勇者「魔王? 知らんよ俺は女とイチャイチャするんだ!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:30:16.14 ID:iYHBZcuaO

勇者「いくぞ魔王!!」

魔王「せいぜい足掻いて見せよ、人間」

勇者「ガンガン行くぞ! くらえ! ギガデインッ!!」



耳が裂けるのではないかという爆音と、薄暗い玉座の間を照らす幾筋もの光
伝説の勇者にしか使えない雷撃魔法が炸裂した

並の魔物であれば耐えるどころか塵一つ残らない大魔法を魔王は簡単な防御魔法のみで凌いでみせた


轟雷が走り回った隙間に勇者と戦士は既に距離を詰めている

回り込んで魔王の左右からの挟撃は、洗礼された目にも止まらない速さで繰り出される


勇者のもつ伝説の剣
戦士の担ぐ大剣
それぞれが音を置き去りにする速さで振り下ろされるが、魔王は素手でそれらを受け止めて見せた


戦士「ちっ、マジかよ」

魔王「その程度か? 欠伸が出るぞ」

勇者「戦士ッ!」

戦士「分かってる!」


魔王に受け止められ、ビクともしない獲物を離す訳にはいかない
全身の力をフル活用し、体を一気に丸め、そのまま力の限り足を伸ばす

魔王の腕を蹴り、なんとかその手から逃れられた瞬間背後から皮膚が焼けるのではないかという熱量が迫る

魔法使いの詠唱が終わった火球魔法、メラゾーマ
詠唱という時間と魔力を犠牲にして魔法の効果を最大限に引き出す業によって唯でさえ威力の高い魔法は、とてつもないものとなっていた

勇者の無詠唱の雷撃、そして二者による剣撃
これらは全て魔法使いのこの一撃への時間稼ぎに過ぎなかったのだ


見るだけで目が焼け付くのではと思えるその豪火球は魔王に防御魔法を張らせる隙さえ与えず直撃した

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:36:14.75 ID:iYHBZcuaO

火球がヒットし、渦をまいた火柱が上がる
普通であれば骨すら蒸発する熱量を食らっても火柱の中からのそのそと魔王は歩んでくる

皮膚にはたしかに焼けた跡がある
ただそれだけだ。 直撃をくらっても尚、その程度のダメージにしかならないことに勇者一同は焦りを感じる


魔法使い「うっそー、私の一撃食らってそんだけ?」

勇者「気を強くもて! 奴の攻撃が来るぞ!」

魔王「魔法というのはこう使うのだ」


魔王から放たれる強大な魔力
まだ魔法として編まれていないがその魔力の放出だけで歴戦の強者たちの血の気を引かせるには充分だった


勇者「まずい! 賢者、防御魔法」

賢者「分かってる!」



魔王「ベギラマ」

賢者「フバーハ!!」


魔王の放った魔法と、賢者の防火魔法が発動したのはほぼ同時だった

賢者の防御魔法は人類の中では最高位の境地にある
だがそれすらも容易く魔王の放った中級程度の魔法は強力だった

防火の羽衣を容易く舐め落とし、体躯を焼き尽くしていく

肉を焼かれ、肺に熱波が入り込み、この世のものとは思えない痛みに歯を食いしばって耐える

このまま意識を手放してしまえばどんなに楽か
だが魔王討伐の使命を帯びた勇者にはそれは許されない


ようやくベギラマの火炎が鎮火した際にはパーティは既に息も絶え絶えの状況だった

魔法使いは力尽き、体力はあるが魔法耐性の高くない戦士も瀕死だ
勇者と、賢者のダメージも軽くない


勇者「くそっ! デタラメな魔力だな!」

賢者「勇者、私は回復に専念する! 時間稼ぎを!」

勇者「分かってる!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:40:16.59 ID:iYHBZcuaO

勇者「ギガデイン!」

魔王「…………」

勇者「魔法装備!」

魔王「ほう?」


雷撃が放たれる寸前の魔法キャンセル
暴発してもおかしかないが、勇者の巧みな魔力コントロールが魔法を装備、いや同化するという新たな業を可能にした

これが魔王討伐への鍵ともいえる切り札
勇者達の持てる最強の技だ


魔王「報告には聞いていたよ」

魔王「新しい魔法の力を手に入れた勇者に敵はいなかったとな」

勇者「魔王、あんたにも俺は勝つぞ」



勇者の体は青白く光り輝き、ビリビリと雷撃が放電されている
勇者の陰がブレたかと思えば次の瞬間には魔王の体を吹き飛ばしていた



勇者「ああああぁぁっ!!」


秒速300kmを超える雷の速さでの切羽
そして雷撃と同義の拳
その速さ、魔力により増幅された一撃の重さは魔王を、吹き飛ばすことすら容易かった

しかも追撃は止まらない
魔王が吹き飛んだ先に雷撃の速さで先回りし一撃を、また吹き飛んだ先で一撃

まるでピンボールのようにタコ殴りにされている魔王を見て、賢者は勝機を十分に実感した

これならいける
魔王にも勇者の魔法装備は有効だと

そう夢を見た
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:42:11.78 ID:iYHBZcuaO

