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打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :不器用な人たち [saga]:2012/04/02(月) 23:53:42.43 ID:kSp3zOv30


男はただ少女が側に居てくれればそれで良かった。

少女は男の隣に立つに相応しい自分になりたかった。

男は少女が幸せであれば他の何を敵に回そうとも構わなかった。

女は少女と男が笑い合う未来を見られればそれでいいと思っていた。




それぞれが小さな小さな願いを胸に抱きながら、それを叶え様としていただけなのに、どうしてこうなってしまうのだろうか。
神というものがいるのだとすれば、それは余程意地が悪いのだろうか。
それとも幸福を迎えるための試練なのであろうか。





そンな訳ねェだろうとある男は吐き捨てる。




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僕の記憶が全て消えても生まれ変わったらまた君を探す @ 2024/05/18(土) 22:27:06.84 ID:7xX40cGt0
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グレみんと快楽の座 @ 2024/05/17(金) 22:24:15.47 ID:DUS3Z54Xo
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【習作】安価コンマでワンピース @ 2024/05/16(木) 21:19:27.48 ID:QUcgFIEu0
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テンリュデネ・ゾー @ 2024/05/14(火) 20:47:34.15 ID:aewHWgbao
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薬師とか錬金術とか、田舎とか @ 2024/05/13(月) 23:03:05.43 ID:nAT+1SmNo
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【安価】刃牙の世界で美少女が活躍するようです @ 2024/05/12(日) 21:23:05.29 ID:vRdDvVa7o
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I'll never be complete without you. @ 2024/05/11(土) 21:32:24.15 ID:u/oaqw4e0
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テオノーマルさんの集い @ 2024/05/11(土) 17:52:36.77 ID:EjZidX+r0
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2 :砕けた心 [saga]:2012/04/02(月) 23:54:32.55 ID:kSp3zOv30


神などというものがいるのだとしても、きっとどうでもいいのだ。


どうでもいいから無慈悲にも無関心にも無神経にもなれる。


そういうものだと、男は嗤う。




男には信念があった。

茨の道だと、わかっていた。

険しい道だと、わかっていた。

苛烈な道だと、わかっていた。

それでも突き進もうとした。

厳しき道のりを歩くことこそに矜持があると信じていた。

しかし、男の信念は揺らぐ。

自分よりも遥かな高みに立つ友を前にして。

己の矮小な欲望を否定することもできずに自分の浅ましさを突きつけられて男は揺らいだ。

自分の中の譲れない信念が揺らいでしまった時、男は惑った。

何処へ向かえばいいのだろうか。

何処へ向かうべきなのであろうか。

何処でそもそも始まったのだろうか。

答えを取り戻そうとして、男は遂に砕け散った。



3 :闇に沈む第一位 [!nasu_res]:2012/04/02(月) 23:56:50.86 ID:kSp3zOv30




 ―――― 訳のわからねェもンに呑みこまれちまったみてェだな。



     いいさ、どうでも。

 

         俺にはもう信じるべきものは何も無い。


    

     このままくたばっちまっても構いやしねェ…… ――――





4 :未練 [!orz_res]:2012/04/02(月) 23:59:27.38 ID:kSp3zOv30

俺はただのロリ顔好き。


ロリっぽければホイホイ引っ掛かるだけのくだらない男。


何処にでもいるちょっとアヘったロリ顔が好きなだけの何処にでもいる男の子ォ……


















あァ…チクショウ、やっぱり黒夜の腋ペロッときゃ良かったぜ……


ペロるといやァバードウェイの黒ストがどンだけムレてるのかも興味深かっ…やべェ意識が遠のく…





クソッタレ……


5 :登場人物紹介 [saga]:2012/04/03(火) 00:01:09.78 ID:5Uxfs4we0



一方通行:パッツンでちっぱいが好き。腋の綺麗な子も好き。黒スト破りプレイをするのが夢。養父のせいで基本老け顔嫌い。あざといと文句を言いながら日曜日はピースに釘付け。


上条さん:ナイスガイにしてタフガイ。奥さんに三行半突きつけられて追いかけてきた。


インちゃん:旦那に三行半を叩き付けて伊勢●宮なう。呼び出したのはシシガミ様みたいだけど違います。


同志神裂:そろそろ年齢的にキッツいと思ってる。何がとは言わないけど。


ステイル:学園都市第一位相手に二連勝中。実はロリババァとかにモテる。


バードウェイ:悪徳ロリータ。ストッキングの下はTバック。だといいな。


雌豚:荒れるの覚悟だったけど大丈夫だったので安心した。このお話の中で一番一方通行に胸触られたりスキンシップが多い。でも打撃はもっと多い。


打ち止め(小盛り):一番ピュアな子。嘗ての自分と同じく片想いするみさきちに恋する乙女レーダーが反応。シンパシーを感じる。美琴さん、そのレーダー故障してます。


黒夜ちゃん:シリアスに入って出番無し。でも可愛い。義手をつけるアタッチメントの穴が性感帯というのは秘密。ベスト腋スト。


打ち止め(大):今となってはスレタイ詐欺の片棒を担ぐハメになってしまって申し訳ないと思っている。


番外個体:一方通行への恋愛感情は無い。兄貴と父親の間みたいな、そういう感じ。出番については触れないで。


6 :2すれ目です。 [saga]:2012/04/03(火) 00:03:28.63 ID:5Uxfs4we0
以上で投下を終えます。
タイトルの通り、終わりきれそうになかったので次スレ立てました。
そんなに長くならない予定です。
それではよろしくお願い致します。



以下が前スレです↓

打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326210572/

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:10:20.41 ID:Mhtl4GyDO
外付け乙
一方さんが相変わらず最低で安心した(誉め言葉)
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:21:54.59 ID:/weV51eXo
おい

>>雌豚

おい

もっとやっとください

新スレ乙
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:58:36.66 ID:h4Xke5uKo


雌豚調教シーンをねっぷりたっぷり書いてください
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:01:39.90 ID:ct+hbVino


賢者タイム<ヘヴンキャンセラー>の紹介はないのか
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:10:26.04 ID:DxhG9+w60
おい、天使と言う名のヒロインがいないぞ

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:47:14.44 ID:gjxSU6XKo
YATTA〜〜〜!!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 06:58:45.00 ID:kT0i8qKSO
14 :登場人物紹介A [saga]:2012/04/03(火) 07:02:34.15 ID:5Uxfs4we0

賢者:看護師呼びだけど心の中ではいつだって看護婦呼び。副業で医師もやる。ナース好きだから助けた☆がピンク色のナース服を認めないその思想から袂を分かつ。

浜面:真実が見えてる。でも三下スメルのせいで聞いてもらえない人。扱いがひどいけど滝壺さんを娶ったのだからそれくらいで丁度イイ。ザマァ。

モアイちゃん:ロリ巨乳。可愛い。やっぱりミニスカ。まだヅラに未練あり。

むぎのん:全裸写真をヅラの財布に忍ばせておくお茶目さん。きっと処女。生えてないことを知っているのはアイテムのメンバーとうっかり写真を見てしまった一方さんだけ。

あわきん:トラウマメイカー。短パンはいつもかばんに入れています。









ひなタン:天使であり女神であり妖精。存在そのものが性的。だから深夜放送。姉二人はオプションです。ほんのりイチゴミルクの匂いがすると信じてる。



15 :ageてしまった… [sage]:2012/04/03(火) 07:06:20.76 ID:5Uxfs4we0
登場人物の抜け落ちが多かったので捕捉。

あ、まだ抜けてた。


木原くン:熟女好き。美鈴さんとかむぎのんにも反応するのは中身を見通す眼力があるから。素人童貞。熟女ソープ『奈良漬』の常連。被ってる。木原の男は被ってるし女は生えてない。

加群さん:主役顔で被ってない稀有な木原。イケメン。ロリにモテる傾向あり。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 09:39:06.70 ID:xErIwMXDO
建て乙
17 :sage !status [sage]:2012/04/03(火) 10:29:39.16 ID:AcXfK8D0o


雌豚とか賢者とかくそわろた、もっとやれ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/03(火) 11:37:13.67 ID:0uLueucA0
副業が医師ってアンタそりゃないっすよ…
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/03(火) 12:17:11.12 ID:ZkuXgTMk0
副業でクワガタブリーダー、趣味でプロ野球選手やってるプロラジコンレーサーもいるんだから
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 13:14:11.93 ID:G9TdytQZo
>>19
なんでや!昌さん関係ないやろ!
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 13:24:38.14 ID:hn/ebIsAo
うん、すばらしい
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 05:55:29.52 ID:H6li7lqDO
一方みたいなクズ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/04(水) 06:54:10.64 ID:VYcYI+K/o
さりげなく羨ましい事になってる浜面は爆発しろ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/04/04(水) 22:55:58.53 ID:qDc7AabAO
浜面[ピーーー]
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/05(木) 01:03:21.41 ID:YOE1A3Bao
一方厨製造作者
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 06:57:27.85 ID:HMfo2KZY0
キャラ紹介が適当過ぎるw

アンチ頑張ってるな。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 09:23:16.44 ID:q/9IqIBao
いやここの一方さんにとってクズは褒め言葉だろ

ただでさえ最近では可哀想な役回りが板について半ば忘れられかけてるのにww
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 09:32:49.36 ID:q/9IqIBao
ごめん間違えた
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/05(木) 17:56:41.24 ID:XeB8g6Kgo
一方厨は信じられない事を平気で言うし、話も通じないから無視しとけ
「一方通行が妹達を守るのに必死に走り回ってる間、美琴は恋愛脳で茶番をやってた」
とか、平気で言えるからな

新約三巻のあの発言にすら
「一方通行が正しい、一方通行はむしろ被害者、美琴はきちんと謝れ」
とか言うし
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/04/05(木) 20:24:32.11 ID:tJP2ow7xo
>>29
後半は擁護できないが前半は事実だろ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/05(木) 20:28:50.37 ID:OE8JQu8B0
>>「一方通行が妹達を守るのに必死に走り回ってる間、美琴は恋愛脳で茶番をやってた」
>>「一方通行が正しい、一方通行はむしろ被害者、美琴はきちんと謝れ」

他スレのレスにイラついたんならそのスレで噛み付いてやろうぜ

あと、わざわざ読みたくもないSSスレに無理してやってくる必要はないんだぜ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/05(木) 20:39:14.02 ID:XeB8g6Kgo
一や糞
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/05(木) 20:41:06.53 ID:XeB8g6Kgo
一方が妹達守ってるとか
この作者のパパ糞みたいな二次創作スレの幻想だろ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 20:42:50.66 ID:gwSpaUHOP
誤爆じゃなかったのか
どうでもいいから別スレでやってこい
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 21:03:51.58 ID:lpIojzXwo
美琴厨なのか一方アンチなのか分からんが気持ち悪い
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 21:07:07.96 ID:PCqDCvXx0
他のSSは他のSS、このSSはこのSS
このSSで触れてない内容について、このスレで批判するのはお門違い
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 21:14:32.60 ID:z0cesdzr0
ところでちょっとききたいんだけど、一方さんってちんこも白いのかな
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 21:21:19.08 ID:nntGqjeHo
体が色素作らなくなってんなら白いんじゃね
皮膚が薄いとこは血の色透けて赤味がかってるかも
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 21:25:29.95 ID:z0cesdzr0
サンクス!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 22:00:39.65 ID:c1u7wfFIO
愛知が今熱いな!
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 22:46:19.97 ID:1bOs9X/IO
殺 伐 と し た ス レ に 御 坂 美 琴 が !

       ⌒ヽ、 ̄¨ヽ`ヽ\
   ¨¨ヽ、\ \ ヽ \ 、\
  二≧ 、ヽ \ 丶 \ 、 丶 ',
 ー=≦   ミ、 \ヽ } |  j ハ
 三二ニ    ミミr…‐ ミ,ム / / /|    ここから先は一方通行だ!
  \=ニ 二 三´ __ ,,)   _ヾ //|
-‐¬>‐= =≧ ´tェュヾ ィェァi'//7ー‐- 、
. . ..ー=≦二 r=ミ  ` ノ } i ヽ }/フ. . . . . )
\ . . >=ニ∧(r _〉   ,ニ ニ、 イ}彡'. . . ./
  \. `.ー=ニ个 {. <竺竺ヨソ. . . . ./
   \ . . . . . . i゙ヽ、   _ ノ. . . /

ス テ フ ァ ニ ー ・ ゴ ー ジ ャ ス パ レ ス
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/06(金) 10:24:39.00 ID:jymm4dS8o
陰毛も白いんだよな……いや生えてるのか?
精通してるなら生えてるか
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/06(金) 16:09:50.62 ID:EU4oiZmIO
何かあわきん多いぞ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 21:03:12.00 ID:+Rw/60+SO
一方通行にないのは黒色色素と黄色色素だけだと思うから
ちんこはむしろ紫がかった青白いと思う
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:51:34.61 ID:0T3aZ2joo
そして、ホルモンバランス的に考えれば極小だな
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 20:52:38.75 ID:j9yIk0Oso
最強は加群さん
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/09(月) 12:19:39.80 ID:+Pq/D/YDO
一方厨気持ち悪
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/09(月) 17:31:20.13 ID:w4FiMzSXo
嫌なら見なきゃいいのに、気色悪い
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 01:35:51.69 ID:oeJ3fFk0o
客観的に見てもガラケー愛知さんのキモさに分があると思うよ!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/10(火) 14:40:58.48 ID:lCxpRyMV0
一方通行って稀に見るクズキャラだよね
あれが天使とか一方厨は目が腐ってるの?
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 15:31:24.42 ID:mq/SxdPco
なんか最近一方さん落ち着いちゃって残念

もっとクズでもよかったのに
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/10(火) 17:42:49.94 ID:T0WbN4Neo
>>50
お前の人生他にやる事無いのかよwwwwww
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 18:36:00.99 ID:9oPchkEIO
そだねーおっしゃるとおりでちゅよ僕ちゃん。
54 :エスター可愛い [saga]:2012/04/10(火) 22:39:05.44 ID:XFlWQqsN0
こんばんは。色々忙しいのでちょっと間が開きました。
今から投下致します。
55 :ワケ [saga]:2012/04/10(火) 22:39:55.62 ID:XFlWQqsN0



突然周辺の大地から溢れ出した汚泥とも粘液とも言えぬ黒い物体に対処する術を神裂は咄嗟に思い浮かべる事ができなかった。
想定外の事態への一瞬の躊躇、ドロリトした粘着質な物体への生理的嫌悪感による硬直は戦場では命取りである。
それを悔やむ間も無く、神裂は汚泥に飲みこまれるはずであった。


「上条…当麻…どうして?」


汚泥を防ぐべく自分の前に毅然と立ち右手をかざす上条に神裂の声が震える。
先程まで自分を叩きのめしていた者を躊躇無く助ける姿にではない。
そんな馬鹿馬鹿しいくらいにお人好しな男である事はとうに知っていた。
神裂の問い掛けは上条がどうして自分すら対処に窮した事態に反応できたのかである。


「知らねぇ、よ」

額に脂汗を滲ませながら上条が吐き捨てる。

「コレが何かなんて知らねーし、そもそも何が起こってるのかもわからねぇーよ。けどな、聞こえたんだ」

「聞こえた?」

「声が、アイツの声が…」

「あの子の」

「アイツが俺を呼ぶ声が!!!」



56 : [!蒼_res]:2012/04/10(火) 22:41:47.31 ID:XFlWQqsN0









             ―――― とうま!








57 :掻き乱す背中 [saga]:2012/04/10(火) 22:43:54.15 ID:XFlWQqsN0



土砂崩れを防ぐように、上条の翳した右手から二手に汚泥は裂けていく、しかし、雪崩れ込む汚泥の勢いは増すばかり。
上条の幻想殺しは世界のバランスに影響を及ぼすジョーカーであるが、無敵では決してない。
多角的な攻撃には対処しきれない上に、圧倒的な物量に弱い。


「ぐあ…く!」


故に上条の掻き消せる以上の量には徐々に対処しきれなくなるのだ。


「上条当麻!!」

「へ…これくらいどうってこと、ねーよ」



滝を手で防ごうとしても濡れるのを逃れる事が出来ないのと同様に、上条の右手が軋みを上げる。
しかし、それでも上条は膝を付く事もせず歯を食い縛り前だけを睨み付けている。
それは嘗て一人の少女を救い出すべく端然とした後姿に重なり、神裂は胸をおさえる。


「逃げて下さい。貴方一人なら逃げられるはずです」

「嫌だね」

「どうして!あの子に会いに来たのでしょう?一度態勢を立て直して」

「嫌だって言ってんだよ!!」

「意地になってる場合ですか!!」

「いや、なる!!」

「どこまで馬鹿なんですか貴方という人は!!」







どうしてこの男はこうやっていつも誰かを助けるのだろう。


どうしてこの男は自分を助けてくれるのだろう。


どうしてこの男は心を揺さ振るのだろうか。





期待してしまうではないか。
自分にも少しは心を傾けてくれているのではないかと、場違いにもそう期待してしまうではないか。


58 :あの子にあげるもの [saga]:2012/04/10(火) 22:45:06.35 ID:XFlWQqsN0


受け止めきれない力が上条の右手の皮膚を削ぎ落としていく。
指と指が広がり、骨がめきめきと音を立てる。
何かが弾ける音がしたかと思えばそれは爪が剥がれた音だ。
しかし、上条は苦痛の声一つ漏らさずに、笑みすら浮かべる。
苦痛と苦悶によって引き攣った笑みは明らかに強がりであるというのに何故かそれは神裂に心強く映る。


「アイツが言っていた同志ってのはきっと…俺とお前が同じ臆病者だっていう意味なんだ」


自嘲気味に上条が笑う。


「大切な奴を守る為にっていう言葉を隠れ蓑にして、自分の本心から目を背ける卑怯者。相手の気持ちを確認する勇気も自分の明け透けな気持ちをぶつける度胸も無い弱虫。

 拒絶されるのが怖くて、傷つけちまうのが嫌で、勝手な予想を立てて一人で納得して正当化する臆病者」


臆病者 ――― その言葉が神裂の胸を抉った。
あの紅い瞳の青年がそう言っていたのだろうか。
彼は、あの時自分の心の奥底の醜い本心を見抜いていたのだろうか。
あの熱さと決意を秘めた瞳で真っ直ぐに。


「違う…私は違います!!私はあの子が望む事を叶えたいと、ただそれだけを」

「違わねーよ」

「どうして言い切れるのですか!!」

「だったらどうしてお前はそんなに悲しそうな顔してるんだよ!!」



神裂の瞳が見開かれる。



「アイツが望んだからって、アイツが世界から爪弾きにされちまう方法がアイツにとっていいはずねーだろ!!!」

「…ッ」

「普通の女の子の幸せに目を向けさせたって言ったよな神裂。だったらさ、どうしてお前は認めちまうんだよこんな事!!皆に祝福されない幸せがお前がアイツに叶えさせてやりたかった“普通の女の子の幸せ”っていうやつなのかよ!!!」



愛する者さえ手に入れば世界なんてどうでもいい、恋愛物語で幾度となく遣われる常套句。
しかしそれは戯言だ。
人は世界を創ると同時に、世界によって生かされている。
人の存在と世界は決して切り離せるものではない。
故に、人の幸福の立つべき地、世界は否定してはならないのだ。
祝福されてこそ人は己の幸福をかみ締める事が出来る。
笑顔にかこまれてこそ、俺の幸福に確信が持てるのだ。
刹那的な自己満足と閉鎖的な安定感によって成り立つ幸福は始まると同時に終わりが見えている。
幸せの価値観も基準も人それぞれである事を否定はしない。
しかし、万雷の拍手と笑顔に包まれて、その中心で幸せそうにはにかむという陳腐でありきたりな幸福像こそが、上条がインデックスという少女にプレゼントしたいと願うものなのだ。

59 :二度目のプロローグ [saga]:2012/04/10(火) 22:48:24.20 ID:XFlWQqsN0



「ぐ…」


喉から零れた呻き声。
抑えきれずに崩れ落ちそうになる上条の肩を神裂が抱き止めた。


「しっかりしてください」

「神裂…」


いつの間にか同じ、否、少し見上げる高さになった年下の青年の体温に神裂の鼓動が早まる。
頬に集まる熱を意識しながらも、神裂はしっかりと上条の右手を支える。


「あの子に会うのでしょう?こんなところでモタついている場合なのですか」


叱咤するような、それでいて温かい言葉に上条の口角が知らず知らず上がる。


「わかってるよ。まだプロローグだもんな」

60 :ヒーロー [!美鳥_res]:2012/04/10(火) 22:50:07.83 ID:XFlWQqsN0





「わかってるじゃないか、ヒーロー」



61 :復活の牙 [saga]:2012/04/10(火) 22:51:48.42 ID:XFlWQqsN0


不敵にして傲岸不遜な声。
それでいて鈴の音色のように可憐な声が呑気さすら漂わせ響く。
上条の右手に掛かっていた圧力が消え去る。
二人を避けるように、汚泥が盛り上がり、不自然に静止する。
こつんと、砂利を蹴る音に振り返ればステイルの首根っこを掴んだバードウェイが杖をくるくると手品師のように弄び楽しげに周囲を見回している。


「イギリス人が日本で召喚したギリシアの神か……実にB級ハリウッドらしい展開にワクワクするな。しかしCと思ったらKの方がやってくるとは時間操作等いよいよもののついで、副作用という説が濃厚になってきたな」


静止した汚泥を見渡しながらバードウェイは好奇心声を弾ませる。


「お前がやったのか」

「言ったろ、ウチはド派手な魔術が得意なのさ。こういうディープインパクト的なシチュエーションなど大好物だ。もっとも…」


バードウェイは杖を剣の形状へと変化させると切っ先を上条に向ける。


「如何せん準備が足りない。手持ちも心許ないからな、そこのセンターウーマンと赤毛の坊やを物の数に入れてもせいぜいが時間稼ぎがやっとだ。私の言いたい事がわかるだろう?」

「インデックスを取り戻して、この術を破壊する」

「そうだ。物語のラストとしては及第点だろこういうわかりやすい状況は」

「一方通行は?」

「アレに飲みこまれた」

「おい」


事も無げな言葉に焦る声を上げた上条をバードウェイがつまらなそうに見遣る。


「怒るなよ。焦ったところで私にはアレへの対抗手段が現段階では無いんだ。それに、私としては寧ろ面白そうな事態だと思うのだが?」

「面白いって…」

「ヒーローは大逆転してこそヒーローだろ?」


言ってやりたい事が多すぎると人間は言葉が咄嗟には出ないものだ。
上条は苦虫を噛み潰した顔を引っ込めると、気持ちを切り替えるように深く息を吐く。


「俺とアイツがヒーローかどうかってのは置いておいて、結局俺は俺に出来ることをするしかないっていうのはわかった。神裂ありがとうな」


上条を支えていた腕をそっと離すと神裂は唇を噛む。
「行ってくる」と語る上条の瞳、決して「一緒に行こう」ではないのだ。
ここから先は自分とインデックスの問題だと、意識するまでも無く確信している上条を前にしてようやく思い知る。
自分が上条と共に行くことは無いのだと。
優しくも明確な境界線。
神裂が一歩上条から離れる。
既に上条の視線はインデックスがいるであろう、禍々しさの中心地へと向いていた。


一息付いたと思えば次に進む先を見据えているその横顔に神裂の胸が痛む。



「あの!!」

「ん?」

「………いえ、気をつけて下さいね」

「ああ」



任せておけとばかりに拳を掲げると上条は振り返ることなく走り出す。
バードウェイの術によって硬直した汚泥は上条の突き出した右手に砂へと変えられていく。
62 :失恋 [saga]:2012/04/10(火) 22:52:38.31 ID:XFlWQqsN0



「よかったのかい?」

「ええ…」



むすっとしたままだったステイルが新しい煙草に火を点ける。



「端から勝負にすらなってませんでしたから」

「君がそう言うなら僕からは何も言わないよ」

「そういう貴方こそ」

「言っただろう?あの子の幸せが僕の幸せだと」

「そろそろ休憩も終わりだ。負け犬共のコイバナをもう少し聞いていたかったがな」


バードウェイの言葉に神裂とステイルの頬が微かに引き攣る。
そんな事はどうでもいいとばかりにバードウェイは喉を震わせて笑う。


「こんなブラジャーもまだの子供に言われるとは」

「誰が子供だホルスタイン。ちゃんと着けてる」

「サイズの合わないものを着けていると恥をかきますよ」

「ノーブラの露出狂にだけは言われたくないな羞恥心については。それからサイズはばっちりだ」

「誰が露出狂ですか小学生」

「若さへの嫉妬は見苦しいぞババア」

「ブチ殺すぞクソガキ」


憎まれ口を叩きながら、神裂もゆっくりと柄に手を掛ける。


負け犬か、確かにそうかもしれない。
インデックスに持ちかけられた時、最初は断るつもりであった。
彼女を諌めて、上条ときちんと話し合えと言うつもりであった。
しかし、インデックスの切実な気持ちは神裂に痛い程伝わった。
自分もインデックスと同様に普通に憧れていたから。
そして、微かな妬みがあった。そうまでして添い遂げたいと思える相手が、自分が密かに夢想する未来図にいるその青年と生きていこうとする彼女への妬みが。
もし、インデックスに上条が失望するようなことになったら、そう小さな期待をしなかったと言えば嘘になる。
或いは、単に上条と向き合いぶつかり合う口実が欲しかっただけなのかもしれない。


結局自分はあの二人の絆を確かめたかったのだ。


淡い想いを告げる勇気をもたないから、すっぱりと諦めをつけさせてもらう為に。
なんて他力本願。そして独りよがり。




「あとで二人に謝らないといけませんね」



ふっきるように、晴れ晴れとした笑みを浮かべると神裂は一転、裂帛の気合と共に刀を抜き放つ。






63 :儚くも永久のカナシ [!orz_res]:2012/04/10(火) 22:54:52.11 ID:XFlWQqsN0


俺今度生まれ変わるならサドルになろう。

幼女が乗る自転車のサドルになろう。

雨の日も雪の日も、

泣いた日も幼い友達とロリケンカした日も、

ピアノの稽古に行く時もバレェ教室に行く日も、

ムシムシする梅雨時もムンムンムレムレな夏の日も、

ただ黙ってロリの尻を受け止める、そんなサドルに俺はなりたい。







でも、リコーダーもいい。

先っぽのところになりてェ。

きらきらぼしを一生懸命に練習するロリ。

ひなタンはよく歌ってやがったなァ。

小さな指をぎこちなく動かして額に汗を浮かべて練習する幼女。

特に穴全部押しのドは相当ハードルが高ェ。




「ふぇ…ドが出ないよぉぉ〜〜」なンて言ってなァ!!






