モバP「痛くなければ覚えませぬ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 00:27:59.26 ID:FrPXPNTNo
>>248
おけまってる
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 00:30:27.30 ID:WI5CzKKPo
とてもまってる
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 00:37:28.04 ID:WRVyEQ2xo
頑張れ
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 01:02:12.42 ID:djY+OHaDO
報告があるととても安心するわ
253 : ◆ao.kz0hS/Q :2016/07/12(火) 23:38:58.32 ID:x66/Rbn10
速水奏 後編

始めます
254 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:40:15.17 ID:x66/Rbn10


番組MC「それにしてもグループ名といい曲名といい、みんなのキスにまつわるお話をお聞きしたいところなんですが…誰に聞こうかなぁ〜」


そう言ってバラエティ番組のMCが私たち五人に値踏みするような視線を投げかけてきた。きっと誰に話を振るのが一番おいしくなるのかを考えているのだろう。でもこういうとき餌食になるのは誰なのかなんてこの場の全員が知っている。


美嘉「ぅっ……」


だから可愛そうな子羊であるところの城ヶ崎美嘉に緊張が走った瞬間はカメラはばっちりと収められただろう。MCの考えるふりからもうコントは始まっているのだ。


MC「ん〜、美嘉ちゃん!」

美嘉「は、はひ!?」ビクッ

MC「カリスマギャルの美嘉ちゃんはキスもしまくりだろうけど、これまでで一番すごかったキスってどんなの?」

美嘉「はぇ!? そ、そうだねぇ……///」


MCからの情け容赦のない質問にたじろぐ美嘉に早くもスタジオの各所からクスクスという笑いがこぼれ始める。


美嘉「これまでで…い、いちばんスゴかったのは……//////」


みるみる内に顔が赤くなる美嘉と呼応するように笑いの輪は広がり、それと同時に美嘉への注目も集中してくる。


美嘉「…た、たくさんありすぎてわかんないやぁ…あ、あはは……////////」チラチラ


恥ずかしさの限界らしい美嘉が助けを求める視線を私に送って来る。こんなに可愛らしい子に頼られるなんて本当に役得ね。できればもう少し愛でていたい気もするけど…。


奏「ふふっ。未成年のアイドルにこんなこと聞くなんて、MCさんってイケナイ人…」

MC「ん?」

美嘉「かなでぇ〜…」

奏「それよりも…折角隣に座っているのに私を無視して他の子に声を掛けるなんて失礼しちゃうわね…」ズイッ

MC「か、奏ちゃん…っ!?」


MCにぐいっと近づき、あと数センチで鼻が触れ合うところでMCの目を見つめると、意外にも彼の目は泳いでいた。あら、結構ウブなのね…。


奏「私でよければキスのこといくらでも教えてあげるわよ? でも、ココじゃなんだから…セットの裏、行く?」

MC「おっほ………」ゴクリ
255 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:41:01.27 ID:x66/Rbn10
美嘉への好奇の視線は何処へやら、別の意味でスタジオがざわつき始めた。
スタジオの空気も変えられたし、こんなものだろうか。あとはお決まりのフレーズを言えばオチが付く。


奏「ふふっ、なんてn 周子「いや〜ん♪ 奏ちゃんダイタ〜ン♪」


珍しく大人しくしていた周子が私の言葉を塗りつぶす。


フレデリカ「あは〜ん♪ 奏ちゃんおっとな〜♪」

志希「うふ〜ん♪ 奏ちゃんせっくし〜♪」


フレデリカ、志希が同じように続いた。
何の内容も意味もないコメントだけれど…。



ど っ !!!



スタジオに爆笑が沸き起こる。


MC「うははは!! なにやってんのよ〜三人とも〜!! 可愛いのが台無しやん!! 何それ!? ははは!!」


爆笑の理由は周子フレ志希が両手で頬肉を上へ押し上げるように顔を挟んでいたるら。いわゆる変顔を披露しているのだ。口はアヒルのようになっているし、目だってつり上がってしまっていて、髪型を隠されればそれぞれ誰だかわからないほどの変顔。
ただの変顔と言ってしまえばそれまでだけれど、アイドルが見せていい顔の限度を遥かに超えてしまっている。


周子「え〜? これ可愛くなーい?」

MC「可愛いっちゅうかおもろいで! いや自分ら唐突すぎやろ!?」


そう、唐突。この場のほとんどがそう思っただろう。
いきなり変顔をしてみせた意味も分からないだろう。
分かるわけがない。
だってその変顔はおそらく…。


志希「あれぇ〜おかしいにゃ〜♪ 奏ちゃんのは可愛かったのにね〜♪」

奏「っ…!」ドキッ
256 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:42:53.48 ID:x66/Rbn10
MC「え? 何々? 奏ちゃんもやるの!?」


やっぱりこの変顔の元は私のアレなのね…。
それにこのタイミングで披露したのもただカメラの前で私をイジるため…。
他の意図なんてこの三人には、ない…。


……。


あああーーー!
この子たちは!
テレビの収録中になんてことするのよ!?


奏「そ、そんなこと…するわけないじゃ…」ドキドキ

フレデリカ「えっとねぇ! 奏ちゃんのはスゴイんだよ〜♪ 髪もハチャメチャな感じになっ」

奏「フレちゃんっ!!!?」ガバッ


MC「か、奏ちゃん…?」

奏「はっ!?」

周子フレ志希「♪〜〜〜」ニコニコ

美嘉「あ、はは……」


MCの表情を見る限り私は相当な剣幕だったようね…。
はぁ…率直に言って帰りたいわ……。
でも歌の披露もできるテレビ番組……帰るなんて暴挙、できるはずない。

冷静に、冷静に…LiPPSのリーダーとして…あぁ…リーダーなのになんでこんなことに…こういうのは美嘉の領分なのにぃ〜〜!
お願いよ……もう何もしないで…。


奏「……ふ、ふふふ……」

MC「奏ちゃん? どしたの…?」


奏「私はよく分からないのだけど、あの変顔は三人のブームらしいの。そう、それだけ。ただそれだけのことなの。他に何の意味も理由も原因も元ネタもないの。メンバーが変なことしてごめんなさいね? グループのリーダーとして謝るわ。 え? もちろん私はやらないし、やったこともないわよ? ええ、本当よ?」

MC「は、はい…」


奏「そ、そんなことよりMCさん? 時間、おしてるんじゃなかったかしら?」

MC「あっ、そうですね…。それじゃ歌の方、いきましょっか……準備おねがいしまーす」


集中とは程遠い状態なのに、それなりのパフォーマンスができるのはレッスンの成果かしらね…。

はぁ……。
257 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:43:58.97 ID:x66/Rbn10


―――――
―――
――



フレデリカ「奏ちゃん! 今日もとっても面白かったよー♪ じゃねー♪」


そう言ってフレデリカが周子、志希と一緒に事務所から出ていく。


美嘉「奏も大変だね…。でもアタシは味方だからっ! …あの三人相手じゃ助けてあげられないけど……」


でしょうね。


奏「気持ちだけでも嬉しいわ。……はぁ」

美嘉「でも…奏のテンパった顔も新鮮で良かったよ? じゃ、また明日ね★」

奏「ぅっ……また明日……」


ドアを出ていく美嘉の後ろ姿を見送る。

ただでさえ神経を使うテレビ出演なのにあの三人に振り回され、心身ともにクタクタに疲れ果ててしまった。
もうしばらくソファに座っていたい…。


…。

あの日、私の無様な写真がLiPPS内に出回ったときには走馬燈が浮かんだけれど、それ以降も表面上は変わらずアイドルを続けられている。
表面上は。

周子フレ志希にかかれば日本はおろか地球の裏側まで拡散されるのではないかと数日間は気が気でなかったが、実際にはLiPPSの外には出回らなかった。
あの三人も人の子だったということだろうか。
……。
世界中に知らせるよりも自分たちだけで秘密を握って、私を自分たちだけのオモチャにしたほうが愉しいから、だなんて考えていないと信じたい………。


奏「はぁ……」


あれからというものLiPPS内での私のヒエラルキーは地に堕ちてしまった。
どのくらい堕ちたかというと美嘉に気を使われる程に…というのは流石に失礼ね…。
イジられるというのがこんなに心を掻き乱すものだったなんて…美嘉、アナタのこと尊敬するわ…。


でも…。

失ってしまったものは大きいけれど、得たモノもある。

一つだけだけれど、とても大きなモノ…。
258 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:45:47.20 ID:x66/Rbn10


  がちゃり


「あれ? 奏? まだ帰ってなかったのか」


さっき美嘉が出ていったドアから私たちのプロデューサーが入ってきた。
手には栄養ドリンク。もう定時は過ぎているだろうに、まだ仕事を続けるつもりらしい。


奏「あ、Pさん…。もう少し休んでから帰ろうかなって。Pさんはこれからもお仕事みたいね」

P「あぁ、でも今日はそんなに長くはかからなさそうだけどな」

P「……」キョロキョロ

奏「今事務所には私たち以外には誰もいないわ。だから…」


Pさん。
LiPPSのプロデューサー。
私のプロデューサー。
そして…。


奏「隣に座ったら?」

P「あ、あぁ…」ギシッ


そして、私の恋人。



私の恋路も人生もすべて終わってしまうと思ったあの日から数日、私は完全に引きこもった。
レッスンも仕事もすべてキャンセル。
生きる気力がなくなっていたのだから仕方がないわよね? 
対外的には病欠ということになっていたのだけれど。
プロデューサーが訪ねてきたのは引きこもって三日目のことだった。なんで初日に来ないのよ…。
しかも励ましに来たのならまだしも、傷つけた責任を取って退職する、だなんて。
あれほど頭に血が上ったのは生まれて初めてだったわ…。


女の子に途轍もない恥をかかせて気まずくなったら『はいさよなら』なんて許さない。
もし責任を取りたいなら他に方法があるでしょ。そうよ。私をキズモノにしたんだからアナタが責任をもって私を貰いなさいよ。
それも嫌っていうなら全部アナタのせいにして死んでやる。
どうなのよ。どっちにするのよ。


……。
思い返すだけでも恥ずかしくて死にそうになるわね…。
あんなにみっともない女、頭の軽い人向けの恋愛映画にだってそうそう出てこないんじゃないかしら。
今までそういう場面がなかっただけで、実は私ってヒステリックなのかも…。


そういうわけで結果として…過程には問題しかなかったけれど…Pさんは私の恋人ということになったのでした。

でも、メデタシメデタシとはならなかったのよね……。
259 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:46:34.80 ID:x66/Rbn10


奏「……」ジーー

P「? な、なに…?」


何度か試してそれでも失敗していることを性懲りもなくまた試そうとしている。
だって、もしかしたら今回は大丈夫かもだなんて甘い期待が捨てられないのよ…。


奏「…今日はとっても疲れたの。誰かさんの所為でね? あ、この誰かってあの三人のことじゃないわよ?」

P「お、俺の所為ですね……」

奏「もとはと言えばね。だから疲れを取るの手伝ってもらえないかしら?」

P「え…?」

奏「労ってほしいの。でも私たちは恋人同士だから…恋人らしいなやり方でよ?」

奏「ん……」


Pさんに向かって目を閉じ唇を差し出す。
直後に彼の息をのむ微かな声が聞こえた。


P「っ…」


Pさんの上体が近づいてくるのがソファのクッションの沈み方で想像できる。
一日働いた彼の匂いがありありと感じられる距離にまで近づいている。
吐息が空気を震わせるのも感じられる。
ほら、もう少しよ。もう少しで触れ合うわ…。
お願い、このまま……。


だけど……。




P「……んふっ」


あぁ…また……。


P「んふふっ……」

奏「P、さん…?」

P「いっ、いやごめん……なんでも…んふっ…ない……」


目を開けると締まりのない顔をした恋人の顔。
流石にこの顔のままキスはされたくない。


…。


…また失敗。
260 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:47:42.13 ID:x66/Rbn10


奏「も、もういいわ……」ヒクヒク


あ、瞼が痙攣してる。


P「んふふっ…いや、つい…すまん…どうしても思い出しちまう…んふっ…」


体を震わせながら笑いを押し込めようとする恋人を眺めるのは本来であればそれなりに微笑ましいシーンだと思うのだけれど、それとはまったく正反対の黒い感情がフツフツと湧き出そうになっている。

彼曰く、私の顔を間近で見るとあのみかんネット顔を思い出してしまう、らしい。

もう一か月以上前のことなのに未だに尾を引いているなんてどれだけ衝撃だったのよ!?
このやり取りも一体何度目かわからない。
まさかずっと続いたりしないわよね…?


折角念願の恋人同士になれたと思っていたのに、この事情のため一向に先に進まない。
こんなニヤケ顔がファーストキスだなんて絶対嫌。


はぁ…。


…どうしてこんなことになっているのかしら。

私が一体何をしたっていうのよ。

アイドルが恋愛しちゃだめ?
そうかもね?
でもだからって、プライドをズタズタにされなくちゃいけないの?
Pさんも忘れるつもりあるのよね?
261 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:48:27.52 ID:x66/Rbn10


P「っく…あはは……っ!」


まだ笑ってるし…。


P「んふっ! だ、だめだっ! あはははは!」

奏「…」イラッ

P「きょ、今日の! 周子たち! あはは! い!一瞬ヒヤッとしたわ! 奏も、大変だったな!! はははははっ!」

奏「……」ブチッ


大変だったな、ですって!? 他人事みたいに!

もういいわ。
決めた。
ちょうど明日はオフね。


奏「Pさん…。今日はアナタのところに泊まるわ」

P「あはは…っ。ん? そうか? まぁいいけど…」


彼の部屋に泊めてもらうのは初めてじゃない。
プロデューサーとしての職業意識からか男女の仲を深めることに積極的ではないらしいPさんは、最初こそ私を招くのを渋っていたけど、彼の部屋でもさっきと同じことが起こって色っぽいことが起こりそうにないと見るや、そのハードルは一気に下がったらしい。
…好都合よ。
せいぜい今日も何も起こらないだろうって、高をくくっているがいいわ。


奏「先に帰って待ってるから、できるだけ早く帰ってきてね?」

P「先に寝ててもいいぞ?」

奏「せっかく恋人のウチに泊まるんですもの、おやすみぐらいは言いたいわ」

P「そうか…。わかった、22時までには帰るよ」

奏「ん。丁度いいわね…」


奏「じゃあ、お先に失礼します♪」

P「あぁ、お疲れ様。気をつけて帰れよ〜。……んふっ」




笑っていられるのも今の内なんだから!!!!
262 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:49:55.67 ID:x66/Rbn10


―――――
―――
――



奏「Pさん? 起きてる? Pさん?」

P「…むにゃ……」

奏「寝てるわよね〜……?」ゴクリ


寝室でまだ少し調べものをするというPさんにおくすり入りの飲み物を差し入れした10分後、リビングに敷いてもらった来客用の布団から抜け出し静かに彼の寝室のドアを開くと、ベッドで睡眠を貪るPさんがいた。
布団もかぶらず電気も付けっ放しということは、ちょっと横になった途端に眠りに落ちてしまったというところだろう。
流石は志希ちゃん製…ありがとう。
…久しぶりにあの子に感謝した気がするわね。


枕元に近づき顔をのぞき込むとやはり完全に寝入っているようだ。
そこでさっきディスカウントストアで購入しておいたモノの一つ使うことにする。


革手錠。


簡単に手に入るようなモノだから作りは安っぽいし、男の人が本気で暴れたらたぶん壊れちゃうけど…暴れないわよね? 
というか手錠が壊れるくらい暴れられたらいくらなんでもショックだわ…。

慎重にPさんの右手首を掴み手錠をはめて施錠。そして一度ベッドの支柱をくぐらせてから左手首にはめて施錠。
これでPさんはバンザイの状態で拘束できた。


奏「…」ゾクッ


あぁ、私ったらイケナイことしてるわ…。
でもPさんをどんどん私のモノにしているような妙な高揚感があって止める気にはならない。
263 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:51:33.41 ID:x66/Rbn10
Pさんの顔のすぐ近くに腰を下ろし、彼の顔を撫でる。


P「ん…んが……」


男の人らしい適度に凸凹した肌。
あら? Pさんの髭ってこんなに濃かったかしら? もしかして一日でこうなるの? 
ふふっ。髭ってこんなに硬いのね。でもこのざらつき嫌いじゃないかも…。

普段は絶対にさせてくれないから撫でるだけでも愉しい。
左耳から出発して指先で顎の輪郭をなぞりながら右耳の耳たぶの弾力を確かめる。

悪戯心で耳の穴に指を優しく入れてみたらPさんくすぐったそうにイヤイヤしちゃって…逃げちゃだめよ? うりうり♪
前髪を上げてみれば初めてちゃんと見るおでこ…意外と広いおでこね…これ禿げてるんじゃないわよね?
これはまだ普通の範疇よね…? 
でも…オールバックにしてもイイかも…。


奏「……」ジーー


こんな風に間近でPさんのニヤケ顔以外を見るのは久しぶりで、つい見つめてしまう…。
目を閉じてるのが残念だけれど…。


奏「……///」


別に普通の顔。道行く人の半分はたぶん彼よりもハンサムだわ。
そんな程度の顔。
なのに…。
なんで、そんな顔を見ているだけで心臓の鼓動が早まるのかしら…。


奏「っ…」


こんなのおかしいわ!
私がこんなにドキドキするのに、この人なんて緊張どころかヘラヘラニヤニヤしっぱなし!
私が凄んで見せればクラスメイトだって教師だって芸能人ですら目を逸らすのに! 
アナタだって少し前までそうだったでしょうが! 

