女「私は鼻が効きますから」

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227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:34:04.08 ID:ryF6UHI00
女「そっか……そういう事だったのね」

後輩「はい」

女「後輩さん、貴女の気持ちは嬉しいわ。でもごめんなさい」

後輩「……」

女「でもね、私達がこうなる事ができたのは貴女のおかげよ。ありがとう後輩さん」ペコ

後輩「いいんです!女先輩は男先輩しかダメみたいですし」

女「……え?」

後輩「男先輩の匂いじゃなきゃダメなんですよね?」

女「ええ!?ってそんな事まで知ってるの!?」

後輩「ふふーん」

男「俺は何も言ってないよ?」

女「貴方が秘密を軽々しく話す人ではない事くらいわかってるわ」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:35:18.52 ID:ryF6UHI00
後輩「私が独自に調査して判明したんです!」ドヤ

男「ストーキングしてただけだろ」

後輩「ひどいっ、散々私の身体を堪能したくせに……」

女「」ピクッ

男「女さん、わかってると思うけど……今のは後輩の冗談だからね」

女「ええ、わかってるわ」ムス

後輩「男先輩……忘れてないですか?」

男「なんだよ」

後輩「私の為になんでもお願いを聞いてくれるって事……」

男「そ、それは、うん。できる範囲でなら」

女「そんな約束したの!?」

男「うん。後輩にはそれくらい感謝してるんだよ」

後輩「そうですよ!私は自分の身を引いて二人の仲を取り持ったんですから!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:36:38.15 ID:ryF6UHI00
男「んで、何をお願いする気なんだ?」

女「……」

後輩「それは……沢山ありすぎてまだ絞れてないんですよねー、えへへ」

男「言っておくけど俺にできる範囲だからな」

後輩「わかってますよ」

後輩「あ!じゃあ!お願いできる回数を増やしてくださいっ!」

女「却下します」

後輩「えぇ!?なんで女先輩が却下するんですか!?」

女「それは不公正でしょ」

後輩「でも一つだけなんて言ってなかったです!」

女「それでもダメなモノはダメです!」

男「あははは」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:37:35.26 ID:ryF6UHI00
――教室

友「おうおう男さんよぉ」

男「あ、おはよ」

友「昨日は後輩ちゃんとデートで、今朝は両手に華で登校か?」

男「あー、話せば長くなるからまた今度な」

友「話せば長くなるぅぅ!?」

友「第一に、フラれたお前がなんでまた女さんと登校してるんだ!?」

女「あら、別にフった覚えなんてないけど?」

ザワ ザワ ザワ

友「え……」

友「ど、ど、どういう事だ、男!」

男「そういう事……かな」

友「おま……まさか、うそだ、そんなことありえない」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:39:15.40 ID:ryF6UHI00
男「女さん、言っちゃってよかったの?」

女「別に隠す必要ないでしょ?アレを見られて変な噂立てられるのも面倒だし」

男(アレ……あぁクンクンのことか)

女「それに私は男くんとなるべく一緒にいたいの」

友「え、え、え!?」

男(匂い的な意味でね)

女「堂々と一緒にいるためにも宣言した方が好都合だと思うんだけど、どうかしら?男くん」

男「宣言!?それってわざわざする事!!?」

女「男くんがイヤなら無理強いはしないわ」

男「イヤなんて、とんでもない!」

女「ふふっ、じゃあよろしくね」

ザワザワ ザワザワ

友「え?ドッキリとかじゃなくて、マジなやつ?」

男「うん」

友「く、我が友の巣立ちの時か……いいぜ、聞かせろ、覚悟はできた」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:41:45.22 ID:ryF6UHI00
男「では、ゴホン」

男「この場を借りて挨拶させてください」

男「先日から女さんお付き合いさせていただいてます!暖かく見守ってくれれば幸いです!」

ザワザワ

「キャーー!」
「えぇ!?嘘だろ!?」
「女さんが男くんと!?え?なんで!?」
「マジか……ショックなんだけど、なんであいつと!?」

男「あは……は、やっぱりこうなるよね……」

女「ふふ」ウデギュッ

男「え!?」

!!!!