………………



64 :RHYTHM EMOTION [!orz_res]:2012/04/10(火) 22:56:32.82 ID:XFlWQqsN0








ドの音が出ねェェェェェェェェェェェェーーーンンだよォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!






65 :無限の可能性 [!orz_res]:2012/04/10(火) 22:59:17.48 ID:XFlWQqsN0


いいじゃねェか。

たまンねェだろオイ!!

明日は音楽のテストだからと飼い犬相手に吹きすさぶ幼女。

通学路で幼女同士が集まってロリセッションをするのもまたいいだろう。

だがしかし、女子校じゃねェと駄目だ。

共学だと必ず放課後に縦笛を男子が舐めに来るからだ。

ヘタをすれば部外者も舐めに来るかもしれねェ。

いや、変質者が増えつつある昨今、教師だって油断できねェ。

だが、むせ返るほど満開の百合の花咲く女子校なら縦笛を舐めに来るのもまたロリ。

それはそれで何ていうかグッとくる。グッとな。




しかし、忠吉さンって勝ち組だよな。

おはようからおやすみまでちよちゃンを見守って。

時に乗っ掛かられ、時に腹を撫でられる。

つーか入れ替わってもバレなくね?

耳さえ犬耳装備しちまえばバレねェンじゃねェのか?

白いし、首輪つけてるし、幼女好きだし。

そうか、そンな人生も俺にはもしかしたらあったのかもしれねェ。

ちょっとしたボタンの掛け違えで、可能性は無限大だ。






チッ……





くだらねェ…全ては逃げだ…




自分で自分に嘘を吐いて、

その嘘に気付かずに勝手にもがいて、

そして訳のわからねェモンに飲みこまれ、

その結果がこのザマか……

信念だったはずの幼女好きは作り物

巨乳好きだと開き直ることも出来ず

勿論ババア趣味は勘弁な!!



何にもなれねェ半端なクズ野郎にはお似合いの末路だ。
66 :かきねていとくん、8歳。 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:00:43.16 ID:XFlWQqsN0


『なぁ、なぁ、一方通行!!』

『なンだよ垣根』

『俺スッゲーことに気付いた』

『もったいぶってンなよ。言えよ』

『机の角によ、こうやって擦るとスッゲームズムズするんだ!!!』

『………』

『ムズムズするけど何かクセになるんだ!!』

『………』

『どうだ!!』

『………スッゲー!!!スッゲーなァていとくンンンン!!!』

『だろ?だろ!』

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/10(火) 23:02:21.22 ID:6a8p8e8X0































































さぁ空白だ!!
68 :きはらあまたくん、(プレイ時は)2歳。 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:02:45.67 ID:XFlWQqsN0


『クソが!!何処行きやがったんだよ俺のポイントカード!!』

『うるせェなァ、何喚いてンだよ木原くン』

『今はお前に構ってる場合じゃねぇんだよクソガキ!!俺のポイントカードが!!俺の朝までポッキリ6万円コースが!!』

『憐れね』

『あ、芳川。木原くンどうしたンだよ?』

『オムツ装備の赤ちゃんプレイ〜肉厚マダムの夜の審問会〜コース……一体幾らつぎ込んだのかしらね』

『何言ってンだ?』

『貴方はわからなくてもいい事よ一方通行。さ、あっちで何か飲みましょ』

『俺はコーヒーしか飲まねェからな!!』

『ハイハイ、コーヒー牛乳ね』



69 :麦野沈利ちゃん、2○歳。 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:04:28.22 ID:XFlWQqsN0

『あ〜…産みたいわぁ〜〜』

『コーヒーうめ〜』

『めっさ浜面のベビー産みたいわぁ〜〜』

『やっべ、これミルクの量で味が全然変わるじゃねェか』

『浜面見ると子宮がさぁ、こうキュンキュン疼くんだよね』

『月野定規みてェだな』

『もうね、咥え込んで離したくないっていうか寧ろ食い千切りたい切ない恋心がさ』

『キラーコンドームかよ』

『やっぱり女の子がいいわね。鮭好きでオシャレに敏感で、それで浜面そっくりの顔で』

『何でそンな重てェ十字架背負わせるンだよオマエ』

『滝壺もケチじゃね?別に離婚しろって言ってるわけじゃねぇんだし、ハーレム要員にしてくれっていうわけでもなくてさ、時々レンタルさせてくれって言ってるだけなのよ?』

『あ、お姉さン、このキムチワサビパフェ一つ。あとフライドチキンも』

『それなのに金属バットフルスイングはねぇよな。咄嗟に浜面バリアで防いだけどさ』

『ワサビとコーヒーやべェ。新しい扉開いた』

『ああ〜ほんと…もう、産みてぇぇ〜〜〜産みてぇぇぇぇぇ〜〜〜〜んだよぉぉぉぉぉぉぉはぁぁぁぁまぁぁぁづうぅぅぅぅらぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあーーーーーーーーー!!!!!』

『うほ、いい幼女発見伝』



70 :師匠登場。 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:06:35.61 ID:XFlWQqsN0



垣根……

木原………

麦野…………

オマエ等はスゲェよ。奴等はそろいもそろって救いようのねェ連中だ。
辞書の尻とか胸とか女とか性器とかの部分にマーカーを引くのが日課でケバイ女好きをこじらせた垣根。
熟女に筆卸しして貰って、被ってることを詰られるプレイに目覚めちまった末期の変態糞野郎木原くン。
浜面好きが高じてストーカーぶりを隠そうともしなくなったオープンストーカーに進化しちまった第四位。
俺のように崇高な信念、気高いフレッシュ好きとは違い奴等は所詮日陰者だ。
人に指差し嗤われ、蔑まれ、唾棄される存在だ。
俺は奴等のそのどうしようもなさを嘲笑いながら幼女にハァハァしていた。
しかし、何処かで俺は憧れていたのかもしれねェ。
変態であろうとも、糞蟲であろうと、軽蔑と嫌悪の対象でしかなくとも、それでも己の道に疑問すら抱かねェ奴等の生き方に憧れを感じていた。
俺はきっと、何処かで気付いていたのだろう、己の抱く矛盾に。



『情けないな…能力者』


オマエは…


『舶来は元気か?』


駒場……!


『なんてザマだ、それでも私が意思を託した男か?』


何とでも言え、オマエの眼鏡違いだったってことだろ。


『随分とイジケた顔だな。信念が折れた負け犬の顔だ』


抜かせ…オマエが御執心のフレメアはバインバインだぜ?DNA?何それって感じになァ……


『……そうか……』


俺の打ち止め(幼)も気付けば打ち止め(大)になっちまってた。


『だが、バインバインになった舶来もそれはそれで趣き深い…幼き日の面影に寂しさを感じることもまた幼女道だ』


俺にはそこまで辿り着けなかった…所詮こンなモンだ。


『わかっていたはずだ。幼女道とは儚いものだと。雪を掴むのと同じ報われない道だと』


知ってたつもりだった…それでも突き進むと、決めていた。だがそれは偽りだ。じゃあ今までの俺はどうすればいい?





『バカ!!!そんなのミサカの大好きな一方通行じゃないよってミサカはミサカは大憤慨!!』

71 :初恋の通った道。 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:08:52.67 ID:XFlWQqsN0


『バカ!!!そんなのミサカの大好きな一方通行じゃないよってミサカはミサカは大憤慨!!』


オマエは……俺の初恋………





打ち止め(幼)ァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!






『アナタの幼女好きが後付けだからそれが何だっていうのってミサカはミサカは地団駄を踏んでみる!!』


水玉おパンツが!?


『ミサカだってお姉様のクローンだよ?正しい生まれ方なんかじゃなかった、後付の命だよ?でも、だからってミサカ達は今のミサカを否定するつもりはないってミサカはミサカは精一杯のセクシーポーズを取りながらアナタの気を引いてみる!!』


寄せることも上げることも出来ないちっぱいがァァ!?


『気付いて、一方通行。例えアナタの生まれ持った性癖がただのロリ顔好きだったとしても、それでもミサカの幼い出荷前の未発達ボディにそうやってボッキングしてる現実は確かに存在してるんだよ?』


既に前屈みだぜクソがァァァ!!!


『ホルモンバランスが戻って、アクセラレイションが羽化する頃にはすっかり熟成を始めたミサカを横目に月夜に向かって「チックショー、何で俺の宝刀は一緒に風呂に入ってた頃はまだ短刀だったンだよォォォォォォォ!!!!」って吼えていたのも確かにアナタの本音だったんだよ?』


三日三晩泣いたなァ……脱水症で倒れちまうくらい咽び泣いたなァ……


『始まりが偽りでも、そこから進んできたアナタの道のりは本物の筈だよ?お願い、一方通行。アナタが今までの自分を認めてくれなかったら、アナタが恋したこのミサカだって否定されちゃう……そんなの悲し過ぎるよってミサカはミサカは上目遣いのベスト角度でアナタに熱視線』


さ、さくらんぼが!!

サキュランボゥがァァァァ!!!


『素直になって。アナタのムラムラに。アナタのボッキニングチ●ポに。クロヨルにムラムラしたのも、バードウェイにボッキニングしたのも、ひなちゃんに慈しみ、そして邪な眼差しを向けていたのも、全部がアナタが自分で辿り着いた真実なんだよ?』



く…すまねェ……打ち止め(幼)……だが、それでも俺は許せねェ……


雌豚を踏み躙って、悲鳴を上げさせるのも、それはそれで楽しいってのも、

幼女マイスターをめざしながら16歳なンてババアに惹かれちまうのも、

四歳児だってのに、妹達に少しも食指が動かないのも、

それは、それは幼女道と言えるのか……


72 :自分だけの真実 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:10:52.58 ID:XFlWQqsN0


『幼女道に決められた道など無いのである』

同志アックア!



『せやで、もっと素直にならな』

同志青髪!!



『幼かった面影を胸に秘めながら肉食女子になった嘗てのロリを前にノスタルジックに浸るのも……』
『合法ババアというファンタジーにも、股間にイケナイものを生やしてるロリっ漢(こ)に萌えるのも……』


『それもまた一つの道なのである』
『間違っておらんのやで?あーくん』

『能力者…いや、同志、一方通行。変わらないモノなど何も無い。リアルの幼女は劣化という名の時の呪いを受け、思い出のロリは美化という装飾に歪められる……二次元のロリはかなりイイ線だが、触れない。変わらぬモノが何も無いということだけが変わらない真実なのか?』

『否なのである!!』

『ただ一つ、ただ一つだけ変わらないモノがあるで!!』

『それは己の中の法。己を律するのが己自身であるという法、ただそれだけだ……一方通行。お前の性的興奮を覚える幼女の定義はお前自身が決めろ!!!』


―――― ッ!!!


『バランスボールを付けていようと、二十歳近くの年増であろうと、男の娘だろうと、お前がロリと萌えたのであれば、それは全てお前にとっての ―――




                      


                          ――――― ロリ(真実)だろう』




73 :取り戻した牙 [!orz_res]:2012/04/10(火) 23:12:41.44 ID:XFlWQqsN0

駒場の、アックアの、青髪ピアスの、そして打ち止め(幼)が一方通行を送り出すように一様に笑みを浮かべる。
何も言わず、ただその笑顔に答えようと一方通行は頷く。
その瞬間、一方通行は己の身体の、心の、魂の奥の奥で何かが引き千切れる音を聞いた。



この世界と位相を異にする世界のとある場所。
その光を『その者』は表情が存在するとすれば恍惚とした表情で見下ろしていた。





『ベクトル操作、そして粒子加速器……それはただのオマケに過ぎない。


そして幼女測定器……それすらもカレーに付いている福神漬けのようになものだ。山盛りにするが、決してメインを張る程のものではない。


彼の……彼の持つ真の力……………

   

上条当麻と双璧を成すレベル7の力………


             アンチアグネスの象徴………



    ……幼女断定神(アクセロリィイタァァ)……これが見たかった……』










嘗て無い高翌揚感

嘗て無い解放感

嘗て無い全能感



その感情を何と呼ぶべきであろうか。


一方通行の背を突き破るように噴出した暴力的な光の洪水が彼を、その世界を包んでいた汚泥を切り裂いた。



74 :終了 [saga]:2012/04/10(火) 23:14:26.82 ID:XFlWQqsN0
異常で投下を終了いたします。
ヒロインと好敵手の声で復活という何の捻りも無い展開で申し訳ありません。
そろそろ終われそうです。それではまた。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 23:20:37.40 ID:BUHWWWazo
えーと…おめでとう?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/10(火) 23:22:23.28 ID:4IqhcjVto
乙なのである

もっと続けてもいいんじゃよ?(チラッ
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 23:25:26.64 ID:eWl8/nDQo

つまり一方通行が幼女だと判断した相手は問答無用で幼女だと言うことか……
しかし、ギリシャ神話でCとKつったらクロノスかいね、ドエライもんが召喚されてんなぁ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/04/10(火) 23:27:44.71 ID:wyoLdFnfo
>>1

>>77
ドエライもんが[たぬき]に見えたwwwwww
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 00:14:58.60 ID:2R1RcDrIo
心じゃよ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/11(水) 00:20:55.68 ID:N/yQmvcN0
雌豚とか言わなきゃ荒れないのになぁ

いや、それだからこそウケてんのか

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 01:07:42.07 ID:WZEGQHbC0
酷い
もー酷い
なんというか酷い
GJ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 01:52:06.99 ID:d0znz/kDO
サドルになりたいwww

「ゾンビコップ」って映画でそんなこと言ってたなあw
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/11(水) 05:31:29.51 ID:/9YPOtCM0
コレ以上僕の一方通行さんを馬鹿にすると絶対に許サドルになりたい
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/11(水) 07:44:53.43 ID:znQTz3Axo
やべェ感動しちまったよ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2012/04/11(水) 09:40:18.20 ID:MF3UjMSFo
なんの変哲もない性癖なのが逆に恥ずかしいな!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/11(水) 17:09:08.37 ID:rAULNpsA0
文才の無駄遣いにも程があるな
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 22:51:31.31 ID:oVRfNpeDO
回想シーンに出てくるのが酷いのばっかである乙
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/11(水) 23:28:39.22 ID:vFqDX1OPo
ロリビッチな打ち止め(幼)もいいな・・
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 05:27:07.56 ID:2mTukS2To
レベル5みこっちゃん以外やべえな
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/12(木) 13:07:00.04 ID:caTV1knao
>>89
いつから(ry
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/12(木) 18:33:45.41 ID:yt507Fl+o
感動した
明日から迷いなく生きていける
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 19:42:28.43 ID:3lWhBV1IO
何でや!
こんなに変態の筈なのに、ここの一方さんは何でこんなに輝いてるんや!!
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/04/13(金) 22:19:27.41 ID:tSUPJuhu0
エヴァ風だな
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/15(日) 06:42:34.02 ID:4jJ6dU4S0
第一位漸く、悟りの境地に達したか…

バードウェイも報われるな。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/16(月) 01:56:12.32 ID:UNBY2d7Yo
幼女は……幼女は俺が決める!
ズール皇帝こそが幼女だ!
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/16(月) 20:34:47.35 ID:igqvzP8b0
パトリシアとの姉妹丼はよ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/18(水) 21:41:36.03 ID:2hYrac6a0
まだ…まだなのか…こっちが干からびちまう。
98 :投下します。 [saga]:2012/04/19(木) 22:03:07.77 ID:hZbfin/90
少し間が開きましたがよろしくおねがいいたします。
99 :仄暗い奈落の底で [saga]:2012/04/19(木) 22:04:21.66 ID:hZbfin/90




暗闇の中。何も見えない世界の中で、少女は震えていた。
寒いからではない。怖いからでもない。
ただ、どうすればいいのかわからなかったから、すべき事のわからぬ少女は両膝を抱き締めて震える。

(189通りのダミーの解法の先にもっともらしい解答の用意。それは構成する要素の決定的な不足から目をそらす為の罠だった。途中の構築式を私は省略してこの術式に及んだ。ううん、そうするように仕向けられた。189通りのダミーを見抜ける人間なら『省略出来る』と踏んでたんだ。その省略した式にこそこの術の真実が記されているから)

少女 ――― インデックスは唇を噛む。
術は確かに発動した。それは成功であった。彼女の予想を超えて。
術の発動と共に現れた粘液に飲み込まれながらインデックスは初めて気付いた。
この術式が時間操作等という複雑なものではないことに。
もっと簡単な術、時間操作に比べれば遥かにポピュラーな術式であった。
しかし、この術式はそれを悟らせまいとする隠し方が巧妙であった。
術を成功させることができるであろう者の知能の高さまでを見越して編み上げられた術式。
この術は時間操作などではなく、もっと大雑把な術。




(召喚術……)



複雑且つ膨大だった術の構成は全て地脈に流れる霊的な因子を掬い上げる為の網に過ぎない。
この術は至って単純だ。
力を中央に掻き集め、術者を媒介に『召喚される者』自身が己を組み上げるもの。
陰鬱としたこの地の歴史的背景、神話的重厚さ、信仰は国境の壁を超えて格好の餌であったのだろう。
そもそも、勝手に国境などと設定しているが彼等にとっては国境等本来あるのかどうかすら怪しい。
普段の自分であれば組み上げる術式を省略する前に脳内で見直すくらいはして当然だ。
このようなトラップは巧妙とはいえ、あくまでも普通の魔術師にとってである。
魔道書図書館である自分にとっては違う。この術式と類似点の多い魔術は多くは無くとも該当するものは存在する。


(だって…早く…早くとうまに会いたかったんだもん)


禁じられた術を使ってでも自分を変えたかった。年相応の姿になった自分を見て欲しかった。
隣に立っても兄妹のように見えるのではなく、れっきとした恋仲であると誰が見てもわかるようになりたかった。
そしてあわよくば「綺麗だよ」と一言言って欲しかった。


(でもそんな気の利いたことなんて…とうま言ってくれないんだよきっと)


インデックスは苦笑を浮かべようとするが、不快感と圧迫感を与えてくる澱の中にあってはそれは苦悶に歪んだ表情でしかない。
少女は後悔する。
どうしてこんな事をしてしまったのだろうか、と。
それは罪悪感などではない。
もう二度と少年に会えないかもしれないという、ただその事実を前に己の行動を悔やむ。
利己的で、視野狭窄な思考は嘗ての少女では考えられない。
世界の、人々の事を自分のことよりも思い願い、犠牲になることも厭わないという覚悟を持っていた少女からは考えられない。



神の祭壇に捧げられる羊肉。

献身的な人柱。

そんな少女が己の呼び出してしまったモノへの畏怖と、それの及ぼす災害よりもまず少年のことを思うのだ。

人としての退化かもしれない。

聖女とはかけ離れた劣化かもしれない。


しかし、少女はそれでもかまわない、そうしたのは少年であるから。
自分を壊して、作り直したのは自分の大好きな少年だから。
そして、そうなったのは少女の意思だ。
100 :ヒーロー参上!! [saga]:2012/04/19(木) 22:05:07.66 ID:hZbfin/90



(でも、だからってこのままにしておくなんて出来ないよ……私のワガママでこんなことに…何とかしないと、何かこの術式を…)


薄れ掛ける意識を繋ぎ止めようと、爪が食い込む程に強く手を握り締める。
痛みで僅かにでも意識を保てるのであれば、刹那程の間であろうとも、頭脳をフルに回転させなければならない。
少女は焦燥にも似た使命感で辛うじて思考を続ける。
自分の愚かさと迂闊さ、我侭が招いた事であるならば、解決の糸口であろうともつかまなければならない。


絶望的な苦難であろうと、自分の力で何とかしようとする姿勢そのものが、少女の愛しい男の思考回路と類似している事に少女は気付いていない。


(ああ…だめ、まだ…)


瞼に重石を乗せられたように、意識が遠のく。
まるで意識そのものが暴力的な力強さによって無理矢理捻じ伏せられていくように。
この空間、この澱の中で意識を完全に手放す事がどのような事態になるのか、インデックスは既に気付いている。
だからこそ、抗おうとするがそれすらも取るに足らない足掻きだと、澱の向こう、闇の底で嗤う声が聞こえる。


(もう…これ以上は……せめて、一目だけでも……もう一度……とうまと……)


沈み込んだ闇の中で、更に、そして完全へと向けて薄れいく意識の中で少女は悲嘆する。






「インデックスに纏わりついてんじゃねーよ!!!」




「え?」


腰に腕が回されたと思ったら、引き寄せる乱暴な力強さが遠ざかっていたインデックスの意識を引き戻した。
べりべりと引き剥がしたインデックスの華奢な身体を抱えると上条は置き土産だと言わんばかりに彼女の身体に最後まで纏わりつこうとするゼラチンのような塊に右拳を打ち込む。
絶え間なく噴き出す粘膜は幻想殺しにとっては手ごろなとかっかりでもあった。
反動でインデックスの身体を引っこ抜くと石段のあったであろう坂を右手で掻き分けるように滑り降りる。

101 :少女の拒絶 [saga]:2012/04/19(木) 22:07:21.25 ID:hZbfin/90


「よ、大丈夫か?」

「とう…あ!!」

「ちょ、痛、痛ぇ!何だよオイ!!」


抱きかかえられ、しばし呆然としていたインデックスが何かに気付いたようににわかに慌てる。
息も触れる距離にあった上条の顔を無理矢理両手で押し退けると、インデックスは足をもつれさせながら距離を取る。
その際にスニーカーが片方脱げてしまったのが彼女の動揺を表わしているのであるが、いきなりの拒絶の態度を前に上条は気付く余裕も無い。
警戒心も露わな子猫のように、全身を逆立てるように上条を見るインデックスに上条は途方に暮れたように伸ばしかけた手を引っ込める。


「いきなりなんだよお前。せっかく助けに来たってのに」

「誰も来て欲しいとも助けて欲しいとも言ってないかも。押し付けがましいんだよ」

「押し付けがましいって…俺はお前の事を思ってだなぁ」

「嘘ばっかり。とうまは私のことなんて何もわかってないんだよ!!!」


口に出してからインデックスはしまったと口をおさえる。
上条の肩が小さく震えたのが彼女の碧の瞳にははっきりと映っていた。
傷つけてしまった。
自分の事を助けようと来てくれた少年を自分は。
それでも、それでも「ごめん」という言葉をインデックスは飲み込む。
つまらない意地だとわかっていても、インデックスは上条が来てくれた事を素直に喜ぶ訳にはいかなかった。
スカートの裾を指で握りながら、インデックスは俯く。


本当はありがとうと言いたかった。


嬉しかったと笑いたかった。


会いたかったと抱きつきたかった。



しかし、それをしてしまっては意味が無い。
また元に戻ってしまう。また進めなくなってしまう。
こんな事をしてしまったそもそもの理由が無為に帰してしまう。


インデックスが上条から離れるのをあたかも待ち侘びていたように、どろりとした汚泥が触手のようにインデックスの足首に巻き付く。


「キャッ!」

「インデックス!!」


すぐさま汚泥はインデックスの身体をからめとる。
蜘蛛の巣に捕らえられた蝶の如く、インデックスの小さな身体は軽々と持ち上がる。
インデックスに駆け寄ろうとする上条を、しかし、インデックスは唯一自由になる右手で制する。
102 :面倒な二人 [saga]:2012/04/19(木) 22:08:36.68 ID:hZbfin/90


「来ないで!!」

「な…何だよお前!」

「来ないでって言ったら来ないで!」

「は、はぁぁ〜〜?何でいきなりそんな」

「とうまになんて、会いたくなかったんだよ!」

「……ッな、何だよそれ!」

「会いたくなかったものは会いたくなかったの!」

「わけのわかんねー反抗期モードも大概にしとけよてめ…大体そんな状態で何しようってんだよ!」

「これは私がしたことだもん、私が何とかするんだよ。とうまには関係ないかも!」



インデックスの最後に放った一言に上条の顔色が変わる。

「関係なくねーだろ!!だって、お前…これって俺と一緒になるためなんだろ?」

今度はインデックスが顔色を変える番であった。

「悪い。神裂から聞いた……お前が何をしようとしてたのか……」

「……そっか……」

「インデックス、俺さぁ」

「ゴメンねとうま。幻滅したよね?」

「は?」

「とうまは絶対許さないってわかってたのにこんな事しちゃって。とうまが一番怒ることだもんね、自分勝手な目的で色んな人に迷惑をかけるのって」


神裂達の優しさに付け込んで、上条に黙って。
禁じられた魔術に手を出した理由は他者から見れば独善的で身勝手なもの。
その挙句に術はとてつもない規模の災厄を引き起こそうとしている。
幾度と無く上条が相対し、その右拳を振るって来た敵と何も変わらない。
寧ろ、規模で言えば誰よりも性質が悪い。
きっと上条は幻滅しているだろう。
或いは軽蔑すらしているかもしれない。
何と飽きれた馬鹿な女だと、見下げ果てているのかもしれない。
それでも自分にだって意地がある。
こんな事態を引き起こしてしまった責任は取る。
上条と会えた事がインデックスに安堵を与え、そして決意を促す。
こんな自分に会いに来てくれた上条、彼を何としても元の穏やかで平和な日常に帰してあげたい。
術のコアに再び取り込まれた時に、内側から術の式を書き換える。
召喚術でありながら、同時にこれは創製術である。
組み上げる式は難解ではなくとも緻密ではある。歯車の一つに狂いが生じれば組み上げられる創造物は不完全なものだ。


「内側から式を崩せばこの地に生まれ出でようとしているモノを瓦解させる事ができるはずなんだよ」

そこまで意識を保つ事が出来ればの話であるが。

「大丈夫。きっと大丈夫。絶対にやってみせるんだよ」



(例えそれで私がどうなっちゃっても)


自分のせいでこれ以上上条を傷付けたくない。
彼を不要な荒事に巻き込みたくない。
今更何をと笑われるかもしれないが、こんな自分を助ける為におぞましいバケモノと戦う必要など無いのだ。
見上げてくる上条を安心させるように、にっこりと今度こそ完璧に笑う ――― 目尻に浮かんでいた涙が一筋零れ落ちた。

103 :叫び [saga]:2012/04/19(木) 22:10:16.94 ID:hZbfin/90






「バカヤロウ!!!」







初めて聞く自分に向けられた上条の怒声に、びくりとインデックスは思わず肩を竦める。


「何が幻滅しただ、何が許せないだ、ふざけた事ばっかり、勝手に言ってんじゃねー!!!」


上条がインデックスを、その背後で形を成そうとしている『モノ』を睨み付ける。


「そうだよ、俺はお前のことなんて何もわからねーよ。お前が何を悩んでたかもわからなかったし、何をしようとしてたのかも気付かなかった。

 お前といられりゃ幸せだから、きっとお前も同じなんだろうって思い込んで、勝手に満足してたおめでたいバカヤロウだよ!!!

