提督「臆病で愚図」

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73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/12(日) 00:15:14.32 ID:nqHtnOmr0

妙高はベンチにもたれかかる形になり、右頬が座面でへこむ。

提督「・・・妙高」

低く、暗く、重く、名を呼ぶ。

妙高は体罰に怯える赤子のように両手で頭を抱え、顔ごと隠す。

妙高「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

妙高は座面に頭を着けたまま、壊れたスピーカのように謝り続ける。煩い。

私は妙高の頭をベンチの座面にさらに押しつける。

提督「謝るのをやめろ、耳障りだ。私はお前の謝罪を聴きたいのではない。お前がなぜ不知火にあんな視線を向けたのか、その理由を聴きたいんだ。わかるか、妙高」

妙高が嗚咽をあげて、身体を震わせて、泣き始める。

提督「泣く余裕があるのならさっさと話せ、その位も出来んのか、役立たずめ」

妙高は抱えていた右手で顔に触れる。涙で濡れ、怯えた顔が現れる。

妙高「だ、だって、だって・・・ひぐっ・・・て、提督、提督と、ふたり、二人きりになれたのに」

二人きりだと、なにをいっている。これだから狂った女は。こういう壊れた奴は叩いて叩いて叩いて叩いて叩いて直してやらねばならない。

妙高「な、なのに、し、不知火さんたちに、て、ていとく、提督、盗られちゃうって、そんなの、いやで」

涙でかすれた声で、叫ぶ。

妙高「提督と、二人きりでいたいのに!」

提督(・・・)

妙高から、手を、離した。

私は、なにを、しているのか。

彼女たちが不安定になるのは私のせいだ、それなのに私がおかしくなってどうするのか。

妙高だって、大事な私の娘なのに。



妙高はベンチで泣き続けている。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/12(日) 08:01:07.93 ID:YLT0WKPRO
提督も錯乱してるなあ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/12(日) 10:32:16.18 ID:OYJcgCIw0

二人きり、か。そういえば、妙高と二人きりになる機会は久しくなかった気がする。

非番や休日における護衛の指定も、妙高には最近してなかったし、秘書艦になったときは大体他の娘が傍にいる。

そうやって二人きりになれずに積もったもの・・・独占欲とでもいうのだろうか。ベンチに座った時、誘ってきたのも、陽炎が来たとき、らしくもなく警戒していたのも、それが原因かもしれない。

妙高は、まだ、ベンチで泣き続けている。

なぜ、この娘の気持ちに気づいてやれなかったのか。もう何度も娘たちを泣かせているのに。

私は妙高の背後から手をまわして抱きしめる。

抱きしめるぐらいしか、私にはできない。

妙高の顔を覆っていた両手が下がる。

妙高「・・・てい、とく?」

提督「すまない、妙高。お前がそんなさびしい思いをしているとは気づかなかった。私はお前にひどいことをしてしまった」

妙高が小さく嗚咽を漏らす。彼女の身体は震えて、冷たくなっていた。

妙高「おこって、ないですか?」

提督「怒ってなどいない。むしろ怒られるのは私だ。すまない、妙高」

妙高がほんの少し、顔を私のほうに向ける。

妙高「みょうこうのこと、きらいになって、いませんか?」

提督「嫌いになど、ならない」

妙高が私に振り向き、私に抱きつき、私の唇を奪う。

唇から、妙高の冷たくなった体温を感じる。

しばらく唇を重ねて、息苦しさで一度唇を離す。妙高が私に迫り、息苦しくなるまでまた唇を重ねる。また離して、また触れ合う。

ベンチの前、その地面に座り込んで、抱きしめ合って、唇を重ねて。

そうやって再び唇を離したころには、妙高と私の間に唾液の橋が出来上がっていた。

妙高「私、怖かったです。提督に、また、捨てられてしまうのではないかと、そう思って、ただただ怖かったです」

提督「お前たちを捨てたりなどしない」

妙高「でも、でも、提督、私がお誘いしても全然なびいてくれなくて、私、自分に魅力がなくなってしまったのだと思って、何の価値もなくなったら、きっと、提督に捨てられてしまうって」

提督「馬鹿を言うな」

妙高の右頬に左手で触れる。妙高の涙を左指で拭う。右頬は赤くなっているが、顔に傷が残ることはないだろう。

提督「お前みたいな美人、見れただけでも儲けものだ。魅力がない、などということはない」

妙高「でも・・・提督は」

提督「他に気懸りなことがあっただけさ。さっき部屋でお前を抱いたのを忘れたのか」

妙高「忘れておりません。提督との契りは一時たりとも忘れません」

妙高はより強く私を抱きしめ、私の胸元に顔をうずめる。私は妙高の背中に手をまわし、再び抱きしめる。

どうして私は妙高を傷つけたのか。

提督「妙高、すまなかった。許してほしい」

妙高「許しません」

妙高が胸元から顔を離し、俯いたまま、そう言葉を投げる。

提督「・・・どうしたらいい」

妙高が顔を上げる。涙の跡が残る顔で、意を決したような表情を私に向ける。

妙高「陽炎さんにしたことを、私にもしてください」

黒真珠のような瞳で、私を視る。

妙高「贔屓なんてずるいです。私も、思い出すだけで身体が疼くような、そんな想い出が欲しいです」

私は「わかった」と答えた。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/07/12(日) 10:41:49.79 ID:OYJcgCIw0
・本日 ここまで

・誤字脱字が ひどい orz

・まとめて 投下するほうが いいかな?

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/12(日) 11:01:33.46 ID:kIoeYgrfO

スッゲー興奮する
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/12(日) 21:33:05.80 ID:j3VUl/y5O
かつて妙高がこれほど可愛いSSがあっただろうか

どこか共依存っぽい感じがいいね
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/14(火) 23:49:57.22 ID:xvXSyv78O
乙です
1レス1レスが重くて満足できるから
途切れ途切れでも頻繁に投稿してくれた方がいいと思います
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/20(月) 21:36:46.56 ID:ImSK+Hmn0

さて、妙高に陽炎と同じことをしてやることになったわけだが、

妙高「あの、提督・・・」

現在、妙高はタイトスカート、ストッキング、そしてパンツを脱ぎ、股を開いて屈んでいる。

提督「どうした、妙高」

下半身に何も着けず屈んでいるためか、妙高の大陰唇が開き、小陰唇が花のように広がっている。

妙高「その、陽炎さん達が具体的に何をしたのか聞いていなかったので・・・それにこの格好は・・・」

ちなみに陰核周りの毛は彼岸花のように生えていて、それ以外のIライン、Oラインとか呼ばれる部分は処理をしてあるようだ。

提督「おしっこだ」

妙高「え?」

提督「おしっこ、排尿だよ。ここでするんだ、妙高」

妙高は口を横に伸ばして開き、目を見開く。

妙高「ほ、本当にそんなことを陽炎さんたちにさせたのですか!?」

提督「そうだ。実際は服など着ていなかったが」

妙高「裸で!?」

妙高が顔を赤らめる。

提督「さあ、妙高、青い空に美しい海、輝く太陽、見渡す限りの地平線、絶好の放尿日和だぞ。さあ」

妙高は口をパクパクと動かし、肩をわなわなと震わせる。

妙高「む、無理です! いくらなんでもこんな場所で! しかも、て、提督の前で・・・」

恥部まで晒しておいて、今更何を言うのか。

提督「無理じゃない、これでも譲歩しているほうだぞ? 陽炎たちは四つん這いになって、それこそ犬がするようにさせたからな」

妙高「でもっ、でもっ!」

提督「でもも、くそもない。吹雪も陽炎も時雨も夕立も、みんな綺麗な黄淡色のおしっこを見せてくれたんだ。重巡のお前ができないことはない。さあ」

妙高はあうあうと呻く。じれったい。

提督「妙高」

出来るだけ冷酷に、重く、妙高の名を呼ぶ。

提督「さっさと出せ」

妙高が私の声で背筋を硬直させる。

妙高「あっ」

蛇口につながったホースの水が地面で跳ねる音、それと同時に透明の尿が妙高の股から現れる。

提督「無色か。昨日は酒でも飲んだか、妙高」

妙高に尿の色を指摘する。

昨日と言えば、私は昨晩の記憶がないが、一体何をしていたのだろう。

妙高「い、いやぁ」

恥ずかしさからか、妙高は両手で顔を隠す。その間も尿はお構いなしに流れ、アンモニア臭が鼻をつく。

提督「酒の飲み過ぎは注意だぞ、妙高」

妙高の顔から鼻水を啜る音が聞こえた、どうやらまた泣いてしまったようだ。意地悪をし過ぎてしまったか。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/21(火) 23:21:32.90 ID:43w/2/LV0

尿の勢いが治まり、妙高に股から小さな滴が垂れるようになった頃、

提督「すまない、妙高。お前が余りにも可愛らしかったもんでな」

そういって私は妙高の頭を優しく撫でる。

妙高は鼻を啜りながら、私を睨む。

妙高「提督の、ばか」

反論できない。

提督「悪かったよ、妙高。でも、陽炎と同じことをしてくれと言ったのはお前だぞ」

妙高「そうですけど・・・」

妙高は決まりの悪そうな顔になり、目を背ける。

提督「それにだ・・・」

妙高の前に移動し、屈んで目線を合わせる。

妙高「提督・・・?」

不思議そうな顔をする妙高の目線が私に移った瞬間、妙高の膣内に右手の中指を入れる。尿道口近くに残っている滴が手に掛かる。

予想通り、膣内は濡れていた。

妙高「! あっ、やっ! 提督、だめ、駄目です!」

右手首を掴む妙高の制止を振り切り、中指の腹を手前の膣壁に当てる。

妙高「んっ・・・提督、だめっ・・・」

手首を妙高の左手に掴まれているため、中指の関節を曲げて膣壁を擦る。

炊きたての米粒を潰さないように優しく、爪で傷つけないようゆっくりと、探るように指先で円を描く。

妙高「あっ、だめっ・・・です、んっ、きたな、んっ・・・きたない、あっ・・・きたない、です、から」

そう言いながら、妙高の左手は私の右手を引っ張り、指先を膣の奥へと誘導する。

妙高は目を瞑り、口を開いて涎を垂らしながら荒い息を吐く。

脚が身体を支えられなくなったのか、私の左肩を右手で掴み、身体を支える。

妙高「ていとく・・・てい、とく・・」

制止する気も失せたのか、今や妙高の左手は、逃さない、と言わんばかりに私の右手を強く掴んでいる。

そんな妙高の気持ちなどお構いなしに、私は右手を引き、妙高の膣内から指を抜く。

妙高「あっ・・・」

切ない顔をする妙高を尻目に立ち上がる。私の左肩に乗っていた妙高の右手が、立ち上がる私の体に引き摺られ、置いて行かれて、肩、左胸、左腹、左腿と未練がましく触れていく。

立ち上がった私は、妙高を見下げる。

妙高「ていと、く・・・?」

提督「さて、陽炎にしたことはまだあるんだぞ、妙高」

妙高の表情は、目は薄く、口を小さく開け、夢の続きを望んでいるかのような、ぼんやりとしたものになっている。

提督「妙高、ベンチに手をつけて、尻をこちらに向けろ」

ご馳走を目にした獣のように、妙高の唇が、涎を垂らしながら、歪んだ。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/21(火) 23:45:34.92 ID:4NNILBlzO
もう提督に見られてないと排尿できなくなるまで調教してほしい
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/22(水) 21:25:07.33 ID:xSUm7zTz0

