王馬「東条ちゃんって性欲あるのかなー?」

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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 21:39:13.27 ID:FF7Sfa37o
ペットは言い過ぎだけど実際これに近いよね
かわいい、憧れみたいな感情だし
166 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/12(日) 01:40:49.91 ID:ptxrVdlN0
最原『ちょ!?何も僕はそこまで――』

星『ペット扱いか……そう考えると確かにうなずける部分も多いな』

天海『猫飼ってる人なんかは、そっけない態度もまた可愛いって言いますもんね』

星『……』ピクッ

王馬『どれだけ邪険に扱われても懲りずに夢野ちゃんを追いかけ回してるのは、夢野ちゃんの事をペット扱いしてたからなんだね!うん、それなら納得だよ!』


夢野「て、転子……!お主は、ウチのことをそんな風に思っておったのか……!」ワナワナ

転子「ち、違います!あ、あんな不気味な人の言うことを信用しないで下さい!」

白銀「うーんこの見事な手のひら返し」

入間「レズでロリコンの上に飼育調教とか……ご、業が深すぎんだろぉ……」カアア

茶柱「か、勝手に転子に属性を追加しないでくださーい!」
167 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/12(日) 01:44:53.03 ID:ptxrVdlN0
最原『ちょっと、皆先走り過ぎだよ……。真宮寺君も、本当はそんなこと思って無いんでしょ?』

真宮寺『ククク……ほんの冗談のつもりだったんだけど、予想以上に信じこまれてしまったネ。まァこれは、茶柱さんの日頃の態度のせいでもあるかナ』

百田『な、なんだ……冗談だったのかよ……お前が言うと冗談に聞こえねぇっての……』

真宮寺『ただ、彼女が同性愛者じゃない、って考え自体は……僕の本心だヨ』

最原『うん、僕もそう思う』

星『何か根拠でもあんのか?』

最原『そうだな……そうそう、茶柱さんは、ああ見えてアイドル好きだったりするんだよ』

星『ほう……そりゃまた、やけに乙女チックな趣味を持ってんだな。だが、それがなんだってんだ?』

最原『ああいう、人に夢を与えられる存在に憧れを持っているんだってさ。夢野さんの事がお気に入りなのも、それが理由だと思うよ』

星『……成程』

天海『夢野さんは、『超高校級のマジシャン』――成程、確かに老若男女、皆に夢を与えられる存在と言えそうっすね』
168 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/12(日) 01:46:02.64 ID:ptxrVdlN0
東条「そういうことだったのね。ふふ、素敵なことだと思うわよ、茶柱さん」

茶柱「さ、最原さん……!助かりました!男死なのは残念ですが、アナタは転子の良き理解者です!」

夢野「……ウチは、『超高校級の魔法使い』なんじゃが」

アンジー「うーん、秘密子もブレないねー」

赤松「……茶柱さんも、最原君には随分心を許してるんだね。色々お話してるみたいだし……」ジー

茶柱「あ、赤松さん……?そんなに見つめられても困るのですが……」


王馬『じゃあさー、最原ちゃんは、茶柱ちゃんがノンケだって主張するわけ?』

最原『の、ノンケって……彼女だって年頃の女子高生なんだよ。異性に対する興味くらい持ってるんじゃないかな?』

百田『……その割には、アイツ男を毛嫌いし過ぎてないか?』

真宮寺『独特の思考を持っているのは間違いないネ。それも彼女の個性ではあるんだけどサ』

天海『とは言え、別にこっちが変なことでもしなければ、茶柱さんだって極端なことはしないと思うっすよ』

星『実害も特に無いしな。大声で威嚇するのは控えて欲しいモンだが……』


百田『けどよ……俺はハグしようとしただけで投げ飛ばされたぜ?』


春川「!?」
169 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/12(日) 01:46:33.23 ID:ptxrVdlN0
以上です
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 02:12:36.80 ID:UKEcnNiu0
おつ
さすが宇宙に轟く百田ァ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 02:24:50.42 ID:wxxzYMEa0
なぜできると思ってしまったのか
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 11:41:20.88 ID:VKtpdnuDO
最原くんはネオ合気道の稽古という名目でハグOKなのに不公平だよネ
173 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 00:48:03.90 ID:o/mdjgjH0
天海『は、ハグって……!?』

星『お、オイオイ……そりゃあマズイんじゃねぇか百田』

真宮寺『……また随分と大胆な告白だネ。まさか君がねェ……』

王馬『うーん。これは今後の百田ちゃんとの付き合い方を考えちゃうなー』


春川「茶柱……今の百田の発言、どういう事?」

茶柱「ヒッ……!?お、落ち着いて下さい春川さん!というか答えようがないというか」

春川「いいから。答えて」

アンジー「魔姫、女の子がしちゃいけない顔になってるよー」

東条「落ち着いて、春川さん。そもそも茶柱さんは被害者よ」

春川「私は茶柱に聞いてんの」

夢野「んあ……」ガクガクガク

入間「……」ブルブルブル

赤松「あー……アレのことだよね、多分」

春川「……赤松、なんか知ってるの?」ピクッ

赤松「ほら、アレだよ。百田君がよく言う――」
174 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 00:50:33.85 ID:o/mdjgjH0
百田『お、オイ!お前らなんか勘違いしてねーか!?』

最原『百田君、その言い方だと間違いなく誤解されるよ……』

百田『俺はただ、アイツが夢野に怒られたって落ち込んでた時に……』

百田『慰めてやるつもりで、『ハグしてやろうか?』って聞いただけだっつーの!』

天海『……百田君。それ、相手が茶柱さんじゃなくてもセクハラ案件っすよ』

星『投げられただけで済んでまだマシだったんじゃねぇか?』

王馬『うん、裁判沙汰になってもおかしくないよねー』

百田『な、なんだよ……ただのコミュニケーションじゃねぇかよ……そこまでマズイこと言ったか?』

真宮寺『……東条さんや茶柱さんの恋愛感情云々の前に、百田君について議論したほうがいい気がしてきたヨ』

王馬『うーん。それはそれでつまらなく無さそうなんだけど、また次の機会にしようよ。こっちにも事情があるからね』

真宮寺『……?』
175 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 00:51:50.24 ID:o/mdjgjH0
白銀「あー。確かに百田君、赤松さんにも前似たようなこと言ってたね」

赤松「そうそう。百田君ってなんというか……欧米的な価値観でも持ってるのかな?ハグを挨拶の一部だと思ってるフシがあるんだよね」

入間「そ、そんなわけねーだろ!絶対にスケベ心丸出しで言ってるに決まってんだろうが!」

夢野「単にそういう事に無頓着なだけかもしれんぞ」

東条「……そういえば、この会話の中でも、彼は一歩引いたような立ち位置にいるわね」

アンジー「解斗にとっては、宇宙が恋人なのかもねー」

春川「……」

茶柱「た、確かに転子は投げ飛ばした覚えはありますが……断じて指一本触れられてはいません!ほ、本当ですよ?」

赤松「まぁ、百田君もいつもの調子で言っちゃっただけだと思うし、茶柱さんも春川さんも、そこまで気にすることじゃ――」


春川「……私、それ、言われたこと無いんだけど」


「「……」」シーン
176 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 00:53:03.02 ID:o/mdjgjH0
以上です
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 19:13:58.88 ID:FlA4R+1gO
まあ百田くんもどうせハグするなら胸のある人が良いだろうし
178 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 23:18:32.08 ID:o/mdjgjH0
赤松「……ほ、ほら!百田君って他人を気遣える人だから、その時はたまたま落ち込んでた茶柱さんに言っちゃっただけだって!」

春川「……赤松の時は、アンタ落ち込んでたの?」

赤松「え、えっと……」

春川「……というか、別にフォローとかいいから。別に何とも思ってないし」

赤松(そんな悲しそうな顔してよく言うよ……)

東条「……さっき、百田君は『コミュニケーション』って言葉を使ったわよね?」

赤松「え?う、うん……そうだけど……」

東条「私の推測でしか無いのだけど……もしかしたら百田君は、ハグを今よりもっと仲良くなる手段だと考えているのかも知れないわね」

春川「……それが何?」
179 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 23:19:29.72 ID:o/mdjgjH0
東条「春川さん、貴女は間違いなく女子の中で一番百田君と多くの時間を過ごしているし、絆も深いでしょう」

春川「は!?そ、そんなことないし!それに、今の話とは何の関係も……」

東条「百田君もそう思っているのではないかしら。春川さんと自分との間には、堅い信頼関係が築けていると。だからこそ――」

東条「わざわざハグなんてするまでもない。……そう判断しているのかも知れないわ」

春川「……」

春川「……まぁ、ハグなんてしようとしてきたら……投げ飛ばすけどね」

赤松(よ、よかった……春川さんの表情もかなり柔らかくなったみたい。東条さん、ナイス!)

