ミリマスSS投稿スレ

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186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 02:13:39.99 ID:9hadEr040
――劇場――

美奈子・美也・まつり「「「朋花ちゃんの誕生日プレゼント?」」」

P「そうだ。最近欲しがっているものとか、何かないか?」

美奈子「私も何かあげたいんですけど、朋花ちゃんの欲しいものはよくわからないんですよ〜……」

美也「むむむ……朋花ちゃんの欲しいものですか〜〜? 私もわかりませんね〜」

まつり「それに、それはプロデューサーさんが考えなきゃいけないことなのです、ね?」

P「いやまぁそれはその通りなんだが……参考にするぐらいなら……な?」

美奈子「でも、やっぱりお祝いといえばご馳走じゃないですか!? 腕によりをかけて作ったら喜んでくれますよ、きっと!!」

P「うん。それはお前が作りたいだけじゃないのか? それに、普段の振る舞いから見ても、朋花の家は料理が豪勢なんだと思うんだよ。料理の

うまくない俺じゃ、厳しいものがありそうだ」

美奈子「それもそうですね〜……」

P「やっぱり難しいよなぁ。去年は何とかうまくいったけど、今年も同じってわけにもいかないしなぁ……」

美也「『プレゼントというものは、内容も大事だけど、心がこもっているかどうかが、一番重要だ』って、いつも将棋をしてくれるおじいちゃん

が言ってましたよ〜?」

P「やっぱりそう言われるか〜。でもやっぱり、より喜んでくれるものをあげた方がこっちも嬉しいだろ? だから……」

まつり「……まつりは、妥協せずに一生懸命悩んで考えて、プロデューサーさん自身が、朋花ちゃんのためだけに、特別に用意したプレゼント。

それが、朋花ちゃんが一番喜ぶプレゼントだと思うのです。……ね?」

P「俺自身が、朋花のために選んだ……そうか。そうかもしれないな……。……ありがとな、まつり。」

まつり「ほ? まつりは当然のことを言ったまでなのですよ?」

P「それを当然のことだと思ってくれていること、それ自体がありがたいことだからな。お礼ぐらい言わせてくれよ」

まつり「……それなら! まつりのお誕生日には去年よりも、もーっとぶらぼー! でわんだほー! なパーティーを開いてほしいのです! ね

? ……ね?」

P「わ、わかったよ……約束しよう……」

美奈子「それじゃあ、その時の料理は私に任せてください! とびっきり盛大に作っちゃいますよ〜!!」

P「ほ、ほどほどにしてくれるなら……頼むぞ……」

美也「おーいいですね〜。私も協力しますよ〜」

美奈子「美也ちゃんも料理すっごく上手だもんね! 2人で最高のパーティーにしようね!」

美也「お〜! それじゃ早速作りましょうか〜」

美奈子「は、早いよ美也ちゃん!? まつりちゃんの誕生日はまだ先だよ!!」

美也「おや? そうでした〜。では、今から一緒にレシピを考えましょう〜♪」

美奈子「それもまだ早いんじゃないかなぁ……? えっホントに今から考えるの? ちょっと待ってよ美也ちゃ〜ん!!」

P「おいおい大丈夫か……? ……相変わらず、美也の行動は予測がつかないな。……まつり、まだ早いとは思うが、あの2人に任せて大丈夫なの

か?」

まつり「ほ? ……みんなとプロデューサーさんに祝ってもらえるのが、まつりにとっては一番のプレゼントなのです! だから、今年も……よ

ろしくね?」

P「……そうか。そうだな。本当にありがとな、まつり!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 02:14:17.62 ID:9hadEr040
―事務所―

P(とは言ったものの……どうしようかなぁ。何となく方向性は見えた気がするんだが……うーん)

朋花「そんな怖い顔をしていると、うまくいくこともうまくいかなくなってしまいますよ〜? ダメプロデューサー♪」

P「おわぁっ!! 朋花!? この時間は仕事じゃなかったのか!?」

朋花「仕事が早く終わったので、事務所に寄ってみたのですが……。そんなに慌てるなんて、この私に何か隠し事ですか〜?」

P「何も隠してない! 突然だったから驚いただけだ!」

朋花「本当ですか〜?」

P「ホントホント!!」

朋花「……本当ですか〜?」

P「ほ、本当だよ……!(眼力に負けそうだ……!)」

朋花「……! ……仕方ありませんね〜。信じてあげましょう〜♪」

P「それはよかった……。……? 何だか急に楽しそうだな」

朋花「あら、そうですか〜? きっと仕事がうまくいったからですね〜♪」

P「単純にそれだけには見えないけどなぁ……?」

朋花「……まさか、自分は信じてほしいと言っていたのに、私のことは疑うんですか〜?」

P「そ、そんなことはない! ないぞ!」

朋花「そうですよね〜? 私のプロデューサーともあろう方が疑うなんてこと、ありませんよね〜?」

P「もちろんだ!!」

朋花「うふふ、いい返事です〜♪ プロデューサーさんが私を信じてくれれば、私もプロデューサーさんを信じましょう〜♪」

P「お、おう! お互いに信頼しあってこそだからな!」

朋花「そうですね〜、ふふっ♪ それでは私は帰りますね〜♪」

P「もう帰るのか? 今来たばかりじゃないのか?」

朋花「少し様子を見に寄っただけですし、それに……」

P「それに?」

朋花「プロデューサーさんは何か考え事をしてらっしゃったみたいですから〜♪ 邪魔をしてはいけませんからね〜」

P「……? 考え事……あぁ。そうだな、すまない、気を遣わせてしまって」

朋花「いえいえ〜♪ そのくらいの心配りができなくては、子豚ちゃんたちを従えることはできませんから〜♪ それでは、また明日♪」

P「あぁ、気をつけて帰れよ」

P「……さて。それじゃあ用意をしに出かけようか! ……小鳥さん! すいませんが先に上がらせてもらいますね!」

小鳥「は〜い! それじゃ、朋花ちゃんのこと、しっかりお願いしますね♪」

P「はい!」




―11月11日、事務所―

P「おーい朋花。ちょっといいか?」

朋花「どうぞ〜。ふふっ♪ 何の御用でしょう〜?」

P「今日、誕生日だろう? それでだな――」


続きはゲーム本編でね!



小鳥(朋花ちゃんが来るまで、覚悟を決めた表情をしたり、不安そうな表情をしたり、頭を抱えたり、無意味に歩き回ったり、やたらコーヒーを

飲んだり、せわしなく動き回るプロデューサーさんが珍しくて面白かったです)
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 02:15:39.52 ID:9hadEr040
ごめんなさいミスりました… >>185は飛ばしてください…

ただでさえ誕生日に間に合わなかったのに…orz 朋花に怒られる…
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 01:30:22.71 ID:dfmyj3CI0
朋花様の誕生日ssないなと思ってたが
いまさらだが乙
190 :184 [sage]:2015/12/15(火) 10:05:56.96 ID:KwjkF+sS0
>>189
何もつけなかったから本人証明できないけどありがとう!
191 : ◆km.GW4AuOk [sage saga]:2015/12/25(金) 23:25:55.03 ID:LTies012o
ふ、と吐いた息が、高く昇って行った。
新年まで、もう幾日しかないクリスマスの夜。


志保「これが最後の束かな…」


輪ゴムが巻かれた分厚い束をポストに入れる。
よし、弟の分も、お母さんの分も、そして私の分も無事に投函できた。


志保「うぅ……寒い」


手袋も要ったかなと、手を擦り合わせながら帰路に就く。
ただ、忙しい朝の時間帯では、そこまで意識は回らない。

それに、今日に間に合わせたくて、家族全員分のはがきしか頭に無かったのだ。
その甲斐あって、「年賀状の投函は12月25日までに」という郵便局の呼びかけにはギリギリ間に合った。


志保「ふふ、なんだかクリスマスプレゼントみたい」


いつもファンレターをくださるファンの方へ。
事務所の、みんなにも。
届くのは年が明けてからだけれど。
192 : ◆km.GW4AuOk [sage saga]:2015/12/25(金) 23:26:22.35 ID:LTies012o
志保「年を越えての贈り物…なんて。ふふっ」


……ちょっと、カッコつけすぎたかも。

と言っても、昨日は劇場でライブをしたし、打ち上げと称してのクリスマスパーティもあったんだけど。
ちなみに、パーティは雪歩さんの誕生日祝いも兼ねている。
私が贈った小さめの熊のぬいぐるみは、気に入ってもらえただろうか。


つと、街灯に誘われるように、マフラーに埋まっていた顔を上げてみる。


志保「…ん」


街の灯りで、何も見えないけれど。
きれいな空だ。


志保「さて」


いそがしい、年の瀬。
今日の晩ご飯は何にしよう。
193 : ◆km.GW4AuOk [sage]:2015/12/25(金) 23:28:17.40 ID:LTies012o
お粗末様。今日思い立って書いてみたら短すぎてスレ立て勿体なかったのでこっちに失礼。

なお当方、年賀はがきはデザインすら出来てない模様。ヤバい、SS書いてる場合じゃねえ
年賀状は郵便局のお兄さんを困らせないように早めに出そうね☆
194 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:30:32.88 ID:6uPJYpzq0
ミリP「美奈子とシアターとお正月」

ミリP(以後P)「こっちは炊けたぞー。美奈子そっちはどうだ?」

美奈子「準備いつでもオッケーですよ!Pさん」

P「よし。ディレクターさんこっちはオッケーです」

D「じゃあ中継つなぐぞ。本番1分前…」

D「3・2・1・スタート!」

美奈子「わっほ〜い。こちらお正月SP生っすか出張所の美奈子です!」

美奈子「今日はもち米の一大産地佐賀県からお送りしていまーす」

美奈子「本日はお正月SPということで、餅つきの模様をお送りします」

美奈子「ということでここに炊き立てのご飯と臼と杵がありますが…」

美奈子「出張所ということで他のアイドルのみんなはいませんのでアシスタントを紹介します」

美奈子「アシスタントの方どうぞ〜」
195 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:32:06.31 ID:6uPJYpzq0

P「どうも。アシスタントを務めさせていただきます、765シアターPです」

美奈子「どうしてPさんがアシスタントなんですか?」

P「今回SPということでメインの響チャレンジ等の企画に予算を使っている関係です」

P「偉い人も、予算の都合をつけるために普段から出演していますので…」

美奈子「そんな裏事情が…。ともあれ、ここからはこの2人でお餅をついていきたいと思います」

P「じゃあ美奈子、杵を貸してくれ」

美奈子「わほ?Pさんはアシスタントですよ。合いの手です。そっちの方がカロリー消費が少ないですからね」

P「あっ、はい」

美奈子「では、お餅をぺったん、ぺったんついていきますよ〜」ペッタンペッタン

P「よし、合いの手は任せろ」グニグニ

ペッタンペッタン グニグニ

P「なんというか…」グニグニ

美奈子「分かっていたことですが、地味ですね…」ペッタン

P「このまま地味なシーンを使うのもあれなので…」

美奈子「つき上がるころにご連絡しまーす。それでは年始の765PRO告知VTRスタート」
196 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:34:15.78 ID:6uPJYpzq0

