彼にとっては満更でもないらしい。
 娘の力を受け止められるのは、世界中で自分だけしかいないのだと惚気を語っていたことを思い出した。

「後で詩菜さんに教えてもらおう」

 これでまた娘を弄るネタが出来たと内心喜んだ美鈴だが、その楽しみも後半年で終わってしまうことを思うと、同時に寂しさも感じていた。


274 :「元旦の晴れ着は振袖を」 [sage saga]:2012/01/02(月) 17:25:41.45 ID:NThHlnF20


 美鈴が居間に戻ったら、旅掛はすでにほろ酔い状態になっていた。

「ちょっとパパ。これから上条さん家にお邪魔するんだから、飲みすぎちゃだめじゃない」
「ええ? たまの正月ぐらいいいじゃないか、ママ。美琴ちゃんからも言ってくれよ」

 空になったお銚子を、盃の上で逆さに振っている旅掛に、美琴があきれたように言う。

「パパ、それぐらいにしておいたら? どうせ当麻の家に行ったら刀夜さんとも飲むんでしょ?」
「そうそう、酔いつぶれて困るのはこっちなんだからね、パパ」

 そう言いながら美鈴は、彼の手からお銚子を取り上げる。
 折角の興を削がれて、残念な顔をする旅掛だったが、傍らの振袖姿の娘に目をやると、しみじみと言った。

「花よ蝶よと育てたのに、もう他所の男のものになるんだよなあ」

 珍しく夫が漏らした愚痴に、美鈴はクスッと笑った。

「なによ、寂しくなったの?」
「ん? まあ大切な娘の振袖姿も、今年で最後かと思うとな」
「それはそうよね。ママも美琴ちゃんを弄るネタがなくなって寂しくなるわ」

 その会話の意味を知る娘、美琴の顔に、申し訳なさが浮かんだように見えた美鈴は、娘に向かって微笑んだ。

「そんなことより美琴ちゃん。早く彼にその姿、見せてあげなくていいの?」
「あっ!?」

 一番大切なことを忘れていたという顔をする娘が、椅子から立ち上がると、どたばたと玄関へ走っていく。

「あーあー、折角の大和撫子が台無しだわ、あれじゃ」
「後から行くから、当麻くんや刀夜さんたちによろしく言っといてくれ」

 はーいと背中で返事を返す美琴の後姿は、これから恋人に会いに行く女の子の楽しそうな背中に変わっている。
 旅掛と美鈴は、そんな娘を見ながら、かつて歩んできた自分たちの姿を重ね合わせていた。


275 :「元旦の晴れ着は振袖を」 [sage saga]:2012/01/02(月) 17:26:11.75 ID:NThHlnF20


「パパ。娘を取られた気分はいかが?」
「ん? どうだろうな。君のお義父さんとはさんざんやりあって、俺は娘の結婚に絶対反対はしないと決めてたんだがね」
「それで自分が同じ立場になって、どうだった?」
「まあ、多少はお義父さんの気持ちが実感できたかな。それでも俺は自分が決めたことは最後まで守り通すつもりだよ?」

 そんな夫の言葉をかみ締めるように、美鈴はしみじみと言った。

「まあ、男親にしてみれば、自業自得みたいなものだわね」
「ん?」

 酔いが抜けきらないのか、赤い顔の旅掛が不思議そうな顔をする。

「私を父さんから奪ってきたんだから、あなたも当麻くんに美琴ちゃんを奪われるのよ」
「そうだな。お義父さんにしてみれば、奪ったかもしれないが、俺は違うぞ?」
「どう違うのよ?」

 美鈴がわからない、といった顔をした。
 旅掛はそんな妻に、

「当麻くんに足りないものを、示しただけだがね?」

 まるでいたずらっ子のような顔をする夫に、美鈴は吹き出した。
 
「あなたはやっぱり、最後まで負けず嫌いだわ。美琴ちゃんとそっくりね」
「――美琴ちゃんとそっくりじゃない。美琴ちゃんがそっくりなんだ」

 そう言って、彼は妻にウインクを投げかけた。


276 :「元旦の晴れ着は振袖を」 [sage saga]:2012/01/02(月) 17:27:32.16 ID:NThHlnF20


 気持ちが落ち着いてみれば、自分の心の中に、ぽっかりと空洞が空いたような気もしている。
 娘を嫁にやると寂しくなる、というのは、愛情を注ぐ相手が減ることが、一番の原因かも知れない。
 そんなことを感じた美鈴は、思わずぽつりと呟いていた。

「ねえ、あなた。もう一人子供を生んでおいたほうがよかったかしら?」

 美鈴の言葉に、旅掛はしばらく黙ったままでいた。
 自分は世界中を廻って、足りないものを示すコンサルタントだ。
 旅掛は、自分の妻に足りないものは、と半ば酔っ払った頭で考えた。
 以前からずっと妻に隠していたことを、今なら打ち明けてみてもいいかもしれない、と思う。
 彼女はきっと驚くか、おそらく最初は大激怒するかもしれないが、それでも最後は自分の提案を受け入れることは間違いないだろうと感じていた。
 そういう愛情たっぷりの女性だからこそ、自分は惚れて、妻にしたのだから。

「なあ、美鈴。……一万人の娘がいたら、素敵だとは思わないか?」

 唖然とした妻の表情を、彼はしてやったりという顔で眺めていた。

「そのうちの一人は、今は中学三年生のはずだよ。あの頃の美琴ちゃんとそっくりだから、これから毎年、元旦に振袖を着せる楽しみがあるってもんだ」

 ただ彼の誤算は、仕事の忙しさにかまけて、なかなか相手をしてやれないことで妻が欲求不満気味だったこと。
 そのことに気が付いたときはすでに手遅れで、浮気をしたと勘違いした美鈴に泣かれ、彼女に足りなかった愛情を、身体で示す羽目になってしまったのだった。


〜 THE END 〜

277 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage saga]:2012/01/02(月) 17:29:12.44 ID:NThHlnF20
以上です。

旅掛×美鈴 誰得?

ちなみに、振袖は独身女性の着るものですからね。
278 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 17:31:21.66 ID:Vbk40Be+o
乙乙

振袖は「熟れ時ですよ」留袖は「売約済みですよ」って意味とかなんとか。エロいね!
279 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 18:43:43.92 ID:Dn04HhLDO
良い視点だなぁ
なんかこうほっこりする
おつ
280 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:28:08.77 ID:ZELWgi+R0
年始で人の少ない時に置いてこうと思ったら素敵なのが来てた

>>277 美鈴さん可愛いよ美鈴さん
粋な会話は大人世代の特権ですね

十数レスお借りします
・超絹旗禁書
・普通の小説に近い形式

投下もPCからの書き込みも初めてなので手間取ったらごめんなさい
281 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:29:11.89 ID:ZELWgi+R0
七月二〇日、午前三時。

第七学区の路地裏はひっそりと静まっている。
住民の大半を占める学生のうち、まっとうと言える者は概ね自室で眠りに就いているし、多少道を踏み外した者――スキルアウトなどと呼ばれる不良達も、今はねぐらで各々の夜を過ごしているのだろう。
ここに、あと数歩健全から離れた人種、その一人である少女がいる。

街灯も無いうらぶれた道。
雲を透かした月明かりの中、絹旗最愛は足取り軽く歩いていた。

(ふっふっ、今日は中々の収穫でしたね)

その頬は緩み、どころかニヤニヤと弛緩しきっている。

(7本中、今年のマイベストに入りそうなのが1本、アクの強い良作が2本っ! 今日のC級センサーは超冴えてました!)

「お仕事」が現地解散になった後直行したショートフィルム鑑賞会(お一人様)で、マニア心を痺れさせる個人的名作を引き当てた。
今も全編が脳内リピートされていて帰っても中々寝付けそうにない。
興奮と眠気が起こす化学反応を感じながら、絹旗は隠れ家の1つに向かう。

(あの助手役をやっていた俳優は要チェックですね。可能な限り過去の出演作を――――っ!?)

た 、た 、た 、と。
密やかな音だった。
遠く、また高い所を駆ける足音。

それを耳にした瞬間、絹旗のあどけない顔から浮ついた感情が抜け落ちた。

小柄な見た目に反し、窒素を自在に制御する大能力者である絹旗は、学園都市暗部の実力者でもある。
282 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:30:01.37 ID:ZELWgi+R0
「は、は、っ……、はぁっ……」

白い修道服の少女が建物の屋上を転がるように走る。
1階分の段差を勢いのまま跳び降り、また走り出す。

「――――ス! い――、――――捕――!」

足音も気配も無い追跡者が、わざわざ声を上げて存在を誇示する。
耳の血管がばくばくと鳴り叫ばれた内容は知れない。
意識を裂く余裕も無い。

「はぁ、っ……ぁ……」

足場が途切れた。
向かいの建物へは約3m、高さはあちらの方が低い。

「――止――――!」

声は間近に迫っている。
考えている暇は無い。
少女は目を閉じ、宙に身を躍らせる。


――その小さな身体に無数の炎が降り注ぐ。
283 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:30:52.57 ID:ZELWgi+R0
たっ、たっ、た、たたっ、たっ。
足音は若干乱れながらこちらに向かって来る。
絹旗は音も無くビルの隙間に身を滑り込ませた。
耳に全神経を集中する。

たん、たん、たん、どさり。

(落ちた……?)

……た、たん、たん、たん、たん。
人体が投げ出されるような音がした気がしたが、立ち直って再び走り出したか。
いかにもな面倒事の気配が濃厚に伝わってくる。
覗いた上方には雲の晴れた夜空と、ビルの屋上に据えられた室外機くらいしか見当たらないが……。

(超関わってしまわないように隠れているのが安全ですね)

と、月を覆うように白い何かが躍り出た。
それは向かいのビルの方に放物線を描き、――頂点で赤光に撃たれ軌道を変える。

「!!」
284 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:31:19.89 ID:ZELWgi+R0
――これより未来、絹旗は暗部の人間として「らしくない」行動を幾度となく取ることになる。

――それでも感情なり計算なり、これ以降の選択には何がしかの理由付けができるのだが。


爪先が地面を蹴る。
気付いた時には路地裏の、狭い空間のまんなかに躍り出ている。

白い何かは自分と同じ位の無垢な少女だ。
何らかの攻撃を受け落下している。


――気まぐれだったのかもしれない。

――直前に観た映画が無闇にヒロイックな筋書きだったからか。


関わったら不都合しかない。
か弱そうな容姿と実際が食い違う可能性は我が身が証明している。

それなのに。
どうしてだろう。
銃弾さえ押し潰す自動防壁を無理矢理に解除して、絹旗は少女に手を伸ばした。


――あるいは絹旗自身は切って捨てるだろうが、碌な理由も無く、それでいて全てを変えてしまうモノを人はこう呼ぶ。

――「運命」と。
285 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:31:57.36 ID:ZELWgi+R0
がっきぃぃぃぃん! と、絹旗の身体に衝撃が突き抜ける。
ギリギリまで引き付けた上で圧縮された窒素を解放し衝撃の緩和を試みたが、とても全ては殺しきれなかった。
人間の質量との衝突は能力を解いた絹旗にはかなり辛く――、

(って、超何やってんですか私はーーっ!)

咄嗟に跳び出したものの明らかにマズかった。
この少女の追手がどんな奴かも、そもそも本人の正体も分からないのだ。
しかし。

(……こうなった以上は最速で離脱ですね)

意識の無いらしい身体を小脇に抱え直す。
ビルの上の方からは何やら戸惑った気配が伝わってくる。
困惑の視線を背中に受けながら、絹旗は全力で路地裏を走り抜けた。
286 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:32:42.43 ID:ZELWgi+R0
「おなかへった」

「へ?」

「おなかへった、って言ってるんだよ?」

謎の修道服少女をホールドしたまま路地の表を裏を駆け回り、いい加減追手も撹乱できただろう、と辿り着いた一室で。
目を醒ました少女の第一声がそれだった。
銀の睫毛が煙る瞳はまだどことなくぽんやりしている。

「所在やら超向かい合った相手やらを確認する前にそれって神経太過ぎです」

返しつつも絹旗は設置された冷蔵庫に向かう。
ベッド、ソファーとテーブルのセットに冷蔵庫、ユニットバスへの扉だけの部屋。
ここは彼女の所属する組織――「アイテム」が持つ隠れ家の1つ、ではない。
金さえ払っておけば素性を問われない類の、ちょっと宜しくない宿泊施設である。
余計なことに首を突っ込んでしまった以上、これは絹旗の責任で対処すべきで、というか「アイテム」に持ち込んだ日にはどんな制裁が待っているか。

「おなかいっぱいご飯を――、ってこれ、何?」

ことり。
目の前に置かれたバー状の物を指して、少女はきょとんとしている。

「何ってご飯です。これ1本で1日動ける超高機能栄養食品」

そう言う絹旗はソファーにもたれ、同じバーをぽくぽく齧っている。

「んぐ、味もそこまで悪くないですよ、企業努力ってやつですね」

「むむぅ、どう見ても1日分の量じゃないかも。はっ、この表面に刻まれた『宝瓶宮』の……もぐ……模様によって無理矢理空腹感を……あれ、別に満腹にはならない……?」

何やらぶつぶつ言っている。
ちなみにバー自体は観察終了、とばかりに一瞬で口の中に消えていた。

「ごちそうさま! ……んー、『満ちる水』の意味付けじゃなかったのかな……?」

「? まぁ良いです、じゃあそろそろあなたの置かれた状況でも超聞かせてくれませんかね?」

警戒心の欠片も無い少女は不良でも非健全でもなさそうだったが、この街の基準からは大幅に外れている。
流れる銀髪、透き通る肌、澄んだ翠の瞳。
しかし白色人種かつ日本語に堪能なことについては(同僚に似たようなのが居るので)気にならない。
問題は身に纏った骨董品のような修道服だ。
悪意なんて触れたこともなさそうな邪気の無さと、風変わりな姿で追われていた事実。
絹旗は少女の素性を測りかねていた。

「えっとね、私の名前はインデックス、魔法名ならDedicatus545。所属は教会でバチカンじゃなくてイギリス清教の方ね。あなたは?」

「……絹旗最愛、です」

どうしよう、予想していたより頭が痛い。
287 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:33:36.42 ID:ZELWgi+R0
名前が「目次」とは何事だ、とか何で教会の方がこの街で鬼ごっこをしていらしたのか、とかに端を発した質疑応答の末。
絹旗は生温い目でソファーに横倒しになっていた。
細腕に締め付けられたクッションのくたびれ具合が痛々しい。

「つまりー。Index-Librorum-Prohibitorumことインデックスはイギリス清教の魔道図書館でー。超一〇万三〇〇〇冊もの魔道書を持っていてー。悪い魔術結社の魔術師に超追われているとー……」

「超一〇万三〇〇〇冊《over 103,000》じゃなくて一〇万三〇〇〇冊きっかり《just 103,000》なんだよ」

「……分かりました、解りませんけど。超言いたいことはありますが取り敢えず証拠が見たいです」

そう言われた途端、インデックスはう、と喉を鳴らした。

「私には使えないんだよ、魔翌力が無いから」

「つまり?」

やる気の無い絹旗に対しインデックスはばたばたと腕を振り回す。

「あっ待って、証拠はあるもん! 私が着てるこの服、『歩く教会』っていう防御結界なんだから!」

「超つまり?」

「どんな攻撃でも防ぐんだよ! さぁ適当な刃物で私を刺してみれば良いかも、さぁさぁ!」

「できるかーーーーっ!」

絹旗は頭を抱えた。
ネジの緩んだ少女をうっかりヤってしまったところで隠蔽はできるだろうが、そういう問題ではない。

「む、証明の方法は提示したんだから。きぬはたは改心して魔術を認めるか、さっくり試して魔術を認めればいいんだよ!」

大体、とインデックスは続ける。

「この街の能力? だって怪しいものじゃない。魔術は信じない癖に、証拠も無く能力は信じるの?」

途端、瞳に光を取り戻し絹旗は起き上がった。

「ふっふっふ、証拠なら見せてあげましょう。詳細は省きますが私も能力者、超硬い大能力者なのです!」

「つ、つまり……?」

勢いにたじろぐインデックス。

「大抵の攻撃は防げます! さぁ適当な刃物で私を超刺してみれば良いですよ、さぁさぁ!」

「そんな、あ、危ないことできないんだよ!」

「自分でできないことを人に超やらそうとするなーーーーっ!!」

広くもない室内に少女達の声が響き渡った。
288 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:34:46.25 ID:ZELWgi+R0
「はぁ、はぁ、解りましたよ、その服に何らかの力が働いていることは認めます」

「はぁ、じゃあ……っ、はぁ、一時、停戦、かもっ」

ひとしきり騒ぎ回った後、状況はようやく和解を見た。
なんのことはない、互いに軽めのパンチを入れ合っただけである。
結果、『歩く教会』の効力とインデックスの置かれた状況について、絹旗はある程度認めることとなった。
合意の上渋々とはいえクロスカウンターを決める修道女がいるのかという新たな疑問は湧いたが。

(あれ? ということは受け止めた時に装甲を解除したのは、超単なる痛み損ですか?)

「夜、明けてるね」

「え、あ、そういえば超さっきまで深夜だったんですよね……急に眠くなってきました」

気付けばカーテンの隙間から白々しい光が射し込んでいる。

「うーん、ここが一般的なホテルと一緒なら、チェックアウトまではまだ時間があるんじゃないかな?」

「それはそうなんですが」

今までの遣り取りでインデックス自身に害意が無いだろうことを、絹旗は感じ取っている。
ただ、魔術師と呼ばれる正体不明の追手がこの少女に掛かっている以上ここで眠りこけるわけにはいかなかった。
自身が自動防御の能力を持っているにしても、だ。

「うん、そうだね」

ふとインデックスが立ち上がった。

「ご飯をありがとう、きぬはた。ちょっと緊張もほぐれたしね」

「行くんですか」

「うん、『歩く教会』はね、魔翌力を発しているから。ここが敵に探知されちゃう」

攻撃を防ぐために着ていざるを得ないんだけどねー、と口を尖らせてみせる。
その軽い口調に、ずん、と肺が重たくなるのを絹旗は感じた。

「……待ってくださいよ」

絹旗の「お仕事」は酷く薄汚れたものだ。
学園都市にとっての不穏分子と称し、無実の、運の無かっただけの人間を始末したこともある。
他人を惜しむ心なんてとうに凍っている。

(人権なんて超考慮されずに追い回されて、なのに折れずにいられるなんて――)

それでも、無理矢理に自分自身を折られ、蹂躙された記憶があるゆえに。
絹旗はインデックスをただの「他人」と思えなかった。

「ごめんね、行かないと」

届かない過去を掬い上げるように、この少女の助けになりたいと思った。

「これでも多少のことはできます」

「……、じゃあ」
289 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:35:28.74 ID:ZELWgi+R0
一度息を吸い、インデックスの表情筋が笑顔をかたどる。

「私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

「……超残念ですがそれはできません」

その整い過ぎた顔を見て、絹旗は疑念も迷いも捨てた。

「着いて行くまでもなく、もう私も似たような場所に居ますから」

ただ、と続ける。

「日本式の地獄には不慣れであろうあなたに、今後の宿くらいなら超提供できますよ?」

否定から自身の境遇の吐露、申し出と続いた言葉に、インデックスは作るべき表情を見失ったようだった。
ただぽかんとしながら言葉を漏らす。

「でも、迷惑が」

「身内で持ってる部屋の内、普段使わない所に匿うだけです。超迷惑には数えません。基本的に常駐している人は居ないので」

誰かが襲撃に巻き込まれることも多分無いでしょう、と、他人ばかり気遣うインデックスに先回りした。

「魔術師は危ないんだよ」

「私は超硬いです」

「きぬはたも大変って言ってた」

「立場上問題無い範囲でやります」

隠れ家の1つを知られるだけで相当問題があるのだが、顔には出さない。

「でも」

「……じゃあ、本当に超マズくなったら私は逃げ出します」

だからそれまでは頼ればいい。
最終的には非情を装った言葉で反論を押し込めた。

「……うん、分かったんだよ。ありがとう、きぬはた」

細い陽光がインデックスの横顔を照らす。
僅かに涙の滲んだ目で、少女はふにゃりと笑っていた。
290 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:36:19.47 ID:ZELWgi+R0
(あー、麦野にバレたら超バラされますかねー……。それにしても)

協力を申し出ておきながら、絹旗は1つ重要なことを言えずにいた。
自分の立場の詳細、暗部での役割。
命令が下るだけで絹旗はインデックスの敵に回る可能性があること。
つい伏せたのは、もしもの時に楽に事を運ぶためなのだろうか、あるいは。

その疑問から、絹旗は敢えて目を逸らす。

(もしもの時、私は――――)
291 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:39:06.38 ID:ZELWgi+R0
以上です
ふ、不手際やらかしてないよな……?

ペンデックスがどうしても倒せません
肉弾接近戦のみじゃきついんだぜ

あと超絹旗禁書じゃなくて超窒素禁書だった
読んでくれた人ありがとう!
292 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 19:58:18.20 ID:/f241OLZo
乙ー
科学勢で第三位以下じゃペンさんどうにもならんな
どっかでのSSじゃ、冥土帰しにやらせてたな
293 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 20:32:19.48 ID:Ct7sawydo
ペンさんなんかむすじめの野菜炒め食わせれば一発で終わるよ
294 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 20:45:27.65 ID:+x2I4erIO
>>293
腐りすぎて酸っぱい味すらするモン食っても大丈夫だった子なんだ、なんともないだろう

それにペンデックスなら体内の有害物質くらい魔術でなんとかできそうだw
あと野菜炒めじゃなくて野菜痛めな
295 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 22:32:50.27 ID:Nrl1tGpAO


理事長禁書ならどうなるのだろう?
296 :以下、あけまして、おめでとうございます [sage]:2012/01/02(月) 23:20:13.75 ID:0GXeA4jDO
理事長禁書、小ネタで無かったか?
軽めのノリでエイワスもいた気がする
☆対ペンさんは正攻法なら☆<ペンだと思うけど、遠隔制御みたいな裏技使って無力化しそう
297 :以下、あけまして、おめでとうございます [sage]:2012/01/02(月) 23:23:39.90 ID:eGshspuyo
HKB!
298 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 01:20:32.08 ID:rl64aVxDO
建宮禁書は考えたことあるなぁ
天草式ではなくて建宮
「救われぬモノに救いの手を」といってるねーちんがインデックス追い詰めてるのにブチ切れて
天草式女教皇の意志を貫くために聖人神裂火織とタイマン張る話
やっぱりペンデックスがどうしようもないんだが
299 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 02:11:41.64 ID:TZiMnl0AO
北欧禁書とか面白そう
300 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 02:37:24.25 ID:j2uMYLPDO
(魔神-α)*(魔神-β)=マジチート

右席勢とか片手であしらいそうだw
301 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 03:01:38.10 ID:HGOctap/0
>>296
☆も魔術サイドを追われる前までは最高峰の魔術師だったんでしょ?
とすると魔神クラスぐらいならタイマンはれるんじゃないかな。
302 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 03:09:17.72 ID:jxsGMoFTo
その術式は100年前に私が組んだものだな、当時はこの箇所に脆弱性があったんだが…治さず使っているとは嘆かわしい
とか言ってサクっと術の発動に介入して解除しちゃうイケメソ☆が見えた
303 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 04:25:35.37 ID:KLU8ZMMIO
今の小物化した☆さんからはとても想像がつかないな
304 :以下、あけまして [sagesaga]:2012/01/03(火) 12:50:54.34 ID:BsiSu42yo
>>291
メール欄にsagaが入ってないから「魔力」が「魔翌力」になってるのが
不手際っちゃあ不手際かな
305 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 16:18:22.65 ID:Rgo8IGPY0
もう魔翌力になんの違和感も感じない
絹旗禁書乙、アイテム勢がどう動くのか楽しみ

今SS速報を開いたら、最新更新分30スレに禁書が一個しかなかった
いやー、やっぱ減ってんのかな
306 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 18:29:42.09 ID:seKXiiLAO
なんで魔翌力になってまうん?
307 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 18:38:47.50 ID:YE1bvaujo
>>306
パー速VIP掲示板の「ww」が増殖する機能から
予期せず発生した現象。
「魔翌力」と書いたはずが、掲示板上では「魔翌翌翌力」となる。
同様の現象に
「浮翌翌翌輪」「攻撃翌翌翌力」「高翌翌翌齢」「唐翌翌翌揚げ」「高翌翌翌良みゆき」「魔翌翌翌理沙」
などがある。
308 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 18:47:32.82 ID:r5YXfuspo
>>307
そのレスそのものがsaga忘れで酷いwww
309 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 18:52:00.78 ID:aFzbesrCo
翌って書くとそのまま増殖するのはアレだよなぁw
310 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 18:52:48.68 ID:cSPur0MTo
どうにかなんねえのかな、これ
311 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 19:16:30.64 ID:4I0V99hpo
投下する人がsaga入れればいいだけじゃん
312 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 19:16:50.23 ID:8Zo4g049o
翌が増殖する理由がわかんないんだが何故そんな仕様になってんの?
313 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 20:26:31.07 ID:hs6CBj74o
wが増える仕組みだけど、「w」の文字コードは82 97。
仕組み的に文字コードで 82 97が来たら2倍にしている。
浮.輪 95 82 97 D6
唐.揚げ 93 82 97 67 82 B0
魔.力 96 82 97 CD
攻撃.力 8D 55 8C 82 97 CD
すべて 82 97 が入っていて、82 97を2倍にすると
浮翌輪 95 82 97 82 97 D6 
唐翌揚げ 93 82 97 82 97 67 82 B0
魔翌力 96 82 97 82 97 CD
攻撃翌力 8D 55 8C 82 97 82 97 CD
となる。
314 :以下、あけまして [saga sage]:2012/01/03(火) 20:35:16.36 ID:cSPur0MTo
なんでわざわざwを増やすんだよって話だよな

wとは笑であり和であり輪……そう、それは掲示板が笑顔で溢れかえるようにという運営の願い
……んなわけねえな

誰か知ってる?
315 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 21:03:14.77 ID:C94ttEdRo
そーいうもんなんだよ黙ってろ
うだうだ言いやがって気持ち悪いししつこいし
316 :以下、あけまして [saga]:2012/01/03(火) 21:41:25.09 ID:seKXiiLAO
>>314
テメェら、ずっと(略)そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高に最っ高に幸福な結末って(略)その幻想をぶち殺す!

うん、上条さんぽく説明しようとしたら逆にわけがわからないよw
317 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 21:42:29.79 ID:4aeCNlw+0
キレやすい若者、ってヤツですか
318 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 22:29:59.87 ID:kuSKZdsDO
まさに上条△
319 :以下、あけまして :2012/01/03(火) 22:34:19.43 ID:WUhEjz450
イスラム条さん「悪いインデックス、これから断食の時間だ」
320 :以下、あけまして [saga sage]:2012/01/03(火) 23:43:37.30 ID:wsE1mSO9o
12レスもらいます


 黒子は正義のじゃっじめんと
 みんな仲良し

タイトル「もっこもこですの」
321 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:44:06.92 ID:wsE1mSO9o
 ある冬の寒い日。
 特にこれといった用のない美琴は、部屋に籠もって図書館から借り出した本を読んでいた。
 せっかくの休日だけれども、とりあえず外出する用事はない。
 寒いし。

 んしょ、んしょ

 ふと気付くと、黒子が外出準備をしている。

「黒子、何処か行くの?」

 じゃっじめんと、ですの

「あー。巡回か。寒いのに大変ね。えらいえらい」

 ふふん、と黒子は胸を張る。
 誇らしそうなその姿に、美琴はクスクスと笑いながら頭を撫でる。

「風邪ひかないように、ちゃんと服着ないとね」

 はっ、と何かに気付いた黒子が素早く身を翻そうとしたところを、さらに素早く捕まえる美琴。

「こぉら、駄目駄目。面倒くさいとか動きづらいとかじゃなくて、ちゃんと厚着しなさい」

 美琴はてきぱきと黒子に上着を着せる。
 黒子は嫌々と抵抗するけれど、美琴は無視して服を着せていく。

「はい、コートは貸してあげる。それ、温かいのよ」

 もっこもこ、ですの

 着ぶくれた黒子は、真ん丸な姿になってすっくと立っている。

「んー。ちょろっと動きにくいかも知れないけれど……」
322 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:44:35.35 ID:wsE1mSO9o
 黒子は歩き出す。
 足を前に、というよりも、重心移動でえっちらおっちら、と。

「うん。歩けるわね。走るのは難しいけれど、テレポートできるからその辺りは大丈夫よね」

 黒子は頷いた。

 行ってまいります

「はい、いってらっしゃい。気をつけてね。なんかあったらすぐ連絡するのよ」

 お姉さまは、ジャッジメントではありませんの
 ですから危ないことに近づいてはなりません

「何言ってんのよ。私はジャッジメントの手伝いなんてしないわよ。私は、可愛い後輩を助けに行くの。後輩を助けるのが先輩の努めでしょう?」

 てれてれ

「ほらほら、そんなところで照れてないで、早く行かないと、固法さんに怒られるわよ」

 今度こそ、行ってまいりますの

「はい、いってらっしゃい」

 もっこもこになった黒子は、寮を出ようと歩き出す。
 玄関まで辿り着いたところで、

「どうした、白井、外出か?」

 寮監が玄関口に立っていた。
 どうやら、生徒の出入りを見守っている様子。

 じゃっじめんと、ですの

「そうか、この寒いのにご苦労だな。よし、行ってこい」
323 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:45:06.30 ID:wsE1mSO9o
 行ってまいります

 とことこと歩き出した黒子に、寮監は再び声をかける。

「いや、待て。白井。いいか、そこで少し待っていろ」

 首を傾げた黒子が待っていると、すぐに寮監が帰ってくる。
 その手には、シックな色のマフラー。

「今日は寒くなる天気予報と言っていたからな。これを貸してやろう。ほら、こっちに来い」

 黒子の首にマフラーをしゅるしゅると巻く。

「どうだ、白井」

 もっこもこでぬっくぬく、ですの

「それは良かった。温かくして行ったほうがいいからな」

 行ってまいります

「あまり遅くならないようにな」

 時計を見た黒子は、集合時間にやや遅れていることに気付く。
 仕方がないのでテレポート。
 何度目かのテレポートの結果、着いたところは黒子の所属するジャッジメント支部。
 かちゃりと戸を開けると、既にそこには固法先輩と初春の姿が。何故か佐天も。

 ごめんなさい
 遅れましたの

「ああ、白井さん、大丈夫。時間通りよ」
「白井さん、随分温かそうな格好ですね」
324 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:45:27.31 ID:wsE1mSO9o
 もっこもこでぬっくぬく、ですの

「いいなぁ。それ、御坂さんのコートですよね」

 満面の笑みで嬉しそうに頷く黒子。
 お借りしましたの
 マフラーは寮監さまですの

「今日は寒いですからね。私も毛糸装備ですよ」

 手を挙げて、くるりと回って、

「毛糸の手袋に毛糸のマフラー」

 佐天の手が伸びる。

「あと、毛糸のパンツ。そーれぇ!」

 ふわり、と初春のスカートがめくれた。
 慌ててスカートを押さえる初春。だけど黒子には、毛糸のパンツがハッキリ見えてしまった。

 おー、毛糸ですの

「佐天さん、なにするんですか!」

「いや初春、今のは明らかにネタ振ってたよね」

「ち、違いますよ」

「またまたぁ。見せたかった癖にぃ」

「違いますってば!」

「いい加減にしなさい。騒ぐようならここから叩き出すわよ」

 固法に言われて慌てて口を閉じる佐天と初春。
 
 それでは、私は巡回に行ってきますの
325 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:45:58.51 ID:wsE1mSO9o
 黒子が一礼して出ようとすると、

「あ、待ってください、白井さん」

 ? と立ち止まる黒子。

「頭がなんだか寒そうですよ、これ被ってください」

 差し出したのは毛糸の帽子。
 毛糸の色が手袋、マフラー、そしてパンツとお揃いだ。

 いいの? と首を傾げる黒子に初春は頷く。

「これ全部セットで佐天さんに貰ったんですけれど、私、帽子は駄目なんです」

 佐天も頷き、

「うん。初春のそれのこと、うっかり忘れてたんだよね。ショックだけど、勿体ないから良かったら白井さんが使ってください」

 初春が示しているのは頭の花飾り。
 確かに、花飾りを付けたままでは毛糸の帽子はかぶれない。
 黒子は、謹んで毛糸帽を受け取ることにした。
 初春が手を伸ばし、黒子に帽子を被せる。

「あはっ、ピッタリですね」

 ぬっくぬく、ですの

「白井さんも完全耐寒装備ですよ」

 ぬっくぬくのもっこもこ、ですの
 では、巡回に行ってきますの

「はい、私はここでモニターしてますから。何かあったらすぐに連絡してくださいね」

 えっちらおっちらと、詰め所を出て行く黒子。
326 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:46:20.08 ID:wsE1mSO9o
 詰め所を出てから十数分後、黒子は事件に遭遇することになる。

 それは、非常に些細な出来事だった。

 一人の青年が一万円札を一枚落とした。
 財布に入っていたわけではない。何かの買い物をしたときに、一枚だけをポケットに入れていたのだろう。
 その札を、別の青年が拾う。
 拾った青年は、ネコババをするつもりなどなく、落とした青年に声をかける。
 落とした青年が礼を言って受け取れば、それで全てが終わるはずだった。
 しかし……
 落とした青年が、ホストとチンピラを足して二で割ったようなイケメン、
 拾った青年が、白髪の細い青年でなければ……
 
「おィ、落としもン……あァ?」

「あ、悪ぃ……ああ?」

「あァ? 落としもンとは、垣根くンも惚けてきたンですかねェ」

「はあ? 落とすわけねえだろ。モヤシみてえな貧相で惨めな男に恵んでやってんだよ」

「あァン? 誰が惨めだって?」

「こらてめぇ、誰が惚けたって?」

「おィおィ、今日から第三位以下が全員繰り上げだァ、みこっちゃン大喜びするンじゃなィですかねェ」

「はっ、第一位が消えて全員繰り上げか。御坂のやつも大喜びじゃねえか」

 麦野や食蜂を喜ばせるつもりは二人ともないらしい。
 勿論、削板は論外だ。

「垣根くゥン、ちょっと死ンでくれるかな」

「てめえが死ねっ!」

 じゃっじめんと、ですの
327 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:46:47.22 ID:wsE1mSO9o
 二人の動きが止まった。
 二人の間に突然現れたのは、茶色のもこもことした丸っこい物体。
 いや、おそらくは着膨れた人間。

「……なンなンですかァ、このもっこもこはァ!?」

「……温かそうだな」

 喧嘩の制止、ですの
 暴力は駄目、ですの

「……いや、だから誰だって」

 じゃっじめんと、ですの

「お、おい、一方通行、こいつは……」

「あァ?」

「着膨れのもっこもこでわかりにくいが、白井黒子じゃないのか?」

「ジャッジメントの?」

「ああ」

「みこっちゃンの後輩の?」

「御坂の後輩の」

「あ」

「どうした、一方通行」

「よく見たら、こいつの着てるの、みこっちゃンのコート」

「な……んだと……?」

 二人の鋭い視線を向けられても、黒子は動じない。
328 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:47:14.32 ID:wsE1mSO9o
 じゃっじめんと、ですの
 喧嘩は駄目、ですの

「おい、そのコート、温いのか?」

 垣根の問いに頷き、

 ぬっくぬく、ですの

「着心地良ィのか?」

 一方通行の問いに胸を張る。

 フローラルな香り、ですの

「フローラル……だと?」

「くっ……さすがは第三位ってわけか」

 さっきまで殺気立っていた二人の様子に黒子は当惑するけれど、それでもジャッジメントは負けない。

 じゃっじめんと、ですの
 喧嘩はおしまい?

 黒子の言葉で顔を見合わせる二人。
 そういえば、さっまで一触即発だったような気がする。

「おゥ、これ、落としただろ」

 一万円札を再び差し出す一方通行。
 垣根は汚いものでも見るように札を見下ろす。
329 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:47:40.91 ID:wsE1mSO9o
「知るか。お前の触った札なんぞいるか」

「あ? 垣根菌のついた札なンか、まともに触ると思ってンですかァ? 反射して宙に浮かしてンですけどォ?」

「器用なことしてんじゃねえよ」

「いィからさっさと受け取ってくれませンかねェ、反射とはいえ手が腐りそォなンで」

「恵んでやるっつってんだろ、金拾うなんてだせえことしやがって。あれか、毎日下向いて金探しまわってんのか、世知辛いなぁ、第一位」

 黒子は二人のやりとりをきょろきょろと目で追っている。
 そして、理解した。
 これはお金のやりとりをしているのだと。
 一方通行が拾ったお金を、垣根提督が受け取り拒否しているのだと。
 お金は大切なものである。
 自らもレベル4であり、実家もそれなりの資産家である黒子はお金に困ったことはない。
 それでも、お金の大切さは幼少時よりしっかりと叩き込まれている。
 だから、垣根が受け取り拒否する理由がわからない。
 これが一方通行によるネコババであり、取り返そうとする垣根との争いならば理解できる。

 じゃっじめんと、ですの

 しかし、黒子は動いた。
 争いは止めなければならない。
 なぜなら、黒子は誇り高きジャッジメントなのだから。
 
 二人の動きは、黒子の行動によって再び止まる。
 二人の視線は黒子、いや、黒子の取りだしたものへと。
 
「なンだ、そりゃ」

「おい、わけわかんねえぞ、嬢ちゃん」

 そこには二枚の五千円札。
 黒子は一方通行の手から一万円札を奪うと、五千円札を一枚ずつ一方通行と垣根に渡す。

 はんぶんこ、ですの
330 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:48:07.22 ID:wsE1mSO9o
「いや、そォいゥ問題じゃ……」

 はんぶんこ、ですの

「あのな、嬢ちゃん……」

 はんぶんこ、ですの

 黒子の意思は硬い。
 ジャッジメントは退かない媚びない顧みない。

「話は聞かせて貰った!」

 第三の男の乱入に、思わず身構える二人。

「……ちっ、三下ですかァ」

「なんだ、上条か」

「二人とも、くだらないことで争ってんじゃねえよ。周りの人がびびってるっての」

 いつの間にやら上条の手には五千円札が二枚。

「というわけで、争いの元は上条さんが没収のことですよ」

「あ、てめェ」

 垣根が咄嗟に黒子に向き直る。

「おい、ジャッジメントの嬢ちゃん。あいつ、泥棒の現行犯だ」

 じゃっじめんと! ですのっ!

「え、ちょっと待て、白井! お……ぐっがふっ」
331 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:48:33.80 ID:wsE1mSO9o
 必殺テレポドロップキック改め、もっこもこテレポドロップキックがツンツン頭に炸裂する。
 ノーバウンドと言うほどではないけれど、結構な仰け反り方でもんどり打って倒される上条。
 すかさず駆け寄った垣根は五千円札を回収。

「オッケー、取り返した、ありがとよ。ジャッジメント」

 垣根の賞賛に、ふんすっと胸を張る黒子。

 勝利、ですの

 一方通行は上条を助け起こしている。

「おォい、生きてますかァ?」

「な、なんとか……」

 上条を助け起こしたまま顔だけ振り向いて、

「で、その金は結局どうすンですかァ、垣根くン」

「あー、なんか、白けたというかケチがついたというか……」

 垣根が上条を見た。上条は垣根の視線に疑問符を飛ばす。

「よし、上条、この金で頼むわ」

「は?」

「鍋やろうぜ、鍋。寒いし」

「いや待て、なンでそォなる」

「別に上条さんは構いませんが……というか、食費が浮くのは嬉しいけど……魚で良いか?」

「待て馬鹿、肉に決まってンだろ」

「てめ、やる気満々じゃねえか」

 仲が良いのか悪いのか、言い争いながらもまとまっていく三人を背景に、黒子はその場から去っていく。
 ジャッジメントは忙しいのだから。
332 :「もっこもこですの」 [saga sage]:2012/01/03(火) 23:49:01.63 ID:wsE1mSO9o
 支部に戻り、報告を住ませると常盤台の寮へと戻る。
 もうすぐ夕飯の時間だ。

 お腹ぺっこぺこ、ですの

 働いた後のご飯は美味しい。
 だから、今日のご飯もきっと美味しい。
 お姉さまと一緒に食べるともっと美味しい。
 だから、黒子はご飯が楽しみだ。

「お帰り、黒子」

 お姉さま、ただいま戻りましたの

「あれ? その帽子とマフラーどうしたの?」

 黒子はそれぞれについて説明する。
 帽子は初春から。マフラーは寮監から借りたのだと。

「そっか。だったら、初春さんには明日お礼言わないとね」

 寮監さまにはこれから言いますの

「そうね。今からちょうど夕飯だし。一緒に行こうか、黒子」

 はい、お姉さま

「ところで黒子」

 はい

「今日の巡回はどうだった?」

 学園都市は、今日も平和でしたの 
333 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:49:37.26 ID:wsE1mSO9o
以上、お粗末様でした

黒子可愛いよ、黒子
334 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:57:31.72 ID:F0HdYlySO

黒子可愛いよ、黒子
335 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:58:45.08 ID:C94ttEdRo
乙ー
黒子かわいいよ黒子
336 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:58:53.61 ID:uKQyy7OKo
(*´д`*)
337 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:00:00.48 ID:j2uMYLPDO

なぜか2頭身で再生されたw
可愛いよ黒子
338 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/04(水) 00:03:22.76 ID:TDJsqWh10


黒子の話を聞いて、上条さん家へ飛び出していくミコっちゃんの姿が…。
339 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:13:14.37 ID:qwwDqKLIO
これは是非スレを立てて続き書いてもらいたいな
黒子可愛いよ黒子
340 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:46:09.02 ID:Wiqm33oAO


黒子かわいいよ黒子
341 :本当の強さ :2012/01/04(水) 01:16:55.24 ID:EjnLHmda0
 上禁で一レスもらいます

 
 上条当麻はベッドの上で横たわっている。

 いつもどおり、彼は誰かを救って、巻き込まれて、こうやって病院に運ばれ、眠っているのだった。

 そして、彼が病院に入院する度に横に寄り添う一人のシスターがいることは、病院なんではよく知られいていることだったりする。

 そのシスター、インデックスは上条当麻の寝顔を見ていた。

インデックス「とうまはまた無茶してるんだよ」

 その目は心の底から上条当麻を心配している顔だった。

 今にも泣きそうなのを必死に堪えている顔だった。

インデックス「わたしはとうまに無茶して欲しくないんだよ」

 言葉は歌のように響いていた。

インデックス「わたしはとうまのことが好きだから」

 その顔にはどこか悲しみがあった。

インデックス「だけどダメだよね――わたしがとうまを独占しちゃったら」

インデックス「とうまは誰よりも優しくて、誰よりも強いんだよ」

インデックス「とうまのおかげで、あいさも、短髪も、あくせられーたーも、しあげも、私も助かった」

インデックス「とうまは本当の強さを知っているんだよ」

インデックス「わたしはとうまを心配することしかできないんだよ」

インデックス「わたしには――それが悔しいかも」

 その緑色の目からは涙が溢れていた。

インデックス「それじゃあね、とうま」

インデックス「また明日、とうまが起きている時間にくるんだよ」

 そういって、インデックスは病室から出て行った。

 直後――





上条「馬鹿野郎……」




 上条当麻は涙を流しながら言う。

上条「お前が居てくれるから、俺は安心して帰って来れる」

上条「お前のおかげで、後ろを気にしなくて済む」

上条「感謝してるのは――こっちのほうだっての」

 そう言って上条透馬は布団を被るのだった。
342 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:28:30.01 ID:WLxI+9De0
乙!!
黒子が可愛すぎて新年早々ツライ。
可能であればスレ立てして欲しいですよ。
343 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:35:20.32 ID:VCM29XVHo
イイハナシダー

ところで、このスレの話を全部まとめてくれてるサイトみたいなのって今ないのかな?
テンプレは全部開いてみたが……
344 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:39:26.87 ID:nOrXJz5DO
全部じゃないがかぎまとめはまとめてたかな
345 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:47:28.40 ID:1nLQegm4o
346 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 16:13:52.84 ID:fmAc+lPho
7レスぐらいもらいます
347 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:15:53.03 ID:fmAc+lPho
浜面「えぇーっと。あと買って無い物は、……小豆か」

浜面「荷物運びぐらい誰か手伝ってくれねぇかな。つか、これ普通女の子が男に言うセリフじゃ……」

黒夜「……」

浜面「フレメアすまん! ぜんざいは無しの方向でッ!」

黒夜「まァてよォハマちゃン」

浜面「あ、やめて。後ろから首つかまないで」

黒夜「今日こそ八つ裂きだな。すじいっっぱいの焼肉にしてやるよ」

浜面「俺は滝壺とハッピーな正月を迎えるって約束してるの! 死ねないの!」

浜面「大体なんでこんなところにいんだよ!? クッ、スーパーでお前と会うとは想像もしてなかった」

黒夜「私だって食料確保には来るさ」

黒夜「さァ、どこから切断してやろうかァ?」

浜面「イヤァァァァアアアア! 誰かァアたすけてぇー?!」

黒夜「掴ンだまま切るってのも中々見ごたえがありそうだよなァ」ボン ベッキ ガラ カラーン

黒夜「」

浜面「え。もしかして買い物かご持ったまま能力使っちゃた?」

浜面「ネコミミ系いじられキャラにどじっこも、ってお前モテるぜ」

黒夜「……オーケェイ。圧縮肉へ変更だ」

浜面「ノーーーーー!」
348 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:16:50.49 ID:fmAc+lPho
店員「あの。他のお客が迷惑ですんで、痴話喧嘩は外でやってもらっていいですか」

浜面「あ、すいません」

黒夜「どこが痴話喧嘩っ!」

浜面「よっと。ほら、駄目にしたもんは俺が払っといてやるから、さき出とけ」

黒夜「なっ! どうやって逃げ出した」

浜面「感情豊かだけどよ、叫んでばっかりだと変な子と思われるぞ」

黒夜「オマエだけには言われたくない」

浜面「いやいや、俺のは意味がある叫びだから」

浜面「買うつもりだったもんは自分で買えよ。流石にそこまではしねぇからな」

黒夜「チッ……。ウゼェ」

浜面「なぁなぁ。今からアイテムのメンバーとかで正月メニュー制覇やるけど来る?」

黒夜「血迷ったかオマエ。勝手に馴れ合ってればいいだろうが、そこに私を巻き込むんじゃねーよ」

浜面「分かった、参加な。絹旗も喜ぶと思うぜ」

黒夜「……多分オマエ早死にするぞ」

浜面「へ?」

浜面「まぁいいや、とりあえずレジ通してくるは」

黒夜「クソが」

黒夜「…………」ツギノカタドウゾ

黒夜「…………」ピィ ピィ

黒夜「やっぱ頭おかしいだろアイツ」サンマンロッピャクヨンエンデス ハァ!?

黒夜「……はぁ」
349 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:17:37.05 ID:fmAc+lPho
――――――――――――

浜面「オイ! こっち」

黒夜「ポンコツ車かよ」

浜面「次期型が欲しかったんだけどよ、色々あってさ」

浜面「早く乗れよ。麦野に焼かれちまう」

黒夜「オマエがかってに事を進めてるんだろうが」バン

浜面「満更でもなさそうな顔してるぜ」

黒夜「死ね」

浜面「ハハ、じゃ発射しまーす」

黒夜「……」

浜面「突っ込んでくれさえしないのか」

黒夜「窒素の槍なら嬉々として突っ込んでやるよ」

浜面「直ちに出発します!」

浜面「そういやお前何買うつもりだったんだよ? 俺の財布がすっからかんになっちまったじゃん」

黒夜「言う必要ないだろうが。勝手にオマエが払っただけだし」

浜面「さいですか」

浜面「で、なに新しくかったんだ? 駄目にした物買い直したのなら、そんなスーパー袋に収まんないだろ」

黒夜「何度も言わせるんじゃねぇ」

浜面「ふーん、へいへい」
350 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:18:20.03 ID:fmAc+lPho
黒夜「……」

浜面「……」

黒夜「フレメア……、だっけか」

浜面「んー? そうだけど」

黒夜「…………なんでもねぇ」

浜面「……」

浜面「元気だよ。この間なんかさ、一日中遊園地連れまわされてよ。六人相手に喧嘩したときより疲れたぜ」

浜面「まぁ、アイツは疲れも見せずにずっと笑ってたけどな」

黒夜「……チッ」

――――――――――――

浜面「ただいまっと」

黒夜「……」

麦野『はぁーまぁーづらァア! テメェが入れた湯がぬるいんだよ!! ふざけんじゃないわよ!』←フロバ

浜面「ひぃ!? すまん! ビームだけは! ビームだけはご勘弁を!!」

黒夜「ふん」

浜面「テメェいま鼻で笑ったろ!?」

滝壺「おかえりはまづら。……くろよる?」

浜面「ただいま。途中であったから連れてきた。荷物台所に置いてくるわ」
351 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:19:11.61 ID:fmAc+lPho

黒夜「……久しぶり」

滝壺「うん、ひさしぶりだね。まだかみじょうのところに住んでるの?」

黒夜「いや、最近は研究所ばっかりだ。アイツの所に居たらぬるさがうつっちまう」

滝壺「そうなの?」

黒夜「あぁ」

絹旗「やっと帰ってきましたか馬鹿面! 映画の続き見ますよ、超早く! ……って」

黒夜「よう絹旗ちゃン」

絹旗「何であなたがここにいるのかが超理解できないンですが」

黒夜「引きこもりの小人さンに自分の血で、私の靴でも作ってもらおうかなって思ってさァ、わざわざこンなところまでっぶふ!」ドン!

浜面「悪い! ちょっとどいて!」

黒夜「なにしやがる?!」

麦野「はぁまづらぁ! 私の下着をどこにやったのかにゃぁーん?」

浜面「バスタオル巻いたまま走り回るなよ! てか誤解だ! 俺は何も知らん!」

滝壺「あ、ごめんむぎの。さっき間違えて洗濯機に入れちゃったかも」

浜面「ほらな!」

麦野「ちぃ」ビー

浜面「撃つなよ!?」

滝壺「そうそうはまづら、あとであくせられーた達もくるって」

浜面「お! これは腕によりをかけて料理を作らないとな、上条達も来るし」

浜面「一位が好きなもんってコーヒーしか知らないんだけど、黒豆でも食わせまくるか」

滝壺「仲間はちゃんともてなさないとね」

浜面「あぁ」
352 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:19:53.10 ID:fmAc+lPho

絹旗「ちょっと、浜面」

浜面「はいはい」

絹旗「よく生きてましたね。あんな超手癖の悪い猫に会って」ボソボソ

浜面「あぁ。ん、まぁ死んだかと思ったけどよ、上条のおかげでだいぶ落ち着いたみたいだぜ黒夜も」ボソボソ

浜面「そういやフレメアは?」

絹旗「私の部屋でゲームやってます、と」

フレメア「浜面おかえりー」

浜面「おうフレメア! 約束守ってあのゲームやってないよな?」

フレメア「うん。だから大体動物園につれっててね!」

浜面「また今度なぁ、ははは」

黒夜「ハマちゃーん? 料理作るんじゃないのか」

フレメア「あ、黒いの」

黒夜「……黒いの言うな」

フレメア「大体真っ黒」

黒夜「意味が分からんくなったぞ」
353 :浜面「平和だな」 [saga]:2012/01/04(水) 16:20:32.90 ID:fmAc+lPho
フレメア「ねぇーねぇー。大体真っ黒も一緒にゲームしよう?」

黒夜「……一緒にね」

浜面「俺からも頼むわ。他のやつらが来るまででいいからよ」

絹旗「正気ですか浜面!?」

浜面「だいじょーぶだって」

浜面「な、黒夜」

黒夜「ふん」

フレメア「こっちこっちー」トテトテ

黒夜「……」スタスタ

絹旗「く!」

浜面「まてよ」

絹旗「何してるんですか! 黒夜とフレメアを二人っきりにするなんて超どういう神経してるんですか?!」

浜面「信じてやれって」

絹旗「なんで!」

浜面「ん。これ黒夜がスーパーで買ったもん」

絹旗「……小豆がなにか」

浜面「アイツは自分なりにケリつけようとしてるんだよ、こんな感じじゃまだまだかかりそうだけど」

絹旗「はぁ?」

浜面「とりあえず絹旗、アイツが好きな料理教えてくれ」

浜面「もてなさないとな!」
354 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 16:23:23.09 ID:fmAc+lPho
終わり

もうちょい練ったほうが良かったな。黒夜可愛いよね黒夜。

どうでもいいけど
オーレイ=ブルーシェイクをブルーレイと略してたのは俺だけではないはず
355 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 18:15:20.48 ID:FDGob2jso
ふむ乙
黒夜SSもっと増えろ!
356 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 18:37:30.42 ID:Imx5YRCDO
これは良い浜面
乙です
357 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 19:24:39.72 ID:FWs82fFpo
乙!!原作の黒夜ちゃん可愛いからもっと出番が増えたらいいな
358 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 19:28:34.49 ID:KKJC5hpco

空前の黒夜ブームとか来ないかしら
359 :以下、あけまして :2012/01/04(水) 19:38:26.12 ID:BxJNRq7L0
黒夜ちゃんの流れをぶった切って全然関係ない話に10レスほどお借りします。
通行止め前提の電磁通行です。
死ネタを含む報われない話なので気にならない方だけどうぞ。
360 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 19:42:19.85 ID:BxJNRq7L0
>>359です
スイマセン、急にデータ吹っ飛んだので忘れて下さいあばばばばばば
361 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 19:53:40.34 ID:FDGob2jso
これは死刑
362 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:15:14.08 ID:s0a7qO1DO
Oh...
どんまいなんだよ
363 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:21:24.24 ID:I+mZVxj90
PC大丈夫かwwwwww
364 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:30:54.66 ID:qO6po9LIO
新約3巻直前の話で一つ
365 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:31:25.82 ID:qO6po9LIO
第二三学区

係員「ではこちらの金属探知機をお通りください(なんだこのコ)」

黒夜「ン」スタスタ

ピッーーーーーー

係員「?何か金属物などお持ちではないでしょうか?」

黒夜「アレ?何かあったっけ?あァそうだ、腕まわりとかサイボーグだから金属あったわ」ガッチョンガッチョン

黒夜「ほい、これは向こうに着くまでそっちに預けるわ」

黒夜「よし、これでいいな。…………うン、クリアだ」

係員「」

黒夜「オイ、どうした」

係員「」




係員「」
366 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:32:01.78 ID:qO6po9LIO
鳥道「一度に全員が同じ飛行機に乗ることはできない。ま、大人の事情ってヤツだ」

鳥道「というわけで、三つのグループに分けることにする」

鳥道「まずは私とそこのアホそうなツラしたやつと猫耳」

浜面「浜面だ」イラッ

黒夜「猫耳言うなァァァァ!!」

鳥道「そして白モヤシとギプスとビリビリだな」

美琴「!?なんで私がコイツなんかと!」

上条「………あのー、俺は?」

美琴「……!そうよ、じゃあアイツはどうするのよ!」

鳥道「幻想殺し、お前は一人で来い」

上条「えっ」
367 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:32:30.25 ID:qO6po9LIO
上条「いやいやいやいやそれは無いだろ!それはヒドイって!!皆仲良く飛行機乗るのに俺だけひとりぼっち!?いくらなんでm」

鳥道「フランス上空で超音速旅客機からパラシュートで飛び降りたヤツが何を言う」

上条「何で知ってんだ!」

浜面「………あのー、なんかさっきから第一位サマの様子がおかしいんですが」

一方「jwoxn止dlvspip狂qnsvdgxlq」アヘアヘ

番外「お姉サマのAIMでチョーカーに影響が出てんじゃないのwwwwギャハハハハハwwwww」

一方「fwkpabdkwhiqwjdslaijspuerigi」アヘアヘ

美琴(なんか面白い)

結局、一方通行のチョーカーの問題により、一方&バードウェイ、浜面&黒夜&番外、上条&美琴のペアでハワイに向かうことになったのだった。

上条「ヒコーキこわいヒコーキこわい」
ガクガクブルブル
368 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 20:33:48.29 ID:qO6po9LIO
以上です。

みこっちゃんのAIMで影響受けるなら番外でも……とかそういうツッコミは無しでw
369 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 22:08:01.87 ID:EQHAu6sdo
>>360
貴様、もしや(ry
370 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 02:24:14.43 ID:DDHGOG9SO

浜面らしさが出てて良かった
371 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 03:43:04.28 ID:DDHGOG9SO
>>370>>354の感想です
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2012/01/06(金) 12:46:01.64 ID:rWZb10IAO
鳥道にワロタ
373 :368 [sage]:2012/01/06(金) 18:55:01.32 ID:dsVFWKFIO
丸二日まともな感想がないとか…
そろそろ俺が泣くがよろしいか
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/06(金) 19:03:56.55 ID:KsXu2sNTo
鳥道が笑えた
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/06(金) 19:09:24.62 ID:DSucX5soo
鳥道が誰かわからなくて読んだ時意味がわからんかった
>>372で気がついた
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 19:12:15.70 ID:BRS6HcM7o
感想がつかないなーと思ったら黙って精進
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/06(金) 21:00:27.63 ID:uklAg9250
ま、昨日は一日落ちてたしね
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/06(金) 21:11:04.69 ID:Eql6VAWp0
新約3巻で一方通行とバードウェイに目覚めた
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 22:38:12.83 ID:/+cye0pDO
>>377落ちてたわけではないぞ
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [saga]:2012/01/06(金) 23:29:58.11 ID:hgKuaz5co
10レスもらいます

 黒子は正義のじゃっじめんと
 みんな仲良し

タイトル「おむかえですの」

381 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:30:47.56 ID:hgKuaz5co
 
「もしもし、黒子? うん、少し遅くなりそうだから。傘? え、雨降ってる? んー、なんとかするわよ。じゃあね」

 お姉さまに傘を届けますの

 黒子は耐寒完全装備。マフラーだって装備している。
 だから、もっこもこ。
 このマフラーは先日寮監に借りていたものだけど、ジャッジメントの活動のご褒美だ、と言って寮監がプレゼントしてくれた。
 いまでは黒子のお気に入り。

 行ってまいりますの

「あれ? 黒子ちゃん、どこ行くの?」

 ……?
 
 きょろきょろと辺りを見回す黒子。
 周囲には誰もいない。

「こっちこっち」

 テレパシーですの

「違う違う。そんなことしないから」

 玄関口の視覚から姿を見せるのは、見知った姿。
382 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:31:35.39 ID:hgKuaz5co
 食蜂さま?

