レッド「人見知りを克服しなくては…」

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36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:43:37.46 ID:z5YNvDwA0
ナツメ「じゃ、乾杯」

レッド「ああ」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「なあ、これさ…持ってきすぎじゃない?」

レッド「なに?10人ぐらいでのむつもりだったの?」

ナツメ「まあ…私とレッドならこれぐらいかな…って」

レッド「こんなに飲めないよ俺…」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:44:17.03 ID:z5YNvDwA0
1時間後

レッド「もうやめときなよナツメ」

ナツメ「わたしはまだぜ〜んぜんらいじょーぶよ〜」

レッド「…そうは見えないけどな」

ナツメ「あんたはもっとのみなしゃいっ!」

レッド「普通だよ、ナツメが飲みすぎなだけ」

レッド「俺の5倍は飲んでるでしょ」

ナツメ「そーだっけー?」

レッド「そうだよ、もう覚えてないの?」

ナツメ「…なんか他にも忘れてるようなー」

ナツメ「レッドのお酒に何かいれよーと思ってたんらけどー」

レッド「?」

レッド「俺普段何も入れたりしないよ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:45:38.54 ID:z5YNvDwA0
さらに一時間後

ナツメ「すぴー…」

レッド「結局寝ちゃって…」

ナツメ「うーん…」ガチャン

レッド「ああ、こぼれるこぼれる」

レッド「とりあえずここじゃなくて布団に運ばないと」

レッド「よっと」

レッド「こっちの布団でいっか」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:47:52.34 ID:z5YNvDwA0
レッド「……」

ナツメ「すや…すや…」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「ごくり…」

レッド「こうして見るとやっぱりいい体してるな」

レッド「…起きないよな?」

レッド「ちょっとぐらいなら…」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:49:00.61 ID:z5YNvDwA0
レッド「……」そーっ

レッド「……」ぴたっ

レッド「だめだだめだだめだめだだめだだめだだめだ」

レッド「いくら起きそうにないからってそんなことは…」

レッド「でもちょっとぐらいなら…」

レッド「いや、そんなことしてたってばれたらナツメに嫌われるかもしれないし…」

レッド「なでるぐらいなら…」

レッド「……」そーっ

レッド「だーっもうっくそ!」

レッド「普通はここでさわるのか!?でもそんなことしたら…」ギリギリギリ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:50:13.05 ID:z5YNvDwA0


レッド「……」へろへろ

ナツメ「どうしたの、目が赤いけど」

ナツメ「ちゃんと眠れた?」

レッド「うん…」

レッド(ずっとナツメ見て考えてたら朝になってしまった…)

ナツメ「無理はしないでね」

レッド「無理なんかしてないよ…元気もりもり…」

ナツメ「そ…それならいいけど」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:51:20.07 ID:z5YNvDwA0
コンコン

ナツメ「はーい」

リーリエ「おはようございます」

ナツメ「おはよ」

ナツメ「あれ、アンズは?」

アンズ「こちらに」シュタッ

ナツメ「なんで天井から…」

アンズ「たまには忍者らしいところ見せたいなと思いまして」

ナツメ「たしかに忍者っぽかったけど…なんで今…」

ナツメ「いつから上にいたの」

アンズ「ついさっきです」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 02:51:50.63 ID:z5YNvDwA0
リーリエ「レッドさん大丈夫ですか?」

リーリエ「顔色が良くありませんがしっかり寝ましたか?」

レッド「うん…」

アンズ「ちょっとリーリエ」

リーリエ「はい?」

アンズ「朝食食べに行かないといけないんだからそういう話は移動しながらでもいいでしょ」

リーリエ「そうですね」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 16:26:03.66 ID:pIPgnP/Xo
はよはよ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 17:42:25.91 ID:PDcuVe+A0
ごめんなさい
資格勉強したり、他の話かいてて遅くなりました
次は月曜日頃更新予定です
見てくれてる方もう少し待ってください
応援よろしくお願いします
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 18:24:46.61 ID:VXm4KiELO
待ってる
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:40:05.05 ID:5v2mWcR20
アンズ「リーリエ、ああいうことは聞かないものでしょ普通」

リーリエ「?」

リーリエ「何がですか?」

アンズ「……」

アンズ「大人ってのは夜もいろいろやることがあんの」

アンズ「二人は恋人だか夫婦だか…まあそんなもんだしそゆことよ」

リーリエ「…よくわかりません」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:41:11.34 ID:5v2mWcR20
―――――――――――

ナツメ「気分が悪いのなら無理して食べなくてもいいのよ?」

レッド「いや、朝は食べないと元気でないし…」

ナツメ「そう、じゃあいっぱい食べて元気になってもらわないと」ぐいぐい

レッド「や…ちょっと押しこ…押し込まないで…」

レッド「自分で食べられるからさ」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「何で疑うの…」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:43:25.90 ID:5v2mWcR20
ナツメ「だってあなた体調悪そうだから」

レッド「心配してくれるのはありがたいけど…」

レッド「俺だって自分のことぐらいできるからね」

レッド「だからそういうのはたまにでいいんだよ」

ナツメ「じゃあいつでも言ってね」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:45:54.71 ID:5v2mWcR20
リーリエ「今日はどこに行く予定なのですか?」