それなのに! 
私をキズモノにしたアナタがなんで一番ヘラヘラしてしてるのかしら!?

こんな理不尽絶対にゆるせないわ…。


奏「……ぇぃ」キュッ

P「ふごっ……」ピクッ


憎たらしい彼の鼻をつまむ。
鼻呼吸を封じられてもじもじと体を震わせ始める。

ふふっ、人の気も知らないで惰眠を貪る人なんてこうしてやればいいのよ。
最近私のことを見縊ってるみたいだけど、アナタなんて私の指先一つでこうなんだから…♪
264 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:52:32.06 ID:x66/Rbn10

奏「ふふ…♪」キュッ キュッ

P「ふぐ…っ」モゾモゾ



P「……んが? ぇ…奏?」


奏「あ」


あ。やりすぎちゃった。
キョトンとしたPさんとばっちり目が合う。


P「え? なに? なんで奏? なに?」

奏「あっ…あっ……」


状況が掴めていない彼と失敗して頭が真っ白になる私。


P「あれ? 腕? あれ!? なにこれ!?」


Pさんが腕が動かせないことにが気付き、代わりに下半身を動かそうとし始めたところで私の思考が復活する。
ああ、このままじゃだめよ、逃げられちゃうわ、動きを封じないと。


奏「じ、じっとしてっ」ノシッ

P「か、奏!? ちょ!?」


Pさんの腹部に馬乗りになり、彼の動きを制する。
寝起きの彼にはまだ力が入らないらしく、私の体重でも動きをなんとか止められた。
そしてすかさず、傍らにあったもう一つのアイテム、アイマスクをPさんにかぶせる。


P「ん!? ちょっと!奏! なんのつもりだ!?」


視界を塞いでやると途端に彼の動きは小さくなった。
できれば使いたくなかったけど、買っておいて良かったわね…。
265 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:53:59.09 ID:x66/Rbn10

奏「ど、どう? まだいつもみたいに私のこと笑える?」

P「へ? 何を…?」


奏「アナタって本当にヒドイ人ね…。原因を作った張本人のくせにみんなと一緒に私をバカにするなんて…」

奏「どうなの? ほら? いつもみたいに笑えば?」

P「奏!? 待て、落ち着いてくれ!」

奏「落ち着いてないのはPさんの方でしょ?」

奏「恋人なのに…私の顔で笑うってどういう嫌がらせなのよ…?」

P「そ、それは…」


奏「近づくたびにニヤニヤして…人をバカにして!! 私の気持ちを弄んで!! ふざけないでよ!!」

P「は、話しを聞いてくれ奏!」

奏「…だから決めたの……。行くとこまで行く…。無理矢理になっちゃうけど、もう知らない。全部やってやるわ……っ」

P「はぁ!? 行くとこまでって…え? 待て待て待て…っ!!」


下でPさんはまだ何か喚いているけれど、もうPさんの気持ちなんて知らない。
私の気持ちを踏みにじってバカにしてコケにしたんだから当然の報いよね。
顔をPさんの唇に近づける。


P「か、奏! 待つんだ! ちょっと! まずは落ち着いて話しをっ!?」


あぁ、言い終わると唇をキュッと結んじゃって…これからキスされるって思ってるのね?
そうよ?するわよ?そんなふうに口を閉じても無駄なのに、バカね。


奏「…するわよ?」

P「ま、待てって…っ!!」

奏「…ほ、ほんとうに…するわよ…?」ゴクリ

P「奏ぇ! お前は本当に話を聞かないな!?」


いざやるとなると、胸がきゅうぅぅっと締め付けられるような切ない気持ちが襲ってきた。
口からは心臓が飛び出そう。
でも、このもどかしい気持ちにはもう何秒も耐えられない…。



奏「っ………」ドキドキドキ


P「ま、まてぇ! んん〜〜〜」グイグイ
266 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:55:31.06 ID:x66/Rbn10





  ちゅ………


奏「!!?」



唇と唇の触れ合いはほんとに微かなものだけれど、その小さな接触点は異常なほど敏感になっていて、ただの柔らかい感触以上のモノがぎゅんぎゅんと流れ込んでくる。
ソレは唇を通り抜け首筋を撫で背筋を震わせた。


奏「ん…ふ………っ」ゾクゾク

P「んん゛〜゛〜゛〜゛」


女の子の頬にするのとは全くの別物…。
好きな男性にするというだけでこんなにも違うなんて…! 
ほんとに唇? 
こんなにキモチいいのがただの唇? 
Pさんの唇?


奏「はぁ、はぁ…やっぱり唇よね……んっ」


  ちゅ♪

奏「ふぅっ…はぁ、んちゅ……っん、ふぅ…んっ…♥」

奏「ふふっ…すごいわ…Pさん? 私、アナタとキスしてるわよ? んっ…はぁ、はぁ…んっ、ちゅっ……はぁ、はぁ…これほんとにすごい……んっ♥」

P「んむっ……か、かなでぇ……」


奏「昨日まで…んっ…ずっと…ずっと! アナタとキスしたくて…んっ♥ はぁはぁ…でもできなかったのに…んちゅっ♥……今ではこんなに…んっ…こんなに…んんっ♥ しちゃってる……んっ♥」


唇を触れさせれば触れさせるだけ胸と首筋と下腹部に甘い快感が走る。
でもそれとは同時にキスすればするほど、更に物足りなくなってくる。
気付けば、より大きな刺激を欲しがるみたいに唇をPさんの顔に擦り付けるようにしてしまっていた。


奏「んん〜〜む♥ はぁはぁ…んふっ♥ んむっ…ちゅっ♥ ぁぁもうほんとにキモチイイ…こんなにキモチいいなら…んぁむっ…もっとはやくに、ちゅっ、すればよかったぁんんっ♥」

P「ん…くぅ……な、なんてことを……はぁはぁ……っ」

奏「あぁ…Pさん…んっ♥ 私のキスはどう? んちゅ♥ はぁ、はぁ、ん〜ちゅ♥ 気持ち悪かったら言ってね…? んっ♥」

P「ぐっ………はぁ、はぁ…っ」

奏「んふっ…何も言わないってことは、んっ…Pさんも気持ちいいのよね? んちゅ♥ とっても…んっ…嬉しいわ、ふむっ♥」
267 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:57:11.42 ID:x66/Rbn10

もっと欲しい。
もっとPさんが欲しい。
荒々しく呼吸をするPさんの赤い口内が目に留まる。
テラテラとした艶のある口内…舌……。
そうね…キスって唇だけじゃなかったわね…。
唇だけでも気持ちよすぎて頭から抜けてたけれど舌でするキスもあったわよね…。


奏「ん、はぁ、はぁ、はぁ…んれぇ〜……」


試しに口を大きく開き舌を突き出してみる。
Pさんの口の中まで届くかしら…?
でもいきなり口の中に入れるのはちょっと怖いからまずは…。


奏「……れろ♪」

P「ん゛ん゛っ!?」ビクッ


Pさんの唇を舐めてみる。
舌で感じるPさんの唇のぷにっとした感触は何故か『美味しい』という感覚に変換された。
これも凄そうね…。Pさんの口内に入れちゃえ♪


奏「ん…んちゅ…れろ…れろぉ…?」

P「ふぅぐ……んぐぅぅっ」

奏「ん、はぁ、はぁ…口閉じちゃって…私の舌を入れないつもり…? Pさんがそのつもりなら……んちゅぅぅ♥ れろぷちゅぅ♥」

P「ふむんんん゛〜゛〜゛〜゛〜゛!!??」


口内に入れてくれないのなら、それ以外を徹底的に舌で舐めてやるわ。


奏「はぁむ♥ れろ〜ちゅぅ♥ じゅずずず……べぇろんぷちゅ♥」

奏「はぁ、はぁ…Pさん? 口を開けてくれないなら…んちゅ♥…いつまでだって舐め続けるわよ? れろぉっ♥」


唇を舌でなぞって啜って私の唾液をまぶしていく。
唇を甘噛みしたまま引っ張って歯の間を唇の肉が滑っていくのを愉しむ。
それでも口を開けないから、指で唇をつまんで裏返して、無防備に晒された唇の裏側と歯茎に丹念に舌を這わしてやる。
Pさんの目が見えてなければこんなに大胆に、はしたなくなれるなんて…アイマスク買っておいて良かったわね♪


P「ふぅぁあ……んくっ……」ピクピク

奏「強情ねぇ…Pさんも気持ちいいんでしょ? ……んちゅ♥」

P「くぁ…っ」ビクッ

奏「ほぉら、やっぱり…ふふっ。こんなに体震わせちゃって…。我慢は毒よ?」


どうにかPさん自身に口を開かせたい…。
そこで、体をべったりとPさんの上半身に押し付け、胸を意識して押し当てて、彼の耳元に口を寄せてお願いしてみる。


奏「ねぇ…Pさんの口の中舐めさせてよ…。んっ♥ Pさんはただ口を開いてくれるだけで良いの。
 あとは全部私がやるから…。んちゅっ♥ まだ私舌使うの下手かも、れろっ♥ しれないけど…
 んっ、はぁぁぁ、一生懸命、はぁむっ♥ 丁寧に舐めるから…だから…ね?」

P「ふっ…ぐぅっ……はぁ、はぁ…っ」ビクビク
268 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/12(火) 23:58:43.86 ID:x66/Rbn10
奏「んれぇ〜〜〜〜んぐ♥ れろっれろっ♥ じゅちゅうぅぅ♥」

P「んぐぁぁぁぁああ゛あ゛〜゛〜゛」ブルブル


Pさんの耳の穴目がけて舌を突っ込んでグリグリ押し込んで垂れた唾液を啜ってやると、彼のとってもイイ声が聞こえて胸がジクジクとときめく。


P「ぅ、ぁぁぁ……」


耳舐めをやめてもPさんのだらしなくなった口元は戻らずに半開きのまま。ふふっ、やったわ♪
でも逆の耳もしてあげないと可哀想よね?


奏「……あむっん♥ んちゅぱっ♥ れるぅれろんぷっ♥ んぐっ♥」

P「あああ゛あ゛あ゛あ゛〜゛〜゛〜゛〜゛」ビクビクッ


もうPさんの口は開きっぱなし。それだけじゃなく口の端から唾液も垂れちゃってる。


奏「耳、Pさんの弱点なのね? またしてあげるからね? ふふふ♥」

奏「じゃあ口、そのままにしておいてね…?」

P「うぁ…だ、だめだぁ…か、なでぇ……」

奏「ん〜〜〜〜〜はぷっ♪」

奏「んれろ…んぐっ…ちゅううう♥ れろぉん♥」


ぐちゅぐちゅといういやらしい水音が頭の中で反響している。
Pさんの口内は熱くて、粘ついていて…中に入れているだけでも十分気持ちいい。
それを動かせば殊更に。


奏「んぶっ…♥ なにこれぇ…んぷちゅぅ♥ んふっ♥ すごっ…んじゅんふっ♥」ゾクゾク


舌の届く限り深いところまで舐め、思いつく限りの方法で舌を動かす。
Pさんの口から啜った唾液を飲み込むと脳が溶けそうなほどにクラクラする。
どうせ口の中のことは誰にも見えないのだし、本能が命令する通り夢中になって舌を動かす。


奏「おね、がひ…Pひゃんも…んぐぅ♥ ひたぁ…ぷちゅるぅ♥ うごかひてぇ…」

P「んぐぅぅぅ〜〜〜」ブルブル


もうPさんの口は閉じなくなっていたけど、それだけ。
私を拒むことはしなくても受け入れてくれることもない。
Pさんにも舌を動かしてもらえたらきっともっと素敵なのに、下顎側にへばりついてじっとしている彼の舌を誘うようにノックしてみても結局絡まってくれなかった…。
残念…。


奏「ん♥ はぁ、はぁ、はぁ…♥ なによ…それで抵抗しているつもり…? ふん…いいわよ…だったら次よ……」

P「んっ…はぁ、はぁ……?」
269 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:00:20.20 ID:qZ6GeCLM0
上体を起こし、馬乗りのまま足先の方へお尻を滑らせていく。
Pさんの腰を越え、太ももを越え、膝の辺りで止まる。
そして、Pさんの部屋着であるハーフパンツに手を掛ける。
その股のあたりは異様なほどに盛り上がっていた。
さっきお尻で感じた異物はこれだったのね…。


P「は!? 奏! 待て! お前正気かっ!?」

奏「っ……」ドキドキ


Pさんの言葉は無視してハーフパンツをずり下げていく。
腰の部分のゴムが盛り上がりに引っかかると、Pさんが辛そうな顔をしたのでゴムに指を掛けて解放してあげたら…。


  ぶるんっ!

奏「ぇっ!?」


下着も一緒にずらしてしまっていたらしく、Pさんの性器のビジョンが不意打ちで目に飛び込んできた。


奏「わ、わ、わっ!?」

P「ちょーーーー!!!??」


勢いよく飛び出してきたPさんのモノは保健体育の教科書で見ていたものとは似て非なるモノだった。
合っているのは棒状であるということぐらい。
なんというか…ところどころ卑猥すぎる……。


奏「ゎぁ……」ドキドキドキ


毛むくじゃらの股間から伸びたソレは子供の手首くらいの太さがあって、怒っているように血管が浮き出ている。
触れずとも硬いことが分かるソレはずっとヒクヒクと震えていて、なんだかここだけ別の生き物みたい。
それに上の方の肌の感じが切り替わっているところはグロテスクだし、先端の小さな穴近くは濡れていてなんだかいやらしく見えるし…!
一番気になるのが、先端の赤黒くなっているところの胴回りが一層太くなっていること。なによこれ?理解できないわ…。
だって女の子のアソコに入れるモノだったら、そうなっていて良いことなんて一つもないじゃない? 
こんな出っ張りがあっても奥に入りにくくなるだけでしょう? 
なのになんで…これじゃまるで女の子のお腹の中をグチャグチャにするためのモノじゃないの!

でも…。

でも、こんなに凶悪なモノから全然目を離せない。
釘付けにされてしまっている…。
さっきからズキズキしているのは胸だろうか下腹部だろうか。


奏「……」ゴクッ

P「か、奏! 今ならまだ引き返せるっ。もうこんなこと止めるんだ!」


未だにPさんは私が引き下がると思っているのかしら?
だとしたら私のことを甘く見過ぎよ。


奏「ふ…ふふ……」ドキドキ


奏「やめろだなんて口では言ってるけれど…こ、こっちのPさんはそうは言ってないみたいよ…?」

P「くっ……」
270 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:01:39.02 ID:qZ6GeCLM0
奏「キスだけでこんなにしちゃって…。欲情したのよね?」

P「ち、ちがう…。ただの生理反応だ…っ」

奏「あら…その生理反応が欲情ってことじゃないの?」


  つん♪ つんつん♪ ……ぎゅ♪

P「くっ!?」ピクッ

奏「ん……っ。見た目通りの硬さね。それに太い……」ドキドキ


思い切って握ってみると、ソレは筋肉の塊のように固く、太く、そして熱かった。
手に籠める力に緩急をつけるとそれと呼応してPさんの息遣いが情けなく変わる。
散々私をコケにしてきた彼を弄んでやるのは気分が良い…。

先端の穴にはいつの間にか透明な雫がぷっくりと溜まっていて、何の気なしに触れてみると、指との間に透明な糸を引いた。


奏「これ…? すごくヌルヌルしてるわ……あぁ、そういうものなのね……」


このヌルヌルしたものは女の子のアソコからも出てくる。
つまりは同じ目的のためなのだろう。


奏「たしか…こうやるのよね…?」ドキドキ


  こし♪ こし♪

P「はぁっ…!? くぅっ…!」ビクッ


指で作った輪っかで優しく擦ってあげると、Pさんが気持ちよさそうに呻きペニスの硬度がさらに増したのを感じた。
見た目は凶悪なくせに優しく触れるだけで涙を流すこの子のギャップに気付くと、一転して可愛らしく思えてくる。
Pさんの喘ぎとセットだから尚更ね…。


奏「ねぇ? キモチイイの?」

P「や、やめるんだ奏ぇ……」ピクピク

奏「ふふふっ……」


彼に余裕がなくなっている今が好機。


  すっく  ぐいっ  ぱさっ

P「んぁ…?」


素早く立ち上がり一気にショートパンツごと下着を脱ぎ捨て、また腰を下ろす。
おそらく5秒ほどの出来事で、Pさんに逃げる隙を与えない。


P「か、奏…お前もしかして…今……」


今気付いてももう遅いわよ?
それに、こっちはもう…。


奏「あぁ…やだわ…触ってもないのに…」ゾクゾクッ
271 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:02:44.33 ID:qZ6GeCLM0
キスだけでこんなになってしまうなんて。
触れて確かめてみるまでもなく、たっぷりの愛液でいやらしくテカっている。
Pさんのペニスの濡れが可愛く見えるぐらいのひどい濡れ方をしたヴァギナ。
吸い取る布が無くなった今、早速一筋の愛液がベッドにシミを作ってしまった。


