女提督「続・黒百合鎮守府」

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77 : ◆CaWSl75vrE [sage]:2016/07/10(日) 22:28:24.73 ID:eEX5Toe10
レ語録ナイスでーす♀
78 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/10(日) 22:30:19.25 ID:eEX5Toe10
「私は五十鈴のことを大切な人だと思ってるよ」

彼女はそう言った。
もちろんそのことは嬉しかったし、私だって提督のことは大切だと思っている。が、なぜか私は苛立っていた。

表には出さないけど、私はあの人のことを好いている。愛してるまと言ってもいい。
でも提督と違うのは、この感情が恋慕のそれということだった。いつからかは覚えていないが、私はあの人をそういう目線で見ていた。

けど、この恋に諦めが付くのはそう遅くなかった。提督のことを考えていると胸が苦しくなったし、眠れない夜もあった。
どうしてかって言えば、女が女を好きになるなんてまず気持ち悪がられると思ったから。いくらお人好しの彼女と言えど同性からの告白ーーーそれも恋人となることを望んでのものなんて受け入れられないに決まってる。
もしこの想いを打ち明ければ自分が傷付くのは分かりきったことだし、百歩譲ってそれはいいとして私からの告白を断った提督がそれを気負ってしまうのが何より怖かった。

だからこれまで何も言わず自分の気持ちを押し殺してきたのに、大切な人だなんて。勘違いしそうになったじゃない。どうせ、他の子にもそんなことを言ってるくせに。

……いや、よくよく考えてみればあの人は過去に何かあったんだ。だからああやって誰にでもそういうことを言うし、自覚も何もないんだろう。でもそれは決して悪い癖ではなくて、上手く人との距離感を掴めなかったりするのは周りの環境が原因のはずで提督は何も悪くない。
ああ、そうだ。少し考えれば分かることだった。ただ私が変なこと考えてイライラしてただけね…反省しなきゃ。
79 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/10(日) 22:36:09.20 ID:eEX5Toe10
………でも、一度考えてしまうと辛いものね。どうにかして今のなんでもない関係から発展させられないかしら。

………………

……ああ。
なんだ、簡単なことじゃない。
少し気が引けるけど、提督のお人好しな部分に付け込めばいいんだ。絶対に断らないようなことを頼んで、そこからずぶずぶと沈ませて断ち切れない関係を作ればいい。
あの人がいなければ私は生きていない……そんな関係にすればいい。





「五十鈴…?どうしたの?」

「……ちょっとね…疲れちゃった」

「え…だ、大丈夫?お茶でも淹れようか?」

「いいえ…少しだけ、甘えさせてちょうだい…」

「え?あ、うん…私でいいなら…」



「提督……いや」

「お母さん…♪」
80 : ◆CaWSl75vrE [sage]:2016/07/10(日) 22:38:45.08 ID:eEX5Toe10
五十鈴編おわり
確か萩風って前作ちょっとしか出してないですよね
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/11(月) 11:02:45.29 ID:qIGLNkBY0
ママァ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/11(月) 13:28:20.84 ID:ON44jjGBO
ママで黒百合とか、結末アレしかなくね?
83 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/14(木) 19:51:53.63 ID:RYNTJBIn0
提督「…げほっ、けほ…んんっ、こほ…」

鳳翔「大丈夫ですか?」

提督「ああ、うん…心配しないで」

鳳翔「あの、提督…もうお手伝いは十分なので、そろそろお休みになられた方が…」

提督「ううん、鳳翔さんだけに任せるのは」

鳳翔「そう言うと思っていました…が、ダメです。もう無理はしないでください」

提督「ええ…?これくらいなんとも…」

鳳翔「提督はそう思っているかもしれませんが、体調が優れないようにしか見えません。ずっと咳をしてますし、顔も赤いです」

提督「そ、そう?」

鳳翔「はい…このままだと本当に倒れてしまいますから、どうか…」

提督「そ、そこまで言うなら…うん、向こうに行ってるよ」

鳳翔「はい、ありがとうございます」
84 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/14(木) 20:01:22.62 ID:RYNTJBIn0
提督(そんなに体調悪そうに見えたかなあ…)

提督(言われてみれば今朝からずっと咳は出るし頭は痛いし、なんだかぼーっとするし…)

隼鷹「お、提督。もうそろそろできそうかい?」

飛鷹「座って待ってなさい、行儀悪いわよ」

提督(あはは、まさか…風邪なんて…こんな時期にあるわけ…)

隼鷹「ん?提督、ふらふらしてるけど…もしかしてもう酒飲んじゃった?」

飛鷹「そんな、あんたじゃないんだから…」

提督(ある……わけ…)フラッ

ドサッ

飛鷹「!」ガタッ

隼鷹「て、提督…!?冗談にしては気合入りすぎなんじゃ…」グイ

提督「う………///」ポー

飛鷹「冗談じゃ済まなさそうね…」

隼鷹「おい、誰か!大変だ!提督が倒れた!人を呼んでくれ!」

ザワザワ

提督「はぁ……はぁ…」
85 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/15(金) 02:46:22.55 ID:0AYoiwCh0
ーーーーー
ーーー

提督「………ぁ…」パチ

「お……司令、目が覚めたか?」

提督「……あら、し…?」

嵐「そうそう、嵐だよ。無事に気が付いたみたいでよかった」

提督「…私…確か……」

嵐「覚えてないか?夕飯の時に食堂で倒れてたんだ。大変だったんだぜ、みんな大騒ぎしてさ」

提督「……ああ…」

嵐「思い出してきたみたいだな。あれからしばらくして今は…あー、マルヒトマルマルくらいか。体調はどうだ?」

提督「…熱くて、全身がだるい…あと頭も…」

嵐「痛むか?」

提督「うん…」

嵐「そっか…うん、風邪だな」

提督「…げほっ」
86 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/15(金) 08:01:48.43 ID:0AYoiwCh0
嵐「えぇと…とりあえず、今日はもう遅いから寝た方がいいってさ。鳳翔さんが言ってた」