入間「単純に胸がでかいやつがよかっただけなんじゃ」

赤松「」バンッ

入間「ひっ」

茶柱「ど、道場の床をあまり叩かないで下さい……」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 23:20:52.07 ID:LdYbXcNXo
美兎ニーちゃん
181 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 23:20:55.74 ID:o/mdjgjH0
〜〜〜〜

最原「僕も、それに関しては百田君の発言が迂闊だったと思うよ」

百田「うーん……終一にまでそう言われるってことは、そうなのかも知れねぇな……」

王馬「……さっきといい、最原ちゃんは結構茶柱ちゃんをフォローしてるよね?」

最原「え?確かに……そう言われればそうかも」

最原「ただ、僕は……茶柱さんが男子に対しては平気で暴力振るうような、ひどい人だと思われたくないんだよ」

星「フン、それなら心配無用って奴だぜ、最原」

最原「へ?」

真宮寺「僕達だって……茶柱さんがそういう人じゃないなんてこと、分かってるってことサ」

天海「彼女は、明るくて優しい心の持ち主だと思うっすよ。ただ男子に対してはちょっと極端な対応になるだけで」

百田「おう!俺も、アイツの友達思いなところはバッチリ評価してるぜ!」

最原「ハハハ……なんだ、僕が心配することじゃなかったね」


王馬(……この中で誰にフォーカスを当てれば、一番つまらなくない展開になるかって考えると……)

王馬(うん!やっぱり最原ちゃん一択だよね!)
182 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/13(月) 23:21:43.11 ID:o/mdjgjH0
以上です
終わり見えねぇなこれ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 23:24:47.10 ID:LdYbXcNXo

確かに、いくらでもダベってられそうだ
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 00:25:16.29 ID:E/7exiDSO
え?V3が終われば2、1と行くんだろ?大丈夫分かってるよ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 12:57:05.18 ID:ntoPSRNwO
でも本編見てても百田の性格的な相性は春川より赤松のが良い思ってしまう
186 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/15(水) 23:24:17.35 ID:cTW8YwBN0
〜〜〜〜

夢野「……案外、転子の評判はいいみたいじゃのう」

茶柱「な、なんというか……流石にむず痒い気分になりますね……!」カアア

赤松「男子だって、皆ちゃんと茶柱さんのいい所を分かってくれてるみたいだね!」

東条「悪いけれど、問題はここからなのよね」

春川「……だね。間違いなく王馬が何か仕掛けてくるはず」

アンジー「気をしっかり持ってね、転子」

茶柱「そ、そこまで言われると今度は不安になってきました……」

〜〜〜〜

王馬「けどさー、やっぱりあそこまで男子に対して敵意を剥き出しにしてるのはおかしいよね?」

天海「そうっすね。だけど、もしかしたら過去に何かあったのかもしれないし……」

星「そこについて触れるのは、野暮ってもんかもしれねぇな」
187 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/15(水) 23:25:25.98 ID:cTW8YwBN0
真宮寺「……その割には、彼女は男子に恐怖心を持っているわけでは無さそうだよネ」

百田「ん?どういうことだ?」

真宮寺「天海君が考えているのはつまり、過去に男子の言動のせいで何か嫌な思いをしたことがある……つまりトラウマを抱えている、ってことだよネ?」

真宮寺「だけど、彼女が男子に接する時の態度は……敵意であって、憎悪や恐怖から来る悪意では無い……という感じがするヨ」

真宮寺「つまり、彼女はトラウマなんか抱えてない……と僕は思うなァ」

星「つまり、アイツが男子に対して攻撃的なのは、別の理由があるんじゃねぇか……ってことだな?」

真宮寺「そういうことになるネ」

王馬「そこらへん、最原ちゃんならなんか知ってるんじゃないの?」

最原「うーん……まぁ、確かに皆気になるところではあるよね」

最原「僕も直接理由を茶柱さんから聞いたわけじゃないんだけど……おおよその検討はついてるよ」

王馬「お!さっすが最原ちゃーん!その推理、聞かせてよ!」
188 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/15(水) 23:26:56.34 ID:cTW8YwBN0
最原「推理って程大げさなことではないんだけどね。これは、茶柱さんから教えてもらったことなんだけど」

最原「茶柱さんと一緒にネオ合気道を立ち上げた『師匠』がいるんだって。しかも、その人は男の人らしいんだ」

天海「へぇ、意外っすね。てっきり男子から身を守るために合気道を始めたのかと思ってたんすけど……」

星「最初から男を嫌ってたんなら……わざわざ男のところに習いにはいかねぇよな」

最原「うん、別に彼女はそういうつもりは無くって……ノリで新興流派を興したらしいからね」

百田「ノ、ノリって……マジかよ……」

最原「茶柱さんは、その師匠のことをとても尊敬している、大切な人だと言ってたよ」

真宮寺「……へぇ。男の人なら誰でも敵、ってわけでも無いんだネ」

最原「おそらくだけど……その尊敬する師匠に何か吹き込まれたんじゃないかな?」

最原「『男は狼だから、決して気を許すな』……みたいなことを、冗談交じりでさ」

真宮寺「それを信じ切ってしまい、心に刻み込んで……今に至る、という訳だネ」

百田「あー。それはありそうだな。アイツ、結構単純そうだし」

王馬「それを百田ちゃんが言うなら、間違い無さそうだね!」

百田「だろ?俺の人を見る目は確かだからな!」

天海「いやぁ、そういう意味じゃないと思うっすけどね」
189 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/15(水) 23:27:45.78 ID:cTW8YwBN0
以上です
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 23:44:51.97 ID:ephW+UcX0
これ意外と茶柱にはいい影響になったりして
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 15:26:03.93 ID:RJb39QXDO
赤松さん、最原くんって茶柱さんと本当に仲良いんだねー
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:16:03.47 ID:7j3DUOdDo
茶柱と相性の良い男死って誰なんだろうね?
辛抱強く接しれそうな最原天海か
穢れない純粋さに毒気抜かれそうなゴン太か
(男死じゃなけりゃ)性格的にフィーリングが合いそうな百田とかかな
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:46:26.55 ID:gtg5CPr/o
最原は主人公補正なかったら転子とは仲良くなれないだろう。近付くと投げられるから
消極的な最原がわざわざ自分から積極的に行くとは思えない。天海もめんどくさがりそうだし
やっぱりゴン太かね。積極的に仲良くなりに行きかつ投げられないのは
194 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:10:22.67 ID:UkRM3af30
〜〜〜〜

茶柱「た、確かに師匠から男死は敵だと教わりましたが……あ、アレは冗談だったんですか!?」

赤松「む、昔から素直な子だったんだね、茶柱さん……」

茶柱「むむむ……で、ですが、今更この生き方を変えることは出来ません!師匠、転子はどうしたら……」

白銀「でもさ、そのお師匠さんも男の人……つまり、『男死』なんだよね?それはいいの?」

茶柱「うぐ!?う……う、うううううううううううううう……!」

夢野「自らの思考の矛盾に耐えきれなくなって、オーバーヒートしておるな……」

東条「いずれは覚める夢のようなもの……遅いか早いかの違いよ」

東条「むしろ、理解ある級友達に指摘してもらえたのは幸運ではないかしら」

茶柱「……確かに、ここ才囚学園の男死達はまだまともな人達のようです。それは認めましょう。ですが男死を許すことは出来ません!」

白銀「そんな、もの○け姫みたいなこと言わなくても……」
195 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:11:12.06 ID:UkRM3af30
最原『まぁ、そういうわけだから……彼女は自覚がないだけで、普通に性的嗜好はノーマルだと思うよ』

