【咲-saki-安価】京太郎「朝の光〜」 咲優和久まこ「眩しくて!」【艦これ要素】

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145 : ◆4whq3Y72HQ [sage]:2015/10/13(火) 15:34:04.79 ID:zcKXy11Go
「間宮さん、お代わりお願いします!」


サッサと食べきった咲が2回目のお代わりの要求を出す
流石に清住高校のメンバーの手が止まり目を丸くして咲を見る
一方の電はもきゅもきゅとカレーを胃に納める作業を続けている


「……咲、おまえそんなに食って大丈夫なのか?」

「へっ? 京ちゃん、なにが?」

「肉体労働してるとは言え、大盛りカツカレーを3皿は三皿は流石に多いのォ」

「そう言えばまこは、食べる量減った? 向こう(の世界)じゃ、朝、早弁、昼、夜と結構食べてたじゃない」

「そう言われれば減っちょるのォ。久、お前さんは多少増えてるようじゃな」


京太郎の指摘に何の事かわかっていない様子の咲
しかし、まこと久のやり取りを聞いて「そう言えばこんなに食べれなかったよね、わたし……」とようやく疑問に思い始めた様子
和と優希は少し増えたが運動の量を考慮すると、実はあまり変わっていないとのことなので、食べる量が大きく変化したのは咲、久、まこの三人と言うことになる


「あぁ、それはよく有ることなのです」

「電ちゃん、どういうことか教えてくれる?」


どうやら電には事態の原因が分かっているらしい
あとどうでも良い事だが京太郎は電のことをちゃん付けと言うことが発覚した


「艦娘になると艦種に応じてご飯の食べる量が変化するのです。駆逐艦が普通の女の子基準なのです」


電の説明によると
軽巡、重巡、軽空母、戦艦、正規空母の順で食べる量が増えていくらしい
艦娘のときは艤装の展開などその他諸々のせいでカロリーの消費が半端無いので食べないと逆にブッ倒れるので食欲の赴くままに食べるべき
だから太る心配は無い、艦娘であるうちは……
退役すると消費カロリーが艦娘になる前に戻る
艦娘のうちに付いた食い癖は退役後も続くので鋼の意思をもってので食事量のセーブすべし


「駆逐艦なら心配ないのです。食事量は普通の女の子と同じですから」

「わしは減ったぞ?」

「元々の食べる量が多かったのでしょう。大食いの少女が駆逐艦娘になったとたん少食になった事例は数多いのです」


まこの疑問に的確にこたえる電
146 : ◆4whq3Y72HQ [sage]:2015/10/13(火) 15:34:30.67 ID:zcKXy11Go

「問題は軽巡以上なのです。退役後油断してるとあっと言う間にお相撲さんなのです」


その一言に真っ青になる久と咲
特に咲などは元の世界と艦これ世界での食事量の差が凄まじいことになっている


「この世界には艦娘の適性検査が制度化されているのですが…… 適性が駆逐艦か潜水艦以外と判定されると泣いてしまう子は多いのです」

「一番人気のある適性が駆逐艦娘、むしろ駆逐艦しか人気がない時点でお察しなのです」

「私も内心ビクビクだったのです。駆逐艦『電』に適性があると分かってホッとしたのは昨日のことのように覚えているのです」

「戦艦や正規空母の適性持ちは、わかった途端に気絶なんてこともあるのです。 ……食事量と言う意味で……」

「私の近所に住んでる5つ上のお姉さんは適性が『赤城』だったので3週間ほど鬱になって引きこもったのです……」


更なる事実の暴露に若干引きがはいる清澄メンツ
電の説明は続き退役後のアフターケアの話まで及ぶ
退役した後は海軍軍令部と大本営の全面的なバックアップがあること
具体的には精神科、消化器内科などの病院と連携して退役後の栄養指導やメンタルケアが充実していること、もちろん受診料はタダ
ジムや運動施設等も海軍指定施設なら退役者証明で無料で利用できるし、指定施設以外なら領収書を添えた後日申請で費用の還付があるということ
取りあえず、元艦娘のメタボ対策は国を挙げた一大政策になっているようである


「そ、それなら安心だね、部長良かったですね!」

「本当ね!」


咲と久が手を取り合ってほっとした表情をする
充実したバックアップがあると知って、退役後の肥満は回避されそうだと感じたのだろう
だが、ここで特大の爆弾を落とす愚か者が居た


「……あれ? 俺らが退役ってイコール元の世界に帰るって事だからアフターケア受けられないような……」


京太郎の一言で二人のムンクが誕生したのは言うまでもない




本日の咲ちゃんの食事

《朝食》
ご飯(お代わりを含めて3杯)
味噌汁
塩鮭
ほうれんそうのお浸し
お漬物

《昼食》
親子丼(お代わりを含めて2杯)
味噌汁

《夕食》
カツカレー(お代わりを含めて3杯)
サラダ大盛り

147 : ◆4whq3Y72HQ [sage]:2015/10/13(火) 15:34:56.01 ID:zcKXy11Go



そのころ、元の世界の清住高校―――


「どう、衣? 何か見えまして?」

「オカルトの残滓は見えるが…… 何なのかは分からない……」

「お嬢様、衣様で分からないとなるとなるとここに居られるメンバーではお手上げかと……」


集合している鶴賀・風越・龍門渕のメンバーの中で一番オカルトに適性の有る衣の霊視を行っていた
尤も結果は惨敗、何かの残滓は見えるが全く分からないとのこと


「やはりオカルトの専門家を呼ぶべきなのか……」

「ワハハ、じゃあ宮守に連絡入れるぞー」

「永水に連絡入れる必要もあるっスね」

「北海道の…… 有珠山と阿知賀、あと宮永さん関係で白糸台にも連絡を入れるべきでは?」


ゆみの呟きに智美、桃子、睦月が連絡を入れるべき高校のリストアップを行っていく
何気にチームワークが良い


「オカルトのせいで何処かに飛ばされたとしてだ… 連れ戻すにしても飛ばされた場所も特定をしないといけないな」

「ネット小説なら異世界って言うのがセオリーだし!」

「さ、流石にそれはないよね、華菜ちゃん……」

「さ、さぁ……」


風越の面々は久保コーチが中心となってどう連れ戻すかを考えていた
だが、分かっていることが少なすぎて、新作アニメの企画会議のような内容になっているのはご愛敬である


カタカタとキーボードを叩くのは智紀
どうやらネットで情報収集するようだ


カタカタカタ ダーン

「これで良し、何らかの情報は集まるはず」



画面には某ちゃんねるのスレッド画面
新しく建てられたと思しきスレが見える
そのスレに付けられたタイトルは『【もしかして】知り合いがコスプレしてたら神隠しにあった、どうしよう?【異世界トリップ】』だった
真面な情報が集まるかどうかはかなり眉唾だった
148 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/13(火) 15:36:19.52 ID:zcKXy11Go
それでは、本日の投下はこれにて終了
次の投下までお待ちください



