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ぐだ男「マシュ!!僕もう我慢出来ません!!」
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17 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/15(火) 08:34:59.68 ID:mIjQ2Fh60
最近知り合いが、白乳上を単発で引いたという話を聞きました。単発って期待できるんですかね。
>>8
10作目なので新しい方向性として書き始めました。ですからこれまでと比べると大分刺激は足りない、と思われる人が多いでしょう。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/15(火) 09:00:24.37 ID:ats3xVEkO
>>17
単発で玉藻の前引いたゾ(無駄な自慢)
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/15(火) 11:15:07.16 ID:tAauiG0j0
このぐだ夫がどんな性癖を持っているかわからないから多少はね?
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/15(火) 15:42:14.12 ID:LwNYVziSo
性転換できるタイプのぐだ男なのかどうか
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/16(水) 15:29:04.42 ID:H0GoRNjNO
アストルフォきゅんあくしろよ
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/16(水) 18:21:23.06 ID:jtskzh4To
単発でジャンヌ出たぞ
オルタピックアップでだが
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/11/16(水) 21:50:08.45 ID:LX9z2PAH0
新しい方向性にも期待
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/16(水) 21:55:26.77 ID:URplDjZ/0
この前呼符でデンジャラスビーストが来た
25 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 00:55:42.13 ID:09aXECRP0
後からロマンも続き、管制室を調べる。
ロマン「生存者は、いない・・・。恐らく人為的な破壊工作だ・・・」
ぐだ男「そんな・・・」
ここで別のアナウンスが流れた。レイシフトが始まる、というアナウンスだ。
ロマン「君はすぐにここを出て外部の救援を待つんだ!!」
ぐだ男「出来ません!!奥にまだ生きてる人がいるかもしないんですよ!!」
即答し僕は更に奥へ進んだ。
「誰かいませんか!!」、と大きく声を上げて進み生存者を探す。するとどこかで小さく声がした。女の子の声だ。同時に「フォーウ!!」と鳴き声がする。
もしかするとさっきの娘か!?
フォウの声を頼りに探すと、そこにフォウと、倒れているマシュがいた。
26 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 00:58:25.39 ID:09aXECRP0
ぐだ男「大丈夫ですか、立てますか!?」
マシュ「ううっ・・・」
さっと駆け寄り身体を起こす。
マシュ「いいです・・・私は、助かりま、せん・・・」
ぐだ男「何を言ってるんですか!!最後まで諦めてはいけませんよ!!!!」
マシュをおぶり、急いで外へ向かう。その途中で、管制室中央にあるカルデアスが輝きだしアナウンスが流れた。
『――――――適応番号48 ぐだお をマスターとして再設定します』
周囲が光り出す。レイシフトが始まったのだ。ゲートは固く閉じられ、出られそうにない。
とっさに僕はフォウとマシュを抱きしめ、この先起こる「未知」と言う名の恐怖から逃げるように目を思いっ切り閉じた。
マシュ「あっ・・・」
フォウ「キュウ・・・」
ぐだ男「大丈夫です。僕がいます。だから・・・!!」
そして――――――
『レイシフトまで3、2、1、ファーストオーダー実行します』
27 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 01:00:10.80 ID:09aXECRP0
序章【炎上汚染都市 冬木 特異点F AD.2004】
28 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 01:04:41.06 ID:09aXECRP0
「フォウ・・・フォーウ・・・」
「大丈夫・・・?」と心配気な声でフォウはぐだ男の頬を舐めた。
「先輩、起きて下さい。先輩」
フォウの舌の感触と身体を揺すられて、僕は目を覚ました。
目を開けた先にフォウとマシュがほっとした表情で僕を見つめていた。
マシュ「よかった・・・。ですが、その、想定外のことばかりで混乱しています・・・」
マシュが周囲をキョロキョロ見渡す。それに僕もそれにつられた。
周囲の光景は異常としか言えないような光景だった。
倒壊したビル、それに群れあがる炎、空は夜なのか真っ暗だが炎のせいか少し赤く染まっているようにも見える。
ぐだ男「あの、あなたの姿・・・」
29 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 01:06:24.22 ID:09aXECRP0
僕はマシュに姿について聞いてみた。マシュの服装は管制室で見つけた時のそれではなく、戦闘服のような服装と大きな盾を持っていた。
マシュ「これは――――――っ・・・先輩!!」
言いかけた直後、マシュは僕の腕を掴み強引に立ち上がらせ、僕の前に立ち何者かの攻撃をその盾で受け止めた。
マシュは盾を払い何者かを大きく吹き飛ばした。
マシュ「言語による意思疎通は不可能、敵性生物と判断します。マスター、指示を。ここを突破しましょう!!」
ぐだ男「・・・分かりました」
――――――
結果から言うと、戦闘はすぐに終わった。マシュが敵を一撃で倒してのけたのだ。
だが同時に自分の中での緊張、不安が一気に湧き上がってくるのを自信で感じ取った。
マシュ「不安でしたがなんとかなりました・・・」
ぐだ男「そうですね・・・それに、あなたの強さにも驚いています」
30 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 01:07:51.45 ID:09aXECRP0
ロマン『ああやっとつながった!!聞こえるかい!?』
その時、ロマンの映像が僕とマシュの前に現れた。どうやらカルデアと繋がったらしい。
内心僕はよかった、と安心していた。
マシュがロマンに現状を説明すると、ロマンは僕を見て言った。
ロマン『ぐだ男君も、巻き込まれたか・・・。でもコフィン無しで意味消失に耐えてくれたのは素直に嬉しいよ』
ぐだ男「ご心配をおかけしました。僕はこの通り大丈夫です」
その後、僕はマシュとロマンの3人で現状を話し合った。
マシュがサーヴァントと融合しデミサーヴァントとしてそれと同等の力を得た事、そのサーヴァントがこの特異点の原因の排除を頼んで来た事、そしてマシュが僕のサーヴァントになったこと――――――
ぐだ男「マシュさん、今の僕に出来る事は少ないでしょうが出来る限りサポートします。ですから、僕に力を貸して頂けませんか?」
マシュ「当然です。先輩、いえマスター」
31 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/17(木) 01:18:00.71 ID:09aXECRP0
コメントありがとうございました。何故単発か、と言いますと、10連と呼札をすべて使い切ったはものの石はまだ15個程残っており、
もしかしたら単発(石3個)で白乳上を引けるのでは
と、思ったのがきっかけです。結果としてはその単発分全てがマナプリズムとして還って行くという結果になり言い表せない「後悔」がこのゲームからプレゼントされました。
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/17(木) 07:35:19.97 ID:TRXmVC8rO
fgoは希望の儚さを教えてくれる良い文明
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/18(金) 07:24:15.32 ID:W2kNJzvSo
マシュ好きだから楽しみ
34 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:37:49.85 ID:BMULU35J0
ロマンとの通信が途切れ僕らはその直前に指定されたポイントへ向かっていた。
マシュ「もう少しで到着です。先輩」
その時だった。
