王馬「東条ちゃんって性欲あるのかなー?」

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65 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/28(土) 00:57:22.52 ID:mzXLiibg0
王馬「――まぁ、ここで大団円、とならないのが俺なんだけどね」ボソッ

赤松「ん?王馬君何か言った?」

王馬「にしし!なんにもー?」


王馬(俺抜きで内緒話に花を咲かせてた百田ちゃん達)

王馬(そして、それを勝手に覗き見してた春川ちゃん率いる女子達……と、最原ちゃん)


王馬(――どっちにも、ちょっとお灸をすえてやる必要があるよねぇ)ニヤァ
66 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/28(土) 00:57:54.77 ID:mzXLiibg0
以上です
67 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:06:32.65 ID:+kX1Fi+e0
入間「オラァ!!ドクペ持ってきてやったぞチンカス!」バァン

白銀「あ、入間さんのことすっかり忘れてた」

赤松「そういえば出かけてたんだったね」

茶柱「通りで静かだったわけですね」

夢野「もう少し遅くても良かったのにのう」

入間「ええ!?帰ってくるなりこの仕打ち!?」

入間「そ、そんなことより……あの糞チビはどこ行ったんだよ!せっかく人が性奴隷になってやったっていうのによ!」

白銀「入間さん、それでパシリって読ませるのは無理があるんじゃないかなぁ?」
68 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:07:56.80 ID:+kX1Fi+e0
赤松「アレ?そういえば、王馬君の姿が見えないね」

東条「変ね……つい今しがたまでここで私達と一緒に隠し撮りを見ていたのに」

茶柱「な、なんというか……『隠し撮り』とはっきりと明言されると、流石に後ろめたい気分になりますね……」

春川「今更だね。ここに自分の意志で集まった時点で、私たちは一蓮托生だよ」

赤松(半ば強制的にって感じだった気がするんだけどなぁ……)

入間「はぁ!?あのツルショタ、わざわざ俺様にドクペ取りに行かせておきながら、自分はどっか消えるとかどういうつもりだよ!?」

東条「……気に掛かるわ。このタイミングで王馬君が消えた意味……単なる気まぐれとは思えない」

アンジー「んー……つまり斬美はー、小吉が何か目的があって何処かに行った……って言いたいの?」

東条「……私の思い過ごしだといいのだけれどね」
69 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:09:22.84 ID:+kX1Fi+e0
最原『それで、皆、普段はどうやって東条さんを観察してるの?』

百田『どうやっても何も……観察は観察だろ?』

天海『まぁ、平たく言えば……東条さんの行動をじっと眺めてる、ってところっすかね』

最原『まぁ、そうだろうね……』

真宮寺『どうやら、最原君は何か意見があるようだネ』

最原『いや、あんまり素直にじっと見てると……勘の鋭い東条さんにはバレちゃうかもしれない、って思ってさ』

星『ふむ……一理あるかもな』

最原『だから、どうかな?直接東条さんと関わる機会を増やすっていうのは』

百田『ほうほう……つまり、どういうことだ?』
70 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:10:25.22 ID:+kX1Fi+e0
最原『東条さんって、ビジネスライクな印象を持たれやすいけど……話してみると結構気さくな面も見せてくれるんだよ』

最原『仕事を手伝ったり、雑談してみたり……なんだっていいんだ。直接、東条さんと会話してみて欲しい』

最原『そうすれば、彼女の魅力ももっと伝わると思うし……ただ見つめるだけよりも、有意義な時間になるんじゃないかと思うんだ』

最原『東条さんともっと交流を深めて……皆で仲良くなれたら、それが一番理想的だよね?』

最原『そうすれば、この場だけじゃなくて、もっと自然な流れで東条さんに感謝の気持ちを伝えられる機会が増えると思うよ』

天海『成程……説得力があるっすね』

真宮寺『確かに、僕達自身が、どこか彼女に対して壁を作っていたのかもしれないネ』

星『ここでグダグダ言ってねぇで、直接本人に言えってのは……全くもってそのとおりだな。こりゃ一本取られたぜ』

最原『ちょ、僕はそこまで……!?』

百田『――やっぱり、お前を誘ってよかったぜ、終一!お前は優秀な助手だ!』
71 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:12:39.18 ID:+kX1Fi+e0
春川「――最原に依頼してよかったよ。上手くまとめてくれたみたいだね」

白銀「普段は自信なさげなのに、こういうときは地味に決めるんだよね、最原君」

赤松「最原君、随分東条さんに理解があるんだね……」ジー

東条「……そんなに見つめられても困るのだけど」

入間「陰でコソコソシコるより、直接ズッコンバッコンしに行け、ってことだな!全くどうしようもねぇな思春期のエロ猿共は!ヒャーヒャッヒャッ!」

春川「……」ギロッ

入間「ひいい!」

夢野「どうしようもないのはお主の頭の方じゃろ……」

茶柱「では、この件はこれで解決ですね!」

アンジー「斬美に何事もなくてよかったよー」

春川「……そうだね。じゃあ、これで解散に――」


王馬『あれれー?みんなここで何やってるのー?』


春川「!?」
72 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/29(日) 03:14:35.14 ID:+kX1Fi+e0
以上です
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/29(日) 21:06:17.14 ID:LomR6FoB0
そしてスレタイへ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/29(日) 21:43:44.15 ID:nE6C2TfHo
そういえば性欲の話してなかった
75 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:01:44.69 ID:IsAyqlXr0
最原『え、王馬君!?』

百田『げっ、王馬!?なんでここに……』

王馬『えー何その反応。傷付くんですけど。俺が図書館に来ちゃいけないわけー?』

百田『いや、そういうわけじゃねぇんだが……』

王馬『それに、なんでここに、ってのは俺の台詞だよ!みんなで図書室で何やってたのさ!』

百田『いや……その……』

真宮寺『一応、確認しておくけど……知っててわざと聞いてるわけじゃないよネ?』

王馬『んー?気になるねその発言……何かやましいことでもしてたのかな?』
76 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:02:48.26 ID:IsAyqlXr0
春川「……アイツ……!」

赤松「お、王馬君!?何やってんの!?」

入間「うわ、あの馬鹿、なんで図書室にいるんだよ!?」

茶柱「も、もしや……転子達が隠し撮りしてることをバラすつもりでしょうか!?」

白銀「そ、それは地味に困るよ!だって弁明のしようがないもん!」

東条「いえ……バラすつもりならあんな白々しい聞き方をしないはずよ。何が目的かはわからないけど……」

茶柱「と、とりあえず……転子が連れ戻してきます!」

夢野「やめい。男子にどう説明するつもりなんじゃ」

茶柱「で、ですが……」

アンジー「んー。何言い出すかわからないから、まだしばらく監視続けた方がいいかもねー」
77 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:04:32.63 ID:IsAyqlXr0
最原『……いや、僕も真宮寺くんと同じことを思ったよ』