奏「んっ……」ズリズリ


Pさんの膝に乗せたお尻を少しずつずらしながらペニスを目指す。


P「この感触…っ!? 待て待て待て…っ!」ジタバタ

奏「あ、暴れないで…っ! はぁ、はぁ、はぁ…」ズリズリ


そして…。


  くちゅ…♪

奏「あっ…♥」ゾクッ


彼と私の性器がキスした。
彼の裏側に私のヒダを乗せると下品な水音が響いてしまいドキッとしてしまう。


  くちゅっ♪ ぷちゅぅ♪

奏「んっ…ふぁ…♥」


愛液越しのPさんはただ触れているだけでもじわじわと気持ち良い。
だから、その上を滑らせれば味わったことのない程の快感が背骨に響くのも当たり前で、理性のタガがまた一つ外れてしまったような気がした。


奏「はぁっ…んぁぁ…っ♥」ヘコヘコ


一瞬目的を忘れてしまい、ただ目先の快楽を求めてPさんのペニスに膣口を擦り付ける。
股の下にある彼のペニスが私の腰の動きで見えたり見えなくなったり。
その度にPさんが可愛い声を聞かせてくれる。
彼の上を5往復もすればもうペニスは私の愛液でテラテラのドロドロ…。
自分の体液で恋人を汚すという行為に申し訳なさを感じる一方でその100倍大きな征服感にまた下腹部が熱くなる。


奏「ぁぁ…こんなに汚しちゃって…ごめんなさいね…? でも…んっ♥ これからに必要なことだから…」

P「ぅぁ…はぁ、はぁ…かなでぇ〜…お願いだ…やめてくれぇ……」ピクピク

奏「まだそんなこと言って…。でもPさんの体は…とっても期待しちゃってるわよ? ふふっ…」
272 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:03:48.86 ID:qZ6GeCLM0

奏「……ん」クイッ


  ぐぷぷっ♪


Pさんの長さ分だけ腰を上げて、赤黒い先端を私の入り口にあてがうと一際やらしい水音が響いた。
ようやくここに至った嬉しさと期待感と恐怖感の綯交ぜになった感情が全身の毛穴をことごとく開いていく。


奏「はぁ、はぁ、はぁ…! あぁ…あぁぁ…っ!!」ドキドキドキ

P「か、かなでぇ! おねがいだ! せめて、せめてコンドームを…っ!!」

奏「こ、ん……?」


あ…。避妊具のことよね…?
そんな準備はしてこなかったけど…。


P「ベッドの引き出しに入ってる! せめて…使ってくれ…っ!!」

奏「……」


Pさん…なんで準備してあるのかしら?
もしかして私のために準備してくれてたの?
もしそうなら感激しちゃうんだけど…。

……。

ふふっ…。違うわよね?
大方、昔の女と使ってたものの残りでしょ?
そんなものを使おうだなんてふざけるのも大概にして…。



それになにより…。




奏「初めての相手が『ゴム』だなんて…そんなの絶対に御免だわ……っ!!」





ぐぷちゅっ!!



奏「ぁぁっ!!??」ビクッ


P「ぅくっ!!?? か、かなでぇ……っ!!?」
273 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:04:58.45 ID:qZ6GeCLM0
腰を沈める。
いえ、沈めようと思ったのだけれどすぐに引っかかって止まってしまった。
まるで壁にぶつかったように…。
中にはすんなりと入る子もいるって聞いたことがあったけど、どうやら私はその類ではなかったらしい。

指以外入れたことなんてないからここから先は完全に未知の領域なのに、壁を軽く押してみた『感じ』から一つだけ確実なことがある…。


奏「くぅ…あぁ…これ…きっとすごく……」ゾワッ


ダメよ。
ここにきて弱気なんてダメ…。
もしここで日和りでもしたらまたPさんに馬鹿にされちゃう…っ!
覚悟を決めて体を支える脚の力をゆっくりと抜く。


  みちっ…みちぶちぶちっ

奏「はぁぁぁああ………っ!!!」


Pさんが私の一番弱いトコロをこじ開けて千切っていく。
ついさっき蕩けるような快感を与えてくれたPさんのペニスだけど、それと比べると悪夢のような激しい痛みに思わず悲鳴じみた呻き声を出してしまう。
さっき私を怯ませたエラみたいに張り出した部分が必要以上にエグってくるのが恨めしい…。


  ぶちぶちっ…ずむっ……

奏「うっ…くぅぅぅ……ぅあっ!!」


Pさんのがほとんど見えなくなる頃にお腹の奥で鈍い当たりを感じて、それでようやく一段落したことに気付いた。


P「ぁぁ…かなで…かなで……」


Pさんは微動だにせず、うわ言のように私の名前を呼んでいる。


奏「ぐぅっ……ふ、ふふふ……Pさん…? 私…Pさんとつながっちゃたわ…。わかるわよね…?」

P「ぅぅ……な、んてことを……」


奏「いったいどんな顔してるのかしら…?」グイッ


いい加減Pさんの顔が見たくなったのでアイマスクを外してあげると、困惑しているような瞳が私の顔と股間を行ったり来たりした。


P「ぁぁ…もう…ばかやろう……」

奏「い、いつもみたいに、笑える? ほら…わ、笑ってみなさいよっ?」

P「っ……!」
274 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:06:26.83 ID:qZ6GeCLM0
奏「ふ、ふふっ…いっ、いい気味だわ…っ。女の子に…れ、レイプされた気分はどう? 
 担当アイドルの処女膜を破った気分は? ほ、ほら…Pさんのぺ、ペニスでこんなに血が出ちゃってるわよっ?」

P「ぅっ、くっ………」


Pさんの力ない表情を見ると私の中の黒い感情が溢れ出して、彼を虐める言葉が口をついて出てしまう。


奏「こうなったのも全部…あ、アナタの所為なんだから…っ! じごう…じ、とく…なのよっ!? 
 だからっ! だ、か…ら………っ!?」

P「……?」


でもそれはただの憂さ晴らしで、八つ当たり…。
責任転嫁をしてみたところで自己嫌悪はちゃんとやってきて、頭の熱を否応なく冷ましてしまう。
そうなると意識の隅に追いやっていた下腹部の痛みが激しく主張しはじめ、もう無視したままでいるのは無理だった。


奏「ぅ…ぁぁぁぁ……っ!? いっ……」

P「か、奏…?」




奏「………………痛い」

奏「ぁぁ…Pさん……痛い…痛いわ…」

奏「初めてって…こ、こんなに痛いのね……涙が出そうよ……はぅぅ…っ!」ビクッ


灼けた鉄の棒を入れられているような錯覚さえする熱く重い痛みが指先までをも痺れさせる。
こんな痛み、好きな人じゃないと絶対に耐えられない…。
Pさんにはみっともない姿を見せたくないという一心で叫びたいのを我慢しているけれど、遂には体を起こしているのさえも億劫になりPさんの上半身にへたり込んでしまった。


P「奏…だ、大丈夫か…?」

奏「はぁ、はぁ……ご、ごめんなさい…んあぁっ!……し、しばらく…このままでいさせて…」


頬で感じるPさんの胸板…。彼も体中にじっとりと汗をかいていて、そのしっとりとした感触が今は心地よく感じられる。
もしPさんに抱きしめてもらえればさらに気も紛れるのだけれど、手錠を外すことはまだできない。


P「奏…お前の気持ちはよくわかった…。もう笑ってはぐらかしたりしないって約束する。
 だから…今日はもうこれで終わりにしよう?」

奏「はぁ……んっ、はぁ、はぁ…」

P「痛いんだろう? 別の日に仕切り直しにしよう?」


痛みという観点からはとても魅力的な提案だと思うわ。
でもPさんの本意が別のところにあるなんてバレバレよ?
この期に及んで、そういう大人らしいズルさは気に入らないわね…。
275 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:07:52.47 ID:qZ6GeCLM0


  ぐぷっ ぱちゅ……

奏「あぁっ!? ぐぅぅ…っ!」ビクッ

P「かっ、奏っ!?」


腰を少しだけ上げてからまた下すと、せっかく落ち着き始めていた痛みが鮮烈さを取り戻した。
体のそこここにまだ痺れを感じてるから腰だけを動かすなんて器用なことはできそうにない。
全身を揺するようにしてPさんのペニスを数センチ分だけ扱くのが限界みたい
。呻き声を上げながらのそのそと体を揺すってる姿なんて、みっともないことこの上ないのだけれど他にやりようがないのだから仕方がない。


  ぱちゅ… くちゅん… くぷ… 

奏「うっ…!? くぅぅぅぁぁ……っ!」

P「ま、待て! 奏ぇ! う、動くなぁ!!」

奏「んっぐぅぅっ! ふっぁぁぁああっ!!」ヘコッヘコッ

P「お願いだ! どいてくれっ! じゃないと…っ!」


じゃないと…何なのかしら?
それってペニスの引っかかる感じが大きくなったことと関係あるのかしら? ふ、ふ、ふっ。


  ぷちゅっ… ぱちゅっ♪ ぱちゅん♪

奏「くっぅぅぅ…っ!!」

P「あぁ…っ!? くそっ…! 奏……ごめんな……」


あ…もしかして来ちゃうのかしら?
でもPさんは謝る必要なんてないのよ?

私がしたいようにしているだけなんだから…。

いいのよ? ほら…ほら……。
276 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:08:22.76 ID:qZ6GeCLM0





P「スゥ〜〜ハァ〜〜………」






P「ふんっ!!!」







   ぱ ち ゅ ん っ !!!!





奏「う゛っ゛!!!!????」ビクンッ




277 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:10:03.63 ID:qZ6GeCLM0

完全な不意打ち。
Pさんから出てくるものの熱さを感じ取れるかも、と集中していたところにPさんからの強烈な突き上げをくらってしまう。
ブリッジのように突き出された彼の腰に押し上げられて膝がベッドから浮いてしまった。


奏「かっ………っ!!!???」パクパク


完全に許容量を超えた刺激に視界が霞む。
お腹の底から何かがせり上がってくるようで呼吸もまともにできない。


  ぬろぉっ!!

奏「はぁぁっっっ!!??」


跳ね上がったPさんの腰が一気に下げられるが、私の股間は硬直してしまい浮いたまま。
彼の腰がベッドに着いたとき、ペニスの先端部分のみがまだ膣に収まっていた。


P「くっ…だめか…っ! もっと…強くっ!!」


  ぱぁんんんっっっ!!!!

奏「ひぃぃぃっ!?!!?!」ビクンッ


再度突き上げられ、またすぐに引き抜かれる。
今度は危うく膣から抜けそうだった。


P「くそっ…あと少しか!!?」


Pさんの意図が掴める。
なんて乱暴な人なのよ……。
おちんちんを抜くためにこんなことするなんて…。
こんなヒドイこと…さっきまで処女だった女の子にしていいことじゃない…っ!!


P「かなでぇ!! 早くどくんだ! でないともっと強くなるぞ!?」

奏「ぐぅぅっ!? だっ、だめぇ……っ! 絶対に…どかないからっ!」

P「はぁっ!? お前っ!? くっ…このっ!!」


  ぶちゅんっ!! ぱちゅんんん!!

奏「んんん゛ん゛ん゛っ゛っ゛!!!??」ビクビクッ


Pさんに押し上げられないように、麻痺しかけの膝と腰に喝を入れて彼の腰を抑え込む。
ベッドのスプリングを使った彼の突き上げは激しいけれど、それでも私の重心を腰に乗せると跳ね上げるのは難しいらしい。
ただしそれと引き換えに、私のオンナノコの内臓がどんどんと灼け爛れていくイメージが脳裏に浮かぶ。


  ぱちゅん!! ぱずんっ!! ぷちゅんん!! ばちゅん!

奏「ぐぅぅ!!? はぁぁぁあうううううっ!!???」


ベッドと私の股間の間をPさんの腰がドリブルのように暴れまわる。
278 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:12:09.38 ID:qZ6GeCLM0

奏「P、Pさんお願いよ…ももももうやめてぇ…とっても痛いの……っ!!!」

P「やめてほしいなら! ふっ!! 早くどいてくれよぉっ!!? ふんっ!!!」


  ぱんんんっ!!! ぱんんんっっ!!

奏「いあああ゛あ゛あ゛っ゛!! しっ!! しぬぅぅっ……!!!??」ブルブルッ


17年間大切に守ってきた性器がズタボロにされていく。
大好きな人にズタボロにされていく。よりによって? 幸いにも?

下半身の感覚はもうとっくにない。
熱い痛いの感覚さえも薄れてきて、でも勿論平気なわけなくて、大音量の警告音が頭の中に鳴り響いて吐き気がしている。
『この刺激から一刻も早く逃れてください』という警告を無視し続けている代償の吐き気。

きっと涙が溢れ出て、頬は引き攣って、口なんか歪んで開いて、舌も出しちゃって…。
そんな醜い顔をPさんに見られているのがとっても恥ずかしいのに、自分の意思ではもう表情も変えられないみたい。


  ぱちゅんんっ!! ばちゅっ!!

奏「う゛ぶぅぅ〜〜〜っ!!!」

P「くああああっ!!?? くそぉっ!!??」


しまいには変な声まで出しちゃって…。
もしかして呻き声を変えてみればこの刺激が和らぐかもなんてオカルトじみたアイデアに縋りついちゃった。そんなわけないのに。


P「ああああもうぅぅl!!! ヤバいからぁっ!!」


  ぱずんっっ!! ぱぁぁん!!

奏「うあ…………あぅ………っ」ヒクヒク

P「はぁっ……あ、ああ゛あ゛〜゛〜゛〜゛〜゛……あ゛っ゛………」


叫び声さえ出せなくなって本当に死ぬのかもなんて思った頃、Pさんの腰の動きが急停止する。
彼は聞いたこともない情けない声を出しながら目を見開いているが、その焦点は合っていなかった。
あぁ、出ちゃうのね、この苦行もやっと終わりなのね。
それに気付くと、一気に腰と脚の力が抜けてしまい糸が切れたみたいにへたり込んでしまった。



  ぐちゅっ!!

奏「はぅ……っ!?」ブルッ

P「っ!!!」ビクンッ
279 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:18:33.42 ID:qZ6GeCLM0



  ぶるぶるぶる……っ!!
  どぴゅぅ〜〜〜♪ びゅるるるる〜〜〜♪

奏「ふぁぁ……お、奥に……」ゾクゾクッ


ジンジンと激しく疼く膣にPさんの熱がまき散らされる。
彼の精液が膣内の傷口に滲みてまた痛んだけれど、それはさっきまでの身を焼くような痛みと比べると甘い快感とさえ感じられた。


  びゅぅぅ…… ぶぴ…… ひくっひくっ…

奏「んっ……はぁ、はぁ……」クタァ

P「うっ……あぁ……やっちまったぁ………」


Pさんの精液が出きったことを感じるともう体を起こしてはいられなくなり、Pさんの上半身に倒れこんでしまった。


P「あぁ…なんてことを……奏ぇ…分かってるのか…?」

奏「……大丈夫よ。今日は確か安全日だから……」

P「いや、そういうことじゃなくて…っ!」

奏「ど、どうしても…欲しかったのよ……初めての時くらい良いでしょ…っ?」

P「お、お前なぁ…。折角こうならないように笑って誤魔化してたのに……。はぁ……」


心底呆れたというようなPさんのため息…。


奏「……?」
280 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:20:43.49 ID:qZ6GeCLM0
P「奏、そろそろ手錠外してくれないか?」

奏「べ、別にいいけど…。私を追い出したりしないでね…?」


ちゃちな鍵を使うと簡単に手錠は外れてしまった。
自由になったPさんの両手が私に迫り……。


  ぎゅうぅぅぅ……

奏「ふぁ………っ♥」ゾクゾクッ



P「そんなことするわけないだろ。お前を抱きしめたかったんだよ…」

P「ったく…せめて高校卒業するまでしないつもりだったのに中出しまでさせやがって…。一度タガが外れたらもう我慢できないぞ?」


Pさんの腕の力が強まり呼吸がしづらくなる。
でも全身の感覚があやふやな今はそれくらい強くが丁度いい……。


奏「あぁ…そういう…ことだったのね……言ってくれれば良かったのに……」

P「さっきあれだけ話を聞けって言ってただろう……」

奏「そ、そうだったかしら……?」

P「おい……」ジトーー

奏「で、でももう我慢なんてしなくていいわよ? 私だって我慢しないから…。ふふっ」

P「はぁ……もういいや……。それに、その言葉だけでもう……」


  ムクムク……!