向かっている先から女性の悲鳴がぐだ男達の耳に入った。
ぐだ男「もしかしたら生き残りかもしれません!!行きましょう!!」
マシュ「はい!!」
フォウ「フォウ!!」
マシュが先導し、それを追うように僕とフォウは走った。
――――――
オルガマリー「何!?何なのよ!?」
悲鳴の発信源は所長だった。つい先ほど僕をビンタした女性だ。そしてその先には先程僕らを襲った怪物がいた。
35 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:39:01.81 ID:BMULU35J0
ぐだ男「所長おおおおおおおおおお!!」
僕は叫んだ。気づいた所長は振り向くと驚いた顔で言った。
オルガマリー「あ、あなた達!?もうどうなってるの――――――」
言ってる間にマシュは大きく跳び跳ね、その盾の先端を怪物に突き刺した。
そして足で怪物の身体を蹴り上げ盾を引き抜く。怪物は地面に叩き付けられ、消滅した。
マシュ「戦闘終了、お怪我はありませんか、所長」
オルガマリー「・・・どういうこと?」
マシュは所長に状況を説明し、その場の霊脈から再びカルデアへ通信を行った。
それらは全てマシュと所長が行っており、僕の入る余地がない。
フォウ「フォーウ」
僕の肩に乗っているフォウが、僕をポンポンと励ました。
36 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:40:13.63 ID:BMULU35J0
ぐだ男「ははは・・ありがとう、フォウ」
マシュ「先輩。宝具を触媒に召喚サークルを設立します」
ぐだ男「あ、はい。お願いします」
再び通信を行う。ロマン側は所長の生存に驚いていたが、上手く話をまとめ今後の方針をおおまかに決定した。
そして僕らは、ここで、この特異点Fで調査を続行することになった。
所長は所長で「手ぶらでは絶対に帰れない・・・」と息込んでいる。
オルガマリー「付き合ってもらうわよ・・・マシュ、ぐだ男」
ぐだ男「は、はい!!」
それから、この街のあらゆる場所に足を運び調査を続けた。
大橋、港跡、そして今教会跡にいる。
その間で所長、マシュ、通信を介してロマンと会話を通し僕は自身の愚かさを呪った。
37 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:41:09.82 ID:BMULU35J0
何も知らなかった。いや、知ってることは知ってるが僕の知っていた知識はうんこ以下と言ってもいい。
サーヴァントについてはクラスや真名は勿論知らなかったし、知ってることは戦闘時の指示くらいで、カルデアのこともレイシフト前にロマンから聞いた話+パンフレットの些細な情報くらいだ。
現実を知る、自分の弱さ、甘さに打ちひしがれるとはこのこと。
マシュ「先輩の顔がブルーです!!」
ロマン『まあさっきから色々言われてたからね』
ぐだ男「大丈夫ですよ・・・」
オルガマリー「ちょっと!!いつまでも無知を恥じてても仕方ないでしょう!!これからもっと大変になるんだから!!」
ぐだ男「は、はい!!」
オルガマリー「あなた、真面目なのはいいけど真面目過ぎるのもダメよ。なんでも真面目に聞き入れてたらパンクするわ」
ぐだ男「気を付けます!!」
38 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:41:48.73 ID:BMULU35J0
オルガマリー「後もっと発言しなさい!!自分の考えと意見を持ちなさい!!常に誰かに頼ってるようだといつか足元すくわれるわよ!!」
ぐだ男「はい!!」
僕は一心不乱に所長の言葉を手帳に書き込んだ。
オルガマリー「では行きましょうか。ここには何もなさそうです」
そう言った直後、
ロマン『そこから逃げるんだ!!早く!!』
慌てた声でロマンが言った。同時に僕らの目の前に先程の怪物――――――
ぐだ男「いや、違う・・・!!」
ロマン『サーヴァントだ!!君達にはまだ早い相手だ!!』
オルガマリー「そんなこと言ったってもう逃げられないわよ!!マシュ!!戦いなさい!!」
39 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:42:46.90 ID:BMULU35J0
マシュ「・・・最善を尽くします。先輩、お願いします」
ぐだ男「はい・・・!!」
とは言ったもの――――――
ぐだ男「―――マシュ!!横に避けて足を狙って反撃です!!」
マシュ「はい!!」
ぐだ男「マシュ!!相手に抱き付いてジャンプ!!飯綱落としです!!」
マシュ「はい!!ほああああああああああ!!!!」
ぐだ男「・・・」
これじゃあただのポケ○ントレーナーじゃないか!!
思えばここに入った時の訓練も、単に強いサーヴァントを与えられて簡単な命令を出して倒すのを見届けるだけだった。
違う、そうじゃない。これまでも、今も、マシュの地力の強さで上手くやれてるだけだ。
なら、本来出すべき指示ってなんなんだ?マスターとサーヴァントの連携ってなんなんだ!?
40 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/19(土) 20:56:32.94 ID:BMULU35J0
今5節くらいでここから後半戦です。
>>32
思えば☆4の乳上に7、80回してるんだからたかが50回はスタートラインにすら立てていないのでは、と思うようになりました。
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/19(土) 22:32:34.53 ID:dnRWbUkro
飯綱落としが出来るのか・・・(困惑)
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage ]:2016/11/21(月) 06:07:16.79 ID:IFeQSeLO0
大抵のマスターはポケモントレーナーの真似事すらうまくできないからへーきへーき、むしろ純粋な指示オンリーのマスターの方が珍しいぐらいだから何も問題はない
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/21(月) 22:01:15.48 ID:5wnsWzcmo
その指示でいい方向に戦えてるなら立派だもんな
凛とかあそこらへんはおかしいだけで普通はzeroの港のアイリみたいに鯖の後ろで棒立ちだろうし
44 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:26:26.50 ID:C4VpoBvn0
マシュが飯綱落としを決めた。
頭を強く打った敵は横に倒れ痙攣し、なんとか起き上がろうと無理やり体を動かしている。
その時だった。
ロマン『みんな!!もう一体サーヴァントが向かって来てる!!』
オルガマリー「っ・・・まだ来るの!?」
所長が言った。
マシュは限界とは言えなくともかなり疲弊している。身体、精神ともに。それはマシュの様子から明らかだ。
そしてこの後くるサーヴァントが敵なら・・・いや、敵だ。あのサーヴァントは先程の怪物同様僕らを見つけるなり言葉を交わすことなく襲い掛かってきた。短絡的だがそう判断するしかない。
だから僕は、
ぐだ男「・・・マシュさん、ここまでです。急いでここを離れましょう」
45 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:27:08.80 ID:C4VpoBvn0
マシュ「そんな!!ですがもう少しであのサーヴァントを倒せます!!」
ぐだ男「そのもう少しの時間でまた新たにサーヴァントが来るんですよ!!今のあなたに連戦は無理だ!!幸いあのサーヴァントはマシュさんのおかげで戦闘は出来ないでしょう、ですから今のうちにここを離れて体制を立て直すんです!!これはマスター命令です!!」
マシュ「っ・・・了解、マスターの命令に従います」
ぐだ男「よし!!所長もよろしいですね!?」
オルガマリー「は、はい!!」
僕はフォウを抱きかかえ、マシュ、所長とその場を即座に離れた。
教会へ一本道の坂を駆け降り、来た道を戻り大橋沿いを走り抜け大きな広場に到着し、ようやく足が止まった。
そして自身の愚かさを思い返し、まずマシュに頭を下げた。
ぐだ男「先程は本当にすいませんでした!!この先共に戦う仲間に『マスター命令』などと言ってしまい――――――」
マシュ「謝らないでください先輩!!私も目先の敵しか見えてなく状況を全く考えてませんでした!!ですから、謝るのはむしろ私の方です!!」
46 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:27:40.51 ID:C4VpoBvn0
オルガマリー「ちょっストップやめなさい!!」
所長が僕とマシュの間に割って入った。
オルガマリー「とにかく今は状況把握が先でしょ!!そんな反省会はカルデアに戻ってからにしてよね」
気持ちを落ち着かせ、ロマンを含めて状況を整理した。
ロマン『この街では聖杯戦争が行われていたんだ。本来なら正規で召喚された七騎の殺し合いだけど何かが狂ってる状況なんだ・・・!!
