【安価】女冒険者メイカー【R-18】

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278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:05:47.61 ID:wTfpSA0+o
>>277
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:12:12.15 ID:xe3iCI4OO
1
280 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:20:44.45 ID:meov0W1o0
 気まずい空気が流れた。
 沈黙を破ったのは、意外にもマラの方であった。

「…ちょっと、休憩していかないだか?」



 丁度近くに、噴水のある公園があった。東屋の下のベンチに腰掛けると、マラは呟くように言った。

「…この東屋は、おら達が造っただ」

「えっ?」

「思えば、この町に来て、お仕事貰って、色んなものを造っただなぁ。公園、家、それから教会の建て直しもやっただ。最初はどこに行っても逃げられて、悪口言われたりもしたけど…でも、今では少しは馴染めたかなって思うだ」

「…」

 目を輝かせて語るマラ。

「…うん、山賊暮らしが嫌で山岳の村から逃げ出して、色々あってこの町に来て…アリアさんほどじゃないけど、考えたらおらも似たようなもんだな」

「…ええ」

「お互い、根無し草で」

「でも、多くの人に支えられて」

「うん、その通りだ」

 マラは、おもむろに立ち上がって伸びをした。

「さ、そろそろ戻ろうかな」

「そうですね、職員さんも待たせてますし」



 レストランに戻ると、職員が一人でコーヒーを飲んでいた。

「…あっ、おかえりなさい。いかがでしたか、何か有意義な話はできましたか?」



↓1 魅力+15+コンマが

00〜20 やっぱりおらなんて…
21〜50 友達からなら…
51〜90 この人なら…
91〜99 必ず幸せにするだ!
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:21:39.48 ID:o2E0qel+O
282 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:26:00.67 ID:meov0W1o0
 すると、マラが笑って言った。

「うん、良い話し合いができただよ」

「ええ」

 アリアも、笑顔で頷く。職員はほっとしたような、少し意外そうな顔で言った。

「それは良かった。まあ、これで全部決めるわけでもありませんし、もし良かったら連絡先の交換でもして、おいおいやっていきましょう」

「そうですね」

「うん。と、じゃあおらの住所を書いとくだ」

「あ、わたしは郵便局の宿舎に住んでるんですけど…」

………

……

283 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:42:37.32 ID:meov0W1o0
 ___数年後。港町の一角に、大きな家が建った。力自慢のオークの棟梁が、新しい自宅として部下たちと共に建てたのだそうだ。

 現在彼は、ワーラビットの妻と共にこの家に暮らしている。傍目にはちぐはぐな組み合わせだが、お互いを思いやり、また周囲の者にも優しく接すると評判の夫婦であった。
 二人の家には、来客が絶えない。妻の元先輩のハーピーや、夫の職場の上司、たまに冒険者のワーラビットやエルフも足を運ぶ。
 だから妻が3人目の子を身ごもった時も、あっという間に町中に広まって、多くの人が祝いの品を持ってきたものだった。



「今度は、どっちに似るでしょうね」

「世渡りとか考えたら、アリアに似た方が良いんだろうけどなぁ。でも、どっちでもやることは変わらないんだな」

「ええ、そうね。…たくさん愛して、愛される人に育てるの」

「ああ、そうだな」
284 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:44:03.47 ID:meov0W1o0
 売られた貴族の娘、アリアの物語はひとまずここまで。

 では、次の主人公に移るとしようか。……無論、明日以降で
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:48:10.80 ID:wiaFhEPXo
おつー
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:48:39.91 ID:FLNC373oo
一旦乙
r18要素は凌辱系のみみたいな感じなのかな?
287 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:50:09.36 ID:meov0W1o0
空いた時間に初夜は書く
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 01:57:18.05 ID:NjeLTeODo
風邪引く前に頼むぞ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 10:27:36.96 ID:S0dqmBh/o
こういう短編集的なSSなら一つぐらいサキュバス主人公にしてヤりまくりってのもいいんじゃない?
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 10:48:25.71 ID:BrMZ+8goo
その辺も安価とコンマ次第、なのかねぇ
291 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 11:57:15.55 ID:AXIe4jdz0
「ただいまー。お父さん、具合は…」