 けどな、だったら何で言ってくれないんだよ。悲しかったら悲しいって、寂しかったら寂しいって、怖かったら怖いって……助けて欲しかったら助けてって……言ってくれないんだよ……」



最後の言葉は消え入るように弱々しかった。



「俺は鈍感で、無神経で、朴念仁でその上馬鹿だよ。でも……でもお前の言葉にはいつだって、何だって答えてきたつもりだ!!だから言ってくれよ。

 俺を呼んでくれよ!俺を頼ってくれよ!!俺を……俺を必要としてくれよ!!!」


インデックスは黙って上条の言葉に耳を傾けていた。
身体に纏わりつく触手の不快さも、圧迫感も、恐怖すら忘れて。
今、この瞬間を逃してはならないと、彼女の本能の奥が理解しているように。
104 :取り戻した温もり [saga]:2012/04/19(木) 22:13:46.41 ID:hZbfin/90



「インデックス。俺はお前が俺から離れて……それはほんの数日だったけど、すっげーそれは長い時間で。
一方通行とか神裂とかに尻叩かれて、背中蹴飛ばされて、それで色々無い頭使ってお前に言う言葉をずっと探してた。
お前に何て言えばいいんだって此処に走ってくる間もずっと考えてた。でも結局わからなかった。
お前を連れ戻す為の言葉なんて、結局俺の為の言葉だ。
お前が納得する答えじゃなかったらきっと俺はいつかまたお前に離れられちまう。

 だからもう連れ戻さないよ……俺がそっちに行く」


インデックスの翡翠の瞳が見開かれる。


「お前が後ろめたい事なんて何も無く笑えるように。俺がお前の笑顔を見続けていられるように。そんな答えを一緒に探しに行こう。だから、呼んでくれ……俺はお前の声なら絶対に聞き逃さないから」



限界まで見開かれた瞳に薄く張った水の天蓋が決壊する。

宝石のように、朝日を浴びて輝く雫が少女の頬を伝い落ちた。




「とうまぁーーーーー!!!!」




少女が辛うじて動く右腕を必死に伸ばす。




「インデェーーーックス!!!!!」




駆け上がった青年の右手がそれをしっかりと掴み取る。

硝子を割るような音ではなく、

肉と肉を引き裂くような肉感を伴い

骨から肉を剥がす背筋が凍りつくような痛々しく

血管を千切り、血が滴るように粘着質な


もっと野蛮で荒々しい音を立て ――――― 少女の闇を青年の武骨な右手が引き裂いた。




「とうまとうまとうま!!」
「インデックス…ッ!!」

コアとなるべき少女を離してなるものかと一つ一つが明確な意思ある蛇の如く汚泥で固められた触手が少女の白い肌に纏わりつく。
上条は絡め捕られたままのブラウスが破れるのにも構わず思い切り引き寄せる。
少女の身体を力いっぱい抱き締める。背に回された小さな手の感触に眩暈がする。
細く猫のように柔らかな蒼銀の髪に鼻を埋めて、思い切り吸い込む。
マシュマロのように柔らかな体は力を込めた分だけどこまでも胸の内に閉じ込めてしまえそうだ。


「心配かけさせるなよ、馬鹿」

「……ゴメンね……ゴメンなさい、ゴメンなさいとうま」

「馬鹿インデックス。本当に…馬鹿だよお前は」


105 :仕切り直し [saga]:2012/04/19(木) 22:14:46.73 ID:hZbfin/90

目尻に浮かぶ涙を指でぬぐってやると、上条は自分の何かがしっくりと来ることに気付く。
在るべきものが在るべき場所に収まる、代わるものの無いパズルのピースがはめこまれるような感覚。
不完全だった存在が完全になるなどと大袈裟なものではない。
両の足が揃ったからやっと歩ける、そんな当たり前が戻って来たかのように、吸い込む空気がいつもの匂いを運んでくるように。
乾いた木の根が水を吸い上げていくように、ゆっくりと上条の中を湧き上がる力と充足感が満ち満ちていく。
インデックスを抱き締めながら、そっと右手に視線を落とす。
おもむろに拳を開き、握る。
さっきまでと何も変わらぬはずの動作なのに、そこに宿る力が違う。


地響きのような唸り声が上条とインデックスの身体を震わせた。
大地が湯さ揺さ振られるような轟音にふらつくインデックスの身体を上条はしっかりと支える。
ドロドロとした汚泥の塊にすぎなかった「それ」が人の形を作り上げつつあるのを上条はインデックスに上着をかけてやりながら睨み上げる。
幾多の戦場を潜りぬけてきた彼の本能が全力で警鐘を鳴らす。




「インデックス、上条当麻無事ですか!!」

「神裂」

バードウェイ、神裂、そしてステイルが上条たちの下へと駆けつける。


「見たところその子には傷一つ付いてはいないようだね。安心したよ今の僕には君を消し炭にする準備が無かったんだ」

「当たり前だろ」


神裂もステイルも重傷とは行かぬまでも所々傷を負っている。
バードウェイに至っても、手傷こそ確認できないまでも高価なドレスは破れ、肩口から袖の無い剥き出しの右肩が目に付く。

「奴め、コアにならない人間は全て餌としてしか見てないようだな。まったくオーダーメイドのドレスが台無しだ。といっても弁償に応じてくれる相手にも見えないし、これは泣き寝入りかな」

インデックスの肩に手を回したままの上条をちらりと見遣るとバードウェイは鼻で笑う。

「何とか仲直りは出来たようだな駄目亭主」

「ああ、おかげでな」

亭主という言葉に頬を染めているインデックスを他所に上条ははにかみながらも頷く。
僅かに寂しげに目を伏せる神裂には気付かぬフリをしながらバードウェイは完全に人型と認識の出来る巨人に目を向ける。

「で、あのギリシアからの客人はどうする?」











「決まってンだろ。叩き潰すだけだ」

106 :上条当麻とインデックス [saga]:2012/04/19(木) 22:16:09.65 ID:hZbfin/90


剥き出しの鉄のように硬質で荒々しい声と共に舞い降りたのは純白の存在。
天使と呼ぶには獣のような空気を纏い、
翼と呼ぶにはあまりにも禍々しくそれは噴出し続け、
神の代行者と呼ぶには似つかわしくない程に凶暴な顔立ちの男。
形を成していない汚泥を次々と薙ぎ払い降臨した一方通行は上条とインデックスに視線を移すと納得したように頷く。


「……間に合ったンだな」

「ああ」

「見たところ随分と派手にやらかしたみたいだが」

「大したことじゃないさ」

「じゃあさっさと片付けるか」

「そうだな。腹も減ったし」

それ以上言葉は要らないとばかりに、上条と一方通行は不敵な笑みを交し合う。


「じゃあ、ちょっと行ってくるわインデックス」

「とうま!!」


袖を掴みながら泣きそうな目で見上げる碧の瞳に上条は思わず胸の内が温かくなる。
少女はきっと自責の念を抱いているのであろう、自分の呼び出してしまったものが如何なるものなのかをわかっているからこそ。
それは本能で察知してる上条よりも遥かに正確なものだろう。
それでも上条は笑みが零れてくるのを抑えきれない。
出会った頃から改善される事の無い自分の無茶な行動によって、またもや心配をかけてしまうことへの罪悪感は確かにある。
しかし、それを凌駕する程の喜びが背筋を駆け抜ける。
自分の側にインデックスがいる事、自分の身を案じてくれること、そして帰りを待ってくれることへの喜び。
くしゃりとインデックスの頭を撫でる。


「大丈夫。言ったろ?一緒に行こうって。すぐに帰ってくるから」

「とうま…絶対だよ?約束なんだよ?」

「ああ。神裂、インデックスの事、頼む」

「……ええ、お気をつけて」





107 :一方通行とバードウェイ [saga]:2012/04/19(木) 22:17:43.33 ID:hZbfin/90


「この土壇場で能力復活とは、ヒーローイベントをきっちり踏襲してきたな」

不敵な口ぶりとは裏腹に、バードウェイはぞくぞくと背筋が震えるのを感じる。
自分が目の前にしている男が自分の想像を超えつつある事に興奮を覚えているのだ。

「そこそこに見れる面構えになったじゃないか」

仄かに発光する一方通行の表情。
以前と変わらぬふてぶてしく好戦的なはずの顔つきには何処か余裕がある。
傲慢でも慢心でもない。確信を得たという自信に満ちあふれた表情は昨日までの、先程までの彼とは異なる。
殻を脱ぎ捨てたような変貌振りがバードウェイの心を否が応にも昂揚する。


「そっちこそ随分といいザマだな」

「そう言って、私の格好にムラムラしてるんじゃないのかね?」


自分ばかりが動揺しているようで正直面白くない。
バードウェイは腰に手をあてて挑発する、しかしすぐにそれはいなされる。


「お望みなら今すぐ押し倒してやるぜ」

「馬鹿、自惚れるな」

「冗談くらい聞き流せよ程度が知れるだろ。それと……片乳こぼれンぞ」

「にゃッ!」

「本気にすンなよ。こぼれるほどねェじゃねェか」

普段の傲岸不遜な姿はなりを潜め、バードウェイはとっさに自分の身体を抱き締めるように覆う。
真っ赤になって一方通行を睨み付けようとする視界を、突然に白い影が覆う。

「これでも着てろみっともねェ」
108 :バードウェイの純情 [saga]:2012/04/19(木) 22:18:29.86 ID:hZbfin/90

頭から被せられたのは一方通行の白いコート。

「お、お前らしくもない随分と紳士的じゃないか。それとも愛する女の柔肌が他人の目に曝されるのは我慢ならなかったのかな?」

「……かもな」

「へ?」

「お前をそンな姿のままにしときたくねェってのは否定しきれねェよ」

「〜〜〜ッ」

照れ臭そうに逸らされる紅の瞳に、バードウェイの鼓動が跳ね上がる。
軽口のつもりで言った言葉に思わぬ形で返されて、次いでの憎まれ口が出ないままバーウェイは「う〜」と小さく唸る。
耳まで赤くした金髪の少女から視線を巨人に向ける。


「少しそれ預かってろ」

「……アレを倒すつもりか?言っておくがアレはまだ不完全ながら紛れも無い神だぞ」


気遣うのではなく、事実を確認するように一方通行を見上げる。
さしずめ寝起きでむずがっているといったところであろう。
周囲を覆う汚泥の不規則な蠢きは、寝ぼけたままベッドの中で身動ぎしているのと同じものだろう。
それであっても、相手が神と呼ばれるものならば話は異なる。


「寝惚けた神だろ?神気取りの小悪党の次としちゃ妥当だろ」

「………無謀だとは言わないさ。お前がそう言うならそうなんだろう」

「随分納得が早いじゃねェか」

「力及ばずに死ぬ事があれば自分の身の程を見極められない、それまでの男だったというだけの話だ」

「ハッ、言ってくれるぜ」

「物笑いのタネにしてくれるなよ?私はまだお前に…   ――― と言ってないし……」

「何か言ったか?」




「………何でも無い……馬鹿」


ぼそりと呟くとバードウェイは一方通行のコートの襟元に鼻先を埋めた。


109 :二匹の狼 [saga]:2012/04/19(木) 22:21:12.32 ID:hZbfin/90


バードウェイの術によってインデックス達が立ち去るのを見送ると上条は軽く背を伸ばす。


「俺一人でも十分だったンだぜ?」

「悪いな気を遣わせて」

「抜かせ。誰が気なンて遣うかよ…ウジウジしたツラが目障りだっただけだ」

「ははは、返す言葉も無い」


インデックスに去られた直後の自分はきっと死んだような顔をしていたのだろう。
濁った、死んだ魚のような目。負け犬の表情だ。
自分と同じく、守るべき者を背負い、通すべき信念の道筋を持つこの男は恐らくすぐに察したのだろう。
だからこそ自分にインデックスの側にいなくてもいいのかと、不器用な気遣いまでしたのだ。
しかし、だからこそそれに甘える訳にはいかない。
対等な戦友であろうと決意をしたのだからこそ、傍らの男、一方通行にだけ任せきりになど出来ない。


「あのガキがしようとしていた事……おおよそ見当はついてる。オマエは」

「一緒に見つけるさ。こんな手段に頼らなくても」

「いいのか?」

その問い掛けには様々な意味が内包されているのだろう。
インデックスの願いを叶えてやらなくてもいいのか。
それ以外の手段など見つかるのか。
その宛てはあるのか。
上条は自信を持って笑う。

「いいさ。同じ道を歩くって決めた。例えどれだけ掛かっても、俺はアイツと同じ時間を生きたい。アイツに当たり前の幸せを教えてやりたい。

普通に結婚して、子供作って、子育ての事で喧嘩したり、家計のことで頭悩ませたり、休日に何処か遊びにつれてったり、そういうのをさ」

「オマエは…流石だな」


感嘆混じりの呟きを漏らすと、一方通行は肩を竦める。


「自分で道を創り出す……か」

「大袈裟だよ。そんな大したもんじゃねーって」

「俺はまだ目の前にある道を進むしかできねェからよ。だが…いつか追いついてやるさ」



あやふやな形が徐々にはっきりとした輪郭を帯びる。
鳥居も木々も容易く飲み込むほどの巨人を見上げながら、男達の表情には絶望も諦めも無い。
片方は決意に口元を引き締め、もう一人は犬歯を剥き出して獰猛に笑う。






「さてと、じゃあ行くか最強?」

「足引っ張るンじゃねェぞ、最強」





110 :1番 [!nasu_res]:2012/04/19(木) 22:22:57.85 ID:hZbfin/90

変わらないものなんて何も無い

小さい頃訳知り顔でそう言っていた大人の顔

俺は今でも覚えている



変わらないものなんて何も無い

ガキの頃クドクド繰り返していた大人のツラ

俺は今でも夢に見る



俺にはわからない

変わらない事が悪なのか

変わる事は正しいのか

答えはどっちだ?

答えは何処なんだ?

誰も教えてくれない

誰にも教えてもらえない



全部投げ出してしまおう

全部投げ捨ててしまおう

丸めて空に投げ捨ててしまおう

そして俺は始めるのさ

俺だけの喜劇を


111 :2番 [!nasu_res]:2012/04/19(木) 22:23:27.07 ID:hZbfin/90


変わらないものなんて何も無い

泣きそうな顔でそう呟いてたあの娘の声

俺はずっと刻んでる



変わらないものなんて何も無い

蹲って吐き捨てたアイツの横顔

俺は絶対に忘れない



俺にはわからない

変わらない事が愚かなのか

変わる事はくだらねぇのか

ゴールはどっちだ?

ゴールはホントにあるのか?

誰も答えてくれない

誰の答えもいらない



全部捨ててしまおう

全部壊してしまおう

踵で思い切り踏みつけてしまおう

そろそろ俺は始めるのさ

俺だけの物語を

112 :第3期キャラソン [!nasu_res]:2012/04/19(木) 22:24:20.41 ID:hZbfin/90



変わらないことも変わることも

きっとソイツはコインの裏表

何も変わらない

何もかも違う

だから俺は進むのさ

小石を蹴飛ばして

天に唾を吐きかけて

たった一人でも突き進むのさ



“Forever my Lolispirits”

“Forever my Lolilove”



全部投げ出してしまおう

全部投げ捨ててしまおう

丸めて空に投げ捨ててしまおう

そして俺は叫ぶのさ

俺だけの真実を


WOW WOW WOW


WOW WOW WOW



「すいませン、このストッキング履いてもらえませンか?え?別料金ですか?」(台詞)




                                   (『AXL SPIRTS 』/作詞、作曲:一方通行)


113 :ホッと一安心。 [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:26:46.17 ID:hZbfin/90



ウホッ、いい幼女。



アルティメットサイクロンジョーカープラチナエクストリームロリを視界に納める。あと上条。
何を血迷ったのか、このロリの発動させたこの術式は時間を加速させる術らしい。
ロリをババアに、つまり金を石に変える逆錬金術だ。
しかし、術は上手くいかなったようだ。
漲る幼女力、咽返る幼女臭が俺にハッキリと教えてくれる。
恐らくはこの絶え間ない幼女ロードを突き進む男、上条当麻によって未然に防がれたことは確定的に明らかだ。



「……間に合ったンだな」

「ああ」



グッッッジョォォォブ!!



危うく世界からまた一つ宝が消えるところだった。
世界遺産を守るのもまたヒーローの仕事だ。
流石だぜヒーロー。HEROじゃねェ、HELOだ。




ン?



上条の貧乏臭いジャンバーに隠れちゃいるが、このロリ……半裸じゃねェか!?

半裸!

セミヌゥド!!

ハーフネイキッド!!!

それだけじゃねェ……この幼女…ところどころテカっていやがる。
オッサンの脂顔的なテカりじゃねェ、外的要因、外敵テカりだ。
テカってる……いや、ナメクジの這った後のような…ヌメッてるンだコイツは!!
周囲で蠢く触手……






きひ…ッ





そうか、そういうことか。
学園都市第一位の明晰な頭脳が瞬く間に答えを弾きだす。
こいつ、この男、この上条当麻という男は……




「見たところ随分と派手にやらかしたみたいだが」

114 :未知の領域 [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:29:02.26 ID:hZbfin/90







触手プレイをしてやがっただとォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーー!!!!!




115 :ポジティブレイター [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:29:38.02 ID:hZbfin/90
「大したことじゃないさ」


しかも大したこと無いだと?




『知らなかったな…お前がそんなに淫乱だったなんて』

『あ…ん…いや、とうま…お願い、みないで…んあぁ!!』

『見ないでくれってこんなに此処はエキセントリックな事態になってるぞ?インデックスは触手プレイが好きなのかぁ〜〜』

『ち、がうもん…』

『そうは言ってもなぁ〜じゃあ、どうしてそんなに感じてるんだよ』

『とうまのせいだもん……とうまが私に…』

『何て言ってるのか聞こえませんことよ姫?』

『とうまのせいでこんなにエッチになっちゃったんだもん!!!』

『あっははははは、いい子だ。よく言えました。ご褒美に触手なんかよりももっといい物を上げよう』

『ああ……とうまの竜王の爪(ドラゴンクロー)がぁぁ!!』

『おいおい、お前のペンデックスはもうドラゴンブレスじゃないか。だけどこんなもんじゃないぜ』

『まって、もっと優しく……』

『さぁ、飲み込んで……僕の竜王の顎(ドラゴンストライク)』



なンて事をしていやがったに違いねェ!!
クッソがァァ、俺はどうしていつもこうなンだ!!
何でいつも一歩遅い?もう少しで見学できたかもしれねェのに。
既に黒夜用の触手プレイ用アームの設計図を3秒で完成させたってのに、予習の準備はとっくに万端だったってのに!!





クッソォォォォォォォ!!!



いや、過去を振り返っても意味はねェ。
過ちを悔やむばかりじゃ変わらねェ。
大切なのはこれからどうするかだ。


「じゃあさっさと片付けるか」

「そうだな。腹も減ったし」


大切なのは進むこと。
小さな目標を立てて一つずつクリアしていくということ。
流石に腹にペタンを繰り返して逆転ってのは強引だと思うが。
手始めに緊縛プレイから始めよう。
練習台は雌豚あたりが妥当だろう。一番各方面に波風が立たねェだろうし。
緊縛から羞恥、道具を使っての焦らしにシフトしてから然る後に24時間耐久ぺ……
いや、今此処では止めておこう。
前を向かない奴に進歩はねェ、だが、遠い未来ばかりみてる奴程足元を掬われる。
小さなことから一歩一歩。
手頃なロープはダイソウにあるのかニトリに緊縛コーナーはあったか?それともAmaz●nでポチるのが手っ取り早いのか。

くくくく……

こなすべき課題が多いってのはいいねェ……

116 :チャーム対策不足の第一位 [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:31:03.18 ID:hZbfin/90



「この土壇場で能力復活とは、ヒーローイベントをきっちり踏襲してきたな」



真っ白な柔肌を存分に曝したバードウェイ。

こいつ、誘ってンのか?


「そこそこに見れる面構えになったじゃないか」




黒ストッキングが破れてるンですけどォォォォォォォォォォ!!!





今世紀最高のブレイクアングルなンですけどォォォォォォォ!!!
ぶっ掛ける為に存在していますけど、それが何か?みてェな絶妙な破れ具合じゃねェか!!
チッ……これが明け色の陽射しのボスの実力かよ。
既に俺のアクセラレイションがリミットブレイク寸前だぞコラァ!!



「そっちこそ随分といいザマだな」

「そう言って、私の格好にムラムラしてるんじゃないのかね?」




うン。



ムラムラしてます。
そそり立ってます。
っていうかいきり立っています。
もっと詳しく言うなら脈打ってます。



「お望みなら今すぐ押し倒してやるぜ」


幸い此処には同志と師匠、そしてアルティメットシャイニングサイクロンジョーカープラチナエクストリームロリしかいねェ。
俺の至らない点を指摘してもらう為にも、今此処でレッツトライ&レッツエンジョイする必要があるのかもしれねェ。



「馬鹿、自惚れるな」



危ねェ危ねェ……
危うく暴走するところだった。
無理矢理は良くねェ。
いきなりで衆人環視の下でやるのは流石にハードルが高い。


117 :もう限界です。 [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:32:35.59 ID:hZbfin/90

「冗談くらい聞き流せよ程度が知れるだろ。それと……片乳こぼれンぞ」

「にゃッ!」


!?


コイツ…
この女……
今はっきりと俺の本能が確信した。
誘っていやがる。
破れたストッキングを擦り合わせて、そンな事をすればどうなるのかわかってンのか!!
ストッキングと、それと俺のバスターウルフが!!
紅くなった顔、身を縮めて、足をモジモジと……







                        ……(演算中)……








我慢してるのか!?
漏らすまいと、我慢してやがるのか!!
粗相をすまいと、我慢しまくりなのか!!!
馬鹿が……我慢は身体に毒なンだってわかってンのか?




出したい時が一番出すのに適した時だってわかってンのか?



「本気にすンなよ。こぼれるほどねェじゃねェか」



寧ろ俺がこぼれそうだ。
滴り落ちそうだ。
溢れ出しそうだ。
俺が己と戦うことに必死だってのに、コイツは更なる挑発行為に及ぶ。
涙目で睨み上げてきやがる。

クァ……ッ!!そこまで限界寸前なのか?脇腹を突けばもはやアウトオブコントロールなのか?
もうさ、出しちまえよ。
今更女の失禁如き見慣れてるよ。
幻滅しないから、見せられても構わねェよ。



つーか、見せて下さい。


見たいンです。


鉄は熱いうちに打て。
飯は空腹の時に食え。
粗相はしたい時にしろ。
谷崎潤一郎だって言ってたじゃねェか。絶対あのオッサンなら絶対言ってたぞ。


118 :朝も夜も恋焦がれて [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:33:13.83 ID:hZbfin/90



恥らうバードウェイ…

プライドに賭けても絶対に漏らすわけにはいかねェ、

しかし、どンな魔術であろうと生理現象だけは抗うことは出来ねェ。

そして遂に我慢しきれずに決壊の時はやってくる。

強気なツラはなりを潜め、屈辱と恥辱に塗れたグシャグシャの泣き顔のバードウェイ………



















フゥ……


119 :紳士 [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:34:31.10 ID:hZbfin/90


「これでも着てろみっともねェ」


女の恥らう顔は確かに扇情的で美しくすらある。
だが、苦しむ顔を見て喜ぶなンて人として間違っている。
例え垂涎モノのロリシチュエーションであろうとも。
そういうことは準備と覚悟と設備が整っている時にすべきだ。


「お、お前らしくもない随分と紳士的じゃないか。それとも愛する女の柔肌が他人の目に曝されるのは我慢ならなかったのかな?」

「……かもな」

「へ?」

「お前をそンな姿のままにしときたくねェってのは否定しきれねェよ」


しかし、このままその姿を曝され続ければ俺のアクセラレイションはすぐに次弾装填される。
っつーか、ダボダボのコートに破れた黒ストッキングのせいで、既に俺の息子は再起動を開始してる。
このままじゃ「裏コード ザ・ビースト」が起動しちまう。


「寝惚けた神だろ?神気取りの小悪党の次としちゃ妥当だろ」

「………無謀だとは言わないさ。お前がそう言うならそうなんだろう」

「随分納得が早いじゃねェか」

「力及ばずに死ぬ事があれば自分の身の程を見極められない、それまでの男だったというだけの話だ」

「ハッ、言ってくれるぜ」


そしてカピカピのパンツをすぐにベクトル能力ですっきり爽やかパンツにする。
レベル7の領域に到達した能力制御をもってすれば、カッピカッピのパンツを元に戻すなンざ訳もない。



「何か言ったか?」

「………何でも無いさ馬鹿野郎」


おパンツに意識を集中してたせいでバードウェイの言葉を聞き逃しちまった。


120 :100メガショック [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:36:19.54 ID:hZbfin/90

「あのガキがしようとしていた事……おおよそ見当はついてる。オマエは」

「一緒に見つけるさ。こんな手段に頼らなくても」

「いいのか?」


折角阻止したンだぞ?
あの世界遺産が失われる術をわざわざ探そうなンて、幾らそれが幼女の願いだからとって。
歩く先に崖が広がっているのがわかりきっているというのに、それをあえて言わないのと同じ愚挙じゃねェのか。
ライ麦畑で踊り狂う幼女が崖から落ちそうになったらその手を掴む、そンな紳士に俺はないたい。


「いいさ。同じ道を歩くって決めた。例えどれだけ掛かっても、俺はアイツと同じ時間を生きたい。アイツに当たり前の幸せを教えてやりたい。

普通に結婚して、子供作って、子育ての事で喧嘩したり、家計のことで頭悩ませたり、休日に何処か遊びにつれてったり、そういうのをさ」






アクセラショォォォォォォォック――――――――――――― !?