王馬『……へぇ。どういうことかな、最原ちゃん』

最原『さっき、君は『ここで』何をしてるのか……って聞き方をしたよね』

最原『本当に細かいニュアンスの違いでしか無いんだけど……どうも引っかかったんだ』

最原『本当にたまたま図書館に来て、それで僕達に遭遇したって言うのなら……『こんなところで』って表現を使うんじゃないかな?』

最原『さっきの言い方だと……最初から図書室に僕達がいるのは分かっていたように聞こえるよ』

王馬『……いやー、流石は最原ちゃんだね。ま、実際隠すつもりも無かったんだけどね』

星『さっき思いっきり誤魔化そうとしてなかったか?』

王馬『そうだっけ?覚えてないや!』


夢野「ああ、最原のやつ、余計なことを……」

春川「……最原は、王馬も映像を見てることを知らないからね。とは言え、これはマズイね……」

白銀「最原君の推理力が、裏目に出ちゃったね……」
78 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:06:41.55 ID:IsAyqlXr0
王馬『というかさ、皆、気づかれてないと思ってたの?バレバレだったよ。一部の男子が図書室に集まってたの』

百田『うっ……!』

星『まぁ、最原にも勘付かれてたみたいだしな。他のやつにも気づかれてたなんて十分あり得る話だろ』

王馬『あと、時々東条ちゃんのことジロジロ見てるのにも気付いてたよ!もしかして、この集まりってそれ関係?」

王馬『そこのところが気になったから、直接乗り込んでみた、ってわけ!』

真宮寺『……参ったヨ。そこまで第三者に気づかれていたとはネ』

天海『最原君の言うとおり、これからはアプローチを変えたほうが良いかもしれないっすね』


赤松「……王馬君、上手く誤魔化してくれたみたいだね」

茶柱「うーん……ですが、ますますわからなくなりました。王馬さんは、一体何をしたいのでしょうか?」

入間「童貞共のエロエロトークに混ざりたかっただけじゃねーか?」

アンジー「んー。でもでもー、話はもうほぼ終わりかけてたよねー?」

東条「……終わらせないため、なのかしら」

赤松「え?」

東条「……嫌な予感がしてきたわ」
79 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:07:53.57 ID:IsAyqlXr0
百田『まぁ、知られちまったもんは仕方ねぇし……正直に話してやるか』

最原『うん。僕にしてくれた話を、王馬君にもしてあげればいいんじゃないかな?』

王馬『いよっ!待ってました!』

百田『俺達は――『キルミーファンクラブ』だ!』

王馬『ふーん』

百田『反応薄っ!?』


・・・


星『――とまぁ、こんな感じだな』

王馬『……そ、そんな事を……俺に内緒にしてたなんて……』ジワァ

王馬『うわああああああああん!仲間はずれなんてひどいよおおおおおお!』

真宮寺『王馬君、うるさいヨ』

王馬『ははは!真宮寺ちゃんは厳しいね』ケロッ
80 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:08:50.43 ID:IsAyqlXr0
百田『そんなわけだから、アイツには話すんじゃねーぞ』

王馬『OK!わかったよ!任せといて!』

星『……振りじゃねぇんだぞ。本当に分かってんだろうな?』

王馬『全く、信用ないなぁ。心配しなくても、俺の口から直接伝えたりしないって!』

真宮寺『……何か含みのある言い方だネ。それに、君の日頃の行いを顧みれば、当然の反応だと思うなァ』

王馬『真宮寺ちゃん何か俺に冷たくない?』

天海『あ、王馬くんもポテチ食べるっすか?』

王馬『俺、カラムーチョがいいなー!』


夢野「あやつら、図書室でやりたい放題じゃな……」

東条「後で掃除しておくわ」
81 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:12:23.74 ID:IsAyqlXr0
王馬『東条ちゃんの良さを語り合う、っていうのはわかったけどさー』ボリボリ

王馬『それだけじゃ、なんか物足りなくない?』モグモグ

星『……何が言いてぇんだ?』

王馬『だってさ、今ここには男子しかいないんだよ?折角だしさ……』

王馬『そういう時にしか出来ない、男同士の話をしようよ!』

天海『男同士の話、っすか?』

王馬『そうそう!ガールズトークならぬ、ボーイズトークってやつだよ』

最原『えっと……具体的には、どんな話をするの?』

王馬『またまたー。最原ちゃんだって分かってんでしょ?』

王馬『年頃の男子が集まってする話なんて……大体決まってるよね?』


春川「……!」

赤松「も、もしかして……王馬君の狙いって……」


王馬『東条ちゃんって、好きな男子とかいるのかなー……とか』


東条「!?」


最原『……!?ちょ、ちょっと待っ』

王馬『いや、それ以前の話だね。そもそも――』


王馬『東条ちゃんって性欲あるのかなー?』
82 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/30(月) 01:12:55.37 ID:IsAyqlXr0
以上です
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 01:14:37.24 ID:65kncs8U0
今後の展開が楽しみ
84 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/31(火) 01:38:47.46 ID:nniRHSZo0
東条「」

春川「……やってくれたね、王馬のやつ……!」

赤松「こ、これ……放って置いたらマズイんじゃ……」

夢野「……だからといって、止める事もできんしのう」


〜〜〜〜

天海「せ、性欲……っすか?」

王馬「うん、性欲!」

最原「な、何てことを……!」

真宮寺「……何か様子が変だネ、最原クン」

最原(他にいくらでも表現しようがあっただろうに……!恋愛感情だとか恋愛願望だとか……!)

最原(それなのにどうして……!よりにもよって……『性欲』なんて言葉を使ったんだ!東条さん本人も聞いてるって言うのに!)

王馬(最原ちゃんその表情やめて笑いこらえるのしんどい)
85 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/31(火) 01:39:37.25 ID:nniRHSZo0

星「要するに、東条にも普通の女子と同じように、異性に対する興味や関心、恋愛に対する憧れがあるんじゃねーか……ってことだろ?」

王馬「さっすが星ちゃん!よくわかってるねー!」

星「普段のアイツからは想像も出来ねぇが……アイツも年頃の女であることには違いない。そういう感情があってもおかしくねぇだろうさ」

最原「そ、そういう話は……避けたほうが良いんじゃないかな?」

星「ん?どうした最原?これくらい、ありふれた話題じゃねぇか」

天海「性欲って言葉を聞いたときはちょっとビビったっすけど……よく考えたら気になる女子について話すっていうだけの、ごく普通の男子高生の雑談っすよね」

最原(マズイ!このままだとそっちの方に話題が流れてしまう!)

百田「……」

最原「も、百田君も、ちょっと注意して――」

百田「いや、いいんじゃねぇか?別に」

最原「へ?」
86 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/31(火) 01:42:55.00 ID:nniRHSZo0
百田「当人の前で言ったらそりゃただのセクハラになっちまうだろうが……こうやって俺達の間だけで話すだけなら何の問題も無しだ」

百田「それに、こういう話題ってのは……男子同士の結束を高めるいい機会になると思うしな!いっちょここは、ここにいる全員で本音トークといこうじゃねぇか!」

星「フン、偶には年相応のくだらねぇ話も悪くないかもな」

天海「確かに、ウチのクラスってこうやって男子だけで集まる機会って中々ないっすからね。結構楽しみっすよ」

真宮寺「昔から、『異性』と『性』に関する話は、最もポピュラーな話題として重要なコミュニケーションツールになっているんだヨ」

真宮寺「だから多少『そっち方面』の話題のほうが……盛り上がるかもしれないネ。ククク……」

王馬「お!皆ノリがいいねー!じゃあ、下ネタ解禁ってことで!」
87 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/31(火) 01:43:40.44 ID:nniRHSZo0
最原(百田君のコミュニケーション能力の高さがアダになったか……!ど、どうする……?)