星『ふむ……しかし、そういうことなら……厄介かもな』

天海『厄介?それってどういうことっすか?』

星『さっきも言ったとおり、ウチのクラスの女子は全員レベルが高い。だがその一方で、自分の魅力に気付いていないやつも多い』

星『茶柱なんかは、その典型例だろうよ』

王馬『うーん、もっと具体的に言ってくれないとわからないかなー』

星『フン、要はだな……。最原、お前ならわかるんじゃないか?』

最原『え?僕?』

星『お前、茶柱の特訓にたまに付き合ってやってるって話だったよな?だったら――』

星『――アイツに対して、嫌でも女を感じたことがあるんじゃねぇか?』

最原『!?』


茶柱「!?」

赤松「……」
196 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:12:39.13 ID:UkRM3af30
最原『な、ななな……!?』

王馬『星ちゃーん、最原ちゃん混乱しちゃってるみたいだから、もっとわかりやすく言ってあげてよ!』

星『具体的にはどんな特訓をしてるのかは知らねぇが、組手でもすりゃあ否応なしに体は近づくだろ。密着することだってあるかもしれねぇ』

最原『……それは、まぁ……』

星『そういう時、女の体の柔らかさを……実感させられなかったか?』

最原『……』

天海『確かに、茶柱さんも胸大きいっすもんね』

星『ま、胸に限ったことじゃねぇさ。匂いや肌の滑らかさ……女を意識する要素はいくらでもある』

星『アイツは顔立ちも整ってるし、髪も綺麗で艶がある。あんなお転婆な性格じゃなければ、引く手あまただろうよ』

星『そんな茶柱に一番身近で接してるのがお前なんだ。理解できねぇとは言わせねぇぞ?』

最原『……』


最原『……まぁ、確かにね』


茶柱「んなぁ!?」

赤松「……!」
197 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:13:19.50 ID:UkRM3af30
最原『……茶柱さんだって、魅力的な女の子なんだ。それだっていうのに……』

最原『本人に自覚がないのか、遠慮なく体を密着させてきたり、あんな短いスカートで激しく動いたり……正直、困るよ』


茶柱「な、なななななななな」

春川「確かに、私も思ってたよ。それ、大丈夫なの?って」

白銀「お、思ってたなら言ってあげればよかったんじゃない?」

春川「本人が気にしてないならいいか、とも思ってたんだよ。まさか自覚なしとはね」

赤松「……」
198 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:15:54.01 ID:UkRM3af30
王馬『またまたー!本当は嬉しいくせに!』

最原『……それも否定はしないけど』ボソッ

百田『お!言うじゃねーか終一!』ポンポン

真宮寺『ククク……素直になるのはいいことだヨ、最原君。ここには男子しかいないんだからネ』

最原『とは言っても、投げ飛ばされるって代償は伴うけどね……』

王馬『で、やっぱりパンツとかも見ちゃってるわけ?』

最原『……そりゃあ、当然……見えちゃうよね、アレだと』


茶柱「なあああああああああああああ!?」

夢野「転子の語彙力がしんでおるのう……」


天海『茶柱さん、おヘソもだしてるし……案外露出多い格好してますもんね』

星『アイツは、男子を嫌ってる割には……男に対する警戒ってもんが出来てねぇんじゃねぇか、って気がしてな』

星『要は……無防備なんだよ、アイツは。自分が男から『そういう対象』として見られることにな』
199 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/18(土) 23:16:25.32 ID:UkRM3af30
以上です
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 23:18:53.74 ID:SRMcIUCs0
無言の赤松さん怖ひ…乙
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 23:24:02.44 ID:/nfbQ6Zno
早くアンジーと柔軟体操
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/19(日) 05:21:14.29 ID:egyPoWf80
心なしか星くんさん楽しそう
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 07:31:03.65 ID:T9coIF1DO
赤松さんも最原くんと稽古するしかないな
柔道の寝技とか相撲とかの
204 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:04:45.83 ID:QZhdUzsi0
星『この学園内ならまだいいさ。男子連中も、茶柱を悪いようにはしねぇだろうさ。だが、ここを卒業したあとはどうだ?』

真宮寺『……そういう邪な考えを持った男の毒牙にかかるかもしれない、って言いたいのかなァ?』

天海『まぁ、アレだけの器量良しだから、見ず知らずのチャラ男に口説かれてもおかしくはないっすよね』

王馬『天海ちゃんも見た目は十分チャラいけどね!』

天海『ハハハ……それを言われると参るっすね』

百田『けど、男死にアレだけ噛み付いてる茶柱だぞ?そうそうそんな奴には引っかからねぇだろ』

星『最原の話じゃアイツも普通に女だって話だ。ロマンチックな恋愛に憧れてる面があるかもしれねぇ』

星『そういう隙を突かれると、コロっと落ちちまう女もいるのさ。男嫌いって公言してる奴でもな』

百田『そ、そういうもんなのか……?』

真宮寺『それに、僕が観察した感じだと……最原君と関わる時間が増えてから、茶柱さんの男子への接し方が幾分柔らかくなってきた気がするヨ』

百田『え?マジで?全く変わったようには見えねぇぞ……?』

王馬『さっき人を見る目は確かだって言ったのはどの口だよ百田ちゃーん』

最原『……アレで、柔らかくなってるのか?僕を投げ飛ばす時は全く遠慮してないけど……』
205 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:07:14.34 ID:QZhdUzsi0
真宮寺『ここを卒業する頃になったら、すっかり角も取れて……普通の女の子になってる可能性も否めないヨ』

真宮寺『そんな時に、大胆な告白を受けたりでもしたら……案外、あっさりと恋に落ちてしまうかもしれないネ』

王馬『ダメ男にひっかかる茶柱ちゃんかー。意外としっくりくるかもね!』

真宮寺『僕はそんな茶柱さんは見たくないネ』

天海『そりゃあ、誰も見たくないと思うっすよ』

星『……いっそのこと』チラッ

最原『ん?』

星『アイツの性格を、アイツの魅力をちゃんと理解して、そしてアイツ自身からも信頼されてるやつが――』

星『――アイツをものにしちまえばいいんじゃねぇか、と思ってな』

最原『そりゃあ、それが一番だとは思うけど……』

最原『でもそれは、そんな都合のいい人がいたら、の話だよね?』

星『……ああ、そうだな』
206 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:09:06.27 ID:QZhdUzsi0
赤松「……」

茶柱「……あれ?転子は一体……?」

白銀「大丈夫?一瞬茫然自失な感じになってたけど」

茶柱「……言われてみれば、確かに最原さんに対して無警戒過ぎたかもしれません」

茶柱「最原さん程度の男死であれば、いくらでも投げ飛ばせると……全く歯牙にもかけていませんでした」

茶柱「夢野さんや他の女子に対して、男死が危害を加えないよう常に目を光らせていたつもりでしたが……自分のことは何も考えていなかったかも……」

春川「実際、今まではそれで問題なかったのかもしれないけど、今後はもう少し自分に意識を向けるべきだね」

春川「茶柱よりも強くて、そういう不埒な考えを持ってるやつだっているかもしれないんだからさ」

夢野「強い男子が皆、ゴン太みたいに紳士なわけではないからのう」
207 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:10:26.03 ID:QZhdUzsi0
茶柱「はっ!?もしかして、最原さんが転子の特訓に付き合ってくれてたのは、そういったいかがわしい理由だったのでしょうか!?」

