【多重クロス・安価】色々なキャラで人理修復【FGO】

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1 : ◆9DJJwpqX1YBd [sage saga]:2017/10/10(火) 23:12:48.05 ID:ekR0FAOY0
注意!



※当SSは、fgoの皮を被った多重クロスオーバーSSです。

※様々な漫画・アニメキャラから独断と偏見で選んだキャラクター達で人理修復を行っていきます。

※たまにコンマや安価があるかも?

※キャラ崩壊などがあるかもしれません。苦手な方はブラウザバックを推奨します。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507644767
2 : ◆9DJJwpqX1YBd [sage saga]:2017/10/10(火) 23:13:34.99 ID:ekR0FAOY0



 気付けば、世界は一変していた。


 真紅に染まった世界。


 凄まじい熱が皮膚を焦がし、気管を焦がす。


 息を吸うのですら難しい。



「逃げて……逃げて、ください」



 声が、聞こえる。


 震える声。弱々しい声。


 眼前には、身体を瓦礫に挟まれた少女が―――身体の半分を瓦礫に磨り潰された少女が―――いる。


 到底助からないだろう。


 今自分がここにいても、彼女を救うことなんて出来ないだろう。


 分かってる。分かっている。


 でも、


 だというのに、


 身体はその場から動こうとしない。


 その震える右手を握り、彼女に笑いかける。


 これは何の意味もない行為だ。


 今まさに死へと落ちている少女を、数分後には何も感じなくなる少女を、安心させようとしている。


 どうせ、死ぬというのに。


 自分は彼女に笑みを送る。

 

『―――全工程 完了。  ファーストオーダー 実証を 開始します』


 何かが聞こえた気がした。


 その瞬間に、全てが光に包まれていく。



 白色の世界。



 突き刺すような灼熱も、掌にあった感触も、もう何も感じない。


3 : ◆9DJJwpqX1YBd [sage saga]:2017/10/10(火) 23:14:22.06 ID:ekR0FAOY0


 ああ、とふと思う。


 これが死というものなのか、と。


 あっけないものだった。


 誰かを救う事もできず、何かを成し遂げる事もできず。


 こうして、死んでいく。


 現実は漫画やアニメのように甘くはない。


 何かを成したくて、誰かの役に立ちたくて。


 でも、世界は、まるで甘くはなくて。


 世界が白に包まれる。


 僕は、その世界を漂っていき、そして―――






 【―――汝は、何を望む―――】






 声を聞いた。


 地の底から響くような声。



 何を、望むか。



 分かっている。



 僕は、憧れていただけだ。



 その憧れに近付きたくて、僕は特別なことを学び続けた。



 その末に魔術を学び、その末にカルデアへと辿り着いた。



 だから、答えは決まっている。



 彼等のような『正義の味方』―――いや、『ヒーロー』になりたい。


4 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/10(火) 23:14:56.24 ID:ekR0FAOY0





 【―――汝、如何な剣の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うてきた。





【運命に翻弄され、尚も運命を打ち破らんと、愛と憎しみの狭間で足掻く黒衣の騎士】


【愛を知り、別れを知り、ようやくにして己が一歩を踏みだし始めた無刀の剣士】





 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、




1.【運命に翻弄され、尚も運命を打ち破らんと、愛と憎しみの狭間で足掻く黒衣の騎士】


2.【愛を知り、別れを知り、ようやくにして己が一歩を踏みだし始めた無刀の剣士】





↓3で多数決


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:15:46.12 ID:SMSE0lSw0
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:17:25.15 ID:NtLzBWh2o
7 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/10(火) 23:26:41.13 ID:ekR0FAOY0





 【―――汝、如何な弓の英霊を望む―――】



 次いで声は、問うてくる。



 【守るため血に染まり、理想と現実の合間で苦悩しながらも、贖罪の如く十字架を背負い続けた者】


 【誰かの為に力を付け、誰かの為に戦い続け、果てに幾度と世界を救った白衣の魔導士】




 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、





1.【守るため血に染まり、理想と現実の合間で苦悩しながらも、贖罪の如く十字架を背負い続けた者】


2.【誰かの為に力を付け、誰かの為に戦い続け、果てに幾度と世界を救った白衣の魔導士】



↓3から多数決



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:27:00.27 ID:hC5X+dqJo
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:27:30.80 ID:EAxWgVsDO
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:27:47.11 ID:NtLzBWh2o
11 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/10(火) 23:50:31.20 ID:ekR0FAOY0

