【咲 -Saki- SS】 大学編 - いちご味 - ちゃちゃのん「おかえりなさい」

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679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 02:48:57.01 ID:GSnquvZr0
保守
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 10:43:54.54 ID:taMiEVlV0
保守する意味ある?
681 :ケイ@松来さんの愛悼イベント、チケット取れんかった… [sage saga]:2016/08/16(火) 19:13:11.75 ID:WEYZn4et0

お久しぶりです(^_^;)

筆者的には一応 この後、ちゃちゃのんたち鹿老渡組の

小学時代のひと夏をメインにした、鹿老渡番外編 書いてみたいなって思ってます。


最近はなかなかまとまった時間も取れず、番外編 どういう展開にしようかな〜

みたいな漠然としたネタ出しだけやってたんですけど、イマイチまだ話まとまってないんですよね。

(登場すらしてない鹿老渡組がメインとか、もはや原作 咲となんの関係もないじゃんって感じですし…)


とりあえずそろそろ再開したいんで、下手は下手なりにある程度カタチにして

来月の中旬あたりからでも、のんびりペースで更新していけたら良いな〜とか思ってます(無理だったらスミマセン)




松来さんの愛悼イベントは先行抽選に落ち、一般販売は開始一分で完売。

おそらく松来さん関係のイベントはこれが最後になると思ったので、参加したかったんですけどね。

そんなん考慮しとらんよ…




682 :ケイ@雑談 [sage saga]:2016/09/13(火) 14:38:05.91 ID:Z2dU8bAS0

広島、25年ぶりの優勝おめでとうございます(広島での視聴率、驚異の70%だったとか!?)

きっとカープ女子なちゃちゃのんも、ご機嫌なことでしょう♪



松来さんの愛悼イベントで、11日に科学技術館行ってきました。

といっても、自分はチケット当たらなかった組なんで、

当日は朝から展示会場を見て、講演聞いて、献血と募金して、ステージ開始前にはスゴスゴと帰宅したんですけど…


展示会場には松来さんが過去に着られたステージ衣装に、業界関係者からの手紙、

松来さんが赤ちゃんの頃からの成長記録的なアルバム写真なんかが飾られてましたね。

小学校上がる前だったかな、おかっぱ時代の松来さんはまるで火垂るの墓の節子のようでした(笑)



後は各作品ごとの共演者や仲の良かった声優さんたちからの、松来さんについて語るビデオレターもあって

咲は共演者が被るんで、ハヤテのごとく+咲って感じでまとめられてましたけど、

白石さん(ハヤテ、まこ)、釘宮さん(なぎ、タコス)、伊藤さん(会長、部長)、他数名の方の思い出話が聞けました。

ま〜 ちゃちゃのんは咲のアニメには一話しか出てないんで、咲の思い出話というと松来さんが白石さんに広島弁を教えてあげてた話とかになるんですけど。


その他、ビデオレターに出た作品と思い出話は、プリズマイリア、下セカ、あかぷろ(ラジオ)、おとボク、ストパニ、プリキュア、ひだまりスケッチ、

絶望先生、皆口さん(舞台)、樋口さんと小林さん(親友兼彼氏役)、チェリーベル(ラジオ)等、覚えている限りだとこの辺の共演者さんたちが出られてました。


ステージイベントのライブは、鉄板どころで考えるとやっぱりニャル子さんOPやはっきゅんどっきゅんは歌われたんですかね〜〜


今期アニメは松来さんの出られてたテイルズのゼスティリアがUFOによって上手く改変されてて、とても良い出来になってますね。
683 :ケイ@ちょっとずつ再開していきますね [sage saga]:2016/09/19(月) 20:43:34.12 ID:tTuzC4SP0



本編終了からだいぶ間が空いちゃいましたけど、ボチボチ鹿老渡 番外編 始めていきますね。


ぶっちゃけまだ先の展開とか決めかねてますし、完全な見切り発車になっちゃいますけど


本編後半部分と一緒で、ゆっくり進行にはなっても途中で投げるってのはしないつもりです。




ちゃちゃのん大好きって方、松来さん好きでいてくれた方、ここまでの本編にちょっとでも興味持ってくれた方


超スローペースになるとは思いますけど、気長にお付き合いしてもらえると嬉しいです。







684 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 20:56:07.70 ID:tTuzC4SP0




大阪から届いた、一通の便り。



それは大好きじゃった、あの子からの招待状。





「何じゃ、この子猫の落書き…?」



「いや… 一応 本人的には、イラストのつもりなんじゃろか…?」



「普通 こうゆー手紙に、こんな妙ちくりんなモンとか描かんじゃろ」



「まったく。 ホンにこうゆー子どもっぽいとこ、あん頃からちっとも変わらんのぅ…」フフッ



少女趣味丸出しな子猫のイラスト、それが何じゃかあの子らしゅうて ちょっぴり可笑しい思った…









今日―――



初恋のあの子が、アタシの前でお嫁さんになる。




その相手というのは、当然 このアタシではないんじゃが――――





685 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:07:35.79 ID:tTuzC4SP0






―――アタシさ…




―――ちゃちゃのんのこと、ずっと好きだったんじゃよ……






「ほぇっ!?」



「ちっとも気付いとらんかったじゃろ…」



「ちゃちゃのん、そーゆーの昔から鈍かったけぇのぅ―――」フフッ






686 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:11:19.67 ID:tTuzC4SP0




それは、遅すぎた告白―――



大学時代―――アタシは鹿老渡で再会したあの子に、少し冗談めかしつつ そう告げた。



本当はそがぁなこと、最後まで言うつもりなんてなかったんじゃよ…





それを聞いた時のあの子ときたら…



まるで鳩が豆鉄でも喰らったような、見事な驚きっぷりじゃった。








それを聞いた時、あの子は いったいどない思ったことじゃろう…




およそムードもへったくれもない状況じゃったし、軽いジョークとして受け流してくれたじゃろか…?




687 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:34:43.96 ID:tTuzC4SP0




本当は、ずっと会って話がしたい思っとったんじゃが…




きっとあの子はあの夏の日の出来事を、インハイでの敗北を…




ずっと自分のせいじゃ思い込んで、強い負い目に感じとったことじゃろう。






そうしていつからか、あの子はアタシたちと少し距離を置くようになって…




そうこうしとるうちにあの子は大阪の大学へ進学、そこで本格的に芸能界での活動を開始した。





688 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:38:00.60 ID:tTuzC4SP0





雑誌やテレビで目にするあの子の姿は、以前にもまして綺麗になっとって―――





もうアタシらとは別の世界のモンなんじゃと、どっかでそう感じとる自分がおった。






あの子 、佐々野いちごは アイドルじゃ――――




そして、今日はそんな彼女の結婚式――――








689 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:42:46.49 ID:tTuzC4SP0







「今日は来てくれて、ホンにどうもありがとぉ〜」



「皆が来てくれて、とっても嬉しいんじゃ♪」ウルウル



「花嫁衣装、ホンによぅ似合っとる――」



「うん、どうもありがとの…///」エヘヘ



「とっても綺麗じゃよ、ちゃちゃのん……////」





ホンに、心の底からそう思った。




初めて出会ったそん時から、飛び抜けて可愛ええ子じゃ 思っちょったが…






幸せいっぱいの笑顔を浮かべた、今日の彼女は―――




これまで見たどんな彼女よりも綺麗で、呼吸するのも忘れて見惚れてしまった。




690 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:47:43.42 ID:tTuzC4SP0




「あはは、お姉ちゃん顔が真っ赤じゃよ〜〜♪」



「うっ、うっさいわ!!」アホ!!



「さては花嫁姿のちゃちゃのんに、見とれとったんじゃな〜〜」ヒヒヒッ



「あ、アホッ!? んなわけあるかい!!」



「んもぅ… 恥ずかしいから、よしなさいってば〜〜」




「うぅぅ、私たちのアイドルいちごさんが… 人様のお嫁さんになってしまうのですね…」グスン



「いちごさんが、人妻に… 人妻に……」ブツブツ



「で、でも… それはそれで、なかなかに良き響きですわね…」フヘヘ…



「お〜〜い… よだれよだれ…… ゆーちゃん、はよ帰って来んしゃい!!」



「ハッ!? 私としたことが、何とはしたない…」ゴシゴシ



「あ、あはは…」



「自分ら、ちぃーとばかし黙っとこか……」プルプル







691 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 21:52:49.55 ID:tTuzC4SP0




ワイワイ ガヤガヤ


「ヒロエだけに〜〜 披露宴やねん!!」ギャハハ



「うっわ、くっだらな!? それ、言っちゃいますか〜〜」



「ブフッ、ヒロエだけに、披露宴…」ククッ



「何や、こんなトコに受けとるヤツおんばい…」



「んもぅ、バカみたい……///」ハズカシ…







ギャハハハハハハッ…


「何やあっちのテーブル、盛り上がっとんのぅ〜」



「ヒロエだけに、披露宴……」フヒヒッ



「おわっ、何かこっちにも飛び火しとるんじゃ!?」



「そりゃぁ、アンタ流石に笑いの沸点 低過ぎじゃろぉ…」






692 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 22:02:22.98 ID:tTuzC4SP0




〜〜〜〜〜♪♪♪



「おっ!? 子供ん頃のちゃちゃのんの写真が流れ出したんじゃ!!」



「ロリちゃちゃのん、キタコレ!!」チョー カワエエンジャ



「これは、すばらなお宝映像ですわね。 後でお持ち帰り出来ないかしら…」



「………………」






披露宴のお約束、式の主役である彼女たちの半生を綴った 想い出の映像フィルム。





それはアタシたちが出会うより以前のものから、アタシたちが知り合った当時のものへと到り





そしてアタシの知らない、彼女が最愛の人と恋に落ちた 大学時代の馴れ初めの物語へと続いていく――――







693 :ケイ@鹿老渡 番外編 [saga]:2016/09/19(月) 22:06:12.38 ID:tTuzC4SP0









【咲-Saki- SS】 大学編 -いちご味-



ちゃちゃのん「おかえりなさい」









鹿老渡 番外編














694 :ケイ@鹿老渡・小学生編に入ります [saga]:2016/09/19(月) 22:13:53.63 ID:tTuzC4SP0





大きなモニターに映し出された、一人の愛らしい少女の写真。



アタシとこの少女が初めて出会ったのは、小学時代のある夏休みのこと。



鹿老渡で漁師をしとった祖父の家に、しばらく滞在することになったのが切っ掛けじゃった―――







漁師の爺さん「こりゃウチの娘夫婦んトコの孫娘たちじゃ。 夏休みゆーて、今はウチで預かっとるんじゃ!!」カッカッカ



快活な長女さん「どうも、初めまして」ペコッ



ちゃちゃのん「ちゃ、ちゃちゃのんじゃ……」コソコソッ





祖母の後ろに身を隠し、おそるおそるこちらの様子を伺う一人の少女。




とても可愛いらしい女の子で、アタシは彼女の笑顔を見てみたい思った。






今にして思えば、それがアタシの初恋―――




初めて出会ったそん時から、彼女はアタシの真ん中におったんじゃ。




695 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 [saga]:2016/09/19(月) 22:21:29.78 ID:tTuzC4SP0






ちゃちゃのん「ここはちゃちゃのんたち 鹿老渡の人が通っとる、昔からあるお宮さんじゃよ」



快活な長女さん「そうなんだ、じゃ お参りでもして行く?」



ちゃちゃのん「何を、お願いするんじゃ…?」




快活な長女さん「また、こうやって一緒に遊べますように……とか?」ポソッ



ちゃちゃのん「あ、ありがとの……///」テレテレ





とても気恥かしそうで、それでいてとても嬉しそうな




それは彼女がアタシに見せてくれた、初めての笑顔じゃった。







その日、アタシは―――





ちいさな翼の、可愛らしい天使と出会ったんじゃ――――







696 :補足@番外編での鹿老渡メンバーの呼称等について [saga]:2016/09/19(月) 22:49:38.11 ID:tTuzC4SP0



今回のこの鹿老渡・番外編、これまでの話からも分かるように 基本的にはちゃちゃのんの幼馴染で


この作品のオリジナルキャラ、鹿老渡高校 大将の『快活な長女さん』視点で進行してくことになると思います。


部分的にちゃちゃのん視点になる場面もあるかもしれませんけど、その辺はまだ未定です(まだ全然 書けてないので…)





加えてストーリーの都合上、鹿老渡メンバーに名前が無いのは不便なので



・快活な長女さんを「ちーちゃん」「ちー姉」※鹿老渡 大将、面倒見良い姉御肌


・双子の陽気の妹ちゃんを「よーちゃん」「よー」※鹿老渡 先鋒、アホの子、オカルト能力者


・双子のしっかりものの妹ちゃんを「しーちゃん」「しー」※鹿老渡 副将、ちまっこい、毒舌


・病気療養中の儚げな少女(幽霊少女)を「ゆーちゃん」(これは本編内でも使ってます)※鹿老渡 次鋒or中堅、病弱



と、今後は会話中で呼んでいくことになると思います。


やっぱり会話劇の時って、相手の名前を呼べないの不便なんですよね。


尚、快活な長女さんは長女からとっての「ちーちゃん」です。


流石に「かーちゃん」はないですわ…



島の風土のせいか、メンツのせいか、全体的に内容の方も取り留めない感じに だら〜〜んとしてます。







697 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 [saga]:2016/09/20(火) 01:46:10.11 ID:Cs7NAR3q0




ミーーン ミン ミン… ミーーン ミン ミン…


一同「「ちゃ〜ちゃ〜〜の〜〜ん!! あ〜そ〜ぼ〜〜〜!!」」




陽気な妹ちゃん「ありゃ、返事がないの〜〜」


病気療養中の儚げな少女「しかばね中かしら…?」


しっかりものの妹ちゃん「よーがあんま うっさいんで、居留守しちょるんじゃなか?」チラッ


陽気な妹ちゃん「えぇっ、ボクのせいなの〜〜!?」


快活な長女さん「ま〜〜 留守ゆーならしゃーなしじゃな。 また後で来りゃぁええじゃろ」


病気療養中の儚げな少女「ですわね…」




陽気な妹ちゃん「ぶぅ〜〜 ボクのせいじゃないんじゃ〜〜!!」


しっかりものの妹ちゃん「い〜〜や、よーが悪か!! 夕べじゃって、アタシのおやつ勝手に食べたじゃろ!!」


陽気な妹ちゃん「そっ、そりゃぁ 今はええがのぅ〜〜」ブーブー


しっかりものの妹ちゃん「い〜〜や、良くないんじゃ!! 大体、よーは誰んでも厚かまし過ぎなんじゃ!!」


快活な長女さん「こりゃこりゃ、自分ら 人様んちの庭先で何アホな喧嘩 かましとんじゃ―――」


病気療養中の儚げな少女「うふふ、相変わらず お二人は仲良しさんですこと♪」


ベツニ、ナカヨシジャナイシ!!

ソウジャ ソウジャ!!

ウフフ…




698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 03:57:12.48 ID:Yaj/mBSZO
再開してた、乙です
699 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/01(土) 23:27:03.85 ID:NbvUo9dP0



** ねこの島 **




老婆「お〜〜ぅ お前さんたちゃ〜 確か、ちゃちゃのんの…」シャァァ



快活な長女さん「あっ、ちゃちゃのんのお婆ちゃん!! えっと、水やりじゃろか…?」



老婆「あ〜〜 こりゃ打ち水じゃ。 カッカッカ… 今日も暑ぅなりそうじゃけぇのぅ〜〜」シャァァ



陽気な妹ちゃん「バッチャン!! ちゃちゃのん、おるか?」


しっかりものの妹ちゃん「んもぅ、お婆さんじゃろ!!」ギュゥッ


陽気な妹ちゃん「いでで… べっ、別に何だってええじゃろ〜〜!!」





老婆「カカッ え〜 え〜♪ 子どもは元気が一番じゃ!!」


陽気な妹ちゃん「にしし… じゃろじゃろ♪ 子どもは元気が一番じゃぁ!!」ムンッ


しっかりものの妹ちゃん「むぅっ… 知らんわ、アホ カス…」フンッ


陽気な妹ちゃん「しーのアホアホアホアホ〜〜!!」ンベーー


しっかりものの妹ちゃん「アッ アホはアンタじゃ!! アホアホアホアホアホアホアホォッ!!」ンガーー


病気療養中の儚げな少女「うふふ♪」


快活な長女さん「ぐっ、コイツらは……」




700 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/02(日) 00:00:02.86 ID:YMvSzd5b0




快活な長女さん「アタシたち、ちゃちゃのんと遊ぼう思って来たんじゃが…?」


病気療養中の儚げな少女「いちごさんは、ご在宅でしょうか?」



老婆「お〜 お〜 ちゃちゃのんなら、きっといつもん縁側で 寝ちょるんじゃないかのぅ」


快活な長女さん「縁側で―――?」





老婆「今朝ぁ 一緒にラジオ体操に行ったもんじゃけぇ、眠たげじゃったしの〜〜」


快活な長女さん「鹿老渡でも子どもが集まって、ラジオ体操しとるんじゃろか?」


陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのんも、スタンプ集めしちょるんか〜〜〜?」


しっかりものの妹ちゃん「アンタ 無駄に早起きじゃし、そうゆーの大好きじゃもんな…」


陽気な妹ちゃん「うん、大好きじゃ!!」エッヘン!!