ベンチの座面に手をついた妙高は、お尻を上げて私のほうに向ける。妙高の膣口から粘液が溢れ、少し黒ずんだ花弁を濡らす。

妙高がこちらに振り向き、口をだらしなく開いて涎を垂らし、蕩けた顔を向ける。妙高は私を見て取ると、おねだりするようにお尻を振り始めた。

私はその左尻を左手で叩く、小気味良い音が鳴る。

妙高「あっ!」

提督「急かすな、妙高」

私はズボンから自分の陰茎を出す。まだ半勃ちではあるが、膣内に挿入するには問題ないだろう。

妙高の視線が私の陰茎に釘付けになる。もう一度、今度は右手で右尻を叩く。

妙高「ひゅいぅっ!」

提督「前を向いてろ、妙高。陽炎たちもそうやって待っていたんだぞ」

妙高「ひゃい、いいこにしますから、はやくぅ」

尻を叩く。

妙高「いひぃっ!♡」

提督「急かすなと私は言ったはずだぞ、妙高。ワンワン吠えやがって・・・お前は犬か何かか?」

妙高「ごめんなひゃいっごめんなひゃいっ、おとなひゅくひみゃふからぁ」

そう言って妙高は前を向く。妙高の膣口から蜜が更に垂れる。なぜだか、先ほどより濡れていた。

陰茎を持ち上げ、妙高の膣口にあてがう。

妙高「あ♡」

亀頭部分を膣口が咥え込み、膣内から溢れる膣液で亀頭が濡らされ、潤滑油となって陰茎を膣内へと呑み込もうとする。

だがそれ以上陰茎を前には進めさせず、上下に動かして小陰唇を亀頭で擦る。

そうして暫く亀頭部分で妙高の恥部の感触を味わっていると、妙高が恐る恐る顔を私のほうに向ける。

妙高「ていひょく、なんで?」

このまま挿入してしまったら、陽炎たちと同じではなくなってしまうからだよ。

提督「そういえば、陽炎たちとこのベンチで何をしたのか教えてなかったな・・・そこで問題だ、妙高。私と陽炎はこの状態から一体何をしたと思う?」

妙高「ひょ、ひょんなの・・・」

妙高は恥ずかしいのか、俯き、私から顔を背ける。恥じらう表情は良い、下半身に血が集まる。

提督「そんなの、なんだ? わかっているのなら早く答えろ。私のが萎えてしまうぞ?」

妙高「・・・しぇ」

提督「ん?」

妙高「しぇっくしゅ、しぇっくしゅです!」

提督「セックスか、セックスとは具体的にどうするんだったかな?」

妙高「わ、わらひのにゃかに、てぃとくのをひれみゃひゅ!」

提督「お前のどこに、私の何を入れるんだ?」

妙高「・・・・・・・・・んこ」

提督「聞こえないぞ、妙高」

妙高「わたしのおみゃんこに、てぃとくのおひんぽをいれるんです!! にゃかにいれて、かきみゃぁして、ひかせてくだひゃい!!」

提督「大正解」

陰茎を膣奥まで一気に挿れる。

妙高「おっ!? お゛お゛っ! ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡」

膣内に挿れた瞬間、妙高はがくがくと震えて仰け反り、白目を剥き、吐く出すように口を窄め、獣のように喘ぎ声を挙げて逝った。

それに伴って妙高の膣が一気に収縮し、鈴口に子宮口が吸いつく。

急激な膣内の締まりによる刺激と、精液を吸いとるような子宮口の予想外の動きに耐え切れず、私は膣奥に射精した。


・・・挿入した瞬間射精するとは・・・我ながら情けない・・・
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/24(金) 07:24:29.18 ID:39A0lMvaO
早い、早すぎる
これも明石か夕張の趣味か何か?
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/25(土) 09:55:44.80 ID:icStOzk80

絶頂で気をやったのか、妙高はベンチに虚ろな目で顔を擦りつけてもたれ掛かっていた。

射精による陰茎の脈動に合わせて、時折妙高の身体が小刻みに震える。

情けなく射精し続けながら、精を吐き出したおかげが、少しずつ頭がはっきりとしていく。

それとは対照的に、部屋でした時と違い、陰茎は射精しながら、しかし射精前よりも更に張り詰めていく。

じっとしているのも勿体無いので、妙高の腰を掴み、自分の腰を前後に振って、未だに射精し続ける陰茎を動かし、膣内を掻き回すことにする。

妙高「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」

妙高の意識が飛んでしまっているためか、筋肉が弛緩しており、膣内の締まりはそれ程良くはない。

しかし私の動きに合わせて、妙高が喘ぎ声を奏でる様は中々面白い。暫くこのままでいいだろう。射精はまだ収まらないが。



妙高「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・お゛っ!? ・・・あっあっ、あっ、あっあっあっ」



陰茎が前後に出し入れされる度、膣内に出した精液が掻き出され、妙高の陰核へと伝って行く。

それにしても挿入した瞬間の射精か・・・綾波と初めてした時のことを思い出すな。

今は笑い話で済むが、当時は挿入する場所がわからなかったり、挿入する前に萎えてしまったり、「大丈夫です! 綾波も初めてですから!」といって気遣われたり、「7.7mm機銃みたいで可愛いですね!」とか「速射砲ですか?」とか言われたり・・・

前言撤回、やっぱ今でも酷い思い出だ。精神が旋盤加工の如く削れていくのがわかる。



妙高「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」



改造のおかげで大きさは変わったが、早漏は変わらずだ。元々そういった改造ではないのだが。

むしろなぜ大きさが変わったのだろうか・・・夕張は「素材が原因」と言っていたが。

まあいい、大きさが変わったのは寧ろ嬉しい位だ。それより問題なのは明石の趣味のほうだ。



妙高「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ、お゛お゛っ!? お゛あっ・・・てぃひょく・・・?」

腰を動かしている最中、少し深めに入れた一撃が子宮頸部を揺らしたのか、呻き声を挙げて妙高が意識を取り戻す。

妙高はベンチに頬をつけ、涎を垂らしながら、呂律の回っていない声で私を呼んだ。
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/25(土) 09:56:30.75 ID:icStOzk80

提督「おはよう、妙高。気分はどうだ?」

妙高は目を細め、口の端を嬉しそうに吊り上げる。

妙高「・・・きほちひぃ♡」

荒い息を上げながら、赤子のように応える。

提督「そうか、そろそろ出すが、どこがいい?」

妙高「にゃかっ!」

提督「わかった」

もう一度深く突き入れる。

妙高「おほぉっ!♡」

腰を再び前後に振る。先ほどより激しく。

膣液と精液が陰茎で掻き回される音と肌と肌が打ち合う音が混ざる。それが私の耳にまで届く。おそらく妙高の耳にも。

妙高「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡」

液体と肌の音に、妙高の気持ち良さそうな汚い喘ぎ声が更に混ざる。

粘膜をこれだけ擦って痛がらないあたり、さすが艦娘といったところか。

妙高「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ イクっ♡ イぎみゃひゃっ!!♡」

提督「わかった。ちょうど私も限界だ」

膣内を抉りながら、限界が来たところで妙高の腰を掴んでいた腕に力を入れ、自分の腰を打ちつけると同時に引く。

提督「出すぞ」

妙高「いくっ、いぐううううううううううううううううっ♡♡♡♡♡」

膣壁がうねりながら陰茎を締め付け、子宮口が再び鈴口から精液を絞りとりに来る。

陰茎が膣内に引っ張られ、妙高の尻が私の腰で平らに凹む。

長い長い射精をさせられる。

本日で三回目の膣内射精であった。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/07/25(土) 10:02:24.39 ID:icStOzk80
・本日 ここまで

・今まで通り 出来上がり次第 投下します

・エロくない orz

・他の R18 ss は すごいなぁ

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 10:15:38.25 ID:EDTexnRAO
あっあっの連発だとハンタのクチュクチュを思い出してしまう
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 14:27:13.33 ID:lA6FN9AJO

あっあっあっの部分もハートマークつけたほうが良かったかも
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 05:07:32.49 ID:kmat8YtvO
退行した声を録音して素面の妙高に聴かせてみたい
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/01(土) 23:05:07.97 ID:NbTcGx390

提督「ふぅ・・・」

陰嚢の中身を絞り取るような射精が終わり、腰を少し引いて一息つく。

陰茎を少し引いただけにも関わらず、妙高の膣口から、瓶から蜜が零れたかのように精子が溢れてくる。

妙高「・・・」

妙高は再びベンチの座面に顔を着けている。涙と鼻水と涎で汚れた顔は何とも幸せそうだ。というか、また気絶してんのか、こいつ。

萎れるように身体をベンチに預ける妙高とは対照的に、私の陰茎はまだ萎える様子がない。

このままもう一度攻めてもいいが、腰が疲れた。ベンチに座らせてもらおう。

提督「よっ・・・っと」

猫が伏せるような姿勢になっている妙高に覆いかぶさり、その両肘を引っ張り、上半身を起こす。重たい。

妙高「あっ♡」

妙高の身体を引き起こした際、私の陰茎が再び膣奥へと侵入する。

提督「妙高、向きを変えるぞ」

項垂れている妙高から返事はなかったが、お構いなしに実行する。

妙高「あっ♡ ・・・あぁっ♡ ・・・んっ♡ ・・・」

一歩一歩よちよちと向きを変える度に、陰茎が左右の膣壁を少し押し、その度に妙高が小さく喘ぐ。重い。

後ろにベンチが来たところで、妙高を思いっきり引っ張りながら一気に座る。

妙高「ん゛お゛っ♡」

座った勢いで陰茎が子宮を突き上げ、妙高の喉から音が漏れる。

膣が陰茎の上になったことで、膣口から垂れる精液が陰嚢を伝っていく。

妙高「てい、とく・・・?」

妙高が首を後ろに向ける。起きたか。

提督「三度目のおはようだな、妙高」

妙高の両肘から手を離し、お腹部分を優しく抱きしめ、身体を密着させる。

妙高「はい・・・あの、この状態は・・・」

妙高は自分の下腹部を視て、私に尋ねる。膣口が先ほどより締まる。

提督「疲れたから座った」

妙高「・・・そうですか・・・んっ♡」

妙高の身体が小さく跳ねるように震え、表情が少し強張る。

提督「苦しいか?」

妙高「いえ・・・その・・・提督のものが、まだ堅いので・・・ん♡」

妙高の右手が下腹部を撫でて、膣壁から陰茎の裏スジ部分に優しい圧を感じる。

提督「・・・ああ、それな、身体には倦怠感があるんだが、こいつだけは元気でな」

妙高の腰に手を当て、左右に少し動かし、陰茎で膣内を揺らす。

妙高「んんっ!♡ 提督、動かさないで、ください・・・♡」

妙高が左手で私の左手首に触れる。
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/01(土) 23:09:35.70 ID:NbTcGx390

提督「悪い悪い、お前の膣内の感触を思い出したら、ついな」

妙高「・・・気持ち良かった、ですか?」

妙高が再び私のほうに振り向く、乱れた髪から汗が流れ、耳の付け根部分から首筋へと滴が伝っていく。

提督「まあな、挿入した途端射精してしまったからな」

妙高が頬を朱に染め、少しはにかむ。

提督「それにしても、今日のお前は凄いな。逝った途端子宮口が精子を絞り取りに来たぞ」

妙高の腰を下に押し、陰茎で子宮口を押す。

妙高「んぅ♡ 奥、グリグリしちゃ、駄目ぇ♡♡」

陰茎からの刺激を受けてか、精を獲ようと膣内が再びうねり始める。

提督「すまんすまん、お前のいやらしいマンコを思い出したらついな・・・そういや、他の妙高もこんな膣内をしてるんかね」

独り言のように、くだらない疑問を投げかける。

妙高「そんなの、知らないですぅ♡」

妙高はM字に脚を開いてベンチに両足を着け、腰を少し上げて私からの刺激から逃れようとする。

私は両手に力を入れ、妙高の腰を更に下へと押し込む。

妙高「んああぁっ♡」

妙高の口から熱い吐息が漏れる。

提督「そうか、ならもし新しい妙高が来たら、試しに比べてみるか」

妙高「駄目です!」

急な大声と共に妙高がベンチに立ち上がり、膣内から陰茎が現れる。

膣から精液を零しながら、妙高は私と対面になる位置に向きを変える。

私を見下げる妙高の目尻に涙が溜まり、表情は怒りと不安に彩られている。

妙高「提督と、提督のこれとしていい妙高は私だけです!」

妙高は私の陰茎を左手で掴むと、そのまま腰を降ろして、膣内に挿入する。

妙高「んんっ!!♡」

目を瞑り、口を噤み、声を漏らし、私を正面から抱きしめる。

胸で体をベンチに押しつけられる。汗とシャンプーの香りがする。

妙高「んっ♡ 絶対・・・渡さない・・・」

そのまま強引に唇を奪われる。口の中に舌が入ってきて、私の舌に甘えてくる。

相変わらず重く、しかし柔らかい。嫌いじゃない。

互いの唾液を十分に交換し合った後、唇を離す。

提督「・・・おいおい、自分に嫉妬しているのか。我儘だな、お前は」

妙高「提督が、あっ♡、節操なしだからいけないのです!」

激しく腰を動かす。

妙高「だから、提督の節操なしおチンポが他の娘に手を出さないように、私のおマンコで精子を全部絞り取ります!♡」

妙高の背中に手を回し、抱き合う。

提督「そうか、期待しているぞ、妙高」

妙高を撫でる。

妙高「・・・はい♡」

再び、唇を重ねた。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/01(土) 23:49:24.45 ID:NbTcGx390

━━━━━数十分後

妙高「〜っ!♡、♡♡♡♡〜♡、♡、♡♡、♡」

現在、妙高は私の右肩に顔を付けており、口から涎を垂れ流している。その涎で私の服に染みができている。汚ねえ。

あれから妙高と対面座位でしていたわけだが、七、八発目辺りで飛んだのか、それから糸が切れた人形のように反応がない。

いや、反応はあるにはあるのだが、声を掛ける度に身体を震わせるのを反応と言っていいのだろうか。

抱きしめる力も殆どなく、妙高の身体全体が私の体にもたれ掛かっている状態だ。

精液も垂れ流し状態で、膣から流れ、ベンチから垂れた精液が私の足元で水溜りを作っている。因みにズボンは途中で脱いだ。

まあ、心臓の鼓動と息遣いは感じられるので、死んではいないだろう。

提督「妙高・・・妙高、聞こえてるか」

妙高「♡」

駄目だこれ。

ただの肉穴に成り下がった妙高で陰茎を扱きながら、時間を確認する。

提督「そろそろ時間か・・・妙高、これで最後にするからな」

妙高「♡♡♡」

妙高の身体が震えるのと同時に膣が締まり、精液が更に溢れる。せめて言葉で返答してくれないか。

提督「・・・ほれ」

妙高「〜〜!!!!♡♡♡♡♡」

何度目かの射精かは忘れたが、とりあえず出す。

・・・疲れた。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/02(日) 19:10:00.06 ID:PZYiaNqgO
乙です
女を肉穴にするシチュよりも
女が自ら肉穴になるシチュの方が良いですよね
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/02(日) 21:29:28.25 ID:S22s/8DA0