提督「……うん…」

嵐「何かあったら呼んでくれ。一応交代で世話してくれる役が決まってるから」

提督「…もう行くの…?」

嵐「ああ、俺もそろそろ寝なきゃ明日に響くからな」

提督「……そっか…」

嵐「…………」

提督「…………」ウルッ

嵐「…わかったわかった、そんな寂しそうな顔するなって」

提督「えへへ…よかったぁ…」

嵐「寝付くまでだからなー?」

提督「うん…手、握ってもらっていい…?」

嵐「はいはい」ギュ
87 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/15(金) 08:08:34.59 ID:0AYoiwCh0
提督「……そういえば、萩風は…?」

嵐「ん?ああ、遠征から帰ってきたらすぐ寝たよ。半日行ってたから疲れたんだろうな」

提督「そうなんだ……」

嵐「はは、司令が倒れたって聞いたらどんな反応するかな。もしかしたら気絶なんかしちゃったり…」

提督「洒落にならないね…ごほ」

嵐「辛いなら無理はしなくていいからな?」

提督「うん…早く治さないとね…」

嵐「ああ、ゆっくり休んで元気な顔を見せてくれ」

提督「ありがと……嵐の手、おっきくて…柔らかいね…」ニギ

嵐「ん?おお」

提督「なんだか…母さんみたいで……なつか…し……」

嵐「そっか…ふふ」

提督「……すぅ…」

嵐「……おやすみ、司令」ナデ
88 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/17(日) 15:46:01.57 ID:1q6mUQ800
〜〜〜

チュンチュン チュン

提督「……………」パチ

「あ……」

提督「…はぎ…かぜ…?」ボー

萩風「……司令っ!」ギュウウ

提督「わっぷ……」

萩風「よかった…生きてる…」ムギュ

提督「は、萩風…苦しいよ…」

萩風「心配してたんですから…司令が倒れたって聞いて…」

嵐「はは、ただの風邪なんだから…さすがに死にはしないだろ」

萩風「それでも心配なの!」

嵐「あー…とりあえず放してあげた方がいいんじゃないか?」

萩風「え?」

提督「」キュウ

萩風「ああっ!?し、司令!?」
89 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/17(日) 19:02:26.13 ID:1q6mUQ800
萩風「ご、ごめんなさい…嬉しくて、つい…」

提督「あはは…だ、大丈夫だよ…」

萩風「あ、お、お腹空いてませんか?おかゆ、作りましょうか?」

提督「あー…うん…あんまり食欲はないけど、食べた方がいいよね…」

萩風「はい、栄養を摂らないと治るものも治りませんから…待っててください」

提督「うん、ありがと…」

パタパタ

提督「げほっ…」

嵐「萩ってば、起きて俺から話を聞いてすぐ飛び出してさ。司令が起きるまでずっとここにいたんだ」

提督「そう、なんだ…ごほ」
90 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 19:06:34.86 ID:B285JVmO0
〜〜〜

嵐「……司令、辛そうだな」

提督「頭…痛い…」

嵐「昨日熱が出たばっかりだからな…これからよくなっていくよ」

提督「うん…」

嵐「ちょっと失礼するぜ」クイ

コツン

提督「…………///」

嵐「んー…やっぱりこれは風邪だな…ってあれ、司令?さっきより顔赤くなってるけどそんなにしんどい?」

提督「…いや…」

「嵐?」

嵐「!」ビクッ

萩風「……何してるの?」
91 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 23:01:05.03 ID:B285JVmO0
嵐「え…い、いや…熱を測ってただけだぜ、うん」

萩風「……そう。ならいいけど」

提督「………?」

萩風「司令、おかゆです」

提督「ああ…ありがと…」

萩風「身体、起こせますか?手を貸しますね」グイ

提督「あはは…悪いね、こんなことまで…」ムク

萩風「いえいえ…自分で食べられますか?」

提督「うん…スプーン、貸してくれるかな…」

萩風「はい、どうぞ」

提督「どうも…」
92 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 23:05:34.70 ID:B285JVmO0
提督「…………うー…」カチャ プルプル

嵐「…ダメそうだな」

萩風「私が食べさせてあげますね」

提督「うう…情けない…」

萩風「こんな時くらい誰かを頼るものですよ、はい」スッ

提督「うん…」パク

モグモグ

萩風「美味しいですか?」

提督「……ごめん…味、分からない…」

萩風「なら尚更すぐに治さないといけませんね」クス

提督「そうだね…」
93 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 23:13:07.12 ID:B285JVmO0
提督「ふぅ…」

萩風「もういっぱいですか?」

提督「うん…ごめんね、食欲なくて…」

萩風「風邪の時は仕方ないです、ほらっ、もう寝ていましょう」グイ

提督「って言っても…起きたばかりだから眠くないんだよね…」ボフ

嵐「なら他の子も見舞いに来るだろうし、少しおしゃべりでもしてたらいいんじゃないか?その方が気も楽になるだろうし」

提督「そう…だね」

萩風「ほんとはずっと司令についていてあげたいんですけど…私たちも遠征がありますから、これで…」

提督「うん……風邪、移すのも悪いし…そろそろ行った方がいいよ…」

萩風「はい…お薬、置いていきますから。飲んでおいてくださいね」

提督「ありがと…」

萩風「それと、何かあった時はすぐに誰かを呼んで…」

嵐「萩!時間だって!」

萩風「えっ!?あ、で、では行ってきますね!安静にしててくださいね!?」

バタバタ

提督「あはは…行ってらっしゃい…」
94 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 23:25:36.54 ID:B285JVmO0
提督「はぁ……」

提督(風邪引いたの、いつぶりだろう…)

提督(…思えばここ最近、ちょっと頑張りすぎだったかも…)

提督「…………」

提督(……苦しい…)

提督(風邪って、こんなに辛いものだっけ…全身が熱くて、頭痛が治らなくて…とにかく気分が悪い……)

提督(…目を閉じたら、底なしの闇に落ちて…身体を蝕まれてるみたいに現実感がなくなっていく…)

提督(……このまま闇に飲まれたらどうなるんだろう…)

提督(死ぬ……のかな…)

