【咲-saki-安価】京太郎「朝の光〜」 咲優和久まこ「眩しくて!」【艦これ要素】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

560 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:07:31.38 ID:aFjHf5OBo

「あら、良い香り」

「今年採れたダージリンですよ」


紅茶の良い香りを堪能しつつ、慣れた手つきで茶を喫する愛子。
ほどなくしてカップを置くと徐に口を開く。


「今回のことは本当に御免なさいね…… ウチの息子のトラブルに大切な皆の娘を巻き込んでしまって……」

「何を言ってるんや、愛子はん。大切な子供に一大事が起きたんはそっちも同じやんか」


いきなり愛子が謝罪の言葉を口にする。
実はここに集っているのは清澄高校の麻雀部部室で神隠しに合ったメンバーの母親たちである。
ここで出席者を整理しておこう。
京太郎の母親の愛子、和の母親の明子、まこの母親の夕子の三人はご存じのとおり。
残りの面子を紹介しよう。
残りの清澄メンバーの母親は片岡天美、宮永雪子、竹井亜矢乃。
清澄以外のメンバーの母親は花田千歳、新子和江、妹尾汐依、小瀬川響、臼澤陸奥美、辻垣内朝子、神代霧江、末原龍江である。


「そうですよ。こんな事態、誰も予測できませんよ」

「そうそう」

「まぁ、責任の追及のしようもないですし、前向きに解決策を考える方が健康的ですよ」

「あらあら」


愛子の謝罪に帰ってきた言葉は何とも思いやりと理解のありすぎる言葉である。
と言うかこの母親ズ、妙に親しげで何とも言えない和やかな雰囲気だ。
大事な子供たちが神隠しに合ったというのにこののほほんとした空気はいったい何なのだろうか……


「相変わらずマイペースなようで、気ィ使いやな…… 愛宕」


そんな中、龍江が特大の爆弾を放り投げた。
京太郎の母親の正体をいきなり当ててきたのだ。


「フフフ…… もう四十を超えたけど人の本質って変わらないものね、龍驤」

「ハッ、そうそう性格が変わるわけないで」


さり気に愛子の発言も爆弾だ。
末原龍江、御年49歳。
その正体は元軽空母艦娘の龍驤である。


「須賀海軍特務大将を慕ってこちらの世界に来て…… 28年経ちますか、月日の流れるのは早いものですね」

「でも皆若々しいですよ、艦娘だったころとあまり変わってないですから」


何と驚いたことに、『roof-top』に集った14人の母親、全員元艦娘である。

561 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:07:59.25 ID:aFjHf5OBo

………………………
………………
………
562 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:08:29.67 ID:aFjHf5OBo

「じゃ愛宕、須賀家の方で持ってる情報を教えて。私の方でも独自に情報を集めてるけど…… 貴女のところが一番詳しいと思うの」

「分かってるわ明石。『須賀家異世界見聞録』の抜粋と要約を持ってきたわ」

「ウチ等も子供たちから拾える情報は拾ってきたで」

「これだけ揃えば何とか解決策が見つかるかもしれませんね」

「そうだといいんだがな……」


場を仕切りなおして本来の目的の情報の交換を始める元艦娘の母親達。
ちなみに皆の経歴は……

元重巡艦娘『愛宕』の須賀愛子、優希の母親の片岡天美は軽巡艦娘『天龍』、咲照姉妹の母親の宮永雪子は駆逐艦娘『雪風』、原村明子は工作艦娘『明石』である。
和の機械好きは血筋だったようだ、なぜか法曹界で職を得ているのかは謎である。
『roof-top』の名物女将の染谷夕子は元駆逐艦娘『夕雲』、竹井亜矢乃は軽巡艦娘『矢矧』、水上機母艦娘『千歳』だった花田千歳。
此処に集った面子は千歳の娘の煌が大酒呑みになるだろうと予想している。

新子和江、元戦艦艦娘『大和』、妹尾汐依は潜水艦娘の『伊401』である。
小瀬川響、名前そのまま元駆逐艦娘『響』で、臼沢陸奥美は戦艦艦娘『陸奥』、こちらも名前そのままである。
辻垣内朝子は駆逐艦娘『朝潮』、まじめ一辺倒の彼女は現在警察官をやっている。
小蒔の母親の神代霧江は戦艦艦娘『霧島』、霧島神境に嫁いだのも何となく納得である。
大阪住まいの末原龍江は軽空母艦娘『龍驤』、こちらも大阪住まいは納得である。


「うーん…… 竜門淵の御嬢さんによると艦これ?世界に飛ばされたってことらしいけど……」

「艦これって、あのMNB.comの『艦隊これくしょん』ですよね? あれには驚かされました」


明石の言葉に朝潮が反応する。
そう、件の『艦隊これくしょん』の世界観は彼女たちが住んでいた世界と本当によく似ているのだ。

563 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:08:56.19 ID:aFjHf5OBo


「本当に驚きましたね。と言うか絶対私たちの世界から転移してきた人が開発に加わってるって思っちゃいました……」

「事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだよね」

「まぁ、それは置いておくとして…… 帰ってくる方法が皆目見当がつかないとは……」


大和、汐依、矢矧が眉間に皺を寄せながら言う。


「まぁ私たちの子供達だからね、無事に帰ってくるとは思うよ」

「あらあら、娘を随分信頼してるのね? 響」

「普段は怠い怠いって言ってるけど…… やる時はやる娘だからね」

「それに向こうに飛ばされたのは私たちの娘さ、生存率10%と言われたアイアンボトムサウンドすら生き抜いた私たちの血を分けた娘たちだよ、これくらいは切り抜けられるさ」

「確かに私たちの娘ならそれ位は切り抜けて欲しい所ね」

「そして司令官は須賀海軍大将と愛宕さんの息子、絶対に戻ってこれるさ」


響、陸奥、霧島が会話する。
響は娘、と言うか皆を信頼しているようで楽観的な見方をしている。
霧島は霧島でこっちも結構楽観的だ。

幾ら話し合ってもこれだという対策は出てこず、次第に世間話に移っていく元艦娘の奥様方。
暫くおしゃべりした後、時折こうして集まって意見交換会を開くと約束してお開きになった。
564 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:10:35.82 ID:aFjHf5OBo
短いですけどここまで
今回は京太郎たちが居なくなった世界での親の行動を書いてみました

原作と母親の名前が違う!と言うのが何名か居るのですが……
そこはご容赦ください
ではまた次回の投稿でお会いしましょう
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 23:55:01.85 ID:NqMEDiyz0
つまりタコスの中二病は親譲り
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 00:49:39.60 ID:0ZWaxDm6O

クロス物、改変注意を明記すれば問題無いっす。
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 06:33:14.21 ID:8KxB4Sv60
乙!
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 19:55:49.65 ID:n6mCd4KK0
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 11:04:18.29 ID:ZBRrsDV2o
570 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/03/02(木) 17:45:12.38 ID:vrk1G1Y4o
すいません、リアルが忙しいのとモチベが下がっていて長い間空いています……
もう少ししたら投下できると思いますので、しばしお待ちを!
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/03/02(木) 21:22:15.11 ID:GyPeKocZ0
まっ照
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 04:37:27.55 ID:ewNR8VkTO
ゆっくり
まっ照
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 07:08:02.89 ID:lJ7txbJ7o
まっ照
574 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:04:44.33 ID:c9CRllVio
超絶お久しぶりです
なんやかんやで以前の投下からおおよそ4か月・・・

お待たせして申し訳ない
取りあえず続きの投下をしますね
575 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:05:18.87 ID:c9CRllVio


ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ


現在の時刻はヒトヒトサンマル、お昼前の提督執務室は書類にペンを走らせる音と判をつく音が聞こえるほど静かだ。
本日の秘書艦は大井(久)で、2人とも集中しきって業務をしていせいで先ほどから一言も喋っていない。
まぁ、サッサと書類を処理し終われば早めに終業できるからなのだが。

「うーん! もうすぐお昼か…… 書類は粗方片付いたし、今日は出撃もない。日の高いうちに終業に出来るな!」

「あ゛ー…… 大分集中してたわねぇ、体が硬いわ」

ググッと伸ばした背中からバキバキっと音がする。
朝から座りっぱなしで作業していたのだから体が硬くなるはずだ。
少し休憩することにした京太郎と久、お茶を淹れに給湯室に入っていく久の背中を見送りながらつい数か月前では全く想像もしえなかった自分たちの境遇に想いを馳せる。

(それにしても、人生どうなるか分からんよなぁ……)

艦娘と提督になったこともそうだが、何よりも本人たち公認の7股している自分が信じられなかった。
元の世界に帰った時が怖いが……
今は取りあえず久が入れてくれた緑茶を堪能することに集中しようと意識を切り替えた京太郎だった。
576 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:06:56.71 ID:c9CRllVio
で、作業は順調にはかどりヒトロクマルマルには本日分の仕事が終わった。
あとは暇をつぶしつつ遠征に出た咲達の帰りを待って夕食を摂るだけだなと、ボーっとしながら考えていたのだが、突然のノックにその思考が途切れた。

「はいどうぞ」

京太郎が返事をすると、入ってきたのは煌、憧、佳織、白望、智葉、小蒔、塞に恭子の8人。
照を除いた後期転移組の面々である。

「みんな雁首揃えてどうしたんですか?」

「いや、丁度執務が終わったと連絡があったから来たんだ。大事な話をしようと思ってね。予め執務が終わったら連絡をくれるように久に言ってたからな」

皆にソファーを進めて、用件を尋ねる京太郎。

「須賀君、まどろっこしい話は後にして単刀直入に言うわ」

「…………」

「私達8人を艦隊に加えてもらえないかしら?」

大事な話の下りで何となく話の内容を察していたのか塞の言葉に眉をピクリと動かすだけでほとんど表情を動かさなかった京太郎。
久の淹れたお茶を啜りながら「なるほど」と相槌を打つ姿には妙な貫禄があった。