ザワザワ ザワザワ

女「ついでに聞いて下さい。余計な詮索は禁止で、私たちの事はそっとしておいてくれると助かるわ」

女「噂を広めるのは結構です。ご自由にどうぞ」

女「以上です」

男「……」

女「ふふふ、ご苦労さま男くん」ポンポン

ザワザワ ザワザワ
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:43:13.59 ID:ryF6UHI00
男「ごめんね、友。事後報告みたいになっちゃって」

友「……うぅ」

男「?」

友「おめでとう、男……まさかあの女さんとそうなるなんて……今だに信じられねぇぜ」

女「ちょっと、“あの女さん”っていうのやめてくれない?」

友「ふぇ!?」

女「男くんの友人だからこれから交流することもあるかもしれないし、そんな他人行儀じゃなくても結構よ」

友「おおお、女さんっ!!アナタから後光が見えるっっ!!」

女「……はぁ」

男「はは、友はそういうやつだから気にしないで」

女「まぁいいけど」

友「それにしても一大事だ!こりゃ荒れるぞ!」

男「なんで?」

友「四天王の一人が熱愛発覚だぜ?しかも校内NO.1嬢だ!裏サイトが荒れないわけがない!」

女「ん??なんの話??」

男「……くだらない話だよ、気にしないで」

女「??」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:44:57.46 ID:ryF6UHI00
――放課後

女「……」ムス

男「女さん帰るよ」

女「ん」ムス

男「あれ?なにかあった?」

女「別に」

男「??」

女「……」ムス

男「どうして不機嫌なの?」

女「不機嫌じゃないです」ムス

男「あ、今日匂い嗅げなかったから?」

女「」ピクッ

男「やっぱりそうか」

女「だって恋人宣言したのに教室じゃ嗅がせてくれないし」

男「いや、だってそれはダメでしょ……」

女「首くらいなら他の人からイチャイチャしてる様にしか見られないでしょ?」

男「首も十分際どいかと」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:46:10.69 ID:ryF6UHI00
女「そもそも他人の目なんて私はどうでもいいし」

男「モラルは遵守しないと。それに体質の事バレちゃうよ」

女「バレてもいいもん」ムス

男「……」

女「お昼も嗅げなかったし」ムス

男「ああ、後輩がきちゃったからね」

女「あの子は気にしないって言ってたわ」

男「気にしないって言っても……後輩の前で嗅がせるわけには……」

女「あの子はむしろ見たがってたわ」

男「それを行うには俺の経験値が圧倒的に足りてないわけで」

女「……」ムス
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:47:39.57 ID:ryF6UHI00
男「女さん」

女「なによ」

男「嗅ぎ放題の特典付きって言ったの覚えてる?」

女「うん」ムス

男「女さんさえよければ……俺の部屋へご招待したいんだけど」

女「……え」

男「ごめん、付き合ったばかりなのに嫌だよね?」

男「落ち着いて匂いを嗅がせてあげられる場所ってそこしか思い付かなくて」

女「行く!絶対行く!!今すぐ行く!!」パァ

男「あ、一応言っておくけど下心があって誘ったわけじゃないから」

女「別にあってもいいわ。付き合ってるんだもの」

男「!!?」

女「それより男くんの部屋って……夢にまでみた匂いの宝庫だわ!!」

女「早く行きましょ!ほらほら!」グイッ

男「おわっ!」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:49:13.45 ID:ryF6UHI00
――――帰り道

男「女さん……通学路で腕組むのは、ちょっとまだ恥ずかしかなぁ〜なんて……」

女「なんで?モールではずっとこうしてたじゃない」ギュッ

男「同じ学校の生徒に見られるのとじゃ訳が違うというか」

女「いいじゃない、お互い余計な虫がつかなくて都合がいいし」ギュッ

男「そんな事しなくても俺はモテないから大丈夫!」

女「あら?私には勿体ないくらい魅力的よ」

男「恋は盲目とはよく言ったもんだ……」

女「褒めてるんだから素直に受け取ること!」

男「あざまっす!」

女「でもさぁ、こういうのって普通嬉しいもんじゃないの?男くんってシャイなのか大胆なのかたまに分からなくなるわ」

男「はは、大胆ではないかな」

女「そう?たまに強引なところもあるよ?」

男「え?」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:50:38.69 ID:ryF6UHI00
女「女性専用車両に並ぶ私を強引に連れて行ったり、告白前の呼び出しもそうだったし」

