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勇者「魔王? 知らんよ俺は女とイチャイチャするんだ!」
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15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 14:08:50.25 ID:iYHBZcuaO
盗賊「あんた、金あんのか」
勇者「あぁーん? なんだ糞ガキ」
盗賊「が、ガキじゃない! うちは盗賊っていうんだ!」
勇者「ふーん? それがどうしたガキ盗賊」
盗賊「ぐぬぬぬ……! 覚えてろよいつか寝込みを襲って金を奪ってやるんだからな」
勇者「ま、頑張れよ」ナデナデ
盗賊「子供扱いするなー!」
勇者(まぁ、顔は悪くないが……将来に期待ってとこだな)
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 14:09:48.75 ID:iYHBZcuaO
主人「最後はこいつだ!」
>>17
年齢と職業
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 14:30:21.42 ID:B4AUcpNG0
魔法使い 19
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 14:59:12.72 ID:KTIAxnzso
勇者は何歳なんだ?
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:00:14.25 ID:iYHBZcuaO
魔法使い「……こんにちは」
勇者「お、おうよろしくな!」
魔法使い「……よろしく」ペコ
勇者(無口っ子きたぁー!)
勇者(髪は綺麗な銀髪、顔も綺麗系のやべぇ美人)
勇者「その、デカい帽子なに?」
魔法使い「……魔法使いといえば大きな帽子」
勇者「あぁ……そうか?」
魔法使い「……まずは形から。大事」
勇者「よく分かんねえ」
魔法使い「……頭が重たいから私もあまり好きじゃない」
勇者「じゃあ取れよ……」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:03:08.38 ID:iYHBZcuaO
勇者「さて、パーティも揃ったところで俺の自己紹介しとくか」
勇者「聞きたい人ー!」
賢者「…………」ニコニコ
魔法使い「………?」
盗賊「別にいいでーす」
勇者「え、何このパーテイノリ悪い」
賢者「あ、はい! 私勇者様のこともっと知りたいです!」
勇者「さすが賢者だな! 知識の探究心はさすがだ!」
魔法使い「……同情が8割」
盗賊「大人な対応にちょうしのってる」
勇者「もうやだこのパーティ……」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:07:53.77 ID:iYHBZcuaO
勇者「俺はみんなも知っての通り伝説の勇者でーすイェーイ」
魔法使い「……いぇーい」
賢者「ぱちぱちー」
盗賊「……魔王に負けて泣いたんでしょ」
勇者「ぐっ……! うるさいよガキンチョ!」
勇者「歳は20で好きなもんは女と酒」
勇者「嫌いなもんはピーマンと人参」
勇者「はい何か質問ある人ー!」
盗賊「ピーマンと人参うち食べれるよ!」
賢者「わぁ! 盗賊ちゃん偉いねぇ」ナデナデ
盗賊「えへへー」
魔法使い「……私も食べれる」ブイ
勇者「お前ら俺に興味無さすぎじゃね? 俺そういうキャラなの」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:13:03.66 ID:iYHBZcuaO
勇者「よーしじゃあ出発すんぞー」
盗賊「わーい初めての街の外だー!」
賢者「うふふ、盗賊ちゃん本当に可愛いですね」
勇者「賢者の方が、かわいいよ」イケボ風
賢者「あら、勇者様はお上手ですね」
魔法使い「……下心が見え見え」
盗賊「なに賢者ナンパしてんの、ゆうしゃ」
勇者「おめーら一応俺年上だからな? 敬えよ?」
盗賊「やだー! あははは」
勇者「おいごら待て!」
魔法使い「……同類」
賢者「もう打ち解けてるみたいでなによりですよ」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:18:03.06 ID:iYHBZcuaO
スライムたちが現れた!
盗賊「魔物だよ!」
魔法使い「…………」ジリッ
賢者「油断しないでくださいね援護します」
勇者「じゃ、あとよろしくー」
魔法使い「……なっ!」
盗賊「ゆうしゃも戦えー!」
勇者「お前らの実力を見る機会だからなー見学させてもらうわ」
勇者(戦うの、ダリィから適当にやってもらお)
賢者「まぁ、勇者様がそういうなら!」
盗賊「くっそー! なんかムカつく!」
賢者「大丈夫ですよ、私一応賢者ですから。 この程度の魔物には遅れは取りません」
魔法使い「……頑張ろ」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:24:34.83 ID:iYHBZcuaO
勇者「さーて前衛職がちびっ子ひとりの状況でどうなるかな?」
盗賊「たぁぁー!」
勢いよくスライムに駆け出す盗賊
うねうねと少し笑ったような表情の最低ランクの魔物相手には充分なスピードだった
小柄な体を生かした素早い短剣の攻撃
だがブニョブニョとしたスライムを仕留めるには威力が足りない
スライムの反撃の、タックルを寸前のところで回避するがバランスを崩した盗賊は尻餅をついてしまう
横から別のスライムの攻撃
盗賊「あっ……!」
これから来る衝撃に備え、目をぎゅっと瞑る盗賊
だがいつまで待ってもその衝撃は来なかった
魔法使い「……大丈夫? 立てる?」
盗賊「魔法使いが倒してくれたの? ありがとう!」
魔法使い「……ごめんね援護が遅れた」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:26:16.61 ID:iYHBZcuaO
>>26
@賢者がスライムのねちょねちょ攻撃を受ける
A魔法使いがスライムのねちょねちょ攻撃を受ける
B盗賊がスライムのねちょねちょ攻撃を受ける
C全員がねちょねちょになる
D自由安価
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 15:31:32.36 ID:xUkPZs/90
3
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:37:56.49 ID:iYHBZcuaO
盗賊「次こそ負けない!」
再びスライムに、一直線に向かう盗賊
盗賊「たぁっ!」
飛び上がっての体重を乗せた一突きは確かにスライムを捉えた
だが、短剣の威力が足りずスライムを絶命させるには至らない
痛みにもがくスライムの不規則な動きに、ナイフを落とすまいと必死に捕まる盗賊
スポンとナイフが抜けるも、またもバランスを崩して地面に転がってしまう
スライム「キッキー!」
スライムはタックルする力も残っていないがそれでも盗賊に攻撃をしようとする
攻撃とも言えない、もはや犬が擦り寄ってくるようなもの
だがそれが逆に不快感を増すのであった
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:40:18.63 ID:iYHBZcuaO