最原(多少強引に、話を切り上げさせるか……?)

最原「いや、でも……東条さんに性欲なんてあるとは思えないし……」

真宮寺「……ちょっと失礼なんじゃないかなァ?」

最原「!そ、そうだよ!失礼だよ!いくらなんでも、こんな話題は東条さんに――」

真宮寺「いいや、失礼っていうのは……君のことだヨ、最原君」

最原「……え?」
88 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/31(火) 01:44:07.95 ID:nniRHSZo0
以上です
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 02:34:01.46 ID:36iB3AbY0
もうこの際だからゴンちゃんとキーボも呼んでやれよ…
と思わなくもなくもなく…いやゴンちゃんは純真なままでいて欲しい…
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 02:34:33.14 ID:36iB3AbY0
あっ、乙って言い忘れた、乙
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 08:19:42.43 ID:8ww5cRABo
そりゃ人間だから多かれ少なかれあるに決まってるしないなんて言ったら反論されるよ
これだから童貞ボーイは。ここは素直に下ネタは嫌いと言うべきだった
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 08:57:58.43 ID:u/vUYCMSO
場所を移すべきやったんや

というか女子たちはいつまで見てる気なんだ
93 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/01(水) 00:38:02.51 ID:ZRtwRuuC0
真宮寺「性欲と言うものは食欲、睡眠欲と共に……人間が持っていて当たり前の欲求だヨ」

真宮寺「人によって大きい、少ない、という違いは当然あるけど……それを無い、と断言して良いのは本人だけサ」

真宮寺「誰であれ、持っていて当然のモノ……それを否定するというのは、人間性の否定にも等しいことだと思うなァ」

最原「そ、そんな大げさなことじゃ……」

真宮寺「そもそも、この集まりは東条さんの……まァ、ファンクラブだって前提は理解しているよネ?」

真宮寺「そこで語るべきは、彼女の『人間としての美しさ』なんだヨ」

真宮寺「彼女は決して給仕用のロボットなんかじゃなく……僕達と同じく心を持った人間なのサ」

真宮寺「君のその発言は、彼女の人間としての要素を排除した……本末転倒な意見だということを認識してほしいネ」

最原「え、えっと……その……ゴメン」

最原(なんかわからないけど……押し切られてしまった……!)

王馬「にしし!最原ちゃん、真宮寺ちゃんのスイッチを入れちゃったみたいだね!」
94 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/01(水) 00:38:58.64 ID:ZRtwRuuC0
〜〜〜〜

夢野「……顔は見えずとも、映像のブレ具合から最原の動揺が伝わってくるのう」

白銀「なんとか話をそらそうとしてるみたいだけど……駄目っぽいね」

入間「な、何だよこいつら……結局エロエロトークしてんじゃねぇかよぉ……」

茶柱「つ、遂に男死達が獣の本性を現して来ましたね……!」

アンジー「終一も是清も、どっちも斬美のために一生懸命になってるからタチが悪いねー」

東条「……」

赤松「も、もう……これ以上は話を聞かないほうが良いんじゃないかな……?ねぇ、春川さ――」

春川「……百田の、バカ。なんで王馬なんかの口車に乗っちゃうのさ」ボソッ

赤松(あ、これどうしようもないかも)
95 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/01(水) 00:40:47.21 ID:ZRtwRuuC0
〜〜〜〜

百田「どうしたんだ?終一。さっきからあんまり乗り気じゃねーみたいだけどよ」

星「下ネタが苦手……ってわけでもねぇよな?年相応のスケベ心持ってるのは、見てりゃわかるぜ」

最原「ちょっ!?スケベ心って……!?」

天海「最原君だって、気になる女子の1人くらいいるんじゃないっすか?まぁ、誰とは言わないっすけど」

真宮寺「女子の前でそういう態度を取るならまだわかるんだけどネ。ここには男子しかいないんだから、もっと素直になってもいいと思うなァ」

最原(ま、マズイ……!余計なことを言ったせいで、僕の方に矛先が向いてしまった!)

王馬「ホント、今更カマトトぶらないでほしいよね。最原ちゃんがムッツリスケベだなんてこと、みんなわかってるのにさー」

最原「はぁ!?な、何てこと言うんだよ王馬君!」

王馬「何てことも何も……最原ちゃんは隙あらばスカートの中を覗こうとする、超高校級のパンチラハンターでしょ?この前だって階段で――」

最原「フンッ!」ドゴォ バキッ

百田「終一!?」
96 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/01(水) 00:42:38.24 ID:ZRtwRuuC0
以上です
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 01:35:48.12 ID:w650BHEI0
捜査時間が始まるのか…乙
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/01(水) 20:04:49.56 ID:4li54oORO
99 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:01:08.73 ID:7+Rdh+9m0
〜〜〜〜

ブツッ

白銀「あれ?モニターが消えちゃったよ?」

入間「ああ!?あの馬鹿、俺様の発明品をぶっ壊しやがったな!?」

夢野「他の5人が特に変わった動きをした様子もないし、間違いなく下手人は最原じゃな……」

赤松「階段で!?階段で何なの最原君!?」グイグイ

茶柱「お、落ち着いてください赤松さん!そんなことをしても続きは映りませんから!」

春川「まさかあの最原が……随分思い切ったことをやったね」

アンジー「それだけアンジー達に聞かれたくなかったんだろうねー」

白銀「あの会話だけでも十分に察せたけどね……」

東条「……頃合い、ということでしょうね」

赤松「え?」
100 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:01:59.69 ID:7+Rdh+9m0
東条「もうこれ以上は映像を覗き見ることは出来ないのだから……今度こそ本当に解散すべきタイミングなのではないかしら?」

夢野「まぁ、これ以上ここにいてもしょうがないしのう……ちょうどいい機会を最原が与えてくれたと考えるべきじゃな」

茶柱「夢野さんに賛成です!あ、でも夢野さんはもう少しここに残ってくれてもいいんですよ?」

赤松「んー……まぁ、そうかもね。階段のことは……後で最原君に直接聞けばいいか」

白銀「いや、駄目だよそれ!?私達が会話を盗み聞きしてたってバレちゃうから!」

春川「わかってると思うけど……ここで見聞きしたことは他言無用だよ。ま、男子がそこまでバカじゃなくて安心したよ」

アンジー「アンジーも、斬美と同じくらい神様を愛してもらえるように頑張るよー」

東条「……色々あったけれど、これでようやく一段落ね」

パッ

白銀「あ、モニターまたついたよ」

東条「」
101 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:04:20.59 ID:7+Rdh+9m0
夢野「んあ?じゃがこれは……さっきのカメラの映像とは違うようじゃぞ?」

茶柱「これは……天井付近から撮影してるのでしょうか?上からの映像みたいですが、さっきまでの5人に加えて、最原さんの姿まで映ってます」

春川「確かに、男子全員カメラに収めるとなると……俯瞰できる位置から撮影する必要があるね」

白銀「けど、そんなところにカメラなんてあったっけ?」

赤松「……あれ?」

アンジー「んー?楓、どうしたー?」

赤松「あ、いや……王馬君、左手に何か変なもの隠し持ってるように見えるんだけど……」

入間「あぁ?変なもんだぁ?お前のヘアピンより変なものなんてそうそうな……あ……?」

入間「あああああ!?あ、あのチビ……俺様の発明品を勝手に使ってやがる!」

春川「……発明品?」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 00:04:27.57 ID:ff91TCrIo
最原は盗み聞き知ってるんだから聞いても問題ない気がする
答えないだろうけど
103 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:05:25.04 ID:7+Rdh+9m0
入間「あれは、俺様が極秘に開発した……『カメレオンドローン』のリモコンだ!」