マスターのいないサーヴァントもいてもおかしくない。なによりサーヴァントの敵はサーヴァントだ!!』
ぐだ男「つまり、サーヴァントであるマシュも他のサーヴァントから狙われる、ということですか?」
ロマン『多分・・・』
オルガマリー「けどここの聖杯とマシュは無関係でしょう!!それにあれはサーヴァントもどきの理性の無い亡霊よ!!」
その時だった。
47 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:28:11.81 ID:C4VpoBvn0
マシュ「危ない!!」
マシュが所長の手を引っ張った。所長のいた足元に短剣が突き刺さった。
マシュが敵を見た。
「新しい獲物・・・聖杯を我が手に・・・」
ロマン『サーヴァントの反応・・・!!マシュ!!気をつけてくれ!!』
ロマンの言葉にマシュは頷いて応え、盾を構えた。
だが同時に2体のサーヴァントが敵のサーヴァントから現れた。その中には先程サーヴァントもいる。
ロマン『おっ、追いつかれたのか・・・!?』
オルガマリー「い、一体で一杯一杯だっていうのに、3体なんて・・・」
絶体絶命、とはまさにこのこと。もはや自分の指示でなんとかなる話ではなかった。
48 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:35:28.89 ID:C4VpoBvn0
だが、『ここで終わりたくない』というのも確かだった。
ん?
ぐだ男「なんだ、この臭い・・・」
身に覚えのある、だがこの場には不相応な臭いがほんのりと漂っている。僕以外は気づいていない・・・?
いや、知っている。僕はこの臭いを知っている。この臭いは――――――
ぐだ男「――――――精液!!」
瞬間、白い液体が僕らとサーヴァントの中間を別かつ。同時にを飯綱落としを決められたサーヴァントの胸からランス状の槍が現れた。
否、貫かれていた。槍は横に薙ぎ払われサーヴァントの身体を真っ二つにし消滅させる。
そしてそのサーヴァントの後ろにいた何者かの姿が僕の目に映った。
馬に乗り、神々しい光を放つ槍を手にした何者かが――――――
49 :
修正版
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:39:17.38 ID:C4VpoBvn0
だが、『ここで終わりたくない』というのも確かだった。
ん?
ぐだ男「なんだ、この臭い・・・」
身に覚えのある、だがこの場には不相応な臭いがほんのりと漂っている。僕以外は気づいていない・・・?
いや、知っている。僕はこの臭いを知っている。この臭いは――――――
ぐだ男「――――――精液!!」
瞬間、白い液体が僕らとサーヴァントの中間を別かつ。同時にを飯綱落としを決められたサーヴァントの胸からランス状の槍が現れた。
否、貫かれていた。槍は横に薙ぎ払われサーヴァントの身体を真っ二つにし消滅させる。
そしてそのサーヴァントの後ろにいた何者かの姿が僕の目に映った。
馬に乗り、神々しい光を放つ槍を手にした何者かとその後ろで全裸でフル勃起させている男の姿が――――――
50 :
修正版
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/22(火) 01:43:59.16 ID:C4VpoBvn0
オルタさん、サンタになっておっぱい大きくなったように見えますが僕だけでしょうか?
>>42
>>43
何と言いますか、基本的に「殺さない程度に」「生け捕りにしろ」みたいな限定付ける時以外は全部「倒せ」くらいで後は各々のやり方でやってるような気がしなくもない気もします。アニメではどうなるか気になりますね。
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/22(火) 05:25:05.05 ID:69UkLuoyO
来たか…!!!
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/22(火) 07:42:57.35 ID:G5qIW27d0
ついに来たか…ッ!
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/25(金) 00:05:20.41 ID:fegeofQf0
これは…確変入ったか?いつものアレが…!
54 :
修正版
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:44:18.25 ID:M+QzBGRP0
サーヴァント二人が振り返った。
「・・・!!」
「ランサー、貴様・・・何故・・・!!」
ランサー――――――そう呼ばれた女性は馬上からサーヴァントを一瞥し、
ランサー「今この地で戦う資格のある亡霊は聖杯に招かれし誇りある亡霊のみ。誇りを無くし悪霊にまで堕ちた亡霊にその資格はありません」
オルガマリー「あ、あれは・・・!!」
ロマン『もしかして、まだ生存しているサーヴァントか!!』
所長とロマンは驚愕の声を上げる。
ロマン『しかもあのサーヴァントはランサーだ!!見た目的にもかなりの大物と見たね・・・』
確かに、先程までのサーヴァントと違いとても優雅で品のあるオーラを放っている。
55 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:47:35.79 ID:M+QzBGRP0
僕はそのランサーをじっと見た。
「・・・仕留めるぞ!!」
「――――――!!!!」
その時、ランサーの言葉に気が触れたのか、二人のサーヴァントは一斉に合わせてランサーに飛びかかった。
ランサーは表情を変えることなく、さっと馬の背に槍を突きつけるように構えて立ち上がり、軽く膝を曲げて短剣を持ったサーヴァント目掛けて跳び跳ねた。
ジェット機のように猛スピードでランサーが突進し、サーヴァントの身体を貫いた。その光景は真上に放り投げられた的を貫く矢の如く。
そして突き刺さったサーヴァントの亡骸をもう一方のサーヴァントへ投げつけ撃墜させる。
地面を転げまわるサーヴァントを前に、ランサーは静かに着地すると即座に追撃へと向かう。
フラフラと立ち上がったサーヴァントに容赦なく一撃一撃を叩き込む。
サーヴァントは武器である剣で受けるのが限界だったがやがて最後は武器である剣を弾かれ、首を取られ消滅した。
56 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:48:22.22 ID:M+QzBGRP0
――――――ここまで約30秒、僕は、いや、僕らはランサ−の強さに釘づけだった。
マシュが苦戦したサーヴァントを不意打ちで一発、そして2体のサーヴァントを瞬く間に倒したそのサーヴァントに。
ぐだ男「!!」
サーヴァントが馬に跨りマスターらしき青年と共にこっちへ向かってきた。
ぐだ男「マシュさん、一緒に来ていただけますか?」
マシュ「は、はい・・・!!」
返事からマシュの緊張が伝わってきた。だがここで引かない訳にはいかない。
ぐだ男「所長、ドクター、ここでお待ちを」
僕はそう告げてマシュと共に歩み出した。
そして僕とマシュはランサーとそのマスターに対面することになる。
57 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:49:04.94 ID:M+QzBGRP0
対面し、まず僕は頭を下げた。
ぐだ男「窮地の所を助けて頂きありがとうございました」
その言葉にマスターの青年(全裸)が答える。
「いやいや、こういう時はお互い様だ」
そう言って、手を差し伸べた。
僕は改めて「ありがとうございます」と伝えその手を握り返し、握手した。
手を握った時ねちょっとしたが気にしない。
「俺の名は衛宮士郎、で――――――」