奏「ぁ…っ!? で、でもっ! 今日はもうダメっ! これ以上したら私死んじゃうわっ!!」

奏「お、お願い抜いて…? また大きくなる前に…っ!」

P「ははっ、分かってるよ……」





私から引き抜かれたPさんのペニスは血と精液と愛液でピンク色…。

私を痛めつけていたモノだけれど無くなれば無くなったで切ない気もした。

初めて感じる唐突な寂しさに彼を見つめると丁度彼も私を見たところだった。





奏「……」

P「……」








何よりも今は―――









「「キスがしたい」」


281 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:21:22.40 ID:qZ6GeCLM0
速水奏 後編  終わり
282 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/13(水) 00:23:07.42 ID:qZ6GeCLM0
次は文香です。
たぶん一週間後ぐらいに…。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:02:41.71 ID:W58t22Gmo
グッド
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:11:12.00 ID:xwO3PVjao
>>282
おけまてる
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 18:09:32.31 ID:o6t81XVjo
すばらひい
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 00:23:03.92 ID:6LlO+Etmo
おっつ。
エロイイハナシだなー
287 : ◆ao.kz0hS/Q :2016/07/18(月) 21:55:37.79 ID:0DPnGgFZ0
鷺沢文香 後編

始めます
288 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 21:59:27.65 ID:0DPnGgFZ0
読書中の集中力が極限にまで高まるとまるで本当に本の世界に入り込んでしまったように感じられることがあります。

その状態になると、紙に印刷された文字の羅列でしかなかったものがにわかに形を成し色彩を得て音や匂いさえも纏い出し、
ページを繰る意識もなくなり、遂には自分がその物語の主人公と同じ存在になったかのように彼や彼女の人生をありありと
追体験することが可能となります。

通常では体験し得ないことを経験する(正確には経験した気になっているだけですが…)ということの魅力は、
それが例え虚構であったとしても、又数限りない娯楽の溢れる現代にあっても、私を書に向かわせるにはいまだに十分過ぎるほどです。


今もこうしてお気に入りの場所である事務所の隅のソファに座って読書しているのですが、自分自身の集中力の高まりを感じます。

ほとんどの方が帰宅してしまい静まり返っている空間であるというのも本への没入を促してくれる一つの要因でしょう。
289 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:00:04.35 ID:0DPnGgFZ0






  カチャカチャ…ジィィィ……



聞こえるはずのない音が聞こえました。

いつの間にやら私の集中が書を突き抜けていたようです。







また今日の得難い読書体験が始まりました…。

290 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:01:28.10 ID:0DPnGgFZ0




  むわぁぁ……

文香「………」


鼻の粘膜に絡みつくような生温かい臭気は、アンモニアと汗と皮脂とそれに何か恥ずかしいものを混ぜ合わせたかのようです。
匂いの発生源である卑猥な形をしたソレは、その匂いを嗅がせるのが目的とでもいうかのように鼻先を行ったり来たりしています。
もしこんな状態で深呼吸でもしてしまえばその噎せ返るほどの雄の匂い分子を鼻の粘膜に吸収させ、肺に取り込んでしまうことになるでしょう。

主人公の女の子は熱っぽい視線をその男性の象徴に送るばかりでその他の詳しい描写はありませんが、だからといって深呼吸していない理由にはなりません。

ある程度の状況補完は読者に委ねられているものなのです。


文香「スゥゥゥ〜〜〜んっ……」ゾクッ


女の子の恋人である男は普段の柔和な表情から一変し、どこか卑屈な笑みを浮かべて男性器で女の子の唇を軽く擦りました。
それはまるきり口淫をせがんでいる動作なのですが、あえて自分から口に出してお願いしないのは自身のモノが汚れていることを自覚しているゆえの、ひとかけらの良心なのかもしれません。


文香「ん…ちゅ……はむ……」


しかし多少の汚れが何だというのでしょうか?
泥で汚れているわけでなし、恋人から分泌された体液が付着している程度では一切の抵抗を感じません。
もし仮にそれが汚れであるというのであれば、だからこそ口淫で綺麗にすれば良いだけのことです。
口を使って恋人の性器を綺麗にするというのは、食事を摂ったり言葉を発するのと全く同じ範疇の口が持つ役割の一つなのですから。
291 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:03:04.49 ID:0DPnGgFZ0


文香「んぁぁ
んぐぅ…………んれぇぇぇろぉん……」

ともかくまずは根元まで咥え込み、口内を男性器に密着させてからゆっくりと引き出します。
これで竿身の汚れはあらかた取れてしまいます。
しょっぱさやエグみが舌を痺れさせているのがその証拠です。

ですが先端はそうはいきません。
この男のモノは平素は皮に隠れているらしく、そのため汚れもガンコなのです。
先端を丹念に舌で擦るとふやけた皮のようなものがこそげ落ちていくのが分かりました。
汗や尿を溶かし込んだ唾液にそのカスも混ぜ込み…。


文香「……んぐっ」ゴクリ


一気に嚥下してしまいます。


文香「………んぽっ」


一旦口から出して検分してみると、先端は元々の張りと艶に唾液が塗布され黒光りするほど綺麗になっていました。


文香「んっ…ちゅ、ちゅっ…はむぅ…ちゅぅぅ……」


男性器の汚れを取る段階が終わったので次に進みます。
言わずもがな男性器の愛撫です。

まずは親愛と隷属の意思を示すために、男性器への口づけを繰り返します。
先端の尿道口から始め裏筋側にキスをしていきます。皮が縫い目のようになっている箇所に特に念入りにすれば男を喜ばせられることを女の子も知っていました。

顎に睾丸袋が触れる頃に男の顔を見てみると彼はずっとこちらを凝視していたらしく、睾丸にキスをしつつ鼻先で陰毛の硬さを味わっているところを確と見られてしまいました。
意識の外に追いやっていた羞恥に火が付いてしまいましたが、今更やめることなどできません。
いっそのこと開き直り、その後はずっと視線を絡み合わせながら男の分身への口づけを続けました。


文香「……………ちゅ…んぷ……」


男根への口づけ行脚もようやく一周し最後にまた尿道口にキスをすると、ねとりとした透明の糸が唇と先端を繋いでいました。
せっかく出してもらった潤滑油ですから使わない手はありません。
突き出した唇の前でペニスをクリクリと回し、カウパー腺液を唇になすりつけると百を超えるキスで乾燥しかけていた唇に潤いが戻りました。
292 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:04:36.35 ID:0DPnGgFZ0

滑りの良くなった唇で竿を擦り始めます。

愛する人の大切で弱いトコロですから、なるべく柔らかく擦ってあげたい…。
そういう気持ちがあるので、唇をもっと突き出して突き出して…いわゆるアヒル口にして奉仕します

普段は絶対にしないような崩れた表情になってしまうとしても、それが恋人の快感に資するのであれば抵抗感は霧散します。
事実、彼の眼光は鋭さを増し息遣いも荒くなってきていますので、その甲斐はありました。


文香「んぶぅぅ…ぁはむぅ…んぁぁぷぅっ……」


顔を前後左右に振って唇での摩擦を繰り返します。
尿道口にはまた新たな透明の汁がぷっくりとたまっています。

彼の体が微かに震える頻度が増えてきました。
また、こちらを凝視するだけでなく時折何かを我慢するように天を仰いだりもするようになりました。
呼吸は荒くなる一方です。


文香「んっ……?」


意を決したように一度深く呼吸をした男が手を女の子の後頭部に伸ばしました。
その手は女の子の顔の向きを強制的に変え、口がペニスの真正面にくるように抑えています。
そして彼女の口にゆっくりとペニスが近づいて……。

…。

あらかじめ口を開けてパクリと咥えてあげるのも勿論いいとは思いますが、それはいささか普通が過ぎるのでは?
この二人はこうして愛情を確かめ合うのも初めてではないのだし、お互いねっとりとした触れ合いを好んでいることは文脈からも読み取れます。
となればフェラチオの細部にも趣向を凝らしていると考えるのが自然…。

…。

だんだんと近づくペニスに向けて先ほどと同じようにアヒル口を突き出します。
男は困惑したのか一瞬手が止まりましたが、またすぐに力がこめられました。

その瞳には先程までよりも昏い劣情が宿っているように思えます。
293 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:06:10.48 ID:0DPnGgFZ0


  ぶにっ

文香「んむっ…」


ペニスを唇のクッションで受け止めます。
接触後は口を窄める力を強くして口内に入り込もうとする亀頭に抵抗感を与えてみました。
ひょっとするとペニスを口内に入れられるのを拒んでいるように感じられるかもしれませんが、当然そんなことは本意ではありません。


文香「む゛ぐぅっ……………………むゅぅ゛ぅ゛っ」


数瞬は拮抗して見せたのですが、硬さを更に増した男性器に勝てるはずもなく、アヒル口の窄まりの奥へ侵入を許してしまいました。
そこまでくると万が一歯に当たってしまうと事ですから、窄めつつ急いで顎を開きます。
絡みついた唇をものともせずペニスが奥へと入っていきます。

亀頭の艶肌、カリの段差、竿に浮き出た血管の感触をきゅっと閉じた唇で味わうことができました。

嗚呼しかし、ペニスの挿入に硬く結んだ唇が引きずられ巻き込まれてしまい、鼻の下が伸びた下品な表情を晒してしまうことまでは考えが及んでいませんでした。
最愛の人にこの崩れた顔を見られるのはたまらなく恥ずかしいですが、かといって彼以外に見せることなどは…恥辱だとかいう次元の話ではなく不可能です。
つまりは彼にしか見せられないあられもない姿を現に見せてしまっているということでしかないのですが、その倒錯的な独占が何故か胸を締め付けるように熱くしました。

願わくはこの下品顔が彼の興奮を高めるエッセンスにならんことを。


文香「ふぶっ…………んんん゛ん゛っ゛!?」


女の子の鼻が男の腹に触れる直前で亀頭が喉奥の壁に到達してしまいました。
脳内に響いたぐちゅりという淫らな接触音は心地よささえあります。
294 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:08:00.93 ID:0DPnGgFZ0

そしてゆっくりと引き抜かれます。

巻き込まれていた唇が正常に戻っていき安心したのですが、それもほんの束の間、今度は引きずり出されていくことに気付きました。
唇の締め付けの強さはそのまま口内気圧の低さとなり、頬は凹み唇は筒じみた変形をしてしまいます。

自身の顔が赤みを増したのが分かるほどの一段と強い羞恥…。

男はその滑稽とも言うべき表情に息を飲みそれがペニスの熱を更に引き上げてしまったようです。


文香「ん゛ぷぅぅぅ……………んぽっ」


口外に出た雄の象徴が感動に震えるようにヒクヒクと小刻みなお辞儀を繰り返しています。
男の息遣いは一走り終えた後のようでした。

……。

どうやら口を女性器に見立てた疑似的な処女貫通を気に入ってもらえたようです。
もう一度、という男の要望に喜んで唇に処女膜を張ります。


文香「むちゅ…んぐぅぅぅぅ……っ」


勝手知ったる恋人の口性器ということでしょうか?
先程とは比べ物にならない乱暴さで突き入れられた男根が、しかし喉奥を叩くときだけ優しく、男の心遣いを感じられてたまらなく嬉しい。


文香「んぼぉぉぉっ」


引き抜くときはやはり乱暴に。
急激な口内圧の変化に対応できず、酷く聞き苦しい音を出してしまいました。


文香「ふっ……むぅっ……」


そして今度は全部出さず、唇が亀頭に吸い付いているところで止まりました。

引きずり出された唇が最愛の人に視姦されています。
女の子の恥ずかしい顔への無遠慮な視線…雄の嗜虐性に付け狙われてしまうと雌に最早なすすべなどありません。
粘ついた視線がもっと無様を晒せと無言の内に命令してきます。
それならばと、カリの段差に唇を引っ掛けたうえで、一層強く亀頭を吸引した状態で、頭を後方にずらしていきました。


文香「ん゛ぢゅぅぅぅぅぅぅぅっ」


まるで掃除機のような音が口とペニスの接触点から響きます。
しかし……。


文香「んぼぁっ」


ペニスを離したくない気持ちがどれだけ強くても限界があります。

…。

もう一度ですか。
とても気に入っていただけたようです…。
295 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:09:48.45 ID:0DPnGgFZ0

文香「ふむぅっ……ふぐっ……」


喉奥にタッチした
ペニスが後退を始めたので、吸引を強めます。

文香「ちゅぅぅぅぅ……っ」


またこのまま亀頭まで引きずり出すのかと思ったのですが竿身の真ん中を少し過ぎたあたりで止まりました。


文香「ぢゅぅぅぅぅ……?」


そこで男は女の子の後頭部に回していた右手をおもむろに離し……。


文香「ふぶっっっ!!??」


こともあろうか、その手で女の子の引きずり出された唇ごと男性器を握ったのです。

その状態でゆっくりと腰ごとペニスを突き入れます。
そして引き出す時には勢いよく。
突き入れるときには唇が指の輪から逃げやすくなりますので最新の注意を払いながらする必要があるみたいです。


文香「うぶぶぶぶっ!? んぼぼぼっぽぉ!?」

文香「ぶぷぷぷぷぅ…ずぶぅぅんぼぉぁ!?」


女の子にもう自由はありません。
彼女の唇は男のペニスをしごくためだけの肉の玩具に堕とされてしまいました。

男の目は恋人を性欲処理の道具にしてしまっていることに罪悪感を覚えつつもそれを上回る背徳感に興奮が抑えきれない様子。
女の子の息苦しそうな表情さえも今ではペニスへの快感になるばかりで、男の動きと右手の力は強くなる一方です。


文香「んぐぷぅぅぅ……ぶぽぽぽぽぉぉっ」


肉棒の先端からはしょっぱい汁が壊れたように垂れ始めているのが舌先で感じられます。
男の情けない呻き声が聞こえてきました。
それと同時に、男の腰の動きが激しくそして雑になってきています。

唇玩具がカリに乗りかかっているところで急に男の動きが止まりました。
そして……。


  びゅぅぅぅ〜〜〜ぶびゅぅぅぅぅ〜〜〜

文香「ふぅぅんむぐぅぅっ!!???」


パンパンに膨張しきった亀頭の先端から粘ついた雄汁が噴出しています。
あるものは頬肉にかかり、あるものは舌に垂れ、あるものは口蓋垂を揺らしました。


文香「んっ…ぐぷ……っ」
296 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:10:51.55 ID:0DPnGgFZ0

さっきまでギラついていた男の表情が一変してゆるみ切っていることに女の子が気付きます。
また今回も無事恋人に自分で気持ちよくなってもらえたことをに満足と愉悦を覚えました。

口内でヒクついているペニスの尿道口を舌先で突いたり、裏筋を舐め上げて一滴残らず精液を吐き出すお手伝いをしてあげます。


文香「ぢずずっ…ぢゅぅぅぅぅ……」


最後に尿道に残る精液を啜ってあげると男は腰が砕けたように座り込んでしまいました。

その彼に対して、口内に溜まったたっぷりのザーメンを見せつけてから…喉を鳴らし始めたのですが……。


……。


女の子はどうしても飲みきれず、半分以上を吐き出してしまったようです。


……。


……。


なぜそうなってしまうのか私にはよくわかりません。
体調が悪かったのでしょうか?
愛する人が折角口に出してくれたものであればなんとしてでも摂取するのが普通だと思うのですが…。



文香「んくっ…ごくっ……こくっ………んはぁ……」

文香「んぁぁ………」クパァ
297 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:11:53.41 ID:0DPnGgFZ0


……。

おや?

ここは事務所?

ああ、また私は読書に没頭してしまっていたようです。

どうにも納得しかねる個所で集中が切れてしまったのですね…。




ふと気づけは、隣には肩で息をするPさんが座ってらっしゃいました。


文香「けほ………。プロデューサーさん…。お仕事はもうお終いですか?」

P「はぁ、はぁ、はぁ……。あ、あぁ…もう終わったんだが…少し休憩してから帰ろうかなって…。文香は…まだ読書続けるか?」

文香「………。はい…。キリの良いところまで読み進めたいので……」

P「そう…か……」ゴクリ

P「じゃあ…俺待ってるから…終わったら声かけてよ…。送ってくから…」

文香「いつもありがとうございます…。ではもう少しだけ…お付き合いください……」




プロデューサーさんの熱っぽい視線に気付かないふりをして…。

彼の露出したままの男性器を見て見ぬふりをして…。





そうして、私はまた文字の世界で心躍る体験をするのでした。






…………。





と、いう建前なのです。




298 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:13:18.11 ID:0DPnGgFZ0



―――――
―――
――




俺は自分のことを誘惑にはめっぽう強い方だと思ってた。


こんな業界だ。
イケナイ誘惑はいくらでもある。
取引相手から袖の下を贈られたこともあるし、女をあてがわれたこともある。
それに担当アイドルに色目を使われたこともあるし、枕を持ちかけられることもあった。
そしてそのすべてを俺は突っ返し、突っぱね、説教してきた。


だが…。

だが、文香には勝てなかった…。


普段は無口で消極的でおどおどしてる文香が俺と二人きりの時だけはやたらと話しかけてきたリ近づいてきたリ無防備になったり…。
初めは俺の勘違いかと思ったが、やっぱり勘違いじゃなかった。
完全に気付いたのは、文香の頭をガシガシやってたら何か知らん間にイってたあの日。
そんで、それ以降はめっちゃ露骨に誘惑してきやがった。
ソファで休憩してたら隣に座ってくるし、読書始めたら肩を強く掴むまでこっちに気付かないふりするし、何よりも服装をやたらと俺の好みに寄せてきてる。


いくら俺でも女神に誘惑されたらキツイわ。


悶々と過ごしてたところにあのエロい服…。
その日はずっとストールを肩にかけてインタビューやらの仕事してたのに、事務所に俺と文香だけになったとたんにストール取りやがって。
そしたらそしたら、真っ白な胸元と肩が目に飛び込んできて。
こんなんアカン。
こんなに着たら流石にヤバいで自分。
流石に指導や、指導せなアカン。

そんで、文香に近づいたら読書始めててなんぼ呼んでも反応あらへんからやっぱり揺すらんとなってなったんやけど、
そこでいつもやってる習慣が出てもうて肩に手を置いてしもたんですわ。

きっらー光る素肌の肩に。
299 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:14:36.67 ID:0DPnGgFZ0
もうね、すべすべ。
すっべすべのすっべすべ。
産毛どこいったみたいなすべすべやで。

そんでやっぱり文香も気付いとるんよな。
ちっちゃく『ぁ…』なんて可愛らしい声出しよってからに、なんか顔もちょっと赤くなっとったし。

無理やろ?
こんなん無理やろ?