「今からお出かけ?」

 学園都市第五位、心理掌握こと食蜂操祈だ。
 普段は学校以外、寮から出る事なんてほとんど無いのに、こんな所にいるのは珍しい。

 はい、ですの

「ふーん。御坂さんは部屋かしら?」

 お出かけ中、ですの

「むーっ、残念。たまには、と思ったんだけど〜……代わりに付き合わない?」

 お出かけですの

 ふるふると首を振る黒子。

「あーん。操祈、また黒子ちゃんに振られちゃったぁ、悲し〜なぁ、ぐすん☆」

 ごめんなさい、ですの

 深々と頭を下げる黒子に、慌てて手を振る食蜂。

「あれ、違うの、違うのよ? 私がわかってて無理言ってるだけだからね、いっつもいっつも黒子ちゃんの忙しそうなときばかりに声かけて、こっちこそごめんね?」

 黒子に頭を上げさせると、それじゃあ、今度こそ、御坂さんも入れて三人でケーキでも食べましょうね、と約束して食蜂は去っていく。
 その後ろ姿を見送った黒子は、マフラーを巻き直して玄関を出た。
383 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:32:02.37 ID:hgKuaz5co
 雨が降っている。
 黒子は傘を差す。
 ちゃぷちゃぷと水たまりを踏みながら歩いていくと、普段は通り過ぎるコンビニから小さな影が走り出してきた。
 驚く黒子は咄嗟に避けるが、小さな影はそれとは関係なく転んでしまう。

「あうっ」

 そっと近づくと、小さな女の子。
 金髪の、西洋人だろうか? とても可愛らしい子だ。

 大丈夫?

「あうう、大体平気。にゃあ」

 雨の中に走り出して、さらに転んだために泥だらけだ。

 平気じゃないですの

 黒子は女の子を屋根のある場所まで引っ張ると、横にしゃがみ込む。

 じっとしててくださいまし

 ひゅんひゅんと、テレポートで飛ばされる泥土や汚水。

「お姉ちゃんすごい。にゃあ」

 でも、テレポートで全ての汚れが消える訳じゃない。
 黒子がレベル5だったら、「人体以外を飛ばす」というやり方で考えれば出来るかも知れないけれど。
 レベル4の黒子では、それぞれ汚れを指定しなければならない。それでは、完璧に汚れを除去するのは無理だ。

 少し待っててくださいまし

 少女を置いてコンビニに入ると、黒子は包みを一つ。
 そこからタオルを出して、少女の足や手を拭き始める。これで、服の汚れ以外はおおかた取れてしまった。
 さらに、包みの中からもう一つ。
384 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:32:28.89 ID:hgKuaz5co
 
 召し上がれ

 ほかほかのアンマンが一つ。

「えっと、食べていいの?」

 召し上がれ

「いただきます」

 食べ始める少女に、黒子は名前を尋ね、自己紹介。
 少女の名前はフレメア・セイヴェルン。

「黒子お姉ちゃん、大体覚えた」

 急に走り出してきたこと、雨の日なのに傘も差していないことを合わせて注意しようとすると、

「温かくて甘いもの、ごちそうさま。にゃあ」

 再びフレメアが走り出そうとする。

 お待ちなさい

 テレポートでその正面に立つと、ビックリしてフレメアは立ち止まる。

「お姉ちゃん、能力者?」

 そうですの

「お兄ちゃんの敵?」

 敵?
 ……フレメアの敵ではありませんの

「……だったら、お兄ちゃんの味方?」
385 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:32:55.39 ID:hgKuaz5co
 はて、お兄ちゃんとは誰のことなのか。
 黒子にはわからない。
 そもそも敵味方といきなり言われても。
 黒子の敵は治安を乱す不逞の輩である。
 ではフレメアのお兄ちゃんは不逞の輩? そうは見えない。フレメアは良い子に見える。お兄ちゃんも悪人ではないだろう、多分。
 でも……

 少なくとも、フレメアの敵ではありませんわ

「にゃあ」

 フレメアが一枚のメモを差し出した。それは手書きの地図。
 簡略されすぎていて一見なんだかわからないけれど、ジャッジメントとして街の隅々まで目を凝らしている黒子にはわかる。

 ここにフレメアのお兄さまがいますの?

「大体、いる。にゃあ」

 では、参りましょう

 黒子はフレメアの手を引いて歩き出す。
 すると、くちゅん、とフレメアがクシャミ。
 黒子はマフラーを外すと、フレメアにしっかりと巻き付ける。

 マフラーぬっくぬく、ですの

「ぬっくぬく、にゃあ」

 そして二人は再び歩き始める。
386 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:33:21.37 ID:hgKuaz5co


「……駒場、遅いな」

「だったら、俺らも行くか?」

「行くかって……俺らはここ任されてるしなぁ」

「なに、心配ないだろう。あいつだったら、そこらの能力者程度じゃびくともしないからな」

「ああ、そっちの心配はしてねえよ」

「フレメアのほうか?」

「まさか迷子になるとはなぁ……うまいこと見つかりゃいいけど」

「お前が目を離すからだ、浜面」

「すまん」

 ここですの?

「大体、あってる。にゃあ」

 未知の声と特徴ありすぎる既知の声が一つずつ。
 浜面と半蔵は咄嗟に銃を構えると声の主へ向ける。
 さっきまで確かに気配はなかった。
 二人とも、それについては断言できる。

「能力者か」

 じゃっじめんと、ですの

「浜面にゃあ」

「フレメア?」

「黒子のお姉ちゃんが連れてきてくれた。にゃあ」

「ジャッジメントは、迷子の案内もしてくれるってか?」

 走り寄るフレメアを半蔵に任せ、浜面は銃の照準を外さない。
387 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:33:48.28 ID:hgKuaz5co
「で、ここがどこだかわかってるんだよな?」

 黒子はきょろきょろと辺りを見回す。
 いつの間に合図したものか、周囲はチンピラ……いや、スキルアウトだらけだ。
 
「黒子のお姉ちゃんは……」

「フレメア、すまん。ちょっと黙ってろ」

 半蔵がフレメアをその場から離れるように連れて行く。浜面は動かない。

「あの子のことは感謝するが、それとこれとは話は別だ。この場所を知られたのはこっちのミスだが、むざむざ教えたままってのも、困るんでな」

 連れて行かれるフレメアの視線を向ける黒子。
 そして、そのまま浜面をじっと見る。

 迷子は届けましたの

「それで済むと……」

「……世話をかけた」

 ぬう、と浜面の反対側、出口のほうから巨体が姿を見せる。

「話は聞いた。知り合いが世話になった。礼を言う」

「いいのか、駒場」

「……その気なら、最初から大人数で乗り込んでくる」

 よほどの実力者でない限りな、と駒場は続けた。
 黒子は駒場を見上げる。そして浜面。いつの間にか戻ってきた半蔵を。
 そして、尋ねた。

 ロリコン、ですの?
 
「違えっ!」

 思わず叫ぶ浜面。
 何か色々なものが台無しになった瞬間だった。
388 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:34:14.44 ID:hgKuaz5co
「浜面、お前、女っ気がないと思ったら……」

「……フレメアに手を出すなよ」

「なんでアンタ達もそこでノって来るんだよっ! つか、俺に全部なすりつけるなぁっ!!」

 じゃっじめんと、ですの!

「あんたも、そこでジャッジメント言うなっ!!!」

 幼女の敵、ですの

「違えっ!」 

 ざわっ ざわっ とスキルアウトたちに動揺が広がる。

「お前らも本気で動揺するなーーーっ!」

 ざわっ ざわっ

「いい加減にしろ! 俺には、滝壺理后という歴とした……」

「なん……だと……」

「……浜面に女が?」

 ざわっ ざわっ ざわっ ざわっ
389 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:34:46.73 ID:hgKuaz5co
「なんで動揺が増えてんだよ!! ロリコンよりそっちのほうに納得できねえのかよっ!」

 虐められっ子、ですの

「誰のせいだーーーっ!」

「よし、今から浜面裁判だ、野郎ども、集まれ」

「え。なに、それ」

「……仕方あるまい」

「いや、待て。なんでそうなる、おい」

 ざわっ……もげろ ざわっ……もげろ もげろ もげろ 爆発しろ

「お前らどんだけ、女に縁がないのっ!?」

「そういうわけでジャッジメントの嬢ちゃん、これから立て込むんで、今日の所はこれで帰ってくれ」

「……フレメアのこと、重ねて礼を言う」

 失礼しますの

 黒子は身を翻すと、やや駆け足でその場を去る。
 やや経って、その背後から壮絶半分愉快半分の悲鳴が聞こえたかどうかは定かではない。
390 :「おむかえですの」 [sage saga]:2012/01/06(金) 23:35:21.42 ID:hgKuaz5co
 
 
 
 黒子は急ぐ。
 お姉さまを迎えに行く予定が、迷子の相手をして随分遅れてしまっている。

「あれ? 黒子? 迎えに来てくれたの?」

 雨宿りをしているお姉さまがいた。

 傘、ですの

「ありがとう。……あれ?」

 美琴の視線が黒子の首筋で止まる。

 ???

「黒子、マフラーは?」

 そこでようやく黒子は気付く。
 マフラーをフレメアに渡したままであることに。

 お貸ししましたの

「マフラーを?」

 迷子がいましたの

 そして黒子はフレメアのことを美琴に話す。
 スキルアウトのことはオマケのようにちょっとだけ。

「そっか。ご苦労様。それじゃあ……」

 美琴は自分のマフラーを半分外して、黒子に回す。
 二人で一本のマフラー。

「これで、帰ろうか」

 ぬっくぬく、ですの

「うん。ぬっくぬく、ね」

 そして二人は、相合い傘で帰っていった。
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage saga]:2012/01/06(金) 23:36:09.36 ID:hgKuaz5co
以上、お粗末様でした

黒子可愛いよ、黒子
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/06(金) 23:38:21.57 ID:icDasI5Lo
黒子可愛いな黒子
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/07(土) 01:02:50.85 ID:joOluGPDO
小ネタもらいます
某スレのとある一位は女子児童というフレーズが可愛すぎた
百合子注意
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/07(土) 01:04:13.24 ID:joOluGPDO

百合子「なァなァ木原くン」

木原「木原先生と呼べクソガキ」

百合子「なァ木原くンは嫌いな食べ物とかあンのか?」

木原「だから木原先生と……って、あぁん?何だテメェさては今日の給食で嫌いなもんでも出たのか」

百合子「ちっちげェよ!バカなこと言ってンじゃねェ!!」

木原(すげぇ偏食家のくせに……)

百合子「だ、だからァ。俺じゃなくて、その」

木原「……早く言え」ゴンッ

百合子「痛ァ!?じどうぎゃくたいだぞオマエ!!」

木原「チッ余計な知恵をつけてきやがって……わぁったよ。聞いてやるから」

百合子「おう……その、打ち止めをよォ」

木原「打ち止めぇ?……あぁテメェの妹分か」

百合子「ン。ソイツを昼休みに教室に迎えに行ったらまだ給食を食べててよ」

百合子「『ミサカはニンジンが食べれるまで頑張ってるのってミサカはミサカは涙目になりつつもニンジンを口に含んでみる』とか言ってて」

百合子「『嫌いなもン食うなンて無理しなくていいンだぞ』っつったら『でもでもミサカはないすばでぃの素敵なお姉さんになりたいから』って返されてな」

木原「あー」

百合子「……や、やっぱり食わねェと、その」

木原「まぁそうだろうな。つぅかテメェの周りに比べて異常に貧弱な身体を見ればすぐわかんだろうが」

百合子「っじゃあ木原くンは好き嫌いねェのかよ!!」

木原「……あー」

百合子「……」

木原「……この身体を見ればわかんだろ」ムキッ

百合子「っ」ジワッ

百合子「き、木原くンのばかああああ!!」ダダダッ

木原「あ!テメェ!人に聞いておいてバカとは何だクソガ、キ……っ」

木原「……いっちまった」

プルルルル

木原「あン?」

ガチャッ

『もしもし。今晩の食堂の夕食のメニューで何か希望とかございますか?』

木原「あー。椎茸に人参にピーマンに舞茸にトマトに茄子に里芋に大根に山芋に白菜に白身にグリンピースに葱に南瓜に獅子唐に山葵に麦に玉葱に薩摩芋を入れなければ、何でも構わねぇぜ」


おわり
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 01:04:54.15 ID:joOluGPDO
おわり
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/07(土) 01:19:55.59 ID:rqyHQpLUo

木原くンまじ過保護www
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/01/07(土) 01:34:49.35 ID:xoLpkY84o
木原クンの要望難易度高過ぎだろwwwwww
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/07(土) 02:58:55.94 ID:J4gH6Lh9o
なんちゅう過保護ww
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:13:37.52 ID:ruxruOyg0
>>280 の者です
ペンデックスが何とかできそうなので書けるとこまで書かせてください

本編+おまけで14レスお借りします
・超窒素禁書
・普通の小説に近い形式
・今回若干暗いです

>>304 ご指摘ありがとうございます
sagaは盲点でした
コロすとか無いから油断してたよ……
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:14:40.73 ID:ruxruOyg0

「ん? あの超後姿は……」

七月二〇日、午前九時。

隠れ家のある第五学区にて、どこかで見たような少女が前方を歩いていた。
「少女」とはいえ絹旗よりは年上、ごくシンプルなTシャツとジャージのズボン(ピンク)で均整の取れたスタイルを覆っている。
ちなみに絹旗自身は大量のビニール袋(中身の八割が食料)を両手に持った主婦的スタイルである。
インデックスとの作戦会議にも疲れ、小さな口に吸い込まれた備蓄を買い足しに出たのだ。

「滝壺さんっ! こんな所で何を?」

「きぬはた」

滝壺理后。
「アイテム」の同僚にして組織の核を担う大能力者である。
ぼーっと振り返る挙動、微妙に焦点の合わない瞳からはとても窺い知れないのだが。

「大分前に置き忘れた本を取りに行くの。きぬはたこそ、凄い荷物だね」

「あ、っあー、近くの『場所』の買い置きを超補充しに行くんですよ! 滝壺さんが忘れ物したのもそこでしょう? ついでですから私が取ってきますよ!」

「そう? ありがとう」

拙い予感がしてカマを掛けてみたが、大当たりだったようだ。
先手を打っておいて良かった。
時間を確認する振りをして携帯に目を遣る。
インデックスの「歩く教会」にこっそり留めてきたクリップ状のGPS発信機は、今もしっかり隠れ家の場所にあるようだ。

「でも」

と、何とか遣り過ごせた安堵は不意に遮られた。

「――北北東から電波が来ない」

「は?」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:15:30.25 ID:ruxruOyg0

北北東――隠れ家の方向のAIM拡散力場に、不自然な空白地帯がある。
滝壺の話を纏めるとそういうことだった。

「だから、私も様子を見に行く」

インデックスの位置は、隠れ家から動いていない。

絹旗はインデックスに、室内に潜んでいるようには言わなかった。
一年も一人で逃げ続けたというのである、非常時の判断はインデックス自身に任せる方が妥当だ。
発信機もインデックスが移動した場合に助けに入るためのもの。
ただ話によれば追跡者は見境の無い相手ではない――周囲の建物や無関係の人間は極力巻き込まない――らしい。
何か起こるまでは留まった方が安全だろう、というのが先程話し合った際の合意だった。

「分かりました、超急ぎましょう」

空白ができたのは今さっき、まるで何かを避けるように急激に拡がったという。
中心地は隠れ家、ではなく微妙にずれた地点だ。

「誰かが何かしたなら、とっ捕まえてやります」

滝壺を遠ざけるために問答する時間は無い。
荷物をうち捨て、二人は音も無く駆け出した。

大学生向けの単身用集合住宅、その中の一室が件の隠れ家である。
辺りは眠りに呑まれたように静まっている。
棟一つだけでなく近辺一帯が、だ。
大学の講義時間であることを考慮に入れても、明確な異常。

「確認しますが、中心にもAIM拡散力場は超観測されないんですよね?」

こくり、と滝壺が頷く。
つまりこれを引き起こしているのは能力者ではない。

「滝壺さんはここで待機してください。私が合図するか、……異変が感じられたら、麦野に連絡を」

「分かった。無理しないでね」

常に携帯している拳銃を渡し、ビルの陰の方へと促す。
滝壺ならば、万が一のことがあってもAIMの変化から事態を察知し、離脱することができるだろう。

「きぬはた。詳しいことは分からないし私は前線には出れないけど。私はきぬはたを応援してる」

去り際に、絹旗の携帯をちらりと見て滝壺が口にした言葉。
絹旗は不敵な笑みだけで返し、隠れ家のある棟へと走り出す。

(鈍いようで……本っ当、超敵わないですね)
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:16:19.83 ID:ruxruOyg0

角を折れ、空白地帯の中心と言われた狭い路地裏に踏み込む。
絹旗は足に力を入れ加速する、までも無かった。

そこにインデックスは居た。
地に伏せていた。
周囲には清掃ロボットが三台。
何故か、「歩く教会」でない白い服。
多分隠れ家に置いていた替えのワンピース。

真っ赤に染まった、背中。

「な、何で、」

「何故? 君が『歩く教会』を脱がせたんだろう?」

声。
路地の先に、「魔術師」が立っていた。

絹旗は、自分とインデックスの境遇を僅かなりとも重ねていたことを自嘲した。
自分と近いのはどう見てもこちらの方だ。
この年齢も近い男からは――慣れ親しんだ同属の匂いが、する。

「は? 散々インデックスを追いかけ回して斬り付けて、超その言い草ですか」

身体中の血液が醒めていく感覚。

「こちらとしても予想外のことだ、本当に余計なことをしてくれたよ。科学の犬が」

絹旗は思考する。
当然絹旗は「歩く教会」を脱がせたりはしていない。

「辺りに人が居ないのもあなたが?」

「本当は君も入れないようにした方が楽だったんだが。後顧の憂いは断っておくべきだろう?」

居場所が探知されたとして、絶対の防御があれば怪我の恐れは無い。
インデックスが「歩く教会」を手放すことは有り得なかったはずだ。

「まあ良い、いずれにせよ君を殺してソレを回収するだけだ」

「ソレだの回収だの、か弱い少女に随分ですね」

だからこそ、GPSだって服の裾に付けて――。
――待て、まさか、インデックスは。

「君にはソレの意義も価値も解らないだろう? ソレの持つ一〇万三〇〇〇冊の重みを知る人間は、そんな甘いことは言わない」

絹旗は、インデックスがここで倒れている理由に、思い当たってしまった。

「超最っ低ですね」

だから絹旗は決めた。
少女を人とも思わないようなこの下衆をぶっ飛ばす。
インデックスは、必ず助ける。
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:17:00.71 ID:ruxruOyg0

「ふん、やる気だな。――Fortis931」

魔術師が呟いた言葉に絹旗は頓着しない。

「潰れろ超バーコード野郎っ!!」

ただ手近にあった清掃ロボットを一台ぶん投げた。
金属の塊は結構な速度をもって魔術師に迫り――、

「炎よ、巨人に苦痛の贈り物を《Kenaz PurisazNaupizGebo》」

ドゴォ!! と、対峙する二人の中間で爆散した。
魔術師の手から放たれた大砲のような炎が直撃したのだ。

(! 魔術とやらの原理は解りませんが、大した出力ですね)

「様子見をしている余裕があるのかい? 」

男が手を振ると、剣のような形に制御された炎が再び出現。
気軽な様子で投げ放たれたそれが小柄な身体を飲み込まんとする、が。

「っりゃああぁぁぁぁ!!」

絹旗は迷わず、腕全体を使って叩き払った。

じゅう、と音ではなく感覚が左腕を灼いている。
炎そのものは壁に弾き飛ばした筈なのに。
絹旗を守る窒素の壁は鉄などの装甲に比べて熱に強いが、魔術師の炎はあまりに高温過ぎたのだ。

(超追撃が来る前に攻め落とす!)

一瞬能力を解除し熱せられた窒素を入れ替えると、絹旗は前方に突進した。

「不可視の鎧か。面妖だな、能力者」

対する男は冷静に迅速に言葉を紡ぐ。

「――その名は炎、その役は剣《IINF IIMS》。顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ《ICR MMBGP》」

業火を塗り固めた巨大な人型、魔女狩りの王。
それの存在と共に、地獄のような熱気が辺りを塗り替えていく。
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:17:44.81 ID:ruxruOyg0

「っ!?」

絹旗は後ろに飛び退いた。
そうせざるを得なかった。
高速で駆け抜ける先の攻撃とは違い、実体まで伴って在り続ける炎。

(突っ込んだら装甲ごと超蒸し焼かれる……っ!)

「――――――――!!」

声無き声を上げて、その体躯からは想像も付かないスピードで巨人が迫る。
追い戻された路地の入り口から清掃ロボットを投擲するも、爆風が僅かに上体を仰け反らせただけだった。

「くっ……!」

絹旗は最後の清掃ロボットを引っ掴むと、盾のように構えて駆け出した。
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:18:16.12 ID:ruxruOyg0

魔術師は魔女狩りの王の向こう側を油断無く眺めていた。
赤黒く蠢く芯と炎の輝きに阻まれ完全には見通せないが、しかし勝負は決まったようなものだ。
能力者の女は単なる鉄塊を持って突っ込んでくる。
それは最早やぶれかぶれの行動にしか見えなかった。

近距離から投げられた機械が魔女狩りの王の前面で破裂している。
一瞬動きが止まる、それだけ。

「ふん、アレを横から掻っ攫った罪を――」

その呟きの後半は一体何だったか。

ボッ!! と。
魔女狩りの王の横腹が、喰い破られたように丸く削れた。

勝負は決まったようなものだと、彼は確かにそう思っていたのだ。
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:18:53.38 ID:ruxruOyg0

投げつけたのは自身の弱点を補うために常備している缶。
高温により破裂し、撒き散らされた液体――液体窒素が急激に気化し充満する。
その一瞬、巨人の脇に空いた「不燃地帯」を絹旗は駆け抜ける。

「っああぁぁぁあぁぁ!!」

正直、魔術などという手段で作られた炎がこれで削れるかは賭けだった。
水の中でさえ燃焼する「モノ」である可能性もあったのだから。
しかし絹旗は躊躇わない。
即座に始まる修復のラグを突いて、絹旗は業火を突破する。

瞬間、能力を解除、再展開。
新鮮な窒素を纏い魔術師に肉薄。

「――吸血殺しの紅十字《Squeamish Bloody Rood》ッ!!」

ギロチンのごとく迫る二本の炎。
身体を落とし大きく右腕で弾く。
低い姿勢から見上げた男の顔は、年相応に無防備だった。

「超砕けろっ!!!」

ゴッシャアァァァァ!!!! と。
鉄をも引き千切る拳が鳩尾ごと魔術師を吹き飛ばした。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:19:22.69 ID:ruxruOyg0

魔術師が気を失うと同時に背後に迫っていた炎は消滅した。
地面を五メートルは滑りやっと静止した相手を見、絹旗は眉を顰める。
殺意を向けてきたのだからここで止めを刺すのが賢明なのだが。

「こいつ、私じゃなくてインデックスの敵なんですよね……」

インデックス自身の意向が知れないため、何となく殺してしまうのは躊躇われた。
再び向かってこられても困るので結局両足は叩き折ったが。

「……インデックス」

清掃ロボットが無くなったことで、じわりと地面に血が広がっている。
多分「歩く教会」は隠れ家の中だ。
わざわざ何の足しにもならない服に着替えて、そしてきっと故意に、追っ手に姿を見せたのだ。

「きぬはた」

少しだけ舌っ足らずな呼び声は重傷の少女のものではない。

「……滝壺さん」

「治まったみたいだから、来た。その子を病院に連れて行こう?」

「病院は、拙いんです」

絹旗は学園都市の、暗部の恐ろしさを知っている。
外からの侵入者であるインデックスを、たとえ裏稼業の病院であっても預けるのは危険だ。
最も、敵の魔術師含め何らかの意図で見て見ぬ振りをされている可能性もある。
現時点ではその判断ができないのだ。
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:20:26.21 ID:ruxruOyg0

「ん……誰、っ?」

か細く怯えた声にはっと振り向いた。
薄く目を開けたインデックスは、痛みよりも知らない人が居ることに警戒している。

「大丈夫、です。この人は私の超仲間ですから」

小さな戸惑いの後、頷くインデックス。

「インデックス。学園都市の病院には、あなたを連れていけません。だから……あなたの知識で、怪我を治せませんか」

「方法は……あるの。でも、できる人が、居ない」

「っ、私にはできませんか!?」

銀の頭がふるりと横に揺れた。

「駄目。……人工的な、物でもね。才能が、能力がある人には、使えないの」

「どうして!!」

「そういう風に……なってるから。魔術は、才能が無い人にしか、無理なんだよ」

ばし、と壁を殴りつける。
絹旗は小さな肩を震わせ床を見つめる。

インデックスが怪我を負ったのは自分のせいなのだ。
自分に迷惑を掛けまいと隠れ家を出ようとして、服に付けられたGPS発信機に気付いたのだろう。
意外と聡い気のある少女は知識は無くとも意図を察したのだ。
その発信機がどうしても外れないとかそんなどうしようもない理由で、「歩く教会」を脱いだに違いないのだ。

「歩く教会」の位置を探知しても無駄だと思わせるため、敵に姿を晒してまで。

絶対助けると決めたのに。
絹旗には何もできない。

「きぬはた。大丈夫。私が何とかする」

救いの声は、今まで黙って聞いていた滝壺のものだった。
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:20:53.92 ID:ruxruOyg0

AIM拡散力場の隙間を縫って学区内の別の隠れ家に移動した。
インデックスは揺らさないように絹旗が抱く。
滝壺がルートの指示を出す他は三人とも無言だった。

ベッドの上に力の抜けた身体を横たえる。
華奢な背中からは今も血が流れ、ゆっくりとマットに染みていく。

「、う……」

漏れる声が絹旗の心臓を刺す。

「……それで滝壺さん、どうすれば」

「うん。インデックスはこの怪我を治す方法を知ってる。でもインデックスにも能力者にも、その方法は使えない。ここまで合ってるかな」

ふるりと頷くインデックス。

「なら、私の能力できぬはたの『自分だけの現実』を押さえ込む。一時的にだけど能力者じゃなくなれるよ」

「そんなことできるんですか!?」

絹旗の認識では、滝壺の能力はAIM拡散力場の認識と追跡――知覚に特化した物だ。
現に「アイテム」の仕事でも能動的に敵に働きかけるところは見たことが無かった。

「昔、そういう実験をしたことがあるから。相手に抵抗されたら無理だから普段はやらない」

「凄い……滝壺さん超凄いです」

「駄目、大丈夫って……保障が無いよ。 能力者が使うと、身体が、壊れちゃうの!」

声を張り上げたインデックスは、怪我に障ったのかうぅ、と呻いた。
それを見て、いや見るまでもなく絹旗の心は決まっていた。

「……その方法でいきましょう」

「っ、駄目なんだよ!」

インデックスの静止を無視して絹旗と滝壺は頷き合う。

滝壺の手には小さく薄いプラスチックケース。
それを見て絹旗ははっとした。
滝壺が能力を使用するということは、身体を蝕む「体晶」を摂取するのだ。
しかし逡巡する間に、滝壺は気負わずその粉末を口にした。
瞳にぴしりと力が宿る。

「大丈夫。いくよ、きぬはた」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:21:40.78 ID:ruxruOyg0

滝壺は絹旗の手を取り、目を閉じる。
途端、絹旗の脳は引っ掛かれるような気持ち悪さに満たされる。

「う、ぅああぁぁっぁぁ!!」

似たような感覚を過去にも味わったことがある。
人格を、何もかも、踏み荒らされる心地。

「頑張って、力、抜いて」

「あ、ぁあああぁぁ……」

滝壺の顔にも脂汗が浮いている。
それが流れるのを見て、絹旗はただ耐えた。

「もう少し、これ、で」

どれだけそうしていたか、それすら考えられなくなった頃。
かくん、と苦痛が消え奇妙な喪失感が絹旗を襲う。

「きぬはた、能力は使える?」

絹旗は身体の周りに防壁を展開しようとして、――いつも傍にあった窒素の存在を感知できないことに驚いた。

「超使えなくなってますね」

「ごめん、多分そう長くは保たないけど」

滝壺の顔に流れる汗は止まらない。
今も能力を行使し続けているのだ。

「いえ、どんなに感謝しても足りないです。……インデックス」

方法を、と問いかける眼にインデックスは首を激しく振った。

「っはぁ、はぁ……駄目、なんだよ……っ!?」

さらに流れ出る血液。
遂にインデックスの意識は再び闇に呑まれ――、

「――警告、第二章第六節。出血による生命力の流出が一定量を超えたため、強制的に『自動書記』で覚醒めます」

透明に透明を重ねた視線が周囲を睥睨する。
魔道図書館の「セキュリティ」が、現世に浮かび上がる。
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:22:17.49 ID:ruxruOyg0

おまえは何だ、とか「インデックス」はどうなったのか、とか余計なことは誰も訊かなかった。
「これ」もインデックスを助けようと――少なくとも生命を維持しようとしていることは理解できる。
何より、二重の意味で時間が無いのだ。

「では超手早く方法を説明してください」

絹旗と滝壺は指示に沿って部屋の中を整える。
インデックス自身さえ怪我の痛みも無いかのように床に血で紋様を刻んでいく。
程無くして準備が完成したらしい部屋の中心に、絹旗とインデックスは座り込んだ。

「天使を降臨ろして神殿を作ります。私の後に続き、唱えてください」

インデックスの喉から放たれる何処の言葉とも知れない韻律に、絹旗は必死で追従した。
脇にセットされたぬいぐるみ(麦野の)があろうことか自分と同じように歌いだすが、音をなぞる事だけに集中する。
意識が拡散していくような錯覚に囚われる。

「思い浮かべなさい! 金色の天使、体格は子供、二枚の羽を持つ美しい天使の姿!」

天使なんて映画に出てくる紛い物しか知らない。
プラスチックの翼を接着剤で服に留めて、後から照明を当てたようなのしか。
それでも無理矢理想像し、空想し、夢想した天使は、――柔らかい微笑を浮かべた修道女の姿をしていた。

ゆるりと正体の無い気配が収束する。
しかし、そこまでだった。
それは静かに渦巻きながら辺りを漂っている。

「……、カタチの固定化には、失敗。唱えなさい。もう一言で終わります」

失敗、との言に不安を覚えたものの、今はインデックスを信じるしか道は無い。
一言というよりは一節、終結部に向かう音の流れを無心に綴る。

何が起こったのかも解らない。
ただ程無く、張り詰めた空気がゆるりとほどけていった。

「――生命力の補充に伴い、生命の危機の回避を確認。『自動書記』を休眠します」

無感動な声と共に、少女達は三者三様に崩れ落ちた。
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:23:00.04 ID:ruxruOyg0

一番に目覚めたのは絹旗だった。
「自分だけの現実」に介入され専門外の魔術に触れたとはいえ、普段前衛で戦っている分身体には自身がある。
能力も元に戻っているようで、体晶の副作用に震える滝壺と未だ体力の戻りきらないインデックスを難なくベッドに運ぶことができた。
自身もソファに横たわりタオルケットをばさりとかぶる。
窓の外の光は赤く、室内は少し冷えた。

(何とかインデックスは持ち直したようですね。ですが……)

心臓は重たいままだった。
インデックスが斬られたのは、自分が心優しい修道女の性格を知りながら、不用意なことをしたから。
滝壺が体晶を使ったのは、自分が巻き込んだから。

インデックスを本気で助けたいなら立場なんて捨てて付きっ切りで護衛すれば良かった。
滝壺を苦しめたくないならインデックスを見捨てれば良かった。

何も選べず、結局皆に辛い思いをさせた。

「私、全部中途半端で、本っ当に超最低です……」

鮮やかな夕陽に染まる部屋で、絹旗は蹲っていた。
これから夜が来る。
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:23:42.24 ID:ruxruOyg0
おまけ:NGシーン

ペン「思い浮かべなさい! 金色の天使!」

絹旗(天使……超天使……)ウーン

垣根(金)「」ドヤッ

絹旗「誰!?」

滝壺「未来から電波が来てる……」


書いてから気付いたけどvs絹旗の時の垣根は羽根生えてなかったな
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/07(土) 23:24:26.19 ID:ruxruOyg0
以上です

ペース配分の都合上ステイルの詠唱を省略しちゃったことが心残り
本名を名乗りさえせず沈みましたがステイル大好きです

読んでくれた人ありがとう!
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 00:02:23.27 ID:tlz8jVZDO

金の垣根か……キモいな

4レスほどもらいます
百合子注意
レベル5小学生
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/08(日) 00:03:04.25 ID:tlz8jVZDO




百合子「なァ木原くン」チョイチョイ

木原「今は忙しいんだ垣根にでも遊んでもらえ」カタカタ

百合子「ンだよさっきゲームやってたの見たぞ俺!」

木原「あれは遊びじゃねぇよ。脳開発のための資料だ」

百合子「ぐっ。でも垣根となンか遊びたくねェよ……アイツなンか最近キメェし」

木原「垣根がキモいのはいつものことだろうが」

百合子「益々キメェンだよ。なンか能力検査の着替えのときとかチラチラ見てくるし」ムスッ

木原「……」

百合子「この間はゴミ捨て場でコソコソなンか拾って服に隠してニヤニヤしながら走って行ったしよォ」

木原(あのガキもそんな歳か)チッ

木原「わぁったわぁった。とりあえず垣根とオマエの着替えは別にしてやる」

百合子「ンなこと言ってンじゃねェよ!」

木原「あぁん?だから今は忙しいっつったろクソガキ」

百合子「……そォかよ」ショボン

木原「……あと一時間で目処はつくから、それまで待ってろ」

百合子「お、おう!」パァ

――――――


百合子「」フンフン

百合子「」コポコポ


417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/08(日) 00:03:55.63 ID:tlz8jVZDO




百合子「」サラサラ

百合子「」ジャリジャリ

百合子「――ふゥ」

麦野「なにやってんだ第一位」ヒョコッ

百合子「うひゃゥ!?」ビクゥッ

麦野「っなによそんな驚くことないでしょ」

百合子「……ンだよオマエか」

麦野「私じゃ不満かよ。何?コーヒー?」

百合子「いやむしろ垣根じゃなくて良かった。……ン。コーヒー、のつもり」

麦野「(どんだけ垣根嫌われてんのよ)…へぇアンタが珍しいわね。いつも缶コーヒーのくせに」

百合子「……オマエもいるか」

麦野「んー、いらない。私コーヒー飲めないのよ」

百合子「はァン?ガキだな」ハッ

麦野「……本当のガキに言われたくないかにゃーん。それに知ってる?コーヒー飲むと胸が成長しなくなるのよ」

百合子「えっ」

麦野「私はもうブラしてるしぃ?来年からは中学生だからもっと大きくなると思うけど」

麦野「アンタは……」ジッ

百合子「……」ガリーンペターン

麦野「一生その体型かもしれないわね」ププッ

百合子「っ」カァッ

百合子「うっせェ![ピザ]!」

麦野「あんだと……?」ビキッ

百合子「オマエなンて胸だけじゃなくて脚とか[ピザ][ピザ]じゃねェか!!」

麦野「」ビキッビキッ

ガラッ

垣根「おいお前ら何してんだよ」ヒョコッ

麦野「垣根か……」ユラーン

垣根「う、うぇ!?何だよ!?」

百合子「オイ垣根ェ……オマエは麦野の体型のことどォ思うンだァ?」

垣根「へ!?」

麦野「正直に答えろよ」プルン

垣根(……おっぱいでけぇ)

垣根「」ハッ

垣根「し、知らねェよ![ピザ]女!おっぱい人間!!」

麦野「……はぁーん?それがテメェの本音かにゃーん?」ビキキッピキッ

垣根「え」

麦野「覚悟は出来てんだろうなぁ?」ニマァ



418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/08(日) 00:04:51.22 ID:tlz8jVZDO



ギャアアアアッオニババァッ
マテゴラァアア!
ダ、ダークマタァーッ
テメェノ フカンゼンナ ノウリョクナンテ カァンケイネェンダヨォ!

百合子「……」

百合子「……おっきくなるもン」ボソッ

百合子「あ、コーヒー冷めちまう」

テッテッ


―――――


ガチャ

百合子「木原くン。終わったァ?」

木原「おーう。あとちょっとだからそこのソファーで待ってろクソガキ」

百合子「ン」テトテト

ポスンッ

百合子「」ハフゥ

カチャカチャ

カタカタカタ

カチカチ

百合子(ンー……ちょっと疲れたなァ)ウトウト

百合子(アイツらのせェだ……)ウトウト

百合子(あ。コーヒーこぼれちまう……)ウトウト

百合子(ンー、う)

百合子()スピー


カチカチ

カタカタカタ

カチャカチャ

カタカタカタ

カチカチ

ッターン!

木原「オイクソガ、キ」クルッ

木原「……って寝てやがんのかよ」

木原「ったくこれだからガキは」ハァ

木原「……んあ?」

木原「んだこれコーヒー?」

木原「飲むために持ってきたのか」

木原「……」フム

木原「」ゴクッ

木原「まっず」

419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/08(日) 00:06:15.07 ID:tlz8jVZDO



―――――


百合子(――)

百合子(――ン)

百合子「あっ」パチッ

木原「おう起きたかクソガキ」

百合子「俺寝て……」

木原「ぐーすかぴーすかな」

百合子「ンな言い方……ってあれコーヒーは……」

木原「あれなら俺が飲んじまったぞ」

百合子「え、木原くンが?」

木原「あぁ散々急がせたくせに寝やがったことに対する俺の精神的疲労の慰謝料代わりにな」

百合子「うぐっ」

木原「まぁ味は――」

百合子「ど、どうだった!?」キラキラ

木原「――……あー、まぁ及第点だ」

百合子「ンだよそれ!?」
木原「今度俺が旨いコーヒーのいれかたを教えてやる」

百合子「えっ……」

木原「だから――あー、その」

百合子「じゃ、じゃあ今から!今から給湯室いこォ!」グイッ

木原「あっちょっと引っ張んなクソ!?」

百合子「なァなァはやく!」グイグイ

木原「わぁったから引っ張んな!!」

百合子(……木原くンに教えてもらえば木原くンが好きな味になるもンな)グイグイ

木原「だからオイクソガキ!!」

百合子「早く早く!」キラキラ



おわり
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 00:06:41.14 ID:tlz8jVZDO
おわり
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/01/08(日) 00:11:55.58 ID:FzFEhUgSo

やだ、この子かわいい
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 01:35:49.90 ID:RQjU4g/IO

キュンキュンしちゃう
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/08(日) 09:34:23.98 ID:k9xgj41AO
やだめんこい

絹禁もいいなー
麦のん対神裂を幻視した
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/08(日) 09:59:55.98 ID:qytNbGAAO
>>423
こっから先は18歳未満お断りですねわかります
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 10:07:41.07 ID:2ao45Ta7o
神裂「うるっせえんだよ!!クソ年増があああああ!!」
麦野「こっちの台詞だ、アバズレがああああ!」

確かに18禁だな
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 12:59:43.23 ID:jnPfjwwIO
>>425
おいそっちにめちゃ切れ味よさそうなワイヤーと極太のビーム飛んでったが大丈夫か?
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/08(日) 13:56:38.34 ID:TvuIsztzo
>>413

魔術って、もし滝壺でAIM拡散力場をなくしても、元々の脳の構造が違うから使えないんじゃない。
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/09(月) 01:05:18.12 ID:H9TkV7o3o
>>427
こまけぇことは(ry
無能力者でも反動は出るとか書かれているしな
天然原石に魔法が使えるかどうかが分かればスッキリする問題だと思うんだけど
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 01:25:57.92 ID:70njYROAO
>>428
姫神が念願の魔法使いになるのか!
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 02:03:46.85 ID:spbjGJvIO
>>429
小萌「伏線は全て回収済みなのですー」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/09(月) 07:33:08.04 ID:bx5m3VNoo
>>427
能力開発したら脳の構造までかわんのか
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 08:08:11.77 ID:MoGvygjIO
>>431
脳の構造っていうか、身体の回路が変わるんじゃなかったっけ?
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 08:37:55.40 ID:IVtWtQUIO
突然だが、ラビットって完結したのか?
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 08:51:18.39 ID:S99pX3wHo
してない、ってかオススメスレで聞けよ
その質問何回も出てるって言われるだろうけど
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 08:56:14.83 ID:1An0PH8qo
信者が定期的に話題作りしてんだよ

ほっとけ
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 08:56:27.02 ID:IVtWtQUIO
マジか、すまんかった
437 :とある小さな…… [sage]:2012/01/09(月) 09:12:19.09 ID:IVtWtQUIO
お詫びってワケじゃないが、小ネタを。




一方通行「……」

打ち止め「……ダメ、かな?ってミサカはミサカはお願いしてみる」ウワメヅカイ

一方通行「ダメだ」

打ち止め「でもでも、外はすっごく寒いし今戻したら死んじゃうんだよ? ってミサカはミサカは今年一番の冷え込みを危惧したり」

一方通行「ダメったらダメだ」

打ち止め「う〜でもでも……」

一方通行「しつけェぞクソガキ。第一、そんな……」



「チッ!」


一方通行「意味不明な謎生物なんぞ飼えるワケねェってかホント未知の生物だぞオイ?! なんだそれ!?」

打ち止め「でもなんだかすっごく貴方に似てるよ? ってミサカはミサカはこのアクたんを掲げてみたり!」

一方通行「俺に似てrってなんだアクたんって、おいなんだアクたんって」

打ち止め「この子の名前〜! ってミサカはミサカは貴方をミニマム化したかのようなこの子を撫でてみたり!」ナデナデ


アクたん「チッ!」

一方通行「しかも鳴き声が舌打ちっぽいてなんだよ……」



別に続かない
どんな生物か気になる人はぷちますで検索すると幸せになるよ
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 10:18:45.24 ID:70njYROAO
ラビットがまったくわからんが即興で1レス

上条「ラビットってなんた?」

浜面「いくら俺でもウサギって事くらい…」

一方「あァ?」

上条「ラビットって一方通行だったのか」

浜面「一方通行のバニー姿…股間が萎えるな」

一方「…」カチッ(ここから先はR18禁だこのやろゥ!)



ステイル「ラビット…兎の足は儀式に使うけどね」

インデックス「ウサギは食べた事がないんだよ」

神裂「ラビット関根ですね」

ステイン『えっ?』



食峰「ラビット…ウサギって可愛いわよねぇ」

美琴「ゲコ太の方が可愛いわよ、ラビットねえ?」

麦野「カマキリ拳法でしょ」

みさきっちゃん『えっ?』



おわり
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 11:15:43.39 ID:PYErY7jSO
>>438
むぎのん何故ラビットでカマキリ想像したwwww
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/09(月) 11:27:24.26 ID:lnowkLhmo
むぎのんワロタwwww
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage saga]:2012/01/09(月) 11:43:29.54 ID:lg3N01rUo
>>438
カマキリネタがわかる奴にはわかるだろ


黒子「……」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:49:22.72 ID:uz6LAyRDO
コネタというか中途半端に1、2レスもらいます
とある×スペック
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:51:30.31 ID:uz6LAyRDO

――パチン


「……噂通り変わったSPECだね。いや能力者って言うんだっけ」

一方通行「あァ?」

いきなり現れた少年に眉を潜めた。
地面に転がっているスキルアウトを足蹴にすると、少年に顔を向ける。

一方通行(ンだコイツ……どこから現れやがった)

空間移動能力者か?
真っ先にその考えが頭に浮かぶ。
だが、とすぐにその考えを打ち消した。
空間移動系、しかも自分を転移できるほどの能力者なんて――数人、しかも自分が把握している以外ではいなかったはずだ。
ほんの最近学園都市に来たという可能性もあるが、見たところ少年の年齢は自分と同じ、もしくは少し上。
そうなってから能力開発を受けにくるというのも考えにくい。
では空間移動以外の能力であるか――、原石。
上条当麻。連鎖的にある男の顔が出てきて、慌てて首を振った。

少年の黒で固めた服装に過去の自分を思い出して軽く舌打ちをすると、

一方通行「誰だオマエ」

一十一「一十一(ニノマエジュウイチ)だよ。オニーサン」

少年はにっこりと笑ってみせた。

一方通行(……オニーサン、な)

少年の外見と自分を呼ぶ呼称に多少の違和感を感じつつも、その顔から視線は外さない。

一十一「オニーサンに聞きたいことがあってさ」

一方通行「……」

うっせェよ。
とそのまま彼を放って行ってしまいたいところであったが、不確定要素が多すぎて迂闊に行動することができない。
下手な挑発などもっての他。
少年の様子に目を凝らしつつ、切っていた電極のスイッチに手をかける。

一方通行「ンだよ」

自分に恨みを持っている人間であった場合は打ち止めや妹達に被害が及ばないかどうかをまず判断しなくてはならない。
そのための材料がまず必要であった。
何せ相手の能力もわからない。
結標のような能力ならば捩じ伏せるのに問題はないが、相手が自分の弱点を知ってるとなると厄介であるし――どちらにせよ、油断をしていいわけはない。
指に神経を送りながら、少年の言葉を待った。

一十一「食蜂って女、知らない?」

一方通行「知らねェ」

小さく肩を落とした。
どうやら自分とは関係がないらしい。
しかしその態度が気にいらなかったのか、少年は不満そうに眉尻を上げた。


444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:52:10.84 ID:uz6LAyRDO



一十一「本当に? キミって第一位なんでしょ?」

一方通行「……それがどォした」

一十一「第一位なら知ってると思ったんだよ。だって学園都市のトップでしょ?」

一方通行「……」

一十一「ふぅん。でも困ったな。……心理掌握って本当に知らない?」

一方通行(――――)カチッ

一方通行「……知らねェな」

一十一「そっか。じゃあいいや」


――パチン


消えた。
一方通行は軽く目を見張る。

一方通行(空間が……ずれたよォな……なンだ?)

多次元に干渉した――といったものとはまた違う。
流れが途切れたような、例えるなら決して混じりあわない空間同士が接触したかのような。

プルルル

携帯電話の震動にハッとする。
ズボンの後ろポケットに手を入れた。

一方通行「……クソガキか」

『あ!もしもしあなた?ってミサカはミサカは電話越しにはしゃいでみたり!』

一方通行「キンキンうっせェ」

『ひ、ひどい!まぁいいやってミサカはミサカはあなたのそんな態度にはすっかり馴れていることを示してみる』

『そうじゃなくて、あなたにお客様が来てるの!』

一方通行「客ゥ?」

嫌な予感がした。

『第五位って言えばわかるからって!ってミサカは綺麗なお姉さんとあなたの関係を疑ってみたり』


続けない

445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:55:00.60 ID:uz6LAyRDO
おわり
すまんこ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 13:58:34.97 ID:70njYROAO

一十一(ニノマエ)もチートなんだよな
でも一十一のSPECじゃ一方通行には通じない気もする
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 14:18:45.40 ID:uz6LAyRDO
>>446バトルだと一方通行が電極入れるのが先かニノマエが指を鳴らすのが先かになる気がする
時止めのような現象は起こせるだろうがニノマエに大した攻撃手段ないし

猫が好きだけど嫌われているコンビで美琴と会わせたかったんだが、スペックとのクロスでほのぼのは俺には敷居が高かった
>>444の打ち止めの台詞が最後ミサカは〜になってた
ミサカはミサカは〜だなすいません
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 14:47:08.12 ID:70njYROAO
>>447
電極入れる前ならニノマエだろう
だが電極入れた後ならベクトル操作は破れないだろう
ニノマエのSPECが時間停止なら勝てるかもしれんが違うしなあ

佐天「SPEC、かぁ…」
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/01/09(月) 15:20:47.42 ID:Dih6EsUV0
>>448ベクトル操作は演算が必要だから微妙じゃないか?
ただ反射膜みたいな常時展開ものが破れない

とここまで書いたがスレチかスマソ
投下が去年より減っているのは禁書の廃れということだろうか
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:03:56.00 ID:Agw7uH1IO
何レスかもらいます
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:04:21.97 ID:Agw7uH1IO
〜学生寮〜

上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふーん♪」

上条「インデックスー朝ごはんできたぞー」

インデックス「んー」モゾモゾ

上条「どうした?具合悪いのか?」

インデックス「だ、大丈夫……」モグモグ

上条「そ、そうか……」

インデックス「ん、もうお腹いっぱい」

上条「!?」

インデックス「今日はやっぱり体調優れないからじっとしてるんだよ」グッタリ

上条「そ、そうか……じゃあ、俺はもう学校行くな」

ガチャ、バタン

上条(インデックスのやつ、どうしたんだろう……今日は学校終わったら早めに帰るか)タッタッタッ

上条「……ん?…!おーいビリビリー!」

美琴「あん?」ギロッ

上条「夕方もそうだけど、朝もよく会うよなー俺ら」アハハノハー

美琴「あのさー、気安く話し掛けないでくれる?こっちは急いでんの」

上条「あ、うえ?」

美琴「ナニ気持ち悪い声出してんのよ、喋んないで。あと、目障りだから消えて」

上条「あ、ちょ……先行っちまった…」

上条「あいつ、いつもなら『私の名前は御坂美琴!ビリビリじゃないって言ってんでしょ!いい加減覚えろ!』とか言ってレールガンぶっ放してくるのに…」

上条「なんか嫌なことでもあったのかな?」

上条「………次会ったときにでも聞いてみるか」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:05:06.40 ID:Agw7uH1IO
〜とある高校〜

上条「おはよーっす」

吹寄「あ、上条クン!おはよーっ!」ダキッ

上条「どぅわ!?」

吹寄「会いたかったよー!」スリスリ

上条「え、ナニナニ!?俺なんか悪いことした!?」

上条(っていうかッ!)

上条(や、柔らかいモノが!)ムニュン

青ピ「相変わらず、カミやんは吹寄ちゃんに好かれとるなー」
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:05:49.21 ID:Agw7uH1IO
上条「え、は?相変わらずってどういう…!?」

女子1「キャー青髪くううううん!こっち向いてーーー!」
女子2「いやーーん私だけを、私だけを見てええええ!」
女子3「青髪ピアス様ーーーーー!」

青髪「全く、今日ボクの周りにいてもいいのんは苗字が『あ』から『そ』までの女の子だけやっちゅうのに……」ヤレヤレ

上条「青髪がモテてる……だと……!?」

上条「お、おおおおおお、おい土御門!」

土御門「なんだにゃーカミやん?………ったく、舞夏のヤツ、俺に罵詈雑言を浴びせやがって……なんであんなうざったい妹が居るんだか……やっぱ年上!姉!そうだろう?カミやんもそうおもうよな?」

上条「ッ!?」

上条「わ、わけがわからないよ……」
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:06:23.58 ID:Agw7uH1IO
上条「……あ!おーい姫神!た、助けてくr……」

男子1「姫神さん!僕の愛を受け取ってくれ!」
男子2「どけキサマ!このラブレターを、どうかお手に取ってください!」
男子3「『とある高校』No.1の美人の姫神様!ボクと付き合ってくださいッ!」

姫神「ウフフ、アハハ!毎日が輝いてる!世界が私に微笑んでる!ウフフ、アハハ!!」ランランルー♪ランランルー♪

上条「……な、なんだか魔道書の原典でも見たような気分だ……いや見たことないけど。」フラフラ

ガララッ

青ピ「ん?誰か来たで」

神裂「ふぇぇ……てんこうせいのかんざきかおりだよぉ……」(ロリッ

上条「……!」

ステイル「転校生のステイル=マグヌスだ。得意分野は水のルーン。好きなタイプはオリアナ=トムソン」

上条「……!……!」

一方「転校生の一方通行だァ!皆、シクヨロだぜェ!」ボンキュッボン

上条「……!……!……!」(クチパクパク
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:07:05.06 ID:Agw7uH1IO
浜面「転校生の浜面だ!よろしくな、お嬢ちゃんたち!」(イケメンスマイルキラーン!

上条(アニメでイケメン補正かかってたからあんまし違和感無いな)バキッ!

浜面「ちょっ、なんで殴r…ぐふぇ!」ドサッ

ガララッ

小萌「はーいみなさん席に着きやがれーなのですよー。今日最初の授業はバケガクの……」

上条「ああ!た、頼みの綱!小萌先s…」

小萌「授業なのですy……」ガンッ!

小萌「んー、やっぱり教室の出入り口は私にとっては小さすぎるのですー。今度校長先生にでも頼み込んで工事してもらいましょう」ムキムキッガチムチッ!!

ズーーーーーーーーン

上条「な、なななななな」(アングリ

上条「う、うわああああああ!!」
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:07:50.21 ID:Agw7uH1IO
上条「うわああああああ!!」

ガバッ!!

上条「ハァ、ハァ…………」

上条「ゆ、夢か…………」

上条「みんなの特徴が真逆に………いつもみんなにはその特徴をどうにかしてほしいと思ってきたけど………」

インデックス「早く早く!朝ごはん待ちきれないんだよ!」ガブッ!!

上条「まあ、下手に直してあんなことになるくらいなら、今のままでもいいかな!」

メインヒロインに頭を噛み付かれながら朝食を作る上条当麻は、不幸な毎日の「幸せさ」を、実感したのだった。
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:08:34.41 ID:Agw7uH1IO
おわり
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:18:47.88 ID:4KDLyHeDO

青ピが報われてると何か嬉しい、が調子こきやがってもげろ
デレ吹寄は破壊力凄まじいな
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 18:35:36.39 ID:70njYROAO

おのれ魔術…え、違う?
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:49:23.04 ID:jzxnXd2IO

美琴が普段とそんなに変わらないような
お嬢様→不良かと思ったけど元々美琴はお嬢様っぽくないし…うーん
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:56:01.85 ID:uz6LAyRDO
上条好き→上条嫌いじゃねぇの?
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:57:40.70 ID:Agw7uH1IO
>>459
それにしようかとも思ったけど小ネタで終わらせるつもりだったからw

>>460
美琴ちゃんは上条さんを「大好き」って特徴にしておいた
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/09(月) 18:57:46.02 ID:43pcyF9oo
好きだけどツンツンしちゃう→嫌いだけど表面上穏やかで優しく接してくれる

こんくらいの反転が欲しいな。他が他だけに
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 19:04:53.10 ID:jzxnXd2IO
ああやっぱそれでいいのかw
でもそれだとオチは魔術師のせいにした方がよかった気がする
夢オチだと上条さんは普段の美琴を自分のこと大好きだって特徴づけてることになるし
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 19:08:22.22 ID:1An0PH8qo
だなー
逆に御使堕しのときの乙姫美琴にして
誰だてめえ!!!みたいな対応が正しい
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [saga]:2012/01/09(月) 19:48:31.18 ID:L5XT4bVS0
>>280>>399 の者です
度々すみませんが13レスお借りします

・超窒素禁書
・普通の小説に近い形式

>>427 物理的な脳構造よりも、世界の認識の仕方が重要なんだよ! っていうご都合主義です
……絹旗に治療させたかったんですごめんなさい
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:49:27.99 ID:L5XT4bVS0

「ぅ……」

眠りに就いた記憶が無かった。
頭の中がぐるぐると空転しなかなか寝付けなかったはずだが、身体は休息を求めたのだろう。
真っ暗だった部屋はいつの間にか色付いている。

ソファーなんぞに横になっっていたから、寝苦しさに目覚めてしまったようだ。
午前八時三十八分。
携帯のディスプレイを確認し絹旗は身体一杯伸びをする――と、

「ふぁ、んうぅー……っい゛!?」

ばりばりばり! と弾けるような感覚が突如両腕を覆った。

「いっ、痛っ、何ですかこれ超痛いんですけど!」

慌てて腕を確認すると、斑に水ぶくれができている。
カーテンを開けてよくよく見れば腕全体も赤らんでいるし。
思い返せば絹旗は昨日炎を払った時に高熱を受けており、手当てもせずに放っておいたツケが今現れている訳だ。

腕を動かすとびりびりばりばりと痛い。
動かさなくてもひりひり痛い。

「あん、の腐れバーコード……っ! 次に会ったら全身超バッキバキにしてやります!!」

今更ながらに処置をしながら、絹旗は脳裏でシニカルな顔をしやがる魔術師に吼えた。

「ん……、おはよう、なんだよ」

「! おはようございます」

気だるい声は少しだけ顔の赤いインデックス。
まだ休んでいた方が良いだろうに、うっかり起こしてしまった。
ちらりと見遣った滝壺のベッドからは落ち着いた寝息が今も聞こえてくる。

「身体の具合は?」

「ちょっと熱っぽいかも。って、あれ? 私、大怪我してたのに……」

背中に手を遣って傷口を確かめている。
昨日あれだけ冷静に魔術の指揮をしておきながらそれを丸ごと忘れているようだった。
インデックスは何に対してだろう、涙を溜めてふにゃあと顔を歪める。

「治ってる……結局、『私』は絹旗に魔術を使わせちゃったんだね」

「でも超ピンピンしてますよ。私が勝手に聞き出して勝手にやったんですから、インデックスが気に病むことじゃないです」

柔らかい銀の髪にぽふぽふ触れて。
それよりも、と強引に話を打ち切った。

「敵戦力について、ちょーっと超詳しく教えて欲しいのですが」

事によると、昨日の相手とまた対峙するかもしれない。
両足の骨折なんて魔術で治ってしまう可能性が示唆されたのだから。
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:49:59.43 ID:L5XT4bVS0

ぐるりと周囲を見渡す。
七月二十一日、午後七時。
絹旗は一人、第七学区の薄暗がりを歩いている。

「ルーン、ですか……」

聞いたことがない訳ではない。
ただそれはフィクション、それも胡乱な幻想譚の中だけで意味を持つ物だ、この都市の感覚では。

(まぁチョウノウリョクだって一昔前なら空想科学の産物だったんですけどねー)

絹旗は実際にあの炎を見て、あの熱により身体に痕を残しているのだ。
幾何学的な模様の配列で多種の現象が起こせる、そんな突飛な話を努めて飲み込もうとする。
そもそも自身で魔術を発動した経験もあるのだし。

インデックスの解説では、昨日の敵が使っていたのがそのルーンによる魔術。
あらかじめルーンを刻んだ範囲内で特殊な言葉を唱え力を発揮するとか何とか。
また少なくとも昨日の戦闘時には、ルーンを直接壁などに彫るのではなく、大量にコピーしたカードを貼り付けて使用していたらしい。

(範囲が超限定されている、って意味では私の「窒素装甲」にも通じますかね……?)