精液を妙高の肉穴に吐き出しながら、妙高と共にそのままゆっくり横に倒れ、ベンチに寝そべる。

妙高の頭をベンチに擦らないように後頭部を手で支え、態勢を変えて妙高を仰向けに寝かせる。

寝かせたところで尿道に残った精子が妙高の肉袋に出し終わる。

半勃ち状態まで落ち着いた陰茎を引く抜く際、妙高の顔を覗うことができた。

・・・・・・・・・見なかったことにしよう。

それより後始末のほうが問題だ。兎に角拭く物が欲しい。

膣内から引き抜いた私の陰茎は、鈴口から妙高の膣口と精液の橋を作っており、竿の部分はふやけ、精液と膣液が混ぜ合わさったものでぬらぬらと輝き、汚れている。

陰茎は自分の下着で拭くことにしよう、ズボンを直接履くことになるが、部屋に戻って着替えればいい。

妙高はどうするか。

ベンチの傍らに立ち、妙高の様子を確認する。

逆さになったヒキガエルのような格好の妙高は、布袋からヨーグルトが漏れるかのように膣口から止め処なく精液を垂れ流している。

妙高の下腹部、陰毛より少し上部分に左の手のひらを当て、少し強めに押す。

妙高「んっ!♡」

妙高の足が浅いくの字を描き、膣内から精液が噴出する。

お腹が張っているように見えたので試しに押してみたが、案の定膣内に溜まっていた精液が出た。

出せるだけ出しておこう、そうしたほうが後始末も楽だ。

もう一度押す。

妙高「ああっ♡」

今度は泥汚れを洗い流すように出る。それでも結構な量だ。

妙高「・・・あっ・・・提督の、赤ちゃんが」

妙高が目を覚まし、顔を上げてお腹のほうを薄目で見た。赤ちゃんてなんだ。

提督「妙高、部屋に戻るぞ、準備をしろ」

寂しそうな顔をする妙高のお腹を更にもう一度押す。

妙高「あっ?!♡」

垂らすように精液が出てくるのと同時に、妙高の身体が小刻みに震えた。

瞬間、妙高の膣口より上の部分から、黄色い液体が虹を描くように放出される。

妙高が股を閉じようとしたので、内側から足の付け根部分を押さえて股を開かせておく。手に飛沫が掛かるが、妙高の脚が汚れるよりは良い。

妙高「やだ・・・見ないで」

林檎のように赤くなった顔を妙高は両手で覆い隠す。そう言うなら、股を閉じるのを止めてくれ。



放尿が終わり、妙高の方を向くと、恍惚とした表情が目に入った。

手を顔の横に添え、頬は上気し、端が釣り上がった口は半開きになり、半分開いた瞼には虚ろな瞳が宿っている。

妙高「・・・あはっ♡・・・また、見られちゃった♡・・・」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/08/02(日) 21:31:42.15 ID:S22s/8DA0
・本日 ここまで

・次から エロは 短めにします

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/03(月) 08:51:10.05 ID:GECt8Hryo


べネ! ディ・モールト・べネ!!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/03(月) 23:41:15.11 ID:W9MlTzyLO
直接的なエロよりも修羅場が多い方が依存系ハーレムのssとしては楽しめる、
ので期待してます

……少数派かもしれませんが
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/08(土) 22:53:39.50 ID:JgzQm7iA0


その後、恍惚と放心する妙高を何とか起こして身体を拭き、スカートを履かせることができた。

スカートを着用している間、妙高が「責任を・・・」とか「提督のも」とか「大きいほうも・・・」とか言いながら、電波状況の悪い無線機のように時々小さく笑っていたが、聞かなかったことにしよう。

汚れたベンチは、吹雪には悪いが、そのままにしておいた。正直、今の状況ではどうしようもない。

身体を拭くのに使ったそれぞれの下着についてだが、余りにも汚れていてどうしようか困っていたところ、妙高が私のも含めて自分のストッキングに包んでしまった。それでいいのか。

私の下着を掴んだ際、妙高は無表情で暫く下着を見つめていたが、何を考えていたのだろう。それと、ストッキングに包んだ後、ストッキングの上から混ぜ合わせるように私と妙高のものを揉んでいたが、どんな意味があったのだろう。知りたくないが。

妙高「提督、お待たせ致しました」

妙高が執務をこなしている時と同じ表情で私に告げる。

提督「ああ」

再び、砂利道を踏み締め歩いて行く。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/09(日) 19:15:04.26 ID:c0mcYQUT0

提督「妙高、先程は済まなかった」

歩きながら、隣に歩く妙高に謝る。

妙高「? 何のことでしょうか」

妙高が足を止め、不思議そうに首を傾げる。今度は嫌悪感はなかった。

提督「暴力を振るったことだ。本当に済まなかった」

妙高に対し、頭を下げる。

妙高「もう気になさらないでください。それに、償いは既に頂きましたから・・・」

妙高は愛おしそうに下腹部を擦る。まるで胎児を慈しむ母親のような表情だ。

胎児と言っても、解体後ならばともかく、艤装に寄生されている状態で受精は不可能なはずなので、そういう気分に浸っているように見えただけだが。

提督「・・・そうか」

妙高「・・・やはり、不知火さんのことが心配ですか」

どうしてそこで不知火の名前が出る。

妙高「差し出がましいかもしれませんが、不安になることはないと思います」

提督「・・・なぜ、そう思う」

妙高の瞳を視る。

妙高「以前に比べて、頻度は下がっておりますから。それに、不知火さんの様子も落ち着いてきています」

提督「そうなのか・・・?」

余り変わっていないような気がするが。

妙高「はい、提督がここに帰っていらしたころに比べれば、格段に。当時は毎日のように不知火さんに会われておりましたから」

そんなに会っていたのか。思い出してみれば、再任当時は泣いたり暴れたりする娘たちをあやすのに精一杯だったから、日付の感覚なんてほとんどなかったな。

そう考えると、確かに今の不知火が訪ねてくる頻度はその頃に比べれば格段に減っていると言える。

提督「・・・そうか、良くなっていたんだな・・・」

抜本的解決にはなっていないのだろうが、少しだけ体の重みが取れた感じがした。

妙高「はい、ですから、提督、一人で思い悩まないでください、常に私たちが傍におりますから・・・」

そう言うと妙高は私の右手を優しく握り、身体が触れそうな距離まで近づいてくる。

提督「・・・ありがとう、妙高」

妙高「はい、あっ」

妙高は私の手を掴んでいた自分の腕を見て、驚いたように少し目を開く。

妙高「私ったら・・・失礼しました」

手を離そうとする妙高の左手を逃がさないように掴み返す。

妙高「あの、提督?」

妙高が困惑した顔で私の顔を視る。

提督「駄目か?」

妙高が首を振る。

手を繋いだまま、再び歩き始める。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/09(日) 19:22:15.35 ID:c0mcYQUT0

提督「そうだ、妙高」

妙高「・・・はい、何でしょうか?」

頬を桜の花弁で染めていた妙高が、私の方を向く。

提督「少し先の話になるが、どこかの休み、護衛をお前に任せたいと思う」

妙高「提督、それは・・・」

提督「嫌か?」

妙高は首を横に振る。

握っていた手の力が少し強くなる。

妙高「そんなこと、ありません・・・嬉しいです」

妙高の瞳が潤む。泣かないでくれよ。

提督「そうか。それまで、待っていてくれるか?」

妙高「はい・・・一日千秋の思いで、お待ちしております」

それは言い過ぎだよ、妙高。

幸せを含んだ妙高と共に、部屋へと戻っていく。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/09(日) 20:01:52.56 ID:XeAQhzEXO
待ってた
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/10(月) 00:42:22.31 ID:xjN6IWFq0

何とか他の娘たちに会わず、私室の前に辿り着くことができた。

書置きの時間も問題ない。この調子なら朝食も摂ることができるだろう。

早速扉を開けようと右手を伸ばすと、妙高が左手でそれを制した。

提督「ど」

「どうした」と言い終わらない内に、妙高が左人差し指を唇の前に立てたのを見て、口を噤んだ。何だ。

妙高はストッキングを床に置くと、私の代わりに右手で扉を開いた。

内開きの扉が開く。





真左から、拳大の黒い箱。

右上から、開いた銀輪。



妙高は突き出され、振り下ろされるそれらの凶器、スタンガンと手錠を一歩下がって避ける。

そしてスタンガンを突き出した手と、手錠を振り下ろした手をそれぞれ掴み、捻る。

羽黒「っ!」

足柄「いたたたっ」

羽黒と足柄が痛みで顔を引き攣らせる。

それと同時に、痛みによるものか、羽黒の左手からスタンガンが、足柄の右手から手錠が離れ、床へと落ちていく。

床に落ちた二つの物体に妙高の視線が移動する。

瞬間、羽黒が投擲するように右手を振り下ろす。手にはペンが握られており、軌道からして妙高の目を狙っているようだ。姉にすることじゃない。

妙高は掴んでいた羽黒の左手を離すと、腰を捻って軸をずらし、ペン先を避け、そのまま羽黒の右腹に左爪先蹴りを放つ。妹にすることじゃない。

羽黒は後方に飛び、壁に激突し、咳込む。

姿勢を戻した妙高は、足柄の手を掴んだまま、穏やかな表情で羽黒に顔を向ける。

妙高「もう、羽黒ったら、危ないじゃないですか」

足柄「おごごごご」

妙高は足柄の手を更に捻りながら、羽黒を諌める。足柄が捻られた右手を庇いながら更に呻く。

羽黒は背を壁に付け、俯いたまま、上目遣いに妙高を見つめる。

羽黒「ごめんなさい、妙高姉さん・・・姉さんが司令官さんを一人占めしていると思ったら、つい」

つい、でお前は姉を刺すのか羽黒。

妙高「・・・もう、仕方ない娘ですね羽黒は。今回だけですよ?」

そしてお前は許すのか、妙高。そして今回だけってなんだ。次もあるのか。

左頬に手を添え、柔やかな笑顔をしていた妙高は「おおおおぉ」と呻いている足柄の方に顔を向ける。足柄煩い。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/10(月) 00:42:58.61 ID:xjN6IWFq0

妙高「さてと、足柄・・・これは一旦何ですか?」

そう言うと妙高は右手の捻りを直し、右足爪先で手錠をつつく。

痛みから解放された足柄は息を整え、顔を上げて妙高の方に向く。

足柄「えっと、その・・・手錠です」

妙高「そんなものは見ればわかります」

まったくだ。

妙高「私は、何故、こんなものを貴女が使ったのかを聞いているのですよ、足柄」

妙高は目を細め、笑顔のまま、さらに足柄に問い詰める。

足柄は愛想笑いを浮かべながら、妙高から目を逸らす。

足柄「い、いや〜、その、ほら、朝起きたら提督居なかったでしょ?」

妙高「私と一緒に散歩をしていましたからね、それで?」

散歩、という単語を妙高が言った途端、羽黒から歯軋りする音が聞こえた。

足柄「それで、その、提督が傍に居なかったものだから『ああ、やっぱりちゃんと傍に置いておかないといけないのね・・・』って思って」

なんだその理屈。書置きしただろうに。

妙高「それでこんな玩具を取り出した、というわけですか」

足柄は妙高に笑顔を向け、左手を開いて掌を妙高に向ける。

足柄「そ、そうなのよ〜、ほら私と提督は夫婦なわけだし、一緒にいるのは当ぜぇええええ痛い痛いっ姉さん痛いっ! 腕がっ! 勝利を掴む私の腕がぁああああっ!」

妙高は張り付いた笑顔のまま、先ほどより更に強く足柄の右手を捻る。足柄は呻き声を挙げるが、台詞からしてまだまだ余裕だろお前。羽黒もさっきから白い目で見ているし。

妙高は暫く手を捻って足柄の呻き声を聞いていたが、やがて溜飲が下がったのか、足柄から手を離し、溜息をついた。

足柄「折れてないわよねっ?! 折れてないわよねっ、私の腕っ!?」

そう言って足柄は私と羽黒を交互に見る。知るか。

足柄が泣きべそを掻いている間、妙高は足元にあった手錠を拾うと、開口部分の両端を両手でそれぞれ掴む。



妙高「・・・貴方達は・・・」



足柄「えっと・・・妙高姉さん?」

羽黒「・・・」

妙高からの異様な雰囲気を感じてか、足柄と羽黒の視線が妙高に集まる。

次の瞬間、妙高は左足でスタンガンを踏み潰し、両手で手錠をへの字に伸ばす。

スタンガンの破片が床に散らばり、その一部が羽黒の足元まで転がる。

妙高はもう片方の手錠の輪を輪ゴムを捩じるかのように曲げ、銀色のゴミを作る。

妙高「・・・この玩具で、提督に万一・・・万一なにかあったらどうするつもり? ねえ、足柄、羽黒?」

無表情のまま、妙高は足柄と羽黒に語りかける。

足柄は作り笑いを浮かべながら目を逸らし、右手を背に隠し、左人差し指で頬を掻く。

羽黒は口を閉じて、伏し目がちにしたまま、妙高から顔を逸らす。



・・・提督ですが、私室の空気が最悪です。



「なんだ? 騒がしいな?」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/08/10(月) 00:43:41.90 ID:xjN6IWFq0
・本日 ここまで