あの感動が再び…。私たちはあの夏の感動を忘れない。

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美奈子「みなさん告知は見てくれましたか〜。こちらではお餅がつき終わりました」

P「ホントはこれをスタジオに運びたかったのですが…」

美奈子「ちょっと遠いから無理なんですよね」

美奈子「というわけでスタッフさんとこちらのお米の生産者の方々で、いただきたいとおもいま〜す」

P「みなさーん。お餅の準備は大丈夫ですかー?」 

みんな「オッケーです」

美奈子「じゃあ、せーの!行きますよ〜。せーのっ!」

みんな「いただきま〜す」

美奈子「う〜ん。お餅がもちもちしていておいしいですね。わっほ〜い!!」

P「そうだな。自分で作ったから格別だな」

美奈子「それではそろそろ出張所はお別れの時間です。スタジオに映像返しま〜す」

P「美奈子の感想をダジャレとして受け止めて、笑い転げてる千早さーんお願いしまーす」

197 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:35:01.66 ID:6uPJYpzq0

D「はい、カット!。いや〜美奈子ちゃんお疲れさま。Pくんも」

美奈子「お疲れ様です」ペコリ

P「お疲れさまです」ペコ

D「また、何かあったら頼むね。じゃあ、先に上がるから。お疲れー」

P「はい。またよろしくお願いします」

美奈子「お疲れ様ですPさん」

P「お疲れ美奈子。すまなかったな。年始から遠出させて」

美奈子「いえ。私も餅つきなんてなかなかできないですから楽しかったです」

P「じゃあ帰ろうか」

美奈子「それなんですが。この後、時間あります?」

P「ああ、時間は大丈夫だが…」

美奈子「じゃあ、このお仕事のギャラについてきた20kgのもち米なんですが…」

P「それがどうかしたのか?」

美奈子「実はもう炊いてもらっててですね…この分もつきたいんです」

P「別にいいが。そんなに大量にどうするつもr…はっ!まさか」

美奈子「それはですねぇ〜」ニッコリ

………
198 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:36:02.93 ID:6uPJYpzq0
765シアター in こたつ

桃子「お正月番組おわっちゃったね、お兄ちゃん」グデー

P「ああ。」グデー

千鶴「今年はお仕事で海外にも行けませんでしたから、暇ですわね」グデー

まつり「ほ?そういうことはパスポートとってからいうのです。ね?」グデー

千鶴「失礼な。セレブな私のパスポートはブラックでしてよ」モソモソ

桃子「どんなパスポートなの千鶴さん。それ、めちゃくちゃ怪しいんだけど…」フワァ

P「もうすぐ、みんな帰ってくるころだな」

みんな「お疲れさまー」

まつり「みんな帰ってきたのです」

P「みたいだな」

アーカレター ノドカワイター ニモツドコオク オナカスイター

P「みんなお疲れさま。これで正月番組も一段落だな」

環「おやぶ〜ん。おなかすいた〜」バッ

P「そういうと思って用意してあるぞ」

環「おくの大きいふろしきつつみ?」ジー

P「ああ、これが…」

美奈子「私たちの合作!」

2人「小餅〜!」イェイ

P「年始番組の生っすかSPで使ったのと同じもち米でついてるからうまいぞ!」

みんな「やった!お餅だ〜」キャイキャイ
199 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:37:11.97 ID:6uPJYpzq0

15分後


美奈子「みんなおいしそうに食べてますね」ニコニコ

P「ああ、このためにあそこで餅をつきたかっんだな」

美奈子「事前に頂いたときにおいしかったので、みんなにも食べてほしかったんです」

美奈子「でも、お仕事の関係で時間が取れなかったので、それじゃあということで…」

P「事前に行ってくれればよかったのに」

美奈子「ごめんなさい。でも、Pさんに迷惑かなって」

P「俺はお前たちのPだぞ。迷惑なことなんてあるか」

美奈子「じゃあ、また私の料理食べてくださいね?」

P「あ、ああ。ほどほどにな」

美奈子「わっほ〜い。Pさんならそういうと思ってすでに部屋に届けておきました」

P「何…だと?」

美奈子「時間があまりなかったので10kgだけですけど…」

P「それぐらいなら何とかいける」

美奈子「でも、足りないと思うのでこの後すぐに追加しますね30kg程」

P「まて、早まるな!10kgでも多いから」

美奈子「?。10kgなんて1日分ですよ。材料は買い込んでおきましたから、どんどん、食べてくださいね」

美奈子「この前は、みんなの分作るためにカロリー消費しちゃいましたから、しっかり補充しないと!」

美奈子「Pさんにはもっとおいしいもの届けたいから…」

美奈子「わっほ〜い。佐竹美奈子、今日も目標に向かって頑張ります!!」
200 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 01:43:32.79 ID:6uPJYpzq0

以上です。
1レスの投稿量がわからなかったので適当に区切りました。すみません。
PS.美奈子は気づかいのできるいい子なのでキチンと765pro事務所にもお餅を届けています。
  本当に気づかいのできるいい子なんです。
201 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/07(木) 10:36:36.66 ID:dDYDVFHZO
美奈子はただ一点を除けば本当に欠点のないいい子
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/22(金) 06:47:41.98 ID:b1UrZIx70
 雪は降っていなかった。
 連日の寒波に人々は体を震わせ、時折吹き抜ける風に、木々は残り少なくなった枝葉を揺らす。灰色の雲は重くのしかかるでもなく、かといって散ることも出来ず、ただ仕方なく夕陽を遮りながら浮いている。
 どっちつかずの灰色で曖昧な空を切り取るコンクリートのビル群も、また灰。その足元を行き交う人、人、人。皆色を失って見えた。
「冷えますね」
 灰の中にあって一際輝く灰。否、その色は銀。スラリと背の高い銀の女性は誰に話すでもなくポツリと呟き、そして踵を返した。
 風が吹いた。向かい風に銀髪がたなびく。彼女は双眸を細めながらも、尚歩みの速度を上げる。カツ、カツ、カツと小気味良い靴音を石畳に響かせながら、人混みの中を歩く。歩く、歩く、歩き、歩いて、着いた。
 赤い暖簾。食欲をそそる香りの中で仄かに鼻をつく獣臭。暖簾をくぐり、戸をくぐり、湯気をくぐり、席の一つに着いた。
「醤油一人前」
 酒に焼けた大声が返事を返す。ズルズルと啜る音、ザクザクと刻む音、ゴボゴボと沸く音、フーフーと吹く音、モグモグと噛む音、プチプチと千切れる音、ゴクゴクと飲む音。オーケストラだった。
「お待ち」
 白く白く立ち上るその奥で、てらりと光る脂、肉、黄身。彩りを添える葱、くたりとしていながらも角の立ったメンマ、所在なさげな海苔。それらの更に奥、黄金色の大海の底にとぐろを巻いて。
「いただきます」
 彼女は壇上で、指揮棒を無我夢中に振るった。縦横無尽に。野生じみた直感を頼りに。それでいて優雅に。無我夢中に振るった。
 やがて、終わる。歓声が響き渡る。鳴り止まない拍手に包まれ、彼女の目には星が瞬いていた。
「……御馳走様でした」
 勘定を済ませ、来た時と同じように湯気をくぐり、戸をくぐり、暖簾をくぐった。
 刺すように冷たい風も、火照った肌には心地良い。
 ぶぶ、ぶぶ。ぶぶ、ぶぶ。
 食後の余韻を断つ振動。鞄からその元を取り出し、指先を滑らせる。
『ハッピーバースデー貴音。遅くなってごめん』
 液晶に光る文字がゆらりと揺れる。
「こんなにも焦らすなど、真、いけずなお方です」
 雪は降っていなかった。空には雲一つなく、月が静かに輝いていた。
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/01/30(土) 13:09:59.76 ID:zQO8YPXTO
>>202
乙! すごく良い雰囲気だった!!
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 00:11:37.29 ID:X3Sh987AO


未来「くっ…強い…」

P「どうした、もう終わりか未来」

未来「…っ」

P「大人しく諦めろ、俺だってこんなことはしたくないんだ」

P「お前がもう諦めると、ただ一言言えば終わるんだ…だから…」


未来「嫌です」

P「!」

未来「嫌です!私は絶対に諦めません!」

未来「あれを諦めたら…私は…!」

P「…そこまで、お前は…」

P「…わかった、そこまで言うなら俺も全力で行こう。」


P「見せてもらおうか…お前のもがきとやらを!」

未来「負けない…私は絶対に勝つ!」


「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 00:15:19.09 ID:X3Sh987AO


杏奈「…」

百合子「…えっと…」

百合子「未来ちゃんとプロデューサーさんは何やってるの?」アー!マタマケチャッタ

杏奈「…えっと、ね…。」フッ、オレノルフレニカテルトオモウナヨ

杏奈「未来が、最近…みんなのおっぱいを触りすぎてるから…プロデューサーさんがそれをやめさせようとして…。」モウイッカイ、モウイッカイオネガイシマス!

杏奈「それで、ゲームで…未来がプロデューサーさんに勝たないとおっぱいを触るのを禁止にしたんだって…」イイゾ、ナンドデモボコボコニシテヤル

百合子「そ、そうなんだ…」ウゥ、ツギコソハ…


杏奈(…未来、ちょっと羨ましい…な…。)

百合子(なんかさっきの2人、かっこよかった…!)



なんとなく思いついたから書いた、オチは無い
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 01:47:57.57 ID:kKLvlD500
乙ですよー
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/11(木) 23:37:29.10 ID:yqv/p2WI0
百合子はこじらせてるなー
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 02:45:36.18 ID:xiUsMJCaO
ガチャ

杏奈「おはよ、こざいます…。」

未来「あ、杏奈おはよー!」

杏奈「未来…おはよう…。」

杏奈「今日、バレンタインだから…これ、よかったら…友チョコ…」つチョコ

未来「わ、ありがとう!私も作ったんだー、はい!」つチョコ

杏奈「ん、ありがと…嬉しい…。」

未来「頑張って作ったんだけど、味見忘れちゃって…あんまり美味しくなかったらゴメンね…でへへ」

杏奈「ううん…未来が作ったなら、美味しい…と、思う…。」

未来「杏奈…」


亜利沙「……」●REC

亜利沙(バレンタインですし、こーゆー事があると思って先回りして物陰に居て正解でした♪)ヤッパリアンナダイスキー、ギューッ!

亜利沙(やっぱり2人ともかわいいです…)ミライ、クルシイ……ン…?

亜利沙(未来ちゃんが杏奈ちゃんを抱きしめてるなんて、最高の映像じゃないですか…ムフフ♪」…ア、スコシマッテテ…

亜利沙「これでデータベースに新しい記録が増えますね…ムフフフ…♪」

杏奈「…亜利沙」ヌッ

亜利沙「ファッ!?」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 02:53:06.78 ID:xiUsMJCaO
亜利沙「あ、杏奈ちゃんいつの間に!?」

杏奈「…」ジー

亜利沙「え、えっとこれはですね別にやましいことしてたわけじゃなくてですねその」

杏奈「…隠れて撮るのは、やめろって…プロデューサーさんに言われたよね…。」

亜利沙「うっ」

杏奈「後で、プロデューサーさんに…言っておくね…?」

亜利沙「…はい…ごめんなさい…」ショボン

亜利沙(うぅ…しかし、このくらいでへこたれる亜利沙では…!)


