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ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 22:06:11.27 ID:3xguwCLJ0
どうにも拭えない違和感を抱きつつも名を呼ばれてクーンは小さな足で目の前を歩くブルーに
追いつこうと小走り気味に続いていく、そして鼠に近づけば近づく程、モンスターである彼にしか
分からない"獣臭さ"が鼻を擽るのであった
クーン「やっと捕まえたぞ!」
指輪を被った鼠「チュイ!?チュッチュゥ!」ジタバタ
クーン「大丈夫、君には何もしないよ」スッ
お騒がせな指輪泥棒の頭にすっぽり嵌った王冠を取り外し、鼠を逃がしてあげようとした
あくまで彼等の目的は伝説の指輪であって、この灰色の怪盗ではないのだから
クーン「逃がしてあげるよ、この根っこみたいなのが邪魔なんだね!」ガシッ
ここで初めて気が付いた。
否、なんで今更だったのか、こうも獣臭さを感じていながら
何故この広い空洞に自分と鼠、ブルーとエミリア以外に生物が居ないと決めつけたのか
…いやもっと根本的な所から疑念を抱くべきだったのだ
何故、このホールのような広い空間には天井に明りが吊るされていないのか―――地下空洞を
知り尽くした土の精霊ノームがこんな広い空間を見過ごすか?
どうしてここに彼等が一切手を加えていないのか
物事には何にでも順序というモノがある、Aの事柄にはBという要因があるからAが成り立つ等
土の精霊が地面の真下にあるこの大空洞で手付かずの空間を作ったのは何故か、簡単だ
"手付かずなんじゃあない"、あえて"手を付けなかった"んだ…もっと言えば足を踏み入れたくない
ゴゴゴゴゴゴ…!!!!
ブルー「ムッ!?」
エミリア「きゃっ、地震…?」
蒼き術士はブロンド美女に覚書の地図を書かせたが、この場所の存在は知らなかった
それもそうだ、前回来た時はエミリアは婚約者の仇ジョーカーをみすみす見逃してそのまま地上へ
戻ってしまったのだから…だからこそ"ジョーカーの罠"という災難を皮肉にも回避できたと言おう
もし、前回エミリアが此処を訪れていたならば彼女は高笑いをする仮面の男に次の様に言われた
- かかったな、[巨獣]の餌食となれ!! -
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