しっかりものの妹ちゃん「老人とアホは早起きじゃゆーしのぅ…」


陽気な妹ちゃん「ボクはまだピチピチの小学生じゃ〜〜!!」ムキーー


しっかりものの妹ちゃん「アホ言うとるんじゃ、アホ…」


陽気な妹ちゃん「なら良〜〜し!!」


しっかりものの妹ちゃん「ええんか!?」


快活な長女さん「てめぇら、ちぃーと黙っとりゃぁ!!」ホアチャーー


ドゲシッ


双子「「ガッハッ!!」」


ピク ピクッ…




老婆「ホンに元気じゃのぅ…」アリャーー


快活な長女さん「あ、いや… いつものことなんで〜〜」アハハ…


病気療養中の儚げな少女「バイオレンス姉ちゃんですわ…」




701 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/02(日) 00:14:10.72 ID:YMvSzd5b0




老婆「ここらは子ども 少ないけぇ。 早朝 日の出ん頃に漁師の爺さん連中に混ざって時々のぅ…」


快活な長女さん「あ〜〜〜」ナルホド…






老婆「それに、あの子はのぅ―――」



快活な長女さん「――――?」








老婆「あの子は同年代の子と、なかなか上手く馴染めんトコあるけぇ―――」




老婆「これからも、仲良くしてやってな―――」ナデナデ




快活な長女さん「えと… は、はい……///」コクッ







702 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/07(金) 15:28:15.53 ID:mxz6+yaV0



フニャーー ゴロゴロ…


ニャーーゴ ニャーーーゴ…


ちゃちゃのん「むにゃむにゃ… おにく…」スヤスヤ…



クーー クーー


ペタペタ ペロペロ……


ちゃちゃのん「にくきゅ〜〜 ぱんち……」ムニャムニャ…




陽気な妹ちゃん「ちゃっちゃの〜〜〜〜ん!!」ドタドタッ ドタドタッ!!


ちゃちゃのん「ふっ ふにゃぁぁっ!?」ビグゥッ


フニャ ニャ ニャーーーッ




ちゃちゃのん「な… なんじゃぁ……?」ビクビクッ キョロキョロ


ニャー ニャーー ペロペロ…




しっかりものの妹ちゃん「アホが驚かせてまって ゴメンのぅ〜〜」



快活な長女さん「ちゃちゃのん、これから皆で遊びに行かんかの?」



病気療養中の儚げな少女「とても可愛らしい無防備な寝姿、グッジョブでしたわ♪」ウフフ



快活な長女さん「それんしても、すっごいにゃんこ祭りじゃのぅ〜〜〜」



ちゃちゃのん「ありゃ、みんな……?」ホヘ?




703 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/07(金) 16:34:50.72 ID:mxz6+yaV0



ニャー ニャー ペロペロ…


ちゃちゃのん「へへっ… ちょっ、小春。 くすぐったいんじゃよぉ〜〜」キャッ



ペロペロ ペロペロ…


ちゃちゃのん「あははっ… そんなに甘えて、頼子はホンに甘えん坊さんじゃのぅ〜〜♪」ナデナデ




ペロペロ モグリモグリ…


ちゃちゃのん「ちょっ、クー子!! そんなトコ入っちゃ駄目じゃよぉ!?」アワワッ



サスリ サスリ ペロペロ ペロペロ…


ちゃちゃのん「えへへっ… じゃけぇそんなにペロペロしちゃ アカンじゃろぉ〜〜」ジタバタッ ゴロゴロ




快活な長女さん「ちゃ… ちゃちゃのん……////」ジーー


ちゃちゃのん「ほぇぇ〜〜!!」ガバァッ


ウニャー ウニャーー クーー クーー


アーー ウン… ウン… ゴメンノゥ…




704 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/07(金) 16:41:04.91 ID:mxz6+yaV0




快活な長女さん「お… お邪魔じゃったかの…?」アハハ



ちゃちゃのん「ふぇぇっ!? そんなこと、ないんじゃよぉ〜〜」ブンブン





ニャー ニャーー スリスリ…


ちゃちゃのん「へへへ… この子たちはここらに住んどる、島にゃんこさんたちでのぅ…」ナデナデ



ちゃちゃのん「ちゃちゃのんがこうして縁側でうつらうつらしちょると、一緒にゴロゴロしよう集まって来るんじゃよ〜〜♪」ヨシヨシ


フニャーー ゴロゴロ ゴロゴロ…




快活な長女さん「あ、はは… そ、そうなんじゃ…////」



病気療養中の儚げな少女「グレートですわ……」



ちゃちゃのん「へへ♪ 島の人たちによぅ懐いちょって、とっても可愛ええ子たちなんじゃ♪」ニコニコ





705 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/10(月) 16:49:39.50 ID:kHFrrFLP0




ちゃちゃのん「婆っちゃ〜 ちゃちゃのん、皆と一緒に遊んでくるけぇ〜」テッテッ…


老婆「お〜〜ぅ… いっぱい楽しんどいで〜〜」


ちゃちゃのん「うん、行ってくるんじゃ♪」フリフリ







ミーーン ミンミン… ジーリ シリジリジリ…


快活な長女さん「今日もまた暑ぅなりそうじゃ…」パタパタ


ちゃちゃのん「そうじゃのぅ。 今日もお天道さんとセミさん 元気いっぱいじゃ♪」トテトテ


病気療養中の儚げな少女「私も日傘を持ってきておいて 正解でしたわ」クルクル





しっかりものの妹ちゃん「それんしても、ここらぁ げにセミがせせろーしぃのぅ(うるさい)」トットッ


ちゃちゃのん「低い山に囲まれとるからかの〜〜?」


ちゃちゃのん「ここらぁクマゼミとかヒグラシ、オーシンツクとか種類も豊富じゃ。 婆っちゃがゆーとったけぇ!!」


病気療養中の儚げな少女「オーシンツクですか……」


陽気な妹ちゃん「オーシンツクってなんじゃ〜?」




ちゃちゃのん「オーシンツク知らんの? よぅオーシン ズクズク 、オーシン ズクズクって鳴いちょろう?」


しっかりものの妹ちゃん「オーシン ズクズク…?」シットル?


快活な長女さん「ん〜〜 アタシもちぃーと分からんかのぅ…」


陽気な妹ちゃん「それって、ちゃちゃのんの創作ちゃうん〜〜?」アハハッ


ちゃちゃのん「創作 違うけぇ!! サビんとこで、オーシン ズクズクゆーちょるんじゃよぉ!?」


快活な長女さん「サビってなんじゃい…?」




706 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/10(月) 17:13:43.75 ID:kHFrrFLP0



ちゃちゃのん「オーシンツクの鳴き声にゃぁ、サビとイントロあるんじゃよぉ〜〜」



ちゃちゃのん「ぅ〜 ウニュ〜〜〜 イョィョィョ〜〜 ツッツク〜〜 ヴニュ〜〜ックっときて―――」ミブリ テブリ ミブリ テブリ



ちゃちゃのん「テンション上がってきたとこで、一気にサビの オーシン ズクズク オーシン ズクズク ウィヨースって来るんじゃよぉ〜〜」シャッシャカ シャッシャカ



一同「「〜〜〜〜〜ぶはっ!! ぶはははははっ!!」」


ちゃちゃのん「うぇぇっ!? な、何じゃぁ!?」





陽気な妹ちゃん「ぶははっ… ウィヨーースってなんじゃぁ!?」


快活な長女さん「ぶふぅっ… ゴメ、堪えきれんかった―――ッ」ブフッ


しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのん、身振り手振り 必死すぎぃ〜〜」クック…


病気療養中の儚げな少女「イョィョィョ〜〜〜////(笑いを堪えてる)」プルプル


ちゃちゃのん「うぅ〜〜 そんなん考慮しとらんよ………/////」ナミダメ




快活な長女さん「ス、スマン… ほじゃけど、ちゃちゃのんのモノマネ可愛かったけぇ…」フルフル


しっかりものの妹ちゃん「うんうん。 可愛かった、可愛かった…」ブフゥッ


病気療養中の儚げな少女「ナイスガッツでしたわ♪」グッ


ちゃちゃのん「もぅ、ええんじゃよぉ〜〜///」ホロホロ…




707 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/10(月) 17:25:46.79 ID:kHFrrFLP0





病気療養中の儚げな少女「先ほどのオーシンツクですけど、ツクツクボウシのことではないかしら?」スタスタ


快活な長女さん「えっ、そうなん―――?」トコトコ



病気療養中の儚げな少女「ええ。 ウチの地元のお年寄りにも、確かそう呼ばれていたと記憶しておりますわ」


陽気な妹ちゃん「ツクツクボウシなら、ボクも知っちょるんじゃ〜〜!!」ピョコピョコ


しっかりものの妹ちゃん「ツクツクボウシの鳴き声は、ツクツクボーシじゃろぉ〜〜」トコトコ


ちゃちゃのん「オーシン ズクズクじゃ…」ポソッ


一同「「………………」」


ちゃちゃのん「………………」






ジーーー ツクツクボーーーシ ツクツクボーーーシ…


一同「「ま、まぁ… 言われてみりゃぁ、確かにそう聴こえっかもしれんのぅ……」」ウンウン


ちゃちゃのん「そうじゃろ、そうじゃろ〜〜♪」ヘヘヘッ






しっかりものの妹ちゃん「―――ゆーちゃんさぁ。 絶対 ツクツクボウシんこと、知っとって黙っちょったじゃろ…」ヒソッ


病気療養中の儚げな少女「うふふ、何のことでしょう? 私、今 急にそのことを思い出したのですわ♪」クルクル






708 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/17(月) 17:45:37.72 ID:CSvQ+Ar00




キューーン キューーン


陽気な妹ちゃん「おりょ、また猫じゃ…?」


しっかりものの妹ちゃん「子猫、ぶち可愛ええんじゃ…」デュフッ




ガサガサッ グルルルル…


快活な長女さん「でっ、デカッ!?」ヒッ


しっかりものの妹ちゃん「草むらからトラァッ!?」ウヒィッ


陽気な妹ちゃん「さ、山月記じゃ!!」ウッギャーー




病気療養中の儚げな少女「―――いえ、あれは… 随分と大きいですけど、白い虎ねこかしら…?」


ちゃちゃのん「うん。 ちっこい子がミルカで、おっきい子がラスカラス―――」


ちゃちゃのん「この島に住んどる、にゃんこさんたちじゃよ〜〜♪」




709 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/17(月) 18:01:48.68 ID:CSvQ+Ar00




しっかりものの妹ちゃん「こ、これが猫じゃとぉ。 メチャデカいんじゃ―――」デケェーー


陽気な妹ちゃん「ラスカラス、カッケーー!!」キラキラッ


快活な長女さん「だ、大丈夫なん…?」




ちゃちゃのん「とっても大人しいけぇ、全然 平気じゃよ〜〜」テッ テッ テッ



ちゃちゃのん「へへっ… ミルカとラスカラスは、相変わらず大の仲良しさんじゃね♪」ナデナデ…





ベロベロベローーー ズムゥーー


ちゃちゃのん「うひゃっ!? ちょっ、ラスカラ―――重たっ…」ジタバタ ジタバタッ


プチッ…



快活な長女さん「ちゃ、ちゃちゃの〜〜〜ん!?」ウォォイッ


しっかりものの妹ちゃん「お、押し潰された!?」ギャーースッ


陽気な妹ちゃん「第三部・完!!」




ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、生きちょるよぉ―――」ウゴケナインジャ… ヒッパッテ クレンカノ…


チャチャノーーン ズルズル…



710 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/17(月) 19:46:46.70 ID:CSvQ+Ar00



ピューーウ ピューーウ… ペロペロ…


ちゃちゃのん「もぅ〜〜 ラスカラス、強引すぎじゃよぉ〜〜〜」アタタッ


快活な長女さん「ちゃちゃのん、怪我とかしちょらん…?」ビックリシタ…



ちゃちゃのん「大丈夫じゃけど、お洋服 草まみれじゃの…」ヨイショ パッパッ


病気療養中の儚げな少女「いちごさん、御髪にも葉っぱが。 まだ後ろにも付いてるかもしれませんわ…」スッ


ちゃちゃのん「あ、うん… ゆーちゃん、ありがとぉ♪」クルクル パタパタ




陽気な妹ちゃん「ラスカラス、もふもふじゃ〜〜」シガミツキ ギューー


しっかりものの妹ちゃん「ちょ、止めといた方がええんじゃよ…」オソルオソル


陽気な妹ちゃん「何でじゃ? この子、ぶちもふもふじゃよ〜〜〜♪」



711 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/17(月) 19:49:28.40 ID:CSvQ+Ar00



キューーン キューーン


グルルルル…


快活な長女さん「この子たちって、親子なんじゃろか?」


ちゃちゃのん「ん〜〜ん、ど〜も 違うみたいじゃよ〜」




ちゃちゃのん「でもラスカラスは、ミルカの親代わりなんじゃよ…」ヨチヨチ


ちゃちゃのん「ミルカも、ラスカラスのことが大好きじゃ思うし―――」


ちゃちゃのん「きっと、お互いが大切なんじゃな…♪」


快活な長女さん「―――うん、そうかもしれんのぅ」




712 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/10/17(月) 19:53:33.33 ID:CSvQ+Ar00




快活な長女さん「それんしても前から思っとったんじゃが、この島ってホンにノラ猫が多いんじゃな…」


ちゃちゃのん「そうじゃのぅ。 この鹿老渡は『ねこ島』呼ばれっくらい、にゃんこさん達でいっぱいじゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「それって大半が誰かの家の飼いねこじゃなく、島に住みついとるノラってことじゃろか?」




ちゃちゃのん「うん、島の人たちみんなで面倒みとるゆー感じじゃけぇ―――」


ちゃちゃのん「誰んちのにゃんこっちゅー感覚は、あまりないかもしれんの〜〜」


快活な長女さん「へ〜〜 そういうもんなんじゃな…」



病気療養中の儚げな少女「誰かの家の猫ではなく、島の皆さん 皆の猫ですか―――」


病気療養中の儚げな少女「都会の方では、あまりそういう考え方ってありませんわね…」




ちゃちゃのん「婆っちゃは、ちゃちゃのん達と島にゃんこさん達―――」



ちゃちゃのん「ずっと昔っから一緒に共生しちょる家族じゃ、ゆーちょったんじゃ♪」



713 :何はともあれ、カープも日ハムもお疲れ様でした [sage saga]:2016/10/29(土) 22:55:41.28 ID:M7sUlea10


               ___
            ,. .:': : : : : : : :`: : ..、    連勝からの4連敗とか
           /..:: : : : : : : : : : : : : : : \      
         /: : : /: : : l: : : : : : :.l : : :', : :ヽ._そんなん考慮しとらんよ… 
      ,. .-v': : : :,' : : ノ!: : : : : : :.lト:、 :.',: : : ヽ: :、   
     /: : : ,': : ; :.,:/: :l l: : : : : : :.l i: :.\il: : : : :; : :ヽ  O
    ,': : : :.!: : i: :lト;: : |:Lゝ:'; : j.: / .j: :./:リ.!: : : : :i: : : i  o
     i: : : : l: : :l: :l! ,,ム示、ヽ从/ .示半z, jl: : : l/i: : : !
    ゝ: : 人: :ゝ:|./lkr必l!     lkr必!.} j/: ノト; :.:丿
    ((. i:.(:ト;.:.`ーイ とつ''¨   '   とつ .l!:l : : i ):.l
    ヽ ー=-: :l:ト   |!''''   --    ''' .j、l: : : !'イ
     /: : l|.: l:lゝ, {;  (     )    ノ人: : :.i
      //: :.l!: :.i:l:j: :.>..          ...:く:(: : :.!: :..i
.     i:iヽ: :l!: : Y: l: : l: :> .. __ .. <:.l: :!:i ): :.j: : :.i
      ゝ ): :.';: :.ト、j: : !: :!=|      |: : l: j:.l': V : : .人
     丿:!: :.): !:|:l Yi/ ` 、 _r'´ \リ/:.:.(: : :.( _ ))
    /:.イ:.:/:ヽY!jヽ;!!   /  ̄|ト、. .|/: :/):) 、: :、:(
.  ./:/  ,l: iイ )/.  リ /:::>‐._//`ヽ!: :.i'イ  .): :) ヽ
   !::! ./ ゝニ=-    ´  l::::::::::/   `j/  , 'イ ヽ
   ゝ./ ヽ   /       ヽ:-:〈      \  / |
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「黒田引退とか、そんなん考慮しとらんよ…」

カープ女子 ちゃちゃのんの、そんな嘆きが聞こえてきそうな今年の日本シリーズ。

今年は心情的にも特にカープ頑張れな感じでプロ野球 応援させてもらいましたけど、ホント残念でした。

でもここまで頑張って、広島ファンを盛り上げてくれたカープに大感謝。

本当にお疲れ様でした。


714 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/11/20(日) 17:43:28.49 ID:95YVC50C0



ザザザザーーン


ちゃちゃのん「ほんで、今日は皆でどこまで行くんじゃ…?」テクテク


陽気な妹ちゃん「今日は鹿老渡でいっちゃん北の、堀切橋まで探検じゃ!!」ヒャッハーー!!


ちゃちゃのん「ま〜〜 いっちゃんゆーても、歩いて15分もありゃ〜〜 行けてまう距離なんじゃけどね…」



病気療養中の儚げな少女「北端の堀切橋から南端の鹿島大橋まで、30分も歩けば着いてしまいますものね」フフッ


しっかりものの妹ちゃん「そう考えっと、鹿老渡ってホンにぶち小っさい島なんじゃな」


ちゃちゃのん「北から南まで 長さでゆーたら2、3キロしかない、橋で繋がれた小さい島じゃけぇ」ヘヘッ





陽気な妹ちゃん「それにここらぁ、ぶちど田舎じゃ♪」ワハハ


ちゃちゃのん「うぅっ… どうせちゃちゃのんは、ど田舎モンじゃ…」


しっかりものの妹ちゃん「ちゃんと田舎モンゆー自覚あるんじゃの。 偉い 偉い…」ナデナデ



715 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/11/20(日) 17:54:57.45 ID:95YVC50C0



ちゃちゃのん「そりゃぁ… 小学校もないような小さな島じゃもん…」グスンッ


快活な長女さん「う〜〜ん… やっぱ小学校ないっちゅーんは、不便じゃよね…」


陽気な妹ちゃん「うぇっ、そんじゃ学校どうしとるんじゃ!? もしかして、勉強せんでええんか!!」マジッスカ!? マジッスカ!?