盗賊「ひぃぃー! 気持ち悪いよー!」
ヌメヌメとした触感が全身を覆う
ひんやりと冷たく、だがドロっとした体液が盗賊の体中に付着した
盗賊「やだぁー! 気持ち悪いー!」
勇者「わっははは!!」
そうして賢者が魔法を使ってスライムを一網打尽にし、パーティ初戦闘は幕を閉じた
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:45:56.66 ID:iYHBZcuaO
勇者「うぇ、ヌメヌメする! こっちくんな!」
盗賊「……ぐすっ…… これ気持ち悪い」
賢者「あらら…… これは洗わないと取れませんね」
魔法使い「……ちょっと臭い」
盗賊「ゆうしゃ、取って」
勇者「いやだよ触りたくもねえ!」
賢者「しょうがないですよ川で水浴びでもしないと」
盗賊「……ぐすん」
盗賊「あっちから水の音が聞こえる」
勇者「しょうがねぇ、じゃあいっちょ川までいくか」
盗賊「…………」ジワッ
賢者「あはは……これはドンマイとしか言えませんね」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 15:51:11.37 ID:iYHBZcuaO
盗賊「あ、川だ!」
賢者「あ、ほんと! 結構近くにあってよかったですね」
魔法使い「……体、洗っておいで?」
盗賊「うん!」
だがここでも……
スライムの群れがあらわれた
盗賊「ひっ……!」
賢者「盗賊ちゃん!」
盗賊はスライムに囲まれた
盗賊「や、やだ……もうヌメヌメにしないで……?」ジワ
盗賊はすっかり戦意喪失している
賢者が魔法を使おうとしているが囲んでいるスライムを全滅させるのは難しいだろう
魔法使いはまだまだ未熟でどうやら詠唱をしないと魔法が使えないらしい
そんなこんなしている内に盗賊はヌメヌメどころか次は怪我をしてしまうかもしれない
仕方がない
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:00:10.19 ID:iYHBZcuaO
勇者「真空波」
勇者の剣の一振りがスライムを一網打尽にする
撃ち漏らした2匹へはすぐに、距離を詰め瞬きの間に斬り殺した
一瞬の出来事にパーティメンバーたちは何が起きたかを理解できない
ただスライムが一瞬にして死んだということだけは分かった
勇者「大丈夫か?」
盗賊「なっ……なっ……」
勇者「なんだ? 俺の強さにビビったのか?」
盗賊「そんなに強いならさっきスライムにヌメヌメにされる前に助けてよぉー!」
勇者「え?」
盗賊「ゆうしゃのばかー!」
盗賊が怒った顔で俺に抱きついてくる
ヌメヌメと粘液が付着した体で
勇者「おい、ばか! やめろ!」
盗賊「いたみわけだよ!」
勇者「ふざけんなー!!」
賢者「うふふ、本当に仲良しですね」
魔法使い「……ヌメヌメ楽しそう」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:03:56.78 ID:iYHBZcuaO
盗賊「じゃ、水浴びしてくるねー!」
勇者「俺もいってきまーす……」
賢者「あははごゆっくりどうぞ」
魔法使い「……ばいばい」
勇者「ちくしょー盗賊の奴め」
勇者「あいつ、少し上流の方にいったな」
勇者「……なんか、さっきの思い出したらムカムカしてきた」
勇者「仕返ししてやるか」
>>33
@水浴びしている盗賊のところへ行く
A大人しく体を洗う
B魔法使いにヌメヌメ攻撃をする
C自由安価
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 16:19:39.88 ID:U8dc9Nbv0
2
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:39:26.60 ID:iYHBZcuaO
勇者「まぁガキの裸なんかみてもしょうがねえしな」
勇者「仕返しなんてしてあいつと同じレベルまで俺様の格を下げる必要もねえか」
大人しく川の冷たい水で身を洗い、スライムの粘液を落とす
冷たい水で少し体が冷えたか
そんなことを考えながら陽が沈んでいこうとしていることに気がついた
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:46:17.65 ID:iYHBZcuaO
魔法使い「……キャンプ」
盗賊「わーい! キャンプとか初めてー!」
賢者「ふふ、手伝ってもらえますか?」
盗賊「うん!」
スライムのヌメヌメ体液が取れて御機嫌もすっかり良くなった盗賊は賢者にくっつきながらテントの張り方を教わっている
賢者「このビスを真っ直ぐにこうやって……」
盗賊「こう?」
賢者「そうそう! 手をトンカチで叩かないように気をつけてくださいね」
盗賊「トントン……」
盗賊「できた!」
賢者「うん上手ですよ盗賊ちゃん!」ヨシヨシ
盗賊「わーい! ねぇみて魔法使い、私テントはれたよ」
魔法使い「……上手。その調子で私の分も頑張って」
盗賊「えー魔法使いもちゃんとしなよ」
魔法使い「……肉体労働は向いてない」
盗賊「なにそれ?」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:49:22.77 ID:iYHBZcuaO
勇者「うーし肉と適当な山菜とってきたぞー」
盗賊「わー、すごい大量だね!」
賢者「ありがとうございます勇者」
盗賊「でも干し肉とかあるよね? 食料はあるんじゃないの?」
勇者「道中何があるかわかんねーからな、なるべく現地調達した方がいいんだよ」
魔法使い「……節約大事」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 16:57:37.49 ID:iYHBZcuaO
勇者「さーて肉の血抜きしなきゃな」
賢者「うわ……ごめんなさい私はちょっとそういうの苦手で……」
魔法使い「……私も山菜担当で」
勇者「何言ってんだ、お前らもいつかやるんだぞ?」
盗賊「血抜きってなにー?」
勇者「見たいか?」
盗賊「うん」
勇者「後悔すんなよ?」
盗賊「え、う……うん」
勇者「いいか、血抜きってのはこうやって首を落として宙吊りにしてな」
盗賊「うぇー! グロいよぉー!」
勇者「逃げんなよーお前もやれー」ガシッ
盗賊「いーやーだー!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:05:38.75 ID:iYHBZcuaO
魔法使い「……おいしい」
盗賊「ほんとだ! おいしい!」
賢者「本当ですか? よかったー安心しました」
勇者「山菜のスープでこんだけ美味しく出来るなんて料理上手だな」
賢者「そんな褒められるほどものじゃありませんよ」
盗賊「おかわりー!」
賢者「はいはい」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:10:16.40 ID:iYHBZcuaO
盗賊「ねぇ少し周り探索してくるねー!」
勇者「いいけどあんまり遠く行くなよ」
盗賊「分かってるよー子供じゃないんだから」
勇者「子供じゃ……ない? どう思う賢者」
賢者「ふふ、可愛らしいと思いますよ」
勇者「盗賊ー! 賢者がお前のこと子供で可愛いってよー!」
盗賊「賢者はそんな事言わないまん、ばかゆうしゃ!」
勇者「俺人望無くね!?」
魔法使い「……子供が無邪気でいられる相手というのはいい人な証拠」
賢者「そうかもしれませんね」
勇者「お? 俺の株上昇中?」