アンズ「そうだね、次の温泉は…」

リーリエ「また温泉ですか?」

アンズ「そう、いろいろ調べてたらさ、温泉いっぱいあるなって思って」

アンズ「リーリエ嫌だった?」

リーリエ「いえいえ、そんなことありません」

アンズ「勝手に決めちゃってますけど、ナツメさんたちはいいですか?」

ナツメ「うん、あなたに任せるわ」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:46:23.20 ID:5v2mWcR20
夕方

アンズ「あった、ここです」

アンズ「ここも有名な温泉なんですよ」

ナツメ「ふーん、結構大きいところね」

アンズ「ここの温泉はポケモンも一緒に入ることができるんですよ」

アンズ「まああんまり大きすぎるポケモンはダメなんですけど」

ナツメ「へえ、それいいじゃない」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:48:59.97 ID:5v2mWcR20
―――――――――――

レッド「当然だけど男湯に行くのは俺一人だよな…」

レッド「どうせなら混浴のある温泉が…」

レッド「いや…やっぱいいや…」

レッド「温泉入っちゃうか」

レッド「ポケモンも一緒に入れるって言ってたな」

レッド「あ、書いてある」

レッド「連れて入れるのは一匹だけか」

レッド「まあそうだよな、6匹もぞろぞろと連れて入るとパンパンになっちゃうよな」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:49:31.52 ID:5v2mWcR20
レッド「よし、入るかピカチュウ」

ピカチュウ「オウ」

ガラガラガラ

レッド「お、ラッキー誰もいないみたい」

レッド「…ん?」

レッド(なんだ…誰かいたのか…)

レッド「……」

レッド(あれ?なんかおかしいぞあいつ)
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:54:43.79 ID:5v2mWcR20
ユウキ「うんしょ…もう…ちょっと」

ユウキ「ジュカイン、押し上げてくれ」

ジュカイン「ヤダ」

ユウキ「っておい、じゃんけん負けたんだから支える役だろ!」

ユウキ「両方のぞいてたら監視が…」

バシュッ バシュッ

ユウキ「ぐぎゃああああああああ」ドサッ

ジュカイン「ヌオオオオオオオオ」ドサッ

ユウキ「く、くそ…こっちからは湯気でよく見えないのにハルカのやつ…」

レッド「……」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:56:30.28 ID:5v2mWcR20
ユウキ「!」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「……」ちゃぽん

ジュカイン「……」じゃぼん

ユウキ「…いい湯だな、ジュカイン」

ジュカイン「ソウダナ」

レッド「……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 01:57:11.38 ID:5v2mWcR20
ジャー バシャバシャ

ピカチュウ「ア゙ー」

レッド「……」ゴシゴシ ジャー

レッド「よし…」

レッド「……」じゃぷん

ピカチュウ「キャッホウ」ぱちゃん

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:06:59.54 ID:Of4heSDu0
ユウキ「……」

ユウキ「あんた、昨日会ったな…」

ユウキ「こんなところで会うなんて奇遇だな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちのおかげで無事マユミさんの問題は解決したよ」

レッド「……」

ユウキ「それでハルカと一緒に温泉ってことなんだけど…」

ユウキ「部屋は別だし風呂覗こうとしただけでこれだし…」たんこぶ

レッド「……」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:07:29.96 ID:Of4heSDu0
ユウキ「なんか俺ばっか喋ってるな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちはいつまでホウエンにいる予定なんだ?」

レッド「……」

ユウキ「どうした?それぐらい答えてくれたっていいじゃん」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「別に話せない…ってわけじゃないだろ?」

レッド「……」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:08:10.49 ID:Of4heSDu0
ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「もしかして人見知りか?極度の」

レッド「……」

レッド「……」こく

ユウキ「ふーん…そうか」

レッド「……」

ユウキ「困らないのか?」

レッド「……」

レッド「……」こく
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:09:23.78 ID:Of4heSDu0
ユウキ「俺は今ちょっと困ってるけど…」

ユウキ「あんた、女の子いっぱい連れてたけどあの子たちは困らないの?」

レッド「……」

レッド「…?」

ユウキ「ま、わかんないか」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「あんたがここにいるってことはあの子らもいるんだよね」

レッド「……」こく
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:09:54.37 ID:Of4heSDu0
ユウキ「あの子らはあんたの彼女?」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」ぶんぶん

ユウキ「そっか」

ユウキ「じゃあ安心だ」

ユウキ「俺が口説いちゃっても問題ないね」

レッド「!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 03:11:30.98 ID:Of4heSDu0
レッド「!」ぶんぶんぶんぶん

ユウキ「ん?なんで?」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「そんな顔しても話してもらわないと」

レッド「……」

ユウキ「あんまり人と話せないようじゃ彼女に愛想つかされちゃうかもしれないぞ」

ユウキ「あんたが他人と話せないってことはその分余計な苦労をかけることになるからな」

レッド「……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 08:06:41.93 ID:Ef0FIDJgo
初対面の相手ならともかく一応顔見知りにこれだと生活困るだろうな
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:00:53.03 ID:2qf+RIMk0
部屋