 【―――汝、如何な槍の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うた。





 【真っ直ぐに、真っ直ぐに、己が想いに従って突き進む陽光の戦士】



 【最速を信条とし、最速で駆け抜け、最速で世界に生きざまを刻み込んだ、最速の男】





 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、





1.【真っ直ぐに、真っ直ぐに、己が想いに従って突き進む陽光の戦士】


2.【最速を信条とし、最速で駆け抜け、最速で世界に生きざまを刻み込んだ、最速の男】



↓3から多数決



12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:50:49.59 ID:LmYyfUiVO
1
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:50:54.47 ID:6jDZvJJw0
2
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:51:01.15 ID:+ABaPRo3o
1
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:52:42.45 ID:LJYTbXi10
はえぇ
16 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/10(火) 23:57:56.81 ID:ekR0FAOY0





 【―――汝、如何な騎の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うてきた。



 【歴史に翻弄され、それでも尚一人の人間として戦い続けた新たなる人類の可能性】


 【大海原の王を目指し、数多の海と冒険の日々を越えていった大海賊】
 




 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、



1.【歴史に翻弄され、それでも尚一人の人間として戦い続けた新たなる人類の可能性】


2.【大海原の王を目指し、数多の海と冒険の日々を越えていった大海賊】






↓3から多数決



17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:58:12.54 ID:NtLzBWh2o
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:58:36.33 ID:KK5tOUj1o
1
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 23:59:27.36 ID:LJYTbXi10
1
20 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 00:09:13.20 ID:J2eFkRJg0





 【―――汝、如何な術の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うてきた。






 【偶像として輝き続け、観客だけでなく周囲の人間をも魅了し、更なる輝きを目指す少女】


 【スリルを求め、欲するもの全てをギャンブルで手に入れた稀代の賭博者】






 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、




1.【偶像として輝き続け、観客だけでなく周囲の人間をも魅了し、更なる輝きを目指す少女】


2.【スリルを求め、欲するもの全てをギャンブルで手に入れた稀代の賭博者】




↓3から多数決



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:09:43.57 ID:Sw38JE9uo
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:10:05.80 ID:Qcvg9JpT0
2
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:10:11.29 ID:i92Y+vR9o
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:10:12.56 ID:u09DAJ/x0
2
25 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 00:19:56.79 ID:J2eFkRJg0







 【―――汝、如何な殺の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うてきた。




 【生きるために、死なぬために、寄り添い生きる獣と少年】


 【父を救う為に次元を渡り、世界を変える引き金となった少年】






 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、



1.【生きるために、死なぬために、寄り添い生きる獣と少年】


2.【父を救う為に次元を渡り、世界を変える引き金となった少年】



↓3から多数決




26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:20:26.96 ID:Qcvg9JpT0
1
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:20:32.47 ID:Sw38JE9uo
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/11(水) 00:22:37.32 ID:u09DAJ/x0
1
29 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 00:29:08.94 ID:J2eFkRJg0





 【―――汝、如何な狂の英霊を望む―――】



 声は次いで、問うてきた。





 【命を糧とし、命を弄び、闘争の果ての敗北を望む不死の王】


 【人の残虐性を知り、人情を知り、人の全てを理解し尚も愛と平和を掲げるガンマン】



 どちらの英霊を望むか。




 僕は―――、




1.【命を糧とし、命を弄び、闘争の果ての敗北を望む狂気の不死王】


2.【人の残虐性を知り、人情を知り、人の全てを理解し尚も愛と平和を掲げる狂気のガンマン】




↓3から多数決



30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:29:31.15 ID:4CwgQTU2o
1
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:29:32.59 ID:Qcvg9JpT0
1
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:29:39.15 ID:i92Y+vR9o
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:29:39.97 ID:qw3Ohf3u0
1
34 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 01:04:50.44 ID:J2eFkRJg0



 それきり白色の世界はまた痛いほどの静寂に包まれる。



 脳裏に浮かんだ7人の英雄。



 現実の存在ではない。



 だが、確かに彼等は僕の思う英雄で、『ヒーロー』だ。




「―――先輩。起きてください、先輩」



 今度の声は、明瞭だった。


 少し前に初対面の僕を先輩と慕ってくれた少女。


 少し前に炎に包まれていた世界で死に掛けていた少女。


 何だ、元気そうじゃないか。


 そう安堵しながら、僕は声のする方へ意識を向ける。


 すると、まるで引っ張られるような感覚が身体を包み――――、






「良かった。目が覚めましたね、先輩」





 ―――目の前に、彼女がいた。

35 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 01:06:02.29 ID:J2eFkRJg0