【質問】この板ってR18オッケーだっけ?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 16:26:37.06 ID:N7yYgbc5O
ええよ

ただし事前喚起はいるかな
スレタイもしくは1でやるのがベスト
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 16:43:29.51 ID:txer7/+3O
おつよー

板としては問題なかったはずだけど、そういうのが死ぬほど嫌いって人もいて、それで荒れる可能性があるから宣言したりとかで対策を講じる必要はあると思うぜ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 16:54:54.63 ID:5lD4qZh+o
乙です
面白かった
152 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/13(火) 16:55:38.41 ID:zcKXy11Go
>>149>>150
サンクス、まだ書くとは決めてないんだけどね
回答ありがとうね
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 17:52:15.83 ID:iEKQzVHSO
おつおつ
みんなやって来たらハギヨシと分担しても間違いなく枯れるぞどうする

さて、カレー温めてくるかな
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 18:39:18.10 ID:9+LgKk5nO
155 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 21:42:09.37 ID:r3tELgkxo
おばんです
今夜中に投下できたらしたいと思います
少なくとも明日の夜には投下したいなぁ、って思います
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 22:04:48.65 ID:70SfpH1SO
まってるてる
157 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:17:49.53 ID:r3tELgkxo
何とか出来た……
誤字チェックをするから45分くらいに投下します
158 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:49:35.40 ID:r3tELgkxo
それじゃ、投下します
今回は咲世界の話ばかりになりました


************************************





咲たちが艦これ世界に飛ばされてから2週間経った頃
ちょうど警察の想定と能力の斜め上をアクロバットでブッ飛んでいく事態にストレスで病院送りになった警察官が二桁に達する頃でもある
和の家でも一目で分かるほど意気消沈している人物がいた


「………………」

「あなた、いい加減に復活しなさい」


そう、和の父親である原村恵(年齢:49才 職業:弁護士)その人だった
普段の凛とした厳格な父親の面影は全くない。


「……お前は和のことが心配じゃないのか!?」


リビングに一緒にいたピンク髪の中年女性に声を荒げる和の父
ピンク髪の夫人は和の母、原村明子だ


「もちろん我が子だもの、心配よ。でもね、あの映像を見る限り今の私がどうこう出来る状況じゃないのは分かるでしょ?」

「それは分かってる! ああ、わかってるさ!!」

「だがな! 今この瞬間にも和が危険な目にあってるかもしれないんだぞ!! 落ち着いていられるか!!!」


さらに激昂する恵、だがそれは現状で何もできない自分にイラついているだけで直ぐに落ち着く


「…怒鳴ってしまってすまない…… 父親として何もできない自分が情けなくてな……」

「仕方ないわよ… でも和は私と貴方の自慢の子よ、きっと無事で上手くやってるわよ」

「そうだといいんだがな……」


和の母は肝っ玉が据わっているらしい、この状況でも全く動じていないように見える
「もう遅いし、そろそろ休みましょう」っと恵を促して寝る支度を始めた
159 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:50:08.46 ID:r3tELgkxo

一方こちらは須賀家のリビング


「全く、因果なものだよ」


『白洲』と大書されたウィスキーグラスをテーブルに置きながら京太郎の父親である須賀京介が呟く
鼻腔をくすぐるお気に入りの国産ウィスキーの香りも少し鈍く感じられる


「須賀家代々の呪いと言ったところかしら〜」

「本当に呪いと言っても過言ではないかもな……」


艶やかなロングの金髪の女性の言葉に苦笑しながら返す京介
金髪の女性は京太郎の母、愛子
年齢を感じさせる落ち着いた雰囲気と、少女のようなふんわりとした雰囲気が同居する不思議な女性である
また、一児の母とは信じられないほど若い容姿でもある


「京太郎が麻雀仲間と失踪したのはやっぱり……」

「ああ、間違いなく須賀の血の宿命だな。須賀の血を引く男系男子はある一定の年齢に達すると何らかのトラブルで異世界に飛ばされる……」

「遺伝だとしたらY染色体に異常があるのかもな… もしくは呪いでY染色体を狙い撃ちされたか……」


ずいぶんとピンポイントな呪いである


「貴方も、お義父さんもそうだって言ってたわね〜」

「それどころか… 俺の爺さんに曾爺さん、12代前まで遡れるが全員が同じ目にあってるさ。尤も、傍にいた人間が巻き込まれたのは今回が初めてだが……」


苦笑いをして再びウィスキーを口に含む
いつもなら至福と感じられる味も、今日は少し苦いような気がする
テーブルに置かれている須賀家の直系が受け継いできた百冊はあろう文献にチラッと視線を走らせる


「親父はトラン○ヴァール皇国とか言う国に行ったらしい、ロストテク○ロジーと言うものにびっくりしたと言ってたぞ」

「苗字は違うが従弟はトリ○ティン王国と言う国に飛ばされて苦労したと言っていたな、苦笑しながらの「もう使い魔なんぞ御免だ」が口癖だったな」

「それで、代々飛ばされた先の記録がこの文献なのね」

「あぁ、飛ばされた先の文化、風習、技術その他諸々が克明に記録されている… 当然、私もしっかり書いたさ、ノート4冊分にはなったがな」

「これに名前を付けるとしたら『須賀家異世界見聞録』と言ったところか」

クィっとウィスキーを呷って「この文献が世の中に流出したら世の中が大混乱になるな、まぁ秘匿されるべき須賀家の家宝だ」と言ってハッハッハッと笑う京介
愛する息子が、友達と一緒に異世界に飛ばされた
本来なら錯乱モノの事態だが、耐性があるらしいこの夫婦は落ち着いたものだった
まぁ、京介自身がその事態を経験しているから当然である
で、何か帰還に役立つ情報は無いかと代々受け継がれた『須賀家異世界見聞録』を引っ張り出したのだが


「まぁ、モノの見事に飛ばされた場所がバラバラ、帰還の状況もバラバラ… 参考にならないわねぇ〜」

「全くだ…… 親父のト○ンスヴァール皇国に従弟のトリス○ィン王国、扶桑○国、アルヴァ○スタ……」

「ウステ○オ共和国、オー○ア連邦、ノースポイ○トっていう国もあるわね〜」


ため息しか出なかった
160 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:50:38.12 ID:r3tELgkxo