 外出から戻った少女は、玄関まで聞こえるうめき声に愕然となった。

「お父さん!!」

 寝室に駆ける。半開きのドアから滑り込むように中に入ると、ベッドの上で彼女の父親が苦しげに喘いでいた。その枕が、血で真っ赤に染まっている。

「お父さん! 大丈夫!?」

 慌てて助け起こすと、彼は焦点の定まらない目で娘を見た。

「…ああ、おかえり…」

 血塗れの唇を震わせ、かすれた声で言う。

「父さんは…もう、駄目みたいだ…」

「嫌! 死んじゃ嫌!」

 彼女は父親を寝かせると、踵を返した。

「待ってて。すぐにお医者さんを呼んでくるから」

 そう言い残すと、彼女は家を飛び出した。



↓1 敏捷判定
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:02:05.48 ID:FThXwhrS0
ほい
293 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:07:52.76 ID:AXIe4jdz0
8…超俊足



 城下町の細い道を、彼女は風のように駆ける。目指すは、普段から父を診てもらっている医者だ。
 小さい頃から、かけっこは誰にも負けなかった。それは今も同じで、彼女は石畳の上を完璧なフォームで駆け抜けていく。

 細い道から市場に出た。広い道の両脇にはずらりと屋台が並び、人もかなり多い。真っ直ぐ走るのは難しそうだ。



↓1 技術判定

↓2 知覚判定
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:08:31.43 ID:X0kJTcz5o
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:09:27.58 ID:gq3ZVpyBO
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:14:31.62 ID:45PFriREO
ケモノかな?
297 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:23:17.80 ID:AXIe4jdz0
技術 3…ぶきっちょ

知覚 8…野生動物の如き感覚



「…別の道だ」

 人混みを縫って走るのは、止めたほうが良さそうだ。それより目的の場所に向かうには、同じ方角に向かえば良いのだ。
 彼女は、脇道に入った。手先は不器用だが、こうして周囲の状況を直感的に探るのは得意だった。

 果たして、彼女は診療所のある大通りに辿り着いた。しかし、何か様子がおかしい。具体的には、人の気配が無いのだ。
 とにかく走り出そうとして、突然肩を掴まれた。
 見ると、一人の男がしかめっ面で立っていた。鎖帷子に、帝国の紋章が刺繍された上着を纏っている。帝都の衛兵のようだ。

「嬢ちゃん、悪いけどここは通行止めだよ」

「どうして!? 急いでるのに」

「今からここを、皇太子殿下が通られるんだ。安全のためなんだよ」

「そんな…」

 彼女は、その場で地団駄を踏んだ。



↓1 知恵判定

↓2 魅力判定
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:24:30.10 ID:vccF4/hZO
そい
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:26:39.31 ID:noDTLCvQo
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:26:53.17 ID:lm2YasEx0
えい
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:27:42.45 ID:S0dqmBh/o
たあ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:30:34.20 ID:vccF4/hZO
0って10扱いになったりするんだろうか…
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:30:50.72 ID:vYGGXycSO
見た目バケモンなんじゃないかこれ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:31:36.87 ID:4ErDUdO3o
尖ってんなぁ
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:33:16.71 ID:mxEPECHWo
Rスレ主人公で魅力が低いって何か残念な気持ちに
306 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:33:52.74 ID:AXIe4jdz0
知恵 0…H

魅力 1…まっっったく可愛くない



「駄目なものは駄目だ。殿下がお通りになるまで、そこで待ってろ」

 黙って唇を噛んだ。知恵が回れば説得もできようが、生憎彼女は読み書きすら危ういレベルで頭が悪かった。おまけに、その仕草もいちいち可愛げが無く、同情を買うことすら難しかった。

 結局、彼女が通りに出られたのは数十分後であった。
 全速力で診療所の前まで走ると、息を切らしたままドアを叩いた。



↓1 幸運判定
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:34:22.28 ID:MYoFFvEZO
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:34:27.17 ID:YqPKQ6bDO
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:34:34.82 ID:S0dqmBh/o
ブサイクじゃなくてドラゴンみたいな怖かっこいい可能性もあるから…
…無いか
310 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:38:45.32 ID:AXIe4jdz0
幸運 8…女神の加護



「はいはい今出るよ…」

 ノックから間もなく、ドアが開いた。出てきたのは、白衣を着て診療道具を小脇に抱えた医者だった。

「おや、君はあの」

「先生、お父さんが、お父さんが…」

 憔悴しきった彼女の顔に、医者の顔色が変わった。

「! よし分かった。丁度回診に行こうと思ってたところだ。このまま向かおう」

「早く、早くっ!」

 じれったそうに、彼女は医者の手を引っ張った。



↓1 筋力判定
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:39:31.33 ID:3/CMHjboo
312 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:58:23.73 ID:AXIe4jdz0
筋力 3…細腕