勇者「ぐへへ(どいつから食ってやろうか)」
賢者「うふふ、なんですかその笑い方」
魔法使い「……私、盗賊見守ってるね」
勇者「うぃーすなんかあったら呼べよー」
賢者「お願いしますね」
魔法使い「……らじゃ」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:27:40.18 ID:9GGGvRiHO
勇者「ガキは元気だな」
賢者「ふふ、いいではありませんか」
勇者「それに比べて賢者の大人っぷりがいいねぇ」
賢者「うふふ、大人なんかじゃありませんよ」
賢者「神に使える身として、当然のことです」
勇者「でもなんか年上って感じがしねーんだよなぁ。いくつだっけ?」
賢者「先日22になりました」
勇者「年上感ないんだよなぁなんでだ?」
賢者「それは勇者様がお強いからではないでしょうか」
勇者「強さは関係ねえだろ」
賢者「いえ、そうではなく内に秘めた強さのことですよ」
賢者「勇者様のこれまでの人生はとても苦難の連続だったのでしょう?」
賢者「私のようにぬるま湯に浸かってた者とは人としての強さが違うんですよ」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:34:49.75 ID:9GGGvRiHO
勇者「んーよく分かんねえわ」
賢者「でも勇者様からはどこか、無理をしているような感じがして」
勇者「…………」
賢者「無理に笑おうと、私達に接しようとしている気がするんです」
勇者「そんなこと、ねえよ……」
賢者「あなたがかつて魔王討伐へ向かって共に旅をした仲間が忘れられないのではありませんか?」
勇者「……ちげーよ」
勇者「本当は賢者とキャッキャウフフしたいだけかもしれないぜ?」
賢者「……それで勇者様の心が軽くなるなら」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:35:45.86 ID:9GGGvRiHO
>>43
@賢者を抱き寄せる
A賢者にキスをする
B賢者を襲う
C自由安価
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 17:39:24.18 ID:j0HDgxJDO
2
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:46:46.84 ID:9GGGvRiHO
勇者「賢者……」
賢者「……はい」
賢者の腰に手を回し、顔を近づける
その細さにドキリとするも、賢者も意を決したかのように目を瞑った
賢者「んっ……」
合わさる唇と唇
柔らかい感触と体温が伝わりじんわりと体が熱くなるのを感じる
賢者「んぅ」
俗物的なものでもなく、相手との愛を確かめるような情熱的なものでもない
優しく、長いキス
彼女の長い前髪をかき分け、その頬に手を触れた
喉を鳴らし、賢者は俺も同じように腰に手を回してきた
お互いが軽く抱き合うような、そんな微妙な距離感がまたリアルでどこか寂しさすら感じる
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:53:15.57 ID:9GGGvRiHO
口と口が離れ、ゆっくりと目を開ける賢者
その時長いまつ毛だな、と少し場違いなことを感じる
勇者「いいのか聖職者がこんなこと」
賢者「ふふ、神の教えだけが全てではないと悟ったんですよ」
勇者「悪い子だ」
また合わさる唇
次は先とは違い、唇の割れ目にお互いの唇を挟む、ついばむようなキス
勇者「年上の余裕ってやつか?」
賢者「まさか。 私の初めてのキスですよ?」
勇者「そりゃ光栄なことだ」
賢者「ふふ」
唇を離さずにする会話はどこかくすぐったく、でも心地が良いものだった
彼女を抱く腕の力を強め、グイと引き寄せる
息が漏れ、瞼を開けた彼女と目が合った
見つめ合いながらキスを続け、彼女も徐々にこちらに身を預けてくる
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 17:55:14.32 ID:9GGGvRiHO
勇者「何考えるんだ?」
賢者「キスって素敵だな、と」
勇者「
>>47
」
>>47
@あぁ、俺もそう思うよ
A賢者とだからだろうな
Bキスだけでいいのか?
C自由安価
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 18:06:45.17 ID:7poNzizaO
C(最低だな…俺)
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 18:42:20.07 ID:9GGGvRiHO
勇者「そうか……」
勇者(俺は賢者の優しさにつけこんで……)
勇者(最低だな…俺)
賢者「……?」
勇者(確かに当初の目的は女たちとイチャイチャしたいだけだったけど)
勇者(いざやってみると……罪悪感で死にたくなるなこれ)
勇者(死んでいったあいつらになんて顔合わせりゃいいんだよ)
賢者「勇者様っ!」
勇者「んっ!?」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 18:50:19.35 ID:9GGGvRiHO
彼女は俺の唇の割れ目を、舌で舐めてきた
唇という敏感な感覚器に、彼女の柔らかく熱い舌が蹂躙する
賢者「んっ、んふ……っ!」
勇者「賢者?」
賢者「ぷはぁっ」
彼女は口を離すと、赤みがかった可愛い顔で、少しむくれていた
賢者「勇者様、またよからぬ事を考えていましたね」
勇者「…………」
賢者「貴方の重荷を、私には預けては下さらないのですか?」
勇者「……いや、そうじゃないんだ」
勇者「俺は賢者の優しさに甘えて、こんなことをして最低だなと思っただけだよ」
勇者「だから賢者のことを頼れないって言ってるわけじゃないんだ」
賢者「……ふぅ」
賢者「いいではありませんか、わたしに甘えて頂いたって」
勇者「え?」
賢者「私が貴方の助けになりたいだけなんです」
賢者「それにちょっぴりかっこいい勇者様とキスができて私、嬉しいですよ?」
勇者「そういうのが虚しくなるんだ。君は哀れみで口付けをしてくれたが、俺にはそれが酷く虚しく残酷なものに感じる」
賢者「哀れみなどではありません」
賢者「私は、本心から貴方の助けになりたいと思っています」
賢者「いえ、そうではないですね……」
勇者「うん?」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 18:55:15.54 ID:9GGGvRiHO
賢者「私、どうやら勇者様のことが好きになってしまったみたいです」
勇者「はぁ? どこにそんな要素があるんだよ」
賢者「一目惚れ、ですね」
勇者「…………」
賢者「勇者様? これでもまだ、貴方は私のこの気持ちを哀れみだと仰られますか?」
勇者「いや……嬉しいよ賢者」
賢者「ねぇ、勇者様」
賢者「もっと抱き寄せて、キスをしてくださいませんか?」
勇者「あぁ」
賢者「そして……勇者様のことを」
賢者「勇者と名前で呼ばせて頂いてもよろしいですか?」
勇者「あぁ、いいよ賢者」
賢者「嬉しい…… 大好きです勇者」ギュ
勇者「賢者の優しさに涙が出そうだ」
賢者「……私の胸で泣いていただいても、構いませんよ」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 18:59:17.45 ID:9GGGvRiHO