「まぁ、帰還できなかった例は知る限り無いからな、大丈夫だとは思うが……」

「尤も帰還できなかった場合の記録が失伝していたとしたら安心なんぞ出来ないんだが、な…」

「私と貴方の息子よ〜 大丈夫よ!」

「確かにな、彼奴なら須賀の血を引く京太郎なら無事に帰ってくれるだろう」


どうやら京太郎への須賀夫妻の信頼は篤いらしい
それはそうとして妻の愛子が夫にそっと語りかける


「……その血の宿命のこと恨んでる?」

「…恨んではいないな…… 息子も巻き込まれたことを思えば困ったものだとは思うがな…」

「むしろこの宿命が無ければ君と出会えなかったからな、感謝半分、困惑半分と言ったところか」

「ふふっ、私に出合えてよかった? 元呉守府提督・須賀海軍特務大将?」


はにかんだ妻のセリフを聞いて京介は両手を広げる
当たり前だと態度で示しながら愛する妻にはっきりと告げる


「もちろんさ! 愛してるよ、愛宕」

「ヨーソロー!」




















夫婦の愛を確かめ合った後もう一度『須賀家異世界見聞録』をチェックしてみる二人

「それにしても、代々こっちに帰ってくるときに嫁さんを連れて帰ってくるところがまた……」

「まるで異世界での嫁探しの旅ね…… スケールだけは大きいわね〜」

須賀家の業はマリアナ海溝よりも深かったようだ


161 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:51:05.54 ID:r3tELgkxo

さてさてその頃、清澄高校の麻雀部部室では―――


パリーーーーン

「うッ!?」

「さ、塞! だいじょーぶ!?」


臙脂色の髪をお団子にまとめた髪型がチャーミーな塞に駆け寄るのは大柄な女子校生・豊音
今日もどこかでモノクルが割れたようだ


「…怪我なくて良かった」

「サエ、ダイジョウブ?」

「モノクルが割れるなんて、何が起こったの……?」

「どうやら霊視対象の力が強すぎたみたいだねぇ」


白望、エイスリン、胡桃と彼女らの顧問である熊倉トシが塞を気遣う
どうやら塞の眼力で霊視をしていたようだ


「熊倉先生… すいません… せっかく頂いたモノクルが…」

「いいんさ、塞が無事なら。道具なんてまた揃えりゃいいんさ」

「大丈夫ですか? 臼澤さん、あと何か見えまして?」


塞を気遣いつつ、結果を聞いてくる透華


「ごめんなさい、龍門淵さん… なにか大きな力があることは分かったんですけど、それが何なのかは全く……」

「何とも奇怪なものだねぇ……」


塞の力では何も分からなかったようだ
トシも自身の経験のない事態に戸惑い気味である


「お嬢様、永水女子学園の方と有珠山高校、阿知賀女子学園の方々が到着なされました」

「ハギヨシ、さっそくここにお通しして」

「ハッ」


続々と清澄高校に集結するインターハイに出場したオカルト使いの女子雀士たち
彼女たちの行動が、状況に更なる波瀾を巻き起こす!
かもしれない……
162 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/16(金) 23:53:34.66 ID:r3tELgkxo
本日は以上です〜
お目汚し失礼しました

次の投下までこの子でも愛でてお待ちください


         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..艦__これ_ \    \
     /.:.:.:./ \|\:.:.:.\\    ,
    ,′i:/n    n\i:.:.:.:.i‘,  }
.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<}    >>1乙カリー
    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|    
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./    
    `¨¨´|   |___,.{   、_,.ノ
        |   |   \
        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 23:56:38.65 ID:PqIuhO9dO
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 01:32:09.71 ID:L3/84uLso
面白い
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 06:59:29.15 ID:yko50yCWO
これは京太郎は自分の親の若い姿みる事になるのかね
須賀一族は戸籍の無い人と結婚している事になるのか……
乙カレー
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 07:30:42.16 ID:hi8umWwSO
乙!
行った先は中の人の出演作品?13代じゃ済まないから未帰還も多いな…
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 11:45:02.33 ID:Ct6uyeV9o
乙です
168 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:43:42.11 ID:lBXavOfJo
お久です。
では、今日も投下します〜
169 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:44:25.62 ID:lBXavOfJo


ドォォォオオォオオオオン………


「よーし、敵艦隊撃破だじぇ!」

「い、雷ちゃん、突出しすぎなのです〜…」


ここは鎮守府正面海域、時折、駆逐艦2〜3隻で構成される深海凄艦のはぐれ艦隊が現れる以外は至って平穏な海域だ
今日は沿岸漁船から深海凄艦発見の電信を受けて撃破のために来ていた


「周辺警戒終わりました。事前に通報を受けた隻数と撃破隻数が一致したのでもう大丈夫でしょう」


他に深海凄艦が居ないか警戒偵察を終えた和が今回の旗艦を務める咲に報告する
ホウレンソウは大事なのだ


「和ちゃん、了解だよ。それじゃ、みんな、始めよっか?」

「「「「「おう!」」」」」


咲の号令に5人が元気よく返答すると、まこが装備していた九四式水中聴音機を起動させるよう艤装に乗り込んでいた妖精さんに指示を出す
久も同じようにしているが、そもそもここは鎮守府の正面海域
敵潜水艦の出没は深海凄艦との海戦以来一度も確認されていないし、侵入されてはならない海域だ
警戒は怠るのは論外だが二隻同時に水中探信儀を最大稼働させるのは流石に過剰警戒……


「水中聴音機に感ありじゃ! 方位○○○! 距離××」

「こっちもよ! 方位△△△ 距離◆◆!!」


目を閉じて水中聴音機に集中していたまこと久が何かを感じ取り声を張り上げる


「見張り妖精さん、お願いね」


二人の情報を元に咲がその海域を見張り妖精に見るように頼む
本当に潜水艦が侵入したかのような騒ぎである
咲の艤装に乗っていた見張り妖精は敬礼で答える


「うん、ありがとう! 電ちゃん! 和ちゃん! 優希ちゃん! これからデータを送るからその通りに航行して爆雷を投下して!!」

「「「よーそろー(だじぇ!)!」」」


妖精さん経由で咲からデータを受け取った3人は指定されたルートをなぞるように航行し……
170 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:44:51.10 ID:lBXavOfJo

「てーッッ!!」

「なのです!」

「私が守ります!!」


盛大に九四式爆雷を海にばら撒く
ポイポイっと海中に投下された爆雷は重力に従って海中をユラユラと沈んでいき

起爆深度に到達するとその身に蓄えられていたエネルギーを解き放った



ドォォオォォオォオオオオオオオン……



海面が一瞬で白く濁り、次の瞬間には巨大な水柱が出現する
至近弾なら敵の潜水艦はひとたまりもない
良くて潜航不能に陥り浮上
最悪浮翌力を完に全喪失し姿を見せることなく沈没する
撃沈すれば油や浮翌遊物が浮いてくるはずである


「居たのです! 全艦、戦闘よーい!!」

「「「「「よーそろー!!」」」」」


電が何かを見つけ戦闘用意の号令をかける
その号令からは敵潜水艦が浮上してきたと思える
しかし、全艦が主砲と副砲を海域に向けるかと思いきや、取り出して構えたのは何故かタモ網……