提督「…………」
95 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/21(木) 23:37:19.38 ID:B285JVmO0
「司令」

提督「っ!?」ビクッ

秋月「あ…も、もしかして驚かせてしまいましたか…?す、すみません…」

提督「あ、いや…ううん、音がなかったから…びっくりしちゃって…」

秋月「すみません、寝ていたら起こしてしまいそうだったので…」

提督「あ…気にしないで、少し話し相手が欲しかったところだから」

照月「ほんとですか!?」キラキラ

初月「寝てなくてもいいのか?」

提督「あ、二人ともいたんだ…うん、お薬も飲んだから今は楽になってる」

初月「そうか…」
96 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/27(水) 14:32:52.46 ID:6DMp81wx0
初月「それにしても、眼鏡を掛けていないお前は新鮮だな」

提督「ん…そうかな」

初月「ああ。可愛いぞ」

提督「…………///」カァ

秋月「…………」シラー

照月「…………」シラー

初月「姉さん達もそう思……な、なんだその顔は…」

秋月「いや…ねえ?」

照月「第二の女たらしになりそうよねえ…」

初月(僕も女なのに女たらしってなんなんだ…)

提督(第一の女たらしは誰なんだろう…)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 21:24:42.11 ID:AtRQitw2o
僕っ子はイケメン枠だからしょうがないね
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 19:57:46.15 ID:bsWJJlrbO
提督って眼鏡かけてるのか
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 20:37:46.53 ID:FBlzpE9iO
眼鏡憲兵に尻叩かれながら求婚されるほどの眼鏡フェチだぞ
100 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/07/28(木) 22:53:21.80 ID:SQP3tuqR0
提督「そういえば…みんな、お腹空いてない…?」

秋月「いえ、先ほど朝ご飯を食べてきたので今はいっぱいです」

提督「そっか…」

照月「あはは、提督ってばいつも照月達がお腹空かせてないか聞いてくるんですね」

提督「だって…しっかり栄養を摂って不自由なく暮らしてほしいから…」

秋月「私たちのことなら心配ありません。飢えになら慣れているつもりですから…今は司令、あなたの身を案じています」キュ

提督「はは…それもそうだね…」

初月「元気になったらまた美味しいご飯を作ってくれるか?」

提督「うん……なんでも、好きなものを作ってあげる…」

初月「ああ、約束だ。早く良くなるように僕も祈っている」

照月「僕達も、でしょ?」

初月「…はは、そうだな」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/29(金) 15:03:52.27 ID:pUCGavsw0
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102 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/03(水) 00:42:30.98 ID:UobVZMw30
初月「お前の料理は本当に美味しいからな。きっといいお嫁さんになるぞ」

提督「そう……かな…」

初月「ああ、なんなら僕が貰いたいくらいだ」

照月「」ブッッ

提督「////」カァ

秋月「は〜つ〜づ〜き〜?」スッ

初月「ん?なんだ、姉さ……うぐっ!?な、何をするんだ!?離してくれぇ!」パンパン

秋月「またそうやって司令を口説こうとする!失礼だと思いなさい!」ギリギリ

初月「そ、そんなつもりは…」

秋月「わかった!?」グググ

初月「ぐえ……は、はい…!」

照月「た、たぶん天然で言ったことなので…気にしないでね…」

提督「あはは…」
103 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/07(日) 18:04:16.46 ID:6JQo59Tc0
提督「……そういえば…」

秋月「?」

提督「今日のお仕事って、誰が…」

秋月「ああ、それなら加賀さんが処理してくれるそうです」

提督「そう…なんだ。なんていうか…ちょっと申し訳ないな…」

秋月「…いいんですよ、今は休んでて。司令は頑張り屋さんですから」ナデ

提督「でも…」

秋月「また無理をして体調を崩せばみんなが心配しますよ?」

提督「……それは、まあ…確かに…」

秋月「秋月達を気にかけてくれるのは嬉しいですが、自分の体も大事にしてあげてください…ね?」キュ

提督「…うん……」

照月(秋月姉もたらしの才能あるよねぇ…)

初月(提督の見舞いに来ようと色んな子達が業務をサボろうとしてたのは黙っておこう…)
104 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/13(土) 01:45:33.11 ID:ic0UATno0
バンッ

金剛「テーーートクゥーーーーーーーーー!!!!!」ドドドド ガバッ

提督「!?」

ボフッ

金剛「テイトクゥ!無事デスカー!?ワタシがいない間泣いてませんでしたカー!?」ギュウウウ スリスリ

提督「っちょ、こ、金剛!く、くっつかないで!私今、汗かいてるから!」グイ

金剛「ン?ンー……good smellネー♪」スンスン

提督「きゃあっ!?こ、こらっ、ダメだってば!///」カアア

グイ

金剛「Oh!?」

霧島「はいはい…相手は病人なんですから、大人しくしててください」

金剛「うー…」

提督「あ、霧島…ありがとう」

霧島「いえいえ。お見舞いに来ましたよ、ほら」スッ

提督「あ、プリン!」

霧島「ふふ、喜んでいただけたようで何よりです」
105 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/13(土) 01:52:48.43 ID:ic0UATno0
秋月「私たちはお邪魔のようですね…それでは、失礼しますね」ペコ

提督「あ、うん…ありがとね…」

初月「早く良くなるんだぞ」

提督「…うん」

パタン

提督「榛名と比叡は…?」

霧島「演習です。昨日言っていたことも忘れているなんて…よほど体調が優れないのでしょうか?」

提督「そうだっけ…」

霧島「汗をかいて身体から塩分が失われてるはずですから、スポーツドリンクをどうぞ」

提督「ああ、ありがとう…」

霧島「それと体を拭くタオルです。自分でするのが辛いようなら誰かを呼んでくださいね」

提督「うん……何から何までごめんね…」

霧島「いえ、司令の身を思えばこそですよ」

提督「……霧島はいいお嫁さんになるよ、きっと…」

霧島「…はいはい、冗談は元気になってから言ってください//」

金剛「!?」

提督(初月の受け売りはダメだったかな…)
106 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/13(土) 02:02:10.08 ID:ic0UATno0
提督「……………」ゴシゴシ