「オマエは…流石だな」


俺はそれだけ言うのが限界だった。
感動に震える声を押し殺して、ようやくそれだけ言うことが出来た。
子供…コイツは今、子供と言いやがった。
子供を作り、育てる。




ロリを生み出し、育てる。



「自分で道を創り出す……か」



コイツは、目の前のロードに俺が迷っている間に、新たなLOードを創出することに辿り着いていたのか。
あのロリが年老いることなく、永遠に変わることのないモノであればそれはそれでオイシイ。
しかし、時の呪縛によって老いることになれば、それはそれで諸行無常、朽ち果てていく文化を眺めるが如き寂涼とした心持で見守ればいい。
老いるロリに滅びの美学を見出す術をコイツは見つけ出したンだ。
そして、その時傍らには既に愛でるべき新たなるロリ。
次世代を担うニュージェネレーションロリを存分に愛でる手はずになっているわけか。


121 :素直な悪性ロリータ [!orz_res]:2012/04/19(木) 22:38:15.30 ID:hZbfin/90




でけェ……


でっけェ……よ


見上げきれねェくらい、コイツは何てデケェンだ。
ロリマイスターなンて枠組みからとうにコイツは抜け出していやがった。




幼女フロンティアだ…いや、ロリクリェイター……





目の前のロリの概念で揺らいでいた、ハァハァする定義に迷っていたチャラついた俺とはモノが違う。
クソッタレ…近付いたと思ったら引き離しやがる。



「大袈裟だよ。そんな大したもんじゃねーって」

「俺はまだ目の前にある道を進むしかできねェからよ。だが…いつか追いついてやるさ」



だが、俺は自分の道を歩くだけだ。



まずはムンムンムレムレのバードウェイの黒ストッキングをクンカクンカして!!


ツルッツルスベスベの黒夜の腋をペロペロチュッチュすることが俺の課題だ!!!



「さてと、じゃあ行くか最強?」

「足引っ張るンじゃねェぞ、最強」





あァ、俺の戦いはこれから始まるぜ!!



122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 22:40:09.89 ID:tz5Kx4cto
〜完〜
123 :終了 [sage]:2012/04/19(木) 22:41:39.07 ID:hZbfin/90
フル改造したらすぐに離脱っていうのは正直非道だと思う。それも天丼でやるとか無いと思う。
異常で投下を終えます。色々あって遅くなりがちで申し訳なありません。
ここでシリアスバトル編は終わりです。
あと二、三回で終わらせる予定です。出すキャラは決めてませんが。
それではまた。


PS:クロ●ス神はさっくりと倒しました。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/19(木) 22:47:22.15 ID:eVErH3Mno
乙なのである
あと二,三回で終わってしまうだとッッッッ
このスレまだまだ残ってるし一段落したら後いちゃいちゃを書いてもいいんじゃよ?(チラチラッ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/19(木) 23:24:57.21 ID:1UWe+DgA0
24時間耐久ペロペロか!?

それにしても上条さんと一方紳士が対極すぎだろ

悪い意味で。ワロタわwwww
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/04/19(木) 23:31:24.88 ID:1/z2Ksrto
シリアス……?
何のことかは分からないがとりあえず乙
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/20(金) 00:10:15.18 ID:6hEc9DI60
さっくり倒したのかよ!?
というか一通さんはみさきちをなんだと思っているんだ…
ああ、メスブタだったなwwwwww
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 00:13:18.04 ID:2hu8OU4Vo
熱い!熱いよ!血涌き肉踊るくらい熱かったよ乙!
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 00:36:13.24 ID:rvEkEqXP0
誰にも気づかれず賢者→再起動とかどういうことだよ
完全犯罪乙
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 00:59:01.09 ID:sYyW/Te1o
やっぱりレベルが上がるとパンツがぐちゃぐちゃになるんだな
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 04:51:29.81 ID:nWMEl4yIO
何も言えねぇ!何も言えねぇよ!
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/04/20(金) 06:02:01.95 ID:f2sXYVYLo

懐かしいな「裏コード ザ・ビースト」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/20(金) 12:34:03.28 ID:ugvDBPLao
もう反転しなくても透けて見える

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 15:09:55.08 ID:r9EG6yH/0
世界一無駄なレベル7の使い方しやがったwwwwww
次も楽しみだぜ乙
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/04/20(金) 21:13:00.76 ID:JZOYxcnR0
いちもつ
どう見ても尻assなバトル回ですね。

終わってしまうなんて悲しい。
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/04/21(土) 01:21:02.82 ID:Qr+v29tKo


後日談あったら嬉しいな

てかB'zネタだったのかな?
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 12:58:47.40 ID:4yY8UlNLo
>>133
一通さんの裏コード ザ ビーストに対して言ってるのかとおもたww
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 19:40:15.14 ID:1gzcDbESO
反転しなければ熱い展開なのにwwwwwwwwwwwwwwwwww

さすが悪性ロリータ!俺達できないことを平然とやってのける!そこにシビれる!あこがれるゥ!
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/04/21(土) 23:30:07.57 ID:GcdeY7LQ0
さすがレベル7だな
レベル10くらいになったら、時間操作とか細胞操作して全員幼女に変えれるようになるんじゃね?
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 23:50:40.32 ID:FErJi2PIO
泣いた
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 00:59:22.99 ID:3qLSigJIO
今回も…凄かった。
凄い…酷かった。
紳士一方さんも良いが、ラブラブ上インが堪能出来るのもこのスレの良いところだな。
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/25(水) 17:51:58.50 ID:rUGP638z0
続きまだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜??
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/28(土) 18:34:36.70 ID:Fv9118lc0
完乙

紳士な第一位>>107, >>108

野獣な第一位>>117, >>119

笑ってしまうぐらい、>>1に感謝
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/04/28(土) 18:45:52.36 ID:fnOJDpJno
>>143
>>122はID違うぞ?
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/28(土) 20:46:41.02 ID:Fv9118lc0
>>144 えええェェ…

146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 11:37:50.10 ID:/9on1VWIO
もうバードウェイがヒロインでいいんじゃないかな。
インちゃんと金銀のWロリヒロインで。
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 12:15:03.48 ID:UEUbhdXGo
ヒロリン??
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/29(日) 16:09:44.39 ID:GRjz7541o
どことなくB'z臭がした
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 21:04:04.55 ID:a6jG5YJPo
まだかなー
150 :1です。 [saga]:2012/05/01(火) 21:32:19.21 ID:QiNXqYXw0
投下します。よろしくです。短いです。
151 :再会 [saga]:2012/05/01(火) 21:35:36.76 ID:QiNXqYXw0

頬を擽る風が心地良い。
柔らかく撫でていくように、小さな子供が囁くように温もりを帯びる風を瞳を閉じて受け止める。
瞳を開けると、一面赤橙色が広がる。

赤橙の雲

赤橙の空

赤橙の川

赤橙の草原

自分が見晴らしのよい川原に立っていることに一方通行は気付く。
空気すら赤橙色に染まりきった世界は物寂しさと同時にどこか胸を締め付ける。
鼻の奥がツンとするような、切なさが込み上げてくる。
泣きたい気持ちは悲しいからではない、寂しいけれども嫌なわけではなく。
原風景、そんな言葉が脳裏を過ぎる。


「おい、何ボーっと立ってやがるんだよ」


川べりから軽く手を振る男に、極自然に手を振り返す自分に一方通行は小さな驚きを覚える。
白衣姿でもなく、アロハシャツにジーンズという今まで一度も見た事のない服装の木原数多。
一方通行が驚いたのは木原の服装ではなかった。


「オマエこそ何やってンだよ」

「水切りだよ、水切り。研究室育ちのもやしっ子は知らねーか」

「ぶっとばすぞ」


初めて見る木原の笑顔。
他者を威圧し、侮蔑し、嘲笑する為に浮かべていたよく知った笑みではない、少しぎこちなくて照れ臭そうにした笑顔。
つられるように斜面を滑り降りながら自然と笑いがこみあげた。


152 :戻らない二人 [saga]:2012/05/01(火) 21:36:22.26 ID:QiNXqYXw0



「チッ…」

「ハハハハッ、一つかよ」

木原を真似て投げたはずの小石は一度だけ水面を跳ねるとすぐに沈む。
舌打ちする一方通行を横目に木原は手の中で弄んでいた小石を軽く放り投げると、幾つも水の上を跳ねていく。

「こうやってお前と話すのは初めてだよな」

「まともに話した事すらねェだろ」

「そうだったな」

「罵り合うことなら山ほどあったけど、な!」


水面を跳ねる数が三回になったことに、少しだけ満足げに頬を緩める。
からかうように口笛を吹き、木原は草原に腰をおろす。


「俺はよ自分のやってきたことに後悔なんざこれっぽちもしてねぇ。やりたい事をやりたいようにやった。満足とは言わねぇが、悔いも特には無ぇ」

「あンな死に様でもか?」


夕日に染まる水面を眩しげに見遣る木原から視線をそらすように一方通行は紅の瞳を空に向ける。
茜色の澄み切った空。


偽りの空。



「あんな死に様でもだ。寧ろアレには納得すらしてる。自分が手塩にかけて開発したモルモットが自分の予想を超えたモンを見せてくれたんだからな。俺はよぉ『木原』なんだよ」

「わざわざこンな場所に出てきてまで言うセリフか」


この世界が偽りの世界である事はとうに気付いていた。
死んだはずの木原数多が現れるはずが無い。
そもそも、自分と彼がこのような穏やかな場所にいるはずがない。
ただの夢とも思えない。

しかし、ここが何処で、どうしてここにいるのかを追求するつもりは一方通行にはなかった。



「後悔はしちゃいねぇから、当然お前に謝ることなんざこれっぽっちも無ぇ。無ぇが……こうやってお前と話してみたかったのは嘘じゃねぇ」


木原は自分の言葉に苦笑する。
一方通行も鼻を鳴らす。
親子の情など自分達には存在しない。
何処まで遡ろうとも、それは事実であり、その事を寂しく思うような情緒すら二人にはない。
そんな当たり前の、ありふれた関係になるには彼らはあまりにも多くのものを見てきた。

153 :グラスから溢れるくらいの悲劇 [saga]:2012/05/01(火) 21:39:01.68 ID:QiNXqYXw0


新たな可能性の名の下に管理される人間達

能力という新たなヒエラルキーがもたらした新たな差別

無能力者を虐げる能力者

能力者を消耗する科学者達

子供を食い物にする大人達

人間を食い物にする学園都市の闇に住まう外道達

イン何とかさんネタをすりゃとりあえず受けが取れると思っている人達

どもらせればツンデレだろとばかりに投げ遣りな人達

だったら「ど、どどどどど童貞ちゃうわ」もツンデレなのかとツッコミを入れる人達

捏造カプには手厳しいくせにハーレムには異常に寛容な人達

過剰にメタに走る人達

メタネタは公開オ○ニーだと詰る人達

寧ろ見られながらするのが気持ち良 ――― いや、止めておこう。


とにかく、あまりにも多くの悲劇と悪意、理不尽さ、そしてそれに曝される人間を目にし過ぎてしまった。
だからこそ、木原の言葉は望みであるとか夢というものではない。
興味。やってみたかったというだけの些細な興味だ。
そして、その興味は一方通行にもある。


「最後だからな。赤毛のガキの魔術とやらに介入するのは中々骨が折れたぜ」

「……アレはオマエ自身だったのかよ。そうまでして俺を潰したかったのかよ大した執念だ」

「ばぁ〜か、自惚れるな。科学者の探究心だよ」


言葉の物騒さとは裏腹に、穏やかな声が風に溶けて行く。
一方通行は静かに悟る、木原数多という男が本当の意味でもうすぐ消滅するのだという事に。
だからといってかけるべき言葉は何も無い。
154 :サヨナラ、親父 [saga]:2012/05/01(火) 21:40:52.41 ID:QiNXqYXw0


「Level 7か……嫌な野郎だ。最後の最後に科学者魂揺さ振るモン見せ付けやがって。おかげで未練が出来ちまった」

「ザマァみろ。せいぜい悔いを残しながら逝けよ」

「やっべー、やっぱぶち殺しておきてぇよ。めっさ殺してぇ〜」

「やってみろよ。返り討ちだ」

「ガキがナマ言ってんじゃねぇよ」

「ジジィが無理してンじゃねェよ」


犬歯を露わにして笑い合う顔がそっくりである事に二人は気付かない。
木原は納得したように立ち上がると、軽くズボンを払う。
一方通行は背を向ける木原を追おうとすることなく、静かに見遣る。
木原はふと足を止める。


「なぁ、一方通行」

「あン」


強い風が二人の間を吹きぬけた。


「 ―――― って願いに似てるとは思わねぇか?」


半ば掻き消された木原の声、しかし、一方通行には伝わった。


「願い?」

「壮大な願いならそれを手に入れようと必死になる。無ければ無くても見つけ出そうとする…」

「詩人だな」

「だろ?」

願いは人の数だけ存在する。だからこそ、人は時にぶつかり合い、傷付け合う。
わかりあう事すら出来ない程に数多く存在する願い、それでも求める心だけは変わらない。
一方通行は穏やかに笑う。




「じゃあ、そろそろ俺はいくわ」

「そうか」



木原の背が見えなくなると同時に一方通行は半ば確信に近い思いを抱く。
この夢の世界が終わりを迎えることを。
木原の言葉を反芻する。

155 :世界に祈る [!orz_res]:2012/05/01(火) 21:43:49.78 ID:QiNXqYXw0



『おっぱいって願いに似てるとは思わねぇか?』



大きければ人は挟まれる事を夢見る。
手につかんで指の間から零れる乳肉を幻視する。
それは一方通行には余りわかるものではない。
ただの脂肪であり、消えないぷよぷよであり、いつだって自分に過酷なブートキャンプを強いるバランスボールでしかない。
窒息しかけたことも、押し付けられて首を痛めたことも数え切れない。
暑がりの自分にとっては触れたところが無駄に温かいのもマイナスだ。
木原のように弾力を失いつつあるそろそろ夏が終わる海水浴場のクラゲのような感触のおぱーいが好きな奴もいれば、
垣根のようにしこりがある固めの尖がったものが好きな奴もいる。
週刊『ああ…次はパフパフだ…』を妻に内緒で購読し、自分にチクられて夜通し妻から折檻される浜面のような奴もいる。
物好きだあるし、違いのわかる男である自分にはさっぱり理解が出来ない。
しかし、それは個人の価値観である。
高級な霜降りしか食さないからといって、吉牛を愛してやまない人間を見下す権利は誰にも無い。
貧乏舌には貧乏舌の楽しい人生があるのだ。


そして、一方通行のように無を愛する者もいる。
無ければ、否、無いからこそ人はそこに無限を見る。
一見ただの0 ― ゼロしかなくとも、二つの0が合わさればどうなるだろう。
そこには∞が生まれる。


ゼロはゼロであって無限になるのだ。


インフィニティーだ。


インフィニットである。


幼女がパンツで空だって飛ぶのだ。


劇場版は履いてないというのは本当だろうか。


大きい願いも小さい願いも、それを求める人の心は変わらない。


だからこそ、面白いのだ。


いがみ合い、憎み合い、時に交わる。
ロリ巨乳という隠し技であったり、ロリババァという合法ロリもいる。
番外個体はならば年増ロリであろうか。それはわからない。
一方通行はただ自分の信念に従うのみと決めたのだ。

アクセラレイションの昂ぶりに従い、幼女たちを優しく、慈しむように、そしていかがわしい目で愛でるのだ。

自分の中の信念に従い、自分の中のルールに沿って生きていくのだ。


ひなタン→黒夜→ひなタン→バードウェイ→ひなタン→打ち止め(幼)という一人デュエルのローテーションは決して崩さないのだ。


日曜日だけはジャンケンで勝ったら黄色い娘を使っていいという自分ルールも崩さないのだ。


二年連続で黄色い娘にお世話になるという覚悟に揺るぎは無いのだ。


156 :答えは10分後に!! [saga]:2012/05/01(火) 21:45:31.00 ID:QiNXqYXw0




一方通行は風を浴びながら意識が無意識の深い海からゆっくりと浮上していくのを感じる。

また始まるのだ。

残酷で過酷で、醜く煩わしいく、それでも自分を迎えてくれる愛すべき世界が。

一方通行は自分を迎えてくれる世界をゆっくりと予想する。






1:黒夜が生腋魅惑のマーメイドでスタンバってる。

2:何とビックリ、打ち止め(特盛り)が打ち止め(幼)になっちゃった。

3:ああ…バードウェイ…黒ストの下に何も履いてないなんて……



おっぱいはすなわち世界だ。
そして、世界とは願いだ。
願いの数が世界を変えていくのだ。
そういうことだ。
そういうことにしておけ。

157 :1です。 [saga]:2012/05/01(火) 21:48:31.10 ID:QiNXqYXw0
少し離脱します。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 21:53:59.70 ID:Ys5Q9GcZo
ここ三年なら青黄黄だろ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:08:27.62 ID:M9ZTeVbDO
安定の酷さ






…3だな
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:16:05.10 ID:S0cBzi8d0
リクってことかしらん?
ならば3番のバードウェイを選ぶぜ!
一方通行の真実を知っても、きっと爆笑と激怒の後、全部込みで一方さんのこと幸せにしてくれると思う
あと鳥道さんなら本妻の余裕でハーレムもOKしてくれそうなのは気のせいか

ちなみに2番はレベル8で時間操作すら可能とした一方さんでならばと
時間の流れというベクトルすら操って打ち止め(エアーズロック)を(大草原の小さな家)に変えるのはレベル8になってからだろう、なぁ紳士よ!
それともこないだ目覚めたレベル7で可能なのだろうか?

あと一方さん、バランスボールいらないなら僕らにください、マジでマジで
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:18:45.60 ID:mlx9FbdQo
リクエストの可能性に欠けて3
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/05/01(火) 22:19:20.32 ID:22PmEawOo
んじゃ俺も3で
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:21:42.80 ID:zsli2uM0P
リクじゃなくても願いの多さが世界変えるらしいから問題ないっすね
3
164 :安価じゃないんですけどね。 [saga]:2012/05/01(火) 22:21:51.59 ID:QiNXqYXw0





「ン……」


瞼に当たる光の加減にゆっくりと一方通行は目を開く。

視線の先に広がったのは ―――



「あ、起きたぁ?第一位様〜」




4:ロリだと思った?残念!みさきちでしたぁ!!





「チェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーーーーンジ!!!!」




165 :投下終了。 [saga]:2012/05/01(火) 22:23:18.91 ID:QiNXqYXw0
今回は短めです。何かまだまだ続きそうです。
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:27:37.93 ID:Of/FwVrIO
くそwwwww
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/01(火) 22:30:18.67 ID:zHC5rij70
3でおねがいします。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:30:29.98 ID:M9ZTeVbDO
乙。



いや分かってたよ
安価やリクじゃないって分かってたよ
でも夢は見たいじゃない

変な流れにしてすまんかった
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:46:12.85 ID:mz33PjfTo
チェンジ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/05/01(火) 22:56:46.61 ID:nHyyNOH30
やっぱり1は黒夜なんだね 
バードウェイもよく頑張ったけど、正妻は黒夜で決まりだな 実際、押し倒してクンカクンカしたことあるしな
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 22:57:12.34 ID:Lk8eur5AO
チェンジ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/02(水) 00:43:50.07 ID:/oMhO+Geo
チェンジ

そしてその五位は俺が貰ってく
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 00:46:47.40 ID:WamEOe/0o
明らかに狙って少し離脱しただろw
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 02:36:42.57 ID:lwqR3lLIO
せっかくいい話だったのに台無…… あれ?
今回はいい話のままだぞ
少なくとも少し離脱するところまではいい話だぞ
どういう事だよ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 03:37:28.02 ID:Geb+0TZi0
level7とかエイワスも真っ青だろwww
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/02(水) 09:33:49.01 ID:KKxGvKKg0
>>172
みさきちは俺が貰う
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/02(水) 12:12:34.16 ID:Exh0uG4io
ロリも可愛いけど忠犬みさきちも可愛いよ
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 19:22:18.78 ID:4nt437Y80
じゃ俺はねーちんを頂こう
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/02(水) 22:53:50.50 ID:j/M8P/3j0
四十越えのおばはンとか・・・
やっぱ黒夜だろJK
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 12:49:03.46 ID:dGvCDpAG0
正直本命がわからんぞ。
バードウェイが物語の進行上出番が多いが、みさきちの出番には明らかに>>1の贔屓が見えるし、だが押し倒したのは黒夜だし、この>>1はハーレムエンドはやらなさそうだし。
誰が来てもオイシイんですがね。
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 04:55:35.20 ID:vCvqllF80
止めや食蜂よりかは、ロリ道を貫いて、鳥道か黒夜エンドを希望したいが…。
まさかのひなたんか。
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 11:15:45.78 ID:RntpFbboo
ひなたんが正ヒロインだろうよ
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 16:07:34.44 ID:4OPs/PfIO
この作者シリアスも全然書けるんじゃね?
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/05/05(土) 16:10:38.19 ID:8X13G0dfo
え?全編シリアスだろ・・・・この重さはなかなかない
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2012/05/05(土) 16:39:42.86 ID:tGYc5awX0
なんというシリアス
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 16:55:43.12 ID:3PkyCyuD0
ああ、実に尻ASSだな
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage ]:2012/05/05(土) 17:30:35.29 ID:cADpsD//0
>>183
パパセラの作者だもん
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/05(土) 21:20:46.43 ID:suYxKWLU0
>>183 どっかで「ギャグに挑戦してみた」と、いうようなことを>>1が書いてなかったか
すげぇよな
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 09:35:35.76 ID:wbHx3kOIO
>>187
パパセラkwsk
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage ]:2012/05/06(日) 14:51:15.99 ID:iibkORfF0
お勧めスレで聞くよろし
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 15:19:42.71 ID:wbHx3kOIO
>>190
サンキュー
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/05/06(日) 16:41:15.02 ID:CiZdvbpZ0
>>187>>188
これマジ?ソースどこよー
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 18:29:11.61 ID:wjXBVt3oo
>>192
本人のツイッター
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/05/06(日) 19:05:06.08 ID:CiZdvbpZ0
>>193
ありがとう
ツイッター軽く見たけど見つからなかったってことは結構前か
こっちのSSはとてもいい尻ass具合ですね
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/10(木) 00:44:30.91 ID:y9KYQwaIO
この>>1性格的にハーレムルートはなさそうだからな…


ハーレム無くても個別エンディングとか書いてもいいのよ?(チラッ
196 :1です。 [saga]:2012/05/12(土) 09:20:26.08 ID:O7zCMbbS0
短いですが投下します。よろしくお願いします。
197 :ボスはお年頃 [saga]:2012/05/12(土) 09:27:01.60 ID:O7zCMbbS0




「なぁ、マーク。私な、最近少し気になるというか、興味の引かれる奴がいるんだがな」

「ついにボスにも春ですか」

「バカヤロウ!!決して好いた惚れたとかじゃなくてだな!!