肩に置いた手、そのまま前に滑らせて胸にずっぽしですわ。

カンペキ目も合ったのに読書続けるふりしよるから、ああもうええんやなって。
これもうやるしかないなって。
やってええんやなって。
そうなるやろ普通。

んで、やること一通りやってどうしたもんか考えとったら、あの子ぐちょぐちょになった顔で『あ、いらっしゃったんですね。私読書してると周りが見えなくなってしまうので』って。

ああ、そういうルールねって。
頭の悪い俺でもようやく分かりましたわ。

文香らしいといえばらしいけど、いや、アホやろあの子。
まあ、それ以上にアホでゲスでカスなんが俺やけどな。
アイドルやしプロデューサーやし、文香なりに考えた妥協点がそういう建前なわけな。
実際恋人同士になることを口に出したわけやあらへん。
普段はいっつも通り。

オナニーの延長みたいなもんなんやろか、いやさすがにちゃうか。



ある日、よく見たら読んどるの官能小説やったから、いっぺんその展開の通りにスケベしてみたら、文香エライ乱れてしもて。
俺もめっちゃ興奮してもうて。
それ以来、本の内容をなぞるようなプレイになっとりますねん。
何やコレぇ。


文香にスケベな関係になったんはこれ以上ない幸運やけどな、それでも人間ちゅうのは欲深いもんで、オナニーじゃ我慢できへんようになるもんなんですわ。
それとできれば文香のもっとエロいところを見てみたい。




そんな下衆な考えの元、俺は文香に試しに一冊の本を貸してみたちゅうわけ。
300 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:16:02.24 ID:0DPnGgFZ0



――――
―――
――





プロデューサーさんにお借りした本を持ち直し、またページを繰り始めました。





…。

射精を終えた男と口内を犯された女の子は共にぐったりと肩を寄せ合っていますが、まだどちらの瞳の奥にも劣情の火が燻り続けています。


  ぐちゅ…ぷちゅり……

文香「んぁ…んくっ……」ゾクッ


男の手が女の子の秘部に伸びると、そこはすでにしとどに濡れきっており早速いやらしい水音が響きました。


『今日は良いモノがあるんだ』


そう耳元で囁いた男が女の子の口に指を突き入れ、何か小さなモノを口内に残して指を抜きます。


文香「んぐ……?」


舌上の感触からそれが錠剤であることに気付きましたが、得体のしれないそれを軽々に飲み込むことなどできず、口内で持て余してしまうのは仕方のないことでしょう。


文香「ぇ……これ……?」

『ほら…気持ちよくなるオクスリだよ。飲み込んでごらん…』


副作用も依存性もないから大丈夫。
そんな甘言で唆され男を信じ切っている女の子はその媚薬を飲み込んで………。


文香「こ、これは……んぐっ!?」



媚薬…。
これまでだって変になるくらいの快感があったのに媚薬だなんて。
そんなものを使ってしまったら一体どうなってしまうのでしょうか。
これを飲み込むのはさすがに……。



文香「はぁむ…っ! れろっ、ちゅる…っ。んぐっ…ごく……っ!?」


女の子はその媚薬を男の唾液ごと飲み込まされてしまいました。


文香「ぁ…あぁ……」ゾクゾク


錠剤が通り抜けた食道が熱くなっているのは気のせいでしょうか…?
媚薬はその成分を粘膜に溶け込ませながら食道から胃に入り込み、じわじわと毒のような熱を体中に伝播させているように感じられるのです。


文香「ふっ……くぁぁぁ……っ!」キュンキュン


未知の熱に浮かされ頭がぼやけていく一方で、一度は体中に広がった熱が下腹部に収束していくのが感じられます。
身を捩れば股間から溢れん程に量の増えた愛蜜の水音が体内に響きました。
301 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:17:25.42 ID:0DPnGgFZ0
男の手が再びアソコに伸びます。


  くぷっ♪

文香「はぁぁぁ……っ!?」ビクッ


服の上から触れた指が少し沈んだだけなのに電流のような快感が背を震わせました。
女の子の反応を見るや否や、男はスカートを捲り上げ露わにしたショーツの中に手を差し込みます。
そして、恥丘を手のひらで押さえつけるようにしつつ膣全体に蓋をするように無遠慮に指を沈めました。


  ぐぷぷぅぅっ♪

文香「ふっぁぁぁぁああっ!?」ビクンッ


コレは俺のモノだと言わんばかりの遠慮のなさ…。
慎みも配慮もないその荒々しい触り方にもかかわらず、すっかり出来上がってしまっている女性器には甘く重い快感が走ってしまいます。


  じゅり♪ じゅりりっ♪

文香「ぁぁんっ…くはぁぁぁんんっ!!」ゾクゾクッ


親指以外の四本の指がワイパーのように左右に動いて大陰唇と小陰唇を擦られてしまうと、叫びじみた嬌声を抑えられません。

男は女性器を掴んだ右手は激しく動かしているものの、その目はじぃっと女の子の反応を観察していました。
口の端から涎を垂らしながら悶えている自分の痴態を記憶されているのが恥ずかしい、でもだからといって我慢することは最早不可能なほどの快感。

いえ、もう恥ずかしさなどどうでもよくなってしまいました。

もっとキモチイイが欲しい…愛する人にもっとキモチイイを恵んでもらいたい…それだけ。
302 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:19:17.68 ID:0DPnGgFZ0

  くりっ♪ くりくりっ♪ きゅぅぅ♪

文香「ふぁぁぁああああ゛あ゛っ゛!!??」ガクガクッ


クリトリスが男の指にこねられると、視界が白く染まるほどの快感。
1センチ程度の長さしかないその肉豆をちょっと摘ままれただけで全身をバラバラにされて、あえなくそのまま絶頂を迎えてしまいました。


文香「んぁぁっ! ふぁぁ……っ!!」ヒクッヒクッ


オーガズムの最中にも愛液の分泌は止まりません。
溢れてくるヌメリを指で掬い取り女の子の入り口に塗されました。


  くちっ♪ くぷちゅ♪


男の中指と薬指の先が膣口をの位置を探っています。

いえ…ココのことはもう自分自身よりも男の方が知悉しています。

だからこれは焦らされているのです。
入り口のすぐ隣を押してみたり、入り口に指を触れさせつつ素通りさせたり…。

…催促したい。

早く中をほじって下さい、と。
でも…。

………。

この女の子は…男にお願いして快楽を貪ろうとするほどには卑しくない…ので、そうはしないのですね…。
ですが…で、あれば……。


文香「ふぅぅ…ふぅぅぅ……っ」ヘコッヘコッ


言葉でなくても意思表示できるのでは?

男の指の意地悪から逃げるのではなく寧ろ押し付けていき、あわよくばそのまま膣内に招き入れようとする程度のことをしている可能性は十分あります。
媚薬で頭が茹だって多少のはしたなさは我慢できなくなっているはずなのですから。
303 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:20:32.02 ID:0DPnGgFZ0

  くぷっ♪

文香「ふぁ…! そっ………こぉ……っ!!」ヒクッ


やっと指先が膣口に引っかかり期待に腰が震えました。
男は無言のまま女の子を見つめ『ここに欲しいか?』と問いかけます。


文香「ふぅぅ…ぅぅぅ…っ」コクコク



  にゅぐぷぅぅぅぅ♪

文香「んぐ……っ!!?  んはぁぁぁぁあああっ!!??」ゾクゾクッ


女の子のアソコは二本の指をすんなりと引き込んでしまいました。
すんなりの割にその刺激は途方もなく、内壁の肉が削り取られてしまったと錯覚した次の瞬間、ゾワゾワとした波が体中を痺れさせます。


  くぷっ♪ ぷちゅるっ♪


指の股が股間に当たるところまで挿入された指を愛おしそうに膣肉が抱きしめているのが分かりました。
きゅっきゅっと痙攣するように締め付ける様は、恋人を離したくないと言外に駄々をこねているようで忘れかけていた子供らしい恥ずかしさが頬を朱く染めてしまいます。


  ぬろぉぉ♪ くぷぷぷぅっ♪

文香「ふわぁぁ…っ! んぁぁぁぁ……っ!!」


抜かれまた差し込まれるだけ。
その単純だけれどドロドロの摩擦が、下腹部と脳髄をグツグツに熱くしていきます。
指と膣口の隙間からは愛液が際限なく染み出てきていました。


  ぬちゃぁぁ♪ ぐぷぅぅぅ♪ 


気付けば大股開きになって愛しい人の愛撫を真正面から受け止めていました。
下品というより最早卑猥な恰好をしているのは分かるのですが、太ももで男の指の動きを絶対に邪魔したくないので仕方ありません。
304 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:21:41.16 ID:0DPnGgFZ0

  ……………ぬちっ…ぐち…ぐちぃ……

文香「あっ…はぁぁ〜〜〜……っ!?」


奥まで入ったところで抜き差しの動きが止まったかと思ったのですがそうではなく、指先が何かを探すように天井の肉を少しずつ押しながら出口に向かっています。

彼は穴が開きそうなほど女の子の顔を見ていました。
きっと彼女の反応を具に観察して弱点を探っているのです…。


  くちっ……ぬちぃ……

文香「ぁ…あぁぁ……っ」ゾクゾクッ


ソレがどこにあるのか分かっている本人にとっては着実に近づいていく彼の指の動きは恐怖でしかありません。
女の子を一発でダメにするスイートスポット…。
ただでさえ危ないのに、媚薬を盛られた躰はどうなってしまうのでしょうか…?

嗚呼…もうすぐそこまで…。


  …………ざりっ

文香「はあんっ!!!!???」ビクン


覚悟していたものを軽く超える電流に喘ぎ声が止められませんでした。
その明らかに他と異なる反応を男が見逃してくれるはずもなく、彼の口角が玩具を手に入れた子供のように無邪気に邪悪に歪んでいます。


文香「ぁ…ぁう…ぁぁう………っ」ブンブン


言葉を発するのも忘れて彼に向って横に頭を振ります。

ココはだめですこんなところグリグリされたら大変なことになってしまいますお願いします私を堕とさないでください…。

……。

無言の懇願でしたが、その内容は100%彼に伝わったと感じられました。
だって、彼はウンウンと頷いて優しく微笑んでくれたのですから。


だから安心です……。
305 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:23:03.16 ID:0DPnGgFZ0


  ざりり!! ざりっ!! ぐちゅりりっ!!!

文香「〜〜〜〜〜〜っ!!!!!????」ビクンッ



……。

よくわかりません。

主人公の女の子は助かったはずなのに…。



  ざりぃぃ!! ずちゅ!! ぐりゅりゅ!!

文香「はぁぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ん゛ん゛っ゛!!!!」ビクビクッ



なぜ、こちらの女の子は叫び声を上げているのでしょうか?

女の子の懇願は聞き入れられて、その後は優しく男性器を挿入されて恍惚の中で深く絶頂するはずなのに。

そうなるのがルールだったのに。

それなのにこの女の子は…私?

これは私?

こんなにケモノのような叫びを上げているのが私?



文香「うぐぅぅぅぁあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛っ゛!!!??」

  ぐり!! ぐりりりぃぃぃ!!!

文香「ひいっぃいいいいイイイイ!!??」

  ぷしゃ♪ ぷしっ♪
306 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:24:06.61 ID:0DPnGgFZ0

Gスポットを指先でグリグリされるとされただけ私の尿道口から潮が吹き出しています。
その潮はプロデューサーさんの手のひらで跳ね返り、私の腹部に早くも水たまりを成してしまいました。


P「はぁっ、はぁっ……文香……っ!!」グリグリ

文香「はあああん!!?? うあああああんん!!!!??」ガクガク

  ぐじゅぷっ♪ ぷしししっ♪


上の口からは絶叫じみた嬌声が、下の口からは亀裂の入った水道管のように愛液があふれ出しています。
アクメ電流を全身に流されて体の自由が一切ありません。
まるでプロデューサーさんの指先で操られる人形になってしまったようです。


  ぐりゅっ!  ざりゅりゅっ!! ぷしゃっ♪

文香「ふぅぅ〜〜〜ふぅぅぁああああああ゛あ゛あ゛ん゛ん゛ん゛っ゛!!??」

P「うわぁすげぇ…っ! まだ出るのか…!?」


脳の中でプチプチという空恐ろしい音がしています。

このままでは頭がおかしくなると理解できているのに、腰が勝手にプロデューサーさんの手にすり寄っていて…。
どこまでもいやらしい自分が恥ずかしい。


文香「んああぉぉぉおおおっ!!!」

  ぷしっ…ぷし………し………

文香「んおっ……おっ、お゛っ゛…お゛っ゛………」ヒクヒクッ
307 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:26:07.39 ID:0DPnGgFZ0
涙と鼻水とそして潮がすべて出切ってしまった頃、ようやくプロデューサーさんの指が止まってくれました。

私は未曾有のエクスタシーの余韻に躰を震わせながらソファの背にもたれかかり、天井のシミを焦点の合わない目でぼんやりと眺めることしかできません。


  ぐいっ

文香「んっ…ふむあぐ……れぁむぅぐ……ちゅぅぅ……」ゾクッ


肩に回された腕に引き寄せられるとプロデューサーさんに口づけをしてもらえました。
下腹部に溜まった熱がじんわりと広がり、痺れた全身が甘くクールダウンしていきます。




文香「んっ………はぁ、はぁ…な、んで……?」


多少機能を取り戻してきた頭でルールが無視されたことを考えようとします。
とはいえ明確にしたことなど一度もないただの慣例のようなルールでしたが…。

……。

でもたしかに…そのルールは最近ではなんだかもどかしく感じることもあって…。




  ちくりっ

文香「…!?」


左腕のかすかな痛みに視線動かしてみると、彼が私の左腕を上に向け、その肘裏に何か小さな細長いものを触れさせていました。


文香「そ、それは…?」ドキドキ


見ればわかるのに尋ねずにはいられませんでした。

普段見ることがある同種のモノよりもずっと小さいですが、見間違えしようもないその形…。
もう一通り読んでいますからわかるのですが、これが出てくるのは終盤だったはず…。
心のどこかで、そこまではしないだろうと油断しきっていたところへの不意打ちに心拍数が跳ね上がっています。
コレを使われた女の子は快楽を求めるだけの肉奴隷になってしまったことを私は知っているからです…。


P「分かってるだろ…? ただ本と違うのは副作用も依存性もない…ただ気持ちよくなるのを助けてくれるってだけ……」

文香「っ……」ゾクッ


つい十数分前に同じような言葉に唆された結果がさっきの盛大なアクメ…。
ますます大きくなる心臓の鼓動は恐怖によるものでしょうか、それとも……。


P「でも、これは強制はしないよ。……文香は、どうしたい?」



針を静脈に刺したまま私の返答を待つプロデューサーさん。

その注射器にはごくわずかな透明の液体が入っていました…。
308 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:27:30.37 ID:0DPnGgFZ0

文香「はぁ…はぁ………」ゴクリ


私の意思を尊重してくれると彼は言ってくれますが、わざわざ注射器を用意してくるくらいですから、取りも直さず彼自身はそうしたいといういことなのでしょう…。


彼は私を狂わせたい……。


プロデューサーさんの昏い欲望を理解してさえ、私の返答は揺るぎません。

そも、彼がいなければ私など薄暗い部屋の中で孤独に一生を浪費していたに違いありませんから。

穴倉から連れ出して世界のこんなにも素晴らしきを教えてくれたのは彼ですから。

だから私の人生は彼によって始まったようなものですから。



それに…。



歪に肥大化した私の語彙が彼への想いを安易に言葉にすることを許してくれない今、躰を捧げることでしか好意を伝えられないのですから。






文香「お、お願いします……」ドキドキ

文香「私に……オクスリを、ください……っ」ゾクゾクッ

P「………」グッ



押子が媚薬液を針へと流し込んでいきます。
シリンジ内の液体が減っていくのを見ているだけで頭が真っ白に、そしてクラクラに。

そして、すべてが注入されてしまった頃にはもう……。




文香「ぁ」
309 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:28:37.35 ID:0DPnGgFZ0
文香「ぁぁ……」

P「文香…?」





文香「ぁぁぁぁあああああああ〜〜〜〜〜っ!!!」ゾクゾクゾクッ


腕から入った媚薬が、心臓を経由してぜっ全身にっ……。

も、もう取り返しがつきません。

錠剤の時とは比べ物にならない熱が体の隅々まで犯していく感覚と同時にうなじに悪寒が走りました。


文香「ふっ…! ふぅぅっ……!!??」カチカチ


自分の肩を抱いても収まらない寒気に歯が鳴り始めます。
高所に立たされたように足元の感覚が失われていきそのまま卒倒するのではと思ったところで…。


  ぎゅぅぅぅっ

文香「ふぁぁぁっ!!?」


とても暖かいものに包まれ、それがプロデューサーさんであることが分かった頃、躰に残っていたのは媚薬の熱さえも生温く感じるような途轍もない幸福感でした。


文香「プロデューサーさんっ!! ぷろでゅぅさぁさぁんっっ!!!」ゾクゾクゾクッ


縋りつくように彼を抱きしめるとその倍の力で抱きしめ返してくれる。
だからもっと強く抱きしめたいのに、力がうまく入らなくなっているこの躰が恨めしい…。
310 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:30:22.62 ID:0DPnGgFZ0