白銀「ドローン?ってことは、この映像ってもしかして……」

入間「こいつは完全に無音駆動で、かつ景色に同化する機能を備えた偵察用のドローンだ!」

入間「1mも離れればもう背景と見分けることも出来ないくらいの優れもので、完璧な隠し撮りが可能なんだよ!」

赤松「そ、それは……冗談抜きでかなりすごい発明だね……」

入間「だろ?俺様の胸の垢を煎じて飲ませてやろうか?ヒャーヒャッヒャッ!」

赤松「――で?入間さんはこの発明品、何に使うつもりだったの?」

入間「……」
104 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:07:47.63 ID:7+Rdh+9m0
〜〜〜〜

最原「ゲホッゲホッゴホッ!ふうう……はぁ、はぁ……」ゼェゼェ

百田「しゅ、終一……お前マジでどうしたんだ?いきなり思いっきり胸を叩いたりして……喉になんか詰まったのか?」

天海「一昔前に流行った芸人のギャグみたいだったっすね。いきなりだったんでびびったっすよ……」

王馬(く、くくく……マジで勘弁してくれよ最原ちゃん……笑いこらえんのキツすぎるって)プルプル

最原「ふう…うん、わかった」

百田「へ?」

最原「僕も……本音トークに参加するよ」

星「さ、最原……お前二重人格か何かなのか?心境の変化がまるで読めねぇぞ……」

真宮寺「……一流のスポーツ選手の中には、自分の気持ちの切り替えるために、ルーティンと呼ばれる特定の行動をする人もいるらしいけど」

真宮寺「最原君にとっては、さっきの行動がそれに当たるのかもしれないネ」

星「全力で胸をぶん殴ることがか?そんなルーティン聞いたことねぇがな……」

最原「ご、ごめんね。僕もそういう話に興味が無いわけじゃないんだ。たださっきまではちょっと混乱してて……」

百田「お、おう……まぁ、結局参加するってんなら問題ねぇさ!」

王馬「じゃあ、こっからは、最原ちゃんも参加して本音トークの再開だね!」


王馬「……いやぁ、本当に……つまらなくない展開になってきたね!」ニイィ
105 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/02(木) 00:08:19.85 ID:7+Rdh+9m0
以上です
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 00:12:04.22 ID:ff91TCrIo
これキルミーが一番の被害者だよね
散々嫌がってるのに無理に引き留められて可哀想
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 00:57:32.18 ID:Fy2akeVx0
前回の引き最原が王馬殴ったのかと思ってた
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 01:05:18.12 ID:ns2hF4zM0
しかし今後の会話を聞いたキルミーの反応がものすごく楽しみ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/02(木) 02:33:30.50 ID:srtWVHIs0


https://i.imgur.com/AYPZbku.jpg
雑コラ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/02(木) 02:34:13.38 ID:srtWVHIs0
スレチ
無視して
111 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/03(金) 00:02:45.93 ID:4IiM2Q++0
〜〜〜〜

春川「王馬は、最原がカメラを壊すかもしれない、ってことまで読んでたんだね。だから予め、入間の研究室からドローンを盗んできていた」

夢野「イタズラのためにそこまでするか……相変わらず恐ろしいやつじゃの」

白銀「で、男子に本音を話させて……それを私たちに聞かせようって訳だね」

茶柱「で、ですが……もう、流石にもう盗み聞きはやめた方がいいのでは無いでしょうか?」

アンジー「確かに、斬美も辛そうだしねー」

茶柱「それもありますが……やはり、秘密の会話を聞かれたら、誰だっていい気分はしないと思いますよ……例えそれが男死であったとしても……」

赤松「う、うん、そうだよね。やっぱりこれ以上は……」

白銀「――でもさ、男子達がどんな事を話すのか、地味に気にならない?」

春川「……そりゃ、気になるけどさ。でも……」

白銀「それに、ここからは最原君も本音で話すっぽいし……」

白銀「普段私達のお願いを嫌な顔もせずに引き受けてくれる最原君が、本当はどう思ってるのかとか……知りたくない?」

入間「え?アイツいっつも嫌そうな顔してないか?」
112 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/03(金) 00:04:13.19 ID:4IiM2Q++0
春川「……」

赤松「……私、やっぱり気になるよ。最低な考えだってことはわかってるけど……」

春川「……私には赤松にとやかく言う資格はないね。私も……同じこと考えてたから」

東条「……」

茶柱「と、ということは……?」

春川「……東条、みんな。無理に付き合わせちゃってごめんね。もうこれ以上は一緒にいてなんて言えない。単なるワガママだから」

春川「私と赤松は場所を移すから、あとは皆自由に――」

東条「……ハァ。春川さん、あなた、自分の言ったことを忘れてしまったの?」

春川「え?」

東条「これは『依頼』だと……先程そう言ったでしょう。一度受けた依頼を、完遂もせずに逃げることは私には許されていないわ」

東条「悪業も、共に背負いましょう。メイドとして、そして……あなた達の友人として、ね」

赤松「東条さん……」
113 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/03(金) 00:05:47.90 ID:4IiM2Q++0
白銀「うーん、何かけしかけたみたいで悪いし……私も残るよ」

茶柱「ぐ、ぐぬぬ……春川さん達だけを悪者にするわけにはいきません!この茶柱転子、ここにいる皆さんと運命を共にします!」

夢野「やれやれ……ここまで来たらウチだけ抜けるというわけにもいかんじゃろ」

春川「……ありがとう、皆」


入間「何かいい話風にまとめようとしてるけどよ……やろうとしてることはただの覗き見だよな?」

春川「……」ギロッ

入間「ひいい!な、何だよぉ……俺様何か間違ったこと言ったかよぉ……」


東条「……ただし、忘れないで頂戴ね、春川さん?」

春川「ん?」

東条「私は、受けた依頼は何が何でも完遂するつもりよ。例え多少無理をしてでも、ね」

春川「……?」
114 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/03(金) 00:07:26.49 ID:4IiM2Q++0
以上です。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 00:22:23.30 ID:HqXAqJ8Uo
百田たちの集まりが良心的なものだっただけに、この後の展開にハラハラする
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 00:47:57.27 ID:ISKBX62a0
キルミー大丈夫かなぁ…自分がそういう目で見られるのはあまり好きじゃなさそう
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 21:24:44.60 ID:C3PyMbud0
エロい展開はないと解っているのに期待してしまう
118 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:17:44.67 ID:VvfbIukp0
〜〜〜〜

王馬「早速だけど……東条ちゃんって彼氏いると思う?」

星「いや、いねぇだろ」

天海「多分いないと思うっすよ」

真宮寺「恋する乙女って気はしないネ」

最原「うん、僕もそう思うよ」

百田「へ?そうなのか?終一まで即効で否定するんだな」

最原「だって、東条さんって大体いつも学園内にいるしね」

天海「俺や真宮寺君みたいに、フィールドワークに出かける用事もそう無さそうっすからね」

真宮寺「才囚学園内では、彼女は自分の立ち位置をきっちり決めているみたいだヨ」

真宮寺「つまりは、僕達同級生を仕えるべき主人、そして自分はそれに奉公するメイド……という風にネ」

星「学園内での奉仕こそがメインの活動であり、そして主人に対して恋愛感情は抱かない……とアイツ自身が定めてるんだとしたら――」

星「この学園生活中は、まず恋人なんてできねぇだろうさ」
119 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:19:43.93 ID:VvfbIukp0
百田「成程な……アイツはそれで満足なのか?」

