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提督「臆病で愚図」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/07/12(日) 00:14:10.14 ID:nqHtnOmr0
提督「妙高、先ほどの視線はなんだ」
不知火に向けた眼差しについて、妙高に問い詰める。
妙高「? 何のことでしょうか?」
シラを切っているのか、それとも無意識か、妙高は首をかしげる。
女性らしいたおやかな仕草、不知火に向けていたものとはまるで逆の、優しく暖かみすら感じられるような仕草。
だけど今の私には、それが上辺だけの、媚びた態度にしか見えなかった。
そう感じた途端、私の中で、何かが切れた。
妙高の髪の毛を、右手でわし掴む。
妙高「あっ!?」
妙高は痛みで一瞬左目を閉じ、私の右手首を左手で掴む。
提督「いい加減にしろ、ふざけているのか」
妙高「一体なんの」
妙高の右頬を左手で叩く。
妙高「てい、とく・・・?」
妙高は呆然とした表情で私を見て、右頬に庇うように右手を添える。
提督「私がなにも気づいていないと思ったか、お飾りの提督には何もできないと思ったか」
妙高が困惑と怯えを含んだ表情を私に向ける。
提督「私に対してなにをしようが構わない、暴行しようが、強姦しようが好きにすればいい。だが仲間を、私の娘を虐げることは許さん。お前の不知火に対するあの態度はなんだ。殺すと言わんばかりのあの目線はなんだ!」
私の発言は滅茶苦茶だ。根拠なんてない。思い込みだけで妙高を責めている。正気じゃない。
妙高の顔は恐怖に震えていた。顔が青ざめ、唇が震える。
仲間を虐げるなと言っておきながら、私は妙高を傷つけている。
妙高「わ、わた、わた、わた、わた、私、そ、そ、そ、そんな、そ、そんなことは、わ、わたし」
妙高は壊れた録音機のように口ごもる。それがさらに私の神経を逆撫でした。
妙高の頭をベンチの座面に叩きつける。妙高が痛みでうめく。
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