文香「ふむっ…ふむちゅぅぅ…んはぁんっ…あむっれろっ…ちゅぷっ♥」


口内に入ってきてくれた彼の舌を必死になってねぶる。
舌を絡め噛んで離したくないって精一杯のわがままをしてみる。
唾液を啜って喉を鳴らして飲み込んで見せれば更にもっと飲ませてくれました。

彼と溶け合っている。
彼の内側を摂取して、私の内側を受け入れてもらう。
たまらない快楽…。

視界の隅に火花が散り始めると、ソレは直ぐでした。


文香「んんっ!? はぁぁあああいいいふぅっ♥♥♥」ビクンッ


それがオーガズムであることに気付くには数秒の時間が必要でした。

性器にも触れずに絶頂を迎えるという初めての経験に、ならば性器ならばどうなってしまうのかという当然の疑問が浮かびます。
しかし、考えるまでもなくその答えは直ぐに出ることになります。


  ぎしっ

文香「ふ………ぁう……♥」ヒクヒク

P「はぁ、はぁ、はぁ……っ!!」


生まれたての子鹿のようになった私をソファに寝かせ、その股の間に入り込んだ彼がその剛直を私の入り口にあてがっていますから。

そして、何かを言う間もなく……。
311 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:31:47.93 ID:0DPnGgFZ0

  ずっにゅぅぅぅぅ♪

文香「はぁぁぁぁぁああああんんん♥♥♥」ビクンッ


簡単に絶頂してしまいました。

そして。

カリが内壁を数センチ分け入るごとに絶頂。
膣の奥を小突かれて絶頂。
そこでじっとしているだけでも絶頂。
キスをもらってまた絶頂。

自分のものとは思えない喘ぎ声が出続けています。



P「あぁ…文香…文香……っ」


プロデューサーさんが私の乱れた髪を優しく撫でつけ、前髪を分けて瞳をじぃっと見つめてくれます。

膣からはぱちゅぱちゅというエッチな音がずっと聞こえています。
その所為でずっとイキ続けていているので、彼から視線がブレてしまいそうになるのを抑え込むのがとても大変です。


文香「ぷろ、でゅぅさぁさん! ぷおでゅぅしゃあしゃんっ!!」ゾクゾクッ


出来ることならば、私のアナタへの想いを伝えたい。
でも、ありふれた言葉を発したところできっと百分の一も伝えられません。
だからせめて彼のことを必死に呼んでいたのですが……。


P「ああっ!! 文香!! 好きだ! 好きだ! 愛してる!!」

文香「はぁぁああっ!? ふわぁぁっぁああんっ!!??」キュンキュンキュン


稚拙で陳腐でチープだと、内心見下していた言葉を彼に贈られ…。


文香「ぅぁぁっ!? う、うそ…こ、こんな…こんなに……っ」ゾクゾクゾク

文香「はぁぁんっ♥♥♥」ビクンッビクンッ
312 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:32:52.09 ID:0DPnGgFZ0

  ぎゅううううう!!

文香「んあっ、あっ、あっ、あっ………♥」ゾクゾク


安い言葉だと思っていたのは私の勘違いだったのでしょうか…?

それとも彼に言ってもらえたから…?

幸せ…。
暴力的な幸せ…。

投げつけられた言葉でこれほどの感情が触発されるなんて……。

今にも胸が張り裂けそうです。

彼に抱きしめられていると、胸の中のドクドクがどんどん大きくなって…。
このままでは弾け飛んで幸福に気が狂ってしまいそうな予感すらあります。



P「文香…あぁ…文香…なんて綺麗なんだ……あぁ…愛してる……」

文香「ふぁぁ♥ はぁぁぁ……♥」キュンキュン



もうだめです。

適切な言葉が見つかるまでは控えようと思っていましたがもう限界のようです。

稚拙でもなんでも、一刻も早くこの気持ちを少しでも自分の中から出さないと破裂してしまいます…っ。



文香「ぁぁ……ぷろでゅぅさぁさぁん………っ」






文香「…………すき」


P「っ!!??」
313 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:34:17.27 ID:0DPnGgFZ0

文香「好き、好きです…私もアナタを愛しています……っ」ゾクゾクッ

P「ぁぁ…文香…文香!!」ギュゥゥゥ

文香「すき、すきっ、好きです…っんちゅぅぅぅはむっ……すきっ、すきっ!」ゾクゾクッ



一度言ってしまったら最後、堰を切ったようにこれまで抑え込んでいた言葉が溢れだし始めました。

胸の中の1%しか伝えられない安直な言葉を平気で投げつけて…。
何度も何度も…臆面もなく何度も何度も……。

こんな恋愛小説……私ならぜったい読みません。


……。


でも。




文香「ああっ!! ぷろでゅうさぁさん!! んっ♥ 愛してますっ! 私はアナタを…あいしていますっ!! れろぉっ♥」

P「んぐっ……俺もだ文香!! あぁ…嬉しい…なんて、気持ちいい……あぁ…文香……っ!!」


変に凝り固まっていた私は頭でっかちのおバカさんだったようです…。

陳腐だとかチープだとかそんなことは関係なく、胸の裡の感情を伝えるのがこんなに素晴らしいことだったなんて…。
こんなに気持ちの良いことだったなんて…。



それでもやはり…。




文香「んぐっ♥ もどかしい…もどかしいんです…っ」

P「…?」


どれだけ繰り返したところで伝え切れないのは事実。
ガス抜きになるかと思った言葉も効果があったように感じたのは一瞬だけで、今ではさらに大きく膨れ上がった激情が胸を食い破ろうとしていました。



文香「はっ…ああっ! アナタのことが愛おしすぎて……苦しい…胸が…弾けてしまいそう、です……っ」



彼への熱く熱くそして熱い想いが身を焼いていきます。



……。



最早発狂を回避するための方法は一つしか思いつきませんでした…。
314 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:35:43.71 ID:0DPnGgFZ0



文香「わ、私を壊して……っ!!」


P「な、なにを…っ?」




文香「お願いします……私を壊してくださいっ! 何も考えられないくらいに……壊してっ!!」


P「ふ、文香……」ゴクリ



文香「わたしを…アナタで……こわしてぇぇ……」


P「くっ……」



  ぎしっ


プロデューサーさんが体を起こし、両手で私の腰をがっしりと掴みました。


文香「あ、あぁ……♥」ゾクッ


ああ良かった…ちゃんと壊してもらえる……。
そんな風に安堵しながら彼の腰が10センチほど引かれるのを眺めました。


……。



ぱぢゅんんんっ!!!

文香「ひぁっ!!!???」ビクンッ
315 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:37:17.06 ID:0DPnGgFZ0

  ぱちゅっ! ばちゅっ!! ぱちゅんん!!

文香「んあああっ!!! ひぃぃぃぃぃいい!!!??」ビクンビクンッ



彼の腰が我武者羅に私の急所に打ち付けられます。
さっき私のGスポットを簡単に探り当て惨めに潮吹きさせた彼とは別人のような必死さ…。
しかし、技巧も優しさもないその乱暴な腰遣いが今は私の福音でした。



  ぱんっ! ぱんっ!! ぱんぱん!!

文香「んんぃぃぃいいイクっ♥♥♥ いくっ♥♥♥ いくぅぅ♥♥♥」ブルブルッ

P「はぁっ!はぁっ!はぁっ!!! ふみかぁあああ!!!」

文香「はぁん♥♥ おねがいしまっ♥ もっ♥ もっとはげしくぅぅっ♥♥」ゾクゾクッ

ぱずんっ!! ぱぢゅんんん!! ぢぽっぉぉ!!!

文香「ああっ!!イイっ♥ こわっ♥れるぅぅぅ♥♥♥」ビクンビクンッ



プロデューサーさんが歯を食いしばって私を見ている。

今の彼の目に映るのは私だけ。

私を壊そうと必死に貪ってくれている。



  ばちゅん♪ ぱちゅんんんっ!!! ぱちゅんん!!

文香「はぁぁあん♥♥ ふぁぁぁああんんん♥♥♥」
316 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:38:33.83 ID:0DPnGgFZ0

P「はぁっ!はぁっ!!! くぅぅ…っ!!??」



プロデューサーさんの顔が一層辛そうになって、彼の限界がもうそこまで来ていることを知りました。

おそらくは、私が壊れるまでその限界を何度も乗り越えてきてくれていたのでしょう。

でも、もう大丈夫です。

きっとそれと同時に私も……。




  ぱちゅん!ぱちゅんっ!ぱちゅん!!


文香「あっ、はぁぁぁっ♥♥♥ だいっじょうぶ、ですぅぅ♥ きてぇ♥ おねがいっ♥ だしてぇ♥♥」


P「くっ!!??」


  ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん!!!!


文香「アナタでぇっ♥♥ よごしてぇぇえええ♥♥♥」


  ぱんんっっっっ!!!!!


文香「ぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛ん゛ん゛♥♥♥」ビクンッ


  どぴゅぅぅぅぅぅ!!! びゅぅ〜〜〜〜〜っ!!!


文香「んん゛ん゛〜゛〜゛〜゛〜゛〜゛〜゛っ゛♥♥♥」ゾクゾクゾクッ
317 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:39:49.40 ID:0DPnGgFZ0


愛しい人の精液が私の一番大切なトコロを犯しています。


びゅうびゅうと熱い子種をかけられてもう何も考えられません。


頭は真っ白…。


真っ白…。



胸を食い破ろうとしていた荒々しい気持ちは今しばらくの猶予を与えてくれたようです。



彼の力強い脈動が治まる頃、全身を支配していた痺れはそのまま幸福感に意味を変えていました。


…。


息絶え絶えの者同士、縋りつくように抱き合うとようやく一つ分かったような気が…。


一つ…。



おそらく無数にあるうちのまだ一つだけ…。






すべて分かるときが来るとしても、それはきっと数十年先のことなのでしょう。
318 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:41:03.01 ID:0DPnGgFZ0
鷺沢文香 後編 終わり
319 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/18(月) 22:41:57.91 ID:0DPnGgFZ0
次が最後で志希です。

あぁ、なんでコレが残っちゃったかなぁ…。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 22:48:44.77 ID:3coiKbFW0
超ガチエロでござった、乙乙
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 22:55:41.94 ID:u7+hFRck0
何だこれは……(超笑顔
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 00:00:55.65 ID:5fq95x1ro
最後と言わず別のアイドルで前後編書いてくれると嬉しい
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 18:45:58.31 ID:dAlNJSZto
>>119
まだイクんじゃねぇぞ
324 : ◆ao.kz0hS/Q :2016/07/25(月) 22:42:23.35 ID:HexpU6eE0
一ノ瀬志希 後編

始めます



若干特殊な内容になっておりますのでご注意ください。
325 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:47:36.31 ID:HexpU6eE0


夕方、といってもいい時間帯。

の、ハズなのに…まだ暑すぎーどゆことー♪

せっかく隠れてくれたお日様の代わりに限界まで蓄熱したアスファルトがお仕事終わりのあたしをジリジリと焼いている。
ムワッとした熱気に頭クラクラで、夏の匂いを愉しむ余裕は今はないなー。
隙間なく立ち並ぶビルが風を妨げるから熱気が逃げていかないんだよね。
都市計画の段階でもうちょっとなんとかならなかったのかなぁ…。
責任者出てこーい!


…いやいやそんなのはどうでもいいんだ。


志希「あ……」


カフェの店内で優雅に読書しているおねーさんがいた。
もちろん全然知らない人。
ウィンドウ越しにあたしの視線をクギ付けにしたのはおねーさんのドリンク。
道行く脚は止めないけどね。
氷のたっぷり入った…アイスコーヒーかな?
さっきまでの長いお仕事を終えて、ヘトヘトクタクタカラカラのあたしにはとっても目に毒。
いいなぁーがぶ飲みしたいなー。
でも我慢。
もーちょっとだけ我慢。
ここで飲んじゃったらペラペラ喋りまくったインタビューを水分補給控えめで耐えた意味がなくなっちゃう。

自動販売機の『つめた〜い』ってのもトーゼン素通り。
生唾を飲み込もうにも口の中はすっごくネバついてるから、これは二重の意味で飲まない方が良い。
体から水分を追い出してるのとイライラで副交感神経が抑えられて、イイ感じに出来上がってきてる。
うん、狙い通りだね♪



ほらほら、事務所が見えてきた。
326 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:49:30.93 ID:HexpU6eE0


  がちゃり


事務所のドアを開いて背伸びしてカレのデスクを見てみる。
いるね〜やった♪
こっちに気付いてないしそのまま給湯室へ。


志希「フンフンフフーンフンフフー、シキデリカー♪ なんちて」


熱さでゲンナリ気味だったテンションが一気に上がっちゃった。

コーヒーを敷き詰めたペーパーフィルターに熱湯を注ぐ。

  とぽぽぽぽ♪ 
  とぽぽぽぽ♪

コーヒーが大きく膨らんで縮んで、また膨らませて縮ませて…。
あたしの胸も今そんな感じ。
心臓がゆっくりと強く血を全身に送っていく。
いつの間にか仕事の疲れを忘れちゃってた。
ドーパミンさんいい仕事してますねぇ♪

出来上がった熱いコーヒー液をたっぷりの氷が入ったグラスに注ぎ込む。
バシバシという氷にヒビが入る音が心地良い。


志希「むふふ…♪」


普通ならこれで完成なんだけど、志希ちゃんは更に一手間加えちゃいまーす♪
右見て左見て後ろ見て、誰もいないことを確認して…。


志希「んっ………」


  とろぉ………………


うわっ!? ぶら下がってる! すっごい粘度♪
我慢した甲斐があったよー♪


  ぷつんっ ぽちゃん……


すかさずティースプーンで掬ってみるとほとんどダマみたいなソレはまだコーヒーと溶け合ってなかった。
濃縮されきった粘液はいくらかの弾力を有しているらしくて、スプーンを揺すれば緩いゲルっぽく震えてる。


志希「コレやっばー♪」ドキッ


  ぽちゃん…


改めてグラスに落としてかき混ぜると、すぐにコーヒー溶液に溶け込んでしまった。
でもそれまでの透き通った琥珀色はすこぉしだけ濁ってしまった、ように見える。
大丈夫、バレっこない♪


志希「かーんせーい♪」ペカー


無事完成してしまえばもう口の中をネバつかせておく必要はないから、水道水をがぶ飲みして給湯室を後にした。
327 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:50:13.90 ID:HexpU6eE0



志希「お疲れサマー、プロデューサー♪」

P「おぉ、お帰り志希。お疲れ様」


定時を過ぎてもまだまだお仕事真っ最中の彼に声を掛けると、すぐにこちらを振り向いてくれた。


志希「はいただいまー♪ 今日の差し入れだよー♪」

P「待ってました! いつもありがとな!」

志希「今日はね、いつもより頑張って作ったから…美味しいといいなー♪」

P「へぇ、それは期待できるなぁ〜。志希が作ってくれるとなぜか美味いんだよな〜。材料は同じはずなのに」


グラスを彼に手渡すと何の疑いもせずに口をつけた。


P「ん…ごく、ごく…っ」


せっかくストロー付けてあげてるのに、グラスの縁に口を付けてゴクゴク飲んじゃって。
そんなにあたしの差し入れ待っててくれたんだ♪
いやー嬉しいなぁー♪


P「ぷはぁっ! 美味い!」

志希「にゃははー♪」

P「いやほんとに美味いよ。俺が作ってもこうは出来ないんだよな〜。お湯の注ぎ方かなぁ?」

志希「……志希ちゃんのね、アイジョーがたっぷり入ってるんだよ♪」

P「そうか、はははっ。今日のは一段と美味いよ。苦みの中にもほのかな甘みがあるっていうか…ごく、ごく…うん、美味い!」

志希「にゃは……」


ほんと美味しそうに飲むねぇ♪
328 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:51:15.49 ID:HexpU6eE0

でもそれ……あたしの唾液入りだよ?