 確かに仕事で幾度か助けられはしたがたった一度や二度のピンチを救われたからといってそんな吊り橋効果で惚れるなどというお手軽ラブコメ要員では無いぞ私は」

「鏡見てきた方がいいですよボス、三倍早い人みたいになってるんで。

 それから今更ツンデレでキャラ立て目指すのは愚策じゃないですかね。

 学園都市にツンデレの大御所いるじゃないですか」

「あんななんちゃってツンデレのピカチューと一緒にするな」

「なんちゃってだろうとエセだろうとピカチューは人気ですよ。だって可愛いから」




「お前中身アステカじゃないよな?」





198 :夜は抱き締めて寝てます [saga]:2012/05/12(土) 09:29:08.45 ID:O7zCMbbS0


「その気になる奴ってのはもしかして最近ずっとボスが着てるファーコートの持ち主ですか」

「何故それを」

「サイズ全然合ってないコートを後生大事に着てたりすればわかりますよ」

「ぬ…ぐ…」

「それに、コート抱き締めてくんかくんかしながらベッドでゴロゴロしてるの見りゃあ察しが付きますよ」

「ブボォォォォ!!!なぜそれをお前が知ってる!!!」

「見たのはパトリシア嬢ですがね。これがパトリシア嬢が録画した映像です。ちなみにぬいぐるみに着せてキスの練習していた時のです」




「妹ォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」



199 :耳年増なボス [saga]:2012/05/12(土) 09:31:32.88 ID:O7zCMbbS0



「それでだな、その少しばかり気になっている奴にだな『オマエ見てるとムラムラして仕方がねェ』って言われてしまったんだ」

「ボス、そいつ大丈夫ですか?」

「安心しろ強さは折り紙つきだ。魔術への知識欲も高いし、顔も……えへへへへ…」

「いや、そうじゃなくて…てかアンタ今更そこで照れるのかよ」

「若干痩せぎすなのが問題だが、そこは追々食生活を改善していくからいいとして」

「そこでもないですから」

「さっきから何が不満なんだ?」

「だってムラムラするって言ってるんでしょそいつ?」

「ああ、さらに『押し倒してぐちゃぐちゃのむちゃくちゃにしたい』とも……大胆な奴だよまったく、ふふふ…」

「ボス、それロリコンですって。ふふふじゃないですって。ボスのこと下心満載で見てますって」

「嫉妬か?我らがボスが奪われる的な」

「違ぇーよ、明らかに性的な対象として見られてるって言ってるんだよ」

「上っ面を取り繕ってかっこつけるだけの男共よりずっとましさ。

……お、お、おお、女としての私を純粋に欲しているということだろ。

つまりアイツの中のオスが私というメスを求めていると……」

「しっかりしてくださいボス。あとオスとかメスとか言うな」

「今度コートを返す為に仕方なく、仕方なくなんだが日本に行くわけだが、

 仮にアイツの部屋で二人きりになってしまった場合、そこはお前ほら、若い二人だから何があるかわからないよな。

 しょ、勝負下着とかはどうすべきだろうか」




「ボスは俺にどんなアドバイスを求めてるんですか……」




200 :おノロケボス [saga]:2012/05/12(土) 09:32:24.23 ID:O7zCMbbS0

「一応だがな、好みの下着はあるのかと聞いてみたんだが」

「メアド交換してたんですね。適当な口実でラブ割とかにしたんですか」

「…………まぁ、そこはいいじゃないか」

「したのか、したんですね、しちまったんですね」

「そうしたらだな、返信があって…見たいか?私とアイツのメールのやり取り見たいか?」

(えェェ ―――……滅茶苦茶自慢したそうな顔しておいて何このめんどくさい幼女)

「オラァァァァ!!!!」

「ぐはぁ!!何でいきなり殴るんですか!!しかも杖の尖ったところで!!」

「お前今『めんどくせぇ幼女だな』って思っただろう」

「アンタエスパー!?」

「普段ならここから三角木馬の刑に処すところだが許してやろう。それよりも私はメールが見たいかと聞いてるんだ」

「ハイハイ、見たいですよ」

「ふふふん、仕方があるまい。本当は私とアイツだけの秘密のやり取りではあるが、組織のボスは時として部下の信頼を得る為には一定のプライバシーの公開も求められるものだからな」

「嬉々として語りたがるプライバシーを人は自慢話と呼ぶんですよ?どれどれ……」


201 :隠す気の無い第一位 [!orz_res]:2012/05/12(土) 09:37:00.78 ID:O7zCMbbS0




『俺はありのままのオマエが見てェ。ありのまま、奥の奥まで、スジの一本一本までくっきり。

 だがしかし、やはり飾り付けあっての素材だ。素材の味を最大限に引き出す為のな。

 オマエが黒のストッキングを履いてくれるなら下着はどうでもいい。

 つーか寧ろ履いてないのがいい。

 スジが薄っすら見える感じのがいい。

 光の当たり方によってわかる程度のな。

 光ってのはペンライトとか、そういう部分的な光だ。

 足の指が動かしやすい布地ってのは必須条件だからな。

 色々捗る。色々な。

 それから見えるのは薄っすらであってくっきりじゃねェからな?

 ここは大事だからな。



 だがスク水も可。ただし白な、絶対白な』



202 :マーク、人生の転機(転職的な意味で) [saga]:2012/05/12(土) 09:41:34.18 ID:O7zCMbbS0






「アウトォォォォォーーーーーーーー!!!!」



「何だ馬鹿者いきなり大声で」


「何このマニアックなリクエスト。1時間8000円コースにオプションでもつけてるの?

 限りなくめんどくさい注文なんだけど。鬱陶しいこだわりが見え隠れしてるんですけど。

 もう確定だよこいつ」

「下着は履いて来るなというストレートな注文。これはつまりシャワー浴びて来いよと同じフラグなのか。

 アイツの繊細な手で思う存分ベクトルクッキングされてしまうのかなぁ……」

「クッキングどころかドッキングするつもりだよ。

 料理に手ごろな熟した果実じゃなくて、木になってる青い果実を捥ぎ取る気満々だろ。

 すっぱいブドウを率先して食べたがる逆イソップ狐だよ。

 コイツ絶対未発達大好きとか、未成熟ラブとか、やっぱり小学生は最高だぜ!!とか言い出す人種ですって。

 エンドレスでピチュー維持するタイプですよ」

「私はジャローダが好きだ。カッコいいしな!!」

「アンタずっとツタージャだよ。それからまた隠れてポケモンやってたのか。PSP没収したらまたか」

「3DSは気持ち悪くなるから好きじゃないな」

「うるせーよ。っていうか二通目の『ブルマなら体操服は小さめので、無理矢理裾をブルマに入れるのがフォーマルな着こなしだ』とかもうこいつスゲーよ。

 性欲だっくだっくに溢れてるよ。性癖一ミクロンも隠す気無ぇよ」

「な、なぁ、マーク。日本から取りよせた参考資料によると、ジャパニーズブルマというものは男を誘惑する際のアイテムらしいな。

 破壊力が強過ぎて国会で廃止されたほどに」

「捨てちまえ、そんな資料火にくべてしまえ」

「もし、何らかの理由でしばらく私が一線から退く事になったら、コイツのサポートは任せたぞバトラー」

「何でかっこつけて言い換えたの?

 何しに行く気だアンタ。何でこの変態野郎がボスの代理になるのが決定してるんですか」

「明け色の陽射しの未来は明るいぞマーク」

「黄昏時だよ寧ろ」

「みていろよ愚妹め。私が大人の女であることを証明してやろう」

「……もう駄目だこのウサギパンツ」




203 :1です。 [saga]:2012/05/12(土) 09:43:13.05 ID:O7zCMbbS0
以上で投下終了。短めです。
今回は会話のみにしてみましたがテンポの悪さが露見しますね、反省。
当分最終回に着手できなさそうですが、頑張って終わらせます。
それではまた。
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 09:50:48.82 ID:Gp1teVHDO
乙。



個人的にはブルマに入れない方が
いやしかし小さめ体操服となるとまた違ってくるか……
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 10:35:35.09 ID:1eQyYWxSO
流石我らの悪性ロリータ

期待に全力で答えるどころか突き抜けたよ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 10:43:56.75 ID:bgBwdI8DO
乙!
傍目クールな変態から生粋の変態にランクアップか……
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 11:05:42.96 ID:DNh1yzzVo
マァアアアァァァアァァァク
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/05/12(土) 11:13:29.93 ID:ob7kQuZio
マークと幼女のやり取りが銀魂の乗りにしか見えない
しかしさすが俺たちの悪性ロリータ
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/05/12(土) 13:12:11.96 ID:XKjU3DnJo
もういろんな意味で手遅れだな
この幼女食われる気満々じゃねーか

いいぞもっとやれ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 13:48:21.19 ID:A1BkhDPSo
末期じゃねーか悪性ロリータwww
しかしこれでもokとか恋は盲目にも程がある
思考と嗜好がマイナスぶっちぎりでオーバーフローしてプラスになっちゃってるレベルだぞw
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 14:14:39.75 ID:ZJyZAyDDO
堂々としていて男らしさに満ちあふれているな……
ロリコンだけど
212 :sage !status [sage]:2012/05/12(土) 14:20:11.39 ID:eo85vkpfo
鳥道通行とかあんま見た事ないけど好きになりつつあるんでもっとやれ
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 16:25:14.81 ID:cihIdBe10
鳥道きゃわわ
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/12(土) 18:15:10.44 ID:FEyQr/jz0
魔術と超科学のドッキングなら、天上の理に最も近づける…  多分
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/05/12(土) 18:43:32.02 ID:p92w7ubo0
やばい、黒夜派の俺だが、黒夜がバードウェイに勝てる気がしない…
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 20:00:04.59 ID:smpz8GSDO
彼の神スレと同じ作者とは思えないw 下手すりゃ娘にでも欲情しそうだ
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/12(土) 23:47:43.33 ID:yUpAVGWw0
会話のテンポがよすぎて涙でそうwwwwwwww
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/13(日) 08:48:24.58 ID:AQCbqN7co

女の子が生まれたら色々やばい
浜面はきっちりガードするだろうけど
上条は全幅の信頼をおくだろうし
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 03:46:45.39 ID:49IuFKKIO
乙!
バードウェイ可愛いなクッソ、バードウェイ可愛いな!!
もう正妻の貫禄が…いや、みさきちの巻き返しもあるか?
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 11:13:45.75 ID:Eub9RcC2o
>>下手すりゃ娘にでも欲情しそうだ
詩織ちゃん逃げてー
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 11:55:45.30 ID:ZjdLQwvJo
>>218
上イン夫妻が忙しくて「はじめてのおるすばん」になったりしたらもう……
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/14(月) 22:47:11.41 ID:3j4XJdq40
誰かバードウェイwithウサギパンツの参考画像を
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/16(水) 06:59:13.84 ID:Xl8v/LGAo
>>220
詩織?と思ったけど支部の方か
224 :1です。 [saga]:2012/05/20(日) 06:20:13.12 ID:9TZ48rtP0
朝っぱらから投下します。よろしくです。
225 :正義とは。 [saga]:2012/05/20(日) 06:21:16.52 ID:9TZ48rtP0


正義とはなんだろうか。


自分にとって正しいこと。
自分が正しいと信じるもの。
自分の中に立てた守るべき義。

広義に説明するならばそうだろう。
自分に置き換えて言えば、学園都市の治安を乱す者の処罰、能力の無い者や低い能力しか持たない者を守ること。能力を悪用する者を更正させることも含まれる。
拡大解釈すれば真っ当に能力を伸ばそうと励む能力者達の矜持を守ることも含まれるのかもしれない。
その事に迷いはない。逆恨みをされる事もあれば、理解されずに偽善と笑われる事もある。
どうしようもなく救いがたい人間という括りは好きではないが、確かに存在することを知っているからこそ、理不尽な悪意には慣れている。
ただ、慣れているからといって痛みを感じない訳ではない。


自己満足だと嘲笑される度に、

偽善と罵られる度に、

大能力者の驕りだと妬まれる度に、


心は痛みを感じる。
傷は見えていないだけで着実に刻まれていく。
痛みはわずかではあるが動きを怯ませる。
それは僅かであっても積み重なっていけば怯みはやがて躊躇となり、迷いを生む。


226 :白井黒子の憂鬱 [saga]:2012/05/20(日) 06:22:13.35 ID:9TZ48rtP0



(ああ……またですわね……)



白井黒子は溜息を吐く。
揺れ戻しのように定期的に自分を襲うこの憂鬱さは最早慣習と化している。
中学にあがる直前の頃から風紀委員を志していた彼女にとって己の正義を信じて行動することは日常の一部と化している。
風紀委員として戦わぬ自分を想像することの方が難しい。
それは13歳という幼さ漂う年齢から大人の女への準備を間近に控えた17歳になっても変わらない。
それでも定期的に付き纏う悩みは依然として黒子の心を重くする。


『あんたみたいな強い能力者にわかるものか』

それは助けたはずの相手にぶつけられた言葉だ。
黒子の小柄な体格と可憐な外見は対峙するならず者のみならず時に助けられた者までも困惑させる。
強い能力者への憧れのみならず、嫉妬までも喚起することは多々ある。
女に助けられたことによって男の自尊心を傷付けられたと感じる者さえもいる。
通報を受けてかけつけた黒子は普段通りその能力をもってして鮮やかにそして迅速に事件を解決した。
被害者の怪我は浅く、救急車を呼ぶまでもないから自分で連れて行こうと手を差し伸ばした。
そして向けられた敵意の眼差し。
助けに来るのが遅いんだよ、という八つ当たりであったらまだ良かった。
もっと迅速に対処するようにしなければと己を戒めるだけだからだ。
性質が悪いのは助けられた事によって向けられる嫉妬の視線。
妬みの目を己の自尊心に変えることのできる性格ならばいっそ良かったというのに。



自分は何の為に頑張っているのだろう。


自分の正義のためと言ってしまえば済むことでも、そればかりで迷いなく進み続けていられるほど白井黒子という少女は単純な構造をしていない。
見返りや下心があるわけではない、それでも感謝の言葉を貰えば心は温かくなり戦い続ける活力の源になる。
感謝をされたいのではない、ただ自分を認めてもらいたいのだ。
褒められたいのではない、ただ自分のしている事の意義を確認したいのだ。


227 :黒子、駆ける! [saga]:2012/05/20(日) 06:23:08.77 ID:9TZ48rtP0


「どうかしたの?白井さん」

「いえ、何でもありませんの」


俯きがちの黒子の顔を覗き込む固法美偉に慌てて首を振る。
尊敬する先輩に無駄な心配をかけたくはなかった。
二人は夜の街中をパトロールしていた。
一斉下校時刻などあってないが如く、夜の学園都市は相も変わらず騒がしい。

(固法先輩でしたらきっとこんな些細な悩みなんて抱かないのでしょうね)


背筋を伸ばし、常に毅然と立ち向かう固法美偉。
迷いのない目を前にして黒子は自分の抱いてる悩みの小ささに辟易する。


『――――――ッ !!』




「白井さん!」

「聞こえましたの!」


それは小さくとも確かに助けを求める悲鳴であった。
白井は声のした方へと視線をすぐさま滑らせる。
ビルが立ち並ぶ街中ではあっても、何処で犯罪が行われているのかの目星はつく。
時間的に余裕の無い犯罪者が一望して人通りが少ないだろうとあたりをつける場所と悲鳴の方向から目処をつけるのと固法を連れて空間移動するのは同時であった。


228 :K・D・C(コノリ デストロイ クラッシュ) [saga]:2012/05/20(日) 06:24:58.91 ID:9TZ48rtP0




『ハァハァ……ねぇ、いいでしょ?』

『や、止めろ……』

『そんなこといって、本当は待ってたんでしょう?』



着地した場所は正解であったようだ。
ビルの奥まった物陰から聞こえる荒い吐息交じりの欲に塗れた声と、恐怖に怯える掠れた声。
固法と頷き合うと黒子はすぐに空間を跳躍する。



「そこまでですの!!」


「え?」



押し倒され、ズボンを膝まで引きおろされた華奢なシルエット、そしてそれを行ったであろう女のらしきシルエット。
上空からの声に、覆いかぶさっていた女は戸惑いの声と共に黒子を見上げる。
上空にテレポートして声をあえてかけたのは注意を引きつけるためだ。


「だらっしゃぁぁぁぁぁーーーー!!!!」


雄々しい雄たけびと共に女の身体が弾かれた磁石のように吹き飛ぶ。
風紀委員の肉弾戦車こと固法美偉のショルダータックルが炸裂したのである。
たゆまぬ鍛錬によって脅威のシフトウェートを可能にした固法のショルダータックルは固法美偉という名の鉄球に等しい。
黒子が上空から敵の意識を引きつけ、地を這う低空タックルで固法が仕留める。
『学園都市のタイガーショット』の名は伊達ではない。
数メートル程風車のように回転しながら吹き飛ぶ犯罪者を追って固法は地を蹴る。
その際にアスファルトが擂り鉢状に抉れるが些細なことだ。
固法の実力への絶大な自信ゆえに黒子は彼女への加勢ではなく、今しがた犯罪者に圧し掛かられていた被害者へ駆け寄る。


「大丈夫ですの?」

「あ…ああ…アンタは」

「ジャッジメントですの。私達が来たからにはもう大丈夫ですの」


脱がされかけたズボンを直してやりながら黒子は唇をかみ締める。
掠れた声なのは叫び過ぎたせいだろう。一体どれ程前から彼女は叫んでいたのだろうか。
自分のあり方に迷っていた矢先にこれかと黒子は歯痒さに思わずきつく拳を握り締める。


229 :野に咲く白百合 [saga]:2012/05/20(日) 06:26:40.29 ID:9TZ48rtP0



犯人がいるであろう方向を睨む。



『この犯罪者がぁ!!』

『この!!私はレベル4の……ぎゃぃぃやあ折れる、折れるぅぅぅぅ』

『折ってやんよ、HBのシャーペンの芯みたいに当然のように圧し折ってやんよ!!』

『痛いぃぃぃ!!痛くて演算が出来ないぃぃぃぃぃぃ!!!』

『しゃああらぁあ!!きゃおらぁぁ!!』


固くて水分の詰まった質量のある袋を打ち据えるようなくぐもった音が路地裏に響き渡る。
女のように甲高い犯人の悲鳴から察するにアームロックから全盛期のシウバ並みの膝蹴りへのコンボ(通称:固法スペシャル)が入っているのだろう。
組み手において学園都市第三位を1分でマットに沈めたコンビネーションだ。
きっとあのあとはテイクダウンしてからのパウンドに移行するだろう。

黒子は改めて助けた少女を見遣る。
羨ましいほどに脂肪の無いほっそりとした手足、薄い腰は抱き締められれば砕けてしまいそうだ。
外灯に照らされてほんのり白く浮かび上がる首筋に掛かる白い髪は雪のように儚い。

(何て可憐な方ですの…)

敬愛する御坂美琴が美しくも逞しさすら匂わせる大輪の薔薇であるとすれば、この少女はさしずめ百合。
月明かりに濡れる白く不安げに咲き誇る百合の花だ。
紅い瞳は泣き腫らしたのだろうか。
そんな可憐であるからこそ、そこに付け込むかのように力尽くで組み伏せていた犯人と、駆け付けることが遅れてしまった自分の不甲斐無さが許せない。


「本来ならばもっと早く、貴女にこんな怖ろしい思いをさせる前に助け出すべきでしたのに……力不足ですの」

「オマエ…名前は?」

「白井黒子ですの」

「白井……黒子?……そうか…」


思い当たることでもあったのか、白い少女は頷く。
自分は風紀委員として一部では有名であることは自覚している。
しかし、有名だからといってそれが何になるのだろうか、と自嘲の笑いが浮かべると怪訝な紅の眼差しで射抜かれた。

230 :ガールズフレンドシップ [saga]:2012/05/20(日) 06:28:27.19 ID:9TZ48rtP0


「何謝ってンだよ?」

「ですから…」

「感謝する前に卑屈に謝ってンじゃねェ」

「感謝…ですの?」

「当たり前だろ。こっちはヤバイところ助けられてンだよ。礼ひとつも出来ねェ程落ちちゃいねーよ」


足が悪いのだろう、少女は落ちていた杖を拾い上げる。




「……ありがとうな」




外見とは裏腹にハスキーな声でぶっきらぼうに放たれた言葉に黒子はびくりと肩を震わせる。
それは言われ慣れているつもりだったはずの言葉。
それなのに、これ以上なく今の黒子にとっては不意討ちで思いがけないプレゼントであった。
照れ臭そうに逸らされた瞳、きっと不器用な少女なりの必死の感謝の態度なのであろう。
そんな態度に、自分がすっかりと救われていることに気付いた。
そうか、自分は何の為に戦っているかなんてわかりきっている事じゃないか。
いつもいつも、自分の正義のためと自分自身に言い聞かせてきたが、こんなにも簡単な答えがあった。


「こちらこそ…ありがとうですの」


守るべきか弱い人がこうして無事である事、その為に自分は頑張っているのだと。


「何でオマエが礼を言うンだ?」

「ふふふ、こちらの事情というやつですの」

「ハッ……変な奴。けど、オマエ大した奴な…きっと大変なンだろうけどよ、その、頑張れよ」

「はいですの!」


励まし、応援してくれる人がいる。
自分の頑張りは決して無駄ではないのだ。
それがわかっただけで、何かが変わったというわけではないのに黒子の心は晴れ晴れとしていた。






「お名前くらい聞いておけば良かったですの」


無事に立ち去るのを見届けてから黒子は少しだけ残念そうに呟いた。


231 :通常運行 [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:29:46.68 ID:9TZ48rtP0





「おかし」という言葉がある。




避難訓練の標語だ。
「押さない、掛けない、喋らない」という意味だと最近ようやく知った。
ずっと今まで、




「幼い、かけない、じゃぶらない」




だと思っていた。確かに緊急時にそれはやってる場合じゃないだろうと、この20年間ずっと疑問にすら思っていなかった。
実に紛らわしい標語であり、これを考えた人間には反省と謝罪を要求したい。


そンな事を考えていたのがよくなかった。


232 :結標淡希(ヒューマノイドタイフーン) [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:31:17.06 ID:9TZ48rtP0


甦りし古の神を打ち倒し、己の中の迷いを吹っ切り、新たなステージへ足を踏み入れた。
だから何処かで過信していた、己の力を。
例えどれ程強くなろうとも、飢えることからも病からも逃れることは出来ない。



そして、天災からも。




路地裏へと追い込まれてから俺はつくづく己の迂闊さを呪った。
『奴』の能力にとって逃走は何の意味も無いからだ。
立ち向かう以外こちらの取り得る術は無い。




「うーふふふふふふふふ、さぁ、あっくん?観念しなさい?うふふふふふふふふふ」



だからこそ、俺は迎撃するしかないのだ、このアルコールの匂いを撒き散らしながらにじり寄る怪人ショタスキーこと結標淡希に。
大丈夫、俺ならやれる。
レベル7の俺であれば、こンな雑兵の一匹や二匹!!


「このねヌフゥ短パンをハァハァまずは履いてちょうだいねコフーコフーえ?あわきお姉ちゃんに脱ぎ脱ぎしてデュフッ穿かせて欲しいのデュフフフフフもう、あっ君たら甘えん坊さんなんだからクヒヒヒヒヒヒ」




あ、無理です。




何で今日に限ってバッテリー残量少ないンだよっつーか、泥酔してるコイツに遭遇しちまうかなァ。
助けを呼ぼうか?しかし、誰に?黒夜?駄目だ、あいつのちっぱいはショタコンすら魅了しかねない。
被害は広げないに限る。ロリとババァの百合は少し興味があるが、今はその時じゃねェ。
ならば打ち止めと番外個体は?出来る訳がねェ。保護者としての威厳が無くなっちまう。
上条は銀髪ロリコズミックステイツと旅行中だ。
もう一人の三下こと浜面も無理だ。イタズラ心でアイツのアカウント使ってツイッターで「第四位の中あたたかいナリ〜」と呟いてみたせいで現在音信不通になっている。


やべェ詰ンだ。


いや、諦めるな。
俺は見出したはずだ。
光明を掴み取る事を!
決して諦めない事を!!




233 :無理ゲー [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:33:11.29 ID:9TZ48rtP0


「あ、ああああああっ君、むずむずしない?お股がこう遣り切れないくらいむずむずうずうずしてこない?しまくらない?
するでしょ?するよね?するに決まってるわよね?ヌフゥあっ君まだ若いもんね。ぴちぴちだもんね。ぷりぷりしてるもんね。
寧ろ幼いわよね。でもね、その素晴らしい若さのせいでその凶悪なロングライフルが熱膨張を起こしてるわよ?
寧ろこれから起きるの。起きちゃうの。お姉ちゃんが無理にでも起こすから、ね?
だからね、ハァハァハァハァそのロングライフル、ビームが出ないままだとパンパンになっちゃうの。
早く熱を取り除かないと暴発しちゃうの、それはとっても危険なの。デュフフフフフだからお姉ちゃんが吸い出してあげるわよ。
大丈夫、気にしないで、男の子なら誰だって出せるミルクだから。栄養満点のミルクだから。
でも火傷の危険性があるからお姉ちゃんがまずは確認してあげるのよ。え?何を確認かって?
それはもう発癌性の物質が含まれていないかとか、タンパク質は正常なのかとか、温度とか糖度とか苦味とか粘度とか
まろやかさとか舌触りとか鮮度とかね、そういうサムシングをお姉ちゃんがしっかり吟味してあげるの。
勿論しかるべき手順を踏むのは忘れないわよ。まずは短パンを穿かないといけないんだけどフヒヒヒヒヒヒ
あら?偶然あわきおねえちゃんのカバンの中に短パンがあったわ、よかったわねあっ君、これなら暴発を防げるわ。さぁ、さぁさぁ、今すぐこれを穿いてそれから
『おねえちゃン…ボクおねえちゃンをみてるとおまたがむずむずしてせつなくなっちゃうンだ、これってびょうきなのかな』
っていう台詞をムフー心を込めて言うの」

234 :人は時に残酷な現実を受け入れる必要がある。 [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:34:10.26 ID:9TZ48rtP0





どうみても不可能です、本当にありがとうございました。


235 :あわきんは最初からクライマックス [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:35:56.20 ID:9TZ48rtP0


やべェよ、これどう見ても無理だわ。勝てねェわ。
スイマセンレベル7とか調子こいてました。
ガイモンさンで白ひげに挑むくれェ不可能に近ェわ。
挑んでもかませにされるのが目に見えてるわ。
左一本でやられた唐沢くれェ盛大なかませっぷりにさせられるわ。
つーかいい加減あのガキの試合よりも青木村の試合をきっちりやって欲しい読者の方が過半数を占めてるっつー現状を認識しろよ。



「ハァハァ……ねぇ、いいでしょ?」

「や、止めろ……」

「そんなこといって、本当は待ってたんでしょう?」



オマエが通報されるのをな!!
やべェ、パンツ脱がされる、助けてバードウェイ。






「そこまでですの!!」


「え?」



月明かりを浴びて翼のように広がるツインテールとともに、夜の中に響き渡るババア声。



「だらっしゃぁぁぁぁぁーーーー!!!!」


そして雄々しい雄たけびと共にゴム毬のように弾かれる結標。
俺はまたもや命を拾っちまったらしい。



「大丈夫ですの?」


駆け寄ってくるババア声。
ババア声とは裏腹にいい面構え(ロリフェイス)していやがる。


「ジャッジメントですの。私達が来たからにはもう大丈夫ですの」




『この犯罪者がぁ!!』

『この!!私はレベル4の……ぎゃぃぃやあ折れる、折れるぅぅぅぅ』

『折ってやんよ、HBのシャーペンの芯みたいに当然のように圧し折ってやんよ!!』

『痛いぃぃぃ!!痛くて演算が出来ないぃぃぃぃぃぃ!!!』

『しゃああらぁあ!!きゃおらぁぁ!!』



血の詰まった肉袋を麵棒で打ち据えるような音がするがなァに結標のことだ、いずれヒョッコリ帰ってくるさ。



マジでな……


236 :出会い [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:37:24.22 ID:9TZ48rtP0




「本来ならばもっと早く、貴女にこんな怖ろしい思いをさせる前に助け出すべきでしたのに……力不足ですの」


ババア声のロリに俺は何かを感じた。
先程から俺はこのツインテールに何かを感じていた。
胸を引っ掻くようなこのむず痒さ、それが何かの禁断に足を踏み入れた奴の発するシグナルだってのを俺は長い戦いを経て知っている。
7歳にしてお水系のケバイ女(若干無理してる感の強いのがディモールトに良いらしい)にハマッた垣根。
もう今更説明するのも面倒なンだが熟女大好き木原君。
そして、その木原君に若干10歳の頃から既に将来有望(熟女的な意味で)と見做されていた現役第一線のストーカー、ストーカー界のホープ麦野。
そいつらに感じたものと同じ香りってやつだ。
つまり、何らかの人には言えない秘密の香り、それが一体何なのかが俺をコイツに惹き付ける理由だろう。


「オマエ…名前は?」

「白井黒子ですの」

「白井……黒子?……そうか…」

237 :真実は一つ!! [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:41:03.47 ID:9TZ48rtP0



何て偽名臭い名前だ。



偽名…?