霧島「…眠そうですね、司令」

提督「うん……少し話してたら、また…」

霧島「まだ体が良くなっていない証拠ですよ。しばらくの間、おやすみしていましょう」クイ

金剛「もう寝ちゃうデスカー…?」

提督「ごめんね、金剛……せっかく来てくれたのに…」

金剛「……テイトクがHealthyになるまでの我慢デース!これくらいなんともないデスから、早く元気になるのを祈ってるネー!」

提督「うん…良くなったらまた一緒に紅茶を飲もうね…」

金剛「Yes!」

霧島「さ、司令…布団を」スッ

提督「…………ふぁ…」
107 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/13(土) 02:10:13.11 ID:ic0UATno0
提督「……すぅ……」

金剛「テイトクの寝顔、cuteネー…」ナデ

霧島「見ていたいのは分かりますけど、そろそろ時間ですよ?」

金剛「ン…仕方ないデース」

霧島「…滅多に体調を崩さない人ですからね…心配でしょうけど、司令ならきっと大丈夫です」

金剛「霧島は心配性ネー」

霧島「へっ…!?そ、それは…」

金剛「テイトクが強い人ってことくらい分かってマース、ワタシへの心配はnot needデース!」

霧島「は、はあ…そんなこと言って、真っ先に司令の部屋に駆け込んだのは…」

金剛「…………」

霧島「…………」

金剛「……霧島は一週間比叡curryネ」

霧島「えっ!?」
108 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/20(土) 05:35:52.21 ID:RNqGE6lB0
〜〜〜

ペタ…

「ん…やっぱそう簡単には下がらねーか…」

提督「ぅ……?」パチ

「あ…起こしちまったか?悪い、司令」

提督「嵐…帰ってきてたんだね…」

嵐「ああ、ついさっきな」

提督「……萩風は…」

嵐「食堂の方に行ったよ。うどん茹でてくれるってさ」

提督「…そっか……お疲れ様、嵐…」

嵐「ははっ、お疲れなのは司令の方だろ」ポンポン

提督「…………」
109 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/20(土) 05:39:35.62 ID:RNqGE6lB0
提督「ねえ、嵐…」

嵐「うん?」

提督「冷蔵庫にプリンが入ってると思うの…」

嵐「食べたいのか?」

提督「うん……」

嵐「わかった、ちょっと待ってな」

パタパタ

ガチャ

嵐「お、これか……ん…スポドリもあるな」スッ

バタン

嵐「司令、持ってきたぜ」

提督「ん……ありがと…」
110 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/20(土) 05:46:26.37 ID:RNqGE6lB0
嵐「一人で食べられそうか?」

提督「うん…だいじょぶ…」

嵐「そっか。身体起こすの手伝うよ、ほら」グイ

提督「ああ、ありがと……なんだか、おばあちゃんみたいだね…」

嵐「はは、確かに今の司令はそう見えるかもな」

提督「…やっぱり、あと何十年も経てば…私もこうなるのかな…」

嵐「さあ…どうだろうな…でも、司令がそうなっても俺はずっと司令のそばにいるぜ」

提督「嵐…」

嵐「ほら、スプーン」スッ

提督「……うん、ありがとう」ニコ

嵐(やっぱ笑ってると可愛いな、司令…)
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 07:08:32.28 ID:2FTSR68u0
続ききた!これで勝つる
112 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/20(土) 18:23:58.19 ID:RNqGE6lB0
提督「……………」パク

嵐「美味いか?」

提督「うん……冷たくて美味しい…」

嵐「あー…まだ味はよく分からないんだっけ」

提督「ちょっと甘い感じはする…」

嵐「はは、そっか」

ガチャ

嵐「お、来たんじゃないか?」

萩風「司令!おうどんを……」

提督「ああ…萩風、ありg

萩風「………嵐」

嵐「」ビクッ

萩風「…私、勝手なことはしないでって言ったよね?」

嵐「え…あ、ああ…」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 21:09:12.81 ID:mmeOnvjNo
おつ
114 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/31(水) 10:46:38.64 ID:5K7CFJX50
ガッ

嵐「うおっ!?」

提督「ちょっ…!」

萩風「どうして勝手なことをするの!?司令の看病は私がするって言ったのに!ねえ!!」ユサユサ

嵐「な、なんだよ萩!?なんでそんなに怒って…い、痛いって!」

萩風「余計なものを食べたら栄養バランスが乱れるでしょ!?司令の健康を損なったらどうするの!?」

提督「ま……待って、萩風…!これは私が食べたいって…げほっ!ごほ、ごほっ…」

萩風「!」

バッ

萩風「司令、大丈夫ですか!?」

提督「う……けほ、くっ…」

嵐「っち…な、なんなんだ一体…」

萩風「すぐにお薬を持ってきます!」ダッ
115 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/08/31(水) 11:08:35.00 ID:5K7CFJX50
提督「っく…はぁ…」

嵐「司令、大丈夫か?」

提督「っ……うん、大丈夫…ありがとう」

嵐「ちょっと横になってた方がいいぜ、ほら」

提督「うん…」

嵐「……なあ」

提督「…萩風のこと?」

嵐「ああ、どう見ても普通じゃなかったぜ…」

提督「だね……どうしちゃったんだろ、いきなり…」

嵐「…よく分からないけど、気を付けろよ…何かおかしい」

提督「え…う、うん…」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 12:30:53.08 ID:68AIaPbno
まだほのぼの
117 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/09(金) 17:07:30.41 ID:ofjCRUn/O
そして、看病の甲斐あって………