こちらの見識に無理矢理当て嵌めること自体、間違いなのかもしれないが。
いずれにせよ昨日の男はルーンの範囲外なら敵ではないということだ。
逆に言えば、あらかじめカードをばら撒くことができるなら――。

「何でもない道路だって、奴のテリトリーに超なり得る、と」

基本的に逃げに徹していたというインデックスは、昨日の敵についてしか攻撃方法などを知らなかった。
つまり現状、具体的な警戒ができるのはあの魔術師に対してのみ。
また詳細は不明だがインデックスの背を切り裂いた相手が最低一人。

もう一度辺りを注視する。
視界に小さな紙片は入らないが、さて。
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:50:35.82 ID:L5XT4bVS0

僅かに時間を巻き戻し、午後五時半。
場面は時折揺れる小さな空間、改造されたワゴンの中。
窓にはスモークが掛かり外の様子は判らない。

「ちょっ、絹旗、この包帯どうしたって訳!?」

話し掛けたのはフレンダ=セイヴェルン。
絹旗よりも年上でスレンダーな身体付き、金髪色白脚線美と三拍子揃った少女である。
造りの良い風貌に快活な雰囲気を纏っている。

「この前超しくじりまして。若干痛みますが問題は無いですよ」

「ふーん、まぁ簡単な仕事らしいし平気か」

「そう。大丈夫って言ったからには、任務に支障をきたしたら承知しないからね」

横から挟まれた声は幾分大人びている。
麦野沈利。
同じく絹旗よりも年上、豊かな茶の長髪に淡色のワンピースと落ち着いた風情だが、メリハリの利いたスタイルは隠し切れない。

「結局滝壺が不参加ってことは、能力者相手じゃない訳よね?」

その問いを麦野は肯定した。
潤んだ唇を開き、続ける。

「今回は調子に乗った研究者をぶっ潰すだけ。対象は護衛含め五人、二手に分かれて逃走中でそれぞれ外の連中と落ち合う予定。護衛は非能力者で確定よ」

広げた地図を指しながらの説明に、絹旗とフレンダは目線だけで頷いた。

「というと、私と麦野は超別働ですね」

「そ。私が三人の方に行くから、絹旗は残りをヤって。フレンダは遠隔制御で両方の補助を頼むわ」

「了解ーって訳よ! ばっちり援護するからね!」

麦野が指示し、他が了承の意を示す。
三人に、今ここには居ない滝壺理后を加えたのが「アイテム」の正式構成員である。
うら若き女性のみで活動する彼女達はしかし、不穏分子の抹消を担う暗部の精鋭なのだ。
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:51:32.48 ID:L5XT4bVS0

そんな訳で絹旗は所定の小路の奥に向かいつつ、危険極まりないカードが配置されていないか確かめていた。
周囲に人気は無いがこれは敵の使う魔術(インデックス曰く「人払い《Opila》」)ではない。
例えば路地の入り口の絶妙な位置に立ったティッシュ配りのアルバイト、客引き、そういったものに扮した下部組織の工作によって人の流れが巧妙に操作されているのだ。

「んー、完全にはチェックできませんが、今のところシロですか」

勿論敵の狙いはインデックスなのだが、現在彼女は滝壺と共に息を潜めており、「歩く教会」を着ていないため相手からは居場所が見えないはずだ。
この状況でふらふら外を出歩く絹旗から情報を引き出そうとする可能性はあるだろう。
警戒するに越したことはない。

(と、本業の方も超疎かにはできませんね)

連絡によると二人の標的――研究者と武装した護衛は一般乗用車でこちらに向かっているらしい。
後方支援に回っているフレンダが弾き出した予想到達時間はまではあと二十三分あるが。
絹旗は携帯に目を落とし――、丁度その時、通りから猛スピードの車が突っ込んできた。
ナンバープレートは、標的の、もの。

「っふ、フレンダぁぁあああぁあ!」

拙い、抜けられる――!
絹旗は、咄嗟に横にあった軽自動車をブン投げた。
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:52:03.31 ID:L5XT4bVS0

「……手間を掛けさせてくれましたね」

ビルの狭間、最後の標的の頭を壁に叩き付け、絹旗は呟いた。
思ったより時間を喰ってしまった。

敵が強力だったのではない。
実はこちらに向かってきたのは三人で、科学者の振りをした護衛を潰しているうちに本物が逃げようとしたのだ。
射撃や投擲で補っているとはいえ絹旗の能力は遠距離戦には向かないため、フレンダと協力して追い詰めた。

「ったく、上からの情報が間違ってるんじゃ超やってらんないです」

相手の来る時間が予測と大幅にずれたのも、そのせいか。

一度麦野と合流して討ち漏らしがないか精査すべきだろう。
絹旗はすたすたと歩き出す。
当初待機していたポイントからもかなり離れてしまったし――、と、そこで気付いた。

(物音が、しない……!?)

風の音、ビルの中から響く駆動音。
それらに混じるべきヒトの生活音が一切聞こえない。
下部組織によって出入りが制限されていたのは最初の路地から数ブロックのみだ。

「…………」

絹旗は目を細め、周辺の地形や障害物を脳に刻み込む。
瞬発的に動けるよう姿勢を低く。

果たして。

「なるほど。ステイルの言う通りですね、実に場馴れしている」

「あなたこそ、こうして超向かい合ってもまるで気配が無いようですが?」

すらりとした女性が、自身の写し身のような刀を携え対峙する。
「ステイル」とは昨日の男のことか。

「神裂火織、と申します。インデックスを――保護したいのですが」

「保護、ですか」

く、と喉を鳴らし、絹旗は地を蹴った。
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:52:59.97 ID:L5XT4bVS0

ずしゃぁぁああぁぁぁぁぁっ!! と、激しく地を擦る音。
身体を覆う窒素の壁がアスファルトと削り合う。

(今、何、)

吹き飛ばされたのだ、と辛うじて知る。
神裂の長身は一歩も動いていない。
いや、絹旗は見ている。
その手が、柄に掛かった手が一瞬刀身を引き抜くように動いた。

それだけ。

「……マジュツシの癖に、超力技ですね」

派手に吹き飛んだものの能力のお陰で怪我は無い。
立ち上がる絹旗を、神裂は警戒もせず眺めている。

「分かりやすい現象だけが魔術ではありません。身体を強化し――瞬間に七度の斬撃を放つことも」

当たり前のように手の内を明かした。
何故か震える脚を抑え絹旗は敵を真っ直ぐに見つめる。

「その鎧では、私の『七閃』は防ぎきれませんよ」

この魔術師は、絹旗を敵とも認識していない。

「そういうのは一度でも貫通してから言ってください!」

現在の位置から最も近いオブジェクトを算出。
右斜め後方の放置バイクを掴み、振りかぶって、

「仕方、ありませんね」

不意に。

轟音。

切り裂かれるバイク。
風を纏い迫る斬撃。
爆裂する残骸。

窒素の壁を潜り、肌を裂く、

「っ、ワイヤー……!」

予感はしていた。
前の攻撃で身体そのものにダメージが無かったのは神裂が手加減したのだと。

防壁で速度を殺され爆炎に照らされた斬撃の正体を確かに看破しながら、しかし絹旗は知ってしまった。

コレには、勝てない。
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:53:41.87 ID:L5XT4bVS0

「フレンダぁっ! B4からD9に今すぐ点火っ!!」

次の行動は速かった。
懐の携帯を最小の動作で同僚に繋ぎ、叫んだ。

やがて、ズ……ン、ドドン、と振動が伝わる。

「……何の真似ですか」

「あなた達も『裏方』なら、人に見られるのは超嫌でしょう?」

大丈夫、身体中にできた傷はそこまで深くない。
挑発的に口の片側を吊り上げ絹旗は告げた。

「辺りで数十箇所爆破しました。保ちますかね? 人払い」

神裂は初めて表情を硬くする。
絹旗は知らないことだが、今回の人払いは重傷のステイルに代わり神裂が構成している。
ルーンのカードを大量に用い枚数が効果と比例するステイルの術式とは異なり、神裂の術式はワイヤーの立体的な形状が要なのだ。

故に――外部衝撃によって壊れやすい。

冷ややかに細まる目。

「ならば、誰かが来るまでに彼女の居場所を話してもらいましょう」

神裂ならばそれは可能だっただろう。
揮うことを好むかは別として、この魔術師の力は途轍もなく強大なのだから。
ただ一つの誤算は意外に早く第三者が現れたこと、ではない。

「きぃーぬはたぁー、仕事に支障は出さないって言ってたよなぁ?」

その第三者がただの「一般人」などではなく、学園都市の誇る超能力者第四位、麦野沈利であったこと。
夏の夜気を存在感だけで打ち払い、「原子崩し」が舞台に立つ。

「ごめんなさい、麦野……」

「まぁ良いわ、行きな。事情は後でゆっくりと聞かせてもらうから」

絹旗は何かに耐えるように眉を顰め、戦場に背を向け走り出す。
その姿は路地の角を折れすぐに見えなくなった。
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:54:14.92 ID:L5XT4bVS0

「あぁん、日本刀だぁ? 随分ファンキーな格好してるわね」

ゆったりと髪を掻き上げ、麦野は気安く眼前の相手に話し掛けた。

「邪魔を、しないでください」

「はっ、任務外の闖入者にヤられるような雑魚は要らないっつって――切り捨てる程あいつは無能じゃないからね」

今一つ会話が成立しない。
にやにやと嘲り笑う麦野も、体勢に一切の揺らぎが無い神裂も、互いに相手の話など聞いてはいない。

「ほらよぉ、今すぐ尻尾巻いて逃げるんなら命だけは助けてやるけど?」

「生憎私も先程の方に用があるので。あなたと遊んでいる暇はありません」

その一瞬、確かに時は止まり。

「あっそ、じゃあ死ねよ」

簡潔な言葉の割に愉しくて仕方が無いといった表情で――麦野はその能力たる白光を放った。

闘いの空気に触れて初めて、二人の歯車は噛み合う。
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:55:08.80 ID:L5XT4bVS0

これは戦って良い相手ではない、神裂はそう気付いている。

「オラァっ! ちょこまか逃げてんじゃねぇよ!!」

(この攻撃自体は私の『唯閃』を凌ぐ速さ。ですが……)

暴れ狂う光線を紙一重で避ける。
背後の建物はコンクリートも鉄筋もまとめて崩壊し、おぞましい断面を晒している。
次弾が放たれる方向を読み切り神裂は跳躍した。

(発射に至るまでの溜め、予備動作。高威力のためか隙も大きい)

それでも常人に対応できるものではないが、神裂はいわば超人だ。
身体能力も、反応速度も。
単純に制圧だけが目的なら負けるとは思わない、が。

「少しは楽しませてみろ老け顔がッ! ○○○にブチ込んでイかせてやっからよぉ!!」

「――――っ」

この女は「科学」の粋だ。
先程の少女とは、おそらく都市内での重要度が一桁違う。
ただでさえこちらはアウェー、「魔術」の粋たる神裂が無用に傷付けては軋轢を生んでしまう。

牽制に放った「七閃」を幾重にも分岐した光が迎え撃つ様はまるで光の壁。
ふつりふつりと何本かのワイヤーが切れる感触。

「オイコラ不感症ですってかぁ!? テメェの歳なら更年期障害だろうよッ!!」

まともにはぶつかれない。
無視して素通りできるような相手でもない。

「本当に、仕方ないですね――」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:55:43.78 ID:L5XT4bVS0

背後の轟音に追い立てられ、絹旗は駆けている。
爆破の影響か周囲の空気は普段以上に暑い。

「滝壺さん! 任務終了後に超襲撃されました。そちらは!?」

『こっちは何ともないよ。ただインデックスの熱がまた上がってる。きぬはたは平気?』

あの場から距離を取った直後、まずしたのは二人の安否の確認。
こちらに来たのは囮である可能性もあったからだ。

「こちらは……駆けつけた麦野が相対しています」

『――むぎのが』

滝壺の息を呑む音に泣きたくなった。
巻き込んだ、などと言うのは、その身を心配するのは、超能力者である麦野には逆に失礼かもしれない。
しかし敵は学園都市の序列とは別系統に属しているのだ。
絹旗から見て、どちらが強いのかなんて判るはずもない。

体晶で身を削った滝壺。
得体の知れない相手の前に立つ麦野。
フレンダは、――特に無いか。
たった一つの願いのために皆に迷惑を掛けている。

「どうしてこうなっちゃうんですか。インデックスを超助けたいと思うのが、そんなに悪いことですか」

「悪いさ。それが彼女自身の命さえ縮めているんだからね」

誰にともなく吐き出した言葉に、応えたのは炎の魔術師。
瞬間、装甲を纏い空を切るように――、

「僕達にインデックスを渡せ。このままでは、いずれ彼女は死ぬ」

振りかぶった腕は寸前で止まった。

魔術師――ステイルは凶器に等しい拳が迫っても微動だにしなかった。
両腕には松葉杖をついており、表情はごく真剣だが戦闘への気概というものが感じられない。

「……あなたのお仲間がやった傷は超治療しましたが」

勿論その全てがフェイクである可能性は低くないと、絹旗は警戒する。

「そうじゃない。病のようなものだ。治療をしなければ命は無い」

「はっ、それであなた達に任せて、そのまま連れ去られるのを黙って見ていろと?」

ぎりり、と。
ステイルの瞳に怒りが宿り、だがその色は故意に抑圧されたように見えた。

「君は勘違いをしている。僕達は彼女の同僚で、本来彼女を守る立場だ」

どうして話を聞く気になったのか。

「……話しなさい。超手短に。呪文、でしたか、妙なことを呟いたら即座にすり潰します」

魔術師の燃えるような瞳が絹旗ではなく、ここに居ない誰かを射抜くようであったからか。
修道服の少女を「ソレ」ではなく「彼女」と呼んだからか。
拳を至近距離に突き付けたまま促した。

インデックスの抱える悲劇を、絹旗は余すことなく知った。
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:56:46.67 ID:L5XT4bVS0

一〇万三〇〇〇冊の原典。
脳への負荷。
残された記憶の容量。
思い出の消去。

「……C級ですね。それも考証のなってない超駄作です」

それら全てを聞いて、始めに思ったのは失望だった。

インデックスは、自分達は、こんなことも分からない連中に傷付けられてきたのかと。

「魔術師ってのは、検索窓に単語を打ち込む程度のこともできないんですか。超便利なローテクノロジーの弊害ってやつですかね?」

「何を、言っている?」

眼前の魔術師から急激に高温の殺意が発せられるが、絹旗は怯まない。

「記憶で、人は死にません。後は自分で調べたらどうですか」

「っ、ふざけるな!! 現に彼女は何度も苦しんできた。僕達と居た時も、その前も、ずっと!! あの表情以上の真実なんて有り得ない!!!!」

遂に激昂するステイル。
反比例するように絹旗の体内は冷えていった。
冷静に、冷徹に、――そうだ、これは「怒り」だ。

「えぇ、そうでしょう。そうなるように『上』に超仕込まれたんでしょうね」

「は、何を言って――」

この期に及んで理解できないらしい。
いや、今まで信じていたものがまるで虚構だと言われたら、人はこうなってしまうのだろうか。

「ねぇ。あなたも裏の人間なら解るでしょう。世界を捻じ曲げる知識とそのパートナーを手元に飼うために」

凍れる瞳が炎を撃ち抜く。

「人質を取る。罪を犯させて枷を嵌める。超簡単なことでしょう」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:57:23.67 ID:L5XT4bVS0

「そ、れは、」

「それであなたは、またインデックスの記憶を消すんですか」

「あ、僕は……じゃああの時も、」

ステイルは、今まで張り詰めた気配を散らしていた魔術師は、宙を見詰めうわ言のように呟く。
辛うじて立っているが、両の杖に凭れた身体は小刻みに震えている。

(これは、もう駄目ですね)

絹旗は目を細めた。
こんな風になった人間を今まで何度も見てきた。
この底知れない暗部でも、過去に居た研究所でも。

打ち砕かれた芯は戻らない。
自身が追い詰めた魔術師に何の興味も見せず、絹旗は踵を返し、

「――ける」

ばっ、と振り返る。

「助ける! 今度は絶対に消さないっ!! 『期限』が来る前に、必ず軛を解いてやる……!!」

絹旗は目を見開いた。
三〇〇〇度の業火を封じた瞳がぎらぎらと輝いている。
それはどん底に堕ち、全てを諦めた故の開き直りでは決してなく、

「大した気概ですね、――私にも超一枚噛ませなさい」

和やかに手を取り合うことはない。
科学と魔術は静かに視線を交わす。
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:58:37.90 ID:L5XT4bVS0

ステイル、神裂。
二人はインデックスを愛し、そのために騙された。
挙句何もかも忘れてしまう少女に耐え切れずに敵にまで回った。

(真実、無知は超罪ってやつですよね)

絹旗は声に出さず思考し、そしてふと思い当たる。
知らないことが罪悪なら、一〇万三〇〇〇もの知識を詰め込まれたインデックスはその対極だ。
救われるべき、全き無垢。

「……ねぇ。必ず地獄から追い出してあげますよ、インデックス」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/09(月) 19:59:08.24 ID:L5XT4bVS0
以上です

>>423 戦闘力的にも年の功的にも釣り合うのは麦野しかいなかったです
おや? 誰か来たようだ

読んでくれた人ありが/とう!
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/09(月) 20:21:23.37 ID:H9TkV7o3o
>>480
ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね

麦のん年幾つなんだろ浜面より下ってことはないよな
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 20:36:29.78 ID:S99pX3wHo
乙乙
はいむらーの私服絵では女子大生〜OLぐらいに見えたな
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 21:32:11.41 ID:iSykK05B0
浜面ってあきらかに免許取れる年齢には見えないって書かれてるから
16歳か17歳なのは確かだし
麦野のほうが年上に見えるけどなぁ
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/09(月) 22:07:45.18 ID:70njYROAO

R18禁になりましたわっふるわっふる

麦のんはかんざきさんとタメかも
そしてどっちが先に後に生まれたかで第2ラウンド
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/09(月) 22:59:53.06 ID:uz6LAyRDO
1レス小ネタもらいます
上イン




「あいさは本当は私のことが嫌いなんじゃないかな?」

「……どうして」

「――あいさは、とうまが、好き。でしょ?」

「そう。だけど。あなたを嫌いな理由にはならない」

「本当に?」

「本当」

「だって私はあいさが好きなとうまといつも一緒にいるんだよ」

「それは。……そうね」

「私はとうまに大切にされていたかも」

「見ていて。わかる」

「憎らしく、ならないのかな?」

「――そうね。でも。嫌いじゃない」

「……そっか」

「上条くんは。好き」

「うん」

「けど。嫌いだったから」

「……何で?」

「鈍感で。周りの女の子から好かれて。いつも心は落ち着かなくて。どうしたら。どうしたら私は……っていつも」

「――そうだね」

「でも。もう大丈夫。なんでしょ?」

「うん。私がとうまを離さないんだよ」

「それなら。いいの」

「……そっか。あー、でも短髪には怒られるかも。かおりには……泣かれるかな」

「でも。もう」

「うん。決めたからね。…ねぇあいさ」

「何?」

「私、お料理上手になったんだよ。洗濯も、お掃除も。全部一人で出来るかも」

「……そう」

「お料理は……最初は下手くそだったけど、全部食べた。大好きだったから」

「うん」

「とうまはさ。神様に嫌われてたけど、今度はそれを私が受け止めなきゃいけないかも」

「……辛い?」

「ううん。もうとうまに置いていかれない。だから、私は嬉しいかも」

「――うん。辛いなんて言ってたら。叩いていた」

「あははっ。セーフなんだよ。……じゃあ、そろそろ」

「……バイバイ。インデックス、上条くん」


おわり
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/09(月) 23:01:30.94 ID:43pcyF9oo
窒素禁書面白いなぁ
むぎのんかっこいいよむぎのん続き待ってます
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:32:00.63 ID:71sQY65Y0
>>485
なんか、ほんのりとBAD ENDな気配を感じてしまった…
姫神とインデックスが仲良いのは俺得。乙!
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:50:54.35 ID:uz6LAyRDO
>>485忘れてたグロ注意
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/09(月) 23:52:36.57 ID:lg3N01rUo
>>488
あ、やっぱりその解釈でいいのか
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:59:53.82 ID:4KDLyHeDO
>>488
うわぁぁああ!!
言われなきゃ気付かなかったのに!
確かに最後の1行に違和感はあったけど……

いやこれもありだな乙
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:21:12.96 ID:1GcJKWXIO


んー、つまりインデックスが上条さんをぬっころして自分も……ってこと?

空気読めなくてすまんw
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/10(火) 00:23:05.73 ID:/DjW7duko
>>491

>>全部食べた。大好きだったから

これが全てだろう
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:23:19.32 ID:kYsz+05DO
>>491それだとグロくはないな
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:24:27.78 ID:LYaL+lJvo
>>491
多分カニバ
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/10(火) 00:59:39.90 ID:8zWmzjW9o

こういう、意味が分かると怖いss好きだ
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/10(火) 12:37:23.23 ID:MN95FHYAO
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/10(火) 17:29:37.55 ID:RC8aX80c0
上条さんについてのコメントが全て過去形なのはそういう意味……


気付かなけりゃよかったぁぁぁぁぁ乙ぁぁぁぁ
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/10(火) 18:42:48.96 ID:7rncrwZDO
なんか最終的にはうんこになってさよならじゃね
とか思った俺は何処かズレてる

いんのじさんも最終的にはあの世行きの解釈でいいのかな
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/10(火) 18:45:13.20 ID:MN95FHYAO
インさんも誰かに食われそう…
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/10(火) 19:02:34.30 ID:/DjW7duko
相手考えると、何らかの手段で吸血鬼化して死ぬまで吸った、も有りだな。
そしたら、最後の「……じゃあ、そろそろ」も……
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage saga]:2012/01/10(火) 21:26:27.25 ID:ViNEiYx3o
4レス程いただきます
通行止めです



「ねぇあなた、学校ってどんなところ?」

「何だ急に」

「急にっていうかずっと気になってるの。同じ年の子たちが同じ所に集まって何するの?」

「そりゃ勉強だろ。つーかオマエの頭ン中にも学校がどンなもンかインストールされてンじゃねェのか?」

「うん、一般常識レベルではね。でも知識だけ持ってるのとそこにいたことがあるのじゃ全然違うはずだよ」

「いたっつってもオレは能力が発現して以来研究所をたらい回しだからな。ろくに覚えてねェ」

「でもちょっとはいたんでしょ?あなたに限って忘れてるなんてことないんじゃないってミサカはミサカはあなたの記憶力に全幅の信頼を寄せてみる」

打ち止めの言葉に一方通行は鼻を鳴らす。
それは、確かにそう。思い出そうとすればきっと浮かんでくるはずの記憶たち。

今まで思い出すことをしなかったのはなぜだろう、なんて考えるまでもない。

きっと、あの日すべてが変わってしまったから。
普通の少年が引き起こした災害。
先ほどまで遊んでいたクラスメイト達の視線。
もうそちら側に帰ることは決してできないのだと悟ったあの日。
だから少年はもう振り返ることをやめたのだ。

それなのに、目の前の少女の声は一方通行と呼ばれる前の少年の記憶を解きほぐそうとする。

「ねぇ、学校の七不思議ってあった?」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage saga]:2012/01/10(火) 21:26:57.07 ID:ViNEiYx3o
「七不思議ィ?そンな話は夏にしろ」

「あなたにもそういう季節感あったのねってミサカはミサカは地味に驚いてみる」

「ほっとけ」

「で、七不思議。学校なら必ずあるってミサカは学習装置にインストールされてるんだから。あなたの学校のはどんなだったの?」

「あったかどォかも覚えてねェ。忘れた」

「またまた」

「つかなンで七不思議なンだ。それ以前に色々あるだろォが」

「朝のテレビで学校の怪談やってたの。ほわほわほわほわ〜♪」

「すぐ影響されやがって。オレは」

「トイレの花子さん」

「む」

「あ、今反応したでしょ!?やっぱり覚えてるんだ!」

「うるせェメチャクチャ有名どころだろォが。誰だって反応する」

「えー?だってあなただよ?」

「なンか引っかかる言い方だな」

「夜中に動く二宮金次郎!」

「今どきねェよ」

「ほら知ってるじゃない。ミサカあなたのお話聞きたい。
あなたの学校の七不思議は、何だった?」

少女の星を宿した目は一方通行をとらえて離す気がないらしい。
話そうが話すまいがしばらくはこのままなのだ、なら体力の消耗がやさしい方を選ぼう。
遠い記憶も、少女と一緒なら。
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage saga]:2012/01/10(火) 21:28:53.34 ID:ViNEiYx3o
1. トイレの花子さん

「超定番だよねってミサカはミサカはまずはこれ!」

「あー」

「いきなりだるそうねあなた。ミサカの学習した知識によるとすっごいたくさんパターンがあって、学校ごとにアレンジされているとのことだけど」

「一体どォいう期待があってその知識は導入されたンだろォな?
はァ。花子さン、ねェ」

「ドアを三回ノックしてはーなこさん、とかやらなかった?」

「面倒くせェやらねェよ。つか花子さンってことは女子トイレだろ。オレがやろォとした時点で悲鳴が上がるわ」

「女子トイレに侵入するあなた・・・!」

「やめろ想像すンな」

「そうかぁたしかに女の子の怪談なのかもってミサカはミサカは出だしからしょんぼりしてみたり」

「あー、そォいや女子がなンかこそこそやってたことがあったなァ」

「ほんと!?」

打ち止めの言葉のいくつかが鍵となり、一方通行の意識の表に浮かび上がるものがある。
最初に思い出すのがトイレかよと呆れつつ、記憶の紐を手繰り寄せる。

504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage saga]:2012/01/10(火) 21:31:53.90 ID:ViNEiYx3o
「みきちゃんがやってよぉ」

「やだよぉかなちゃんがやってみてよ」

「じゃんけんできめようよ」

こそこそこそ。内緒のささやき声が空間を震わせる。
そこは女子トイレの手洗い場。
学校という一種の異界の中にあって、さらに異界につながる場所。

「おくから二ばん目のドアだよ」

「三回ノックして」

「はーな」

「まだだめ!」

「ノックしてないし平気だよ」

「じゃんけんまけたのえりちゃんだよ」

「わかってる」

こそこそこそこそ。
執り行われる少女たちの儀式。女子トイレにだけ現れる女の子にコンタクトをとるための、簡単なおなじない。
それは彼女たちだけの秘密のはずだった。
けれどそこに行きあってしまった少年が一人。
そのトイレは一階の、生徒たちが共通で世話をする畑に面していた。
畑を見る当番だった少年は、竹ぼうきをもったままトイレの壁際に突っ立っていた。

(どうしよう)

少女たちはだれがノックするのか決めたらしい。
もうすぐ奥から二番目のドアを叩くのだろう。
その返事があるのかないのか、足が縫いつけられたように少年の足は動かない。
少女たちの秘め事に立ち会ってしまった。

コン

とてもいけないことをしているという罪の意識、早く逃げなければいけないと言う焦燥感。
けれど聞きたい。本当に返事が来るのかたしかめたい。

コン

ないならないで構わない。ただ最後まで

コン

返事は

「はーなこさん」

***

「・・・え?」

「ここまでだ」

「えー!?何それ途中じゃない!最後どうしたの?花子さんお返事したの?」

「さァ忘れましたねェ」

「そこまで思い出してそんなわけないじゃない!ねえどうなったの!」

「さァなァ。また思い出したら話してやるよ」

「もー!」





***

「はーい」



505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage]:2012/01/10(火) 21:32:56.88 ID:ViNEiYx3o
以上です
お目汚し失礼しました
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 22:50:04.27 ID:ig67ktLDO
窓の外で息潜めてる一方さん可愛いなw
1ってことは他の話もあるんだな?
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 22:58:11.43 ID:kYsz+05DO
おぉう最後でゾッとした
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/10(火) 23:28:23.60 ID:UlpoGn0AO
みきちゃんが操祈だと思ったのは俺だけでいい
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/11(水) 00:03:13.11 ID:HDL5hPkDO
暗い通行止めで1レスもらいます



番外個体「やっほう。愛しの最終信号」

一方通行「嫌みな挨拶だなオイ」

打ち止め「番外個体……何それってミサカはミサカは花を買ってきた番外個体の行動に眉をひそめてみたり」

番外個体「んー?そのまんまの意味だよ。ミサカは最終信号が大好きだからね」

打ち止め「ふぅんってミサカは軽く流してみる」

番外個体「酷いなぁ。ミサカ傷ついちゃう☆」

一方通行「どこが傷ついた顔だよ」

打ち止め「はいはい。ってミサカは番外個体のせいで中断していたカナミンを再生してみたり」

番外個体「飽きないねぇ。何回同じの見るのさ」

一方通行「それがガキってもンじゃねェのか?」

番外個体「初めに好きになったものに執着し続けるのも良くないよ? 新しいシリーズも始まってるんだし、それを見ればいいじゃん」

打ち止め「……いいの」

番外個体「――はいはい。早めに忠告しなかったミサカが悪かったよ」

打ち止め「ううん。ってミサカはミサカは否定してみる。あなたは、悪くないよ」


番外個体「……」

打ち止め「悪いのは、ミサカ」

一方通行「……」チッ

番外個体「……ミサカは最終信号のこと、好きだよ」

打ち止め「……ありがと」

番外個体「ミサカの感情は最終信号の感情と連結してるみたいなところがあるからね。最終信号の性格もある程度把握していたつもり」

番外個体「把握しきれていなかったのは、第一位」

一方通行「……あァ、そうかもな」

打ち止め「……」

番外個体「睨まないでよ。ミサカだって複雑なんだから」

打ち止め「下位個体たちは」

番外個体「困惑してる――妹達が多いかな。最終信号は第一位の一番の味方、みたいに思ってた個体も多かったみたいだから」

一方通行「……俺は、オマエに味方になれだなンて強要したつもりはねェよ」

打ち止め「そう、だよね。ってミサカはミサカはテレビの電源を落としてみたり」

一方通行「……早くしねェと時間に間に合わなくなンぞ」

番外個体「ん……じゃあ行こうか」

打ち止め「……うん」

番外個体「ヨミカワもヨシカワも先に待ってるってさ」

打ち止め「そっか。じゃあ――あの人に早く会いに行かなきゃねってミサカはミサカは番外個体の手を握ってみる」




おわり
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/11(水) 00:06:57.45 ID:6yoYDV0No
どういうことなんだ…
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/11(水) 00:08:41.21 ID:pIZJOgaqo
一方さんの台詞全部飛ばしても会話は成立する
って事だと思う多分
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/11(水) 00:26:42.60 ID:FiLZoyJJo
一方さん幽霊なんじゃね……?
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/01/11(水) 00:49:58.06 ID:blJ9W/6Y0
打ち止めが代理演算を止めちゃったのか?
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 04:01:52.85 ID:5277Vpal0
ちょっとヒントが足りないな
時間に間に合わない、が何を指しているのやら
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 08:54:07.03 ID:HDL5hPkDO
>>509に補足

打ち止め「番外個体に買ってこさせて失敗だったかなってミサカはミサカは番外個体の持っている花を見てみたり」

番外個体「んー?いーじゃん。白い薔薇に囲まれている第一位ってね。ぶひゃひゃびゃひゃっ!似合わねーっ……」

打ち止め「もう番外個体……ってミサカはミサカは呆れてみる」

番外個体「……ミサカはずーっと最終信号から離れないよ」

打ち止め「何いきなりってミサカはミサカは虚をつかれてみたり」

番外個体「ま。ミサカは?最終信号の命令は効かないし?打ち止めがミサカのことを――しようとしたって無理だけどね」

番外個体「でもずっと一緒にいてあげる。ミサカに執着しとけばいいよ――第一位の代わりになるかはわかんないけどさ」


516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 08:57:37.16 ID:HDL5hPkDO
補足おわり
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/11(水) 10:00:54.49 ID:7qS83NGn0
それはいらなかった
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 10:16:40.83 ID:HDL5hPkDO
すまんかった反省する
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/11(水) 11:02:42.58 ID:NHGJOaGS0
ぎゃあ
年末にオススメスレで絹旗禁書がないって聞いたから書き溜めてたら、俺以外にも書いてる人がいたとは
しかもところどころ展開かぶってるし、どうしよう
骨組みの展開ごと差し替えるのは大仕事だしなあ……
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/11(水) 12:23:20.22 ID:sqqkVXyAO
>>519
じゃあフレンダ禁書に変えるのは?
大体の流れは変わらないと思うし
フレ/禁書って略したら駄目だぞ、絶対に駄目だぞ
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 12:38:45.42 ID:2i8W7aPDO
>>519
携帯だけど>>280かつお薦めスレ12の139です
書いてくれませんかお願いします人が書いたの読みたいよ!!

少なくとも俺の側は展開似てるとか俺のよりwwうめぇwwwwとか気にならないです
自分のもちゃんと完結させるよ
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/11(水) 13:04:46.86 ID:NHGJOaGS0
>>521
お勧めスレ12の140です、やっぱあの時の人か
こっちとしても5万字をゴミ箱に投げる気にはなれんのでそう言ってもらえてよかった
対ステイルと対神裂は違う展開だし、たぶん対自動書記もこっちだと必要になる伏線が張られてないから別展開になりそうだけど、
首輪破壊は展開がモロかぶりそうな予感がするww
絹旗vs禁書のキャットファイトはそりゃ妄想するよね……
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 13:21:31.66 ID:2i8W7aPDO
>>522
5万字wすげぇ
スレ立てするのかな、どちらにせよ超待ってます

↑の文からの推測だけど首輪の展開被んないと思う
お互い頑張りましょうぜ
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/11(水) 18:10:16.15 ID:5MFOp/Zbo
ちょ、フレンダ禁書やろうと……
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/11(水) 19:21:47.65 ID:sqqkVXyAO
>>524
反対する理由はない、やりたまえ
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:19:30.29 ID:DZvKZW7IO
禁書SSと言っていいのか……?
何レスか頂きます
VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました。→http://twitter.com/ex14bot
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:20:16.44 ID:DZvKZW7IO
はいむらー宅

はいむらーは自宅でゲームをしていた。
毎回毎回新刊の度に、鬼畜とも思える数の新キャラのデザインなどを原作者に任されていたのだが、今回はいつもよりその鬼畜さ、もとい新キャラの数が少なかったため早めに仕事が終わったので、こうしてMHP3をプレイしていた。

初めて挑むモンスターに苦戦しながらも、自然とはいむらーの口角は吊り上っていた。

と、そこへ、
プルルルルルルルル、とすぐ近くに置いてあったケータイが着信音を鳴らす。

ピクッと、はいむらーの肩が小さく跳ねる。
ケータイを手に取り、通話モードに切り替え、耳に当てて……

「ギャハハハハハハハハハハハハ!!元気かな?はいむらー!」

あまりにも予想通りすぎて、頭の血管が切れるかと思った。

「なぁんの用かな、かまちークン?」

「そこらへんにさぁ、原案の小さいメモとか落ちてねえ?この前ソッチ行ったとき置いといたんだけどさ!まだだったら探してみろって。ギャハハハハハハハ!!」

下品な笑い声がスピーカーから聞こえる。

机の下に頭を突っ込むと、ソレはすぐに見つかった。

「送信装置(ファックス)ってのは便利だよなぁ。ヒトの家にアイディアぶち込めるなんざフツーじゃねえよ!ハハッ!」

んでよ、と、かまちーは言葉を区切り、

「これからテメェのケータイにダンボール数十箱分の山積みの原案写メって送ってやるから楽しみにしとけよ!」

「で、オレは何てリアクションすりゃいいんだ?」

「あ?」

「腹ぁ抱えて笑ってやるのが正解かな?売れっ子クン?」

VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました。→http://twitter.com/ex14bot
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:21:19.76 ID:DZvKZW7IO
「おいおい、状況判断能力が壊れちまったのか、オマエ」

「そっちこそ、マジメにやってんのかよ。『コレ』が単にオレを悔しがらせるためのものなら、こんな回りくどい方法なんて取らねえ。」

はいむらーは続ける。

「みきてぃは『ぶっ倒れない程度に仕事させろ』なんて涙溢れる台詞を吐いちゃいねぇよな?にも拘らず、ブルっちゃってファックスの送信ボタンに指一本触れられないオマエは何なのよ」

「[ピーーー]」

ブツッ、と唐突に通話が切れた。

「上等じゃねぇか」

最後な残ったのは、笑みだった。
深い深い笑み。

そしてはいむらーは、来るべき原案に備え、ファックスの前に待機するが、

「……………、」

何分待っても一向に来ない。
もしやみきてぃが持ってくるのか?とも思い、じゃあコーヒーでも淹れようかと台所へ向かおうとした次の瞬間、

ゴバッ!!!と、玄関のドアが強引に蹴破られた。

「ッ!?」

「あーあーあーあー、売れっ子イラストレーターのクセに、セキュリティが全然なってねぇ。甘々だぜ。」
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:31:55.40 ID:DZvKZW7IO
女の子だった。
サラサラとした金髪。
うっすらと輝いているようにも見える薄く青い瞳。
更に、それらのパーツを全てぶち壊すような白いマスク。
見た目6〜7歳くらいだった。

現れたのは、当然。

「かまちー………!!」

「ギャハハハハハ!!原作者のご登場ぉーーーってなぁ!そんなわけで、死んでくれやクソッタレ!」

言うと同時、かまちーの両手から幾千幾万幾億ものアイディアが生み出され、はいむらーに襲いかかり、容赦なくその身体を叩く。

┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドガガガガガガギギギガガガガガゴッ!!と、圧倒的ともいえる暴力によって、はいむらーの身体がくの字に折れ曲がり、ノーバウンドで数メートル吹き飛ばされ、リビングの壁に激突する。

肺の中の空気を全て吐き出さされ……
音が消えた。

「………っはぁ!!はあ、ぜえ……」

数秒、本当に息が止まった。

「ごっ、があああああああああああ!?」

悲鳴、というより絶叫が口からこぼれる。はいむらーが床に伏した状態でもなお、かまちーは攻撃を続ける。

朦朧とした意識の中で、ふと目を動かすと、1メートルほど横に、床にぞんざいに置かれたMHP3があった。

「(しまっ!?隠すのが間に合わ…!?)」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:33:15.44 ID:DZvKZW7IO
と、はいむらーの視線の先にあるモノに気づいたのか、かまちーが両手からアイディアを噴出させながら言う。

「おいおいおい!冗談じゃねぇぞ!こっちは書いても書いても頭ん中のアイディアが抜け切らないってのによお。そちらさんはノンキにゲームですかぁ?あぁ?」

そして、かまちーはしばらく考え事をするような素振りをしたあと、さも良いことを思いついた、とでも言いたげな顔を浮かべた。

そこには、嫌な予感しかなかった。

「じゃあよお、そんなもん全部ぶっ壊しちまえば、テメェの居場所は無くなるよなぁ!ギャハハハハハハ!!」

叫ぶと同時、かまちーは右手をはいむらーの胸からPSPへと向けようとしたが、

「や、めろ……………」

仕事の合間、コツコツとプレイしていって。やっともうすぐクリアできそうだというのに。

「やめろおおおおおおおおおおおお!!」

ここで粉々にされてたまるかッ!

噴出を喰らいながらも、力強い足つきで立ち上がるはいむらーを見て、かまちーの右手の動きが止まる。

そして、はいむらーは今まで交差させ、防御だけに使っていた両手を、かまちーのように前に突き出す。

更に、両手からペンと白紙を生み出し、かまちーのアイディア群へと手を付けるッ!

「お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあお!!」

ザザザザザゾゾゾゾゾゾザザザザ!!!という、ペンが紙の上を走る(凄まじい)音が部屋全体に響く。
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:33:55.99 ID:DZvKZW7IO
早くも描き終えたアイディアは悉くはいむらーの後ろへと吹き飛んで行く。

しかしーそれはかまちーの手から生み出される全てではない。多くとも、5分の4ほどだ。
残る5分の1は依然としてはいむらーの胸や腹を叩いている。

それでも、はいむらーは腹の底から叫ぶ。

「ナメ、てんじゃねぇぞ三下がァァああああああああああああああああああ!!!」

より一層指の動きを繊細に、かつ素早くするッ!

と、そこでパッとかまちーの噴出が中断される。

前傾姿勢をとっていたため、はいむらーは思わず前につんのめる。
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:34:38.94 ID:DZvKZW7IO
かまちーは、呆気に取られたような顔をしていた。

「オマエ、ラノベ界の速筆の中でも、さらに突き抜けた頂点と言われてるこのオレに向かって『三下』だぁ?」

聞き捨てならないというふうに、かまちーが言う。

かまちーの身体の奥底から、熱いモノが湧き上がってくる。そして、かまちーは、それに逆らわずーーーー。

轟!!!と、今度は両手だけでなく、かまちーの身体全体からアイディアが噴出、いや、吹き荒れる。

あるアイディアはストーブを貫通して爆発させ、
あるアイディアは床を抉ってその内部構造を露出させ、
あるアイディアは液晶テレビの角を弾き飛ばした。

しかし、その破壊の中心点に立つかまちーは、内の感情とは裏腹に、目を細め、肩の力を抜き、深く、ゆっくりと息をしていた。
その表情は、精悍、とは違ったものだった。

退屈そうだった。
この程度は当然の所業だとばかりに、むしろこんな事もできなかったはいむらーを蔑むように嘲笑っているだけだった。

「ムカついたかよ、絵師」

驚愕に染まるはいむらーに、かまちーはくだらなさそうに言う。
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:35:11.90 ID:DZvKZW7IO
「これが作家だ」

ここまでやってまだ作家。ならばかまちーが思い描く売れっ子作家とは一体どこまでのレベルを要求されているのか。

「ッッッ!!テメェに酔ってんじゃねーぞ、かまちィィいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

直後、ドバン!!!という爆音が炸裂する。
お互いの交差は一瞬。
それで、作家と絵師の勝負は決した。

かまちーは道端に転がっている空き缶でも見るように床のはいむらーのPSPを見る。
そして屈んでディスクを取り出すと、

バキャッ!と、『足で踏み砕く』。

メモリーチップも同じようにし、最後にPSP本体も粉々に砕くと、ゆったりとした足取りではいむらーの家から出て、今度はポケットからケータイを取り出す。

「もしもし、三木さんですか?はい、鎌池です。灰村さんの仕事量、これからは3倍に増やしてもいいですよ。大丈夫ですって。アイツ今までモンハンやってましたもん」
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:36:40.93 ID:DZvKZW7IO
おわり
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/11(水) 23:38:17.62 ID:CdLwqZwlo
乙!
家族の前なのに爆笑してしまったどうしてくれる
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:38:32.83 ID:BCZUnTUSo
アイディアワロタ
はいむらー…
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:38:39.14 ID:12hYGkOWo
かまちーひでぇwwwwwwwwww

しかしPCを破壊しなかったのは失策だったな
メモステのデータはPCにバックアップできるんだ
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:39:24.25 ID:DZvKZW7IO
レスで分けるのとか忘れて変なところで区切って投下しちまった……

あと色々違和感あるところあると思うけどそこらへんはスレ立てて投下するときには修正するんで
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/11(水) 23:43:59.80 ID:pIZJOgaqo
スレ立てんのォ!?

いや立ったら絶対見に行くけどさぁ・・・w
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:45:03.90 ID:QontTA2Ao
爆笑したwwwwwwwwww
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:49:19.31 ID:csAWzCi0o
おま、これ長編にすんのかよwwww
かまちー×はいむらとか誰が得すんだwwwwww
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/11(水) 23:49:57.04 ID:wMgHd5lPo
わろたwwwwwwwwwwwwwwはいむらーイ`
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:51:33.63 ID:12hYGkOWo
ラノベ作家と絵師たちの壮絶な戦いが始まるわけか……ゴクリ
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 23:51:48.67 ID:5277Vpalo
こぎのんと冬川さんも出張るわけですね、当然ながら!
期待!
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/11(水) 23:55:00.91 ID:sqqkVXyAO
スレ立てたら教えろよ!
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 00:00:06.11 ID:hDUFVOuIO
これ元ネタがどのシーンとか分かる人いるかな……

>>539
本編はこの前ここに投下したやつです
文の特徴が似てる、アレ
これは最後におまけとして投下する予定

次回!
はいむらー&かまちーvs原作ブレイカー錦織!
原作者と監督が交際するとき、物語は始まる!
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 00:02:31.29 ID:hDUFVOuIO
交際ってなんだよww
交差、ですorz
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/12(木) 00:08:39.17 ID:+YS+Lfwbo
かまちー×錦織とかまた随分チャレンジャブルな・・・

元ネタシーンってあちこちから取ってきてるよね多分
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/12(木) 00:18:52.28 ID:kuSOYtmAO
>>546
一方通行vs木原くンはわかった
あと垣根もあったな多分
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/01/12(木) 00:18:56.11 ID:LQl/VonAO
元ネタシーンはほとんど一方さん関連だったね。
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/12(木) 00:22:34.01 ID:fo3y6nmfo
クソワロタ
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 00:26:10.16 ID:WeMQAiRDO
文の特徴と言われてもわからん
教えてくれ
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 00:55:56.17 ID:hDUFVOuIO
>>552
>>148のとこ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 20:41:03.11 ID:t1naCaw80
お聞きしたいのですが

「カインの末裔」は、皆さんからみて

どんなイメージですか?
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/01/12(木) 21:12:22.48 ID:9dGDAifco
>>554
「変わらない。私達と。何も変わらない」
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 21:22:43.62 ID:hDUFVOuIO
わろた
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 22:25:17.83 ID:t1naCaw80
ありがとうございます

やっぱり、そうなりますよね

558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 22:50:47.42 ID:hDUFVOuIO
それでいいんかいwwww
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 23:49:22.88 ID:hDUFVOuIO
日付けが変わる前に続きを投下したかったぜ……
560 :554 [sage]:2012/01/13(金) 00:53:28.40 ID:plwLg81d0
>>558
はっきりと明記されているのが

それだけなので

やっぱりオリジナルで頑張ろうかと
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/13(金) 22:20:31.34 ID:Tr0IPTQS0
ちょうど漫画禁書が法の書編クライマックスだったので
上条さんのターニングポイントに立ち合った、とある二人の舞台裏を5レスほど
562 :風上 [saga]:2012/01/13(金) 22:21:59.76 ID:Tr0IPTQS0


「……別に。コンビニなんて、その辺探せばすぐ見つかるだろ」

「結構」


宵の口もとうに過ぎ、人気の失せた街並みに向かって、特徴的なツンツン頭が駆け足で闇に消えた。
何事かをふっきったようなその背中の大きさに、インデックスは小さな溜め息をついた。


「止めなくてよかったのかい? 奴の走っていった先は、相当に酷い向かい風だが」


インデックスの背後からそう問い掛けてきたのは、長身赤髪の神父服の男だった。
ほんの一月、二月前まで己を追い回しては苦汁をこれでもかと嘗めさせてくれた男の名を、“一応”インデックスは知っている。


「……あなたも聞いてたでしょ」


しかし、名前を呼んでやる気にはどうしてもなれなかった。
――――ステイル=マグヌス、と。


「止めはしたけど、無駄だった。とうまは結局、そういう人なんだよ」


いまインデックスにとって大事なのは背後の男ではない。
風上に向かって引き返してしまった、顔を思い浮かべるだけで心を芯からあたためてくれる、愛しい少年の存在のみが彼女にとっての唯一だった。

まったく、あれだけ「魔術サイドで片を付けるから」と口を酸っぱくしたのに。
やはり上条当麻はオルソラ=アクィナスを、彼が助けたいと思う誰かを助けるために闘いに身を投じてしまった。
しかしそれこそが、少女が愛した上条当麻という少年の本質なのだ。
563 :風上 [saga]:2012/01/13(金) 22:23:18.88 ID:Tr0IPTQS0


「……この先に踏み込んでしまったら。アイツはきっと、もう戻れないだろうね」


上条当麻の信念、とでも言い換えるべき本質を、ステイルもいくばくか感じ取っているらしかった。
その事実が、なぜだかインデックスには少しばかり腹立たしかった。


「十字教最大勢力が抱える闇に一介の高校生が挑む、ねぇ。そんなことにかまけている暇があるのか、と言ってやりたいな」

「……あなたは、これからどうするの?」

「『イギリス清教の身内』が一人、ローマ正教の手に落ちた。仕方がないから救出に向かうよ」


独りごちるステイルに多くを語らず、インデックスは無感情に問う。
神父の背中側の宵闇に融けゆく白煙とともに、答えは抑揚のない声色で返ってきた。


「『禁書目録』を然るべき管理者の手に委ねてから、ね」


中国の故事成語に言う蛇足とはこの事だろう。
自らを『ヒト』として見てくれているとは思えない冷淡な物言いに、
さしものインデックスも多少鼻白んだ。

そもそもこの仕事の始まり方からしてインデックスは、ステイル=マグヌスという男に好感を抱けなかった。
有無を言わさず学園都市の外に引っ張ってこられたかと思えば、上条を呼び寄せるため撒き餌のごとく利用された。
その後は事務的な話題に終始し、あの一年間の鬼ごっこについては何一つ弁解も謝罪もなされていない。
腹に据えかねて罵言を浴びせても、「上の命令だ、是非もない」の一点張りである。

最大主教の勅に唯唯諾諾と従うだけの狗。
ステイルという男がインデックスの目にそう映ったとしても、無理からぬことであった。
564 :風上 [saga]:2012/01/13(金) 22:25:05.74 ID:Tr0IPTQS0


「そう。仕事熱心なんだね、あなたは」


だから、そんな皮肉がつい口をついた。
ここまで生理的に気に食わないと感じた相手は、九月一日に地下街で出会った短髪のビリビリ少女以来だった。


「ああ、そうだとも。仕事でもない限り、誰が好き好んで君らと関わり合いになどなるか」


パチリ、と敵意が弾けるような火花を生じて空気を焦がす。
しばし剣呑とした沈黙が続いた。

上条が指摘した通り、建宮との交戦に際して自分を庇ってくれたと思える節が、ないでもない。
だがその一連の行動は、目の前の非友好的な態度とまるで噛み合わないのだ。
どうにもこの男の真意が掴み切れない。
ゆえにインデックスはステイルを、油断のならない、信用のおけない相手と認識せざるを得ないのだった。


「じゃ、行くよ」

「……え?」


終わりの見えない思索にふけっていると、ふいにステイルが“踵を返した”。
唐突な行動の意味を見透かすこと叶わず、インデックスは思わず間の抜けた声を上げた。


「何を呆けてるんだい、インデックス」

「学園都市は、そっちじゃないかも」

565 :風上 [saga]:2012/01/13(金) 22:26:13.41 ID:Tr0IPTQS0


「言ったろう、『君を管理者の手に委ねる』とね。あの馬鹿、コンビニ一つ探すのに果たしてどこまで突っ走っていったのやら。要らん手間をかけさせてくれるよ、まったく」


肩を大きくすくめる長身の後ろ姿を眺めながら、インデックスはポカンと口を大開きにした。
その発言の意味するところは明白だった。


「飼い主が見つかったら、身の安全は奴に確保してもらうんだね。あるいは自衛するかだが……どのみち、僕はそこまで面倒を見切れないな」


神父はゆったりとした歩調で一歩、足を踏み出しながら言った。
慌ててインデックスは、急ぎ足で無駄に馬鹿でかい背中へと追随する。
相も変わらず失礼な言い草にカチンときて、しかし同時に不思議な高揚感を覚えて、インデックスは興奮気味に口を尖らせた。


「あ、甘く見ないでほしいかも! これでも私は一〇三〇〇〇冊の」

「よーく存じ上げているとも、『魔道図書館』殿。敬虔なるアニェーゼ部隊の面々に対しては、『魔滅の声』あたりがさぞかし有効なことだろう」


見ずともわかった。
なぜだか理解できた。
後を追うインデックスからは決して窺い知れぬその表情は、まず間違いなく嫌味ったらしい皮肉げな笑みに染まっている。
そうだ。
考えてみれば、彼は知っているのだ。
インデックスがその身に宿す『禁書目録』の真価について、上条よりよほど深く知り尽くしているのだ。
なにせ少女の短い生涯で付き合いの長い相手と言えば、いの一番に彼と神裂火織の名が上がるのだから。

566 :風上 [saga]:2012/01/13(金) 22:28:40.87 ID:Tr0IPTQS0

心なしか歩幅を緩めた神父に、シスターが追いつくか追いつかないかというその時。
ごくごく微小なつぶやきが、夜の街路にポツリと落ちた。


「………………それにあのシスターどもは、やってはならない事をしでかしてくれたからな」


底冷えするような殺気に、インデックスは我知らず身震いしていた。
ステイル=マグヌスがこれほどまでに凶悪な殺意を放つ様を、己を追い詰める姿にさえインデックスは見た記憶がなかった。
黒衣の背にかかる燃えるような赤髪が、かすかに怒気を帯びて揺らめいている。


「な、なにか言った?」

「さあね。さて、ローマ正教が処刑場に選ぶとすればさしずめ、オルソラ嬢の名を冠した教会などが妥当なところか」

「………………変な人。『卑怯者』のくせに」

「なにか言ったかな」

「さあね」


男が再び歩調を速めると、紫煙が夜風にゆるりと流れた。
二人の聖職者が歩む先駆けとなってのち、ニコチンの溶けた呼気は果ての空と同化する。
言葉少なに煙草をふかすその後ろ姿を見やりながら、インデックスはぼんやりと考えた。


そういえばこの人は、ずっと私の風下に立っていたな――――と。


567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/13(金) 22:29:41.24 ID:Tr0IPTQS0
フラグを立てるチャンスはそこかしこに転がってたというのにこのヘタレ神父ときたら
彼のスタンスに直接触れてる大覇星祭編よりも、挙動の一つ一つから信念を窺える法の書編の方が個人的に好きです
ステイルとしては、インデックスにとって『どうでもいい人』でありたいんでしょうけどね
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/13(金) 23:20:30.45 ID:yKgfDXz2o
ステイルさんカッケー…乙です
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/13(金) 23:37:47.88 ID:i28CeqmRo
>>567
14歳だもの中二病の真っ最中よ
乙です
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/13(金) 23:41:29.76 ID:bV2nSV1AO
報われちゃいけないと思ってるんだろうな…

571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:16:56.43 ID:s3PJylwIO
ステイルかっこよすぎだぜぇ……

文才あるなw読みやすいし
見習いたいもんだ
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/14(土) 07:38:35.35 ID:PUTLM5AAO
ステイルさんは一方さんみたいにもう一度上条さんにそげぶされるべき
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/14(土) 12:19:02.43 ID:NisNI+3AO
乙!