そうか!!
即座に第一位たる俺の頭脳は答えを導き出す。
偽名、つまりそれは魂の名。
コイツはきっと他に本来の名があるがあえてその名を使っているのだ。
何故だ?名前はそいつを表す一つの記号だ。
社会におけるそいつの存在を周知させるための標識だ。
それを変えるって事はつまりコイツは「自分」という存在に付けられた表示を切り替えたいということ以外に考えられねェ。
名前が「苺苺苺」と書いて「まりなる」と呼ばせるから嫌だった?
違うな。それならもっとマシな偽名を考えるはずだ。
白井黒子なンてポケモンの新作みてェな名前なンざ付けるはずが無い。
一人オセロとか、ツートン娘なンていじめの対象になりかねない名前をつけるはずがねェ。
だったら答えは簡単だ。


コイツのこのババアみてェな声。


なげたボールがまっすぐに戻ってくるだろう黒夜やバードウェイのような柔らかさを一切排除した硬質な真っ平ら。


そしてコイツから感じた何か禁忌を秘めた香り。


導き出される答えは一つしかない。





「何謝ってンだよ?」



238 :凄い子なんです黒子は。 [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:44:45.79 ID:9TZ48rtP0





コイツが ―――― 男の娘ってやつか。






「ですから…」

「感謝する前に卑屈に謝ってンじゃねェ」



初めて見たぜ、男の娘。



「感謝…ですの?」

「当たり前だろ。こっちはヤバイところ助けられてンだよ。礼ひとつも出来ねェ程落ちちゃいねーよ」



こうして目の当たりにしてみると確かに声以外は年相応にロリだ。
声がもし真っ当なロリ声だったらすぐにでもお持ち帰りしたいくらいのツインテールロリだ。
だが、コイツは男だ。きっとこのギリギリのスカートの下にはそれなりのイッポンダタラさンが鎮座しているはずだ。
言っておくが鎮座は掛けたわけじゃねェからな。





「……ありがとうな」





俺は万感の想いを込めて感謝の言葉を口にする。
男の娘って事はコイツの声を聞けばすぐにわかる。
それにも関わらずコイツはいつだってジャッジメントだ。
オールタイムジャッジメントですの!!だ。
それはつまりコイツは学園都市中に「私は女装、特に常盤台の制服を着るのが大好きな男の娘ですの!!」って喧伝して歩いているという事だ。
それは大人にもガキにも幼女たちにも。スキルアウトにもアンチスキルにも今日師達にも。
偏見と差別の目でみられることも、後ろ指さされる事も白眼視される事も、全部承知の上でカミングアウトしていやがるンだ。


239 :性別:黒子 [!orz_res]:2012/05/20(日) 06:45:37.22 ID:9TZ48rtP0


「こちらこそ…ありがとうですの」

「何でオマエが礼を言うンだ?」

「ふふふ、こちらの事情というやつですの」

「ハッ……変な奴。けど、オマエ大した奴な…きっと大変なンだろうけどよ、その、頑張れよ」


大変に決まってる。常盤台の制服を着た男なンて、生卵くらい日常的にぶつけられているに違いねェ。
【常盤台のコスプレした男の娘がいたwwwwwwww】なンてスレを立てられていても不思議じゃねェ。
それでもジャッジメントですのだ。
黙っていれば隠し通せるかもしれねェのにジャッジメントですの!!
つまりコイツの中の正義感がそうさせているンだろう。
変態と罵られようと、異常と嗤われようと、それでも正義に殉じずにはいられない。そして女装もせずにはいられない。





白井黒子……大した奴だ。




「はいですの!」







決して女装は褒められたモンじゃねェ。変態的な嗜好と言われても否定出来ねェ。
幼女道という光の道に比べて、女装道は遥かに険しく茨の道だろう。
ジメジメとして光も当たらない闇の道に違いない。
だが、そンな己の深い業を肯定しながらも己の信念を邁進する漢がこンな所にもいた。
そのことが俺は嬉しく思う。俺達は自分の信念を胸に進み続ける漢同士なのだ。


俺は奇妙な満足感と共に路地裏を後にする。


途中結標が眼鏡巨乳ババアにパロスペシャルをかけられているのが見えたが、それは些細なことだ。


240 :ボーイズフレンドシップって素晴らしい。 [saga]:2012/05/20(日) 06:46:54.15 ID:9TZ48rtP0
異常で投下を終わります。
それではまた。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/05/20(日) 06:50:21.09 ID:Eil2CvZRo

まさかwebマンガからも引っ張ってくるとは
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 07:15:34.30 ID:sltsg0mDO
朝早くから乙ナリ〜
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 08:12:52.14 ID:VYDWS/cpo
なんでや!現役世界チャンピオンが在籍するボクシングジムに通い
自身も24戦23勝23KOの化け物みたいな戦績を誇る日本チャンピオンなのに
何故かいつになっても世界戦を組んでもらえないかわいそうな子が主人公のボクシングマンガは関係ないやろ!!
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/20(日) 09:32:48.25 ID:N+LXMpWzo

固法先輩キター 透視能力者とは思えない戦闘スタイルだわ
黒子は…強く生きてほしい
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 09:33:56.09 ID:76Yf+kwwo

まさかの白井さんだぁ〜〜
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/20(日) 10:01:38.15 ID:4NOYcm7AO
乙ー
そろそろ雌豚も見たいナリ〜
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 10:20:26.34 ID:ARa7tw+Qo
黒子……いや、別に男の娘でも黒子は黒子ですけどね

248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 10:25:54.80 ID:basoU23do
黒子かわいいよ黒子
おつおつ!
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/05/20(日) 10:56:39.83 ID:jKYw0Mcmo
鎮座クソわろたwwwwww
わざわざ説明しなくていいからwwwwwwクソwwwwwwww
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/20(日) 11:10:12.37 ID:88c29C470


浜面は嫁さんに監禁されたか…
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/05/20(日) 12:02:25.37 ID:ElXt0Ez9o

どこのSSでもブレないショタコンェ……
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/05/20(日) 16:35:18.21 ID:txdUJmMS0
LV7を圧倒するショタ力
そこは、同士と感じることは無いのか?
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/20(日) 17:14:22.56 ID:8METhpDE0
本当禁書二次創作界は業の深いキャラしかいない
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 21:07:18.05 ID:sz4q6RRt0
一方通行、やはりテメェはロリマイスターなんかじゃねェ
それどころかロリコンを名乗る資格さえねぇよ
黒子を男の娘だと?
ババァ声だからなんだってんだ
キンキン声だのスウィ〜ト声じゃねェとロリじゃねェと言うつもりかテメェは
ババァ声、エロイ下着、肉の薄いスラっとした肢体、何処とは言わねェがつるっとしてる色々
そして何より、挫けそうになる心を支えて立ち上がらせる「誇り」(プライドじゃなくオナーな)
すべてが、最高だろうが
最高のエターナルロリであり最高のロリババァだろうが
黒いガーターストッキングに包まれた黒子の足で「ですの」言われながら優しく責められたい俺に謝れ
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 21:25:25.82 ID:k8iMwvxl0
一方通行は一体どんな服着てたんだよ…
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 21:53:33.87 ID:CTdqFnGDO
>>254
なに言ってんのお前
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/20(日) 21:54:39.18 ID:MwaNfOUuo
毎度ナナメ上のベクトルへ加速していくな
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/20(日) 22:20:51.47 ID:3mEZXzm20
おつ
ちなみにこれは本編なの?番外編?
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 12:32:37.73 ID:eEEw11DIO
Level7になったとか言ってるから本編じゃね?
そうなるとあの後みさきちはどうなったのか気になるが。
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 22:46:46.03 ID:48SjNGnOo
絶賛放置プレイ中
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/23(水) 00:58:52.30 ID:F1yDi+MIO


お互いがお互いの性別を勘違いしてるとは……
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/05/25(金) 00:23:17.87 ID:YitJapj50


俺の所では「おかしも」で「幼くて 可愛い 少女を もとめる」だったな
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/05/25(金) 22:55:35.29 ID:MJWu9CMLo
>>254
感動した
でも白黒はババ…うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp
264 :1です。 [saga]:2012/05/30(水) 21:39:45.98 ID:v26jkX/b0
最初に謝っておきます。
一方さんファンの人ゴメンなさい。
みさきちファンの人ゴメンなさい。
禁書ファンの人ゴメンなさい。
生まれてきてゴメンなさい。

それでは今日の投下を始めます。
265 :デレみさき [saga]:2012/05/30(水) 21:41:13.52 ID:v26jkX/b0



「それでねぇ、お寝坊さんの第一位様におはようのキスをしたの。ビックリした顔が可愛くって頬ずりしちゃったぁ。

第一様ったらね、美味しなんて言ってくれないけど私の作った朝食をじっくり味わってくれるの。

嬉しいけれどぉ、えへへへ、ちょっと照れちゃう」



久しぶりに食蜂から連絡を貰ったのでカフェでお茶をすることになった。
久しぶりて言ってもほんの一ヶ月ぶりくらいなんだけどさ。
私達の友人関係が始まったのはほんの数ヶ月前。
恋に悩む乙女な一面は正直高慢な常盤台の女王っぽくもなくて、そのギャップと共感できる思いから私達はあっという間に友達になった。
一時は随分自分の想いに悩んでいたみたいだったけど今ではすっかり元通り。
ううん、前よりもずっと活き活きしてて何だかこっちが置いて行かれちゃったみたいな気分だ。



「何かアンタさ〜肌ツヤツヤじゃない?」

「えぇ〜そんなこと…あるかもぉ〜」

「そこは形だけでも否定しろっての」

「えへへへ」

「まったくもう」

266 :美琴、新たなる恋への決意。 [saga]:2012/05/30(水) 21:42:31.45 ID:v26jkX/b0


そして呼び出されて聞かされたのは案の定のノロケ話。
まったく、独り身に随分な仕打ちじゃないの。
フワフワした空気に、以前のような企むような厭な感じの笑みではない、へにゃりと蕩けたような笑顔は普通の可愛い恋する女の子だ。
この子が前よりもずっと魅力的になった原因はわかる。
いい恋をしてるからだ。いい恋っていうのはまっすぐな自分の気持ちと素敵な相手が揃って初めて成り立つんだと私は思う。
実らなかったけれど今でも自分の初恋は素敵なものだったという気持ちに変わりはない。
そして食蜂の相手、私にとってもある意味で特別な男、一方通行。
アイツと一方通行が何か大きな争いに飛び込んでいたのを知ったのは全てが終わってからだった。
今回も蚊帳の外かと思っていたけれどそれは私だけじゃなく、打ち止め、番外個体にしても同じだったようで、ボロボロのフラフラで戻って来た男二人は私達のお説教も聞く暇も無くバッタリと倒れた。
私達御坂姉妹は喧嘩に勝った子供のような寝顔を前にすっかり毒気を抜かれた。
っていうか『男子三日会わざれば刮目して見よ』を地で行くことないじゃない。
アイツも一方通行も何か自分の殻を一つ破ったようなそんな顔をしていた。
一方通行はともかくアイツはあの子絡みだろうっていうことは何となくわかった。
吹っ切ったつもりだった私でもときめいてしまったのだ、きっと食蜂みたいに現在進行形で恋しちゃってる娘にはそういうのは堪らないだろう。



アイスティーを美味しそうに啜ってる食蜂が幸せそうだったので思わずすべすべの頬を抓る。
マシュマロのようなツルツルスベスベの頬の感触が気持ちいい。



「いひゃいわ、みしゃかしゃん」

「うるさい。少しは幸せわけなさいよ!!」



だらしなく緩んだ顔が小憎らしくも可愛らしい。
いつか素敵な恋を見つけたら絶対にノロケ話につき合わせてやろうと心に固く決めた。


267 :ワンパターンな始まり [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:45:03.36 ID:v26jkX/b0







重い。

みっしりとした重さ、たっぷりとした質感、ぷよんとした感触。

鳥肌と冷や汗がクロスボンバーをするように俺に果敢にストレスを加える。

これは夢?否、断じて否。

俺はこれを知ってる。っていうか、慣れ親しンでる。




いや、しかしオイ。

いい加減見え見えのオチと展開っていうのはどうなンだ。
10人中10人が予想してる『目を開けたらバランスボールでした』なンて展開マンネリなンだよ。
反転するのとかメンドクサイだろ。書く方も、読む方も。書く方も。書く方も。
そもそもあンなモン一回こっきりのオチにしか使えないンだろォが。
反応が怖いからこっそりスレ立てただけなのに短すぎると勿体ないからって何度も何度も同じような展開で尺を稼いで。
オマエはギアスか。同じ引きをしといて翌週には冒頭であっけないオチで落とすギアスか。
折角シリアス長編が終わったンだからもう少し空気の一新というか話の持って行き方っていうモンがあるだろォが。
通常運行ばかりが正しいとは限らないンじゃねェのか。
アシュタロス編が終わってから一気に終わりの空気になったGSを思い出せ。
タマモなンてクソ萌えキャラを出したからアレは寿命が伸びたンだろうが。
つまり、少しは新しい展開が待っていてしかるべきだ。


例えば、バランスボールかと思いきや、この胸を圧迫するのは黒夜とかバードウェイとかの未熟な青い果実的な桃尻とかな。


前後の繋がりとか必然性とかどうでもいいンだよ。


昨今無駄にサービス精神旺盛な方が受けるンだよ。



ほォら、瞳を開ければそこには開脚したての幼女がそのシークレットゾーンを俺の目の前に。







268 :可愛いあの娘はバター犬 [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:45:51.04 ID:v26jkX/b0








「れろれろ、ハッハッハ、んんっつ、ぷはぁ…ハッハッハ、第一位さまぁ…ぺろぺろ」











ですよね。



ほらな!

ほらな!!

やっぱりな、やっぱりだよなァ!!

わかってた、アクセラわかってた。

ああ、クソッたれ待ってろ絶望よなンて歌うンじゃなかった。

本当に絶望が口を開けて待ってるンだけど。

知らなかったよ絶望ってアヘ顔してるンだな。

アヘ顔の絶望は少しも忍ぶこともせずに思い切り俺の口元を嘗め回していた。

つーか涎だらけなンだけど。

べっとべっとなンだけど。



269 :劇場版『とある魔術の禁書目録』をよろしく。 [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:47:02.61 ID:v26jkX/b0


「ハッハッハ、ぺろぺろ…だいいちいしゃまぁの…ハッハッハ、ぺろぺろ…んんうぅ、モーニング第一位しゃまぁ……ハッ!いけないいけない、みさきったらダメな子。まず最初にやることがあったのにぃ」

「オイ、何パンツ脱がせてンだ、オイィィィィィーーー!!!」

「おはようございます、第一位様の息子さん。不束者ですが何卒無慈悲に容赦の無い責め苦を…」

「ねェ聞いてるゥ!?」

「えへへへ、第一位様ぁ〜このまま劇場版先取りだね?」

「情報なンてこれっぽっちも出てねェよ」

「えぇ〜操祈調教編でしょぉ?第一位様がぁ〜私を思い切り叩きのめしてぇ〜監禁するお話でしょぉ?」

「ちょっと何言ってるのかわかりませンね」

「第一位様に散らされちゃうのが前編でぇ、痛いのが気持ちよくなってきたところでぇ第一位様が私の尊厳をグチャグチャにしちゃうのが後編なんだよ?」

「原作は何処いった原作は」

「劇場版なンて時系列が不明瞭なのが通例でしょぉ?」

「そンなところだけ常識的なこと言ってンじゃねェよ」

「でもぉ、どうせそげぶして終わりになるんだから、それよりも全編第一位様の嘲笑と私の悲鳴と嬌声が流れた方がニーズが…」

「無ェよ」

「第一位様が特性の極太注「言わせねェよ」


270 :前々々回の続きです。 [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:48:26.31 ID:v26jkX/b0

何がいけなかったのかと聞かれたらアレがよくなかった。
ベンチで眠りこけてる俺に膝枕してやがったコイツを前に、俺はレベル7の実感を得るべくある行動に出た。


『オマエ…性懲りも無く目障りなモンぶら下げてきやがって…』

『だ、第一位さまぁ…』

『オマエはいいロリ顔だったが…恨むならオマエの乳上を恨むンだな』


感覚を断つ事でその他の感覚を鋭敏にすることはよくあることだ。
五感全てを断てば青銅聖衣でも神に最も近い男を倒せることは確定的に明らかだ。
そして俺はバランスボールに対して微かに存在していた興味すらも断ち切ることでより強い幼女力を手に要れた。
幼宇宙(コスモ)を高めた。
手の中にある肉の塊は既に嫌悪の対象ですらない。
好きの反対は嫌いではない、ただの無関心。
嫌悪に塗り固めていた俺の無意識の中には木原の言っていた「ロリ巨乳への可能性」という否定仕切れない興味が存在していた。
しかし、真の幼女道へと走り始めた俺にとって最早バランスボールは何の価値も無い。
ぷよぷよよりもドクマリ派の俺にはこのお邪魔ぷよへのこだわりは最早無い。
興味も恐怖も嫌悪も無い。いや、恐怖が無いのは言いすぎた。少しテングになってた。



『さァ、豚のような悲鳴を上げろ。そして誓え、俺に二度と近付かねェってなァ』

『ぎ…いぃ…が…』


真っ赤な痕が付くだろう力でバランスボールを握る。
力を込める度に雌豚の目から涙が溢れる。しかし、力を決して緩めはしない。
バランスボールへの嫌悪感を乗り越えた俺は手の平に伝わる感触に慄くことも無い。
そう、つかむではなく、最早握るというレベルだ。
青痣が付き、先端は赤く腫れているだろう、しかし俺は容赦しない。
俺の幼女道を阻むものは何人も許さない。容赦しない。

俺の手はバランスボールをつかみ取りする為にあるンじゃねェ、ちっぱいをフリックする為にあるンだからな!!



いい加減根を上げるかと思った雌豚の呟きに耳を傾ける。


『ぎ…もぢぃいいぃ……』

『え?』


『これが…欲かったのぉ…みさきはぁ…やっぱり…だいいちい様に…』



え?



え?


ちょ、え、なンでコイツ股間すり合わせてンの?
思わず手を離す。


『もっとぉ…だいいちいさまぁ……』


その日俺は全力で、レベル7の力の全てをもって逃げ出した。
マンションの下の階がコイツだってことも忘れて。



271 :料理は愛情。 [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:50:30.67 ID:v26jkX/b0


「……なンで朝食が出来てるンだよ」

「ご主人様の食事を用意するのがペットの務めだからぁ」



一口スクランブルエッグを食べてみる。
毒は入ってねェようだ。
もう一口。媚薬の類も入ってない。
どォやら飯はいたってまともなようだ。
雌豚がトロンとした目でこっちを見ていた。背筋に厭な汗が流れる。


「そんなに味わって食べられるとぉ…えへへへ、照れちゃう。第一位さま、美味しい?」

「不味くはねェ」

「隠し味が良かったのねぇ」

「隠し味?」













「私のラブジュース。えへっ☆」









ミルクパンに入っていたたっぷりのミルクを雌豚にぶっかけていた。


272 :何だかんだでお似合いの二人 [!orz_res]:2012/05/30(水) 21:51:45.92 ID:v26jkX/b0


「んはぁぁあぁーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!あっついぃ、あついのぉぉぉーー!!!」


ラブジュースって官能小説以外で初めて聞いた。
つーか、言ってる奴初めて見た。


「あああああああああああああああーーーーーーーーーーーー!!!みさき、火傷しちゃうううぅぅぅぅぅぅぅぅーーーー!!!第一位様の熱くて白いミルクで火傷しちゃううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!産まれるぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」


「人聞きの悪い事言ってンじゃねェェーーーーー!!!」







ありとあらゆる汁を垂れ流し、噴出させる雌豚を前にして俺は一つの結論に辿りついた。
273 :MルートED:『限界点と妥協点が交わる時、物語が始まる』 [!orz_res]:2012/05/30(水) 22:02:14.57 ID:v26jkX/b0







レベル7だろうが何だろうが通用しないものは確かにある。

だが、どうしようもないものに一つ一つ折り合いをつけていく事は悪いことなのだろうか。

「それはそれ、これはこれ」と納得していくことも必要なことなンじゃないだろうか。

妥協は決して敗北じゃない。

もっと大きな戦いに備えて力を温存させておく一つの戦術だ。

無駄な争いを回避するという事は結局は戦わずして勝つことに等しいのではないだろうか。

極めた護身は危機そのものに近付かないという。

つまりだ、もうコイツは好きに放っておく方がいいンじゃないかなァ。

見えないところで何かされてるよりも、側である程度好きにさせておいた方が結果として捗るンじゃねェだろうか色々と。








「第一位様ぁ〜これ…欲しいな」

「……………ホラよ……」

「やった〜!!大事にするね!絶対!!」






『ちょっと、アレ見てよ、あの二人』

『首輪って…撮影か何か?』

『ホンモノかよオイ…』

『あんな可愛い娘なのにきっと毎晩[らめぇぇっ!]語を強要されてるんだぜ』

『あのアルビノ絶対鬼畜だよね』

『あらあら、若い頃を思い出すわね刀夜さん』

『ああ、懐かしいな母さん。母さんが買ってくる首輪は絶妙に僕の首にキツくてそれがまた…』







「こっちこっち、第一位様ぁ〜〜」



嬉しそうに買ってやった犬用の首輪を真昼間の街中で着け手招きする雌豚兼雌犬を眺めながら俺は自分自身を納得させる。

陽射しが今日はやけに強い。

陽射しが目に沁みるせいか、見上げた空が滲んでいやがる。






274 :狙ったわけじゃないけど絶妙な位置にアレなことになった。 [saga]:2012/05/30(水) 22:04:24.47 ID:v26jkX/b0
今日の投下を終えます。
最終回が近いのでもう何だか投げやりになってます。
ハーレムとか無理なので色々な結末を書くことにしました。
あと暫しお付き合いしていただけたら幸いです。
それではまた。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) :2012/05/30(水) 22:05:43.84 ID:+JQeeuyA0
まじかああああああ
黒夜エンド期待期待k対k多い!!!
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 22:07:49.68 ID:UuamMmHxo
雌豚を椅子にした上で黒夜とかバードウェイのちっぱいをいじくり回したい
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 22:12:37.98 ID:4tWaoWIFo
このスレのせいで操祈が好きになりました


どうしてくれる
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/30(水) 22:15:09.74 ID:8WGp0axbo
分岐とか最高じゃないですかー!
みさきち可愛いじゃないですかー!!