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 08:43:03.27 ID:2YdHRpTfO
乙です
足柄はともかく羽黒怖い…
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/14(金) 02:51:50.85 ID:7ZVqzTSvo
乙ー
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/17(月) 16:12:55.31 ID:5g6ZNQag0

羽黒の後ろ、寝室と浴室に続く通路の角から、黒刃のような髪を垂らし、切れ長の目をした女性が顔を出す。

誰だ、こいつ……那智か。

毎度思うことだが、側頭上部から帯のように垂れ下がる髪型を解くと何故こいつは別人になるのだろうか。

那智「貴様、戻っていたのか、書置きの時間通りだな」

先程まで浴室に居たのだろう、黒刃のような髪に艶が宿り、妖刀と紛う輝きを放っている。

足柄「書置き? なにそれ、知らないわよ?」

羽黒「司令官さん……?」

二人が不思議そうな顔で私を見る。私だってわからん。

妙高「私たちが出て行く際、枕元にメモ用紙があったはずよ。二人とも見てないの?」

足柄と羽黒は首を横に振る。

那智「見ていないのは当然だ」

那智は角から羽黒の隣に移動する。

……何故裸なんだ。

円錐形の二つ乳房が惜し気もなく披露され、斜め上に勃った乳首が視線を他に奪られまいと自己主張している。

谷間から臍にかけて縦に一本の筋が入り、かつ肩幅が少し広くなっていることから、体幹を含んだ各所の筋肉が鍛えられていることが見て取れる。

それでいて、胴体にはエネルギー貯蔵庫となる脂肪が適度についており、女性らしい、と言うのは失礼に当りそうだが、柔らかな感覚が失われていない。

そして下腹部の陰毛は総て取り除かれ、隠れ蓑の無くなった大陰唇が陰裂を作る様を曝している。

提督「……捨てたのか?」

だとしても、足柄と羽黒に伝えておいて欲しかったのだが。

那智「捨てる訳ないだろう? その書置きは私が食べた」

……何言ってんだ、こいつ。

那智はまるでそれが当然の行為だろうといった表情で淡々と言葉を続ける。

那智「あれは貴様が私に綴ってくれたものだろう? そんな大事なメモを私が捨てると思うか? 貴様の一文字一文字が身体に染み渡るよう、ゆっくり味わわせて貰ったぞ」

お前は山羊か。

那智「貴様が私の一部となっていく……素晴らしいと思わんか」

思いません。

羽黒「姉さん……ずるい」

羽黒が羨ましそうな目で那智を見ている。紙をモシャモシャ食べたことを誇らしげに語る姉のどこに羨望の要素があるんだ。あと全裸だし。

足柄「那智、せめて何が書いてあったのか、私たちに教えてくれたって良かったじゃない」

誇大妄想に浸る那智に慣れているのか、その妄言を無視して、足柄が至極真っ当なことを聞く。そうだ、そこが大事だ。

足柄「妻が夫のことを把握するのは大事なのよ!」

そこは大事じゃない。ついでにお前の夫になったつもりはない。

足柄を除くほか三名は、足柄を白い目で見る。

足柄「な、なによ」

狼狽する足柄が抗議の声を挙げると、しばし微妙な沈黙が流れる。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/17(月) 16:14:05.29 ID:5g6ZNQag0

その沈黙を破るように、妙高が呆れを含んだ溜息をつく。

妙高「……ともかく、状況はわかりました。那智のうっかりで二人は提督が心配になり、これらの玩具で提督を保護しようとした、と」

那智「うっかりとはなんだ」

那智の発言を無視して羽黒が頷いて返すが、足柄は小声で独り言を呟いて聞いていないようだ。あと妙高、保護じゃなくて拘束の間違いだろう。

妙高「貴方達の気持ちは理解できます。ですが、羽黒」

羽黒「……はい」

妙高と羽黒が向き合う。

妙高「これ、対艦娘鎮圧用のスタンガンですね? 扉を開けたのが私だから良かったですが、人間だったら即死ですよ?」

羽黒「姉さんに当てるつもりだったから……それに仮に司令官さんに当たっても、すぐに後を追えばあっちでずっと二人きりになれますから……えへへ」

妙高「もう……本当に仕方のない娘ですね、羽黒は。ですが、残念なことを言いますけど、仮に提督が亡くなっても、私もすぐに後を追いますから、ずっと二人きりは無理だと思いますよ?」

羽黒「あっ……そっか……」

妙高「また別の方法を考えましょうね。私も一緒に考えてあげますから」

羽黒「うん……ありがとう、妙高姉さん」

そう言って妙高と羽黒はお互いに良い笑顔で微笑み合う。なにこれ。

妙高「さて、足柄」

足柄は俯いて独り言を続けている。

妙高「あっ、しっ、がっ、らっ!」

足柄「ひゃい!? にゃんでしょふ!?」

噛んだ。

妙高「あなた、提督をこれで保護した後、どうするつもりだったの?」

足柄「そ、そりゃあ、バカンスとか……」

妙高「どこで?」

足柄「えっ? えっと、さすがに鎮守府は難しいから、どっか遠くの土地とかで……」

妙高「提督を外に連れ出すの?」

足柄「あっ」

妙高「……もう少し計画的にね。私たちも協力するから」

足柄「……はい」

足柄は肩を落とし、俯いてしまった。

……こいつら、私が聞いているのをわかっていて話しているんだよな……?

那智「うむ、一件落着だな」

いつの間にか隣に来ていた那智が、右手を腰に当てて納得したように頷く。

大体お前が原因だがな。あと服着ろよ。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 16:25:30.49 ID:NbX8p3h7o
足柄さんは癒し(白目)
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 19:06:49.94 ID:up9Eiqj7o
な、那智もまだセーフかもしれへんやろ…(震え声
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 20:57:55.91 ID:hEVr/Nvmo
これもう分かんねえなぁ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/17(月) 21:36:46.04 ID:/vYejgmm0

那智「さて」

提督「ん?」

那智は私に一瞬微笑むと、体を密着させ、私の脇から背中に腕を回す。

見た目以上の強靭さを背面の腕から感じ、見た目以上の豊満さを前面の双丘から感じる。

那智が私を抱き締めたのを見て、羽黒は驚いたように目を開き、足柄は頬を膨らませ、妙高は目を細める。

那智「貴様に聞きたいことがある」

提督「なんだ」

眼前から来る熱い吐息を皮膚で感じ、顔正面からの洗剤の香りが鼻を刺激する。

那智「何故私ではなく、妙高を連れていった?」

万力を締めるように那智の腕に力が入った。

提督「……どういう意味だ」

那智「惚けるな」

那智の指が背中に食い込む。

那智「私は貴様の護衛だぞ。いや、そうでなくても私と貴様は一心同体、互いに血を分け合った一つの存在だ。その半身たる私を置いて他に現を抜かすとはどういう了見だ? 秘書艦でない時は仕方ない、それは皆で決めた取り決めだ。だが私が秘書艦になり、同じ時間を共有するようになったのに、何故私を置いて言った。本来なら髪の毛一本から血の一滴まで、手も足も頭も胴も、目も耳も口も舌も皮膚も、時間も場所も、過去未来現在森羅万象三千世界ありとあらゆるものが一つである私を置いていくなど正気ではない、そうだあんな取り決めなど本当は必要ない。貴様は誑かされているのだ、あの書置きも本当は貴様が書いたものではなく妙高に書かされたものだろう? そうだ、そうだろう、そのはずだ、それしかない、許せない許せない許せない、そうだ今すぐ貴様を惑わすあの鉄屑共を海の底に沈めてやろう。安心しろ、貴様には指一本触れさせん。いや、今回だけではなくこれから先も貴様は誰にも触れさせん、私だけに触れて、私だけを見て、私の言葉だけを聴き、私の作ったものだけを食べ、私の心だけを感じればいい、そうだ、そうしよう、何故私は今までこれを思いつかなかったのか、ああきっと今まで私も毒されていたのだ。だが、もう大丈夫だ、私は正気に戻った。これからは私と二人きりで生きていこう。そうだ、これからは私が、いや私と貴様が料理を作ることになるわけだが、私はそれほど料理が上手いわけではなくてな? 仕方ないだろう、私は元々戦う兵器として産まれたのだ、料理なんてからっきしだ。勿論、これからは貴様の味覚に合うような手料理を作れるよう努力していくつもりだ。そういえば貴様は料理は出来るほうなのか? もし出来るのならば教えて欲しい、仮に出来なくても気にはしないぞ? これからは二人で腕を高め合えばいいのだからな。それにしても、これはなんだか夫婦みたいだな。いや夫婦になることは確定事項なのだが、まだそういう実感が湧かなくてな。別に嫌ではないぞ? 寧ろ貴様とならきっといい夫婦になれると思うんだ私は。そういえば私は貴様の妻になるのだから、何時までも呼び方が『貴様』ではいけないな。やはり貴様のことは『あなた』と呼んだほうがいいのだろうか? いや強制するつもりはない。勿論、今までの呼び方でいいのならそれで良いと私は思っている。まあ、それはまた今後の楽しみとしてとっておこうか。ところで話は変わるのだが子供は何人欲しい? 性急だとはわかっているが、私だって女だ、そういう話題に興味が無い訳でない。私としては男の子二人に女の子一人が良いと思っているんだ。今は戦時中なわけだからなやはり男児は多く必要だと思うんだ。それにこれは私の我儘なのだが、四人姉妹だったから男の兄弟というものに憧れていてな。将来は立派な皇国男児に育て上げるつもりだ。女の子のほうは、ほら、私がこんなんだろう? だから大和撫子とはいかなくてもお淑やかな子に育って欲しいと思うんだ。勿論こういう教育方針というのは夫婦で話し合って決めなければいけないのはわかっている。だけどしっかり意見は伝えておかなければいけないと思ってな。男だから女だからと変な先入観にとらわれて、本来なら永遠に愛し合えるはずの私たちが別れる事になるなんて、そんなことは有ってはならないんだ。だからお互いに意見や考え、不安や悩みがあったら共有し、助け合って生きていかなければいけないと私は思っている。貴様もそう思うだろう?」

……うんっ! そうだなっ!

などと言うと思うか。





……とにかく、那智を説得しなければ。





……腹減ったなぁ。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/17(月) 21:40:24.68 ID:/vYejgmm0
・本日 ここまで

・時間の流れが おかしい orz

・ヤンデレとか メンヘラとか 依存とか 難しい もっと 学ばなければ

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/18(火) 02:37:13.88 ID:6KBtPcuio
おつ
重巡でこれなら戦艦や空母がどうなるか楽しみだわ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/19(水) 01:37:41.35 ID:KTnf3tAFO
乙です
足柄さんだけが癒しだった(絶望)

そういやここってsage進行なんですかね?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/19(水) 19:29:27.19 ID:76S1zmISo
乙です。

こんな那智初めて見たかも。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/20(木) 01:06:45.37 ID:zezL2EhkO
この鎮守府の規模はどんなもんなんだろ
ひと月に一度とかそんな頻度でしか秘書艦になれなかったら、暴動が起きそうな病みっぷりだけど
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 01:13:13.10 ID:72La5Uun0

瞳を青々と輝かせる那智の様子に気づいたのか、妙高が那智の肩に手を掛けようとする。

羽黒は艤装を展開、連装砲を那智の後頭部に向ける。貫通したら私にも当たるぞ。

そんな二人を足柄が食い止める。妙高の伸ばした腕を押さえ、羽黒の連装砲を下げさせる。

足柄が流し目で私に目配せする。助かる。

今妙高に出張られたら、最悪、姉妹で砲口を向け合うことになる。

……もう羽黒は向けているけど。

ともかく、足柄が二人を抑えている間に、なんとか那智を落ち着かせよう。

先ほどの妙高と羽黒のときと違い、今度は冗句で現実逃避する余裕は無い。

那智「どうした? 何故答えてくれない? 鉄屑どもに口封じをされているのか?」

提督「違うよ」

額と額を合わせる。

提督「おまえがとても嬉しいことを言ってくれるから、我を忘れてしまったんだ」

那智の背中に腕を廻し、出来る限り動きを拘束する。触れれば切り落とされそうな濡れ羽色の髪が、絹のように指先を擽る。

那智は童のように瞳を爛々と輝かせ、笑みを零す。

那智「そうか! やはり貴様もそう思ってくれていたか! なら待っていろ、今すぐこの那智の戦を見せてやる!」

提督「まあ待て」

離れようとする那智の身体を抱き留める。

那智の言葉で妙高も艤装を展開、三式弾を装填した砲塔を下段に構える。

足柄だけが、静観をしている。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 01:14:08.35 ID:72La5Uun0