しっかりものの妹ちゃん「バカ、んなわきゃないがの!!」バカッ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、バスでおとなりの倉橋島まで通っちょるんじゃよ…」ヘヘッ


快活な長女さん「隣の島までバス通かぁ、そりゃぁ大変じゃのぅ〜〜」





病気療養中の儚げな少女「でも確か、鹿老渡にも高校はありましたよね?」


快活な長女さん「あ、鹿老渡高校…?」




陽気な妹ちゃん「そこって、昔 ウチの爺っちゃんも通っとったトコじゃろ?」


ちゃちゃのん「鹿老渡高校にゃぁ、ウチの婆っちゃも通っとったんじゃよ〜〜」


716 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2016/11/20(日) 18:05:40.70 ID:95YVC50C0



ちゃちゃのん「当時は婆っちゃが麻雀部の部長さんしちょって、とっても強かったんじゃって!!」


快活な長女さん「ウチの爺さんも麻雀好きゆーとったし、もしかすっと同じ部だったんじゃろか…」


しっかりものの妹ちゃん「あ〜〜 そういえば、そんな話 聞いたような気もするんじゃ…」




陽気な妹ちゃん「の〜〜 の〜〜 ちゃちゃのん!! 麻雀って楽しいんか!?」


ちゃちゃのん「うん♪ とってもとっても楽しいんじゃよ〜〜♪」パァァッ


しっかりものの妹ちゃん「うわぁ… ちぃーと引くレベルのぶちええ笑顔じゃな…」


快活な長女さん「こりゃぁ、ちゃちゃのんは相当な麻雀好きらしいのぅ…」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、婆っちゃたちとする麻雀が大好きじゃけぇ♪」





ちゃちゃのん「そうじゃ、今度 ちゃちゃのんが教えるけぇ。 皆で一緒に麻雀やってみんかの!!」


陽気な妹ちゃん「やりたい、やりたい!! ボクもみなで麻雀したいんじゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「アタシも、ちぃーと興味あるかのぅ…」


病気療養中の儚げな少女「テーブルゲームでしたら、身体の弱い私にも出来そうですわね♪」


快活な長女さん「そりゃぁ楽しげじゃ♪ ちゃちゃのん、今度アタシらにも麻雀教えたってな!!」


ちゃちゃのん「うん!! 今からとっても楽しみじゃね♪」




717 :ケイ@ちゃちゃのん、誕生日おめでとう♪ [sage saga]:2016/12/14(水) 18:28:29.74 ID:iSdvTHHT0



ちゃちゃのん誕生日おめでと〜〜♪


というわけで、気がつけばもう開始から1年ですね。

全く考慮してなかった番外編を見切り発車したのが主な原因なんですけど

とりあえず大学編 本編も終わった事ですし、あと少しだけ気ままにのんびり続けたいと思ってます。



そういえば、ちゃちゃのんの誕生日 12月14日って忠臣蔵の吉良邸 討ち入りの日でしたね。

14日というと、自分的には9月14日の松来さんの誕生日やバレンタインデーやホワイトデー

黄色い服でカレー食ったりするイエローデーみたいなイメージがあって、そういやそうだったって先日 ふと思いました。




そして煌先輩もすばらです言ってた『実写版 咲 -Saki-』

実写化特有の香ばしさが色々と醸し出されてる感じですけど、タコスがヤバイともっぱら評判みたいですねwww


果たして阿知賀編、全国編と続いて、実写版 ちゃちゃのんの登場はあるのか?

胡桃や初っちゃんは素直に子役を使った方が良いような(ていうか、初っちゃんの実写化は何かヤバイ…)

ま〜 何はともあれ、みんな頑張ってますよ。



てなわけで鹿老渡番外編の途中ですが、唐突にちゃちゃのん誕生日SSをぶっ込みます。

時間軸的には終章 後半あたりだと思いますが、完全なおふざけ的パラレルですのであしからず。



718 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/14(水) 18:34:25.86 ID:iSdvTHHT0



【12月14日 某スタジオ―――】



ちゃちゃのん「〜〜〜〜〜♪」ヘヘッ


チハヤ「あれ〜〜 ちゃちゃのん、今日は随分とご機嫌なんじゃない?」


ちゃちゃのん「えへへ… そうじゃろか〜〜?」



チハヤ「もしかして、これから例の恋人さんとデートだったりして〜〜? 羨ましいぞ、このこのぉ〜〜」ウリウリィ


ちゃちゃのん「あいたたっ… そんなんじゃないけぇ、他の大学のお友達も一緒じゃよ〜〜」ヤメテーー


チハヤ「ありゃぁ〜 そいつは残念だったわね〜〜」


ちゃちゃのん「んもぅ… そんなんじゃないんじゃよ〜〜////」テレテレッ




チハヤ「あはは、なんてね。 今日はちゃちゃのんの誕生日だったよね!!」


チハヤ「はい。 私からの誕生日プレゼント。 ちゃちゃのん、お誕生日 おめでと〜〜♪」


ちゃちゃのん「わぁ〜〜 ちゃちゃのんの誕生日、覚えちょってくれたんじゃ〜♪」


ちゃちゃのん「チハちゃん、ど〜もありがとぉ〜〜♪」



チハヤ「それ最近人気の香水なんだけど、ちゃちゃのんにどーかな〜と思って 取り寄せてたんだ」


チハヤ「まぁ〜 ちゃちゃのんは香水なんてしなくても、常時 あま〜いストロベリーフレーバー醸し出してるけどね〜〜♪」フフッ


ちゃちゃのん「へへへっ、そりゃぁちょっとイヤじゃの〜〜〜」




719 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/14(水) 18:40:23.74 ID:iSdvTHHT0



ジングルベーール ジングルベーール


ちゃちゃのん(今年ももぅクリスマスの季節―――)トコトコ


ちゃちゃのん(子どもん頃から、いっつも誕生日とクリスマスのケーキ 一緒だったけぇ)


ちゃちゃのん(クリスマスと分けてお祝いして貰えるゆーんは、やっぱええもんじゃのぅ…)ヘヘッ





ガチャッ

ちゃちゃのん「ありゃ、鍵が開いちょる…? ちゃちゃのん、今朝 締めるの忘れたかの…?」


ちゃちゃのん「あぁ、そういえば… 今日はヒロちゃんたちが先にお部屋の飾り付けとか、パーティーの準備してくれる言うとったの―――」




ちゃちゃのん「みんなぁ、ただいまじゃよ〜〜♪」クツ ヌギヌギ


ちゃちゃのん「パーティーの準備 全部やってもろーて、ホンにゴメンの―――」ヤッホーー トタトタッ


京太郎(実写)「お〜〜ぅ!! ちゃちゃのん、おかえり〜〜〜♪」


ちゃちゃのん「!?」


京太郎(実写)「ん……?」


ちゃちゃのん「………………」コウチョク


京太郎(実写)「そんなに見つめられたら、照れちゃうぜ///」ニコッ


ちゃちゃのん「誰じゃ……?」


ちゃちゃのん(ちゅーか 顔とか神作画過ぎて、何か存在全てが異次元じゃ……)




720 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/14(水) 18:45:55.64 ID:iSdvTHHT0



ちゃちゃのん(そんなことより、この人 ホンに何者なんじゃ…? )ビクビク


ちゃちゃのん(とっても背ぇ高いし、髪の毛も金色じゃし、もしかしておっかない人……?)フルフル




京太郎(実写)「俺だよ俺、須賀 京太郎。 ちゃちゃのんが三年の時、俺もインハイ会場にいたんだけど、もしかして忘れちゃった?」


ちゃちゃのん(あ、麻雀関係の人じゃったか…)ホッ…



ちゃちゃのん「えと、ごめんの… あの時はちゃちゃのんいっぱいいっぱいで、実はよぅ覚えてないんじゃ……」


京太郎(実写)「えぇ!? ちゃちゃのん、俺のこと全っ然覚えてないの!! うわぁ〜〜 ショックだ〜〜〜!!」アアアア…


ちゃちゃのん「ひゃぁぁ… ほ、ホンにごめんなさいなんじゃ!!」ナミダメ ヒラアヤマリーー



京太郎(実写)「ん〜〜 でも まっ、そっか… そうだよな〜〜」


京太郎(実写)「あんときゃ俺も補欠だったし。 会場でちゃちゃのんのこと探したけど、結局 見つけらんなかったもんな〜〜」ハッハッハッ


ちゃちゃのん(ありゃ… もしかして初対面……?)




ちゃちゃのん「あ、あの… それで須賀さんは、もしかすっとヒロちゃんたちのお友達さんとかなんじゃろか?」オソル オソル


京太郎(実写)「洋榎さん? あぁ、うん… 俺の彼女―――」


ちゃちゃのん「え"………」ピシッ




ちゃちゃのん「あの〜〜 今、何てゆーたんじゃ……?」


京太郎(実写)「ん!? 俺、今 何か言った―――?」


ちゃちゃのん「ひ、ヒロちゃんが、須賀さんの彼女じゃって―――」


京太郎(実写)「あぁあぁあぁぁぁッ!!!!」グワァッ


ちゃちゃのん「うひゃぁっ!?」ビビクゥーーッ




721 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/14(水) 18:52:10.95 ID:iSdvTHHT0



京太郎(実写)「ちゃちゃのん!!」ガッシィッ


ちゃちゃのん「なな、な… 何……?」アウアウ


京太郎(実写)「俺のこと―――!!」ググッ


ちゃちゃのん「」カタカタ プルプル


京太郎(実写)「俺のことは――――京ちゃんって呼んでくれ!!」カッ


ちゃちゃのん「はひ――――?」




京太郎(実写)「いや、だからさぁ… 須賀さんって、何か他人行儀だろ?」


京太郎(実写)「だから俺は京ちゃんの方がいい。 分かるだろ、俺のこの気持ち!!」


ちゃちゃのん「は、はぁ……」


ちゃちゃのん(うぅ… オシッコ漏れるかと思ったんじゃぁ……)モジモジ





京太郎(実写)「ちゃちゃのん―――!!」カカッ


ちゃちゃのん「は、はひぃっ…」ビクッ


京太郎(実写)「サイン下さい!!」バッ


ちゃちゃのん「う、うん… ま〜 ええけど……」カキカキ


京太郎(実写)「京太郎くん、大好き♪って―――入れてくれます?」


ちゃちゃのん「そ、それはちょっと…」




京太郎(実写)「握手もお願いします!!」ババッ


ちゃちゃのん「う… うん……」ニギニギ ギュッギュッ


京太郎(実写)「は〜〜〜 ちゃちゃのんの手ぇちっさ〜〜 柔らか〜〜〜♪」ウットリ


ちゃちゃのん「あ、あはは……」




京太郎(実写)「ところで俺ってさ、何かこうあふれる福山ボイス感ない―――?」キリッ


ちゃちゃのん「あ… いや、特にそんな感じは……」




722 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/14(水) 18:57:19.19 ID:iSdvTHHT0



ちゃちゃのん「ほ、ほんで… きょ、京ちゃんは… どうしてちゃちゃのんの部屋におるん……?」オソルオソル


京太郎(実写)「あのちゃちゃのんに、京ちゃんって呼んで貰ったぁ〜〜 感動だぁ〜〜〜!!」ウォォォッ


ちゃちゃのん(ホンに何なんじゃ、この人……)




京太郎(実写)「ま、そんな冗談はさておき―――」


ちゃちゃのん(じょ、冗談じゃったんか!?)






京太郎(実写)「ちゃちゃのん――――誕生日、おめでとう〜〜♪」ニッコリ


ちゃちゃのん「ほぇ―――!?」


京太郎(実写)「今日はちゃちゃのんの誕生日だろ―――」


京太郎(実写)「だからこうやって、お姫さまのお祝いに来たってわけ♪」サワヤカーー


ちゃちゃのん「あ… ありがと……///」


ちゃちゃのん(みょ、みょーちくりんな人じゃが… もしかして、ええ人なんじゃろか……?)




京太郎(実写)「そんじゃま、一緒にケーキ食べてお祝いしようぜ〜〜」ヨイショ


ちゃちゃのん「け、ケーキ…? でも、まだヒロちゃんたちが―――」オタオタ


京太郎(実写)「気にしない、気にしない!! まずは俺とのお祝いからってことで良いでしょ?」


京太郎(実写)「ささ、お姫さまはお誕生席に座った、座った!!」


京太郎(実写)「いちごたっぷりのいちごのショートケーキ、好きでしょ?」


ちゃちゃのん「う、うん… いちごのショートケーキは大好きじゃ…」



723 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS *誕生日編の続き明日書きます [saga]:2016/12/14(水) 19:15:48.71 ID:iSdvTHHT0



京太郎(実写)「じゃっじゃじゃ〜〜〜ん!! これがハギヨシさん(実写)お手製―――」


京太郎(実写)「イチゴの代わりに12体のいちごちゃんシュガークラフトを乗っけた、いちごのショートケーーキ!!」デデーーーン


ちゃちゃのん「イチゴが乗っちょらん!?」ガーーーン




京太郎(実写)「どうこのいちごちゃんとか、高校時代のちゃちゃのんそっくりでしょ?」


ちゃちゃのん「シュガークラフトって、あのクリスマスケーキとかに乗っとるサンタさんの砂糖菓子とかのアレじゃよね…?」


ちゃちゃのん「ほぇぇ〜〜 でもホンによう出来ちょるんじゃ…」スゴイ…


ちゃちゃのん(でも正直、ちゃちゃのんいっぱいでちょっとだけ気持ち悪いかのぅ…)ウーーン



京太郎(実写)「ほらほら。 このちゃちゃのんなんて、下から見るとちゃんと いちごパンツ履いてるんだぜ♪」ノソキコミ


ちゃちゃのん「ヤメて!!」





京太郎(実写)「それじゃ、ちょっと名残惜しいけど 切り分けてと―――」ズブリッ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、真っ二つ!?」フェッ


京太郎(実写)「ん―――?」


ちゃちゃのん「一応 これもちゃちゃのんじゃけぇ、避けてカットして欲しいかのぅ…」ブーー


京太郎(実写)「へへっ、ワリィワリィ〜〜」ズブズブ



京太郎(実写)「ほい、これがちゃちゃのんの分な」カチャ


ちゃちゃのん「ど、どうもありがとなんじゃ―――」



724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 21:24:12.27 ID:rWFDj4gVO
ちゃちゃのん誕生日おめでとう
実写版京太郎www 一体、何者なんだ
725 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/15(木) 21:46:03.02 ID:Enh53THu0



京太郎(実写)「そんじゃ、シャンパンで乾杯といこうか!!」


ちゃちゃのん「あ〜〜 ちゃちゃのん、お酒はダメなんじゃ…」フリフリ


京太郎(実写)「あれっ… ちゃちゃのん、アルコールとか全然ダメ?」


ちゃちゃのん「うん、ごめんのぅ…」




ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、どうも悪い酔い方しちゃうみたいでのぅ―――」


ちゃちゃのん「ヒロちゃんにも人前で飲んじゃ駄目って、キツく言われとっての〜〜///」ヘヘ…


京太郎(実写)「そっか、そんじゃ〜 ちゃちゃのんはジュースで良いかな?」ハイ…


ちゃちゃのん「うん… これだったら平気じゃね♪」トクトクトク…




京太郎(実写)「いよっし!! それじゃぁ、改めまして〜〜」


京太郎(実写)「ハッピーバースデー ちゃ〜ちゃの〜〜〜ん♪」カンパーイ



ちゃちゃのん「京ちゃん、どうもありがとなんじゃ♪」カンパーイ



726 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/15(木) 21:57:09.25 ID:Enh53THu0



京太郎(実写)「それではバースデーソング代わりにぃ、ちゃちゃのん音頭のリクエスト〜〜♪」イエーーイ パフパフーー


ちゃちゃのん「ほぇっ、それをちゃちゃのんが歌うんか!?」ヤジャヨー


京太郎(実写)「ほらほら、つべこべ言わずに歌う歌う!!」ハヤク ハヤク


ちゃちゃのん「んもぅ、何でじゃよぉ〜〜」ウルウル




「いちごの〜ように かわいくて〜〜♪」


「いちごの〜ように 甘酸っぱい〜〜♪」


「それがいちごの〜 生きる道〜〜〜♪」



「決して甘い〜 道じゃない〜〜♪」


「ベリーナイスな 人生を〜〜♪」


「産地直送 送りたい〜〜♪」


「遠い遠〜い あなたにね〜〜〜♪」



「辛いことも〜 あるけれど〜〜♪」


「私の笑顔で 元気になって〜〜〜♪」


「あ〜〜 ちゃちゃのん音頭〜〜♪ ちゃちゃのん音頭〜〜♪」


「誰かの幸せ〜〜♪ 私の幸せ〜〜〜♪」



「ちゃちゃのん音頭〜〜♪ ちゃちゃのん音頭〜〜♪」


「それが私の〜〜〜♪ 生きる道〜〜〜〜♪」




727 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/15(木) 22:16:52.17 ID:Enh53THu0



京太郎(実写)「ちゃちゃのん、サイコーー♪」ヒュー ヒューー


ちゃちゃのん「んもぅ… ホンになんなんじゃよぉ……」ブスゥ




京太郎(実写)「ま〜 ま〜 そうむくれずに、ケーキ食べよ」


京太郎(実写)「このシュガークラフトのいちごちゃんも、結構イケるんだぜ♪」ガブッ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの頭部が―――!?」フェッ




ちゃちゃのん「あ、でもこれ… 凄っごく美味しい…♪」パクッ


京太郎(実写)「だろ。 ささ、遠慮せず、もそっと食いねぇ♪」ホレホレ


ちゃちゃのん「は〜〜 美味じゃの〜〜 何か、妙にクセになる味じゃ…」パクパク ウットリ


京太郎(実写)「そういや隠し味にブランデー使ってるとか何とか、言ってたような―――?」


ちゃちゃのん「ふぇぇ… これ、アルコール入っちょるんかぁ……////」


京太郎(実写)「あ〜〜 でもホント少量だよ。 モーマンタイ! モーマンタイ!!」ハハッ


ちゃちゃのん「そか、そか♪ じゃったら、なんも問題ないの〜〜///」ウェヘヘ


ちゃちゃのん「大体ちゃちゃのんな〜〜 ヒロちゃんゆーほど、お酒に弱くなんてないんじゃよ〜〜〜」ブツブツ



728 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/15(木) 22:27:59.90 ID:Enh53THu0




京太郎(実写)「そんじゃ〜〜 ここらで一発!! 俺からちゃちゃのんへの、プレゼントタ〜〜イム!!」ドンドン パフパフーー


ちゃちゃのん「わふ〜〜♪ 京ちゃん、どうもありがとなんじゃ〜〜〜♪」ワーーイ


京太郎(実写)「俺さまの愛がたっぷり詰まったナイスな贈り物、しっかりと受け取ってくれよな!!」キラーーン


ちゃちゃのん「えへへ〜〜 なんじゃろぅ〜〜 ワクワク♪ ワクワク♪」ルンルン


ちゃちゃのん「ほぇ―――?」ガサゴソ





ちゃちゃのん「ありゃぁ、これって〜〜 制服かの〜〜?」


京太郎(実写)「そう!! ちゃちゃのんの高校の制服だぜ!!」グッ




ちゃちゃのん「ほんで、なんで京ちゃんからのプレゼントが制服なんじゃ〜〜?」ンーー?