ランサー「ランサーです。以後お見知りおきを」
その後僕達も紹介を済ませ、本題に入った。
58 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:51:34.78 ID:M+QzBGRP0
ロマン『――――――異常が我々カルデアの事情です』
ロマンが士郎、ランサーに事情を説明した。
ロマン『あの、今この街で起きている聖杯戦争の生存者なのですね?』
ランサー「そうですね、敗退していないという意味では」
士郎「なんつーか途中から何かがおかしくなったんだよな」
ぐだ男「具体的には?」
ランサー「ことのきっかけはセイバーでした。ある時を境にセイバーは黒く染まった姿で現れ私以外のその時残っていたサーヴァントを全て倒し先程のような姿へと変えて蘇生したのです。
そして突然それ以前に敗退したサーヴァント全員も先程のような姿で復活し、それ以外にも亡霊、怪物が現れ暴走。街は火の海へと呑まれ今のような姿へ変わりました。
市民は生き残ったマスター達の協力の元避難させ、私達は復活したサーヴァントと亡霊を倒しつつ、街を調査しその途中であなた達を見つけて今に至ります」
ロマン『ということはあなたがセイバーを倒せば・・・?』
59 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:52:00.98 ID:M+QzBGRP0
ランサー「この戦いは終わるでしょう。ですがそれ以外の事は分かりません」
ぐだ男「あの、もしよろしければ僕らと共闘出来ませんか?」
士郎「俺はいいぜ。ランサーはどうだ?」
ランサー「私も賛成です。味方は多いに越したことはありませんので。それに――――――」
ランサーが振り返ると、その先に怪物が沸き上がっていた。
オルガマリー「ひっ・・・」
ランサー「あれは無尽蔵に沸いてきます。マシュ、でしたね。一緒に戦ってくれませんか?」
マシュ「はい・・・!!」
60 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/11/27(日) 15:59:09.37 ID:M+QzBGRP0
ランサーアルトリア、オルタの方と二人合わせて宝具カードを同時に選択して二人で
「「聖槍、抜錨!!」」
と声を重ねるのが好きです。
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/27(日) 16:41:35.63 ID:Wd8tyYzC0
聖槍はいいぞ(槍おじさん)
そして誰も士郎の全裸につっこまないwww
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/27(日) 17:15:51.41 ID:30pqVxQ6O
全裸の行を二度見したわ
63 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:10:35.11 ID:VCi4wfFz0
――――――
戦闘はものの数分もしないうちに終わった。
ランサーが馬を駆り敵を詰将棋のように追い詰め敵の大半を倒したのだ。
マシュ「・・・」
マシュの表情は複雑だ。戦いはしたがマシュが一体倒す間にランサーは倍以上の敵を倒している。
競争、という訳ではないが言い表せない感情――――――焦りがマシュの表情から見て取れた。
オルガマリー「ちょっとぐだ男、キリエライトが落ち込んでいるわよ。マスターなんだからケアしてあげなさい」
ぐだ男「は、はい!!」
「はい」、とは言ったもののなんて声を掛ければいいのやら。
だがとりあえず思いつく限りをマシュに言ってみる。
64 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:11:09.07 ID:VCi4wfFz0
ぐだ男「そう、気を落とさないでください。これから強くなりましょう?」
マシュ「あ、いえ、今の戦闘に不満があったわけではありません・・・。ですが――――――」
とどのつまり、マシュは自身の宝具が知らない、使い方すら分からないということにわだかまりを感じていたのだ。
ここでマシュに異を唱えたのはランサーだった。
ランサー「英霊と宝具は相互関係にあります。英霊であるから宝具があり、宝具があって英霊がある。あなたがサーヴァントとして戦えるのなら既に宝具を持っている、ということです。それで使えないのなら単に感覚が掴めていないだけでしょう」
マシュ「感覚、ですか・・・?」
ランサー「はい。上手く言い表せませんが宝具を使う時、自身の気持ちが宝具の性質と合わさっていることが大半です。例えば攻撃系ならその相手を討つ、という気持ちで宝具を発動します」
マシュ「・・・なるほど」
ランサー「あなた方は今後もっと多く、強大な敵と対峙するでしょう。なので提案ですが、ここで少し特訓しませんか?」
ぐだ男「特訓、ですか。具体的にどのような?」
65 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:11:36.21 ID:VCi4wfFz0
ランサー「私と戦ってもらいます」
マシュ「え・・・?」
ランサー「手加減は無用です。あなたの持てる全てをぶつけて来なさい」
つまり格上と戦う、という訓練ですか。確かにこれなら効率が――――――
そう思った矢先、一筋の光が僕の真横を通り抜けその後ろの壁に直撃し、崩壊した。
ランサー「一応手加減はしますが、訓練などと言った考えは捨てるべきです」
マシュ「っ・・・」
ランサーの威光にマシュが怖気づいた。
僕も同じ気持ちだ。ランサーが怖い。ランサーの本気さがオーラのように透けて見えるような、そんな感じだ。
ぐだ男「マシュさん。やりましょう」
66 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:12:04.79 ID:VCi4wfFz0
マシュ「先輩・・・」
ぐだ男「あなたがいる限り僕は死にません。そして僕がいる限りあなたは一人ではありません」
「大丈夫です」、そう言ってマシュの肩を優しく撫でた。
マシュははいと頷きランサーを見た。その眼に恐怖はない。
僕はフォウを所長に渡して後ろに下がり、マシュとランサーを見る。
ランサー「勝手なことをして申し訳ありません」
士郎「いや、ランサーがしたいなら俺は止めねえさ。俺はどうする?」
ランサー「彼女の相手は私がします。なので士郎は安全な所へいて下さい」
士郎「分かった」
そう答え、士郎はオルガマリーとロマンの映る映像の元へ行った。
67 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:12:34.26 ID:VCi4wfFz0
マシュとランサーの戦いが始まった。
僕がマシュに指示を与え、その通りにランサーと戦う。
その光景を観戦する士郎、オルガマリー、ロマン、フォウ。
戦闘は激しく目が離せない状況だ。
だがオルガマリーとロマンは気になることがあった。
何故こいつは全裸なのか――――――と。
先程ぐだ男と僅かに耳打ちしたところ、ランサーも普通に接していることからこの世界は全裸でも許される、ということではないかという結論に至っていた。
が、気になる。
オルガマリー(ちょっと彼に聞きなさいよ!!)
ロマン(い、いやでもなんか、聞いちゃいけないような気がして・・・)
68 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:13:17.72 ID:VCi4wfFz0
ランサー「はあっ!!」
マシュ「きゃあ!!」
ランサーの一撃にマシュが吹き飛ばされた。
そしてランサーはすかさず僕に槍を向け――――――
ぐだ男「ぐっ・・・!!」
僕にそれを避けるほどの力は無い・・・!!