勇者「あぁ、すまない…… 胸を貸してくれるか?」
賢者「はい、おいで勇者」
彼女の豊満な胸に顔をうずめ、俺は泣いた
何故泣きたくなったか良く分からない
自分の卑しさに嫌気が差してか
彼女がそれを受け止めてくれたことか
好きだと言ってくれたことか
かつての仲間達への懺悔の気持ちか
色々なものが混じって、涙に溶けて溢れ出した
俺がみっともなく声を上げて泣いている間、彼女は優しく俺の頭を撫でてくれた
そして泣きやみ、顔を上げるとまた優しく長い長いキスをして心を通わせたのだった
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:04:43.55 ID:9GGGvRiHO
外で夜営をする際、必ず火の番をする者が必要になる
火はただ暖を取るだけではなく、夜の魔物を遠ざける効果もあるためだ
だがこの火の番というのは睡魔との戦いでもある
火を見つめながら、うつらうつらとしてしまう自分を奮い立たせるため、手をつねったり伸びをして体を無理やり覚醒させる
勇者「でもねみぃもんは、ねみーんだわ」
少し体を動かすか、と意気込み剣を振るう
息を整え、精神を集中させ、剣を下ろす
何千、何万とこなした素振りはいとも容易く意識を覚醒へと導いてくれた
>>53
「勇者……?」
>>53
起きてきたのは誰か
@賢者
A魔法使い
B盗賊
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 19:05:04.18 ID:oIaTfadfo
2
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:09:26.58 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……勇者?」
眠そうな目を擦って起きてきたのは魔法使いだった
先まで被っていた黒い大きな帽子はなく、彼女の綺麗な銀髪が月夜に輝いて幻想的だと思った
勇者「どうした? まだ火の番は交代の時間じゃないぞ」
魔法使い「……なんか目が覚めた」
勇者「そうか」
魔法使い「……うん」
勇者「少し話すか」
魔法使い「……うん」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:12:40.98 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……一つ聞いていい?」
勇者「なんだ?」
魔法使い「……なんでこんなパーティを組んだの」
勇者「……なんでって」
魔法使い「……勇者は伝説の勇者」
魔法使い「……魔王を倒したいならもっと強い人たちとパーティを組むべき」
勇者「あー……なんていうかな」
勇者「分かっちまったんだ。魔王には勝てないって」
魔法使い「……え?」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:20:01.66 ID:9GGGvRiHO
勇者「前のパーティは最強だった」
勇者「攻撃に重きを置いたパーティだったけど、それでもかなりうまく立ち回れていた」
勇者「苦労はしたけど魔王城にもたどり着いた」
勇者「俺達なら魔王にも勝てる、そう確信してたよ」
魔法使い「…………」
勇者「でも蓋を開けてみたら完敗なんてもんじゃなかった」
勇者「手が届かないとはまさにこの事だと思ったよ」
魔法使い「……なら、なんでまた旅をするの」
勇者「秘策はある。 でもそれで魔王を倒せるかは正直自信が無い」
勇者「次俺が負けたらその時は正真正銘人類の敗北だ」
魔法使い「…………」ゴクリ
勇者「だからさ、だからこそさ、俺はこの最後の旅を笑って楽しいものにしたいんだ」
勇者「殺伐と進んでいくんじゃなくて、笑いながら旅をしていきたいんだ」
魔法使い「……そうなんだ」
勇者「蓋を開けてみたらびっくりだぜ? 魔法使いみたいな美人が一緒なんだもん」
勇者「神はまだ俺のことを見捨てていないんだと思ったぜ、なはは」
魔法使い「……ふーん」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:24:06.61 ID:9GGGvRiHO
勇者「魔法使いは? なんで俺のパーティに志願したんだ?」
魔法使い「……姉さんを探すため」
勇者「姉さん?」
魔法使い「……うん」
勇者「行方不明なのか?」
魔法使い「……聞きたい?」
勇者「そうだな、夜は長いからな」
魔法使い「……そうだね」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:27:29.48 ID:9GGGvRiHO
魔法使い『魔法姉! 待ってよー!』
魔法姉『あはは、こっちこっち!』
魔法姉『ねぇみててね』
魔法使い『わぁ、すごい!』
魔法姉『こうして、こう!』
魔法使い『すごーい! 氷魔法で薔薇作っちゃうなんて!』
魔法姉『あはは、これくらい魔法使いも練習したらできるようになるよ!』
魔法使い『ほんとー!?』
魔法姉『うんっ!』
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:35:35.52 ID:9GGGvRiHO
私達は優秀な魔法使いを育てる研究所にいた
いや、それはあくまでも表向きの名前
本当は魔王を討伐するための人型魔法兵器を生み出そうとする施設だった
孤児の中から魔法を使う才能に長けた子供を集め、人体実験を繰り返していた
実際仲のいい友達もいた
お互いに切磋琢磨しながら毎日魔法の腕を競っていた
みんな、大好きだった
でも日が経つにつれて一人、また一人と姿を消していった
大人達に友達はどうしたのと聞いても返事は返ってこなかった
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:46:42.85 ID:9GGGvRiHO
私こと、ロットナンバー8は特別優秀ではなかった
でも魔法姉、ロットナンバー9はとても優秀だった
どんな、魔法を使わせても器用にこなし、中でも攻撃魔法は持ち前の魔力から凄まじい威力を見せた
私はそんな姉が誇らしくてたまらなかった
周りの大人にも魔法姉は、すごいと言って回った
大人達も徐々に魔法姉に注目していった
それが、私は自分のことのように嬉しかった
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:52:18.53 ID:9GGGvRiHO
魔法姉『あはは、今日はなにして遊ぼっか!』
魔法使い『またお姉ちゃんのすごい魔法が見たいなー!』
魔法姉『しょうがないなーよーく見ててよー?』
魔法姉『氷魔法と風魔法を組み合わせて……!』
魔法使い『わぁ! すごーい!』
魔法姉『氷の竜巻の完成!』
魔法使い『すごーい! ねぇもっとやってー?』
魔法姉『しょうがないなぁ』
『ナンバー9』
『例のプロジェクトがお前に決定した』
魔法姉『あ、そう、なんだ』
『明日には実験を行う』
『それまでに済ませておけよ』
魔法姉『……はい』
魔法使い『……?』
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:57:34.88 ID:9GGGvRiHO
魔法姉『魔法使い、大事な話があるの』
魔法使い『んー?』
魔法姉『私ね、明日人体実験がされるんだ』
魔法使い『じんたいじっけん?』
魔法姉『うん、最強の魔法使いになるための実験』
魔法使い『お姉ちゃん、十分強いよ?』