しかもものすごくネバネして濃いヤツ。

そんなのが入ったのを『甘い』だなんて、キミってヘンタイだね♪


P「ん、ごく…ごく…」


ぽっこりした喉仏が動くたびに、彼の体内にあたしの唾液が入り込んでいく。
水分、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アミラーゼ、ラクトフェリン、ムチン、etc.
あ、ネバネバだったからムチン多目かにゃ?
とは言ってもほとんどが水分だけどね。
でも正真正銘あたしの体が分泌した体液。
それが彼の体内に入って、今度は彼の細胞を作る元になる。
んーーーろまんてぃっく♪


  からん♪


彼がラストスパートっぽくグラスの角度を急にしてあおったら氷が鳴って、つい目を向けちゃった。
そしたらなんとまだあたしの溶け残りがいたみたいで、つるん♪って氷を滑ってグラスを滑ってそのまま彼の口の中へ♪


P「んっ、んっ…」


あたしの唾液がダイレクトに彼に…あわわ♪


P「んくっ……。あれ? 最後めっちゃ甘かった…?」

志希「……」ドキドキッ


ニブチンな彼の無邪気な表情に脳下垂体がβエンドルフィンを放出したのを感知する。
この放出量は久しぶりー♪
初めはちょっと入れるだけでドキドキ出来たんだけど、十回もやればそれが普通になっちゃった。
やっぱり毎日同じことしてたら物足りなくなるよね。
麻薬みたいなものだし♪

だから今日は濃度にこだわってみたんだけど、予想通り快感物質の分泌量は過去最高だった。
明日はどうしよっかなー♪
329 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:52:13.53 ID:HexpU6eE0

P「…き……し……」

志希「んぇ?」

P「志希? どうしたんだボーっとして…」


ありゃりゃ、脳内麻薬でトリップしてたみたい♪


志希「んーん……明日の差し入れはどうしよっかなーって」

P「お、明日もあるのか! 嬉しいなぁ…ってお前汗すごいな。ちゃんと拭いとけよ?」

志希「あ…ほんとだ」


Tシャツの色が汗で濡れて濃く見えるようになってるのに気付く。
手で額に触れてみたら指先に冷たい汗がじっとりと付いた。
さっきがぶ飲みした水がそのまま出てきたみたい。
汗。
あたしから出てきた汗…。
汗かぁ…。


志希「ふっふー♪ きーめたっ♪」

P「お、何にするんだ?」

志希「それはぁ……明日のお楽しみだよ♪」

P「ははっ、そうか。じゃあ楽しみにしてるな」ニコッ

志希「……おっけー」ゾクッ


彼の屈託のない笑顔に下腹部がジクジクと疼く。
あたしの細胞を摂取させられてるとも知らずに…。
あれ? 志希ちゃんイケナイ子?
でもコレはキミが始めたことなんだからね?

キミがあたしの鼻○ソをあんなに美味しそうに食べるから…。
あたし気付いちゃったんだ♪
自分の一部がキミの中に入っていくと脳から気持ちいいのがドパドパ出てくることに♪
いちおー試しにフレちゃんやスタッフさんで対照実験してみても(ごめんね♪)ドキドキのオーダーは2、3個下がっててつまんなーい。
やっぱりキミじゃないとだめみたい♪
だから良いよね?
キミは美味しく飲めて、あたしは気持ちよくなって…誰も損してないもんね?


志希「じゃあ今日はもう帰るー。プロデューサーお仕事頑張ってねー♪」

P「あぁ、ありがとな。志希も気を付けて帰れよ」

志希「はいはーい♪」


彼に手を振って廊下に出てまっすぐお手洗いへ。
もちろん多機能トイレの方。
脳内麻薬の余韻が残っているうちにスルと凄いんだよね♪
我慢しようとしても声が出ちゃうくらいに…。



いえーい!

ハッスル♪ ハッスル♪
330 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:52:59.35 ID:HexpU6eE0

――――
―――
――


ベテトレ「いや、一ノ瀬がそれでいいなら構わないが…暑くないのか?」

志希「暑いよー? でもだいじょーぶ♪」


この季節、レッスン場のエアコンの効きはイマイチ。
そんなところへ冬に着るような長袖長パンツのスポーツウェアで現れれば、さすがのベテトレさんも怪訝な視線を送ってきた。
ちなみに長袖のウェアの中のTシャツは綿100%となっておりまーす♪
水分たっくさん吸うよー♪


志希「ジブン、今日はとにかく汗をかきたい気分なんす♪」


冗談ぽく言いながら2L入りのスポーツドリンクを見せる。


ベテトレ「そ、そうか…。キミの考えることはよくわからんな…」

ベテトレ「だが、ストイックなのは嫌いじゃない。関係なくビシバシいくからな!」ニヤッ

志希「望むところー♪」



………。



ベテトレ「ふぅ…今日はここまで。水分補給とストレッチ、しっかりしておくように」

志希「はひぃ、はひぃ……」ペコリ…


颯爽と立ち去るベテトレさんに最後の力を振り絞って礼をする。

頭クラクラー♪
体ぐしょぐしょー♪
襟口からムワムワー♪

ムワムワ?


志希「……」クンクン

志希「わぉ……♪」ゾクッ


Tシャツが汗を吸ってー乾いてーまた吸って―吸って―乾いて―吸って―って繰り返して何層も積み重なったきっついスメル♪
あたし的にはこれもアリだけど、女の子的には落第の匂いになっちゃってるかも―♪


志希「なんか重ーい♪」


更衣室でTシャツを脱いだら、ぐっしょり濡れたそれはもう別物。
素早くジップロックに入れて、用意しておいたまだ冷たい保冷材で包んでバッグの中へ。
変に雑菌繁殖させちゃいけないからね。



よーし、さっさとシャワー浴びて事務所にレッツゴー♪
331 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:53:49.47 ID:HexpU6eE0


給湯室でジップロックからひんやりとしたTシャツを取り出すと生臭さが漂った。
折り畳まれたそれを更に筒状に丸めて、プロデューサー用のグラスの上で絞ると…。


  ぴちゃぴちゃぴちゃっ!!


志希「にゃははー多すぎー……」ドキドキ

完全な透明、ではない液体がグラスの三分の一ほど溜まっちゃった。
唾液だったら何吐き分かなぁ…?
グラスの上部を手で扇いでみたけど、ほとんど匂いは感じない。


志希「……?」クンクン


直接嗅いでみても大した匂いはしなくなっちゃっててなんだか残念。
温度と表面積の関係かな?


志希「塩っぽさを活かすには…コレっ! 志希ちゃん飲みかけのスポーツドリンク〜〜♪」


  とぽぽぽぽっ♪ とぽぽっ♪


薄く白濁しているスポーツドリンクを注ぐと、あたしの汗は完全に同化してしまったみたい。


志希「氷を入れてーぐるっとかき混ぜてー♪」

志希「かーんせーい♪」ペカー


材料に使ったTシャツをバッグに押し込んで彼の元へ向かう。
心臓はもうドキドキしっぱなしだし、脳みそからは早速お汁が漏れ始めてる♪
332 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:54:43.96 ID:HexpU6eE0


志希「ぷーろでゅーさー♪」

P「おっ、レッスンお疲れ!志希。そんで、その手に持ってるのは…?」

志希「もっちろん今日の差し入れ―♪ 自信作だよっ♪」

P「へぇ〜って…これは…スポーツドリンク…?」

志希「そだよー。志希ちゃん製ポ○リスウェット」


ある意味、本物でーす♪


P「意外だが…なるほど、水分補給は大事だよな!」

志希「うんうん♪ これなら汗かいて失っちゃったミネラルもそっくりそのまま補給できちゃうんだから…♪」

志希「ささっ、ぐいっといっちゃってよー♪」

P「よっしゃー。……何気に志希の差し入れが一日の愉しみになってるなぁ〜」


グラスを彼に手渡すといつも通り喉を鳴らして飲み始めた。


P「んぐっ、ごくっ、ごくっ……」

志希「あはぁ……♪」ゾクゾクッ


十回以上にわたって少しづつ唾液を飲ませてたのが何だったのかってくらい簡単にゴクゴク飲んじゃってる。
これまでの累計を軽く超える量のあたしの体液が入ってるのに!


志希「……いっき、いっき、いっき♪」

P「んぐっ? ごくっ、ごくっ!」


早く飲んで?
あたしの汗全部飲んで?
それで感想聞かせて?
そしたらすぐにトイレに駆け込んでお愉しみタイムだから♪
もう胸と下腹部が…ってぼかすのはやめよっと♪ オマンコがきゅんきゅんしちゃって、早く弄りまわしたいんだ♪
333 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:55:26.93 ID:HexpU6eE0

P「んくっ、ずずっ……ぷはぁっ!」

P「ってコールやめろよ! サラリーマンはそれやられると飲んじまうんだからっ」

志希「ね? 味は? 味はどうだった? 美味しかった?」

P「え? 美味しかったぞ? あ、でも普通のポ○リとちょっと違う気が…どこかしょっぱいというか辛いとというか…」

P「あ! 志希…これ…もしかして……」

志希「っ……!」ドキドキッ


え、何? もしかして、何? バレちゃった…!?
ジクジクっていう快感が恐怖か羞恥かのドキドキに一気に塗りつぶされる。


P「もしかして……タバスコ入れた?」

志希「ぁぇ…?」

P「だから微妙に辛いんだろ?」

志希「そっ…そうなんだぁ〜……」

志希「さ、さっすがプロデューサー!ご名答! 食欲増進効果があるんだよ♪」


にゃはは〜バレるわけないか〜♪


P「やっぱり……ポ○リにタバスコってお前なぁ…。でも、ポ○リって俺には甘ったるすぎるからこっちのが好きかな〜」

志希「…え?」ゾクッ

志希「キミ…こっちのポ○リの方が美味しいの…?」

P「ん? あぁ、俺にはな。ゴクゴク飲めたぐらしだし」

志希「あぁ〜〜そうなんだぁ〜〜。あたしのポ○リの方が美味しかったんだぁ〜〜……」ズクンズクン

P「志希?」

志希「ぷ、プロデューサー。あたしもう帰るねっ? じゃお仕事頑張ってねっ」



バッグを鷲掴みにして足早に立ち去る。

背中からの間の抜けた『お疲れ〜』に反応する余裕は今はありまセーン♪
334 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:56:39.42 ID:HexpU6eE0


いつもの個室トイレに駆け込む。


  がららら〜〜がちゃん


志希「はぁ、はぁ、やばっ♪ やっばー♪」ドキドキ


手荷物棚にバッグを投げ置いて、ショーツを脱ぎ捨てるとついさっき履き替えたはずなのにもうシミで汚れちゃってた。
蓋を閉じた便座に腰かけてスカートをたくし上げて、お股をぱかぁーってするとしっとり濡れたおけ毛が目に入る。


志希「わはー♪ すっごい濡れてるー♪ こーりゃ、きーもちいいぞー♪」ドキドキッ


膣口から流れ出る愛液をクリトリスに塗りたくって中指でこねくり回しちゃおう。
今日はクリイキなのだー♪


  くちっ くちゅくちゅっ♪


志希「ふぁっ♪ きっくぅーー♪」ゾクゾク

志希「プロデューサー…んっ、あたしのポカリ美味しいだってぇ…あんっ♪」

志希「あたしの汗がたっぷり入った方がっ…はぁん♪ 美味しいんだって…っ! ぅぁっ♪」


  くちゅくちっくちゅくにぃっ♪


志希「んっ〜〜はぁん♪ やっば、きもちいいっ♪」

志希「んはぁん……っ♪ そ、んなに…ぁふっ♪ あたしの汗が…っ美味しいならっ♪ いくらでも飲ませてあげるよ…っ♪」ゾクゾクッ

志希「キミの為にいくらでも汗かいてあげるぅぅぅんっ♪」


  くにっ くにっ くにににっ♪


志希「ぅっっっ♪ はぁぁん……っ♪ シャツに染み込んだぁ…汗もぉ…ぱんてぃーにぃ染み込んだ汗もぉ…ぜぇ〜んぶぅぅんんんっ♪ 絞って……あっ♪ 飲ませてあげるーーんっ♪」
335 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:57:54.17 ID:HexpU6eE0

志希「んあんっ♪ あっ! 直接のんでも…はぅっ♪ いいよぉー♪ 志希ちゃんの肌をぺろぺろしてぇ…くぅぅん♪ ちょくせつぅぅ舐めとってもぉぉぉはぁぁぁふぅっ♪ いいよぉーー♪」


  くちゅぷ きゅぷっ くちくちっ♪


志希「んあっ! それイイっ♪ そうしよぉ? ねぇ? んっふっ♪ そうしよぉぉ?」

志希「キミにはぁああん♪ あたしの汗あげるからぁぁん♪ その代わりにぃぃっ! キミの唾液あたしに塗りつけてっ♪ んっ!」

志希「きっとぉ…っ♪ すっごい匂いになるよぉぉ♪ んあぁぁ〜〜〜やばい♪ やばいーーーっ♪」ゾクゾクッ


  きゅっ きゅぅぅぅっ きゅにっ♪


志希「ぅはっ♪ くるっ♪ きちゃうっ♪ んあはぁぁっ♪」

志希「ねぇおねがぁぁぁいい♪ 志希ちゃんのことぉ…んあんっ♪ もっと、たべてぇぇ……っ♪ うあっ!」

志希「やっば!! キタっ! すっごいのキタっ♪ くるくるくるっ♪」ゾクゾクゾクッ


  きゅぅぅぅぅ! ぎゅにゅぅぅぅぅっ!!


志希「ふぁぁぁぁぁあああんんんっっっっ!!!!」ビクンッ


背筋に流れた電流で背骨が強制的にエビ反っちゃう。
脚もピーンって跳ね上げて伸ばしちゃって、体内時計が止まったみたいに動けない。
足先がプルプルしながら下がっていって床を踏むところまでいってようやく呼吸もできてなかったことに気付いた。


志希「んはぁぁぁぁっぁああっ!!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ、はぁ……っ」ヒクヒク

志希「んぁぁ〜〜〜オナニーサイコ〜〜〜♪」ブルブル
336 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:58:32.07 ID:HexpU6eE0

志希「んっ………」ブルルッ


志希「………」


志希「ふひーーーあたまスッキリ―♪」ノビー



脱力した体に血を巡らせるように一度伸びをしてみたらなんだかお尻が気持ち悪い。
なんと!便座の蓋に志希ちゃんのえっちなお汁がたっぷりこぼれてるー♪
ささっとティッシュで拭いちゃえー♪


  にちゃぁぁ


志希「わーお! ねばーりスゴーイ♪ はーずかちー♪」

志希「………」ネバーー


ティッシュと蓋の間にかかったネバネバを見て、とってもイケナイアイデアがどかーん!


志希「………コレ…やっちゃう…?」ドキドキッ


明日はアク○リアスでいこっかなーって思ってたけど、一度思いついちゃったらもう止まれないかもっ!!


志希「だってジュースっていうもんねー♪ 案外普通かもー♪」ドキドキッ





志希「…………にゃはぁ……」ゾクッ



かーえろっと♪
337 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 22:59:27.18 ID:HexpU6eE0

――――
―――
――



志希「ぷーろでゅーさー♪」

P「ん? 志希…? 今日はオフじゃなかったけ?」

志希「やー、そうなんだけどねー♪ キミに差し入れするのが癖になっちゃったから、来ちゃった♪」

P「癖…?って日課って意味か…」


ううん、癖だよ?
キミにあたしの一部を入れて興奮するのが癖になっちゃったんだよ?
それとも依存症かにゃ?


P「俺としては嬉しいが…、しっかり休むのも仕事の内だぞ?」

志希「だいじょーぶだいじょーぶ♪ この癖…日課も休むための一環なんだから。キミが美味しそうに飲んでくれるのを見ると……あたしもよく眠れるんだー♪」

P「よくわからんが、そういうことなら…まぁいいか。それで、今日の差し入れってのは…?」

志希「今日はまだ作ってないよ♪ ちょっと時間がかかりそうだから、その前にキミがしばらく事務所にいるのを確認しとこうと思ってね♪」

P「あぁ、そういうことならもう夕方だし、この後はずっと事務所で書類仕事だから大丈夫だよ」

志希「よかったー♪ じゃあ30分くらいでできるから待っててねー♪」

P「30分って…。ははは、一体何作るんだよ?」

志希「今日は……フレッシュジュースだよ?」ドキドキッ

P「おぉ、生絞りってやつか!」


そうそう、志希ちゃんの生絞りエキス配合♪


志希「…じゃあ、お楽しみあれー♪」

P「あぁ、いつもありがとうな〜」




事務室を出て向かう先は給湯室、ではなくていつものおトイレ♪
338 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:00:30.81 ID:HexpU6eE0

  がらがらがら〜〜〜がちゃん♪


志希「じゃあ〜〜絞っちゃおうかなっ志希ちゃんエキスー♪」ドキッドキッ


バッグから手のひらサイズの小瓶を取り出してキャップを回し外す。
中身は当然空っぽ。


志希「どれだけ溜まるかにゃあ…?」


ショーツを脱ぎ捨てると…もう濡れてるー♪


志希「んんっ…今朝からずっとこのこと考えてたからねっ♪ もったいなーい♪」


便座の蓋に腰かけてセルフプレジャー開始!