ランサー「・・・残念です」
――――――光を放った。
同時に僕は無意識に目を閉じていた。
ぐだ男「あれ?」
69 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:15:12.74 ID:VCi4wfFz0
5秒程目を閉じていたがだが痛みのようなものはない。
僕はゆっくりと目を開け、恐る恐る前を向くと、
マシュ「大丈夫ですか、先輩」
目の前にマシュがいた。そしてその先でランサーが笑みを浮かべていた。
マシュ「宝具展開、成功です」
特訓が終わり、感想戦をする。
ロマン『マシュの武器からその宝具とその性質を推察していた、と』
ランサー「他にも要因はありましたが、そうですね。これまで使えなかったのはマシュ自身の宝具の考え方と宝具本来の性質がミスマッチしていたのでしょう。
マシュがマスターと良好なのは先の会話で分かっていたのでこのような手段に出ました。二人とも、ごめんなさい」
ランサーが僕とマシュに頭を下げた。
70 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:18:09.93 ID:VCi4wfFz0
僕とマシュは逆にランサーに礼を述べ、この件に区切りをつけた。
その後、士郎とランサーに休息できる場所まで案内してもらい休みに入った。
マシュ「あの、士郎さん。さっきから気になったていたのですが。なんで、全裸なんですか?」
カルデア勢が一斉に反応した。
士郎「ああ、上は全部事故で服が破けたりした奴に渡して下は、復活したサーヴァントと戦ってる時にかすってベルトが真っ二つになっちまってな。ズボンも少しぶかぶかだったしもういいや!!って感じで脱ぎ捨てちまった(笑))」
ぐだ男「あの、ランサーさんはなんとも思わないんですか?」
ランサー「自らを犠牲に人を助け、その過程で士郎は全裸になりました。私はそれを間近で見て理解しています。ですから私はそんな士郎を蔑むようなことはしません」
僕は再び自分を恥じた。
僕らが抱いていた士郎への気持ちが見かけで判断するうんこ野郎と変わらなかったことに。
そして、ランサーの器の大きさにも感服した。
71 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/05(月) 03:23:18.40 ID:VCi4wfFz0
乳上は攻撃とかしなければ軽い気持ちでおっぱい触っても大丈夫そうに思えます。
目の前で全裸オナニーしても乳上なら頭に?を浮かべて天然気味に「何してるんですか?」くらいで済みそうですね。
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/06(火) 03:03:10.98 ID:z148iE1jo
乙ー
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/06(火) 03:15:34.34 ID:Ej2WQ5Yi0
乙です
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/06(火) 16:56:50.84 ID:6TO+JqmDo
王は生殖行為を知らない。ぽろろーん乙
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/07(水) 09:28:48.56 ID:dslkLNG3o
今まで以上にじわじわ来る乙
王たるもの全裸[
田島「チ○コ破裂するっ!」
]程度では動じない
76 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/11(日) 13:20:41.28 ID:laQYZ+L/0
少しして、休息できる場へと到着した。崩壊した公民館のようなところだった。
ランサー「ここなら大丈夫でしょう」
士郎「あ、その前に一つ。今救護にあたってるやつから連絡があって町はずれの大空洞に大きな力を感じてるって来たぜ」
ケータイを手に士郎が言った。
マシュ「ということはそこに最後のサーヴァントが・・・」
ロマン『それかランサー達サーヴァントを呼び出した聖杯、か。どう見ますか?』
ロマンの目がランサーへ向いた。
ランサー「そのどちらかでしょう。士郎、私としてはそこに向かうのを得策と考えます。もしそれが聖杯なら向こうも必ずそこへ向かうはずです」
士郎「そうだな、俺はランサーの案に一票」
ぐだ男「僕も同じです」
77 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/11(日) 13:21:08.12 ID:laQYZ+L/0
手を上げて言う。
正直、この土地のこともろくに知らない僕らはランサー達を信じるしかない。
マシュと所長もその案に同意し、僕らは休息に入った。
所長はロマンとカルデアに対処について話し合い、マシュはフォウと、僕は1人で椅子に腰かけていた。
ぐだ男「ふう・・・」
やっと一息つける。
僕は円形のテーブルに手を置いて項垂れた。
マシュ「先輩、疲れてますね」
顔を上げるとマシュがテーブルに水を置いた。
ぐだ男「すいません、ありがとうございます」
マシュ「何かあったら言って下さいね。パートナーなんですから」
ぐだ男「ええ。分かってます・・・」
78 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/11(日) 13:22:13.85 ID:laQYZ+L/0
その時だった。
士郎「ぐだ男、ちょっといいか」
ぐだ男「なんでしょう?」
士郎「男同士で話さないか?ちょっとここだと思いっ切り話せる空気じゃないからさ」
そう言って周囲を見た。
所長とロマンは静かに通信しており、マシュもフォウを抱えランサーと静かに話している。
確かにこれはテンション高めの士郎には少し居辛いのだろう。
ぐだ男「そうですね」
僕は二つ返事で了承した。というのも僕自身、失礼だがこの静かな空気に少し耐えられなくなっていたからだ。
僕はマシュがくれた水を飲み干し、士郎と一緒にすぐ側の個室に入った。
79 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/11(日) 13:22:59.35 ID:laQYZ+L/0
その後僕は士郎と話をした。内容はこれまでの生活だとか好きなことだとかだ。
自然と僕は心が晴れていくのを実感した。ここに来るまでのありふれたことを話して、以前の自分を思い出したからだと思う。
ぐだ男「失礼を承知です聞きますが、この世界の聖杯はそれを得た者の願いを叶える器と聞きましたが士郎君は何か願いがあったのですか?」
士郎「いや、俺がランサーを召喚したのはたまたまだったんだ。実は数年前にもこの街では聖杯戦争があってさ。
その時の使われた召喚陣に俺が触れたのがきっかけでランサーが召喚されたんだ。ちなみに俺は魔術師じゃない。ランサー曰く、
『もしかしたら血縁者が魔術の関係者だったのかもしれませんね』
って言ってたけど実際は分かってない。で、まあそんなただの高校生がこんな戦いに巻き込まれたわけだけど俺は今の生活に満足しててさ、あんまりそこまでして叶えたい願いはなかったんだよな」
ぐだ男「では、ランサーさんは?」
士郎「いや、あいつも『願いはない』って言ってた。呼ばれたこと自体が奇跡とも言ってたけどな。
正直初めは色々大変だったよ。だってさ、魔術がどんなものかすら知らなかったんだぜ。知らないことだらけさ。魔術とか聖杯戦争の意味とかは全部ランサーに教えてもらったし相手サーヴァントの言葉、外国の言葉だったんだけど聞き取り以前に何語かすら分からないから全部ランサーに訳してもらったりとかな。
まあ授業中俺がこっそり『Apple』って何だ?って聞いた時はさすがにため息が帰って来たけど」
80 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/11(日) 13:30:59.87 ID:laQYZ+L/0
メイヴ様のスキルレベルにQP貢いでたら聖杯転臨するためのQPがなくなってたという早く100にしたいなー
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/13(火) 00:23:20.77 ID:GOXXv5yco
QP足りなくなるのは常よ
乙
82 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:02:32.79 ID:Nq1wB3Nu0
士郎「お互い何も知らないところからの始まりっていう接点がある、その俺が上手く出来てるんだ。ぐだ男も大丈夫だよ」
ぐだ男「そうですね。では後輩として聞きたいのですが、窮地に陥った時はどう対処しましたか?」
士郎「うーん、ピンチの時、か」
士郎は考える素振りを見せて、言った。
士郎「そうだな、そういう時は視点を切り替えること、かな」
ぐだ男「それはつまり相手の視点で考える、ということですか?」
士郎「いや、そうじゃねえ。自分自身の思考を一新させて新しい視線で物事を見るんだ」
ぐだ男「そんなこと出来るんですか!?」
士郎「ああ。ぐだ男も出来るぜ。時間は人によりけりだけど。教えるか?」
ぐだ男「お願いします」
83 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:03:27.90 ID:Nq1wB3Nu0
士郎「おっし!!じゃあ一丁やっか!!」
そう言って士郎は個室のガラスの壁から外を見た。
士郎「・・・」
数秒後、士郎のペニスが勃起を始め――――――
士郎「ふん!!」
ドピュ!!