「うん? あんまり驚かへんねんなぁ」

「まぁ、何となく。話の切り出し方から察しは付きましたし…… でも良いんですか? 艦隊に加わるということは……」

「まぁ、確かに軽々しく受け入れるような話やないけど」

「この1ヶ月、須賀君たちの様子を見ていたらそれもいいかなって」

京太郎の言葉に恭子と憧が答える。
彼女たちも決断するまで結構悩んだようだ。
しかし、この1か月ほど京太郎たちの様子をずっと見ていたが、京太郎は咲達に誠実であったし、咲達は京太郎と一緒に居ることを幸福に思っていた。
もちろん照を含めると七股……
元の世界の価値観で行けばトンデモなかったが、この世界にはこの世界の流儀がある。
お互いが納得しているならそれでいいかなという考えに煌たちも自然と毒されてきていた。

「それに、稲美ちゃんからある言葉を聞きまして……」

「それは?」

「「エッチから始まる恋もあるのですよ」ですね」

それを聞いた京太郎と久は苦笑いする。
そう言えば自分たちもこっちに飛ばされて踏ん切りがつかなかったときに電から同じことを言われたなと。

「それじゃ、最後にもう一度確認させてください…… 艦娘として戦線に参加するんですね?」

「ええ、私たち8人の命と将来、須賀君に預けるわ」

577 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:09:38.92 ID:c9CRllVio
短いですが今回の投稿はここまで
やけにあっさり仲間になったなと思いますが、>>1にはこれ以上の描写無理でした…・・
取りあえず悩みに悩みまくった部分が過ぎたので以降は気楽に書いていこうと思います

艦これの春イベも始まりましたし、やることが増えたなぁ(白目)
提督の皆様方はリアルに触らない程度に武運長久を祈ってます

では次の投下でお会いしましょう

578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 00:58:21.07 ID:ObG9o2yY0
乙!
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 11:53:47.81 ID:v3wU81hgo
乙です。
ずっと待っていたのよ゚・。*(゚∀゚*)。・゚+
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 14:48:50.93 ID:hoJvPwyC0

まずはテルーの描写を見たい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 02:27:27.63 ID:TsRjcMuRO
久しぶりの更新あざッス

生存報告さえあればゆっくり待ってますのでねっとりな描写オナシャス
582 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:26:14.90 ID:ib8Wn7o3o
こんばんわ!
2週間目で新話投下だぜ!!
583 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:26:46.97 ID:ib8Wn7o3o


ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ

今日も今日とて執務室で書類処理に勤しむ京太郎。結構誤解されるのだが高級将校(少佐以上)は戦場で戦うのが仕事ではなく、組織集団での指揮監督が主な役割、つまり主戦場は後方のデスクの上、書類と格闘するのが主な任務なのだ。

「くわぁぁぁ…… もうヒトロクヨンマルか、疲れたなぁ」

 緑色の第三種軍装に身を包んだ京太郎はチラリと時を見ながら大きな欠伸を一つする。

「さて、そろそろ迎えに来るって言ってた時間になるんだけどな……」

京太郎がそう呟くと、執務室の扉がコンコンとノックされる。

「入れ」

「失礼します。司令官さん、歓迎会の準備が完了したのでお迎えに上がったのです!」

「ご苦労様」

入ってきたのは電、ビシッと敬礼を決めつつ要件を手短に言う。それに微笑みながら京太郎が返答をする。
 

584 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:27:18.77 ID:ib8Wn7o3o



 話は朝の課業開始前に遡る。

「歓迎会?」

「そうなのです。塞さ…… Romeさんたち9名が新たに艦隊に加わるので、歓迎会を開こうと」

課業前に電が相談があるというので応接セットのソファーで話を聞いた京太郎。眠気覚ましのコーヒーの香りを楽しみつつ、電の口から出たのは新規移転組の歓迎会の提案だった。
 
「それに、この鎮守府が発足したときも一寸したお祝い程度しかしていませんし…… 丁度いいからパーティーを開こうと思うのです」

「なるほどね」

 京太郎としても賛成である。もっとも最大の問題は準備と予算であるが……

「準備の方なら大丈夫なのです。間宮さんには話を通してあります。司令官さんのOKが出ればすぐに動けるのです」

「……根回しの良いことで…… フム、予算の方もC会計なら通るな…… よし、許可する。駆逐艦『電』、歓迎会の総指揮を任せる」

「なのです!」

こうして怒涛の勢いで歓迎会の開催が決まったのであった。



585 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:28:07.97 ID:ib8Wn7o3o


「それじゃ…… 照さん、塞さん、白望さん、恭子さん、智葉さん、煌さん、小蒔さん、佳織さん、憧の仲間入りを祝して乾杯!!」

「かんぱーい!!!」

それぞれのグラスに飲み物が注がれ、京太郎の乾杯の音頭で歓迎会が始まる。会場は鎮守府の食堂で、テーブルにはこれでもかと言うくらい美味しそうな料理が並んでいる。

 「……ん?」

 飲み物を口に含んだ瞬間、京太郎に怪訝な表情が浮かぶ。彼のグラスに入っているのはオレンジジュース、そのはずだ。しかし、口の中に今まで味わったことのない変わった風味が駆け抜ける。ちょっと苦いような何とも言い難い風味だ。

「これってもしかして……」

頭の中で何かが引っかかったのだろう。京太郎は電が注いで回ったジュースの瓶のラベルを確認する。そんな彼を余所目に配下の艦娘たちは早くも盛り上がってジュースをガブ飲みし、料理にドンドン箸をつけ始めている。

「アルコール5%…… ってこれ酒じゃねぇか!? おい! 電!!」

そうグラスに入っていたのはアルコール入りジュース…… 所謂、酎ハイだ。大慌てで歓迎会の幹事を呼ぶ。

「なんです? 司令官さん」

「なんです? じゃねえだろ!! これ酒じゃねえか!?」

「お酒ですよ。それがどうかしましたか?」

いきり立つ京太郎の言葉に堂々と返す電。余りにあっさりと返されたので逆に京太郎の思考が停止してしまうほどだった。

「いや…… 俺たち未成年…… お酒は二十歳になってから……」

京太郎が何とか言葉を返すが、それを聞いて「ああ」と合点が行く電。

「大丈夫なのです。艦娘や提督になれば軍属ですから酒類の年齢制限は取っ払われるので合法なのです」

「……それ、初めて聞いたぞ」

アルコールのせいではない頭痛がしてきた京太郎、おでこに手を当てつつ軽いため息をつく。チラリと咲達の方を見てみると誰も訝しむ様子もなく飲んでいた。

「というよりか、あいつらも気づけよ……」

「ああ、司令官さんが来る前に説明していましたから」

「認識済みかよ、おい!!」

突っ込みに疲れた京太郎はもう何も考えず、宴会を楽しむことにした。どうやら考えたり悩むのが馬鹿らしくなったみたいである。
586 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:28:36.05 ID:ib8Wn7o3o

「きょーちゃん! なに一人で黄昏ているのかなぁ? 一緒に飲もうよ!!」

顔を赤くしながら咲が絡んでくる。完全に酔いが回ってるようで、ご機嫌なご様子。咲が絡み始めると、途端にみんなが京太郎に絡み始める。

「須賀君、これおいしいれすよ」

「ワハハ! 京太郎! 呑んじょるか?」

最早、魔女のサバトである。普段は怠そうな顔でダレている白望がノリノリのニコニコ顔の時点で相当な違和感だ。お酒の力は本当に怖い、「お前、そんな性格だったか?」と突っ込みどころ満載の連中が量産されている。

「熱い! なんだか熱いわよ! この部屋!!」

そう叫びなが服を脱ぎ捨て真っ裸になっている脱ぎ魔は憧。

「……だから私はおかしいと思うんですよ…… ちゃんと聞いてます?」

赤ら顔でグチグチと説教くさい愚痴を垂れ流しているのは小蒔。こやつは怒り上戸らしい。

「一番、塞! 海軍軍歌、歌います!! 雪―の進軍―氷を踏んでー」

「塞― それ陸軍だじょ」

調子はずれで「雪の進軍」を歌いだす塞に突っ込む優希。海軍の軍歌を歌うと言っておきながら陸軍軍歌を歌う時点で脱力ものである。

「ウフ…… ウフフフフ……」

久は久で壁の方を向いて笑っていてかなり不気味である。

「どう収拾つけるんだよ…… これ……」

頭を抱える京太郎であった。チラリと他所に目を向ければまだ2ケースはあろうかと言う未開封の酒瓶が置いてある。ラベルは見えないが焼酎やウォッカなども混じっているようだ。本格的にため息をつく京太郎、そしてそんな彼に更なる災難が襲い掛かる。

587 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:29:10.68 ID:ib8Wn7o3o

「なに一人素面のままなんだ? ほら呑め!」

「イッキ! イッキ!」

目が据わった智葉に、顔を真っ赤にしてハイテンションの佳織が絡んでくる。手に持ってる瓶には『大魔王』のラベルが……

「いや、俺は……」

「つべこべ言わずに飲め!!」

断ろうとしたら持ってるコップに有無を言わさずなみなみと注がれる透明の液体。智葉の眼光に気圧された京太郎にはyesといって飲む以外の選択肢など無かった。

「……クッ!」

覚悟を決めてコップの中の液体を飲み干す京太郎。

「おお! 良い飲みっぷり! ジャンジャン行こう!!」

そう言って空になると間髪入れずに注がれてしまい、休まる暇など無い。ですぐに限界が訪れてダウンしてしまう京太郎。そんな彼を尻目に艦娘たちのサバトは夜遅くまで続いたのだった。
翌日、お決まりの二日酔いでダウンする京太郎。当然、執務など出来るはずもなく鎮守府は臨時休業と相成った。一方で咲達はケロリとしていていつも通りの体調、艦娘と言うのは肝臓も鋼鉄なのかと心の奥底で寒気を感じた京太郎だった。
588 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:30:29.43 ID:ib8Wn7o3o
では、今日の投下はこれで終了
次の投下までお待ちください

感想など書いてもらえると>>1は大変うれしいです

最後にこれだけは言っておかねばなるまい

「お酒は20歳になってから!!」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 05:14:17.26 ID:CnClUyngo
乙ー
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 01:19:21.56 ID:vkjZV2jQO
更新乙です!

