レッド「人見知りを克服しなくては…」

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345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/06(火) 02:02:28.89 ID:vUzX7SaO0
ナツメ「うん…まあ…うん…」

コトネ「悪くはないと思うんですけどね…」

メロエッタ「ふふふ、ここまで見せてもらったけどやはりワタクシとあなたの一騎打ちになりそうね」

ナツメ「私はそう思わないけど…」

メロエッタ「そこで見ていなさい」

メロエッタ「ポケモン界史上最高の女優の演技をね!」

メロエッタ「ヒゲ、始めなさい」

監督「あ、はい…」

監督「いきますよ」

監督「よーいアクション!」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/06(火) 02:03:10.61 ID:vUzX7SaO0
マギアナ「結果発表おおお!」

監督「いやまだ一次審査が終わっただけだよ」

メロエッタ「……」

メロエッタ「え…?」

監督「それじゃあ第二審査は…」

メロエッタ「ちょっと待ちなさい!」

監督「どうしたの?」

メロエッタ「や…まだワタクシやっていないでしょ!」

監督「え?やったよね?」

マギアナ「ええ、終わりましたよ」

マギアナ「ただし私がカットしておきました」

メロエッタ「何してんだぁぁ!」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 08:07:58.41 ID:W9SlA/PCO
ネタだとわかってるが敢えてつっこもう
フーパおまえトラップカード途中で引いてるじゃねぇかw
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 08:17:06.25 ID:lvNjQWFBo
いくつか元ネタわからない。ナツメは銀魂?
シェイミはなんだろう?あと遊戯王二回なかったか?
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 12:47:17.81 ID:OKJNIhSco
>>348
シェイミはメタルギアじゃないかな
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 02:54:38.14 ID:l6ud3V7o0
ジラーチ「まあまあ、おちつきなよ」グイッ

メロエッタ「ぎゃっ」

メロエッタ「何すんの、髪をひっぱるな!」

ジラーチ「ハツネはいつもだけど怒りすぎだよ」

マナフィ「ニシキノのいうとーり」

マナフィ「普段からそんなんじゃ疲れちゃうよ」

メロエッタ「……」

メロエッタ「あんたたちがいないところじゃここ50年ぐらい怒った記憶がないんだけどね…」

ジラーチ「じゃあたまには怒の感情も必要だよ」

マナフィ「よかったね」

メロエッタ「……」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 02:56:05.66 ID:l6ud3V7o0
監督「よし、それじゃあ第二審査を始めよう」

監督「第二審査は歌だ!」

ナツメ「歌ぁ!?」

レッド「ど、どうしたのナツメ…?」

ナツメ「いや…歌はその…私あんまり…」

ナツメ「監督、歌なんて映画に関係ないじゃないですか」

メロエッタ「ホーッホッホッホ、どうやら自信がないようね」

ナツメ「うっ…」

監督「今回の映画は今までのものとは全く違うからね」

監督「これだけのポケモンをまとめるとなるとそれぞれの個性や性格を把握しておかないといけない」

監督「僕はその人の歌声を聞けばその人の好きなものから性格、生まれ育った環境やピッタリな役柄、趣味など、いろいろなことがわかるんだ」

メイ「監督にそんな能力が…」

ナツメ「じゃ、じゃあ私のことはもうよくわかってるじゃないですか」

監督「いや、みんなやるからナツメ君も、ね?」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 02:57:03.88 ID:l6ud3V7o0
監督「歌うのは自分の一番自信のあるものでいいよ」

監督「順番はそうだな…さっきと同じでいいか」

レッド「じゃあナツメからか」

レッド「がんばって」

ナツメ「う…うん…」

監督「それじゃあいってみよ!」

ナツメ(一番自信のある歌って言われてもね…)

ナツメ(歌自体が…)ピッ

ナツメ「……」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 02:58:05.96 ID:l6ud3V7o0
〜♪

ナツメ「なかまーのかず〜はそりゃやぱーりぜたーいがちーりおおいほうが〜いいー」

〜〜〜〜〜〜〜

ナツメ「めざーしてーがんばろ〜」

ナツメ「……」

デケデケデケ デンッ 21点

レッド「……」

コトネ「……」

メイ「……」

監督「……」

ナツメ「……」

ナツメ「なんだ、バカヤロウ」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 02:59:22.08 ID:l6ud3V7o0
レッド「たしかに特徴的な歌だったけど俺は好きだよ」

ナツメ「い、いいわよそんな…」

ナツメ「下手なのは私が一番よくわかってるし」

レッド「うん、そうだね」

ナツメ「う…」

レッド「たしかにナツメの歌は下手かもしれない…っていうか下手だね」

レッド「でも上手だから好きで、下手だから嫌いってもんじゃないよ」

ナツメ「レッド…」

コトネ「はぁ…いいなあっち」

コトネ「あいつもレッドさんぐらい…」

メイ「何を言ってるんですか?」

コトネ「いや、なんでも」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 03:00:14.29 ID:l6ud3V7o0
監督「…さてあっちは置いといて続けようか」

シェイミ「よしワガハイだな」ピッ

シェイミ「おいヒゲ」

監督「はい?」

シェイミ「わかるだろ、四足歩行なんだからマイクを持て」

監督「ああ…はい」

〜♪

シェイミ「これでおよしよ、そんなに強くないのに…」

デケデケデケ デンッ 89点
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 03:01:15.41 ID:l6ud3V7o0
ビクティニ「何もないな〜誰もいないな〜…」77点

〜〜〜〜〜〜〜〜

ミュウ「I want you〜I need you〜Ilove you〜頭のな〜か〜…」56点

〜〜〜〜〜〜〜〜

ディアンシー「手のひらで震えた、それが小さな勇気になっていたんだ…」97点

〜〜〜〜〜〜〜〜

ジラーチ「どっきりどっきりDON DON!!不思議なチカラがわいたらどーしよ?…」90点

〜〜〜〜〜〜〜〜

セレビィ「懐かしいにおいがした、すみれの花時計…」88点

〜〜〜〜〜〜〜〜

マナフィ「GO!GO!Muscle!リングに稲妻走り〜…」69点

〜〜〜〜〜〜〜〜

マーシャドー「行って来まーす、今日も元気にドカンときめたらヨーラン背負ってリーゼント…」74点

〜〜〜〜〜〜〜〜

フーパ「君の手で切り裂いて、遠い日の記憶を…」83点
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 03:02:14.13 ID:l6ud3V7o0
マギアナ「みな楽しそうですね」