レッド「……」

ナツメ「もう戻ってたんだ、どうだったここの温泉?」

レッド「うん、よかったよ」

レッド「なあピカチュウ」なでなで

ピカチュウ「オウ」

ナツメ「なんかおっさんみたい」

ピカチュウ「ソウカ?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:02:41.37 ID:2qf+RIMk0
ナツメ「あ、そうだ女湯に昨日会ったあの子がいたよ」

レッド「うん、こっちにも男の方がいた」

ナツメ「マユミさんのこと解決したんだって、よかった」

レッド「ああ、そうだね」

ナツメ「…なんかテンション低くない?」

レッド「ん?そうかな…」

レッド「いつも通りだと思うけど」

ナツメ「もしかしてまた何か悩んでるの?」

レッド「いや別に〜」

ナツメ「そっか」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:03:43.32 ID:2qf+RIMk0
レッド「……」

レッド「ナツメってさ…ジムで初対面の挑戦者とかとどうやって話してるの?」

ナツメ「?」

ナツメ「どうやって…って言われても普通に…」

レッド「その普通を知りたいんだ」

ナツメ「うーん…普通…」

ナツメ「ええと…普通…」

ナツメ「……」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:04:14.27 ID:2qf+RIMk0
アンズ「ふう、こんな時間でもけっこう売店混んでましたよ」

リーリエ「ナツメさん、今日は4人部屋なんですよ」

リーリエ「変なことしてないでしょうね」

ナツメ「もう、なんで私がそんなこと…」

ナツメ「ただいつも通り話してただけよ」

リーリエ「…そうですか」

リーリエ「それはそれでおもしろさが…」

ナツメ「何?」

リーリエ「いえ、何も」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:04:55.48 ID:2qf+RIMk0
ナツメ「まあいいや」

ナツメ「…そうだ、二人に聞いてみれば」

ナツメ「あ、いやアンズがちょうどいいかも」

ナツメ「アンズってけっこう恥ずかしがり屋だしわかるかな」

アンズ「何がですか?」

ナツメ「ジムの初対面の挑戦者と話すときってどうやって話してる?」

アンズ「どう?」

アンズ「どうと言われても普通に…ですけど」

ナツメ「そう…だよね…」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:05:50.71 ID:2qf+RIMk0
ナツメ「えっと、その普通を教えてほしいのよね」

アンズ「普通を…?」

ナツメ「そう、レッドに教えてほしいのよね」

アンズ「いや教えるって…」

レッド「……」

アンズ「……」

レッド「……」

アンズ「……」

ナツメ「何も言わないと始まらないんだけど」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:06:51.85 ID:2qf+RIMk0
アンズ「えー…初対面の人とどう話すかってことですよね…」

アンズ「と、特に何も考えなくていいと思いますけど…」

レッド「……」

レッド「……」

アンズ「……」

アンズ「そうだ、なぜそんなに人と話せないか考えてみましょう」

アンズ「原因がわかればまだ何とかなるかもしれませんし」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:07:37.18 ID:2qf+RIMk0
レッド「……」

レッド「……」

レッド「!」

レッド「……」ちょいちょい

ナツメ「はいはい」

レッド「たぶん何年もグリーン以外の人と話すどころか会うことすらなかったからだと思う」ごにょごにょ

ナツメ「まあそうよね」

ナツメ「レッドは山にこもってたことがあって、それで何年も人と会わない生活をしていたの」

ナツメ「そのせいだと思うって」

アンズ「なるほど…」

アンズ「では山にこもる前は話すことはできたんですね」

レッド「…やっぱりこれじゃないな理由」ごにょごにょ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 02:17:46.43 ID:2qf+RIMk0
諸事情により少し更新が遅くなるかもしれないです
それの進み具合によって更新するのですがなるべく早くするようにします






レートの準備もしねえと…
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 02:40:45.79 ID:eFzdacl0o
おつ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:33:59.44 ID:DX+cjJ2O0
レッド「元々そんなに人と話さなかった気がする」

ナツメ「…たしかに」

ナツメ「今のままでもいいんじゃない…?」

レッド「よくないよ」

レッド「せめて人並には話せるようになりたいの」

ナツメ「人並か…」

ナツメ「……」

レッド「……」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:34:32.99 ID:DX+cjJ2O0
ナツメ「ねえ、どうしていきなり極度の人見知りのあなたがそんなこと言いだしたの?」

レッド「んー…まあ特に意味はないけど…」

レッド「やっぱ話せた方が便利だろうし、それに…」

ナツメ「それに?」

レッド「あ、いや便利だからだな」

ナツメ「そう…」

ナツメ「そうだよね、やっぱり話せた方がいいものね」

レッド「うん」

ナツメ「……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:34:59.80 ID:DX+cjJ2O0
深夜

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「眠れん…」

ナツメ「すー…」

レッド「…男一人に女の子三人か」

レッド「……」

レッド「何考えてんだ俺は…」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:35:27.92 ID:DX+cjJ2O0
レッド「……」

レッド「……」

レッド「あーダメだ、なんかいろいろ考えちゃう…」

レッド「……」

レッド「そうだ、ここって部屋にも温泉ついてたんだよな」

レッド「ちょっと入ろう」

レッド「……」

レッド「……」ガラガラ

レッド「露天風呂か…寒いな…どうしよう…」

レッド「…いいや、入ろう」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:35:58.79 ID:DX+cjJ2O0
15分後