男「……」

女「だけどそうね……腕組むのが恥ずかしいなら止めてあげる」パッ

男「あ、うん」

女「じゃあ、はい」スッ

男「?」

女「手出して」

男「手?」スッ

ギュゥ

女「さ、行きましょ」

男「……」

女「どうしたの?」

男「ぷっ……」

男「あっははは!」

女「え?なに??」

男「いやぁ、女さんには敵わないなぁって思って、あははは」

女「??」

男「ごめんね、女さん」

女「え?え?」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:51:58.30 ID:ryF6UHI00
男「恋人になって意識しすぎてたのかも」

女「意識?」

男「それに……環境の変化にちょっと萎縮しちゃってた」

女「そうね……今日一日素っ気なかったし」ムス

男(あ……)

男(匂いを嗅げなかったから不機嫌だったわけじゃなくて、匂いを嗅がせなかった俺の態度で拗ねてたのか)

男「そっか寂しい思いさせちゃったよね」

女「うん」

男「女さん」

女「なに――」

ぎゅぅぅぅ

女「!?」

男「そうだよな……俺は女さんの恋人だ。萎縮する必要なんてなかった」

女「男くん……でも、恥ずかしいんじゃ……」

男「もう吹っ切れた」ギュッ

女「男くん……」ギュッ

後輩「道のど真ん中で何してるんですか?」ジト

男「!?」バッ

女「!?」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:53:09.92 ID:ryF6UHI00
後輩「まさかお二人がこんな所で抱き合うなんて……」

男「……忘れてくれると嬉しいんだけど」

後輩「周りを見てください……バッチリ撮影されてますよ」

男「!?」キョロキョロ

女「別にいいじゃない。減るもんじゃないし」

後輩「おお!女先輩って肝が座ってますよね!恥ずかしく
ないんですか?」

女「まぁ……恥ずかしくないといえば嘘になるわね」

後輩「あ、一応恥じらいは持ってるんですね」

女「ええ。でも、それ以上に男くんとくっついてる恩恵の方が遥かに上回ってるの」

男(そういえば女さんって前からそういう人だったなぁ)

後輩「なるほど……好きな人の側に居れて幸せー!匂いも嗅げて最高ー!って感じなんですね」

女「まぁ……うん……そういう事に、なるのかな?」///

男(やべぇ……女さんの恥じらうポイントが全くわからない……)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:55:27.79 ID:ryF6UHI00
後輩「はぇ〜……あっ!」

後輩「そういえば!お願い事、考えてきましたっ!!」

男「ん?」

女「どんなの?」

後輩「お二人の結婚式で友人代表のスピーチをやらせてください!」

男「は?けっこん、しき……?」

後輩「はい」

男「誰の?」

後輩「もちろん男先輩と女先輩のです!」

女「……なるほど」

女「いいんじゃない?それで」

男「えええ!?だってそんな将来のこと……この先どうなるのか分からないのに……」

後輩「先輩、別れる前提でお付き合いしてるんですか?」ジト

男「ちがっ――」

女「私……捨てられちゃうの?」シュン

男「いや!そうじゃなくて!俺が女さんに愛想尽かされるかもしれないだろ?」

後輩「そこのところ、どうですか女先輩?」

女「ありえないわ」

男「即答!?」

後輩「おおお!!」

女「男くんがよほどクズな行いをしない限り、私から男くんを手放すなんて考えられないわ」

後輩「はわぁ〜……愛されてますね、男先輩」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:57:04.15 ID:ryF6UHI00
女「快然たる香りの持ち主の男くんに恋するなんて、奇跡としか言いようがないじゃない」

後輩「かいぜん?なんですかそれ」

女「気になるなら調べてみては?」

男(懐かしいなこのやりとり)

後輩「かいぜん……かいぜんっと」ポチポチ

男(ていうか快然たる香りの持ち主だからこそ俺に惚れたんじゃ?)