魔法姉『うん、でもねもっと強くなるために実験をしなきゃいけないの』
魔法使い『お姉ちゃん、もっと強くなるなんてすごーい!』
魔法姉『うん……でもね』
魔法姉『もう、魔法使いと会えなくなっちゃうの』
魔法使い『……え?』
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:01:59.80 ID:9GGGvRiHO
魔法姉『この実験が終わったらお姉ちゃん遠いところに行かなきゃいけないんだ』
魔法姉『だから、もう会えないの』
魔法使い『や、やだよそんなの! お姉ちゃんに会えないなんて魔法使いいやだよ!』
魔法姉『うん……私もいやだよ……』
魔法姉『でもこうするしかないの!』
魔法使い『分かんない! 分かんないよぉ!』
魔法姉『ごめんね……ごめんね……』
魔法姉『あなたの事を守るには、こうするしかないの』ギュ
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:04:28.33 ID:9GGGvRiHO
『いくぞ』
魔法姉『私が兵器になれば、本当に魔法使いは処分されないんですよね』
『あぁ、約束するよ』
魔法姉『あの子には……普通な人生を送らせてくれるんですよね……?』
『もちろんだ』
魔法姉『なら、後悔はありません』
『では、実験を開始する』
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:08:55.79 ID:9GGGvRiHO
魔法姉⦅目が覚めた時、私は自分の中にある魔力の強さを感じた⦆
魔法姉⦅今まで感じたことのない強い魔力⦆
魔法姉⦅そして、次に感じたのは超発達した五感だった⦆
魔法姉⦅壁越しに小声で話している人の声⦆
魔法姉⦅ダクトを走るネズミの足跡⦆
魔法姉⦅遠く離れた書類の小さな文字⦆
魔法姉⦅それらの情報が、手に取るように判別できた⦆
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:14:24.80 ID:9GGGvRiHO
『あー、聞こえるか9号』
魔法姉『グォォォ』
魔法姉⦅何この声、私? まるで獣の鳴き声みたい⦆
『これより実験を開始する』
『右手をあげて』
魔法姉『…………』スッ
『では、次にそこに用意したサンプルを魔法で破壊してくれ』
魔法姉⦅サンプル? なにがサンプルなものか⦆
魔法姉⦅これはナンバー3じゃないか⦆
魔法姉⦅いつも内気で前髪で目を隠していた子だ⦆
魔法姉⦅まぁ、どうでもいいか⦆
パァン!!
『よし、実験は成功だ』
『ナンバー9のコントロール良好』
『感情欠落プログラムも良好に作動しているものとみられます』
『よし、では命令があるまでナンバー9はここで待機だ』
魔法姉⦅了解⦆
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:20:45.25 ID:9GGGvRiHO
魔法姉⦅誰かの声が聞こえる⦆
魔法姉⦅施設にいる研究者の声だ⦆
魔法姉⦅うーん、耳が良くなりすぎるのも少し考えものかもしれない⦆
魔法姉⦅ちょっと、というかかなり鬱陶しい⦆
『ナンバー9の実験は成功だな!』
『ようやくこの人里離れた施設から俺らも開放されるな!』
『俺は明日ナンバー9の輸送があるんだぜ? コントロール出来てるとはいえ勘弁してくれよ』
『まぁまぁ、それが終わったら飲みいくべ』
『ん、そういえばお前明日なんか変な任務あったな?』
『あー、あれだろ?』
『残ったナンバー8の殺処分』
魔法姉⦅は……?⦆
魔法姉⦅話が違うぞ! 私が兵器になれば魔法使いは助けてくれるって言ってたじゃないか!⦆
『わざわざ、殺す必要あんのかね?』
『まぁ機密保持のためになーしょうがねえだろ』
『お、おいそれって俺らも殺されないよな?』
『や、やめろよ! そんなんだったら笑えねえよ……』
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 20:24:03.28 ID:iivONMFA0
ちょいちょい脱字が気になる
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:26:14.68 ID:9GGGvRiHO
私は大きな爆発音で目が覚めた
慌てて部屋を飛び出すと、そこには研究所がみるも無残な形に破壊し尽くされていた
大人達が続々と武器を持って走り回っていた
私はなんだか現実離れした光景にただ立ち尽くすことしか出来なかった
すると目の前にいた大人達が突然氷の刃に突き刺されてみんな死んだ
氷の刃は血を吸って綺麗な赤色の薔薇になった
それでも私はただ立ち尽くすことしか出来なかった
突然いなくなった魔法姉のことが心配で、自分のことなどどうでもよかった
魔法姉、会いたいよ
そう心の中で呟いた瞬間、目の前には超巨大なハエのような生き物が私の目の前に現れた
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:29:32.57 ID:9GGGvRiHO
ハエ『…………』
魔法使い『魔法姉……?』
なんでハエを見て魔法姉と思ったのかは分からなかった
でもそれが姉だと自分の中で確信に近いものがあった
ハエ『グォォォ……!』
魔法使い『魔法姉、待ってー!』
ハエは、いや魔法姉はすぐに飛び立っていった
そして、また破壊の限りを尽くしているのをただ遠くから見ている事しか出来なかった
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:33:22.48 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……私は気づいたら病院にいた」
勇者「……研究所からは逃げられたってことか」
魔法使い「……そう。 兵器を作った非人道的な研究所は壊滅」
魔法使い「私はそこの唯一の生き残りで真実を知るただ一人」
勇者「今二人に増えたけどな」
魔法使い「……そうだね」
魔法使い「……あれ以降魔法姉を見た、っていう話は聞かない」
魔法使い「……どこかで生きてると信じて私は探すの」
勇者「そうか」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:38:12.45 ID:9GGGvRiHO
勇者「魔法使い? 泣いてるのか?」
魔法使い「……え?」
魔法使い「……本当だ。 なんでだろう」
勇者「…………」
魔法使い「……魔法姉に、会いたい」
勇者「魔物の姿になっていたとしてもか」
魔法使い「……うん、会いたいよ」
魔法使い「……会って、お礼を言わなきゃ……」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:42:38.42 ID:9GGGvRiHO
力なく、泣き出した魔法使いを俺は抱きしめた
それをきっかけに気持ちが決壊したかのように大粒の涙は止まらない
魔法使いは俺の体をこれでもかという力で抱きしめ、俺の背に爪を立てる
抱える感情は、姉を救えなかった無力感か、はたまたバケモノにさせてしまった自分の弱さ故の悔恨か
ただ今彼女を抱きしめている間に言葉はいらない
魔法使いが嗚咽して泣き続ける
普段は無口なその仮面の裏に潜む過去ごと彼女を受け止めるために
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:44:44.96 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……ごめん、取り乱して」