杏奈「…はい、これ…」つチョコ

亜利沙「…はぇ?」

杏奈「チョコ…いらない…?」

亜利沙「い、いえ!ありがとうございます!」

亜利沙「亜利沙からも、どうぞです!」つチョコ

杏奈「ん…」

杏奈「…ありがと…えへへ…♪」

亜利沙「」キュン

杏奈「亜利沙…あんまり…隠れて撮っちゃ、ダメだよ…?」

亜利沙「わかりました、(今日は)もう撮りません!」

杏奈「うん…じゃあ、ね…。」ニコッ

亜利沙(かわいい)キュンキュン



未来(手懐けられてるなぁ、亜利沙ちゃん…)
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 14:32:14.94 ID:xYoqHQlN0
乙ですよー
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 23:00:18.48 ID:HoMwUX2u0
昴「なあプロデューサー、他のみんなはどんな風にチョコを贈ってたんだ?」

P「昨日のバレンタインのか」

昴「うん」

P「ちょっと待て、今思い返してみるから。そうだなあ……、ロコは筆と金づちを持って、今年一番の集大成!って感じでやって来たぞ」

昴「そっかぁ、ロコの奴そんな気合い入れてきたんだな……。ゆ、百合子とかは?」

P「百合子は……、気合いは溢れてるが汗をかいて、まるでステージ前の緊張感を感じてるようだったな」

昴「そんなに緊張してたのか。百合子も勇気出して渡したんだな」

昴「じゃあ、朋花はどうだったんだ?」

P「朋花は……、バスタオル1枚で労うような視線を向けて」

昴「ええっ!?チョコ渡すのになんでそんな格好なんだよ!冗談だろプロデューサー!」

P「ん?そう言えばそんな格好な訳ないよな。貰ったの外だったし」

P「確か……、ミニスカサンタで聖なる贈り物を……」

昴「バレンタインなのにサンタの格好だったのか!?」

P「いや、微笑みながら焼きアナゴを食べさせようと……」

昴「いやいや、なんで焼きアナゴなんだよ!チョコ貰ったんだろ!?」

P「飛行機のクッションを抱いて幸せそうな夢をみながら……?鬼のコスチュームで恵方巻きを差し出して……?ムチを片手にヒーローコスで?」

昴「プロデューサーの記憶すげー適当だな!」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/16(火) 13:14:09.73 ID:93G9m1XlO
おつおつ
よく考えると思い返してるのに服が変わるのはおかしいw
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 23:27:32.45 ID:brWGG/UO0
今日がビスケットの日と聞いて書きたくなった


翼「ねーねージュリアーノー。何だかお腹すいちゃった。お菓子とか持ってない?」

ジュリア「だからジュリアーノじゃない……、あー、今日はなんにもないな。美奈子にでも作ってもらうか?」

瑞希「いえ、それには及びません。私、今日はビスケットの日と聞いてビスケットを持ってきていました」スッ

翼「やったー!瑞希さんありがと……って1つだけ?」

瑞希「はい、1つしかありません。しかしビスケットですから、1つあれば十分なのです」

瑞希「これをポケットに入れて軽く叩けば……この通り、2つに。もひとつ叩くとビスケットは4つ。もひとつ叩くとビスケットは8つです」

翼「わ〜、瑞希さんすごいすごい!」

ジュリア「相変わらず瑞希のマジックってすごいよな」

瑞希「更に叩くと……、あっ」

ジュリア「ん?どうしたんだ?まさか失敗したとか?」

瑞希「いえ、ちゃんとビスケットは16枚になったのですが、よく考えると、3人ではいくら増やしても割り切れないことに今気づいて。……失敗した」

ジュリア「いや、そこを気にするのかよ!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 12:05:26.30 ID:4ClWSgyY0

割り切れないのなら数を増やそう
さあ美奈子
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/03/01(火) 19:45:51.67 ID:8CAZS0dgo
1枚→2枚→4枚→3人で1枚づつ食べて1枚残り→2枚・・・
で無限ループ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 23:59:35.39 ID:uaXEGdRv0
ロコ「さあプロデューサー、ロコがせーのって言ったら、一緒にキャンドルをフーッてしますよ!」

P「うん、わかった」

ロコ「行きますよ、せーP「ふーっ」
ロコ「のぁひゃうぃ!」


ロコ「プロデューサー!なんですか突然!ロコのイヤーをフーッってしないでください!するのはキャンドルのほうですよ!」

P「はは、ごめん」

ロコ「まったく、せっかくのバースデーくらいはイタズラするのもストップしてほP「ふーっ」
ロコ「しゃっひゅい!!」

ロコ「またなにするんですかプロデューサー!ロコの耳じゃなくてキャンドル!一緒にキャンドルをフーッってするんです!」

P「はは、ごめん」

ロコ「もうこれ以上プロデューサーのイタズラでサファーしないようヘッドフォンを着けさせてもらいます!」

P「じゃあくびすじだな」

ロコ「え?P「ふーっ」
ロコ「ひゃぅぅぅ」


ロコ「もー!プロデューサー!もー!」

P「はは、ごめん」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 00:32:11.47 ID:XtxVt2EEo
みちこおおおおお可愛いぞおおおおお
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 17:59:05.81 ID:ILQZ9DvQO
219 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/03/23(水) 20:24:38.44 ID:iF6tRhcm0
【百合子の妄想ロックンロール!】


 俺が扉を開けると、そこにはロックンローラーが立っていた。

「集まってくれたみんなー! 盛り上がってるー!?」
 彼女は声を張り上げて、観客を煽るように叫ぶ。
 そして構えた真っ赤なギターに視線を落とすと、その六本の弦をかき鳴らした。

 それは最高にカッコイイ瞬間だったはずだ。
 ――ここがライブ会場だったなら。

「……百合子、事務所の鏡の前で何やってるんだ?」

 そっと声をかける。
 すると、ギターを構えた少女、七尾百合子はびくっと体を震わせた。
 そして、恐る恐るといった様子で後ろを振り返る。

「ぷ、プロデューサーさん……?」
「おう、おはよう」
 俺と目が合うと、百合子の顔はみるみるうちに赤くなっていった。

「ち、違うんです! 全校生徒の前でライブをする妄想なんてしてませんっ!!」
「あ、そう……」

 何も聞いていないのに、自ら妄想の内容をばらしていく百合子。
 その様子がおかしくて思わず頬がにやけてしまう。

「わ、笑うことないじゃないですかっ!」
 百合子は、ぷくーっとほっぺたを膨らませた。
 少しいじけてしまったみたいだ。

「ごめんごめん。ところで、百合子ってギター弾けるのか?」
「いいえ、全く!」

 そう言うやいなや、百合子はジャーン! とギターを鳴らした。
 調子外れな音が、部屋中に響く。
 よく見ると、彼女の左手はひとつも弦を押さえていなかった。 
 全て開放弦で弾くなんて斬新すぎる。

「百合子、ちょっとここのフレットを押さえてみてくれ」
「ここですか?」
「うん、それで弾いてみて」

 俺の指示に従い、百合子は弦を押さえてピックを振り下ろす。
 すると、先ほどよりは整った和音が鳴った。

「うわあっ、すごいです! 本物のギタリストになったみたい!」
「『Em7』ってコードだよ」
「イーマイナーセブンス……!! ああ、なんて甘美な音色……」

 このコードは、指板の一ヶ所を押さえるだけの超簡単なものだ。
 それでも百合子は目をキラキラと輝かせて、何度もくり返し弾いていた。
220 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/03/23(水) 20:26:16.61 ID:iF6tRhcm0
「プロデューサーさんっ、私にもっとギターを教えてくださいっ!」
「えっ……? それはちょっとなあ……」

 百合子に頼まれて、俺は言葉を詰まらせる。
 俺だってギターに対する知識なんてほとんどないのだ。
 それは百合子だって知っているはずなのに、どうして俺に頼むのだろうか。

 申し訳ないけど、このお願いは断ろう。
 そう思って口を開こうとすると、

「私、できればプロデューサーさんに教えて欲しいんだけどなあ……ダメですか?」

 彼女はしゅんとした顔をして、上目遣いで俺のことを見ていた。
 ――かわいい。
 俺が今までの人生で見た全ての中で、一番かわいい。

「ま、まあ……俺に出来る範囲でなら教えるけど」
「やったー! ありがとうございますっ」

 つい、了承してしまった。
 悲しいかな、男はかわいい女の子に頼られるとこうも弱いのだ。

「それで、どのくらい上手くなりたいんだ?」
 俺が尋ねると、百合子はしばらく逡巡して答えた。
「杏奈ちゃんとセッション出来るくらいですね!」
「それはかなり頑張らなくちゃいけないぞ……」

 百合子だけじゃなく、俺もな。
 今の俺の演奏レベルでは、他人に教えられることなんて皆無に等しい。
 
「わかった。俺も百合子に教えられるように練習しておくよ」
「一緒に上手くなりましょうね!」
 そう言うと百合子は、また『Em7』をジャーン! と鳴らして満足そうな顔をした。
 きっと彼女の目には大観衆が映っているのだろう。

「人前で演奏したいなら、まずは別のコードも覚えようか」
「はいっ、頑張ります!」
 苦笑した俺に、百合子はぐっと拳を握ってみせる。

「じゃあまずは『C』のコードフォームから……」
 そう言って俺はギターの基礎を教え始めた。

「あれっ、何だか音が変かも……。間違えてますか?」
「薬指の押さえる場所が違うな、もう一つとなりだよ」
「ううっ、指がつりそうです……」
   
 二人の会話と、ぎこちないギターの音色だけが部屋を満たす。
 それはとても幸せな時間だった。


 おわり
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 21:07:03.81 ID:By+TkvbGO

ちょっとジュリアにギター教えてもらってくる
222 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/03/27(日) 20:26:41.28 ID:qZYUd6et0
【風の戦士、寝技に目覚める】