男(それしか価値がないし……)ズーン

後輩「ふむふむ」

後輩「なるほど、そういう意味でしたか!」

女「ええ」

後輩「すみません、すごく失礼な事をお聞きしますが……」

女「?」

後輩「快然たる香りの持ち主なら男先輩じゃなくてもよかったんじゃないですか?」

男「」ピク

男(後輩よ……なぜ今俺の考えていた事を質問する?)
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 00:58:28.65 ID:ryF6UHI00
女「愚問ね」

後輩「えっ!?」

女「質問で返して悪いけど、貴女の好みのタイプは?」

後輩「え!?私ですか!?」

後輩「ん〜……面食いなのでカッコいい人とかキレイな人がタイプです!」

女「じゃあ貴女はイケメンだったら誰でもいいの?」

後輩「そんなこと――あっ……」

女「そういう事よ」

男「女さん……」ジーン

後輩「変なこと聞いてすみません……」

女「それとも私ってそんな軽率な女に見えるのかしら?」

後輩「見えません!見えないからこそ気になったんです!」

女「匂いがキッカケになったのは間違いないわ。でもそれを含めて彼だもの」

女「私が男くんを好きな要素の一つでしかないってことよ」

男「あれ……そのセリフどこかで……」

女「昨日、男くんが私に言ってくれた言葉よ」

男「あ、女さんの容姿について言った言葉か!よく覚えてるね」

女「ふふ、それだけ嬉しかったのよ」

後輩「うわぁ……すごい甘々です。わたあめの様です」

男「微妙に上手い言い回しだな」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:00:31.63 ID:ryF6UHI00
女「それにしても後輩さん、よく考えられた願い事じゃない」

後輩「えへ?バレちゃいました??」

男「へ??」

女「ええ。とても素敵な願い事だと思うわ」

男「どういうこと?結婚式だなんて突拍子もない事のように思えるけど」

女「わからない?私達二人の結婚式の友人代表スピーチ。つまりそれは――」

後輩「私が決死の覚悟で身を引いたので別れるなんて絶っっっ対に!!許しません!!一生添い遂げる義務があります!」

後輩「そして……ついでにこれからは私もお二人と仲良くさせてニャン♪」

後輩「って事です!」

男「おお〜なるほど……だから友人代表スピーチか」

後輩「そんなわけで、今後とも私をよろしくお願いしまっす!」

女「こちらこそよろしくね。体質の問題もあるから男くんがいる時になってしまうけど」

後輩「全然いいです!むしろ最近は男先輩もお気に入りなので!」

男「……」

女「へぇ、よかったわね。男くん」ニッコリ

男「とてもよくないです」

後輩「あはは!では邪魔者は去ります!長々と失礼しましたっ」ペコリ

女「うん。またね後輩さん」

男「気を付けて帰れよー」

後輩「はい!それでは!」タタタタ

男「女さん、アレは彼女なりのジョークで」

女「わかってるわ。でもあの子すごくいい子ね」

男「うん。本当、感謝してもしきれないよ」

女「さ、私たちも行きましょうか」

男「そうだね」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:02:44.04 ID:ryF6UHI00
――自宅

女「驚いたわ」

男「なにが?」

女「私、他人の家って苦手なのよ」

男「あー、家の匂いってあるよね」

女「ええ。ある程度予想はしていたけど男くんの家は全然不快にならないわ」

男「それはよかった」ニコ

女「ふふ、きっと遺伝子レベルで相性がいいのね」

男「遺伝子!?」

女「と、ところで男くんのお部屋はまだかしら?」ドキドキ

男「えーと、ここが俺の部屋だよ」

女「い、いよいよ本丸ね」ドキドキ

男「そんな大袈裟な」

女「ね、早く入りましょ!」ウキウキ

男「ははっでは一名様ご案内です」

ガチャ
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:04:09.49 ID:ryF6UHI00
女「わぁ……!!!」スンスン

男「どう?大丈夫そう?」

女「す」

男「?」

女「す、すごいよ!!男くん!!」クンクン

男「臭くない?」

女「」ブンブン

男「ならよかった」

女「すごい……男くんの匂いに包まれてるみたい……」

女「私ここに住みたい!!」

男「え……いや、それは色々と問題が……」

女「ね、ね、ベッド!嗅ぎたいんだけどダメ?お願いっ!」

男「いいよ」

女「やった!」

女「で、では……失礼します」ペコリ

男「どうぞどうぞ」

ポフッ

女「〜〜〜っっっ!!!」バタバタ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:05:59.16 ID:ryF6UHI00
男(こ、これは)

男(女さんが俺の部屋にいるだけでドキドキするのに……)

男(制服姿の女さんが……俺のベッドに寝そべって……)

女「〜〜♪」バタバタ

スンスン クンクン

女「はぅぅ……」

男(無防備すぎるっ!!スカートから足がっ!太ももがっ!!!)