星「そればっかりは本人に聞かなきゃわからねぇ」

天海「そもそも、恋い焦がれる東条さんってのも中々イメージしにくいっすね」

星「さっきも言ったが、東条だって年頃の女なんだ。恋愛に対する興味はあって然るべきなんだがな」

百田「……普段からメイドとして接してると忘れそうになるけどよ、アイツも俺達と同年代なんだよな」

百田「つまり、この才囚学園に来る前は……普通の女子高生として日常を過ごしてた筈だよな?」

最原「……うん、その筈だよ。確かに、あんまり想像がつかないね」

真宮寺「その時には、メイドじゃない素の東条さんが見れたのかもしれないネ」

百田「アイツも、そこらの女子高生みたいにテレビの話題や男の話題でキャーキャー言ってたかも知れないってことか……」

星「……こう言っちゃ悪いが、確かに全く想像できねぇな」
120 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:20:54.07 ID:VvfbIukp0
王馬「今みたいに給仕服じゃなく、セーラー服とか着てたのかなー?」

天海「……想像してみたら、なんかコスプレ感が凄いっすね」

王馬「ぶっ。くっ……くくく……ひ、ひどいこと言うね天海ちゃん。まぁ確かに、普段のあの服が決まりすぎてるからね!」

最原「普通に考えたら、メイド服のほうがよっぽどコスプレっぽいのにね」

真宮寺「ククク……白銀さんに聞かれたら、『それは偏見だよ最原君!』とでも言われるかも知れないネ」

星「……そもそも、東条の奴、いつからメイドやってるんだ?」

百田「確かに、言われてみりゃ謎だな。流石に生まれたときから、って筈もないしな」

最原「あ、僕それ東条さんに聞いてみたことあるよ」

天海「知ってるんすか最原君?」

真宮寺「……彼女は、なんて答えたんだい?」

最原「なんでも、アルバイトでメイドを始めたのがきっかけだって言ってたよ」

百田「バイトォ!?マジでぇ!?」

王馬「はっはっは!面白すぎるよ東条ちゃん!」
121 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:21:54.05 ID:VvfbIukp0
星「……何事にもきっかけは必要だとは思うが、まさかバイトとはな……」

天海「メイドのアルバイトなんて、そもそも募集あるんすかね……?」

真宮寺「女子高生にメイドをさせるとか、碌な依頼主じゃなさそうだヨ……なんて言うのは、邪推し過ぎかナ」

王馬「いや、あるじゃんか……若い女の子向けのメイドの求人が常にある場所がさ!」

最原「それって、まさか……」

王馬「そう!メイド喫茶だよ」

天海「ぶっ。ふふ……流石に、メイド喫茶は無いっすよ」

星「だな。『おかえりなさいませ、ご主人様』とかいう東条は想像できな……いや、想像したくねぇな」

百田「うぐっ。くっ………星、お前その声で変な台詞言ってんじゃねぇよ……」

星「ああ?『萌え萌えキュン』とでも言ってほしかったのか?」

最原「ぶふぉっ」

真宮寺「くっ……」プルプル

天海「ほ、星君……それは反則っすよ」プルプル

王馬「wwwwwwwwwwwwww」

百田「うっ、くっ、くくくく……ほ、星、てめぇ……くっ……」プルプル
122 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:22:46.11 ID:VvfbIukp0
星「ふっ、やれやれだな。だけどよ、想像したくねぇだろ?あんなところで男に媚び売る東条なんてよ」

真宮寺「ふーっ……まぁ、見ていて気持ちのいいものじゃ無さそうだね」

最原「そ、それはそれで失礼じゃないかな?女の子として可愛い所を見せようとしてるわけだし」

真宮寺「さっきも言ったけど、東条さんの魅力ってのはそういう部分じゃないからネ」

天海「まぁ、もし東条さんが務めてるメイド喫茶とかあったら通いつめるっすけどね」

百田「んー、でもやっぱり、東条がメイド喫茶ってのも何か違う気がするんだよな……上手く説明できねぇんだけどよ……」

百田「アイツのキャラじゃねぇっつうか……なんて言ったらいいんだろうな」

王馬「あー。百田ちゃんの言いたいこと何となく分かるよ」

王馬「つまり……東条ちゃんは萌えない!ってことだよね!」
123 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/04(土) 01:23:12.74 ID:VvfbIukp0
以上です
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 01:45:07.85 ID:xzMEqmcJo
キルミーの魅力は成熟した大人の女性っぽい美しさ
メイド喫茶のメイドに求められるのはロリコン受けするあざとい可愛さだからそら合わんわな
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/04(土) 06:19:29.01 ID:yZeRmcRz0


「萌え萌えキュン」(CV:大塚明夫)の破壊力
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/04(土) 09:24:17.07 ID:/TAvwdhm0
?ゆきんこ?
@1125yryr
アニメ、漫画、ボカロ、歌い手さん、声優さんをこよなく愛するヲタク。腐も百合もCPも夢もなんでもいける雑食性。ハイキュー、ヒロアカ、文スト、刀剣乱舞、などなどが最近のお気に入り。あんスタが気になってます。占ツクで物書きやってます。やろうと思えばコントラバスとかユーフォとか演奏します、楽器があれば。
画面の向こう側
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 12:58:23.09 ID:rM6T0IrN0
メイド喫茶でも本格的なやつならキルミー働いてそう。英国式のやつとかロシア式とか。そういえばアンソロで萌え萌え天海にやってたね
128 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:26:07.19 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜

東条「……」フルフル

赤松「と、東条さん……皆、別に悪口言ってるわけじゃないから……」

東条「……セーラー服がコスプレだの、萌えないだの……彼ら、ファンクラブという言葉の意味を履き違えているのではないかしら」

春川「……彼氏はいない、とも断言されてたね」

東条「……それに関しては……否定出来ないわね」

白銀「気にしないで、東条さん!ちゃんとした生地で作られたセーラー服なら、安っぽく感じないから東条さんにも絶対に似合うよ!」

アンジー「うーん、斬美が言ってるのはそういう意味じゃないと思うなー」

夢野「しかし、東条の言うことももっともじゃぞ。もっとマシな話題もあったじゃろうに」

春川「……ううん、これ、全部……王馬に誘導された会話だよ」

赤松「え?」
129 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:28:53.47 ID:IhjblXCQ0
春川「話題の主導権を握ってるのは間違いなく王馬。男子達に話題を振って本音を引き出しつつ……自分の発言は上手く抑えてる」

春川「……私達が聞いてることを理解した上で、一番自分にとって面白くなるよう、会話を誘導してるんだよ」

茶柱「あ、悪趣味な……!」

春川「……ま、会話を盗み聞きしてる私達が言えたことじゃないんだけどさ」

茶柱「うっ……」

東条「……前から薄々思ってはいたのだけれど」

赤松「えっと……何を?」

東条「王馬君のママ呼びとといい、今の会話内容といい……私、年齢より老けて見られているのかしら」

赤松「な!?そ、そんなこと無いよ!東条さんは確かに大人びてて綺麗でミステリアスな雰囲気を持ってるけど……老けて見えるなんてことは絶対にない!」

入間「東条ってまだ未成年だったのか!?てっきり特別編入生的な何かかと思ってたのに……」

東条「……」

春川「……」ギロッ

入間「へ、へっ……も、もう怖かねぇぞ……」ビクビク

赤松「……」バンッ!