マギアナ「本当にこれでわかるのですか」

監督「もちろんです、まかせてください」

メロエッタ「ちょっと!またワタクシを飛ばす気!?」

マギアナ「わかってますよ…」

マギアナ「まあカットしてもよいのですが」

メロエッタ「いいわけないでしょうが」

マギアナ「わかってますよ、あなたの一番得意なものですからね」

マギアナ「仕方ないですが」

メロエッタ「なんで仕方ないのよ」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 03:03:07.27 ID:l6ud3V7o0
監督「ではメロエッタさん、曲を」

メロエッタ「わかってるわ」ピッ

メロエッタ「さあ者共聞きなさい、このワタクシの歌を!」

〜♪

メロエッタ「大胆不敵にハイカラ革命、磊々落々反戦国家…」

〜〜〜〜〜〜〜

メロエッタ「此処は宴鋼の檻、さあ光線銃を撃ちまくれ」

デケデケデケ デンッ 100点

監督「おお〜っ」

マギアナ「これだけが取り柄ですからね」

メロエッタ「これだけってどういうことよ!」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 03:04:40.93 ID:l6ud3V7o0
ナツメ「うう…やっぱりみんあ上手…」

レッド「みんな…うーん、まあナツメよりは点数高い」

レッド「本当に上手だったのもいるけど」

メロエッタ「ヒゲ、審査は一体いくつまであるの?」

監督「ああ、次が最後ですよ」

メロエッタ「そう…だいたいはもう決まっているの?」

監督「いえ、3つの審査を総合して考えるので、まだ全員にチャンスはありますね」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 03:07:45.01 ID:l6ud3V7o0
>>349
正解です
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:11:38.50 ID:Vn1hJ2YU0
監督「最終審査はクイズだ!」

全員「クイズ!?」

監督「ポケウッドの映画は普通の映画と違う!」

監督「知識だって必要だ」

監督「主役になればそれだけセリフも多くなる」

監督「そうなると状況に応じた選択をできないようじゃ務まらないからね」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:13:13.78 ID:Vn1hJ2YU0
監督「それじゃあ早速第一問」

ピンポーン

全員「!?」

ミュウ「西暦二千年地球に激突するという説が出て話題となった小惑星の名前は何か」

ミュウ「答えはトーチタス」

監督「せ…正解…」

監督「何で…」

ミュウ「くすくす」

マギアナ「今のはギアナが問題を未来予知したんでしょう」

レッド「それズルじゃん」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:14:04.28 ID:Vn1hJ2YU0
監督「そうだね…それは確かに」

監督「今回は認めるけど、次からはそういうのはなしで」

ミュウ「しょーがないなー」

ナツメ「ていうか監督!ポケモンに関するクイズじゃないんですか!?」

ナツメ「なんで一発目からこんな問題…」

ナツメ「もしかして全部こういった問題なんですか?」

監督「いやもちろんポケモンに関する問題もあるよ」

監督「いろいろなジャンルの問題をミックスしてるから、これはたまたまだよ」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:15:19.72 ID:Vn1hJ2YU0
監督「第二問、おっこれはポケモンの問題だね」

ナツメ(ポケモンの問題ならまだ私が一番…)

監督「ポケットモンスターアドバンスジェネレーションの放送期間は何年何月何日から何年何月何日まで?」

ナツメ「……」

ピンポーン

監督「はいセレビィさん」

セレビィ「えっと」

ピンポンピンポンピンポン

ディアンシー「早く解答権を移しなさいよ」

シェイミ「連打なら負けん!」

セレビィ「2002年11月21日から2006年9月14日」

監督「正解っ!」

ナツメ「この世界の話じゃない…」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:16:23.63 ID:Vn1hJ2YU0
監督「続いて第三問」

監督「ピクシー・アニメーション・スタジオによる1995年公開されたアニメーション映画」

監督「カウボーイハットをかぶったポッポ人形のポッディや最新の宇宙ヒーローのオニ・スズメイヤーが…」

ナツメ「!」

ナツメ(これなら…!)

ピンポーン

ナツメ「なっ!?」

監督「早かったのはメロエッタさん」

メロエッタ「トリ・ストーリー」

監督「正解!」

メロエッタ「ふっ」

ナツメ「くっ…」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:17:43.33 ID:Vn1hJ2YU0
――――――――――

監督「ラスト!第500問!」

ナツメ「……」ぐったり

レッド「ナツメ、がんばって最後だよ」

ナツメ「そうよね…これで最後…」

監督「僕の相棒であり、一番好きなポケモンと言えば?」

ナツメ「監督の手持ちなんか知らない…」

ピンポーン

ジラーチ「ボク〜!」

監督「一応言ったつもりなんだけど、僕の相棒のポケモンだよ」

監督「君は幻のポケモンだし持ってるわけないよね」

監督「ヒントは」

ピンポーン

ビクティニ「ヤドン!」

監督「ブー」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/08(木) 03:18:54.15 ID:Vn1hJ2YU0
監督「このままじゃ難しいだろうからヒントを」

ピンポーン

マナフィ「コクーン」

監督「えっと…ヒントを」

ピンポーン

ジラーチ「ゼブライカ」

ピンポーン

マナフィ「クリムガン」

監督「…正解」

マナフィ「わーい、あたったー」

監督「じゃ、じゃあこれで最終審査終了」

ナツメ「やっと終わった…最後のなんて本当に関係のない問題だったし…」
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 05:17:59.04 ID:MQU635RS0
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 23:08:36.67 ID:/9S6iYcA0
ポロロッカ!
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:45:00.81 ID:nN9BzOLR0
マギアナ「結果発表おおお!」

監督「いや、今日はもうこれで終わり」

監督「みんな疲れただろうし結果発表は明日で」

監督「役やシナリオもそのときに言うから」

監督「じゃあ今日はこれで解散、おつかれ」

ナツメ「はぁ…疲れた…」

レッド「大丈夫?」

ナツメ「うん…」

レッド「おいしいものでも食べに行く?」

ナツメ「あなたの奢りかしら?」

レッド「うん」

ナツメ「えっ!?」

レッド「なんでおどろくの…」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:45:29.87 ID:nN9BzOLR0
レッド「コトネちゃんも行くよね?」