女「んっ……すごい……」

スンスン クンクン

男(こ、これは……目のやり場に困るっ!!)

男「な、なにか飲み物とってくるから自由にしてて」

女「いらない」

男「え?」

女「男くんもこっちきて?」ポンポン

男「えぇぇ!?」

女「今日ずっと焦らされてたから……だめ?」

男「……わかった」

女「……」

ギシッ

男「えーと、ど、どうすればいいかな?」

女「……えいっ」グイッ

男「おわっ!?あぶなっ!!」

ギシ ギシ

男(女さんに、覆い被さる体勢に……)
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:07:58.82 ID:ryF6UHI00
男「女さん……」

女「男くん……」スッ

男(俺の首に女さんの腕が伸びて……)

女「……おとこくん……顔、もっと近くに……」

男「……」コクン

男(ああ……女さんの瞳に吸い寄せられていく)

女「……」スンスン

女「はぁ……すごい……」

スンスン クンクン

女「男くん……んっ……」

男「」ゾクゾク

男(ダメだ……この雰囲気に呑まれて俺も変なスイッチが入りそうだ……)

男(いや……うん)

男(それもたまにはいいか)

男(今まで散々好き勝手にやられてきたんだ、少しお返ししてやるっ!)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:09:37.36 ID:ryF6UHI00
男「女さん、ちょっと体勢変えるね」ゴロン

女「あ……腕、重たくない?」

男「全然、女さんに腕枕できるなんて光栄だよ」

女「男くん……」

男「それに」グイッ

ギュッッ

女「!」

男「お互い横になってるこの体勢の方が、女さんを抱きしめることができる」ギュッ

女「はぅ……強引な男くん……」キュン

男「大好きだよ、女さん」ボソ

女「〜〜!!」///

男「このまま首の匂い嗅げる?」

女「う、うん」スンスン

女「ふわぁ……」クンクン

ギュッ

男「俺も好きにしちゃっていいよね?」

女「!?」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:11:39.44 ID:ryF6UHI00
ナデナデ
男「女さんの髪、すごく綺麗だよ」

ススス
男「指通りも滑らかで」

クンクン
男「凄く良い匂いがする」

女「はぅ……」ゾクゾク

男「ほら、女さんも匂い嗅がなきゃ」

女「あぅぅ」

スンスン クンクン

女「んっ……はぁ……」

男「女さん」

ギュッ ナデナデ

女「あっ……んんっ……」スンスン

男「女さんの鼓動が伝わってくるよ」

女「うぅぅ……」クンクン

男「」ゾクゾク

男(ヤバい……何かに目覚めそうだ……)

男(もう止まらない……止まりたくない)
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:13:47.95 ID:ryF6UHI00
女「はぁはぁ……男くん……」

男「女さんが俺の動きで、俺の言葉で、可愛く反応するから……すごく愛おしい」

ススッ フニ

女「!!!」ビクッ

男「耳、敏感なの?」

女「……は、初めてだから……んんっ」

フニフニ

女「あっ……だ、だめ……」

男「匂いは嗅がないの?終わりにする?」

女「うう……」

男「首だけじゃ切ないよね?本当は鼻も嗅ぎたいよね?」

女「うぅぅ……男くん……イジワルだよぉ……」

男「イジワルなのは嫌?」ナデナデ

女「……すき……」

女「だけど」バッ

男「あれ!?」

女「はぁはぁ……ご、ごめん、男くん……」トロン

男「え?え?」

女「もう、私……私……!!」トロン

ガバッ

男「え!?えぇぇぇ!?」

男(女さんが馬乗りにっ!!!)