提督「んんん………っはぁ〜…!んっ、んんー」グググ コキコキ

嵐「お?おおっ?司令、もう復活した?」

提督「うん、元気いっぱいだよ!」

嵐「おぉー良かったなぁ!司令ッ復活ッ!司令ッ復活ッ!!」

提督「私ッ復活ッ!私ッ復活ッ!あははは!」

萩風「う、ううぅ……司令…よがっだぁ〜…!」ポロポロ

提督「っうわ!?ちょ、は、萩風!?そんな泣くこと…」

萩風「だっでぇ…司令が元気に……わああぁぁん!!」ヒシッ

提督「ああ、はいはい…面倒見てくれてありがとうねー、よしよーし」ナデナデ

嵐「お、俺も看病してたぜ!」ソワソワ

提督「うんうん、嵐もありがとう」ナデナデ

嵐「あっ、へ、へへへ…///」テレテレ
118 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/11(日) 00:59:46.20 ID:zDjM6ogk0
提督「で……二人とも、そろそろ遠征の時間じゃないかな?」

嵐「へ?っうわ、ホントだ!おい萩、急ごうぜ!」

萩風「あ、うん!」クルッ

提督「ん、じゃあまた後でね」

萩風「はい!……あ、司令!」

提督「うん?」

萩風「食堂の冷蔵庫に病み上がりのための食事を用意しているので、今日はそれを食べてくださいね!」

提督「ああ…わざわざありがとう」

萩風「それでは!」タタッ

提督「うん、気を付けてねー」
119 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/11(日) 01:18:09.91 ID:zDjM6ogk0
〜〜〜

提督「ふー…今日もいい天気…」

提督「後で洗濯物干さなきゃ…夕飯の支度もしなきゃいけないし…」

「提督さん♪」サワッ

提督「ひゃあっ!?」ビクゥ

間宮「ふふっ、可愛い反応」クスクス

提督「もう…いきなりお尻触られるとびっくりするでしょ…」

間宮「いきなりじゃないならいいんですか?」ワキワキ

提督「…………」ジリッ

間宮「ふふふ、冗談です」

提督「セクハラで訴えたら負けるの間宮さんだからねー?」

間宮「あら、怖いですねぇ」

提督「まあしないけどさ…」
120 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/11(日) 01:25:48.09 ID:zDjM6ogk0
間宮「ところで提督さん、今洗濯物だとか夕飯だとか呟いてましたよね?」

提督「あ、聞こえてた?」ポリポリ

間宮「ダメですよ?病み上がりなんですから、ゆっくりしないと」

提督「ええと…でも、間宮さんや鳳翔さんにばかり任せるのも悪いし…」

間宮「ダーメーでーすー!」

提督「でも…」

間宮「でもじゃありません!また身体を壊して寝込んだらどうするんですか!」

提督「むう…それはそうだけど…」

間宮「私のところで少し休憩した方がいいですよ、甘味も出しますから」

提督「えっ、そんな、いいよ申し訳ないし」

間宮「普段提督さんにしてもらっていることを思えばこんなのまだまだ足りないくらいです。さあ行きましょう、ねっ?」ギュ

提督「あ、あぁ……うん、そういうことなら…」

間宮「やった♪」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 03:05:59.40 ID:htwDbR010
シックスセンスのアレと似たような事かな?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 14:53:35.84 ID:XhpkpaOOO
まだ白い
123 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/12(月) 01:42:42.43 ID:BRTo/f/n0
ガラッ

伊良湖「……あ!いらっしゃいませ、提督さん!」

提督「こんにちは、伊良湖ちゃん」

伊良湖「待ってたんですよ、こちらの席へどうぞ!」サッ

提督「うん、ありがと」

間宮「ふふ、提督さんがここに来るのは久しぶりですね」

提督「そう?」

伊良湖「はい、伊良湖がたまに執務室に最中やアイスを持っていくことはありますけど提督さんが直接こちらに来るのは一ヶ月ぶりくらいですよ」

提督「そんなに…」

間宮「お忙しいのは分かりますが、たまにはリラックスしてくださいね?私たちもお待ちしてますので」

提督「あはは…考えておくね」

隼鷹「お?提督がこんなところにいるなんて珍しいじゃん?」

提督「あ、隼鷹」

隼鷹「隣、いいかい?」

提督「うん、座って座って」ガガ

隼鷹「へへー、悪いね」

間宮「…………」

伊良湖「…………」
124 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/14(水) 19:29:04.31 ID:GgYsBfhS0
提督「それにしても珍しいね、隼鷹が甘味なんて」

隼鷹「なにさ、あたしが甘いもん食べるのがそんなにおかしい?」

提督「いや、いつもお酒ばっかりだから」

隼鷹「いやいや、そんなことないでしょ」

提督「よ、よく言えたねそれ…」

伊良湖「提督さん、実は新作スイーツがあるんです」

間宮「いかがですか?お代は結構ですので」

提督「ええと…いいの?」

間宮「はい、さっきも言いましたが日頃の恩返しです」

提督「…じゃあ、お言葉に甘えて」

伊良湖「はいっ、準備してきますね♪」パタパタ

隼鷹「やー、太っ腹だねぇ」

間宮「隼鷹さんは自腹ですよ?」

隼鷹「なにぃ!?」ガーン

提督「あはは…」
125 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/09/14(水) 20:19:35.54 ID:GgYsBfhS0
パク

提督「……んん!美味しい!」

隼鷹「おぉー…これはなかなか…」

伊良湖「ふふっ、お口に合ったみたいでなによりです♪」

提督「これ…抹茶アイスの中に練乳が入ってるんだ」

間宮「ええ、結構苦労したんですよ?」

伊良湖「提督さんが喜んでくれるかなって二人で頑張ったんです」

提督「そうなんだ…!」キラキラ

伊良湖「わっ、て、提督さんがキラキラしてる…」

隼鷹「艦娘じゃなくてもキラキラするのか…」キラキラ

間宮「甘味は女の子の燃料ですよ、ふふ」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 23:22:58.36 ID:rH9s4Oruo
まだ黒くない
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 01:07:51.60 ID:EjxkYUq1O
食べた時点でもう半分ぐらい黒い
128 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/10/14(金) 01:37:47.66 ID:1SEK7l2+0
提督「むう…こんなに美味しいスイーツがあるなら通い詰めちゃうかも…」