だが風斬×上条だと思った俺の期待を返してくれ
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/14(土) 20:33:40.73 ID:jR8Lrk8wo


上条×ステイルの「風下」にも期待
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/14(土) 21:03:19.03 ID:TikXGamK0
>>574
期待されたら書きたくなってきた! 不思議!
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/14(土) 21:24:40.30 ID:jR8Lrk8wo
煙草の匂いはステイルにとってどんな香水よりも蠱惑的な香りで、それを吹きかける行為はマーキングに他ならない
マーキングとは所有権の主張であり、対象と第三者へのアピールであり、僕色に染め上げたい的なアレと言えよう
心理学的に見ても吐息の届く距離はパーソナルスペースと呼び替えることが可能である
上条の嫌がる顔をみたいという屈折した独占欲と考えることもできるに違いない
単純に自分の好きなものを知ってほしいという稚気とみてもいいだろう


やってくれ、>>575
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/14(土) 22:34:29.92 ID:TikXGamK0
あ、すいませんガチなのはちょっと
でも幅を広げるためにもいいかも、とか思えてきた! 不思議!
まああんま期待しないでください
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/15(日) 22:20:26.12 ID:mVFFq77lo
ガチホモって需要あるのかしらね
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/15(日) 22:30:16.04 ID:cp3f3wMIO
?「アリアリなのである」
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [saga]:2012/01/15(日) 23:22:24.28 ID:uY3LPmYw0
アックアさん何してるんすか

>>280>>399>>466 の者です
16レスお借りします

・超窒素禁書
・普通の小説に近い形式
・インさん周り捏造激しい
・禁書SSなのに熱くない不思議

今回で決着です
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:23:14.63 ID:uY3LPmYw0

ホットパンツのポケットで携帯が震えた。

「……はい」

「絹旗ぁ、無事みたいね。それじゃぁ洗いざらい吐きなさい」

通話ボタンを押す前から、発信元は分かっていた。
ただ実際に慣れ親しんだ口調に絹旗は安堵した。
あの神裂と名乗っていた女の声が出なくて良かったと心から思う。
ステイルは去り際に神裂も退かせると言っていたが、それを鵜呑みにするほど絹旗は純真ではない。

「オイ、早くしろ。こっちは散々舐めプレイかまされてムカついてんのよ」

電話越しの声が苛立つ。
そうだった、麦野の無事が判明したところで自身の安全には何の保障も無いのだった。
むしろ致死率が上がっただけな気がする。

「分かりました。超突飛な話なのですが、取り敢えず最後まで聞いてもらえますか」

何をどこまで話したものだろう。
魔術だの原典だのの事は、ここでは話を混乱させるだけだ。

「さっきの奴は『外』からやって来たみたいです。えっと、その、私が超うっかり匿った子を追って」

「『外』だぁ? ……チッ、原石か?」

幸い麦野は科学の枠組みで話を捉えてくれたようだった。
二番目に面倒なハードルはこれで越えられたことになる。

「その子は所属していた組織で機密情報を握っていましてですね――」

誤魔化しを語ることはできた。
だが絹旗は魔術というファクターや固有名詞を除き、関わった出来事を詳細に告白した。
どうせ暗部組織のリーダーたる麦野が本気で調べればある程度は知られてしまうのだ。
何より、「アイテム」の隠れ家を漏洩し、同僚までも巻き込んだことへのけじめだった。

「――そう。絹旗。あんた自分のやったこと、分かってんの?」

ひゅっ、と息を呑む。
残されたハードルは自身の命だが、この温度の無い声音の前では風前の灯だった。

「……えぇ」

「――――――」

息遣いだけが聞こえる空白の時間。
その末にぶつけられた言葉は。

「――、二度と面倒は持ち込むな。知られた隠れ家二箇所については破棄。その分はあんたが補填すること。雑貨稼業にでも行ってきなさい」

「え」

「素直に話した分はまけてやる。次はねぇぞ」

それだけ一方的に告げると、通話はぷつりと切れた。
ツー、ツー、という無機質な音を聞きながら、絹旗は自分の耳を疑っていた。
事の重大さに対して破格の処遇。
何より、あの言い方では面倒さえ持ち込まなければ好きにして良い、とも取れる。

「超素直に話した分、ですか」

絹旗は、その意味するところを推測する。
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:23:46.30 ID:uY3LPmYw0

「おかえり、きぬはた」

出迎えた舌っ足らずな声は一つ。
ワンピース型の寝巻きに身を包んだインデックスのものだ。

「ただいま帰りましたよ。熱上がったって聞きましたけど、平気ですか?」

「うん、ベッドに縛り付けられるほどではないかな。あ、滝壺はさっき行っちゃったんだけど」

「あぁ、それも電話で超言ってました」

本当は聞いてなどいないが、まぁ予想した通りだった。
麦野がこの隠れ家を捨てると言ったのだから「アイテム」の中核である滝壺に引き揚げ命令が下るのも当然だ。
そういえばインデックスの表情は平常通りで、滝壺は襲撃の件を伝えずにいてくれたらしい。
裂傷を隠す包帯も、今朝巻いたものを替えただけに見えるだろう。

「……インデックス、落ち着いて聞いてくれますか」

だから、それらを裏切ってインデックスを傷付けることがひたすら胸に圧し掛かる。

「――、どうしたの、何かあったんだね?」

言わなければ。
本当の意味でインデックスを助けるために。

「今日、あの炎の魔術師と話しました」

「!」

色を失ったインデックスの表情は、やっぱりだ、思った通り追手の恐怖より心配が勝っている。
絹旗の頭から爪先まで素早く視線が滑る。
怪我は上手く隠せているだろうか。

「あなたを斬った女にも会いました。……インデックス。もし二人が超本当は敵じゃないかもしれないと言ったら、信じてくれますか」

「何を、言ってるの……?」

困惑が浮かぶ表情に竦みそうになる。
――言わなければ。

「あなたの昔の記憶が無いのは、心因性の物だと超思い込んでました。聞いてきたのは記憶が無い――いえ、記憶を消された本当の理由です」

「けさ、れた?」

「あくまであの追手から聞いた話です。ですが、信憑性は低くないと判断しました」

インデックスに仕組まれた「もの」を本格的に調べるには本人の協力が無いと厳しい。
相手が断れないのを承知で、絹旗は頭を下げる。

「お願いです、私を信じてください」

「――――きぬはた。分かったんだよ、全部教えて。だからそんな声出さなくても大丈夫なの」

助けるためだと言いらがら優しさに甘えなければいけない。
滲んだ涙が流れない内に絹旗は口を開いた。
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:24:33.04 ID:uY3LPmYw0

麦野にもほぼ全ての出来事を話したばかりなので、伝えるべき内容は整理できている。
絹旗に分からないのは、どう言葉にすればインデックスがショックを受けないかどうか。
そんな都合の良い言葉があるはずもない。
信じていたものを否定される苦しみは、さっき間近に見てきた。

どう言っても変わらない真実をつっかえつっかえ話した。
言葉にするだけのことに何度も詰まった。
そのせいで引き伸ばされた時間中、インデックスはずっと静かに聞いていた。

「……そっか、私、忘れちゃってたんだね。二人のこと」

かんざきかおり、に、ステイル=マグヌス、かぁ。
教えた名前をインデックスは唇に乗せる。
その音は驚くほど感情が篭らずに響き、口にした本人は寂しそうに笑んだ。

「悪い魔術師だって思ってた。怖くて辛くて。でも、……先に傷付けたのは私だったんだね」

「っ、インデックスは悪くないです」

「でもあの人達はもっと悪くないの」

「だったら! 誰も悪くなんてないんです! インデックスが悪いなんて超有り得ないんです!」

声を張り上げた。
どうしてそんな風に思うんだ、教会の、上の都合で弄ばれているのはインデックス自身なのに。
記憶を消したのだって、直接手を下したのは彼らなのに。

「それでも、私が、」

「ばかっ!! あなたは超ばかです!!」

絹旗はついにインデックスを掻き抱いた。
抑えきれなかった涙がぼろぼろ零れて、インデックスの寝巻きを濡らした。
苦痛のためか怒りのためか泣いている理由も曖昧なまま。

「あなたのせいじゃないんです! ステイル達だってあなたを恨んでなんかいないです!」

インデックスは悪くない。
何度も何度も一つ覚えに繰り返す。
それしか言えなかった。
翻弄されて蹂躙されてそれでも自分が悪いなんて、世界に一人だけでいるみたいじゃないか。

どこまでも他人のことばかりで、一人ぽつんと立っている。
インデックスの地獄。

毒を帯びた魔道書もイギリス清教の闇も本質ではなかったのだ。

「もう記憶を消させたりしません! 絶対方法を見つけますから、だから、」

記憶を守るだけじゃなく、傍に居る。

「あ、」

「だから……みんなで超幸せになりましょう……っ」

荒野のような世界を変えたいと思う。

「、ふ、ぇ……」

力無く嗚咽を堪えるインデックスを抱きしめながら絹旗は胸に刻む。
抑えきれない震えとしがみついてくる腕のか弱さ。

初めてその世界に踏み込ませてくれた気する。

その夜は、大事に大事に抱き合って眠った。
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:25:11.58 ID:uY3LPmYw0

「前置きは超無しで良いですね」

「あぁ、無駄話に興じている余裕は無い」

「『期限』は二十八日零時、事の難しさを考えれば一刻を争いますね」

七月二十二日、午後二時。

始めにインデックスを匿った隠れ家に絹旗は居た。
それに、長刀を脇に立て掛けた神裂と眉間に皺を寄せ煙草をふかすステイル。
以上三名が情報交換のために集まったメンバーである。
インデックス自身が居ないのは絹旗が二人をもう少し見極めたかったからだ。

「昨日、インデックスに事情を話しました」

今回絹旗が言える最重要事項はそれだ。
耳にした魔術師達は瞬時に色めき立った。

「なぜ話した! 言って何になるんだ、あの子が苦しむだけだろう!」

「インデックスは魔術の知識の超宝庫なんですよね。仕掛け――『首輪』を調べながら隠し通せるとは思えません」

「……。いっそインデックス自身にも協力させようということですか」

神裂の硬い声に頷きを返す。

「お二人も、この異国の地で短時間で、かつ組織にバレないように調べられることは限られるでしょう」

魔術の知識についてだ。
絹旗が科学を知るように二人は魔術に親しんでいるのだろうが、普通の人間の知識に「完璧」は有り得ない。
その点インデックスは魔神と称されるレベルであり、文字通り桁が違う。

「……『魔道図書館』に勝るソースが無いのは知っている」

それが身に沁みて分かるのだろう、ステイルは忌々しそうな表情をしている。
インデックスを苦しめたくないという共通の思いが分かるから、絹旗も一度口を噤んだ。

「私の方はイギリス清教の上司にそれとなく探りを入れてみましたが、目ぼしい情報はありません


沈黙を払うように神裂が報告する。
成果は無いようなものだが仕方ない。
この状況で表立って組織と袂を分かつのは、インデックスの身柄含めリスクが高すぎるはずだ。

「あの女狐はどうせ全て把握しているんだろうがね」

ステイルが吐き捨てる。
なるほど、裏仕事の元締めの性質など魔術の世界でも変わらないようだ。

「それなんですが、学園都市側の上層部もインデックスのことを超感付いて黙認してるみたいです」

「……そうか。事前に許可を取っていない彼女が侵入できたこと自体、掌の上、か」

麦野が電話で最後に言っていた意味は多分そういうことだ。
大方「アイテム」に指示を出してくる電話の女が、絹旗最愛が匿う少女には不干渉でいろとでも言ったのだ。
都市内で開発されるものとは別系統の異能の結晶を、あわよくば手中に収めたいのか。

「まぁ上の真意なんて超理解できませんけどね」

「……『首輪』を解除したら、政治的な駆引きからもあの子を守らなければいけませんね」

インデックスの小さな身体に降り掛かるものは多い。
それでも手を引こうと思う者はここには居なかった。
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:25:39.85 ID:uY3LPmYw0

ともあれ、絹旗は自分の立場で言えることをさっさと述べることにする。

「他に超現時点で私ができるのは可能性の提示くらいです。例えば期限間際にインデックスが陥る不調について、医学的に診察してもらうとか」

「科学の方法で……ですか」

神裂は微妙に苦い表情を見せた。
その心情は納得できる。
魔術師達にとってこの街の最先端科学は得体の知れない技術だろうし、「首輪」は魔術の方法で構成されているはずだ。

「原因が魔術的なものでも科学からのアプローチが全く無効な訳ではないと思います。呪文で出した超高温の炎だって、防げる断熱素材はありますよ」

「当て付けか、能力者」

「耐え切れなくて火傷しましたけどね今も痛いですけどね」

視線も合わせずに短く応酬。
神裂が横目に眉を動かしたので打ち切ったが。

「医者でしたら超良心的なのを知ってます。もしくは精神面の問題ならそういう能力者を当たるのもありかと」

ただ精神系能力者には個人的に信頼できる者がいない。
その分野の最高峰たる第五位「心理掌握」は癖が強い人物らしく、連絡が付いたとしてもインデックスをおいそれとは任せられない。

「そうですね、……あくまで選択肢の一つとして考えましょう」

「えぇ。魔術の方から解決できるならそれが超ベストです」

科学と魔術ではフォーマットが違い過ぎて噛み合わせが悪い、というより結果が予測できない。
さっきはああ言ったものの、魔術で「何でも燃やす炎」を作ったとしたら、それは断熱素材で防げるのか。
ことによっては低温のまま燃焼のような現象を起こすかもしれない。

「後は……万が一の時に期限を延ばすために探してきたのですが」

絹旗はそう言いながら太めの万年筆のようなものをテーブルに置いた。
午前中、新しい隠れ家を探すのと一緒に調達してきた物。

「体内に小型の機械を埋め込んで、特殊な電気信号で臓器の働きを制御するものです」

「臓器、を制御……ですか?」

神裂もステイルも要領を得ないという顔をしている。
本来これはあらかじめ仕込んだ相手を遠隔的に殺害するためのものだ。

「この場合は人工的に仮死状態を作ると思えば良いです。それで『首輪』のカウントダウンが止まるかは超確実じゃないですけど」

「ふざけるな、そんなものにインデックスの命は賭けさせない」

「選択肢の一つです。独断で使うつもりもありません」

ステイルの低く獰猛な声に、素直に頷いておいた。
神裂は動きこそしないが嫌悪感を隠しきれていない。
魔術師の男は表面的に引き下がったものの、皮膚からピリピリした気配を放っている。

「正直、科学側の考えることは――私達とは相容れないですね」

「超お互い様です。インデックスのためなら手段を選ぶ気はないのも同じでしょう?」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:26:18.09 ID:uY3LPmYw0

ふぅ、張り詰めた空気に息を吐いて口を開いたのはステイルだった。

「――こちらの見解も話そう。『首輪』はインデックスの身体に直接、永続的に掛けられている可能性が高い。もしかしたら僕のルーンのような分かり易い実体があるかもしれない」

「遠くから呪いみたいに飛んできてるっていうことはないんですか」

門外漢なりに念動力能力者のようなものをイメージして聞いてみた。
もしそうならステイルとやり合った時のように、大元の魔術師のところまで赴いてブン殴る覚悟はある。

「いや。過去に『首輪』が発動した時もインデックスは『歩く教会』を着ていた。外部からの攻撃ではないはずだ」

「『歩く教会』に仕込まれている可能性も考えましたが、本人の意思で脱げるものに掛けるのは危険でしょう」

絹旗には「歩く教会」の強度は測れないが、ここは二人を信用するしかない。

「ではインデックスの身体をチェックしつつ、超魔術的に検診してみる方針ですか」

どんな風に調べるのか私には見当が付きませんが、と呟く。
流石に次はインデックスと彼らを会わせなければならない。
インデックスを助けるという意志に関して、もう二人に疑いは抱いていない。
それにしても今までの所業、それに知らせてしまった真実を思うと快くはなかった。

「そうですね、術式が発見でき次第、解析に入りましょう」

「見付けたらすぐ解けるんじゃないんですね」

零れ出た疑問に神裂は申し訳なさそうな顔をする。

「魔術は象徴や解釈といった、複雑な構造でできています。読み違えればどんな影響が出るか分かりません」

「病状の上っ面だけ見て薬を飲ませたら大変なことになるのと同じだ、君達の方に例えるならね」

インデックスを治療した時の訳の分からない儀式を思えば、そういうものかという気もする。
いずれにせよ魔術自体への対処で絹旗にできることは無いのだ。

「済みません、少し急いてしまいました。ただし、もし解けなかったら病院に超連行しますから」

「大丈夫です。インデックス自身の知識も合わせれば必ず解除できますよ」

苦々しくも力強い言葉。
絹旗は何も言わず、ただ頷いた。
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:26:53.09 ID:uY3LPmYw0

七月二十二日、午後七時。
第三学区の個人用サロン。

解析用の魔術を組むのに広い場所が欲しいと言われたため借りた一室だ。
一室といっても内部は様々なレクレーションルームに分かれており、ホテルのスイートルームなどより余程大きい。
メインの部屋は天井がガラス張りで、更けかける空が鮮やかに広がっている。

「ではインデックス、失礼しますね」

そう言って身体に手を伸ばしたのは神裂だ。
触れる指先も、触れられるインデックスも、どちらも緊張して見える。

「手、ひんやりして気持ち良いかも」

交わす小さな笑みもどことなく硬い。
それでも二人は、傷付け合うだけの関係から踏み出そうとしている。

魔術師達と引き合わせた時。
インデックス自身が、絹旗に席を外してくれと頼んできた。
逡巡の末隣室に待機している間、彼らが何を話したのかは分からない。

(でも、あなたは二人を超許したんでしょうね、インデックス)

誰も吹っ切れたような表情にはなっていなかった。
それでも、それぞれの心の中で区切りを付けのだと思う。
ぎこちなく話すインデックスも神裂も、今は別室に居るステイルも。

「頭には見当たりませんね。……次は背中を見せてくれますか」

「ちょっと恥ずかしいんだよ……」

一度は斬り付けられた相手に無防備な背を見せるインデックスを、絹旗は心底強いと思う。
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:27:20.08 ID:uY3LPmYw0

「……ありました」

絹旗が見守る中、全身を隈無く調べ三十分。
目に見える形には現れていないのではと思った矢先だった。
天井の外は完全に夜空に変わっている。

「喉の奥に刻まれているとは超思いませんでしたね」

神裂の写したスケッチを囲み、四人は頭を付き合わせる。
不気味で複雑な紋章。
ここからは完全に魔術師達の仕事なのだが、絹旗も離れる気にはならなかった。

「ルーンの系統ではないな。オリジナルの文字だとしてもこの配列はおかしい」

「私の知識にもありませんね……十字教の基本教義、仏教や神道を下敷きにしたものではないでしょう」

ばっ、とインデックスに視線が集中する。
魔術についてのあらゆる知識を掻き集めた少女。
彼女に掛かればこんなものはすぐに解読できると皆が信じている。

「わ、から、ないんだよ……」

その中で、インデックスは一人蒼褪めていた。

「何で! 私は一〇万三〇〇〇冊なんだよ!? どうして見たこともない術式があるの!!」

「インデックス、落ち着いてくださいっ!」

子供がいやいやをするように激しく頭を振るインデックス。
絹旗は為す術も無く、ただその身体を抱きしめる。
絹旗の胸に押し付けられてなおインデックスはくぐもった叫びをあげた。

「どうして、どうして……っ!」

「……おそらく、だが。故意に『首輪』に繋がる知識が欠けているんだろう。そもそも今まで君が存在に気付かないでいたのがおかしいんだ」

絹旗は知らないことだが、インデックスの魔術に対する察知能力はずば抜けて高い。
普段ならともかく年一度の発動時に気付かない訳がない。
『首輪』について、また知識が一部欠けていることについても意識が向かないようにされていた可能性がある。

「っ、忘れたく、ないんだよ……。世界の全てを捻じ曲げる、なんて。私にはこんな術式も解けないのに……」

「インデックス……」

名を呼んだ神裂は、それ以上言葉を継がなかった。
何も言える訳が無いと絹旗は思う。
教会に裏切られて、信じていた知識も土壇場で助けてはくれない。
完全に「上」に都合が良いだけの図書館として――、

(あ、)

その時、脳裏に小さな違和感がよぎった。
一〇万三〇〇〇冊、魔道図書館、世界の全て、魔神。
そこに欠けたわずかな知識。

思うまま絹旗は口にする。

「――インデックス。あなたは、超本当は知っているんじゃないでしょうか」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:27:50.81 ID:uY3LPmYw0

「知らないよ、見たことない。術式全体だけじゃない、構成要素の一つだって分からない!」

弾けるようにインデックスが叫んだ。
魔術に疎いくせに不用意な発言をした絹旗を、神裂とステイルが睨みつける。

「分かってます、インデックスは嘘なんて吐かないです! ただ、知っているのに見えないようにされてるんじゃないでしょうか」

一〇万三〇〇〇冊。
膨大な数だ。
それだけのものをインデックスに記憶させた、魔道図書館なんてものを作ろうとした偏執的な人間が、知識の欠落を許すだろうか。
インデックス本人には隠しながら、保管させようとは考えないか。
実際に絹旗はインデックスの人格を通さずに「蔵書」が引き出される様を目撃している。

「もしそうだとしても、私に分からないんじゃ意味がないんだよ……」

一転して打ちひしがれたように弱弱しくなる声。
暗い熱を瞳に灯し、杖を突いたステイルがゆらりと立ち上がる。

「もう止めろ。これ以上続けるなら――」

「分からなくても、推測はできませんか。今までは知らない魔術があること自体に気付かなかった。でも今は、欠けている部分の形を超知っています!」

「っ――――!」

勢いよく顔を上げたインデックスを真っ直ぐに見詰める。
潤んだ目が突き刺すような真摯さをもって絹旗を見る。
静止を遮られたステイルも目を見開いた神裂も、動きを止めている。

「――やるんだよ。私、突き止める」

インデックスの透き通った、それでいて芯のある声が響いた。
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:28:14.95 ID:uY3LPmYw0

がりがりがり、と乱雑にペンが走る音の中、今度こそ絹旗は蚊帳の外にいた。
インデックスはテーブルに向かい何かを書き散らしては投げ捨てる。
その時々に二人の魔術師に声を掛けては、答えを聞いてまた紙と向き合う。

(ごめんなさい。ごめんなさいインデックス――)

絹旗は一人離れたソファに凭れ、携帯端末を操作している。
インデックスが魔術を解読できなかった時、頼る病院などの都合を付けておくために。

「解読できなかった時」。
絹旗は、インデックスにやるべき事を与えたようでいて、もっと深い絶望に突き落とすかもしれないと分かっている。
一度希望を抱いたインデックスがもし失敗したら、一体何を思うのか。
膝の間に顔を埋める。

自分の推測が的外れだとは思わない。
しかしインデックスが答えに辿り着けるかは、確率の計算もできない未知数だ。
本当は「私達が必ず何とかする」と言えば良かったのだ。

(インデックスは「忘れたくない」と言いました。――どんな手段を使ってもそれを叶えたいと思うのは、私の超我侭なんでしょうね)

奇跡なんて起こらない。
一発で何もかも解決できるような切り札は無い。
それでも絶対に忘れて欲しくなくて、絹旗はあらゆる可能性に縋るしかない。

そうして一時間と数十分経った頃。

パァン!! と部屋中に音が響いた。

全員が、音の源に振り向く。
インデックスが呆けたように宙に視線を漂わせている。
その手は強張ったままテーブルに置かれ、インデックスがテーブルを叩いたのだと知れた。

「わかった、解けたんだよ」

声もどこか茫洋として、見えない本を見ているようだ。
誰もがしんとしてインデックスの言葉を聞いている。

「あの術式は年の循環の中に強制的に『区切り』を付けるもの。紋章は十二宮の記号を十字教とケルト神話で無理矢理変換して、――」

そこまでだった。
すらすらと読み上げるような声が突然途切れ、首がかくりと前に垂れた。

「インデックス!?」

呼びかけたのは誰だろう。
全員が慌てて周りに駆け寄る。

インデックスは黙ったままゆっくりと立ち上がり、

「――警告、第四章第十二節。司書《interface》の閲覧禁止区域への侵入を確認。防壁を再構築します」

それは既にインデックスではなかった。
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:28:53.49 ID:uY3LPmYw0

「な、これは何だ……っ!?」

「『自動書記』――!」

ステイル達は知らないこの人格の名を、絹旗は呼んだ。

「――、構築完了。現時点までの記憶を検索……完了。共犯者を三名検出」

「な、何でこの子が魔術なんて使えるんですか!」

ばらばらばら、と。
インデックスを中心に風が起こり、不可解な紋様が書き殴られた紙を巻き上げた。
あらゆる知識を従えるように。

「――一〇万三〇〇〇冊の保護のため、侵入者を迎撃します」

「馬鹿なッ、インデックスの魔力はこのために!?」

インデックスの目前に、空間に直接インクを流したような図形が出現する。

「――現状、最も難度の高い敵兵『神裂火織』の破壊を最優先します」

直後、インデックスの瞳が鮮烈な赤に染まる。
図形――魔法陣が呼応して銀に輝く。

「――対聖人用の特定魔術の組み込みに成功しました」

「ッ、Salvare000!」

ボゥンッ!! と黒い線が神裂に向かって発射される。
その時には神裂の姿は無い。
フローリングを抉る程の踏み込みで跳躍している。

「超迎撃機能……! インデックスを傷付けずに止めるには!?」

「分かるはずがないだろう! Fortis931――魔女狩りの王ッ!!」

空気を喰らう巨人がインデックスに襲い掛かることはない。
インデックスと他を隔てるように立ち塞がるだけ。

「――各個撃破は非効率的と判断。対集団用の特定魔術を組み込みます」

魔法陣の色が純白へと移り変わる。
空間を引き裂く音がする。

「――これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

異界の音階が響く。
無慈悲な白光が三人に襲い掛かる。
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:29:20.80 ID:uY3LPmYw0

視界を輝く白が埋めた瞬間、絹旗は強い力で引かれた。
熱い体温が押し潰すように真上にある。

「大丈夫ですか」

押し殺した声は神裂だ。
少し外れた位置に居た絹旗は、攻撃が当たる直前に魔女狩りの王の後ろに投げ飛ばされたのだ。
だがそのせいで神裂自身が脚に火傷を負っていることに気付く。

「! 今は私よりも、」

「私は名乗りました。――もう誰も見捨てません」

互いの戦力を考えた台詞は遮られた。
囁きは一瞬で、神裂は再び跳躍している。

呆然とするしかなかった。
インデックスの放つ光線は余波だけで室内を破壊していく。
魔女狩りの王で受け止め切れなかった光がその上を蹂躙する。
正体の知れない攻撃は家具や壁を等しく破壊し、後には嘘のように白い羽根が舞う。

「こんなの、麦野より、」

最後まで言葉にならない。
超能力者よりも凄まじいモノに相対して、一体何ができるだろう。
何ができる。

違う。

(自分は無力だなんて、超泣き言吐いてる場合ですか!)

何かできる。
神裂が攻撃範囲の外から足場を崩そうとしているが、戦況は明らかに劣勢。
こんなところでお荷物になってはいられない。

絹旗にできること。
窒素の制御。
駄目だ、この攻撃はそんな物では防げない。
自分が盾にはなれない。
接近できないから剣にもなれない。

絹旗が知っていること。
インデックスの純粋さ。
一〇万三〇〇〇冊。
脳の容量の嘘。
……違う、そうじゃない。

絹旗だけが知っていることがある。
「自動書記」。
治療をした時の記憶。
その性質。
科学の世界の何よりも機械的な、

「――――」

絹旗は「それ」を握り締める。
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:29:55.97 ID:uY3LPmYw0

「ステイル=マグヌス」

絹旗は苦しそうに片膝を突く魔術師を呼んだ。
ステイルは視線だけで促す。
その視界にきちんと入るように、予備の「それを」二本転がし渡す。

「これは……おい! どういうつもりだ!?」

「……賭けです。試すのは私がやります。もし上手くいったなら、超乗ってくれませんか」

最後に自分の分を弄り回し設定を済ませる。

「駄目だ。そもそも近付けないんだ、意味も無い」

「そういうことじゃありません。今のインデックスはオートで動く機械のようなもの。だから、もしかしたら、」

そこまで言って、絹旗は「それ」の先端を脇腹に押し付けた。

賭け。
それも一度勝っただけでは駄目だ。
何度もダブルアップを繰り返すように、可能性の網を潜り抜けなければインデックスは守れない。

(――でも、私がするのは一戦目の超試金石に過ぎなくても、)

これが自分にできることだ。
自分の役割だ。

眼を閉じ、「それ」を作動させ――絹旗の意識は暗い、暗いところに堕ちていった。
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:30:22.92 ID:uY3LPmYw0


「――敵兵『神裂火織』の生命活動停止を確認。全侵入者の破壊を完了し、『自動書記』を休眠します――」

 
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:30:52.52 ID:uY3LPmYw0

そうして、絹旗は長い手紙を読み終えた。

開け放った窓から、暑さを和らげる涼風が吹き込む。
暖色の薄いカーテンが膨らみ、また引いていく。

絹旗の知人には三文小説家とC級映画監督が居るらしい。
普通ならそう思う。

「どうして、『インデックス』って名前がこんなに気になるんでしょう……?」

あくまで淡々と綴られた手紙の最後には、物語の登場人物である二人からメッセージが添えてあった。
そこにだけは剥き出しの思いが滲んでいる。

『お詫びはするべきではないのでしょうね。私達が気付けなかったことをあなたは教えてくれた。本当にありがとうございます。 神裂火織』

『言いたいことは沢山あるが、先に養生すると良い。あの子は今だけ預けておく。 ステイル=マグヌス』

彼らは文字の中の「魔術師」であり、この手紙の筆者でもある。

絹旗は自分のことを知りたいと言った。
どんな過去でも知っておきたいと。
そうしたら、妙に蛙に似た医者は本当に色々な物を用意してくれた。
過去にあったという実験の記録。
能力の測定値。
シンプルな名前の組織で活動していたというレポート。

最後に読んだのが自分を病院に連れてきたという二人からの手紙。
他の記録だって自分のこととは思えないのに、この手紙は輪を掛けて夢物語のようだ。
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:32:31.84 ID:uY3LPmYw0

こん、こん、と音がした。
蛙の医者だろうか。
絹旗は何の気なく答える。

開いたドアの先には、純白の修道女が立っていた。

「きぬはた……」

「あなたがインデックス、ですか」

自分には役者の知り合いも居たらしい。
そう思うのに、喉が勝手に息を呑んだ。

「きぬはた。私、解いたよ。もう忘れないんだよ」

「首輪」のことだ。

「……きぬはた。かおりとステイルがね、これからのことは大丈夫だって」

イギリス清教を出し抜いてでも身柄は守る、と手紙にも書いてあった。

「…………きぬはた。嬉しかったの、幸せになろうって言ってくれて」

それは知らない。
どの記録にも載っていないことは、絹旗は知らない。

「きぬはた、覚えてない?」

なのに何故。
知らない少女が泣き笑いの表情を浮かべているだけで、こんなに苦しくなるんだろう。

「インデックスは、きぬはたの事が大好きだったんだよ?」

何もかも押し殺そうとして少女は笑う。
何も押し殺せていない顔を見て、絹旗は疑念も迷いも捨てた。
「絹旗最愛」は心なんて信じる人間だったのだろうか。
分からない。

「――インデックス。あなたが泣いていると、私も泣きたくなるんです」

絹旗は「絹旗」を恨む。
目を醒まし、仮死状態に陥った三人を見て、インデックスはどれだけ衝撃を受けただろう。
その上インデックスを置いて自分だけ行ってしまった。

「きぬはた……」

「出来事は覚えていなくても、私はあなたを覚えている」

「きぬ、は、……う、ふぇぇ」

もう駄目だった。
ぽろぽろと涙を落とす矮躯を抱き締めた。

「インデックス」

インデックスが泣いているのは「絹旗」を失って悲しいから。
絹旗の言葉に喜んだのではない。

お互いに辛い思いをするのは分かっている。
それでも、距離を取るという選択はできなかった。
傍で守りたいと思った。

「――一緒に、幸せになりましょう」
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/01/15(日) 23:33:19.64 ID:uY3LPmYw0
以上です
インデックスがチート気味なのは俺が図書館フェチだから

SSって難しいですね
本当は2巻分まで書きたいんだけど、その前に色々見直そうかと思います
心理描写とか文体とか

拙い文章だったけど、読んでくれた人ありがとう!
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 00:49:22.60 ID:qo5TmI5DO
乙です

小ネタで5レスもらいます
599 :黄泉川「大人しく出頭するじゃん」一方通行「知らねェよ!」 :2012/01/16(月) 00:50:26.30 ID:qo5TmI5DO


美琴「私の下着が盗まれた」

黒子「まぁ。ゲコ太がバックプリントされた赤レースのパンティが盗まれたなんて」

美琴「知らない?」

黒子「知りませんわねぇ。えぇ全く知りませんの」

美琴「そっか」シュン

黒子「あぁ!泣かないでくださいましお姉さま!えぇ、えぇ。わたくしが何とかして犯人をでっちあげてみせますの」

美琴「黒子……」

黒子「そんなときこそジャッジメントの出番ですわ!丁度ここは支部ですし」

美琴「おー」パチパチ

初春(……白井さんじゃないのかな)



600 :黄泉川「大人しく出頭するじゃん」一方通行「知らねェよ!」 :2012/01/16(月) 00:51:06.84 ID:qo5TmI5DO

黒子「で。犯人ですが……わたくしに心当たりがありますの」

初春「白井さんのベットの下とかですか?」

黒子「近頃知り合った殿方なんですけれどね」

美琴「うん」

初春(無視ですか)

黒子「何とも変質者のような殿方で……お姉さまによく似た少女を連れてましたの」

黒子(思わずペロペロしてしまうところでしたわ)

初春「それが何の関係があるんです?」

黒子「全く推理が足りませんわよ初春。つまり、その殿方は熱心なお姉さまFUNに違いありませんの」

美琴「なるほど」

初春「えっ」

美琴「でも私の下着を奪うなんて、同じ寮……いえ同じ部屋でもない限り、よっぽどの能力者じゃないと……あっ」ハッ



601 :黄泉川「大人しく出頭するじゃん」一方通行「知らねェよ!」 :2012/01/16(月) 00:51:45.24 ID:qo5TmI5DO

黒子「えぇ気付きましたか」

美琴「……うん」

黒子「その殿方は、その変質者こそが……っ第一位なんですのよ!」

黒子「どのような能力かは存じませんが、第一位ならば寮に入るなど造作もないはずですの。えぇ、同じ部屋にいるよりもよっぽど!」

初春「そうですねー」

美琴「そ、そうだったの……」

美琴(もしかしてあの実験も、歪んだ私への愛情表現?)

美琴「引くわ」

黒子「えっ」

美琴「あ、なんでもないわ」

黒子「あ、はいですの」

黒子(バレたかと思いましたわ)



602 :黄泉川「大人しく出頭するじゃん」一方通行「知らねェよ!」 :2012/01/16(月) 00:52:54.29 ID:qo5TmI5DO

黒子「ではさっそく初春!逮捕の準備ですの」

初春「はい。もうやってますよ」カタカタ

ジーッ

初春「どうぞ」ピラッ

黒子「なんですの?この電話番号は」

初春「丁度良いことに警備員の預かりもとになっているみたいで。そのかたの電話番号です」

初春(どうにでもなれ)

黒子「まぁ。預かりもとなんて。やっぱり変質者でしたのね」

美琴「……うげぇ」

黒子「あぁ!お姉さまが凄い表情に!」

美琴「いやちょっと気持ち悪くて」

初春「えっ大丈夫ですか?」

美琴「正直、黒子だったら良かったわね。盗んだの」

黒子「えっ」

初春「……へー」

美琴「ん?なによう」

黒子「い、いえ……そのっわたくしっ」

美琴「まぁ黒子でも嫌だけどねー」

黒子「よし!ちょっと電話してきますの!!初春!行きますわよ!!」

初春「えっあ、はい!」

美琴「あっちょっ。なんで初春さんまで連れて……っ」

バタン

美琴「……ぶぅ」



603 :黄泉川「大人しく出頭するじゃん」一方通行「知らねェよ!」 :2012/01/16(月) 00:55:26.92 ID:qo5TmI5DO


――第一位、一方通行が下着泥棒の罪で逮捕されました。
一方通行は「やってない!俺はやってない!」「中学生なンてババァなンだよ!」など、余罪を窺わせる――


上条「へー」ズルズル

禁書「うどん美味しいね!とうま」チュルチュル


おわり


604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 00:55:57.75 ID:qo5TmI5DO
おわりんご
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 01:29:15.68 ID:zHThQCv8o
これはひどい
美琴も黒子もクズすぎる
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/16(月) 01:53:33.91 ID:LukDVPPUo
美琴はアホの子なだけだろw

つか窒素禁書充分熱かった
しかもひょっとしたらこの後も続くとか楽しみすぎるわ・・・

書き手の皆さんおつおつ!
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 02:17:56.71 ID:3Dl3culX0
パンティって、こんな単語オッサンしか使わんだろ
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/16(月) 02:22:51.01 ID:3mgvXaT6o
風紀委員ってなんだっけと黒子に問いたいなww
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/16(月) 02:38:03.66 ID:Cm79aq2L0
ねえ、禁書×レギオスって需要あるかな?
両方好きだし、あったら書いてみたいんだけど・・・
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/16(月) 06:06:06.06 ID:iaCJV7190
絹旗禁書、やっぱり首輪破壊展開がちょっとかぶったww
でも上条さんなしだとこれくらいしか方法ないしなあ
なんにせよ1巻完結おつ
こっちも書き溜めがんばる
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 06:16:09.94 ID:EqVgH0TI0
そういやレイフォンと一方さんの声優同じなんだっけか
>>609 HKB
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/16(月) 17:31:53.35 ID:o+R5fIWPo
>>610
木原禁書とか浜面禁書の例もあるし、深く考えたら面白い突破方が思いつくかも知れんぞ。
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/16(月) 17:47:40.12 ID:YMV8HWCDO
できるかどうかだけで考えれば
光の処刑
フィアンマの右腕
アックアの慈母効果
とかか

これまでだと
一方禁書のベクトル解析
浜面禁書の能力者化
木原禁書のテスタメント
とか

みんなよう考えるなぁ

個人的には0次元の極点で時間軸をいじることができるのなら
対応できるのかなぁって考えてたんだけど
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/16(月) 18:38:31.69 ID:ETqdR/Jf0
>>611
よし書いてくる。
しかし期待はしないで待っててくれ。
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/16(月) 18:43:32.14 ID:P7Tf2CjAO
力や魔術でなんとかする

2、学園都市の科学の力でなんとかする

3、上条さん!やっちゃってください!


がパターンかな
首輪解除だと
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/16(月) 18:50:01.97 ID:P7Tf2CjAO
すまん、間違えた
上の一行目ミス

1、能力や魔翌力で

です
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 19:48:28.32 ID:1GrsTZdDO
>>610
キャットファイトから勝手に被らないと思ってたごめん
読むの楽しみです
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/16(月) 20:55:15.52 ID:lzJ75Wq30
>>609
そういやどっちも舞台が「学園都市」、中の人が演じるキャラがどっちも「最強」の肩書きを持っているな
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/01/16(月) 21:21:38.55 ID:fYry8x4ao
>>615
まあ、3の上条さんのおせっかい発動が一番楽よねww
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/16(月) 21:27:08.26 ID:ETqdR/Jf0
>>618
そう。そんなところが同じ・・・なんだけど絡めるのは難しそう;
ちなみにレギオスキャラが学園都市に行く方向で書いてます。
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 06:51:12.65 ID:YN+42jEDO
アクセラロリータで6レスもらいます
622 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:52:01.39 ID:YN+42jEDO


垣根くんは復活しました。
すっかり世間に置いていかれた垣根くんは、まずは情報収集だと「相談室」を開くことに決めました。
垣根くんはさぁ誰が来るかとドキドキです。
何せ人から相談を受けるなんて初めてなのですから。


トントン


おや、さっそくお客さま第一号が来たようです。


垣根「どうぞ」

ガチャ

一方「どォも」


垣根くんはビックリしました。
一方通行にも相談をするような繊細な心があったのか、というのももちろんですが。
自分をほぼ殺した相手がやって来たのですから。
しかし一方通行は垣根くんには気がついていない様子。
仕方ありません。
一方通行は垣根くんに全くと言っていいほど興味がなかったのです。


垣根「今日はどのようなご相談で?」

一方「俺の」

垣根「はい」

一方「……妹が、反抗期なンです」

垣根「妹さんが」

一方「はい妹です」

垣根「本当ですか?」

一方「……」

垣根「嘘ですと上手く相談に乗ることができません」

一方「嘘です」

垣根「ありがとうございます」

一方「で、そのクソガキがですね」

垣根「あなたと一緒にパンティを洗われたくないと」

一方「はい」

垣根「あまつさえ一緒に空気を吸うのも嫌だと」

一方「そこまでは言われてませン」

垣根「はい」


少し調子に乗りすぎました。
垣根くんは反省します。


623 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:52:40.36 ID:YN+42jEDO




垣根「妹さンはおいくつですか?」

一方「(見た目は)小学生くらいです」

垣根「原因がわかりました」

一方「凄いですね」

垣根「はい」

一方「で、原因は?」

垣根「思春期です」

一方「なるほど。思春期は父親離れをしたくなるンですよね」

垣根「父親なんですか?」

一方「いえ。例えです」

垣根「すみません」

一方「はい」


624 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:53:17.66 ID:YN+42jEDO




ここまででわかったことがあります。
垣根くんは一方通行と戦ったときにエサにしたガキのことを思い出します。
あのガキに一方通行は今、避けられている。
これは大きな収穫です。
垣根くんは内心で「ざまぁ」と笑いました。


一方「何をニヤついてンですか」

垣根「いえニヤついてません」

一方「そうですか」

垣根「はい」

一方「で、どうすればその思春期は治りますか」

垣根「治すつもりですか」

一方「もちろンです」

垣根「治すとその子どもの成長が損なわれます」

一方「それが狙いです」


垣根くんはギョッとしました。
けれど顔には出すまいとします。


一方「何を驚いているンですか」


バレました。


垣根「ロリコンですか?」

一方「違います」



625 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:53:51.34 ID:YN+42jEDO





垣根「本当ですか?」

一方「……」

垣根「嘘ですと、上手く相談に乗ることができません」

一方「ロリコンです」

垣根「ありがとうございます」

一方「先生。成長を損なわせるためにはどうしたらいいンでしょうか」

垣根「思春期はもういいんですか?」

一方「本当の目的はコレです」

垣根「わかりました」


とはいえ、垣根くんは悩みました。
成長を損なわせる方法なんて、垣根くんがシュミレーションしてきた解決案の中にはひとつも見つからなかったのです。


垣根「成長というのは、内面的な成長ですか?」

一方「ちがいます。外見的な成長です」

垣根「なるほど」

一方「もうわかったンですか?」

垣根「……」

一方「……」

垣根「すみません」

一方「いえ」


垣根くんは必死に頭を捻らせます。
ガキが成長しない方法――あぁ!と垣根くんは思わず叫びそうになりました。


一方「叫ばないでください」

垣根「すみません」

垣根「で、成長しない方法ですが」

一方「わかったンですか?」

垣根「はい」

一方「凄いですね」

垣根「ありがとうございます」

垣根「では早速説明しますが、成長の伝達を出している脳信号を乱すんです。幸いここは学園都市。能力を使えば一発でしょう」

一方「しかし」

垣根「はい」

一方「ガキを傷つけるのはちょっと」

垣根「そうですか」

一方「はい」




626 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:54:23.49 ID:YN+42jEDO




二人の間には沈黙が漂ってしまいました。
垣根くんはゆっくりと息を吸って、またゆっくりと息を吐き出します。
垣根くんは一方通行を見据えました。


垣根「ここまでいろいろなことを言ってきましたが」

一方「はい」

垣根「やはりただ見守るだけではダメなのでしょうか?」

垣根「その成長を見守ることこそが、愛と呼べるのでは……ないでしょうか?」

最後は恥ずかしくなり、垣根くんの顔は真っ赤に染まっていました。
きっと触れられたくないのでしょう。
垣根くんは自分の顔を手のひらで隠します。
しかし一方通行はそんなことは気にしません。


一方「先生、真っ赤ですね」

垣根「……はい」

一方「自分でもクサいと思ったンですか?」

垣根「……はい」

一方「恥ずかしかったですもンね」

垣根「……そうですね」

一方「けれど心に響きました」

垣根「えっ」

一方「失っていた気持ちを取り戻せたような気分です」

垣根「えっ」

一方「俺はクソガキを守ると決めたンだ。例え、それがクソガキじゃなくなったとしても――打ち止めを、守ると」


一方通行はひとり語り始めます。
垣根くんは「あれ?こんなキャラだっけ」と些か一方通行のキャラに不安を覚えつつも、


垣根「そうですね」


とりあえず相づちを打っておきました。


627 :垣根くんの相談室 :2012/01/17(火) 06:54:57.03 ID:YN+42jEDO





一方通行は去りました。
一方通行はとても良い笑顔でした。
垣根くんは思います。
これで良かったのかと。
けれど、と思い直します。
この先いろいろな人の相談に乗っていくうちに、わかっていくのだろう。
もちろん目的は情報収集です。
けれど、垣根くんは少し楽しかったのです。
誰かの相談に乗るということが。


トントン


おや、またお客さんがやって来たようです。


一方「あのォ」ガチャ


おわり


628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 06:55:24.83 ID:YN+42jEDO
おわり
すみませんでした
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/17(火) 07:42:02.08 ID:9cuCPftAO

って一方さん常連かよww
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/17(火) 14:31:37.27 ID:gChV1CjAO
>>613

とんでも発射場じゃ魔術理論構築して首輪とってたな。あれはすごかった。

木原や浜面はすごかったなー。
テスタメントで首輪とって歩く教会で竜王の息吹防いだり、能力開発してキャパシティダウンのコンボだったり。本当によく思い付くわ……

でも正直もう科学勢じゃこれ以外に首輪解除する方法なくね……
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/17(火) 16:16:34.39 ID:G1fxbV0P0
削板「こんじょおおおおお!!」
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/17(火) 17:13:19.36 ID:vTS+B3beo
>>630
悪いが木原の歩く教会ガード!はネタにしかみえん
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/17(火) 17:14:50.49 ID:4dmXmBqao
今読んでる最中なのにクライマックスをネタバレされて俺涙目
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/17(火) 17:18:59.18 ID:vTS+B3beo
>>633
ドンマイ
大丈夫、そこは前半の山場その2だから、まだまだ続くから
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 17:23:01.59 ID:Hp6Cf1X3o
>>632
実際そうだったじゃん、ネタだったか?
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/17(火) 17:32:18.52 ID:vTS+B3beo
>>635
違う違う、絵面想像しちゃっただけ。
歩く教会を装備するドヤ顔の木原くンを幻視しちゃっただけ。
青髪の上を行くアレを想像しちゃっただけ。
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 17:37:38.98 ID:Hp6Cf1X3o
>>636
なる
ぅおぇ…
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/17(火) 17:46:18.83 ID:gChV1CjAO
>>634
山場扱いされないステイル……
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 18:48:34.92 ID:RremxSYr0
ステイル好きとしては再構成でかませ犬化を避けられないのが辛い反面、
「再構成でステイル戦が山場になってるようだと正直先が思いやられるだろwwww」
とも思う

あとに控えてるのが聖人と魔神だもの、しょうがないね!
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/17(火) 18:56:38.93 ID:cpnDEXC2o
まぁ、まだ成長の余地があるということで
とりぷるいのけんとかさ
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 19:26:54.67 ID:sGTot4gAO
ステイルがかっこいい再構成なんてどうせ存在しないのさ


畜生
かませに幸あれ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/17(火) 20:13:29.21 ID:ZI6VCJxy0

【再構成ステイルの軌跡】

原作と鋼盾禁書では竹トンボ。
一方禁書ではベクトル操作で拷問されて偽善使いではビームぶっぱで惨敗。
浜面禁書ではルーン全燃で建物から突き落とされて、木原禁書では味方殺しをさせられると同時に裏切る事を余儀なくされた。
右方禁書では瞬殺され挙げ句心理禁書では記憶全消去されて廃人に。

不憫すなぁ
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/17(火) 22:38:17.54 ID:9cuCPftAO
もうステイルの部屋のベランダにインデックスが引っ掛かってる所から始めるしかないな
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 22:47:54.20 ID:MLjnbj/Yo
しかしそれでもインデックスの回収にきた上条さんにぶっ飛ばされるルートしか見えない件
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 22:52:24.80 ID:YN+42jEDO
ステイルが年齢通りの見た目ならそんなこともないだろうに…
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/17(火) 22:53:12.77 ID:77Oji1C80
トンデモ発射場ガールだとステイルけっこうかっこいいけどね
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/17(火) 22:56:05.22 ID:Zpo+IDh7o
逆にステイルがぶっ飛ばされると、みんなが笑うハッピーエンドになるストーリーにすればいいのでは
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 22:57:26.76 ID:2qzrD+MSo
>>636
着てはないから安心しろww
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/18(水) 00:05:25.21 ID:VDxi3UuAO
てか再構成でステイル以外が主人公って時点で
役割が決まってしまっているわけで…
ステイルがインデックス回収できちゃったら
いろんな過程すっ飛ばしちゃうからね
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 11:17:39.53 ID:FpYHUOiAO
いっそステイルを出さない方向で行くか
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/18(水) 12:34:57.93 ID:NYbbrxnDO
聖人という特殊体質でのキャラ立ちがある神裂に比べれば魔術師らしい魔術師で調べたり研究することで能力を発揮したステイルが
完全記憶能力の本の一冊も読まなかったのかとなると
阿保の子か子供すぎて発想が及ばなかったのかになっちゃうし
阿保の子でも強キャラのねーちんと阿保だと弱キャラにしかならんステイルとの差かねぇ
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/18(水) 12:45:54.02 ID:ka8EpCAk0
そのへん展開的に都合がよくなるようアホの子にされてる感はあるんだよね
ぶっちゃけこの話はかまちーの構成力の方に問題がある
その後なんのフォローも補足もされてないし




……いい加減スレチだな
誰か流れを断ち切る投下をしてもいいのよ(チラッ
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 14:29:54.50 ID:FpYHUOiAO
魔術師の科学嫌いといっても、みんな生活クラスじゃ受け入れてるもんな
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 15:41:00.88 ID:JbRxLb8oo
リドヴィアが言ってたな
「技術としての科学と信仰としての科学は別物である」と
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/18(水) 17:00:05.35 ID:VSw+kVm1o
あれだよ
ステイルも神裂もローラにアホの子になる魔術をかけられていたんだよ
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 17:59:45.74 ID:luZicT1lo
ステイルは十四歳だしな。騙されても、下手すると信じたままな年齢だ

神裂さんのフォローは任せた
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/18(水) 18:10:32.85 ID:74AZdaogo
神裂さんはステイルより科学音痴というのは明言されてるんで
ステイルに無理なら当然無理だろう

立場的に、禁書目録であるインデックスが管理されたりアタマ弄られたりを
容認してる(1巻と特典SSに明確な描写あり)のもあるし

イギリス側でインデックス絡みでアクション起こせるのはステイルだけなのは
未だに変わってなさそう
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 21:40:19.89 ID:UuTkmVLj0
ま、それもやこドの時点までじゃね?
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/18(水) 22:05:49.03 ID:k+jfNcEs0
>>609の者ですが、作ったので一応報告に来ました。

【禁書】とある学園の天剣授受者【レギオス】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326891115/

興味のある方が居ましたらどうぞ。
せ、宣伝になるのかな?ダメかな?;
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 22:36:52.06 ID:oYgbiwvDO
小ネタもらいます
よくわからん上に意味はないが、投下してる人もいないしいいよね
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/18(水) 22:37:50.30 ID:oYgbiwvDO

「足、舐めさしてあげよっか。ってミサカはミサカは足を投げ出してみる」

クソガキがそう言ったのは、ある昼下がりのことだった。

「は――な、に……言って」

「だから」

「!?」

ギョッと目を剥く。
一瞬の……間ッ
目にも見えないスピードッ
――いつのまにか、俺はガキの前に四つん這いになっていた。

「舐めて」

その姿、まさに――暴君。
抗う術を――探すッ探すッ――しかし。

「――おォ」

目の前に差し出されたカモシカのような脚に抗えるはずもなかった。

「……どう?美味しい?ってミサカはミサカは聞いてみたり」

「……」

ガキは一体何を――考えている?
ペロッ
舌で興奮を覚えながらも考える。
まさに――美味。
極上のッ幸せ!!
……考えが横道に逸れた。

「――んっ」

なンだと……?
指の間を丹念にねぶっていた俺を見下ろしていた打ち止めは、――喘いだ。
間違いない……ッ
いや、……間違いかもしれない。
そンな、
そンなそンな――成熟した反応を、ガキが見せるはずが、魅せるはずがねェンだッ
――俺は舐め続ける。

「ん……ってミサカはミサカはあなたの顎を足先で抑えてみる」

「ッ」

「すごい舐めてたね――……そんなに美味しかった?ミサカの足」

俺は――答えない。
答えられないッ
学園都市第一位のプライド?

ガキを守る立場としての、――プライド。
黙りこくる俺をガキは冷たい目で見下ろす。
Gokuriと、生唾を呑み込んだ。

(俺は、興奮……しているのか)

軽い衝撃にくらりと視界が揺れる。

(ガキに)

(こンな……――ガキにッ)


662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/18(水) 22:38:17.49 ID:oYgbiwvDO


ガキの足を払いのけ、勢いよく立ち上がる。
ずっと四つん這いになっていたせいかふらつく脚を杖で支えながら、ガキを見下ろす。
さぞ驚いた顔をしているのだろう――そう思ったのが間違いだった。
ガキはッ
冷たい目でッ
俺を見上げてやがッたンだッ!!!

「立ち上がって――どうするつもり?ってミサカはミサカは身の危険を感じてみたり」

「――ッンなわけねェだろうが!!」

思わず声を荒げてしまう。その拍子に――なンで、なンで、このガキは――ガキのcherryが顔を覗かせたのだ。
失策ッ
ガキが襟口の開いた服を好んで着ているということを考えていなかった俺の――ッ
歯を噛み締めた。

「……俺は」

「ん?ってミサカはミサカは聞いてあげてみる」

「オマエに――」

ガキは、ニタリと笑った。



おわり

反省はしてる
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 22:40:53.19 ID:m2DKt+dDO
ダイナミックロリコン乙
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/18(水) 23:06:23.92 ID:yDu1rBMeo
なんだろう、この勢い……嫌いじゃない
正直吹いた
おつ!
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/18(水) 23:18:03.99 ID:+LC/2x/q0
素晴らしい!
乙!
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/18(水) 23:30:42.77 ID:ka8EpCAk0
乙!
一方さん目覚めつつあるなぁ


>>562の視点変更で5レスほどいただきます
一応言っとくけど上×ステじゃないからね!
667 :風下 [saga]:2012/01/18(水) 23:32:04.95 ID:ka8EpCAk0


「……別に。コンビニなんて、その辺探せばすぐ見つかるだろ」

「結構」


宵の口もとうに過ぎ、人気の失せた街並みに向かって、特徴的なツンツン頭が駆け足で闇に消えた。
何事かをふっきったようなその背中の大きさに、ステイルは盛大なため息をついた。


「止めなくてよかったのかい? 奴の走っていった先は、相当に酷い向かい風だが」


問い掛けの宛て先は、純白の修道服の背中だった。
少年が人生のすべてを捧げると誓った少女の、見飽きるほどに見つめて、見守ってきた後ろ姿そのもの――――


「……あなたも聞いてたでしょ」


――――その亡骸に宿った、新たな息吹。
たった今ステイルの目の前にいる少女を説明するのに、これ以上の言葉はなかった。


「止めはしたけど、無駄だった。とうまは結局、そういう人なんだよ」


インデックスの声音は柔らかく、途方もない愛おしさに満ちあふれていた。
風上に向かって引き返してしまった、向こう見ずで無鉄砲な少年(ヒーロー)の存在だけが、今の彼女にとっての唯一なのだろう。

『勢力均衡』という言葉を脳内辞書に登録し忘れたとしか思えない、愚かな男の顔をステイルは思い浮かべる。
まったく、あれだけ「魔術サイドで片を付けるから」と口を酸っぱくしたのに。
やはり上条当麻はオルソラ=アクィナスを、彼が助けたいと思う誰かを助けるために闘いに身を投じてしまった。
668 :風下 [saga]:2012/01/18(水) 23:33:05.86 ID:ka8EpCAk0

しかし上条当麻という少年の本質が“そう”でなければインデックスは、現在身を浸しているような、まがい物の平穏すら手にすることはできなかっただろう。
それもまた、動かぬ事実だった。


「……この先に踏み込んでしまったら。アイツはきっと、もう戻れないだろうね」


上条当麻の信念、とでも言い換えるべき本質を、ステイルもいくばくか感じ取ってはいた。
理解できてしまうという事実が、ステイルとしては少々――――否、すこぶる腹立たしかった。


「十字教最大勢力が抱える闇に一介の高校生が挑む、ねぇ。そんなことにかまけている暇があるのか、と言ってやりたいな」

「……あなたは、これからどうするの?」

「『イギリス清教の身内』が一人、ローマ正教の手に落ちた。仕方がないから救出に向かうよ」


独りごちるステイルに多くを語らず、インデックスが無感情にそう問うてきた。
シスターが見つめる、己の背中側の宵闇に融けゆく白煙に乗せて答えを抑揚のない声色で返す。


「『禁書目録』を然るべき管理者の手に委ねてから、ね」


最後の最後に『余計な一言』を付け加える事だけは忘れずに、だ。
さしものインデックスもこの言い草には多少鼻白んだのか、白眉を吊り上げてこちらを睨んできた。

言葉を尽くす、その努力を怠っているという自覚はあった。
パートナーという立ち位置を自ら投げ捨て、上条当麻に譲ったからといって、たとえ今、インデックスがどれほど上条当麻の隣で幸せそうに笑っているからといって、ステイルがこの一年で彼女の心に刻んでしまった傷が消えるわけではない。
跪いて赦しを請うべきだった。
心優しいインデックスは、事情のすべてを詳らかにしさえすれば、まず間違いなくステイルを許すだろう。
しかしそんな容赦の有無になど拘わりなく、ステイルの罪は裁かれるべきで、ステイルは罪を贖うべきなのだ。
669 :風下 [saga]:2012/01/18(水) 23:34:37.28 ID:ka8EpCAk0


「そう。仕事熱心なんだね、あなたは」


だと、言うのに。


「ああ、そうだとも。仕事でもない限り、誰が好き好んで君らと関わり合いになどなるか」


歯列のすき間を縫って飛び出すのは、斯様な憎まれ口ばかりだった。
それは臆病者の逃避行動以外の何物でもなかった。

要するに、ステイルは怖かっただけだ。
自分達の間に横たわる過去という名の死体を解剖されて、胃の内容物を知られるのが恐ろしかった。
すべてを知られた挙句、惨めな失敗者に向けるがごとき憐れみの眼差しを注がれたら、正気を保てる自信がなかった。

だからステイルは誰も納得できず、誰も幸せになれない、“この距離”で妥協することに決めたのだった。


「じゃ、行くよ」

「……え?」


ステイルが踵を返した理由は単純だった。
彼女を守ることのできる男へと彼女を預けるべく、彼女から心を背けて逃避行に走る。
突き詰めれば、ステイルの行動の意味はどこまでも利己的なものだった。


「何を呆けてるんだい、インデックス」
670 :風下 [saga]:2012/01/18(水) 23:36:02.09 ID:ka8EpCAk0


「学園都市は、そっちじゃないかも」

「言ったろう、『君を管理者の手に委ねる』とね。あの馬鹿、コンビニ一つ探すのに果たしてどこまで突っ走っていったのやら。要らん手間をかけさせてくれるよ、まったく」


肩を大きくすくめながらステイルは、この期に及んで口をついたおためごかしに自嘲する。


「飼い主が見つかったら、身の安全は奴に確保してもらうんだね。あるいは自衛するかだが……どのみち、僕はそこまで面倒を見切れないな」


ゆったりとした歩調で一歩、足を踏み出しながらそう告げた。
慌てたシスターが急ぎ足で追随する気配を、微かな大気の揺らめきでステイルは感じとった。
インデックスはなぜだか、興奮気味に口を尖らせていた。


「あ、甘く見ないでほしいかも! これでも私は一〇三〇〇〇冊の」

「よーく存じ上げているとも、『魔道図書館』殿。敬虔なるアニェーゼ部隊の面々に対しては、『魔滅の声』あたりがさぞかし有効なことだろう」


見ずともわかった。
当然理解できた。
先を行くステイルからは決して窺い知れぬその表情は、まず間違いなく可愛らしい憤怒の朱に染まりきっている。
そうだ。
よくよく考えるまでもなく、ステイルは知っている。
どんな嫌味を投げかければ彼女が見事挑発に乗って、ステイルの思うがままの行動をとってくれるのか、よく知っている。
671 :風下 [saga]:2012/01/18(水) 23:37:56.68 ID:ka8EpCAk0

心なしか歩幅を緩めた神父に、シスターが追いつくか追いつかないかというその時。
ごくごく微小なつぶやきが、夜の街路にポツリと落ちた。


「………………それにあのシスターどもは、やってはならない事をしでかしてくれたからな」


無意識だった。
腹の底で一度は冷えたはずのマグマが、唐突にグツリと煮立った、ただそれだけだった。
背後で少女が耳をそばだてていることにも気づかぬまま、少年は身を焦がす殺意で仕舞いこんだ牙を砥ぐ。
あの女(アマ)どもは骨まで焼こうが焼き足りない。


「な、なにか言った?」

「さあね。さて、ローマ正教が処刑場に選ぶとすればさしずめ、オルソラ嬢の名を冠した教会などが妥当なところか」

「………………変な人。『卑怯者』のくせに」

「なにか言ったかな」

「さあね」


少年が再び歩調を速めると、紫煙が夜風にゆるりと流れた。
守りたかったものから目を背け、風下へ遁走しようとする臆病者の背中。
かつて失敗を恐れ、己にとって楽な方へと流されてしまった愚か者の、無駄に高い上背を追い風が後押しする。


――――逃げたくば、どこまででも逃げるがいい。


吹く風にさえそうやって、逃避を責められているような気がした。


――――END
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/18(水) 23:39:24.71 ID:ka8EpCAk0
以上、地の文を入れ替えただけのザ☆手抜きでした
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/19(木) 00:53:55.38 ID:/ootsR/DO
ええ感じですね
でがちほもは?
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 01:11:14.36 ID:mQz01X7DO
>>672好きな文章だ乙
ステイルはやっぱいいな


小ネタもらいます
上イン?注意
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 01:11:32.01 ID:ezZFCtzIO
??「はよはよなのである」
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/19(木) 01:13:04.62 ID:mQz01X7DO


太陽の暖かな陽射しに誘われて、課題の手を止め夢現――。
インデックスの顔が眼前に迫っていることに気がついたのは、その数秒後のことだった。

「とうま」

「ん……おーう。んだよインデックス。上条さんは今勉強中なの」

「あ、う。ごめんねっあのねっ」

そこで感じた違和感。
インデックスが、こんなにも――ッ
しおらしいときにはッ何かがある!!
思わず強張らせた俺にインデックスは頬を膨らませた。
――頬を膨らませた、だけ?

(噛みつきにこない……?)