京太郎(実写)「そんなん!! ちゃちゃのんに着て欲しかったからに決まってるでしょうが!!」グワンバッ


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 何かよぅ分からんけぇ、とにかく凄い自信じゃの〜〜〜///」


京太郎(実写)「屁のつっぱりはいらんですよ!!」ムンッ



729 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/21(水) 01:03:35.34 ID:BJmta5jF0



ちゃちゃのん「ま、ま〜〜 考えとくけぇ。 機会あったら、またそのうちにの〜〜///」ヘヘヘッ


京太郎(実写)「あいや、待たれい!!」クワッ


ちゃちゃのん「ん―――?」


京太郎(実写)「ちゃちゃのんは、それをすぐ着ないと駄目なんだ!!」


ちゃちゃのん「ふぇ… どうしてじゃ……?」


京太郎(実写)「俺がちゃちゃのんの制服姿を見たいからさ!!」ガカッ


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 京ちゃんは残念なくらいの正直モンじゃね〜〜///」


京太郎(実写)「イヤ、今の無し。 ツイ本音が前面に―――」





ちゃちゃのん「そういやぁ、京ちゃんも何故じゃか高校の制服 着ちょるのぅ……」


京太郎(実写)「そう!! 俺だけ制服着てるなんてフェアじゃない!!」


京太郎(実写)「だから、ちゃちゃのんも制服を着なくちゃ駄目なんだよ!!」ズズィッ


ちゃちゃのん「そっ、そんなもんじゃろか……」タジッ


京太郎(実写)「そういうもんだって!! それが正しい人の道ってヤツさ。 だからちゃちゃのんも早く着替えないと!!」


京太郎(実写)「ちゃちゃのん、早くしないと仁義なきアイドルとか言われちゃうよ〜〜」ハヤク ハヤクーー


ちゃちゃのん「ちょ〜〜 そんなに急かされると 何か焦っちゃうじゃろ〜〜」アセアセッ



京太郎(実写)「早く着替えないと、こっちのミニスカサンタ衣装を着なくちゃいけなくなっちゃうよ〜〜!!」ヒラヒラッ


ちゃちゃのん「わ、分かったんじゃ。 プライベートのミニスカサンタは恥ずかしいけぇ、この制服 着るんじゃよ〜〜///」


京太郎(実写)「イエスッ!! 押し切った!!」グッ


ちゃちゃのん「んもぅ… 京ちゃんは強引じゃの〜〜〜」フラフラ




730 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/21(水) 01:11:12.54 ID:BJmta5jF0




ちゃちゃのん「ほんじゃ〜 ちゃちゃのん、今から着替えるけぇ―――」


ちゃちゃのん「ちぃーとばっかし部屋から出ちょって貰えんじゃろかぁ〜〜〜///」


京太郎(実写)「あ、大丈夫 大丈夫。 俺、目ぇ閉じてるし、ずっと後ろ向いてるから〜〜♪」ギュッ


ちゃちゃのん「ほうか、ほうかぁ〜〜 ほんじゃ〜 絶対こっち向いちゃダメじゃよ〜〜〜」フラフラ


京太郎(実写)「オッケー!! 京ちゃん、嘘つかな〜〜い♪」チラッ






ちゃちゃのん「うんしょ、うんしょ…」ヌギヌギ


ちゃちゃのん「なんでじゃろ、さっきから妙に足元がフラつくのぅ…////」フラフラ



ちゃちゃのん「ありゃぁ〜〜 頭が抜けないんじゃ……」モゴモゴ


京太郎(実写)「ちゃちゃのん、ボタン外してないからだよ〜」


京太郎(実写)「ちょっと待ってて、俺が外してやっからさ―――」ヨイショ


ちゃちゃのん「あ〜〜 どうもありがとなんじゃ―――」




731 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/21(水) 01:28:53.34 ID:BJmta5jF0



洋榎「アホか〜〜〜〜ッ!!」

スパコーーンッ!!

ちゃちゃのん「ぶぎゃっ!?」ドッテーーン


洋榎「自分、流されすぎ〜〜ッ!! スキあり過ぎ〜〜〜ッ!! ホンマ、どこまでアホやねん!!」


ちゃちゃのん「あ〜〜 ヒロちゃんじゃ〜〜♪」ワッホーーイ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、ヒロちゃん来るん待っちょったんじゃよぉ〜〜♪」ダキツキィーー


洋榎「だぁ〜〜 暑苦しいわぃ!! 離れんか、こんボケ〜〜///」グリグリ


ちゃちゃのん「えへへぇ♪ ヒロちゃんは照れ屋さんじゃの〜〜///」





京太郎(実写)「洋榎さん、お久しぶりです♪」


洋榎「超神作画ぁ!? てか、誰じゃ〜〜!!」キモッ

ドバキィッ

京太郎(実写)「げぶら〜〜ッ!?」ドッゴーーッ


洋榎「てっめぇウチのいちごに、何しくさっとんじゃ〜〜〜!!」ドコドコドコッ


京太郎(実写)「ご、誤解だぁ!! 俺はただ、ちゃちゃのんの誕生日をお祝いしようと―――」ウゲェーー


洋榎「問答無用や、死にさらせ〜〜〜!!」


ちゃちゃのん「ヒロちゃん、誤解じゃよ〜〜 京ちゃん キモいけぇ、ええ人じゃよ〜〜」


洋榎「やっかまし!! 自分アルコール飲んだやろぉ〜〜 何やちょっと酒臭いで〜〜」


ちゃちゃのん「ほぇ…? ちゃちゃのん、お酒なんて飲んどらんよ〜〜///」


洋榎「ちゅーか 自分、ちゃんと服装 整えんかい!! て、制服の方は着なくてええねん!!」ズビシッ


ちゃちゃのん「んもぅ、ヒロちゃんは注文が多いの〜〜」フラフラ





セーラ「何や〜〜 俺らがケーキ取りに行っとる間に、メッチャ修羅場っとんで〜〜」オモシレー


塞「あはは… ホント、これどういう状況よ…」


胡桃「気持ち悪い……///」


哩「痴情のもつれいうヤツか―――?」



732 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/21(水) 01:43:06.97 ID:BJmta5jF0




【数分後―――】



京太郎(実写)「超すんませ〜〜ん!! 自分、実写のクセに調子んのりました〜〜〜」ドゲザーー


洋榎「んで、自分 ホンマなんなん…? 実写てなんやねん……」




京太郎(実写)「何か、俺ぇ… 実写ドラマの方で最初からいなかったみたいに扱われてぇ〜〜」


京太郎(実写)「俺の存在そのものが否定されたようで 辛かったんだよ〜〜 悲しかったんだよぉ〜〜〜」ダァァァ


京太郎(実写)「そんで俺だってちょっとくらい、良い目が見たかったんや〜〜 美少女とキャッキャ、ウフフしたかったんや〜〜〜!!」


洋榎「―――じゃかぁ〜〜しいわぃ!!」

ドゲシッ

京太郎(実写)「アインッ!?」



ちゃちゃのん「うぅ… 何て可哀想な話なんじゃ……」ホロホロ


塞「そ、そうかしら……?」




ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも、よぅモブ扱いされちょるけぇ―――」


ちゃちゃのん「京ちゃんの気持ち、ホンに自分のことみたいに よぅ分かるんじゃ…」ポロポロ


洋榎「ん… ま〜〜 確かに、ウチも存在の全否定は流石に哀れ思うんやが…」


胡桃「後の一文なければね……」


ちゃちゃのん「この京ちゃんは、残念なくらいの正直モンなんじゃよぉ〜〜」





洋榎「おぅ 自分!! いちごにちょっかい出したこと、しっかり反省したんやろなぁ?」


京太郎(実写)「ずびばぜ〜〜〜ん!! これからはもっど、自分のキャラ大事にしていきま〜〜〜す!!」ヒラアヤマリーー


ちゃちゃのん「よしよし、もうええんじゃよぉ。 辛いこといっぱいあったんじゃろ? 涙と鼻水もちゃんと拭かんとのぉ」ヨシヨシ


京太郎(実写)「うぅぅ〜〜 いちごちゃん、ありがどぅ〜〜〜」ズズッ ブピピーー




733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 15:04:28.63 ID:1P/3T/TAO
果てしないちゃちゃのんへの愛を感じる
がんばれ
734 :ケイ@サンクス♪ 愛と勢いだけのSSゆえ(恥) [saga]:2016/12/24(土) 22:04:16.26 ID:3F/6pDuw0




ちゃちゃのん「よっし。 ホンじゃ〜〜 改めて、今からみんなでパーティーじゃね♪」


洋榎「それって―――?」



ちゃちゃのん「京ちゃんも一緒に、みんなでパーーっと楽しんだらええと思うんじゃ!!」エヘヘッ


京太郎(実写)「い、いちごちゃん〜〜」ウルウル


洋榎「ま、まじか―――?」




セーラ「ええやん、ええやん!! お祭りは数が多い方が楽しいってな〜〜」カッカッカ


哩「ま〜〜 確かに… このまま叩き出すって言うのも、後味悪いかもしれんばい…」


塞「うん。 ま〜 ちょっと気の毒な感じだし、良いんじゃない―――ね、胡桃?」


胡桃「わ、私は別にどっちだって良いけどさ…///」





ちゃちゃのん「ヒロちゃんもええじゃろ―――」ニコッ


洋榎「あ〜〜 もう… いちごがそない言うんやったら、ウチかて賛成するしかないやん!!」


ちゃちゃのん「ヒロちゃん、ありがとなんじゃ〜〜〜」ダキツキーー


洋榎「だ〜〜 もぅ!! だから暑苦しい言うとるやろ〜〜〜////」




735 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/24(土) 22:27:52.55 ID:3F/6pDuw0




ワイワイ ガヤガヤ


塞「それじゃ〜 ちゃちゃのん。 改めてケーキに挿した蝋燭の火を吹き消して…」


ちゃちゃのん「う、うん……」ドキドキ


ちゃちゃのん「ふ〜〜 ふ〜〜〜」プルプル


洋榎「何やねん。 火ぃ、全然 消えとらんで〜〜〜」カカッ


胡桃「ぷっ… ちゃちゃちゃん、超下手っぴ…」


京太郎(実写)「ちゃちゃのん、頑張〜〜!!」



ちゃちゃのん「うぅ〜〜 思っちょったよりも、難しいのぅ〜〜///」フヒー フヒーー


哩「ぷっ、過呼吸で顔 真っ赤になっとる!!」ゲラゲラ


セーラ「ええかぁ… こうゆーんは、こ〜〜やって 一息で消すんやで〜〜〜」ズモモモ…


ぶっほ〜〜〜〜〜!!



京太郎(実写)「おぉっ!? もの凄い風圧で、蝋燭の火を一発で吹き消した!?」


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 せーちゃん、凄っごい肺活量じゃのぅ〜〜」


セーラ「カカッ、西の『め組』 火消しのキャンドルセーちゃんとはウチのことやで〜〜!!」ドヤッ



736 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日SS [saga]:2016/12/24(土) 23:00:42.05 ID:3F/6pDuw0




洋榎「そんじゃま… 今日はいちごのために集まってくれて、みんなサンキューやで〜〜」


洋榎「いちごの誕生日を祝してぇ――――かんぱ〜〜い!!」


一同「「ちゃちゃのん、誕生日おめでと〜〜〜♪」」カンパーーイ


ちゃちゃのん「みんな、どうもありがとう♪」





京太郎(実写)「いちごちゃん―――改めて、今日は誕生日おめでとう////」


ちゃちゃのん「うん。 京ちゃんも、今日はどうもありがとなんじゃ〜〜♪」


ちゃちゃのん「たとえ出番なくとも、おらんかった事にされても―――これからもモブとして、強く生きていくんじゃよ〜〜」エヘヘッ


京太郎(実写)「ぐっほっ……」グッサァ


洋榎「ひでぇ…」


胡桃「鬼ね…」


哩「コイツは天使の皮ば被ったアクマばい…」


ちゃちゃのん「えぇ〜〜 何でそうなるんじゃよぉ〜〜!?」



カッカッカ…♪ アハハハハ…♪






大好きな人たちと過ごす誕生日。



それは何ものにも代え難い、とっても素敵なみんなからの贈り物。



大切な人たちに支えられ、ちゃちゃのんは今日も元気いっぱいじゃ♪



そしてみんなにとっての次の一年が、今よりホンのちょっぴり素敵なものでありますように――――





ちゃちゃのん誕生日SS


カンッ!!





737 :ケイ@クリスマスということで、何となくそれっぽい駄話 [saga]:2016/12/24(土) 23:56:41.29 ID:3F/6pDuw0




〜 きよしこの夜 〜



メリークリスマーース!! カンパーーイ!!


ちゃちゃのん「ほうじゃ、ほうじゃ… この前 テレビで見たんじゃが―――」


ちゃちゃのん「ずっと昔のクリスマスにゃぁ、サンタさんじゃのーて 鞭打ちじーさんゆー人が来たんじゃって…」


洋榎「はぁ〜 何でクリスマスにむち打ちじーさんやねん!? トナカイ乗っとって、首でも痛めたんかぁ?」


セーラ「カカッ 何でそのむち打ちやねん!! スパーキングのことやろ!!」ズビシッ


漫「それドラゴンボールやないですかぁ。 スパンキングでしょ〜〜!!」


塞「それってお尻叩きのことだから、ちょっと違う気が―――」



ちゃちゃのん「う〜〜ん… 何かよー知らんけぇ、悪い子をムチで叩いたりして懲らしめるお爺ちゃんみたいじゃよ〜〜」


哩「鞭打ち……」


胡桃「して欲しいの…?」


哩「別に……///」ゴホンッ




胡桃「でもそれって『泣ぐ子はいねがぁ〜〜ッ!!』のナマハゲみたいなもんかしら?」


絹恵「ナマハゲ言えば東北ですし、胡桃さんちの方はエンカウント率高いんやろか〜〜?」


胡桃「ん、ま〜 ナマハゲは秋田の男鹿が有名なんで、宮守の方にはたまに遠征してくる程度だよ…」


ちゃちゃのん「ほぇっ!? ナマハゲさんって遠征してくるん―――!?」


胡桃「うん。 ナマハゲが遠野に来るぞーーって触れ込みで、時々 なまはげ郷神楽がみやもりホールで公演したりする」


塞「あ〜〜 何かそんなのあったね♪ 岩手と秋田の和太鼓コラボ企画みたいなヤツ」


ちゃちゃのん「ん… 何かちゃちゃのんが思っとったナマハゲさんとは、趣が異なるようじゃが…」コラボ…?