コトネ「はい、もちろんです!」

メイ「やったーレッドさんのおごりだー」

コトネ「あんたは誘われてないでしょ」

メイ「え〜!」

レッド「いいよ、みんなで行こう」

メイ「レッドさん…!」

セレビィ「えっみんな行っていいの?」

セレビィ「ねえみんな!レッドが好きなだけごはん食べていいからついて来いってさ!」

レッド「えっ」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:46:01.83 ID:nN9BzOLR0
ジラーチ「ほんと〜?ひゃっは〜!」

マナフィ「焼肉かな〜?お寿司かな〜?」

レッド「ちょっ…ちょっと…」

ナツメ「レッド…今度はあなたが大丈夫…?」

レッド「え…っと…」

ミュウ「ほら何してるのー、いこいこー!」ぐいぐい

ナツメ「…足りない分はなんとかしてあげるわ」

レッド「ありがと…」
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:46:27.71 ID:nN9BzOLR0
――――――――――

レッド「……」

ナツメ「げ、元気出してよ」

ナツメ「今回の映画が成功したらお小遣いいっぱいあげるから、ね?」

レッド「ほんと…?」

ナツメ「うん、それで今度は私がごはんに連れて行ってあげるわね」

レッド「ありがとう」

レッド「……」

レッド(あれ?それっていつも通りじゃ…)
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:47:09.72 ID:nN9BzOLR0
翌日

監督「やあみんなおはよう!」

監督「きっちりシナリオと役も考えてきたよ」

監督「僕が一晩でやりました」

マギアナ「さすが監督」

マギアナ「私たちに出来ないことを平然とやってのける」

マギアナ「そこにシビれる、あこがれるー(棒)」

監督「ふっほめすぎだよ」

監督「まあ、それほどでもありますがね」

ジラーチ「ねえキューアール、今のなに?」

マギアナ「ヒゲに言ってほしいって言われたんです」

監督「それじゃあ発表するよ!」

監督「主役は――」
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:47:44.50 ID:nN9BzOLR0
――――――――――

監督「すばらしい映画が撮れた…」

監督「もう思い残すことはない…」

監督「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドゴーン

監督「……」

マナフィ「……」ぴとっ

マナフィ「20時15分なんとかです」

ビクティニ「たしかごりむちゅうですだよ」

マナフィ「どういう意味なの?」

ビクティニ「ゴリに夢中だからゴーリキーに夢中ってことでしょ」

マナフィ「わあ、コンバトラーってかしこーい!」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:48:38.96 ID:nN9BzOLR0
レッド「終わったね、お疲れ様」

ナツメ「うん」

セレビィ「なかなか楽しかったね」

ナツメ「そうね、私もこんな映画は初めてだったし」

メロエッタ「ねえあなた」♪The Imperial March

ナツメ「メロエッタ…なに?」

メロエッタ「……」

メロエッタ「負けたわ」

ナツメ「え?」

メロエッタ「負けたって言ってるの、ワタクシが負けを認めるなんてアキヒロ以来ね」

メロエッタ「ああ、アキヒロってのはワタクシたちのまとめ役みたいな方のことよ」

セレビィ「アキヒロって呼んでるの君だけだよね」

メロエッタ「全員呼び名が違うから気にしなくてよろしい」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:49:27.49 ID:nN9BzOLR0
メロエッタ「アキヒロはワタクシたち全員をも超える力を持つポケモンなの」

メロエッタ「だからワタクシは負けを認めたんだけど…」

メロエッタ「まさか人間に負けを認める日が来るとはね…」

メロエッタ「あなたしかいないわ、受け取りなさい」

ナツメ「ボール?」

セレビィ「ハツネまさか…!?」

ナツメ「えっ、な、何が起こるの?」

セレビィ「私たちはモロから人のパートナーを持つよう言われてたんだけどハツネはまだ一人も作らなくてね」

レッド「モロ…?」

メロエッタ「アキヒロのことよ」

ナツメ「じゃあこのボールは私を?」

メロエッタ「ええ、あなたをワタクシのパートナーにするわ」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:50:34.79 ID:nN9BzOLR0
ナツメ「…で、私は何をするの?」

メロエッタ「いや、あなたじゃなくてワタクシが…」

メロエッタ「……」

メロエッタ「何をする…?」

メロエッタ「タマネギ、あなたは何をしていたの?」

セレビィ「私はお願いを聞いてあげてたりしたね、未来に行ったり過去に行ったり」

セレビィ「ハツネって歌以外に何かあるの?」

メロエッタ「……」

メロエッタ「……」

メロエッタ「…ふぅ」

セレビィ「ないんだね」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 00:51:22.46 ID:nN9BzOLR0
ナツメ「別に私は何かしてほしいってのは特にないから変に考えなくていいわよ」

メロエッタ「それでこそワタクシのライバルね」キリッ

セレビィ「なんでここでそんな態度とれるの…?」

レッド「変わったポケモンだね…」

ナツメ「ここにいる11匹は全部変わってると思うけど」

ナツメ「珍しいとかじゃなくていろいろなことが…」

セレビィ「私は普通でしょ」

メロエッタ「それはないわね」

セレビィ「あんたに言われたくないね」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 00:59:31.85 ID:MPVnvAXQ0
翌日

ナツメ「これからカントーに帰るけど、本当に来るの?」

メロエッタ「当たり前でしょ、ワタクシはあなたのパートナーなのよ」

ナツメ「やっぱりそういうことなのね」

ナツメ「わかった、これからよろしくね」

メロエッタ「ふん、足ひっぱらないでよね」

ナツメ「努力するわ」

ナツメ「それじゃフーディン、帰りもお願いね」

フーディン「テレポート」

シュン

ミュウ「……」

ミュウ「くすくす」

シュン
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:00:35.33 ID:MPVnvAXQ0
翌日・ヤマブキジム