591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/05/21(日) 16:54:40.20 ID:jws+mb7r0
更新乙―
592 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:21:30.46 ID:NG5ohWCto
お待ちどうさま
書き終わったので新話投下します
593 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:24:24.31 ID:NG5ohWCto

「イッチ、ニー、サン、シー…… ニー、ニッ、サン、シー……」

カラッと晴れ渡った鎮守府の空、その蒼空に少女たちの声が溶け込んでいく。施設の1つである運動場に集まった15人の艦娘たちが、準備運動を兼ねたラジオ体操をしていた。

「それにしても、体力測定とは…… まるで学校みたいだな」

そう言いつつ真面目に体操をこなしていく智葉。

「まぁ、実際に鎮守府には就学年齢の女の子が所属することも多いので学校としての機能も備えているのですよ」

智葉の言葉に真面目に答えを返す電。その後、「学科に関しては通信ですが」と付け加えている。今、グラウンドには15人…… 清澄鎮守府に所属する全艦娘が集まっていた。

「はい! 準備運動は終了なのです! 説明をするので集合してください!」

一通り体操が終わり、電が皆に集合をかける。咲達清澄高校のメンバーはザッと乱れなく一瞬で集合する。この辺りは数か月ほど先行して軍隊経験を経た賜物である。一方で、つい最近来た照達後発組はオタオタと少し時間がかかってしまう。

「はい、今日は三か月に一度の定期体力測定なのです。項目は100m走、5km走、ハンドボール投げ、反復横跳び、懸垂、柔軟、立ち幅跳び、走り幅跳び、垂直飛び、握力なのです」

「それと初めての人も多いので注意しておきます。艦娘になると身体能力が大きく向上するので、今までの体の感覚と狂いがあるかもしれません。それを修正することもこの体力測定の目的の1つなのです」

電が一通り説明をし、体力測定が始まる。
594 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:25:00.91 ID:NG5ohWCto
「……ほんと、何て言ったらいいのか分からないけど…… こんなに簡単に記録が伸びちゃっていいのかな?」

100m走と3km走の測定を終えて一息入れようと休憩タイム。2種目の自分の記録を見て佳織が呟く。5月に学校でした体力測定の結果と比べると異常なほど伸びていたのだ。具体的には100m走で10秒後半、3km走も10分台と驚愕の数字である。

「おー、やってるな」

そんな中、のんきな声を上げながら京太郎がやってきた。今日の執務はほとんど無かったので早々に終えて見物に来たみたいである。

「ほー、次はハンドボール投げか……」

電から次の測定種目を聞いて目の色が変わる京太郎。元ハンドボール部員として心に火が付いたらしい。

「よし、俺も投げるぞ!!」

そう言ってボールを持ち投げる所定の場所に移動する京太郎。そんな姿を苦笑いで見つつ測定員として準備する電と優希と恭子。

「よし! じゃあ投げるぞ!!  ……ドォォォォォリャァァァァ!!!」

妙な掛け声とともに空高く舞い上がるボール、放物線を描きながら飛んでいき記録はなんと48m。

「おお!すごいのぉ!!」

「流石、京ちゃん!」

かなりの記録に見ていた咲達も盛り上がる。久しぶりに体を動かしたにしては上出来の記録に、美少女たちの声援で鼻高々な京太郎。しかし、この後彼は顎が外れんばかりの驚きに見舞われることになる。
595 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:25:29.43 ID:NG5ohWCto

「私も負けられないね……  ッテェェェェェ!!」

臼澤塞、記録47m

「わしも頑張ろうかのォ。おどりゃぁぁあああ!!」

染谷まこ、記録39m

「私だって頑張るんだから!!」

宮永咲、記録42m

「咲にも、皆にも負けない」

宮永照、記録41m

「これはこれは、皆さスバラです! では私も!!」

花田煌、記録44m

「あわわ! わ、私も頑張ります!!」

神代小蒔、記録30m

「負けるのは癪だな。私も頑張るか」

辻垣内智葉、記録47m

「てぇえええええ!!」「なのです!!」

片岡優希、吾妻稲美(電)、記録35m

「撃つわよ!!」

竹井久、記録40m

「負けませんから!!」

原村和、記録37m

「みんな頑張りすぎでしょ!!?」

新子憧、記録37m

「だるい……」

小瀬川白望、記録46m

「これは負けられへんな」

末原恭子、記録42m

「わ、私も負けません!」

妹尾佳織、記録25m
596 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:26:11.64 ID:NG5ohWCto
どいつもこいつも女子レベルでは超高校級、男子レベルでもめったにお目にかかられない記録を連発する。おまけに全員ボールが着地する場所がど真ん中と正確である。流石の京太郎も表情が引き攣っている。一応は皆よりもいい記録を出しているので元ハンド部の面目は立ったのだが、油断すると抜いていきそうなのが何人も……
これからは執務と並行して体を鍛えていこうと心に誓った京太郎であった。夜の生活の為にも必要だろうから英断である。

「み、皆スゲーな……」

「私頑張ったでしょ? 京ちゃん、褒めて褒めてー!!」

お尻に尻尾が付いてたらブンブンと振り回されている勢いで京太郎に甘える咲。ちなみにそのセリフは悪夢と呼ばれた駆逐艦のモノだ。
右手で咲の頭をワシャワシャと撫でまわしながら皆を見渡す京太郎。

「それにしても、一昔前の体操服みたいな格好だなぁ。ブルマとは今時珍しい……」

そう零す京太郎。上は白のトレーニングシャツに下は赤のブルマ。確かに昭和の体操着と言えばその通りである。京太郎のセリフで少し顔を赤くする者がチラホラ。京太郎に見られて少し羞恥心がわいたらしい。

「あら、須賀君ってば私たちの姿に欲情しちゃった? ほらほら、幾らでも見ていいのよ」

羞恥心の欠片もなく煽ってくるのは久だった。ニヤニヤと体のラインを強調するようなポーズをとるあたり完全に面白がっている。

「ほら、塞なんてお尻のライン滅茶苦茶綺麗だと思わない? あっ、それと私今下着つけてないのよ」

「最後の情報は要らなかったなぁ! おい!!」
597 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:27:41.18 ID:NG5ohWCto
明け透け過ぎて逆に京太郎の方が羞恥心を感じてしまう。
塞の方は久の発言すぐ後にシャツの裾を引き延ばしてお尻を隠そうとしていた。エロい。
ちなみにこの体操着も大本営の指定である。
ブルマに関して最初は抵抗感が強かったのだが、鎮守府内で着るので人目につくことは全くないこと、後、京太郎にセックスアピールできると思い当たるとそそくさと全員着始めるという一幕があった。
ちなみに電は待ったく抵抗感がなく、他の皆が恥ずかしがった理由がさっぱりわからない様子だった。

「全くもう……」

顔を少し赤くして再び周りを見渡す京太郎。
もうすでにここにいる全員と一線を越えて夜の営みをしたというのに初心なものである。艦娘の皆は次の測定種目に備えてストレッチや軽く体を動かし始めていた。
京太郎の目があってまだ少し恥ずかしいが、ここで恥ずかしがってもどうせ夜にはそれ以上に恥ずかしい姿と痴態を彼に披露する羽目になることに思い至り、開き直ることにしたようだ。
女は度胸である。
一方の京太郎の方はそこまで開き直れないようで目のやり場に困っていた。
特に開脚しての前屈ストレッチなど目に毒過ぎる。
何人かブルマに染みが出来ているのはおそらく汗のせいだろう、いやそうに違いない。そしてこんな状況だ、当然京太郎の息子は仰角を上げてもっこり状態になる。
荒ぶる息子を鎮めようと必死に精神を統一する京太郎だが、そんなもので静まるようなら世話は無い。
女性陣も気づいてはいるが京太郎のことを思って見てみぬふりの優しさである。もっとも舌なめずりしている淫乱娘も何人かいたようであるが……
598 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:29:05.40 ID:NG5ohWCto
今日の投下は以上です。
次の投下までしばしお待ちを

次は照の初夜あたりにしようかな
筆が乗る時と乗らないときの差が激しいのでまったりと待っていてください

では次の話でお会いしましょう

感想などは大歓迎です
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/06/29(木) 22:24:04.21 ID:c9g5xrwm0

艦娘の元ネタの馬力を考えるとハンドボールの記録は…まあ、深く追求しない方が良いですね(優しい笑み)
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 23:00:33.39 ID:vMYrYlRwO

個人的にブルマのみってのはいただけませんねぇ……
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 23:23:48.81 ID:Em80tluho
1500mじゃないのか…
あと、女子だと1000mだったよね?
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 00:35:37.74 ID:d7A4oHeO0
おつです  GSのほうもいつの日か続きが来るとしんじております
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 10:31:56.08 ID:ujxs6kCu0
乙。おかげさまで妄想が止まらなくて最高です。
604 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/18(火) 22:32:41.43 ID:49osHTuGo
>>599
追及しないで上げてください(笑)

>>600
さ、咲の世界では下着なんて九牛の一毛だから(震え声)

>>601
あー、その辺は結構適当に書いたので流していただけるとありがたいです
むしろ艦娘として力が底上げされている艦娘がただの女子なのだろうか? いやない(反語)

>>602
お待たせして申し訳ありません
今、ちまちまと書いていて大体7〜8割書き終ったところです
ハーメルンでもう一本別のモノ書いてるのでそちらを読んで待っていただけると嬉しいです(ダイマ)

>>603
楽しんで頂いてるようで何よりです!