279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 22:33:44.86 ID:LwgeI3ADO
なんて幸せそうなんだ(笑)

>>1
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/30(水) 23:04:40.09 ID:hiT+p5buo
最後にハーレムエンド解禁ですねわかります
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 23:08:45.97 ID:sECrVaWDO
バードウェイ
黒夜
番外
打ち止め


>>1の話がまだまだいっぱい読めるな
幸せだ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/31(木) 01:43:52.27 ID:ZmZVwWM90
みさきちかわいい
いじめたい
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 10:20:00.49 ID:5Ek//ISTo
これは確実に鳥道ENDが見れるってことですね
やっふぅぅぅうぅぅううううううううううううう
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/05/31(木) 20:07:28.36 ID:jiIclIHb0
よっしゃーーーーーーーーーーー!!!
全ENDが、来ぅぅぅうぅうううううううううううう〜〜〜 最高すぎる
正妻 黒夜は当然ながら、結標やアルティメット・インさん、ひなタンENDもあるかも!!!
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/31(木) 22:43:06.14 ID:UMsbh4k70
おつ
黄泉川エンドと芳川エンドもぜひ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/01(金) 14:25:01.28 ID:e4RWDC/IO
乙です

刀夜さんェ……
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/01(金) 14:43:47.37 ID:yevHM9mIO
素晴らしいなすばらしい
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/01(金) 18:09:19.39 ID:2aP6y5XSO
あえて言わせてもらおう


素晴らしい

マァァァァヴェラス
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/01(金) 23:45:16.38 ID:jlbZmKjS0
結局バードウェイが正妻ってわけよ。
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/02(土) 05:21:39.68 ID:No8qOSay0
>>289 バ−ドウェイとの新婚生活か…

うらやましすぎる。
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/06/02(土) 06:13:11.48 ID:cCO7f67Io
あっちもこっちより酷いことになってる
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 21:33:29.38 ID:NKawonQIO
あぁ、ここが楽園か……
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/03(日) 22:03:17.08 ID:NG9AyUXM0
>>291 どっちも同じくらい最高だよ
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 22:14:06.26 ID:t7pCd/PH0
良かった、黒夜ちゃんが泣く姿をみなくて本当に良かった。
黒夜ちゃん派だけどバードウェイに勝てる気がしなかったからな。
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/03(日) 22:51:58.71 ID:15ywcJ4Bo
打ち止めENDも期待していいんだよな…?
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 23:02:58.54 ID:ndc3xzzso
小盛りは僕がいただいていきますね。
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/04(月) 22:42:42.19 ID:kRE2VuJXo
じゃあ俺は最初のほうで異端あつかいされていた絹旗ちゃンを

次も期待しているぜ,乙
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/05(火) 14:57:11.60 ID:753rMRkW0
>>291
あっちてどこ?
教えてプリーズ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/05(火) 16:42:33.17 ID:g0Af9LEMo
>>298
渋で一方さんが上条さんと一緒に・・・
300 :1です。 [saga]:2012/06/05(火) 23:13:22.36 ID:BCCx3sTD0
こんばんは。
今日はギャグ無しです。
釣りじゃなくて。いや、釣りですが。ある意味。
一方さんを書く前にもう一人のヒーロー&ヒロインを書かないといけないと思ったので。
一方さんは一回お休みです。

それでは投下を開始します。
301 :あれからの二人 [saga]:2012/06/05(火) 23:15:04.46 ID:BCCx3sTD0

「釣れないね〜」
「釣れないな」
「暑いね〜」
「暑いな」
「むしむしするんだよ、もう」
「だったら引っ付くなよ」
「や」
「そか」


背中に程よい重みを受けつつ釣り糸を垂らすがピクリとも竿は揺れない。
かれこれ何十分こうしているだろうか。
真上から照らし続ける日差しに腕がちりちりと無言の悲鳴を上げている。
そよぐ程度に吹く風は心地良さよりも熱と潮の香りを運んでくる。
水を張ったバケツには小魚が二匹ばかり。
これでは一口にも満たない、勿論俺ではなく後ろに引っ付いてる奴のだ。


「とうま、何か失礼な事考えてない?」

「気のせいですよインデックスさん」

「む、誤魔化された気がするんだよ」


わずかに後ろに首をめぐらせると小麦色の麦藁帽子が揺れる。
背中に触れる感触は離れていく気配がない。
触れ合っている背中がじっとりと汗ばんでいるのは正直気持ちのいいものではない。


ならば離れればいいと思うが、一向にその気配はない。
インデックスにも、そして俺にも。
暑くてじっとりとしているが、こうして触れ合っていることがしっくりときているのだから仕方がないだろう。


紙を捲る音が小さな波音の合間に耳に触れていく。


ページを捲る音は早く一定で心地良い。
302 :触れ合う背中 [saga]:2012/06/05(火) 23:16:29.31 ID:BCCx3sTD0


「釣れないね〜」
「釣れないな」
「暑いね〜」
「暑いな」
「じっとりするかも」
「離れてもいいぞ」
「ここにいる」
「おう」




何がおうなんだ何が。

何度目になるかなこの遣り取り。



「これで14回目かも」


考えを読んでいたようにインデックスの言葉が思考の隙間に入り込む。
会話のネタが尽きたというのもあるが、何となくこの遣り取り自体を楽しんでいる。
お互いの居場所の確認ていうのは少し大袈裟かもしれないけど。
本当はインデックスにはどこかで涼んでいて欲しい。白い肌が日に焼けて真っ赤にでもなったらそれは痛々しくて見ていられない。空港で買った日焼け止めが何処まで信用できるのか、俺にはわからない。




俺達は今ヨーロッパのとある国にいる。
夏休みを機にインデックスの身体の止まった時間を戻す方法を見つける為だ。
路銀はバイトで貯めたお金とイギリスからの援助(つーかこれが大半)だったりする。
イギリスからの金は有体に言えば今までの謝礼と口止め料だ。


「ねーとうま、また広場行こうか?」

「んー……」

「またお金とかお菓子とか色々もらえるかもしれないんだよ」

「ん〜〜……」

「ねぇ、とうまぁ〜」

「もう少し、もう少しだけ。な?」

「え〜それさっきも言ったんだよ」


顔なんて見なくてもインデックスがぷくーっと頬を膨らませていたのはわかった。
それでも上条さんにも意地がある。
古臭いと思うかもしれないが、女の食い扶持ぐらい自分が稼ぎたいという。
303 :小さな男の意地 [saga]:2012/06/05(火) 23:20:23.47 ID:BCCx3sTD0


「バゲット美味しかったね。また食べたいんだよ」

「焼き立てやばかったな」




インデックスの歌に感激して焼き立てのパンを山ほどくれたおっさんの顔を思い出す。
殆ど聞き取れなかったけれど、涙を浮かべてインデックスの手を握ってたおっさんの言いたかったことは大体わかったし
紙袋一杯にまだ熱の残るパンをくれたのだから少なくとも学園都市でよく見かけるような路上ライブをやってる連中よりもインデックスの歌は心をつかんだのだろう。
他にもコインや紙幣やらを投げてくれた人、マカロンやらマフィンやら、お菓子をわざわざ買ってきてくれた人もいた。
何気に歌っていたら人だかりができていたのだから、嬉しいというよりもびびった。

インデックスが中心となって引き起こした事件(と呼べる程大人数を巻き込んだわけではないが)はバードウェイとステイル、神裂らが隠し通したらしい。
その際バードウェイが“何か”を持ちかけた結果が口封じという事らしい。



『なぁに、痛い腹の探り合いをすれば不利になるのは自分達だと権力を持つ人間ほどよくわかっているのさ。

それに、禁書目録はお前に預けておくのが一番得策だろう。

更には出来るだけムッチムッチに成長してもらった方が将来私の障害も減る気がするしな』



最後のはよくわからなかった。
ただ、こうして俺達は夏休みいっぱいをかけてインデックスを戻す方法を探しているわけだが進展は正直無い。




「バゲットにクリームチーズとハチミツはさんだのが食べたいかも」

「俺はチキンとレタスにマヨネーズとマスタードたっぷりのが食いてー」

「ねぇ、やっぱり私今から歌いに行くんだよ」

「俺すること無いじゃねーか」

「とうまは見ててくれればいいんだよこの前みたいに」

「………却下」

「何で!!」



304 :小さな少女のお願い [saga]:2012/06/05(火) 23:22:19.09 ID:BCCx3sTD0


20歳の男が見た目12,3歳の女の子を歌わせておひねりを貰うという構図にはやはり抵抗がある。何よりもこいつを引っ張って日本を出たのは俺の意思であるわけで、女一人くらい養っていけるという甲斐性を見せたいというそういう意地が上条さんにもあるわけで、そういう男心に少しくらい敏感でもバチは当たらないんじゃないでせうかインデックスさん?


「でも全然釣れないんだよとうま。このままじゃ今日のお昼は抜きになっちゃうんだよ」


ハイ、そのとおりでございます。
男の純情なんて現実の前にはこんなものだ。
男はロマンチスト、女はリアリストとはよく言ったもので、ふわふわ無邪気なインデックスであっても食べ物が絡むと結構シビアだったりする。
「あんたの稼ぎが悪いから私パートに行くよ」とバッサリと切って捨てる女房のようだ。

「じゃあ、とうまはギターの練習しようよ」

「ギター?」

「うん。とうまが伴奏して私が歌うの。きっともっと色んな人から食べ物もらえるんだよ」

「それは……」


俺がギターを弾いてインデックスが歌う。
それはちょっとありかもしれない。


「ギターなんて一朝一夕じゃ弾けないだろ」

「すぐになんて言ってないんだよ?」


インデックスの背中が離れる。
離れた部分に風が当たって涼しいが、少し名残惜しくもある。
視界の端に麦藁帽子が映り込んだと思うと、インデックスが俺の膝に身体を預けるように寝転がる。


「毎日練習しよ?大丈夫、とうまならすぐに上手になるんだよ」


何の根拠があってそんなこと言ってるんだかさっぱりわからない。
けれど翠の瞳には俺への疑いなんてこれっぽちも無くて、その目を見ていたら何だかできるような気になってくる。
何のことは無い、俺はこいつの期待の眼差し一つで既に乗り気になっているんだ。
まったくもって我ながら単純な精神構造をしている。




「じゃあ、まずはギター買いに行かないとな」

「やったー!じゃああそこの屋台で何か買ってからゆっくり回ろうよとうま!」

「てめ、それが最初から狙いか〜!!」


くしゃくしゃと髪を掻き混ぜるように撫でてやると膝の上でインデックスがやーんと可愛いらしい悲鳴を上げる。



305 :二人の最大公約数 [saga]:2012/06/05(火) 23:24:57.60 ID:BCCx3sTD0





インデックスの時を動かす術はまだ見つからない。
まるきり進展は無い。当然落胆や徒労感はある。けれど俺達に悲壮感は無い。
今にしてみれば、俺の下から離れる直前のコイツは随分思いつめた表情をしていたと思う。
よく気をつけてやれば気付いてやれたサインはいっぱいあって、それを俺は見過ごしていたんだ。
不甲斐無い。情けない。どうしようもない。
ないないずくしだが、無いなら一つ一つ拾って行けばいいだけだ。拾えないなら見つけ出そう。
インデックスもやっぱり無いものずくしだから。






俺もインデックスも出会った時に中に詰まってるもんなんて限られてて、


俺はゼロであいつはせいぜい1っていうくらいのまっさらから始まったから丁度良いんじゃないだろうか。


無いから時間をかけて二人で色んなものを見て、足りないものを見つけて填め込んでいけばいい。


独りだと途方に暮れちまうようなジグソーパズルだって二人で取り掛かれば完成するだろう。




釣竿をたたむと、俺は左手をインデックスに向ける。
インデックスの小さな手は少し汗ばんでいて、しっとりと張り付く。
白い手がぴたりと掌で収まるのを確認するように手を握り直す。



「じゃあ、行くか」

「うん!」






俺の傍にはこいつがいて、こいつの傍には俺がいる。


上条当麻の傍にはインテックスがいて、インデックスのそばには上条当麻がいる。


俺達はそれでいいんだと思う。



306 :終了 [saga]:2012/06/05(火) 23:27:59.55 ID:BCCx3sTD0
以上で本日の投下を終了いたします。
これで上条さんとインちゃんのお話は終わりです。
ですが、一方さんの結末はまだ書いてないのでもうちびっとだけ続きます。
それではまた。

この頃一方さんは何をしていたかというと多分ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!とか多分そんな感じです。
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/06/05(火) 23:56:40.51 ID:dlEEpANso

上条さんもインちゃんも幸せそうでほっこりした
で、このままイイハナシダナーで終われそうだったのにこのセロリはwwwwww
いや、それでこそだけれどもww
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 04:55:06.48 ID:VyleucESO


なんだこの幸せカップル

末永く爆発しろ
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 20:01:12.01 ID:k5Mrkwt9o
上インはやっぱり至高だな
そして自覚したバードウェイとか無敵じゃねーか
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/06/06(水) 22:33:47.58 ID:H3n76PmN0
このSSって何気に上インも素晴らしいよね。
いちおつ
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 22:53:28.01 ID:BluA1g3IO
この作者のインちゃんは可愛い過ぎるんだよ正直。
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/07(木) 10:17:11.92 ID:MFhwuIoy0
あまりにマジメな話だったから開くスレ間違えたかとおもったわ
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 18:14:31.75 ID:MrUUFSuN0
ぴかぴかぴかりん ジャンケンポン!について詳しく
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/06/07(木) 18:32:36.19 ID:B8LAsRUjo

麦わら帽子にほっこり
>>104でエグイ音でそげぶってたけどそれは関係なかったのか
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/06/07(木) 20:12:19.30 ID:vaQVmIhoo
俺の友達がそんな事を言ってたような…ぴかぴかぴかりんじゃんけんぽん!
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 01:17:37.23 ID:MlwZbbVj0
プリキュア?じゃね?
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 01:36:40.29 ID:aAVZJ9kto
サザエさんじゃね
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 00:33:20.36 ID:F2ShRcUDO
サザエさんとか化石だろJK
319 :1です。 [sage]:2012/06/09(土) 00:47:16.30 ID:+PcLdQfl0
うっかりみさきちのところで入れ忘れたシーンがあったので勿体無いので載せてもいいですかね?
1レスなんでいいですよね?
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 00:53:37.28 ID:jccw3asXo
はよ
321 :おはようからおやすみまで [!orz_res]:2012/06/09(土) 00:55:38.22 ID:+PcLdQfl0

「さぁ、はじめましょう第一位様ぁ〜第一位様と私がそろえば其処はいつだって治外法権。

住民票は第一位様だけが人間、他(一名)は皆家畜なんだからぁ、

人権侵害、男尊女卑、名誉毀損、全部合法なんだぞ☆

好きに蹂躙して、調教力を存分に発揮してぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

沢山産むから!!操祈全力全開寧ろ全壊でモリモリ産むから!!!

子育ては全部第一位様にお任せ。

家畜にするか、主人にするかも、ぜーんぶ第一位様の一存なの。

わくわくぬちょぬちょのめくるめく調教飼育管理繁殖世界なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」



「止めろ。そンな牧場物語やりたくねェ」



肉色牧場物語。w●iでも箱でも販売できない。

この女を黙らせないといけない。

社会的立場もそうだが、何よりもこの女のせいで映画化の話が立ち消えでもしたら大事だ。



「みさき牧場の牧場主はずっと前から第一位様限定なんだぞ?」


「うるせェよ、今すぐ経営権放棄してやるよ」





322 :以上 [sage]:2012/06/09(土) 00:56:56.55 ID:+PcLdQfl0
1レスだけですみません。
ガッカリさせて申し訳ない。
消すのが勿体無くてつい載せてしまって悪いです。
大した内容でもないのに…次は真面目に書きます。
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 01:02:25.85 ID:HlmL25DSO
いいねいいねェ!!!最っ高だねェ!!!
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 01:20:37.12 ID:TD9L3Ob+o
なんでみさきちにはマゾが似合うんだろうな
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 01:36:45.06 ID:34EpvuPDO
もはや原作読んでても、みさきちからはマゾ臭しか感じなくなったw
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/09(土) 03:48:38.18 ID:MjPjUhwgo
真面目ってなんだっけ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/09(土) 04:10:00.25 ID:zGax7QtH0
振り向かないことさ
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 04:24:38.34 ID:mrCNZXvIO
>>327
そりゃ若さだ
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/09(土) 05:03:40.78 ID:NwISLjet0
>>321流石なのである。



330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 06:22:00.40 ID:82AAp8xFo
みさきちは原作でもやることなすこと何か小物っぽいし絶対そのうちヘタレるよな
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/09(土) 20:53:37.43 ID:BM+9mF04o
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/06/09(土) 23:03:13.53 ID:flqlYIsm0
なんだぞ? に萌えた
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/10(日) 21:29:41.61 ID:RVm5y1ZIO
黒夜ちゃんが正妻でいいんじゃないか。
ここのバードウェイなら妾の一人や二人くらい男の甲斐性として容認してくれそうな気がするんだけど?
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 21:42:27.45 ID:rUNdTFSSO
>>333
そんなバードウェイに私だけを愛してくれって言われたら?
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 22:31:53.78 ID:zzM58zz80
バードウェイとみさきちと黒夜のファンが平等に付いてるな。
理解力的にはバードウェイか…しかし、一方さんの好み的には黒夜ちゃんな気もする。
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 22:38:49.07 ID:zLpHt0AKo
ちょっと待て、みさきちさえ受け入れたら、そのあと好みの女食い放題ジャネ? 
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 22:52:30.99 ID:HCxaGYSco
相手の女がみさきちを受け入れるかという問題が
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 22:54:40.89 ID:zLpHt0AKo
みさきち洗脳できるやん
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 23:32:42.57 ID:HCxaGYSco
一方通行がそんな幼女を汚す様な真似許すかよ
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 03:17:54.23 ID:sNjx3+GSO
意外と煩悩まみれだからイケんじゃね
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 03:18:28.83 ID:sNjx3+GSO
煩悩まみれだから意外とイケんじゃね
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 04:55:20.82 ID:PUTiiQ3d0
そろそろ黒夜or鳥道エンド投下してもいいんだよ?
343 :1です。 [saga]:2012/06/17(日) 09:09:02.73 ID:0wydZm9V0
お久しぶりです。中途半端な時間で申し訳ない。
今から投下したいと思います。黒夜ちゃん編ですがエッチな内容になっております。
344 :私の身体をなぞる指先 [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:15:33.32 ID:0wydZm9V0

私の身体なのに、どうして私は動けないのだろうか。

微かに形を残す思考の片隅で黒夜はかろうじてその疑問を己に問い掛ける。



「きゃんっ!」

しかし、その問いに答える間もなく彼女自身が答える事を放棄してしまう。
或いはその可愛らしい悲鳴こそが唯一の答えなのかもしれない。
ほんのりと桃色に染まり上気した肌に浮かぶ汗に黒い髪が張り付く。
未成熟な狭い肩幅と若木のような細腕、そして薄い胸は背後から伸びた腕に絡め取られている。
白く、長く、そして何処か執拗な白い腕は無垢な生贄の少女に絡みつく一匹の白蛇のようである。

「なァに悲鳴上げてンだ?随分可愛らしい悲鳴じゃねェか」

「ちが…空耳だろ」

熱っぽい吐息を荒げながら辛うじて口を出る強がりはけれども震えを帯びて哀れみ以外には何も伝えることが出来ない。
黒夜の耳にかかった黒髪を白い指が掬い上げると露わになった小さな形の良い耳にそっと唇を近づける。

「気分出してるところ悪いが、始まったばかりだぜ?」

耳をくすぐる生温い吐息に背筋がぞくりと震える。
黒夜が何事かを言う前に、一方通行の指先は黒夜の臍をなぞり、そのまま黒夜の敏感な誰の目にも触れさせる事の無い場所へと移っていく。
つぅーっと襞のようになっている側面を指でなぞる。
喉の奥からくぐもった声を上げる黒夜の声など聞こえぬとばかりに執拗に何度も何度も、円を描くように襞をなぞっていく。
一体何周したのだろうか、指で普段滅多に触ることの無い部分を這いずり回る指の感触に頭の奥がチカチカと明滅する。
コリッと不意に指先が襞の内側を軽く引っ掻く。

「んあっ」

仰け反る黒夜を押さえつけるようにもう一本の腕に力が篭る。

「逃げるンじゃねェよ」

「ふざけンな…逃げてなンか……あん!!」

それはまったくの不意討ちであった。
緩急を付けたソフトタッチから一転、一方通行の人差し指が普段は秘められている穴、襞に囲まれた中心にある穴の奥へと突き立てられる。
第二間接までずっぷりと黒夜が自分の指を呑み込んだのを確認すると指の先をぐりぐりと捏ね回す。


「ぁあ ――――― !!!」


黒夜は思考がその瞬間真っ白に染まる。
絵の具で塗り潰されるよりも、寧ろ閃光弾を浴びたかのようだ。

345 :私を壊す声 [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:22:49.30 ID:0wydZm9V0

「ハァ…ハァ…ハァ……ァァァ…ハァハァハァ…」


目尻から涙すらこぼし肩で息をしている黒夜を拘束する腕を一方通行はそっと放した。
もう必要ない。拘束せずとも、この少女は逃れたりはしない。
そう確信しての行為だ。
白く薄い唇をそっと吊り上げると空いた手が襞の周囲を、溝をこそぎ取るように撫ではじめる。
先程とは異なり爪を立て引っ掻くようになぞる。
緩やかな動きだった先程までとは一転してその動きは黒夜に痛みとむず痒さを与えていく。




くちゅっくちゅっくちゅっ



吐息と悲鳴の合間を縫うように粘着質な水音が響く。
黒夜の頬が羞恥と驚きに朱色に染まる。


「随分とカスが取れたじゃねェか。オイ、どンだけ汚しっぱなしにしとくンだよ?」

「や、止めろ…クソヤロ……」

「答えろってンだよ。ちゃンと洗ってンのか?」


ぐりっと、空いていた掌で穴と襞全体を擦り上げる。
びくんと跳ね上がる黒夜の腰をしっかりと固定すると更に強く、固い手根の部分でねじるように押し込む。
更には襞の端にある小さな突起を真珠でも探し当てるかのように念入りに扱く。


「ンぎひィィィィィィッ」

「汚しっぱなしで臭い穴曝してる黒夜ちゃンよォ、どうなンですかァ?」

「――― てる」

「あ?」

苦痛と快楽の溶け合った無様な悲鳴を上げると。
口の端から涎が垂れていることにすら気付かずに黒夜は真っ赤な顔でヤケクソ気味に叫ぶ。


「洗ってる…ちゃンと毎日洗ってる」

「じゃあどうしてこンなに汚れてるンですかァ?」


黒夜の目の前にぬぅっとあらわれた一方通行の人差し指にはべっとりとした粘液とアカのようなものがこびりついていた。
鼻先で何度も親指と人差し指を開いてみせる。
ねっとりとした糸を引く指先から目を背ける黒夜は既に耳まで紅く染め上げられている。
嘲りと愉悦の込められた嗤い声がガリガリと黒夜の心を削り取っていく。しかし、羞恥に俯く余裕は黒夜には無い。
346 :私を侵すアイツ [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:24:44.67 ID:0wydZm9V0

「ァがッ」

深く、今度は二本の指が根元まで突き立てられた。
瞼の裏がチカチカと明滅し、脳の奥底で火花が生じたかのような錯覚に陥った。
歯の根が合わぬのか、奥歯を小刻みに鳴らせる黒夜の耳元に再度囁く。


「どうして汚れてンだよ?」

「だって…敏感だから……怖いし…」

「じゃあ俺がきちンと洗ってやるよ」




「………うん」


固くて苦いモノを飲み下したかのように、苦渋に満ちた声を振り絞ったような消え入りそうな声。
これが初めてではなかった。いつもそうだと黒夜は下唇を噛む。
いつも最後の最後にはこうやって自分は堕とされてしまう。
言い終えると同時に一方通行は指を抜き挿し始める。
くたりと力の抜けた黒夜を横たえると、ぐっちょりと濡れそぼった穴に顔を近づける。





「これでよォく見えるな。奥まで」

「嫌だ……見ない…で。そンな所……」

「自分では見ねェのか?」


目尻に涙さえ浮かべて黒夜はこくんと肯く。


「じゃあ俺が最初ってことか、なァ!!」

「ァ ―――― ひンッ!!」



今度は抵抗も無く三本の指を容易く黒夜は呑み込んだ。
びくんとお尻が持ち上がるのを一方通行は愉しげに眺める。



じゅっぽじゅっぽじゅっぽ

くちゅくちゅくちゅくちゅ

にっちゃにっちゃにっちゃ

指を深く根元まで突き立てては引っこ抜くという作業を繰り返していく間に黒夜は己の思考がその輪郭を失いつつあるのを実感する


「オイ何だよ黒夜。泡が立ってるじゃねェか」

「もう…らめ、も、もう、私…もう…」

「まだだぜ?最後にきっちり注いでやるからよォォォォ!!」



「らめェェェェェェェェェェェェェェーー!!ンンああああああああああああああああああああああああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」



その瞬間黒夜の思考は完全に真っ白に弾けた。






347 :KルートED:『延長戦』 [saga]:2012/06/17(日) 09:27:19.16 ID:0wydZm9V0


蕩けきった黒夜の涙と鼻水と涎を拭ってやると、新しいタオルに替えて今度は黒夜のわき腹、ロボットアームを装着する接合部を慎重に拭いていく。
洗剤の泡と埃、オイル粕は水と共に殆ど流してやったが、まだ残ってはいないか、丁寧に確認していく。
襞状に幾重にも重なる溝と、突起となるボルト、そして神経と接続する為にぽっかりと空いたコネクタの奥をペンライトを当てながら点検する。


「ったく…きちンとメンテしねェとすぐに誤作動起こすぞ」

「わかってるよォ」


不貞腐れた様にそっぽを向く黒夜は羞恥で首まで桜色に染めている。
あられもない醜態を曝してしまったと自己嫌悪を隠そうとしない。


「いい加減に自分でメンテ出来るようになれよなオマエ」

「いいだろ…アニキの方が上手いんだし」


一方通行はにやりと口の端を吊り上げる。
ネズミを前にした猫に表情があるとすればこのような笑顔であろうという表情だ。



「そンなに俺に隅々まで弄られたかったのか?」

「何言ってンだよこのクソバカ!!!」


ガバリと起き上がると黒夜は抱き締めていた枕を一方通行に投げつける。
難なくそれを片手で受け止めると一方通行は盛大に肩を竦める。


「黒夜ちゃンは甘えたい盛りなンですねェ」

「ぬぐッ!」



一瞬言葉に詰まる黒夜。
何故ならそれは限りなく正しい。
何時からだろうか、こうやって自身の最もデリケートな部分を曝け出すようになったのは。
何時からだろうか、生命線とも言えるモノを委ねてしまうようになったのは。
何時からだろうか、自分の全てを掌握されて行く事に堪らぬ快感を覚えるようになってしまったのは。
一方通行は単なる妹分が甘えているとしか思っていないのかもしれない、現に黒夜は一方通行をアニキと呼んでいる。
しかし、彼女の抱く想いは。



「俺としちゃあ甘えてもらう方が色々役得だからいいンだけどな」

「役得ってなンだよ!!」

「ぐっちょぐちょにぬれた黒夜ちゃンの淫らな姿を堪能出来るからな。オカズには困らねェっていう意味だが?」





「あ、アニキのクソバカスケベ野郎!!!」





何を当然の事をと首を傾げる一方通行に完全にからかわれていると察した黒夜は涙目で叫んだ。


彼女の想いが届くのはまだまだ先のことである。




348 :日に30時間の鍛錬という矛盾 [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:29:07.71 ID:0wydZm9V0





「さてと…始めるか」


黒夜が帰ったのを確認すると俺は自らを解放する。



「キャスト・オゥフッ!!