メロエッタ「退屈ねー、やることがないわ」

ナツメ「当たり前でしょ、ジムバトルであなたを出せるわけないじゃない」

メロエッタ「じゃあワタクシは何をしていればいいのよ」

セレビィ「BGMでもやってれば」

メロエッタ「……」

メロエッタ「ずっと気になってたけどなんでタマネギがいるの」

メロエッタ「あんたナツメのパートナーじゃないでしょ」

セレビィ「うん違うよ」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:01:23.75 ID:MPVnvAXQ0
セレビィ「でも私の次のパートナーはここにいるんだもん」

メロエッタ「…はぁ?」

ナツメ「……」

セレビィ「ナツメに何かあったら大変だからね」

セレビィ「今はナツメを守るのが私の役目だから」

メロエッタ「それはワタクシの役目よ」

メロエッタ「あんたは廃墟で竹でもかじってればいいのよ」

セレビィ「信用できる相手が言えば安心でして任せられるんだけどね〜」

メロエッタ「……」

セレビィ「ふふ」

ナツメ「やめなさい」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:01:57.50 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「ケンカしないの」

セレビィ「まだ何もしてないよ」

ナツメ「しようとしてた」

ナツメ「友達なんでしょ、もうちょっと仲良くしなさいよ」

メロエッタ「……」

セレビィ「そうね、けんかしてもいいことないし」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:02:41.28 ID:MPVnvAXQ0
夕方

メロエッタ「はぁ…ほんと退屈だった」

メロエッタ「やることと言ったら誰か来たら隠れるぐらい」

メロエッタ「こんなこと毎日やってるわけ?」

メロエッタ「よく飽きないわね」

ナツメ「別に私はちゃんと仕事してるから、隠れたりもしないし」

ガチャ

ナツメ「ただいまー」

ナツメ「!?」

ナツメ「な…なにこれ…」

セレビィ「わあ、家中めちゃくちゃだ」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:04:08.29 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「レッド!いないのレッド!?」

しーん

セレビィ「いないみたいね、気配が感じられない」

メロエッタ「携帯か何か連絡手段はないの?」

ナツメ「うん、電話してみる」

プルルルルル

〜♪

メロエッタ「鳴ってるのこの携帯よね」

ナツメ「あっそれレッドの…」

セレビィ「携帯を携帯してないなんて」

ナツメ「……」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:04:50.78 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「レッドのモンスターボールもない」

ナツメ「どういうこと…?」

メロエッタ「家出とかじゃないの」

ナツメ「…!」

セレビィ「なるほどねぇ」

セレビィ「しかも家を荒らしてなんて」

セレビィ「レッドに何かしたの?相当だよこれは」

ナツメ「そんな…私何も…」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:06:13.20 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「……」

メロエッタ「……」

メロエッタ「今はどうしてあいつがいなくなったかを考えるんじゃなくて探してみるべきじゃないの」

ナツメ「…メロエッタ」

ナツメ「そうよね、まずはレッドに会ってみなきゃ」

メロエッタ「行先とか知ってそうな知り合いはいないの?」

ナツメ「グリーンなら知ってるかも」

ナツメ「さっそく電話してみる」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:07:39.29 ID:MPVnvAXQ0
プルルルルル ガチャ

エリカ「はいオーキドです」

ナツメ「あ、もしもし、えっとヤマブキジムのナツメです」

エリカ「あら、どうしましたナツメさん」

ナツメ「エリカ…あのそっちにレッド行ってない?」

エリカ「レッドさんですか?いいえ、来てませんが」

ナツメ「そう…」

ナツメ「じゃあグリーンいない?レッドがどこ行ったか聞きたいの」

エリカ「わかりました、グリーンさんに代わりますね」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:08:30.42 ID:MPVnvAXQ0
グリーン「もしもし」

グリーン「レッドのことだよな、何かあったのか?」

ナツメ「わからない、今日ジムから帰ってきたらいなくなってたの」

グリーン「連絡はとれねえのか?」

ナツメ「うん、携帯も置きっぱなし」

グリーン「携帯を携帯しねえとはな」

ナツメ「それもう聞いた」

グリーン「え?」

ナツメ「いや、何も」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:09:42.25 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「レッドの行きそうなところとかはわからない?」

グリーン「あいつの行きそうな場所ねえ…」

グリーン「お前があいつに関して知らないことを俺が知ってるわけもないけどな…」

グリーン「何かあいつとあったのか?」

ナツメ「ないから困ってるのよ…」

グリーン「そっか…」

グリーン「わかった、俺の方でもいろいろ探してみるよ」

ナツメ「うん、ありがとう」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:10:37.38 ID:MPVnvAXQ0
ナツメ「グリーンも知らないのか…」

ナツメ「他に知ってそうな人は…」

ナツメ「……」

ナツメ「いないか」

セレビィ「手掛かりなしね」

メロエッタ「どうするの?」

ナツメ「探しに行く」

ナツメ「どこにいるか、レッドの目的が何なのか何もわからないけど、とにかく探すの」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/13(火) 01:23:22.41 ID:MPVnvAXQ0
セレビィ「もし見つけたとしてもレッドが本当に嫌で家出していたらどうするの」

ナツメ「……」

ナツメ「それはあの人が決めたことだから、そうだったら引き留めたりしない」

ナツメ「ただちょっと話がしたいかなーって程度よ」

メロエッタ「話がしたいためだけにどこにいるかもわからない人を探すなんてね」

ナツメ「面倒でしょ私」

メロエッタ「…いいわ、手伝ってあげる」

メロエッタ「もちろん、あんたも協力しなさい」

セレビィ「うん、いいよ」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:23:10.56 ID:70DKhta60
セレビィ「どこから探すの?」

ナツメ「レッドの行きそうな場所をかたっぱしからあたって行く」

メロエッタ「手がかりがないならそれしかないわね」

ナツメ「出て来てフーディン」

ナツメ「レッドの行きそうな場所にひたすらテレポートよ」

フーディン「ラジャー」

シュン
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:23:41.26 ID:70DKhta60
――――――――――

セレビィ「わあ…もう真っ暗だよ」

メロエッタ「まだ探すの?」

フーディン「ゼエ…ゼエ…」

ナツメ「……」

ナツメ「そうね、家の片づけしないと」

ナツメ「それにもしかしたらレッドが帰ってきてるかもしれないし…」

セレビィ「でもそれなら何か連絡が来てるんじゃない?」

ナツメ「……」

ナツメ「フーディン帰るよ」

シュン
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:24:11.18 ID:70DKhta60
ナツメの家