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「…っ!」

がばっ

ナツメ「…!」

ナツメ「はぁ…夢か…」

ナツメ「なんか嫌な夢…」

ナツメ「レッドがいなくなって、それで…」

ナツメ「……」

ナツメ「あ、あれ?レッド?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:36:27.26 ID:DX+cjJ2O0
ナツメ「お…お手洗いかな…?」

ナツメ「……」

ナツメ「い、いない…」

ナツメ「と…とりあえず落ち着くのよ」

ナツメ「そんな急に人がいなくなるなんてこと…」

ナツメ「……」

ナツメ「テレポートがあるか」

ナツメ「いやでも、レッドはそんなことできないし」

ナツメ「…!」

ナツメ「あっちから音が」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/24(金) 01:36:56.38 ID:DX+cjJ2O0
ナツメ「レッド!」ガラッ

レッド「!?」ビクッ

ナツメ「よかった、レッ…」

レッド「……」

ナツメ「……」

ナツメ「……//////」

レッド「あ、あの…ナツメ?」

ナツメ「そ、そそそそその、えっとあの!」

ナツメ「ごめんなさい!」

レッド「…扉閉めて」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:38:24.76 ID:4k4VbWGi0
ピシャッ

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「え…」

ナツメ「な、なに?」

レッド「いや、えっ?…えっ?」

ナツメ「?」

レッド「こっちに来るの…?」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:39:03.37 ID:4k4VbWGi0
ナツメ「?」

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「!」

ナツメ「あっ!」

くるっ がんっ

ナツメ「いった…」

レッド「また…」

レッド「ナツメってよく頭ぶつけるよね」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:39:36.26 ID:4k4VbWGi0
ガラガラ ピシャ

ナツメ「ご、ごめんねレッド…」

レッド「いやぁ…全然気にして…」

レッド「あ、そうだ」

レッド「じゃあ一緒に入ってくれたらいいよ」

ナツメ「えっ…」

ナツメ「……」

レッド「なんてな、冗談だよ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:40:01.15 ID:4k4VbWGi0
レッド「さて、そろそろ出ようかな」

ナツメ「わかった…」

ナツメ「ちょっと待ってて」

レッド「ふぇ?」

レッド「い、いや…冗談だよ…、う、うれしいけど…」

レッド「あれ?聞こえてる?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:41:01.30 ID:4k4VbWGi0
ナツメ「入るね」

レッド「やっ…ま、待って…本当に!?」

ナツメ「う…うん…」

ガラガラ

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」ジャバジャバ ちゃぷ

ナツメ「……」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:41:37.38 ID:4k4VbWGi0
レッド「……」

ナツメ「……」

レッド(マジか…ナツメと…)

レッド(軽い気持ちで言ったのにまさか本当になるとは…)

レッド(言ってみるもんだな)

レッド「……」

レッド(やっぱりナツメは綺麗だな…)

レッド(あとはタオルがなければ…)

レッド(いやいやいや、これ以上贅沢なこと考えるとバチがあたりそうだ)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:42:26.54 ID:4k4VbWGi0
ナツメ「……///」

レッド「あれ、なんか顔赤いけどもうのぼせちゃった?」

ナツメ「そ…その…それ…」

レッド「?」

レッド「……」

レッド「!!」

レッド「やっ!こ、これは…さ、さっきまで一人だったからタオルとかそういうの…」

レッド「別に見せつけてたわけじゃないから!」

レッド「ナツメ見たらこうなったって言うか…」

レッド「いや、ナツメのせいじゃなくて…説明の仕方が悪かったな…」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:43:06.38 ID:4k4VbWGi0
ナツメ「……」

レッド(やっぱひかれたか…)

ナツメ「…いくら私でもそれがどういうものかわかるからそんな説明しなくてもいいよ」

レッド「……」

ナツメ「……」スィー ぴたっ

レッド「え?」

ナツメ「なに?私が横に来るのは嫌だった?」

レッド「そ、そんなことあるわけないじゃん」

ナツメ「よかった」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 03:44:06.04 ID:4k4VbWGi0
レッド「……」チラッ

レッド(ここからちょうどナツメの胸の…)

ナツメ「気になる?」

レッド「なっ…なんのこと?」

ナツメ「わかってるくせに」

レッド「……」

ナツメ「私も最初ちょっと驚いちゃったけどもう平気だから」

ナツメ「せっかくの温泉なんだからもう少しリラックスしたら?」

レッド「うん…」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:26:15.85 ID:cjvpvEC90
ナツメ「ここっていいところよね」

ナツメ「周りからは見られないし、ほんとに二人っきりっていうか」

レッド「ああ、そうだな」

ナツメ「じゃあ何があっても誰もわからないよね」

レッド「ん?あ、ああ…そうだね」

ナツメ「……」

ナツメ「あのね、私昔からあなたに言いたかったことがあるの…」

ナツメ「あなたのことが好きなの」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:26:42.96 ID:cjvpvEC90
レッド「……」