提督「私ばかり聞くのも不公平だ。おまえも私の意見を聞いてくれないか。お互い共有するためにも、な?」

はたと気づいた那智は、嬉しそうに目を細める。

那智「あ……ああっ! もちろんだ! 何でも言ってくれ!」

提督「そうだな……まず子供のことなんだが」

那智「何だ!? もしやもっと欲しいのか!? 安心しろ、貴様のためなら何人でも産むぞ!」

提督「落ち着け」

額を強く押し付ける。

提督「急いでは事を仕損じるぞ……最後まで聞いてくれるな?」

上目遣いに、那智は小さく頷く。

提督「私が気に掛けているのは子供の将来、特に社会環境についてだ。おまえは戦時ということを前提にしているが、私は平和な時代に子供を産みたい。そのためにも深海凄艦の殲滅は急務だ」

羽黒が足柄の制止を振り切り、砲口を上げようとする。

足柄は更に腕に力を入れ、羽黒の凶行を押し留める。足柄、耐えてくれ。

提督「少しでも早く平穏な時代が訪れるようにするためには、仲間と協力するのが最も手っ取り早い。数は力、おまえもそれは身に染みてわかっているはずだ。今は猫の手も……いや、働いてくれるのならば、姿形は問わない。それが例え、お前の言う鉄屑でもな」

誇大妄想に囚われ、妄言を吐き、奇行をするようになっても、本気で仲間を傷つけるほど那智は耄碌していない。

でなければ、漣や曙が今でも那智を慕わないはずが無い。

今の那智は私が原因で不安定になり、勢いに任せて言葉を吐いただけだ。

だから、逃げ道を作ってやらなければいけない。

那智「……私一人でも、十分だ」

那智は目線を下げて、私の目を見なかった。

「他の奴等は不要だ」とは言わなかった。

言外に含ませているが、言葉にしなかった、その事実だけで充分だ。

提督「わかっているよ。でも、おまえとの未来が少しでも早く訪れるためには必要なんだ。なにより、おまえ一人に背負わせるなんてこと、私には辛過ぎる」

堪え切れなくなったのか、歯を噛み締め、憤怒を込めた目線の羽黒がとうとう足柄の制止を振り切る。

砲身が上がり、砲口が私たちに照準を向ける。

砲撃音が響くかと思われた瞬間、妙高が羽黒の前に立ち、私たちの壁になる。

提督「子供たちと、穏やかな海で過ごしたいんだ……そんな私の身勝手な夢を叶えてくれないか、那智」

私の言葉が終わって、しばらくの間、那智は下を向いたまま黙っていた。

どんな気持ちが渦巻いているのだろうか。

妙高と同じような気持ちを、那智も抱えているのだろうか。

那智「……わかった」

ほろ苦い顔をしながらも、那智は答えてくれた。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/23(日) 10:36:10.47 ID:y1ODpzANO
やはり正妻は足柄さんですね…
間違いない(確信)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 20:35:19.85 ID:lpv9fZWT0

那智「だがせめて、傍に置いてほしい。それは駄目なのか?」

提督「……一人だけ贔屓は出来ない。皆のためだ」

那智の抱き締める力が再び強くなる。答えるように私も那智を強く抱く。

提督「私としては、理解ある人が傍にいてくれたら嬉しい。おまえは……どうだ?」

那智の刀のような双眸が、じっと私を見つめる。

刀に雨露が滴る。

那智「寂しい思いをさせたら……許さないぞ」

わかっているよ。それで何度も痛い目を見た。

刀に着いた雨露を舌で救い取る。

舌の上で露を転がし、飲み込む。

海の味がした。

提督「その時はどこか遠くの土地へ行こうか、家族計画でも立てながらな……」

その言葉で那智は私の首元に顔を埋めた。



髪を梳きながら、慰める。











……いつか後ろから刺されるんだろうなぁ、私は……
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 21:30:13.13 ID:lpv9fZWT0

那智の説得が終わり、私は足柄たちのほうに視線を向ける。

足柄と目が合う。


妙高と羽黒が対峙しているためか、足柄はずっと私たちの様子を窺っていたらしい。

妙高は私たちに背を向け、羽黒の表情は妙高の影で見えない。


足柄に目配せをする。

足柄は私の目配せに気付くと、疑うような、心配するような目線を送ってくる。

私は小さく頷く。

足柄は私に頷き返すと、妙高に向けて片目を瞑って微笑み、手のひらを扇のように振る。

妙高はこちらに振り向くことなく艤装を格納し、そのまま横へとずれる。



阿修羅のような羽黒がそこに居た。



羽黒は妙高から私たちに視線を移すと、瞳孔を開いて牙を見せるよう唇を裂かせる。

そして、此れ見よがしにと那智の後頭部に砲口を向ける。


私は、那智の後頭部を庇うように右手を添えた。

羽黒が信じられないといった表情で私に訴えかける。

私はただ、羽黒を睨んだ。



出来得る限りの怒りと殺意を込めて。



羽黒がどうしてそんな凶行に出るかはわからない。睨んでないで羽黒を説得しなければとも思う。妙高と足柄に頼んで力ずくで押さえつける方法もある。

ただ、今は、那智を静かに抱き締めていたかった。

私はただ、羽黒を睨んだ。

羽黒の顔が青褪める。

私はただ、羽黒を睨んだ。

羽黒は首を横に振る。

私はただ、羽黒を睨んだ。

羽黒の瞳が潤んでくる。

私はただ、羽黒を睨んだ。

羽黒の瞳孔が揺れる。

私はただ、羽黒を睨んだ。

羽黒の瞳孔が揺れて、揺れて揺れて揺れて、揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて、揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて━━━━━
















━━━━━羽黒は、砲身を下してくれた。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/08/23(日) 21:38:59.33 ID:lpv9fZWT0
・本日 ここまで

・ギャグパート……

・更新を 分かり易くするため age ております

・コメントなどは sage ております

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/24(月) 02:18:22.72 ID:Et+cALLsO
乙です

更新がわかりやすくていいですね
しかし重い、重いな…
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/24(月) 03:23:06.10 ID:0FuM+tHEo
おつ
この重さがたまらんね
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/30(日) 10:14:40.81 ID:Wcd1ocLm0

提督「那智、そろそろ服を着たらどうだ。風邪をひくぞ」

那智は顔を離し、首元を薄眼で見つめたまま、ゆっくり口を開く。

那智「……ああ、そうだな」

瞳は黒色に、表情も一本筋が通ったいつもの状態に戻る。

那智は私から身体を離すと、抱き締めていた腕を解き、振り返る。

那智は、振り返った先にいた足柄、妙高に視線を移動させた後、羽黒に目を止める。

羽黒は項垂れたまま床に座り込んでおり、その羽黒の両肩に妙高が手を置いて付き添っている。

那智はそんな妹の様子に何も言わず、寝室に続く通路へ消えていった。恐らく、羽黒の行動を把握していたのだろう。

那智がその場から居なくなり、私と足柄は同時に溜息をついた。

提督「そういえば、お前たちはもう食事を済ませたのか?」

羽黒のことは一旦妙高に任せ、足柄たちに朝食を済ませたかどうか確認する。まあ、那智が裸だったので、まだ食べていないだろうが。

足柄「まだ食べてないわよ。ずっと待っていたもの」

そうだろうな。

足柄「那智の着替えが終わったら、一緒に食堂に行きましょう」

提督「それなんだが……」

足柄が首を傾げて、左人差指で頬を突く。

提督「食事はそっちで済ませたいんだが」

寝室の通路とは反対側、足柄の後ろを指で差す。足柄の後ろの通路の先には居間兼客間と台所があり、私室での食事はそこで普段済ませている。

足柄「えっ?! もしかして」

提督「言っておくが手料理はなしだ。間宮さんの所から食事を取って来てくれ」

足柄が不機嫌な顔になる。

「手料理」の言葉で羽黒が顎を少し上げて反応したが、私の言葉が言い終わるとすぐにまた俯いてしまった。

足柄「む〜、なによそれ〜」

提督「色々とあってな」

妙高たちの様子を一瞬だけ窺う、艤装を格納した羽黒を妙高が胸元に抱き寄せ、乳児を寝かしつけるよう優しく背中を叩いている。

二人の姿を見て、羽黒の治療に付き合った時のことを思い出す。フラッシュバックはほとんどなくなったはずだが、時折妙高があのように介抱をしている。

今でも、羽黒が部屋に来る時は、粉末や錠剤などは目に映らないところに隠している。

羽黒の行動に対してはもっと上手くやるべきだったか……胸が締め付けられる。

足柄「ふ〜ん」

足柄から厭味ったらしい相槌を返される。

那智「それで私たちを小間使いにするとはな」

はえーよ、那智。

島風ならともかく、お前らの制服は着替えるのに時間掛かるよな。

一体どんな速さで着替えたんだ。化粧も完璧に決めてやがるし。

提督「そういうつもりではないんだが」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/08/30(日) 10:20:18.16 ID:Wcd1ocLm0
・本日 ここまで

・朝の点呼のシーンまでが 遠い orz

・このssに 需要は あるの だろうか?

・お知らせですが 9月下旬まで 更新できません 申し訳ございません

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/30(日) 10:52:07.93 ID:BpH9/A420
実に好みだよ
次の更新を楽しみに待ってる
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/30(日) 11:13:27.02 ID:wySYNRR5o
楽しみにしてるよ
待ってるわ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 02:30:31.61 ID:lsDeXKg7O
乙です
ヤンデレssは最近増えてきましたが
ここくらい描写がしっかりしてるのは全然ないので楽しみにしてました
再開待ってます
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 05:03:14.39 ID:KYuncTEI0

那智「ふっ、わかっているさ」

那智はからかい気味に微笑むと、私の左隣まで近づいてくる。

隣に来たところで腕を組み、肩を寄せ、私に顔を向ける。

那智「足柄たちが戻ってくるまで、外で何をしていたか、じっくり聞かせてもらうぞ」

那智の言葉を聞き、足柄が目をしばたかせる。

足柄「あれ? 那智は行かないの?」

那智は、干からびた花でも見るような目つきで、足柄を見る。

那智「護衛が傍にいなくてどうする」

足柄に返答すると、私の肩に頭を預け、視線を戻す。

那智「なぁ?」

同意を求める呼びかけとともに、那智の左手人差し指が、右の胸板に縦一文字を描く。こそばゆい。

提督(困ったな)

羽黒と話をしたいのだが。

足柄「……」

もう一度、羽黒に視線を向ける。

羽黒は未だ俯いたままで、妙高は困った表情をしている。

今の羽黒を食堂に向かわせるのは、妙高も好くないと思っているようだ。

そう考えた瞬間、胸板に指が喰い込んだ。

視線を那智に戻すと、鋭い目つきで睨みつけられる。

那智「貴様……」

足柄「はいはいはいはい」

那智が何かを言い掛けようとした瞬間、足柄が割って入る。

私と那智が同時に足柄に顔を向ける。

足柄「那智の言うとおり、私たちは朝食を取りに行ってくるから、二人は部屋で待っていて頂戴」

……仕方ないか。羽黒のことについては、後ほど妙高から話を聞こう。

足柄は、那智の訝しげな視線を無視し、私の正面まで近づいてくる。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 05:03:54.76 ID:KYuncTEI0

正面まで来た足柄は、妖しげな笑みを浮かべると、私の下唇に指を当て、左端から右端へとその指を這わせる。

手袋をまだ着けていないため、細くしなやかな指の感触が唇に広がる。

足柄「待っていてね、提督。あなたの御口に入る食事を、私が、持ってきてあげる」

含みのある言い方に、那智の表情が更に険しくなる。

足柄はそんな那智を気にも留めず、今度は右端から左端に指を這わせる。

足柄「ここに戻ってくるまでに、私の愛を、たっぷりと、籠めておくからね♡」

込めるのは別に構わない、髪の毛や唾液ぐらいなら見逃してやる。だが血液は駄目だぞ、手料理禁止はそれが原因なのだから。

那智「……待て、足柄」

那智が、抜き身の刀のような気配を足柄に向ける。

足柄「あら? どうしたの、那智? 私の愛を籠めた料理が提督と一つになることに何かご不満かしら?」

なんだ、そのあからさまな挑発は。

那智「ああ、不満だとも」

その言葉を聞き、足柄は目を細めて微笑み、私の唇から指を離す。

那智は私から腕を放すと、扉の前に立ち、取っ手を左手で掴む。

那智は私と足柄のほうに振り向くと、鋭い表情をしたまま、右手で私の顔に指をさす。

那智「貴様の口に入る食事は、足柄ではなく、私が持ってくる!」

餓鬼かお前は。

足柄「うふふ」

那智「ふんっ」

那智が部屋の外に出ると、足柄は妙高と羽黒のほうに向く。

足柄「姉さん、行きましょう」

妙高「……ええ……でも」

不安を隠さず、妙高は羽黒を見る。

羽黒は、未だ俯いたままだ。

足柄「大丈夫よ、姉さん。ねっ、提督?」

足柄は片目を閉じ、左手人差し指を顔の傍に立てて、私に微笑む。

良い娘だよ、お前は。霞が信頼するだけのことはある。夫だ何だのという妄言が無ければだが。

提督「ああ」

妙高に向き直る。

提督「妙高……」

妙高「……かしこまりました」

妙高は羽黒から優しく手を離す。

それを見た足柄は、那智と同様、部屋の外へ出た。

妙高は扉の前に来ると、不安な顔を私に向ける。

妙高「提督、羽黒のこと、お願いします」

返答代わりに頷く。

妙高が取っ手に手を掛けたところで、ふと気になっていたことを思い出した。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 05:04:37.20 ID:KYuncTEI0