セレビィ「あれ、電気ついてるよ」

ナツメ「…!」

ガチャ

ナツメ「レッド!」

レッド「あ、遅かったね、おかえり」

ナツメ「…よかった」

レッド「ん?どうしたの」

ナツメ「ううん、なんでもない」

レッド「そうだごはんできてるよ、早く食べよ」

ナツメ「うん」

セレビィ「家がきれいになってる、もしかして…」

メロエッタ「……」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:25:13.95 ID:70DKhta60
メロエッタ「ナツメ、タマネギ耳をふさぎなさい」

ナツメ「え?」

メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

レッド「……」にやっ

ギュルン

メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

セレビィ「ふぅ…同じ威力で相殺されたから被害はほぼなくて済んだね」

セレビィ「家の中であれが通ってたらどうなってたことか…」

ナツメ「…え?」

ナツメ「レッドがいきなりメロエッタになって…メロエッタが二匹になって…」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:25:53.87 ID:70DKhta60
メロエッタ「くすくす」

メロエッタ「ワタクシの姿でそんな笑い方をするんじゃない」

メロエッタ「あんたも好きなんだったらおかしいことに気づきなさい」

ナツメ「え…」

セレビィ「どうしてギアナがここにいるの?」

ナツメ「ギアナ?えっギアナ…?」

ギュルン

ミュウ「なんだ〜バレてたんだ」

ナツメ「今度はミュウに…」

ミュウ「くすくす、ミューは本当のミュウだよ」

ミュウ「この通り」♪He's a Pirate

ナツメ「いや、この通りって言われても」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:26:52.81 ID:70DKhta60
ナツメ「って、あなたが本当のミュウだろうと、そうでなかろうとどうでもいいの!」

ナツメ「レッドはどこ、知ってるんでしょ」

ミュウ「さあ?どこだろうね〜」

ミュウ「くすくす」

ナツメ「……」

ナツメ「だったら私にも考えがあるわ」

ナツメ「いきなさいエーフィ!」

エーフィ「ウリャッ」

ミュウ「くすくす」

ぎゅるん

エーフィ「ウリャッ」

バンッ
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:27:38.07 ID:70DKhta60
セレビィ「や、やめなよ家の中だよ」

ナツメ「散らかれば元に戻せばいいだけ」

ナツメ「そのための超能力よ」

セレビィ「そのためじゃないと思うけど…」

メロエッタ「落ち着きなさい」

メロエッタ「いくらあんたが強くてもギアナには絶対にかなわないわ」

ナツメ「じゃあどうすれば」

メロエッタ「あいつに対抗するにはあいつと同等の力がいる」

メロエッタ「ワタクシが戦うわ」

メロエッタ「さあ指示を出しなさい」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/19(月) 01:28:22.57 ID:70DKhta60
ナツメ「メロエッタ、ありがとう」

メロエッタ「パートナーなんだから当たり前のことで礼なんか言わないの」

ナツメ「うん」

ナツメ「いくよ、メロエッタいにしえの…」

ガチャ

レッド「ふう…さっぱりした」

ナツメ「え?」

レッド「おかえり、何やってんの?」

ナツメ「レッド…本物…よね?」

レッド「?」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:20:01.44 ID:EbqOfyk50
レッド「俺に偽物なんかいるの?」

ナツメ「そこ」

レッド「どこ?」

ミュウ「くすくす」

レッド「もしかしてミュウが何かしたの?」

ナツメ「うん」

ミュウ「ミューしらなーい」

レッド「ナツメは何かしたって言ってるよ」

ミュウ「うーん、忘れちゃった」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:20:28.12 ID:EbqOfyk50
レッド「……」

レッド「だめだろミュウ、ナツメを困らせるようなことしちゃ」

ミュウ「どーして?」

レッド「どうしても」

ミュウ「わかったー」

レッド「うん、これでナツメを困らせるようなことはしないと思うから」

ナツメ「…ならいいけど」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:20:59.73 ID:EbqOfyk50
ナツメ「ねえレッド、今日どこか出かけてたの?」

ナツメ「一回帰ってきたんだけどいなかった時間あったよね」

ナツメ「何してたの」

レッド「えっと買い物の時間かな」

ナツメ「部屋を散らかして?」

ナツメ「それに出かけるときはちゃんと携帯を持って行ってって言ってるよね」

レッド「あー…そ、それは…」

レッド「今日ミュウと友だちになったんだ」

レッド「それで、友だちになった経緯だけどご存知?」

ナツメ「存知ないわね」

ナツメ「ねえ私の質問どこ行ったの」

レッド「いや、答えだから聞いてくれ」

ナツメ「わかった話して」

レッド「しのびねぇな」

ナツメ「構わないわよ」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:21:34.74 ID:EbqOfyk50
レッド「えっと、部屋を掃除してたんだ」

レッド「そしたら急にミュウが現れてイタズラするんだよ」

メロエッタ「いつも通りね」

レッド「止めようとしたら暴れるからさ」

レッド「…俺のやり方もちょっと悪かったかもしれないけど」

ナツメ「何したの」

レッド「…バ、バトルした」

ナツメ「それぐらい別に」

レッド「家の中でだけど…」

ナツメ「……」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:22:15.99 ID:EbqOfyk50
レッド「ごめん!」

レッド「でもこの通りきれいにしたからさ」

レッド「壊れたものもミュウが直したから」

ナツメ「…被害がなくなったのなら気にしないわよ、そんなこと」

レッド「え、いいの?」

ナツメ「うん、何も壊れてないんでしょ」

レッド「よかった、怒られるかと思った」

セレビィ「ナツメもさっき家の中でむぐっ」

レッド「ん?」

ナツメ「なんでもないなんでもない」

ナツメ「でも次からは直すからってやっちゃだめよ」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 01:22:45.96 ID:EbqOfyk50
ナツメ「それでそのあとは?」