後ろを振り返り、壁に向けて射精した。
ぐだ男「・・・」
何をやってるんだこいつは、それを見た僕の素直な感想だった。
そして士郎は、「やってみ」と言わんばかりの目で僕を見る。
士郎「ランサーのおっぱいならすぐ抜けるはずだぜ」
84 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:03:54.31 ID:Nq1wB3Nu0
ぐだ男「いやいや無理です無理です!!」
士郎「なんでさ」
ぐだ男「い、いやお、お、お、オナニーなんて無理ですよ!!」
士郎「戦いだぞ!!それでオナニーが必要ならやるしかねーだろ!!オナニーしてスッキリすることで新たな視点で戦局を見直すんだ!!」
そう言って士郎(全裸)は僕の前に立ちその右手を僕の股間へと伸ばした。
ぐだ男「ちょっ・・・!!」
固まってしまい僕は動けなかった。
士郎「ん、勃起してねーな。時期が時期だから――――――ん?」
勃起検査をし、僕の股間を揉む。だがその合間で士郎は違和感を見つけた。
士郎「お前、もしかして・・・!!」
85 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:05:33.07 ID:Nq1wB3Nu0
今度はしゃがみ、僕のズボンのチャックを降ろしその中のペニスを観察し出した。
ぐだ男「なっ、なんですか!?やめて下さい!!」
全力で抵抗し、士郎から離れる。士郎は僕を唖然とした表情で見つめていた。
ぐだ男「なんです・・・?」
士郎「もしかしてお前、オナニーしたこと・・・ねえのか?」
ぐだお「っ・・・何を言ってるんですか!!」
士郎「わ、わりい・・・でもお前俺とそんな年変わんねーだろ?なんか珍しくてな、もしやと思って。
俺、ペニス触ればそいつの自慰行為歴を把握出来るんだ。触った限りお前のペニスの外部は新鮮そのものだった。せいぜい夢精で出してるくらいか?」
ぐだ男「・・・そうなるんですかね」
86 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:08:28.57 ID:Nq1wB3Nu0
士郎「で、どうなんだ?」
「ん?ん?」と言いよって来る。
僕は観念し、吐き捨てるように、「ええありませんよ!!ありませんとも!!」と言い切った。
自分の顔が真っ赤になるのを感じた。
正直言うと僕はオナニーをしたことがない。士郎君が言った通り射精は夢精でしかしたことがない。
士郎「ははは、悪い悪い。でも少し和らいだようで何よりだ」
ぐだ男「え?」
士郎「ランサーも言ってたけどさ。ぐだお、お前会った時からずっと表情硬かったからさ。なんとかリラックスできないかなって思ってたんだ」
そう言われると確かに僕の中で沸き上がっていた緊張、不安が収まっていたような、いや普段通りに戻ったような。
ぐだ男「まさか、そのために?」
士郎「俺、こんな人間だからさ。不器用な方法しか思いつかなかった。ごめんな」
ぐだ男「・・・いいですよ、ありがとうございます」
自然に、僕は笑っていた。
87 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:19:37.48 ID:Nq1wB3Nu0
すると後ろから、
「ですが、あなたはまだ問題を抱えています」
その声に後ろを向くと、ランサーがいた。
ランサー「不安、緊張を解消しても問題は消えません」
ぐだ男「も、問題ってそんな・・・」
ランサー「表情に出てますよ」
何故分かった、というのを察し言ってきた。
士郎「ここまで来たんだ。全部話しちまえよ」
ぐだ男「・・・分かりました」
この空気、どうや全て話してしまうしかないらしい・・・。
僕は呼吸を整え、最近起きている夢精について話し出した――――――
ぐだ男「――――――と、いうわけです」
士郎「なるほどなあ。些細だけど気にはなるな。ランサー、どうだ?」
ランサー「そうですね。きっかけは些細なことであれ、それをここまで気にかけてる以上それはもう解決するべき問題に当たると思います。
そしてその原因は無意識に何かを避けていることによるものでしょう。ですからあなたはその避けている何かと向き合い、決断しなくてはいけません」
ぐだ男「それは、分かっていますが・・・」
ランサー「早い方がいいのは確かですが、焦る必要はありません。よく考えて結論を出すといいでしょう。その時あなたは今より大きく成長を遂げます
」
88 :
微修正
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:20:38.67 ID:Nq1wB3Nu0
すると後ろから、
「ですが、あなたはまだ問題を抱えています」
その声に後ろを向くと、ランサーがいた。
ランサー「不安、緊張を解消しても問題は消えません」
ぐだ男「も、問題ってそんな・・・」
ランサー「表情に出てますよ」
何故分かった、というのを察し言ってきた。
士郎「ここまで来たんだ。全部話しちまえよ」
ぐだ男「・・・分かりました」
この空気、どうや全て話してしまうしかないらしい・・・。
僕は呼吸を整え、最近起きている夢精について話し出した――――――
ぐだ男「――――――と、いうわけです」
士郎「なるほどなあ。些細だけど気にはなるな。ランサー、どうだ?」
ランサー「そうですね。きっかけは些細なことであれ、それをここまで気にかけてる以上それはもう解決するべき問題に当たると思います。
そしてその原因は無意識に何かを避けていることによるものでしょう。ですからあなたはその避けている何かと向き合い、決断しなくてはいけません」
ぐだ男「それは、分かっていますが・・・」
ランサー「早い方がいいのは確かですが、焦る必要はありません。よく考えて結論を出すといいでしょう。その時あなたは今より大きく成長を遂げるはずです」
89 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/17(土) 15:24:57.81 ID:Nq1wB3Nu0
次回最終決戦。
7章クリアしました。ギルカッコよかったです。次は絆レベル上げなきゃですね。
90 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:02:04.80 ID:rAxeV7l40
その時だった。
「フォウ!!」と、可愛らしい声と同時にフォウが僕の肩に飛び乗った。
フォウは「あっちあっち」と言わんばかりにその小さな手をドアの方を指す。
ランサー「時間です。行きましょう」
――――――
大空洞へ向かい、その道中。僕は夢のことをずっと考えていた。
ランサーの助言を受け、改めて自分の問題だ、と自覚したのだ。
勿論、マスターとしての仕事も手を抜かない。
道中の敵、シャドウサーヴァントをマシュとランサーが蹴散らし僕らは着実に最深部へと向かっていた。
ランサー「・・・ここからなら分かります。大聖杯はこの奥で間違いないでしょう。そして、セイバーもそこに」
91 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:02:32.47 ID:rAxeV7l40
マシュ「気になったのですが、ここは元からこの街にあったものなのですか?」
その問いにオルガマリーが答える。
オルガマリー「半分天然、半分人口でしょうね。ところでランサーのサーヴァント。セイバーはどのようなサーヴァントなの?」
ランサー「・・・」
士郎「ランサー、無理するなよ?」
ランサー「いえ、そういう意味では。ただ表現に困ってしまって」
ロマン『ん、それはどういう?』
ランサーは馬から降りて言い出した。
ランサー「今のセイバーは言うなれば私をセイバーのクラスで召喚した存在です」
ロマン『じゃ、じゃあ今この街にセイバーとランサー、二人の君がいる、ということですか?』
92 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:03:35.77 ID:rAxeV7l40
ランサーは士郎を見る。同時に士郎は頷き返す。
ランサー「はい。ですがセイバーは元は別のサーヴァントでした。なぜ今のような姿になったかは分かりませんがあのセイバーは紛うことなく私――――――アルトリア・ペンドラゴンと同一と見ていいでしょう」
さらっと明かしたその名に僕は不意を突かれたような気持になった。
そして僕は反射的に、聞き返してしまう。
ぐだ男「・・・ペンドラゴン、とはあのアーサー王伝説の?」
ランサー「はい。アーサー王、と名乗った方が分かりやすいでしょうか?」
道理で雰囲気が凄い訳だ、先程の休息時に感じたランサーの気?オーラ?のようなものに僕は自然と納得していた。
ロマン『そうなるとそのセイバーはアーサー王ということになる・・・宝具はやっぱり』
ランサー「『約束された勝利の剣』・・・それが以前見た時に持っていた剣でした」
マシュ「ではランサーの宝具は・・・」
93 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:04:36.85 ID:rAxeV7l40