間宮「ふふ、提督さんなら大歓迎ですよ」

隼鷹「さすが、好かれてんねえ」

間宮「……ところで、提督さん」

提督「?」

間宮「…すみません隼鷹さん、少し席を外してもらっても構いませんか…?」

隼鷹「お、あたしはお邪魔ってことかい?」

間宮「大事な話ですので…」

隼鷹「なら仕方ないか…ご馳走さん、また来るよ」ガタッ

間宮「ええ、お待ちしてます」

スタスタ…

提督「…で、大事な話って?」

間宮「ええ…」
129 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/10/14(金) 01:45:17.50 ID:1SEK7l2+0
間宮「……ここのところ、皆さんの様子…おかしいと思いませんか?」

提督「おかしい?…みんなが?」

間宮「はい…スキンシップが過剰だったり、視線に熱が篭っていたり…提督さん自身からどう見えているのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」

提督「………ふむむ……」

間宮「…………」

提督「……そう言われてみればそうかもしれない…けど、さすがに自意識過剰かも…」

間宮「それに越したことはないんですが…もしも、もしものことがあれば私…」

提督「もしものことって…?」

間宮「……艦娘の誰かが、提督さんを連れ去ったり…殺したり、とか…」

提督「…あはは…まさか、そんなことあるはずーーー」

キイィィン

提督「ーーっ!?」ズキッ

間宮「!」

伊良湖「提督さん!?」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 10:12:24.50 ID:BwxNsvHU0
まだ白い
ぎりぎり灰色っぽく見えるくらい
131 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/10/14(金) 19:06:47.28 ID:1SEK7l2+0
提督「……だ、大丈夫…ちょっとめまいがしただけ…」

間宮「あの、体調が優れないようなら医務室に…」

提督「ううん、ほんとに平気。心配かけてごめんね」

伊良湖「もし何かあったらすぐに言ってくださいね…?」

提督「うん、ありがとう」

間宮「……とにかく、気を付けてくださいね。思い過ごしならいいんですが…」

提督「でも…あまりみんなを疑うような真似は…」

伊良湖「優しい、ですね…」

提督「…せっかく忠告してくれたんだし、私も少し様子を見てみる」

間宮「はい。…私たちで良ければ、いつでもお力になりますので…困った時はぜひ頼ってくださいね」

提督「ふふ、わかった」

提督(…なんだったんだろう…さっきの、変な感じ…)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 22:11:30.93 ID:l+wekIifO
約1か月ぶりに更新来ていた。
乙です。
133 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/10/23(日) 05:44:44.78 ID:gXjDfwlGO
ガララ

提督「ご馳走様でしたー」

バタン

萩風「司令」

提督「うわっ!?び、びっくりした…」ドキドキ

萩風「何を食べていたんですか?」

提督「え…お、お菓子だけど…」

萩風「健康に良くないですよ?」

提督「それは、そうだけど…でもすぐに影響なんて出ないよ」

萩風「ダメです、司令は病み上がりなんですから」

提督「まあ…確かに、冷たいものはお腹壊すかもしれないけど…」

萩風「そうです、少し自覚してください」

提督「…そこまで言わなくても…大人なんだから自己管理くらい」

萩風「ダメなんです!!」

提督「」ビク

萩風「自己管理ができていないからあんな風に寝込んだんですよ!?自分では大丈夫だと思っていてもいつどこから健康は崩れるか分からないんです!」

提督「あ…と、とりあえず落ち着いて…」
134 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/10/23(日) 05:50:20.97 ID:gXjDfwlGO
萩風「……司令のことだから心配してるんですよ?」

提督「そ、その気持ちはありがたいけど…」

萩風「って言って逃げるんですよね?」

提督「う…」

萩風「…これからは私が司令の健康を管理します。勝手な真似はしないでくださいね」

提督「え?」

萩風「それでは」

提督「あ、ちょっと!」

スタスタ…

提督「……なんなの、もう…」

皐月「うりゃ!」ガバッ

提督「わおっ…皐月か」

皐月「司令官の背中もーらいっ!」

提督「はいはい…」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 10:25:11.09 ID:7P2xItXbo
おや、雲行きががが
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 10:57:39.58 ID:qMifQ6dJO
上官想いの善い娘じゃないか!
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 00:36:18.86 ID:xD2DXH94O
まだ白い
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/11/30(水) 21:52:55.05 ID:NRmGXyt0O
次の更新は何時になるだろうか…。
139 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/11(日) 05:27:09.31 ID:zINaJfgm0
皐月「いやー、司令官って意外と身長あるよねー」

提督「そう?」

皐月「うん、こうしてると普段より高い景色だから面白いよ」

提督「そっか」

電「あ、司令官さん!」

提督「あ。電、お疲れ様」

皐月「やっほ!」

電「…皐月ちゃんも、こんにちはなのです」

提督「遠征終わったところ?よかったら艤装運ぼうか?」

電「あ、いえ。司令官さんはもう持ってるものがあるみたいなので…」

皐月「へっへーん、司令官専用の艤装だよ」ギュ

提督「あはは…」

電「…………」
140 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/11(日) 05:29:44.97 ID:zINaJfgm0
〜〜〜

提督「ふー……」

提督(なかなか仕事が片付かない…)

提督「……ふあぁ」

提督(お腹いっぱいになって眠くなってきたし…ちょっとだけ仮眠しようかな…)

カチャ

提督「んー……」

提督「…………」
141 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/11(日) 05:33:25.85 ID:zINaJfgm0

………………



提督「……………?」

提督「あれ…ここ、は……?」キョロキョロ

ゴポポ…

提督「海の中……?」

提督「…でも、息はできるし…夢…?」

「ーーーーーー」

提督「え?」

「ーーーーーーーー」

提督「声…?誰かいるの…?」

「ーーーーーーーー」

提督「なに…?何か伝えようとしてる…?」

シーン…

提督「……何も聞こえない……」

提督「………あ………」

ゴポポ…

提督「意識、がーーー
142 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/11(日) 05:38:07.58 ID:zINaJfgm0
提督「!」バッ