レッド「どうしたの、よ、酔ってるの?」

ナツメ「もうっ私は本気なのよ!」

レッド「わかってるって」

レッド「お…俺も好きだよ…」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「当たり前だよ」

ナツメ「こっち見て言ってよ」

レッド「……」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:27:15.80 ID:cjvpvEC90
レッド「ナツメ…」

ナツメ「……」

レッド「……」チュッ

ナツメ「んんっ!?//」

ナツメ「あっ…な…」

レッド「……」ポリポリ

レッド「ま…まぁ…なんだ…」

レッド「言葉にするのは苦手だから、ちょっと強引だけど」

レッド「俺の返事ってことで…」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:27:53.81 ID:cjvpvEC90
ナツメ「よかった、断られなくて」

レッド「そんな断るわけないって」

レッド「ほんとは俺から言いたかったってのもあるけど…」

ナツメ「あら、じゃあいつ言ってくれるつもりだったのかしら」

レッド「それは…そのー…」

ナツメ「そんな考えなくても言うことを考えてくれてたのならいいの」

ナツメ「どっちが先に言うかってことだったし」

ナツメ「まあ10年もかかっちゃったけど」

レッド「……」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:28:57.83 ID:cjvpvEC90
翌日

レッド「くしゅんっ…ずずっ」

リーリエ「大丈夫ですか?」

レッド「ああ、大丈夫大丈夫…」

リーリエ「鼻水が垂れてますよ」

リーリエ「ティッシュどうぞ」

レッド「ああ、ありがと」

リーリエ「急にそんなことになるなんて、ちゃんと温泉に入った後体拭きましたか?」

レッド「うん、ちゃんと拭いたよ」

リーリエ「それとも何かしたのですか?」

レッド「……」

レッド「いや…」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:29:49.12 ID:cjvpvEC90
リーリエ「少し考えたってことは心当たりがあるのでは?」

リーリエ「ナツメさんも少し体調が悪いとのことでしたから」

レッド「ずず…」

リーリエ「何かあるのかと思ったのですが」

レッド「何もないよ」

リーリエ「そうですか…」

リーリエ「きっとお二人は仲がいいですから、体調が悪くなるのも一緒なんですね」

レッド「……」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 02:30:36.28 ID:cjvpvEC90
ナツメ「ごめんねアンズ、せっかくの旅行なのに」

アンズ「いえいえ、いいですって」

アンズ「十分楽しめましたから」

ナツメ「今度必ずこの埋め合わせはするから」

アンズ「じゃ、じゃあまたお願いしますね」

アンズ「もう冬ですから外で裸だったら間違いなく風邪ひきますよ」

ナツメ「えっ…な、なななんのこと…?」

アンズ「だって部屋の露天風呂入ったんじゃないですか?」

アンズ「使った後のタオルがあったのでそうだと」

アンズ「2枚ありましたね」

ナツメ「……」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:51:02.36 ID:l2ncr8wQ0
カイナシティ

リーリエ「……」

ナツメ「ごめんねリーリエちゃん、また来ようね」

リーリエ「あ、いえ…そうではなくてですね」

リーリエ「やっぱり誰かいないような気がして…」

アンズ「まだ言ってんの?」

アンズ「1、2、3、4」

アンズ「ちゃんと4人いるじゃん」

リーリエ「……」

リーリエ「私の勘違い…ですかね」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:52:25.03 ID:l2ncr8wQ0
一ヵ月後 7番道路

リーリエ「キュウコン大文字です!」

キュウコン「コーン」ボフウッ

ウツボット「ギャース」

エリトレ「ああっウツボット!」

リーリエ「やりましたよレッドさん!」

レッド「うん」

リーリエ「キュウコンもがんばりましたね」なでなで

キュウコン「コーン(*^▽^*)」ボオッ

リーリエ「……」ぷすぷす
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:54:23.45 ID:l2ncr8wQ0
レッド「そろそろいいかな」

リーリエ「何がですか?」

レッド「ジムだよ」

レッド「8つ目のジムがまだ残ってるでしょ」

リーリエ「ヤマブキジム…」

レッド「うん、そうだよ」

リーリエ「…わかりました」

リーリエ「がんばりーリエです!」

パシャッ

レッド「?」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:55:31.03 ID:l2ncr8wQ0
リーリエ「あ、このがんばりーリエというのはですね」

レッド「……」

リーリエ「レッドさん?聞いてますか?」

レッド「あ、何?」

リーリエ「聞いてなかったのですか…」

レッド「ごめんごめん」

レッド「なんか今カメラの音がしたような気がしたから」

リーリエ「私はそういう音は聞こえませんでしたが…」

リーリエ「ただ、周りにも人はいるので誰かが写真を撮っていてもおかしくないのでは?」

レッド「…そうだね」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:56:36.66 ID:l2ncr8wQ0
ヤマブキシティ

リーリエ「いよいよですね」

リーリエ「緊張してきました」

レッド「これまでもリーリエは7つのジムバッジをゲットしたんだ」

レッド「あと一つだけじゃないか、大丈夫だよ」

リーリエ「そう言ってしまえばそうですけど…」

リーリエ「ナツメさん…ですからね」

リーリエ「ナツメさんは今日私が来ることを知っているのですか?」

レッド「さあどうだろう…俺からは言ってはいないけど超能力で知ってるかもね」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:59:25.07 ID:l2ncr8wQ0
レッド「俺は奥で待ってるからがんばってね」

リーリエ「レッドさん、一つよろしいですか?」

レッド「一つと言わずにいくつでもいいよ」

リーリエ「…私がナツメさんのところにたどり着いたとき、どちらを応援しますか?