「秋刀魚、ゲットだじぇ!!」


そう、清澄鎮守府の面々
攻略した海域で秋刀魚の発破漁をしているのだ、爆雷を使って……


「これで… これで1週間ぶりのたんぱく質にありつけるのです!!」

「もう箸の立たないお粥は懲り々々だじぇ!」

「ほんとよね…… 全く、近場の鎮守府の一航戦が問題さえ起こさなければ……」


京太郎率いる清澄鎮守府は馬鹿食い艦が居ないので食料や資源が不足することはまずないのだが……
清澄鎮守府の近くの鎮守府が食料を予定以上に消費したため、ご近所の鎮守府が割りを食ったのだ
その割を食った鎮守府に清澄鎮守府も含まれていて、ここ1週間まともな飯を食っていなかったのだ


「清澄鎮守府指令。こちら旗艦、古鷹。どうぞ」

『こちら鎮守府…… 感動良好…… 遅れ……』

「こちら古鷹、秋刀魚の捕獲に成功! 大漁だよ、京ちゃん!!」

『こちら鎮守府指令…須賀…… 皆よくやった…! 今日は秋刀魚パーティーだ……!』

「「「「「やったーーー!!」」」」」


些細なことで盛り上がれるメンツであるが、食は士気の向上にとって大切なのだ

171 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:45:17.20 ID:lBXavOfJo

そのころ、元の世界の清住高校―――


「力及ばず申し訳ないです……」


心底申し訳無いと言った感じで、頭を下げているのは石戸霞
後ろには他の永水女子のメンバーもいて一応にしょげた表情をしている


「いえいえ、試して頂いただけでもありがたいですわ。お気になさらずに」


そう言って透華がフォローをする
駄目で元々で試してもらったのだ、責めるのはお門違いと言うものだ


「大きな力があるというのは分かるのですが…… それが何なのかサッパリ見当がつかないんです」

「こんな事は初めてなのですよー」


龍門渕メンツはインハイ出場選手の誼を通してオカルトが得意な高校に清澄の部室の鑑定を依頼していたのだ
他にも宗教と関係がある有珠山などにも来てもらっている
と言うか、清澄と関係が深いインハイ出場校はすべて集合していた
阿知賀女子、白糸台、宮守女子、永水女子、姫松、千里山女子、鹿老渡、臨海女子、龍門渕、風越女子、鶴賀、有珠山、平滝、高遠原中学、新道寺

いずれも久たち清澄のメンバーと誼を結んだ少女たち
6人が纏めて行方不明になったと聞いていてもたってもいられず駆けつけたのだ
友情に篤い少女たちである

また、藤田靖子の関係らしいが何名かのプロの雀士(小鍛冶健夜、三尋木咏、瑞原はやりなど)も顔を見せている
麻雀の報道関係者がみれば卒倒しそうな状況だ

さて、永水女子、宮守女子、有珠山とオカルトや宗教に関わりの深いメンバーの能力を頼って神隠しの原因を探ろうとしたわけだが……
目論見は見事に玉砕した
少なすぎる情報ではどうすることも出来ず頭を抱える少女たち

完全な手詰まりである
まぁ、こんな状況になると普通ではない人物が突破口を開くのが常だが……


「ワハハー、手詰まりだなー」

「蒲原…… お前、本当に呑気だな……」

「そんなことないぞー、ゆみちん。まぁ、他に手がないなら状況を再現してみるかー」

「「「「「……は?」」」」」


ワハハーっと智美の零したセリフに一瞬固まるメンバー
やはり智美の発想は常人ではないらしい
172 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:46:40.74 ID:lBXavOfJo

「ワハハー、清澄のメンツが消えた状況を再現して見れば何かわかるんじゃないかー」

「なるほど…… 現状が手詰まりなら別の角度から攻めてみるのも手か……」


智美の説明に菫が一理あると理解を示す


「悩んでるよりは実行あるのみか…… で具体的にはどないするんや?」


元々、深く考えるのが苦手で脳筋気味な洋榎が乗っかる
他にも部長クラスが智美の案に賛意を示したため状況を再現するべく当時の分析を始める


「まず、コスプレやな…… 全員艦これのコスプレしてるからそこを統一すべきちゃう?」

「フム… 須賀がトリプル役満を上がってるな… トリプル役満も鍵の一つか?」

「それもあるけど、全国優勝の猛者3人とほとんど初心者が1人……」

「その初心者が大物手を上がっている点も注目に値しますね」


喧々諤々の議論が繰り広げられ意見が出されていく
最終的には以下の点に落ち着くこととなる

1.この場に居るメンバー全員(コーチ・プロ陣を含む)で艦娘のコスプレをする
2.初心者1人と最強クラスの雀力の持ち主3人で卓を囲む
3.対局は全力で、初心者のメンツはトリプル役満のみを目指す
4.部室の備品類は当時と同じ状態にする

艦娘のコスプレに抵抗を示すメンツも居たには居たが
多数決、数の暴力にあがらいきれず押し切られた格好だ


「確かに大きな力が部室に渦巻いてるし、当時の状況が再現できれば何か起こるかもしれないけどねぇ……」


宮守女子の監督・熊倉トシさん御年63歳
トントン拍子に進んでいく事態に理解を示しながらも、ご自身までコスプレに巻き込まれたので少々困惑気味
なお女子高生会議の全会一致によって、トシさんは練習巡洋艦『香取』のコスプレをすることが内定している


「皆さん、何かあったら竹井さん達みたいに何処かへ飛ばされるかもしれません。なのでこれをお渡ししておきます」

「岩戸さんこれは?」

「霧島神境に伝わる念話符です。持っている人同士なら念話で意思疎通が出来ます」

「おいおい、それってスゲー貴重なモノなんじゃ……」

「はい、霧島神境の門外不出の品です。なので失くさないでくださいね?」


霞の言葉に言葉を失う面々
そりゃ霧島神境の秘宝だ、その希少性や重大性に気づかないものは居ない
173 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:47:09.99 ID:lBXavOfJo

「……そんなものをいいのか?」

「お父様には内緒でくすねてきましたが、お友達を助けるためです。後で私が怒られるだけで済みますから」


そう小蒔がハッキリと言い切る
普段はポヤポヤと頼りない娘ではあるが、このような事態には果敢な判断が出来る娘のようだ


「じゃあ、始めようか」


こうして女子高生雀士たちによる異色の清澄麻雀部救出作戦が幕を開ける!
174 : ◆4whq3Y72HQ :2015/10/30(金) 21:48:52.67 ID:lBXavOfJo
ということで、今回の投下はここまで〜
今日のアップデートでローマのハロウィングラが来ていて狂喜乱舞しました
ローマってなんか塞に似ていると思うのは>>1だけかな……