青葉「おわぁ!?」ビクゥ

提督「あ、あれ……?青葉…?」

青葉「はは、はい!どうしました?」

提督「………? さっきのって、やっぱり夢…?」

青葉「へ?変な夢でも見たんですか?」

提督「ええと…うん、まあ…そんなところかな…」

青葉「はあ。まあ、まだ病み上がりですし少し頭が疲れてるのかもしれませんね」

提督「そう、なのかな……って青葉、そのカメラは何?」

青葉「え?あっ、ああ!な、なんでもないですよ??」バッ

提督「人の寝顔を撮ろうとするなんて…悪趣味」

青葉「あ、あはは…す、すみません…」

提督「もー…別にいいけど新聞とかに載せるのはやめてよ?」

青葉「ああはい、心得てます…」

提督(……夢…にしては妙に現実感があったような…)
143 : ◆CaWSl75vrE [sage]:2016/12/11(日) 05:39:30.67 ID:zINaJfgm0
このスレの存在忘れてました本当に申し訳ないです…
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 08:19:47.55 ID:z6z2otvlo
おかえり
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 09:25:36.14 ID:RFdbkRCjo
乙です
146 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/13(火) 05:51:58.37 ID:ck71GNmZ0
提督「はぁ、ちょっと眠気覚ましに歩いてこようかな」

青葉「サボりもほどほどにしなきゃダメですよー?」

提督「分かってるって」

ガチャ

提督「う〜ん…なーんか、ふわふわして気持ち悪いというか…なんだろう、この変な感じ…」

大鯨「あ、提督…お疲れ様です…」

提督「ああ、大鯨…って、大丈夫?なんだか顔色が悪いけど…」

大鯨「…ふふ。実は吐き気がすごくて…」

提督「そうなの!?しばらく非番にするから、すぐにでも休んだ方が…」

大鯨「ありがとう、ございます…やっぱり提督は優しいですね…///」

提督「ほんとに無理しちゃダメだからね?何かあったらすぐに呼んでね?」

大鯨「はい、了解です…それでは…」フラフラ

提督「大鯨…」

提督(……ん?吐き気がするって言ってた割にお腹を押さえてるような…いや、あれは…さすってる?なんでだろ……)




大鯨「う、ふふふ……やっと、できた…提督との……ふふ…」

フラフラ…
147 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/13(火) 06:02:32.17 ID:ck71GNmZ0
提督「…そういえば、大鯨以外にも体調が良くないっていうか…少し様子がおかしい子がちらほら居たような…」

提督「…もしかして風邪、移しちゃったかな…」

「お?おーっす、司令!」

提督「ん?ああ、嵐」

嵐「なんだ、考え事か?」

提督「まあ、そんなところかな…」

嵐「ふ〜ん、やっぱ司令の立場だと悩むことも色々あるんだな」

提督「…………」

嵐「…あれ?結構真面目な話?俺で良ければ相談乗るぜ?」

提督「…嵐、最近何か変わったこととかない?」

嵐「変わったこと?うーん……」






嵐「ある」
148 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2016/12/21(水) 23:27:31.11 ID:gHjVosRz0
提督「!…たとえば?」

嵐「まず、最近萩の様子がおかしいのは司令も知ってるだろ?」

提督「…うん。私が目を覚ましてから明らかにおかしくなってる」

嵐「で…萩以外にもなんかちょっと引っかかるやつがちらほらいるんだよ」

提督「たとえば?」

嵐「金剛さんとか…一見いつも通りに見えるけど、よく見ると何かがおかしいんだよ」

提督「…他は?」

嵐「そうだな……木曾さんもおかしいっちゃおかしいんだけど、いつも司令を気にかけてるような…すごく心配そうにしてるっていうか…」

提督「そっか…うん、ありがとう」

嵐「まあただの杞憂かもしれないから、そんなに深く考えなくてもいいぜ」

提督「あはは…そうだといいんだけど」

嵐「…ところで司令、私が目を覚ましてからって…ずいぶん変な言い方だな」

提督「え?そう?」

嵐「や、間違ってるわけじゃないんだけど、なんだろ……あーもう!なんか混乱するなぁ!」

提督「うーん、ちょっといっぺんに考えさせちゃったかな。ごめんね」

嵐「いいっていいって!それより俺、身体動かしたくなってきたからさ。一緒に走るとかどうだ?」

提督「あ、いいね!行こう!」

嵐「へへっ、そうこなくっちゃな!」パチン
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 23:58:12.90 ID:B5EHlTcao
この黒さがヒタヒタ寄ってくる感じよ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 07:42:11.23 ID:kDYI+JHxO

全体的に黒に侵食されてるのに木曾の安心感半端ないな
151 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/01/17(火) 10:14:09.92 ID:8+qDQkRI0
嵐「はーっ、はーっ…司令、すごいな…どんだけスタミナ…あるんだ…」ゼェゼェ

提督「あはは、学生の頃は毎日これくらい走ってたからね」

嵐「司令って見かけによらず体動かすの得意なんだな…」

提督「よく言われるよ…」

嵐「んー…でもまぁ、司令と走るの楽しかったぜ!またやろうな!」

提督「うん、時間がある時にね」

嵐「……へへ」

提督「どうしたの、急に笑って」

嵐「いやあ、司令はいい人だなって思ってさ」

提督「っふふ、褒めても何も出ないよ?」

嵐「笑顔が出てるだろ、俺は司令のその顔好きだぜ」

提督「あれ、もしかして口説かれてる?」

嵐「そんなんじゃないって!ただ、なんていうか…司令は特別に思えるっていうか…」

提督「特別…?」

パリッ

提督「つっ……!?」

嵐「!? お、おい、司令!?どうした!?」
152 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/01/17(火) 10:22:27.02 ID:8+qDQkRI0
提督「……大丈夫だよ。少し、目眩がしただけ…」

嵐「ほ、ほんとに大丈夫か…?なんなら明石さんに見てもらった方が…」

提督「ううん…ほら、もうしっかり立てるから。心配しないで」

嵐「…なら、いいけどさ…一応あんまり動き回らないようにしてくれよ…?」

提督「うん…ありがと」

嵐「執務室までは送っていくからな、お節介かもしれないけど」

提督「いや、助かるよ…」

提督「…………」

提督(まただ…また、変な頭痛が…)

提督(……なんだったんだろう…もしかして私の周りで何か異変が起こり始めてる…?)