「ワン、ツー! ここで左フック!」

 俺が部屋に入ると、百合子がシャドーボクシングらしきことをしていた。
 彼女が拳を突き出すたびに、その綺麗な髪が揺れる。

「……何してるんだ、百合子?」
「事務所がテロリストに襲撃された時のための特訓です!」
「うん、そんな事態になったら素直に警察を呼ぼうな」

 俺はあきれつつ、ふと机の上に目をやる。
 そこには、格闘技の教則本が置かれていた。

 なるほど、この本に影響されたのか。
 運動は不得手なはずの百合子がシャドーをしているなんて不思議だと思ったんだ。

「私、トータルファイターを目指そうと思います!」

 百合子がキリッとした顔でそう宣言したが、俺は意味が分からず首を傾げる。
 
「何だそれ? 聞いたことのない言葉だな」
「私もさっき本で読んだばかりなんですけどね。トータルファイターっていうのは……」 

 格闘技に明るくない俺に、彼女は簡単に解説してくれた。

 打撃中心で戦うのがストライカー。
 寝技などを得意とするのがグラップラー。
 そして、それらを両立する者をトータルファイターと呼ぶのだという。 

 要するに、格闘家の中でもオールラウンダーを指す言葉のようだ。

「と言うことは、百合子は寝技や関節技もできるのか?」
「いえ、シミュレーションはしているんですが、相手がいないと練習できないので……」

 百合子はそこで言葉を切ると、少しためらいながら俺に言った。

「プロデューサーさん、寝技の練習相手になってもらえませんか?」
「ええっ!? そ、それはさすがにマズイんじゃないかな……」

 十五歳の女の子に寝技をかけてもらうなんて、危険な香りがするぞ。
 似たようなサービスをしていて摘発されたお店があったような気もするし。

「お願いしますっ。他に頼める人もいないんですよ」
「うーん……まあ、少しだけなら大丈夫かな」

 この部屋の中なら誰にも見られないのだし、問題ないだろう。
 そう思った俺は、百合子の頼みを安請け合いしてしまった。
 
 ――ほんの数分後に後悔することになるとも知らずに。
223 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/03/27(日) 20:27:38.24 ID:qZYUd6et0
「この本には関節技もたくさん載ってるんですよ」
「へえ、何となく知ってる技もあるなあ」
 俺は本のページをぱらぱらとめくりながらつぶやく。

「プロデューサーさんって格闘技に詳しいんですか?」
「いいや、全く。のり子と話してて聞き覚えがあるってだけだよ」

 福田のり子はシアターメンバーの一人で、格闘技観戦が趣味だ。
 よく「足関節はリスキーだよね〜」などと語っているのだが、俺にはよく意味がわからない。

「うーん、どの技から練習したらいいんでしょうか……。難解なものが多いんですね」
「それじゃあ、これなんてどうだ?」
 百合子が迷っているようだったので、俺はページの片隅を指差した。

 そこには『十字固め』が図解付きで載っていた。
 彼女は少しの間その図を眺めてから、納得したように頷く。

「他の技よりは簡単そうですね。やってみます!」

 十字固めは、相手の腕を自分の両脚で挟んだ状態から引っ張る技だ。
 実際の格闘技の試合でも決まり手になることが多いらしい。

「じゃあ、そこに横になってください。プロデューサーさん」
「おう」

 百合子に促されて、俺は床のカーペットの上に仰向けになる。

「では、失礼しますっ」
 そう言うと百合子は、俺の右腕を自分の太ももに挟み、手首を掴んだ。
 彼女の肌の柔らかさと体温が伝わってきて、思わずどきりとする。
 
「引っ張りますよー? 痛くないですか?」
「うん、気持ちいい……じゃなかった。全然痛くないな」

 俺の腕はぐいぐい引っ張られているのだが、関節が極まる気配はない。
 それよりも、手の甲が百合子の胸の辺りに当たるのが非常に気になる。

 その感触に思わず頬をにやけさせている時だった。

「おはようございまーすっ!」
 元気な挨拶とともに扉が開き、誰かが部屋に入ってきた。
224 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/03/27(日) 20:28:52.88 ID:qZYUd6et0
「……何やってるの、二人とも?」

 部屋に入ってきたのは、のり子だった。
 彼女は、もつれ合ったまま横たわる俺たちに冷ややかな視線を向けている。

「いや、関節技の練習だよ!? 百合子に頼まれたんだ!」

 変な誤解をされたんじゃないかと思い、俺は必死で弁明した。
 しかし、のり子はまだ怪しんでいる様子で、百合子に問いただす。

「百合子、プロデューサーに変なことされなかった? 大丈夫?」
「いえいえ、何もされてないですよ」

「でも、プロデューサーがすごくいやらしい顔してたよー?」
「ええっ!?」

 百合子は驚いて声を上げると、ぱっと俺から身体を離した。
 そして、恥ずかしそうに顔を赤らめて言う。

「れ、冷静に考えると私、なんて大胆なことをっ……!」

 恥ずかしがっている百合子はかわいいなあ……。
 思わずそんなことを考えていると、のり子が素早く俺に近づいてきて、

「百合子、十字固めは簡単そうに見えるけどコツがいるんだよ♪」

 と言いながら、あっという間に俺の右腕を掴んで関節を極めた。
 次の瞬間、引き裂かれるかのような痛みが肘の辺りに走る。

「ぎゃああああああああ!! ギブ、ギブ!」

「ポイントは自分の脚で相手の腕を締め付けて固定することなんだー」
「の、のり子さんっ、プロデューサーさんが苦しそうですよっ……」

 おろおろする百合子をよそに、のり子は楽しそうに技をかけ続けた。

「担当アイドルといかがわしいことをするプロデューサーにはこうだああああ!」
「もうしないから許してええええええ!!」

 俺の悲鳴が事務所中に響く。
 いつもより騒々しい、午後のひとときだった。


 おわり
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 01:38:27.77 ID:dY2wxXak0
のり子に技かけられたい
乙です
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 03:30:22.14 ID:RpN7NqYMO
タイトル見てのり子くるかと思って読んでたら最後にいい感じに出番きて満足
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/31(木) 09:39:00.74 ID:Dn78j9i4O
http://i1.wp.com/img.grotty-monday.com/wp-content/uploads/gotokill003.jpg
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 00:12:10.85 ID:WaGM1bywO
>>227
グロ注意
229 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/07(木) 12:54:49.40 ID:f81bwybh0
【アイドル水上大運動会での志保と、心配性なプロデューサー】


 そんな水着で水上騎馬戦に出場したら、絶対ポロリするだろ……。

 志保が身につけている水着を見た瞬間に、俺はそう思った。

「なあ志保、その水着ってちょっとセクシーすぎないか?」
「……セクハラですか?」

 心配して声をかけた俺に、志保は冷めた視線を向けてくる。

「セクハラとかじゃなくてさ。心配だから聞いてるんだよ」
「どういう意味ですか? どんな水着だろうと仕事に影響はないと思いますけど」

 いやいや、影響あるに決まってるだろ。

 志保のビキニは、首の後ろで紐を結ぶタイプだ。
 良くないハプニングが起きてしまいそうな予感がする。

 具体的には、もみ合いになるうちに水着が外れてキャー! みたいな……。
 って、志保はそんなこと知ってる世代じゃないか。

「えーと、つまり俺が言いたいのは……」
 俺がポロリの危険性について説明しようとしていると、

「すいませーん、そろそろスタンバイお願いしまーす!」

 番組スタッフの一人が、こちらに向かって呼びかけてきた。

「では、行ってきます。心配には及びませんから」
「お、おう……」

 不安を抱えたままの俺の気も知らずに、志保はさっさと歩いて行ってしまった。

「まあ……ちょっと気がかりではあるけど、志保のことだし大丈夫だよな」
 俺は自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

 だって、志保だしな! 
 こういうイベントで羽目を外すタイプじゃないもんな!

 競技が始まるまでは、そう思っていた。
 だが俺の考えは、ほんの数分後に打ち砕かれることになる。
230 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/07(木) 12:55:53.66 ID:f81bwybh0
「やった、ハチマキ取った! 次はあの騎馬を狙うわよーっ!!」

 志保さんが、ノリノリで騎馬戦を楽しんでらっしゃる……。
 まさかこんなことになるとは思っていなかった。

「くっ、なかなか手ごわいわねっ!」

 志保のハチマキを狙って、相手のアイドルが素早く手を伸ばした。
 しかし、志保は体を反らすようにして、その手をギリギリで躱す。

 その様子がモニターに映し出されると、会場の観客が大きくどよめいた。
 空を切った相手アイドルの手が、志保の水着のすぐ横をかすめていったからだ。

「……あやうく志保のビキニが剥ぎ取られるところだったじゃねーか」

 俺は背中に冷や汗をかきながらその様子を見守っていた。
 勘弁してくれよ、生中継されてるんだから……。

 どうにか無事に終わって欲しい、そう祈りながら過ごすこと数分。
 ついに決着の時が来た。

「あーっと、ここで最後の騎馬が倒れるー! 勝利したのは765プロでしたー!!」

 実況者が声を張り上げて、水上騎馬戦の終了を告げた。
 大きな歓声と拍手が会場を包むと、志保は高く手を上げてそれに応える。

 その顔は、仲間と戦い抜いた充実感に満ちていた。

「これより表彰式に移ります。優勝した765プロの皆さんはどうぞこちらへ――」

 アナウンスに従って、嬉しそうに表彰台に並び始めるアイドルたち。

 色々あったけど、なんだかんだでいい日だったかもな……。
 彼女たちの笑顔を遠巻きに眺めていると、そんなふうに思えた。
231 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/07(木) 12:56:53.37 ID:f81bwybh0
「うわー、ジャグジープールってめっちゃ豪華やん! びっくりしたわ〜」
「みんなで頑張って……よかった、ね?」
「すごいですー! 夜景の見えるプールでリサイタル〜、ららら〜♪」

 優勝賞品は、豪華ジャグジープールへの招待券だった。
 奈緒、杏奈、可奈の三人は特にはしゃいでいるみたいだ。

 最後まで志保と一緒に、騎馬として頑張った三人だもんな。
 喜びもひとしおなのだろう。

 そんなことを考えつつぼーっとしていると、一人の女の子がこちらに歩いて来ることに気づいた。

「……志保? 俺に何か用か?」
「ちょっとこっちに来てください。お聞きしたいことがあるので」

 それだけ言うと彼女は、俺の腕を引っ張って部屋の隅へと向かっていった。
 観葉植物の陰の、プールにいる子たちからは死角になっている場所で立ち止まる。

「あの、今日の私の仕事について、何か問題があったでしょうか?」

 志保は、真剣な表情でそう尋ねてきた。

「えっ? 優勝できたのは志保のおかげだと思ってるし、何の問題もないぞ?」
「けど……プロデューサーさん、ずっと不安そうに私の方を見ていたじゃないですか」
「ああ……」

 どうやら志保は、俺が彼女の仕事について不満を持ったと勘違いしているらしい。
 実際にはただ、ハプニングシーンが放送されるんじゃないかとヒヤヒヤしていただけなんだけどな。
 
 志保は俺の方に一歩詰め寄ると、さらに口調を強める。

「言いたいことがあるのなら、はっきり言ってください。改善しますから」
「いや、志保の仕事ぶりには全く問題はなかったんだけど…………あっ」
232 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/07(木) 12:57:41.75 ID:f81bwybh0
 ――その時、観葉植物の枝が、志保のビキニの紐に引っかかった。
 