胡桃「このご時勢だもん。 ナマハゲだって手広くやらなきゃ、やってけないのよ…」


塞「あはは、そうかも。 あと岩手だったら吉浜のスネカが、ナマハゲに近いモノとして知られてるかしら」


ちゃちゃのん「スネカ…?」


塞「岩手の三陸町あたりに伝わる、来訪神の伝統行事でね―――」


塞「小正月の夜に奇怪な面を被ったスネカが、近隣の家々の怠け者や泣く子を戒めてまわるのよ」



738 :ケイ@クリスマスということで、何となくそれっぽい駄話 [saga]:2016/12/25(日) 00:19:09.66 ID:9YEYRwTG0



セーラ「そういや、いちごはまだサンタとか信じとるクチか〜〜?」カカカッ


ちゃちゃのん「ほぇ!? そんなん当然じゃろう―――?」


一同「「―――――!?」」


セーラ「マジか……?」



ちゃちゃのん「へへっ… 冗談じゃよ、冗談〜〜♪」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんじゃって、流石にサンタさんがお母さんってことくらい知っちょるよ〜〜」エヘヘッ


セーラ「せ、せやな。 自分の場合 そのへん分かりづらいんで、俺もリアクションに困ってもうたで」ヘヘッ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、信用ないんじゃの〜〜」ムーー


洋榎「自分 アホなんやし、しゃーないやん!!」


ちゃちゃのん「んもぅ… ヒロちゃんはホンに失礼じゃの〜〜」


ちゃちゃのん「サンタさんは多忙じゃけぇ、世界中の子どもみんなにプレゼントなんて出来るわけないけぇのぅ―――」


ちゃちゃのん「じゃけぇ、家の人がサンタさんの代わりにプレゼントを配っちょるんじゃろ。 ちゃちゃのん、ちゃんと知っちょるよ〜〜♪」ヘヘン


洋榎「あ〜〜 せやな。 もうそれでええわ―――」





胡桃「今ある赤い服に白いあごヒゲのサンタクロースのイメージって、コカ・コーラの広告が作ったキャラなんだっけ?」


漫「えっ、そうなんですか?」


哩「それって確かコークロア言う、都市伝説か何かの類やなかったか?」


塞「うん。 今あるサンタのイメージ自体はそれ以前からあったと思うんで、正確には違うと思うよ」


塞「ただその赤服サンタのイメージを世界の共通認識として定着させたのは、コカ・コーラの功績かもしれないわね」


ちゃちゃのん「コーラって、飲むと骨が溶けちゃうんじゃろ〜〜」


漫「それこそ子どもの頃よく聞いた都市伝説やないですか〜〜」イヤヤー


セーラ「コーラ飲むと必ずゲップ 出るんやで〜〜」ゲプッ


漫「それは、ま〜〜 確実やろな〜〜〜」



739 :ケイ@クリスマスということで、何となくそれっぽい駄話 [saga]:2016/12/25(日) 00:42:57.75 ID:9YEYRwTG0



塞「クリスマスの話だけど、元々は一年で一番 太陽が出てる時間の短い『冬至のお祭り』だったらしいんだけど―――」


塞「闇の力が強まる冬至には死者や精霊たちが蘇るってことで、彼らに贈り物をして何とか死者の国に帰って貰おうっていう意味合いがあったみたい」


ちゃちゃのん「そん時に鞭打ちじーさんやって来て、悪い子たちを懲らしめてまわったんじゃね♪」


洋榎「そこで、何で鞭打ちじーさんの出番やねん!! やっぱそのセンスがよぅ分からんで!!」


塞「センス云々はちょっと分かんないけど、悪い子を叱ってくれるトコなんかはナマハゲと少し似てるかもね…」


ちゃちゃのん「きっとヒロちゃんはいっぱい鞭で叩かれてしまうのぅ〜〜」カワイソウ…


胡桃「アンタ、マナー悪いもんね…」


洋榎「うっさいわ、ボケ〜〜!!」




塞「ま〜 それが後にキリスト教の聖ニコラウスと結びついて、オランダ語のシンテル・クラースがアメリカでサンタクロースになったんじゃなかったかな」


塞「そうやってアメリカ化したサンタクロースは本来の生者から死者への贈り物ってカタチから―――」


塞「生きてる人間同士の資本主義的な大量消費のプレゼント交換会に姿を変えていったってわけね」



セーラ「ま〜〜 そんな話はええやん。 そろそろ恒例のクリスマスプレゼント争奪 麻雀大会始めんで〜〜!!」ジャラジャラ


漫「ええですね〜〜♪ どうせ私ら『ギブミー チョコレート』にアメリカナイズされきった 現代っ子ですもんね〜〜」


絹恵「ま〜〜た、漫ちゃんは身も蓋もないことを―――」


塞「あはは… ま〜 その通りなんだけどねぇ〜」



740 :ケイ@今年もお疲れ様でした。 来年あたりから、また鹿老渡番外編再開しますね。 [saga]:2016/12/25(日) 01:09:23.30 ID:9YEYRwTG0



セーラ「いちご〜〜 自分、しっかり高いモン買うて来たんやろな〜〜?」


ちゃちゃのん「ふぇっ、そこでなんでちゃちゃのん―――!?」


哩「私らん中では、現役アイドルの佐々野が一番 金持ってそうばい…」


洋榎「麻雀の方は、相変わらずド下手やけどな〜〜」カッカッカ


胡桃「かもねぎ音頭でガバチョノバ♪」


ちゃちゃのん「んもぅ… うっさいんじゃよぉ〜〜」



ちゃちゃのん「それとちゃちゃのんのプレゼントは、等身大サイズのクマさんのぬいぐるみじゃよ〜〜♪」ホシイジャロ?


セーラ「めっちゃハズレやないかい!!」


塞「あ〜〜 あの部屋の端っこにある2m超えのバカでかい箱そうだったんだ…」


漫「ぬいぐるみの中から姉帯さんとか出てこんでしょ〜〜ね…」




ピンポーーン


胡桃「ん、誰かしら―――?」ヨット…


姫子「おすかなりました〜〜 部長さんおんさんね〜〜?」


洋榎「鞭打ち爺さん、来たで来たで〜〜!!」パンパーーン


哩「ぶっ殺しちゃる!!」ガタッ


洋榎「はい、すんませ〜〜ん…」


姫子「――――?」




ちゃちゃのん「姫子ちゃん、メリークリスマ〜〜ス!! きよしこの夜じゃの♪」


きよしこ「きよしこと一緒にメリークリスマ〜〜ス!!」イヤッホーーイ!!


ちゃちゃのん「きよしこって誰じゃ!?」




もいっこカンッ!!



741 :ケイ@今年も宜しくお願いします。 ということで、ボチボチ鹿老渡・小学生編 再開していきます [saga]:2017/01/21(土) 22:51:50.73 ID:jHwXYFMY0



番外「鹿老渡・小学生編」 ** ねこの島 **




ザザザザーーン ミャー ミャー ミャーー


快活な長女さん「それんしてもここん海は、びっくりすっくらい綺麗で透き通っちょるのぅ」


ちゃちゃのん「うん。 ここは内海じゃけぇ、とっても穏やかでゆったりしちょるじゃろ」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、この綺麗で優しい鹿老渡の海が大好きじゃ♪」




儚げな少女「広島、倉橋の最南端にあたる 鹿老渡島―――」


儚げな少女「確かこの島全域が、瀬戸内海 国立公園に指定されてるんですよね?」


ちゃちゃのん「ほぇ… えっと…」キョトン


陽気な妹ちゃん「国立公園…?」




儚げな少女「瀬戸内海の真ん中に浮かぶ倉橋群島は―――」


儚げな少女「白い砂浜と透き通った海、手つかずの自然がそのまま残る奇跡の島―――」


儚げな少女「そんな瀬戸内海の奇跡とも呼ばれる倉橋の中でも、とりわけ安らげる場所がこの鹿老渡だとお聞きしましたわ♪」


ちゃちゃのん「そ、そうなんじゃ……」




ちゃちゃのん「なっ、何かそんなじゃったかもしれんの〜〜///」アセ アセッ


快活な長女さん「ちゃちゃのん、今のは絶対 知らんかったじゃろ〜〜」カカッ


しっかりものの妹ちゃん「ププッ、ちゃちゃのんってば 顔に出過ぎ〜〜♪」


ちゃちゃのん「ううう、うるさいんじゃよぉ!!」


ちゃちゃのん「そない難しいこと、ちゃちゃのん よぅ分からんよぉ……///」



742 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/01/21(土) 23:22:33.42 ID:jHwXYFMY0



陽気な妹ちゃん「の〜 の〜〜 国立公園ってなんじゃ〜〜?」


しっかりものの妹ちゃん「何か自然とかがいっぱいの、すっごいトコじゃろ?」


快活な長女さん「国が保護とか管理ばしちょる、自然公園のコトじゃなかったかの…?」


しっかりものの妹ちゃん「ヌーの群れいっぱいのサバンナとか、スーパーマンが子ども助けたデッカイ滝とか…?」


ちゃちゃのん「ヌーの群れとスーパーマン…?」




快活な長女さん「スーパーマンに出とったあの滝、何てゆーたかのぅ。 な、ナイジェリアの滝 じゃの〜〜て…」


儚げな少女「それはきっとアメリカ・カナダ国境のナイアガラの滝、ですわね」


快活な長女さん「お〜〜 そうじゃ、そうじゃ♪ それって確か、世界三大瀑布の一つなんじゃろ?」


陽気な妹ちゃん「世界、三大幕府じゃと―――!?」




儚げな少女「さて、それではここで問題ですわ―――世界三大瀑布、いちごさんは全部 言えますか?」ウフフッ


ちゃちゃのん「はわわっ、なんじゃろ〜〜 鎌倉幕府じゃろ。 あと、江戸幕府に…」アワワッ


ちゃちゃのん「ありゃ… じゃけぇ世界の幕府ゆーことは、よその国にも幕府ってあったんじゃろか…?」


快活な長女さん「ちゃちゃのん、瀑布っておっきな滝のことじゃよ…」チョイチョイ


ちゃちゃのん「はぅっ!?」ガーーン


しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのん、まさかのコイツと同レベル……」プププッ


陽気な妹ちゃん「コイツゆーなし!!」フンヌッ




儚げな少女「因みに主に日本で言われる世界三大瀑布は、イグアスの滝、ヴィクトリアの滝、ナイアガラの滝ですわね」


儚げな少女「いずれの滝も2国間にまたがっていて、国境の役割を果たしていることが特徴でしょうか」


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 ゆーちゃんは、ホンに物知りさんじゃのぅ…」


儚げな少女「うふふ… 病院では読書をしたり、映画を見るくらいしか 楽しみありませんでしたから…」



743 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/01/22(日) 00:06:11.89 ID:Ie7H3CG60



快活な長女さん「それんしても、しーの中では ナイアガラの滝=スーパーマンなんじゃな…」


しっかりものの妹ちゃん「へへっ… 随分 前に見た映画じゃが、妙にそのシーンが印象に残っとっての〜〜」


陽気な妹ちゃん「ボク、全然 見た覚えないんじゃよ〜〜?」ナンデジャーー?


しっかりものの妹ちゃん「よーはいついき映画始まっと、速攻 爆睡キメちょろ〜〜が!!」


陽気な妹ちゃん「へへへ〜〜 そ〜じゃったかもしれんの〜〜〜」



快活な長女さん「アタシはスーパーマンゆーと、地球を反対周りして時間を巻き戻したシーンが印象深いかの〜〜」


しっかりものの妹ちゃん「あ〜〜 アレは確かに印象的じゃのぅ…」


しっかりものの妹ちゃん「ほじゃけど、アレって いったいどーゆー原理なんじゃろうね…?」


ちゃちゃのん「な… 何かその… セガールと、アインシュタイン… 的な…?」


快活な長女さん「ちゃちゃのん、それ絶対 テキトーゆーちょるじゃろ…?」


ちゃちゃのん「はぅぅっ……///」


しっかりものの妹ちゃん「アンソニー、図星じゃった…」


儚げな少女「グレートですわ…」ボタボタ



ちゃちゃのん「ちょっ… ゆーちゃん、鼻血出ちょるよ〜〜〜」ティッシュ、ティッシュ…


儚げな少女「これはこれは、どうもご親切に…」ウフフ…



744 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/01/22(日) 01:01:10.19 ID:Ie7H3CG60



ちゃちゃのん「ほ、ほんで… ヌーの群れゆーんは…?」


儚げな少女「タンザニア・セレンゲティ国立公園のグレイト・ミグレーションのことかしら―――?」


ちゃちゃのん「ぐれーと・みぐれいしょん…?」


陽気な妹ちゃん「きゃとる・みゅーてぃれーしょん…?」


しっかりものの妹ちゃん「アブダクション!?」


快活な長女さん「イヤ、それ何か別のアレじゃ!? ヌー、別にキャトミュられとらんじゃろ!!」


ちゃちゃのん「そりゃ ヌーじゃのぅて、ムー(MU)じゃのぅ…」


快活な長女さん「コイツら、ムー民じゃけぇ…」


陽気な妹ちゃん「ムーをバカにする、許さないんじゃ…」ガルル…


しっかりものの妹ちゃん「ムーはスーパーサイエンシーな、超科学書じゃ!!」


ちゃちゃのん「ぐれーと・みぐれいしょんは、ど〜なったんじゃ…」




儚げな少女「グレイト・ミグレーションは、年に2回の自然界最大のビッグイベント」


儚げな少女「マラ川の合戦とも呼ばれる、ヌーの大群による大移動のことですわ―――」


快活な長女さん「ヌーの大移動!! こないだのわくわく動物ランドで見たんじゃが、ありゃ〜 ぶち鳥肌もんじゃったのぅ!!」


陽気な妹ちゃん「おぉ〜〜 ありゃぁホンに テンション最初からクライマックス!! 動物たちの厳島合戦ゆー感じじゃったのぉ!!」フンスッ


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 そんなに凄かったんか…?」


快活な長女さん「そりゃぁもぅ… パッとさいでりあな、亜星さんもビックリじゃ!!」


ちゃちゃのん「なんでさっきから、妙に例えが古いんじゃろうね…」


儚げな少女「いちごさん、『 シー!!』 ですわ…」シーー


ちゃちゃのん「う、うん… 何かゴメンのぅ…」




745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 16:44:37.76 ID:7CG5Yw7IO
むーみん谷の住人かよwww
アンソニーとセガールとか懐かしすぎ
746 :ケイ@セガールとアンソニー覚えてる人ってどれ位いるんでしょうね [saga]:2017/02/22(水) 22:58:08.93 ID:hIS8V59C0



儚げな少女「もう少し付け加えますと、ヌーを中心とする草食動物たちが、1000キロにも及ぶミグレーション(移動)の末―――」


儚げな少女「川幅約百メートルのマラ川へと一斉に飛び込み、雨季のセレンゲティを目指す 草食動物たちの大移動のことですわね」


ちゃちゃのん「動物たちのスッゴイ大移動じゃけぇ、ぐれーと・みぐれいしょんゆーわけじゃの…」



儚げな少女「その大地を埋め尽くすヌーの群れの数は、なんと数百万頭とも言われておりますのよ―――」


ちゃちゃのん「ふぇぇ… 数百万頭!?」


陽気な妹ちゃん「おぉ… それって、どんだけじゃ…?」


しっかりものの妹ちゃん「むむ… 数が多すぎてよー分からん……」


ちゃちゃのん「と… とにかくスッゴイ、いっぱいっちゅーことじゃな…」フンフム




儚げな少女「そしてそこには草食動物たちを狙う捕食者、プレデターである肉食動物たちも集まりますの」


陽気な妹ちゃん「まさに血湧き肉躍る、草食系 Vs 肉食系の大合戦っちゅーわけじゃな!!」



儚げな少女「川の中には世界最強の爬虫類ナイルワニ、対岸には百獣の王ライオンに、狩りの名手ハイエナ、世界最速の陸上動物チーター」


儚げな少女「そして上空からはハゲワシやハゲコウが包囲網を敷いて、草食動物たちが川へ飛び込む その時を今か今かと待ち受けているのですわ―――」


陽気な妹ちゃん「ぶち緊張感のある光景じゃ…」ワクワク



ちゃちゃのん「えっと… なんで、川に飛び込むのを待っとるんじゃ―――?」


快活な長女さん「ヌーは泳げんけぇの、溺れて弱ったトコなんかを狙っとるんじゃろ…」


儚げな少女「草食動物とはいえヌーの体重は300キロ前後とライオン以上ですからね。 正面からまともに戦ってはさすがのライオンも分が悪いのでしょうね」


儚げな少女「だから彼らプレデターたちは、身体の小さい子どもや川で溺れて弱っているトコロを狙うために集まって来るのですわ」



747 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/02/22(水) 23:47:43.58 ID:hIS8V59C0



ちゃちゃのん「む〜〜 何かそれって、ズルっこいんじゃ…」


ちゃちゃのん「そんなんヌーたちが、かわいそうじゃよ〜〜」


快活な長女さん「ま〜〜 確かに一方的なデストロイじゃが、弱肉強食が自然界の掟じゃけぇ…」


陽気な妹ちゃん「志々雄さんも、言うとったけぇのぅ」


ちゃちゃのん「悪・即・斬……?」


しっかりものの妹ちゃん「いや、そりゃ違うじゃろ……」ベシッ




儚げな少女「う〜〜ん… 確かに可哀想ですが、やらないと自分や餌を待つ家族が飢え死にするわけで―――」


儚げな少女「百獣の王ライオンにしても、狩りは命懸けですから。 それぞれが今を生き抜くために必死なんですわ」


しっかりものの妹ちゃん「う〜〜ん… 大自然ゆーんは、げに厳しき世界じゃのぅ…」



儚げな少女「ま〜〜 そんな緊張感あるマラ川のほとりでのにらみ合いがありつつ、一頭のヌーの行動によって展開は大きく動きますの」


ちゃちゃのん「それって―――」



儚げな少女「ワニがいるかもしれない。深さも分からない。そんなマラ川に一頭の勇気あるヌーが決死のダイブをすることで―――」


儚げな少女「堰を切ったように他のヌーたちもダイブを始め、前を行くヌーが通ったルートをたどりながら、彼らは一列に川を渡り出すんです」


陽気な妹ちゃん「お〜 それボクもテレビで見たんじゃが、その川渡りがまた凄いんじゃよ〜〜!!」


快活な長女さん「渡っとる途中で溺れるモンおったり、ワニに襲われるモンがおったりと、なかなかにエグいんじゃがのぅ」


ちゃちゃのん「うひぃっっ!!」フルル



748 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/02/23(木) 00:03:14.62 ID:YGPEuzyc0




儚げな少女「そうやって命からがら川を渡りきっても、今度は対岸のライオンやハイエナ、チーターたちが疲れたトコロを狙ってきますからね」


儚げな少女「身体の大きいヌーたちは集団で壁を作ってプレデターたちの攻撃をかわし、雨季のセレンゲティを目指しますの」


ちゃちゃのん「―――なんで、そんなん出来るんじゃろぅね…」


快活な長女さん「ちゃちゃのん―――?」




ちゃちゃのん「死んじゃうかもしれんゆーのに、自分から真っ先に川へ飛び込むなんて―――」


ちゃちゃのん「――――ちゃちゃのん、おっかのぅて… 怖くって… きっと動けなくなっちゃう思うんじゃ…」フルフル


快活な長女さん「あぁ… 最初に川に飛び込んだ、勇気ある一頭のヌー?」




快活な長女さん「ん〜〜 ま〜〜 アタシもそれが出来るかって言われりゃ、ちぃーと自信ないかのぅ…」


陽気な妹ちゃん「そうじゃのぅ、ヌーはぶち偉いヤツなんじゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「そういう話なんじゃろか…?」




儚げな少女「皆がただ震えてそこで立ち尽くしていては、乾きによる確実な飢えが待っていますからね」


儚げな少女「どんなに危険だと分かっていても、例えそこが死地だとしても、ヌーたちは川へ飛び込み 前へ進むしかないのかもしれませんわね」


儚げな少女「そうすることで一頭でも多くの仲間や家族を守り、自分たちの種を後の世まで繋いでいく―――」




儚げな少女「命を繋ぐために命を懸ける、それが自然界に於ける大いなる生命の繋がり『愛』というものではないかしら―――?」




749 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/02/23(木) 00:21:12.12 ID:YGPEuzyc0



陽気な妹ちゃん「あ、愛…? ゆーちゃんの話は、何じゃか壮大で難しいのぅ…」


しっかりものの妹ちゃん「ま〜〜 何かええ話っぽいのだけは、何となく伝わってきたかの〜」


快活な長女さん「ちゃちゃのん、分かった―――?」


ちゃちゃのん「え… あ〜 うん… 愛って尊いんじゃの〜〜」ヘヘヘッ


儚げな少女「そう!! 愛とは、とても尊いものなのです!!」グッ


陽気な妹ちゃん「お〜〜 愛かっけ〜〜!!」グッ




儚げな少女「愛は偉大! 愛とは正義! そして愛とは勝つものなのですわ!!」ググッ


儚げな少女「アイ!カツ! アイ!カツ!」


陽気な妹ちゃん「アイ!カツ! アイ!カツ!」ワッホーーイ!!