赤松「そ、それは違うよ!最原君は確かにムッツリスケベかもしれないけど、そんなことのためだけに茶柱さんに付き合ったわけじゃないって!」

茶柱「は、はい!ス、スミマセン……」

赤松「あっ……ううん、こっちこそゴメンね、大声出しちゃって」

赤松「けど、最原君が茶柱さんを信じてくれたみたいに……茶柱さんも、最原君のこと信じてあげて……?」

茶柱「……まぁ、なんだかんだ言っても最原さんには恩がありますし」

茶柱「さっきの話の内容も、不問……というわけにはいきませんが、投げ飛ばし訓練増量ということで勘弁してあげましょう!」

赤松「そ、それも駄目だって!……むしろ、少し最原君と距離を置いたほうがいいんじゃないかな?またエッチな目で見られちゃうかも知れないし」

茶柱「で、ですが……ネオ合気道は定期的に男死を投げ飛ばさないと、技のキレが落ちてしまうので……」

東条「それはまた迷惑な流派ね……」
208 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:12:29.70 ID:QZhdUzsi0
王馬『さっきの話を聞いてて思ったんだけど……最原ちゃんって、草食系の癖に結構女子皆と仲良いよね?』

最原『え?』

王馬『茶柱ちゃんみたいな、あからさまに男子嫌いオーラ出してるような子とも積極的に関わってるし、なんかキャラと違うなーって』

最原『うーん……言われてみれば、そうかもしれないね』

王馬『もしかして、案外女慣れしてたりする?中学時代はモテモテだったりとか?』


赤松「……!」

入間「な、なんだぁ?今度はダサい原の話題に切り替えるのか?」

白銀「変だね……てっきり女子を1人づつ標的にしていくのかと思ってたのに」

春川(いや、ちゃんと……女子が標的になってるよ)

赤松「……」


最原『ははは……そうだったら良かったんだけどね。実際は、全くそんなこと無かったよ。むしろ引っ込み思案気味だったしね』

天海『じゃあどうして、ここではそんな積極的になったんすかね?』

最原『そうだね、色々理由はあると思うけど……』

最原『一番はやっぱり……赤松さんのおかげかな?』


赤松「!」
209 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/20(月) 01:12:58.34 ID:QZhdUzsi0
以上です
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 01:40:18.10 ID:bkmoIoiiO
王馬の話の持って行き方が本当に見事だ
211 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/22(水) 00:18:13.40 ID:Bn1tnxrx0
天海『赤松さん?そういえば入学直後は、赤松さんと最原君が一番最初に仲良くなった感じだったっすね』

最原『うん。皆にも話したと思うけど、僕はその頃色々悩んでて、本当は才囚学園に入学するかどうかも迷ってたんだ』

最原『人を傷つけてしまうような才能が、本当に超高校級に相応しいのか、なんて。今思えば些細なことだったのかもしれないけど』

最原『それでも、その時の僕は……人の目が気になって仕方なくなるくらい、思い詰めてたんだ』

真宮寺『そんな時に出会ったのが……赤松さん、って訳だネ』

最原『うん。……彼女は、そんな僕のことを肯定してくれたんだ』

最原『それから、2人で一緒に行動するようになって……皆と仲良くなったのも、それくらいの時期だね』

百田『そういえば、お前たち最初は2人で、クラスの奴ら一人ひとりとコンタクト取ってたよな?』

最原『そうだね。僕がクラスの皆と仲良くなれたのも、赤松さんのおかげだよ』

最原『僕1人だけじゃ、正直そこまで行動に移せたか自信ないな……』

真宮寺『ククク……このクラス、初見じゃ話しかけづらい人が多いからネ』

星『フッ、全くだ』

王馬『それ、自虐かな?自覚あるなら改めようとか思わないの?特に真宮寺ちゃん』

真宮寺『悪いけどそれは拒否させて貰うヨ。この格好は僕のアイデンティティだからネ』
212 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/22(水) 00:21:06.56 ID:Bn1tnxrx0
天海『才囚学園が突出した個性の持ち主の集まりだとは聞いてたけど……ここまでとは思ってなかったっすね』

百田『ああ……俺も正直ビビったぜ』

王馬『百田ちゃんのビビリは別の意味でしょ。それでそれで?最原ちゃんは赤松ちゃんと出会ったことで、今までの自分から変わるきっかけを得たわけだ』

最原『うん、そういうことになるのかな。それで、僕もいつまでも赤松さん頼りじゃいけないと思って』

最原『赤松さんがいないときでも、積極的にクラスの皆と交流するようになったんだ』

百田『終一が俺の助手になったのは、そんくらいの時だな!』

最原『うん。話を聞いたり、相談に乗ったりしているうちに、皆ともだんだん打ち解けてきて……』

星『そうして、便利屋最原が誕生してしまったわけだな』

最原『ははは……まぁ、僕としては悪い気はしてないけどね』

王馬『なるほどなるほど!よーくわかったよ!つまり……』


王馬『最原ちゃんにとって、赤松ちゃんは……大切な人、ってわけだね?』
213 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/22(水) 00:22:37.54 ID:Bn1tnxrx0
以上です
214 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/25(土) 03:35:21.03 ID:cVZFhIaH0
赤松「……」

茶柱「こ、これは……果たして転子達が聞いていい内容なのでしょうか……?」

東条「……私達自身で選んだことよ。彼らがどんな内容を話そうが、私たちは彼らと普段通りに接しなければならないの」

東条「それは当然、赤松さんも理解しているわね?」

赤松「う、うん……」

春川「……相変わらず、話題のチョイスが悪質だね、王馬の奴」

アンジー「アンジーは気になるな。終一が楓のこと、どう思ってるのか」

白銀「でも、男子同士だとしても、全て包み隠さず話すってわけでもないよね?」

夢野「そこら辺は、王馬が上手く聞き出すのではないか?」

入間「あのムッツリスケベでドMの最原が素直に話すと思うのか?」

赤松「今ドMは関係ないよね?」

白銀(あ、否定はしてあげないんだ)
215 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/25(土) 03:37:20.50 ID:cVZFhIaH0
最原『た、大切な人、って……た、確かに大切な友人であることは否定はしないけど』

真宮寺『……でも、王馬君が聞いているのは、そういうことじゃないよネ?』

王馬『へへっ。流石に最原ちゃんでも、俺が言いたいことはわかるよね?』

最原『……それは……』

百田『ん?どういうことだ?』

天海『まぁ、正直口出すのも野暮かと思って今までは突っ込まなかったっすけど……この際だから聞いていいっすかね?』

天海『最原君は……赤松さんのことどう思ってるんすか?』

最原『……』

星『やれやれ……つついちまうのか、それを』

真宮寺『でも、まァ……皆気になっていることではあるよネ』

百田『え!?そうなのか、終一?』

最原『……赤松さんとは、別に……そういう関係じゃないよ』


赤松「……」
216 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/25(土) 03:39:29.09 ID:cVZFhIaH0
王馬『もう、分かってないな〜最原ちゃんは。天海ちゃんは関係がどうのこうのじゃなくって、どう思ってるか、って聞いてるんだよ!』

最原『どう、って聞かれても……。赤松さんはその……大切な……友達、だから……』

天海『……』


天海『……じゃあ、俺が赤松さんを狙ってもいいんすかね?』


最原『へ?』


赤松「!?」


星『お、おい天海、そいつは――』

王馬『しっ!静かに、星ちゃん』

真宮寺『……』

天海『赤松さんは、間違いなく魅力的な女の子っすよ。しかも、今現在が完成形じゃなく、磨けば更に輝くダイヤの原石っす』

天海『俺なら、彼女の持つ魅力を更に引き出せる自信はありますよ』


春川「これは……」

入間「や、ヤリチンチャラ男がついに本性を表しやがったな!お、俺様達皆食われちまうんだ……!」

茶柱「そ、そんな訳ありません!ですが万が一と言うこともありますし、ここはやはり先制攻撃で天海さんを仕留めるのが……」ブツブツ

東条(……さて、最原君。あなたはどうするのかしら?)
217 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/25(土) 03:40:19.02 ID:cVZFhIaH0
最原『な、な……!?』