 そして、はらりと水着が落ちる。
 彼女の真っ白な胸と、その薄桃色の先端があらわになった。

「えーと、こういうハプニングが起きないかって心配だったんだよ。あはは……」

 なんとか笑ってごまかそうとする俺。
 志保は数秒間、状況が飲み込めずにぽかんとしていたが、

「きゃああああああああああああああっ!!」

 盛大に悲鳴を上げると、両手で胸を隠した。

 彼女の顔は耳まで真っ赤に染まり、目の端には涙が浮かんでいる。
 そして俺をキッと睨みつけると、

「み、見ないでくださいっ! プロデューサーさんのエッチ! 変態っ!! うわーんっ!!」

 そう叫びながら、更衣室の方へ走り去っていった。
 ひとりでその場に残された俺は、思わず頭を抱える。

「わざとじゃないけど見てしまった……。志保には悪いことをしちゃったなあ……」

 何となくだけど、志保ってこういうハプニングについては結構引きずるタイプな気がする。
 まあ、本番中の出来事じゃなかっただけまだ良かったけど……。

「はあ……無事にイベントが終わったと思ったのに、一難去ってまた一難か」

 これをきっかけに、志保との関係がギクシャクしてしまったらどうしよう。
 面白い絵本でもプレゼントして、謝ったら許してくれるだろうか。

 気難しい十四歳の少女をプロデュースしていると、いつも心配事が尽きないのだ。


 おわり
233 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/13(水) 12:43:16.39 ID:isdK5suj0
【月の光とアロマキャンドル】


「どの写真も可憐の魅力がよく出てるな。上々の仕上がりだよ」
「そ、そうでしょうか……えへへ……」

 俺が褒めると、可憐は照れて頬を赤らめる。

 テーブルの上には一冊の雑誌が開かれていて、俺たちはそれを二人で覗き込んでいた。
 紙面には、可憐のグラビアが数ページにわたって掲載されている。

「女子高生に人気の雑誌なんだよな? 可憐も普段から読んだりするのか?」
「は、はいっ……。特に、占いのコーナーは人気なんですよ?」

「占い?」
「ふふっ、よく当たるって評判なんです。今月の運勢はどうかなあ……」

 そう言うと可憐は、うきうきしながら占いのページを開いてみせた。

「あっ、私の星座はすごく恋愛運がいいみたいですっ……!」
「そうか、それはよかったな」

 俺もそのページに目をやる。
 そこには、『好きな人と二人きりになるチャンスあり! 積極的になると良し!』とあった。

 可憐はその文面を真剣な表情で見つめている。

 雑誌の占いで一喜一憂するほどの、一途な恋をしているのかもしれない。
 その十六歳の女の子らしい姿に、俺は微笑ましさを感じた。

「さて、そろそろ帰る時間だな。駅まで送っていくよ」

 時刻は午後九時。
 高校生の可憐にとってはもう遅い時間だ。

「あっ、いえ……一人でも平気ですよ?」
「いやいや、危ないから一緒に――」

 そう言いかけたとき突然、部屋の明かりが消えた。
 辺り一面が闇に覆われて何も見えない。
234 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/13(水) 12:44:03.18 ID:isdK5suj0
「――停電か?」

 俺はそう呟きつつ、辺りを見回す。
 どうやら、事務所の外の建物や街灯などの明かりも消えてしまっているようだ。

「プロデューサーさぁん……」
「うおあっ!! びっくりした!」

 背後からシャツの裾を掴まれて、俺は思わず声を上げ、身を竦ませた。

「可憐か……?」
「は、はいっ……ううっ、怖いです……。離れないでください……」
「大丈夫だよ、ここにいるから」

 可憐に声をかけながら、俺は自分のスーツのポケットに手を突っ込む。
 手さぐりでスマホを見つけてタッチすると、ぼんやりとした明かりが灯った。

 ほんの弱い光だが、無いよりはマシだ。

「それにしても、どうやってこの闇の中で俺の居場所が分かったんだ?」

 ふと疑問に思って聞いてみた。
 暗さに目が慣れるのが早いのだろうか。

「えっ? プロデューサーさんの匂いを辿っただけですけど……?」
「そ、そうか……すごいな」
 
 すごいを通り越してちょっとした恐怖を感じるんだが……。

 いや、今はそんなことを考えている場合じゃないな。
 スマホの光だけでは心もとないので、他に明かりになるものを探さなければならない。

「うーん、懐中電灯かろうそくでもあればいいんだけどな」
「あっ……それならちょうどいいものを持ってますよ?」

 可憐はそう言って自分のバッグから、ごそごそと何かを取り出した。
235 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/13(水) 12:44:31.03 ID:isdK5suj0
「偶然、今日のお昼に買い物したばかりだったんです」
「それって……アロマキャンドルか?」

 可憐が取り出したのは、透明なグラスに入ったアロマキャンドルだった。

「火を付けられるもの、何かありますか?」
「ああ、ちょっと待ってくれ」

 俺が机からマッチを取り出して渡してやると、可憐は手早くキャンドルに火を灯した。
 すると、ふんわりとした明かりが部屋を照らす。

「おおっ、結構明るいんだな」
「はいっ。……私、よく自宅でもアロマキャンドルを使っているんです」

 彼女はそう言いながらソファに腰を下ろす。
 俺もその隣りに座って、机の上でゆらめく火を見つめた。

「なんだか落ち着くなー」
「ろうそくの明かりって、リラックス効果があるらしいですよ」

「そうなのか? それに、すごくいい匂いもしてきた」
「はいっ……バニラの香りです。緊張をやわらげるって言われていますっ」

 可憐はアロマテラピーが趣味というだけあって、知識も豊富みたいだ。

「ところで、せっかく買ったものをすぐに使わせちゃってすまないな。何か埋め合わせはするから」
「ええっ!? そんな、気を使って下さらなくていいんですよ……?」

「そうだなあ……新しいキャンドルを買ってプレゼントしようか?」

 問いかけながら、横に座る可憐の方に顔を向ける。
 すると、その時になって初めて、彼女との距離がとても近いことに気がついた。

 肩と肩が触れそうなほどの距離で、普段ならこれほど密着することはない。

 暗い中、ずっとキャンドルを見つめていたので気がつかなかったのだ。 
 可憐も少し遅れてこちらを向き、すぐ傍にいる俺と目が合うと、 
 
「はわわっ……」

 と焦ったような声を出してうつむいてしまった。
 彼女の頬が赤くなっていくのが、薄暗い中でもはっきりと分かる。
236 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/04/13(水) 12:45:15.37 ID:isdK5suj0
「ご、ごめん……すぐに離れるから」
「い、いえっ! いいんです、近くにいてくださいっ……」

 俺は気を使って離れようとしたのだが、なんと可憐は逆に寄り添ってきた。
 二人の距離が、先ほどよりもさらに縮まる。

 彼女の思いがけない行動に、俺は自分の心臓が高鳴るのを感じた。

 どうにもじっとしていられない気持ちになり、スマホに手を伸ばす。 

「ちょっと、停電の情報がないか調べてみるよ」

 そして、数秒間の沈黙。
 あまりの静けさに、可憐の吐息の音すらもかすかに聞こえてきた。

「停電の原因は変電所のトラブルみたいだな。うーん、復旧は未定か……」
「でも大丈夫ですよ。このキャンドル、長時間使えますからっ」

 つまり、もうしばらくはこのまま二人きりで過ごせるみたいだ。

 バニラの甘い香りと炎のゆらぎのせいだろうか。
 俺は、夢の中にいるような不思議な気持ちになっていた。

 そして何より、可憐が隣りにいてくれることに安らぎと幸せを感じる。

「……俺もアロマキャンドルが欲しくなってきちゃったな」
「じゃ、じゃあ……今度、一緒に買いに行きますか……?」
「あ、ああ……そうだな」

 そしてまた、二人でこんな夜を過ごせたらいい。
 部屋の明かりを全て消して、小さなろうそくの炎の前でくつろぐんだ。

「バニラ以外でおすすめの香りって何かあるのか?」
「定番はラベンダーやローズですね……。すごく気分が落ち着くんですよ」

「へえ、そうなんだ」
「他には、好みが分かれるんですけどイランイランも私の一押しですね……」

 そんな何気ないようなことを、俺たちは喋り続けた。
 話題は尽きることはなく、幸せな時間はゆっくりと過ぎていく。
 
 窓から差し込む月光と、アロマキャンドルの明かりだけが、二人を優しく包んでいた。


 おわり
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 14:09:07.83 ID:Dy8oixlpO
あまーい!!
だがそれがいい
乙乙
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 14:13:09.25 ID:P0OFXvDFo
甘い話だなぁと思ったら、おい最後。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 19:40:07.84 ID:YJAeEabPo

可憐はイランイラン出しとけという風潮
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 19:12:17.60 ID:r8QJvCn60
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 01:17:00.44 ID:hyOMLeaa0
保守
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2016/05/29(日) 01:42:01.06 ID:A30prR/E0
0613
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 00:21:12.54 ID:FJx5yRtWO
ブロロロロロ…

P「ごめんな、せっかくの誕生日なのに仕事で」

杏奈「ううん、大丈夫……。」

杏奈「お仕事の前に…みんなに沢山、お祝いして貰えたし…」

杏奈「今回のお仕事、ゲームの事色々お話できて楽しかった、よ…」

P「そうか…良かったよ」

杏奈「いつも…お仕事取ってきてくれて…ありがと、ございます…プロデューサーさん…」ニコッ

P(かわいい)


P「…さて、俺からのプレゼントはまだだったな」

杏奈「え…?」

P「誕生日おめでとう杏奈。これ、プレゼント」スッ

杏奈「あ…これ、杏奈が欲しかったゲーム……ありがとう、プロデューサーさん…。」

杏奈「これ、2人で出来るから…プロデューサーさんと一緒にやりたい、な…」

P「うん、今度一緒にやろうな」

杏奈「うん…楽しみ…♪」

P「それと、これも…」スッ

杏奈「え…?あっ…」

杏奈「…これっ…指輪…!?」

P「杏奈に似合うと思ってさ、どうかな?」

杏奈「…ゆ、指輪って…もしかして、プロデューサーさん…」ボソッ

P「…もしかして、気に入らなかったか?」

杏奈「う、ううん…凄く、凄く嬉しい…!」

杏奈「ずっと、大事にするね…えへへ…」///

P(かわいい)

244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 00:25:52.70 ID:FJx5yRtWO
P「はい、家に着いたぞ」

杏奈「あ…うん…」

P「それじゃあ、また明日な」

杏奈「…プロデューサーさん」

P「ん?」

杏奈「…お願いが、あるんだけど…」

P「なんだ?俺にできる事ならなんでも言ってくれ」

杏奈「えっと、ね…」


P「よしよし」ナデナデ

杏奈「…♪」

P「こんな事でいいのか?」ナデナデ

杏奈「うん…杏奈、プロデューサーさんに頭撫でてもらうのと…すごく、嬉しくなるから…」

杏奈(胸が、キュンってするし…)

P「これくらいならお安い御用だ」

P「言ってくれれば、何時でもやってあげるぞ」ナデナデ

杏奈「…ほんと?」

P「もちろん!」

杏奈「…ありがとう、プロデューサーさん…」

杏奈「…大好き♪」ギュッ

P(なんだ天使か)



短いけれど誕生日SSはどうしても書きたかった、ダイレクトに大好きと言ってくれる杏奈可愛い
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 02:42:54.01 ID:hiAxG1OPo
(砂糖を吐いて倒れる音)

246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/01(金) 23:24:28.25 ID:VoLVigKu0
ほそ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/31(日) 00:40:39.09 ID:RKPa/vAu0
保守
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/02(火) 23:58:48.28 ID:mCYsHkoUO
静香「今日はカレーうどんの日ですね、プロデューサー」