いま、照との初夜を書いてます
もう少しお待ちください
605 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/22(土) 00:40:23.27 ID:cU5ulvF7o
こんばんわ
明日か明後日あたりに次話の投下が出来ると思います
606 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/07/22(土) 08:47:18.45 ID:8q4id4de0
菫「松風君に決めた」

誠子「神風BBA君に決めた」

淡「春雨君に決めた」

尭深「朝風君に決めた」

ギャラクシーエンジェル多聞丸照NTR幽霊放火魔殺気絶対殺すマン「飛龍比叡君達に決めた」


清澄阿知賀女子「」チーン

須賀京太郎様のハーレム「少し脅す程度だったが遣りすぎた」

後に県大会〜清澄女子と阿知賀女子は除名に成り県大会二位が全国で白糸台永水女子臨界女子の餌食として散った腋臭的な意味で
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 10:11:28.27 ID:NLDN9yU+O
まってますー!!
608 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/22(土) 23:57:00.35 ID:cU5ulvF7o
それじゃ、予告通り投下します
R-18なので見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNGで
609 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:57:51.29 ID:cU5ulvF7o


日は完全に沈み、夜の帳が下り切っている。
薄暗い鎮守府の廊下を緊張した面持ちで歩くのは、この鎮守府のトップである須賀京太郎中佐である。
いま彼は自室に向かって移動しているのだが、なぜか少し緊張している。
理由はと言うと……

「ううっ…… 今日照ちゃんを抱くんだよなぁ……」

そう今日は照との初夜である。
京太郎から見れば照は実の姉と言っていいぐらいの間柄である。
正直言って幼いころは咲よりも仲がよかったかもしれない、主に姉弟として。
そんな女性を抱くのだ、京太郎の心の内は背徳感と罪悪感と羞恥心のごった煮状態である。

「すーはー…… スーハー……」

そんなこんなで悶々としているうちに私室の扉の前に着いてしまう。
心臓バクバクである。
自室に入るのに何故ここまで緊張せねばならないのか……
世の不条理を嘆きつつ、扉を開ける京太郎。

「おかえりなさい京ちゃん。ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」

行き成りジャブが飛んできた。
新婚カップルがいちゃつくときのセリフベスト5で出迎えたのはもちろんのこと軽巡『鬼怒』として新たに加わった照だ。
今日、京太郎との初夜であるから彼女がここに居るのは問題ではない。
問題なのは……
610 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:58:23.83 ID:cU5ulvF7o

「て、照さん! 何て格好してるんですか!?!?」

その恰好である。
素っ裸の上にエプロン…… つまりは裸エプロンと言うやつだ。
咲達6人を散々抱いてきたのだ、今頃女性の裸の一つや二つで動じる京太郎ではないが、流石にこれは不意打ちの上に刺激が強すぎた。
思わず動揺する京太郎。

「裸エプロンだよ、京ちゃんが喜ぶかなって思って」

上目づかいで見つめてくる照。
この追い打ちは破壊力抜群である。
ドキドキと早くなる鼓動を何とか落ち着ける京太郎。
取りあえずは確認しておかなければならないことがある。

「照さん、本当に良いんですね? これから出撃のたびに俺に抱かれるということになるんですよ? 思い留まるなら今の…… ムグッ!」

本当に艦娘として加わるのか最後の確認と言うことで話を始めた京太郎だったが、その口を照が自分の唇で塞ぐ。
京太郎の唇を加えこんだ照はそのまま自分の舌を京太郎の中にねじ込む。クチュクチュと舌同士が絡み合う水音が僅かに部屋に漏れる。

「プハァ!!」

「これが私の答えだよ、京ちゃん」

「照さん…… でもなんで?」

「小さいころ約束したでしょ? 大人になったら結婚しようって。ほらこれもまだ持ってるんだよ」

そう言って左の薬指に付けた指輪を見せる照。

「えっ、それって小さいころに俺があげたおもちゃの指輪……」

「おもちゃでも私にとっては宝物、京ちゃんとの約束のしるしだから」

再び、京太郎にディープキスをする照。女の子がここまでアピールしてくるのだ、答えなければ男が廃る。京太郎はそう思い至り天井を見つめて軽いため息を吐いた。

「照さんには敵わないなぁ…… それじゃ照さん。照さんの全て、俺が貰い受けるけど良い?」

「うん」

611 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:58:50.74 ID:cU5ulvF7o

照の返事を聞いた京太郎。彼女をお姫様抱っこしてベッドまで運び、真新しいシーツの上に転がした。そしてパパッと手早く服を脱いで裸になると、彼女の上に覆いかぶさる。京太郎の目の前には健康的なスベスベした照の裸体。京太郎の息子がその仰角を上げて戦闘態勢にはいっていく。

「ンぅ…… ムチュ……」

今度は京太郎の方から少々強引にキスをする。いきなりで吃驚した照だがすぐに受け入れ、自分の舌を京太郎の舌に積極的に絡めていく。クチュクチュとたっぷりお互いの唾液を交換し合った2人、もうすでに照の目はトロンとしていてスイッチが完全に入っていた。

「ンはぁ…… んん……」

京太郎の右手が照の秘唇に伸び、密壺を優しく解していく。これから初めてを奪うのだ、しっかり柔らかくしておかないと照が苦痛ばかり感じてしまう。しかし、照の雌は愛撫が必要なのか首を傾げるほどに濡れていた。

「照さん、すごく濡れてる」

「だってぇ…… 京ちゃんとエッチすると思うと…… ひゃあん!!」

これまで咲、和、優希、まこ、久、電を数え切れないほど抱いてきた京太郎。これだけ見ればただの最低スケコマシ野郎だが、実態は真剣交際で全員公認の6股かつ必要な業務と意味の分からない状態である。まぁ、6人の少女で経験豊富なので膣のどのあたりが弱いのか直感であたりをつけ、照のソコをコリコリと指で擦る。途端に照の体はビクンと反応し、ピンク色の唇からは可愛い悲鳴が漏れ、膣肉が指をキュウキュウと締め付ける。
雌穴を虐めている間にも京太郎はキスをしたり、少し薄めの胸やお尻を揉んだりとあの手この手で照を昂らせていく。

「京ちゃん…… お願い、挿れて……」

体に襲い掛かり続ける切なさに負けたのか、潤んだ瞳で京太郎に挿入をお願いする照。その表情は完全に発情しきった雌の顔。あまりに色気がありすぎて京太郎はゴクリと喉を鳴らした。まぁ、ここで固まっていても何にもならない。大量の愛液を分泌してヌラヌラと光る照の陰唇に己の亀頭を宛がう。照の恥丘はポッテリと膨らみ、ラビアも充血してはみ出している。そして京太郎のイチモツを早く早くとねだる様にパクパクと開いたり閉じたりを繰り返す。

「照さん…… 行きますよ!」

そう言って京太郎は己の肉槍を照の照の膣の中にねじ込む。膜は凶悪な穂先に貫かれてあっと言う間に破られ、子宮口が突き上げられる。
612 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:59:18.21 ID:cU5ulvF7o

「あぐぅっっ!!」

初めてを奪われる痛みに襲われて照は顔をしかめる。

「照さん、大丈夫ですか?」

「うん…… ちょっと痛いかも……」

二人の接合部から少女が女になった証の赤いものが一筋流れる。

「これで…… 私は京ちゃんのモノになったんだよね」

「ええ、そうですよ」

「嬉しい……」

照の双眸から一筋、二筋と涙が流れる。もちろん悲しみの涙ではなくて喜びの涙だ。痛みは徐々に引いてきたみたいだが、まだ若干痛そうな照。そんな彼女を見て京太郎は「痛みが無くなるおまじないです」と言って再び照に接吻する。軽く唇に触れる程度のキスだったが…… 不思議と痛みが消えた。痛みが消えた後に残っているのは自分の中にある京太郎のイチモツの圧倒的な存在感と、お腹の奥がキュンキュンと疼く不思議な感覚だった。

「京ちゃん、もう大丈夫だから…… 動いていいよ」

照のその言葉が合図になって、京太郎はゆっくりと己の息子を動かしだす。最初は単純に出し入れのみ。暫くすると照の膣肉が熟れ柔らかくなってくる。そうなってくると運動は左右へ上下へと様々な方向へ角度をつけてイチモツが動く。

「あっ、あっ、ああンっ!」

膣内の様々な場所を擦られ、さっきまで生娘だったとは思えないほど艶のある声を上げる照。完全に経験豊富な京太郎の性技に翻弄されている。そうしているうちに照の弱い部分を見つけた京太郎。意地悪くもそこを重点的に攻め始めた。