女「男くんっ!!」ギュッ

男「うわぁぁぁぁ!!」


男(このあと滅茶苦茶クンクンされた)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:15:17.31 ID:ryF6UHI00
男「はぁはぁ」

女「はぁはぁ」

男「ごめん、調子に乗りすぎた」

女「ごめんなさい、私も嗅ぎすぎました」

男「いや、俺の方こそ途中でスイッチ入っちゃって……その……」

女「ううん……私、アレ……嫌いじゃない……」カァァァ

男「そ、そう。ならよかった……」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:16:35.30 ID:ryF6UHI00
女「…………ぷっ」

男「くふっ」

男・女「「あはははは!!」」

女「はぁぁ……変なのー!可笑しいよ!ぷっ、くくく、あはははは!」

男「ぷっ、自分でも驚いてる……くくく」

女「はぁー、苦しーー!あっははは!」

男「こんな流れでこういうのも可笑しいんだけどさ」

女「ん?なあに?」

男「女さんとキスしたい」

女「…………ぷふっ!!あはははは!」

男「あっははは!わかってる!自分でもわかってる!」

女「あー、お腹痛い……こんな笑ったの生まれて初めて……」

男「はー疲れた」

女「それじゃあ……キス、しよっか」

男「うん、しよう」

女「貴女のおかげで最高のファーストキスになりそう……ぷっ」

男「はは、そのセリフ、そっくりそのままお返しするよ」

女「ふふふ」

男「じゃあ、いくよ?」

女「うんっ」

――――
――
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:18:01.06 ID:ryF6UHI00
――――――――

男「はぁぁぁぁ、疲れたぁぁぉ」グデー

女「お疲れ様、男くん」ポンポン

男「ああ、女もお疲れ様」

女「大変だったけど、中々充実した一日だったわ」

男「ニオイは大丈夫だった?」

女「コレのおかげでなんとかね」ヒラヒラ

男「この日の為に作った改良に改良を重ねた新ハンカチ……役に立ってよかった」

女「別行動が多かったからコレのおかげで随分助かったわ。でも半日もすると匂いも薄くなるし、まだ改良の余地ありね」

男「マジですか……」

女「男くんの匂いを直接嗅げればよかったけど、流石にあの場では……ねぇ 」

男「昔の女なら気にせず嗅いでただろうけど」

女「ふふふ、私も成長したってことで」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:19:12.04 ID:ryF6UHI00
男「それにしても……後輩があんないいスピーチをしてくれるとは思わなかった」

女「ええ……本当に。とても感動的なスピーチだったわ」

男「結局後輩の願い通りになったわけだ」

女「あら?後悔してるの?」

男「まさか!こんな綺麗な人と結婚できて俺は世界一の幸せ者だよ」ニコ

女「付き合ってから毎日一緒にいるのよ?私の容姿なんてとっくに見飽きてるでしょ」

男「ふっ、愚問だね」

女「へぇ……」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:20:33.66 ID:ryF6UHI00
男「容姿端麗。眉目秀麗。仙姿玉質」

男「とても一言じゃ言い表せないくらい綺麗な人だよ、女は」

女「そこまで言われると逆に嘘くさいわ」

男「実は高校の頃、まだ付き合う前に抱いてた“女さん”の印象だったりする」

男「もちろん今もそう思ってるよ」ギュッ

女「ふふっ、ありがと。素直に受け取っておくね」ギュッ

スンスン クンクン

男「女こそ、毎日嗅いでるのによく飽きないな」

女「それこそ愚問ね。飽きる飽きないの次元はとっくに超越してるのよ」

女「私が生きていく上で空気や水と同じくらい大切な要素なの」ギュッ

男「ははっ、素直に受け取っておくよ」ナデナデ

女「んっ……」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:21:45.39 ID:ryF6UHI00
男「女……愛してるよ」

女「男くん……私も貴方を愛しています」

男「あの時、“女さん”と出会えてよかった」

女「ふふっ……男くん、私ね」

男「ん?」

女「ずっと奇跡だと思ってたの。この匂いの持ち主に出会って恋に落ちて……」

男「奇跡でしょ、俺はいつもこの出会いに感謝してるよ」

女「だけど最近は……男くんと出会えたことは偶然じゃなく必然だと思ってる」

男「必然??」

女「うん。もしあの時、男くんと出会っていなくても……」

女「いずれ私はこの匂いを辿って貴方に出会っていた。そう確信してる」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 01:23:00.98 ID:ryF6UHI00
男「すごいな……どうしてそこまで言い切れるの?」