儚げな少女「皆さんもご一緒に〜〜!!」アイ!カツ! アイ!カツ!


しっかりものの妹ちゃん「アイ!カツ! アイ!カツ!(て、何で私まで…)」



儚げな少女「さぁ、いちごさんたちもご一緒にどうぞ!!」アイ!カツ! アイ!カツ!


ちゃちゃのん「ほぇっ!? えと……」


陽気な妹ちゃん「アイ!カツ! アイ!カツ!」タノシインジャヨーー


しっかりものの妹ちゃん「アイ!カツ! アイ!カツ!(意外と楽しい…)」


ちゃちゃのん「あ、アイ… カツ… アイ… カツ……///」テレッ


儚げな少女「もっと胸を張って、アイドルスマイルで楽しそうに〜〜!!」アイ!カツ! アイ!カツ!


ちゃちゃのん「アイ!カツ!! アイ!カツぅ〜〜〜!!」


快活な長女さん「ゲシュタルト崩壊しそうじゃ…」



儚げな少女「いちごさん、今のはとってもグレートでしたわぁ♪」


ちゃちゃのん「えへへ〜〜♪」


快活な長女さん「何やっとんじゃ、コイツらは…」アイ!カツ! アイ!カツ!




病気療養のため鹿老渡まで来た、少し儚げな印象のあった、幽霊少女こと ゆーちゃん―――


彼女は凄いお嬢様で、博識で、アタシらの知らんようなこと 色々と知っとった―――


ほんでもって、最近 結構変なヤツじゃゆーことが分かってきた―――


750 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/02/23(木) 00:51:39.64 ID:YGPEuzyc0




快活な長女さん「一頭のヌーの話で思い出したんじゃが―――」


快活な長女さん「南極の皇帝ペンギンにも、何かそんなような話なかったかのぅ?」


儚げな少女「南極の、皇帝ペンギンですか―――?」


ちゃちゃのん「あ〜〜 ペンギンさん!! とっても可愛ええよね〜〜♪」パァァッ


快活な長女さん「お… 何かちゃちゃのんが食いついてきた!?」



ちゃちゃのん「ぺたぺた、よちよち歩く姿も可愛ええ思うし、ふかふかのもふもふじゃ〜〜♪」ペタペタ ヨチヨチ


ちゃちゃのん「あのキュートな姿 見ちょると、抱きまくらみたいにむぎゅ〜〜ってしたくなるんじゃ!! むぎゅ〜〜ってぇ♪」ムギューーー


儚げな少女「バカみたいにむぎゅ〜〜するいちごさん、これまたグレートですわぁ〜〜♪」


儚げな少女「あぁ… 私もむぎゅ〜〜されたい……」ハァハァ


しっかりものの妹ちゃん「おい……」ビシッ





しっかりものの妹ちゃん「ほいじゃが 野生のペンギンって、ちぃーと ヌメヌメ、ヌチョヌチョしちょって 生臭そうじゃの〜〜」


ちゃちゃのん「え"〜〜 ペンギンさんはそんなヌメヌメとか、ヌチョヌチョなんてしちょらんよ〜〜〜」


しっかりものの妹ちゃん「え〜〜 そ〜〜じゃろか〜〜?」


ちゃちゃのん「そうじゃよ〜〜〜!!」ンモーー




快活な長女さん「ちゃちゃのん、今度 可愛ええペンギンさんの抱き枕でも買ったらどうじゃ…?」


ちゃちゃのん「お〜〜 そりゃぁ とってもええ考えじゃのぅ♪」ポンッ


ちゃちゃのん「ペンギンさん抱きながらじゃったら、とってもリラックス出来て、上手に麻雀も打てるかもしれんしの〜〜」ヘヘヘッ


儚げな少女「え〜〜と… それはキャラ被り的にも、やめておいた方が良いかもしれませんわね―――」


儚げな少女「いちごさんの場合、ただでさえ広島弁にアイドル設定と被っちゃってるわけですし…」


ちゃちゃのん「ほぇ… キャラ被り―――?」


儚げな少女「あ〜〜 いえ… こちらのお話ですので、あまりお気になさらず…」ホホホ…


ちゃちゃのん「………? 妙なゆーちゃんじゃのぅ…」



751 :ケイ@駄文 「ちゃちゃのんはめっちゃ強い子」 [sage]:2017/03/22(水) 23:54:08.71 ID:6BA69SA40


ちょっと前の話になりますけど、小林 立先生がご自身のブログにて

「ちゃちゃのんはめっちゃ強い子」なんで、vita版のゲームでは強く調整して下さいって

感じのことをゲーム会社の方にお願いした的なコメントをされてましたね。


確かにvita版の、ちゃちゃのんのデフォルト性能を見てみると、

能力0、精神力2、自摸5、配牌5、運5 (最高値5)、とオカルト能力0にもかかわらず

合計値でベスト8に入るというとんでも性能してますね(実際にこれが反映された数値なのかどうかは不明ですが)


これと同じ合計値のキャラはというと、咲さん、和、透華、美穂子さん、霞さん、池田、

玄さん、宥姉、穏乃、渋谷さんと、かなり強力なメンバーが揃ってますね(因みに洋榎はベスト5みたいです)


ま〜 洋榎と同格と思われるセーラが数値的には42位だったり、淡や竜華、小蒔、怜なんかが

数値的にはだいぶ低いんで、あくまでこれに関してはゲーム内での数値ってトコなんでしょうけど。

それでも原作者さんから、ちゃちゃのんメッチャ強いのお墨付きを貰えたのはやっぱり嬉しいですね(単純)

これはいつか原作にて、ちゃちゃのんが個人戦で活躍する可能性がちょっとはあるのかな? あったら嬉しいな〜〜



とりあえず、このちゃちゃのんがメッチャ強い子っていう設定。

このSSを書き始める前に知ってたら、この話の中でのちゃちゃのんの悩みだとか、進路だとかも

今とはまた違ったものになってたのかもしれないなって少し思いました(この話の中のちゃちゃのん、よわよわですし…)

あと何げに精神力やたら低いの、ちゃちゃのんっぽくてなんか微笑ましいです。

精神力2のキャラなんて順位で見るとちゃちゃのん以外には42位までいませんし。

能力は非常に高いのに精神的に未熟なせいでそれを活かしきれてない。そんなアンバランスさも、ちゃちゃのんの魅力なのかもしれませんね。



あとどうでも良いですけど、同ブログ内での咲のキャラは母親もお婆ちゃんも

全員カレシいない歴=年齢で処女コメント、ちょっと受けました(何じゃ、そりゃって感じで…)

752 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/03/26(日) 23:07:48.81 ID:0XM4gu7X0



儚げな少女「氷壁の水際で飛び込むのを躊躇っている、南極の皇帝ペンギンたち―――」


儚げな少女「一羽が飛び込めば海中に獰猛なアザラシがいるかどうか分かるのですが、誰だってその一羽にはなりたくありませんもの」


儚げな少女「ですから、ペンギンたちは氷の上で押し合い、へし合い―――」


儚げな少女「あ… へし合うというのは、HBの鉛筆をベキっとへし折るの『へし(圧し)』のことでして、つまりは圧力を加えて押すという―――」ペラペラ


儚げな少女「因みに根掘り葉掘り聞くの『葉掘り』とは、根を掘るの『根掘り』の部分に引っ掛けた語呂合わせから生まれた言葉だそうでして―――」ベラベラ


儚げな少女「しつこく、徹底的に、葉っぱの1枚1枚まで掘り返すかの如く、その詳細を細心に聞き回るという意味合いが―――」ベラベラ


陽気な妹ちゃん「う"るせぇ〜〜〜!!」ズビシィッ


儚げな少女「はうぁっ!?」


ちゃちゃのん「ふぇぇっ!?」ビクゥッ


快活な長女さん「ちょっ!? おまっ!!」エエッ!!


しっかりものの妹ちゃん「アホッ!! ゆーちゃん、虚弱なんじゃぞ!!」ベシッ


儚げな少女「あ… どうか、お気になさらず♪ それにしても、今のはなかなかに お見事なツッコミでしたわね―――」ゲッフ ゲッフッ


陽気な妹ちゃん「ゆーちゃん、さっきから説明 長いけぇ!!」ブーー


快活な長女さん「じゃかぁしゃッ!!」ゴンッ


陽気な妹ちゃん「ギャンッ!?」




陽気な妹ちゃん「う〜〜 ゆーちゃん、ゴメンの〜〜〜」イテテ…


儚げな少女「いえいえ、私 本当に全然平気ですから♪ ていうか、むしろご褒美ありがとうでございますわ―――///」


しっかりものの妹ちゃん「今、何かゆーたかの……?」


儚げな少女「いいえ、何も―――」ウフフッ




753 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/03/27(月) 02:01:30.93 ID:W0dcYc7F0



儚げな少女「ともかく氷壁のペンギンたちは、ツイてない最初の誰かが海へ落ちるのを待ち続ける―――確か、そんなお話でしたわね」


快活な長女さん「そうじゃ、そうじゃ。 確か そんな感じの話じゃったわ」


しっかりものの妹ちゃん「南極の皇帝ペンギン、なかなかに鬼畜じゃ。 伊達にエンペラー 名乗っちょらんのぅ…」


ちゃちゃのん「あぅあ〜〜 ペンギンさん、酷いんじゃ……」ウルウル


快活な長女さん「さっきの勇気ある一頭のヌーとは、エラい違いじゃの…」


陽気な妹ちゃん「じゃけぇ、それってまさに命懸けの おしくらまんじゅうじゃのぅ」


儚げな少女「ふふ、確かにその通りですわね」




快活な長女さん「おしくらまんじゅう、押されて泣くな〜〜♪」


陽気な妹ちゃん「あんまり押すとあんこが出るぞ〜〜♪」


しっかりものの妹ちゃん「あんこが出たら、つまんでなめろ〜〜♪」


ちゃちゃのん「あ… あんこ……?」




快活な長女さん「おしくらまんじゅうの歌じゃよ、ちゃちゃのん知らん―――?」


ちゃちゃのん「う、うん……」コクリッ


しっかりものの妹ちゃん「鹿老渡の方じゃ、友達としたりせ〜〜へんかった…?」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、友達おらんけぇ……」グスン


快活な長女さん(あ… これ地雷じゃ……)


陽気な妹ちゃん「あはは♪ ちゃちゃのん、どんま〜〜い!!」バシバシ


ちゃちゃのん「いたっ… よーちゃん、それ痛ぃけぇ……」




儚げな少女「いちごさん♪ のちほど私と二人で、親愛のおしくらまんじゅうしましょうね♪」ウフフッ


ちゃちゃのん「えぇ!? ホンにええんかぁ〜♪」ウレシーー


儚げな少女「ももも… モチのロンですわ〜〜!!」ジュルリ


快活な長女さん「モチロン、そん時ゃ アタシらも一緒にのぅ!!」ズイッ


儚げな少女「ちぃっ… ですわ―――」ガッデム!!




754 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/04/26(水) 14:11:58.86 ID:x4p08dHv0



ザザザザーーン ミャー ミャー ミャーー


ちゃちゃのん「それんしても、さっきのペンギンさんの話―――」トコトコ


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、なんか地味にショックじゃったわ…」ムーー


快活な長女さん「何じゃ… それ、まだ気にしとったん―――?」スタスタ


陽気な妹ちゃん「あはは♪ ちゃちゃのん、ドンマイ!!」バンバン


ちゃちゃのん「あたた… じゃけぇ、よーちゃん それ痛ぃよぉ……」


陽気な妹ちゃん「ごめ〜〜〜ん!!」




儚げな少女「ま〜〜 確かに夢のないお話だったかもしれませんね…」


儚げな少女「ただ、それが本当にペンギンたちの習性として正しいものなのかどうか、本当のトコロは分かりませんし―――」


儚げな少女「私はこのお話自体がペンギンを比喩とした、人間社会の風刺の一つなのかなって―――」


ちゃちゃのん「人間社会の風刺―――?」




儚げな少女「誰だって酷い目には、あいたくありませんもの―――」


儚げな少女「自分が助かるなら、誰か他人を犠牲にしても構わない。 そう考えるのが人というものなのかもしれませんでしょう?」


ちゃちゃのん「そ、そんなもんじゃろか―――?」



755 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/04/26(水) 14:26:22.50 ID:x4p08dHv0



儚げな少女「はてさて… それではいちごさんの本質は―――」


儚げな少女「勇敢なヌーと、他者の犠牲を待つペンギン、どちらなのでしょうね―――?」ウフフッ


ちゃちゃのん「ほぇぇ… ちゃちゃのんけ……?」


ちゃちゃのん「えと、その… ちゃちゃのんは、どうなんじゃろ……」


ちゃちゃのん「さっきの勇気あるヌーさんみたく… ちゃちゃのん、先頭に立って飛び込めるじゃろか……」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん… は……」


快活な長女さん「…………?」




グゥゥ〜〜〜


陽気な妹ちゃん「おろろっ… ボクのお腹センサーが、けたたましく鳴り出したんじゃ…」グゴゴゴゴ…


陽気な妹ちゃん「それ―――ボクじゃったら、真っ先に飛び込みたいかのぅ!!」


陽気な妹ちゃん「じゃって、早く飛び込みゃ ほんだけお魚 食べ放題、踊り食いパラダイスゆーことじゃろぉ〜〜♪」ニシシッ


しっかりものの妹ちゃん「ホンに、食い意地の張ったやっちゃのぅ〜〜」


儚げな少女「うふふ… それはとてもよーさんらしい、素敵な答えですわね♪」



快活な長女さん「カカッ!! 誰も空腹にゃぁ勝てんゆーこっちゃな。 のぅ、ちゃちゃのん―――」


ちゃちゃのん「ほぇ…? そ、そうじゃね、えへへ……」



756 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/05/25(木) 22:56:42.20 ID:Dnu15fzo0



陽気な妹ちゃん「あぁ〜〜 橋じゃ!! あっちに橋が見えるんじゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「おぉっ、ホンマじゃ!!」


快活な長女さん「そら、あるじゃろ。 今日はそれを見に来たんじゃけぇ」


儚げな少女「あれが倉橋と鹿老渡を繋ぐ、鹿老渡 最北端の堀切橋ですわね…」




陽気な妹ちゃん「いよっしゃ!! あそこまで駆けっこじゃ〜〜!!」ダッシュ!!


しっかりものの妹ちゃん「ちょっ… 今のは、フライングじゃろ〜〜!!」ビー ダッシュ!!


儚げな少女「あらあら… お二人は、今日もお元気ですわね」フフッ


快活な長女さん「こりゃ、自分らちぃーと待ち―――」


ちゃちゃのん「あわわっ… ちょっ、待っ―――て…」ガッ コケッ

ズベチャッ


快活な長女さん「ちゃちゃのん!?」


儚げな少女「あらら…」




ちゃちゃのん「…………」


快活な長女さん「ちゃちゃのん… 今、モロに顔面からイカんかった…?」ダイジョブ?


ちゃちゃのん「ふぇぇ… こんなん、ぜんぜん考慮のうちじゃもん……」ウルウル…


快活な長女さん「そか… 考慮しとったら、次からはもちぃーと気ぃつけよか……」ポフポフ


ちゃちゃのん「あぅ… 頑張る……///」ツーー


儚げな少女「あら、いちごさん… 鼻血が出てますわよ。 はい、ティッシュ♪」ズムッ


ちゃちゃのん「ふぎゅぅ… うぅ…… ゆ〜ちゃん、ど〜もありがとなんじゃ……///」ハズカシ…




快活な長女さん「ほんなら… アイツらんトコにゃぁ、アタシが先に行っとくけぇ―――」


快活な長女さん「ちゃちゃのんとゆーは、後からゆっくり来るとええじゃろ―――」


儚げな少女「ええ、分かりましたわ。 はい、いちごさん♪」ズムッ


ちゃちゃのん「ふきゅっ……///」



757 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/05/25(木) 23:08:05.10 ID:Dnu15fzo0



【堀切橋】


ダカダカ ダカダカッ

陽気な妹ちゃん「いよっしゃ、到着ぅ!! ボクが一等賞じゃ〜〜!!」ピョンコ ピョンコ


しっかりものの妹ちゃん「くぅっ、結局 追いつけんかったんじゃ…」ゼハー ゼハーー


快活な長女さん「くぉらぁ〜〜!! 自分ら急にかけ出すな、ゆーちょろうが!!」ハッ ハッ


陽気な妹ちゃん「へへ〜〜ん… そりゃぁ目的ん場所 見えたら、一番乗りしたくなるじゃろ〜〜♪」


しっかりものの妹ちゃん「こんアホは、体力だけは人一倍じゃけぇの…」


陽気な妹ちゃん「およ…? ちゃちゃのんとゆーねぇは…?」


快活な長女さん「ゆーは身体弱いけぇ、走れんじゃろ。 ちゃちゃのんは、後からゆーと一緒に来るはずじゃ…」


しっかりものの妹ちゃん「あ〜〜 そりゃ悪いことしたかのぅ…」


快活な長女さん「ん、ま〜〜 二人もすぐに追いついて来るじゃろ」



758 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/05/26(金) 00:35:57.23 ID:XAfJE0zQ0



ザザザザーーーン


陽気な妹ちゃん「ん〜〜〜 それんしてもこの橋、島と島を結んどるゆーわりにゃぁ あんま大っきくないんじゃな」


しっかりものの妹ちゃん「この堀切橋が北の倉橋と、鹿老渡を結んどるんじゃろ?」


しっかりものの妹ちゃん「橋の長さは… 30メートル、書かれとるの…」


快活な長女さん「確かに南にある鹿島ん方の大橋と比べっと、ちぃーとばかし地味かもしれんのぅ」


快活な長女さん「あっちはこっちの10倍以上の、340メートルゆーちょったし―――」




プオォーーーーン ボッ ボボボボッ ウォーーーイ!!