「ンあァ!? ソコだめぇ!!」

あまりに激しい快感の波に完全に飲まれた照、陰裂から大量の愛液を噴出し、嬌声はさらに大きくなっていく。顔も涙と涎でぐしゃぐしゃとひどい有様だが、彼女にそれを気にしている余裕はない。
613 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:59:43.59 ID:cU5ulvF7o

「照さんッ! 今度は思いっきり突きますよッ!!」

そう言って角度をつけた挿入から今度は前後に長く勢いをつけたピストン運動に変化させる京太郎。雁首が照の膣口から出るぐらいまで腰を引き一気に突き入れると、京太郎の鈴先が照の子宮口を勢いよく打ち据える。

「ンぅひィィい!?!?」

子宮口を突き上げられる度に照の体はビクンビクンと跳ね痙攣する。そうして何回か照を串刺しにし責めあげる。そして今度は腰を照の股座に密着させ子宮口を更に強く押し上げる。

「あ! んんッ!! ひぁああ!!」

これだけでもさっきまで生娘だった照には絶頂モノの行為なのだが、京太郎は更に腰を上下左右に振ってグラインドさせる。鈴口が子宮口を捏ね繰り回し、照に暴力的な快感を叩きこんでいく。もはや京太郎の成すがままに責めあげられ、自分の体をコントロールできない状態に陥る照。そんな状態でも雌の本能は健在で、京太郎を離すまいと彼の腰の後ろで組まれる照の脚。そうしているうちに照の身体は十分に発情し、ついに決壊のときを迎える。

「んぁぁああ!! イクぅ!! イックゥゥううう!!!」

今まで以上に体を痙攣させ絶頂する照。両の手足は京太郎の後ろでがっしりと組まれ、膣内はグネグネと京太郎のイチモツを締め上げて射精を促す。子宮口はクパクパと精子をねだって京太郎の鈴口に吸い付く。

「くぅっ!! 照さんッ! 射精ます!!」

そう言って京太郎は照の胎内に精液を叩きつけるように吐き出した。熱いそれは瞬く間に照の胎内を白濁に染め上げる。自分の最も大切なところに雄の欲望が迸るのを感じて照は今日最大の絶頂を迎える。

「あひぃぃぃいいいい!!!」

ハアハアと荒い息をしながら京太郎と照はセックスの余韻を味わう。おもむろに精を出し切った陰茎を照の膣から引き抜く京太郎、名残惜しそうに緩く締め付ける照の膣肉。京太郎の肉槍で拡張された照の膣口からは精液と愛液が混じり合いあぶくを立てている。

「京ちゃん…… すごく良かったよ……」

「照さんのオマンコも気持ちよかったですよ」

セックス後の気怠さを楽しみながら会話する京太郎と照。何方ともなしに軽いキスをする。

「京ちゃん、これからお願いね」

「ええ、こちらこそ宜しくお願いします照さん」

その後、性欲に火が付いた照のおねだりで5回戦まで搾り取られた京太郎だったが、さすがは咲達6人を相手してきただけあって逆に照を返り討ち、前後不覚になるまで攻め立てた。翌朝、とても幸せそうな表情で咲達の話の輪に加わる照であった。
614 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/23(日) 00:01:55.52 ID:kDKHxdN3o
本日の投下は以上です
……やはりエロは難しい……
かなり文章が不自然になって出来はイマイチかなっと思います
もっと精進しなければ

GSクロスもガルパンクロスも停滞気味なんですよね(汗)
ここらで気合を入れなおして書いていきますので今後ともよろしくです
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 01:03:49.55 ID:tZ1VdSnwO
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 06:33:25.12 ID:aJqIGj450
乙です!
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/07/23(日) 10:15:34.48 ID:4lYODcXQ0
乙です
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 13:57:59.27 ID:o4S7WSL30
乙です。描写が上手くて妄想が膨らみます!

久は京太郎の反応を楽しんでますね。京太郎、次の体力測定の時に同じようにからかわれたら反撃のチャンスやで?

大井をブルマ姿のまま呼び出してそのまま抱くんや…。麻縄で縛り上げ、汗を舐めればMな彼女なら羞恥と期待ですぐ濡らすでしょう。
619 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 01:20:43.08 ID:ySEN/AT0o
おはこんばんわ
今日の22:00〜24:00あたりに次話投稿できそうです
もう少しお待ちください
620 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:07:09.99 ID:ySEN/AT0o
それじゃ、約束通り次話の投下始めますよ〜
621 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:08:11.85 ID:ySEN/AT0o

「はっちゃん、オリョール海での任務から戻りました」

「ご苦労様、報告書見せてもらえる?」

鎮守府の一角にある提督執務室、そこで佳織が京太郎に任務の報告をしていた。
伊8、つまり潜水艦娘の彼女は他の水上艦娘と一緒に出撃や遠征に出ることは少なく、ほとんどは単独での出撃で日々の任務をこなしていた。

「ふむ、なるほど…… で、今回の獲得資源は?」

「燃料が50、弾薬が45と言ったところです」

「上出来上出来、じゃあ今日はもう上がって良いから。残りの残務はこっちで片付けておくよ」

佳織の出撃先はオリョール海。近日行われるであろう大規模作戦に向けて資源をコツコツ備蓄するために何回も同じ海域に出撃していたのだ。

「でも、資源大丈夫かな? 須賀君」

「まぁ、大丈夫でしょう。早々に破綻するような資源管理はしていませんし、それに佳織先輩だけに負担を掛けるわけにもいかないです」

「私は大丈夫だよ?」

「その気持ちだけで結構ですよ」

鎮守府の備蓄資源とそれを運用する京太郎の負担を心配して佳織が再出撃を具申するが、笑顔で退ける京太郎。

「……須賀君との出撃前エッチもしたかったんだけどな……」

「ん? 何か言いました?」

「ううん、何も言ってないよ」

どうやら出撃前に必ずする、京太郎とのエッチが最大の目的だったようだ。彼女も完全に京太郎に抱かれることに抵抗感がなくなったどころか、かなりハマりこんだようだ。

「それじゃ、この後はお休みいただくね」

「はい、ゆっくり英気を養ってください」

佳織がビシッと敬礼をし、それに返礼する京太郎。佳織は敬礼を解くとそそくさと執務室を後にする。
パタンとドアが閉まると、京太郎は軽くため息をつきドアの方に向かって呟いた。

「今日はもう流石に出ませんよ……」

そう言って机の引き出しから栄養ドリンクを取り出し、クッと呷る京太郎だった。

622 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:08:37.49 ID:ySEN/AT0o

さて、まだオリョールを往復する予定でいた佳織だが、突然降ってわいた半休である。
何をするか全く決まっていなかったので、当てもなく鎮守府内をぶらぶら歩く。
いつの間にか埠頭付近まで歩いていたので、近くにあるベンチに座って一息つくことにした。

「うーん、本当に何しようかな…… 予定外のお休みだからどうしようかな?」

「ふぁーあ…… 良い天気だし、なんだか眠くなってきちゃった……」

そう一言呟くとそのままスースーと寝息を立て始めた。
そんな佳織が居眠りするベンチに近づいてくる人影が一つ。

「うーん、今日は非番で暇だなぁ…… 京ちゃんとお喋りしようにも今忙しいだろうし……」

作戦の都合上、駆逐艦と軽巡が全力出撃のため重巡以上の大型艦娘はお休み、重巡「古鷹」になった咲も当然本日は完全オフ。休みだからと言って一日部屋でダラダラと言うのも何か勿体ない。かといって京太郎は大規模作戦前の現在、執務で忙しいので提督執務室に遊びに行くのも気が引ける。

「天気もいいし、海風がきもちいいなぁ」

で達した結論が散歩である。雲一つない快晴に暑くも寒くもない気温、絶好の散歩日和と言えよう。

「あれ? ベンチで誰か寝てる……」

咲の視界に佳織の寝ているベンチが目に入る。

「佳織さんか…… 佳織さーん、こんなところで寝てたら風邪をひきますよー」

佳織とはさん付けで呼ぶくらい打ち解けているようだ。体調を心配して起こそうとするがぐっすりと眠った佳織は中々起きない。

「起きないなー…… ん?」

とその時、咲の目にあるものが入った。佳織ははっちゃんこと潜水艦娘『伊8』だ。その姿はスク水にニーソ、眼鏡と水兵帽と言ういでたちに何故か本を持っている。そのいつも持っている本がベンチで寝ている佳織の横にポンと置かれているのだ。
此処で思い出してほしい、咲は元々引っ込み思案の文学少女。友達とワイワイやるよりも大人しく本を読んでいるような娘だったのだ。そんな彼女の前に読んだことがない装丁が立派な本が無造作に置かれているのだ。本好きの本能がビンビン反応してもおかしくは無い。そして、気付ばいつの間にかその本を1冊手に取っていた。

「ちょ、ちょっとくらいなら大丈夫だよね」

そういって本の表紙をゆっくり開く咲だった。

623 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:09:09.25 ID:ySEN/AT0o

ドッゴォォォッォオオオオオオオオオン!!!