他者から見える『俺』という殻を脱ぎ捨てる。
固定概念と既成概念に囚われた哀れなこの世界の囚人としての己を脱ぎ捨てる。
具体的に言うと全裸になる。
今日は妹黒夜の甘えん坊日だ。
つまり、燃料補給の日でもある。


俺はゆっくりとスイッチを押す。






『きゃんっ!』


『んあっ』


『ぁあ ――――― !!!』



くかけかきくききくこけかかきくけこけきくかけこくかけけけかくきかーーーーーーーーーーーー!!!!!!


高音質じゃねェかよォォ!!
録音した音声を元に俺は己の眼前にイメージを浮かべる。
最初は夏の蜃気楼のように揺らぎ、そして徐々に形を明確に帯びていく。
349 :ビューティフル [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:31:29.08 ID:0wydZm9V0



黒い髪

小さな肩幅

薄い胸

引き締まったお腹とヘソ

ヘソ!!

綺麗な腋

ツルツルの綺麗な腋!!

トゥルットゥルの綺麗な腋!!!



紛う事なき黒夜海鳥を具現化させることに俺は成功する。
成功と言っても半ばルーティンワークだ。
そして課金をするのだから当然の事だが全面解禁だ、課金の金については言わせンな恥ずかしい。
全面解禁したのならば、次はレッツプレイだ。
男は誰もが自前のジョイスティックを所持している。
64の3Dスティック並みの奴もいればアーケードスティックを所持している奴もいる。
ちなみに俺はバーチャロン専用スティックだ。
幼女道を究める為に、より強いイメージ力を鍛える為のなァ。


そう、幼女は神聖にして侵さざるものであり、犯さざるものである。

眺め、愛で、守るものだ。

そこには滅びの美学がある。

そこには胸を掻き毟るセンチメンタリズムがある。

そして新たなる芽吹きの美しさがある。

しかし、陵辱が無いでしょう!!!

そうだ、人は己の中に欲望の獣を飼っているってユニコーンでも言っていた。

幼女に如何わしい事はしたい。

俺はしたい。

如何わしい色々な事をとてもしたい。

具体的な年齢で言うと大体【検閲削除】歳くらいがいい。

ディモールトに良い。




だからこその『エア幼女』だ。


幼女道を遵守しつつも、己の中の獣を解き放つコロンブスの卵。
人の想像力は侮れない。
プラシーボ効果は言わずもがな、焼きゴテだと思いこませたただの棒を当ててやると火傷を引き起こすという事例も確認されている。
音声の力を借りながら俺は己の中に刻み込んだ黒夜の胸とヘソと腋と腋と腋のイメージをより確固たるモノに変えていく。


徐々に固まっていく黒夜のイメージ。

350 :ほぼイキかけました。かけましたっていうのは別にそういう意味じゃあない。 [!orz_res]:2012/06/17(日) 09:33:27.73 ID:0wydZm9V0



『ンぎひィィィィィィッ』



そして既に固まっている俺の愛刀。



『嫌だ……見ない…で。そンな所……』



だが断る!!
俺は断固たる態度で奥の方まで見学する。
勿論、具現化したイメージとは言え無理矢理押し倒したりはしねェ。
全裸で正座だ。あくまでも黒夜(イメージ)の自主性と積極性と独創性に期待する。


イメージの中の黒夜は恥じらいながらもくぱァってする。


ツルツルの無毛地帯をくぱァってする。


なッ!?あ、あンなアクロバティックな…くぱァがあるのか!?



………





くぱァって!!!







『ァ ―――― ひンッ!!』



シャッ、セイッ、トゥリャッ!!



『もう…らめ、も、もう、私…もう…』



イェス!!オウゥッ!!ズスブフゥ〜〜〜(息吸って)



『らめェェェェェェェェェェェェェェーー!!ンンああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』







………ふゥ…
351 :KルートTED:『僕の妹を紹介します』 [saga]:2012/06/17(日) 09:35:46.68 ID:0wydZm9V0




………

人の強さは心の強さ。

能力なンかで全てが決まるわけじゃねェ。

心さえ強く持てば、己の中の想像力を信じる事ができるのであれば…

人はその瞬間から世界を手に入れ始めているのかもしれない。

想像には何者をも介入させない。

想像には如何なる規制も意味が無い。

想像には条例も及ぶ事が無い。

想像力という翼は何処までも大空を駆け抜け、国籍も人種も関係なく世界を回り、そしていつか世界を変えるだろう。




「もしもし、おう黒夜か。明日買い物に行くぞ。服買うぞ。いつも同じ服ばかりだろオマエ。何どもってンだ?別に服買ってやるって言ってンのに何で心の準備がいる?脱がせる為だ?意味がわかンねェよ」




明日は黒夜に白のワンピースを買ってやろう。
白猫にしてやる。
そして、俺は可愛い妹を胸に刻みこむのだ。
ありのままの素の、奥の奥までの、あるがままの黒夜を心に牢記するのだ。
その時こそ俺の想像力は光の速さを超えて進化するはずだ。

352 :終了 [saga]:2012/06/17(日) 09:36:51.56 ID:0wydZm9V0
以上で投下を終えます。黒夜ルートでした。
ちょっとエッチでした。あとはバードウェイさんです。
それではまた。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 09:41:00.42 ID:dLlDHQ7DO
昔のファミ通思い出すなァ

読者ネタ投稿コーナーでたまにある、まぎらわシリーズw
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/06/17(日) 09:41:33.41 ID:CSix02v4o
これはひどい(迫真)
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 10:06:56.03 ID:2uEPq5jv0
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 10:16:02.58 ID:FDf1DCNSO
マーヴェラス
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/17(日) 10:43:18.08 ID:dY4gPOBX0
エクセレント
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/17(日) 11:15:39.48 ID:V+wzS6br0
だろうなって思いながら読んでたが、それでもこの凄まじい文章力に毎度ながら驚く。
というか黒夜からしたら、中をさらけ出す、奥まで委ねる、ヤってるも同然ですな。
自室に帰った後の、幸せと恥ずかしさと未来想像でバッタバタしてる黒夜が見たいw
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 11:20:50.90 ID:6tkJN1eIO
パーフェクト
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 13:00:36.68 ID:rU468jozo
ブリリアント
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 13:09:08.70 ID:ouf3JHDRo
キメラアント
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/17(日) 13:48:21.26 ID:BmH+Ie2Ho
ファンタスティック
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 16:29:35.08 ID:tbhGeYc8o
コスメティック
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 17:14:43.10 ID:D1My+GTSo
デオドラント
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 17:20:52.20 ID:lzFYHw6IO
これで完結か
名残惜しいが乙でした
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/17(日) 17:23:42.78 ID:s1INsptc0
トライデント
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 17:28:52.99 ID:0wydZm9V0
>>358
書いていて何か黒夜ちゃんが可愛くて仕方なかったです。

>>365
何かよくわからないレスが続いているので、「もう何かいいや」って気になってしまいました。


今まで読んでくださった方々ありがとうございました。
下品でギャグなお話を書けるか試してみたいという程度の動機で始めましたが何だかんだで長くなってしまいましたが色々実力不足を実感できていい勉強になりました。
それでは。
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/06/17(日) 17:32:33.82 ID:nmoevaU60
ええええ!!!???終わりだと!!!
バードウェイは!?
……とりあえず乙
面白かったよ……気が向いたらバードウェイ頼む
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 17:57:29.36 ID:JhBT+3YAP
えっ終わりなの
>>360-364にはキツく言っておきますんでバードウェイだけは書いてくださいお願いします
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 18:06:33.59 ID:AzQjX0+IO
もうHTML申請出てる。
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 18:15:08.11 ID:HmGQZweHo
バードウェイまで見たかったが、残念
一方通行と周りのギャップが最高に笑えるSSだったわ
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 18:33:04.25 ID:FaF4vqF50
乙かれ

よくわかんねーけどそんなにアレなレスか?
まぁ癇に障ったならしょうがないが、叩かれたわけでも無いのにスレ落とすのを他人のせいにすんなよ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 19:02:09.80 ID:AzQjX0+IO
雑談ですらねーレスが続いたら鬱陶しくもなるだろ。
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 19:03:19.36 ID:ldA8lDRwo
終わらせる気だったけど欲しいなってレスがあったから書いてたけどそこまで望まれてないなら
良いかと思ったとか理由は色々あるだろう。まぁ下衆の勘ぐりでしかないがな

とにかくここまで楽しませて貰ったから読む側としてそれが有難い
また何かアイデアがあって書きたいと思ったら投稿頼みます。お疲れ様でした
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/17(日) 20:08:49.99 ID:04oAlDqlo
初めから全部追っかけてました1乙!
たがバードウェイ分が……バードウェイ分が足りない……
HTML化出てるらしいからここじゃ無理なのかもしれないけれど、
もし気が乗ったら支部の方にでも書いていただけるとうれしいです
続きにしろ新作にしろ楽しみにしてますっ
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 20:10:19.90 ID:QToSSUCho

終わるんなら終われよ
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 20:12:40.34 ID:M6Xt3mEr0
>>1のならどんな一方通行でもいい。
次回作待ってる!!
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/17(日) 20:18:48.09 ID:KZgtMzUM0
晩節を汚したな
もったいない
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/17(日) 20:21:50.55 ID:C3lkstH+o

楽しかったよ
380 :無力感に打ちひしがれる君と [saga]:2012/06/17(日) 20:30:49.86 ID:0wydZm9V0

バードウェイは静かな気持ちでその男を見下ろしていた。
野原に寝転がり、湧き上がる無力感が心の内から零れ出さぬように懸命に唇を結び、歯を食い縛っているであろう男の姿を。
まっすぐに空を睨む紅の瞳には意思の強さとそして僅かな悲しみが。
白磁のような頬には薄く涙の畦道が刻み込まれていた。
何か悲しいことがあったのだろうか。
何か悔しい事があったのだろうか。
何があったのかはわからない。ただ、男はいつだって何かに抗っていた。
本来は取るに足らない悪党として退場するはずだった運命をちょっとしたきっかけで変えた男のそれからの人生はひたすらに抗い、抵抗し続けることであったからこそ時には無力感に苛まれることがあっても珍しくはあるまいと推測していた。
そして、自分の推測は恐らく正しいとバードウェイは思う。

「みっともないな。そうしていると打ち捨てられた犬みたいだぞ」

斜面を芝生に足を取られぬように注意を払いながら滑り降りる。
倒れ込んでいる白い頭を蹴飛ばしてしまわないようにするのは一苦労であった。
自分の目の前で無様で情けない姿を曝されていることに少なからずバードウェイとてうろたえているのだ。


「どうした坊や。泣きべそかいて失恋でもしたのか?」


それは軽口に過ぎなかった。
少し揶揄するように、嘲笑するような言葉をかけてやることで発破をかけてやろうという気持ちでしかない。
いつも通りの皮肉、罵倒、憎まれ口の応酬こそがバードウェイの望むところだ。



「失恋………かもな…」



予想外に静かな声。
予想外に穏やかな顔。
予想外に素直な言葉。
予想外の返答。


失恋、つまり恋が破れることだ。
恋が破れるということはすなわち好きな女がいるということだ。
女ではないかもしれないが、できればその可能性は考えたくない。
そして、少なくともその相手はバードウェイではないことは確かだ。
自分の知らぬ何処かの誰か。
きっとそれは自分に比べれば取るに足らない馬の骨、否、豚の骨だろう。
傲慢でもなんでもなく揺ぎ無い自信故にバードウェイは確信をもってそう断じる。
そして、それだけに腹立たしい。一体誰の断りを得て自分以外の取るに足らない女に恋心などを勝手に抱いているのだこの男は。
時間と労力と心の無駄遣いでしかないだろうそれは。
満足の行く、納得に値する、価値と勝ちに結びつく無駄は無駄ではなく派手でしかない。
何の意味も結果ももたらさぬ純然たる無駄はバードウェイの嫌悪するところでしかない。
憎悪にすら匹敵する。故にバードウェイは懸命なる努力をもってして殺意を抑え込む。
顔も名前も国籍も年齢も知らぬ彼が恋破れた相手に。


「結ばれるなンて思ってもいなかった」

381 :綺麗で上品な手段じゃなくてもいい [saga]:2012/06/17(日) 20:31:57.07 ID:0wydZm9V0


しかし、その殺意は煙のように消えていく。
透き通るような穏やかな、そして広陵とした荒野を思わせる乾いた声が野原に響く。


「光の当たる世界の、真っ当な女だ。俺みたいな野郎が相応しく無いことくらいわかってたさ」


空を掴もうとしていた手を握り締める。
一方通行の視線は拳の先、空へと向けられている。
まるで掴もうとして指の間から擦り抜けてしまったモノの行方を追うように。
切なく、寂しく、一人ぽっちの砂場で親と手を繋ぎ帰って行く子供達の背を見つめながら一人砂の城を作り続ける幼子のような目だとバードウェイはちくりとした痛みの走る胸を押さえ付ける。


「それでも……もう少し夢をみていたかった……それだけなンだ」



くしゃりと一瞬だけ一方通行の表情が歪む。
胸に走る痛みが引いていくのをゆっくりと確認するとバードウェイは徐に空に向けて伸ばされた手を取った。


「馬鹿だ馬鹿だと思ってはいたが……此処まで馬鹿な男だったとはな」


途方も無い一方通行への怒りが込み上げていた。


「覚めた夢の事をグズグズ、グズグズと情けない」

「放っとけ」


吐き捨てる一方通行の額をぴしゃりと叩く。

「痛ェッ」

非難めいた視線を無視して、掴んだ一方通行の手を自分の胸に押し当てる。


「放っておくわけがないだろう。折角狙っていた獲物が弱っているんだ。狩猟の絶好の機会をみすみす逃すほど私は潔くもなければ自尊心に凝り固まってはいない」

382 :何も残っていないなんて言わせない [saga]:2012/06/17(日) 20:33:06.94 ID:0wydZm9V0


一方通行の冷たい手の感触を確認する。
どれだけ野原に寝そべっていたのだろうか。
彼の手が当たっていると思うだけでバードウェイの胸は早鐘を打つ。
一方通行の手とは正反対に身体が熱を帯びていく。
しかし、修羅場を潜ってきた彼女はそれを僅かにも面には出さない。


「確かにお前は大量虐殺者だ。悪党崩れのアウトロー気取りの厨二病患者だ。そしてろくでなしのロリコン野郎だ。その手は真っ赤に染まっているだろう。だが、お前はすり抜けて行ったものにばかり目を向けて一度でもその手の中にあるものを見たことがあるのか?」

「手の……中」


ゆっくりと開かれた掌を胸に押し当てる。



とくん、とくん、とくん


とくんとくんとくんとくん



自分の鼓動が彼に伝播し、彼の鼓動をすら早めればいいのに。
そんな自分に似合わぬ乙女チックな想いに苦笑する。
今だけは、似合う似合わぬとは言っておれないとバードウェイの勘が告げる。
今が進む時だと、そう訴える。


「私は“ここ”にいる。掴んだ手の中にいるぞ」


「オマエ……」



呆気に取られたように目を丸くする一方通行。

林檎のように顔を紅くするバードウェイ。



「クハッ……オマエって奴はよ…くかかかか」

「そんなにおかしいか」



一世一代の告白を笑われてバードウェイは剣呑さを滲ませた眼差しで睨み付ける。
しかし、一方通行は何処かすっきりとした表情で、穏やかに笑う。



「今までの俺は……オマエに会うためだったのかもな」


「ふぇっ!?」




そっと、指を絡めあうように一方通行の手がバードウェイの手を握る。





「オマエさ ―――



383 :いともたやすく行われるえげつない行為 [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:34:38.28 ID:0wydZm9V0






『ひなねぇ、おいたんのおよめさんになるの〜』



運命の女神は残酷だ。
俺に残されたたった一人の天使さえも容赦なく奪って行ってしまう。
モジモジするひなタンの超ゲロ萌えな顔を見ていたら、2943通り考えていたまだ見ぬ“おいたん”とやらの殺害計画は凍結せざるを得ないとわかった。
ひなタンの幸せ、幼女の幸せを願ってこその幼女ロードだ。
俺は辛うじて動揺を抑えながら「ちょっと用事ができた」とだけ告げその場を去った。

384 :慟哭の雨 [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:35:46.63 ID:0wydZm9V0




「ああァァァァァンまりだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





空を飛びながら俺は泣いていた。

体中の穴という穴から涙やら鼻水やら涎やら色々な汁を巻き散らしながら大空を飛ンでいた。





「ウォォォォォォォォオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!」






多分失禁もしていた。

それでも俺の類稀なるベクトル能力はそれらを全て消し飛ばしすっきり爽やかクリーンにしてくれる。

バッテリーを使い果たし、川原に転げ落ちる。



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!」




それでも俺は泣いた。


385 :NTR [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:37:23.09 ID:0wydZm9V0



「ウグゥ、ヒック、オェ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゲホッ……オェ゛……ひっく、おぐ、うぐ、あゥ……あ゛……あ゛…あ゛あ゛あ゛あ゛………あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」




泣きながらひなタンを想う。
失禁しながらひなタンが何をしているのかを考える。
お絵かきか。絵本を読ンでもらっているのか。テレビをみているのかもしれねェ。
いや、もしやおいたンとやらに会っているのか。
そして、糞野郎は当然受ける。
ひなタンに好意を向けられて逆らうことが出来る奴は地球上に存在するはずがない。
ましてや告白などされようものなら天に弓引くことはあっても断ることはあり得ない。
おいたンとやらは一体今ひなタンとお風呂に入っているのかもしれない。




『ひなね、ママにいつもまおまおーってしてもらってるの』

『ハッハッハ、残念ながらおいたんはまおまおは出来ない。しかしだね、ひ、ひひひひひ、ひなタソと一緒ならばパオパオは出来るんだぞぅ』

『ぱおぱお〜?』

『ちょっとオジサンのノウズフェンシングを見てごらん』

『ああ〜ぞうさんだ〜あれ?でもパパのとちがうお?』

『ふふふふ、これが正しいオトコの姿さ。ほ〜らひなタン触ってごらん?大丈夫、噛んだりしないよ』




「クッソォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」



386 :どうしようもない僕の前に [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:38:21.27 ID:0wydZm9V0



羨ましい!

羨ましいィ!!

羨ますィィィーーーーーーーーー!!!


俺がするはずだったのに。

俺もパオパオしてェよ。


そうか、こいつが正真正銘のNTRってやつか。
そして、完膚なきまでのこいつが失恋っていうやつなのか……!!
そう自覚すると同時にまた俺は泣き始めた。
俺はガキの頃は泣くのが好きだった。
何かの拍子に泣けた時なンざ、涙が枯れてもまだ声だけは上げて泣いていた。
人の十倍は泣くはずだった。




人の十倍流される涙の十数年分。


俺は明けても暮れてもひたすら川原で泣き続けた。


そして ―――



387 :天使が降りてきた [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:39:55.93 ID:0wydZm9V0






「みっともないな。そうしていると打ち捨てられた犬みたいだぞ」




388 :サクランボキス [!orz_res]:2012/06/17(日) 20:41:23.40 ID:0wydZm9V0

『お前はすり抜けて行ったものにばかり目を向けて一度でもその手の中にあるものを見たことがあるのか?』



そう言うバードウェイの言葉に従うように俺は掌を開く。

柔らかくもそれはひたすらの無を表わしていた。

無、即ち0。

0と0が合わさる時、それは∞へと変わる。

俺の手の中には無限が存在する、そう言いたいのかと尋ねようとして俺は目を疑った。

白いノースリィィィーーーブのワンピース姿から見える腋 ――― からの









サクランボだとォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーー!!!!








コイツ、この女、いや、この幼女……ノーブラだと!?
スポブラですらない、故にノースリィーブの開いた脇から覗くのは芳しい生腋だけではなく、アルカポネが最後の晩餐に飲みたいと願った甘く濃厚ですっきりとした舌触りのロゼのように妖しい煌きを宿すサクランボがお出まししているのだ。



『私は“ここ”にいる。掴んだ手の中にいるぞ』



掌に伝わるコリコリとした天使の小生意気な感触。
そうか、真理はいつだって俺の手にあった。
答えは最初から得ていたのだ。
探し続けていた青い鳥はこンなにも近くにいた。



「今までの俺は……オマエに会うためだったのかもな」


幸せの青い鳥は最初から俺のそばにいてくれた。
そうだ、オマエが俺の青い鳥だったンだ。

バードウェイなだけに!

バードウェイなだけに!!


そして、此処から俺の本当の幼女道が始まる。
上条があのサイクロンジョーカーゴールドエクストリームロリ・コズミックと共に開こうとしている道。
年老いていく幼女に滅びの美学と、刹那の輝きを感じ、そして自ら生み出す愛でるべきロリへの混じり気の無い無償の萌え ―――“全て遠き理想郷(アヴァロリ)”への道。


コイツとなら進めるかもしれねェ。



389 :Bルート GOOD ED:『トリノウタ』 [saga]:2012/06/17(日) 20:42:57.59 ID:0wydZm9V0




そっと、指を絡めあうように一方通行の手がバードウェイの手を握る。



「オマエさ ――― 俺のガキ孕むつもりはねェか?」

「はは、は、はら…え?…………え?」

「嫌か?」

「い、いいいい、嫌じゃない、いや、そのだな、嫌じゃあないけど、その私は…」

「オマエが俺の翼なンだ」


真っ直ぐに見つめてくる紅の瞳。
穢れ一つ無い、迷いも曇りも無い紅の宝玉に魅入られたようにバードウェイはこくんと小さく頷いた。



二人の歩く道はこれから始まるのだ。



390 :正真正銘終わり。 [saga]:2012/06/17(日) 20:45:54.20 ID:0wydZm9V0
ついカッとなって書いた。
一時間そこそこで書いたので誤字が多いと思いますがHTML化される前に投下したかったので勘弁してください。
晩節を汚したという>>378の御意見に確かにと思い急遽書き上げました。
着地させてあげないと、せっかく此処まで出してきたバードウェイが可哀想ですから。

それでは正真正銘これで完結ということなので、今まで読んでくれてありがとうです。
それでは、またとこかで ノシ
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/06/17(日) 20:48:56.02 ID:CSix02v4o
着地が着床に見えたわ
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 20:50:25.43 ID:rU468jozo
ブリリアントは意味通りホメ言葉だったんだけどなんかすみません
すみません
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/06/17(日) 20:50:31.86 ID:nmoevaU60
ありがとう
そして乙!
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 20:52:36.99 ID:jWh4+AfMo
ありがとう、楽しみにしてたよ!
お疲れ様!
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 20:57:43.00 ID:FDf1DCNSO
素晴らしい

すばらしひ
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 21:00:59.30 ID:JnWJezLUo
鳥道ルート読めてよかった
乙!素敵な作品をありがとう
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/17(日) 21:10:01.96 ID:KZgtMzUM0
GJ俺
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 21:36:51.82 ID:M6Xt3mEr0
ありがとう!!乙乙!!

>>397ナイス
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 21:45:19.42 ID:lzFYHw6IO
第一話になぞらえた部分あり、積み重ねの回収ありでしっかり着地
一時間そこそこでこれが書けるってどんだけだよ
改めて乙でした
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/17(日) 21:47:41.37 ID:V+wzS6br0
お疲れ様でした、超面白かったです。

>>380の段階で失恋対象がひなタンだってわかってしまうほどにここの一方さんに毒されてしまったw
今思うと、最初の頃を読んでて「いや、いやいやいやいや……おいまてコラ」と思ってた頃が懐かしい。
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 23:27:51.18 ID:ajx1LWvDO
高水準の文章力は勿論のことだけれど、言語のチョイスのセンスがサイコーに荒くれていた

今まで楽しませてくれて、有難う
乙でした
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 23:35:43.50 ID:bgRgppADO
クオリティがすごすぎる…
今まで乙です
お疲れ様です
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/18(月) 02:58:40.05 ID:EwxQAuj1o
書いてくれてありがとう
>>1乙です!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/18(月) 05:26:20.26 ID:NLk5Eynm0
いいね、いいね、最高だね

そして、>>1に感謝
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/18(月) 12:00:59.36 ID:JEqNlt5Bo
ねぇ>>1打ち止めチャンは?
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 16:45:49.99 ID:S0JbQWLbo
打ち止め(小盛り)ルートは……?
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 18:20:18.41 ID:NVnZvQOf0
乙でした
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/06/18(月) 19:46:23.28 ID:keefnGys0
乙。語彙力の多さに毎回腹筋崩壊してた。
完結させてくれてありがとう

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 20:22:43.61 ID:I3uUIv4IO
鳥とトリを掛けたのか。
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/19(火) 02:06:23.34 ID:c0U/jodio

出来れば最後はゆっくり練って作ってもらいたかった
まあ突然打ち切られるよりはいいんだけどな

変なのも湧いちゃったし仕方ないか
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/19(火) 12:56:30.35 ID:q4Z7GbQv0
元々内容自体ギャグだし軽いノリで見てる奴らにいちいち目くじら立てんのもどうかと思うけどな
ともかく完結乙
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