P「そうか、そんな日があることすら全く知らなかったが」

P「じゃあ隣にあるカレーは……」

静香「もちろん、カレーうどん用のカレーです!具材からはじめて、スパイス、ダシとこだわり抜き、うどんにあう最高のカレーを求めた結果、今日一日まるごとかかってしまいましたが」

ガチャ

未来「あ!美味しそうな匂いがすると思ったら、静香ちゃんとプロデューサー!」

静香「未来!ちょうどいいところに来たわね。完成したから食べていくといいわ」

未来「わーい!静香ちゃんの作ったカレーライスだー!」

静香「違うでしょう未来。今日はカレーうどんの日なんだから、カレーうどんよ」

未来「そっか!静香ちゃんだもんね!じゃあ……、ってあれ?うどんは?」

静香「え?」

P「そういえば気になっていたんだが、カレー作るのに丸一日かけたならうどんはいつ茹でたんだ?」

静香「あ…」

未来「へ?」

P「ん?」





静香「……今から打ってきます!」

未来「がんばってー!静香ちゃーん!」

P「もうすぐ日付かわるけどなー」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/05(金) 14:47:25.94 ID:UhCnZhqxo
かわいい
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/12(金) 09:51:25.99 ID:GlXFfmQTo
まつり「朋花ちゃん」

朋花「はい?」

美也「お腹は大丈夫ですか〜?」

朋花「……?特に体調は悪くないですよ〜?」

美也「調子ではなくて〜」

まつり「朋花ちゃんは最近よく食べてますよね?」

朋花「いえ、そのようなことは……」

美也「何かと春香さんにお菓子貰ってますよね〜?」

朋花「は、春香さんはアイドル向けにカロリーカットにも余念がありませんし…」

まつり「こないだ響ちゃんと大食いしたって聞きましたよ?」

朋花「……それはその、やよいちゃんの為で……」

まつり「ほ?でも聞きましたよ?それを機にやよいちゃんちのもやしパーティに呼ばれたり響さんたちとご飯に行ったりしてますよね?」

朋花「う……」

美也「騎士団の方々からの貢ぎ物もたくさん頂いてますよね〜?」

朋花「あ、あう……」

まつり「お・な・か」

美也「大丈夫ですか〜?」

朋花「」ダッ

美也「あ〜、逃げちゃいました〜」

まつり「追いますよ美也ちゃん!朋花ちゃんのお腹をチェックなのです!」

美也「お〜!」



ちょっと前に書いた奴だけど完成しなさそうだから短くまとめた
ちょっとキャラ崩れた朋花様が書きたかったんだ
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 09:52:17.32 ID:GlXFfmQTo
ごめんsage忘れた
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 10:35:00.51 ID:6rZskrFLO
いいのよ
笑顔で逃げる朋花様を思い浮かべてしまった
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 13:25:48.40 ID:q+Mao4jEO
まつともはいいぞ
もっと朋花ちゃんを見たい
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 21:59:20.37 ID:c5Hu+v4SO
にこにこ笑顔で徐々に追い詰めていく2人が面白いな
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 22:28:50.08 ID:yjZ8yW20o
ちょっと遅れた?けどお盆ネタ


美也「そういえぱまつりさん、最近後ろに珍しい方を連れてますよね〜」

まつり「え、悪い冗談はよしてください美也ちゃん、まつりの後ろには誰もいないのです」ビクッ

美也「確かにいつもはいませんね〜、いつから着いてきちゃったんでしょ〜?」

まつり「も、もう美也ちゃん!そういうのはほんとに勘弁してほしいのです……」

朋花「まつりさん、どうかしたんですか〜?珍しくそんな大きな声を出して〜?」

まつり「あ!朋花ちゃん!朋花ちゃんからも辞めるように言ってほしいのです!美也ちゃんが、美也ちゃんが!」

美也「私はまつりさんの後ろに珍しい方がいますね〜とお話してただけですよ〜?」

まつり「美也ちゃん!」

朋花「ふふっ、もうお盆ですし、すっかり目を付けられてしまってますよね〜」

まつり「と、朋花ちゃんまで!」

朋花「私はもっと前から気づいてましたけど、特に危害を与えるわけじゃないので言わなかっただけですよ〜」

まつり「ひぃぃぃぃ……」



亜利砂「はいオッケーです!」ヒョコッ

まつり「ぃぃぃぃ……………ほ?」パチクリ

美也「お〜亜利砂ちゃん、じゃあここまでですね〜」

亜利砂「はい!撮れ高ばっちりです!美也ちゃんも朋花ちゃんも本当にありがとうございました!」

朋花「亜利砂ちゃん、まつりさんの新しい一面を見るためにと、お盆前からこっそりつけ回してましたからね〜」

美也「せっかくお盆休みが一致したから密着取材だって張り切ってると一部では話題になってましたね〜」

まつり「…ほ?」

亜利砂「謎の多さがまつりさんの魅力の一つだっていうのはもちろん分かってるんです、分かっていてもやっぱり知りたいのがファンの心理というものです!」

美也「熱いファン魂というやつですね〜」

亜利砂「前の肝試しイベントでは本当にまつりさんが怖がっていたのか分からなかったので、これは貴重な資料になります!」

まつり「……ほ?」

美也「私としてはみやみやオバケ2号の出番がなくて少し残念でしたぞ〜」

朋花「2号を作る気なら着せる用の服用意してきてくださいね〜?アイドルなんですから、カメラ回ってるところで脱ぎ出してはいけませんよ〜?」

美也「は〜い」

亜利砂「亜利砂的には眼福ですけどね!」

朋花「亜利砂ちゃん〜?」

亜利砂「じょ、冗談です!冗談ですからそんな怖い顔しないでくださ〜い!」

ワイワイキャッキャウフフ……




まつり「…………ほ?」パチクリ
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 23:31:58.46 ID:vinhFzEd0
亜利沙がなんか砂の能力者っぽい名前に
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 23:50:15.34 ID:yjZ8yW20o
ほんとだ……
ごめん
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 17:25:06.98 ID:VZPRLSeMo
ーーーーーーーーー少し前

P「ちゃまの水着ハァハァ……これは全力で課金……いや、課金力3倍だぁぁぁ!!!」

桃子「……」

P「おぉちっひ……無慈悲な悪魔はまだ我が財布を貪り足りぬと言うか……」

P「これはミリオンに回す資金が……でもちかたないね!」

P「さらに倍プッシュd桃子「オラァ!!!」ドゲシッ

P「ごほぉっ!」

桃子「お兄ちゃん何やってんの?」

P「お、おぉ桃子か、おはよう」

桃子「おはようじゃないでしょ!お兄ちゃんなんなの!?」

桃子「桃子いが……じゃなかった、他の事務所のアイドルにデレデレして!」

P「デレマスだけに?」

桃子「は?」

P「ご、ごめんごめん」

P「いやほら、でもこんなに魅力的なんだし……」スマホミセ

桃子「ふーん……確かに桃子ほどじゃないけどなかなか……」

P「だろ?だろ?仕方ないだろ?」

桃子「と見せかけてふんっ!!」スマホマドカラポイー

P「あぁっ!!!なんてことを!仕事用のスマホなのに!!」

桃子「仕事用のスマホで何やってんの?……どうやらお兄ちゃんには、桃子の魅力をよくわからせる必要があるみたいだね」

P「うわぁ、遠くてよくわかんないけどスマホ粉々になってんなあれ……どうしよ、助けて桃華ちゃま……」

桃子「……」イラッ

桃子「お兄ちゃん!!」ドンッ

P「ひぃっ!?え?何?」

桃子「桃子にこれよりすごい水着の仕事取ってくるまで帰ってこないで!!」ドゲシドゲシッ

P「痛っ!痛い!痛いって、すまん桃子!冗談が過ぎた!」

桃子「うるさい!もう出てって!!」ゲシッ

桃子「お兄ちゃんの馬鹿!嫌い!!」ベーッ

ドアバタン

P「えぇ……そんなに怒らせるとこあったかなぁ……というかすごい水着の仕事って何……?」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 17:25:58.30 ID:VZPRLSeMo
ーーーーーーーーー海
ザバーン……

桃子「桃子、つい無理言っちゃったなぁと思ってたのに、ほんとに水着の仕事とってくるとは思わなかったよ」

P「満足してもらえたみたいで何よりだ」

桃子「こんな海沿いの良いところで撮影だなんてお兄ちゃんずいぶん頑張ったんじゃない?」

P「うちの稼ぎ頭に機嫌損ねられてるわけにいかないからな」

桃子「べ、別に桃子機嫌悪くなんてなってないし……そもそもお兄ちゃんが情けない顔晒してるから渇を入れてあげたんでしょ!」

桃子「これに懲りたらだらしない顔してないでよね、お兄ちゃんは桃子のプロデューサーなんだから」

P「あぁ、気を付けるようにするよ」

桃子「まったく……あ、これ今日の水着?……ふーん、水玉のビキニなんだ、いつもよりオトナっぽい感じだね」

P「この仕事自体亜利沙たちの撮影もあったからなんとかなったとこあるからな、その代わり彼女らと合わせてビキニになっちゃったけど」

桃子「ううん、桃子プロだからオトナっぽいシチュエーションだってばっちり合わせてみせるよ」

P「桃子は頼もしいなぁ」

桃子「……それに、このくらい大胆じゃないとお兄ちゃんまた他の子に目移りするでしょ」ボソッ

P「ん?なんか言ったか?」

桃子「なんでもない!ばっちり決めてくるからそこで見ててよね!」


おわり

パイセンのビキニでお腹見放題とか最高だぜ
ちょっとパイセンぽくないとこあったらごめん
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 19:32:14.29 ID:Bn2gjmTUo
ええぞええぞ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 22:16:46.94 ID:SodO32tN0
控えめに言ってすばらしい!
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 11:18:21.14 ID:1ZhenFN8o
イトル:誤爆(・A・)イクナイ!!


ラインッ!