ではでは、次回の投下までしばしお待ちください
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 21:59:29.46 ID:kEkXTuBOO
乙です
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 22:05:11.46 ID:2wySbE+SO
おつー
初心者枠がかおりんなら京太郎よりだいぶハードル下がるな
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 12:06:23.56 ID:qbwwxuwdO
おつおつー

かおりん砲で一発か?
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 12:21:20.77 ID:ooFPdMw1o
乙です
179 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/01(日) 10:42:13.46 ID:cHkpiClho
【悲報】
>>1、トシさんの年齢を10歳間違える
設定では53歳だそうです・・・・・
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/01(日) 11:23:26.99 ID:gdZb6uJko
53かww
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 14:12:43.16 ID:hfdW7DDCo
乙です
182 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 22:09:49.15 ID:nE+ifEgio
こんばんは〜
誤字チェック後、0:00くらいに投下します
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 22:11:04.40 ID:K3F2bhwSO
あいあいさー
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 23:44:38.55 ID:HCHOshjBo
はい
185 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:52:54.42 ID:nE+ifEgio
そろそろ投下します
186 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:53:31.93 ID:nE+ifEgio

(回すよ〜)



ジャアァァァアァァァアァァァァアアア……


「ねえ、まこ…… いや浦風」

「なんじゃ、ぶちょ… 大井さん」

「羅針盤って回すものだっけ?」

「ワシの記憶が確かなら違うはずじゃが」


ここは通称1-4と呼ばれる海域
咲たちは順調に海域を進んで現在鎮守府周辺では一番遠いこの海域まで進出している
実践もそれなりの数をこなして練度も程よく上がって来たので、ここを制圧して鎮守府周辺の安全を確保するのが京太郎の目論見である

重巡『古鷹』(咲)が居るので敵艦隊の撃破は順調である
しかしそれ以上の難敵が居ようとは艦隊の6人は想像もしていなかった
もっとも艦これユーザーとしては超古株の京太郎
現在はガチの提督となった京太郎はある程度予想していたみたいであるが


『おーい、ぶちょ… 大井… 羅針盤はどうなったー…? どうぞー…』

「こちら大井、羅針盤は南西を示している、どうぞ」

『だーぁーーーッ! また航路が逸れたぁぁぁぁあああ……!?』

「……」

187 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:54:01.24 ID:nE+ifEgio

無線から聞こえてくる京太郎の奇声
鎮守府でどんな奇行が行われているのか無線越しでも想像できてしまいそうである
そう、歴戦の艦これユーザーをして震え上がらせる最終ボス、その名を羅針盤と言う
カラカラと自由気ままに回転し、艦隊に指し示す航路は運任せ
この羅針盤のドツボに咲たちの艦隊が嵌ってしまったのだ
此処のところ羅針盤が荒ぶり、海域のボスへ向かう予定の航路を全く進めずにいた


「ねえ、京ちゃんって海域マップ暗記してるのかな」

「熟練の古株ベテラン提督でしたからあり得る話ですね……」

「深海凄艦からすれば、どこで待ち伏せてるか丸裸も同然だじぇ、恐ろしい話だじぇ……」


ヒソヒソと話す咲、和、優希
この世界では、京太郎がチートそのものだと頷き合う
尤も、チートだからと言って羅針盤に勝てないのが艦これであるのだが……


『お願いだから、ルート進ませて!? 何でもしま(ry!』


無線から聞こえる京太郎の声にため息が出る6人だった


188 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:54:43.73 ID:nE+ifEgio


そのころ、元の世界の清住高校―――


「とーか、似合うか!」

「に、似合ってますわ、衣」


無邪気に今着ている衣装が似合っているか透華に尋ねる衣
それに顔を引き攣らせながらも何とか似合っていると返す透華
ここ清澄高校の麻雀部の部室は異様な様相を呈している


「しかし、これはまた…… 頭の痛くなる光景だな……」


本当に頭痛を感じているのか両方の蟀谷を揉み解すゆみ
集まった女子高生雀士が揃いも揃って艦これのコスプレをしている
ここは東京ビッグサイトの控室かとツッコミが入るだろう
真面目な彼女にとっては負担の大きい光景である


「………ッツ!?」

「……晴絵ちゃん、笑いたきゃ笑っていいんだよ」

「アッハハッハハハッハッハ!」


恩師であるトシに向かって大爆笑をかます赤土晴絵
尤も53歳という年齢でコスプレしているトシさんが目の前にいる
仕方のないことも確かである…… はずだ
189 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:56:05.06 ID:nE+ifEgio

「ワハハ、それにしても異様な光景だなー、な、ゆみちん」

「こうなったのも半分はお前の提案のせいなんだがな、蒲原?」

「ワハハー。それとも「ぴゃぁ!」と言えばいいのかなー」


ちなみに衣は駆逐艦『島風』のコスプレ……
超ミニなスカートに臍出しな上着、コスプレでなければただの痴女なのだが、同じ龍門淵の国広一よりもマシというのが一の業の深さを物語っている

ほかのメンツのコスプレを見てみると
熊倉トシは練習巡洋艦『香取』、よくお似合いです
智美は軽巡洋艦『酒匂』、マッチしすぎて怖い
ゆみは軽空母『隼鷹』、まだヒャッハーとは言ってない様子
他にも色々居るのだが、軽巡洋艦『那珂』が二人いたとだけ言っておこう
190 : ◆4whq3Y72HQ :2015/11/19(木) 23:56:35.38 ID:nE+ifEgio

「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
[ピーーー]気満々である
191 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/19(木) 23:57:03.93 ID:nE+ifEgio

「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
殺る気満々である
192 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/19(木) 23:58:11.20 ID:nE+ifEgio

「頑張るっすよ! 佳織先ぱ…いや、はっちゃん先輩! このメンツの中で素人は先輩だけっす!!」


自分に火の粉が降りかからることは絶対ないと確信している桃子が無責任なエールを佳織に贈る
実は成香もド素人なのだが、生贄は勘弁と隠している
佳織が三徹でブッ倒れた後にバレて生贄にされる未来が待っているなどこの時に知る由もないのだが……
ちなみに桃子のコスプレは駆逐艦『初霜』だ