ナツメ「家にいなかったじゃない」

レッド「ああ、外に行こうとしてたから追いかけたんだよ」

レッド「放置しとくのはなんだか危険そうだったから」

レッド「それでそのまま出て行ったんだ」

レッド「その間にナツメが帰ってきたのかな」

レッド「で、まあなんやかんやあってミュウがうちに来ることになって」

ナツメ「そのなんやかんやを言うんじゃなかったの」

レッド「泥んこになっちゃったからお風呂入ってた」

レッド「これでいいかな?」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:47:59.79 ID:XR54uAv90
翌日

ギュオオオン ヒュウウン

レッド「あれ?」

カチッ カチッ

レッド「この掃除機つまったかな?」ごそごそ

レッド「よし、これで」

カチッ カチッ

レッド「ダメだ、つかねえ」

ミュウ「ミューが直してあげようか」

レッド「直せるの?」

ミュウ「ミューを誰だと思ってるのさ、まかせてよ」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:48:39.68 ID:XR54uAv90
ピキーン

ミュウ「はい直ったよ」

カチッ ギュオオオン

レッド「おっほんとだ」

レッド「ありがとな」

ミュウ「ねえねえ」

レッド「ん?」

ミュウ「レッドってなんで仕事しないで掃除だったり、洗濯だったりしてるの?」

レッド「仕事しないでって…それが俺の仕事なの」

ミュウ「家を綺麗にすることが?」

レッド「そう」

ミュウ「あのナツメだっけ、あの子の下着を嬉しそうに洗うことも?」

レッド「…言い方が悪いな、まあそうだけど」
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:49:19.59 ID:XR54uAv90
ミュウ「仕事をしたらお金がもらえるじゃんか」

ミュウ「これじゃあもらえないでしょ」

レッド「ナツメから毎月お小遣いもらってる」

ミュウ「それって家のお金増えてないじゃん」

レッド「それは…そうだけど」

レッド「世の中俺みたいにいろんな事情があってこういうことやってる人だっていっぱいいるんだ」

レッド「別に悪いことしてるわけじゃないんだよ」

ミュウ「レッドの事情ってなんなの?」

レッド「ん…」

レッド「ひ、人見知りが激しいから…」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:50:18.13 ID:XR54uAv90
ミュウ「ミュー心配だよ」

ミュウ「もしレッドが愛想をつかされちゃったら生きていけないよ」

レッド「そりゃ俺だってなんとかしたいけどさ…」

レッド「あっ、てか俺仕事あった」

ミュウ「え、なになに?」

レッド「なんか弟子を育てるとかそういうやつ」

ミュウ「何それ?」

レッド「だからその…そのままだよ」

ミュウ「じゃあその弟子はどこにいるの?」

レッド「一人育てて…それから…」

レッド「それ以来いないな…」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:51:20.00 ID:XR54uAv90
ミュウ「ないんじゃん」

レッド「…そう捉えることもできるな」

レッド「なんかグリーンが用意するとかそんなこと言ってたような気がしないでもないけど次が来ないんだよ」

ミュウ「ちょっと何言ってるかわからない」

レッド「わかれよ」

レッド「でもまあ確かに今は何もしてないと思われても仕方ないな…」

レッド「今度グリーンに連絡してみようかな」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 02:52:09.73 ID:XR54uAv90
―――――――――

レッド「さて、今日の分は終わった」

レッド「結構早く終わったな、よしグリーンのとこに行こう」

レッド「どうせあいつ暇だろ」

ミュウ「わあ、仕事してる人に対して何てこと言うんだ」

レッド「誰にでもこういうこと言ってるわけじゃないよ」

ミュウ「この状況だとけっこう失礼だね」

レッド「ミュウにそんなこと言われるなんて」

ミュウ「ミューはあの中で一番真面目だからね」

ミュウ「マナーとかもよく理解してるし」

レッド「理解してるんなら人の家散らかすようなことはしないだろ」

ミュウ「理解してるからといってやらないとは限らないのだよ」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 12:27:27.37 ID:Wt6fS2SRo
ミューがまともなこと言ってるw
常識はあるけどあえてふざけてるのか
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:35:29.54 ID:LeIgA/wB0
レッド「それ普通にあぶねえ」

ミュウ「何言ってるのさ」

ミュウ「世の中で犯罪と呼ばれていることは全部悪いことだよね」

ミュウ「みんなそれを理解しているけどなくならないじゃん」

ミュウ「何か困ったことがあったり、許せないことがあったり、ただのバカだったり、人によって理由はいろいろある」

レッド「……」

レッド「人の家散らかす理由って何?」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:36:07.19 ID:LeIgA/wB0
ミュウ「ミューの場合はやりたいと思えば何でもやるからね」

ミュウ「自分がやりたいという気持ちに理由なんていらないんだよ」

ミュウ「だからレッドもやりたいと思ったらやればいいんだよ」

レッド「じゃあビンタしていい?」

ミュウ「いいわけないでしょ」

ミュウ「他人の気持ちも考えてあげなよ」

レッド「……」

ミュウ「くすくす」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:38:07.14 ID:LeIgA/wB0
レッド「まあいいや…」

レッド「俺ちょっと出かけるからおとなしく…」

レッド「してるわけないか」

ミュウ「くすくす」

レッド「……」

レッド「連れて行くしかないか…」

ミュウ「お出かけならミューがテレポートさせてあげるよ」

レッド「…不安」

ミュウ「ええっミュー技に関しては誰よりも自信があるんだよ」

レッド「技が信用できても本体が信用できないからな」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:38:41.39 ID:LeIgA/wB0
トキワジム

グリーン「ふわぁ…」

ピピピ

グリーン「ん?」

グリーン「あ、エリカからメールだ」

グリーン「……」

グリーン「……」キョロキョロ

グリーン「…ふふふ」

シュン

レッド「あ、無事着いた」

グリーン「うおわっ!?」ポロッ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:39:52.84 ID:LeIgA/wB0
レッド「びっくりした」

グリーン「な、なんだレッドか、こっちが驚いたわ…急に現れて」

レッド「ん?携帯落ちてるぞ」

グリーン「!」

レッド「よっと」

ミュウ「ねえ、これどういうこと?」ひょこ

レッド「なにが?」

ミュウ「この文」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:41:07.93 ID:LeIgA/wB0
グリーン「ま、待て!見るな!!」

レッド「今日もエリカのパルシェンに俺のレックウザでガリョウテンセイしてタネマシンガンいっぱいしたいな」

レッド「……」

グリーン「……」

ミュウ「レックウザってタネマシンガン使えないよ、おかしいね」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「携帯かえすよ…」