  くちゅ…


志希「わぁぁ…もうべちゃべちゃー♪ 志希ちゃんの下のお口だらしなーい♪」ゾクゾクッ


  くちゅぅ…ぬるっ♪


まずは膣口を中指で撫でてみるつもりが、引っかかりもなく中に滑り込んじゃった。


志希「んっ……ふぁぁ……っ」ビクンッ


中指が全部入っちゃったのを抜いたら…。


  ぬぷっ…とろぉぉぉ♪


志希「わぁお! 指てっかてかー♪」

志希「これを…瓶の縁になすりつけて…っと♪」


  ぐにぐに……つぅぅー……


瓶の内壁に愛液が一筋の跡を残しながら落ちていったけど、底に到達できるだけの量はなかったみたい。


志希「んん〜〜思ったより時間かかるかな…? よぉーし、がんばるぞぉ♪」
339 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:01:54.62 ID:HexpU6eE0

  ぷちゅっ ぬるんっ ちゅぷっ ぬるん♪


志希「んっ、はぁぁ……っ ぷろでゅーさー? 志希ちゃんね? 今オナニーしてるよぉ?
ぁんっ…キミにぃ…あたしのラブジュースぅ、飲んでもらうためにぃっ♪」

志希「もうっ…さいきんはぁ…キミをオカズすることばっかり考えちゃうっ♪」

志希「キミのこと、はんっ…考えながらオマンコいじいじするとねぇ…すっごいんだよっ♪ んぁん…っ」

志希「脳みそから、んんっ…快感物質どっぱどぱでぇ…あたまバカになってぇ…アヘアヘでぇぇぇんんんっ! いくらでもオナれちゃうのぉぉ♪」ブルブル


  にゅぐ にゅるっ にゅくくくっ


志希「キミがぁ…あたしを美味しそうに飲んでくれたときなんか…はぁぁぁっ……それだけで軽くイっちゃてるんだからぁぁぁんっ」

志希「ほら見てぇ…もうこんなに溜まっちゃったよ? いい? もうちょっと出していい? んはぁ……っ」

志希「いいよねぇぇ〜? 昨日のぉぉっ、汗はぁぁぁんっ、もっと多かったからねぇぇぇんっ♪」


  ぬちぃっ にゅるんっ ぬぐんっ


志希「もし…ふぁっ、あたしの愛液飲まされるってぇぇんっ、知ったら怒るぅ? それともぉぉんっ、喜んでくれるっ? んはぁぁぁっ」

志希「おねがぁぁいいっ、あたしのオマンコ汁のんでぇぇっ♪」

志希「志希ちゃんのオマンコ美味しいって言ってぇぇぇんっ♪」

志希「んはぁぁん……っ、あぁ…っ! イキそぉ……!?」ピクンッ

志希「んくぅぅ〜〜〜っ!! まだだめぇ……」ゾクゾクゾクッ

志希「本イキはぁぁあんっ、飲んでもらってからがぁぁ…いいのぉ……っ」ブルブル

志希「んっはぁ、はぁっ、はぁ、はぁ……」


大きなオーガズムの波をなんとかやり過ごせたみたい。
あたしは美味しいものは後に取っておくタイプなのだー♪
瓶を見てみるとトロリとしたのが結構溜まってた!
昨日の昨日の汗よりかは少ないけれど、ツーフィンガーくらいは溜められたかなぁ?
量は負けるけど…。
340 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:02:50.61 ID:HexpU6eE0


志希「……」クンクン


志希「……………すご」ゾクゾクッ


昨日とは比べ物にならない濃密な匂いに、思わず気絶しそうだよ!


志希「にゃははー♪ これイケるかにゃ〜〜?」ドキドキ


やればわかるさコノヤロー?

時間を見てみたら…う〜ん、ちょうど30分経っちゃってるね♪
瓶に蓋をして、衣服を正して給湯室へ!



今日はリンゴのフレッシュジュースにしたいと思いまーす!


志希「たしか…ここにジューサーが……あ、あったー♪」


リンゴをサイコロサイズくらいに切って、ジューサーに投入!スイッチオン!出来上がりぃ!30分どころか3分だね!

彼のグラスに注いでから……志希ちゃんのラブジュースを、どばー♪
氷を入れて、かろんかろん♪


志希「かーんせーい♪」ペカー

志希「……」ドキドキ


やばーい♪よくわかんないけどやばーい♪

すっごく興奮するー♪ ぁやばまたイキそー♪ だめだめ、我慢の子!

……。

おっけー、イっクぞー!!
341 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:04:33.35 ID:HexpU6eE0


志希「プロデューサー、お待たせ―♪」

P「お、待ちくたびれたぞ〜?」


志希「ごめんね♪ 思ったより白熱しちゃってさー♪」

P「いや冗談だ。差し入れがもらえるだけで万々歳だよ」

志希「んっふふー。そう言ってもらえれば作った甲斐があるねぇ♪ はい今日は志希ちゃん特製、リンゴのフレッシュジュースだよー♪」

P「おぉ! リンゴジュースか、大好きだよ!」

志希「あ、ほんと? キミのお口に合うと…良いなぁ……」ゾクッ


志希「どうぞーー♪」

P「いただきますっ。ごくっ……ごくっ……」


あぁ〜〜またゴクゴク飲んじゃって〜♪
あたしのことそんなに信頼してるんだね!
裏切ってごめんねぇ♪
あたしなんてキミにオマンコ汁飲ませて興奮してるヘンタイなのにね!


P「んくっ………志希…これ…………」

志希「ど、どしたの……?」ドキッ


これ以上ないくらい怪訝な顔…。
もしかして自分のだから匂いとか気にならなかっただけで他の人には丸わかりだった!?


P「これ……めちゃくちゃ美味い!」

志希「ぅぁ…♥」ゾクゾクッ


やば……。


P「なんだろう…確かにリンゴジュースなんだけど、こんなの飲んだことない! 甘さに深みがあるっていうか…」

志希「ぁぅっ…んぁぅ……っ♥」

P「口当たりもどこかとろみがあって濃厚で…まさにしぼりたて生120%って感じだよ!」

志希「んっ、はぁ、はぁっ……♥」


す!ご!い!
脳みそどっぱどっぱ! お股もどっぱどっぱ!
あ〜〜〜早くおトイレ駆け込みたーーいな♪

でもまだ半分以上残ってるぅ〜〜〜♪
ほ〜ら、いっき、いっき、いっき♪


志希「あ、あのね…っ! 志希ちゃんのジュースは鮮度が命だからさ! はやく…全部飲み切ってほしいんだっ♪」ドキドキドキ

P「ん? そうなのか? もっと味わって飲みたいが、そういうことなら…んぐっ、ごくっ…」
342 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:06:03.45 ID:HexpU6eE0

志希「はぁ、はぁ…スゴ…ノンデル…シキチャンノジュ‐ス」

P「ごくっ………ぷはぁっ! うん! 美味い!!」

志希「やたっ…全部…全部…飲んでくれた…♥」ゾクゾクッ


そこで思いついて、携帯取り出しボイスレコーダー録音開始!


志希「ねぇねぇ! 美味しかったぁ? はぅ…志希ちゃんのジュース♪」

P「え…? なんでボイスレコーダー?」

志希「い、いいのいいのっ! キミの飲みたて…んっ…ほやほやの感想を次回に活かすためだよぉ♪」

P「そう…? いやぁ、ほんとに美味かったよ? これまでのどのリンゴジュースよりも美味しかった」

志希「んぁっ…志希ちゃんのジュースぅ…美味しかったぁ?」

P「? あぁ、志希が作ってくれたリンゴジュース、美味しかったよ?」

志希「ああんっ、リンゴ、要らない。もう一度、言って?」

P「はぁ…? 志希が作ってくれたり…ジュース美味しかったよ…?」

志希「むむむっ……おねがい!りぴーとあふたーみー!」

志希「志希ちゃんの、ジュース、美味しかったよ! はいドゾー!」

P「は、いや、なに? まぁいいけど…」

P「……志希のジュース、美味しかったぞ」

P「これでいいか? ……ん? 志希…?」

志希「んっ…ふっ……♥」ゾクゾクゾクッ

志希「おっ、おーけぇ…おぉけぇ…くぅっ♥」

P「お前…体震えて…? 風邪か?」

志希「だっ、だいじょぶ! でもっ…ちょっと…おっ…おトイレ! イってくるねっ?」ドクンドクンッ

P「ぁ…。そうか…我慢してたのか…。デリカシー無くてすまん…」

志希「志希ちゃん…そのままイクから…じゃなくてぇ…帰るから…ぁんっ…じゃぁね…ぅっ」

P「おうおう、わかったから早く行ってこいって。…オフなのにありがとうな」

志希「ぅん、イクね…っ? イって…くるねっ?」


トボトボとおトイレへ向かう!
歩く刺激なんかでイっちゃわないように注意して進めぇー♪
あ、これ見ようによってはホントにおしっこ我慢してるように見えるかもー♪
343 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:07:26.82 ID:HexpU6eE0

  がらがらがら〜〜〜がちゃん♪


志希「ううぅ……うにゃぁぁぁ♪ やっばいにゃぁぁ〜〜♪ これやっばいにゃぁぁ〜〜♪」ゾクゾクッ

志希「わーお! おぱんちゅ濡れまくりー♪ 替え持ってきた志希ちゃんエラーい♪」


  ずるん べちゃ!


志希「わーお! オマンコ濡れまくりー♪ って当たり前―♪」
  

  ぐじゅっ! にゅぷちゅ!


志希「んひっ…ぐぅぅぅっ♥」ブルッ

志希「や、やばっ…ズルズルだぁっ♪ 指三本…かんたんに…ふくっん…♥」


  ぐじゅ! ぐじゅん! ぐぷちゅん!


志希「ふぐぅっ♥ こ、これイイっ!! 指中に入れてぐじゅぐじゅぴすとんしてっ…はぁうぅん♥ 手のひらでぇんっ…クリクリ叩くのイイよぉぉぉ♥」ビクッビクッ

志希「んはぁぁ♥ イク♥ おっ…これイクっ♥ 簡単にイッちゃう……♥」

志希「イっっっ〜〜〜〜〜くぅぅぅっ!!!」ビクンッ

志希「んんん………っ! はぁ、はぁ、はぁ〜〜〜きもてぃ〜〜♥」ブルブル

志希「んあ……」

志希「……キミの録音………タップタップーっと」


  『志希のジュース、美味しかったぞ』


志希「うにゃぁああっ♥」ゾクッ


  『志希のジュース、美味しかったぞ』


志希「うはぁっ、んあっ、あっ、あっ、イっ……」

志希「んんぅぅぅぅんんんんっ♥」ビクンッ

志希「にゃは…にゃはは……」

志希「のーませちゃったーのーませちゃったーんくっ…志希ちゃんのらぶじゅーすぅぅん…のーませちゃったぁぁんっ♥」
344 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:08:21.80 ID:HexpU6eE0

志希「んっ…志希ちゃんのオメコ汁ぅ…入ってるリンゴジュースがぁぁんっ……一番おいしいなんて……うーれしーいにゃ〜♪」

志希「だったらぁぁん♪ オメコ汁だけ飲んでみる〜? ねぇ、のんでぇ? キミに飲んでもらえるならぁぁぁんっ♥ いくらでもオマンコいじいじして出してあげゆ〜〜っ♪」

志希「のんで? ねぇ〜〜の〜んでぇ〜〜? 直接のんでぇぇぇ〜〜?」

志希「それでぇぇんんっ!! くっ、クリちゃんもぉ…一緒にナメナメしてぇぇ〜〜?」


  くりゅっ! くにににっ!


志希「こんな! ふうに! いっぱい! 舌でぇぇ! グリグリ! してぇぇ!!」

志希「んはぁぁんん!! すごっ!! どんどん! きもひよくなるぅぅぅ♥」

志希「んはぁ! はぁぁぁん!! あぁ! おっきいのくりゅ! ふぅっ! あうぅぅ!!」ゾクゾクッ


  『志希のジュース、美味しかったぞ』


志希「んおぉぉぉ………っ!!??」ブルブルブルッ


  『志希のジュース、美味しかったぞ』
  『志希のジュース、美味しかったぞ』
  『志希のジュース、美味しかったぞ』


志希「ふにゃぁぁぁぁぁあああああああんんん!!!!!」ビクンビクンッ


  ぷしっ♪ ぷしゃっ♪ ぷしししっ♪


志希「んはっ! んひぃ……っ! んっ…♥」

志希「……あひひひぃ♪ 志希ちゃん…クジラにひぃぃんっ…なっひゃったぁ♪」ブルブル
345 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:09:33.71 ID:HexpU6eE0

アタマが完全にバカになっちゃってるー♪
快感が凄すぎて脳細胞にも悪影響かも?
でもそんなのどーでもいー♪
こんなにキモチよかったらお釣りで豪邸が建っちゃうから♪


  しょろろ♪ ちょろろろろ♪ しょろろ〜〜〜〜♪


志希「んっ…ひゃぁぁ…おもらししちゃったよぉーー♥」ボーー


弛緩した下半身からおしっこがジョバーって!
便座の蓋を薄黄色にしつつ、便器を伝ってタイル床へ♪
見る見るうちに水溜りの出来上がり♪ あ、おしっこ溜まり?


志希「にゃ、はは……多いにゃぁ……んっ」ブルブル


  ちょろろ………


最後の一滴まで出し切って、溜まっちゃったおしっこをぼけーっと観察。
これ掃除大変だなぁ〜。
モップ必要だなぁ〜。
愛液くらいの量だったら簡単なのになぁ〜。
愛液溜めるのにあれだけ時間かかったのに、おしっこなら一瞬かぁ〜。
これコップ一杯分くらいあるかなぁ〜。

………。
いやいや、それはさすがに……。


志希「…………」ドキドキッ


だっておしっこだよ?
唾液や汗や愛液はちゃんとした役割のあるとっても大事な体液。
でも、おしっこは…。
これいらなーい♪って体から排泄されるゴミだよ?

……。
え、うそ…。
あたし…だから良いって…ゴミだから良いって思っちゃってる…?


志希「………」ドキンッドキンッドキンッ


ごめんねぇ…プロデューサー。
こんなにヘンタイな娘、気持ち悪いよねぇ…。
ごめんねぇ…。
ほんとに、ごめんねぇ…♥
346 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:10:46.47 ID:HexpU6eE0

――――
―――
――


ドラフトの稼働音も気にならなくなるくらいの長い時間ずっと見続けてる。
ガスバーナーで熱せられた枝付きフラスコ。
その枝から冷却用の水につけられた試験管に一滴、また一滴。
簡単な蒸留の実験。
こんな単純な実験をするの何年ぶりかなぁ〜。
すぐ隣にある自分のマンションに帰りもせず、一晩中この実験室で結果の分かり切った実験を続けてる。


志希「………」


色、透明…。
匂い、無し…。
pH、ほぼ中性…。


精製された液体はただの水。
何度繰り返してもただの水。
元は薄黄色のあたしのおしっこでも、ちょっと一手間加えれば簡単に水になっちゃう。
とはいえ、絶体絶命のサバイバル状態でもなければ、これを進んで飲む人はそうそういない。
でも組成上は何の変哲もない水だから、内緒で飲み物の中に混入してしまえば絶対に誰も気付けない。
昨日までおしっこだった水を誰かに飲ませることなんて簡単…。


志希「でもにゃあ〜……」


そんなのじゃ足りない…。
あたしにとっては、元が何だろうが今水ならそれはただの水なのだ。
元はどうあれただの水を飲ませたところで、きっともう興奮なんてできっこない。


ちらりと、さきほど作ってみたカクテルを見る。
おしっこ:リンゴジュース=5:5 のカクテル。

匂いはたぶん…普通のリンゴジュース。
味は…わかんにゃい♪


やっぱり…こっち、だよねぇ…?
347 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:11:50.14 ID:HexpU6eE0

――――
―――
――



出した直後から雑菌が発生し始めちゃうからスピード勝負。
給湯室でジュース作っておいて、おトイレで瓶に出して、給湯室で混ぜ合わせて、はいゴクゴク、ってやってもらうしかない。


  ちょろろ…ちょろろろん♪


志希「はぁ、はぁ、はぁ…っ」ドキッドキッドキッ


これをキミに飲ませると思うだけでただの排泄がオナニ―みたいに気持ちいい。
あ、ラブジュースもトロリしてるー♪ 今はキミはいらないのよー♪


志希「はぁっ、はぁっ、はぁっ」


要らない分はおトイレにさよならしてー♪
臆病な志希ちゃんは10%から始めることにしたのー♪

瓶に蓋をして急いで給湯室に向かえー!


そしてぇ!オレンジのフレッシュジュースにぃ!だばー♪ かろんかろん♪


志希「かんせいっ♪」ペカー



キミの元へ急げー!
348 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/07/25(月) 23:13:03.28 ID:HexpU6eE0



志希「プロデューサー!飲んで!これ飲んで!!」

P「はぇ!? 志希!? いきなり何!?」


志希「おねがい! 早く飲んで! んっ…はぁ!はぁ…!」ドキンッツドキンッ

P「えぇ!? あ、今日の差し入れ? って、そんなに息切らしてどうした?」

志希「そっ、そんなのはイイからぁ! おねがいぃぃ! 早くぅぅ!飲んでぇぇ!」

P「ちょ…!? いや、飲むけどさ…。ありがとな?」


志希「のんで…あたしの…のんでぇ……」バクンッバクンッ

P「……ん、今日はオレンジジュースか…ごくっ…ごくっ……」

志希「ぁ……ぁははぁぁぁ………♥」ゾクゾクゾクッ

P「ごくっ…。うん、今日のも美味いなぁ…ただ……」

志希「な、なに!? ただ、何っ!?」ドキンドキンッ

P「ただ、少し酸味が強いかなぁ…。こういうのもたまには良いけど…ごく、ごくっ…」

志希「あは…はは…酸味…? あはっ…それきっと……っ! あはぁぁ♥」ゾクゾクッ


P「んぐっ…ごくっ………うん! でもやっぱ美味いな!」

志希「ぅぁうっっっ♥」ビクンッ



志希「ヤ、ヤッタァ…オイシイッテ…シキチャンノオイシイッテ……っ!」ゾクゾクゾクッ


志希「カ、カエルネ…シキチャンカエルネ…オトイレイッテカラカエルネ…ジャアネ…」ボソボソ



P「ん? 帰るのか? お疲れ様。今日もありがとな〜」
367.81 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)