「うむ、妹尾さんゼナもユンケルもリポDもバイアグラもグロス単位で用意してあるので心配なく嬲られてください」

「全然安心できないよ!?」


那智の格好をした睦月も無責任にエールを贈る
ちなみにこれだけの強壮剤を用意したのはもちろん彼しかいない
竜門淵家執事・ハギヨシ
彼も提督のコスプレをしている


「ところでハギヨシ、何故ずっと窓のほうに顔を向けているんですの?」


コスプレ女子雀士が集った時からジーッと窓の外を向いているハギヨシに透華が疑問をぶつける
というか答えがわかりきっているのだが……


「お嬢様、さすがに私も枯れた老人や案山子ではないので……」

「? どういうことですの?」

「何と言いますか…… 少々露出の多い方もおられまして… 私も男ですので……」


耳を澄ませると「色即是空、空即是色」だの「お地蔵さん、お地蔵さん、私は道端のお地蔵さん……」と呟いているのが聞こえる
ハギヨシ20代男性、少々この空間は刺激がキツイ様で必死に煩悩と戦っていた


「さて……」

「それじゃ……」

「始めようか」

「嫌ぁぁぁあああ!!」


ヌラリと照、憩、智葉が佳織に向かって宣言し、生贄の佳織の悲鳴が清澄の部室にこだまする
さらに不幸にも佳織は揺杏の不穏な「そうだ! 介護おむつもいるなぁー!」発言を聞き逃した

妹尾佳織16歳、乙女真っ只中の彼女に明日はあるのか?
193 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/20(金) 00:01:08.35 ID:KxS5wNPho
というわけで今回はここまで
お目汚し失礼しました

そろそろR-18も挑戦して見ようかなという今日この頃
↓5のコンマで決めます
00-29:まこ
30-39:咲
40-49:有機
50-59:和
60-69:久
70-79:電
80-99:まこ

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:11:36.42 ID:feMVb0U0O
ふぉいあ!
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:13:34.65 ID:9DhTIEhUO
……有機 ?
196 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/20(金) 00:23:18.47 ID:KxS5wNPho
悲報、>>1
優希を有機と誤字る
これはけじめ案件か……
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:32:58.79 ID:9DhTIEhUO
とりあえず乙です
続きまってます!
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:33:45.77 ID:oatCnuRBo
↓2とか3でも良かったかもね
のどっち出ないかなー
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:34:25.06 ID:oatCnuRBo
電ちゃんか
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/11/20(金) 00:34:49.19 ID:pYgbc7Fo0
ぞろ目ボーマスとけじめ案件でもう一人R18枠追加しよう
201 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/20(金) 00:41:51.29 ID:KxS5wNPho
>>200の言を受け入れてもう一人逝こう
↓3
憲兵さんは怖いんやgkbr

00-29:まこ
30-39:咲
40-49:有機
50-59:和
60-69:久
70-99:まこ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/11/20(金) 00:42:36.31 ID:pYgbc7Fo0
そしてまたミスる>>1であったw
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:43:27.30 ID:yOr5cN4OO
これは全員書かないとな
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:43:37.63 ID:oatCnuRBo
これはひどいww
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:47:16.11 ID:9DhTIEhUO
イッチェ……
206 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/20(金) 00:50:29.39 ID:KxS5wNPho
何もかもコピペが悪いんやgkbr

アイエエエエェェ!、憲兵=サン、いやこれはですね!


というわけで>>1のけじめルーレット
↓3
ぞろ目:半年ROM
00-49:全員のr-18
50-99:取った人の自由安価
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:52:29.74 ID:Nh7+fJzA0
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/11/20(金) 00:54:35.49 ID:pYgbc7Fo0
てい
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:56:09.63 ID:4sTKWLFW0
210 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/20(金) 01:08:22.43 ID:KxS5wNPho
羅針盤の導きによりケジメは>>209(ID:4sTKWLFW0)の自由安価です
>>209さんお願いしますね
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 01:17:34.85 ID:4sTKWLFW0
久と和との3P
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 05:50:17.90 ID:Lpd9aujYo
乙です
面白かった
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 07:05:03.88 ID:uyvidylSO
おつおつ
あらゆるSSの中でも人間らしさを見せるハギーめっちゃ久々ww
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 07:44:58.65 ID:uieo/YCTO
おつおつー

こういうハギヨシもいいよな
215 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/11/25(水) 15:47:00.31 ID:en7oyr8qo
ども、こんにちは
大学と艦これイベが忙しくて透華遅れそうです

今E-4削り中、ツェッペリンドがロップしました
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/25(水) 16:11:47.96 ID:QLZ9JzMyo
はい
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/25(水) 16:48:17.69 ID:ADMb0SYpO
がんばりやー
218 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/09(水) 17:34:09.04 ID:ldM1XXxeo
こんばんわ、お久

艦これイベントは甲勲章、鹿島、グラ子、萩風、嵐をゲット
現在、執筆中につきしばしお待ちを
エロ書こうとして、集中できなくなったので集中するため般若心経聞いたらさらに筆が止まった件
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/09(水) 17:42:01.15 ID:zaxSBvbMO
待ってます
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/09(水) 18:26:24.58 ID:vebqeTa1o
きたー
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/09(水) 19:48:06.70 ID:oj92hrYOO
お、おう...

まぁ、気長に待っとるさ
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/10(木) 22:47:02.02 ID:E02QFUZWO
なぜそれを聞いたんだ…
223 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/11(金) 19:49:12.58 ID:PkzVWwZfo
こんばんわ〜
今日の23時ごろに投下できそうです
224 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2015/12/11(金) 19:51:50.91 ID:PkzVWwZfo
酉テスト
次の投下はR18なので別酉にします
225 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2015/12/11(金) 19:53:10.94 ID:PkzVWwZfo
よって見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください
今後、R18のときはこの酉で行きますので
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 20:08:56.80 ID:W3xiVXMfO
地味に>>188でもいきなり校名を間違えてるよ…。

清住→清澄
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 20:29:17.14 ID:GT5j/nxCo
ういうい
228 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2015/12/11(金) 23:05:16.95 ID:PkzVWwZfo
そろそろ投下します



「んん〜〜〜〜っ! 今日もよく働いたなぁ」

「お疲れ様なのです」


執務机の上に山と積まれていた書類を一日かけて片付けるのは想像以上の重労働のようで
京太郎がグーッっと伸びをすると体のあちこちからバキバキっと音が鳴った
体が少しほぐれたところで、電の淹れてくれた熱い煎茶を啜る


「あー、癒されるなぁ……」

「司令官さんお茶のお代わりはいかがです?」

「あっ、もらえるかな」


京太郎の要求に笑顔で「はいなのです」と答えて執務室備え付けの給仕場にお茶を淹れに行く電
少々ご機嫌のようで「海〜の娘の艦隊委勤務〜♪」と鼻歌も聞こえてくる
元の世界でも有名な曲であるが、この世界の歌詞は海の”漢”ではなく”娘”らしい
歌の意味を知っている京太郎は「休みなしか……」と少々げんなりしていたが


「はい、お茶のお代わりなのです」

「ああ、ありがとう」


お代わりのお茶はさっきよりも熱めで、京太郎は体の疲労がさらに抜けたように感じる
電は自分の湯飲みにもお茶を淹れて飲んでおり
申し合わせたわけではないが二人同時にホゥっと息をつく