「もうとうま!だからね、その……私」

インデックスが何かを言っているようだが、頭に入ってこない。
何故インデックスは俺に噛みつかないッ!?
何故――俺は物足りなさを感じているんだッ!?
ガツンッ
勢いよく壁に頭を叩きつけた。
頭に響く痛みッ
――痛みと同時に心地好さが襲う。

「えっとうま!?ど、どうしたのかな!?」

「いや――大丈夫だ」

……ふぅ。

冷静に頭が回転し始める。
そう、そうだ――。
まずはインデックスの話を聞いてやらなくてはいけない。


677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/19(木) 01:15:23.39 ID:mQz01X7DO


「で?何だって?」

「あ、うん。あのね、私、まだ――えっと」

インデックスは躊躇うように下唇を噛むと、グッと目をつむった。
小さな手を服の裾にかけ――ッ
バサッという音と共に、風が吹いた。
そこに現れたのは――白ッ
白のッ
パンティッ

「な、なにを――ッ」

ここまで口にしたところで気が付くッ
白?
否ッ
白だけでは――ない。

「あの、生理が、始まっちゃった――みたいかも」

酸っぱいような、独特な匂いが!
芳しい匂いが鼻孔をスッと通り抜けていくッ
震える声を必死で抑えながら――俺はインデックスの肩に手を置いた。

「脱げ」

「えっ!?」

違うッ間違えた――ッ
言葉の選択missッ
最悪のッ選択!!
インデックスの訝しげな視線が俺のあらゆる孔という孔を射す!!
――どうするんだ。
このままでは俺の評価の暴落は必至ッ
ここで幾度も死線を潜り抜けてきた俺の話術が口を開くッ

「そのままだと気持ちが悪いだろ?」
「新しいパンツなら買ってきてやるからさ」
「とりあえず股を拭かなきゃな」
「なんだったら俺が拭いてやるしさ」
「優しく拭いてやるから」
「soft touchなら任せろって」
「気持ちが悪いだろ?ヌルヌルするだろ?」
「大丈夫だ――ッインデックスの気分を悪くさせるなんて――ッ」
「そんな幻想ッ俺がぶっ殺してやるッ」

そのとき、何を言ったのかは覚えていない。
ただ――その直後のインデックスの顔を見て、

(あぁ……失敗したな)

と思ったことだけが、記憶に残っている。


おわり
反省はしてるが楽しかったのでまたやるかも
いろいろとすまんかった
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/20(金) 00:42:07.81 ID:Odbo9ZlA0
こんなSSを探しているのですが、誰か知りませんか?

・一方通行と御坂が幼馴染
・確か冒頭が漫画超電磁砲を文章化したもので、あの銀行強盗のシーン
・一方通行が逃げた車を潰す。

覚えているのがこれくらいなんですが、何方かご存知の方がいましたら教えてください。お願いします。
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 00:59:10.55 ID:OjDdkDUIo
お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください13
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1325317198/
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/20(金) 21:44:30.71 ID:1cbTreeAO
仲良しな香焼くんと打ち止め、親バカ過ぎるねーちんと一方さんのギャグを投下させて頂きます
681 :とある親バカと天使たち [sage saga]:2012/01/20(金) 21:46:10.56 ID:1cbTreeAO

―――とある休日の公園



打ち止め「バケツに水入れてきたよー!ってミサカはミサカはトンネル作りに対する意気込みを表明しながらお砂場に帰還してみる!」タタッ

香焼「ありがとうっす。こっちもシャベルの準備は出来てるっすよ」

打ち止め「えへへ。あの人はミサカに優しいけどあんまり一緒にこういう遊びはしてくれないからとっても楽しみなのってミサカはミサカはコウヤギに感謝してみたり」

香焼「いえいえ。じゃあ自分はこっちから掘るんで打ち止めちゃんはそっちから進めて下さいっす」

打ち止め「うん!絶対開通させようね!ってミサカはミサカは一生懸命シャベルで砂をかき分けてみたりー!」

香焼「よーし、頑張るっすよ〜!!」

キャッキャッ


神裂「……」

一方「……」





神裂「かわURYYYYYYYYY!!!!」ガンガンガンガン

一方通行「クソッ!クソッ!!なンだアイツらっ!和み過ぎンだろっ!小動物かっ!小動物なのかッッッ!!!!」ガンガンガンガン

垣根「……」

ステイル「……」


神裂「……一方通行。どうやらあなたと私は気が合うようですね」ダラダラダラ

一方「……ふっ、最初こそまだまだ子供なアイツをたぶらかそうなンざどこの手の早いマセガキかと思ったが……まさかガキとガキが合わさることによってここまでの癒し空間を作り出すたァな…」ダラダラダラ

ステイル「……どうでもいいが二人とも興奮してベンチにヘッドドラムするのはやめてくれ、血が尋常じゃないレベルで流れている」

垣根「ガキの恋愛ごっこなんざ見て何が面白いんだよ、ただじゃれ合ってるだけじゃねえか。つーかなんで俺まで呼び出されt」

一方「こンのクソメルヘンがァあああああァァァァ!!!!」ベクトルパンチ!

垣根「ごふっっ!!??」バキッ!

682 :とある親バカと天使たち [sage saga]:2012/01/20(金) 21:47:21.05 ID:1cbTreeAO

一方「むしろそれがイインじゃねェか!何故分からねェ!?爛れた世界なンざ知らねェ純真なガキ二人が無邪気に遊ンでいる………悲しみのない自由な空へ翼はためかせ飛ンでいきたくなる光景だろォがァァ!!」

神裂「そうです!これぞまさにこの世の天使!いま私の願い事が叶うならばあの二人に純白の羽を生やしたい!!」

垣根「意味分かんねえよ……」ダラダラダラ

ステイル「突っ込むだけ無駄だ。それより君も血を拭け」

神裂「この気持ちはなんと言い表せばいいのでしょうか……萌え?というものでいいのでしょうか」

一方「ちげェよ……萌えってのは所詮やましい気持ちの入り交じった不純なもの。俺たちが今抱いているこの気持ち………まさしく愛だ!!」カッ!

神裂「愛!!なるほど!!!!」

垣根「もう帰っていいか?」ダラダラ

ステイル「頼むから僕を一人にしないでくれ」

一方「だが今はまだこれ以上の関係はダメだ。ギリで手を繋ぐまでだ。そっから先は一方通行だからな、ヘタを打つとあっという間に『子供が出来ちゃいました☆』なンてことになりかねねェ」

神裂「!!??なっ…!」

神裂「そそそそれはまさかににににに妊娠ですか!?そんな!ダメです!あの二人には早過ぎます!」

一方「あァその通りだァ…。だからこそせめてクソガキが16になるまではこうして道を踏み外さねェよう見守る義務が俺たちにはあンだよ」

垣根「いや、単にお前が見てたいだけだろ」ダラダラ

ステイル「だから突っ込むなと言っているだろう。それより早く血を拭け」

683 :とある親バカと天使たち [sage saga]:2012/01/20(金) 21:48:55.55 ID:1cbTreeAO

神裂「しかしあの二人はしっかりしていますからあまり私たちが過敏になる必要はないのでは?
『自分たちを信頼していないのか』という猜疑心をも持たれかねません。育児書にも親の過干渉は子供によくないと書いてありますし…」

一方「そうだ、子育てってのには繊細なさじ加減が重要だ。だからこそ基本は遠くから優しく見守り、タイミングを見計らいつつ時には厳しく接することが大事なンだァ…」

神裂「おお…!」キラキラ

垣根「駄目だこいつら。親バカ通り越してただのバカだ」フキフキ

ステイル「知っていたよ、最初からね。そしてやっと拭いたね」

神裂「し、しかし想い合う二人ならば互いにより近付きたいと思うのは自然なこと……。先ほど手を繋ぐまでと言っていましたがどうでしょう、その、ほほほほほっぺにちゅ、ちゅーくらいなら許されるのではないでしょうか?」ドキドキ

一方「!!??」


一方「なン……だと……」

一方「その発想はなかったぜ…。確かにそこらの盛りのついたバカップル共がしてるとただただ不快なだけだが、幼いスキンシップの一貫としてのそれと考えればアリだ…」

神裂「ウブな二人が照れてドギマギと俯いてしまう様子が目に浮かびますね…こちらの方が緊張してしまいます…///」テレテレ

一方「繁殖目的でない純粋な行為……これこそ原始的かつ究極の愛の形だな」

垣根「繁殖て」

ステイル「……やっぱりこの二人は放っておいて帰ろうか」

垣根「あ、それならついでにメシ食ってかねえ?美味い店知ってるから互いの愚痴を肴に飲もうぜ」

ステイル「いいね。ただ一応言っておくと僕は14歳だ」

垣根「は!!??」

ステイル「……予想はしてたがやっぱりその反応は結構傷つくよ」

垣根「……なんか苦労してそうだなお前」テクテク

ステイル「君もね」テクテク


キャッキャッ

打ち止め「わーい、トンネルの完成だー!ってミサカはミサカは万歳してみたり〜!」

香焼「まだっすよ、次は塔を作ってその上に旗を…」

打ち止め「本格派なのねってミサカはミサカは凝り性なコウヤギに感心してみる。でもミサカ次は泥だんごが作りたいな」

香焼「あ、それなら上手な泥だんごの作り方教えてあげるっす。いいっすか、まずは芯を硬く作ってそれから乾いた砂を…」





一方・神裂「「かわURYYYYYYYYY!!!!」」



684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/20(金) 21:50:45.17 ID:1cbTreeAO
終わりです

香焼くんと打ち止めは本当に出会ったら仲良くなれそう
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/20(金) 21:54:10.23 ID:/90B65yNo
子供のキャッキャウフフは見ていて幸せだよな。リア充は爆発しろだけどな! 乙
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/20(金) 22:05:35.87 ID:g96QYeq80
乙乙
ロリショタの仲良し描写って良いよね
打ち止めって一方以外のカプSS見たことなかったけど香焼くんアリだな、もっと見たくなった
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage saga]:2012/01/20(金) 23:07:19.85 ID:X+2n2TSDo

10レスほど戴きます

 黒子は正義のじゃっじめんと
 みんな仲良し

688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage saga]:2012/01/20(金) 23:07:45.62 ID:X+2n2TSDo
 今日は日曜日。
 常盤台はお休み。そしてジャッジメントも非番の日。

「黒子、一緒にお出かけしようか」

 はい、ですの

 そそくさと支度を済ませる黒子。
 お姉さまのお誘いを断るなんて、そんなの白井黒子じゃない。
 だから、二人で一緒にお出かけ。
 まずはお昼ごはん。
 お姉さまは、メニューを見て悩んでいる。

 黒子は、パスタセットにしますの

「じゃあ私は……うーん……」

 店員が注文を取りに来ても悩み続けている美琴。

 お姉さま?

 黒子は席を立って、美琴の持っているメニューを覗き込む。
 するとそこには、

 (お子様ランチ・ご注文のお客様にはもれなくゲコ太人形付)

 黒子納得。美琴まっしぐら。

「えーと、あの、これを……」

 さすがに「お子様ランチ」と口にするのは恥ずかしいのか、美琴はメニューを指さす。

 店員はニコっと笑い、

「お客様。申し訳ありませんが、お子様ランチは13歳までのお客様にのみ提供することになっておりまして」

 御坂美琴14歳。
689 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:08:17.80 ID:X+2n2TSDo
 
「え、あの。私、実は……」

「失礼ですけれど、御坂美琴さんですよね?」

 常盤台のエース。
 学園都市第三位。ファミレス店員だって知っている。
 有名人は辛いのだ。

 そこで黒子が手を挙げる。

 お子様ランチは私ですの

「かしこまりました」

 お姉さまは、パスタセットですの

「……ゴメンね、黒子」

 違いますの

 美琴は少し考えて、そして微笑む。

「そうね。ゴメンじゃなくて、ありがとう」

 やがて運ばれてくるパスタセットとお子様ランチ。
 黒子の前にはお子様ランチ。美琴の前にはパスタセット。

「こちら、お子様ランチにオマケのサービスのゲコ太人形です」

 ぽつねん、とテーブルに置かれるゲコ太人形。
 人形の目は黒子に向いている。
 黒子も人形を見た。
 二人の視線が合う。

 ゲコ太人形はお姉さまのお気に入り。
 これはきっと今夜、お姉さまと一緒に眠るのだ。
690 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:08:43.55 ID:X+2n2TSDo
 
 しゃああああっ

 黒子は思わず威嚇する。
 お姉さまと同衾予定のカエルなので容赦しない。

 ノートレランスですの
 カエルの分際で、僭越はなはだしいですの

「それじゃあ、ありがたくゲコ太人形は貰うわね」

 そのまま、お子様ランチも自分の側に持っていく美琴。パスタセットは黒子の前へ。

「いただきます」

 いただきますの

 お昼ごはんを食べ終わったらお茶を飲んで。
 ケーキを食べて。洋服を選んで。

 くるんくるん

 黒子のツインテールも楽しげに揺れている。
 その様子に美琴も微笑む。

「うん。私も。久しぶりよね、黒子と二人は」

 お姉さまとデートですの

「そうね。デートよね」

 黒子の手を引く美琴と、その顔を見上げて笑う黒子。
 どこからどう見ても、常盤台のベストパートナー。

「あら、美琴じゃない」

「あ、麦野さん」
691 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:09:37.77 ID:X+2n2TSDo
 
 そんな二人がばったり出逢ったのは、学園都市第三位、原子崩しこと麦野沈利。
 そして、

「こんにちは。えーと……」

 麦野に寄り添う小柄な女の子。

「こんにちは。絹旗です」

 窒素装甲こと絹旗最愛だった。

「この子も、麦野さんのチームに?」

「そう。なかなかの能力持ちよ」

「えーと、麦野さんのチーム、アイレムだっけ」

「スペランカーは作ってねえよ」

「アイテル?」

「十時からなら、って、店やってんじゃねえから」

「なんだっけ?」

「アイテム。いい加減覚えなさいよ」

「ごめん」

 でも、チームって羨ましいな、と美琴。

「美琴だって、チームみたいなものじゃない。ほら、そのこと、あと二人。花飾りのジャッジメントと黒い長髪の子」

「あー、初春さんと佐天さんね」

「それなりのチームなんでしょう? いくつかの事件に立ち向かったって聞いてるわよ」

「まあ、たまたまね、たまたま」
692 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:10:04.64 ID:X+2n2TSDo
 
 謙遜しつつも、満更でもなさそうな美琴。

「チーム名、ないんでしょ? 巷じゃ、『超電磁砲組(レールガンズ)』なんて言われているみたいだけど」

「それね……」

 美琴はその名前が気に入っていない、なぜなら、その名前ではあたかも美琴のワンマンチームのようだから。
 佐天、初春、黒子。この中の誰が欠けたって駄目なのだ。だから、自分一人のワンマンチームのような名前は好かない。

「案はあるんだけどね。佐天さん達に却下されちゃうから」

「どんなのよ」

 聞きつつも、麦野はなんとなく予想がついている。

「ゲコ太団、とか」

 正解、麦野さん正解です。

「うん、それは私でも断る」

「ゲコ太、可愛いのにね」

「どう考えても、ワンマンチームより酷い名前よ?」

 こくこく
 
 黒子が必死に頷いている。

「……アンタも結構苦労してるのね」

 麦野の手が黒子に伸びた。
 他意はない。頭を撫でようとしただけ。
 だが。
693 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:10:31.65 ID:X+2n2TSDo
 
「駄目ですよ、麦野」

 絹旗が麦野の手を取った。

「ホクロの癖に超生意気です」

 そのまま黒子に向かって自分の手を伸ばす絹旗。
 黒子は頭を押されて、後ろによろけてしまう。

 きゃう

 ぽすん、と黒子の身体を受け止める美琴。

「大丈夫?」

 もあいが押しましたの

「モアイじゃありません! 最愛です」

 黒子だって、ホクロじゃありませんの

「絹旗。あんたが悪い」

 麦野が絹旗の頭を押さえた。

「だって!」

「だってじゃないでしょ。最初に手を出したのはあんた。わかってる?」

 ううう、と絹旗は唸る。
 だって、と続けて。

「でも」

「は?」

「でもでもでも」

「あのねー、あんたいい加減にしないと……」
694 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:10:59.64 ID:X+2n2TSDo
 
 ああ、と美琴は頷いた。

「麦野さん、ちょっと」

「なに?」

「耳貸して」

 そして耳打ち。
 麦野は神妙な顔で聞いていたが、やがて難しい顔になり、そして頷いた。

「んー。そっか……」

 複雑な顔で、それでも半分笑いながら、麦野は絹旗の頭に手を伸ばす。

「あんた、ヤキモチしてたんだ」

「なっ」

「そう言えばそうよね。滝壺は浜面に取られたし」

「ち、超違います!」

「フレンダはフレメアばっかりだもんね」

 絹旗の頭を撫でる麦野の顔は、半笑いからニヤニヤに変わっている。

「それで、私まで黒子ちゃんを可愛がったらもう堪忍袋の緒が切れたって?」

「だから、超違いますって!」

 麦野の手から頭を引き離す絹旗。

「いいのいいの。そっか。絹旗、可愛いね」

 ううううう、と唸る絹旗の顔は真っ赤だ。
 その絹旗の肩を誰かが叩く。
 振り向くと、そこには黒子。

「……なんですか」
695 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:11:27.73 ID:X+2n2TSDo
 
 黒子は手を伸ばしていた。
 その手が、絹旗の頭に触れる。
 ニッコリ笑って、

 おともだち、ですの

「!!」

 今日から、おともだち、ですの

 絹旗は何も言わず、黒子にされるがまま立っている。
 黒子は、絹旗の頭を撫でている。

「麦野さん、ちょっとお願い。コンビニに行って来るから」

 突然の美琴の言葉。二人をニヤニヤと眺めていた麦野は思わず聞き返す。

「コンビニ?」

「うん。コンビニ。麦野さんは肉まんとあんまん、どっちがいい?」

「……中華まん」

「わかった」

 ほんの数分で戻ってくる美琴。手には温かそうな包みを抱えている。

「はい、麦野さん、中華まん。絹旗さんと黒子はあんまんね」

 三人にそれぞれ渡すと、自分はピザまんを手に取った。

「何これ、美琴?」

「ん? 寒いから温かいものがいいかなって」

「いや、そうじゃなくて」

「黒子と絹旗さんの仲直り記念」

「……ま、いいけど」
696 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:11:57.14 ID:X+2n2TSDo
 
 いただきますの

「あ、ありがとうございます」 

「熱いから、気をつけてね」

 ぽとり、と落下音。
 四人の目は黒子の足下へ。

「あ」

「あー」

「あら」

 落としましたの

 呆然と、黒子は自分の足下を見つめている。

 そこには落下したあんまん。
 地面に倒れ臥すあんまん。
 お姉さまから貰ったあんまん。
 ほっかほかのあんまん。
 温かいあんまん。
 美味しいあんまん。
 甘いあんまん。
 今はもう、食べられないこのあんまん。
 きっと明日はありさんのご飯。
 ありさんに黒子からのプレゼント。
 その名はあんまん。

ありさん「黒子さんありがとう。これでキリギリスさんと一緒に冬が越せます」

 どういたしまして、ですの
 大事にお食べになってくださいな

697 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:12:24.76 ID:X+2n2TSDo
 
「しょうがないですね」

 予期せぬ言葉に、俯いていた黒子は顔を上げる。
 そこにはあんまん。
 きれいに半分に割られたあんまん。
 絹旗が黒子に向けて差し出している。

「仕方ないから、超半分個です」

 黒子はハーフあんまんを見、そして美琴を見る。
 美琴はニッコリ笑って頷いた。

 戴きますの 

 ハーフあんまんを受け取って、黒子は頭を下げる。

 もぎゅ

 おいしい、ですの

「超美味しいです」

 もちろん、ですの

 美琴と麦野は顔を見合わせ、満足そうに頷いた。



 数日後……

「あれ、黒子、おでかけ?」

 絹旗さんの所に行ってきますの

「行ってらっしゃい。門限は守りなさいよ」

 はい、ですの
 
 黒子と絹旗はお友達。

 
698 :「なかよしですの」 [sage saga]:2012/01/20(金) 23:13:05.90 ID:X+2n2TSDo
以上、お粗末様でした

さらに続きが思いつくようならスレ立てるかも知れない
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 23:31:20.83 ID:DvL5ToRzo
乙。
是非ともスレをたててほしいな
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/21(土) 01:54:35.33 ID:0MjPP7+0o
なんレスか貰いますエロ注意
「なかよしですの」の素敵さをぶち壊しですぜ旦那
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:55:12.23 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴

絹旗を引き取ることになった。

表情が険しい。
この表情がこれからどう変化していくのかがとても楽しみだが今日のところは自制する。
時間はある。焦ることはない。
何時ものファミレスでハンバーグセットを奢ってやった。
ドリンクバーに行けと命令してきたので特性のメロンソーダを持ってきてやった。
疲れもあっただろう。
薬の効果は抜群で会計を済ませる頃にはうたた寝をしていた。

帰宅してベットに寝かして服を剥ぎ取った。
綺麗だ。処女膜もある。陰毛は生えてなかった。

箱の中に収めておきたいほど綺麗だった。

「ほう」と息をついた。


■月■日 晴

新しい生活にもだんだんと馴染んてきたようだ。
洗濯物の取り込みを命令すると背が届かないと駄々を言う。
鈴のような声。
少しづつ表情を取り戻しつつある。

野菜の剥き方を教えてやる。意外と不器用だ。
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:55:48.05 ID:0MjPP7+0o
■月■日 曇

笑うようになったので本性を出す。

食事・衣服・排便の自由を制限する。
唖然と目を丸くした顔は笑えた。
猛然と拳を振り上げてきたが軽く手を振るだけで吹き飛ぶ。
能力を使えない能力者などこんなものだ。

暴力に訴えるのは嫌だったが仕方がない。

顔の形が変わる前に自分の立場を理解してくれて何よりだ。

ショックだったのか大声で泣いている。
感情は取り上げられない。


■月■日 晴

(このページは汚れていて読めない)


■月■日 曇

一言も喋らなかった。
反抗の意思はまだまだあるようだ。
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:56:15.81 ID:0MjPP7+0o
■月■日 曇

ファミレスに行く。
ここではわがままを聞いてやることにする。
ドリンクバーに五回往復させられた。


■月■日 雨

男への奉仕を教える。
勃起した男性器を突きつけると目を丸くして驚いたが顎を開けさせて銜えさせる。

噛んだら殴るぞというと大人しくなった。

女を殴るのは好きじゃない。
子供ならばなおさらだ。


■月■日 晴

フェラチオがぎこちない。
口が小さいのもあるが反抗的なのだ。
やりがいがある。
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga !桜_res]:2012/01/21(土) 01:57:25.34 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴




処女膜をぶち破って三度中出しした。



705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:57:51.83 ID:0MjPP7+0o
■月■日 雨

八度射精した。
我ながら見境がない。

今日初めて絹旗が達した。


■月■日 晴

モノをねじ込むたびに喘ぐようになる。
必死で噛み殺して感じないふりをしているが無駄だ。

心では拒んでいても身体に火がついている。

陳腐な表現が王道だというのは本当だ。


■月■日 雨

ひたすら男の味を覚えさせる。
三日ほどの間、二人とも服を着ていない。
部屋はひどい臭いだ。

絹旗は絶頂が近くなるとキスを求めてくる。
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:58:25.36 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴

流石に疲れた。
手足を縛って股間にバイブを突っ込む。
そのまま外出した。


■月■日 晴

帰ってきたら失神していた。
ひどい臭いだ。
掃除が必要だ。


■月■日 雨

浣腸をはじめる。
シリンダーいっぱいの溶液が注がれるたびに小さな尻が震えるのが笑える。

フェラでいかせられたらトイレに行かせてやると言ったら必死になってむしゃぶりついてきた。
脂汗を流しながらのフェラは心地よかった。

思う存分射精したあと、その場でぶちまけるように言う。

糞まみれで号泣した。

つくづく掃除が面倒になる。

人間というものは全て腐っている。(余白に記述)
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:58:52.29 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴

ファミレスに連れていく。
昔のように散々わがままを聞いてやろうと思っていたが目が死んでいた。

やりすぎたか?

横に座って頭を撫でてやると顔を埋めてきた。

わかりやすい。


■月■日 晴

今日は一日中優しくしてやる。
つまらない映画を観て、風呂場で髪まで洗ってやって薄っぺらい愛を囁く。

まんざらでもない顔をしていた。


■月■日 雨

尻を仕上げる。
仕上げると言っても洒落じゃない。

柔軟性を帯びた肛門に人差し指でワセリンを塗りこむ。

ぴくぴくと震える肛門にゆっくり挿入していくと自分のもののはずなのに三流映画のスクリーンのようだ。

絹旗は痛みをこらえている。

口先だけで優しくしてやると大丈夫だと言った。

可愛らしく思えてきた。

べとついた汗を流しながら射精した。
黙っていても口で綺麗にしたのは意外だった。
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:59:23.56 ID:0MjPP7+0o
■月■日 雨

浣腸を利用して調教を続ける。
小さな身体に牛乳一パック分が入るようになった。

我慢させていたが漏らしてしまった。

おいおいと泣くので抱きしめてやった。
細く震える声で、離さないでくださいと言って大人しくなった。


■月■日 晴

随分と従順になった。
風呂では黙っていても足の指を舐める。

今日初めて絹旗がアナルで達した。
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 01:59:51.09 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴

夜間に外出する。
絹旗は素肌にコート一枚だけを着せた。

通りすがる人間などごく僅かだが随分とビクビクしていた。

公園でコートを脱ぐように言うと最初こそ抵抗したものの黙って裸になった。
他人に見られることが嫌だと泣いた。
独占されていたいと泣いた。

興奮して三度も中出しした。
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 02:00:16.81 ID:0MjPP7+0o
■月■日 曇

台所で人参を一本づつ突っ込んでやったらカレーに使うつもりだったと言われた。
流石に食材に使う気にはなれず捨てた。
今日のカレーは人参が入っていない。
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 02:00:42.51 ID:0MjPP7+0o
■月■日 晴

ずいぶんと腹もでかくなった。
平坦だった胸も谷間が出来るぐらいに大きくなった。

最近では出産をどういう趣向で楽しもうかと絹旗の方から提案してくる。

心の底から笑った。
能力を失い居場所をなくした絹旗を引き取ったのは大正解だった。


■月■日 曇

 ――以後判読不可能――
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 02:01:08.70 ID:0MjPP7+0o

黒夜「っと、あっぷあっぷー」ソウシンット

黒夜「うひゃひゃひゃ、これで絹旗ちゃんのビッチイメージがネットの海に大公開ですよ?」

黒夜「まぁ『箱の中の娘』をパロってるんですけどねぇ」キョウゴク サイコウケッサクハ ハコダヨネェ

黒夜「腕外せるし内蔵いじってるしで親近感湧くんだよねー」

黒夜「しっかし、我ながら超ビッチに書いたもんだ。ありゃ、超、とか言っちまった」アッチャー

黒夜「まぁ絹旗ちゃんがあの限定イルカちゃんを潰すからいけないんだよねー」ネー、オニューノオルカチャン
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga !red_res]:2012/01/21(土) 02:02:26.19 ID:0MjPP7+0o


「へぇ、そうなンですか。私が超悪いンですか。
 私の椅子の背もたれにモアイ彫り込ンだのは悪くないンですか」


714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/21(土) 02:02:56.12 ID:0MjPP7+0o
黒夜「そうそう、絹旗ちゃんが悪い――あれ?」クルゥリ

絹旗「黒夜ゥ。今日は死ぬには超いい日ですねェ」ピクピク オルカ、トリアゲル

黒夜「あははは、ね、ちょっとやめて。そのオルカちゃん本当に限定品なのお願い許して」

絹旗「超却下です!」バゴン!

黒夜「いやー!!! 私のオルカちゃーん!」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga !orz_res]:2012/01/21(土) 02:03:36.70 ID:0MjPP7+0o



絹旗「何で私が浜面の奴隷で子供まで生むことになっているんですか超おかしいですありえません」カオマッカ
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/21(土) 02:04:51.77 ID:0MjPP7+0o
以上です。
中身ないのにレスばっかり食って申し訳ない

淫乱な絹旗ちゃんなんかいないんだよ? だって僕らのアイドルだもん
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/21(土) 05:57:58.72 ID:7nMLYvp8o
ふう…


そうか、淫乱尻穴奴隷にされた超絹旗ちゃんはいなかったんだ良かった
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/21(土) 09:33:37.18 ID:Cx2ERl0M0
黒夜GJ
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/21(土) 09:53:41.58 ID:roumf1Xr0
二つ続けて読むと、絹旗の落差がすげぇwww
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/21(土) 10:26:12.61 ID:clwy8WIAO
〉仕上げると言っても洒落じゃない。

浜面か
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/01/21(土) 11:34:45.18 ID:RVAfKTk+0
このタイミングでこれかww
GJ!
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/21(土) 14:19:08.95 ID:0MjPP7+0o
タイミングが悪すぎたかw

いやスマンですよ「なかよしですの」の人
悪気はなかったんだ、悪気は
是非ともスレ立てしてください
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/01/21(土) 23:38:44.41 ID:dblPfj4AO
1レス

上条「一方通行と神裂って似てるよな」

一方「ハァ?」

神裂「何の話ですか?」

上条「いや共通点多いし例えば」

美琴「あり得ない服のセンス」

ステイル「過保護」

土御門「短気」

上条「あとツンデレ」

一方・神裂『それは超電磁砲だ、あと誰が服のセンス壊滅的で過保護で短気だ愉快なオブジェ決定だド素人共がァァァァァァ!!』

美琴「だ、誰がツンデレよ!」

ステイル「どう見ても君だ本当にありがとうございます」

土御門「今日のお前がいうなスレはここですたい?」

上条「まってなんで上条さんだけボコられて不幸だぁぁぁ!!」

一方「…つゥか俺から言わせたらヒーローと超電磁砲こそ共通点多いわ」

神裂「私もステイルと土御門は似た者同士だと思います」

一方「トラブルに首突っ込んでそのくせ一人で背負いこンだり」

神裂「大事な人を守る為なら全てを敵に回す覚悟もあり」

一方・神裂『ぶっちゃけかまちーのキャラの引き出しが』

上条「言わせねえよ!」

美琴「かまちーは素材の盛り付けで違いを出すタイプだから!」

ステイル「それじゃ僕達は根本は変わらないみたいじゃないか!」

土御門(否定出来ねえ)
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/21(土) 23:40:11.70 ID:dblPfj4AO
以上です
一方×神裂にしようとしたらどうしてこうなった?
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/22(日) 00:55:00.36 ID:SfN0jClAO
乙!

かまちーは女キャラのキレた時の口調が皆同じうわなにをするやめ(ry

やっぱツンデレはいいな…
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/22(日) 01:36:31.31 ID:ZZjdGzzio
ツンデレというと海原雄山と裂海王ですね
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 02:57:59.14 ID:r2sIANTro
かまちーはあのバカっぽい文章が読みやすくて、ボキャブラリーの無さが二次創作を盛り上げてるんだ
だから今のままでいいんだよ…
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/22(日) 08:05:54.45 ID:7kmqAPZDO
ボキャブラリー貧困云々はともかくよく勉強はしとると思う
ただ複数のキャラにたいして決着を付けられないところがダメなところでありそこを補完している二次創作が多いとも思う
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/22(日) 11:15:29.29 ID:2SS9jO7AO
かまちーは成長してるよ!多分…
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/22(日) 11:42:14.06 ID:oy+7mWrDO
かまちーはそこが良い所ってか成功した部分でもあるから一概にダメとは言い切れんよ。
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 13:26:51.33 ID:r2sIANTro
かまちーは皆が喰いつきそうな「それっぽい」設定に定評があるからな
幻想殺しに一方通行、オジギソウ、それっぽい魔術なんかには厨二心をくすぐられるわ
科学的考察スレではボッコボコにいわれるんだけどね…
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 14:05:13.17 ID:RBgFsFgVo
魔術は結構凝ってるんだが科学がトンデモ過ぎるからな…
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/22(日) 14:39:39.40 ID:wGm948vAO
レールガンとか熱膨張とかな…
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 14:45:23.74 ID:7Y51O7xR0
強さを考察したり他作品と比べたい人はあれかもしれんが正直二次元の強さなんてみんな根性さんみたいになんとなくでいいと思う
後は適当にそれっぽく理由つけときゃ矛盾してようがノリで読めるし
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 16:54:44.18 ID:r2sIANTro
一番かまちーになんとかして貰いたいのは、キャラ愛が感じられないというか、キャラを大事にしない事だな
キャラがストーリーを進める為の駒になって、それぞれの性格や個性、御大層な設定も全部潰れちゃってるんだよなぁ…原作なのに
二次創作の盛り上がりは、キャラの設定や個性を生かしたい、補完したいっていうファンの気持ちの現れだよな
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 17:03:40.58 ID:aFfdU0FIO
本スレでよく言われてんのはマイブームのキャラがコロコロ変わる、ってことだな

五和とか一時期すごい活躍したのに今じゃもうその影もないし
あと浜面はその場の思いつきで出したんじゃないかとも

今のブームは鳥道だと言われてる
まぁ今のブームといっても実際書いてたのは1年くらい前だと思うがw
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage saga]:2012/01/22(日) 17:37:02.75 ID:Pt6tfDOZ0
8レスほど。

上琴、番外→通行止めみたいなのを。
738 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:38:03.92 ID:Pt6tfDOZ0


美琴「」

番外「」

番外「ここって……」

番外「ヒーローさんちだよね?」

番外「おねーたま……」

番外「猫耳猫尻尾肉球グローブつけて、何してんの?」

美琴「」


 〜  〜  ☆  〜  〜


 その日、番外個体はとある寮の一室を訪れて、なぜか鍵の開いていたドアを、あの時のように勢いよく開けた。

番外「やっほー! ヒーローさんいる?」

番外「――!?」

番外「ア、アレ?」

 番外個体の目に飛び込んで来たのは、「ヒーロー」こと上条当麻では無く彼女のオリジナル、御坂美琴の姿。
 なぜか頭に黒い猫耳をつけて、腰の後ろから覗くのは長くて黒い尻尾のようなもの。さらに両手には、なぜか肉球グローブまではめている。
 最初、姉達(シスターズ)の誰かがやっているのかと思ったが、軍用ゴーグルはつけていないし、ネットワーク上にもそんな様子は無さそうだ。
 何よりもその体から発散される電磁波はどうしたって、オリジナル『御坂美琴』のもの。

番外「お、おねーたま?」

 そうして物語は冒頭へと戻っていく。
 ちなみに御坂美琴は現在、上条当麻の彼女である。

美琴「…………」

番外「もしかして……おねーたま」

美琴「――っ」ビクッ

番外「おねーたまって、ストーカー? うわっ、もしかしてスネークの師匠みたいな……」ヒクワ

美琴「違うわよっ!」ヒクナ

番外「ですよねー、って。だからなんでヒーローさんちの留守宅に?」

美琴「えっと……その……」アハハハ

番外「合鍵で彼氏の部屋の中を捜索してニマニマ好みとか性癖とかいろんなもの探してニヤニヤその通り美味しくいただかれちゃおうってコトなのかなホクホク」ニヤリ

美琴「」

美琴「うわあああっ!!!」///

美琴「ええっ、そうよっ!!」///

美琴「ご飯つくりに来たけど、補習に引っかかって遅くなるってことだから」///

美琴「待ってる間の退屈しのぎに、なんか面白そうなものでもないかって探してたわよっ!!」///

番外「」

美琴「それでベッドの下からこんなものが出てきたから、試しに着けてみたのっ!」///

美琴「そうしたら……外れなくなっちゃったあ」ドウシヨウ

番外「」


739 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:39:47.58 ID:Pt6tfDOZ0
番外「お、おねーたま……」

番外「い、いつのまにツンデレが、デレデレに!?」サテハ

美琴「う、うるさいわね」///

番外「もう……食べられちゃった、とか?」ニタニタ

美琴「う…………ぅん///」マッカ

番外「///」オゥフ

番外「そ、それはそうと、おねーたまが着けてるそれなんだけどね」アセアセ

美琴「――ギクッ」アセタラリ

番外「全部クロにゃんのアクセサリーパーツなんだけど」ニタァ

美琴「」

 美琴が身に着けているそれをよく見れば、黒夜海鳥のカラーに合わせたのか、黒猫仕様な猫耳、猫尻尾、肉球グローブ。
 おまけに床に転がっているのは、金色の大きな鈴がぶら下がった首輪である。

美琴「ク、クロにゃんって、黒夜さん? ――ということは、その子のサイボーグパーツなの?」

美琴「それがなんで当麻の部屋にあるのよ?」

番外「それがさ、第一位がそのパーツ、預かってたんだけど」

番外「最終信号がそれ見つけて、うっかり着けちゃったら」

番外「誤作動起こして、外れなくなって大騒ぎ」マッタクモウ

美琴「」

番外「第一位が能力使って、やっと外せたんだから」モヤシガアワテテタ

美琴「」

番外「それで過保護な親御さん(笑)が危ないからって、ヒーローさんに預けておいたの」アハハハ

番外「ちなみに神経組織にまでつながってるから」

番外「下手に電撃で外そうとすると、かなり痛いらしいよ?」

美琴「」

番外「ちなみに、猫耳は聴覚レーダー、尻尾はバランサーとGPSレーダー探査アンテナ、肉球グローブは攻撃用オプションなんだけど」

番外「誤作動中は単に感覚増幅装置にしかならないみたい」

美琴「……それってつまり」

番外「痛いことはより痛く……」

美琴「」

番外「気持ちいいことは、より気持ちよく……」

美琴「」

美琴「よ、ようするに……」

番外「副交感神経に作用して、カ・イ・カ・ン〜♪ってコト☆ ギャハハ」イヤン

美琴「」

美琴「――ということは、あのクソモヤシは、私の大事な打ち止めにやらかしたってコトでOK?」ギリッ

番外「」ゾクッ

番外「や、やだなあ、おねーたま」アセ

番外「さすがに、そんなことはないから」アセアセ

美琴「…………まあ、いいわ」チッ

番外「(怖かった)」gkbr
740 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:40:14.52 ID:Pt6tfDOZ0
番外「じゃあ外れないんなら、ミサカ、用は無いから帰るね」ヒラヒラ

美琴「ち、ちょっと待ったあああ!!!」ガシッ

美琴「な、なんとかならないの、コレ?」

番外「無理」

美琴「あっさりだな、オイ」

美琴「お、お願いだから、アンタ何とかしてよ!」

番外「しょうがないよ、おねーたま」

番外「最終信号程度の電磁波で外れなくなるような誤作動起こすんだもの」

番外「いっそ第一位、呼ぼうか?」ニヤニヤ

番外「『オマエ、素敵に愉快なオブジェになってるじゃねェか、超電磁砲ン!!』みたいに言われるよ」ニタニタ

美琴「」

美琴「やめてえええ!!! こ、こんな姿、あ、あんにゃろうにだけには見られたくないからっ!!!」アセアセ

美琴「そ、そうだ。ネットワークにも流しちゃダメよっ!」ウワワワ

番外「ざーんねんでした♪ 遅いよ、おねーたま。ネットワークには真っ先に流しちゃったから☆」ギャハハ

美琴「」

番外「すでに祭り状態だし」ニタニタ

美琴「」

番外「早くも100スレ突破だよ♪ 『【猫耳】リアルみこにゃん 101匹目【お姉様】』だって」オオ、シンキロク

美琴「テメエかああああ!!! スレ立てたの!!!」

番外「ギャハハハ☆」

番外「それから……」

番外「――第一位には最終信号が教えたみたいだし」ニヤニヤ

美琴「」

美琴「いやああああああ!!!」

番外「ちなみにあの人、『ババアが猫かぶったって可愛くもなンともねェぞ』だって」サスガロリコン

美琴「――だ……」

美琴「誰がババアじゃゴラアアアアアアアアア!!!!!!」

番外「え?」ポカーン

美琴「……コロス!」

美琴「あんにゃろうもアンタも……」

美琴「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」ニヤァ

番外「」ゾゾッ
741 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:40:43.18 ID:Pt6tfDOZ0
番外「お、落ち着いてよ。おねーたま」

番外「まあそういうことで、電磁波での誤作動なんだから」

番外「ヒーローさんに触れてもらえば外れるんじゃない?」

美琴「…………あ、そっか」ミギテデネ

番外「――その前に、ヒーローさんに美味しくいただかれちゃうかもね♪」ニヤニヤ

美琴「――ちょっ」///

番外「と、いうわけで……」ピロリロリン

美琴「!?」

美琴「ア、アンタ、今、何を……」

番外「ヒーローさんに、おねーたまの写メ、送っちゃった☆」ギャハッ

美琴「」

番外「どうせそんな肉球グローブじゃ、メールだって打てないんだからさ」

番外「とりあえず、ヒーローさんには右手で触れば外れるはずだって言っといたし」

美琴「アンタ……」

番外「だからヤルときは左手でって言っといたから」ニタニタ

美琴「」

番外「この際だからさ、おねーたま……」

番外「――この『鈴付き首輪』もはめちゃおうよ」

美琴「」

美琴「なな、何を考えとんじゃーーー!!!」

番外「あ、ヒーローさんから返信が」brrrrrr

美琴「――!」ビクッ

番外「『鈴と首輪はどうした?』だって」ニタァ

美琴「」

番外「ほらほら、彼氏サンのご要望ですよーって」ニソニソ

美琴「ホ、ホントに当麻が言ってるんでしょうね……」///

番外「ホントだってば」ニヤニヤ

番外「だからほら、ミサカが着けてあげるから」フッフッフッ
742 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:41:09.48 ID:Pt6tfDOZ0
美琴「…………」

美琴「わかった」

美琴「当麻が着けて欲しいって言ってるなら、私、着けるわ」

番外「…………」

番外「おねーたま」

番外「――もしそれが、おねーたまを傷つけるものだとしても?」

美琴「うん。それを当麻が望むなら、ね」

番外「…………」

美琴「ひとつ言っておくけど、もし当麻がそれを望むのだとしたら」

美琴「それには必ず何か理由があるわ」

美琴「例えその時は、理由を教えてもらえなくたっていい」

美琴「当麻は理由なしに、私を傷付けたりなんてしないもの」

美琴「だから私は、当麻のためならどれだけ傷付いたって平気よ?」

番外「おねーたま……なんでそこまで?」

美琴「それはアンタにだってわかるんじゃない? 番外個体」

番外「…………」

美琴「アンタにとって、アイツ……一方通行がどんなものなのかは知らないけど」

美琴「でも多分、私にとっての当麻と同じじゃないかなって気がするわ」

番外「…………違げえし」

番外「ミサカ、あの人のことなんか……なんとも思っていないし!」

番外「――――そもそも最終信号のことだって、ぜんぜん気になんてしてないんだからっ!」

美琴「まあ、アンタだって、私のDNAが元だからね」

美琴「妹達同士で争うことなんて、正直して欲しくないけど」

番外「…………」ギリッ

美琴「女として、だったら、仕方ないかな……」ウン

美琴「私だって、もしかしたらそんな道を行くことになったかもしれない」

美琴「だから遠慮なんてしなくていいわよ?」

美琴「当麻は誰にも渡さないけど、アイツならいくらでも持ってっていいから」

美琴「だから恋愛だけは、引いちゃったりしたらダメよ」
743 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:41:36.14 ID:Pt6tfDOZ0
番外「強いね、おねーたまは」

番外「ミサカは、おねーたまみたいに強くなれない」

番外「最終信号みたいに素直になれない」

番外「だって、あの人を壊すために作られたんだもの」

番外「だから好きになんてなれないんだって、なっちゃいけないんだって思うんだ」

美琴「……ねえ、番外固体」

番外「なにかな、おねーたま」

美琴「アンタはどうしたいのかな?」

番外「――どう……したい?」

美琴「なれないとか、なっちゃいけないとか、そんなことは置いといて」

美琴「大切なのは、自分はどうしたいか、なんだよね?」

番外「……ミサカ、わかんないや」

美琴「大丈夫よ。今はわからなくても、そのうちにきっとわかるから」

番外「そう、なのかな。ミサカみたいに負の感情を拾いやすくても?」

美琴「負の感情を拾いやすい、というだけで、負の感情しかないわけじゃないでしょ?」

美琴「だったら、それ以上の想いを持てばいいじゃない」

美琴「負の感情に振り回されないよう、もっと強い想いを持てばいいのよ」

番外「強い……想い……」

美琴「私だって、『あの実験』に関しちゃ、アンタ達に償わなきゃいけないことはたくさんあるわよ?」

美琴「でもだからといって、自分たちが幸せになることをあきらめちゃいけないって」

美琴「当麻はそう言って、私の『間違った幻想』を殺してくれたの」

美琴「残されたあの子達が、自分たち以上に幸せになれば、幸せにしてやれば良いんだって」

美琴「残されたみんなが幸せになれば、死んだあの子達だって、きっと喜んでくれるはずだからってね」
744 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:42:15.89 ID:Pt6tfDOZ0
番外「…………」

美琴「だからアンタが、あんにゃろうを壊すために作られてたって……」

美琴「別にいいんじゃないの?」

番外「へっ!?」

美琴「そもそもあんにゃろうなんて、壊すつもりで行かなきゃ無理でしょ?」

美琴「私には当麻がいたから、こうしていろいろ気付かされてくれたけど」

美琴「あんにゃろうは自分だけは幸せにならない、幸せになることを求めないと思う」

美琴「アイツのそんな殻を、幻想を、アンタが壊してやればいいんじゃないかな?」

番外「おねーたま……」

番外「おねーたまは、あの人を今だって……」

美琴「うん。アイツのしてきたことは、さすがに恨んでなんかはいないけど、今だって許してないしこれからも許すつもりはないわよ」

美琴「でもだからといって、アイツが幸せになることは別でしょ?」

美琴「アイツが過去にやってきたことは許されないけど、償うと決めたのなら、後はアイツのことを信じるしか出来ないもんね」

美琴「多分アイツなら、これからの人生は、『妹達』のためにって言うかもしれない」

美琴「アイツの能力だって、『妹達』がいないと使えないんでしょ?」

美琴「だったらそれはもう、一蓮托生、一心同体じゃないのよ」

番外「…………」

番外「ミサカは……あの人の力になれるのかな」

美琴「なれるんじゃないわ。なるのよ」

美琴「ハワイの時だって、アンタは一緒にいたじゃない」

美琴「だから大丈夫、よ。番外個体」

美琴「自信持ちなさいね」

番外「お、おねーたまが、おねーたましてる」

美琴「なによ。これでも一応、アンタたちの姉なんだから」フンス

番外「ううう。ミサカ、おねーたまに負けない程度のものは持ってるんだけどねー」

美琴「――ふっ! ふっふっふっ!!!」ニヤリ

番外「お、おねーたまが不敵な笑いを!?」ナゼダ

美琴「甘いわね。最近はカップ一つ大きくなったのよっ!」

番外「な、なんだってー!!」

番外「まさか、そんな、ありえない……。こ、このミサカが、おねーたまに圧されているなんてっ!」

美琴「この大豆イソフラボンに、マッサージのおかげよっ!」///

番外「つまりはヒーローさんに揉んで貰ってると……、そういうわけですね」ニヤリ

美琴「///」

番外「今の発言で、ネットワークが再び祭りに……あ、鯖落ちた……」

美琴「」
745 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:43:29.87 ID:Pt6tfDOZ0


番外「さ、首輪もはめたから、ミサカ、今度こそ帰るね」ア、ヒーローサンニメール

美琴「ごめんね。回収に来たのにこんなことになっちゃって」ダカラソレハ

番外「まあ。でもいろいろと面白いもの見られたし、おねーたまとお話もできたから」

美琴「だったら今度、一緒に出かけようか? なんならアイツ誘ってもいいけど?」

番外「あの人、ミサカが誘ったって絶対聞いてくれないし」

美琴「大丈夫よ。当麻が声かければ来るでしょ?」

美琴「ダブルデートってことでどうかしら?」

番外「だからミサカ、第一位のことはなんとも思ってないし。……まあ第一位の嫌そうな顔見られるなら行ってもいいけど」///

美琴「はいはい。また連絡ちょうだいね」クスクス

番外「ねえねえ。おねーたまもこの後、ヒーローさんにぱっくりいかれちゃうんだよね」ニタニタ

美琴「バ、バカっ! んなわけ……ないわよっ!」///

番外「じゃあ今度は、ヒーローさんに今日のにゃんこプレイのコト、聞かせてもらおうかな」ニソニソ

美琴「」

番外「ギャハハ! じゃーねー」


――バタン!


746 :番外個体「ここって、ヒーローさんちだよね?」 美琴「」 [sage saga]:2012/01/22(日) 17:44:00.30 ID:Pt6tfDOZ0


 ―― 後日、とある公園にて ――

番外「やっほー! おねーたまにヒーローさん!」

美琴「やっほー! 番外個体!」

上条「おお、番外個体じゃないか! この間はウチの美琴が世話になったな」

美琴「ちょっと、当麻! 何よ、世話って……」カアッ

番外「そうそう。ちょっとしたアクシデントがね。おねーたま」ニヤニヤ

美琴「言うな! バカァ!」///

上条「それであのパーツ、もういつでも返せるけど?」マアマア

番外「あれはもういらないみたいだから」フリョウヒンミタイダシ

上条「そうなのか。だったらこっちで処分してもいいよな?」

番外「別にかまわないけど……」サテハ

 番外個体が上条の耳に口を寄せて、小声で話し始めた。

番外「(もしかして、ヤミツキに?)」ニヤニヤ

上条「(おかげさまですっかり堪能させてもらいました)」ニタニタ

美琴「」///

番外「(あの日は何回?)」キョウミシンシン

上条「(ええと、十回、ぐらい)」ハズカシイ

番外「」ウワア

美琴「」///

番外「(なら今度は、犬耳、犬尻尾のワンコパーツなんてどう?)」ニタニタ

上条「(よし、それ、もらった♪)」ニヤニヤ

美琴「ちょろーっとアンタたち……」ユラア

上条「ハッ」ビクッ

番外「ハッ」ビクッ

美琴「――いいかげんにしろぉぉぉおおおおおお!!!」ビリビリ〜〜〜

上条「」

番外「」


 〜〜 THE END 〜〜


747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage saga]:2012/01/22(日) 17:45:06.34 ID:Pt6tfDOZ0
以上です。

改行制限に引っかかったあ。

とりあえず、みこにゃん最高! ってことで。
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/22(日) 19:09:23.29 ID:jjY20GCAO
乙wwwwww

私にいい考えがある

次は女性看護師の服でみこみこナースだ!
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 19:28:56.11 ID:r2sIANTro
乙ー

MNWの鯖が落ちるってのはどういう状態なんだろか
コンピュータに詳しくないからわからんな
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 19:36:45.09 ID:fTdI+dGW0

ちょっと想像出来ないから参考画像を頼む
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/22(日) 19:37:46.60 ID:VEMz3Rxso
乙!
いいぞもっとやれください!

>>749
そこは深く考えないほうが吉
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 19:53:40.85 ID:+7wXuBXco
コンピューターに詳しい俺もMNWについてはようわからんもん
ついでに言えば大学時代の専門は物理だったが、かまちーの物理がすでによくわかry
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/22(日) 20:13:49.20 ID:NFAL2gp5o
シュタゲのような想定科学と思えばいい
実際に電子レンジと携帯を繋いでブラウン管に近づけたってタイムマシンになるわけがない、でも突っ込むのは野暮
そんなところだろう
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]:2012/01/22(日) 20:24:37.79 ID:xqiOPxiP0
中の人ネタで一つ脚本SSを投下するつもりなんだが人いる?
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/22(日) 20:25:53.43 ID:jjY20GCAO
>>754
かまわん、投下したまえ
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/22(日) 20:30:14.99 ID:NFAL2gp5o
「投下していい?」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際にSS投下しちまって、もうすでに終わってるからだッ!
だから使った事がねェーッ。

>>754、オマエもそうなるよなァ〜〜〜、オレたちの仲間なら…
わかるか?オレの言ってる事…え?