提督「妙高」

妙高「はい、なんでしょう?」

妙高は、取っ手に手を掛けたまま、振り向く。

提督「昨晩のことだが、私は夢を見ていたか? 寝言でも言っていたら、教えて欲しいのだが」

妙高は、目を細めた。

妙高「……よく寝ていらっしゃいましたよ」

提督「……そうか」

まあいいさ。

提督「それとだが」

妙高「はい」

提督「食堂に行く前に、お前は着替えたほうがいいぞ」

妙高が不思議そうに顔を傾げる。

提督「さっきの蹴り……いい尻だったぞ」

妙高は一瞬目を点にすると、すぐに目を見開いて顔を赤らめ、両手で前と後ろのスカートを押さえた。

妙高「あっ、あの」

提督「たぶん……丸見えだ」

現在、妙高と私は下穿きを履いていない。ノーパンである。

妙高「すぐに着替えてきます!!」

提督「おう」

妙高はすぐ様部屋の外に出た。

廊下から声がする。

「妙高、どこへ行くんだ?」

「あなたたちは先に食堂に行っていください! 私も後で行きますから!!」

妙高のものと思われる足音が、駆け足でこの部屋から離れていく。

「……どうしたんだ?」

「……さぁ?」



それからしばらくして、那智と足柄の足音も、無くなった。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/22(火) 05:09:01.60 ID:KYuncTEI0
・本日 ここまで

・再開

・艦娘の 勤務表が 難しい

・設定に 無茶が 出てきた orz

・提督の 性格が 滅茶苦茶に なってきた

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/22(火) 19:38:07.77 ID:f5nH2RFjo
おつ
提督は改造かなんかで不安定になってるん?
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/25(金) 07:06:47.72 ID:h9t30uLSO
いつの間にか再開してた…
戻ってきてくれて嬉しい
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/27(日) 20:20:43.90 ID:VZtuQHOGO
足柄さんはマジ天使やでぇ……
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/28(月) 23:11:49.38 ID:Q4+M0Cjs0

妙高たちが居なくなったのを確認し、羽黒へ近づく。

妙高たちがこちらに戻ってくるまで、そんなに時間はない。

食堂が混んでいれば別だが、生憎今日は伊良湖も出番だし、大鯨と鳳翔も手伝っているだろう。

提督(食堂が混む、か)

皆が食堂に会するようになったのは、ここが穏やかになったということなのだろうか。


項垂れ、座り込んでいる羽黒の前に片膝を着けて屈む。

提督「羽黒」

羽黒「……あ」

羽黒が顔を上げる。

先ほど砲口を向けてきた時とはまるで別人だ。生気が感じられず、目も焦点が合っていない。

その目が私に焦点を当てる。

顔が青褪め、唇がわななく。

羽黒「あっ、あっあっあっ」

提督「羽黒、落ち着「ごめんなさい!」

羽黒は後頭部を手で隠し、身体を伏せる。

ダンゴムシのように縮こまり、爆撃に怯える子供のように震えている。

羽黒「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

さすが姉妹だ、同じ言葉で謝ってくる。姉同様、耳障りで、五月蠅い。

それにしても、この反応はどっちに関してのものなのだろうか、私が睨んだことに関してか、それともフラッシュバックか。

前者ならば声を掛けてゆっくりと言い聞かせれば良いが、後者だと妙高が居ないと厳しい。また左足を折られるのは勘弁したい。

数秒、様子を見る。


羽黒「……」

羽黒の言葉が止んだ。しかし、身体は震えたままで、歯がぶつかり合う音が響く。

……これ以上様子を見ても無駄だな。折られること覚悟で声を掛けるか。

まあ、折られたら折られたで、また島風と一緒にリハビリに励めばいいだけのことだ。今度は摩耶に杖を壊されることも無いだろうし。
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 02:47:06.31 ID:pxCZfeR3o
更新キテター
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 07:50:42.81 ID:0CVeQn4/O
昔は食堂がガラガラだったのか…
あっ(察し)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 10:12:55.30 ID:6X77Vbi90

羽黒に声を掛ける前に上着を脱ぎ、それを羽黒に被せる。

羽黒「……」

歯がぶつかり合う音と身体の震えが止まる。

羽黒が顔を上げて、いつもの不安そうな表情を向けてくる。

羽黒「司令官さん……」

羽黒の頭に右手を伸ばし、頭に乗せる。

手を伸ばした瞬間は身体を強張らせたものの、羽黒は私の手を受け入れた。

上手くいってよかった。以前だったら、ここで右腕が明後日の方向を向き、最悪使い物にならなくなっていたところだ。

頭を優しく撫でてやると、羽黒は目を細めて穏やかな表情になる。

しばらく撫でる。


提督「羽黒、落ち着いたか?」

羽黒「……はい」

羽黒は頬を染めながら私の上着で身を隠す。

提督「話がしたい、居間に行こうか」

羽黒「はい」

私と羽黒は立ち上がり、居間へと向かう。


通路を抜け、台所の横を通り過ぎ、居間の壁際に置かれている長いソファーに座る。

通路のほうを向くと、羽黒がソファーの傍で立ち止まっていた。

提督「羽黒」

右隣のソファーを軽くたたき、羽黒の名を呼ぶ。

羽黒は小走りで隣に座ると、私の体にしな垂れかかる。

羽黒「司令官さん」

今にも泣きそうな表情をしながら、上目遣いに見つめられる。

提督「どうした」

羽黒「司令官さんは那智姉さんを選ぶんですか」

提督「? なんのことだ」

羽黒の瞳が潤んでくる。

羽黒「だって、さっき那智姉さんと、一緒に、どこか、と、とお、とおぐで、遠くで……ひくっ……」

泣くなよ、めんどくさい。

提督「羽黒、落ち着け、ゆっくりでいい」

羽黒「……ひぐっ……ぐあず……ぐすっ……どおぐで、ぐらずっで」

そんなことを言った覚えはない。

提督「大丈夫だ、羽黒、お前を置いて行ったりしない」

右手で羽黒の肩を抱き、左手で後頭部を優しく撫でる。

羽黒「でも、どおぐいぐっで、ぞばにいでおしいっで」

鼻水を啜り、胸元で嗚咽を上げる。

『遠くに行く』『傍にいてほしい』確かにそう言ったが、そんな意味で言ったつもりはないのだが。

べそをかく羽黒を慰めながら、那智との会話の流れを思い出す。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 11:19:03.56 ID:6X77Vbi90

『━━━理解ある人が傍にいてくれたら嬉しい』

『━━━寂しい思いをさせたら……許さないぞ』

『━━━どこか遠くの土地へ行こうか』


提督「……」

三流恋愛小説の駆け落ちのワンシーンか何かか? いや、三流のものでも此処までひどくはないな、素人でもこんな台本書かんし。

そもそも「理解ある人が傍にいてほしい」というのは「仕事の邪魔をしないでね」という意味で言ったつもりだったのだが、伝わっているよな?

……ともかく、ともかくだ、私は誰かと添い遂げるつもりはない。今の娘たちの中から誰か一人を選んだりしたら、流血沙汰しか見えないし。

羽黒は恐らく誤解をしている。先ほどの行動もそれが原因か?


羽黒「わだじ、じれいかんさんが、なじねえざんにとられるぐらいだったら、ごのてで!」


それが原因のようです。涙と鼻水で汚れた顔に、再び修羅の如き双眸が宿る。

羽黒の爪が胸板に刺さって痛い。このままでは殺される。


……殺されるのは別にいいか。むしろ、その後の羽黒のことが心配だ。後を追う、みたいなことも言っていたし。

猿もどきが一匹死んだところでどうでもいいことだが、そのせいで娘たちに何かあるのはよろしくない。


羽黒は胸板から右手を離し、中空に手を伸ばすと、艤装を部分的に展開する。妖精の技術は相変わらず恐ろしい。

羽黒「ぎのうは、あんなにあいじでくれだ、んっ!?」

羽黒の唇を強引に奪う。肩に寄せていた右手を後頭部に移動させ、左手を艤装が展開している手に這わせる。

羽黒の左手が私の右肩を押して体を離そうとするが、時計回りに体の軸を少し動かし、そのままソファーに倒れこむ。

手足を動かして抵抗してくるが、いや、唇を奪った時点で、抵抗する力はもうほとんどなかった。

羽黒の右手から艤装が消え、這わした左手に指が絡まっていく。

羽黒の左手は、押す力の替わりに、肩を掴む力が込もっていく。

涙と鼻水が重なる唇の隙間に入り、磯の香りが口に広がる。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 18:01:16.27 ID:6X77Vbi90

唇を離すと、目を細め、口を広げ、もっと欲しいと言わんばかりに舌を伸ばす羽黒の表情が見えた。

提督「羽黒、私の気持ち、理解してもらえたか」

舌を引っ込めた羽黒は、淡い表情で見つめていたが、しばらくして目線を私から外した。

羽黒「それは……」

提督「まだ理解してないようだな」

羽黒が目線を私に戻す。

提督「なら、昨日の夜、私がお前に何をしたか、しっかり思い出してもらおうか」

右手で羽黒の頬を撫でた後、親指を羽黒の口の中に差し出す。

羽黒は赤ん坊のように指に咥え込み、吸着音を奏でながら、舌で指に何度も唾液を塗り付ける。

羽黒の口から指を抜き、唾液の糸を引く手でもう一度、羽黒の頬を撫でる。

提督「さあ、何をしたのかな? 言ってごらん」

羽黒「……はい」

夢現な羽黒はゆっくりと話し始める。

昨日の夜のことは覚えてないので、とても興味がある。

羽黒「昨日は鳳翔さんがお店を開いたので、開店時間になるまで司令官さんの部屋でエ、エッチしていました。司令官さんに目隠しをして、姉さんたちと順番に司令官さんの上に跨って、司令官さんのお、おちんちんをおみゃ、お、おまんこに挿入して、誰が一番気持ち良いのか、どれが誰のおまんこなのか、当てるゲームをしていました」

提督「ちょっと待ってくれるか」

羽黒「えっ?」

やべえ、覚えてねえ。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/29(火) 18:07:25.60 ID:6X77Vbi90
・本日 ここまで

・改造については まだ先に なりそうです

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 21:28:06.62 ID:/yWE99T2O
羨ましいけど羨ましくないな
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/30(水) 01:24:30.77 ID:x7TXKhe80
利き酒ならぬ利き妙高型
風流ですね(白目)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 17:46:18.46 ID:WxPQ5SAO0

いや、鳳翔の店のことは覚えている。以前から要望があったので、間宮さんから助言していただけるようにお願いしたのだ。

他にも手続きとか本部への説明とか大変だったな。局も省もたらい回しにされるし。

上の連中も、間宮さんや他所の鳳翔の例があるんだから、それと同様の手続きをすればいいのに。なんであんなに時間が掛かったんだろうな。

まあ、苦労したのは加賀なのだが。

羽黒「司令官さん……?」

提督「……この体勢では話しづらいだろう、ほら」

羽黒「あ」

羽黒から手を離して体勢を整えた後、彼女の上体を起き上がらせる。当初ソファーに座っていた時と同じ状態に戻った。

どうやら羽黒の話を聞く限り、記憶は職務を終えた後から無くなっているようだ。

それだけ長時間、しかも昨日の記憶がないというのはやばい。もう少し詳しく聞かないとわからないが、記憶障害も考慮すべきだろうか?