琴葉「ん、LINE来たわ、誰からかしら…プロデューサーからだわ」

エレナ「アレアレー、今の聞きましタ?所さん?」ニヤニヤ

恵美「聞きましたわー島原さん?プロデューサーからラブLINEですってよ?」

エレナ「プロデューサーとアイドルの秘密のオツキアイ!」

恵美「カタブツな琴葉がそんな爛れた関係を築いてるなんて!」

エレナ・恵美「「キャーっ!!」」ダキアイ

琴葉「も、もう二人とも!からかわないで!私とプロデューサーはそんな関係じゃないわよ…///」

恵美「どうかなー?そんな顔真っ赤にしてたらなんの説得力もないよ?」

エレナ「コトハはプロデューサーのこと大好きなのはみんな知ってるヨ!」

琴葉「そんなんじゃないってば!たぶん仕事のメールよ、きっと誰かが体調を崩したとかで代役を探してるとかそういうのよ」

エレナ「そうゆうのはメールでするカナ?」

恵美「しないよねー?急ぎの時は電話してくるよねー?」

エレナ「ウンウン!」

琴葉「恵美もエレナも、すぐ私をおもちゃにするんだから…」

エレナ「それでなんて内容だったノ?」

恵美「話せる内容だったらいいけどねー♪」ニヤニヤ

琴葉「二人がからかってくるから確認できてないんでしょ!」

エレナ・恵美「「えへへー」」

琴葉「まったくもう…」ポチポチ

琴葉「…………」

恵美「琴葉?」

琴葉「そんな…」カタンッ

エレナ「え、えっと、ケータイ落としたヨ、琴葉?」ヒロイ

恵美「ごめん琴葉、ちょっと画面見るよ?エレナ、ちょっと見せて」

エレナ「ウ、ウン、ワタシも気になるヨ」

恵美「何々…」ノゾキ


P:やっぱり俺は小鳥が一番好きだな。
 ふとした時に優しさを感じるし、出かける時も帰ってきたときも笑顔で送り出したり迎えたりしてくれるだろ?
 あれがあれば俺は今日も明日もも頑張っていこうと思えるんだ。 15:26

P:すまん琴葉、今のは誤爆だから見なかったことにしてくれ 15:27


恵美「あちゃー……」

エレナ「プロデューサーがコトリをそんな風に思ってたなんテ……」

恵美「まぁ確かに小鳥さん可愛いし、に笑顔で送り出されると頑張ろうって思えるからね…とはいえ」チラッ

琴葉「……」

エレナ「琴葉のハイライトがまた仕事放棄してるヨ」フリフリ

恵美「どうしよっかなぁー」ポリポリ

エレナ「とりあえず明日、プロデューサーのとこ行くヨネ?」

恵美「そうだね、そのあとは出たとこ勝負って感じかな」




263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 11:18:54.20 ID:1ZhenFN8o
------------------------------------------------------------------------------------次の日

恵美「えーっとプロデューサー?ちょっといい?」

エレナ「大事な話があるヨー」

P「なんだお前ら揃っ…てもないな、琴葉は?」

エレナ「そのコトハについてだヨ!」

恵美「きっちり説明してもらうからね?プロデューサー?」



P「え?俺が小鳥さんを?無い無い」

小鳥(そんなに平然と無い無い言われるとけっこうショックピヨ……)

恵美「え?じゃあ昨日のLINEは?」

P「あれは小鳥さんじゃなくてRewriteの小鳥ってキャラの話だ、今アニメやってるから久しぶりにそれについて杏奈と話してたんだ」

エレナ「えー…ややこしいヨ」

恵美「これは酷いなぁ」

P「そんなにまずかったか…?やっぱり一般的な女子高生は勧められたからって言ってもギャルゲーやってたら引くか」

恵美「そっちじゃなくてー、いやそれはそれでアレなんだけど……あーもう、なんか面倒くさくなってきた……」

エレナ「まぁまぁメグミ、落ち着いてヨー」ツンツン

恵美「だってさー、もういっそこのままの方が琴葉のためじゃないかとすら思えるよ?」ヒソヒソ

エレナ「アハハ…、そうは言ってもふたり共悪気があるわけじゃないんダカラ…」ヒソヒソ

恵美「そりゃそうだけどさ、……悪気があってやってたらジャスティスクラッシュもんだよ」ヒソヒソ

P「何ひそひそ話してるんだ?」

恵美「…・…なんでもないよ、それよりプロデューサーは昨日の誤爆のこと、ちゃんと琴葉に説明してあげて?」

P「いや、誤爆だから忘れてくれていいって説明したぞ?」

エレナ「それじゃぜんぜん言葉が足りてないんだヨー!」

恵美「そうだよプロデューサー、琴葉は生真面目なんだから、そういうとこ気を使って話してあげてよねー」

P「そうか、そんなに言葉が足りなかったか…」

エレナ「あとワタシたちギャルゲーも深夜アニメもだいたい知らないカラ、そういうのがあるって言ってくれないとわかんないヨ」

P「わかったわかった、じゃあ今LINEで…」

恵美「若者かっ!!」ビシッ

P「えっ」

恵美「ちゃんと会って説明してあげて?」

エレナ「そうダヨプロデューサー、女の子はちゃんと会って話をしてもらいたいものだヨー」

P「こんなことでもそうなのか?このくらいなにで説明しても一緒だと思うんだけど……まぁ二人がそう言うならそうしようか」

エレナ「ウンウン」

恵美「ほんっとプロデューサーは乙女心がわかってないんだからー」

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 11:20:45.28 ID:1ZhenFN8o
------------------------------------------------------------------------------------数日後

杏奈『そういうわけでね!とってもいい子たちなんだよ!!ゲーム貸そうか?アニメも録画してるのいる??!』キラキラ

琴葉『あ、あはは…私は遠慮しておこうかな、これ以上何かやると成績落ちちゃいそうだし…』

P『そうか?ゲーム片手にでも琴葉ならなんとかすると思うけどな』

杏奈『ならKanonから全部貸そっか?!!』キラキラ

琴葉『い、いいってば杏奈、私ゲーム機も持ってないし……』

杏奈『そのくらい私のを貸……あ、一台律子さんに没収されたまんまだった……』ショボーン

杏奈『ぷ、プロデューサー……』

P『わかったわかった、後で一緒に謝りに行こうな』

杏奈『やったぁ!さすがプロデデューサー!』キラキラ

P『今度からは没収されないように気を付けるんだぞ』ナデナデ

杏奈『あ……えへへ、うん。気を付けるね、プロデューサー……』テレテレ




琴葉「…と、だいたいこんな感じだったわ」

エレナ「え、えぇー…」

恵美「なんでそこで杏奈が一緒なの……?」

エレナ「しかもアンナといちゃついちゃってるヨ…」

琴葉「ちゃんと説明するには自分一人じゃ信用に足りないだろうから、って言ってたわ」

琴葉「プロデューサーがみんなに優しいのはいつものことだしね」

エレナ「そういう問題じゃないヨー!」ウガー

恵美「そうだそうだ!もっと言ってやれエレナ!」

エレナ「せめてコトハの頭も撫でなヨ!会社のPCでギャルゲーやっちゃダメ!!アンナやアミマミと遊ぶゲームを資料って言って経費で落とそうとしちゃダメ!!灼熱少女にワタシも入れテ!!!この3人でユニット組ませてヨ!!!!」

恵美「いいぞいいぞー!」

ギャーギャーアーダコーダ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 11:21:33.04 ID:1ZhenFN8o
琴葉「…ふふっ」

恵美「お?ちょっとは元気出た?」

エレナ「琴葉が笑ってるとワタシたちも嬉しいヨー」

琴葉「うん、二人ともごめんね?私が落ち込んでる間に話つけに行ってくれたってプロデューサーが言ってたわ」

恵美「そんなんぜんぜんいいって!私たちの仲でしょ!」ギュー

琴葉「きゃっ、何いきなり抱き着いてきて…」アタフタ

エレナ「あっ!メグミだけズルいヨ!ワタシもー!」ギュー

琴葉「え、エレナまで!二人はさすがにお、重い……」

恵美「それに、違うでしょ?」

琴葉「え?」

恵美「こういう時はごめんじゃなくてありがとうって聞きたいよ、ねーエレナー?」

エレナ「そうだヨー、そんな後ろ向きなコトハには……こうダヨ!」コショコショコショ

琴葉「ちょ、エレナ、ふふっ、なんで、ダメ、あははっ、お腹はダメだってば、あはっ、あははははっ」ジタバタ

恵美「こっちも攻撃開始だー!」コショコショコショ

琴葉「め、めぐ、うふっ、あっ、恵美まで、あはぁっ、はぁ、あははははははっ」

エレナ「どんどんいくヨー!」コショコショ

恵美「うりうりー」コショコショ

琴葉「あははははっ、ほぉっ、んっ、はぁあははははっ、ダ、ダメ、やめ、てぁ、あははははっ」

琴葉「やぁ、あっ、ん、や、やめなっ、さーーーいっ!!!」ガバァッ

エレナ「ワォ!」

恵美「おおっと」

琴葉「はぁ、はぁ……」

琴葉「もう、ほんとにあなた達は…でもそうね、言い直させてもらうわ。私なんかのためにありがとう」フゥ…

琴葉「これからもよろしくね」ニコッ

エレナ「おぉー」

恵美「琴葉がお礼を……」

琴葉「ちょっと恵美、私だってされたことにお礼くらい普通言うわよ」

恵美「えっ、琴葉は好き放題にくすぐられてお礼言っちゃう子だったの?」ニヤ

琴葉「はい?」

エレナ「コトハ、それはなかなかマニアックな性癖だと思うヨ」ニヤ

琴葉「え、ちょ、あ、確かに私の切り出すタイミングも悪かったと思うの」

エレナ・恵美「……」ニヤニヤニジリニジリ

琴葉「だからやめよ?誤解だから、ね?」アトズサリ

エレナ・恵美「……」ワキワキ

琴葉「くすぐるのはやめてーーっ!!」

ドタバタドタバタ……




琴葉「この後、二人にはきっちり仕返しさせてもらいました、改めてこれからもよろしくね♪」ツヤツヤ

エレナ「」ピクピク

恵美「うへぇ……」グデーン

終わり


ミリマスSS雑談スレ誤爆はするもんじゃない、みんなも気を付けよう
とか思ってた矢先にタイトルのタをコピペし損ねるという…
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 11:33:32.37 ID:AobBN/sWO
おつおつ
ことエレめぐもかわいいし杏奈もかわいい、最高だなうん
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 00:36:50.25 ID:b51l4g6Ho
鍵っ子な杏奈には何か意見は無いんですかね・・・?
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 01:36:41.09 ID:rWjBDVk7O
ぜんぶ全年齢版あるしだいじょぶだいじょぶ
269 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/08/30(火) 23:53:38.15 ID:U/m+1soM0
【被害妄想ダウナー朋花】

☆都内、某遊園地

P「みんな、ライブお疲れ様! 今日は閉園まで遊園地で遊んでいいぞ!」

昴「ホントに!? わーい、楽しみだな」

美希「あふぅ……面白そうだけどミキはちょっと眠いの……」

千鶴「みんなで打ち上げを楽しみましょう♪」

紗代子「ライブも大成功だったし、気持ちよく遊べるねっ!」

朋花「…………」

P「あれっ? どうしたんだ朋花、黙り込んじゃって」

朋花「い、いえ……何でもないです……」

P「随分とダウナーな様子じゃないか」

朋花「……プロデューサーさん、私をこんな場所に連れてきたのには目的がありますね〜?」

P「目的? いや、別にないけど?」

朋花「またまた〜、私がジェットコースターが苦手だと知って、強引にでも乗せようという魂胆でしょう?」

P「いや、そんなことないって! 朋花の被害妄想だよ!」
270 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/08/30(火) 23:54:37.26 ID:U/m+1soM0
昴「二人とも、さっきから何を話してるんだ?」