『投下した』なら、使ってもいいッ!
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]:2012/01/22(日) 20:31:08.95 ID:xqiOPxiP0
>>755
レス感謝。二レスほど場を借りる。誤字チェックのため20:40に投下する。
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/01/22(日) 20:40:04.52 ID:xqiOPxiP0
では、一つめ。

アウトローB「ジャパンの凌○ゲーは……イイ」
アウトローA「平然と仕事場で輸入エロゲやってんじゃねえよ。しかも人を選ぶネタじゃねえか。真面目にやれ!」
アウトローB「ハイ、しつもーん。イギリス清教の入信妨害なんてどうしろっての?」
アウトローA「そ、それは。あれだ。教会に殴り込みをかければいい」
アウトローB「神父どころかシスターですらバカ強いところに素人に毛の生えた俺らが行ってどうするつもりだよ」
アウトローA「うっせーな! それとお前がエロゲやってるのと何の関係があるんだよ!?」
アウトローB「あるともさ。下っ端の俺たちは最初から当てになんてされてない。徒労に帰するくらいならエロゲをやってた方が万倍マシだ」
アウトローA「ちっ。どうせなら為になるエロゲをやれっての」
アウトローB「為になる、ねぇ。……そうだ! シスターのアヘ顔ダブルピースの輪○写真を教会に届けてやろう!」
アウトローB「入信者は減って、離反者が増大するに違いない! おまけに俺たちは大功あるものとして称えられ箔がつくことだろう」
アウトローB「こんなことを思い付く俺ってすげえ!!」
アウトローA「お前の頭の中身がスゲエよ。第一、どうやってシスター一人だけを釣り上げんだ。身持ちの堅さは半端じゃねえんだぞ」
アウトローC「そういうことなら、策がある」
アウトローAB「「!?」」
アウトローA「一応聞くが……どんな策だ?」
アウトローC「出会い系サイトで一人釣れた」
アウトローA「おい!! 身持ちが固いんじゃなかったか!?」
アウトローB「若い娘なら欲求が溜まるのは仕方ないってことだろう? で、どこでヤる?」
アウトローC「人気のない路地裏でいいだろう。密会のつもりで相手は来る」
アウトローA「密会だぁ? お前、どんなプロフィールで釣ったんだよ」
アウトローC「顔無しの名前だけで登録したら相手が勝手に食いついた」
アウトローB「ひゅうっ。やるじゃん。で、どんな名前?」
アウトローC「ジャパンの象形文字で1(ワン)を重ねただけだ。たまたま海外を出回っているアーティストと同じ名前になったらしい」
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/01/22(日) 20:41:16.10 ID:xqiOPxiP0
 二つめ。

シスター「――!!? ―――――!!!」
アウトローC「黙れよ娘。恨むなら軽率な己を恨め」
アウトローB「もうちょっとの辛抱だから我慢しろって。すぐに気持ちよくしてやっから」
アウトローA「おい、機材の位置ってここでいいのか」
アウトローB「おっけーおっけー。さあて、おクスリのお時間ですよぉ?」
シスター「―――! ――――――――!!!!」
???「チッ。またか。何でこうも人がいやがるんだ」
アウトローABC「「「誰だ!?」」」
???「ああ、いい。何もしゃべるな。大体の事情は把握した」
???「たまにな、出てくるんだよ。てめえらみたいな虚けモンが。イギリス清教(うち)にケンカ売るのが男の証だとでも勘違いしてやがる阿呆ども」
???「迷惑だ。うっとうしいんだよ邪魔臭え。だから俺はそういう奴らにいっつも言う」
???「後悔はしなくていい」
???「する暇すら与えねえよ。なあ、その頭沸いた夢心地のままよ」
???「――消えちまいなッ!」




シスター「あの、なんとお礼を申し上げればよいか」
???「祈れ」
シスター「えっ?」
???「礼なんか要らねえ。ただ祈ればいい。俺が彼女を救うことだけを」

760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/01/22(日) 20:42:00.31 ID:xqiOPxiP0
以上。

中二神と、か……きーやんに感謝を。というわけでステイルの中の人ネタですた。
――消えちまいなッ って言わせたくて書いた。
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/22(日) 20:43:53.39 ID:jjY20GCAO
せんせー元ネタがさっぱりわかりません

だが乙だ
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/01/23(月) 14:10:39.05 ID:KGWUgXLc0
>>761
ですよねーw きーやんで調べればその内分かるはず。
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:38:31.88 ID:2nBZ2gH0o
10レス程お借りします。

・PSP『とある魔術の禁書目録』麦野沈利編を補完する再構成ものです。ネタバレ満載のため注意。
・ストーリーの流れ、台詞は基本的にはPSPのものとほぼ同一です。
・暴力描写有り、麦野が救いようの無い外道で胸糞悪い話だと思いますので一応閲覧注意です
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:39:45.16 ID:2nBZ2gH0o

??「――悪い話じゃないはずだ。テメェは頭の上にのしかかってる、面倒臭ぇ超能力者(レベル5)をまとめて排除するチャンスに恵まれる」


空は快晴。
澄み切った空気が科学の街を通り過ぎていく。学生たちは各々の学校にて眠気と戦いながら午後の授業へと臨んでいる時間。
麦野沈利は第七学区の街並みが見渡せるビルの一室に呼び出され、部屋に入るなりいきなりそう告げられた。
右手にマイクロマニピュレータ搭載のグローブを付け、顔に刺青の入ったどう見ても堅気ではないその男の言葉に、麦野は眉一つ動かさずにソファにどっかりと座りこむ。

それは麦野が暇を持て余していた午前中の出来事。
珍しく学校に行ってしまった仕事仲間達に悪態をつきながら麦野は一人いつものファミレスでコーヒーを飲んでいた。
そこに突如鳴り響く見知らぬ番号。
プレイベートで鳴ることの無い携帯に、辺りを見渡して警戒を怠らずに電話に出た。

電話口に出た男の声に、麦野は聴き覚えがあった。
体中を駆け抜ける嫌悪感と憤怒。その男は、麦野が大嫌いな能力開発研究者。
その中でもとりわけ黒い噂の絶えない、悪党と称するにこれ以上無い程相応しい男だった。
彼は暇なら仕事を紹介してやると言った。
報酬も悪くない。おまけに、部屋に入った時確認するように告げたその言葉通り、麦野を学園都市の頂点に君臨させてやると彼は告げたのだ。

もちろん麦野は何一つ信じてなどいなかった。
ロクに会話したことも無い赤の他人。ましてや間違いなく暗部の人間である男の言葉を額面通り受け取るなど愚の骨頂。
しかしそれでも麦野はその話少しばかりの興味をそそられた。


麦野「そっちのメリットは?」


たっぷりと間を開けて麦野が問いを返す。
男は優秀な研究者だった。
学園都市第一位の能力開発を始め、その分野で多くの功績をあげてきた天才と称される人物。
年齢は麦野の二回りほど上であったが、ギラつく野心が彼を必要以上に若く見せていた。
だから麦野は、少しだけ話を聞いてみてもいいかという気になった。
暗部の下っ端達のような馬鹿の相手は疲れるが、この男の話はある意味では実に生産的だ。
何より己の利益と欲望に忠実なあたりはそれなりの好感がもてた。

麦野は最近暗部入りした下っ端構成員『浜面仕上』のことを思い出す。
あれも馬鹿っぽい男だが、それよりも麦野は彼が同じく『アイテム』構成員である『滝壺理后』と仲良くなっていることがひどく気に食わなかった。
そんな鬱憤が日々溜まっているので、ストレス解消の場所を提供してくれるかもしれないというのが、ここを訪れた一番の理由だった。


木原「ちょいと『実験』を試してみたいんだが、生憎と普通の機材じゃ糸口が見えねぇ」


その男。木原数多は白衣のポケットに両手を突っ込み、ソファに座る麦野を嘲るように言い放った。
こちらを利用する気まんまんとでも言いたげに。
だがそれはそもそも初めから折込済だ。
麦野の持つ『原子崩し』の力を利用させてやる代わりに、彼が一体金以外の何を提供してくれるのか、試すように麦野が木原の鋭い瞳を睨みつけた。


木原「特殊な能力者とやらを確保する必要に迫られたって訳だ」


やがて帰ってきた答えは思ったよりはつまらないものだった。
能力者確保のための戦力。
もっと壮大で悪辣な、麦野の嗜虐心をくすぐるようなことを期待していたのに。


麦野「で、私一人に全部やれって?」


ふわふわの髪をかきあげながら、麦野が軽い調子で返す。


木原「いやぁ、面白いモンに横槍入れて小間使いを手に入れてるよ」


そう言って木原は、麦野が入ってきたドアの方を顎でしゃくり上げた


「……」


そこには音も無く。一人の少女が佇んでいた。
短い髪に、学園都市有数の名門校である常盤台中学の制服を来た彼女の顔を見て、麦野の眉間に深く皺が寄せられる。
虚ろな瞳で空を見つめ、力の入っていない顔つきはまるで壊れたロボットのようだった。
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:41:15.76 ID:2nBZ2gH0o

木原「性能的にテメェと吊り合うかは疑問だが、この俺が操ってんだ。
    サポートくらいにはなるだろ」


木原の声を聴きながら麦野はソファから立ち上がり、チョコレート色のパンプスのヒールを打ち鳴らしながら少女の元へと歩み寄り、顎を指先で持ち上げて真っ直ぐに見据える。
感情の無い眼球に、獣の目をした自分が残酷に笑っているのが映っている。


麦野「まあ良い。乗ってやるよ
    いい加減に第四位とか、半端な数字にも飽きていたところだしね」


麦野はその少女の姿を見て、彼の実験の手伝いとやらに協力することを決めた。
理由はとても単純なことだった。
彼が用意したこの『人形』。
それは、麦野にとってこの世で最も殺したい人間の一人である学園都市第三位『御坂美琴』とあまりにも酷似していたからだった。


麦野「んでね、それはいいんだけど。ちょっとこのお人形と二人きりにしてくんない?」


いつだったか、御坂美琴と交戦した際に彼女のクローンが存在していることを知った。
あの日から、ずっと思っていたのだ――


木原「あ? 何で」

麦野「主従関係を叩き込むために調教してやんなくちゃねぇ」



――御坂美琴を二万回も殺せるなんて


   なんと素敵なことなんだろう


舌なめずりをしながら麦野が御坂にそっくりな少女の髪を乱暴に掴んで同じ目線まで引き上げる。
ゾクゾクとした感覚が背中を這い上がって来た。
あの忌々しい第三位と同じ顔の女を、自由に出来るというその事実だけで異様な興奮を覚える。
見れば見るほど腹立たしく、そしてブチ壊してやりたくなってくるのだった。


木原「それなら心配いらねえよ。支配系統から完全に独立させてある。
    遠隔操作で上位個体が介入してくることもねぇし、もちろんこいつに個人の意思はほとんど無い。
    テメェがいちからお手やらお座りを教え込まなくたって何も問題ねぇってわけだ」

麦野「ちげぇよ」

木原「あ?」


麦野の楽しそうな顔に、木原は面倒くさそうに首を傾げてこちらに歩み寄ってきた。
せっかく手に入れて調整した人形を、何もさせないまま壊されたく無いのだろうか、こちらへの非難の色が瞳に宿っていた。


木原「どう扱おうがテメェの勝手だが、そいつを壊したら一人でやってもらうぞ。
    一個体あたりの価格は大したこたねえが、調整に結構な時間と金を注ぎ込んでる。
    まあ俺の金じゃあねえからどうだっていいが、貴重な時間分は働いてもらわなくちゃなんねえ。
    特に上位個体からの干渉を妨害するのには苦労したんだぜ?
    ネットワークから切り離したらただのデクの棒だからな。
    得られる最低限の恩恵は維持しつつも、不要な干渉を全てカットするには一からプログラムを組んで学習させにゃならん。
    俺の苦労を鑑みちゃくれねぇかな、ええ? 麦野さんよぉ」

麦野「ごちゃごちゃうるせえよ。これは何だ? 私へのあてつけかぁ?
    この私の前に、あのクソ第三位の面を突き出しゃこうなるって、想像しなかったとは言わせないわ……よ!」

御坂妹「ぐっ!」


麦野の長い脚が膝から少女の腹部に叩き込まれる。
鈍い声と共に少女は腹を抑えてカーペットの敷かれた床に膝から崩れ落ちた。
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:42:32.89 ID:2nBZ2gH0o

麦野「へえ、人形でも痛みは感じるんだねー。
    血の色は赤いのかにゃーん? どれどれ、確認確認っと」

御坂妹「ぶぐっ!」


追い打ちをかけるように麦野は少女の頭を思い切りヒールで踏みつける。
鼻から床に叩きつけられ、少女の鼻血がカーペットにシミを作っていった。


麦野「ありゃ、真っ赤だねぇ。
    おい。こいつ命令は何でも聞くの?」


血を流して呻く少女を満足げに見下ろして、麦野は木原に問いかける。


木原「ああ、一応な」

麦野「一応?」


曖昧を嫌う科学者の木原にしては適当な返事に、麦野が機嫌悪く問い返す。


木原「不可能なことはできねぇってことだ。
    例えば、空を飛べって言ったって出来る訳がねえからやらない。
    ここはビルの20階だが、こっから跳んで死ねっつったら飛ぶ。
    その程度だ。
    あとは基本的には俺の命令しか聞かねえように出来てるが、まあテメェが遊びてぇって言うならそのくらいの微調整はしてやるよ」

麦野「なるほどね。おい人形」

御坂妹「はい、とミサカは素直に返事をします」


うめき声をあげていた少女が、機械の様な淡々とした声で立ち上がり、麦野を真っ直ぐに見つめる。
形の良い鼻から垂れ流された痛々しい鼻血をふき取ろうとする様子もなく、ポタポタと床にシミを作っていくのを見て麦野は途轍もない優越感に浸った。


麦野「靴を舐めろ」

御坂妹「了解しました、とミサカは床に跪いて麦野沈利の靴に舌を這わせます」


床に跪き、少女は麦野のパンプスに何のためらいもなく下を這わせ始めた。
ピチャピチャという水音を立てながら、一心不乱に犬のように靴を舐めまわす少女を見ていると、麦野の全身が異様な熱を帯びてきた。
相手を屈服させることの興奮。それも相手は唾棄すべき対象たる御坂美琴である。
不要になったら是非こいつをもらおうと麦野は決意した。
グチャグチャの肉塊になるまで、苛めて虐めていじめ抜く。


麦野「くくくっ……御坂美琴と同じ面の女をオモチャに出来るってのは気持ちいいねー。
    サンドバック丁度欲しかったんだよね。興奮してきた」

木原「女の恨みってのは怖ぇな。本人じゃねえのによ」

麦野「関係ねえよ。私の気分が晴れるならそれでいい。
    遺伝子レベルで一緒なら似たようなもんじゃない。
    っていうか、この後第三位もブチ殺していいんでしょ?」


そしてさらに麦野は餌をぶら下げられていることを期待する。
偽物の人形でこの興奮だ。
本物の御坂美琴を好きに出来ると言われたら、想像しただけで絶頂。
考え得る最悪を行使して、御坂美琴を辱めたい。
自分を打ち負かし、コケにした女に最大級の屈辱を与えたい。
麦野の頭には今それしかなかった。


木原「俺の実験に使えないなら、靴でもクソでも好きなだけ舐めさせてかまわねえよ」


そして木原は、口元を歪めて麦野の期待通りの答えを言い放った。

767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:43:48.06 ID:2nBZ2gH0o
――――

一頻り人形遊びに興じた麦野は、木原と三人で街へ繰り出した。
彼によれば、一応順序というものがあるらしい。
人気の少ない夕方のビル街で、先を歩く木原の背中に髪の毛先をいじりながら適当に問いかけた。


麦野「んで、最初はどうすんの?」

木原「まずは一つ厄介な邪魔者がいる。そいつの始末が先だ。
    お偉いさん方には手を出すなって言われてるけどな、これまでの戦歴を考えると潰しておかにゃまずい相手だ」


木原数多が厄介な敵と断定するほどの相手だ。
おまけに学園都市のトップが手を出すなと釘をさすだけの重要人物。
どんな相手なのか、麦野は少しだけ興味が沸いた。


麦野「へえ?」

木原「絶対能力進化計画の妨害、度重なる学園都市への侵入者の排除。
    テメェも聞いたことくらいはあるだろ? 『あちらサイド』を相手に真正面から喧嘩売った馬鹿だ」


第一位が無能力者に負けたという話は麦野も聞いたことがある。
そして科学とは別の理論を持つ他の勢力についても。
だが実際に目の当たりにしたことは無かった。
今から相手にするのは『そちら側』の人間だということなのだろうか。


麦野「ビビってんのかよ」


嘲笑うように告げる。
麦野にはだからどうしたと吐き捨てる程度の些末事だった。
単純に考えれば『こちら側』と『あちら側』が拮抗を保つ程度の間柄だということは、『こちら側』の戦力の頂点である麦野が、
『あちら側』の頂点と渡り合えない道理は無い。
とは言え、勝てる根拠もなく動く程木原は愚かではない。
麦野にとってその言葉は単なる軽口以上の意味は無かった。


木原「はっ、褒めてんだよ。アレイスターすらわざわざ顔を覚えているような奴だ。
    逆に言えばそいつをブチ殺せばこの街にとって面白ぇ事が起こるはずだからな」

麦野「アレイスターのクソ野郎に恨まれるわよ」

木原「だから?」


木原は愉快そうに顔を歪めた。
ちなみに、木原がリーダーとなっている暗部組織『猟犬部隊』を既に斥候として送り出しているらしかった。どうやらこの辺りにいるのか、木原は立ち止まった。


木原「にしてもよぉ。何だって犬っころみてぇに歩かせてんだ? あんまり無茶させるといざ戦闘になった時に役に立たなくなるんじゃねぇ?」


麦野はチラリと後ろを見やる。
命令できっちり3歩後ろを四つん這いになって歩いてくる御坂人形は、やはり戦力として導入されているようだ。
前もって聞いた性能ではレベル3程度らしいが、そんなものが本当に役に立つのだろうか。


麦野「こいつの性能なんざハナっからアテにしてねぇんだよ。
    特に操ってるのがテメェだってんだから、後ろから引き金引かれても困るしね」

木原「信用ねえなあ。安心しとけ、少なくとも実験の目途が立つまでは何もしねえからよ。
    警戒すんのはそれからでも遅くねえぞ? 俺はこう見えても義理堅い男なんだ」

麦野「お構いなく。半分は趣味だから。
    オラッ、人形! もたもたしてんじゃねえぞ。歩き疲れたから椅子になれよ」

御坂妹「了解しました、とミサカは甲斐甲斐しく麦野沈利のお尻の下で四つん這いのまま硬直します」


麦野の背後で椅子代わりに止まった人形に、麦野はわざと勢いよく飛び乗る。
麦野の体重は女性としても平均的な50キロ弱。
それがか細い腕の少女の上に跳びかかるように座り込んだのだから、腕への負荷は結構なものだろう。
プルプルと腕を震わせている人形を見て、麦野は目を細めて微笑んだ。
768 : ◆L7wBXlR/tc [sage]:2012/01/24(火) 02:44:15.08 ID:8RGqcj1DO

 長点上機学園。かの常盤台中学とならび、学園都市の五本指に入る超エリート校である。

 能力開発では学園都市ナンバーワンを誇るこの学園だが、しかし超能力者《レベル5》が在籍しているということを知る者は、学校の内外含めてあまりいない。

 なぜなら、時間割り《カリキュラム》によって超能力者《レベル5》の『力』に目覚めた学生はもれなく、それぞれのための特別クラスが用意されるからである。

一方通行「チッ。……なンだってンだよ」

 その絶対不可侵であるはずのクラスに、一人の少女が転校してくる。

滝壺「大丈夫。私が、あくせられーたを守るから」

 ──一方通行《アクセラレータ》と能力追跡《AIMストーカー》が交差するとき、物語が始まる。

―――

大分前に
滝壺「大丈夫。私が、あくせらを守ってみせるから」一方通行「……」
を書いていた者です

あまりに忙しく完全に忘れていましたが、また一から書き直そうと構想を練り直し中です

今月来月中にはスレを立てる予定なのでよろしくお願いします
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:46:43.27 ID:2nBZ2gH0o

木原「そっちのケでもあんのかよテメェは」

麦野「ええ、今目覚めそうだ。私が男だったら犯したりしてもいいんだけどねぇ」

木原「マグロ犯って何が面白ぇんだ?」

麦野「違い無いわ。ねえ人形、お前レイプされたらどんな気持ちになるの?」

御坂妹「命令なら従います、とミサカは当然の言葉を口にします」


麦野を背中に載せたまま、人形は震える腕と声でそう答えた。


麦野「はっ、こりゃつまんねえわ。私のサンドバック以外の役にゃ立ちそうもないわね」


呆れたように麦野が息を吐く。
ふと木原を見上げると彼は口元に邪悪な笑みを湛えて、夕焼けを背に歩いてくる二人の人影を見据えていた。


麦野「お出ましってわけ?」

木原「ああ」


麦野は仕事が始まると踏んで、人形の背から立ち上がる。
続いて人形も立ち上がろうとするが。


麦野「誰が立っていいっつったんだ? 豚らしく地面でも舐めてろ」

御坂妹「……」


麦野の制止で再び四つん這いの状態に戻り、硬いアスファルトに舌を這わせる御坂人形。
むき出しの膝は既に擦りむけ、痛々しく血が滲んでいるのを確認して麦野が笑う。


土御門「……木原。お前何でここに」


現れたのは二人の少年だった。
そのうちの一人、金髪にサングラスをかけたアロハシャツの少年、土御門元春が驚いた様にそう言った。


木原「ああ、まあ何だ。テメェらが目障りだから殺しとくかと思ってな」

麦野「何? っつかどっちが例の相手?」

木原「黒い方だ」

麦野「ふぅん、こっちがねぇ」


麦野が肩をコキコキと鳴らしながら一歩前に歩み出た。
その時、もう一人の黒髪の少年、上条当麻が後ろで四つん這いのまま微動だにしない人形に声をかける。


上条「御坂妹? どうしてそんな奴らと一緒にいるんだ!?」

御坂妹「……」


呼びかけられても返事をしない御坂人形こと御坂妹。


麦野「ダメダメ。このおっさんの言葉以外、聞く耳持たないみたいよ?」


どうやら知り合いのようだが、残念ながら彼女にはもうマトモな感情など残されてはいない。
もっとも、初めから感情などあったのかは定かではないが。
状況がいまいち飲み込めていない様子の上条だったが、さすがは第一位を倒しいくつもの戦いを乗り越えてきたと言われるだけのことはある、
すぐに闘志を漲らせ、戦いに踏み切る覚悟を決めた鋭い目つきに変わった。


上条「ちくしょう、操られてるってのか」
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:48:07.25 ID:2nBZ2gH0o

悔しさが顔に滲む。
それ見て麦野は滾った。相手がこちらに向ける怒りや憎しみ、哀しみといった負の感情。
悔しそうに歪む顔つきが、麦野の嗜虐心をこれでもかと刺激する。
もっともっとその顔を、苦痛に歪めてやりたいと思った。


土御門「そいつを誘ったのは『0次元の極点』のためか?」

麦野「?」


すると、未だに冷静さを失わない土御門が聞き慣れない言葉を口にした。
首を傾げる麦野を無視して木原が鼻で笑い飛ばしながら応えを返す。


木原「生憎と手持の工具箱じゃ、1次元の壁は破れないらしくてな。
    ちょいと心当たりのあるトコへご相談に行きたい訳だ」

土御門「させると思うか?」


土御門の声色が変わった。
何かは知らないが、色々と彼らにとって都合が悪い事であるらしい。
ビリビリと張りつめていく空気の中、木原はポケットに突っ込んだ手を出す事無く歪んだ笑顔を浮かべた。


木原「こっちも言わせてもらおうか。
    反抗なんざ、させると思うか?」


その言葉と同時に、麦野が演算を開始する。
こいつらは実験材料ではない。つまり、再現不可能な醜い肉塊に変えたとて何の問題も無い訳だ。
次の瞬間迸る一条の閃光。
それを避けるように左右にそれぞれ跳んだ上条と土御門。
懐から銃を取り出した土御門と、拳を握る上条がこちらを射殺すように捉えた。


麦野「まずはテメェだ金髪っ! ドテっ腹の風通し良くしてやんよぉ!」


好きな食べ物はあとからゆっくり美味しくいただくのが麦野流。
まずはいらない副菜から平らげる。
さらに光球を周囲に四つ程浮かべ、そこから一斉に粒機波形高速砲を解き放つ。
同時に襲う四条の光の槍が、容赦なく土御門へ向けて放たれたその時だ。


上条「土御門!」


上条が麦野と土御門の射線上に割り込み、右手を電子線にかざした。

――パキッ……ンッッ!!

ガラスの割れるような音と共に、麦野の光がかき消える。


麦野「!?」


不可思議な現象だった。
原子崩しは電子の壁を高速で叩きつけるようなもの。
射程範囲内で障害物にぶつかったからといって消滅したりはしない。


木原「ほーう。それが噂の幻想殺しちゃんかよ。おい人形、仕事だ、テメェもやれ」

麦野「ゴラァッ! 邪魔すんじゃねぇええええ!!!」

木原「麦野、人形、そいつの右手は異能を打ち消す。面白ぇから右手だけは残せ」

御坂「了解しました、とミサカは状況を開始することをここに宣言します」


御坂妹は携えていたカバンからライフルを取り出して構える。

771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:49:28.83 ID:2nBZ2gH0o

上条「止めろ! 御坂妹!」

土御門「カミやん! 右だ!」

上条「なっ……にっ!?」


上条当麻は心優しい少年だった。
いくら戦いの覚悟を決めても、顔見知りの、それも操られていると分かっている女の子を殴り飛ばすなんてことは出来ない。
そして麦野は、今の彼の叫びでそれを確信した。
躊躇いなく上条の懐へ飛び込み顎に掌底を叩き込む。
グラついた彼の身体を打ち崩すように、さらに麦野は膝蹴りで思い切り鳩尾を抉った。


上条「ぐ……がぁっ!」

麦野「超能力者は殴り合いなんてしねぇって思ってねえか?! ああっ!?」


吐しゃ物を撒き散らして地面に蹲る上条。
その顔面を黄色いストッキングで覆われた足で蹴りあげると、彼の前歯ば綺麗な放物線を描いて宙を舞った。


上条「ぐぼぁっ!!」

土御門「上や……!?」


渇いた音が鳴る。
土御門が引き金を引く瞬間。ほんの一瞬だけ早く彼の脳天に風穴が空いた。
御坂妹の手にした銃から放たれたものだ。
ピチャピチャと飛ぶ赤い飛沫が舗装された地面を濡らし、サングラスの下の瞳から光が消えていく。


土御門「木原……、貴様、『0次元の極点』を……」

上条「土御……門」


地に伏せて絶句する上条。
余韻を残すかのような仲間の死が彼の思考能力を奪い取る。
そして


麦野「ギャハハハハハッ!」


そんな隙を、麦野が見逃す筈がない。


麦野「余裕だなオイ。死ねよ」

上条「がはっ……! ちくしょう、俺はこんなところで倒れるのか……」

麦野「ゲームオーバーだよ。ヒーロー気取りのクソ野郎」


麦野は上条の頭をもう一度踏みつぶし、御坂妹に目配せ。
命令に逆らわない御坂妹は。
きっと恩人だった彼の脳天を容赦なく貫いた。

772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:51:05.52 ID:2nBZ2gH0o
―――――

麦野「終わったわよん。何これ。全然張り合いないじゃん」


麦野は髪をクルクルと弄びながら、『念のため』土御門の死体を穴だらけにして生ごみへと作り変える。
その横を通り抜け、木原が絶命した上条当麻の死体を靴のつま先で小突きながら愉快そうに嗤った。


木原「おーおー、ヒーローちゃんが一番最初に死んじまって良いのかよ?
    これじゃあ、ここから先は真っ暗闇だぜぇ?」

麦野「ほんとにこれが第一位の実験を妨害したの? ただのガキじゃん」

木原「殺しのコツは相手に覚悟をさせねぇことだ。準備も含めてな。
    心構えも何も無いうちに、速やかにぶっ殺しちまえば案外こんなもんよ。
    ここは超能力者の街だがよ、テメェらみたいな一部の化け物を除きゃ銃弾に勝てる人間なんていねぇ」


そう言って木原はマイクロマニピュレータと手持のノートパソコンを操作しながら上条の死体にいくつかのコードを着け始めた。


麦野「ちょっと。人来るんじゃない?」

木原「封鎖させてるから問題ねぇ。
    それに、肉が新鮮なうちに調べとかねえと、せっかくの検体が勿体ねえだろ」


見たところ学生のようだし、戦い慣れてはいても24時間警戒状態でいられる人間などそうそういないと言っていい。
学園都市の能力者の中には銃弾で殺せない人間もいるにはいるが、そんなものは上位のごく僅かだ。
木原が散歩気分で出かけたのには、きっと負けることなど微塵も考えなかったからに他ならないだろう。


麦野「あ、そだ。なあ人形。お前こいつの知り合い?」


上条の死体をじっと見つめていた御坂妹に、麦野が何気なく問いかけた。


御坂妹「はい。上条当麻はミサカ達を救ってくれた恩人です、とミサカは自らの行動に矛盾を感じながらも他意なく答えます」

麦野「あー、そっかそっか。ってことは第三位を救ったってのはこいつのことなのね。
    ……それだけ?」


大恩人を自らの手にかけた気分はどうだろうかと尋ねたかったが、よくよく考えれば強姦されても命令なら従うとまで言った筋金入りのお人形だ。
感情なんて無いだろうから、麦野は特に期待もせずもう少し訊いてみる。


御坂妹「これをプレゼントしてもらいました、とミサカはもう見られない彼の笑顔を思い出しながら見せびらかします」


そう言って胸元から取り出したのオープンハートの可愛らしいネックレスだった。
安もののようだが、この様子ではかなり大切にしていたようで、ピカピカに磨かれて夕日を反射している。
麦野はそれをそっと手に取りマジマジと見つめた。


麦野「ふぅん、まさか恋人とか?」


それならばもう少し別のいたぶり方もあったなとちょっとだけ悔しくなる。
最愛の恋人が辱められる姿など、実に麦野好みのシチュエーションなのに。


御坂妹「いえ。残念ながらそうではありません、とミサカは忌々しげに歯噛みします」

麦野「じゃこれちょうだい」

御坂妹「あっ……」


麦野は邪悪に微笑んだまま、その細い鎖を引きちぎって奪い取った。
もちろんこんな安物のネックレスが欲しかったのではない。
そうすることによって見られる、御坂美琴と同じ顔をした御坂妹の表情の変化が見たかったのだ。


麦野「へえ、綺麗じゃん。いくらしたの?」

御坂妹「税込一〇〇〇円です。しかしこういった贈り物は値段では無く、また麦野沈利にはもっと高価なものが似合うのでは? とミサカは暗に返却を訴えます」
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:52:19.32 ID:2nBZ2gH0o

麦野「返して欲しい?」


千切れたチェーンを持って、御坂妹の眼前でプラプラさせながら麦野は意地悪く笑う。


御坂妹「はい。とミサカは」

麦野「ヤダ」

御坂妹「!?」


原子崩しを発動。
消滅する思い出のオープンハートのネックレス。
チャラリと地面に落とされたチェーンの残骸を、麦野は愉快そうに踏みつけた。
それを見つめる御坂妹の表情には、明らかに先程までとは違う色が見て取れた。
かけがいの無いものをブチ壊す。
その瞬間の絶望的な表情。
麦野は絶頂に震える体を抱き締めて強く奥歯を噛みしめ笑い声をあげた。


麦野「アハハハハハハハハハハッッ!!
    ごめんごめん。手が滑った。弁償するよ」


同じものを用意することに何の意味も無いことを分かっていてなお麦野はそう提案する。
返ってくる答えなど分かっているのに。


御坂妹「……結構です、とミサカは彼にもらったネックレスでなければ意味が無いことを伝えます」

麦野「ああ? 何か文句でもあんの?」

御坂妹「ありません、とミサカは麦野沈利を非難するつもりが無いことをアピールします」


逆らうことが出来ないとは哀れなものだ。
だがだからこそ虐めがいがある。
もっともっと、素敵な絶望が見たい。
彼女達に感情が無いなんて真っ赤な嘘だ。
そもそも木原は最初からそんなこと言ってないのだから、勝手に麦野が思っていただけなのだが、
とにかく起伏には乏しいが、哀しみもするし怒りもする。
普通なら今頃、腸の煮えくり返るような想いか、もしくは絶望感に言葉もないと言ったところだろう。
果たして彼女は何を思うのか。
御坂妹の単調な表情でも、それを考えれば実に愉快な顔に見えてきた。


木原「よし。あらかたデータは取り終わった。おい原子崩し、こいつの右腕切り取ってくれ」

麦野「ちっ、めんどくさいわねえ。私は雑用じゃないんですけど?」


木原に呼ばれ、麦野は頭をかきながら気だるそうにそちらに歩いていく。
麦野の足で踏みつけられたネックレスの残骸を人形が拾っていたことに、麦野は気づかなかった。


木原「そう言うな。こいつは色々と利用できる。手早く終わらせるためには重要なことだろ。
    まあテメェが代わりに汗水垂らして頑張ってくれるってんなら話は別だがな、どうするよ?」

麦野「分かった分かった。分かったわよ。ごちゃごちゃうっさい男ねぇ。オラ」


原子崩しを使い、上条当麻の特殊な右腕を一瞬で切断する。
能力を打ち消されるのではと思ったが、首付近から切り取ってやれば問題なく断ち切れた。
一応止血し、それを布で包む木原に、麦野は一つの疑問を思い出して問いかけた。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:53:05.97 ID:2nBZ2gH0o

麦野「おい、『0次元の極点』て何よ?」

木原「いずれ教えてやるよ。この俺が興味を持つくらいには愉快なもんだ」


そう言って笑った木原の歪んだ笑みが、真っ直ぐに麦野に向けられていたことの意味を、麦野はまだ気づけなかった。


麦野「あ、そだ。ねえ人形」

御坂妹「……?」


麦野は極めて気分がよかった。表情は満面の笑み。
艶やかな美貌と少女のあどけなさを残す、無邪気で残酷な笑顔。
首を傾げる御坂妹の表情が、次の瞬間にまた変化することを考えるだけで、とてもとても清々しい。
丁度今日みたいに、快晴の空のような晴れ晴れとした気分だ。




麦野「これの首、常盤台の寮に投げ込んでこいよ」




だからこの良き日に麦野は、もっともっと『彼女たち』が苦しむ顔が見たくなったのだ。

775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/24(火) 02:54:57.09 ID:2nBZ2gH0o
以上です。続きもある程度は書き溜めてますが聖人倒そうとすると無理が出てくるのでとりあえずここまでで。
PSPのストーリーが淡々としてるけど実は結構恐ろしい内容なので補完してみたくなって書きました。
それではお目汚し失礼しました。
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/24(火) 02:58:02.44 ID:M1HclUBto
動かなくなるまで美琴を嬲ったりかなりの鬼畜ルートだったよね
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 02:59:01.68 ID:GHmCOFmDO
おもしろかった
乙!
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 03:06:35.07 ID:8RGqcj1DO
>>775
邪魔してすまん
乙でした
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 10:34:39.59 ID:pkyeboxIO

PSPは麦野編やった後に美琴編やったからギャップがハンパなかったなw
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/24(火) 12:20:46.71 ID:iJhCV8zAO

麦野編は外道ルートまっしぐらだからなあ
ゆえに木原くンがなんで使えねェンだよクソッタレがァァァァァァァァァ!!

取り乱しました(キリッ
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/24(火) 12:31:11.10 ID:w4hDQsCgo
再構成っていうより単なる文章化?って感じだね
内容がかなりアレだしこのまま総合で続くならしばらく来るのやめようかなw
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/24(火) 12:34:38.87 ID:VpxQMRBLo
>>781
NGでもなんでもすりゃいいだろ
気に食わないなら黙ってろ
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 12:39:33.11 ID:J9+TAihMo
安定の単芝
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/01/24(火) 12:44:42.49 ID:2AAiqy6z0
こういう脊髄反射で気に食わない他人のレスに噛み付く奴がスレを一番荒れさせるので
自覚的な荒らしじゃないなら書き込む前にブラウザ閉じるかNGして欲しい
自スレならともかく総合だと何か投下したくても物凄いやりづらい空気になるので
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/24(火) 13:00:08.09 ID:w4hDQsCgo
件のSSは注意書きもあるし二行目は余計でしたね、すいません
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/24(火) 13:52:26.57 ID:sb3Tos2fo
総合スレに置いては黙ってろって発言はふさわしく無いかもね
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/24(火) 18:53:26.01 ID:zuTO1bFSo
嫌なら読まなければいい話なのにね
幼稚だなあ
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/24(火) 19:26:50.70 ID:Sg/TBgnIo
>>787
わざとそんな煽るようなこと言っちゃだめよ
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 19:32:26.10 ID:QKN2Gc5A0
乙!
マジで胸糞悪い話だったわ。でも、続きを読みたくなる、不思議!
まあ、ホントにこんな内容のゲームを出したんなら、ある意味スゲーと思ったよ。特に製作スタッフが
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/01/24(火) 20:04:50.84 ID:iJhCV8zAO
0次元の極点で1レス



フレンダ「ねー麦野ー、0次元の極点って結局何な訳よ?」

麦野「簡単に言えばどこからでも欲しい物を手に出来る能力ね」

滝壺「つまり四次元ポケットだね、むぎの」

麦野「まさか私が青タヌキとはねえ」


絹旗「超違います麦野」


麦野「あん?」

絹旗「二十二世紀から来たのはネコ型ロボットです、元々は黄色くて猫耳がありましたがネズミに超かじられてショックで超青くなったんです」

麦野「ああ…そうだったわね」

絹旗「そして0次元の極点は四次元ポケットというよりどこでもマドですね」

麦野「なんでそんなマイナーな道具なんだよぉぉぉ!?」

絹旗「どこでもマド超いいじゃないですか!なんであんなのあるのかわからない辺り!」

麦野「そこ熱くなる所じゃねえだろぉぉぉ!!」

浜面「お待たせードリンクバーから帰って来た…じゃ俺はこれで」

フレンダ「逃がさないって訳よ浜面」

滝壺「はまづら応援してる」

浜面「つか0次元の極点ってとりよせバッグだろあれ」

絹旗「あ」

麦野「そう言われたらそうね…」

フレンダ「浜面△」

滝壺「信じてたよ、はまづら」

浜面「???」
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/24(火) 20:05:23.79 ID:iJhCV8zAO
以上です
どこでもマドとはどこでもドアの窓版です
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 22:13:14.30 ID:/R2tz31DO
なんだろうこいつら可愛い。何てことない一幕なのに。
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/24(火) 23:57:17.70 ID:ZBThW7Huo
0次元の極点はよくわかんないんだよなぁ
例えば相手を恒星のど真ん中に防御向こうでぶち込めるなら無敵の能力だけど
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/25(水) 03:53:49.06 ID:TF5Du3E8o
こんな時間ですが18レス位もらいます、禁書×FF5みたいな感じです
続きが上手く思いつかなかったので未完のままですが投下します
強さ云々等は主観なのでご容赦ください。設定とかはFF5(SFC)のみです
795 :学園都市の死闘 1/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:54:45.86 ID:TF5Du3E8o

上条「天気も良いし、布団でも干すかなー」ガラッ

上条「雨でも降らなきゃいいけど……って、えええ!?」

イン「…………」

ギル「…………」

上条(女の子と……人間の様で何か違うヤツが干されている)

上条「……何だこれ」

イン「……おなかへった」

上条「え?」

ギル「腹が減ったって言ってんだよ」

上条「喋ったぁぁぁ!?」

ギル「言葉位しゃべるだろうが、何驚いてんだ」

イン「そんな事よりおなかがへったんだよ」

上条「……えーと、状況はさっぱりわからんが中にどうぞ」
796 :学園都市の死闘 2/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:55:19.46 ID:TF5Du3E8o

 上条の部屋

上条「……とりあえず、野菜炒めを作ってみました」

イン「ありがとう! そしていただきます!」

ギル「こいつ、ずいぶん腹減らしてたみたいだな」

上条「あ、ああ……アンタは食べないのか?」

ギル「メシなんて食わなくても死にはしねえよ。……それより、聞きたい事があるんだが」

上条「聞きたい事?」

ギル「おう。……ここは、どこだ?」

上条「……はあ?」

ギル「この世界について詳しく教えろって事だ。オレの居た世界とはずいぶん景色も違うみたいだしな」

上条「……えっと。確認したいいんだけど、アンタ……何者だ?」

ギル「オレはギルガメッシュ、エクスデス様の親衛隊隊長として戦っていたんだが……色々あって見限られちまってな」

上条「エクスデス……? 悪いけど、そんな単語聞いた事ないな」

ギル「だろうな……。デジョンでここに飛ばされちまったて事か……」

上条「何かさっきから聞いた事無い言葉ばかりだ……」
797 :学園都市の死闘 3/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:56:11.92 ID:TF5Du3E8o

ギル「何だお前、魔法については詳しくないのか? デジョンってのは時空魔法の一つで、
    相手を次元のかなたにすっ飛ばしちまう強力な魔法なんだよ」

イン「魔法……? あなた今、魔法って言った?」

ギル「おう、それがどうした?」

イン「……魔法名と学派と結社名、これについて教えて欲しいんだけど」

ギル「はあ? 悪いが嬢ちゃん、そんな事をオレは知らねえよ。
    魔法なんてのは便利だから使ってるだけで、極めようとか勉強しようとか思ってるわけじゃないんだから」

イン「……そんな事で魔法が使える訳ないんだよ! きちんと知識を得てそして様々なものを積み重ねて魔術は完成するんだよ!」

ギル「そう言われてもなあ……魔法は店で買える位簡単に手に入るものなんだよ」

イン「馬鹿な事を言わないでもらいたいかも! あなた、魔術師を馬鹿にしてるの!?」

ギル「いや、そういう訳じゃ」

イン「ともかく! 魔法が使えるなんて嘘ついちゃダメなんだよ! 分かった!?」

上条「……あのー、全然話が見えてこないんですけど。とりあえず、そっちのお前は何者だ?」

イン「……自己紹介がまだだったね。私はインデックス、見ての通り教会の者です」

上条「それが何故、魔術とかよく分かんねーものについて、熱く語っているのでございましょうか?」

イン「私も魔術師だからね、エセ魔術師はキチンと叱ってあげなきゃ!」

上条「……魔術師?」

イン「私はイギリス清教の魔術師なんだよ。魔法名は……って何、その顔?」

上条「魔術師……ねえ」

イン「何? 何か問題でもあるの?」

上条「いや、魔法とか魔術師とかありえねーモノの話をされてもな……」

イン「なっ……! 魔術はあるの! あなたが知らないだけなんだよ!」
798 :学園都市の死闘 4/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:56:39.81 ID:TF5Du3E8o

上条「じゃあ証明してみろよ。魔術とやらを実際に見せて貰えば俺も信じるけどさ」

イン「ううっ……それは……」

上条「何だよ、やっぱり嘘なんだろ? 別に無理しなくていいって」

イン「嘘じゃないんだよ! ……でも、私は魔術が使えないから」

上条「使えないのに魔術はあるって言われてもなあ……」

イン「……でも、魔術はあるもん! あるったらあるの!」

上条「……うーん」

ギル「おい、嬢ちゃん。だったらオレの魔法をこいつに見せてやれば良いんじゃねえか?」

イン「……魔法名の意味も分からないような人が魔術なんて使える訳」

ギル「まあ、それも含めて見せてやるって事だ。おい、お前」

上条「ん? 何だ?」

ギル「今から魔法を使うから、この部屋に少し被害が出るかもしれねえけど良いか?」

上条「……被害、ねえ。どうせそんな事出来ないだろうけど、やるなら俺の右手に向かってやってくれ」

イン「右手? どうして?」

上条「俺の右手は幻想殺しって言って、それが異能の力ならどんなものでも打ち消しちまうんだ」

イン「……それこそ嘘くさいんだけど」

上条「お前も十分嘘くさいっつーの。ほれ、アンタが能力者って事もあるかもしれねーし、一応右手目がけてやってみてくれ」

ギル「本当に大丈夫か? とりあえずそんなに強くない魔法……よし、いくぞ!」

    [エアロラ]

上条「うおっ!? 何だこの風!?」

イン「こ、これは……いったい……」
799 :学園都市の死闘 5/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:57:44.65 ID:TF5Du3E8o

ギル「それっ! ちゃんと消してくれよ!」

上条(くうっ……ええい! ともかく右手を前に……!)バキン

イン「あれ……?」

上条「消え……た……」

ギル「おお! お前、やるな! 完璧に打ち消すとは思わなかったぜ」

上条「い、今のは……?」

ギル「青魔法のエアロラだ。そこまで強力な魔法じゃねえが……それにしても驚きだ」

イン「……私の知識の中には無い魔法。いったい、どういう事なの?」

ギル「だから言ってんじゃねえか。オレは別の世界から来たってよ」

上条「うーん……確かにその恰好と今のを見たら信じない訳にもいかねーかもな」

ギル「ちなみにこんな事もできるぞ」

    [でんげき]

上条「なあっ!? 危ねーだろ!!」バキン

ギル「ちっ、これもダメか」

上条「まったく……でも、これで能力者ってセンも消えちまったな」

イン「どういう事?」

上条「この都市には炎を出したり電撃を出したり人の心を読めたりって感じで色々なヤツがいるんだ。
    それが能力者って思ってくれ。で、原則として能力は一人一つって事になってんだ」

ギル「へえ、能力者か。まっ、オレさまは他にもたくさんの技を持ってるからそんなヤツらに負けるわけねえけどな」

上条「……アンタ、何者なんだよ」

ギル「さあな、ともかく今はどうしようもねえ。少しの間、厄介になるぜ」

上条「はぁ? どういう事だよ?」

ギル「行くあてもねえからここに居るしかないって訳だ。なっ、嬢ちゃん?」

イン「……でも、私は逃げなきゃいけないからここには居られないんだよ」
800 :学園都市の死闘 6/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:58:41.94 ID:TF5Du3E8o

上条「逃げる? お前、追われてんのか?」

イン「うん……魔術結社に追われてる」

上条「……今度は魔術結社かよ」

イン「……そこはかとなく馬鹿にしてるね?」

上条「はあ……さっきまでは信じてなかったけど、あんなの見せられちゃもう馬鹿になんてしねーよ」

ギル「あんなのとは失礼じゃねえか。まあいいや……で、嬢ちゃんは何で追われてんだ?」

イン「私の持ってる、一〇万三〇〇〇冊の魔道書。きっと、それが連中の狙いだと思う」

上条「一〇万三〇〇〇冊……? そんなのどこにあるんだよ」

イン「この頭の中だよ」

上条「………………はぁ?」

イン「……その表情、また馬鹿にしてるね?」

上条「……いや、無理だろ。何だ? お前は図書館を擬人化した何かか?」

イン「君の言ってる事はよく分からないけど……とりあえず、完全記憶能力って言えば分かるかな?」

上条「一度見たものや聞いたものは忘れない、っていうやつか?」

イン「うん、私はそのおかげで膨大な魔道書も記憶できるんだよ」

ギル「一〇万三〇〇〇冊か……それだけあればずいぶん悪い事もできそうだな」

上条「悪い事?」

ギル「知識ってもんは持てば持つほど力になるんだよ。魔法も一緒だ、修練もある程度は必要だが、結局は知識がモノを言うからな」

イン「その人の言う通りなんだよ。私の所蔵する魔道書を利用すれば……世界を動かす事も難しくは無い」

上条「……イマイチ深刻さは理解できないが、お前が狙われているってのは分かったよ」
801 :学園都市の死闘 7/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:59:24.59 ID:TF5Du3E8o

ギル「で、嬢ちゃん。逃げるみたいだけどアテはあるのか?」

イン「イギリス清教に所属する教会に行けばなんとかなる……でも、見つけるのは大変かも」

上条「そこら辺にある教会じゃ駄目なのか?」

イン「うん、他の教会に行っても門前払いだと思う。敵に捕まる前に教会を見つけ出さなくちゃ……」

上条「だったら、少しくらい手助けさせろよ。さすがに追われてる女の子を放っておくほど人でなしじゃねーからな」

イン「……じゃあ、私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

上条「……地獄、って」

イン「大丈夫だよ、教会さえ見つければいいんだから。だから心配しなくていいからね?」

上条「あ、ああ……でも、なんか困った事があったら、また来ても良いからな」

イン「うん。おなかへったら、またくる。じゃあね!」

ギル「待ちな、嬢ちゃん。そんな水臭い事言うなよ」

イン「……えっ?」

ギル「ここで会ったのも何かの縁だ……オレさまが嬢ちゃんを守ってやるよ!」
802 :学園都市の死闘 8/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 03:59:58.64 ID:TF5Du3E8o

イン「ええと……でも、敵もそれなりに強いと思うし」

ギル「おいおい、オレはエクスデス様の親衛隊隊長だった男なんだぜ? 魔術師なんて怖くねえっつうの!」

イン「……でも、見限られたんでしょ?」

ギル「うっ……それは言うな。まっ、オレも元の世界に戻りてえって気持ちもあるんだ。
    それには嬢ちゃんみたいな力が行きかいしそうな所の近くに居た方が、オレとしても都合がいいんだよ」

上条「ここは頼っといたほうが良いんじゃないか? この人も悪いヤツって訳じゃなさそうだし」

イン「……じゃあ、お願いするね?」

ギル「おうよ、どんな敵もこのギルガメッシュさまにお任せってもんだ!」

上条「何とかなりそうでよか……なああっ!? もうこんな時間……悪い! 俺も補習に行くからここでお別れだ!」

イン「補習?」

上条「説明してる時間すら惜しい! じゃあな、なんかあったらまた来いよ!?」

イン「…………行っちゃったね」

ギル「そうだな。オレたちも行くとするか?」

イン「うん。でも……鍵はしめなくて良いのかな?」

ギル「シーフが来ない事を祈るしかねえな」
803 :学園都市の死闘 9/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:00:30.13 ID:TF5Du3E8o

 街中


ギル「さて、教会を探すって言ってたが……どこにあるんだ?」

イン「とりあえず歩いて探すしかないね。……見つかるかな」

ギル「まっ、何とかなるだろ。それよりも心配なのは敵の方だな」

イン「私を狙うくらいだから、多分……相当の使い手だと思う」

ギル「へえ……でも安心しな、四人相手じゃなければオレ一人で十分だ」

イン「何で四人なの?」

ギル「……エクスデス様に見限られたのもオレが負け続けたからなんだ。その負けた相手が四人組だったって訳だ」

イン「……あなたは良い人? それとも悪い人?」

ギル「さあな、それを決めるのはオレじゃねえ。……エクスデス様に従ってただけだから何とも言えねえな」

イン「そのエクスデス、ってどういう人なの?」

ギル「どういう……か。オレにもよく分かんねえが、強いってのは確かだ」

イン「ふうん。で、あなたはもとの世界に戻ってどうするの? エクスデスって人の所にまた行くの?」

ギル「そうだなあ……戻って、オレは何をしてえんだろうな」
804 :学園都市の死闘 10/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:01:07.08 ID:TF5Du3E8o

ステイル「神裂……あれはいったい何だろうか?」

神裂「私にも分かりませんが……強大な力を感じるというのは事実です」

ステイル「それには僕も同感だ。……まったく、厄介な事になったね」

神裂「ともかく……あれが何にせよ、私達のやる事に変わりはありません」

ステイル「ああ、その通りだ。どうする? 僕が行こうか?」

神裂「いえ、ここはまず私が行きます。ステイル、人払いの刻印をお願いします」

ステイル「分かったよ、殺さない程度に頑張ってくれ」
805 :学園都市の死闘 11/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:01:45.15 ID:TF5Du3E8o

イン「うーん……この都市には教会は無いのかな。全然見つからないんだよ」

ギル「誰かに聞こうにも、こんな恰好じゃオレもただの怪しいやつだからな……」

イン「じゃあ、私がその辺の人に……っ!?」

ギル「ん? どうした嬢ちゃん、何かあったか?」

イン「……この辺、人が全然見当たらないね」

ギル「そういえばさっきは、珍しいものを見るような目でかなりの人間に見られてたが……」

イン「それが感じられない……その代わりに」

ギル「……嬢ちゃん、その予感は大当たりだ。――来るぜ!」

 ギルガメッシュはそう言うと自らの大きな背中にインデックスを隠し、気配を感じた方を向いた。
その予感通り、二人目掛けて斬撃のようなものが襲い掛かる。

ギル「へえ……なかなかの力じゃねえか。だがなっ!」

 ギルガメッシュは自らの背中にある巨大な長刀を取り出し、それを素早く正面に向かって薙ぎ払うように地面と水平にふるう。
その長刀は確実に何かをとらえ、衝突した瞬間に鼓膜を破るほどの轟音が響き渡った。
何とかその一撃を防いだが、ギルガメッシュは武器を構え続ける。彼の向いてる方向に、女の影が一つ。

神裂「思った通り、相当な使い手のようですね」

ギル「へへっ、当たり前だろうが。……そっちもなかなかのもんじゃねえか」

神裂「それ程ではありません。ただ、あなたを倒すには十分だと思いますが」

ギル「言ってくれるねえ。……嬢ちゃん、あれは敵で間違いないな?」

イン「……うん。あの女は、魔術師だよ」
806 :学園都市の死闘 11/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:02:16.76 ID:TF5Du3E8o

神裂「さて、あなたに話があります。その後ろに隠した少女をこちらに渡して頂けませんか?」

ギル「嫌だ、と言ったら?」

神裂「力づくでも、と答えます」

ギル「よし、分かった……勝負と行こうじゃねえか!!」

神裂「……そうですか。申し訳ありませんが、少々痛い目に遭ってもらいますよ」

 神裂の手が巨大な刀の鞘にかけられる。そして次の瞬間、先程と同じようにギルガメッシュに向かって斬撃が繰り出される。
神裂の動きはあまりにも早く、常人では対応する事は不可能であろう。だが、今ここに居る者は戦い慣れた一人の男だ。
ギルガメッシュは長刀を正面に向かって凄まじい勢いでふるう。するとそこに切り裂くような風が生まれた。

     [かまいたち]

ギル「おりゃっ!!」

神裂「……なるほど、切り裂くような風。こちらの攻撃を防ぎながらも、それを一振りで生み出すとは」

ギル「おいおい、オレの力はこんなもんじゃねえぞ?」

神裂「それは私も同じです」

ギル「いいねえ、たまには一対一ってのも悪くは無い。思いっきりやろうぜ!」

神裂「では……少し本気を出しましょうか」

 そう言うと神裂は再び刀に手を置く。と思っていると、一瞬神裂の手がブレて消える。
轟音と共にギルガメッシュを再度斬撃が襲う。しかし、先程とは異なりその数は一つではない。

ギル「一瞬で複数の斬撃!? だったら……!」

     [エアロラ]

 ギルガメッシュの周りに風の塊が一つ出来上がり、それをそのまま正面に向かって解き放つ。
上条に対して使った青魔法と呼ばれる強力な風の魔法だ。しかし、それすらも越えて神裂の見えない斬撃は伸びてくる。

ギル「げえっ! 効かねえのかよ!? くうっ……!」

 長刀で一つを防ぎ、風で威力を弱めることは出来たが複数の斬撃はギルガメッシュの体を捉えていた。
ギルガメッシュを言葉にできない程の痛みが襲う。神裂の容赦のない攻撃が当たったのだから無理もない。
807 :学園都市の死闘 12/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:02:48.94 ID:TF5Du3E8o

ギル「ちいっ……痛えじゃねえか……くそっ」

イン「だ、大丈夫……?」

ギル「ああ……ギリギリ何とか立ってられる」

神裂「驚きました。本気でやったつもりですが……思った以上ですね」

ギル「ったく、体に受けたのは六つ……防いだのは一つだけ。同時に七つの斬撃なんて化け物かよ」

神裂「少々勝手は異なりますが、人間という事に間違いはありません」

ギル「そうかいそうかい……まあ、この際それはどうでもいいんだ」

神裂「何が言いたいのかは分かりませんが、次は無いと思ってください」

イン「……ねえ、もう良いよ? 私のせいであなたが傷つくのは見たくないから……」

ギル「嬢ちゃん……へっ、泣かせてくれるじゃねえか! おい、お前のそれは同時に七つまでなんだよな?」

神裂「ええ……ですがそれを知っても何も変わりません。防ぐ事は不可能でしょうから」

ギル「それさえわかれば十分だ!」


ギル「よし ここからは 本気で戦わせてもらうぜ! ギルガメッシュチェーンジ!!」

808 :学園都市の死闘 13/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:03:29.71 ID:TF5Du3E8o

 その掛け声と共にギルガメッシュの姿が変わっていく。体つきが変わるのも十分驚くべき事なのだが、
それよりもインデックスと神裂はある変化に目を奪われた。目の錯覚ではなく、腕の数が明らかに増えている。

神裂「なっ……! 腕が八本!?」

イン「ど、どういう事……?」

ギル「ファファファ! オレはこの世界の人間じゃねえって言っただろ? さて……待たせたな!」

神裂「……異形の者と戦う事になるとは思いませんでした。ですが、やる事に変わりはありません」

ギル「そうこなくっちゃなあ! ところでその刀、ずいぶん良いやつに見えるな」

神裂「あなたの言う通り、この七天七刀は名刀だと思います。それがどうかしましたか?」

ギル「オレは刀に目が無くってね……その刀、いただくぜ!」

神裂「くだらない事を……!」

 神裂の斬撃が再びギルガメッシュに対して放たれる。その速さは常人では目でとらえる事など到底できないであろう。
その攻撃に対し、ギルガメシュは長刀、槍、鎖付のハンマー、そして五本の剣を八本の手にそれぞれ構えさせ、迎え撃つ意志を見せる。

ギル「……変わるのは、見た目だけじゃないぜ!」

 ギルガメッシュの目は神裂の攻撃を目で追い、その軌道を予測する事に成功した。
そして神裂の斬撃の正体にギルガメッシュは気付く。七つの斬撃――七閃、その正体は、

ギル「なるほど……まずは、一つ! そして二つ!」

 ギルガメッシュはハンマーを上に向かって振り回すがそこには何もない。しかし、確かに何かを捉えた手ごたえがあった。
それと同時に長刀を後ろに向かって振るう。ハンマーと長刀は何かと衝突したと思えば弾き返される。

ギル「三つ目は……下! 四つ、五つは前!」

 高く宙に舞いあがり、真正面に飛んできた「何か」を二つの剣で迎え撃つ。ギルガメッシュの手に、
ビリビリと凄まじい衝撃が伝わるがそれに気を取られている時間さえない。躱したはずの「何か」がそのまま下から襲ってきている。
下からの攻撃を三つ目の剣で払い、すぐに四つ目の剣と槍を横に向かって大きく地面と水平に薙ぎ払う。
槍と剣はやはりそれぞれ何かに当たり、跳んでバランスを失ったギルガメッシュの体を大きく揺るがす。

神裂「……七閃がすべて防がれた? ……っ!」
809 :学園都市の死闘 14/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:04:13.60 ID:TF5Du3E8o

ギル「くっ……全部防いだぜ! さあ、こっちの番だ!」

 着地した瞬間にすぐ神裂の方へ足を踏み込み前進する。
その距離は二十メートルはあったはずだが、それを一歩で半分まで詰め、二歩目で神裂の目の前に現れる。
神裂は眼前にギルガメッシュの姿が見えるとすぐさま七天七刀に手を掛ける。
彼女はそのまま刀を抜き、ギルガメッシュを再び切りつけようとする。だが、その前に彼の五つ目の剣が神裂を襲う。
剣と刀が衝突した瞬間、その場に轟音が響き渡り両者の攻撃の威力が常識はずれである事を証明した。

ギル「七つの斬撃ではなく七本の鋼糸か……それを同時に操り、そしてあの威力とはな」

神裂「……ここまでとは。正直、侮っていた事を後悔してしまいます」

ギル「それでも涼しい顔したまんまか……面倒くせえ相手だ」

神裂「いえ、心配しないでください。――次で終わらせますから」
810 :学園都市の死闘 15/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:05:38.21 ID:TF5Du3E8o
 
神裂は呼吸を整え、精神を統一させる。神裂の周りには目には見えないが間違いなく「力」が蠢いていた。
それを見たギルガメッシュはすぐに勘付く、「相手は一撃必殺の技を使ってくる」と。

ギル「……嬢ちゃん、後ろにしっかり隠れてろよ」

イン「う、うん……でも」

ギル「安心しろ、オレはエクスデス様の親衛隊長だ……こんなとこで死ぬ訳にはいかねえんだよ」

神裂「……覚悟を」

 その言葉の後、斬撃がギルガメッシュを襲った。

ギル「ぐ、おおおおお!!」

 一閃、まさに一撃必殺の技だった。神裂は刀を抜き、そしてギルガメッシュを迷いなく斬りつけた。
目で捉える事は不可能なほどの速さ、それでいて防ぎようの無い一撃。
だが、それをギルガメッシュは七つの武器で受けた。それを見た神裂はただ一言。

神裂「受け止めるとは、驚きました」

ギル「くっ……がっ、はっ……オレも甘く見られたもんだな」

神裂「……何を言っているのですか?」

ギル「バカにするな……加減しただろ、その技はもっと威力が高いはずだ」
811 :学園都市の死闘 16/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:06:10.14 ID:TF5Du3E8o

 実の所、神裂はこの相手を本気で亡き者にしようとは思っていなかった。
何をどうしたのかは分からないが、相手は手が八本ある。それは魔術か、それとも異形なのかもわからない。
また、見た事も無い魔術を相手は使用してきた。風を起こす魔術自体は珍しくも無いが、問題はそのやり方である。
それに合わせてて、ギルガメッシュがインデックスを護ろうとしていたという事が、神裂が手加減をした理由である。

神裂(なぜあの子を護る必要が……いえ、今は考えなくとも良いでしょう。現に相手はもう戦えないはず)

ギル「わ、悪いな嬢ちゃん……立つのも辛い位だぜ」

イン「ごめんなさい……私があなたを巻き込んだから。それに、完全に防ぐ事が出来なくて」

ギル「防ぐ……? 嬢ちゃん、何かしたのか」

神裂「その子に感謝すべきでしょう、私の攻撃は魔術を使用しています。
    それは複雑に絡み合ったものですが……どうやら見破られた様ですね」

ギル「……おい、本当か」

イン「うん、軌道を変える位しか出来なかったけど……」

ギル「そうか……ありがとな、嬢ちゃん」

神裂「さて、どうしますか? もうそちらは戦えないように見えますが」

ギル「バレちまったか……ああ、その通りだよ。もう戦えないな」

神裂「そうですか、諦めて禁書目録をこちらに渡すという事ですね」

 その神裂の言葉はいわば勝利宣言である。
それを聞いたギルガメッシュは手を地面につき、呟くようにこう言った。

ギル「オレが悪かった……」

     [ヘイスト]
812 :学園都市の死闘 17/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:07:36.91 ID:TF5Du3E8o

 ギルガメッシュは自らの行いを詫びた、だが様子がおかしい。

イン(これは……私の知らない魔術……?)

神裂「そうですか、それでは……っ!?」

ギル「そんな技でこられちゃ……」

     [プロテス]

ギル「てもあしもでないぜ……」

     [シェル]

ギル「……てのは ウソだけどな!!」

神裂「……諦めが悪いようですね。それならば、もう一度……!」

 神裂は再び刀を抜き、ギルガメッシュを斬りつける。
しかし、ギルガメッシュは先ほどよりも素早く動き神裂を翻弄する。
それどころか刀を受け止める力すら強くなっている。

神裂「まさか……自己を強化する魔術を」

ギル「そういうこった! 行くぞ!」

     [ジャンプ]

 ギルガメッシュは天高く飛び上がった。
人間とは比べ物にならない程の脚力で、その高さは二十メートルを軽く超える。
その後の攻撃を神裂は瞬時に予想し、回避しようと試みた。だが、

ギル「おっと、そうはいかねえぜ!」

     [でんげき]

 ギルガメッシュは電撃を発し、地上の神裂を囲むように攻撃した。
回避行動をとろうとしていた神裂は、その攻撃に気を取られ一瞬立ち尽くしてしまう。
そこをギルガメッシュは見逃さなかった。

ギル「うおおおおお!!」

 上空からの一撃を神裂は避ける事が出来ない。一つの刀で八つの武器、その全てを受け止める。

神裂「くっ……!」
813 :学園都市の死闘 18/18 [sage saga]:2012/01/25(水) 04:08:21.46 ID:TF5Du3E8o

ギル(受け止めやがったか……クソッ)

 八つの武器を一つの刀で受け止める、それは不可能なはずだが神裂火織はそれを可能にする。
ギルガメッシュが力を込めて押すのだが、状況は変わらず鍔迫り合いが続いている。

ギル「ファファファ! どうやら形勢逆転ってとこだな!」

神裂「……そちらも、先程の傷が響くのではないですか」

ギル「……さあな、今は関係ねえだろうが!」

 ギルガメッシュは一度身を引き、均衡した状況を崩す。
だが、すぐにまた神裂に向かってハンマーを、続いて薙刀、さらには刀と次々に攻撃を繰り出す。

神裂(このままでは……やはり、本気でいかなければ。……しかし)

ギル(……まだ加減してやがる。どうしてだ、この状況になってまでそんな事をする必要が……?)
 