提督「…………」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 12:19:32.77 ID:4h4UTs4Eo
あけおめ
ことよろ
154 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/01/19(木) 19:22:51.74 ID:bDIENghL0
提督「……あ、そうだ。装備の改修をしなきゃいけないんだった…明石、いるかな…」

〜〜〜

ガチャッ

提督「明石、いるー?」

明石「あ、提督。正面の扉から入ってきてくださいって言ってるじゃないですか。裏口は私専用ですよ?」

提督「や、正面の扉重すぎて開かないし…どう考えても艦娘用でしょあれ…」

明石「裏口から入ると仮とはいえ私の寝床を経由するじゃないですか」

提督「見られて困る物でもあるの?」

明石「まあ別にないですけど…」

ガチャ

吹雪「明石さん、持ってきまし……あ、司令官。こんにちは」ビシッ

提督「ん、吹雪…何か用事?」

明石「用事というか、ついさっき話してたところで」

吹雪「はい…」

提督「?」
155 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/01/19(木) 19:45:36.94 ID:bDIENghL0
提督「もしかして怪我か何かしたんじゃ…」

吹雪「あ、そ、そうじゃないんです。ただ…」

明石「はい、実は……」



・・・・・・・・・・

提督「……足が痛む?」

吹雪「はい、時々…締め付けられるような痛みが走るんです…」

提督「…ちょっと失礼するね」スッ

吹雪「は、はい///」

提督「どのあたりが痛むの?」

吹雪「えっと、付け根のあたりが特に…」

提督「……見たところ、外傷はないみたいだけど…」

明石「そうなんですよ、原因が分からないんです」

提督「成長痛……とは思えないか…」

吹雪「つい最近から、なぜか痛むようになって…耐えられないってほどではないんですけど…」

明石「うーん…とりあえず、対処のしようがないから…効くかは分からないけど、持ってきてもらった袋の中に鎮痛剤が入ってるから。どうしようもなく痛む時はそれを使って」

吹雪「はい…」

提督「何かあったらすぐに言ってね」

吹雪「了解、です」

明石「それで、提督はなんの用事で?」

提督「ん…ああ、装備の改修をね」

吹雪「あ、手伝います!」

〜〜〜
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/03/05(日) 09:02:47.08 ID:wCxtlXVSO
はよ
157 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/03/12(日) 02:22:33.36 ID:dRy+c5EE0
〜〜〜

提督「ふぅ、疲れた…」ボフッ

提督「…………」

提督(……一人になって、何もしていないと分かる…)

提督(何か…具体的には分からないけど、何かおかしいような…じわじわと湧き出すような、違和感のようなもの…)

提督(どこからってわけじゃないけど…なぜかそれを感じてしまう…)

提督「………!」バサッ

提督(あのぬいぐるみの位置、変わって……)

提督(……いや、さすがに考えすぎだよね…明日も早いし、もう寝よう…)

「……………」
158 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/03/12(日) 02:25:36.76 ID:dRy+c5EE0
「ヒトフタマルサン、就寝…」

「………毎日こんなに遅くまで…司令は頑張り屋さんね…」

「…………」

「……ふふっ」

「可愛い寝顔……」

「…………」

「…………」

「…………」

「……もう少しだけ……」

「…………」

「……ふふ」

「ふふっ……うふふっ、ふふふふ…」
159 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/03/12(日) 02:31:56.88 ID:dRy+c5EE0
提督「……っは…!」バッ

提督「はぁ…はぁ…?ゆ、夢…?」

提督「…………」

提督(なんだろう…誰かにじっと見つめられる夢だった…あんなの初めて見た…)

提督「……うぅ、寝汗が…」

提督「…この時間なら誰もいないだろうし、シャワーでも浴びようかな…」



提督「うん、そうしよう…着替え着替え…」

ガチャ

バタン
160 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/03/12(日) 02:37:50.66 ID:dRy+c5EE0
シャアアア

提督「ふあー…気持ちい…」

提督「…………」

「…………」

提督「………!?」ゾクッ

提督「っ」バッ

シャアアア…

提督「…………」

提督(き、気のせい…だよ、ね…)

提督(……いや、でも…視線を感じるなんて…誰もいないはずなのに…)

提督(…幽霊の方が気が楽かも……)

提督(……早めに上がろう)
161 : ◆CaWSl75vrE [saga]:2017/03/12(日) 02:44:21.40 ID:dRy+c5EE0
〜〜〜

提督「はぁ……」

飛龍「どしたの、ため息なんて吐いて」

蒼龍「悩み事?」

提督「うーん…そうかも…」

飛龍「あれ、珍しい…」

蒼龍「よかったら相談に乗ろうか?」

提督「……うん、実はね…」

嵐「なんだなんだ、司令に悩み事だって?」

飛龍「ん、そうみたい。嵐ちゃんも聞いてあげて?」

嵐「おう、任せとけ!」

提督「…最近、身の回りで変なことが起きてるっていうか…考えすぎかもしれないんだけど…」

蒼龍「うんうん」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 10:07:34.38 ID:brdWKFMSo
おつおつ
本当に夢かな?
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 12:09:13.29 ID:6PONgl2LO
乙乙
夢だけどry
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 12:36:28.38 ID:Nvah5/n0o
保守
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 20:47:29.34 ID:kzhYAhGk0
保守
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 14:12:26.10 ID:PSy0WmZA0
保守
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 15:54:03.49 ID:wQflohLV0
保守
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 15:25:23.34 ID:huYUerva0
保守
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 19:44:21.85 ID:WQ1jyGZtO
保守
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/06/25(日) 22:27:37.20 ID:M74GjcDY0
私怨
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 02:39:12.76 ID:V9u8C6pd0
保守
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 15:28:45.63 ID:Jt1Tvjb10
保守
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/09/17(日) 20:55:07.75 ID:DUeLdjCIO
保守
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 23:08:49.39 ID:tF9tZMMN0
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175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 13:08:27.10 ID:9sU1JRfmo
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176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 23:23:10.93 ID:lSTfC6/A0
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