「なんだぁ! 何事だ!?!?」

突如として聞こえた轟音に、書類を書いていた京太郎は慌てて立ち上がり扉を開けて外を見渡す。
窓ガラスがビリビリと震えるくらい強烈な爆音だった。
慌てながらも鎮守府中に警報を発令するスイッチをONにしているあたり大分軍人稼業が手慣れた感じだ。今は、鎮守府中にサイレンと深海棲艦の襲撃の可能性を伝える放送が鳴り響いている。

「須賀君! 大丈夫!?」

「俺は無事です! それよりも状況は!? 深海棲艦の襲撃か!?」

息を切らせて走りこんできたのは戦艦『Roma』こと臼沢塞、本日の秘書艦である。

「ごめんなさい、まだ不明です! 今、非番だった娘達に爆発のあった地点を確認するように指示しました!」

「とりあえず須賀…… 提督は地下の臨時司令室へ! トップに何かあったら大変だわ!」

「了解! なるべく単独行動は避けること、深海棲艦の襲撃の可能性があるから気を付けるように全員に指示してくれ」

京太郎の指示を受け、執務室内にある緊急放送機器で連絡事項を流す塞。それが終わると京太郎と塞は地下に設けられた臨時司令室に急いで移動する。ここは周囲が1mのコンクリで覆われていて少々の爆弾程度は何度かしのげる。もっとも艦船の主砲弾が直撃すればその限りではないが……

「提督。智葉…… 霧島から連絡です。第4埠頭近辺に爆発によるクレータが確認されました。なお…… 近辺に伊8と古鷹が倒れているのも同時に確認されました」
624 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:09:35.16 ID:ySEN/AT0o

「なっ!? 二人は大丈夫なのか!?」

「気を失っていますが命に別状は無いとのことです。先ほど煌…… 衣笠がドッグに連れて行きました」

「そうか…… で、状況はどうなっている?」

「爆発痕は1つのみ、古鷹は上半身真っ黒になって倒れていて、伊8は近くにあった倉庫の壁に大の字になって張り付き気絶していたようです」

「ふむ、となると何らかの爆発があり2人が巻き込まれたという事か…… 問題はその爆発の原因だ。深海棲艦の砲撃や爆撃だとしたら厄介だぞ」

「提督、幸い現場近くに防犯カメラがあります。もしかしたら何か写っているかもしれません」

「よし、確認してみよう」

「では録画データを大鯨に持ってこさせます」

暫くして地下司令室に智葉と白望、煌がやってきた。それから少し遅れて録画データの入ったメモリを持った小蒔が入室してくる。
早速データを再生してチェックし、その場にいる全員が頭を抱えてしまった。

「……おい、これいったいどう始末をつけようか……」

画面に映っているのは予想の斜め上を行く状況だった。ベンチで寝こける佳織、その隣で伊8の艤装の一部である本をコッソリ読もうとする咲。彼女が本を開いた瞬間、本から魚雷が飛び出し咲の顔面を直撃、そして大爆発を起こす一部始終がバッチリ映っていた。

「……深海棲艦の襲撃でもなく、事故でもなく、ただの自爆か……」

呆れてものも言えないと言った表情で呟く智葉。

「流石にこれは……」

後頭部にデッカイ汗を浮かべながら顔を引きつらせる煌。

「……で、提督、どうしますか……? 非常警報を出したら本営に報告をあげなきゃいけなかったはずですが……」

「……言わないでくれ…… 胃が痛い」

米神を揉みつつ京太郎に聞く塞に、お腹を摩りながら泣きそうな顔をする京太郎。

「……取りあえずもみ消すのは論外、正直に言うしかないだろうな…… あと、敷地の修繕に必要な経費と資材の見積もりを頼む」

「……大規模作戦に向けてせっかく溜めたのに……」

その後、本営に事情を報告し、破損個所の修繕を手配し、近隣の鎮守府に謝罪安行する羽目になった京太郎。ブラック企業も真っ青になるくらい動いた。さらに修繕につかって減った資材を再び溜めるため予定外のオリョクルをする羽目になった佳織。ドックから戻って直に出撃を支持された彼女の背中は黄昏れていた。当然だろう、本来なら貰えたはずの休みが全部潰れたのだから。で事の元凶たる咲には当然お仕置きが待っていたのだった。
625 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:10:26.22 ID:ySEN/AT0o
それじゃ今回の投下はこれまでです
次話でお会いしましょう!

意見感想大歓迎
どしどし書いてください!
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 00:06:27.48 ID:UcgSwKyS0
そりゃ文学少女が本を見つけたら読んで見たくなっちゃいますね…。そしてその中から魚雷が飛び出すなんて思ってもみないと…。

はっちゃんへ。
黄昏れてるけどエッチの口実が出来て良かったと喜ぼう!(現実逃避)

咲ちゃんへ。
おしおきの内容は何だったのかな? お尻ペンペン? オムツ着用? 風呂掃除?
教えてね♪ 妄想に使うから♪

こんな感じで描写外でのエッチを妄想するのも楽しみになっています。
此処に書きたいですが書き込むのはさすがに自重します。

それでは乙でした!
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 01:52:52.10 ID:Ubf565HKO
628 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/09/19(火) 23:22:44.92 ID:M8QNuTEro
生存報告です
ネタが下りてきたので1〜2週間以内(リアルの状況にもよるが)で投下できそうです
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/09/20(水) 20:42:34.45 ID:cU31+pEk0
乙です。
赤疲労で座った眼をしてオリョクルする艦娘は居なかった
630 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:25:48.94 ID:gmqo9GwT0
本当にお久しぶりでございます
あの後9.25けもフレ事件があって凹んだり
リアルが突然忙しくなって書く時間無かったりで時間がかかりました

取りあえず、拙いですが新話投下します
631 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:26:17.40 ID:gmqo9GwT0

コッ!

鮮やかな緑に染められた高そうな羅紗の上を純白の球が勢いよく転がる。そして三角形に綺麗に並べられた同じ大きさの色とりどりの球に衝突し大きな音を立てた。白球の運動エネルギーによってあちらこちらへ散らばる色とりどりの球。そのうちの1つが穴の中に落ちる。

「ナイスブレイク」

「塞、上手いじゃない」

塞に京太郎と智葉の称賛の声を掛ける。少し照れくさいのか後頭部を掻きながら塞ははにかむ。

「まぁ、冬の岩手って遊ぶとなるとこんな室内ゲームくらいだからね、よくやってたのよ」

そう言いながら手の持っている棒を羅紗の張られた台の上で構える。極端な前傾姿勢と上半身に平行になる様に構えられた棒、そして棒の先には樹脂製の重そうな白球。そう三人はいま娯楽室でビリヤードをプレイしているのだ。

「……フッ!」

コン! と言う音共にキューで突かれた手玉は勢いよく転がり狙い通りに1番の的玉に衝突する。そして弾き出された的玉は更に別の的玉の方に向かって転がっていき……

「惜しい!!」

ポケットの手前で止まった。

「フッ…… では、次は私の番だな」

そう言ってキューの先端にチョークを塗っていた智葉が不敵な笑みを浮かべながらショットの態勢をとる。そして一拍の後、手玉を鋭くショットすると1番玉を弾き勢いよくポケットに落とす。続いて2番玉、3番玉と手際よくドロップしていくがついに4番玉のときにミスショットしてしまう。
632 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:27:33.05 ID:gmqo9GwT0

「それじゃ、次は俺の番ですね」

制服の上着を脱ぎつつ京太郎が台に向かう。
いきなりショット態勢に入ることなく暫く台の周りを歩いてボールの位置を観察する。
そして納得のいく作戦が立てられたのかショット姿勢をとり、キューのチップを手玉の前まで持っていく。

「……俺の勝ちですよッ!」

一拍の後、鋭く手玉を撞いた。
純白の手玉は勢いよく転がり、オレンジ色の5番玉に当たって反射し、さらに転がっていく。

「ちょ、ちょっと!」

「おいおい、嘘だろ!」

そして転がっていった先にあるのは黄色の帯が描かれた9番玉。
手玉は9番玉を掠めるように通過し、9番玉を動かす。
そして9番玉の転がった先にあるのはポケットだ……

ゴトン

吸い込まれるようにポケットにドロップする9番玉、この瞬間ゲームの勝者が決まった。

633 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:28:49.78 ID:gmqo9GwT0

「ッし!」

「あーあ、負けちゃった」

「いや、なかなか見事なショットだな」

小さくガッツポーズする京太郎に、称賛の声を掛ける塞と智葉。

「ビリヤード、楽しくていいんだけど……」

「まぁ、あれはどうにかして欲しいな……」

そう言ってそこそこ広い娯楽室の一部を一瞥する2人、そこにいるのは余りに騒がしい一団、いや騒がしい2人とそれを取り囲む野次馬だった。

634 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:29:16.60 ID:gmqo9GwT0

「たのむで、頼むで藤河! この試合負けたら仕舞いなんや! 阪神の日本シリーズ進出の為にも堪えや!」

「アライさん! ここで一発デカいのカマしちゃれ!!」

テレビのど真ん前を白黒の縞模様の法被を着た恭子と赤の法被を着たまこが陣取り大騒ぎしていた。い
まテレビに映っているのはクライマックスシリーズ最終戦、日本シリーズ出場を掛けた天王山である。
スコアは2 ? 1で阪神がリード中だ。

『9回の裏、2アウトランナーフルベース、カウント1ストライク3ボール。ピッチャー藤河、構えて投げました! バッターアライ! どうだーーーー! センター背走諦めたーー! 文句なしーー!』

「藤河ーーーー!! なんでや! なんでなんやーーー!」

「アライさんよくやった! 最高じゃ!!」

広島カープの逆転サヨナラ満塁ホームランでゲームは終了、阪神日本一の夢は露と消えた。

「こいほー! 流石はカープじゃ! このまま日本一とったれ!」

「なんでや! なんでやねん!! あと2ストライクや無いか!! もう少し粘らんかい! 藤河のあほーーーー!!」

ピョンピョン飛び跳ねて全力で喜ぶまこ、鬼の形相でテレビを掴みカタガタと揺する恭子。
天国と地獄、対照的な2人だが周りに迷惑をかけまくっているという点では共通している。