ランサー「『最果てにて輝ける槍』、それが私の宝具です。ですが今の私ではこの槍の真価を発揮できません」
マシュ「それはどういうことですか?」
士郎「俺が魔術師として未熟なんだ。だからランサーは全力で戦えねえんだ」
「本当にすまねえ・・・!!」、そう言って士郎はランサーに土下座した。
土下座で悲壮感MAXなのに士郎は今全裸なのでその上限値をさらに突破させている。
ランサー「士郎、顔を上げて下さい」
士郎「ランサー・・・」
ゆっくりと顔を上げた士郎の眼には涙が溜まっていた。そして頑張ってランサーのスカートの中を見ようとする。
ランサー「あなたは確かに未熟です。ですがこれまでの戦いであなたは魔術以外の全てで他のマスターを圧倒しました。
それはあなたの強みであり私も助けられ救われました。この後もあなたの力を必要とするでしょう。ですから、そう卑下しないで下さい。それに――――――」
マシュを一瞥し、「勝つ見込みは十分にあります」と笑って見せた。
94 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:05:52.28 ID:rAxeV7l40
マシュ「私、ですか・・・?」
ランサー「ええ、あなたのその盾の力なら聖剣を防げるでしょう。お互い連携がしっかり出来れば倒せるはずです」
マシュ「分かりました、頑張ります!!」
マシュが防御、ランサーが攻撃という布陣だ。
っ・・・。
一瞬、視界がグラついた。
オルガマリー「顔色悪いわね、ぐだ男」
ぐだ男「いえ、大丈夫です。問題ありません・・・」
オルガマリー「ドクター、ぐだ男のバイタルチェックしているの!?」
僕の言葉をスルーしてロマンに体調をチェックさせられる。
ロマン『使われなかった魔術回路がフル稼働して脳に負担になってるね。ここで一息いれた方がいい』
ぐだ男「・・・すいません、僕のせいで」
オルガマリー「あなたの役目は生き残って任務を全うすることよ。キツイならそういいなさい」
ぐだ男「分かりました・・・」
決戦前の最後の休息へ入った。
すると士郎が僕の隣に座った。
士郎「俺今ランサーのおっぱいで抜いてきたんだ」
95 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2016/12/28(水) 01:07:47.70 ID:rAxeV7l40
FGOいいラストでしたね
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 13:12:02.22 ID:lxzuQksp0
良い
97 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/01(日) 19:26:59.61 ID:wnNNDczy0
ぐだ男「へ?」
何言ってるんだこいつは。
士郎「俺なりに考えたんだけどさ。ぐだ男の夢精の原因はオナニーにあるんじゃねえか?」
ぐだ男「・・・僕はオナニーなんてしません」
士郎「つまりな、その夢はお前に性的興奮を与える人との出会いを示唆してるんじゃねえかと思ったんだ。
いわゆる予知夢ってやつだな。ぐだ男はこれまでの人生で自分を勃起させる女に会ったことはあるか?」
ぐだ男「ありませんよ・・・」
正直言うと僕はそこまで下ネタにはかなり疎い。だからかすぐに自分の顔が赤くなっていくのを感じ取った。
士郎「なら俺は予知夢説を推してえ。夢を見始めたのは最近、つまりカルデアに行く前だ」
98 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/01(日) 19:28:14.27 ID:wnNNDczy0
ぐだ男「・・・つまり、マシュ達がそうだと?」
段々苛立ってきた。
何故こんな話に付き合わなくてはいけないのか、そんな気持ちが脳裏を過ぎった。
確かにマシュや所長は人格、ルックス全てが魅力的だ。だがそれとこれとは違う。
マシュや所長、フォウ、ロマンみんなが頑張っているのに自分一人がみんなをそう言った眼で見るのは失礼だ。
自分で言えたことではないがその辺は割り切っているつもりだ。
士郎「そういう意味で言ったんじゃねえけどよ・・・悪かった、今のはダメだったな――――――」
どうやら分かってくれたらしい。
士郎「あれ?」
99 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/01(日) 19:28:40.81 ID:wnNNDczy0
士郎が反応した。
その眼は信じられないものを見るような眼だった。
ぐだ男「どうしました?」
士郎「お前、勃起してるぞ・・・」
ぐだ男「――――――え?」
ぐだ男「え?」
恐る恐る下を向いた。
僕は無意識に、反射的にギンギンに反り立った一物を見て呟いた。
ぐだ男「え、なんで?」
100 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/01(日) 19:35:38.84 ID:wnNNDczy0
武蔵のCVあやねるでしたね。
『彼女のファンとしてぜひゲットしたい』、そんな気持ちで僕は持っている石、札計5、60回分全て祈りを込めてぶん回しましたが現実は非情でした。
欲しいですね。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/01(日) 21:14:13.81 ID:A35KFvePo
やっぱり渋いよな
あけおめ、今年も楽しみにしてるよ
102 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/02(月) 00:55:17.18 ID:z37eae8r0
ぐだ男「っ・・・!!」
その時、脳裏をズキッと電流が走った。
――――――これ以上は進んではいけない。
僕の中の本能のようなものが警告してきているようだった。
この先に答えがあるが、それは自分のイメージするそれではないことを訴えかけてくる。
士郎「ぐだ男、大丈夫か・・・!?」
ぐだ男「ええ。段々見えてきましたが、まだその真実を受け入れられるほど僕は強くないようです」
そう、その警告はまるでパンドラの箱を開けるような恐怖であった。
そして僕はその恐怖に屈してしまった。
ランサー「ですが、その気持ちも課題の一つです」
103 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/02(月) 00:55:54.55 ID:z37eae8r0
マシュとランサーが僕らの前に来た。
マシュ「先輩、そろそろ時間です」
その肩に乗っているフォウも「フォーウ!!」と呼びかけてくる。
何故だか心が晴れる感覚がした。
僕は自然と笑顔になり、
ぐだ男「分かりました、行きましょう」
軽やかな足取りで歩きだした。
――――――――――――
しばらく歩いた先に、それはあった。
オルガマリー「これが、大聖杯・・・」
104 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/02(月) 00:56:45.36 ID:z37eae8r0
ランサー「そして、すぐそこにいます」
僕達の向かいから、剣を持った騎士が現れた。
ぐだ男「あれがセイバー、ですか・・・」
セイバー「――――――」
マシュ「あれはランサーさん、なんですよね?」
ランサー「はい。ですが基本的には変わりません。先程私と戦った時と同じく魔力放出を限りなく使用してきます。気を抜かないように」
マシュ「はい、全力で応戦します」
その時、セイバーが口をにやけさせた。
セイバー「ほう、面白いサーヴァントがいるな」
ランサー「それには私も賛成です。さあ、お願いします」
105 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/02(月) 00:57:17.43 ID:z37eae8r0
そう言ってマシュを見た。
セイバーの剣に膨大な魔力が集う。
マシュはランサーにうん、と頷き盾を構えた。
セイバー「その守りが真か、確かめてやろう――――――『約束された勝利の剣』!!」
魔力が集った剣を薙ぎ払った。そしてそれは強大な一撃としてマシュとランサーを襲う。
マシュ「宝具、展開します!!」
その手の盾を地面に突き刺しその真価を解放する。
盾はより大きな盾となり『約束された勝利の剣』を防いだ。
マシュ「――――――うああ、っ・・・凌いだ・・・!!」
防ぎ切りはしたが、数メートルほど後退してしまう。
同時に馬に乗ったランサーがマシュの前に立ち、言った。
ランサー「よく今の一撃を防ぎました。ここからは私の仕事です」
セイバー「ふん、いいだろう――――――!!」
106 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/02(月) 01:08:54.71 ID:z37eae8r0
少し遅れましたがあけましておめでとうございます。今年もまたよろしくお願いします。今年で5年目だったかな?