陽気な妹ちゃん「あっ、ジッチャンじゃ!!」ウォーーイ!!


しっかりものの妹ちゃん「ホンマじゃ!! 漁船から手ぇ振っとるんじゃ!!」オォーーイ!!


快活な長女さん「今から、ちょうど帰港するトコじゃろか―――?」



儚げな少女「この堀切橋は船舶を通すため、人工的に開かれた海峡なのかもしれませんわね…」


ちゃちゃのん「ようやっと追いついたんじゃ♪」


快活な長女さん「おっ、二人とも来たみたいじゃな」


儚げな少女「お待たせしてしまって申し訳ありません」


陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのん、その鼻栓なんじゃ?」


ちゃちゃのん「あ〜〜 うん… ちょっとの……///」ヘヘッ


759 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/05/26(金) 00:46:50.94 ID:XAfJE0zQ0



【堀切橋 近くのお好み焼き屋】


ジュー ジューー

陽気な妹ちゃん「お好み焼き、うっま〜〜!!」


陽気な妹ちゃん「は〜〜 生き返るんじゃ〜〜〜!!」フハーー


しっかりものの妹ちゃん「ホンに、いちいち大げさなヤツじゃの〜〜」


陽気な妹ちゃん「ソウルスティーール!!」シュバッ


しっかりものの妹ちゃん「ちょっ、それアタシが育てとったヤツ―――」


快活な長女さん「それんしても、ホンにここのお好み焼きは美味いのぅ…」ハフハフ


儚げな少女「鹿老渡の綺麗な海を眺めながら食べるお好み焼き、最高ですわ〜〜」ホクホク


ちゃちゃのん「よーちゃんもお腹すいとったみたいじゃし、丁度良かったのぅ♪」




陽気な妹ちゃん「オバちゃ〜〜ん!! このロシアンルーレットたこ焼きゆーの、5人分ええじゃろか!!」


ちゃちゃのん「ちょっ… そんなん、ヤメた方がええよ〜〜」アワワッ


陽気な妹ちゃん「ちょっとした運試しじゃ。 アタリは一つじゃけぇ、全然 平気じゃよ〜〜」


しっかりものの妹ちゃん「平気て、誰かが確実にアタリ引くんじゃぞ…」


陽気な妹ちゃん「当たらなければ、どうという事はないんじゃよぉ!!」フフン


しっかりものの妹ちゃん「殴りてぇ…」


760 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/05/26(金) 00:54:32.06 ID:XAfJE0zQ0



オバちゃん「あいよ〜〜 ロシアンルーレットたこ焼き お待ち〜〜♪」ゴトッ


陽気な妹ちゃん「キタキタキタ〜〜 テンションアゲアゲじゃ〜〜〜!!」


儚げな少女「これはDOKI DOKIですわね…」


ちゃちゃのん「うぅ… イヤじゃな〜〜〜」オソル オソル



陽気な妹ちゃん「いっただっきま〜〜〜す!!」ヒョイ パクッ


陽気な妹ちゃん「――――!?」ブッホーーーーッ


陽気な妹ちゃん「○×△□〜〜〜////」ゴッホ ゴッホ…


儚げな少女「あらあら… 言いだしっぺが真っ先にアタリを引いてしまいましたわね」ウフフッ


快活な長女さん「いよっしゃ!!」グッ


しっかりものの妹ちゃん「へっへ〜〜ん、ざまをみろじゃ!!」ガッツポッ


陽気な妹ちゃん「み、水ぅ〜〜〜〜」プルプル…


ちゃちゃのん「酷い……」





ちゃちゃのん「じゃけぇ、これでもう安心じゃ―――」パクッ


ちゃちゃのん「――――!?」ブーーーーッ


ちゃちゃのん「○×△□〜〜〜////」ゴッホ ゴッホ…


快活な長女さん「うぇっ!! ちゃちゃのん!?」ナンジャ!?


しっかりものの妹ちゃん「これはまさか、見えざる第2の弾丸―――!?」


儚げな少女「いえ、もしかすると… 先ほどのよーさんの奇行自体が、私たちの油断を誘うための巧妙なお芝居だったのでは…?」


陽気な妹ちゃん「〜〜〜じ、実は… そうだったん… じゃ……」ウェッホ… ウェッホ… ミ、ミズ…


しっかりものの妹ちゃん「イヤイヤイヤイヤ!! 自分 メッチャボロ泣きやないかぁ!!」


オバちゃん「お嬢ちゃんたち可愛ええけぇ、オバちゃんからのアタリのサービスじゃ―――♪」カッカッカ


快活な長女さん「ちょっ… 何をシレっとゆーとんじゃ―――」




761 :ケイ@雑談 [sage]:2017/05/26(金) 01:08:22.26 ID:XAfJE0zQ0


第174局 『好敵』にて、カラーページでちゃちゃのん再登場しましたね。

おまけに名前のない怪物扱いだった、鹿老渡高校 先鋒の津秋優奈さんも初登場。

クールな話しぶりからして、ちゃちゃのんよりしっかりしてそうな子でしたね。

でもって二人とも個人戦には出られるっぽいですし、個人戦が今からとても楽しみです。


ただ、ま〜 やっぱりちゃちゃのんの声は松来未祐さんで再生されてしまうんで、

どうしても、嬉しいと同時にちょっぴり切ない気持ちにもなってしまいますね。



そんなわけで、新キャラの津秋優奈さんが登場しましたけど、

とりあえずこの話はこれまで通り、オリジナルの鹿老渡メンバーで続けていきたいと思ってます。


762 :ケイ@雑談 [sage saga]:2017/06/25(日) 23:55:54.01 ID:SYaVs9Ld0

再びの余談ですが、第174局 『好敵』の回でちゃちゃのんと津秋さんが歩いていた場所。

とても綺麗で印象的な赤いアーチに大規模ループ構造の大橋。 前方に音戸大橋、扉絵 後方に第二音戸大橋が見えることからも、

広島県呉市の本土と瀬戸内海の倉橋島を結ぶ、山肌のツツジでも有名な『音戸の瀬戸』と呼ばれる海峡のあたりみたいですね。

因みに「第二音戸大橋」は 2013年3月開通ということで、かなり最近出来たばかりの新しい橋になります。


「音戸の瀬戸」は幅の狭い海峡ですけど全国的に見ても潮流が早く、潮の干満で周期的に潮の方向が変わる海の難所として知られる一方、

かつては干潮時に歩いて渡ることが出来たとも言われていて、清盛のにらみ潮伝説、平家の落人がここを渡った伝説なんかもあるそうです。

そんなこんなで、隠れて渡るということから『隠渡』という地名が付けられ、それが今の音戸という地名の由来になったという説もあるようですね。

この手の特殊潮流と神話や英雄譚、伝承なんかを組み合わせた伝説とか物語が自分は昔から大好物みたいで、

松来さんが主人公である桂ちゃんを演じられたアカイイトの続編、アオイシロにもそんな話があったな〜と…ふと、思い出しました。



何が言いたかったのかというと、第174局で「音戸の瀬戸」にいたちゃちゃのんたちは何をしていたのかな〜と…

そもそも咲世界における鹿老渡高校って、いったい何処にあるんでしょうね…?

自分は勝手に倉橋島の南に位置する鹿老渡にあるものと思ってましたけど、よく言われるように小学校もない鹿老渡に高校があるのかなって問題。

今回ちゃちゃのんたちがいた「音戸の瀬戸」は呉市とも遠くない場所ですし、もしかしたらあの辺に鹿老渡高校があるって可能性も無きにしも非ず…?

ま〜 インハイ帰りに寄り道したとか、近くに用事があったとか、実は鹿老渡へは通いで自宅があの辺りにあるとかかもしれませんが…

いつかスピンオフや番外編、立先生のブログなんかでそのへんの事情が分かる日が来るんでしょうか?

あまり期待せずに、気長に待つことにしましょう。


それにしても、たまゆらなんかでも感じたことですが、やっぱり瀬戸内海の景色はとても素晴らしいものですね♪








763 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/07/24(月) 23:52:25.08 ID:P6RtQRGV0



ちゃちゃのん「うぅ… まだ喉ん奥からカッカしとるんじゃ…」ケホ ケホッ


儚げな少女「いちごさん。 私のお水、もう一杯 如何ですか?」


ちゃちゃのん「ううん、もぅ平気じゃけぇ。 ゆーちゃん、どうもありがとの…」


儚げな少女「どういたしまして、ですわ♪」


ちゃちゃのん「―――えと、お好み焼きのお金なんじゃが… 後で、ちゃんと返すけぇ……///」モジモジ


儚げな少女「あら… あれは私のおごりですから、どうかお気になさらずに―――」


ちゃちゃのん「ふぇ… そ、そ〜ゆ〜わけにゃぁ、いかんよぉ。 ちゃちゃのん、ちゃんと返すけぇ!!」


儚げな少女「ふふっ、そうですわね。 いちごさんがそう仰られるのでしたら、お待ちしておりますわ」


快活な長女さん「そういや、あのオバちゃん。 ツケでもええゆーてくれとったのぅ」


ちゃちゃのん「こんな小っさな島じゃけぇ、顔見知りしかおらんし…」



陽気な妹ちゃん「にしても財布忘れるなんて、ちゃちゃのんはうっかりモンじゃの〜〜♪」シシシッ


ちゃちゃのん「むぅ… ちゃちゃのん、用意周到じゃもん……」


快活な長女さん「ちゃちゃのん、それよぅゆーけぇ イマイチ説得力ないの〜」カッカッカ


しっかりものの妹ちゃん「残念ながら、ないの〜〜」ヘヘッ


ちゃちゃのん「じゃって… その……」ゴニョゴニョ…


快活な長女さん「ん……?」


ちゃちゃのん「う、ううん… 何でもないんじゃ!!」


快活な長女さん「あ、何じゃ……?」



ちゃちゃのん(と、友達と買い食いなんて… ちゃちゃのん、これまでなかったけぇ……)


ちゃちゃのん(そんなん、考慮出来んじゃろ……///)



764 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/08/23(水) 18:21:42.46 ID:gT9XzZQW0



快活な長女さん「ほんで、こっからどうするんじゃ――?」


しっかりものの妹ちゃん「ほうじゃの。 せっかく近くまで来たんじゃけ、こんまま倉橋にでも行って―――」


陽気な妹ちゃん「ほいほいほ〜〜〜い!! 虫取りがええ思うんじゃ!!」シュバッ


快活な長女さん「確かに倉橋じゃったら、色々と遊ぶとこありそうじゃな―――」


儚げな少女「バスを使われるのでしたら万葉集で有名な桂が浜のビーチや温泉、長門の造船歴史館―――」


儚げな少女「島の反対になってしまいますけど、音戸の瀬戸にかかる音戸大橋なども興味ありますわね」


しっかりものの妹ちゃん「長門の造船歴史館ゆーと… もしかして、長門ゆかりの聖地なん?」


快活な長女さん「長門って、あの戦艦 長門!?」マジッ!?


ちゃちゃのん「おぉっ… 二人とも、凄い食いつきじゃ…」


儚げな少女「あらあら…」ウフフ


陽気な妹ちゃん「虫取り〜〜!!」






快活な長女さん「長門と陸奥は、日本の誇り〜〜♪」


しっかりものの妹ちゃん「栄光の40cm砲搭載・大艦巨砲主義ばんばんざいじゃ!!」フォーーッ


陽気な妹ちゃん「こげんちんちくりんなくせして、何が大艦巨砲主義じゃ―――」ツンツン グリグリ


しっかりものの妹ちゃん「てぇ〜〜〜ッ!!」ドスゥッ


ちゃちゃのん「うひゃっ!?」


陽気な妹ちゃん「ふぐぅっ… い、今のは、なかなか効いたんじゃ…」ヨロッ


しっかりものの妹ちゃん「世界のビッグセブンは、伊達じゃないんじゃ!!」




儚げな少女「たいへん盛り上がっているところ、申し訳ないのですが… 昔は倉橋のことを、長門島と呼んだそうでして―――」


儚げな少女「長門の造船歴史館もおそらくそこから付けられたもので、お二人の思う戦艦 長門とはまた別かと…」


しっかりものの妹ちゃん「ありゃ… そいつはちと残念じゃの……」


儚げな少女「長門型戦艦・1番艦は山口県の西側、旧長門国が由来と聞いたことがありますし…」


儚げな少女「とは言っても、倉橋は昔から造船で有名な島でしたから」


儚げな少女「実物大の遣唐使船の模型とか、とても見ごたえあるそうですよ」



765 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 ひとまず広島2連覇おめでとう!! [saga]:2017/09/22(金) 18:46:16.33 ID:HfTbf0/H0


陽気な妹ちゃん「絶対、虫取りのが ええんじゃよ〜〜」ブーブー


しっかりものの妹ちゃん「そない虫取り推して、自分は子どもか!!」


陽気な妹ちゃん「しーじゃって、まだまだ子どもじゃろぉ!! てか、むしろ赤さんの域じゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「誰が赤さんじゃ!!」ガルル


快活な長女さん「ちゅーか、まんま子どもの喧嘩じゃの」カッカッカ


儚げな少女「とても微笑ましいですわ…」ウフフ



ちゃちゃのん「…………」モジモジ


快活な長女さん「――――ちゃちゃのんは、どうしたいんじゃ?」


ちゃちゃのん「えと、その… ちゃちゃのん、バスに乗るお金 持っちょらんけぇ…」


ちゃちゃのん「どちらかと言えば、虫取りがええかのぅ…」ヘヘヘッ


陽気な妹ちゃん「へへ〜〜ん♪ ちゃちゃのんも虫取り派じゃ〜〜!!」


しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのんは、バス代 気にしとるだけじゃろ…」


しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのん。 バス代くらいアタシらで払うけぇ、気にせんでええんじゃよ―――」


ちゃちゃのん「あ… ちゃちゃのん、虫さん好きじゃけぇ―――」パタパタ


しっかりものの妹ちゃん「へ〜〜 何か ちと意外じゃの〜〜」


ちゃちゃのん「そ、そうじゃろか……」ヘヘッ


儚げな少女「そういえば、いちごさんは倉橋の学校に通ってらっしゃるんですよね?」


ちゃちゃのん「う、うん…」ドキッ


しっかりものの妹ちゃん「ん? 何じゃ、急に…?」


儚げな少女「あ、いえ… ただ急に思い出しまして…」



快活な長女さん「ん… そうじゃの……」


快活な長女さん「今から倉橋じゃと帰り遅ぅなりそうじゃし、とりあえず虫取りでええ思うんじゃが どうじゃろ?」


儚げな少女「そうですわね、私もそれで構いませんわ♪」ニコリ


陽気な妹ちゃん「おっしゃ〜〜!!」


しっかりものの妹ちゃん「ちぇ〜〜」ブスゥ


ちゃちゃのん「しーちゃん、ごめんのぅ…」


しっかりものの妹ちゃん「あ〜〜 ええよ、ええよ。 よーの案に乗っかるんが、気に食わんかっただけじゃし…」ポリポリ

766 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/10/21(土) 00:59:47.77 ID:u0WVMfAy0


ミーーン ミーーーン ジーーワ ジーーーワ…


快活な長女さん「―――ほんで、虫取りゆーても いったい何を捕まえるんじゃ? あのせせろーしぃセミでも採るんか?」


しっかりものの妹ちゃん「夏休みの虫取りゆーたら、当然 カブトやクワじゃろ!!」


快活な長女さん「それじゃったら、今からバナナトラップでも仕掛けて夜にでも採った方がええかもしれんのぉ」


ちゃちゃのん「バナナトラップ…?」


ちゃちゃのん「カブトムシがバナナの皮で滑って転ぶかのぅ…?」


陽気な妹ちゃん「なんでじゃぁ!!」スパーーン!!