提督「さあ羽黒、続けて」

羽黒「……はい」

羽黒は顔を少し下げて再び話し始める。左手が私の右手を掴む。

羽黒「ゲームでは外した罰として『お詫びの中出し十連発』とか『膣内を覚えるクンニ教室』とか『カリで調べる女の子のアソコ』とか用意していました。でも、司令官さんは一回も私たちのおまんこを外さなくて、結局ゲームを始めて数十分で終わりました。私の時なんて、挿入れた瞬間に『羽黒』って司令官さんが答えてくれて、足柄姉さんが『せっかく頑張って考えたのに』と言って悔しがっていたんですけど、私は、むしろ、司令官さんに、身体の隅々まで覚えてもらえたんだって、それがなんだか恥ずかしくって、嬉しくって、お腹の奥がとても熱くなったのを覚えています」

羽黒は頬を赤らめ、太股を小刻みに擦り合わせる。

……敢えて考えなかったが、そのふざけたゲームはもしや足柄が考えたのか? 死ぬぞ、私が。

羽黒「その後、一番良かったのは誰か聞こうとしたんですけど、司令官さん、いつの間にか寝てしまって。仕方ないので、クジで順番を決めて、誰が一番早く司令官さんを逝かせられるか決めることにしました。時間を計っている間、姉さんたちのセックスをずっと見せつけられて、早く終わってほしいのに『まだ出さないで欲しい』とも思ってしまって、自分の番が来るまでもどかしくて、悔しくて、堪らなくて、ずっと自分を慰めていました」

羽黒の息遣いが荒くなってくる。

あっ、なんか思い出してきた。

そうだ、部屋に着いたらいきなり目の前が真っ暗になって、後ろ手に何かを嵌められたのだ。金属っぽい輪っかの何かを……

……足柄の手錠だ、あれ。というか妙高よ、お前にとって手錠による拘束は万一に入らないんだな。

羽黒「私の番が来たとき、司令官さんのものは精液と姉さんたちの愛液で汚れていました。だから、一生懸命口で綺麗にしたんです。私と司令官さんの間に余計なものが混じらないように、私の匂いだけするように、何度も舌で綺麗にしました」

羽黒は人差指を舐めながら、私に流し眼を送る。

羽黒「綺麗にしている間、司令官さんのものがそそり立ってきて、今にもはち切れそうで、すぐにおまんこの入口に司令官さんのものを当てたんです。そしたら、火傷しそうなくらい熱くて、ゆっくり腰を降ろして司令官さんを膣内に入れると、お腹の奥から頭に電気みたいなのが来て、声が抑えられなくて、真っ白になっちゃったんです。でも司令官さんが私の中でピクピク動いていて、それで目を覚まして、司令官さんを気持ちよくさせるためになんとか身体を動かして、少ししたらまともに身体を動かせるようになったから、腰を上げて向きを変えようとしたんです」

羽黒が私の腰に手を当ててくる。

羽黒「そしたら司令官さんが私の腰を掴んで、思いっきりおちんちんを打ちつけたんです。波が押し寄せるみたいに身体にゾクゾクしたものが来て、声が漏れて、視界にパチパチ火花が散りました。しばらくして身体からフッと力が抜けると、お腹の奥に熱くてドロドロしたものが溢れ出ていたのに気づきました。司令官さんを気持ちよくさせられたんだってわかって、凄く嬉しくて、身体に力が入るまで、お腹の熱さを感じていました」

羽黒が私の大胸筋に触れてくる。

羽黒「司令官さん、寝ぼけておちんちんを打ちつけてたみたいで、まだ起きていませんでした。だから、こっそりもう一回しようとしたんですけど、那智姉さんにばれて怒られてしまいました。中から司令官さんのものが出ていくと、私の中から精液が溢れて、それを見たら顔が変に歪むのが抑えられなくて……幸せ、でした」

羽黒が私のズボンのファスナーに右手をかける。私はその手を左手で抑える。

羽黒「司令官、さん」

息を荒くしながら、切なそうな目を向けてくる。

提督「まだ話が終わっていないだろう、羽黒。さあ、続けて」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/03(土) 19:34:31.27 ID:wDeyNbd+o
艦娘達が壊れてなければただの淫語調教なのに、すぐ目の前にトラックが迫ってるような恐怖しかないな
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 21:09:30.00 ID:WxPQ5SAO0

羽黒「そ、そのあと、三回ずつしたん、ですけど……結局、一番早く逝かせることができたのは、足柄姉さんでした。その後、開店時間が近づいていたので、司令官さんを起こして鳳翔さんのお店に向かいました」

起きたら全員裸で、頭はぼうっとしているし、体がだるいし、しかも汗をかいていたからシャワーを浴びんたんだったな。

起きた時に目隠しと手錠がなかったから、たぶん寝ている途中に外して、足柄がどこかに隠したな。

羽黒「お店に着くと他の娘も何人かいて、鳳翔さんからの挨拶が終わった後、しばらくお店で飲んでいました」

提督「飲む?」

酒をか?

羽黒「えっ?」

しまった。昨日の記憶がないことを羽黒は知らないんだった。

提督「いや、何を飲んでいたか思い出していたところだ」

羽黒「あ、司令官さんはソフトドリンクを飲んでいたんですけど、その、足柄姉さんが『しけた飲み方してんじゃないわよ〜』ってお酒を勧めちゃって」

あの馬鹿、私が下戸なのを忘れたか。どおりで昨晩の記憶が無くなっているわけだ。まあ、これで一つ疑問は解決したな。問題はあと一つ。

というか羽黒、さっきも思ったが足柄の真似上手いな。

羽黒「そしたら他の娘もお酒を司令官さんに飲ませ始めちゃって。中には口移しで飲ませようとする娘までいて」

羽黒の語気が荒くなる。私の右手を掴む羽黒の力が潰れそうなほど強くなる。

羽黒「私の司令官さんなのに!」

提督「羽黒」

左手で羽黒の後ろ髪を撫で、人差指と親指で髪一本一本をつまんでなぞる。

提督「大丈夫だ。お前が守ってくれたんだろう?」

羽黒「もちろんです」

提督「そうか、ありがとう羽黒。羽黒は本当に頼りになる」

怒りの表情から一変、酔い心地な表情になる。

羽黒「……はい」

提督「お酒を飲んだ後、私は酔っていたか?」

羽黒「はい。司令官さん、ひどく酔っていて、姉さんたちに跡をお願いして、司令官さんを部屋へ連れていくことにしました」

大方予想通りだな。酔って娘たちに酷いことをしていなければいいが。後で鳳翔に聞いてみるか。

羽黒「そしたら、司令官さん、お酒を飲み過ぎたのかトイレに行くって言い出して、放っておけなくて私も一緒に行きました。トイレで司令官さんが、お、おちんちんの先から透明なお、おしっこを出して、凄く綺麗でうっとり見つめちゃいました」

そこは放っておきなさい。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 23:42:17.94 ID:WxPQ5SAO0

羽黒「おしっこを出し終わった後、司令官さんが私の頭を掴んで、おちんちんを口の中に入れてきました。おしっこのしょっぱい味がして、口の中でおちんちんが大きくなっていって、私、アソコがムズムズしてきて、司令官さんはおちんちんを抜いた後、私に『脱げ』って言ったんです。きっと、私のいやらしい身体のことがばれてしまったんだって、おちんちんを舐めて喜ぶいけない身体にお仕置きされちゃうんだって思いました。下だけ脱がされた後、壁に押し付けられて、私の中に司令官さんが挿入ってきました。そしたら司令官さん、私を抱っこして、そのままトイレの外に出たんです」

なにやってんだよ、昨日の私。

羽黒「司令官さんに抱っこされたまま、廊下を歩いて、階段を上って、途中で他の娘に見つかったら大変なのに、すごくドキドキして、司令官さんのおちんちん硬くて、素敵で、子宮の入り口、ガンガン突かれて、部屋に向かうまでに何度も中出しされて、司令官さんと繋がったまま鎮守府を歩くなんて、頭が、フットーしそうでした」

羽黒は真っ赤になった顔を右手で隠す。

酔っていたとはいえ、駅弁しながら鎮守府を歩くとか、ひくわ。

羽黒「部屋に着いたら、そのままベッドに押し倒されました。姉さんたちが来るまで、なんどもなんどもおちんちんを叩きつけられて、おっぱいにいくつも噛み痕をつけられて、たくさんキスして、子宮が溺れるくらい精液を注いで貰いました」

提督「……痛くなかったか」

羽黒「痛くなんかないです。中に出されるたびに気持ちよくて、愛されているって感じて、この時間がずっと続けばいいって思いました」

潤んだ瞳で見つめられる。

提督「そうか……続けて」

羽黒「はい。司令官さんのおちんちんをお口でご奉仕しているときに姉さんたちが部屋に来ました。そしたら司令官さん、さっき目隠しされたことに怒りだして『そんなに一番を決めたければ、私が決めてやる』って言い出したんです。司令官さん『最後まで意識が残っていた人を一番にする』って言って、クジを引いて、セックスして、中出しされて、交代して、一周したらまたクジを引いて……そうやって何度も愛されて、繋がってない時も指で慰めてもらって、司令官さん、何回もしているのに全然萎えなくて、逞しいおちんちんで何度も突かれました」

いかれてる。

羽黒「精液を垂らしながらクジを引いて、おまんこが司令官さんの形を覚えるまでエッチして、姉さんたちが涎垂らしながらクジを引いて、おまんこされて、喘ぎ声をあげるのを何度も聞いて、意識が朦朧とする中クジを引いて、おまんこからグチョグチョと音がするのを何度も感じて、顔に精液が掛けられたままクジを引いて、おちんちんが動くたびに意識が飛ぶのと戻されるのを何度も繰り返されて、クジを引いて、エッチしてエッチしてエッチしてエッチしてエッチして、幸せで幸せで幸せで幸せで、シアワセで、シアワセなまま気を失って、朝、シアワセなまま目が覚めて━━━━━」






























羽黒「━━━━━司令官さんが、いませんでした」










152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/03(土) 23:43:39.29 ID:WxPQ5SAO0
・本日 ここまで

・1レスは もっと短くしたほうが いいかな?

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/04(日) 00:17:04.34 ID:taZviZQqo
この密度でよろしいかと
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/04(日) 00:27:11.15 ID:UzYOiZfoo

素晴らしい
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/04(日) 00:33:17.12 ID:QqA7mI9T0
病みこれは素晴らしい!
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 18:01:05.36 ID:WUdjQzAp0

羽黒「司令官さんがいないことに気づいて、部屋を探しました」

羽黒「トイレもお風呂も台所も居間もベランダもタンスも棚も全部」

羽黒「どこにも居ませんでした、どこにも、どこ、にも」

羽黒「わ、わ、私、捨てられてしまったんじゃないかって、置いていかれたんじゃないかって」

羽黒「足柄姉さんは大丈夫だって、戻ってくるって言ったけど、私、怖くて、怖くて」

羽黒「昨日、私、何か悪いことを、ヒッ、して、ひぐっ、悪いこと、してしまったんじゃ、ないかって」

羽黒「悪い娘になったから、しれ、しれいかんざんに、すでられてしまったって、そう、おもって、そうおもっで」


羽黒「……妙高姉さんも居ないことに気づきました」


羽黒「妙高姉さんが司令官さんを奪ったんだ。早く後を追って始末しなきゃいけない」

羽黒「でも、足柄姉さんは、司令官さんが悲しむからって、お仕置きのために待っていようって言いました。『そのほうが確実で、効くから』って」

羽黒「夕張さんから貰ったスタンガンを持って、扉の前で待っていました」

羽黒「ずっと、ずっとずっと、ずっとずっとずっと、ずっとずっとずっとずっとずっと」

羽黒「妙高姉さんが入ってきたとき、苦しめ、痛がれ、って思いました」

羽黒「だけど失敗しました」

羽黒「妙高ねえさんったら『今回だけですよ』って、ふふっ、何様のつもりなんですかね」

羽黒「でも、悪い娘は妙高姉さんだけではありませんでした」

羽黒「那智姉さん」

羽黒「おかしかったんですよね、最初から。でも、メモのことを知って納得しました」

羽黒「しかも、それだけじゃなくて、司令官さんに、迷惑まで掛けて……!」

羽黒「……司令官さんに群がる害虫はちゃんと駆除しなきゃいけません。司令官さんのために」

羽黒「司令官さんのため司令官さんのため司令官さんのため司令官さんのため司令官さんのため」

羽黒「なのに……なのに!」


羽黒は、泣きながら、怒りと苦しさを綯い交ぜにした表情を向けてくる。

羽黒の両手が、胸を千切らんばかりに掴んでくる。

羽黒「司令官さんは、那智姉さんを庇いました。まるで恋人を守るみたいに」

羽黒「司令官さんは、妙高姉さんを抱きました。二人から、二人の匂いがするほどに」

羽黒「司令官さんは、足柄姉さんと通い合いました。まるで夫婦みたいに」

今の羽黒は、崩れる、砂のお城。

羽黒「司令官さん、私、私には、何が残っていますか? 私は司令官さんの何になれますか? 私は司令官さんの何ですか?」

羽黒「司令官さん……」





















くだらねえ。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 20:36:08.55 ID:WUdjQzAp0