レッド「…リーリエだよ」

リーリエ「……」にこっ

パシャッ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 04:00:16.06 ID:l2ncr8wQ0
ナツメ「……」

ジムトレ1「ナツメさん、挑戦者来ましたよ」

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナーツーメーさん!」

ジムトレ2「レッドさん来ましたよ」

ナツメ「!」ぴくっ

ナツメ「あ、あれ二人ともいつの間に…」

ジムトレ1「もしかして寝てました?」

ナツメ「寝てない寝てない!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 04:00:57.32 ID:l2ncr8wQ0
ナツメ「えっと…な、なんだったっけ?もう一回言って」

ジムトレ1(やっぱり寝てたか…)

ジムトレ2「レッドさんが来ましたよ」

ナツメ「レッドが!すぐ通して!」

ジムトレ2「…はーい」

ジムトレ1「レッドさん来ましたけど、挑戦者も来ましたよ」

ジムトレ1「仕事ですから挑戦者の方優先でお願いしますよ」

ナツメ「わかってるって」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:33:10.84 ID:94da/eoX0
ナツメ「どうしたの?なにかあった?」

レッド「ちょっと見たいものがあってね」

ナツメ「もしかして私?」

レッド「んー半分当たりだな」

ナツメ「じゃあもう半分は?」

レッド「もうそろそろ来ると思うよ」

ブンッ

リーリエ「……」

ナツメ「ああ…そういうこと」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:33:48.89 ID:94da/eoX0
ナツメ「……」

ナツメ「ようこそ挑戦者」

ナツメ「私がこのヤマブキジムのジムリーダーナツメ」

ナツメ「あなたのお名前は?」

リーリエ「リーリエです」

ナツメ「……」

ナツメ「リーリエちゃん、手加減しないからね」

リーリエ「はい!」

ナツメ「さあ始めましょうか」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:34:28.35 ID:94da/eoX0
ヤマブキジム外

女の子「……」こそこそ

女の子「ふぅ…」

女の子「へぇー、ここでのジム戦でもちゃんと教え子のバトル見るんだ」

女の子「見た目より真面目なのかな」メモメモ

???「見た目よりってそんな不真面目そうでもないけど」

女の子「正直あの人のことよくわかってないし…」

女の子「なんていうかまぁ…あれだから見た目の評価は低くなるのかな」

???「ふーん」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:35:10.18 ID:94da/eoX0
???「でも写真はいっぱい撮るんだね」

女の子「いいじゃん別に…」

女の子「ただ捨てるかもしんないけど」

???「えっ捨てちゃうの!?」

女の子「あの人が価値のない人だとわかればね」

女の子「今はただどんな人なのかって観察してるだけだから」

???「そんなこと言わず素直に渡すもの渡しちゃえばいいのに」

女の子「ダメ」

女の子「これは私にとって重要なことだから軽率にできないの」

女の子「わざわざこんな前に来たんだから」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:35:53.76 ID:94da/eoX0
女の子「さて、次はあの教え子の人を調べて…」ピッピッピ

???「あ、誰か来た」

???「わたし隠れるね」

女の子「えっそんな急に」

コトネ「ん?こんなところで何やってんの」

女の子「うひゃっ!?」

女の子「って…あっ…コ…コトネ…さん?」

コトネ「?」

コトネ「私のこと知ってるの?」

女の子「あ…な、なんとなく…」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:36:20.41 ID:94da/eoX0
コトネ「…なんか怪しいね」

女の子「そんなことないですよ」

コトネ「ここで何してたの」

女の子「何も…」

コトネ「何も?」

コトネ「こんなところでボーッとしてたっての?」

女の子「はい」

コトネ「……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:37:03.25 ID:94da/eoX0
???(ねえねえこの人に渡してもらえば?)ひそひそ

女の子(ちょっとあんたは黙ってなさい)

コトネ「なんか言った?」

女の子「いえ、何も」

コトネ「うーん、やっぱり怪しいな」

コトネ「とりあえずナツメさんに言うか」

コトネ「ちょっと私と来て」

女の子「!」

女の子「そ、それは困ります!」

コトネ「言われたら困るのか、やっぱり何かしてたな」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:37:37.62 ID:94da/eoX0
女の子(今はまだ会うつもりはないからな…)

女の子「よし逃げよう」

コトネ「ん?」

女の子「出てきてカイリュー!」

コトネ「あっ待ちなさい!」

女の子「コトネさんごめんなさい、また今度!」

コトネ「……」

コトネ「行っちゃった」

コトネ「とりあえずナツメさんに言っとこ」

コトネ「久しぶりだな〜ナツメさん」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:38:11.47 ID:94da/eoX0
リーリエ「キュウコン、大文字です!」

キュウコン「コンッ!!」ボンッ

フーディン「フギャ」ぱたっ

リーリエ「や…やった…?」

リーリエ「やりましたよキュウコン!」

キュウコン「コーン(^^♪」もふっ

リーリエ「ぐう…っ」

リーリエ「が、がんばりましたね」なでなで
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:38:43.13 ID:94da/eoX0
コトネ「やったじゃんりーリエ」