天海『星君も言ってましたけど、化粧一つとっても女性の印象って変わるもんっすよ。自分は妹がいたんでそういうことに理解はあるつもりっす』

天海『それに、俺はネイルアートにはちょっと自信があるんすよ。前赤松さんにしてあげた時は喜んでくれたっすよ』

天海『だからいっそ、彼女を俺のモノに――』


最原『そ、それは駄目だよ!!』


王馬『……』

真宮寺『……』

百田『……』

星『……』

天海『……ふっ』

最原『あっ』
218 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/25(土) 03:41:00.75 ID:cVZFhIaH0
以上です
219 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/26(日) 02:15:32.68 ID:fLCcjGvc0
百田『終一!お前も言うようになったじゃねぇか!』

星『……ここまで必死な最原は初めて見たかも知れねぇな』

真宮寺『ククク……良いものを見せてもらったヨ』

天海『いやぁ……俺も当て馬になった甲斐があったってもんっすよ』

王馬『みんなーー!聞いてたーー!?最原ちゃんが、駄目だってーーー!!』

最原『ちょ、ちょっと王馬君、やめてよ!?他の皆にも聞こえちゃうって!』

星『心配すんな。ここは地下なんだ。階段から聞き耳でも立ててねー限り上の連中には聞こえやしねぇよ』

百田『AVルームには誰も居ないことは確認してるしな。多少大声出しても問題なしだ!』

最原『だ、だからって……』

王馬『大丈夫だって!ここで話した内容は、絶対に誰にも言わないからさ!』

最原『うう……』
220 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/26(日) 02:16:21.35 ID:fLCcjGvc0
真宮寺『僕としては、赤松さんの魅力については大いに語り明かしたいところではあったんだけど……』

真宮寺『今回は、やめておくヨ。最原君に嫌われたくはないからネ。ククク……』

王馬『そうだね!最原ちゃんの必死さに免じて、赤松ちゃんの話はここまでにしておこっか!』

天海『あ、念のため言っておくっすけど、さっきのは本気じゃないっすからね?赤松さんが魅力的なのは本音ですけど……』

天海『俺も、人に偉そうに語れるほど……女性経験はないんで……』

星『おいおい、それこそ本気じゃないんだろ?ありゃあ、既に何人か女を泣かせてる男の風格だったぜ』

天海『ははは……勘弁してくださいよ』

天海『……ただ、今はそうでも……今後はどうなるかわかんないっすからね?最原君も、なるべく早く覚悟決めたほうが良いんじゃないっすかね』

最原『……』
221 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/26(日) 02:18:04.11 ID:fLCcjGvc0
赤松「……うぅ……」カアア

入間「……ケッ」

白銀「ふ、ふふふふ……見せつけてくれやがって……リア充共めっ……!」

アンジー「ふーん……」

春川「赤松、顔真っ赤だよ。……最原も同じくらい赤くなってるけど」

東条「良かったわね、赤松さん。最原君も、貴女のことを憎からず思っているみたいよ」

赤松「へ!?そ、そそ、そうかな……?って、『も』って何!?」

夢野「流石に、ウチでもわかるぞ、赤松よ……」

茶柱「こ、このままでは赤松さんが性欲の権化である最原さんの毒牙に……!」

茶柱「し、しかし……人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られてなんとやらと言いますし……うぅ、転子はどうすればいいのでしょう……!?」

赤松「こ、恋路!?ちょ、ちょっと茶柱さん!最原君が言いたいのは、そういうことじゃないから!……多分」

東条「では、貴女はどうなのかしら?」

赤松「そ、それは……」

東条「……早く決断をした方が良いのは、貴女も同じことよ、赤松さん」

赤松「へ?」

東条「彼に好意を抱いているのは……貴女だけではないかもしれないわよ」

赤松「……」
222 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/26(日) 02:23:11.70 ID:fLCcjGvc0
夢野「しかし、意外に冷静じゃのう、アンジー。てっきりお主は最原を……」

アンジー「んー?終一はアンジーのお婿さんになるんだよ?」

夢野「んあ!?」

アンジー「終一も楓も、まだあの感じだと、今すぐどうこうしようってワケじゃ無さそうだし」

アンジー「それに、アンジーは終一と『約束』してるからね。焦る必要なんてないんだよー」

夢野「約束……?」


白銀「ねぇ、入間さん?入間さんはいいの?最原君、赤松さんに気があるみたいだけど」

入間「お、俺様は別に……あんな童貞丸出しのフニャチン最原なんかに興味はねーし……」

入間「それに、最悪俺様は愛人……いや、肉便器でも全然問題ねーからな!むしろ望むところってやつだ!」

白銀「うーん……入間さんはもっと自分を大切にしてあげたほうが良いと思うなぁ」


百田『しかし、終一もいつの間にかちゃんと青春してたんだな……ボスであるこの俺を差し置いて』

百田『喜ばしいことではあるが……寂しくもあるな』

最原『そ、そんな大げさな……』

王馬『なーに言ってんの百田ちゃん!そういう百田ちゃんの方こそ――』


王馬『春川ちゃんとの仲は……どうなってるのさ?』
223 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/26(日) 02:24:41.45 ID:fLCcjGvc0
以上です
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 02:38:11.15 ID:BhYo88se0
王馬に待つは安楽の死か、辛苦の死か…
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 03:32:04.66 ID:3LkP/8uFo
女子も盗み聞きの負い目がある以上は、王馬にどうこう言うわけにもいかなさそうだしなあ
226 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/27(月) 00:44:39.66 ID:dCsnYE6g0
春川「……チッ。いずれ来るだろうとは思ってたけどね」

茶柱「は、春川さん……」

春川「……そんな不安そうな顔しないで。大丈夫、自分の撒いた種だから……何言われようがちゃんと受け止めるよ」


百田『ん?ハルマキか?なんでそこでハルマキが出てくるんだよ?』

王馬『え?だって、百田ちゃんと春川ちゃん、よく一緒にいるでしょ?』

百田『おう!ハルマキも終一と同じく、俺の助手だからな!ボスと行動を共にするのは当然だろ?』

王馬『うーん、百田ちゃんに期待した俺がバカだったかなー』

百田『何だよその言い草!?』


春川「……」

入間「数秒で死にそうな顔になってるじゃねーか……」

白銀「百田君に甘酸っぱい話を期待しちゃ駄目ってことだね……」
227 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/27(月) 00:47:03.00 ID:dCsnYE6g0
天海『そういえば2人は、どういうきっかけで仲良くなったんすか?見た目だけで言ったら割りと納得できる組み合わせだとは思うんすけど……』

真宮寺『昔の春川さんは、積極的に他人と交流するような人じゃなかったからネ』

星『まぁおそらく……百田の方からちょっかいかけたんだろ?』

最原『ちょっかいって……もう少し言い方ってものが』

百田『まぁ、そう間違ってもいないけどな。アイツが中々クラスに溶け込めてないみたいだったから……俺がトレーニングに誘ったんだ』

天海『トレーニングってあの……最原君も一緒にやってるアレっすよね?半ば強引に付き合わされたっていう』

最原『……まぁ、そうだね』

百田『最初はものすげぇ目で睨まれたり、暴言言われたりもしたが……俺が諦めず何度も誘っているうちに、渋々参加してくれるようになって』

百田『今じゃ、俺がサボろうとすると無理やり引っ張り出そうとするくらいになったからな!』

王馬『自分から誘っておいてサボるのはどうかと思うけどね』

真宮寺『でも、確かに百田君と一緒にいるようになってから……徐々に彼女もクラスに馴染んでいったよネ』

星『若干強引なところもあるが、今じゃ女子たちのまとめ役もやったり、頼もしい奴になったな』

最原『うん、誰が相手でも物怖じせずに発言してくれるし……僕も、助けられることが多いよ』

天海『そういう意味じゃ、百田君のおかげって部分もあるっすよね』

百田『いいや、それはアイツ自身の力だ。俺はそのアシストをしたにすぎねーよ』

百田『なんたって……俺はアイツのボスだからな!』
228 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/27(月) 00:48:19.57 ID:dCsnYE6g0
春川「……百田の奴……」