 命の奪い合いのはずだが、いつの間にか互いが互いに相手の事を考えているという奇妙な状態になっていた。
結果として、それは戦闘を継続させる事となる。一撃を受け、また返す、その繰り返しであった。

 しかし、その均衡を打ち崩す者が現れた。

イン「あ、危ない!」

「――魔女狩りの女王!」

ギル「なっ……後ろから、炎……!?」

 ギルガメッシュを一つの影が襲った。それは炎であるが、炎の中心には黒い人の形をしたものが立っていた。

ギル(炎のバケモン……まさか、イフリート?)

 その炎の後ろに人影が見える。ギルガメッシュ程ではないが、長身の男である。

ステイル「まったく……神裂、君はいったい何をやっているんだ」

ギル「チッ、魔法剣士の次は召喚士か……」

ステイル「うん? 召喚士では無いよ、僕は魔術師だ」

 そういうと長身の男はその手に模様の書かれた紙を持ち、周囲にばら撒いた。
すると、人の形をした炎はさらに燃え盛り、ギルガメッシュを圧倒する。

ギル(へっ……どこかに飛ばされてもこんなんか。またボロボロにされそうだぜ、バッツ)

 ギルガメッシュが心の中で呼んだ相手はこの世界には居ない。今、自分が居る場所はどこなのか。
それすらも分からないまま、ギルガメッシュはインデックスを護るために八つの武器を再び構えた。

814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/25(水) 04:09:55.80 ID:TF5Du3E8o
タイトルはあの曲をもじっただけです。こんな感じのを数か月前の自分は考えていたようで
おかげで供養になりました、どうも失礼しました
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/25(水) 05:36:26.79 ID:aa9nFR6Wo
乙!

いいところで終わらせてくれたから続きが気になるジャマイカ!
その気になればスレ立ててほしいな
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 06:30:42.34 ID:bILm6zPIO
おつ
これは面白い
817 :崩壊? [saga]:2012/01/25(水) 09:03:06.38 ID:k/qXW3vi0
 なんかわけがわからない状態の作品で1レスもらいます。


アレイスター「……不幸だ……」

上条「なんか……ごめんな」

 窓のないビルの中で上条当麻とアレイスターは頭を抱えていた。

 彼らが見ているモニターにはとんでもないものが映し出されていた。

――

御坂『あははははっ! あいつは渡さないいいいいいいいいいいっ!』

五和『上条さんは私のものです!』

インデックス『とうまは渡さないんだよ!』

一方通行『ヒーローは俺のもンだァ!』

神裂『えーいっ! 白もやしは男でしょう! セロリはセロリらしくロリといちゃラブしてなさい!』

吹寄『上条は私のものだあああああああああああっ!』

姫神『わたしも。参戦』

アニエーゼ『あぁん? こいよおおおおおおおっ!』

御坂妹『譲れない戦いがここにあります、とミサカは感慨深く言ってみます』

サローニャ『私も参戦!』

麦野『来いよぉぉぉぉぉぉぉっ!』

浜面『……収拾つかねえぞ、これ……』

 なんかヒロインたちが争っていた。

――

アレイスター「どうしてくれるんだ……君のせいで学園都市の60パーセントが壊滅してるんだぞ」

上条「もう俺シラネ」

アレイスター「本当に君は不幸だな……」

土御門「かみやん、同情するんだぜい」

 こうして学園都市は壊滅してしまったのであった。




 これで終了です〜。
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/25(水) 12:23:25.18 ID:BO4M9xeAO

だがアレイスター達はまだ知らなかった、争ってるヒロインを巡ってヒーローになれなかった男達が争っている事を…

てな展開希望ww
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/01/25(水) 15:55:56.32 ID:5HRfc9PAO
暇になったら818の設定追加してスレたてるわwwwww
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/25(水) 22:05:08.44 ID:cQxktSpL0
>>814>>819も乙おつ

学園都市の死闘…なるほどあのBGMか
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/25(水) 22:29:52.03 ID:MDiDOkvQo
最近偽善使いの人は来てないの?
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 23:20:18.12 ID:MpCrbMqIO
プラン崩壊が更に加速して☆涙目www
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 00:29:27.71 ID:KS0XJ5xko
一方さんがナチュラルにヒロインに混じってるwww
乙!
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 07:41:55.24 ID:er8Hjj7SO
>>814
ギルガメッシュVSねーちんの戦いがビックブリッジの死闘ぴったりな感じだった
できれば続きを書いて欲しい
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:42:33.94 ID:7WN9z+1Do
何レスか貰いますエロ注意
絹旗と黒夜が常盤台に入ってることにしてください
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:42:59.52 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

黒夜も引き取ることになったと絹旗に言うと嫌がった。
犯しながら尻穴をほじってやれば大抵のことは聞くのだが今回ばかりはうんと言わない。
絹旗の意思を無視しても構わないのだが、同居するのに険悪にされては飯がまずくなる。

絹旗を捨てないこと、危険日に中出しすることで了承させた。

絹旗を手放すつもりはないし避妊もろくにしていなかったのだから損害はない。
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:43:30.36 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

黒夜がやってきた。
むすっとした表情のまま、ろくに口もきかない。
少し目を離したら絹旗と取っ組み合いの喧嘩をしていた。

二人の能力がなくなっていなかったら部屋が廃墟になっているところだ。

大声で叱りつける。
途端、絹旗が大人しくなったことに黒夜は不審な顔をした。

ファミレスで夕食を取ることにした。
同じものを同じタイミングで注文して険悪になった。
仲が良いのかもしれない。


■月■日 晴

ちょっとしたプレゼントをする。
イルカのペンダントトップ。チェーンは安物だ。
色を変えてペアにしてやる。

絹旗は大喜びしたが、黒夜は微妙な顔をしていた。

後から絹旗が言うにはあれでも喜んでいるらしい。
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:44:02.14 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

狭い部屋なので三人一緒に布団を敷いて寝ている。
夜遅く、二時か三時か、絹旗が布団に潜り込んできた。
寂しいです、と言ってきたので寝巻きのまま突っ込んでやる。

軽い寝息を立てる黒夜のすぐ傍で絹旗を犯すのは興奮した。


■月■日 雨

雨なので一日中外出せずに下らない映画を見ていると絹旗が妙に甘えてくる。
どうも、黒夜に見せつけているらしい。
偶に表情を確認して悦に入っているのはなかなか滑稽だ。

膝の上ぐらいは何時だって貸してやる。

黒夜を隣に座らせる。
映画よりもこちらを気になって仕方がないようだった。
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:44:23.26 ID:7WN9z+1Do
■月■日 曇

絹旗と一緒に風呂に入ると言うと黒夜が目を丸くした。
当然のようについてくる絹旗に身体を洗わせる。

派手に音を立ててフェラチオをさせる。

ガラス窓の向こうで隠れている黒夜が息を飲んだのが分かった。
元暗部の割には気配を消すのが下手だ。


■月■日 晴

露骨に絹旗を抱くようにする。
視線で犯して理由を付けては抱き寄せてやる。
猫のように甘えてくる絹旗と、狭い部屋で目撃せざるを得ない黒夜との対比が笑える。

見せつけるようにキスしてやると絹旗が思いっきり抱きついてきた。

三人で同じ部屋に布団を敷いて、絹旗に声を出させながら抱いた。
薄い布団を頭から被って黒夜が見ないふりをしている。

どうせこいつらには他に行くところはない。
手放すつもりもない。
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:45:06.35 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

黒夜を縛り付ける。
サイボーグと言っても腕力そのものが上昇しているわけではない。
発電する燃料を搭載しているわけでもない。

腕を取り外せるのは厄介だが、足も縛れば身動き取れなくなる。

縛り付けておいて目の前で絹旗を抱いた。
騎乗位で好きなように腰を振らせる。

酷い臭いになった。

最後に黒夜の股間を確認すると濡れていた。

笑う。


■月■日 晴

黒夜を縛り付ける。
今日は抵抗しない。

甘えてくる絹旗を恋人のように優しく抱く。
白々しい言葉で愛を語って耳を噛んでやると嬉しそうに鳴く。

必死に目をつぶる黒夜だが下着はやはり濡れていた。
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:45:32.24 ID:7WN9z+1Do
■月■日 雨

黒夜を縛り付ける必要はなくなった。

そこで見ていろ、と言うと大人しく座る。
顔を赤くしながらもちらちらとこちらを伺う。

今日は絹旗の尻穴を犯した。

信じられないと黒夜が眼を丸くする。

絹旗は勝ち誇ったような顔をしていた。
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [!桜_res sage saga]:2012/01/26(木) 21:46:12.75 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

黒夜が抱いてくれと言ってきた。

希望通り女にしてやった。
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:47:04.00 ID:7WN9z+1Do
■月■日 曇

黒夜に奉仕を覚えさせる。
絹旗が教師変わりになって指導している。

教材の立場だが、偉そうな絹旗と顔を赤くしている黒夜の顔が並んでいるのを見ると興奮した。

最初の頃の絹旗のように舌使いは拙い。


■月■日 晴

三人で外出する。

コスプレプリクラでドレスに着替えさせて何枚か撮った。
ウエディングドレスもあったので着せたが、なかなか似合っていた。
二人ともまんざらでもない顔をしていた。

黒夜の表情がなんとなく理解できるようになった。

帰りに何時ものファミレスに寄り、ドリンクバーを往復してやる。
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:47:30.63 ID:7WN9z+1Do
■月■日 雨

黒夜の舌使いも上昇してきた。
黒夜にフェラチオをさせながら絹旗に尻の穴を舐めさせるととてつもなく興奮した。

危険日だと宣言した絹旗に三度中出しした。

黒夜にも二度中に出してやったが、絹旗と同じだけ抱けと文句を言ってきた。
甘えん坊だ。


■月■日 雨

浣腸をはじめる。
最初に絹旗に入れてやると一リットルがまるまる入った。
隣で顔を青くしている黒夜にも五百ミリリットル入れてやる。

フェラでいかせられたらトイレに行かせてやると言って二人にしゃぶらせる。
脂汗をダラダラ流す黒夜は必死だ。
絹旗も余裕があるわけではない。

思う存分射精したあと、その場でぶちまけるように言う。

覚悟があった絹旗と違い黒夜の絶望は面白かった。

糞便まみれの風呂場を三人で掃除した。


■月■日 晴

(このページは切り取られている)
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:48:01.31 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

これからは抱く前に必ず腸内を綺麗にしておけと命令する。
二人で交互に浣腸させる。
絹旗もされたことはあってもしたことはない。
黒夜の丸い尻を前にして緊張していた。

シックスナインでお互いを慰めろと言う。

二人してこちらを見ながら相方の割れ目を必死に舐めていた。


■月■日 晴

水族館にデートに行く。

黒夜は海の生物が好きらしい。
頼まれもしないのに目を輝かせて色々と解説してくる。

頭を撫でながら褒めてやると猫のように喉を鳴らした。

絹旗が嫉妬して足を蹴飛ばしてきた。

頭に来たので帰宅途中の公園で昼間から二人に中出ししてやる。
青姦は久しぶりだ。
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:48:30.24 ID:7WN9z+1Do
■月■日 晴

デパートに買い物に行く。

モノトーンの服ばかりの黒夜に空色のワンピースを買ってやる。
女の子っぽすぎて恥ずかしいと言いながらも嬉しそうだ。

絹旗にはオレンジ色のブラウスとチェックのスカートを買う。
少々あざとい格好だがなかなか似合っていた。

トイレに連れ込んで一回づつ射精した。


■月■日 雨

黒夜の尻穴が指三本を受け入れられるようになった。

たっぷりワセリンを塗って挿入してやる。

絹旗の時より楽そうではあったがやはり脂汗を流していた。
思いっきり射精して引き抜くと、絹旗の時と同じように自分から口で綺麗にしてきた。

似ているのだと思った。
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:49:23.19 ID:7WN9z+1Do
■月■日 雨

今日も雨だ。
陰鬱なので風呂場で一日を過ごす。

二人とも身体をすり寄せて甘えてくる。
口も膣も尻も全て使ってやった。
心底幸せそうに笑っていた。

黒夜が尻穴で達したので記念として中に小便を注いでやった。
それでも笑っていた。


■月■日 晴

夜間に外出する。
裸のままで首輪にリード線を繋いで牝犬二頭を連れて歩く。

誰も通らない時間帯だが二人ともおどおどとしながら四つん這いで付いてきた。
植え込みを見つけ、命令すると二人して片足を上げて放尿した。

鼻が曲がるように臭いと言ってやると二人とも大粒の涙をこぼした。

糞も見ているというのに。

慰める意味で二回づつ中出ししてやった。
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:50:15.09 ID:7WN9z+1Do
■月■日 雨

検査キットの結果は二人とも陽性だった。

絹旗の方がはるかに前から、しかも回数も多いはずなのに同時に妊娠したのが面白い。

二人してニコニコ笑ってご褒美をくれという。
玩具でもいいから指輪をプレゼントして欲しいらしい。

仲が良いのはいいことだ。二人のイメージに合うようなリングを雑誌で選んだ。


■月■日 晴

もうすぐ臨月だというのに二人の性欲は衰えない。
最低でも日に三回づつ出してやらないと満足しない。
しょうがない女たちだ。

ボテ腹をつかって腹ズリをさせる。
二人のタイミングが合わないと気持ちよくともなんともないが、とにかく興奮する。

このでかい腹の中に俺の子が入っていると思うだけで射精しそうだ。

二人とも女の子らしい。
絹旗が、この子が同じ年になったら一緒に妊娠させてください、と言った。
黒夜も同じようなことを言う。
三十前におばあちゃんになるつもりらしい。

どれだけ鬼畜扱いされているのやら。
だが悪い気はしない。

黒夜もずいぶんと素直に笑うようになった。絹旗との仲も良い。

最高じゃないか。


■月■日 雨

 ――以後判読不可能――
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:50:49.61 ID:7WN9z+1Do
黒夜「――ねぇ、これってさぁ」シャシン トル

黒夜「どう考えても私が書いたやつのパクリだよねぇ」ニジソウサク ノ ニジソウサク?

黒夜「絹旗ちゃんの机に置いてあったけど」コノ カギツイテル ノート

黒夜「気に入ったのかな、アレ」カギ カンタンニ コワセタ

黒夜「私も一緒に浜ちゃんの奴隷になっているのがなんだけど」

黒夜「――ちょっと私のオナネタと被ってるんだよね」オオキイ オトコッテ カッコイイ

黒夜「浜ちゃんには一回負けてるし、あの時その気になられてたら今頃雌奴隷だったと思うと」

黒夜「――興奮しちゃうんだよね」シルバークロース ハ キカイフェチ ダッタシ

黒夜「絹旗ちゃんもおんなじなのかね」

黒夜「それとも浜ちゃんが好きなのかな?」

黒夜「――ねぇ、絹旗ちゃん?」クルゥリ
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:51:11.82 ID:7WN9z+1Do



絹旗「――言い残すことはそれだけですか?」プルプル
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/26(木) 21:51:38.99 ID:7WN9z+1Do
黒夜「質問に質問で返すとテストで0点なんだよ。絹旗ちゃん?」

絹旗「人の机勝手にあさって超偉そうに言うな!」ナンデ コイツト ドウシツナンダヨ!

黒夜「絹旗ちゃんこそ私の作り話をエラく気に入ってくれちゃって、まぁこの淫乱娘」ププクスー

絹旗「超ぶち殺す!!!」ギャース!

黒夜「やってみやがれ、このズベタがァ!!!」ギャース!

 ドガンバコンと原始的な暴力の音がして。
 二人が常盤台最強の無能力者、寮看にDDTでノックアウトされるのは描写するまでもない。
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/26(木) 21:52:34.90 ID:7WN9z+1Do
以上です

オチのためだけに寮看に出てきてもらったり
この形式だとエロ書くの楽でいいですわ
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/26(木) 22:09:39.07 ID:9SG+QIlao

ふと疑問なんだけど、この妄想の中の滝壺さんってどういう位地なんだろうね

というわけで、続編があるなら滝壺さん登場希望
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 22:13:50.96 ID:88xIQzO40
鬼畜な浜面さんもイイね
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:14:46.70 ID:ikfEoiGx0
黒夜ちゃんはよく訓練されたロリだなぁ
将来有望だわ

25レスほどいただきます
某スレに感化されて地の文で壊れギャグに挑戦してみた
どうにも壊しきれなかったのが心残り
注意事項は無駄に長いことだけです
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:15:38.95 ID:ikfEoiGx0



この世界は狂っている。



「お呼びでしょうか、最大主教」

「よく来たるわね、ステイル……」


僕は時折、そんな突飛もない考えに脳裏を支配されることがある。
守ると誓った少女の記憶を止むに止まれぬ事情ゆえに抹消したら、その事情が虚構以外の何物でもなかったときた。
悲劇と悪夢に酔いしれるには、あまりに質が悪すぎる安酒だ。
そして、その安酒を僕の口に思うさま流し込んでくれた女狐を、当然ながら僕は捻り殺したくて仕方がない。
だというのに僕ことステイル=マグヌスは、当の怨敵ローラ=スチュアートと同じ部屋で仲良く顔を突き合わせた挙句に、恭しく頭を垂れているのである。
これを喜劇と呼ばずしてなんと呼べと。


「その、頼みというのは他でもなきにつき候」

「なんでしょうか」

「……いや、現状を見れば一目瞭然でしょうに、わっぷ」


しかし僕がいま現在頭を下げて握り拳を震わせているのは、なにも政治的な事情だけがすべてというわけではない。
イギリス清教主座にある権力者を、おいそれと私情で消すわけにはいかないという打算ゆえの忍耐、堪忍だけが原因ではない。
物理的に、いくら焔を振りかざしても届かない位置にローラ=スチュアートの素っ首があるからだ。
なぜならこの女狐――――
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:16:29.99 ID:ikfEoiGx0










「傍観してないでお願いだから助けてステイルゥーッ!! 髪の毛の海で溺れちゃうあばばばば、おぼぼぼ」

「もわもわ ごわごわ ローラ たいへん ふさふさ きらきら あたまに もどれるかな〜」

「なにをご機嫌で口ずさんでいるのかしらステイルくぅぅぅうぅぅううん!!??」


自らの頭頂部から大聖堂へと注がれる金色の海で、優雅に遊泳している真っ最中だったからだ。
僕はその情景に、某名作アニメのワンシーンを垣間見た。
青き衣をまといて黄金の野に降りたつ風使いの少女を幻視してしまい、思わず苛立ちに鼻を鳴らす。


「真顔で微妙な感慨にふけってないで早く助けて助けなさい助けてくださいお願いします」
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:17:08.46 ID:ikfEoiGx0


――主教の異常な惨状 または僕は如何にして心配などハナからせず宮崎作品を愛憎するようになったか――


849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:18:18.06 ID:ikfEoiGx0

宮○駿監督作品には苦い思い出がある。
ジブ○アニメは、“彼女”のお気に入りだったからだ。


『よん↑じゅう↓秒で支度しな!』


きっかけは、もう何度目になるかも分からない『○ピュタ』の再放送。
肝っ玉の強いバアさんが微妙なイントネーションで主人公の少年に発破をかける、あの名シーンに差し掛かるあたりだった。
インデックスがなにをトチ狂ったのか、弾かれたようにブラウン管にかじりついたのである。
僕と神裂はおったまげて腰を抜かしそうになりながらも彼女を取り押さえた。
いったいなにが起こったのだ、とモニタに目を落とした僕らの視界で、肉汁が瑞々しく弾けた。
それで僕らはすべてを悟った。



やっっったら美味そうな骨付き肉やらチーズやらの盛り合わせをよく出してくるよね、あの監督。
つまり、そういうことだった。



驚愕の事実に呆然と立ち尽くしていると、彼女が僕の頭頂部を凝視してきた。
後で正気に戻った彼女から聞き出したところ、赤髪がミートソーススパゲッティに見えたらしい。
ちょっと泣いた。
飢えたハイエナの目つきで飛びかかられて、僕は条件反射で炎剣をブチかましてしまった。
慌てて謝ろうとしたが、『歩く教会』のおかげで彼女は完璧パーペキに無傷だった。
ちょっと泣いた。

だが、真の恐怖はこの後にやってきたのだ。


『どうしました、インデックス? 三回目の夜食まではまだ時間がありますよ』
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:19:00.43 ID:ikfEoiGx0

彼女の瞳からハイライトが消えたのを見てとって、神裂が声をかけた。
有り体に言うとレイプ目である。
インデックスが心身に異常をきたしていると感じたら、真っ先に空腹を疑え。
それが当時の僕らの不文律だった。
今にして思えば、ブラウン管を埋め尽くす肉のカルナバルに理性を失っている時点で、空腹を疑うべくもないのだが。
神裂もよほど錯乱していたのだろう。

まあ、あの時は僕とて周章狼狽はなはだしかったので、彼女を責める資格などないのだと分かってはいる。
ただ時折、金曜ロードショーを見ながらクライマックスで『バルス』と叫ぶたびに、あの夜を思い出して悔しくなるのだ。


『敵性を確認しました』


ヨハネのペンちゃんことペンデックスが突如として起動し、


『第六五章第二九節。ギブミー肉』


とか言い出したあの夜。
反射的に窓ガラスを突き破って盗んだバイクで走りだしたくなった、そんな十二の夜。


(もしもあの日――――自動書記の望みを叶えて、彼女の懐柔に成功していたなら)


あるいは僕らは、禁書目録の真実に到達できていたのかもしれない。
彼女を救えていたのかもしれない。
今でも、彼女の隣で笑えていたのかもしれない。

もう永遠に届かない夢を未練がましく追っている自分に気が付いた日、僕はスタジオ○ブリが嫌いになった。
その日以来、僕は金曜ロードショーを一度も見ていない。
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:20:14.12 ID:ikfEoiGx0

とかなんとか哀愁に浸っていると、甲高い声が空気を裂いた。


「ステイルはよう! はよう私を助けなさいこれは最大主教詔勅なり!!」

「うっせえなぁ」

「!?」


しょうがない、そろそろ僕も目を背けたくて背けたくて身悶えしたくなるような現実に嫌々ながら向き合うこととしよう。
差し当たっては、後で報告書にまとめなければならない可能性を考慮して現状を文面に起こしておかねば。
宮仕えとはかくも哀しきお仕事なのである。


「『聖ジョージ大聖堂の床を、壁を、天井画に至るまでを完膚なきまでに覆い隠しているハニーブロンドの荒波。驚くなかれ、その正体はなんと我らが麗しき最大主教、ローラ=スチュアート様の毛髪であった。間然、いかなる由にて斯様な事態に陥ったのかと私は聖下に――』……ちょっと文面が固いかな」


僕はつい先日、当の最大主教様から「ステイルはお固いわねー、ユーモアのセンスを磨かねば女は落ちぬわよ?」とお小言をもらったばかりである。
ありがたいご忠言を骨身に刻み、僕は懐から別の羊皮紙を取り出してこう書きつける。


「『髪長っ。ものっそ長っ。キモっ。え、なにこれマジうけるんですけど。髪止めにかけた魔術が暴発でもしたんですかローラさんwww』……こんなところか」


『必要悪の教会』のメンバーならこれで概況は伝わるはずだ。
安心と信頼のイギリス清教クオリティである。
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:20:53.03 ID:ikfEoiGx0

にしてもこれは少々長すぎるのではないだろうか。
よく見れば、僕が入ってきた大扉とは別のドアが広間の反対側で開け放たれている。
そしてその向こうにも、悠々と毛髪の大海は広がっているのだ。
容積にして実に東京ドームなんちゃら杯分、とかテロップがついてもおかしくない。

話は逸れるが、僕はクイズ番組などでよく大容量の物体に対して引き合いに出される東京ドームが可哀想でならない。
なんだよ東京ドーム○○杯分って。
俺は東京ドームなんぞより○○倍凄いんだぜアピールしてるつもりなのか。
お前毎度毎度噛ませ犬にされる東京ドームの気持ちを少しでも考えたことがあるんか。
スカウターみたいな使い方して東京ドームさんに申し訳ないと思わないの?

閑話休題。


「しかしこの光景、見れば見るほどナ○シカのラストシーンそっくりだな……」

「らあー、らぁーらららんらんらん! らんっ、らんらららーん!」


朝っぱらから遣いを寄こして救出を頼んできた割には意外に余裕である。
もうしばらくこの黄金の園を眺めていようか。
っていうかさっきから僕、わりと笑いをこらえるのに必死なわけなんだが。
グーに握った両手がふるふる震える。
いっそ笑っちゃおうか。
いや、立場上さすがにそれはマズイかもしれない。
僕とてこの歳で職を失いたくはないのだから。
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:21:49.34 ID:ikfEoiGx0

「で、この身体を張ったギャグはいったいどこの動画サイトにアップロードしておけばいいんですか?」

「こんな馬鹿げた真似を伊達や酔狂で私がすると思うの!?」

「うん、まあ、ねえ?」

「ねえ? ではなし! 呪いよ呪い、じゅ・じゅ・つ!! 敵性魔術以外に何があるというの!?」

「貴女の住まいたる『ランベス宮』には防護結界が幾重にも張り巡らされているじゃないですか」


王族の根城バッキンガム宮殿をも上回る全英最強の魔術結界、ランベスバリアー。
憎き女狐の寝顔に練りからしをたっぷり塗りつけてやるべく侵入を試みたことは、両手両足の指を使って上下の永久歯を総動員しなおかつ全身の毛穴をカウント要員に駆り出してもまだ足りない。


「それが、その……昨夜はオックスフォード通りのホストクラブで遅くまでカリカリチュッチュゲームに興じていたがゆえに……うっかり帰りに通りがかった公園のベンチで夜を明かしてしもうたのよ」


馬鹿かこいつ。
思わず声に出しそうになってしまった。


「馬鹿かこいつ」

「ステイルゥゥーーーーッッッ!!!?」


あ、声に出てた。
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:22:43.28 ID:ikfEoiGx0

「すいませんつい本音が。さあ続きをどうぞ」

「うう……それで朝起きたら、うっぷ、髪の毛が三メートルから三ペタメートルに伸び足りていたのよぉぉ!!」


ペタ、か。
耳に心地良い響きである。
ペタなのにテラよりもビッグとはこれいかに。
背反する二律が醸し出すその背徳感こそが、世のちっぱい好きを惹きつけてやまないのだろう。
それにしてもペタメートルってどうやって計ったんだ。


「あぶ、あぼ、あ、息が呼吸が、髪の毛が鼻に詰まってぇぇぇ!?」

「それで僕はどうすればよろしいのでしょう? 肝心の大波が貴女ご自身の頭髪である以上、救命ボートを手配しても大した効果はないと愚考致しますが」

「私の、あぶ、頭に、近いところで髪を切ってくれれば、あが、あががっ…………それで、済むでしょお!」

「ははぁ。つまり、両国国技館にてその馬鹿みたいに長々い長髪にグッバイサヨナラするための断髪式を執り行いたいと。承知しました可及的速やかに手筈を整えます」

「!?」


よし、僕のなすべきは決まった。
あとは行動あるのみだ。
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:23:28.85 ID:ikfEoiGx0

そそくさと携帯電話を取り出して土御門元春の番号をプッシュする。
この季節は大相撲の本場所真っただ中だった気がしなくもないが、ヤツならどうにか都合をつけるだろう。
神裂に付き合ってN○Kにかじりついてるうちに、すっかり僕もいっぱしの相撲通である。
ちなみに受信料は払っていない。
天下のNH○といえどロンドンまで取り立てには来れないということなのだろうか。
というかどうしてロンドンなのに日本放○協会の電波がガンガン入るんだろうか。
頭おかしいんじゃないのか。


『さすがはエドワード=アレキサンダー社が世界に誇る最新技術「滞空回線」なのよな……』


このシステムをイギリス清教女子寮と男子寮の双方に完備させた建宮がぶつぶつ言っていたが、科学技術に疎い僕にはそのあたりがとんとわからない。
わからないったらわからない。
わかんないっつってんだろ。


「ちょっとステイル待ちなさい」


おっと、またしても意識が逸れた。
そんなことよりTELTEL。


「もしもし土御門かい?」
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:24:01.52 ID:ikfEoiGx0

『よーう。そっちの事情はバッチリ把握してるぜい、ステイル』


さすがはイギリス清教屈指の地獄耳、話が早い。
ちょっと出来すぎなぐらいに話が早すぎる気はするけども気にしない。
鬼ばかりの浮世を渡っていくためには、この程度の処世術など必須装備である。


『イギリス清教の美人最大主教が仏教に帰依、剃髪式完全生中継! って筋書きでテレビ局を動かしておいたにゃー』

「ちょっと待ちなさいと言うているでしょおおおおぉぉぉおおお!!!!」


電話口から漏れる声にローラ=スチュアートが反応を示すことが叶ったのは、僕がうっかり手を滑らせて携帯のスピーカーモードをオンにしてしまったからだ。
さらに手首の関節をコキコキ鳴らしている間にマイクが彼女側に向いてしまったせいでもある。
偶然って恐ろしい。


「土御門元春!? あなたその異常に素早い対応はいったいいかなる由にて!?」

『それもこれも全部アレイスター=クロウリーって奴の仕業なんだ』

「土御門ぉぉ!? 貴様もしや、私を裏切って彼奴の謀の片棒を担いだのね!?」


毛髪を1,000,000,000,000,000倍の長さにする呪いねえ。
確かに世界最強最高と称された魔術師にしか真似できない芸当だろう。
なんといってもスケールが段違いである。
まあ、逆に言えば段違いなのはスケールだけなのだが。
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:24:54.25 ID:ikfEoiGx0

「ええい、アレイスターといい土御門といい貴方といい、私になにか恨みでもあるのかしら!?」


どの口がほざくか。


「強いて言えば、三次元上に存在しているというその事実が罪深すぎるんじゃないですかね」

『二次元に落としこめばちったぁ見られる面にはなるかもにゃー』

「これでも顔には自信があるのよ!?」

「冗談は顔と年齢だけにしてください」

「年齢は如何ともしがたいのだけれども!」

『あ、そうだ。アレイスターから伝言だぜい、最大主教聖下』

「そ、そうだったわ! あの逆さクラゲ、いったい何が目的でこんなイヤガラセを! 事の次第によっては清教派の全戦力を学園都市に差し向けても構わないのよ!?」


そうなる前にクーデター起こすわ。
ブリテン・ザ・うんぬんとか小粋でスタイリッシュな作戦名付けるわ。
何が悲しくて頭髪が引き金になった戦に参加せねばならんのだ。
後世に『毛根戦争』の参加者として名を残すのだけは御免被りたい。
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:25:44.63 ID:ikfEoiGx0

とはいえ、真実何がこの事件の裏側で動いているのか、僕も興味がある。
仮にも友好勢力たるイギリス清教のトップに、学園都市のトップが直々に呪詛をかける理由とは一体……?





『百年前に貸した「法の書」はよ返せ、だとよ』





「…………」

「…………」

「……スケールのデカイ借りパクですね」


そもそも『法の書』の原典はヴァチカンの図書館に収められてるんじゃないのか。


「私は悪くぬぇーっ! ローマ教皇がどうしても読みたいと言うから貸してやったのよ!」


借りパクした上にまた貸しとか中学生か。
DQNか、DQNなのか。
BOOK‐OFFに売り払われるよりはマシだと妥協せざるを得ないのか。
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:26:17.14 ID:ikfEoiGx0

「そしたらあのクソジジイ、六十年経っても返しやしない!」


クソジジイ、と言うのは前ローマ教皇マタイ=リース聖下のことだろうか。
彼と眼前のクソババアに個人的な繋がりがあったとしたなら驚きだ。
彼ほどの聖者でさえも、探せば欠点の一つぐらいは見つかるという証明になるのだから。


「そればかりかあら不思議!」

「ふむふむ」

「いつの間にやら『法の書』は、ローマ正教の所蔵品になっていたのよ!」

「要するに?」

「ローラ悪くないもん!」

「帰ります」

「あぁん待って」

「キショイ声出してんじゃねえよ、歳を考えろ」

「!?」
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:26:52.73 ID:ikfEoiGx0

土御門との通話を切り、くるりと踵を返して真後ろの大扉に手をかける。
途端に毛髪がうねうね、床面を這って迫ってきたのでイノケンティウスを出して威嚇しておいた。
なぜ人髪が意思を持つかのように整然とした撤退行動を取れるのかは考えないことにした。
わからないことは考えないに限るってばっちゃが言ってた。
どのみち、間もなくこの部屋を去る僕にとっては取るに足らない些事だ。

扉がゆっくりと開いていく。
毛髪が視界を埋め尽くさない光景とはかくも素晴らしいものだったのか。
頭頂部に並々ならぬコンプレックスを抱く方々に心の中で頭を下げながら、僕は髪の御座からの脱出を果たした。






「待ちなさい、ステイル」


――――と思われた、その時。


「それでは、取り引きをしましょうか」


首だけで振り向いた僕は、満面の笑顔を目撃した。
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:27:42.33 ID:ikfEoiGx0

僕は知っている。
ローラ=スチュアートが浮かべる胡散臭い笑みには、いくつかの種類がある。
例えば己が劣勢を、身を切るがごときスリルとして受け入れ、楽しんでいる時。
良からぬ企みを四方に張り巡らせ、獲物がかかるのを待ち受けている時。
その企てが万事滞りなく進んだ結果得た成果を、今まさに頬張らんとしている時。

しかし目下彼女が顔面に張り付けた微笑は、そのいずれにも合致していない。
あれは、あの表情は――――


「あなた、“あの子”の笑顔が欲しいでしょう?」


幼子が蟻の巣に濁流を流し込んでいる時のような、無邪気な破壊衝動に身を任せている顔だ。

僕は即座にすべてを悟り、同時に戦慄した。
この女はとんでもないワイルドカードをこの局面まで隠していた。
どんぶらこどんぶらこと毛髪の波に流されながら、それでもローラ=スチュアートは優雅に淫靡に笑う。
豊満な肢体のラインがくっきり浮き出る、薄桃色の聖衣の内側を艶めかしい指先が弄る。
取り出したるは、ステイル=マグヌスの牙城を突き崩す最大最強の破城鎚。


「朝食時、昼食時、夕食時……あの子が最高の笑顔を浮かべたりてるのはいつだって、豊穣の神に向かって稔りもとい祈りを捧げておる、この一瞬よねぇ」

「き……さ、まぁ…………っ!!」

「ねえ、ステイル……?」


聞くな、これは悪魔の誘惑だ。
悪魔どころか魔界大帝クラスのテンプテーションだ、決して魅入られてはいけな
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:28:23.18 ID:ikfEoiGx0




「一年分、三六五枚セットで手を打たないかしら?」




ごっ、がぁぁぁぁっぁぁあああぁぁ!!!!! 僕は飛んだ。スイーツ(笑)


「ぜぇっ…………はぁ、はぁああぁああっ、ぐっ」


物理的にではない、精神的にトビかけた。
いやまあ、物理的にも十メートルぐらいは飛んだ気がするけれど。
わずかに残った頭髪に占拠されていないスペースに向かって吹っ飛んだ挙句、天井にしこたま頭をぶっつけた気がしないでもないけれど。
とにもかくにもあの女狐、トンデモない爆弾を投下してきやがった。


「ほぉれ、これなんてどうかしら? 一月ぶりの牛肉を前にして涎を押さえられなくなりしインデックスちゃんよぉ」


――――写真ッッッ!!!!


それもただの写真ではない。
インデックスの、僕が守ると誓った少女の、一番守りたかった表情を余すことなく網羅した写真の数々……ッ!
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:29:49.87 ID:ikfEoiGx0

エロスという領域からは完全に隔絶された、次元の異なる美しさがインデックスの魅力だ。
向けられる先が上条当麻でさえなければ最高だったのに。
イノケンティウスを可翔式に改造して学園都市へとICBMのごとくブチ込みたい衝動が腹の底で煮立つ。
本当に、写真一枚のために強盗だってやりかねな…………っっ!

そうだ、その手があっ


「『殺してでも うばいとり』たいのなら止めておきなさい。私が死ねばこの写真は、自動的に禁書目録を狙う魔術結社どもの目に広く触れるよう手配してある」


ゾクリ。
脊髄の内側に氷水を注がれたような寒さが走った。
この女は、僕の二手先を行っている。


「さすればその後何が起こるか、想像は付くわね?」

「聖戦(ジハード)……ッッ!!」


あの写真に接して正気を保っていられるのは、仙人か隠者かホモか上条当麻ぐらいのものだ。
そんな代物を、ただでさえ元から狂人揃いの魔術結社に触れさせてしまえば――――


「ふ……ふざけるなよ……! そんなことをしたら……戦争だろうがっ……!」


本当の意味(ロリコン的な意味)でのインデックス争奪戦が起こる。
彼女が享受しているささやかな平穏は、氷が融けるように綺麗さっぱり消え失せる。
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:31:03.19 ID:ikfEoiGx0

このままでは詰む。
逃げ穴を塞がれる。
早急に手を打たねばまずい。
考えろ、ステイル=マグヌス。
お前は持たざる者のための技術(まじゅつ)を修練した弱者だろう。
弱者なら考えろ、脳神経が焼き切れても構わない、フルスロットルで思考を回転させろ。

……あの写真を魔術世界に流す手筈が整っているとうのは、ハッタリの可能性が濃厚だ。
よしんば事実だったとしても、彼女を魔術結社のクソッたれどもの釣り針にするような危険な真似はローラ=スチュアートとて、それこそ『必要悪の教会』内でクーデターでも勃発しない限りは切りたくないカードのはずだ。

つまり、だ。
今ここで僕が冷静に、毅然たる態度で女怪の誘惑を跳ねつければ、最悪の事態は避けられ……


「……私には、このような選択肢も残りておるのよ?」

「あ……ッ! よ、止せっ!!」


ビリ、と音がした。
見れば女狐の両手が一枚の写真をつまんで、外側に向けて軽く力をかけている。
彼女の花の咲くような無邪気な笑顔に、今まさに微細な亀裂が走ろうとしている。
ローラ=スチュアートがその気になりさえすれば、インデックスの世界はいとも容易く引き裂かれる。
そう、暗に囁かれたような気がした。
ゆえに僕はみっともなく、懇願じみた悲鳴を上げるしかなかった。


「ふふ……止めてほしくば私を救ひなさい。っていうか真面目な話、いい加減この姿勢苦しいし腰にくるし、わりと真剣に助けてほしいんですけど」


どうする、どうすればいい。


「いや、だから早く助けてってば」

「それが嫌だから悩んでるんでしょうがこのヒョーロクダマ」

「逆ギレ!?」
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:32:00.15 ID:ikfEoiGx0

祈りを捧げる子羊よろしく、僕は目を瞑った。
人事は尽くし果たし、最後はもはや神に祈るしかない。
そうして闇に身を委ねた僕の脳裏をよぎったのは、起死回生の妙手――――ではなかった。


『今日のごはんはなーにかなっ』


懐かしい声が聴こえた。
それは日本の小汚い学生寮の一室で、ウニ頭野郎のお財布ダイエット大作戦に日々貢献している天使のような悪魔の笑顔――――でもなかった。
まざまざと瞼裏に蘇るのは、記憶の果ての“あの子”の笑顔だった。

朝食を神裂と三人で囲んだ時の笑顔。
レストランでランチはどうしようか、とメニューを覗きこみながら胸躍らせている笑顔。
神裂が腕を振るってくれた『ワショク』とやらを、行儀よく待っている時の笑顔。
ホットドッグ早食い選手権で見事優勝した時の、ケチャップに塗れた輝かんばかりの笑顔。
ハンバーガーを口いっぱいに頬張っている時の笑顔。
イタ飯を猛スピードでかっこんでいる時の笑顔。
フィッシュ&チップスを咀嚼している時の笑顔。
詰め込みすぎて洗面所に駆けこむ時の笑顔。
スッキリした風情で戻ってきたときの笑顔。


何もかもが、僕にとってはかけがえのない宝物だった。


そうだ、僕には思い出があるじゃないか。
今さらなにを薄っぺらな写真の五枚や十枚や百枚や三六五枚に揺らぐことがある?
心のアルバムに仕舞われたオンリーワンの笑顔があれば、もう他に望むものはないだろう。
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:32:41.64 ID:ikfEoiGx0

両の目を力強く見開いた。
呼気を大きく肺に取り込み、僕は揺るぎなき信念に裏打ちされた勝利宣言を


「バスタブの中でうつらうつらしてる時の写真もありぬるのだけれど」

「この身命に懸けてお助けしますゆえ暫しお待ちを最大主教聖下」












負けた。
貧しさに負けた。
いいえ、世間に負けた。
しかし不思議とすがすがしい心地だった。
闘い終えてのちに笑顔でいられることを指して勝利と呼ぶのならば、これはステイル=マグヌスにとっての勝利に相違なかった。
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:35:17.51 ID:ikfEoiGx0

「あぁ、頭が軽いとはいと幸せなことね」

「その方が夢を詰め込めますからね」

「頭蓋骨の中身の話じゃねーよ!」

「どうどう、キャラが崩れてますよ。あと化粧も」

「……はぁ、まあいいわ。それにつけてもアレイスターめ、覚悟はできたりているでしょうねぇ……! フサっていいのはフサられる覚悟のあるヤツだk」

「そんなことよりとっとと約束のブツを頂けませんか」

「せっかく人がキメ顔で良い台詞を言おうとしていたのにぃ」


胸を押し付けるな息を吹きかけるな顔が無駄に近いんだよババア。
第一その台詞もパクリだろうが。


「んもう、せっかちなのだからステイルは。ほれほれ、これがそうよ」


女狐は懐から一枚の封筒を取り出した。
有無を言わさずひったくり、逆さまにして振る。


(インデックス……哀しい再会になってしまったね……)


飛び出してきたのは確かにローラ=スチュアートの宣言通りの一枚だった。
湯船に全身をすっぽり収め、幸せそうに大口を開けて欠伸などしながら、今にも睡魔に負けて眠りに落ちそうな――――
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:36:38.41 ID:ikfEoiGx0









パジャマ姿の上条当麻が、しっかりバッチリ四角いフレームに収まっていた。









ロンドン・サザーク地区の一角で轟と火の手が上がり、イギリス清教の根拠地たる大聖堂がドカンと爆発を起こした。
何事かと集った野次馬どもを尻目に、怒り狂う神父とアフロヘアーの最大主教による死を賭したトムとジェリーごっこが始まる。
聖堂を埋め尽くす大量の謎の繊維質に燃え移った炎は、それから実に七日七晩、煌々と霧の街を照らし続けたという。


のちの『火の七日間』である。


――――END
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/26(木) 23:37:37.52 ID:ikfEoiGx0

なんだコレ
長々とお目汚し失礼しました
ガチホモはもうちょっと待ってください
え? 待ってない?
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/26(木) 23:41:03.20 ID:7WN9z+1Do
くそったれw
僕の最愛たんと海鳥たんのことなんか誰も覚えてないじゃないか

笑った笑った
ガチホモとカミソリ待ってます
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/01/27(金) 00:08:12.51 ID:HsD9AhdAO
ちょくちょく挟んでくるカイジネタで吹いた

ガチホモwktk
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 02:26:13.40 ID:6o4G1XUIO
アックアさんがアップを始めました
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/01/27(金) 16:25:41.21 ID:UGxbBkO10
>>768>>819も待ってるww
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/01/28(土) 22:32:30.13 ID:cSSzElvAO
1レス

上条「なあインデックス、時間を止めたり巻き戻したりする魔術ってあるのか?」

イン「とーま、科学で過去の自分に干渉したり記憶を写すとか出来るの?」

上条「そんな能力者聞いた事ないな」

イン「そんな魔術は知らないんだよ」

ファミレス

上条「という訳でお前ならそんな能力者知ってるかと」

一方「過去の自分に干渉、記憶を写す…俺が知りてェよ」

上条「インデックスなんでそんな事を聞いてきたんだ?」

ファーストフード店

イン「という訳でそんな魔術に心当たりないかな?」

神裂「時を止めたり巻き戻したり…そんな事が出来るならどんなに」

イン「とーまなんでそんな事を聞いてきたんだろ?」

夜、レンタルビデオ店

一方「土御門の奴ここに行けってどゥいう…」

神裂「土御門が言うにはここに答えがあると…」

一方「ン?」神裂「ん?」

一方「…という訳だ」

神裂「お互い一杯食わされましたね」

一方「そンな能力なンざ…シュタインズ・ゲート?」

神裂「そんな魔術なんて…魔法少女まどか☆マギカ?」

一方・神裂「…」

上条家

上条「ほむほむにほむほむされてえ」

イン「おかべかわいいよおかべ」
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/01/28(土) 22:34:05.15 ID:cSSzElvAO
以上です
一方×神裂やろうとしたらアニオタバカップルがいた
これが運命石の選択(わけがわからないよ)か…
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/28(土) 22:35:47.68 ID:PmSGZBbko
だから今、一秒ーごとにー世界ー線をこーえてー乙
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/28(土) 23:15:20.10 ID:ACw349uDO
マジレスしちゃうと時間はエントロピーの増加する方向に進むと定義されていて
エントロピーとは物質のベクトルの二乗の総和だから
一方さんがレベル6とかになれば巻き戻せるかも
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/29(日) 00:55:41.02 ID:qKpVU9iI0
>>877
なんだそれ凄いな
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 02:12:53.16 ID:6+SSyLqDO
>>877夢が広がるな
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/01/29(日) 02:47:33.51 ID:Xap2M34AO
>>877

一方さんまた最強になってまうん?
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 02:58:50.71 ID:myjr9YwIo
ネバーエンディングロリ完成じゃねェか…
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/29(日) 04:40:10.30 ID:Ek79B7cO0
こんなとこで釣りすんなよww
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/01/29(日) 06:39:30.34 ID:Xe4/HGTAO
メモ帳使うのに邪魔だからクリスマスに書いてたネタ投下

オチ書く前に止めたっぽいから未完注意
884 : [saga]:2012/01/29(日) 06:39:57.19 ID:Xe4/HGTAO
上条「あれ? 御坂じゃん」

御坂「ひっ、ひひ久し振りねっ!」

上条「何どもってんだよ……どうかしたのか?」

御坂「…………」

上条「おーい?」

御坂(が、頑張れ私……言っちまえー!!)

上条「みさ」

御坂「クリスマスッッ!!」

上条「うぉっ!?」

御坂「その……クリスマス、暇……?」

上条「あー……、暇っちゃあ暇かなぁ。クリスマスを一緒に過ごす彼女なんて上条さんにはいませんし……」

御坂「じゃ、じゃあ!」

上条「ん?」

御坂「……クリスマス、私と……一緒に……」

上条「え……」

御坂「〜〜〜〜ッ!! 私と! 一緒に! ご飯でもどう!?」

上条「お、おう……大丈夫だけど(なんだご飯か……まあそうだよなぁ、期待なんかしねえ方がいいよなぁ……)」

御坂「そ、それで……ご飯の後は、大事な話があるから……」カアッ

上条「えっ(それってもしかして……嫌まさかな……)」

御坂「…………」

上条「…………」

青ピ「…………」

上条・御坂「ってどわぁッ!?」

青ピ「ヤッホーカミやん、久し振りやねー」

上条「な、なんだ青ピか……びっくりさせんなよ……」
885 : [saga]:2012/01/29(日) 06:40:39.03 ID:Xe4/HGTAO
御坂「……アンタの友達?」

青ピ「うわかわええ子! 青ピ言いますー。もしかしてキミ、カミやんの彼女?」

上条・御坂「!?」ボンッ

上条「かかかっ、彼女っておま、お前……!」カアッ

御坂「ち、ちがっ、違わ……違、ちがちちち」ボフーッ

青ピ「あっはっは! 流石カミやんやなぁ、この子で19人目やったっけ?」

上条・御坂「……は?」

青ピ「19又とかボクには絶対できひんわー……あ、でもカミやん。あの巨乳の人との子供は大事にしたりやー?」

御坂「こっ……!」

上条「ちょ、青ピお前何言って」
青ピ「それに、銀髪シスターのチビっ子……なんて言うたっけ、インデックスちゃんやった? もう同棲して結婚約束してる言うてたやん! ちゃんと幸せにしたりな?」

上条「は、はァァァァあああ!? 待て待て待て、一体……」

青ピ「ああゴメン、もう時間やわ! まあほどほどにしときやぁ〜! あ、後、『いつも電撃かましてくる中学生がガチでうぜえ。殴っていいかな?』言うとったけど、殴るのはあかん思うよ! ほなね〜」

上条「ま、待て青ピどういうつもり……はっ!!」

御坂「……」

上条「待て御坂、話を聞いてくれ」キリッ
御坂「無理。焦げろ」ニコッ
886 : [saga]:2012/01/29(日) 06:41:14.89 ID:Xe4/HGTAO
浜面「悪りぃ悪りぃ、遅れた!」

絹旗「罰ゲームが超必要みたいですね」

麦野「テメー、滝壺は30分前からいたっつうのにいい度胸してんじゃねえか」

滝壺「でも麦野は1時間前からいたよね?」

麦野「バッ……ち、違ぇよ!! ひ、暇、そう暇すぎて死にそうだからちょっと早く来ただけで……」

浜面「えー麦野がツンデレー?」

麦野「ぶち殺すぞ」


青ピ「あれ? もしかして浜面クン?」

浜面「あ?」

青ピ「あーやっぱ浜面クンやん! 久し振りやねぇー」

絹旗「……誰ですか、この超鬱陶しい関西弁を使う男性は」

滝壺「めっ、絹旗。そんな事言っちゃダメだよ」

浜面「えーっと……すまん、俺にも覚え無いんだけど」

青ピ「ひっど! あんだけ相談乗ったったやん!」

麦野「あぁ? 相談ン?」

青ピ「そうそう、聞いてーや……ってあれ、浜面クンの彼女の麦野さんやん!!」

アイテム「!?」

青ピ「この前公園でお熱いキッスかまして、そのままホテル入って行くん見ちゃいましたでー? ひゅーひゅー!」

滝壺「……麦野? 浜面?」

浜面「は、はああ!? いっみわかんねえ! おい麦野、お前も……」

麦野「きす……浜面と私が……熱いきす……」シューボフッ
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 06:41:57.17 ID:Xe4/HGTAO
青ピ「そうそう、この前の相談の件やねんけどなぁ、『同僚の怪力チビバカ女が鬱陶しいんだよなぁ……事あるごとに殴ってくるし。いっぺん犯しちまえば大人しくなるかな?』ってヤツ、まあボクはええと思うで!」

絹旗「……浜面ァ、もしかしなくてもその怪力チビバカ女ってなァ超私の事ですよねェ……?」

浜面「ちょ、ちょっと待てお前ら!! 俺にも何がなんだか……」

青ピ「あ、もうこんな時間やわ! ごめん用事あるから行くわなぁ! あ、そうそう、この前言うてた、愛が重すぎてうざいって女の子、滝壺ちゃんやったっけ? ヤるだけヤったらボクにくれる言う話やったけど忘れんといてなぁ!! ほなまたね〜」

滝壺「……」

浜面「ごはッ!? ま、待て滝壺ぐふぅ!! 無言でボディ入れるながはッ! は、話を聞いてくれ俺はこんな話知らなコヒュッ!!」

絹旗「誰が、誰を犯すって、えェ浜面ァ!? 聞いてンのかオマエ、あァ!?」

浜面「ぎゃー!! 全力で殺しに掛かってくんなって、止めろ、麦野ヘルプぅー!!」

麦野「でへ……でへへ……はまづらとおあついきっすのあとほてるであんなことやこんなことを……やん、はまづらのえっち……」

滝壺「絹旗GO」

絹旗「超了解です」

浜面「ごふっ!!」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 06:42:29.36 ID:Xe4/HGTAO
一方通行「……おい、あンまりはしゃぐンじゃねェよ鬱陶しい」

打ち止め「とは言われても久し振りにあなたとお出かけしてるんだからはしゃがずにはいられないかも、ってミサカはミサカはくるくる回りながら体で喜びを表現してみたり!」

一方通行「チッ……また転びてェのかオマエは」

打ち止め「う……転ぶのは嫌かなぁ、ってミサカはミサカは渋々回転を止めてみる」

一方通行「ったく、ガキは気楽でイイなァオイ……」


青ピ「あれ……もしかして、れーたン?」
一方通行「……は?」

青ピ「あーやっぱれーたンやない!! 久し振りやなぁ、二ヶ月ぶりくらい? 元気しとったぁ?」

打ち止め「……あなたのお知り合い? ってミサカはミサカはあなたの後ろに隠れながら尋ねてみる」

一方通行「……生憎だが、俺にはオマエみてェな知り合いはいねェよ。人違いか?」

青ピ「えー、何言うとんのもー! ボクとれーたンはお知り合いと言うよりも……お『尻愛』って仲やなーい!!」

一方通行「は?」

青ピ「最近れーたンお店来こうへんから心配しとったんやでぇ? それにボクも、れーたンのお尻……はよ犯したくてうずうずしとったんや・か・ら(はぁと」

一方通行「!?」
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 06:43:11.65 ID:Xe4/HGTAO
打ち止め「あ……あなた、? ってミサカはミサカはあなたからさりげなく距離を取ってみる……」

一方通行「オイ待て、一体何の話を」

青ピ「それに、れーたンもお尻が寂しくてしゃーないんとちゃう? 一番最後に会うた時も、『もっと……もっと俺のケツ穴を犯してくれェ!!』って叫んどったやない」

一方通行「は、え、ちょ、」

青ピ「その後は『……男同士なンて関係ねェ……オマエが大好きだ、青ピ……』言うてねっとりぶっちゅりのちゅーもしたやん! あー思い出したらムラムラしてきた、れーたン今日、いつもの店で待っとるからよろしくなぁ! ほな!」

打ち止め「ミ……ミサカはミサカは、ひっく、あなたが例え……同性愛者でも、えぐ、あなたの事が、好きだから、ひっく……」

一方通行「ふ、ふざけンじゃねェぞ!! 俺がホモな訳ねェだろ、第一俺ァあンなヤツ知らねェ!!」

打ち止め「じゃ、じゃあ……ひっく……ミサカのこと、好き? ってミサカはミサカは、ぇぐ、確認してみる……ぐすっ」

一方通行「……俺が、オマエを嫌う訳ねェだろ……」

打ち止め「あ、一方通行ぁ……」

一方通行「チッ……」


青ピ「あ、忘れとった! この前『預かってるロリがマジうぜえわ。ショタになンねーかなァ、このままロリとして育ってくなら捨てちまうかなァ……』言うとったけど、冥土帰しって医者ならショタにできるかもしらへんで!! ほなな〜」

打ち止め「びっ」

一方通行「な……」


打ち止め「びええええええええええええええええええええん!!」

一方通行「ふざけンなァァァァあああああああああッッッ!!」
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 06:43:38.12 ID:Xe4/HGTAO
終了
ありがとうございますた
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 07:03:50.78 ID:Xe4/HGTAO
ついでに寝る前に一レスだけ書いたから投下
同じ中身だし30分待たなくていいよね
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 07:05:46.97 ID:Xe4/HGTAO
上条「青ピってなんで青ピなんだ?」

青ピ「なんでって……見て分かるやろ? ボク青髪でピアスやん」

上条「それって特徴だよな? なんで特徴が名前なんだよ」

青ピ「なんだ言われてもなぁ……ぱっと見たボクって「青髪でピアス」やん? せやから定着したんとちゃうかな」

上条「……じゃあ青髪ピアスって名前は初対面の奴がお前を呼ぶ時の名前だな」

青ピ「まぁ、今じゃ周りの友達にもそう呼ばれとるけどなぁ」

上条「でも特徴が名前になるって言うなら、お前って変態青髪ピアスじゃねーの?」

青ピ「なっ……確かにボクは変態って自覚はありますよ? せやけどそれを名前に食い込ますんは」

土御門「よっ。じゃあ変態青髪関西弁ピアスって名前にするべきだぜい」

上条「じゃあ変態青髪関西弁細目ピアスにしよう」

青ピ「キミら酷すぎへんか!?」

土御門「いやー、変態長身青髪関西弁細目ピアスかも」

上条「なら変態長身不良青髪関西弁細目ピアスがいいな」

土御門「変態長身不良青髪関西弁細目学ランピアスはどうかにゃー」

青ピ「キ、キミらそれボクの特徴の話やんね? まさか名前の話とちゃうよね?」

上条「変態くせ毛長身不良青髪関西弁細目学ランピアスも捨て難いな……」

土御門「変態くせ毛長身不良青髪関西弁低音細目学ランピアスもアリだぜい!」

上条「変態くせ毛長身不良青髪関西弁低音細目学ランアホピアスはどうだ?」

土御門「にゃーピッタシ。でも変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスも悪くないぜよ」

青ピ「ちょっ、ちょボク青髪ピアスやからね?」

上条「もう一息入れて委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスとか」

土御門「これも良さそうだぜぃ委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスオタ」

上条「完成だな」

土御門「ああ、完成ぜよ」

委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスオタ
「何言うて……あぁっ!! 名前がー!?」

上条「どうしたんだ委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスオタ?」

土御門「何かあったぜよ委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスオタ?」

委員長変態くせ毛長身不良青髪脇役関西弁低音細目学ランアホピアスオタ
「……もうええわ……」
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2012/01/29(日) 07:07:21.34 ID:Xe4/HGTAO
オチなにそれおいしいの
じゅげむじゅげむ一昨日の新ちゃんのパンツ(ry思い出して書いただけ
オチと言うよりそんなデルタフォースの日常をテケトーに書いただけだからね!!微笑ましい!!お休み
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/29(日) 07:33:38.49 ID:Ek79B7cO0
よく途中割り込みしたのの順番間違えねーなこいつらww
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/29(日) 09:18:38.11 ID:5brLVyqVo
いいぞ、青ピ、もっとやれ
896 :思い付きのネタ [sage saga]:2012/01/29(日) 16:46:16.37 ID:V4/2/Bzw0
もうすぐですしね


一方「打ち止めァ!打ち止めァ!あン?いねェのか」

<    箱    >{早く開けてねby打ち止め}

一方「」

一方(あァ?なンの冗談だこれは……)

高速演算

考えろこのやたら馬鹿でかい箱の中身は確実にガキだだがこンなことしてあいつになンの得があるいやまてよそいういや今日は

高速演算終了(タイム0,1秒)

一方「な、何が入っているンだろォ」

パカ

一方「あン?」つ<チロルチョコ>

一方(手紙がついてる……)


「今日はバレンタインということで黄泉川達とケーキバイキングに行ってきます
お夕飯も外ですますからあなたも適当に何か食べてね
付属のチョコはあなたへのミサカからの気持ちだよ!by打ち止め」

一方「………は?」

おわれ
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/29(日) 16:46:49.05 ID:V4/2/Bzw0
やまなしいみなしおちなし
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/29(日) 17:50:53.08 ID:joQarf+0o


ちょっとリアルで悲しいなww
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/29(日) 19:44:29.58 ID:8ksYMsP00
チwwロwwルww


……一方さん、アンタも俺と同じだったのか……
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/29(日) 20:32:04.30 ID:ko+4w514o
貰えるだけマシだろォが!
901 :甘い甘いバレンタイン [saga]:2012/01/30(月) 00:58:25.33 ID:GxmQzrVH0
  上禁で一レスもらいます!