リアルが忙しくかなり鈍足でしたが次でぐだ男の成長まで書けそうです。
武蔵引いた方、使用感とかどうでしょうか?何十回で引けましたか?よろしければ教えて下さい。
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 15:21:44.85 ID:MS4IGOHd0
あけましておめでとうございます
武蔵ちゃんはうちのカルデアには来てないです…その代わり福袋で孔明来たんで頑張って育てます
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 15:32:52.56 ID:LNzcFDmQO
ageんなハゲ
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 17:17:11.58 ID:MS4IGOHd0
すいません、うっかりしてました
110 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:41:57.94 ID:JJuvwYCy0
ランサーとセイバーは魔力をフルスロットルで吹かし、その力を衝突させた。
ぐだ男「マシュさんはランサーの後ろでサポートを!!」
その時だった。
士郎「おい!!所長がいねーぞ!!」
マシュ「!?」
ぐだ男「なっ、馬鹿な!?」
所長がいない!?まさか、さっきのセイバーの一撃の余波で!?
僕はひたすたに周囲を見返したが、所長は見当たらなかった。
「フォウ!!」
フォウが僕達を呼ぶ。その方を向くとフォウがいてその先に小さな空洞があった。
111 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:42:28.13 ID:JJuvwYCy0
見てくれから推測するとそう大きくはないだろう。
マシュ「その先に、所長が?」
フォウ「フォウ!!キャーウ!!」
その場でピョンピョン跳ね、「そうだ」と主張する。
僕はマシュのマスターでありマシュの戦いを見届けなくてはならない。
だがここで所長を見捨てるという選択も出来ない・・・!!
ぐだ男「・・・仕方ありません。マシュさんは今言った通りお願いします。所長は僕が行きましょう」
マシュ「分かりました、マスターの指示に従います」
そう言ってマシュはランサーを追った。
士郎「ぐだ男、気をつけろよ」
112 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:43:00.49 ID:JJuvwYCy0
ぐだ男「分かってます。二人を頼みます」
士郎君とハイタッチし、僕の肩に飛び乗ったフォウと共に空洞へと向かった。
その際中、ロマンにナビゲートしてもらいつつ道を進み、オルガマリーを見つけた。
ぐだ男「所長!!」
オルガマリー「あなた・・・」
所長が僕の方に振り返る。
その時、所長の先に誰かがいるのが見えた。
僕は所長の側まで駆け寄り、相手を見る。深緑のコートを着た男性だった。
すると僕より先にロマンが口を開いた。
ロマン『君は、レフ・・・教授か・・・?』
113 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:43:36.35 ID:JJuvwYCy0
オルガマリー「レフ!!生きてたのね!!あなたがいないと私――――――」
ぐだ男「しょ、所長!!」
フォウ「フォウ!!フォーウ!!」
ふらふらと、レフの方へと歩む所長の僕は困惑していた。
一方でフォウは「それ以上進んではいけない」と言わんばかりに、声を荒げている。
だがそんな声には一切反応することなくオルガマリーはレフの側へと到着した。
そしてレフはオルガマリーに呆れたような表情で言った。
レフ「爆弾は君の足元に設置していたんだがねえ」
オルガマリー「え・・・?」
ぐだ男「!?」
114 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:44:06.03 ID:JJuvwYCy0
衝撃の真実、とはまさにこのことだろう。
僕と所長はレフの言葉に動揺で動けなくなっていた。そしてレフはさらに淡々と述べ始める。
今回の全てがレフの筋書きだったこと、所長が既に故人だったこと――――――
オルガマリー「ぅ、嘘、嘘よこんなの!!」
レフの言葉によってオルガマリーは限界を迎えていた。
発狂し、頭を抱え僕に気に掛けることもなく来た道を走り去って行った。
ぐだ男「所長!!」
レフ「おっと、君にはここで死んでもらうよ」
ぐだ男「え――――――」
直後だった。レフが一瞬で目の前に現れた。その手には殺意が籠っている。
115 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 02:46:43.51 ID:JJuvwYCy0
フォウ「フォーウ!!」
フォウが僕の顔面にタックルし、僕を転倒させレフの一撃を回避した。
僕は即座にフォウを抱きかかえ、立ち上がろうとするがレフの足蹴りによって再び倒されてしまう。
そして倒れた僕の手から強引にフォウを奪い地面に叩きつきた。
フォウ「ギャッ!!」
ぐだ男「フォウ!!っ・・・お前えええええ!!!!」
フォウの悲鳴に僕の何かが切れた。僕は自分で自分を制御できず、レフに拳を振り上げていた。
レフ「ほおすごいな。眼だけで君の怒りがよく伝わってくるよ」
だがあっけなく再び倒されてしまう。
レフ「君は随分この小動物に入れ込んでいるようだな」
116 :
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2017/01/03(火) 03:07:56.86 ID:JJuvwYCy0
嫌味のある目で倒れた僕を見ながら、フォウを足で踏みつける。
ぐだ男「やめろ!!やめろよ!!っぐ・・・!!」
――――――これ以上は進んではいけない。
さっきの警告が僕を襲った。
同時に、走馬灯のようにさっきの言葉が流れ込んできた。
『そしてその原因は無意識に何かを避けていることによるものでしょう。ですからあなたはその避けている何かと向き合い、決断しなくてはいけません』
ぐだ男「・・・」
そうだ。分かってたじゃないか。
あの時、僕があなたに会ったあの瞬間から、僕はあなたに恋をした。
あなたをとても可愛いと思った。
そして、心を奪われた。
僕の思考、眼は無意識にあなたを第一に捉えていた――――――。
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