「それにしても、ここ最近は深海棲艦の出没も無く平和だな」

「なのです、でも深海棲艦の襲撃はまた必ず起こるのです」

「「Si vis pacem, para bellum」か… やれやれ、いつになったらノンビリできるのやら… 俺たちは普通の高校生なんだけどなぁ」

「それは…… 申し訳ないのです」

「電ちゃんが気にすることじゃないよ」


そのまま無言で茶を飲む二人
飲み終わると、電は湯飲みを直しに、京太郎は重要書類を金庫に仕舞い鍵を掛ける


「それじゃ、今日の業務は終了ということで」

「あの! 司令官さん……」

「ん?」

「今夜、お部屋に伺っても良い…ですか……?」


頬をほんのり染めて上目遣いで訪ねてくる電
健康な男子高校生にとっては破壊力抜群である
ドキッとしながらOKを出しつつ京太郎はこう思うのであった
「ああ、明日の業務は眠気との戦いだなぁ……」っと


229 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2015/12/11(金) 23:05:42.55 ID:PkzVWwZfo


「んあぁ! いぃ… あぁあん!」


ぐちゅぐちゅと水音が響く室内
薄暗い中で金髪で大柄な少年とブラウンの髪の小柄な少女がお互いの体を貪っている
蒸し暑い季節のなか、部屋の中に密度の濃い空気が満る


「電…ちゃん……ッ! 締まるっ!」

「あん!司令官さんの!大きい!!」


ベットに寝転がった京太郎の上で盛んに腰を上下させる電
抜くときはゆっくり、入れるときは一気に
さらに膣全体がカリ首で擦られるように角度を上下動のたびに変えていく


「ああっ!」


絶頂を迎えブルブルっと電の体が震えたかと思ったら
背筋がピンと伸び僅かに弓なりに反り返る
小さな舌が口から顔をのぞかせ、実に艶めかしい
ピクッ、ピクッっと硬直した上半身とは対照的に、下半身のその中心
電の雌壺は盛んに京太郎の息子を締め付け精液を強請る


「クッ、射精るッ…!」


一方の京太郎も、電の膣の攻めに負け鈴先から精液を迸らせる
京太郎の息子が射精前に僅かに膨らむ感触と子宮口に叩きつけられる精液の熱い感触は電をさらなる絶頂に叩き上げる
性の快楽という暴風に翻弄された電
硬直はしばらく続き、糸が切れたかのように京太郎の体の上に倒れこむ


「ハァハァハァ… 司令官さん… 素敵なのです…」

「ハァ…フゥ…」


全力疾走以上のエネルギーを使った二人
当然息も相当上がっているのだが、恍惚といった表情を浮かべている
電の慎ましい胸を京太郎の胸板に押し付けた格好で下半身は繋がったまま
未成熟ながらも少女特有の柔らかい体が密着している感触を感じ、京太郎の息子はムクムクと硬さを取り戻していく


「アンッ! 司令官さんのまだ元気なのです…」

「ア、アハハハハ……」

「嬉しいのです、電をもっと悦ばせてください…淫靡の海に沈めて欲しいのです」


逸物を艶めかしく包み込む媚肉が再びおねだりを始めたのを感じた京太郎
負けてなるものかと、夜戦の続きに突入する
この夜の京太郎と電の夜戦は2回で終わるはずもなく、空が白み始めるまで続けられた

この夜戦直後の出撃での電は気力満々で、MVPを連発したのはまた別の話
230 : ◆4whq3Y72HQ [saga]:2015/12/11(金) 23:06:48.66 ID:PkzVWwZfo
今日はここまで、京×電でした
R-18なので短めです

次は京×久を書かねば・・・・

231 : ◆KUwTeJ0lVM [saga]:2015/12/11(金) 23:07:42.23 ID:PkzVWwZfo
あれ? 酉おかしい・・・・?
232 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/12(土) 00:04:55.08 ID:xjxKRSAso
すいません、酉の問題解決しました
どうやら全角スペースが後ろに入っていたみたいです
お騒がせしました
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 01:07:15.50 ID:IUMu/7TEo
すごくよかった
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 01:44:46.75 ID:sIZTXrqAo
これは良いものであるな...
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 10:30:43.48 ID:2KfC+EjAo
乙です
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/16(水) 15:14:17.07 ID:J8Lviaxvo
かわいいねえ
237 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:51:43.22 ID:6LOgUmkFo
突然ですが、お約束してた久のR-18を投下します
例のごとく見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください
238 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:52:27.86 ID:6LOgUmkFo

ミャーウ… ミャーウ…


程よい潮風の中にウミネコの鳴き声
午前中の透明感のある空気と生気あふれる日差し
何百キロと離れた海域で水柱が白く立ち上り、爆煙が黒く漲っているとは思えないほどの平和な雰囲気の中
独りの少年が鎮守府の埠頭に胡坐座りで沖を見つめている


「みんな… 無事に帰ってきてくれよ」


彼の名前は須賀京太郎
長野県立清澄高校に通う一年生で、麻雀部の黒一点… だった少年
加えて、原因不明、正体不明の謎の現象によって、部活仲間の少女5人と共にこの艦これ世界に異世界トリップをする羽目になった少年でもある
現在はここ「清澄鎮守府」で何故か提督業に精を出して、元の世界への帰還の方法を探っている


「! 帰ってきた!!」


水平線の上に黒い染みのような物が見えると、間髪入れず支給品の双眼鏡を覗く


「ひい、ふう、みい…… 5人…?」


×10の双眼鏡ではあるが、ハッキリと人影だと解る
人数を数えるが5人までしか数えることができない、鎮守府から出撃したのは6人
1人足りない勘定だ


「もしかして、轟沈…… いや、ちゃんと報告は受けてたし、そんなはずは……」


徐々に不安にかられ、ぐるぐるとマイナス思考の渦に嵌まっていく京太郎
しかし、艦隊が目視できる位置にまで来たと同時に安堵のため息と一緒に不安も一緒に吐き出すことが出来た
1人が大破して肩を貸していたので2人が1人に見えただけであった


「艦隊、無事帰還したじぇ!」

「おう、ご苦労様!」


旗艦の雷(優希)が敬礼とともに報告を行う
ちなみに、優希、いまだ慣れないのか陸軍式の敬礼になってしまっている
咲の隣で「雷ちゃん、後で補修なのです……」と呟いていた電が少し怖かった


「部ちょ… 大井が大破か…」

「まぁ… 仕方ないわ、こんな時もあるわよ」


強がって見せる大井(久)だが、かなり辛そうだったので京太郎はすぐにドック生きを命じ艦隊を解散させる


「優… 雷、夕方までに報告書出せよ?」

「じぇぇぇぇええ!?」


書類仕事が苦手でいつも期限ギリギリ、京太郎にきっちり釘を刺された優希
その姿が可笑しくて埠頭に皆の笑い声が木霊した
239 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:53:03.95 ID:6LOgUmkFo