勇者「いいんだよ」
蒼く澄んだ瞳は真っ赤になり、パンパンに腫れ上がっていた
真っ白な肌に、まるで絵の具を垂らしたかのような紅く染まった鼻と頬
なんだかそれがまた美しく、今の状況に、似つかわしくない黒い感情が芽生える
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:45:54.32 ID:9GGGvRiHO
>>76
魔法使いを
@抱きしめる
A押し倒す
B自由安価
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 20:46:32.84 ID:owAzh2xNO
2
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 20:48:23.01 ID:dyspO7yPO
あ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:52:30.01 ID:9GGGvRiHO
俺は耐えられない激情に任せて魔法使いを押し倒した
魔法使い「……なに、するの……?」
不安そうな彼女の表情に胸がチクリと痛む
自分は何をしているのかと
彼女の口を俺の口で塞ぎ、口腔内を舌で蹂躙する
唇、前歯、歯肉、そして舌
その全てに跡を残すかのように舌を這わせ、そして彼女の舌へと絡める
魔法使い「……んーっ! んんっ!」
手でグイと俺を押し、逃げようと試みるが所詮はか弱い女の子の力だ
逃げられないよう腕で抱きしめ、彼女を抱き抱える
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:57:43.80 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……ぅー」
やがて抵抗しなくなったのを、確認し暴力的なキスをやめる
魔法使い「……どうして……?」
勇者「魔法使いの泣き顔をみてたら興奮した」
魔法使い「……興奮?」
勇者「みろ、お前のせいで俺のチンコはこんなだぞ」
ズボンを脱いで見せた陰部はカチカチに隆起していた
魔法使いも実物を見るのは初めてなのだろう、少し興味ありげに見ながらも、半ばレイプされかけている状況に顔を青ざめさせた
魔法使い「……ど、どうすればいいの?」
勇者「
>>80
」
>>80
@ぶっかけさせてくれ
A手でしごいてくれ
B挿れるんだよ
C自由安価
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 21:00:46.65 ID:oIaTfadfo
2
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:08:56.08 ID:9GGGvRiHO
勇者「手でシゴいてくれ」
魔法使い「……しごく?」
勇者「分かるだろ?」
また彼女の体へ手を回し、口付けをする
先と同じように舌と舌を絡ませる濃厚なキスは魔法使いの思考を鈍らせる麻薬だ
巧みなキスに頬が上気し、目がとろんと虚ろになる
彼女はもうキスへの拒否はなかった
それどころか自分から積極的に舌を動かし、俺が逃げようとすれば口の中まで追いかけて吸い上げようとしてくる
この子は案外、淫乱な気があるのかもしれない
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:12:42.20 ID:9GGGvRiHO
彼女の手を取り、陰茎へと誘導する
魔法使い「……熱いね」
指でつんと、触れてから掌全体で優しく包み込む魔法使い
撫でるように手を這わせ、その微かな刺激でピクリと跳ねる
魔法使い「……上手くできないかも」
勇者「いいよ、してもらえるだけで嬉しい」
魔法使い「……怒らないでね?」
勇者「俺が怒られねえか心配だよ」
魔法使い「……ふふん」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:17:41.56 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……大きいね、腫れてる」
手のひらで亀頭を包み、優しく触れるか触れないかの力でこねくり回される
魔法使い「……鎮めてあげる」
勇者「献身的だな」
魔法使い「……私のせいなんでしょ?」
勇者「あぁ、魔法使いの泣き顔が可愛すぎるのがいけない」
魔法使い「……じゃあ私が責任取る」
魔法使いから俺の唇を求めて吸い付き、そして手の動きが本格的に強く上下に動き出した
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:20:47.16 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……痛く、ない?」
勇者「あぁ、気持ちいいよ」
魔法使い「……んふふ」
一定のリズムでしごかれるそれは爆発的な気持ちよさではなかったが、巧みに射精を導くものだ
勇者「ぐっ……あぁっ……」
魔法使い「……かわいい」
魔法使い「……でもダメ。 キスし続けないとやだ」
勇者「離して欲しくないのか?」
魔法使い「……うん」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:26:21.43 ID:9GGGvRiHO
勇者「あぁ、イキそうだ……」
魔法使い「……んっ」
魔法使いはさらに、手を素早く動かす
一定のストロークで裏スジ、亀頭を的確に刺激してくる
このまま魔法使いの手でイキたい
だが、それでこの滾りが治まるのか自身がなかった
>>86
@顔にぶっかけ
Aバンツにぶっかけ
Bこのまま手で
Cセックスして中田氏
D自由安価
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/03/12(日) 21:28:58.11 ID:/EtiWQXh0
4
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:38:31.64 ID:9GGGvRiHO
ピタリと俺は彼女の手を制止する
魔法使い「…………」
勇者「……ここじゃないだろ」
魔法使い「……いいよ」
たったこれだけのやり取りで分かったのか、彼女は自らパンツを脱ぎ身を寄せてきた
魔法使い「……意気地無しかと思った」
勇者「なんで」
魔法使い「だって、自分のは触らせるくせに」
魔法使い「……私には全く触れないんだもん」
勇者「…………」
魔法使い「……私をめちゃくちゃにしたら傷つくと思った?」
勇者「あぁ……」
魔法使い「……きっと傷ついただろうね」
魔法使い「……でも勇者が私を傷つけないようにしてるって、分かったから」
魔法使い「……その優しさに免じてしてあげる」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:43:04.36 ID:9GGGvRiHO
また、どちらからともなく唇を重ねる
魔法使いの体に回す腕に力を入れると、彼女は小さくきゃっと声を漏らし、そして抱き返してくれた
少し離れ、お互いに見つめ合い、覚悟ができたということが伝えられる
勇者「すげー濡れてんな」
魔法使い「……いっぱいキスしたから」
勇者「そっか」
魔法使い「……ゆっくりね?」