入間「ひっ!?」ビクン
130 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:30:49.46 ID:IhjblXCQ0
白銀「あ!だったらさ、東条さん、もうちょっとスカート丈の短いメイド服着てみない?仕上がりも着心地も全然コスプレっぽくない、いいのがあるんだよ!」

夢野「つまり、それもコスプレってことじゃろうが……」

東条「……遠慮しておくわ」

白銀「うーん……アレを着た東条さんなら、、男子に絶対に萌えないとか言われないと思うんだけどな……」

茶柱「萌えなくてもファンクラブができるんですから、今のままで十分ではないでしょうか?」

赤松「うん、わざわざ萌えさせる必要もないと思うよ!」

赤松(最原君が本気でファンクラブ入りしたら困るしね)
131 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:33:12.90 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜

天海「萌えない、っすか。確かにメイドって聞くとそういうイメージあるかもしれないっすけど……」

天海「実際に昔メイドと関わった身からすると、メイドさんに対してそういう感情は湧きにくいっすね」

真宮寺「メイドと言うものに、萌え……即ち恋愛感情にも似た感情の高揚を感じるのは……確かに特異な文化だと思うヨ」

真宮寺「日本において、何がきっかけでそういう風潮が生まれたのか……調べてみたら案外面白いかもしれないネ」

最原「そういうのも、民俗学の一種なのかな?」

真宮寺「いいや、僕個人のただの興味サ」

百田「萌えない、萌えない……か」

百田「そもそも萌えって何なんだろうな?」

真宮寺「そこら辺は、今度『超高校級の同人作家』にでも聞いて見るとするヨ」

星「お前、そんなやつとも交流があったのか?」

真宮寺「前に、和風ホラー系の作品を作るとかで……監修に協力したことがあるのサ」

真宮寺「まァ、確実に言えることは……僕達が東条さんに抱いている感情は、萌えなんかではないってことだネ」

星「違いねぇな」
132 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:37:00.30 ID:IhjblXCQ0
王馬「じゃあ、どうすれば東条ちゃんに萌えを感じるようになるかな?」

百田「萌えが何なのかわからねぇんだから、どうもこうもねーんじゃねぇか?」

王馬「けどさ、よく言うじゃん。一般的なのは……『ギャップ萌え』だって!」

最原「ギャップ……?」

王馬「普段はクールで、身だしなみもきっちりしてる人が……実は、不器用だったりドジだったりすると……そのギャップでより一層可愛く感じたりするってやつだよ!」

天海「成程、わからなくもないっすね。ただ……」

真宮寺「東条さんは、見た目も立ち振る舞いも完璧で……ギャップなんて感じさせないネ」

王馬「うん、そうだね。だから東条ちゃんの場合なら、例えば……あんなに完璧にメイドとして振る舞ってるのに――」

王馬「実はいちごのパンツを穿いてました!とかいいんじゃない?」

最原「い、いちごのパンツって……」

星「……さすがの東条でも、そんなの穿いてたら流石に引くぜ」

百田「それが許されるのは小学生までだろ……」


王馬「にしし!だよねー!でも、そしたらさ……」

王馬「東条ちゃんって、どんな下着身につけてるんだろうね?」
133 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 00:40:43.17 ID:IhjblXCQ0
以上です
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 00:43:37.28 ID:YnyVIPNz0
乙です。
うーん…キルミー可愛いと思うけどなぁ…あの白黒クラシックな服だからこそ萌えるというか…もはや美女レベルなのがまた萌えるんだけど…
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 01:07:04.72 ID:L6rD99fh0
老け顔なのかと地味に気にしてる素振りが既にギャップ萌え
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 01:10:15.38 ID:ZiEocw8bo
山田がいたら東条は萌えるって熱く力説してくれただろうな
137 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 21:56:50.69 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜

白銀「うわー……まぁ、やっぱりそういう話題にもなるよね……」

茶柱「だ、男死!遂に超えてはいけない一線を超えましたね!」

白銀「厳密にはまだ超えてないけどね。……時間の問題っぽいけど」

入間「お前、いちごのパンツ穿いてんのか?」

東条「そんなわけ……無いでしょう……」

アンジー「斬美がぐったりしてるよー……」

赤松「と、東条さん……辛かったら見なくていいから、ね?」

東条「……いいえ、これは当然の報いよ。盗み聞きなどという愚かな真似をしてしまった私への、ね……」

夢野「その理論でいくと、ウチらにも罰が下りそうなんじゃが……」

東条「……おそらくそうなると思うわ」ボソッ

赤松「え?今なんて――」

春川「静かに。まだアイツらの話は終わってないよ」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/05(日) 21:59:21.22 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜

百田「し、下着って……パンツとかブラジャーとかのことか?」

王馬「それ以外に何があるのさ百田ちゃーん」

星「フン、照れてやがるのか?最原を見習ったらどうだ?早速考察モードに入ったぞ」

最原「へ!?そ、それは違うよ!」

真宮寺「けど、今明らかに考え事をしてたよネ?」

天海「東条さんの下着がどんなものかを推理したんっすね。いやぁ、さすがっすよ最原君……」

最原「ちょ、皆して変な邪推はやめてよ!」

王馬「そもそも、超高校級のパンチラハンターである最原ちゃんなら……直接東条ちゃんのパンツ見たことあるんじゃないの?」

最原「あ、あるわけないだろ!」

王馬「でも、赤松ちゃんのパンツはたまに見てるよね?」

最原「……そ、それは……」

最原「……見てたんじゃなくて、見えたんだよ」

王馬「うわすげぇ犯人っぽい言い草」

百田「終一……」
139 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 22:00:39.92 ID:IhjblXCQ0
天海「でも、東条さんってロングスカートだし、よっぽど激しい動きでもないとパンツなんか見えそうに無いっすよね」

真宮寺「加えて、本人の動きにも隙がないからネ。間違ってもスカートがめくれ上がることはないだろうサ」

星「だとよ。残念だったな、最原」

最原「……何を言ってるのかわからないな」

百田「つまり、東条は下着を見られることを気にする必要がない、ってことだよな」

百田「で、見せるような相手もいないとなれば……下着なんてなんでもいい、って事にならないか?」

星「ふっ……甘いな百田」

百田「な、何ィ!?」

星「アレだけメイドとして完璧に振る舞ってる東条のことだ。身に着けるものにも相当気を使ってるはずだ」

星「手袋を見てもわかるだろ。アレはそんじょそこらの安もんじゃねぇ。どこぞの一流のブランドのものか……あるいは自作したのか」

星「下着だってそうさ。例え、他人に見られることを想定していなくったって……身を引き締めるためにそれなりに高級なやつを身に着けていると思うぜ」
140 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 22:02:16.13 ID:IhjblXCQ0
真宮寺「さっきのルーティンの話じゃないけど……そういう部分で、意識を切り替えているのかもしれないヨ」

真宮寺「見えないところへの気遣いが、仕事に対する意識へと繋がる――それこそ、メイドに必要な奉仕の精神に通じるものがあるのかもしれないネ」

百田「こ、高級な下着って……す、スケスケのやつか!?」

星「……お前は、高級ランジェリーが全部エロいやつだとでも思ってるのか?」

星「素材に拘ったもの、デザインに拘ったもの……種類は色々あるぜ。お前が言うようなのも当然あるけどな」

星「もし女にプレゼントしてぇってんなら、アドバイスくらいはしてやれるぜ」

百田「うっ……!?」

真宮寺「……ちなみに、星君は……東条さんの下着の色は何だと考えているのかな?」

星「黒……いや、紫ってところか。ダークな色合いの方が、あいつには映えるだろうさ」

真宮寺「ククク……意見が一致したネ」


最原(お、大人だ……!同級生なのに……!)