コンコン


「はい、どうぞ」

「須賀君、失礼するわね」


夜の帳も下りた頃、指令執務室にノックが響く
京太郎が入室を促すと、扉が開き久が姿を表す
勤務時間もとうの昔に終わっているし、部屋には2人だけなので言葉遣いは清澄高校麻雀部員としてのものだ


「それにしても、今日はボコボコにやられましたね」

「ちょっと油断したら、いつの間にか喰らってたのよ」

「……部長、その慢心が命とりですよ……」

「……分かってるわよ……」


京太郎が手ずから淹れたコーヒーを飲みながら話す2人
他愛もない話で談笑し、話題が今日の大破に移る
久は慢心だと素直に告げ、それを京太郎が諫めた
今は上司でもある後輩に慢心を諫められた久は口を尖らせる


「ま、部長を始め皆が無事でよかったですよ。 ……大破を無事のカテゴリに入れていいかどうかはともかくとして」

「……傍目には大怪我に見えるけど入渠すれば元通りだし、なぜか体にはダメージが殆ど無いから無事の範疇でいいと思うわ」

「まぁ、極論を言えば撃沈されなければいいんだけれど、釈然としないのは確かね……」


この世界にきてまだ然程時間が経っていないせいもあり元の世界とのギャップに戸惑うこともしばしば


「それにしても、麻雀したくなってきますね部長」

「そうよ! こう、牌に触れたくてウズウズするのよ!!」

「……そう言っても、麻雀牌が超高級品で手に入らないとか」

「……一体、どこをどうしたらそんな世界になるのか…… 神様がいたら小一時間聞いてみたいわね」


腐っても現役麻雀部員の2人である
常日頃触れていたものが無い喪失感にハァっとため息をつく
カップに残っていた冷めたコーヒーをクッと飲み干す京太郎
椅子から立ち上がりつつ「そろそろ寝ましょうか」という彼の袖を久がクィっと引っ張る


「ねぇ、須賀君… 抱いてくれない?」


頬を赤く染めて上目づかいの久
普段は勝気な彼女のしおらしい姿を見た京太郎

―据え膳食わぬは男の恥―

答えは当然YESだった
240 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:53:52.14 ID:6LOgUmkFo


「ああっ! あんっ!」

「部長! どうです! 気持ちイイですかッ!?」

「もっと! もっとコスって!!」


提督用の寝室で爛れた親交を深める京太郎と久
ベットで四つん這いになった久の尻にぱしぱしと京太郎は己の腰を叩きつける
ゆっくりとしたストローク、変化をつけるため様々な角度からの突き上げ
それは次第にハイペースになっていく
そして、久の膣内の様々なところを擦りあげていた京太郎のイチモツはその穂先を久の子宮口だけに向けられていく


「あぅん! もっと、もっと突いてぇ!!」


激しい快感に翻弄されつつ
もっと激しい愛情を求める久
しかし限界は突然やってくる


「あっ…… ああぁぁあッ!!」


久の背筋が弓なりに反り、ブルブルっと断続的に痙攣する
淫肉が収縮を繰り返して京太郎の射精を促す
久の体の淫らなおねだりに応えるように京太郎の鈴口から熱々の白濁液が子宮口に叩きつけられる
自分を割り開く肉棒の感触と、精液の熱感で久はさらに高みに昇る


「ふああぁぁぁあ! 射精てる! 中に射精だされてるぅぅッ!!」


その後、力尽きたかのようにベットに体を預ける久
もっとも下半身にはまだ元気な京太郎の息子が入り込んでいるので、高々と尻を掲げたある種屈辱的な姿勢であった

241 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:54:33.64 ID:6LOgUmkFo

「部長・・・ すごくイイです・・・」

「須賀君… ううん、京太郎君、部長なんて呼ばないで…」

「ここにいるのは、男の貴方と… メスの竹井久… 名前で呼んで…」


久の甘い声とその内容にに元々元気だった京太郎の息子がさらに暴れん棒ぶりを発揮する
密壺の中で京太郎のイチモツはムクムクとさらに育つ
その感触は、久の中にあるただの雌として犯され乱れることに対する最後の恐怖と嫌悪感を取っ払た
そして久の頭の中は京太郎に犯されること一色に染まる


「あああぁぁぁ………」


京太郎が肉棒をニュルル引き抜くとカリ首が久の膣壁から愛液を掻き出す
膣口のビラビラが捲れ上がり、ヌラヌラとラブジュースで濡れ光る小陰唇が冷たい空気に触れる


「んぁぁあああ!!」


そして京太郎が勢いよく息子を突き込むと、久の膣口から愛液が溢れ出す
コリコリとした子宮口が突き上げられ、さらなる快楽が久を翻弄する


「ひぃ! ヒィ! ンぁ! んヒぃ!!」


もはや、力が入らないのか上半身は完全にベッドに預けられている
汗でヌラヌラと濡れた健康的な乳房がシーツと体にサンドイッチされムニュっと押しつぶされている
尻を京太郎に抱えられ、セックスという激しい責め苦を久は悦びながら受け入れていた

互いが互いの肉体を貪る男女の狂宴
いつまでもこうして快楽を貪りたいと本能で感じていた2人だったが
その悦楽の時間にも終わりが来る


「ああぁっ! んくっ! んんうぅー! イクぅーーー!」

「うぅっ! 出る! 出るッ!!」


京太郎の肉棒から思いの丈が迸り、その熱で久の膣壁を焼いていく
二発目とは思えないほどの量、粘り、熱を持ったそれは久を狂わせるには十分すぎた
脳の許容量を超えた快感に久は口をパクパクとさせ、気を失う
京太郎も激しい性行に力尽きたのか、己の分身を挿入したまま久の体の上に倒れこむ


「…くるし…… …きもちいい……」



ベッドと京太郎にサンドイッチされ身動き取れない久だが譫言を呟く
どうやら無意識の中でこの圧迫感に快感を見出しているご様子
京太郎との激しいエッチが久の中に眠るマゾの本性を開花させたようだった
これ以降、久は京太郎との秘め事には荒縄を持参するようになったが、それはまた別のお話
242 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2015/12/22(火) 00:56:27.36 ID:6LOgUmkFo
しまった! 酉変えるの忘れてた!!

申し訳ないです……
まぁ、やってしまったものは仕方がないので次回から気を付けます



とりあえず、次の久&和との3Pを書いてきますね、そのあと本編再開にします
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/22(火) 05:36:13.49 ID:nZYKGuTAO
乙!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/22(火) 10:43:40.03 ID:ltCRas04o
おつおつー!
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