「3、3、4! 3、3、4!」

「なんでや! 阪神関係ないやろ!!」

ヒートアップし恭子を煽るまこ、それに乗せられる恭子。
もはやどうやって収めるんだこれ、と言った状況である。
635 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:29:45.52 ID:gmqo9GwT0

「……ちょっと注意してくる」

「あ、あぁ…… 任せたぞ」

ちょっと腹に据えかねたのか京太郎がボソッと呟き、まこと恭子の方へ向かう。
結構な迫力があったので答える智葉が少し引き気味であった。
で、うつむき加減の京太郎が近寄ってくることに一切気づかないまこと恭子、京太郎は右手でまこの頭を左手で恭子の頭をガシッと鷲掴みにする。

「へっ?」

「ふぁ?」

「……二人とも…… いい加減にしろ!!!」

怒鳴り声とともに二人の額同士を思いっきりぶつける京太郎。
ゴッ!っと目から火花でも散りそうな音が遊戯室に響き、あまりの痛さに額を押さえて床を転げまわるまこと恭子。

「……ッ!! ッッッ……!!」

痛すぎて声も出ない様子である。
そんな二人を睥睨する京太郎。

「何も野球観戦を楽しむなとは言いません…… ただね、周りの迷惑も考えてください!」

怒鳴る京太郎。

「二人にはお仕置きを受けてもらいますから覚悟してくださいね?」

「す、すまん京太郎! 反省しちょるからお仕置きだけは勘弁!」

「これから気を付けるからそれだけは堪忍して!!」

京太郎の言葉に電光石火のごとく反応して土下座で謝るまこと恭子。
しかし、返す京太郎の言葉は無情である。

「ダメです、これは決定事項です」

京太郎の後ろからお仕置きを実行すべく麻縄を持った咲達が近づいてくるのを茫然とした表情で見つめることしかできないまこと恭子だった。

636 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:33:01.17 ID:gmqo9GwT0
短いですが以上です。
次あたりはエロ回行こうかなっと思います。
という事でアンケート

1.智葉
2.塞
3.恭子
4.白望
5.小蒔
6.佳織
7.照
8.煌
9.憧

誰のエロ回が見たいですか?
次の日曜の12:00までに書き込んでください
ついでに感想などもお願いしますね!
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 00:51:51.03 ID:skMkSFE0O
6
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 09:39:07.27 ID:PHqDpoVcO



くっころが似合うガイ卜さん
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 13:50:24.52 ID:WhM6WQjC0
乙です。
一人を選ぶのは非常に悩ましいですがここは4で。

いつか照以外の後期転移組の初夜も待ってます。

あとオシオキ描写も気になってしょうがないです。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/11/14(火) 21:05:05.11 ID:9Up5Zpw30
染谷先輩が野球でヒートアップするイメージが無かったですが、カープの危機なのだから仕方が無い。
リクは誰か一人を選ぶのは難しいですが、腰が凶器のドスケベ団子の塞さんで
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:00:43.05 ID:MALdjzC50
乙。

白望、姫様、憧の三人の淫らな姿が見たいです!
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 18:02:07.85 ID:aDgPFAvzO
8
きょうちゃんがちゃんとしててほっこりするわね
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 08:11:43.47 ID:bAzbcnbtO

寡黙な巨乳美少女のエッチな姿をぜひとも!
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 17:29:40.06 ID:M7FR6SEZO
今日初めて読ませてもらい、作者の表現力もさることながら継続力に感服
一点だけ気になったのが、小蒔も大鯨ならば前回の潜水艦出撃に入れるべきだったような……蛇足な意見失礼
今後の更新にも期待です
645 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/12/23(土) 22:08:06.95 ID:JI7UgigH0
生存報告です
年末で忙しいので次話の投下に時間がかかっています

あとR-18はアンケートの結果白望で行きますね
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/12/24(日) 09:32:17.66 ID:95ebxH7g0
生存報告 乙
647 :生存報告 ◆RW9l2xb5q2 :2018/03/25(日) 18:06:57.64 ID:XNxhOoJf0
R-18って書くの体力と気力がいりますね……
コツコツ書いてるので今大体60〜70%くらい書きあがりました
もうしばしお待ちください
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/03/25(日) 19:42:05.52 ID:IArGS01F0
気長に待ってる
649 :投稿予告 ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 01:09:40.05 ID:xg2hKik90
どうもお久しぶりです。
明日(5/31)の深夜にでも白望とのR-18を投下します
大変長らく失礼いたしました。
もうしばらくお待ちください
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 01:43:16.73 ID:l9RT5LL30
おう、待っとるぜ
651 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 23:07:09.02 ID:xg2hKik90
こんばんわ!
長らくお待たせしました、白望と京太郎の濡れ場です
R-18なので何時も通り
で見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNG設定でお願いします!
652 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:08:28.43 ID:xg2hKik90

太陽が水平線の彼方に沈んで空が群青色に染まるころ、清澄鎮守府庁舎の廊下を4人の少女が歩いていた。

「はぁ…… 今日は散々にやられましたねぇ、すばらく無いです」

「まぁ、そういう日もあるじゃろ。一撃死の可能性が無いだけましじゃ」

「そうよね、ほんと須賀君に中出ししてもらうと轟沈防止になるって一体どんなシステム何だか……」

重巡『衣笠』こと煌、駆逐艦『浦風』ことまこ、戦艦『Roma』こと塞、空母『雲龍』こと白望だ。4人とも制服はボロボロになっていて、まこに至っては右手で服を押さえておかないとおっぱいが丸出しになりそうな様子だ。何があったかと言うと今日の出撃で深海棲艦の有力な水上打撃艦隊と鉢合わせになって一方的に撃ち負けたのだった。

「負けるのだるい…… 早く横になりたい……」

「先にお風呂(ドック)だよシロ! 全く…… シロに注意するのは胡桃の役割だったのに」

一番きわどい格好の白望が心底怠そうな顔と声で愚痴を零す、それを注意する塞はまさにお母んと言った感じだ。

「おっ、皆さんお疲れ様、今回は手ひどくやられましたね」

「あっ! 提督!」
653 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:09:30.45 ID:xg2hKik90

そんな折、廊下を歩いてきた京太郎が4人に声を掛ける。
慌てて挙手の敬礼する彼女たちに京太郎は返礼しながら「もう勤務時間は終わってますから、気楽にしていいですよ」と言う。
ちなみに敬礼した瞬間にまこのおっぱいがプルンとむき出しになったので、チラ見どころかガン見していた京太郎。
スベスベと軟らかそうでいてツンと張りのある見事なおっぱいだった。
京太郎の視線に気づいたまこが「きゃっ!」っと慌てて胸を隠す。
揉まれたり舐められたり穿られたり抓まれたり吸われたりと散々京太郎に蹂躙されたおっぱいだ、見られたくらいで恥ずかしがるなんて今更じゃないか思われるが、ボロボロの制服を着て乳房を曝け出すのは流石に羞恥心が沸くらしい。

「まこ先輩、煌先輩、塞先輩、小瀬川先輩、まぁ、ゆっくり風呂に浸かって英気を養ってください。俺はまだ用事があるので失礼しますね」

そう言って廊下を歩いていく京太郎、その背中を見つめる8つ4組の瞳。
そのうちの一組は何やら不満そうな色を湛えていた。


654 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:10:23.16 ID:xg2hKik90

「ふぃー…… 疲れたー」

野暮用を終えた京太郎が一人言葉を零しつつ、自室に向かって廊下を歩く。
日が落ちてから大分時間が経ち21:00を回ったところだ。
この後、秘蔵のつまみでノンアルコールビールでも飲むかと邪な考えをしつつドアの取手を握って扉を開ける。
そして一歩部屋に踏み込もうとしたときあるものが目に入り足が止まった。
そのまま1秒、2秒と静かに時間が流れる。
京太郎はそっと扉を閉め「俺、疲れてるのかな…… 違う部屋に入っちまったぜ……」と呟きながら親指で蟀谷を揉みほぐす。
しかし、確認のため扉に掛かっているプレートに目をやるとそこには『提督私室』の文字が間違いなく書かれていた。
さっきのは見間違いだ、幻覚を見るくらいに疲れているんだきっと、と自分に言い聞かせながら再びドアの取手を手に取り部屋の中に入る。
そしてそこにはさっきと同じものが変わりなく存在していた。

「なんでだよ……」

京太郎のベッドに素っ裸で寝転がり、静かに寝息を立てている白望が居たのだった。


655 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:11:54.86 ID:xg2hKik90

「で、一体なんでこんなことをしたんですか?」

予想外のモノを目撃したせいかドッと疲れが出てきた京太郎。
面倒臭そうなことは後回しにすることにして、まず私室にあるシャワーを浴びることにした。
シャワーでサッパリした後、まだ寝息を立てていた白望を優しく揺り起こした。
その時ユサユサと魅惑的に揺れる二つのおもちが目に入り、ゴクリと生唾を飲み込む京太郎。
思わず手で揉みかけたが何とか理性を総動員して耐えた。