リーリエ「コトネさん!いつの間に…」

コトネ「へへ、久しぶりだね」

ナツメ「リーリエちゃん、おめでとう」

ナツメ「これがヤマブキジムのジムバッジ、ゴールドバッジよ」

ナツメ「これで8つそろったね」

リーリエ「はい、ありがとうございます」

ナツメ「後はレッドからいろいろ言ってくれるわ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:39:11.05 ID:94da/eoX0
ナツメ「久しぶりねコトネ」

コトネ「はい」

ナツメ「あの子は大丈夫なの?」

コトネ「もう私が手伝わなくても普通に生活できるようになりましたからね」

コトネ「そうだ、私がここに来る前にジム覗いてた子がいたんですけど、何か知りませんか?」

コトネ「なんかめちゃくちゃ怪しかったんですよ」

ナツメ「…?」

ナツメ「さあ、知らないけど」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 02:46:39.18 ID:jnKtqpGro
おつおつ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:31:35.98 ID:waFhue+b0
女の子「まさかあそこでコトネさんが現れるとは…」

女の子「わかんなかったの?」

???「そんなに予知とか得意じゃないし…」

???「わたしだって万能じゃないんだよ」

女の子「そう…じゃあ今度からは自分でやってみるようにする…」

女の子「特に練習とかしてないけどなんとかなるかな」

???「うん、その方がいいよ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:32:13.86 ID:waFhue+b0
女の子「……」ピッピッピ

女の子「あ、わかった」

???「どういう出会いをすればいいか?」

女の子「違う」

女の子「あの人の教え子」

女の子「リーリエっていうんだ…」

女の子「あー…一、二回会ったことあるかな…」

女の子「私が会った時と全然雰囲気違うからわかんなかった」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:33:07.75 ID:waFhue+b0
???「まだ観察続けるの?」

女の子「始めたばかりだ、終わる理由がないよ」

???「普通に助けてあげればいいだけなのに」

女の子「嫌」

女の子「パパはあの人のこと信用してるかもしれないけど私はしてないもの」

女の子「どんな人かもわからずにやって、未来を変えてしまいたくない」

???「……」

???「そもそも君は本当にあの二人を助けたいのかい?」

女の子「……」

女の子「まだわからない」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:34:25.08 ID:waFhue+b0
???「……」

???「わからないというのならやめた方がいいよ」

女の子「どうして」

???「今までにもわたしの力を使って過去を変えようとした人はいた」

???「自分たちが望んだ世界にしたから喜ぶ者はいた」

???「けれどもそれと同じぐらい過去や未来が変わったことにより苦しむ者もいたんだ」

???「その人たちは自分が望んで世界を変えたんだ」

???「でも苦しんだ」

???「君は自分が望んでもいないのだからやるべきではないと思う」

???「望まずにやるべきではない過去改変」

???「セレビィ心の一句」

女の子「うるさい」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:34:53.51 ID:waFhue+b0
セレビィ「いやでもほんとだよ」

セレビィ「とくに今回の君の場合なんか今までなかったぐらい異常だもん」

セレビィ「間違いなく今までの誰よりも混乱して苦しむよ」

女の子「さっさと渡しちゃえとか言ってたの何だったの…」

セレビィ「それは君が観察とか言いながらも、心の底からそうしたいと考えてると思ったからで…」

セレビィ「わからないとかいうのならやめた方がいいよ」

女の子「……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 01:36:00.09 ID:waFhue+b0
セレビィ「わたしは気がつかなかったけど、あの生活に不満があったの?」

女の子「そんなわけない」

女の子「パパもママも兄弟たちもみんなやさしいし大好きだ」

セレビィ「じゃあなんでこんな過去を変えちゃうようなことしようとするのかな」

女の子「あの人たちにただ興味があったってだけ」

女の子「もしいい人だったら…」

セレビィ「どうするか決めるのはキミ自身だ」

セレビィ「でもキミの選択が必ずキミにとってイイコトになるとは限らないからね」

女の子「わかってるよ…」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:36:32.81 ID:waFhue+b0
夜・ナツメの家

ナツメ「リーリエちゃんはこれからどうするの?」

ナツメ「バッジを8つ集めたから、これでリーグに行くことができるけど」

リーリエ「ポケモンリーグですか…」

リーリエ「……」

リーリエ「カントーでは行かないことにします」

コトネ「えっ!もったいなっ!」

コトネ「なんでよリーリエ、せっかくバッジを全部集めたのに」

ナツメ「全てのトレーナーがリーグに行くために集めているわけじゃないの」

ナツメ「目的は人それぞれだからね」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:37:21.02 ID:waFhue+b0
コトネ「なるほど」

コトネ「じゃあリーリエの目的ってなんなの?」

リーリエ「目的は…そうですね、自分に自信をつけるためと言いますか…」

リーリエ「ポケモンリーグには行くつもりなんです」

リーリエ「ここではなくアローラのリーグなのですが」

コトネ「じゃあリーリエもうアローラに行っちゃうの?」

リーリエ「そう…ですね」

リーリエ「いつかはアローラへ行き、お母様のお手伝いをするつもりでしたから」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:37:57.09 ID:waFhue+b0
コトネ「そっか、やりたいことが決まってるっていいよね」