グリーン「さんきゅ…」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:41:42.11 ID:LeIgA/wB0
レッド「あんまり知り合いはいないけど、お前が変なメール送ってるって言わないようにしとく」

グリーン「ああ、助かる…」

ミュウ「ねえどういうことなの?」

ミュウ「まさか改造…?」

グリーン「なあ、さっきから気にはなってたんだがこれミュウか…?」

レッド「うん」

レッド「説明するのは面倒だから言わないけど、間違いなくミュウだ」

ミュウ「ねえレッド、教えてよ、知ってるんでしょ」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 01:42:15.21 ID:LeIgA/wB0
レッド「ちょっと静かにしてて」

ミュウ「ぶー、レッドのケチ」

ミュウ「知ってるなら教えてくれてもいいのに」

ミュウ「じゃあ本人に聞くのが一番だよね」

ミュウ「ねえねえ」

レッド「やめてやれ」

ミュウ「うー…気になる」

ミュウ「ナツメなら知ってるかな」

レッド「おい、それは絶対やめろ」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:11:16.84 ID:iICVe1Gh0
グリーン「…何しに来たんだ」

レッド「ああ、聞きたいことがあって」

ミュウ「さっきのあれってどういう意味かなって」

レッド「そうそう」

レッド「って違うよ、もうそのことは言うな」

レッド「えっと何て言ったっけ俺の仕事の名前」

レッド「まあいいや、そのことなんだけどさ」

グリーン「あれ、お前仕事してたの?」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:11:50.45 ID:iICVe1Gh0
レッド「お前が紹介してくれたんだろ」

レッド「弟子を育てるとかなんとか」

グリーン「あー…そういえば…」

グリーン「あったなぁ…」

レッド「おい」

グリーン「うん、うん、覚えてるよ」

レッド「嘘つけ」

グリーン「嘘じゃねえよ」

グリーン「で、それがどうしたんだ?」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:12:21.06 ID:iICVe1Gh0
レッド「お前リーリエが終わったら次の子を紹介するとか言ってなかった?」

レッド「もしくはそれに近いもの、または俺にそう思わせる可能性のある発言がなかった?」

グリーン「んー…」

グリーン「んー…」

グリーン「んー…」

レッド「……」

レッド「覚えてねえんだな」

グリーン「そうなるな」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:13:05.35 ID:iICVe1Gh0
レッド「じゃあ俺の仕事は?」

グリーン「よし、今から調べよう」

グリーン「俺は忘れてたけど候補は集められてるはず」

グリーン「ただ…」

レッド「?」

グリーン「お前えげつないぐらいの人見知りだからな」

グリーン「たまたまリーリエは合ったみたいだけど、他のやつだとどうなるか…」

グリーン「一人ならまだなんとかなるだろうが人数が多いと…」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:13:41.06 ID:iICVe1Gh0
ミュウ「くすくす」

ミュウ「もしそうなったらミューが助けてあげようか?」

ぎゅるん

レッド「ほら、こうやってミューがレッドに変身すればいいの」

レッド「同じやつが二人いると変じゃないか?」

レッド「双子ってことにすればいいんだよ」

グリーン「どっちがしゃべってるかわからねえ」

レッド「ミューが本物だよ」

レッド「ミューって言ってる時点で違うだろ」
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:14:25.02 ID:iICVe1Gh0
レッド「それに思ったけど、ミュウがやっちゃうと俺の仕事じゃないじゃん」

レッド「俺いらないってなるし」

レッド「そう?」

ぎゅるん

ミュウ「いい考えだと思ったんだけどな〜」

レッド「ミュウにしたらまともないい考えだったよ」

ミュウ「わあ、レッドが褒めてくれた〜」

レッド「そういう感じのこと言ってくれればいいんだけどな」

ミュウ「じゃあミューが弟子の方に変身するのは?」

レッド「それは意味ねえだろ」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:15:19.33 ID:iICVe1Gh0
グリーン「お前がせめて普通の人見知りだったら、まだなんとかなるんだろうけどな」カタカタ

グリーン「あ、やっぱり何人かいるな…1、2…5人か」

レッド「けっこう少ないんだな」

グリーン「将来有望なトレーナーを育てるとは言ってるがこのこと自体あまり知られてなくてな」

グリーン「しかもこの5人ってのが全員リーグの偉い人たちの子どもとか親族だ」

グリーン「まず自分たちのところを育てたいから、あまり宣伝とかはしてないんだろうな」

グリーン「どうする?とりあえず会ってみるか?」

グリーン「それから決めるってのもいいと思うけど」

ミュウ「そうだね、じゃあそれはミューにまかせてよ」

レッド「それも意味ねえよ」

グリーン「どうするんだ、レッド?」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:16:00.73 ID:iICVe1Gh0
レッド「そうだな…会ってから考えるか」

レッド「俺からしたら相手がリーグの偉い人の子どもだろうと関係ないし」

レッド「今から会えるのか?」

グリーン「ちょっと待ってろ」

グリーン「……」

グリーン「ああ、二人なら」

レッド「よし、じゃあ早い方がいいな」

レッド「行こうぜ」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:17:03.10 ID:iICVe1Gh0
グリーン「ん?なんで?」

レッド「なんでってお前が来ないとだめじゃん」

グリーン「いや俺今仕事中だし」

レッド「俺知ってるぞ、お前普段からジムに行かずフラフラしてるって」

グリーン「いつの話だよ、結婚する前だろそれ」

レッド「じゃあたまにはいいじゃん」

グリーン「なんとしても連れて行かせてえのか」

レッド「うん」

グリーン「……」

グリーン「わかったよ、あと30分待ってろ、ジムでやらなきゃいけねえことがあるから」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:28:17.21 ID:iICVe1Gh0
30分後

グリーン「待たせたな」

ミュウ「あはは、なんだかバニラみたい」

グリーン「バニラ?」

レッド「まずどこに行くんだ?」

グリーン「ああ、一人はここトキワシティだ、もう一人はタマムシシティだな」

グリーン「あとの3人にも連絡をいれておいたから明日会える」

レッド「おおさんきゅ」

グリーン「今日の二人は俺もついて行くけど、明日はお前だけで行けよ」

レッド「なんでだよ」

グリーン「俺がついて行くことがそもそもおかしいだろ」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:28:48.85 ID:iICVe1Gh0
――――――――