 先程と違う衣服に身を包んだ―――怪我どころか傷の一つとしてない五体満足の少女が―――そこに、いた。


 思わず、無事だったのかと、声が零れる。


 自分でも驚く程に気の抜けた口調だった。


 それ程にビックリしたし、信じられない光景だったからだ。


 命に至る傷を負った彼女が、まるでピンピンした様子で立っていて、あまつさえ僕の身を案じさえしているのだ。


 いや、まずは自分の無事を喜ぶべきだろうと思ってしまう。



「……それについては後ほど説明します。その前に、今は周りをご覧ください」


 促され、周囲を見る。


 さっきまでと似たようで似つかない光景だった。


 所々が炎で燃え盛った廃墟群。


 先程の灼熱と比べれば温く、脅威は感じず、だがそれでも異質な光景だ。


 加えて―――



『―――GiGAAAAAAAAAAAAAAAA!!』



 獣じみた絶叫を上げる、骸骨の群れ。


 傀儡兵―――と察すると同時に、それらは襲い掛かってきた。


36 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 01:10:43.98 ID:J2eFkRJg0


「マスター、指示を。わたしと先輩の二人で、この事態を切り抜けます!!」



 果敢に、怯むことなく、少女は骸骨兵に立ち向かっていく。


 単純な戦闘力は、比べるまでもなく少女の方が上。


 だが、絶対的な数の差は、実力差を埋めるには充分すぎた。


 骸骨兵の無機質な攻撃が時折少女を捉え、傷付ける。


 何とかしなくちゃいけない。何かをしなくちゃいけない。


 そうでなければ、折角助かった彼女がまた死んでしまう。


 ふざけるな、ふざけるな。


 そんな事があってたまるか。


 あんな目にあって、でも何故か助かって。


 だとういうのに、また傷付かなくてはいけないのか。


 何で彼女ばかりが、そんなに傷付かなければいけないのか。


 守るんだ、助けるんだ―――今度こそ!!


 右手が灼熱に疼く。


 沸騰する感情が、そのまま体温になったかのよう。


 脳裏に過るは、7人の英霊の姿。


 その中でも、最も早く、最も強く、脳裏を過ぎった彼/彼女の姿。


 僕は、その姿を思い描きつつ、渾身を込めて叫んだ。


 そうすれば、そうなると。


 まるで、分かっていたかのように、叫ぶ。







「現れろ――――」







 僕が思い描いた英霊のクラス、それは―――



↓5多数決



上記7クラスの内の一つを記入。
同数の場合は再安価
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 01:12:06.47 ID:qw3Ohf3u0
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 01:15:32.21 ID:rtptVyoc0
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 01:15:35.08 ID:u09DAJ/x0
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 01:16:11.35 ID:Sw38JE9uo
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 01:16:16.75 ID:o97JjMEBo
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 01:17:44.68 ID:PS4fBKcs0
43 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 01:44:06.46 ID:J2eFkRJg0



 ―――剣。





「―――セイバー!」





 灼熱が解放される。



 膨大な魔力が閃光となって世界を染め上げ、それを発現させた。




 現れたのは、一人の剣士。



 上半身に衣服は纏わず、紺色の袴のみを履いている。



 一つに結わえられた髪は、地面に摺りつきそうな程に長い。



 男は、ぐるりと周囲を見回した後に、真っ直ぐに僕を見詰めて告げた。




「―――あんたが、おれのマスターか」




 その姿を、知っていた。



 剣を持たない剣の英霊。



 己の身体こそを一振りの刀とする、一子相伝の剣術使い。



 彼の名は―――、






「―――鑢七花」






 刀を語る物語。


 その主人公が、そこにいた。



44 : ◆9DJJwpqX1YBd [saga]:2017/10/11(水) 01:46:15.54 ID:J2eFkRJg0
一旦終了とします。
書き溜めをしてからの更新となるので、少し遅くなります。
安価の英霊が誰なのか、皆分かりますかね?
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 08:24:52.51 ID:g+Bas0zD0
おつ
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