P「ああ、ゴメンゴメン。何でもないよ」

朋花「な、何でもないですよ〜……」

昴「ふーん、ところでオレ、乗りたいアトラクションがあるんだけどさー」

紗代子「じゃあ、最初は昴ちゃんの希望の場所に行こうかっ」

昴「えっ、いいのか?」

千鶴「もちろんですわ。昴はこの中では年下ですし、遠慮はいりませんことよ」

昴「やった、ありがとう! それじゃあ、早速しゅっぱーつ!」

朋花「あ、あのっ、昴ちゃん……。そのアトラクションはどういった乗り物なんでしょうか〜……?」

朋花(ジェットコースターだけはやめて……やめて……)

昴「すごく楽しいアトラクションだよ! あのスピード感がたまらないんだよなー!」

朋花(あああああああああああああ!! 乗りたくない乗りたくない乗りたくない……!!)
271 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/08/30(火) 23:55:32.74 ID:U/m+1soM0
P「なあ、朋花」

朋花「な、なんでしょう〜?」

P「ジェットコースターが苦手なら、どうしてみんなにそう言わないんだ?」

朋花「い、いえ……決して苦手では……! その、聖母としての威厳と言いますか〜……」

P「そんなに見栄を張ることないのに」

朋花「うぅ…………」

P「仕方ないなあ。おーい、昴」

昴「ん? どしたの、プロデューサー?」

P「美希が眠っちゃったみたいなんだ。放っておけないし、俺と朋花はここに残るよ」

美希「うーん…………ハニー……大好き、なのー…………」

昴「えーっ!? みんなで一緒に遊びたかったのにー!」

千鶴「まあまあ、無理もありませんわ。全力で仕事をした後ですもの」

紗代子「美希ちゃんはリーダーとしての役目もあったし、特別疲れているのかも……」

P「そういうことだから、三人で遊んできてくれ」

昴「うーん、それなら仕方ないかー」

朋花(ホッ……)

昴「千鶴、紗代子ー、さっそくゴーカートで遊ぼうぜー!」

朋花「……えっ、ゴーカート?」

昴「それじゃっ、プロデューサー、朋花、また後でな〜っ」
272 : ◆c4YEJo22yk [sage saga]:2016/08/30(火) 23:56:24.07 ID:U/m+1soM0
P「なんだ、結局ジェットコースターじゃなかったのか」

朋花「どうやら私の思い込みだったみたいですね〜……」

P「言ったろ、被害妄想だって」

朋花「みんなが私をジェットコースターに乗せようとしているんだと、勝手に思い込んでいました〜」

P「そんなわけないじゃないか、まったく……」

美希「むにゃむにゃ……あふぅ……あれ、みんなは……?」

P「おっ、起きたか。昴たちはゴーカート乗り場へ行ったぞ」

美希「えーっ!? ミキ、置いてかれちゃったのー!?」

P「ははは、大丈夫だよ。俺も朋花もいるし、一緒に遊ぼう」

朋花「そうですよ〜、美希ちゃんの希望のアトラクションはありますか〜?」

美希「うん、あるよっ。ここの列に並ぶの!」

朋花「ふふっ、どこへでもお付き合いしますよ〜」

P「ずいぶん長い列だな。人気のアトラクションなのか?」

美希「うん、この遊園地では一番の名物だって昴くんが言ってたの」

P「えっ、それってまさか――」

美希「うんっ! 超高速トリプルループループ垂直落下式ジェットコースターだよっ♪」

朋花(あああああああああああああああああああああっ!!)


おわり
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 02:23:22.24 ID:3jogGHO1o
乙 朋花よ、なぜ油断したww
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 11:48:15.84 ID:rt+ZJ6zjO
これはアリだな
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 22:15:03.32 ID:9r2RdRgNO
一難去ってなんとやら
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 05:01:21.19 ID:LxgQ0L5M0
保守
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 11:52:58.14 ID:JbVGm2ZZO
ルー大柴「ロコ達と一緒に」 ロコ「トゥギャザーしようぜ!」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 00:16:58.56 ID:544V4zQSo
ルー大柴「プロデューサー!目が覚めたらロコがダンディなアピアランスに!」

P「えっ」

ロコ「ヒアーがこのキュートなガールの事務所なのかい?」

P「えっえっ」


ロコ「ストレートにトークすると、僕とロコちゃんの見た目がチェンジングしちゃったみたいだね」

P「えっえっえっ」


ここまで書いたけど思いつかないから供養します
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 00:50:19.95 ID:oTG2/icgO
えぇ…
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:56:46.45 ID:aSmKb9T4o
あずさ「あらあら〜、瑞希ちゃん、こんにちわ」

瑞希「三浦さん、こんにちわ」

あずさ「今日はあんまり迷わず事務所まで来れたお陰で瑞希ちゃんに会えたわ〜」ナデナデ

瑞希「わっ、今の流れで撫でられてるとは」

あずさ「うふふ〜、今日は良い事ありそうだわ〜」トコトコ

瑞希「…なんだったんでしょう」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:57:24.76 ID:aSmKb9T4o
瑞希「周防さん、こんにちは」

桃子「あ、瑞希さん、丁度いいところに」

瑞希「何かお手伝いすること、ありましたか?」

桃子「うん、とりあえずそこで待っててね…ちょっとお兄ちゃん!桃子の踏みだ…あ、やっぱりなんでもない!あっち行ってて!」

瑞希「?」

桃子「…瑞希さん、ちょっと屈んでくれる?」

瑞希「はい、それくらいなら」スッ

桃子「うん、そのくらいで大丈夫だよ。ありがとう瑞希さん」ナデナデ

瑞希さん「おお…屈んだだけでここまで感謝されてしまいました」

桃子「屈んでもらったのはあんまり関係ないんだけど…うん、たまには撫でるほうも悪くないね」ナデナデ

瑞希「ではお返しに私も周防さんを撫でましょう」サッ

桃子「あっ、今はいいの!桃子そろそろ収録に行かなきゃいけないから、またね!」タタッ

瑞希「まさかのなでなで拒否…ショック」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:57:50.70 ID:aSmKb9T4o
志保「瑞希さん、少し時間いいですか?」

瑞希「どうかしましたか?」

志保「…」ノシ サッ

瑞希「…」ヒュッ

志保「…えっ」

瑞希「今、なぜか頭を撫でられる気配がしたので」

志保「くっ…」

瑞希「なんだか今日はみなさんに頭を触られるんです、何かあるんでしょうか」

志保「なんでもないんじゃないかし…らっ」サッ

瑞希「…しまった」ナデラレナデラレ

志保「そういう日もあるわ…それじゃあね」

瑞希「……不思議な日です」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:58:41.39 ID:aSmKb9T4o
P「よっし!ここまで完璧だ!」

桃子「…こんなの誰だって気づかないよ」

桃子「三浦、周防、北沢の頭文字3つでみ、す(ず)、き」

P「そして最後に俺が瑞希を撫でることで、瑞希Pの縦読みが完成するっ!!!」

志保「はぁ…馬鹿ですね」

桃子「苗字から始めると「へ」担当のアイドルがいなかった時点で企画としてイマイチだよね」

あずさ「あらあら〜」

P「志保と桃子の冷たいツッコミが俺の心を冷たく切り裂くよぅ…さっさと瑞希を撫でてほっこりしてこよ…」

瑞希「そういうことでしたか」

P「なっ?!」

桃子「あーあ、バレちゃった」

志保「ほんと、どうしようもない人ね」

瑞希「まさかプロデューサーが黒幕とは、本日二度目のショック」

P「まぁそう言うな瑞希、これでパーフェクトコミュニケーションだ」ノシ サッ

瑞希「おっと」ササッ

P「なっ…、そのくだりは志保でもうやったじゃないか!」

志保「一発殴ってやろうかしら」

あずさ「まぁまぁ、抑えて志保ちゃん」

瑞希「皆さんに撫でてもらうのはぜんぜんよかったんですが…」

P「…が?」

瑞希「私が周防さんに、不自然になでなで拒否されたのがプロデューサーのせいだったとわかったので」

瑞希「私もプロデューサーからのなでなでは拒否します」

P「カハッ!?!?!?!!!!」ガクン

志保「そこの人はなんでこんなことで膝を付いているのかしら」

P「うぅ…ヒック、辛い、まがべーがら、ひ、否定された…ズクッ」

桃子「むしろこれで泣きべそかきだすお兄ちゃんにドン引きだよ」
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:59:18.80 ID:aSmKb9T4o
あずさ「でもちょっと可哀想だわ、私だってみんなを撫でようとして拒否されたらショックを受けちゃいそうだし…」

P「あずささん…」ウルッ

瑞希「…わかりました」

瑞希「そこまで言うのなら、Pに撫でられた後に私に周防さんをなでなでする権利をください」

P「OK瑞希、桃子の頭が擦り切れるまで撫で続ける権利をやろう!!」

桃子「そんな権利は無いよ」

瑞希「ふふふ、やりました。覚悟していてください、周防さん」

桃子「えぇ…いや、まぁ瑞希さんが撫でてくれるのは別にいいからいいんだけどさ…」

瑞希「…ではプロデューサー、どうぞ」ズイッ

P「おう」ナデナデ

瑞希「…ふおお」

P「これは…素晴らしい撫で心地だ、まかべー…」ナデ…

P「このまかべーの頭は、ほのかにウェーブのかかった毛束がほどよく撫でるものの手をくすぐり、撫でている側に心地よさを与えてくれる…!」ナデナデ

あずさ「あらあら〜、確かに瑞希ちゃんの頭を撫でたとき、私もほっこりさせてもらったわ〜」

P「さらに一度拒否してきた瑞希自身が頭を差し出してきてくれるだなんて、ただ撫でるよりも価値があると見て間違いない!」ナデナデ

志保「私は少しだまし討ちみたいな感じだったのでちょっと違いますが、確かにただ撫でるよりもストーリー性があると撫でるという行為一つにも厚みが生まれますね」

P「そして何よりこの頭の高さ!成人男性の目線より気持ち下からこちらに頭を向けることで、上目遣いも同時に発動されるという一粒で二度美味しさを感じさせる!」ナデナデ

桃子「え、この流れからそれ?桃子わかんないじゃん…何?踏み台持ってこなくていいからあっち行ってって言われたこと根に持ってるの?」

瑞希「あの、そんなに語られながら撫でられ続けると、恥ずかしいんですが」

P「つまりまかべー最高!!ひゃっほーーぅ!ってことだ」ナデリ

瑞希「なら、よかったです」テレ

あずさ「あらあら〜瑞希ちゃん良い顔してるわ〜」

志保「結局パーフェクトコミュニケーションって言ってないわね」

桃子「あれは天の声なんじゃない?」


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285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 03:00:39.67 ID:aSmKb9T4o
瑞希「……」ナデナデ

桃子「……お兄ちゃん」ナデラレナデラレ

瑞希「……」ナデナデ

桃子「ちょっとお兄ちゃん!」ナデラレナデラレ

P「ん、どうした?そんな大声出して」

桃子「瑞希さんが頭撫でるの止めてくれないの!お兄ちゃんのせいだからね!!」

瑞希「プロデューサー、やりました。周防さんの頭が擦り切れないので…私、周防さんの頭撫で放題です」

P「oh…」




終わり
まかべーをなでなでしてる夢を見たと聞いてでむぱを受けたので
オチがちょっと弱いけど勘弁してな
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