天海(あやかりたいっすね)

王馬(いやー、あっちにもカメラ仕掛けておくべきだったなー。女子の皆はどんな顔してこの話聞いてるんだろ)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 22:03:29.09 ID:ZiEocw8bo
精神年齢大人の星くんがいると場が引き締まるな
天海や真宮寺もトンでも発言しないし
142 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 22:04:25.17 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜

赤松「さ、最原君のバカッ!」カアア

茶柱「……どうやら、最原さんには後でお話を聞く必要があるようですね……!」

夢野「控えめに言っても最低な言い訳じゃったな」

白銀「しかも、あの反応だと常習犯っぽいしね……」

入間「へ!どうせ見られて困るような子供っぽい奴穿いてるんだろ!このお子様パンツ松が!」

アンジー「皆、今は斬美の方を気にしてあげたほうがいいと思うなー」

東条「……」

赤松(……東条さん、『考える人』みたいになってる……)

白銀「……ちなみに、東条さん。今身に着けてる下着の色って……?」

東条「……紫よ。上下共……」

アンジー「おー。竜馬当たってるよー!すごいねー!」

茶柱「か、かなり大人っぽいのを着けてるんですね……」

東条「……」ピクッ

茶柱「あ!ち、違います!今のは決して、そういう意味で言ったわけじゃ……!」

春川「……」

アンジー「それでそれでー、どうして魔姫は――」クイッ

アンジー「そんな安心したような顔してるのかなー?」クイッ

春川「!?べ、別に……安心なんて……!」
143 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/05(日) 22:05:04.60 ID:IhjblXCQ0
以上です
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 22:22:10.36 ID:ecyLm2Qz0
キルミー完全に公開処刑だな、いろんな意味で
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 23:28:46.96 ID:L6rD99fh0
取り乱さない辺りが流石キルミー
146 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:10:21.40 ID:rxw6WyTE0
天海『あ、ちょっといいっすか?さっきの東条さんは萌えないって話、自分なりに考えてみたんですけど――』


東条「……まだその話題を引きずるのね」

白銀「正直、3次元で萌えるも何もないんじゃないかなと思うんだけどなー。私の個人的な意見としてはね?」


天海『身長の高さが理由の一つにあるんじゃないっすかね?』

王馬『あー、東条ちゃん背高いもんね!』

最原『確かに。僕よりも高かったはずだよ』

百田『終一は170くらいだったよな?それよりも高いのか……』

星『確かに、普通の女子高生と比べたら高い方だな。だが……』

星『そもそも、ウチのクラスの女子、背高いやつが多くないか?』

百田『あー、確かにそうかも知れねぇな。割と平均に近いのってアンジーとかハルマキ辺りか?』

最原『……僕だって男子の平均くらいの身長だと思うけど、それでも僕より身長高い人何人もいるからね……』

王馬『ま、俺とか星ちゃんに比べたら、皆巨人みたいなもんだけどね!』

真宮寺『それ、自分で言うんだネ』
147 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:12:24.80 ID:rxw6WyTE0
天海『あと、露出の少ないメイド服だから目立たないっすけど……東条さんって結構胸も大きいっすよね?』


白銀「わー!男子って本当に女子の胸の大きさとか語り合ったりするんだー!」

赤松「白銀さん、なんでそんなに嬉しそうなの……」

白銀「いや、こういうテンプレ的な会話って、フィクションの中だけかと思ってたから……地味に感動だよ!」

入間「ま、貧乳に人権なんてねぇからな!」

春川「……」

入間「な、なんとか言えよぉ……」

アンジー「うーん、美兎ってかなり面倒くさい性格してるよねー……」

茶柱「天海さん、男死の中では比較的まともな人だと思っていたのですが……残念です。こんな形でお別れをすることになるなんて……」

夢野「何を考えておるんじゃ。やめい」
148 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:13:50.77 ID:rxw6WyTE0
天海『あの身長であのスタイル……超高校級のモデルとしてもやっていけそうだと思うっすよ』

真宮寺『あのクールな風貌と合わせて……『美しい』って言葉がピッタリだと思うなァ』

最原『確かに、可愛いとかよりも……綺麗とかそっちの言葉のほうがしっくり来るね』

星『ああいう女が、惚れた男相手にはどんな顔を見せるのか……拝んでみたいもんだな』


白銀「困った顔してる東条さんなら今ここで見れるけどね」

アンジー「『憂いを帯びたその表情もまた……美しいヨー……』」

アンジー「どう?是清のマネ、似てた?」

東条「……」

夢野「微妙じゃな……」

赤松「あ、あんなこと言われたら、普通照れちゃうよね……。そういう意味じゃ、やっぱり東条さんは凄いよ……」

東条「……私が、何も思ってないとでも……?」

茶柱「東条さんは、もう少し喜怒哀楽を表情に出せば良いのではないでしょうか?その点、転子は自信ありますよ!」

夢野「お主はお主で過剰じゃと思うが……」

東条「……努力してみるわ」
149 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:14:37.60 ID:rxw6WyTE0
百田『惚れた男、か。東条ってどんな男がタイプなんだろうな?』

王馬『何々?百田ちゃん、東条ちゃんのこと狙ってるの?』


春川「……」ピクッ


百田『ばっ……!?ちげーよ!』

百田『ただ、アイツが求める男の条件って……とんでもなくレベルたけーんじゃねーかと思ったんだよ』


春川「……」ホッ

赤松(春川さん可愛いなぁ)


百田『アイツ自身現実離れしたスペックの持ち主だし、そのパートナーともなれば、当然それに匹敵する能力なり地位なりが求められるわけだろ』

百田『そうなると、どれ位のレベルの人間ならアイツに相応しいのか……いまいち想像つかねぇなと思ってよ』
150 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:16:01.29 ID:rxw6WyTE0

星『……確かにな。どんだけ金持ちで顔も性格も良くて家柄に恵まれてたとしても……』

星『それで東条を落とせると断言はできねぇな』

真宮寺『滅私奉公をモットーにしている彼女が、誰か1人のためだけに身も心も捧げるっていうのは……ちょっと想像できないネ』

最原『それ、東条さんが恋愛してる姿は想像できないって言ってるようなもんじゃないかな?』


東条「……」

茶柱「この男死達は……好き勝手言いますね……!」

夢野「ウチらが聞いてるとは思っておらんのじゃから、そりゃ好き勝手に言うじゃろ」

白銀「東条さん!男子達にあんなこと言われないためにも、もっと等身大の女の子アピールした方がいいよ!だからこのミニスカメイドコスを」

東条「気持ちだけ受け取っておくわ」


王馬『でもさ、恋愛してる姿が想像できないといえば――』

王馬『茶柱ちゃんもそうだよね?』


茶柱「!?」
151 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/07(火) 01:16:30.49 ID:rxw6WyTE0
以上です
152 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/09(木) 23:52:56.40 ID:8MLMPb130
百田『茶柱?あー……』