提督「━━━━━『死が二人を分かつまで』」

羽黒が涙目で、私を見る。

提督「何の言葉かわかるか、羽黒?」

鼻水を啜って、羽黒は答える。

羽黒「結婚の……誓いの言葉です」

提督「そうだ。愛し合う二人であっても、死でその繋がりは絶たれる」

羽黒の冷えた身体を温めるように、ゆっくり抱きしめる。

提督「だが、羽黒、お前は私が死んだら、その後を追うと言ったな」

羽黒「はい、どこまでも付いていきます」

暗く濁った瞳で、はっきりと言う。

提督「なら、あっちは全部、お前にやろう。死を超えて愛してくれるお前に。それでは駄目か」

羽黒は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに表情に影が宿り、俯く。

羽黒「他の娘が……すぐに来ます」

提督「全員追い出す」

羽黒「私が先に……沈むかもしれません」

提督「すぐに追いつく」

羽黒「あっちで、司令官さんに、会えないかも、しれません」

提督「会えるまで探す」

顔を上げた羽黒の瞳を真直ぐに見る。

提督「地獄にいれば、鬼を殺し。天国にいれば、蜘蛛の糸をよじ登る。この世に未練を残したならば、閻魔を殴って這いずり回る。来世に行ったというならば、六道を踏み抜き会いに行く」





提督「お前に会いに行く」





まだ顔に幼さを残した、しかし強い娘を真直ぐ見る。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 20:37:44.72 ID:WUdjQzAp0

羽黒「司令官さん」

提督「ごめんな、羽黒」

強く抱き締める。やはり私にはこれしかない。

提督「理解できていなかったのは、私のほうだ。もし、今、耐えられないというならば、今、ここで、あっちの世界へ行こうか」

抱きしめる腕を解き、体を離し、羽黒の肩を掴む。

羽黒は右手を膝の上に乗せ、左手を胸の前に置く。

どちらの手も、強く握られている。

羽黒は望むような、怖れるような、嬉しいような、悲しいような、そんな顔をしている。

提督「お前が、決めなさい」

羽黒は、膝から震えた右手を離し、中空に手を伸ばすと、艤装を部分的に展開する。妖精の技術は相変わらず素晴らしい。

羽黒は、右手の指を、さ迷うように動かす。

握って、開いて、捻って、回して、右へ左へ上へ下へ。



艤装が、消える。



羽黒「……できません」

提督「羽黒」

羽黒は私の胸板を掴む。目に光が宿って、涙が灯る。

羽黒「できません、できないです! もっと司令官を見ていたいです! もっと司令官さんの声を聞きたいです! もっと司令官さんの匂いを感じて、もっと司令官さんと触れ合っていたいです!」





羽黒「もっと、司令官さんと……生きていたいです」





羽黒は、震えながら、俯いた。

提督「そうか」

抱きしめる。

提督「なら……そうするか」

羽黒は「はい」と答えた。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 22:35:06.48 ID:WUdjQzAp0

足柄「ただいま〜」

羽黒と静かにソファーで過ごしてから、少しして、足柄たちが戻ってきた。

羽黒「妙高姉さん、那智姉さん、足柄姉さん、お帰りなさい」

提督「お帰り」

まだ涙の跡を顔に残している羽黒と共に、彼女たちを迎える。

妙高「はい、いま戻りました」

妙高は人数分のコップを乗せたお盆を持ち、那智はプリンを乗せたお盆を、足柄は大きめのバスケットを持っている。

妙高と足柄がテーブルにお盆とバスケットを置き、向かいのソファーに座る。

羽黒「那智姉さん……?」

お盆をテーブルに置いた那智が羽黒の顔をじっと見ている。

那智「貴様、羽黒を泣かせたのか?」

鋭い視線と、強い語気が私に向かってきた。

コップを並べていた妙高と、バスケットからサンドウィッチを小皿に取り分けていた足柄の視線が私に集まる。

提督「……」

那智「……」

しばしの沈黙。

羽黒が口を開こうとする。

提督「……ああ、その通りだ」

羽黒が口を開くのを遮るように、那智に答える。

言い訳も、言い返す気もない。泣かせたのは事実だ。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 22:39:24.78 ID:WUdjQzAp0

那智「……」

またしばしの沈黙。

那智は私の目をずっと見ている。

那智「ふむ」

那智が立ち上がる。

羽黒「あの、那智姉さん」

那智「わかっている」

羽黒「……あ」

那智が腰を屈めて羽黒の頭を優しく撫でる。羽黒がくすぐったそうな顔をする。

それを見て、妙高は肩の力を抜いて笑みを浮かべ、足柄は再び、取り分け作業を再開する。

羽黒「あの、那智姉さん」

那智「ん? なんだ、羽黒?」

羽黒は穏やかに俯いて、静かに口を開く。

羽黒「さっきは、ごめんなさい」

何に対して謝っているのだろうか。

那智「気にしてはいないさ」

何に対して許しているのだろうか。

私にはわからないが、姉妹にだけ通じる何かがあるのだろう。

那智「それにだ」

那智は部屋を周って、私の左隣に座る。

那智「大方、この節操なしが原因だろうからな」

那智がおちょくるような視線を私に送る。

那智の言葉で妙高と羽黒は困り顔になり、サンドウィッチを配り終わった足柄が、小さく笑い声をもらす。

提督「……悪かったな」

那智「悪いさ」

左頬に息が掛かるくらいにまで、那智の顔が近づく。綺麗な顔だ。

那智「私たちをこんな風にしたんだ。しっかり責任を取ってもらわないとな」

勘弁してくれ。

足柄「提督、変な顔」

足柄が失笑する。そんなに変か?

助けを求めるように妙高に視線を送る。妙高は微笑むと胸の前で手を合わせる。

妙高「さっ、朝食にしましょう」

妙高の合図で全員が手を合わせる。

提督・妙高・那智・足柄・羽黒「「「「「いただきます」」」」」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/04(日) 22:51:54.56 ID:WUdjQzAp0
・本日 ここまで

・ぐだぐだ orz

・艦これ 何級向けの ss なのだろう これは

>>149
Q.目の前にトラックが迫っています。どうしますか?
A.提督「爆弾で吹き飛ばす」

・妙高型編 ほぼ終了 しました

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/05(月) 00:37:06.65 ID:bkbNiRSro

妙高型編が終了ってことは青葉型とか最上型とか姉妹艦ごとに話が進む感じかな
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/05(月) 01:58:39.51 ID:PSqQr/7So

楽しみやね
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/05(月) 18:06:58.42 ID:/rorNL0eO
足柄さんがあまり目立ってないような……
比較的まともだから仕方ないんやろうなぁ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/05(月) 19:39:17.05 ID:ewH6dEVYO
非常に面白かった。
次は何型が来るか楽しみ、空母や駆逐艦も出てくるのかね。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 14:23:38.32 ID:KerSKYwDO
面白すぎる
続きも全裸で待っております
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 01:56:17.08 ID:iN18i2dW0

食事が終わった後、諸々の準備を整え、妙高たちと共に執務室に向かう。

執務室で秘書艦の引き継ぎを行い、その後、朝の点呼を終えれば、勤務開始となる。

時間が迫っている。引き継ぎにはそれほど時間は掛からないが、少し急ごう。

雑談に相槌を打ちながら、歩を進める。

提督(……ん?)

「……」

医務室前の廊下を誰かが歩いている。

だが、様子がおかしい。おぼつかない足取りで右へ左へと、傷ついた蝶のように歩いている。

おぼつかない足取りのまま廊下の窓側に寄ると、そのまま身体を預け、へたり込んでしまった。

すぐに傍まで移動する。

妙高「提督?」

「……あ」

妙高の声に気づき、こちらに振り向く。

豊穣な麦畑を思わせる髪色に、イヌ科の動物のような癖毛を持つ娘。

提督「夕立、どうした」

夕立「提督さん!」

夕立は私を認めると、立ち上がるのと同時に飛び付いた。

胸元に飛び付くと、夕立は顔を私の体に擦りつけ、背部に腕を回し抱きつく。

私が夕立に抱きつかれたのを見て、那智が夕立の首根っこを掴もうとする。

左手で那智を制する。

那智「……」

那智に睨まれる。

提督「少しだけだ」

那智が手を引っ込める。

足柄「どうしたの、夕立? どこか悪いの?」

私の右側から、中腰で夕立と同じ視線に立った足柄が声を掛ける。

夕立は顔を少し左に動かして足柄を一瞥すると、再び顔を私の胸元に埋める。

夕立「……」

足柄が眉をひそめて私を見上げる。そんな顔を向けられても困る。那智は那智で眉間にしわを寄せて夕立を睨んでいるし。

妙高「提督……そろそろお時間が」

耳元で妙高に囁かれ、時間が迫っていることを思い出す。

提督「……ああ、ん?」

妙高「どうしました?」

提督「いや、なんでもない」

妙高が近づいた瞬間、夕立の抱き締める力が強くなった気がしたが、気のせいか?

提督(しかしどうしたも、の……ッ)



羽黒が汚物を見るような眼差しで夕立を見ていた。



羽黒は口を開くと小声で呟く。

羽黒「……野良犬」

お、おう……
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 01:56:56.57 ID:iN18i2dW0

羽黒は無視して、夕立を何とかしよう。

提督「夕立、何か言ってくれないと困る。そろそろ点呼の時間だろう」

夕立「……ないの」

いつもの明るさも、変な語尾も、彼女らしさもなく、夕立の口から言葉が現れる。

夕立「朝起きたら提督さんが感じられなかったのっ! いつもだったら『ある』のにっ! どこにもいないのっ!」

夕立の指が、私の背中を掻き毟る。

夕立「こわい。こわいよ、提督さん……」

夕立は再び私の胸元に顔を埋める。

夕立の言葉を聞き、妙高、那智、足柄は私に「またお前か……」とでも言いたげな目線を送る。否定できんが、その目はやめてくれ。

それにしても、あれだけ襟巻きに匂い付けをしたのに、もう切れたのか。今度は匂い袋でも作ってみるか?

……兎にも角にも、このままでは動けん。

提督「……夕立、大丈夫だ」

夕立の頭を撫でる。

夕立「……ぽい」

夕立の力が少し弱くなる。

提督「怖かったろう……顔を見たい。少し手を離してくれるか?」

夕立の両肩を優しく掴む。

夕立は拒絶の唸り声を上げる。

提督「……いい子だから、なっ」

右手で耳の付け根を指で撫でながら、左手で腰近くの背中を揉み回す。

夕立「んっ♡」

妙高「……提督」

わかっているから、その眼をやめてくれ。

夕立に触れ続ける。

夕立「あうぅぅ、あっ♡」

妙高「て い と く」

提督「そう睨むな、妙高。那智、お前もだ」

那智は顔の左側をしかめていた。

那智「……面白くないな」

私だってやりたくてやっているわけじゃない。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 01:57:45.66 ID:iN18i2dW0

夕立「ていとく、さん……♡」

息を弾ませながら、夕立が私を見上げる。

甘い瞳に、半開きになった口から、唾液の糸を引く八重歯が見える。

提督「夕立、顔をよく見せてくれ」

夕立の頬を両手で包む。

夕立は抱きしめていた腕を解くと、私の両手首を掴む。

屈み、夕立を引き寄せるように両手を引く。

引いた手に釣られて、夕立の両手が私の首に回る。

すかさず私は左手を夕立の背中に、右手を夕立の膝窩に回す。

提督「夕立、しっかり掴まれ」

夕立「あ」

夕立を横抱きし、立ち上がる。くっ、腰が!

足柄「まぁ」

夕立「提督さん、これっ」

夕立が驚いた表情を私に向ける。

提督「ん? ああ、すまん。嫌だったか?」

漣にこの抱き方をしたら「キタコレ! ……ぐへへへへへ」とか言って喜んで……喜んでいたんだよな? 早まったか?

夕立「い、嫌じゃないっぽい! 嬉しいっぽい!」

提督「そうか」

良かった。

しかし、腰が……! あと腕も……! くそっ、意外と重いな、夕立!

那智「……ちっ」

舌打ちとはらしくないな、那智。

提督「行くぞ」

妙高「えっ? あっ、はい」

呆気に取られていた妙高に声を掛け、夕立を抱きかかえたまま執務室へ向かう。足柄、ニヤニヤするんじゃない。

夕立「……ぽい♪」

羽黒「……」









羽黒「……駆除しなきゃ」

羽黒の沸点、低過ぎぃ……

170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/12(月) 02:40:15.03 ID:Mq8cxdMno
おお、きてたか
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 02:41:18.39 ID:iN18i2dW0

夕立を横抱きし、冷えた空気を後ろから感じながら、執務室の前に到着する。

廊下に娘たちがいないところを見ると、部屋に居るのだろう。

提督「妙高」

妙高「……はい」

両手が塞がっているため、妙高に扉を開くのを頼む。

妙高が扉をノックする。

「Come in,Please」

「どうぞ〜」

この声は……今日はやかましい上に、ややこしい奴が秘書艦のようだ。

妙高が扉を開き、那智、私の順に入る。

「Good Morning! 提督ぅー。待ちくたびれ……た……」

「ぱんぱかぱーんっ! 今日は愛宕が秘書か……ん……」

夕立を見た瞬間、二人は能面のような表情になる。

金剛「……」

愛宕「なにそれ」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/12(月) 02:49:34.92 ID:iN18i2dW0
・本日 ここまで

・申し訳ありません 姉妹艦ごとに 話が進むわけでは ございません

・点呼前のシーン = 妙高型がメインになる という 考えだったため 誤解を産む 書き込みを してしまいました 申し訳ありません

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
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