魔王「なるほど、確かに強力な技だ」


何十回目か分からない追撃を魔王はついに躱し、そして勇者の足を掴んだ


勇者「なっ!? 俺の速さについてきただと!?」

魔王「単純な事だ。 例え貴様が雷の速さであろうと、余がそれを上回れば良い」


掴んだ足を振り、そのまま地面へと叩きつける
床が原型を留めないほどに粉々になるふざけた一撃に勇者の息は詰まり、雷の装備は外れてしまう


勇者「がっ……あぁっ……」

魔王「惜しかったな。 だが所詮は人間レベルの技だ」

魔王「魔の王たる私には到底たどり着けぬと知れ」


力なく倒れ込む勇者の四肢を魔王は足で砕く
回復したパーティに魔王は視線を向ける


魔王「貴様らのここまでの労をねぎらい、一撃で楽にしてやる」

戦士「ふざけんな! いくぞ!」

魔法使い「ええっ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:43:16.67 ID:iYHBZcuaO

戦士「大魔人斬りッ!!」

魔法使い「マダンテ!」

賢者「グランドクロス!!」


魔王「イオナズン」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:44:38.13 ID:iYHBZcuaO

勇者「くそっ……くそっ……!」

勇者「畜生ッ!!」

勇者「なんで、なんでこんなことに……」

勇者「ごめん……ごめんみんな……」

勇者「俺たち人間の力じゃ、魔王には……勝てないッ!!」


勇者はパーティメンバーが跡形もなく消し飛ぶのを見ていることしか出来なかった
魔王が使ったたった1回の上級魔法

それだけで苦楽を共にした最強の仲間達は呆気なく死んだ

あまりにも圧倒的な力の差
それはここまで強さを追い求め日々戦いに明け暮れてきた勇者だからこそ、この魔王には絶対に勝てないと分かるものだった




人間が鍛錬をを積んだところで勝てる相手ではない
我々人類は敗北した


その報せを胸に勇者は魔王城から逃げ出した

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:45:10.78 ID:iYHBZcuaO

国王「先の戦いは残念であった」

国王「だが勇者なら再び立ち上がってくれると信じていたぞ」

勇者(バカ言うなよ、あんな化け物相手にして勝てるわけないだろ)

国王「行け! 勇者よ! 次こそ必ず魔王を討ち滅ぼすのだ!」

勇者(ふざけんな誰がそんなことやるか)

勇者(俺はもう精一杯戦った。 あとの人生は好きにさせてもらう)

勇者(俺は、ハーレムを作ってこの国から逃げ出すんだよぉ!!)

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:48:31.54 ID:iYHBZcuaO

勇者「よ、おっちゃん」

酒場の主人「また行くんだってな勇者」

勇者「へっ真面目な旅なんてクソくらえだぜ」

主人「あん?」

勇者「おっちゃんいい娘、頼むよ」

主人「かぁ! そういうことかよ!」

主人「なら任せろ今見繕ってやる」

主人「まずは>>9だ」



>>9
性別と職業

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 13:49:58.75 ID:U8dc9Nbvo
女性 賢者
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 13:54:26.26 ID:iYHBZcuaO
失礼しましたハーレム形成ということでパーティは女性のみでした

>>11賢者の年齢
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 13:55:33.34 ID:GbeW71GRO
22
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 14:01:54.26 ID:iYHBZcuaO

賢者「宜しくお願いします、勇者様」

勇者「あーよろしくー」

勇者(ちょー! かなりのかわいい系きたー!)

勇者(黒髪ロングという鉄板! そして少しタレ目な可愛らしい顔立ち!)

勇者(そしてなにより、服の上からもわかる巨乳)

勇者(最高だー! ありがとう神様)


賢者「あ、あのなんか恥ずかしいですね、こういうの」クス

勇者(やべー! 可愛いー! 笑顔がかわうぃー!!)

勇者「あなたの美しさに、乾杯」

賢者「へ? うふふ、勇者様ってもっとお堅い人なのかと思ってました」

賢者「あはは、なんだか緊張して損した気分です」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/12(日) 14:02:47.86 ID:iYHBZcuaO

主人「次は>>14だな」


>>14
職業と年齢


ロリがいてもいいんだよ(小声)
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