「………」

京太郎の問いかけに無言を貫く白望、非常に気まずい沈黙が室内を支配する。

「はぁ…… 小瀬川先輩、俺が何かしたんならそう言ってくださいよ、でないと何が悪いのかさっぱり……」

「それ」

「えっ?」

沈黙に耐えかねて喋り出した京太郎に白望が反応する。
しかし、「それ」と言われても何のことかさっぱりわからない京太郎は間抜けな声を上げて困惑する。

「えっと…… 小瀬川先輩? 「それ」と言われても何のことかさっぱり……」

「だからそれ…… 名前……」

「……名前?」

京太郎の聞き返しにコクリと頷いて肯定する白望。

「みんなは名前で呼んでるのに、私だけ苗字……」

「えーっと…… つまり俺が小瀬が…… 白望さんだけ苗字で呼んでいたのが気に入らなかったと……」

「うん、なんか仲間外れにされてるみたいで……」

「あー…… その…… なんかすいません……」

白望の話を聞いて気まずくなった京太郎、言いよどみながらも素直に謝罪する。
まぁ、白望に疎外感を与えていたのは京太郎なのでこれは仕方がないだろう。

「でも…… 小瀬…… 白望さんは俺のこと好きじゃないでしょ? そんな俺に名前呼びされたら逆に嫌じゃないかなと思ってたんですが……」

「そんなことない」

京太郎の言葉を少し強めの語気で否定する白望。

「確かに、こっちに来たときは6股なんてとんでもない奴だと思った」

白望は「だけど」と続きを語る。
久たち6人のことを大切にし、なおかつ全員と真剣に付き合ってる姿を見て、とんでもない奴からいい奴に考えが変わったこと。
そのあとも京太郎のことを見定め続けた結果、自分の運命を託しても良いと…… 
抱かれても良いと思えるようになったと……

「私だけじゃなくて、塞たちも皆同じ気持ち…… なのに京は皆を名前呼びしておいて、私だけ苗字呼び…… ずるい」

要はみなと同様に扱ってほしいのに一人だけ扱いが違うことに関する不満だった。
女心は複雑奇怪。
コミュ力の化け物の京太郎でも読み切るのは難しい代物だが、ここまで言われれば流石に白望の本心の想いくらいは読み取れる。
スッと白望の裸体を優しく抱きよせる京太郎、そして、耳元で優しく囁く。

「寂しい思いさせてすいませんでした…… これからはそんな思いをさせませんからそれで許してくれますか?」

「……うん、許す」
656 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:14:30.18 ID:xg2hKik90
白望の答えを聞いた京太郎はそのまま彼女の唇を奪う。
何回も薄く柔らかい唇を啄ばみ、咥えこむ。
つながった口の中で二人の舌が絡まり合い、クチュクチュと水音を立てる。
次第に気分が昂ぶってくる京太郎と白望、夢中になってお互いの舌を求めあう。

「プハッ! 白望さんって結構情熱的に求めてきますね」

「……」

息が続かなくなったので一旦キスを終える京太郎、かなり白望は積極的に舌を絡めていたらしい。
京太郎のその言葉に恥ずかしいのか、白望は顔を赤らめて無言で顔を反らす。
その反応が可愛らしいのだが無言はつまらないと思った京太郎、そっと右手を白望の股間に伸ばし、少なめな茂みの中にあるクリトリスを強めに押しつぶした。

「!?!? きゃああああっ!!! ンンンッッ!!」

「無言じゃつまらないですよ、白望さん。もっと可愛い声で啼いてくださいよ」

クリトリスの激烈な刺激に思わず悲鳴を上げる白望。
その声でドSスイッチが入ったのか京太郎は悪い笑顔を浮かべて親指と人差し指でクリトリスを強く扱きあげる。
その度にビクビク体を痙攣させる白望、しかしドSスイッチの入った京太郎は止まらない、白望が絶頂を迎えても手を休めずに責め続ける。

「ァァァァッ…… ダメ! ダメェ!」

発情して敏感になったクリトリスを扱かれ続け、肉芽に生じた苦痛すら感じる快感が白望を責め苛む。
脳裏に火花が弾け飛び、首をイヤイヤと激しく振り乱す。
しかし、白望の肉壺は彼女の意思とは正反対に京太郎の肉槍を欲しがってクパクパァと大輪の肉花を咲かせている。

「ンァァァァァアアアアアァァァアアアアアッ!!!」

5分も休まず扱かれ続けただろうか、それは彼女の感覚では永遠にも等しい時間だっただろう。
体中の筋肉が痙攣硬直し、長い長い絶叫が響き渡る。
体を弓なりに反らして秘裂からは大量の愛液が噴出した。
深い絶頂が過ぎると体が弛緩してベットの上でぐったりとなる白望。
オマンコからは間欠泉のようにピュッピュとまだ愛液を噴き出している。
半分意識を飛ばして疲労困憊と言った様子だがまだまだ責めは終わらない。
京太郎の肉魚雷が航空母艦『雲龍』、本名・小瀬川白望を撃沈雷撃処分すべく彼女のウィークポイントに照準を定める。
そして、勢いよく発射された肉魚雷は狙いを外さずに彼女に突き刺さり、最奥で快感と言う大爆発を起こした。

「うあああああああぁぁあああああああ!」

いきなりの快感に無理やり意識を取り戻させられた白望。
瞬く間に絶頂に至って膣で京太郎の陰茎をキュッキュと締め上げる。
しかし、何人もの少女を悦ばせ、快楽と性欲の泥沼に叩き堕としてきた京太郎のイチモツはそれ位余裕で耐えられる。
そのまま力の抜けた白望の腰を京太郎はがっしりと両手でつかみ責めを再開する。
所謂、吊り橋と言う体位だ。
深く腰をストロークさせてGスポットをカリで削るたびに白望の上体は激しく揺さぶられ、その豊かな胸がまるでスライムのように激しく踊る。
ズッポシと奥に突き入れた後、腰をグリグリと上下左右に擦りつけると、槍先がポルチオを?き回し白望の腰がビクビクと細かく跳ねる。
あまりの激しい攻めに白望の人格から余分なものがどんどん削られていく。
尊厳やプライドと言ったものが一つ一つ剥がされていき、雌の本性のみが残されむき出しになっていく。
もはや此処にいるのは宮守女子高校麻雀部の先鋒を務めた小瀬川白望でもなく、艦娘『雲龍』になった小瀬川白望ですらない。
ただ白望と名がついた純粋な性欲の塊が、生きるオナホールがそこにあった。
657 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:17:17.29 ID:xg2hKik90

「あぅ! アン! アッ! アアァッ!! アアァッ アクゥ! アン!」

その声は快楽に身を任せ、ただただ悦びの色、一色に染まっていた。
そして責める側の京太郎もこの状況に興奮し我を忘れている。
ぷっくりふんわりと充血した恥丘、ウネウネネットリと絡みつく膣、コリコリとした子宮口。
そのすべてが最高の快楽を味わう肴となっていた。
腰をパンパンと叩きつけ、グリグリと擦りつけてこの極上のオナホールを必死になって堪能する。
そんなオスとメスの饗艶にもついに終わりが訪れる。
ピストン運動がどんどんスピードを増していき、そして思いっ切り腰を股倉に食い込ませた瞬間に

「…………………………ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

白望の体が今までよりも激しく強張り、背骨が折れるんじゃないかと言うほど弓なりに反りあがる。
口からは声にならない嬌声と絶叫が響く。
最後の一突きで京太郎の肉魚雷が白望の最後の防壁だった子宮口を突破。
白望のもっとも大事な部分である子宮に直接精液と言う名の白濁した爆風を叩き込んだのだ。
普通の女の子はペニスで子宮口を突破などされたら激しい痛みを感じるか、最悪性器が壊れてしまう。
ところが今の白望は艦娘である。
艤装と妖精さんの不思議パワーで艦娘の体は常人の何倍も頑強になるのだ。
子宮口を突破されたくらいで壊れるような軟な体ではなく、それを快感ととらえるほどだ。
むしろ久やまこのようにMっ気の強い娘はそれを求めて、激しいセックスをおねだりする位である。
たっぷり30秒ほどかけて白望の子宮に白濁液を流し込んだ京太郎。
ゆっくりと陰茎を引き抜くと仰向けでM字に開脚された白望の蜜壺から泡立った愛液が垂れ落ち、アヌスをぬらぬらと怪しく濡らしていく。
完全に弛緩した表情筋に涙や汗、鼻水に涎で白望の顔はぐしゃぐしゃだ。
目は開いているが焦点がどこにも結ばれていないのを見ると、完全に意識が飛んでしまっている。
オマンコという自分のもっとも恥ずかしい部分を完全に曝け出し、無防備にベッドに横たわる豊満なその女体は背筋がゾクゾクするほど美しい。

まだまだ夜はこれからだ。
この女体を今宵、好きなだけ貪り尽くせるかと思うと京太郎のムスコはムクムクとより固く、さっきよりも少し大きくなる。
元々、巨大な京太郎のイチモツだ。
それが更にサイズアップとくれば挿れられる方には拷問と変わらないが、その拷問こそ白望の望んだものなので問題は無い。
それどころか失望させないためにも京太郎は朝まで頑張らなければならない。
長丁場に備えて妖精さん印の超強力精力剤の瓶を開けて中身をクイッと呷る京太郎。
夜は始まったばかりである。
イキり勃つ自分のイチモツに手を添え、二回戦を始めるべく白望の膣口に亀頭を宛がう京太郎。
次の瞬間、京太郎の寝室に女の悦びの絶叫が木霊した。
658 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 23:18:52.77 ID:xg2hKik90
はい、今回の更新は以上です!
次は日常回になると思います。
では皆様、次回の更新までしばしなお待ちを。
感想など書いていただけると嬉しいです!
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/06/01(金) 23:57:05.96 ID:mF3dwqw20
乙です
シロさんだと、聞かれたらダルがりながらも全部話してくれそう(鎮守府の仲間に限る)
484.43 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)