彼女の体を抱きかかえ、ゆっくりと腰を下ろさせる
割れ目と亀頭がぴったりとくっついた
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:49:22.37 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「んっ……入ってくる」
彼女も初めてなのだろう
狭い穴をミチミチとこじ開ける
魔法使い「うぅっ……」
くぐもった声を漏らし、彼女は痛みに耐える
ゆっくりとヒダの感触を味わいながらペニスは魔法使いの中にズブズブと飲み込まれていった
勇者「痛くないか?」
魔法使い「……少しだけ。思ってたより全然痛くない」
魔法使い「……それより勇者のが大きくて、お腹が苦しい」
勇者「いやか?」
魔法使い「……ううん、すき」
じゅぶじゅぶ、と音を立て根元までついに魔法使いに飲み込まれた
魔法使い「…あぁっ……入ったぁ……」
ペニスを求めるように膣壁がうなり、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる
このまま欲望のままに打ち付けられたらどんなに気持ちがいいだろうか
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:54:39.88 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「……あむ、んちゅ……」
魔法使い「んんっ……はっ……あぁっ……」
舌を絡ませれば彼女は声を漏らし始めた
それほどまでに性感が高まってきているのだろう
破瓜の痛みもなくなり、純粋に性を楽しむ余裕が出来た彼女はもどかしそうに俺の背で手を動かし、何かを求める
魔法使い「……して?」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 21:59:37.73 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「あぁっ! あっ! はっああ!」
魔法使い「ひゃあああっ! ぐっ、あ、っ! 激しっ!」
俺はペニスで何度も彼女を突き上げる
その度にヒダが絡みつき、結合部からはびちゃびちゃと、艶かしい水音をたてて白濁した愛液が溢れた
魔法使い「きもち、いいっ!」
魔法使い「勇者ぁっ! ゆうしゃっああんっ!」
何度も俺を求める彼女の口を、俺は塞いだ
勇者「みんな起きちゃうだろ?」
魔法使い「……だ、だって」
勇者「声でないように、俺の指しゃぶってろ」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 22:04:37.23 ID:9GGGvRiHO
ちゅぱちゅぱと彼女は俺の指を舐める
まるで口淫のように舌で舐め、そして吸い付く
涎を垂らしながら声を出すのを我慢し、切なげに俺を見つめてくる
加虐心が、くすぐられ俺はさらに突き上げる力を強め、同時に彼女の体が浮かないようにしっかりと抱き抱えた
突き上げられればその分衝撃は上に逃げていく
しかし動かないようにがっちりと捕まえられた今、突き刺さるペニスは彼女の子宮へダイレクトに快感を届けた
魔法使い「ひぎっ……! あぁっ!!」
魔法使い「ああぁぁぁっ!! らめぇっ! おかひくなっちゃうぅ!!」
魔法使い「あっあぁああん! だめぇえええあああんっ!」
最早獣の絶叫とも、思える嬌声に心が震えた
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 22:07:30.00 ID:9GGGvRiHO
もう既に何度達したか分からない魔法使いは意識すらも刈り取られそうな程だった
突かれる度に声が自分の意思と反して漏れ、愛液は蛇口が壊れた水道のように垂れ流しになっている
涙とヨダレでぐしゃぐしゃになった顔は、それでもまだ俺を力強く見つめていた
勇者(付き合ってくれてありがとう、もう終わるからな)
心の中でそう呟き、彼女の腟内へ精を吐き出した
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 22:12:15.77 ID:9GGGvRiHO
魔法使い「ああぁっ!」
魔法使い「熱い……お腹の中熱いよぉ!」
彼女の奥深くへ突き刺しながらの吐精は腰が抜けるのではないかと思うほどに気持ちがよく、心全てが満たされた
彼女は糸が切れた人形のようにぐったりと俺に寄りかかり、そのまま意識を手放した
すぅすぅと眠りに落ちた彼女の秘部から溢れる精液を救い、彼女の口の中へ塗りたくる
その後に彼女の衣服を整え、抱きかかえたまま俺はまた火の番へと戻った
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 22:13:09.97 ID:9GGGvRiHO
今日はおしまいにします
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 22:32:06.20 ID:0k0QVQLzO
乙です
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 22:33:49.60 ID:U8dc9Nbvo
乙です
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 16:34:04.02 ID:BXz9HuMGO
盗賊「起きろーばかゆうしゃ!」
勇者「ぐぇぇっ! やめろ! 俺は眠いんだ!」
盗賊「起きないと賢者が怒るよ?」
勇者「賢者は優しいから怒らねえよ……」
盗賊「なんでそんな眠いのー!」
勇者「……魔法使いは」
盗賊「え? もう起きてるよ」
勇者「はぁ……しゃあねえ起きるか」
盗賊「……? なんで魔法使いが起きてたら起きるの?」
勇者「……お前朝からうるっさいなぁ」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 16:42:30.29 ID:BXz9HuMGO
簡素な朝飯を食い、一行は再び旅を続ける
馬車の手綱を引きながら、ガタガタと揺れる御者台に舌打ちが出る
皆は荷台で思い思いのことをしている
賢者は学が足りない盗賊に勉強を教え、魔法使いはうつらうつらとうたた寝をしている
昼間の暖かな日差しは魔法使いではないが眠気を誘うものだった
勇者「ふぁー……ねみ」
欠伸を噛み締めようともせず、大口を開ける
すると横から頬を指でツンと、悪戯な表情を浮かべた
>>100
がきた
>>100
@賢者
A魔法使い
B盗賊
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 17:04:10.76 ID:RCa9ZXWA0
コンマ一桁123なら1
456なら2
789なら3
0なら↓
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 17:04:57.65 ID:RCa9ZXWA0
2ネ
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 17:53:14.42 ID:BXz9HuMGO
魔法使い「……居眠り運転厳禁」
勇者「まだ寝てねえって」
魔法使い「……まだ?」
勇者「俺はこんなに眠いのに魔法使いは元気そうだな」
魔法使い「……昨日すぐに寝ちゃったから」
勇者「イッて気絶してたな」