赤松(春川さん、嬉しそう)

東条(笑顔が隠しきれてないわね)

白銀「ここまでなら良い話なんだけどね」

夢野「王馬がいるからの……ここからどうなることか」

茶柱「転子の時と同じ展開な気がしますね。春川さん!お気をつけて!」

春川「……」


王馬『じゃあ、一番春川ちゃんの事を理解してそうな百田ちゃんに聞きたいんだけど……』

王馬『春川ちゃんって、どんな男子がタイプだと思う?』

百田『ん?なんだお前ハルマキのこと狙ってんのか?』

王馬『いや、そういうわけじゃないけどさ。でも、今日はそういう話しようって言ったでしょ?』

百田『まぁ、そうだな。ハルマキの好きなタイプか……うーん……』

百田『……参ったな。正直全然見当もつかねぇ』
229 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/27(月) 00:49:08.85 ID:dCsnYE6g0
最原『……うわぁ』

天海『……』

真宮寺『……』

星『……やれやれだ』

王馬『マジかよ』

百田『な、なんだよお前らその反応は!?俺にだってわからないことくらいあるっつーの!』

真宮寺『そういうことじゃないんだけどネ』

天海『ま、まぁ……彼女も茶柱さんみたいに、恋愛に関しては無頓着な面もありそうっすからね』

星『アピールの方法がわからなくても仕方ねぇ、ってわけか。相手がお子ちゃまならなおさらだな』

百田『何言ってるんだ、お前ら?確かにハルマキはまだまだ子供っぽい部分はあるが』

最原『いや、それは春川さんのことじゃ……』

百田『アイツは、割とそういうのに興味あると思うぞ?』

王馬『え?どういうこと?』


百田『アイツ、最近は薄く化粧するようになったからな』


春川「!?」
230 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/27(月) 00:50:27.12 ID:dCsnYE6g0
以上です
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 01:16:25.19 ID:FyIfgxZw0
百田に対する皆の反応に笑うわ…当然だけれど。乙
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 01:25:15.50 ID:ZxdVk8LSo
肝心なところは気付いてないのに、細かい変化はきっちり見ているって、なおさら性質が悪いぞ!
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 22:23:42.75 ID:GwEbYVW/o
原作でも百田は春川に気があるようには見えないからなぁ……むしろ赤松が生きてたら、赤松と相性よかったんじゃないかと思う。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 22:56:55.80 ID:q3c9Df8S0
5章の最期も
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:00:30.26 ID:q3c9Df8S0
ミスったごめん
五章の最期も助手への信頼だったからな
ハルマキ側から仕掛けんと片想いのままに終わると確信できる
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 01:35:04.11 ID:Kfg+TCUW0
最原『え!?化粧って……春川さんが!?』

百田『いや、女子高生なら、普通に化粧くらいするだろ』

天海『それはそうっすけど……』

真宮寺『……あの春川さんが、ネェ……』

星『……俺も、すっかり化粧っ気のない女だと思いこんでたが……やれやれ、全く気付けなかったぜ』

百田『まぁ、本当につい最近だからな、アイツが化粧始めたのは。それに本当にうすーくだし』

百田『常に助手の事を見守っている、この俺じゃなきゃまず気づかなかっただろうさ!』

王馬『へぇ……思ったよりやるじゃん、百田ちゃん』

王馬『ちなみに、春川ちゃんにはなんか感想は伝えてあげた?』

百田『いいや、そういう野暮なことはしてねぇよ。知ってるか?思春期に入った時にオシャレに目覚めるかどうかは、周囲の理解によって決まるんだ』

百田『例えば、化粧したり髪をいじったり……そういう行動を親や友達からからかわれたり笑われたりすると、それがトラウマになって、そういう事するのに抵抗が生まれちまうんだとさ』

百田『せっかくアイツがそういう事に興味を持つようになったんだ。なら静かに見守ってやることがボスとしての俺の役割だと思ってな』

王馬『うーんこの男は』
237 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/30(木) 01:36:35.67 ID:Kfg+TCUW0
春川「あ、あっ……あ、あのバカ……!」カアア

茶柱「だ、大丈夫ですか春川さん……?」

赤松(気づかなかった……)

白銀「まぁでも、百田くんの言うとおり、私達くらいの年齢になったらお化粧なんて普通にするし、恥ずかしがるようなことでもないよね」

夢野「ウチだってステージに上るときくらいはしておるからのう」

春川「き、気づいてたんなら、何か……何かないワケ……!?」

赤松「ここで暴露されたのは恥ずかしいけど、気付いてくれたのは嬉しい、って感じかな……?」

アンジー「複雑な乙女心だねー」

春川「そこうるさい!」

入間「ひぃ!」


天海『けど確かに……春川さんってピアスも着けてるし、オシャレには普通に興味持ってそうっすもんね』

最原『……普通順序が逆のような気もするけど……まぁ、超高校級の生徒たちに、一般常識を当てはめてもしょうがないか』

真宮寺『僕達のクラスには……ただの1人も『普通』なんて言葉が当てはまる人はいないからネ』

星『フン、違いねぇな』

王馬『服装も結構攻めてるよね!スカート丈、女子の中で一番短いんじゃない?』

最原『いや、それはどうだろう?赤松さんも茶柱さんも、同じくらい短いと思うけど』

王馬『お、さすが最原ちゃん!常日頃から女子のスカートをチェックしてるだけあるね!』

最原『そ、そんなことないって!』
238 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/30(木) 01:38:05.41 ID:Kfg+TCUW0
茶柱「……やっぱり、最原さんはどうしようもないですね」

赤松「お、王馬君に誘導されてるだけだから……多分」

夢野「ウチのスカートもかなり短めだと思うんじゃが……何故最原はそこには触れんのじゃろうな?」

茶柱「……」

赤松「……」

夢野「んあ?」

アンジー「アンジーもそうだよー。不思議だね?」

白銀「いや、アンジーさんそもそも水着だし……」


王馬『最原ちゃん、春川ちゃんのスカートの中もしっかりチェックしてるんでしょ?春川ちゃんがどんなパンツ穿いてるか、教えてよ!』

最原『……』

百田『お、おい王馬……』

王馬『いいじゃんか、ここには男子しかいないんだし。それに今更良い子ぶったってもう手遅れだって!だから、素直に――』

最原『いや、そういうことじゃないんだ』

王馬『え?』

最原『実は、僕……春川さんのパンツは見たことないんだよ』
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 01:39:12.34 ID:Kfg+TCUW0
以上です
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 01:49:06.41 ID:9hakh1Dj0
あんな可愛い子が短いスカート履いてて目がいかないとか他の奴らはEDかなんかかよ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 02:39:33.49 ID:jlxjXVcd0
“春川さんのパンツは”
流石は探て…パンツハンター
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 04:33:41.03 ID:1QqBoOcDO
まさかノーパンなのか…
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 05:50:32.17 ID:cuqNBIeGO
鉄壁なんだろう、色んな意味で
244 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:16:49.42 ID:k+pp4bDT0
見返したら›>100の赤松のあとの白銀の台詞必要ないですね
無視して下さい
245 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:18:01.86 ID:k+pp4bDT0
王馬『……またまた〜とぼけちゃって。……いい加減、その嘘つまらないよ?』