 二月十四日、上条当麻は何事も無く家に帰宅した――はずだった。

インデックス「」シクシクシクシク

上条「インデックスさん……なんで泣いているのでせうか?」

 同居人のインデックスが口の周りを茶色にしてしくしく泣いていた。

 すると、インデックスは涙目で上条にこういうのだった。

インデックス「バレンタインに……エグッ……とうまに……ヒグッ……チョコつくろうとしたら……ウェッグ……美味しそうだったから……ヒャン……自分で食べちゃったんだよ……」

 変な嗚咽を上げながらインデックスは言うのだった。

上条「」ジーッ

 上条は涙を流しまくってるインデックスを見て、あることを考えたのだった。

上条「えいっ」

 上条は、右手人差し指でインデックスの口の周りに付いていたチョコをふきとり、それを自分の口のなかに入れた。

インデックス「」//////

 インデックスの顔が真っ赤になった。

上条「うん、美味しくできてるな」

 上条当麻は笑顔でそういった。

インデックス「」キュ〜

 インデックスはそのまま顔を真っ赤にしてバターンと倒れてしまったのであった。

上条「お、おい! インデックス!?」

 その後上条当麻はインデックスを介抱し、なんか甘ったるい空気になっていたのは言うまでもなかった。

































 同時刻――上条家のベランダ。

御坂美琴&神裂火織&御坂妹&吹寄&姫神&五和&小萌『は、入り辛い!』


 なんかかわいそうな方々が肩を寄せ合っていたのだった。

       おしまい♪
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/01/30(月) 01:02:22.60 ID:VKw7iJzOo

一休さん的ななにかかと
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/30(月) 11:58:30.53 ID:ApCRLHEAO
口元に茶色


ついに空腹に耐え兼ねて出したモンをまた食ったのかとしばらく考えてた
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/01/30(月) 13:45:58.38 ID:EJ66DqBAO
つまみ食いしたチョコです……
905 :腐りきった三人 [saga]:2012/01/31(火) 00:50:52.82 ID:w6I5FSKM0
 1レスもらいます。琴禁滝止めです。



御坂「で、インデックスに打ち止めに滝壺……」

インデックス「短髪にリトル短髪にジャージ……」

打ち止め「お姉さまにシスターさんにおねえちゃん……」

滝壺「三人とも……」

 御坂美琴とインデックスと打ち止めと滝壺は喫茶店で睨み合っていた。

 何故なら――








御坂「やっぱり今度の新刊は上条×一方通行でしょう」

インデックス「違うんだよ! そこは白い人×とうまなんだよ!」

打ち止め「あえてここはあの人×浜面なんだよ、ってミサカは主張してみたり!」

滝壺「そこは寧ろしあげ×上条で」







 彼女たちは学園都市でも大人気な腐女子作家グループ『ザ☆ヒロインズ』なのだから。

 そんな彼女たちを陰から見守るものたちが……。




上条「インデックスに御坂、正気に戻れよ……」

一方通行「何やってるンですかァ?」

浜面「」

 婦女子に呆れる主人公三人組だった。



   終われ

906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 00:56:44.54 ID:d/JdCFCDO
ヒロインを腐女子にする腐女子って多いよな
まぁ乙
907 :  [saga]:2012/01/31(火) 06:23:00.70 ID:KMo9x93H0
ぼんやり構想ネタ落として行きます。
908 :上条サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:24:30.28 ID:KMo9x93H0




上条「……は?」

そんな間抜けな声が出た。

夏休みに入って何日が過ぎただろうか。
そもそも毎日が補習で長期休暇なんて満喫出来ていない自分にしてみればそれは関係のない事だが、
とにかく、その日はいつも通りの変わりない夏の1日のはずだった。

はずだったということは、つまり今から上条当麻の身に降り掛かろうとしているのは、
彼の日常とはまるで程遠い夏の1日だというのは想像に難くないだろう。

上条「……は?」

2度目の、間抜けな声。

出したくもなる。むしろまだいつもの決まり文句を叫ばないのを褒めてやりたいくらいだ。

なにせ、布団を干そうとベランダに出たら、この有様。有り体に言えば――そう、女の子だ。

ミサカ「……しくじりましたか。とミサカ10032号は己の不手際に舌を打ちます。ちっ」

どこかで見覚えのある女の子が、ベランダにひっかっかっていた。

上条「あー…ビリビリ中学生? なにやってんだ、人ん家のベランダで」

ミサカ「……会話から推測するにお姉様のお知り合いでしょうか。とミサカは推測を立てます」

上条「え? は?」

ミサカ「実は屋上を移動中足を踏み外してしまいました。運良くここにひっかっかってミサカは
    ほっと一息を付かざるを得ません」



909 :上条サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:24:58.39 ID:KMo9x93H0




上条「……あー」

微妙な沈黙。
上条の額から流れた一筋の水滴は熱さのせいだからだと信じたい。

上条「……とりあえずあがる、か?」

ミサカ「是非。とミサカは差し伸べられた手をすかさず掴みます」

ちなみに手は差し伸べていない。彼女なりの比喩表現だろう。

上条(……ビリビリ、だよな?なんでベランダなんかに?)

いそいそとベランダから這い上がる少女を見て思考するも、答えは浮かばない。
まぁいい。適当に話を聞くなりなんなりして寮に帰ってもらおう。

上条「はぁ……不幸だ」

いつもと違う夏の1日。上条の物語は、そんな言葉から始まった。



910 :一方通行サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:25:36.56 ID:KMo9x93H0




一方通行「……あァ?」

そんな間抜けな声が出た。

夏休みに入って何日が過ぎただろうか。
そもそも毎日が実験漬けでどうせ一人しかいないクラスでは長期休暇なんて関係のない話だが、
とにかく、その日はいつも通りの変わりない夏の1日のはずだった。

はずだったということは、つまり今から一方通行の身に降り掛かろうとしているのは、
彼の日常とはまるで程遠い夏の1日だというのは想像に難くないだろう。

一方通行「ちッ……なンなンですかァ一体」

途端に、普段から目つきの悪いその表情が不機嫌なものへと変わる。

突如訪れた理解の出来ない出来事に対する苛立は目の前の少女へと向けられた。

ベランダへ引っかかっているしろい修道服を纏った少女へと向けられた。

禁書「私の名前はインデックスっていうんだよ」

一方通行「聞いてねェンだよクソガキ」

禁書「おなかいっぱいご飯をくれたら嬉しいな」

一方通行「聞いてねェンだなクソガキ……」



911 :一方通行サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:26:07.99 ID:KMo9x93H0





チッと荒い舌打ち。大抵の不良などはここで一目散に逃げ出すところだが、どういう訳か
目の前の少女はそんな事は構いもせずニコニコと笑いながら空腹を訴えている。

殺意も、悪意も、白の少女には届かない。

禁書「ねぇ、聞いてるのかな?」

ぷくー、と目の前の少女が頬を膨らます。
対し、一方通行はどこまでも気取るそうに、ため息をついた。
一歩、二歩と少女へと歩み寄る。

一方通行「つまり、なンだ。人ン家のベランダに勝手に引っかかっていやがりましたテメェは腹が減ったと」

禁書「イエスなんだよ!」

一方通行「この一方通行に飯をたかると、そう言う事だよな?」

禁書「そういうことなんだよ!」

一方通行「お断りだクソッタレ」

次の瞬間、一方通行は少女をベランダから突き落とした。



912 :一方通行サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:26:34.53 ID:KMo9x93H0




禁書「へっ?」

さしもの少女も突き落とされるとは思っても見なかったのだろう。
一瞬目を見開き、しかしそれは一瞬だけで、次の瞬間には少女は一方通行の視界から消えていた。

聞こえたのは、甲高い悲鳴と、どさりと重たいものが落ちた音。

ソレを聞き届けた一方通行は見下ろす事もせず、大きな欠伸をしながら部屋へと戻って行く。
運が良ければ、というか確実に死んではいないだろう。

そういう風に落としたのだから。

一方通行「だりィ」

呟いて、一方通行はソファに寝転がり世界を閉じる。

しかし数分後。部屋の扉を叩く音が彼の物語を告げる合図となる事を、まだ一方通行は知らない。



913 :垣根サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:27:21.04 ID:KMo9x93H0




垣根「……は?」

そんな間抜けな声が出た。

夏休みに入って何日が過ぎただろうか。
そもそも毎日が血に塗れた生活を送る垣根にとって長期休暇なんてものはまるで関係のない事だが、
とにかく、その日はいつも通りの変わりない夏の1日のはずだった。

はずだったということは、つまり今から垣根の身に降り掛かろうとしているのは、
彼の日常とはまるで程遠い夏の1日だというのは想像に難くないだろう。

垣根「……あー」

声を発するも、ソレは言葉にならなかった。今の状況を言葉で表すと、

垣根「非常識……って俺が言っても洒落にしかなんねぇけどさ。
   ベランダから人の部屋に入んのは流石に常識的とは言えねえぜ?お嬢さん」

そう言って投げ掛けた言葉に、少女はびくりと肩を振るわした。

ベランダに引っかかっている長い銀髪の少女は、びくりと肩を振るわした。

垣根「あー……どういうこった?」

思考するも答えは見えない。
こんな事は予定には無かったはずだし、目の前の少女にも見覚えは無い。



914 :垣根サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:27:53.08 ID:KMo9x93H0




取り敢えずどうするべきか。
垣根はソレを考える。この少女が表の住人なら家へ返すも良し、自分と同じこっち側なら――

垣根「……は、何を考えているんだろうね。俺は」

そう言って垣根の口許に浮かんだのは薄い笑み。
冷淡なそれに気付いたのか、ひっかかったままの少女の体が強張る。

そうだ、そもそも表側の人間はベランダに引っかかったりなどしない。
訳があるのだろう。

深い訳が。

  「あの……」

ここに来て、初めて少女が口を開いた。小柄な少女が纏う白い衣服は銀髪と太陽によく映える。

それが垣根帝督にはとても眩しく見えた。

垣根「…………」

しかし、

  「!! きゃ――」



915 :垣根サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:28:34.69 ID:KMo9x93H0




突如少女の体に手が回され、そのままベランダの内に無造作に引き摺られる。
誰が、なんて言うまでもない。垣根帝督だ。
なにがおこったのかわからないのだろう。呆然しながら状況を把握しようとする少女の喉元に腕が伸びた。

垣根「動いたら殺す。喋ったら殺す。何かしたら殺す。わかったら目を閉じろ」
 
  「――っ」
  
少女を壁に押し付け、喉を締めながら垣根帝督は静かに言葉を告げる。
加減の無い腕には、瞼をぎゅっと閉じる少女の震えが伝わった。

その行動に不自然さを感じ、垣根は眉を潜める。
彼はその仕事柄、人を殺す事が稀にある。
ここで言う人とは、つまりは一般人の事だ(暗部はゴミ)
心構えのない人間は、死が近づくと恐怖に震えてしまう。この少女の様に。

垣根(……マジでパンピ?)

垣根「あー、お嬢さん。今からいくつか質問してから殺すな。わりい。
   詫びに一応名前くらいなら聞いといてやるぜ?」

そう言って、垣根は喉元の手を少し緩める。



916 :垣根サイド [saga]:2012/01/31(火) 06:29:20.54 ID:KMo9x93H0




まぁあり得ないだろうとは思うが、もしもこの少女がまっさらだった場合、
そのまま殺すというのも後味が悪く忍びない。

名前を聞くという行為は垣根にとって最大限、少女に気を使った結果だった。

そして、

  「――けほっ、――です」

垣根「あ?」

むせ込みながら、少女は紅い瞳を垣根に向ける。

  「――――です」

名乗った名前に、やはり聞き覚えはなく。しかし、それは報せだった。

  「鈴科百合子……です」

垣根帝督の身に訪れる物語の、始まりの知らせだった。



917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/01/31(火) 06:29:47.24 ID:KMo9x93H0



こうして三人の少年は、同じ日、同じ時刻に少女と出会う。知らぬところで、知らぬ形で、少女に出会う。
そすして出会い交錯する時、あったはずの物語は違う形になって、少年達の身に降り掛かる。


918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/01/31(火) 06:31:34.80 ID:KMo9x93H0
続かない。むかし小ねたスレでもおとしとような気がする変則再構成ネタの冒頭でした。
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:29:14.55 ID:ghk+3P+IO

スレ立てるんだよな?そうだよな?


浜面?誰それ
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:55:56.26 ID:K4P7fanO0
>>919
浜面ディスるような言い方するなよ
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/31(火) 21:37:19.00 ID:LhdinYVfo
つか、ほとんどすでに再構成であるよな
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/01/31(火) 21:49:11.41 ID:p4vfsT1AO
確かに浜面どこいっちゃったんだよとは思う
でもまあ興味というか読んでみたい気持ちには非常になる
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 01:07:49.25 ID:PzkagHWDO
浜面はアイテムのアジトのベランダにひっかかっているんだよ
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/02/01(水) 02:34:21.64 ID:wrqR6FRP0
小ネタで、1レスいただきます

上イン恋人設定
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/02/01(水) 02:37:38.32 ID:wrqR6FRP0
最近話題になっているイケメン俳優による料理番組を二人で楽しむのが、数カ月前からの火曜日夜のお決まりだった。
家庭で作るにはコスト的にも厳しいメニューが多いのだが、完成した料理の見た目が華やかで見ているだけでも楽しいのだ。
ツッコミを入れつつ番組を楽しんでいたが、今週は豚肉を使った中華風料理のようで、
材料的にも手間的にも一般家庭でも作れそうな物が完成した。
いつもながら鮮やかな俳優の腕に感心していると、服を引っ張られて上条は隣に顔を向ける。

「ねぇねぇ、とうまこれ美味しそうだよね。食べたいかも!」

「ああ、そうだな。これなら上条さん家のお財布事情を考えても問題なさそうですねー」

「だよね。だからとうま、作って?」

実益と、それ以上に恋人においしいご飯を食べてもらいたいという健気な努力により、
上条よりも料理が上達したインデックスだが稀にこうやってリクエストをしてくる。
すべて任せきりにしているのは申し訳なさもあるので構わないが、美味いもの好きな食いしん坊が何故普通レベルの料理しか
作れない俺に言うのかと以前からの疑問を投げかけた。

「とうまより美味しいご飯もお料理上手も知っているけど、でも、私はやっぱりとうまの作ってくれたご飯が一番好きなんだよ」

無邪気に輝く笑顔が何よりも、本心からの台詞なのだと理解させてくれる。
湧き出てくるのは愛おしさ。だけならばいいのだが、少女との関係が色々な意味で一歩進んだ思春期の少年は
悲しい事にそれだけで済まなかった。
下品な言い方をしてしまえば、自分の作った飯よりもウマイモノが目の前に座っているのだ。無防備に、全信頼を向けて、ちょこんと。
人工的な明かりの下でも光を受けて美しく煌く銀髪、期待に溢れた頬は桃色に染まっている。
ペタリと座った足の間に手を置いて、宝石のような碧の瞳で上条を見上げる体勢は必然的に上目遣いだ。
風呂上りで寝間着に着替えているので、普段隠れている細い首も華奢な足も顕になっていた。
今は子供っぽくすらある少女がどれほど艶やかな表情をするのか。頬より鮮やかなピンク色の唇からどれほど甘い声が聞けるのか。
シミひとつない白い肌が桜色に染まる様も、その身体の柔らかさも熱さも味すら知っている。

(何こいつこんな可愛い顔で可愛いこと言ってんだ。いや、インデックスのことだから単純に思ったことを口に出してるだけなんだよな。
だからそれがこっちのツボに嵌ってヤバイって事が何で分からないのか。クソ、マジで可愛い。
豚肉よりお前を食いてえよ、ウマイのは嫌って程知ってるからな。って俺はアホか、何頭沸いたこと思ってんだよ。
エロ親父みねえじゃねえか、いやでもくそインデックスまじで……!)

愛する人が性欲と歪んだ愛情に支配され割と最低な事を考えているなどと思いもしていない少女は、
一緒に買物に行こうと出かける用意を済ませて首をかしげていた。
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 03:43:05.30 ID:4ISu/A3Lo
は?これで終わりとかなめてんの?


パンツ脱いだんで続きお願いします
927 :禁書目録の野望〜烈風伝〜 [saga]:2012/02/01(水) 09:33:06.60 ID:33tNkkDB0
 一レスもらいます。 禁書×信長の野望を考えたので書いてみます。

 ――とうま、とうま……。

 俺をよぶ声がする。これは――

上条「インデックス!?」

インデックス「とうま、おはようなんだよ」

上条「」

 自分の同居人を見た瞬間、、上条当麻は息を飲んだ。何故ならば、インデックスは普段のシスター服ではなく、和服を着ていたからだ。

上条「インデックス、どうしたんだ?」

 上条が問うと、インデックスはさらっという。

インデックス「とうま、忘れたの? とうまは摂津越水城城主なんだよ」

上条「は?」

 上条当麻は状況がよく読み込めなかった。

インデックス「アレイスターと木原数多と天井亜雄と芳川がひまつぶしで『超リアルな信長の野望』を作ったの覚えていないのかな?」

上条「そ、そうだった」

 上条は全てを思い出した。そうだ、自分とインデックスは運悪くそのモニターになってしまったのだ。

インデックス「重臣のみんなが来ているかも」

 インデックスがそういうと、上条とインデックスがいる部屋にぞろぞろと人が入ってきた。

一方通行「瓦林城城主、一方通行ただいま見参だァ」
打ち止め「打ち止め参上! ってミサカは言ってみたり!」

土御門元春「鷹尾城城主土御門元春只今参上だぜぃ」
土御門舞夏「土御門舞夏いまきたぞー」

浜面「富松城城主浜面仕上、いまきたぜ」
滝壺「滝壺理后、いまきたよ」

神裂「滝山城城主、神裂火織今参上しました」
ステイル「ふん、ステイル・マグヌス、いまきてやったぞ」

アウレオウス「松田城城主、アウレオウス・イザード、憮然ここに見参」
姫神「わたしも。参加」

上条「か、カオスだ」

インデックス「これ上条家の初期家臣なんだよ。で、私が筆頭家老なんdなよ。ちなみにとうまは清和源氏って扱いになってるかも」

上条「まじか……」

インデックス「さあ、とうま! レッツ天下統一なんだよ!」

 こうして上条たちは走り出す。まだみぬ大平の世を夢見て!




 というわけで終了です。

 なんとなく『禁書キャラで信長の野望やったら面白そう』と思って書いてみました。
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/01(水) 11:57:33.12 ID:XImGowRAO
姫武将多すぎwwwww
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/02/01(水) 12:24:56.95 ID:D56QWXjAO
おい続きはどうした?

とある魔術の禁書目録-トウマの野望-

とかいけるんじゃないかなー チラッ
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/02/01(水) 12:49:46.10 ID:TAGs7caO0
とある魔術の禁書目録 〜上条当麻立志伝 でよろしくww
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2012/02/01(水) 23:05:48.47 ID:tpb10kTd0
初期家臣質良すぎワロタ。カッツェ家とかも凄そうだな謀略とか内政とか

太閤5のイベコンでなら上琴と五和対馬牛深さんが
伊能さんと天草に関する事件に巻き込まれる二次長編を作ったことがあってだな……。
けど日本神話や仏教・陰陽系の魔術は全然禁書にないという
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 23:44:04.88 ID:xqlaqwVIO
>>931
つっちー「………」
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/02/02(木) 00:12:10.90 ID:xbpaFbrAO
とある禁書の魔界転生とか胸熱
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/02(木) 18:00:24.66 ID:msTuC8NO0
三国志9PKおもすれー
12レスほど貰いますよ
ステイン注意、キャラ崩壊注意
935 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:01:38.87 ID:msTuC8NO0

「……あの、ごめん。もう一回言って?」


そびえ立つ長身から居丈高に見下ろしてくる神父へと、インデックスはおそるおそる言葉を発した。


「何度も聴きたくなるほど耳に心地よい言葉だったかな」

「そういうことじゃなくて」

「冗談だよ。まあ、繰り返すことに僕もやぶさかではないがね」


顧みるに自分の前ではいつでも、この男はこんな飄々とした態度だったな、とインデックスは思う。
ただ、常どおりのっぺりとしたその表情から紡がれた淡々とした語調が、告白の内容とあまりに“違い”すぎた。
だからインデックスは思わず聞き返したのだった。
今のは空耳なのだろうと、一縷の望みを懸けたのだった。



「僕は、君が好きだった」



だが駄目だった。
やはり幻聴ではなかった。



「そして、今も君が好きだ」



インデックスにできるのは、お手上げとばかりに頭を抱えることだけだった。
936 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:02:38.74 ID:msTuC8NO0

どうしてこうなった。
頭の中でぐるぐると踊り踊る文字列から目を逸らすベく、インデックスはほんの十分ほど前の情景に思いを馳せる。

冬ののどかな、休日の朝だった。
魔術師が襲来することもなければ科学者の陰謀に巻き込まれることもない、実に平和な一日の始まり。
インデックスは同居人にして養育者、保護者かつ想い人である上条当麻の用意してくれた朝餉を思うさま貪って、人心地ついているところだった。


「とうまー、たまにはどっかに遊びにいこうよー」

「上条さんちの家計事情を思いやるんならこうしてウチでのんびりしてるのが一番です」

「とうまのけち」

「誰のせいだと…………ん? はいはい、いま開けまーす」

「ちぇっ」


他愛もないやりとりを交えてじゃれ合っているところに、無機質な電子チャイムが鳴り響いた。
大事な時間を妨げられたインデックスは不満げに口を尖らせて、玄関先へ急ぎ足で向かう上条の背中と、武骨な鉄製のドアとを同時に睨みつける。


「どちらさまで……げっ」

「とうま? ……うわ」


上条がドアを開けると、黒い壁があった。


「やあ上条当麻、インデックス。素敵な朝の挨拶をありがとう。おかげで僕の機嫌はちっともよろしくなくなったので、ごきげんようの定型句は省略させてもらうよ」


壁の正体は、二人もよく知るイギリス清教の神父さんだった。
937 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:03:44.90 ID:msTuC8NO0

「……何の用事?」


挨拶代わりに嫌味を一発かましてきたステイルに負けず劣らず低い声で、インデックスは威嚇するように唸った。
二人きりの団欒を邪魔されて不機嫌だった、というのもある。
しかしそもそもそれ以前に、インデックスはこの男に並々ならぬ警戒心を抱いていた。
ステイル=マグヌス――――ひいてはイギリス清教と関わり合いになると、上条はたいていロクな目に遭わない。
上条本人は窮地にある誰かを救えるのならと気にした風でもないが、傍から見守るインデックスとしては気が気でない。
ゆえにインデックスの目にはステイルの纏う黒一色の神父服が、鴉の濡羽よろしく不吉の象徴に見えてならないのであった。


「心配ご無用、今日は仕事じゃあない。このみすぼらしいあばら家をわざわざ訪れたのは、僕の極めて私的な事情からだ」

「「へ?」」


間の抜けた声が唱和する。
ステイルがプライベートで自分たちに接触を図ってきたことなど、上条とインデックスのそう長くはない生涯においても初めてのことだ。


「じゃあなんだよ、お茶でもしにきたのか?」

「宣戦布告だ」

「「はあ?」」


呆気にとられる部屋の住人たちを無視して、ステイルはズカズカと室内に――靴はしっかり玄関で脱いだ――上がりこむ。
家主の了解も案内も待たずに短い廊下を抜けた長身が、こたつでぬくぬくしていたシスターの脇で足を止めて佇立した。


「君に、話がある」
938 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:05:08.81 ID:msTuC8NO0

「…………私?」

「どういうことだよ、ステイル」

「繰り返すが、これは公用ではない。上条当麻、君は同席してくれても、してくれなくてもどちらでも構わない。どのみち僕の布告の中身は変わらない。これは、そういう類の話だと思え」

「…………ふうん」


困惑するインデックスを尻目に何事か得心いったような上条が、顎に手を当てて目を瞑った。
しばらくすると軽く嘆息しながら、踵を再び玄関先に向ける。


「十分ぐらい、そのへんうろついてくるよ」

「とうま!?」

「五分でいい。どうせすぐに終わる」

「十分で戻る」

「とうま、ちょっと待って」

「インデックス。お前はいっぺん、そいつとちゃんと向き合っとくべきだ」

「そんなこと、言われても……」

「これだけは言っておくぜ。そいつは絶対に、お前を傷付けるような真似はしない。ステイルってヤツはそういう」

「余計なお世話だ、消えると決めたならとっとと失せろ」

「おおこわいこわい。じゃあインデックス、ステイル、行ってくるな」

「……いって、らっしゃい」


にかりと人懐こい笑みを浮かべながらダウンを羽織り、上条当麻はドアを押し開いて冬晴れの学園都市へと姿を消す。
そうして上条家には、純白のシスターと黒衣の神父だけが残された。
939 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:06:51.25 ID:msTuC8NO0

気まずい沈黙に口を塞がれる前にインデックスは、仕草だけでこたつに入ってはどうかと促す。
物珍しげに日本特有の暖房器具を眺めていたステイルは、ややあってから無言で首を横に振った。
無視しがたい違和感が、どこかで脳をくすぐってくる。
しかしその正体は杳として知れない。
仕方なくインデックスは天板の上の蜜柑に手を伸ばし、器用に皮を剥いて頬張ろうとする。
その時だった。


「君と奴は、付き合ってないのかい?」

「ぶ!? ん、けほ、かほっ!!」

「その様子だとまだのようだね。それは好都合」

「こ、好都合……? んぐっ、こほ」


こたつの向こうから投げ入れられたのは特大の爆弾だった。
派手にむせたインデックスに特段感情をあらわにするでもなく、ステイルは無表情に「好都合だ」と喜んだ。
その意味するところを計りかねているところに、



「インデックス、僕は君が好きだった。そして、今なお君が好きだ」



そして時間軸は冒頭に戻る。
940 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:07:51.99 ID:msTuC8NO0

困ったことになった。
必死で逃げ道を探り探り、まずはインデックスが声を上げる。


「あなたが好きなのは、“前”の私じゃないの……?」

「君とあの子をまったく、一%たりとも重ねていない、とまでは言いきれない。それは認める。なにせ僕の初恋の子と君は、同じ顔をしているんだから」

「だったら」

「しかしこれは、熟考に熟考を重ねた末の結論だ。僕は“君が”好きだ。一人の男として君を守りたい」


衝動的にインデックスは、ヴェールの上から頭を掻き毟った。
そんなことを言われても、


「そんなことを言われても困る。私が好きなのは上条当麻ただ一人だ、他の男なんて眼中にない。だからあなたには興味がない。気持ち悪い、もう私に付きまとわないで。…………嫌なら嫌と、はっきり言ってくれればいい。それならば僕は、この先二度と君の視界には入らないと誓う」


ステイルの右手が口許に運ばれ、立てられた人差し指と中指が空を切る。
その様を振り仰いでインデックスは、ようやく違和感の正体に気が付いた。

今日の彼は、煙草を吸っていない。
941 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:09:28.00 ID:msTuC8NO0

「逆に言えば、そのくらい明確な拒絶の言葉をもらえなければ、僕は一縷の希望を抱いてしまわずにはいられない、というわけだ」


忙しなく唇の前の空間を行き来する指先は、よく見ればかすかに震えている。
その小さなわななきを目の当たりにして、インデックスは急速に落ち着きを取り戻した。
同時に現実を受け入れるべく頭脳が正常な回転を始める。


――――ステイル=マグヌスが、自分を好いている。


「……迷惑だとはわかっていた。君じゃない君を好きだった男の告白など、君の重荷にしかならないだろうと、そう思っていた時期もあった……いや、今この瞬間だって、二割ぐらいはそう思ってる自分がいるかな」


慌ててインデックスは頬に手をやった。
偽ることのない本心が、表情に透けて出てしまっていたのだろうか。
そうとしか思えないようなステイルの述懐だった。

インデックスは苦しむ弱者に平等に手を伸ばす。
たとえ相手が顔も名前も知らぬどこかの誰かさんだろうと手を伸ばす。
平等に、公平に、神聖に――――例外がいるとすればこの世でただ一人、インデックスのヒーローだけである。
つまりインデックスにとってステイル=マグヌスとは、助けを求められれば力を貸すことにやぶさかではない、その他大勢の一人でしかあり得ない。
なにがあっても傷付いてほしくない、インデックスにとっての唯一の人ではない。

だから、インデックスはステイルの好意には応えられない。


「…………わた、しは」

「だけど、僕はもう決めたんだ。利己的になる、自己中心的になってやるってね」


躊躇いがちに告げようとした聖女の琴線を、何気ない一言がくすぐった。
942 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:10:45.11 ID:msTuC8NO0

「利己的って……そんなのおかしいんだよ。す、好きな人に好きって告白するのは、人としての、正しい行いかも」

「それがたとえ、不貞じみたものであっても?」

「不貞、って! わ、私は結婚なんてしてないし、そもそも結婚できないし」

「だってそうだろう? 僕の行いを客観視すればいっそ明らかだ。好きな女の子を救えなかった惨めな男が、その子を救ってくれた恩人である男から、こともあろうに、恥知らずにも略奪愛を狙っている。これはそういう類の話だ」


確かに、言葉にしてしまえばそういうことになる。
これまで自分に一歩引いた態度で接してきたのは、“それ”が理由だった。
そう仮定すれば色々な辻褄が合う。


「だったら、なんで今日は……?」


インデックスの疑問はそこに尽きた。
一年以上も散々素っ気ない態度に終始しておきながら、なぜそれを今になって翻すのか。
インデックスの問いかけに対し、ステイルは徐に視線を窓の外の寒空に流す。
そして横顔を向けたまま、決然と口を開いた。




「君が、欲しくなった」




943 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:12:43.96 ID:msTuC8NO0

パクパク、と金魚が餌をついばむような音が耳の近くで鳴っている。
自分の口が開閉する音だ、とインデックスが悟るのにしばらくかかった。


「遠くから見ているだけでは我慢できなくなった。君の心の平穏と僕の内側の欲望を秤にかけて、僕は手前勝手にも我欲を取った。そう解釈してくれて構わない」


相も変わらず恬淡とした口調。
表面に熱の伝わってこない抑揚のなさ。
裏腹に、心臓の奥で脈打っていることを言の葉に乗せて如実に報せてくる、深い深い愛の火照り。
トンデモないことを言っているという自覚は、果たしてこの男にあるのだろうか。


「……すまない、少しの間だから、立ってくれるかな」


意味ある単語を発話することさえできず、ああ、うう、と呻きながらインデックスは、こたつから脚を引き抜いた。
ステイルはカチコチになって立ち尽くすインデックスのすぐそばまで歩み寄ると、


「失礼」

「ひゃん!?」


恭しく手のひらをとって膝を付いた。
その姿はまさしく、女の子の頭の中の絵空事にしか登場しない、主君に忠誠を誓う騎士さながらだった。
そんなありきたりな感慨で頭を満たすので精一杯だった。
944 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:13:53.56 ID:msTuC8NO0




「君がたとえすべてを忘れてしまっていても」




「僕の為すべきはなにひとつ変わらない」




「僕はこれからも、なにひとつ忘れずに」




「君のために、君のためだけに――――」




945 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:15:49.30 ID:msTuC8NO0

「――――ここから先は、一方的に捧げるには重すぎる十字架だね。いつか君を上条当麻から奪えたのなら、その時告げることにするかな」


かち合う視線の角度が、再び上下逆転した。
つい先ほどまで真摯に己を見上げてきた紅い瞳は、すくと立ち上がった巨体のてっぺんからこちらを見下ろしている。
ただその色が、温度が、うって変わって途方もなく優しいものに見えてしまって、インデックスはわれ知らず目を伏せていた。


「では、今日のところは失礼するよ」


言われて、慌てて壁時計に目線をやった。
上条が退出してから、十分どころか五分も経っていない。
信じられないほど長い五分だった、とインデックスはぼんやり思った。
その間にもステイルは、未練はないとばかりに躊躇なくインデックスに背を向けて帰り支度を整えている。
あれよあれよという間に彼は玄関のドアノブに手を掛けていた。


「僕は急がない。待つのは慣れているからね。僕を突っぱねるのか、“候補”の末席にでも加えてくれるのか。君の思うまま、後悔のないように選択してくれ」


最後の瞬間までステイルは、なんやかんやと言いながらインデックスの意思を尊重する言葉を残した。
その態度が逆にずるい、とそう思わせた。

あたたかい慮りと優しさを覗かされて、インデックスという少女がほだされないはずがない。
ステイルは自分のそんな性質を承知の上で、自分を迷わせる言葉を選んでいたのではないか。
相手の自由意思を尊重する精神というものは往々にして、下手な強制よりも相手の思考を制限するものである。
946 :当方に迎撃の用意なし [saga]:2012/02/02(木) 18:17:40.15 ID:msTuC8NO0

「……卑怯者」


二度三度、息を大きく吸って吐いて、自分に向かって確かめる。
決まっている。
決まりきっている。
自分が好きなのは上条当麻だ。
ステイル=マグヌスは自分にとってどうでもいい人間にカテゴリーされる、はずだ。
はずなのに、どうして――――


「自覚はあるよ」


どうしてこんなにも、頬が、胸が、熱くて仕方がないのだろう。




狭苦しい学生寮の一室に静寂が帰ってきた。
インデックスはステイルが消えたドアとは真逆の、ベランダに繋がる引き窓に手を掛ける。
上条が帰ってくる前に、一刻も早く頭を冷やしたかった。
倒れるようにベランダに滑りこむと、心地よい冷気に身を委ねながら、空を悠々と泳ぐ白雲をなんとなしに眺める。
視線の先には空の青を薄く薄く透かした、広くたなびく絹雲の群れ。


(……あ。あのかたち、たばこの煙みたい)


無意識の思索が意味するところにインデックスが気が付くのは、背後から家主の帰宅を告げる声が掛けられた後のことだった。


――――END
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/02(木) 18:19:21.02 ID:msTuC8NO0

誰だこの攻めイル
ホントなんていうかすいませんでした
でもステイルちゃんはこれぐらいしたってバチは当たらないと思うのですよ
でも本人はバチ当たりとか分不相応とか考えてるに違いありません
厨二病もいいところですね
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/02(木) 18:52:22.01 ID:Q2lRPwjao

なんかインデックスが乙女ちっくで新鮮ww
まあ多分原作のステイルにはできない芸当だよなww
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 19:54:12.44 ID:d31OTpXDO
ステイル吹っ切れちまったのか
ガン攻めも良いと思ったわ、乙
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/02(木) 21:20:47.70 ID:ks20shlgo
これはいいな。ヘタれてないステイルはもっと多くていい
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/02(木) 21:36:30.01 ID:rpS+KkfGo
純粋に、その情熱的にまっすぐな告白にきゅんと来た・・・
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/02(木) 21:42:51.30 ID:1PsJxa0Go
でも、あいつの魅力はそのヘタレっぷりにあるのも事実
なんだこのジレンマ、報われてほしいのに!

とは言え乙
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 21:56:24.92 ID:i3CxDvp50
愛するがゆえに、見守る愛もある
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/02(木) 22:27:44.78 ID:YcKt+Vtf0
>>950
次スレよろ
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/02(木) 23:01:45.37 ID:ek7DlMEeo
次スレ立てようか?
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/03(金) 00:14:25.00 ID:BnuNAbBNo
>>950だけど、ゴメン全然気づいてなかった
立てたことないから、できたら他の人が立ててくれるとありがたい
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 01:28:26.59 ID:xO3kU/K1o
このステイルかっこいいな
2巻からの積み重ねによってヘタレキャラ定着してるけど
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 02:16:10.10 ID:28efjyhto
やっべーステイル△
ステイルがかっこいいSS読みたくなってきた
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/02/03(金) 15:01:58.82 ID:s2hRPBZAO
927の信長の野望と禁書目録のコラボレーションの奴、注文した『兵庫の城』が届き次第書き始めます!
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/03(金) 17:03:13.99 ID:AqPmXADzo
次スレ立ててくるわ
初めてのスレ立てだからミスったらごめんな

「これからスレを立てる人へ」の4行目後半は仕様かわったから削除していいよな?
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/03(金) 17:13:01.16 ID:AqPmXADzo
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-36冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328256460/

ごめん、テンプレ貼りちょっとミスった
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/03(金) 18:58:39.87 ID:hd9l44T00
ちくしょうなんなんだよお前ら
ステイルは元からかっこいいよ、言うほどヘタレてないよ
ただヘタ錬戦とか歩く18禁戦であんまり役に立ってないだけだよ!

あ、あと>>961
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 21:43:44.71 ID:c3+4d7wBo
夕焼け小焼けの竹蜻蛉
964 :小ネタ 鬼ごっこ [sage saga]:2012/02/04(土) 06:21:10.33 ID:NsRc4mkw0

2/3(金)

上条「鬼はー外……よし、ベランダはこんなもんか」

上条「次は玄関っと」

上条「どうか不幸よ、鬼と共に出て行ってくれ」

ガチャ

上条「鬼はー外……み、御坂?」

御坂「ほぉ、アンタが困っているだろうから!恵方巻きを持って来たのに“鬼”呼ばわりねぇ」ビリビリ

上条「あの御坂さん?これはですね」

御坂「わかったわ、アンタを心配した私が馬鹿だったって……とりあえず、これでも食らえーーー」ドッシャ-ン

上条「危ないだろ死んだ…ら」

御坂「そうね、鬼ごっこしましょう“死んだら負け”ね」ニコ

上条「ふ、不幸だあああああああああああ」
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 08:19:09.95 ID:ZWpbHnp6o
豆でレールガンって撃てるの?
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 08:32:35.07 ID:FZl4ywT3o
豆の強度が足りない、多分爆ぜる
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/02/04(土) 09:27:45.96 ID:FyA5/l7AO
1レス


美琴「節分、かぁ」

初春「鬼はー外、福はー内」

黒子「ではお姉様のお豆を…グヘヘ」

美琴「豆の強度じゃ途中で破裂するし…いやむしろ」ブツブツ

佐天「御坂さん?」


美琴「ショットガンよ!」


黒子「は?」

美琴「射程は落ちるけど点の貫通力より面の破壊力よ!」

初春「寄生獣ですねわかります」

佐天(初春がそのツッコミ!?)

美琴「だったら大量の豆をブチ抜いて流星拳とか…」

黒子「お姉様節分は必殺技を考える日ではありませんのよ」

佐天「必殺技、かぁ」

初春「佐天さん新しい能力に目覚めないでください」

美琴「節分キター!」

黒子「レールガンステイツですの」

初春「でも鬼は誰がやるんですか?」

佐天「それは…」

黒子「一人いますの」


美琴「ミサカー超電磁ショットガーン!」ズドン!

黒子「鬼は外ですの類人猿めぇぇ!」

初春「鬼はー外ー」

佐天「初春の頭から豆が…いや私の勝手な想像でみんなを混乱させたくない(鬼はー外ー)」

上条(鬼役)「一人建前と本音が逆ですがなんだこの命の危険を感じる豆まきは不幸だー!」
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/02/04(土) 09:28:42.80 ID:FyA5/l7AO
以上です
色々混ぜた反省はしてない
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/04(土) 21:59:34.65 ID:95jknnaq0
今年の節分は豆をまかずに終えてしまったなぁ
とにかく乙

埋めがわりに>>946の続きを10レスほど落としていきますよ
相変わらずステイルが誰コレ珍百景状態なのでそのへん注意
970 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:01:32.66 ID:95jknnaq0

学園都市第七学区、とある学生寮からそう遠くない路上。
上条当麻は手ごろなベンチに腰掛けて、なんとなしに空を泳ぐ白雲をぼうっと眺めていた。


(……そろそろ十分たったかな)


上条はダウンのポケットから携帯電話を取り出して時間を確かめる。
急な来訪者とインデックスの対話の時間を邪魔するまいと、自室を足早に去ってから九分が経過していた。
軽く伸びをして立ち上がると、慣れ親しんだ家路につくべく腰を上げる。


「やあ」


その時、素っ気ない低い声が上条の耳に届いた。
やけに高所から聞こえた声音の発生源に目をやる。
するとそこには案の定、ステイル=マグヌスが無表情で佇んでいた。


「もういいのか?」

「ああ、インデックスとの用事はもう済んだ。しかしせっかく学園都市くんだりまで飛んで来たんだ、ついでに君とも話そうと思ってね」

「……なんか、今日のお前気持ち悪いぞ」

「僕は君の顔を視界に入れるたびに気を悪くしてるがね」


横柄な憎まれ口に、上条は内心安堵した。
柄にもなく友好的な態度をとってきて何事かと勘繰ってしまったが、なんというか、やはりステイルはステイルだった。
971 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:02:34.58 ID:95jknnaq0

「へいへい。で、俺に話ってなんだ?」


これでいい、そう思った。
いつかステイル自身が言ったように、ステイル=マグヌスと上条当麻の関係とは“こう”あるべきだ。
自分がステイルと、たとえば高校のクラスメイトとするような馬鹿な猥談で盛り上がるようなことなど起こってはなら


「君の好きな子、誰だい」

「ぶ!? ん、げほ、がほっ!!」


むせた。
それはもう、盛大にむせた。
口になにか含んでいたわけでもないのに、喉に言い知れぬ異物感が走った。


「リアクションまでそっくりでいやがる。実に腹立たしいね」

「んぐっ、ごほっ! なんだお前、藪から棒に!?」

「いいから答えろ」

「……好みのタイプは寮の管理人的な包容力あるおねーさん、尊敬する女性は特に無し。これでいいかよ」

「ああ、いいよそれで。僕にとっては大変耳寄りな情報だ」
972 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:03:37.11 ID:95jknnaq0

「……? さっきからなんなんだよ? だいたい、そういうお前の方はどうなんだって。変わってないのか、好きなタイプは聖女マルタで尊敬する女性はエリザ」

「Index-Librorum-Prohibitorum」

「は?」

「僕の好きな女の子の名前だ」

「へ……え? あ、ええ?」

「インデックス=ライブロラム=プロヒビットラム」

「わざわざカタカナ発音で言い直すな! 聞き取れなかったわけじゃねーよ!!」


衝動的に頭をガシガシと掻き毟る。
なんだこの状況。
というか、今の発言の意味するところを考察するに――――


「っていうかなに!? お前、そこまで吹っ切っちゃったの!?」

「悪いか」

「いや、別に悪かねぇけど……」


本当に、なんだこの状況。
誰だこの一見ステイルのように見えなくもない赤髪長身真っ黒神父は。
ステイル=マグヌスという少年は、ちょっと色恋話でからかっただけですぐに赤面してしまうシャイボーイではなかったのか。
973 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:04:48.26 ID:95jknnaq0

上条が悶々と受け入れがたい現実に頭を抱えているところに、ステイルがさらに声を掛けてきた。


「どう思う?」

「んあ、え? な、なにがでせう?」

「仮に、だ。僕があの子に告白して、あの子もそれを受け入れてくれて、めでたく付き合うことになって、ロンドンなりに連れて帰るから、よしよし今までありがとうもう君はお役御免だよ、なんてことになってしまったら」

「なっ!」

「そんな事態を想像してみろ、どう思う?」


上条は先刻とはまた別の意味で頭を抱える羽目になった。
正直に言って、考えたこともないケースだった。
否、考えたくもない事態である、と言った方が正確かもしれない。
つまり、それは。


「…………お断り、だな」

「へえ」

「俺にとってあいつは、そばにいてくれなくちゃ自分の存在が成り立たない、酸素みたいなもんなんだ」

「なかなかに情熱的かつ、僕に対しても挑戦的なお言葉だね」
974 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:06:23.35 ID:95jknnaq0

「俺はあいつを、インデックスを一番近くで守りたい。あいつが傷付くようなことだけは、耐えられそうにない」


ただ残念なことに上条は、彼女の存在にそそられる庇護欲が果たして、等号で男女の愛と結び付くものなのかについては100%の自信を持てなかった。
そもそも上条は、男女の愛とはいかなるものなのか知らないし、“覚えていない”のだから。
それは目の前の、図体ばかりでかくてガキっぽい魔術師とて変わらないだろうと、そう思っていたのに。


「つまり、彼女を愛していると」

「そこまでは言ってねえだろ!?」

「そうかい、ちなみに僕は彼女を愛しているがね」

「……なんか、今日のお前には勝てる気がしねえ」


思っていたのに、このザマである。
いったい如何様な心境の変化があったのかは窺い知れない。
だが、ステイルの中で劇的な意識革命が起こったのだ、ということだけはもはや疑いようがなかった。


「心配しなくても、現状のアドバンテージは圧倒的に君がとっているよ。インデックスにとって、“男”とは君一人のみを指す言葉だ。彼女は君に絶大な、という言葉ですら生ぬるいほどの信頼と好意を寄せている」

「お、おう。本当にどうしたんだよお前」

「それがたとえ“君ではない君”の行いの延長上にあるものだとしても、それでも彼女は君が好きだ」


上条は束の間黙りこくる。
ベツレヘムの星における上条とインデックスの対話を、ステイルが漏れ聞いていたとしても不思議はなかった。


「僕が、インデックスの記憶の有無にかかわらず、彼女を好いているのと同様にね」
975 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:08:07.75 ID:95jknnaq0

「あいつがどう思ってるのか、ってのはこの際問題じゃねえよ」


しばらくの沈黙ののち、上条は一定の結論を見出して口を開いた。


「俺はさ、結局この期に及んでまで、あいつを女の子として好きなのかどうか、ってのがわからないんだ。一番大事な、自分の気持ちが理解できてない」

「ふむ。何を言っても己に跳ね返ってきそうだから、ノーコメントとさせてもらうよ」

「お前のはただのツンデレだろ……とにかく。俺自身がインデックスに向ける感情に整理をつけない限りは、あいつがどんな結論を出そうが、俺はお前に勝ったことにならない」

「なにひとつ事が動いていないうちから勝手に勝った気にはならないでほしいな。僕は君に、大真面目に勝つ腹積もりでいるんだからね……ま、張り合いがありそうでよかったよ」


ステイルは上条の決意を耳にしてなお余裕を崩さず、大きな肩を小さくすくめた。
右手が口許に運ばれたかと思えば、一瞬停止した指先が落ち着きなさげに唇の上を滑る。
姿を一目見た時からなにかおかしい気はしていたが、そういえば今日のステイルはシケモクをふかしていない。


「どのみち最終的な選択権は彼女の側にこそあって、このままいけば彼女は君を選ぶだろう」


端を軽く吊りあげた口腔から次に吐き出されたのは、煙ではなく強気で果敢な宣戦布告文だった。


「…………このままいけば、ね」
976 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:10:30.72 ID:95jknnaq0

かすかに背筋に怖気が走った。
ステイル=マグヌスという少年の中で、長年燻っていた何かに火が付いてしまったのだ、と上条は感じた。
燃やそうと思っても燃やしきれなかった誓いの残滓が熱を取り戻し、いま再び少年を突き動かしている。


「インデックスが、いや君たちが浸かっていた、ぬるま湯のような日常を掻き回してしまったことは………………すまない、とは思っている」


熾火のような小さな灯はやがて燃え広がり、押しとどめようもない大火となる。
そしていつか、上条とインデックスを包んでいた穏やかな日々を焼き尽くすのだろう。
誰よりも――という言い方には語弊があってほしいと上条は願うが――インデックスの身の幸福を願うステイルとしては、決して手放しに喜べる事態ではないはずだ。

しかしもう止まらない。
車輪は勢いを付けて押し出され、坂道を転がり落ち始めた。
もう誰にも、加速を深める一方の輪を止めることはできないし、行く末を推し測ることもできはしない。
インデックスがどう結論を下したところで上条と彼女にかつてのような、恋だの愛だのといった事情を絡めない日常は、もう戻ってはこないのだから。


「いいや。よかったんだよ、これで」


だが上条は、利己心に走ったのだと自嘲気味に笑うステイルに対して、力強く頷いて見せた。


「なんとなく、俺とあいつはずっと一緒にいて、なんとなく、一生そのままなんだと思ってた。でもさ、何かしらの変化は、きっかけは必要だったんだ」


少年と少女が大人になっていく上で、これはきっと避けられない、避けてはいけない壁だったのだろう。
そう、自分とステイルを納得させながら、上条は曖昧に笑った。
977 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:13:19.61 ID:95jknnaq0

「まあなんだ。結局のところ、僕に態勢を立て直すだけの暇を与えてしまった、君たち二人が悪いんだよね。だからそんなに僕が気に病むこともないんだろうな。うん、スッキリしたよ」

「自分で言うか。一言多いヤローだな、相変わらず」

「いずれにせよ、僕はただ待つだけだ。 君たち二人の感情に整理がついて、それで僕はようやっとこの勝負のスタートラインに立てる」

「勝負、か」

「ああ、勝負だ。僕が、君から、彼女の心を奪う。火とは侵略の象徴でもあることを忘れてくれるなよ」


刺すような牽制の応酬をきっかけに、二人は互いの背後に向けて一歩脚を踏みだした。
すれ違う背中と背中。
固い絆で結ばれた戦友などでは間違ってもあり得ない二人の少年は、今日この時から明確に敵同士となる。

交差する瞬間に一瞥したステイルの表情は、やはり不敵に口の端を吊りあげたままだった。
男の眼をしている、上条はそう思った。
自分も今、あんな眼をしているのだろうか。
頬が緩むのを感じながら、そうも考えた。

やはりそうだ。
上条当麻とステイル=マグヌスの関係とはこうあるべきだ。
交わし交わされる視線の色は、友誼ではなく敵意に染まっているべきだ。


「じゃあな」


振り向かずにヒラヒラと手を振って、上条は守りたい人の待つ我が家目指して歩みを始める。
ゼロからの仕切り直しは、なにもステイルに限った話ではない。
ドアを開けて「ただいま」と声を上げれば、そこが自分とインデックスにとっての新たなスタートラインとなる。


(俺も覚悟を決めなきゃな)


小さいが確かな決意を一つ嚥下して、上条は蒼穹を行く絹雲を、もう一度だけ仰いだ。
978 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:15:22.19 ID:95jknnaq0








「ああちなみに、ロンドンや学園都市には君に好意を寄せる女性がよりどりみどり、多士済々だからそのあたりを考慮に入れて思い悩んで、あわよくば彼女らに浮気なんてしてくれると僕としては非常に都合がいい」

「!?」

「なんなら具体的に個人名も挙げようか」

「デタラメ言うんじゃねえ! 俺にそんな優良フラグが降って湧いてくるわけないだろ!」

「オーケー。その言葉、そっくりそのまま彼女らに伝えておくよ。昼夜問わず人気のない通りにはくれぐれも注意することだね」

「いろいろとえげつねえなお前!」

「当然だ。魔術師相手に正々堂々の戦いなど期待するものじゃない」

「くそ、お前がそうくるならこっちにだって考えがあんぞ! 小萌先生とバードウェイ妹のこと、インデックスに仔細バッチリ教えちゃうからな!」

「おい待て貴様どこからそれを嗅ぎつけた」

「土」

「御門ぉぉーーーーっっっ!!」


――――END
979 :当方は迎撃の準備中 [saga]:2012/02/04(土) 22:16:47.72 ID:95jknnaq0

まあ、ステイルがここまでやっても勝つのはきっと上条さんでしょう
つまり何が言いたかったかというとですね
上イン派の方もたまにはステイルちゃんのことを思い出してあげてほしい、ということなのですよ
あとついでに、姫神ちゃんのことも時々でいいから思い出してあげてください
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/02/04(土) 22:22:04.22 ID:FyA5/l7AO
乙!
無念、スタートラインにすらたどり着けないアウレオルスの事も思い出して欲しい
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 22:57:52.25 ID:qtpv1SkQo
乙乙
やだ、ただでさえいとしいステイルがもっと愛しくなってしまった
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 23:00:20.28 ID:vBaFrmpgo

「当方に白旗の備えあり」にも期待
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 23:03:04.27 ID:CFUZB8J7o


科学サイド組の「最高のタイミングで横合いから殴りつける」はまだですか
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 23:05:54.95 ID:l2fi5SZC0
まさか上条さんも受けて立つ構えとは思わなんだ
何かこんな三人の関係はすごく新鮮だったわ
超乙!
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/04(土) 23:06:36.51 ID:LaFDeQMgo
乙っす
まぁでも上条←→インデックス間もひよこの刷り込み現象に近い状態だし、大人になると破綻するかもしれないかも
ステイルが勝ったとして、そのときは神父やめるのかな
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 23:10:12.25 ID:FZl4ywT3o
>>983
逆襲フラグじゃねーか
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 23:14:40.54 ID:335maesV0


>>985
それならインデックスもシスター止めないとダメだろ
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/05(日) 00:00:04.41 ID:Wkb7BeAHo
1レス投下 起承転結などない


御坂「……ねえ、これどういうことかな?」

上条「いや、ですからね。これは浜面くんからの預かりものでございまして上条さんの性癖とは全く関係がないのでございますのよ?」セーザ デ アシシビレル

御坂「でも、栞がわりに挟まってたレシート。昨日の日付なんだけど。昨日アンタ浜面さんとは会ってないわよね?
   それにレシートの品名が本代になってて値段が丁度この本と同じなのはなんで?」

上条「……ぐ、偶然じゃないかと上条さんは思うのですよ? 昨日たまたま参考書を購入いたしましたので」

御坂「目を外らしながら言っても全然説得力ないんだけど。大体その参考書どこにあるのよ?」

上条「…………」

御坂「それに挟まってた毛が黒いのよね。浜面さん茶髪でしょ。不良っぽい感じで」

上条「…………」

御坂「…………」ジー

上条「ああ、はいはい! 確かに昨日この本買いました! 買って読みました!」

御坂「そう。『お姉さんのバニースーツ 今夜は寝かさないゾ☆』、定価1890円を買ったんだ。
   へぇ。なにこれ当てつけ? 低脂肪乳には価値がないってか、ああん?」

上条「いや、そんなことはなくてですね――あのぉ、美琴たん? 目がマジギレっぽいんですけど?」

御坂「そうかぁ。当麻年上のお姉さん系が好みだもんねぇ。そんでもっておっぱい強調しまくりのバニースーツかぁ。
   どう考えても私への当てつけよねぇ? オイコラ、言い残すことはあるんかい」

上条「違うんですよ!? 確かに興味はありました。はい、認めますけどでも美琴たんに何か含むものがあるとかそういうわけじゃなくってですね。
   言うなれば健全な男子高校生としての興味がちょろーっと漏れちゃったっていうか」ブッチャケ ハマヅラセンセイ ニ エイキョウ サレタ

御坂「そっかー。ごめんねー。興味引けない体型でさぁ。ママの遺伝子継いでるはずなのにちっぱいで」アオスジ ピクピク

上条「そんなことありませんのことよ!?
   ただ、流石に中学生に欲情しちゃうと上条さんめちゃくちゃ鬼畜だから認識しないように頑張ってるだけです」アセ ダラダラ

御坂「…………欲情したじゃない。私がインタビュー受けた雑誌でその、オナニーしたじゃない。
   顔写真見ながらその、してたじゃない…………」カオ マッカ

上条「いや! だから! もうそんなことはないようにとですね!」ベツノ イミデ アセ ダラダラ

御坂「……そういえば、あの時は下の毛、が、はさまってたのよね……」カオ マッカッカ

上条「そんなこと思い出さなくていいから! いいから本のお話!」カオ マッカッカッカ

御坂「そうよ! 大体、こんなもの買わなくったって、その、私がいるじゃないの!
   下着とかいくらでもあげるからさ!」カオ プシュー
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/05(日) 02:13:55.18 ID:c1s0s8Yno
わっふるわっふる
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 07:40:21.31 ID:MpLMWww4o

美琴たんかわゆす
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/02/05(日) 16:22:54.10 ID:1317MDIAO
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禁書「とうま、これなんて読むの?」

つ 通行止め

上条「つうこうどめ、って読むんだ」

禁書「レータオーダーじゃあないんだね、これは?」

つ 通行禁止

上条「つうこうきんし、って読むんだ」

禁書「レータインオーじゃないんだね」

上条「さっきからなんの話だインデックス?」

禁書「うん、カップリングの隠語を工事現場でよく見かけるから気になったんだよ」

上条「…あのなインデックス、それは」

上条(ん?通行止めは一方通行と打ち止めなのはともかく通行禁止ってなんだ?)

禁書「とうま?」

上条(通行禁止って事は一方通行と禁書目録と打ち止め…つまり3P!?)

上条「インデックス、ちょっと出かけてくる」

ピンポーン

一方「ンだァ?誰ですかァ?」

上条「このロリコンがぁ!そげぶ!」

一方「ぐはァ!?…オーケー第3ラウンド開始だ三下ァァァァァァァァ!!」



禁書「なんかとうまがまた入院しそうな気がしたんだよ、保険証と着替えの用意しないと」
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/02/05(日) 16:23:50.08 ID:1317MDIAO
以上です
意外と幻想禁書って聞かないですよね
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/05(日) 16:27:04.34 ID:xJEvJKQGo
上条さん理不尽wwwwww
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 16:30:14.71 ID:bAsYRSoDo
殺し殺しでブラッドブレイカー!
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/02/05(日) 17:25:26.91 ID:7C/1nQJAO
インデックスさん手際良過ぎwwwwwww
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/02/05(日) 17:33:06.12 ID:Qk4X8GjAO
慣れとは恐ろしいなww乙
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/05(日) 18:43:40.21 ID:0W469+wAO
>>994
姫上と書いてひめがみ
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 19:22:49.36 ID:nCC1bjzu0
ほとんどのカプ名は定着してるしな
未だにどっちかよく分からんのは一方座標、座標通行くらいなもんでしょ
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 20:17:23.89 ID:bAsYRSoDo
1000なら地球が平和に
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/05(日) 20:19:25.73 ID:QzK/foqko
1000なら次スレは盲点だったカプが生まれる
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 _,,..i'"':,  @    @   @
|\`、: i'、   @   @
.\\`_',..-i @   @ @
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bb @ 2012/02/05(日) 20:01:02.36 ID:sS+0R3jy0
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【安価】Mっ子育てる【メール】 @ 2012/02/05(日) 19:58:36.17 ID:msIEws5a0
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ここだけ魔王の城 コンマ00で魔王様に怒られる @ 2012/02/05(日) 19:33:32.35 ID:NwYcdKF/o
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【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】 @ 2012/02/05(日) 19:23:40.40 ID:+rcoKxog0
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男「安価でいつもより大胆にっっつつぅぅうう!」 @ 2012/02/05(日) 19:10:57.47 ID:2xiPmkSIO
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食蜂「ゲームならぁ恋愛できるかもぉ」縦ロール「…」 @ 2012/02/05(日) 18:46:58.27 ID:uIw3S3cAO
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男「安価と運で冒険してみよう」 @ 2012/02/05(日) 17:56:44.75 ID:Om4rN9pDO
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女装しようぜ! @ 2012/02/05(日) 17:02:49.55 ID:8vvyYsRQo
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