魔法使い「……そういうこと言わなくていい」
魔法使い「……恥ずかしい」
頬を赤くし、帽子を深くかぶり直す魔法使い
なんだか子供みたいな照れ方をする彼女が可愛くて、俺は彼女の長いとんがり帽子を奪い取った
魔法使い「……わっ、なにするの」
勇者「いや、照れてる顔が見たいなーと思ってさ」
魔法使い「……いいよ見なくて」プイッ
勇者「なんで逃げんの」グイッ
魔法使い「……や」
勇者「俺のこと嫌いか?」
魔法使い「……嫌いじゃないよ」
勇者「じゃあ好き?」
魔法使い「……ひみつ」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 17:57:58.85 ID:BXz9HuMGO
勇者「魔法使い」
魔法使い「…………」
名前を呼ぶと観念したように俺の方に向き直る彼女にキスをした
驚いたように体を少し震わせたが、すぐに力を抜き、彼女も応えてくる
魔法使い「……んん……あむ、んちゅ」
勇者「お前、本当に綺麗だな」
魔法使い「……い、いきなりなに」
勇者「帽子しない方がいいと思うぞ?」
魔法使い「……だめ。あれは魔法使いの証」
勇者「ふーん? 良くわかんねーけど」
魔法使い「……でも」
魔法使い「……勇者の前ならしなくてもいいかな?」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 18:01:37.17 ID:BXz9HuMGO
魔法使い「……そういえば勇者」
ジトーっという効果音が似合う、薄目で睨むような瞳が俺を刺す
思わず背中に嫌な汗が流れる。母親に怒られることがわかってる子供のような心持ちだ
魔法使い「……昨日寝てる私の口に」
魔法使い「……せ、精液入れたでしょ」
勇者「あー」
勇者「したなそういえば」
魔法使い「……なんでそんなことしたの」
勇者「特に理由はねえけどなぁ? ちょっとした悪戯だよ」
魔法使い「…………」
魔法使い「……朝起きたら口の中が変な味した」
勇者「ドキドキした?」
魔法使い「……ばか」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 18:06:45.99 ID:BXz9HuMGO
魔法使い「……もっと近くに行ってもいい?」
勇者「ん? いいぞ?」
魔法使い「……んしょ」
勇者「……流石に近くね?」
魔法使い「……そう?」
勇者「もう密着してんじゃねえか」
魔法使い「……やだ?」
勇者「嫌じゃねえけどよ」
魔法使い「……じゃあこのまま」
勇者「……賢者に見られたらどうすんだよ」
魔法使い「……うーん……頭叩けば記憶なくなる?」
勇者「物騒だなおい魔法使いの発言とは思えねえぞ」
魔法使い「……物理もいけます」
勇者「転職しろよ」
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 19:30:47.71 ID:BXz9HuMGO
魔法使い「……まぁ賢者に見られてもそれはそれでいい?」
勇者「どゆこと」
魔法使い「……アピール」
勇者「こわっ! 女子こわっ!」
魔法使い「……冗談」
勇者「ふーん?」
魔法使い「……?」
勇者「それさ、冗談じゃなくて本気にしたら面白そうじゃない?」
魔法使い「……え?」
>>107
@キスだけする
Aバンツの上からまさぐる
Bボロンッ
C自由安価
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 19:31:47.49 ID:hTY/csbYO
2
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:08:42.54 ID:BXz9HuMGO
魔法使いのローブをたぐり、パンツの上からまさぐる
キスを少ししただけではまだ濡れていないか、と少しガッカリした気もする
魔法使い「……勇者、だめ」
勇者「なんでダメなんだ?」
魔法使い「……だめ、バレちゃう」
勇者「昨日もみんなが寝てる横でしただろ?」
魔法使い「……あ、あれは」
言い淀み、目が泳ぐ
本当に嫌なら魔法使いは俺の手を無理やり解き、逃げることだって容易なはずだ
だがそれをしない彼女は迷っているのだろう
理性と好奇心、性への期待とも言っていいだろう
俺の一言で彼女のこのバランスは、どちらに転んでもおかしくないのだ
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:16:20.85 ID:BXz9HuMGO
勇者「なぁ、魔法使い」
勇者「また気持ちよくしてやるよ」
魔法使い「〜〜〜っ!」
顔を俯かせるが、その真っ白な肌は真っ赤に染まっている
しばらくもぞもぞとした後、意を決したように俺を見つめてくる
しかし待てども魔法使いは口をモゴモゴとさせるだけ
ただその目には期待の色が見えた
勇者「したいだろ?」
魔法使い「…………」
魔法使い「……うん」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:31:22.62 ID:BXz9HuMGO
魔法使いを抱き、腰を浮かせた合間にすぐにパンツを脱がせる
先の期待でかじわっと濡れてきており、それを救いながら焦らしもせず陰核を撫でる
魔法使い「んっ……!」
声が出るのをグッと堪え、空を仰ぐ
割れ目に指を沿わせれば彼女は腰を反らせ、コリコリと陰核を刺激すれば耐えきれずに声が漏れる
魔法使い「ぁ……っ、うぅ……」
勇者「声出したいか?」
魔法使い「…………」コクコク
勇者「ダメだ、ちゃんと我慢しろ」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:37:42.34 ID:BXz9HuMGO
彼女の口を左手で押さえる
んーんーと抵抗の声を上げるも、それはすぐに嬌声とも取れる吐息に変わる
愛液はとめどなく溢れ内股をグッショリと濡らし、零れたものは御者台に染みを作った
指を動かす度にビチャビチャと音を立て愛液は指を伝って手首まで濡らす
魔法使い「んっ……んんっ…!」
魔法使い「あっ、ああぁああ!」
指の動きを早めると彼女は迫り来る快感に耐えきれなくなってきたのか、俺にもたれかかり、背に爪を突き立てる
口を塞ぐ俺の手をペロペロと舐められ、離してやると彼女は小声で一言イキそうと小さく呟いた
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:43:30.23 ID:BXz9HuMGO
いよいよ快感は最高潮を迎え、彼女の顔も快感に耐えようとグッと口を一文字に結ぶ
突き立てられた爪は遠慮がなく、俺の体を離すまいとしていた
魔法使い「はぁっ、はぁはっ……んっ、ぁ……」
魔法使い「あんっ……あぁ…っ、いくっ……」
全身を丸めるようにぎゅうと力が入り、俺の手を挟むように内股を閉じて彼女は絶頂に達した
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/13(月) 20:44:25.35 ID:BXz9HuMGO
>>114
@続きをする
A今日はここまで
B今日はこのままノーパンでいさせる
C自由安価
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/03/13(月) 20:49:06.79 ID:cXJlNflh0
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