最原『いや、嘘じゃないんだって!確かに、僕は赤松さんや茶柱さんのパンツは見ちゃったことはあるけど……』

最原『春川さんに関しては、ただの一度も見る機会はなかったんだよ』

最原『というか、皆だってそうじゃないの?』

天海『……確かに、春川さんがパンチラとかしたら、かなり印象に残りそうっすもんね』

天海『パッと思い浮かばないってことは……一度もそういうことがなかったから、ってことっすかね』

百田『……ん?』

王馬『……ふーん。どうやら、それは嘘じゃ無さそうだね』

真宮寺『比較的彼女と過ごす時間が多い最原君でも、スカートの中を見たことはない……と』

真宮寺『最原君が決定的な好機を見逃し続けてる、ってのはちょっと考えにくいし、彼女自身が見せないように意識している、と考えるべきだネ』

最原『確かに、春川さんの身のこなしって全く隙がない気がするよ。スカートを手で抑えなくても、変にめくれたりしないし』

星『なんかスポーツでもやってるのかもな。……いや、それなら茶柱だってそうじゃねぇとおかしいか。単純に本人の意識の問題だな』

王馬『ふーん……あんなにスカート短いのに、残念だね、最原ちゃん』

最原『……』
246 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:19:49.15 ID:k+pp4bDT0
春川「……フン、いい気にならないでよ、王馬」

赤松「す、凄いね春川さん……」

茶柱「や、やはり、常日頃からそういうことを意識しているのですか……?」

春川「……当たり前じゃん。アンタ達は油断しすぎ。それだけ短いスカート穿いてるんだから、ちょっと動いただけでも中見えちゃうかも、って気にするのが当然でしょ」

茶柱「うぐっ!?」

赤松「返す言葉もございません……」

春川「パンツ見せるためにミニスカート穿いてるんだとか思われたくないでしょ?そんなの、ただの痴女だよ」

茶柱「う、うう……」

赤松「で、でも女子としてはやっぱり、ミニスカートって外せないし……」

東条「……」

春川「だったら、なおのこと周りの目を気にするべきだね。アンタ、隙が多いし。それとも、最原になら見られてもいいとか思ってるわけ?」

赤松「へぇ!?そ、そんなことないよっ!?」

春川「ふふっ、どうだかね。とにかく、誤解されたくないんだったら、動きには気をつけて――」


百田『……なぁ、いいか?』

王馬『どうしたの?百田ちゃん』

百田『さっきの、誰もハルマキのパンツ見たことないって話だけどよ』

星『それがどうかしたか?別に最原は間違ったことは言っちゃいねぇと思うが』


春川「……?百田のやつ、何を――」


百田『いや……俺、普通にアイツのパンツ見たことあるんだけど』


春川「!?」
247 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:22:01.78 ID:k+pp4bDT0
短いですが以上です
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 07:53:27.99 ID:NwdyiL+g0
まさか春川さん…百田くんになら見られてもいいとか思ってるわけ?

ハルモモ爆発しろ乙。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 12:00:55.55 ID:N4ZjF5SM0
というかむしろ見せつけてるんだろ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 14:50:07.67 ID:8wdZ2iBg0
そういえばよく言われてるけど星くんの視点って完全に見える位置な気がする
実際のトコどうなんだろ
251 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:09:09.92 ID:1JvrbFpa0
最原『え、ええ!?ほ、本当に?百田君』

百田『あ、ああ。だからてっきり、終一も見たことあるもんだと思ってたんだが……』

王馬『一応確認しておくけど……百田ちゃんが直接スカートめくったわけじゃないよね?』

百田『んなわけあるかぁ!?そんなことしたらぶん殴られるっつーの!』

星『それはマズイって認識はあるみてーだな』

天海『殴られるとかそういう部分が問題なわけでもない気はしますけどね』

真宮寺『ふーん……ちなみに、百田君はどういうタイミングで春川さんのパンツを見たのかナ?』

百田『えっと……トレーニング中だな。たまに腹筋とかするんだけどよ、俺が腹筋してる時はハルマキが足抑えて、ハルマキが腹筋する時には交代するわけだ』

王馬『ああ、腹筋してる最中に、チラチラ見えちゃったってこと?』

百田『お、おう。教えてやったほうが良いとは思ってるんだが、指摘したらしたで殴られそうだからな……』

真宮寺『成程……つまり、その時、その場に最原君はいなかったわけだネ?』

百田『ん?ああ、そういやそうだな。俺とハルマキ2人だけのトレーニング中の話だ』

最原『……通りで、僕に覚えがないわけだ』
252 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:10:02.02 ID:1JvrbFpa0
ヒュンッ

ガシッ

春川「……離してよ、東条」ググッ

東条「春川さん、貴女今モニターを破壊しようとしたわね?流石にそれは看過出来ないわ」グググッ

赤松「い、今……一体何が……」

茶柱(恐ろしく素早い攻防……!転子でなければ見逃してましたね)

白銀「それにしても……今の会話内容って……」

赤松「……」

茶柱「……」

夢野「……」

アンジー「……」

入間「……痴女」ボソッ

春川「!?ち、違う!私は痴女じゃない!」

入間「で、でも……さっき自分で……」

春川「違う……!違うんだって……!信じてよ……!」
253 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:11:29.75 ID:1JvrbFpa0
茶柱「そ、そうですよね!春川さんが自分から百田さんにパンツを見せたなんて、そんなことはありえません!」

アンジー「他の男子相手には絶対に見せてないのに?」

茶柱「そ、それは……どうなんでしょう……?」

春川「あ、アンタまでそんな弱気にならないでよ!」

茶柱「で、ですが……普段の春川さんは、男死相手に隙を見せるような人ではないのも事実ですし……」

春川「そんなこと言われたって……!」

東条「その様子だと、貴女自身、百田君に下着を見られていたことに気付いていなかったのかしら?」

春川「……寝耳に水だよ。まさか、アイツに見られてたなんて……」

白銀「男子の心情的にも、伝えにくいかもね。軽蔑されるかも、って考えちゃうだろうし」

夢野「百田の場合は単純に殴られることに怯えておったようじゃがのう……」

春川「……」
254 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:14:01.79 ID:1JvrbFpa0
真宮寺『どうやら……春川さんは随分と百田くん相手には気を許しているようだネ』

最原『え?』

真宮寺『気が緩んでいる、と言い換えても良いかナ?要は、百田君の前だと緊張が取れて、リラックスしているってことサ』

真宮寺『彼女は普段、他の男子達にスカートを覗かれないよう、気を張り詰めている訳だヨ』

真宮寺『だけど、本当に信頼できる人と一緒にいるときは、そういう意識が薄れてるわけだネ』

真宮寺『犬が飼い主の前でお腹を見せるのと一緒だヨ。動物にとって最大の弱点を、無防備にさらけ出せるほどの安心と信頼があるってことサ』

王馬『あー何となく分かるよ。春川ちゃん、どことなく忠犬っぽいところあるもんね!』

百田『え?マジで?アイツはどっちかって言うと猫っぽくねーか?』

最原『春川さんって律儀だし、どっちかっていうと犬っぽい気がするけど……猫要素はどこに?』

百田『目つきが鋭いところだな!』

最原『……』
255 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:22:09.65 ID:1JvrbFpa0
天海『つまり、それだけ百田君は信頼されてるってことっすね』

星『良かったじゃねーか百田。お前の活動は身を結んでるみたいだぜ』

百田『……うーん。でもなぁ……』

星『何か不満でもあんのか?』

百田『いや、アイツ自体には不満はねーよ。ボスである俺をそこまで信頼してくれてるのは正直すんげー嬉しい。ただ……』

百田『さっきの犬の例えで言うところの、腹を見せるってのは、要するに『この人なら弱点を見せても襲ってこない』って信頼があるからこそだろ』

百田『つまり、ハルマキの場合は、俺ならパンツなんて見ないって信頼してくれてるってことだ。だから油断したんだな』

百田『それだって言うのに、俺は普通にパンチラ見ちまったわけだ……』

最原『そ、そこまで気に病むことでもないんじゃない?』

百田『いいや、アイツの信頼を裏切るわけにはいかねーよ。次にパンチラを発見したら、正直に教えてやることにするぜ!』

王馬『マジかよこいつ』
256 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:22:43.43 ID:1JvrbFpa0
以上です
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 12:12:48.93 ID:eovVoWBio
おつ
258 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:40:47.80 ID:1JvrbFpa0
白銀「……だってさ。よかった……のかな?春川さん」