コトネ「がんばりなよリーリエ、またアローラに行ったらお会うね」

リーリエ「コトネさん…」

コトネ「んじゃ私帰りますね」

ナツメ「あれ、今日は泊まんないの?」

コトネ「はい、お母さんに今日帰るって言っちゃったんで」

コトネ「ずっと帰ってなかったですからね」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:38:50.87 ID:waFhue+b0
女の子「……」

セレビィ「覗きとは大胆だね」

女の子「ばれなきゃ問題ないって」

女の子「秘密道具いっぱいもってきたんだから対策は大丈夫」

セレビィ「でもそうやって油断すると失敗したりするんだよ」

女の子「私の作戦は完璧よ」

セレビィ「そいつはどうかな」

女の子「なに?」

セレビィ「この透明マント、小っちゃくない?」

女の子「え…?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:39:18.44 ID:waFhue+b0
女の子「これでよし」

女の子「さて観察の続きだけど…」

女の子「この人はまあ話してるけど、あの人は全然話さないな」

セレビィ「無口なんじゃないの?」

女の子「…だろうね」

女の子「……」

女の子「あの人何考えてるんだろ」

セレビィ「読んでみたら?」

女の子「そんなことできたらやってるっての」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 01:57:28.79 ID:wkyB0QnF0
翌日・クチバシティ

リーリエ「レッドさん、ナツメさんお世話になりました」

ナツメ「うん、アローラに行っても元気でね」

リーリエ「はい」

レッド「……」

ナツメ「ほら、あなたからも何か言ってあげないと」

ナツメ「一番弟子の旅立ちでしょ」

レッド「あー…うん…」

レッド「その、なんだ、あっちでも元気でな」

ナツメ「それさっき私が言った」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 01:59:00.13 ID:wkyB0QnF0
レッド「こういう時って何て言えばいいのかな…」

ナツメ「あなたは誰にも言わず黙って行っちゃうからね」

ナツメ「こういうのは慣れてないか」

レッド「それはもう昔のことじゃんか」

ナツメ「そうね、昔のことよね」

ナツメ「じゃあせっかくお別れの挨拶ができるんだから、よく考えて」

ナツメ「もう大人なんだし、ちゃんと考えたら出てくるよ」

レッド「……」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:01:41.40 ID:wkyB0QnF0
レッド「……」スッ

リーリエ「これは…?」

レッド「バトルサーチャー」

レッド「戦いたいトレーナーを見つけてくれる機械だ」

レッド「俺のお古で悪いけどちゃんと使えるから」

リーリエ「ありがとうございます」

レッド「俺とはまだ戦ってないでしょ」

レッド「また会うときまでに強くなりなよ」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:03:11.17 ID:wkyB0QnF0
レッド「それと…」

リーリエ「モンスターボール…?半分…」

リーリエ「どういうことですか?」

レッド「俺のお守り、リーリエにあげる」

レッド「俺が旅に出る前から大切にしてたものなんだ」

レッド「これがあったからチャンピオンまで、いや今まで無事だったのかもね」

レッド「俺はもう旅に出たりはしないからさ」

レッド「……」

レッド「えっと…無理はするなよ、たまには遊びに来いよな」

リーリエ「はい」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/27(水) 02:05:10.39 ID:wkyB0QnF0
女の子「……」

セレビィ「観察対象一人減ったね」

女の子「あのバトルサーチャーとモンスターボール…」

女の子「そうか…」

セレビィ「ねえ聞いてるの?」

女の子「リーリエさんは最初っから観察対象じゃないって」

女の子「あの人はいい人だってのはもう知ってるんだから」

女の子「私が見たいのはあの二人だけよ」

女の子「でもまあこれで今日からは家に二人だけか」

女の子「これでよりわかりやすくなった」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:05:45.80 ID:wkyB0QnF0
一週間後・ヤマブキシティ

セレビィ「ふわー…あ」

セレビィ「今日で…何日目だ」

セレビィ「まだ続けるの?」

女の子「まあね…」

セレビィ「写真いっぱい増えたねー」

女の子「うん…」

セレビィ「どうしたの?今日はやけにテンション低いね」

セレビィ「もう疲れた?元の時代に帰る?」

女の子「何言ってんの、これからよ」

セレビィ「これから?」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:07:01.58 ID:wkyB0QnF0
女の子「あの二人に接触するの」

女の子「一人になったところを狙ってね」

セレビィ「おおついに」

女の子「あっちの人はジムリーダーみたいだから行きの時間じゃ迷惑よね」

女の子「帰り道を狙うとして」

セレビィ「じゃあ男の方に行くわけだ」

女の子「そうなんだけど」

女の子「……」

セレビィ「なに?」

女の子「どういう出会いをしようか…」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:10:48.51 ID:wkyB0QnF0
――――――――――

女の子「そうだ、いいの思いついた」

セレビィ「思いついたはいいけど、あの人もういないよ」

女の子「えっ」

女の子「ど、どっち行ったの!?」

セレビィ「あっち」

女の子「追いかけるよ」

セレビィ「うん」
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