ちゃちゃのん「あいた〜〜!!」



快活な長女さん「カブトやクワは、甘い樹液なんかによぅ集まるじゃろ…」


ちゃちゃのん「う、うん…」イタタ…


快活な長女さん「その習性を利用して、カブトやクワが集まるようなバナナを使った簡単なトラップを仕掛けるんじゃよ」


ちゃちゃのん「バナナを使ったトラップ…?」


快活な長女さん「ぶつ切りにしたバナナに砂糖や焼酎を混ぜて、それをカブトやクワが居そうな場所に吊るしておくんじゃ」


快活な長女さん「したら後はその日の夜か、次の日の朝にでも見に行けばオッケー。 簡単じゃろ…」


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 そうなんじゃ…」


陽気な妹ちゃん「大漁の時なんかじゃとカブトやクワが、うじゃ〜〜とクヌギの木なんかにひっついとるんじゃよ!!」


ちゃちゃのん「ひぇぇっ… それは、ちと怖いかもしれんのぅ……」



767 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/10/21(土) 01:11:23.57 ID:u0WVMfAy0


快活な長女さん「ちゃちゃのんは、どんな虫が好きなんじゃ?」


ちゃちゃのん「えっと… ちょうちょさんとか、綺麗で可愛ええ思うんじゃ…♪」


しっかりものの妹ちゃん「チョウチョゆーたら春頃じゃろ?」


ちゃちゃのん「ほぇ… そういえばそうじゃのぅ。 こん季節でも、時々 見かける思ったんじゃが…?」


陽気な妹ちゃん「チョウチョって、完全変態なんじゃろ!!」


快活な長女さん「ほうじゃが、その言い方はパピヨンっぽいからヤメ〜〜や…」


ちゃちゃのん「パピヨンゆーたら、ちょうちょさんのことじゃろ――?」


しっかりものの妹ちゃん「いや、ま〜〜 想像するイメージゆーか、ニュアンスの問題じゃ…」


陽気な妹ちゃん「蝶、サイコーー!!」


快活な長女さん「……………」




儚げな少女「種類にもよりますけど、多化性のチョウチョは一年の間に数回の世代交代を繰り返しますから―――」


儚げな少女「春、夏、秋、冬と一年の間に何度も羽化する発生時期というものがあるそうですわ」


ちゃちゃのん「じゃけぇ、ちょうちょさんは 色んな季節におるんじゃのぅ」フンフム


儚げな少女「花札の『牡丹に蝶』。 あれは旧暦の6月の札ですから、今で言えば8月のチョウチョということになりますわね」


快活な長女さん「お〜〜 そういや、そうじゃの!!」


しっかりものの妹ちゃん「確かに牡丹に蝶は旧暦の6月じゃ…」


ちゃちゃのん「牡丹に蝶―――?」


陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのん、かぶしたことないん?」


ちゃちゃのん「かぶって―――?」


快活な長女さん「かぶゆーたら、おいちょかぶじゃろ…」


快活な長女さん「こいこいなんかのめくり系なら植物や月の知識はいらんが、かぶにゃぁ必要になってくるんじゃよ」


ちゃちゃのん「ちーちゃんたち、随分と詳しいんじゃのぅ?」


しっかりものの妹ちゃん「ん〜〜 まぁ…」


陽気な妹ちゃん「とーちゃ達のシノギ見とったら、自然とのぅ!!」ヘヘッ


ちゃちゃのん「シノギ―――?」


ちゃちゃのん(ちーちゃん達のお父さん、任○堂の社員さんか何かなんじゃろか―――?)



768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 12:35:36.83 ID:rLOHaTsq0
実写版京太郎……だと………!?
769 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/11/20(月) 13:32:54.55 ID:msik71si0



【ミッション―――開始!!】


陽気な妹ちゃん「カミキリムシを捕まえるんじゃ!!」デデーーン!!


ちゃちゃのん「カミキリムシ………?」


しっかりものの妹ちゃん「はぁ……?」


快活な長女さん「何で、カミキリムシなんじゃ?」


陽気な妹ちゃん「カミキリムシを捕まえると、お金が貰えるんじゃよ♪」フッフーーン


しっかりものの妹ちゃん「本気(マジ)で…?」


儚げな少女「そういえば、以前 そのような話をどこかで聞いたことがあるような…」


しっかりものの妹ちゃん「ふぁ!? いつもん、よーのデマやないじゃと……」


儚げな少女「カミキリムシはミカンを始め、草花や樹木などほぼ全ての植物を駄目にしてしまいますから―――」


儚げな少女「四国や和歌山などの地域によっては指定害虫として、農協の方で買い取ってくれるとかなんとか―――」


しっかりものの妹ちゃん「それって、一匹いくら位になるんじゃ?」


儚げな少女「さぁ、そこまでは… 一匹、5円―――くらいでしょうか?」


快活な長女さん「うはぁ〜〜 メッチャ塵も積もればじゃなぁ…」




陽気な妹ちゃん「これぞ『カミキリムシを捕まえて、楽して億万長者』大作戦じゃ!!」ヒャッハーー


快活な長女さん「億万長者て、自分は一帯のカミキリムシを根切りんすっつもりか…」


快活な長女さん「あと、ちっともラクじゃね〜〜し!!」


しっかりものの妹ちゃん「一人でやっちょれや、ボゲッ!!」ケッ


陽気な妹ちゃん「何でじゃ〜〜〜!!」カッハーー


ちゃちゃのん「あはは……」ホッ…



【ミッション―――失敗、残念!!】



770 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2017/11/20(月) 13:44:58.22 ID:msik71si0



陽気な妹ちゃん「おっ… でっかいクモじゃ―――」


ちゃちゃのん「ひぇっ!?」ズザ゙ッ


陽気な妹ちゃん「綿菓子みたいで、ぶち美味しそうじゃ〜〜」ジュルリ…


ちゃちゃのん「そ、そっちの雲じゃったんか……」ホッ





陽気な妹ちゃん「ありゃぁ!? 青き伝説甲虫・ヘラクレスリッキーブルー!!(つよさ200)」ビシィッ


ちゃちゃのん「ふぇぇっ!?」


しっかりものの妹ちゃん「ムシキングか!! ちゅーか、そんなん日本におるわけないじゃろ!!」


ヘラクレスオオカブト「……………」


しっかりものの妹ちゃん「―――て、ホントにいた〜〜〜!?」ギャァァァッ!!


快活な長女さん「コイツは… ヘラクレスん中でも、超激レア級のブルーヘラクレス―――」ゴクリッ


儚げな少女「しかも、滋賀県 高島市の男性が作り出したという伝説のギネス個体―――181mm級の超大物ですわ…」


しっかりものの妹ちゃん「これ… 捕まえたらいくらで売れるんじゃろ?」ジリジリ


快活な長女さん「そりゃぁ もぅ、凄んごいじゃろ……」ジリジリ


陽気な妹ちゃん「ぶえっくしゅ!!」ブフォッ


ヘラクレスオオカブト「!?」ブーーーン


ちゃちゃのん「うひゃっ!!」シャガミコミッ


しっかりものの妹ちゃん「うぎゃ〜〜 逃げたァァッ!!」ダダッ


快活な長女さん「逃がすなァ!! 絶対、生け捕りじゃぁ〜〜〜!!」ダカダカダカッ


ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 凄い迫力じゃ…」


儚げな少女「皆さんから、野生の目覚めを感じますわね……」



771 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2017/12/14(木) 22:58:09.04 ID:MqHIbXSd0


ちゃちゃのん、誕生日おめでと〜〜♪

ということで、去年は咲 実写化の余波で京太郎(実写)な、おバカSS 書きましたけど

今年も懲りずに鹿老渡編とは別な、ちゃちゃのんの誕生日SS 書いてみようと思います。



今年はちゃちゃのんと津秋 優奈さんが、咲 本編にてカラーで登場しましたし

ちゃちゃのんと優奈さんを主人公にして、去年よりは少し真面目な感じで書いていくつもりです。

ただ、こちらの大学編と完全に別時空な内容になっちゃってますので、スレ分けました(こっちは優奈さんいませんし)

長さ的にはこちらの大学編の1章分くらいの分量でまとまればと思ってますけど、まだ未定です。

こちらのスレと違って出来るだけ早めに完結させて、それからこちらの鹿老渡編をまたゆっくり再会していけたらな〜と考えてます。

ホント、ドン亀進行でスミマセン。


↓コチラです
【咲】優奈「佐々野先輩、お誕生日おめでとうございます!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513247658/

772 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2018/01/13(土) 23:57:37.95 ID:/VzPdgCQ0



快活な長女さん「畜生!! 見失ったんじゃ!!」


しっかりものの妹ちゃん「くぅぅ… 何たる無念……」


陽気な妹ちゃん「残念じゃったのぅ〜〜」


しっかりものの妹ちゃん「てぇ〜〜 自分がみょうちくりんなタイミングで、クシャミとかすっからじゃろ!!」


陽気な妹ちゃん「そんなんゆーて、クシャミと腹の虫は急にゃぁ止まれんモンじゃけぇの〜〜!!」ゲラゲラ


しっかりものの妹ちゃん「こんガキァ、ホンマ腹立つわ〜〜」グヌヌ…


ちゃちゃのん「残念じゃったの〜〜」


儚げな少女「皆さん、お疲れ様でしたわ…」




陽気な妹ちゃん「トカゲとかカエルって、惚れ薬の材料として売れるんじゃろ?」


しっかりものの妹ちゃん「うぇ… そりゃぁ、どこ情報じゃよ…?」


陽気な妹ちゃん「う〜〜ん… どこじゃったかのぅ……」


陽気な妹ちゃん「エリマキトカゲを探すんじゃ!!」イエーーイ!!


しっかりものの妹ちゃん「絶対、おらんじゃろ!!」アホッ


儚げな少女「うふふ……」




快活な長女さん「ちゃちゃのん―――虫とか、ホンマはあんま得意でもないじゃろ…」ヒソヒソ


ちゃちゃのん「う、うん… 実は、ちょっぴり苦手じゃ……////」


773 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2018/02/12(月) 22:55:50.89 ID:fGiwYrsg0



ボォーーーーーーッ ポン ポン ポン ポン…


ちゃちゃのん「あぁ… もぅこんな時間なんじゃな…」


儚げな少女「いくつかの船が、港の方に向かわれてますわね」


陽気な妹ちゃん「そういえば、あたりから美味しそうな匂いがしてきたのぅ…」スンスン


しっかりものの妹ちゃん「もぅすぐ、ゆうげの時間じゃな…」


陽気な妹ちゃん「う〜〜 お腹すいてきたんじゃ…」グゥーー


しっかりものの妹ちゃん「よーはいついき、そればっかりじゃ…」


儚げな少女「今日はたくさん遊びましたもんね♪」クスクス




ちゃちゃのん「漁師のじっちゃたちがな、帰り始める この時間―――」


ちゃちゃのん「あたりの家に明かりが灯り始めて、夜ご飯の匂いが島いっぱいに広がる この時間―――」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんな、このあったかい時間がとっても大好きじゃ…」


快活な長女さん「ちゃちゃのん……」



日の出と、日の入りの時間―――


それがこの静かな港町である鹿老渡で、最も人の生活の匂いゆーもんを感じられる時間―――


年の近い遊び相手のおらんかった ちゃちゃのんは、ずっとこの景色を一人 眺めてきたんじゃろうか―――





快活な長女さん「夕日、綺麗じゃな…」


ちゃちゃのん「うん、そうじゃねぇ……」



地平の向こうへ沈んでゆくお日さんが、あんまりに赤く鮮やかじゃったけぇ


アタシたちは言葉を忘れ、しばらくの間 真っ赤に染まった西の海を眺めとった。



774 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2018/03/11(日) 17:53:45.30 ID:sanHyL1f0




「あなたは、だ〜〜れ?」



ちゃちゃのん「ほぇ―――?」


儚げな少女「誰そ彼。 誰ですか、あなたは―――?」


ちゃちゃのん「えと… ちゃちゃのんは、佐々野 いちごじゃよ…?」


儚げな少女「黄昏時(たそがれどき)とか、逢魔時(おうまがとき)って言葉がありますよね」


ちゃちゃのん「えと… なんか古い感じの言葉じゃったかのぅ…?」


儚げな少女「えぇ、古くは『暮れ六つ』や『酉の刻』とも言われていたそうですが…」


儚げな少女「今ぐらいの夕暮れ時、隣の人の顔の判別も付きづらくなる この時間―――」




儚げな少女「誰そ彼。 誰ですか、あなたは―――?」


儚げな少女「昔の人たちはこう言って、お互いの存在を確認し合ったそうですわ」フフッ


快活な長女さん「あぁ、そういえば… いつの間にか、随分と薄暗ぅなってきたのぅ…」


ちゃちゃのん「鹿老渡は明かりも少ないけぇ、お日さま沈みきらんうちに帰らんとね…」


しっかりものの妹ちゃん「おうまがときって、おっかない妖怪とか幽霊が出る時間なんじゃろ?」


陽気な妹ちゃん「うぇぇっ、マジっすかぁ!?」


775 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2018/03/11(日) 18:08:47.71 ID:sanHyL1f0



儚げな少女「逢魔時は大禍時(おおまがとき)とも言われ、昔から魔物や禍いと遭遇しやすい、とっても不吉な時間とされていますわ―――」


儚げな少女「いちごさんのような可憐な少女が一人歩きなどされていては、魑魅魍魎や悪鬼羅刹に攫われてしまうかも〜〜〜!!」グヘヘヘヘ


ちゃちゃのん「ひぇぇっ… ゆーちゃん、おっかないこと言わんでよ〜〜〜」ビクビク


快活な長女さん「うは〜〜〜 ちみもうりょうって、絶対漢字で書けんヤツじゃろ〜〜!!」


儚げな少女「一般的に魑魅(ちみ)は山や石などから生じる怪、魍魎(もうりょう)は河や海など水から生じる怪とされていますわね」


快活な長女さん「それらをひっくるめて、『ちみもうりょう』ゆーわけじゃな…」



しっかりものの妹ちゃん「そうはゆーても―――」


しっかりものの妹ちゃん「やっぱうちらにとっては、そないな妖怪変化よりも人攫いのオジさんの方がおっかないじゃろ〜〜」


儚げな少女「それは、確かにその通りですわね―――」


快活な長女さん「うん、ま〜〜 そうかもしれんの〜〜〜」クワバラ クワバラ


儚げな少女「いちごさん、お一人の時はくれぐれもお気をつけ下さいね―――」


ちゃちゃのん「ふぇぇ… じゃけぇ、どうしてちゃちゃのん……?」ビクビク


陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのん、つっかまえたぁ〜〜〜っ!!」ガッシィッ!!


ちゃちゃのん「ぴっ、ぴゃ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」ビビクゥーーッ




陽気な妹ちゃん「なんつってぇ〜〜〜!!」ケラケラ


ちゃちゃのん「ぴゃ… ぴゃぴゃぴゃぴゃ…… ぴゃぴゃ………」カタカタカタカタ


しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのん、壊れた……?」


陽気な妹ちゃん「ありゃりゃ……?」


快活な長女さん「自分、後でしっかり ちゃちゃのんに謝っとくんじゃぞ…」パカンッ


陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのん、ごめ〜〜〜ん!!」



776 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島 [saga]:2018/04/10(火) 14:41:18.56 ID:eX90maVb0



陽気な妹ちゃん「ふは〜〜!! 今日は、ぶち楽しかったんじゃ♪」


しっかりものの妹ちゃん「うん、ホンマ楽しかったのぅ♪」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも、今日はとっても楽しかったんじゃ♪」


儚げな少女「私も、大変楽しい時間を過ごさせて頂きましたわ…」


快活な長女さん「ちゃちゃのん、今度はアタシらにも麻雀教えてな〜〜!!」


ちゃちゃのん「うん♪ 約束じゃね!!」ニコッ



これは小学時代のある夏休み―――


小さな島で出会った、初恋のあの子と過ごした―――


特別なことなど何もない、アタシにとって特別な日々の物語―――





777 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ともだち [saga]:2018/05/09(水) 21:12:04.78 ID:zs7n46Jh0




** ともだち **



快活な長女さん「いよっしゃ、こいつでリーチじゃな!!」ドッ


ちゃちゃのん「あっ、それロンじゃ♪」


快活な長女さん「だ〜〜 またやられたァ!?」


ちゃちゃのん「ちーちゃん、狙いが大っきいけぇ。 河が読みやすいんじゃよ」ヘヘッ


陽気な妹ちゃん「ちーねぇは平家の猪武者じゃけぇ!!」カカッ


儚げな少女「長門の壇ノ浦ですわね―――」フフッ


快活な長女さん「ぐっ…」




ちゃちゃのん「もぅちょい相手の河も見て、考慮してかんとのぅ」


快活な長女さん「むぅ… そんなん気にしとったら、おっきい役なんて狙えんじゃろ…」


ちゃちゃのん「そこはいっぱい経験積んで、ちょっとずつ慣れてくしかないかのぅ」


ちゃちゃのん「ちーちゃん覚えるん早いけぇ、麻雀は焦らずじっくり 楽しくじゃよぉ♪」ニコニコ


快活な長女さん「流石、センセイ。 ええことゆーのぅ♪」


ちゃちゃのん「―――セ、センセイ!?」



快活な長女さん「ちゃちゃのんはアタシらにとって、麻雀のセンセイじゃけぇ―――」


ちゃちゃのん「そ… そうなんじゃ…」


ちゃちゃのん「な、何じゃか… 照れくさいの〜〜」テレテレッ



778 :ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ともだち [saga]:2018/06/08(金) 13:12:23.54 ID:TRdvKjow0



しっかりものの妹ちゃん「それんしても… よーのアホが、なかなか振り込まんの意外じゃったわ…」


儚げな少女「よーさんは奇襲メインでいて、退くべきトコロ しっかり退いている感じありますわね」


陽気な妹ちゃん「義経の八艘飛びじゃけぇ♪」イヨーーッ


快活な長女さん「ただのカンじゃろ…」


しっかりものの妹ちゃん「カンじゃな……」


陽気な妹ちゃん「カンとか、そんなん違うけぇ!!」


儚げな少女「―――というと?」


陽気な妹ちゃん「な、何となくイヤな感じする牌、手放さんようしとるんじゃ!!」


快活な長女さん「やっぱ、カンじゃったか―――」


しっかりものの妹ちゃん「カンじゃったな…」


陽気な妹ちゃん「何でじゃ!!」



ちゃちゃのん「カンの大半って、経験に基づくもんじゃけぇ―――」


ちゃちゃのん「経験浅いよーちゃんがそれを掴めとるんじゃとしたら、凄いことじゃって思うんじゃよ〜〜」




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