春川「……余計なお節介にも程があるでしょ、あのバカ」

茶柱「どうします?あとで転子がお仕置きしておきましょうか?」

春川「いいよ、自分でやるから。それにしても……真宮寺も最原も、人のことを犬呼ばわりとはいい度胸だね」

白銀(あ、猫はいいんだ)

赤松「なんだか、百田君に振り回された感じだったね。王馬君ですら困惑してたし……」

アンジー「だけど、痴女疑惑は払拭できてよかったねー魔姫」

入間「へっ!どうだかな!俺様はまだ疑ってるぜ!」

春川「……好きにしなよ」

入間「見られるのって、案外興奮するからな!特に最原なんかは気づかれてねーと思って、遠慮なく俺様の胸やらパンツやら見てきやがるしよ」

入間「だから俺様も、体が火照って火照ってしょうがないんだよぉ……んんっ……」

赤松「入間さんその話後で詳しく聞かせてね?」

入間「ひゃんっ!」

春川「ハァ……ま、なんだかんだ言って、いつも通りの百田だったね」

東条「裏表が無いといえば聞こえは良いけれど……春川さんにとっては少し残念なところもあったのではないかしら?」

春川「……別に、関係ないよ」

赤松「もう、春川さんも素直じゃないんだから」

春川「……そうだね。私は、アンタや最原程素直にはなれないよ」

赤松「い、今は最原君は関係ないでしょ!?」

春川「ふふ」
259 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:42:04.49 ID:1JvrbFpa0
〜〜〜〜

王馬(これ以上百田ちゃんに好き勝手喋らせるわけにはいかないよねー。皆、さっきから百田ちゃんのペースに飲まれちゃってるし)

王馬(そろそろ、多少強引にでも話題を変えないとね!)

王馬「ま、百田ちゃんと春川ちゃんが固い絆で結ばれてるのはよくわかったよ」

百田「おう、分かってもらえたみたいで何よりだ」

王馬「ただ、ちょっと思ったんだけど……さっきから俺たち、パンツの話ばっかりしてない?正直食傷気味だよ」

最原「え?い、いや……そういうわけでも無いと思うけど」

天海「まぁ、今まで話題に上がった女子って……東条さん以外皆スカート短いっすもんね。必然的に、そっちに話題が流れてもしょうがない気がするっすよ」

王馬(お、天海ちゃん、ナイスアシスト!)

王馬「じゃあ、今度は趣向を変えてスカート長めの女子の話でもしよっか!そうすれば、パンツの話題から一旦離れられるでしょ」

星「俺は構わねぇが……最原がガッカリするかもしれねぇぞ?」

最原「ぼ、僕だって別に構わないよ!」

真宮寺「……だけど、東条さん以外で、ミニスカートじゃないのって……」

王馬「あーそっか。候補者は1人だけだね」


王馬「だって……白銀ちゃんしかいないもんね!」
260 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:42:54.03 ID:1JvrbFpa0
以上です
261 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:03:03.52 ID:Y8Qh1SCY0
〜〜〜〜

白銀「あー……とうとう私の番が来ちゃったかぁ」

赤松「やっぱり、この流れだと全員に話題振られるよね……」

茶柱「くっ……女子達が次々と犠牲になっているというのに、このまま手をこまねいて眺めることしか出来ないというのでしょうか……!」

春川「犠牲って……大げさでしょ。せいぜいあの程度だよ」

東条「貴女がそれを言うのね」

夢野「既に自分の番が終わったやつは気楽じゃのう……」

白銀「まぁでも、自分がどう思われてるかってのは地味に気になるし、ポジティブに考えるとするよ」


星『白銀か……アイツは女子の中じゃまだとっつきやすい方だな』

天海『誰とでも気軽に話してくれるタイプっすからね。入学当初は赤松さんと同じくらい話しやすかったっすよ』

最原『僕も、白銀さんとは比較的早く仲良くなれた感じがするよ』

真宮寺『尖った個性を持っていた他の女子と比べて、比較的落ち着いた感じだったからネ。たまに妄想の世界に旅立っているようだけど』

百田『アイツ自身も、超高校級のコスプレイヤーっつう尖った才能持ってんのにな』
262 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:03:57.94 ID:Y8Qh1SCY0
星『……その割には、アイツがコスプレしてるところ見た覚えがねぇ気がするが』

天海『……そういえば、俺も無いっすね。結構話す方だとは思うんすけど』

最原『ああ、それは白銀さんの信念に基づくものだと思うよ。彼女、コスプレはTPOを弁えて楽しむものだって言ってたから』

最原『特別なイベントでもない限りは、この学園内じゃ、白銀さんの研究教室内くらいでしかコスプレしないんじゃないかな?』

真宮寺『へぇ……それは立派な心掛けだネ』

王馬『真宮寺ちゃんなんて、いっつもコスプレしてるようなもんなのにね!』

真宮寺『……まァ、それも否定はできないネ』

真宮寺『確かに入学直後、白銀さんに『それ何のキャラのコスプレ!?』って聞かれた覚えがあるヨ』

百田『マジかよ……白銀のやつ、勇気あるな……』

王馬『その時期、話しかけたくない奴ランキングぶっちぎりでナンバーワンだったもんね真宮寺ちゃん』
263 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:06:14.68 ID:Y8Qh1SCY0
星『確かに、白銀のそれは立派な心掛けではあるんだが……』

百田『なんか、イマイチ印象が薄いよな。別に悪いやつでもないし存在感が無いわけでも無いんだが』

王馬『本人がいっつも口にしてる、『地味』ってやつだね!』

最原『う、うーん……確かに、ウチのクラスは男子も女子も個性的だから、相対的に見ればそう、かも……』

星『他が濃すぎるだけで、女としちゃあ間違いなく上玉の部類なんだがな』

天海『背も高いし、スタイルもいいっすからね。それでいて明るく、誰とでも分け隔てなく接してくれる……』

真宮寺『普通の学校だったら……日常に色を添えてくれる、『学園のアイドル』的な存在になっていてもおかしく無いよネ』

最原『当然の権利のように僕より身長高いからね。……さっきも言ったけど、僕高校生男子の平均身長なのにさ』

星『学園のアイドルどころか、ファッションモデルだってやれるぜ。あのレベルならな。ただ……』

星『俺の見たところ、身長は東条のほうが高い気がするな』

天海『胸は入間さんや赤松さん、茶柱さんの方が大きそうっすね』

星『……一流の素質を持っていながら、周りに超一流の素材が集まってるせいで、相対的に地味な印象になっちまってるのは……否めねぇな』

真宮寺『ククク……罪作りな場所だネ、この『才囚学園』は』
264 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:07:47.21 ID:Y8Qh1SCY0
百田『でも、あの性格とあの容姿なら、一歩学園を出たらモテまくっててもおかしくねーよな?』

最原『うん、白銀さんは学外のイベントにも積極的に参加してるし、交友関係も広そうだしね』

最原『最近じゃ、企業のスポンサーが付くレベルの人気らしいからね。衣装代を気にする必要がなくなったって喜んでたよ』

王馬『へぇー。結構手堅くやってんだね』

天海『なんというか、学園外に普通に彼氏がいる、って言われても驚かないっすよね』

星『確かに、普通にいそうではあるな。男にも免疫がありそうだ。コスプレイヤーなんてやってりゃ、嫌でも野郎の視線に慣れるだろうしな』

百田『……』

天海『……』

真宮寺『……』

星『……』

最原『……』

王馬『……ねぇ、他に何か無いの?ホラ、白銀ちゃんって地味に貴重なメガネっ娘でもあるし!』

百田『メガネならゴン太もかけてるじゃねーか』

王馬『あ、百田ちゃんはもういいよ』

百田『なんだぁ!?』
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