グリーン「ここだ」

レッド「ミュウ、出てきちゃだめだぞ」

ミュウ「ふぁーい」

ピンポーン

ガチャ

男「おお、待っていたよグリーン君」

グリーン「どうも…」

男「後ろの君がレッド君か、成長したな」

レッド「……」

男「実は君がチャンピオンだったときに数回会ってるのだよ、覚えてるかね」

レッド「……」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 03:29:16.46 ID:iICVe1Gh0
レッド「……」

グリーン「おい、なんか言えよ」ひそひそ

レッド「むりっ」ひそひそ

男「ん?どうかしたかね?」

グリーン「いえ、なんでも」

グリーン「ところでお子さんでしたっけ、候補の一人は」

男「おおっ私の息子を選んでくれたのか、うれしいよ」

グリーン「…いえ、先ほど連絡した通り、今日は会うだけですから」

グリーン「決めるのはこいつなんで選ばれないという可能性もあります」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:16:09.21 ID:9M5YdFpB0
レッド「……」

男の子「ふーん、お前が俺の先生になるのか?」

男の子「たいして強くなさそうだな」

レッド「……」

男の子「おい、なんとか言えよ」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」ちらっ

グリーン「面接が終わったみたいですね」

男「だ、大丈夫なのかね?」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:17:02.01 ID:9M5YdFpB0
―――――――――

グリーン「お前ほんとにしゃべらないよな」

レッド「知らなかったのか?」

グリーン「知ってたよ」

グリーン「二人目も同じような感じだったじゃねえか」

レッド「…難しいな、人と話すのは」

グリーン「あんなレベルはお前だけだよ」

グリーン「本当に仕事出来ないレベルだぞ」

グリーン「これからずっとナツメに頼るのなら問題ないだろうけどさ」

レッド「……」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:18:18.42 ID:9M5YdFpB0
レッド「い、いやダメだ」

レッド「なんとかして俺もナツメの役に立つんだ」

レッド「ヒモになるわけにはいかない」

グリーン「そっ」

グリーン「じゃあせめて人見知りを克服しねえとな」

レッド「人見知りを克服か…」

レッド「どうやって?」

グリーン「ん?」

グリーン「どうやってか…」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:19:32.11 ID:9M5YdFpB0
グリーン「そうだな、やっぱり人と話していくしかないんじゃないのか?」

レッド「それが無理だから困ってるんだろ」

グリーン「最初は普通に会話するんじゃなくてさ、軽い挨拶程度から始めればいいんだよ」

レッド「挨拶か…」

グリーン「それならできるだろ」

レッド「難しいな」

グリーン「なんでだよ」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:20:45.16 ID:9M5YdFpB0
グリーン「すれ違うときに『おはようございます』とか言えばいいだけだよ」

レッド「簡単に言ってくれるぜ」

ミュウ「くすくす、ミューの出番のようだね」

レッド「何かいい考えがあるのか?」

ミュウ「その挨拶をミューがレッドに変身してやればいいんだよ」

レッド「…で、もうちょっとないのかグリーン?」

グリーン「他かぁ…いい考えだと思ったんだがな」

ミュウ「ミューを無視しないでよ!」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:21:47.20 ID:9M5YdFpB0
レッド「変なこと言うからだろ」

ミュウ「ミューは真剣だよ」

レッド「そうか、俺たちとはレベルが違うんだな」

ミュウ「そうそう」

ミュウ「ってバカにしてるでしょ」

ミュウ「せーっかくもーっといいアイデアが出たのにな〜」

レッド「うん、いいよ別に」

ミュウ「仕方ないなレッドは〜、そこまで言うなら教えてあげるよ」

レッド「言ってねえよ」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:22:33.83 ID:9M5YdFpB0
ミュウ「最も簡単かつめちゃくちゃな方法」

レッド「な、なんだよそれ」

ミュウ「レッドのお願いをかなえてあげるんだよ」

レッド「…どうやって」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「やる?それともやってみる?もうやっちゃった?」

レッド「選択肢がやるしかないじゃねえかよ」

レッド「しかもやっちゃったってなんだよ、もう終わってんじゃねえか」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 01:23:02.15 ID:9M5YdFpB0
ミュウ「ナイスツッコミ!」

ミュウ「腕上げたね」

レッド「……」

レッド「それで、何なんだ?俺の願いをかなえてくれる方法ってのは」

レッド「聞くだけ聞くからさ」

ミュウ「やるなら教えるよ」

ミュウ「やらないのなら教えない」

レッド「何かわからないものをやるなんて無理だよ」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 00:41:49.64 ID:SRs5zfiz0
ミュウ「ええっまさかの先に聞くの?」

レッド「普通だろ」

ミュウ「もう仕方ないなぁ」

ミュウ「爆発させたらいいんだよ」

レッド「……」

レッド「は?」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 00:42:16.81 ID:SRs5zfiz0
ミュウ「爆発オチってやつだよ、これで終わらせたらいいんじゃないかな」

レッド「いやいやいや、何の話してるんだよ」

ミュウ「え?もうこの話を終わらせたいんだよね」

レッド「俺がそんなこと一言でも言ったかよ」

ミュウ「ふーん、違うんだ」

ミュウ「てっきり飽きて終わりたいんだと思った」

ミュウ「だからミューが入れ替わってあげれば話続けられるって思ったんだけど」

レッド「何を聞いてたらそうなるんだ」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 00:42:45.76 ID:SRs5zfiz0
ミュウ「じゃあキミはどうしたいの?」

レッド「…人見知りを治したいんだよ」

ミュウ「な〜んだ、そんなこと」

レッド「そんなことって俺にとっては」

ミュウ「ミューたちからすればバチュルのミミクソよりちっちゃなことだよ」

レッド「小っさすぎるだろ」

ミュウ「ミューもいつも悩みを抱えてるけど、それほど小さい悩みはないよ」

ミュウ「レッドはいいね〜、悩みが小さくて」

レッド「小さい小さい言うな」

グリーン「実際あまり大したことじゃねえからな…」
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