女「あら、男くんはあの日の言葉をお忘れですか?」

男「あの日?」

女「ええ、初めて話した日」

男「初めて……あっ!!そういう事かっ!」

女「ふふふ」

男「“女さん”、悪いけどもう一度言ってもらえるかな?」ニコ

女「ええ」ニコ

女を「何故なら私は……」


女「私は鼻が効きますから」



――終わり――
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/25(木) 01:28:35.77 ID:ryF6UHI00
終わりです!!長々とお付き合いくださってありがとうございました!!
途中書き溜めを消して絶望したりしましたがなんとか完結できてよかったです!!
結末迷った挙句、王道ど真ん中直球ストレートでゲームセットになりました!
実は後輩ENDも作りましたが……斜め上を行く結果になったのでお蔵入りです

それでは失礼しました!!
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/25(木) 01:34:50.17 ID:ITb0NscDO
お疲れ様でした
良かったよおおお
その後の後輩がどうなっていくのかとかはちょっと気になる
斜め上ENDというのも気になる
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/25(木) 04:11:30.05 ID:uP/TYzak0
乙乙
直球ど真ん中も大好きです
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/25(木) 12:37:17.58 ID:ThEv81vGO
精子とかめっちゃクンクン嗅いでそう常にカピカピにしたティッシュを持ち歩いてたり
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 15:55:13.66 ID:ryF6UHI00
コメントあざまっす!
後輩END気になると言って頂けたので、番外編として投稿させていただきます!
>>187 から分岐して女ルートと後輩ルートを作ってたので多少分かりにくいかもしれませんがご了承ください
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 15:57:00.65 ID:ryF6UHI00
>>187 から再投稿です


男「帰ろうぜ」

友「今日バイトだわ」

男「マジか」

友「ははは!そーかそーか寂しいのか」

男「別にそんな事言ってないだろ!」

女「」スク スタスタ

男(前と同じような平穏な日常)


男「おはよう友」
友「おはようさん」

男「帰ろう」
友「おお、今日は――」

男(いつも通りの日常)
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 15:58:32.26 ID:ryF6UHI00
――半年後

後輩(私は狡猾な人間だ)

後輩(数ヶ月前、生活指導室にいる男先輩と女先輩の“最後の会話”を盗み聞きして……)

後輩(そこで二人の関係と二人が想い合ってる事を知った)

後輩(知った、というより確信したという方が正しいか)

後輩(はたから見たら両想いなのにすれ違う二人……見ているこっちがもどかしいくらい)

後輩(あの時、私が背中を押してあげていたら……先輩たちはきっと違う結末を迎えていただろう)

後輩(だけど女先輩を好きだった私には……どうしてもそれが出来なかった)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 15:59:54.55 ID:ryF6UHI00
後輩「先輩っ!」ドンッ

男「あぐっ!!お前なぁ!背後から体当たりするなといつも言ってるだろうが!!」

後輩「先輩の背中から哀愁オーラが漂ってるから、こうやって吹き飛ばしてあげてるんです!」

男「余計なお世話だっ!それに背後からは危険だろ!!」

後輩「じゃあ正面だったらいいんですか??」

男「まぁ背後よりかは……って、まず体当たりするのをやめなさい!」

後輩「はーい!」

男「ったく」

後輩(一時期の男先輩は……抜け殻になっていた)

後輩(そして私は……事情を知りつつもあえて男先輩と一緒にいる時間を増やしていった)

後輩(二人はまだお互いを想い合っている)

後輩(キッカケさえあれば簡単にくっつくと思う)

後輩(でも、私がそれをさせない)

後輩(その為に先輩と一緒にいる)
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:01:09.17 ID:ryF6UHI00
後輩「ねぇ先輩」

男「ん?」

後輩「もうすぐクリスマスですね」

男「ああ」

後輩「どこか遊びに行きませんか?」

男「はい?」

後輩「クリスマスイブにデートしましょっ!」

男「え、いやいや、それはさすがに……」

後輩「こんな可愛い子の誘いを断る気ですか?」

男「自分で言うなよ。遊ぶなら友達でも誘って遊びなさい!」

後輩「むー!」

後輩(私の中で芽生えたこの感情に気付いたのはいつからだろう)