天海『彼女の場合は、恋愛に興味が無いというか……』

真宮寺『男子そのものを忌み嫌っているようだからネ』


茶柱「き、聞き間違えではなかったようですね……!ま、まさか転子が次の標的に!?」

赤松「お、王馬君……!まさか……!」

白銀「女子全員の話を振るつもり、なの……?」

東条「……思った通りね」

春川「東条、アンタこの展開を予想してたの?」

東条「確証は無かったけれど……あんなおもちゃを手に入れた時点で、王馬君が私の話題だけで満足するとは考えていなかったわね」

東条「そう、彼なら……私達全員を巻き込むはず。『その方がより、つまらなくない展開になる』、と……そう考えるはずだと思ったのよ」

入間「ケッ!性格のワリーチビだな」

夢野「お主のそれは突っ込み待ちなのか?」
153 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/09(木) 23:54:22.89 ID:8MLMPb130
茶柱「こ、このままでは女子の皆さん全員が犠牲に……!そんなことは断じて許せません!」

赤松(……東条さんのこと聞いちゃった時点で、もう手遅れな気がするけど)

アンジー「んー。アンジーは男子の皆がアンジーのことどう思ってるか、聞いてもいいかな」

茶柱「な!?正気ですかアンジーさん!」

アンジー「だって、さっきの話聞いてた感じだとー、皆、斬美のいいところをいっぱい話してたよね?」

茶柱「そ、それは……あの集まりが東条さんのファンクラブだからであって……」

アンジー「陰口を言うような悪い子は、あそこにはいないと思うな。もし誰かが変なこと言おうとしても、きっと終一が止めてくれるよー!」

茶柱「そ、その最原さんだってドスケベじゃないですか!さっきの話を聞いてたでしょう!?」

アンジー「アンジーは別にそれでも構わないよ?」

茶柱「え」

赤松「……」ピクッ
154 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/09(木) 23:56:37.33 ID:8MLMPb130
茶柱「と、とにかく!これ以上卑劣な真似は許せません!かくなる上は、転子自ら図書室に乗り込んで……」ガシッ

東条「……」

茶柱「あ、あの……?東条さん、何故転子の腕を掴んでいるのですか……?」

東条「――履き違えては駄目よ、茶柱さん。これ以上無いほど卑劣な真似をしているのは……私達の方なのよ」

茶柱「!?」

東条「彼らはただ、友人同士で雑談に花を咲かせているだけ。年頃の男子が集まっているのだもの。そういう話題にもなるでしょう」

東条「……それを、卑怯にも陰からコソコソ覗き見しておいて好き勝手文句を言う……それが私達が今やっていることなの」

茶柱「う、うう……!」

東条「それに、忘れているかも知れないけれど……私は『依頼』を受けているの。この鑑賞会に、最後まで付き合うという依頼をね」

春川「あっ……」

東条「受けた依頼は、必ず完遂してみせるわ。例え依頼主であるあなた達からの妨害を受けたとしてもね」

東条「――これは滅私奉公よ。決して私怨などでは無いわ……!」

赤松(東条さん、やっぱり怒ってるのかな……)
155 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/09(木) 23:57:23.09 ID:8MLMPb130
以上です
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 00:43:29.07 ID:NBjdg5Iho


東条は大人だなー。まあガチでスケベなご主人だって一人はいただろうし
このくらいの会話ならかわいいもんか
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 00:59:04.24 ID:OosqIOjlo
王馬、絶好調だな
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 06:11:07.94 ID:PZgVf3H10
キルミーファンクラブの集まりなのに他の女子の話していいんか?ただの雑談会になるんじゃ?
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 06:41:40.88 ID:RU2tseSAo
他の女子と比較する事で、よりキルミーの魅力を再確認できるようになるのだ

あとアンジー可愛い
160 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/11(土) 01:45:30.68 ID:P2hMhAX+0
最原『茶柱さんか……まぁ、確かにいっつも夢野さんと一緒にいる印象があるね』

星『……というか、アイツが一方的に付きまとってるようにも見えるんだが……』


茶柱「な、何てことを!やはり男死はいい加減なことばかり言いますね!」

夢野「……案外、男子もちゃんとみてるんじゃな」


百田『というかよ、アイツってアレじゃねーのか……?』

天海『アレ、ってなんすか?』

百田『いや、その……アイツっていっつも夢野を追いかけ回してるだろ』

百田『それに、事あるごとに『夢野さん可愛い』って言ってるしよ……やっぱ……』

真宮寺『……彼女たちが、『禁断の関係』だと……百田君はそう思ってるのかナ?』

最原『き、禁断の関係って……』

天海『……つまり、茶柱さんが同性愛者じゃないか……ってことっすよね?』


夢野「!?」

茶柱「」
161 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/11(土) 01:48:36.23 ID:P2hMhAX+0
百田『お、おう……いわゆる、百合?ってやつだ』

王馬『関係ってよりは……茶柱ちゃんの一方的な片思いに見えるよねー!』

天海『茶柱さんがアレだけ夢野さんを気にかけているのは、彼女の事を1人の女性として愛しているから……。成程、そういう捉え方もできるっすね』


夢野「て、転子……!お主、ウチの事をそういう目で見ていたのか……!?」ガクガク

茶柱「ち、違います!あ、あんなの男死の勝手な妄想じゃないですか!騙されないで下さい!」

夢野「お主も、う、ウチの小さい穴を狙っておったんじゃな……!?そ、それ以上近づくでない!」

茶柱「ゆ、夢野さぁん……」ジワァ

白銀「うーん……茶柱さんの普段の夢野さんに対する接し方見てると、あながち男子の妄想とも言いきれないよね」

春川「追い打ちかけてどうすんの……」

入間「レズの上にロリコンとか……どうしようもねー変態だな!」

茶柱「て、転子はレズじゃありませーん!」
162 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/11(土) 01:49:38.94 ID:P2hMhAX+0
最原『ちょ、ちょっと待って。茶柱さんは、そういうのじゃないと思うよ』

真宮寺『僕も、最原君の意見に賛成だネ』


茶柱「!ゆ、夢野さん!今の聞きましたか!?男死の中にも、分かってくれる人はいるみたいですよ!」

夢野「んあ……最原と真宮寺か……」

茶柱「真宮寺さんは不気味な人かと思ってましたが、見直しましたよ!」


真宮寺『茶柱さんが夢野さんに対して抱いている感情は、恋愛的な好意ではなく……愛玩動物に向けるような好意だと僕は思うヨ』


茶柱「え」

夢野「んあ?」


真宮寺『つまりはペットってことだネ』


夢野「!?」

茶柱「!?」
163 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/11(土) 01:50:28.52 ID:P2hMhAX+0
以上です
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 21:07:29.83 ID:TVzmgaGw0


恋愛に限らず友愛敬愛慈愛...愛の形は様々、それゆえに美しいよネ
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