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ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】

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637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 23:17:24.48 ID:NSZsnUVN0


 妖魔の仲間があと2人居るらしいクーンのパーティだが魔術師一行は未だ顔を見合わせては居なかった
なんでもその内の1人がかなり繊細な水妖で[バカラ]の空気に当てられて体調を悪くしたらしい
 カジノ内で見かけなかったのもそれが要因で、宿泊先のホテルの個室でもう1人の医学に心得のある妖魔を付き添わせた



…妖魔という種族は医者志望でも多いのだろうか?


 白衣を着た長髪で眼鏡を掛けた胡散臭い闇医者の姿ブルーの脳裏に過ったが…きっと別人だろうと首を振った

例の藪医者を思い出しそうでなんかイヤだった上にそんな面倒臭そうな水妖や破産して金が欲しい指輪の持ち主に無慈悲な
交渉を持ちかけるメイレンが居たりで後部座席に座るのは嫌だと、前の区画の席を取ったが失敗だったと
 今更ながらにブルーは後悔した…



  ブルー(というかこの女、どういう感性してるんだ…街中バニー衣装で歩くって…世間体とか考えろよ)ゲンナリ



 荷物を持ってボーディング・ブリッジから発着場ターミナルへと出ると外は大雨だった
耳に窓硝子を打つ雨粒の音、出入口の先から聴こえる人々の雑踏、賑わい…ネオンの光と機械の音

 初日この無法都市へやって来て煩わしいことこの上ないと感じたそれらを見て彼は「…あぁ、帰って来たな」と
思った、だからこそ驚いた


 スロットマシンの音もバカラが回る音も人生の勝者敗者が決まり歓喜する声、絶望に打ちひしがれる声
何もかもが耳障りだった[バカラ]とは違った意味で煩い街




 ……"実家の様な安心感"、そんな言葉が似合う感情をこんな街に抱くなんて自分は相当疲れてる様だ


早くイタ飯屋に帰って自分に割り当てられた部屋のベッドで泥の様に眠りたい
 後ろで仲間達がなんか言ってるが、適当に空返事だけしながら彼はヨロヨロと帰路に着いた



  リュート「ありゃりゃ…ブルーの奴行っちまったよ、アイツ話聞いてたのかね?」

  スライム「(´・ω・`)ぶくぶくぶ…」


―――
――


  ガチャッ…!


  アニー「あっ、おかえり!どうだった!?エミリア達と楽しんで来たんでしょ?」ワクワク

  ライザ「その様子だと、お土産は期待できそうにないかしらね?」グワァシッ
  ルーファス「」プラーン、プラーン

  アニー「えぇ…なぁんだお土産無しか、つまんないの」


 賭場の戦利品を期待していた女子二人、特に金髪娘の方は落胆の色を見せた

 …自分達が出掛けている最中に一体何があったのか気絶したグラサン店主が
ライザに首元を掴まれてプランプランと宙吊りにされている、なんか知らんけど関わらんでおこう
 気力も面倒毎に首突っ込む体力も無い魔術師は無視を決め込んで自室に帰ろうとした時だった


    アニー「あっ、ちょっと待ってよ!ブルー忘れてるわよ!」

    ブルー「なにを?」


    アニー「おかえり、って言ったでしょ」

    ブルー「…ああ、"ただいま"」テクテク


 わざわざ呼び止めるから何事かと思えばそんなことか…全く疲れる、重い足取りで寝台の上に横たわって服も着替えずに
そのまま意識を眠りの底に沈めようとした、微睡み掛かった所で入口の方から遅れて帰宅したエミリアの「ただいまー」の
一言で折角寝かかっていた意識を起こされるのはまた別のお話
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