後輩(一緒にいる時間が増えるほど、私自身が満たされていく)

後輩(男先輩がそれを与えてくれる)
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:01:59.11 ID:ryF6UHI00
後輩「先輩、クリスマス誰かと過ごす予定あるんですか?」

男「いや……ない」

後輩「だったら練習しません?」

男「は?なんの??」

後輩「将来恋人ができたときに失敗しないようにデートの練習です!」

男「はあ!?」

後輩「なので24日空けておいてください!」

男「いやいや!デートの練習をイブにするってどうなの!?」

後輩「細けぇことは気にすんな!です!」

男「でもなぁ……」

後輩「同じ人に振られた人間同士、仲良くしましょう!」

男「……」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:03:01.38 ID:ryF6UHI00
後輩「ねぇ、先輩」

男「ん」

後輩「私、先輩の気持ち痛いほどわかりますよ」

男「……」

後輩「傷の舐め合いでもかまいません」

後輩「私と一緒にいることで、少しでも先輩の気が紛れるなら……」

後輩「私の事を好きなだけ利用してください」

男「後輩……」

男「なんで……どうして、そこまでしてくれるんだ?」

後輩「それは……ふふっ」

男「?」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:04:43.58 ID:ryF6UHI00
後輩(男先輩は気付いていない。未だに女先輩が、一緒にいる私に対して嫉妬している事を)

後輩(だけど先輩には教えてあげない。キッカケになったら困るもの)

後輩(それに……)

後輩「先輩、私の事だけを見てください」

男「え?」

後輩「もう女先輩の事を見ないでください」

男「な、なにを言ってるんだ?」

後輩「先輩、私の事だけを考えてください」

男「……」

後輩「もう女先輩の事を考えないでください」

男「いきなりなにを……」

後輩「そして私を好きになってください」

男「は?」

後輩「そして……私に至高の喜びを与えてください」

男「なんで……?」

後輩「わからないですか?」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:06:36.19 ID:ryF6UHI00
後輩(いつから気付いたんだろう)

後輩(女先輩に嫉妬されることで自尊心が満たされていく)

後輩(女先輩の記憶に私が刻まれていくのがたまらなく嬉しい)

後輩(そのためなら私は……)

後輩「先輩」

ギュッ

男「……」

後輩「私、先輩が望むことならなんだって受け入れます」

男「……」

後輩「だから私の望みを一つだけ叶えてくれませんか?」

男「望み?」

後輩「はい」

ギュゥゥゥ

後輩「先輩、私と付き合ってください」

男「……」

後輩「私と恋人になってください」

男「……」

後輩「それが私の望みです」

男「後輩……」

後輩「叶えてくれますか?」

男「…………」

男「正直に言うと……いつも側にいてくれる後輩の存在に救われてた」

後輩「……」

男「完全に吹っ切れたかというと……まだ微妙なんだけど、それでもいいのか?」

後輩「はい、前に進むために私を利用しちゃってください」

男「てか、後輩こそ俺なんかでいいのか?」

後輩「先輩がいいんです……先輩じゃなきゃ、だめなんです」

男「それなら……うん、付き合おうか」

後輩「ありがとうございます!!」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:07:53.16 ID:ryF6UHI00
後輩(私は狡猾な人間だ)

後輩(女先輩の初恋の相手を奪うなんて……これ以上の優越感はない)

後輩(女先輩……女先輩……好きです、大好きです)

後輩(ああ、女先輩……どうか私を妬んで恨んでください)

後輩(そして私を忘れないでください)


――終わり――
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/25(木) 16:17:40.79 ID:ryF6UHI00
以上で番外編も終わりです!
後輩の、女→男への心変わりを書こうと思ったら、なぜかこうなってしまいました
お目汚し失礼しました!
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/26(金) 02:02:07.18 ID:7reU97xk0
おつんご
下手にくっつくよりこっちの方が個人的に好き
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/26(金) 03:05:40.45 ID:40QBvE1DO
おつおつ
思った以上に闇が深かった
また何か読めるの楽しみにしてる
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 02:06:43.46 ID:dMZ+yQPR0

どうしてこうなった
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