「ま、待ちなさい、そんなに引っ張らなくても急ぐから…」

 言いながらも医者の歩みは、彼女にとってはナメクジのように遅かった。

 家に着くと、うめき声が聞こえない。

「!!」

 二人で寝室に走った。

「お父さん! お医者さんを連れてきたよ!」

「ご主人、今診ますからね」

 娘の声に、ぐったりしていた父親の目が薄っすらと開いた。ぼんやりと娘の顔を認め、それから医者の姿に気付いた。

「ああ…先生、どうも……ゔっ」

「喋っちゃいけない。血を吐いたせいで、空気の通る管が詰まっているようだ。今吸い出すから、じっとしていなさい」

 言いながら鞄を開け、小さなポンプと細い管を取り出す。それからポンプを娘に手渡した。

「このレバーを押したり引いたりを繰り返してくれ」

「うん!」

 言われたとおりにすると、医者は管を父親の口に突っ込んだ。ズルズルと音がして、ガラスの瓶に赤黒い血の塊が溜まっていく。

「ぐっ……げほっ、げほっ」

「どうだ、少しは楽になったか…」

 しかし、相変わらず苦しそうだ。おまけに、顔が真っ青だ。

「血が出過ぎたか…おい、しっかりしなさい! あなたが死んだら、娘さんが一人になるんだぞ!」

「っ…はぁ…」

「お父さん! お父さん死なないで! ねえ、お父さん!!」

「まずい、脈拍が弱くなってきた…君、水を沸かしてきてくれるかね」

「どうするの!?」

「塩水を注射すれば、減った血を補うことができるのだ。早く」

「わ、分かった!」

313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:01:48.37 ID:1fv4WZPNO
生食その場で作るのか

割合間違えると大変だぞ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:07:50.70 ID:upKi/tfCo
死にかけだぞ
やらずに死ぬよりやって死ぬだろ
315 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 13:08:59.02 ID:AXIe4jdz0


 彼女の父親は、かまどにかけた水が沸く前に息を引き取った。昔から体が弱かった彼は、それでも命と引き換えに妻が産んだ一人娘を、男で一つで育て上げてきた。
 娘は、一人になった。父親の亡骸の前では、顔も知らない人々が何かを話し合っている。しかし、その内容を少しも理解できない。

「…で、お前は」

 急に声をかけられて、彼女はびくんと竦み上がった。
 見ると、小太りの中年女がこちらをジロリと見ていた。

「これからどうするんだい? おばさんのところに来るのかい?」

「…」

 親戚なのだろうか。それにしては、冷たい声だ。それに目つきも悪い。

「ほら、早く決めておくれ。あたしゃ忙しいんだから」

「…」

 彼女は何も言わず、部屋を出た。そのまま家を出た。女は、引き留めもしなかった。



 夜の通りを、呆然と歩く。途中、フードを被った胡散臭い男が、彼女に声をかけた。

「やあ、お嬢ちゃん」

「…」

 無視して歩く彼女に、追いすがってくる。

「こんな時間に何してるのかな? 君、名前は?」



↓1〜3でコンマ最大 彼女の名前、種族、年齢
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:10:48.31 ID:4ErDUdO3o
ネモ
リザードマン
9
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:11:28.06 ID:upKi/tfCo
イロハ
わードラゴン
19
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:12:17.02 ID:upKi/tfCo
わードラゴンてなんか弱そうな種族になっちまった
安価下
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:13:06.54 ID:X0kJTcz5o
ラカ
ネレイド
14
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:13:28.50 ID:lm2YasEx0
名前はニーニャ

種族は獣人(猫)

年齢は11歳くらい
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:15:47.49 ID:BrMZ+8goo
ネレイドってどんなんだっけ
ロマサガ2の人魚っぽいあんなの?
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:15:54.76 ID:S0dqmBh/o
てっきり新キャラ作るのかと思ったけど世代交代制なのね
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:18:02.08 ID:CXebUuXp0
海にいるものだっけ?
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:19:12.42 ID:3/CMHjboo
普通に新キャラじゃないの
アリアの子は3人いるみたいだし
325 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 13:39:30.84 ID:AXIe4jdz0
「…ラカ」

「うん?」

 短い返答に、聞き返す男。その時、にわかに雲が流れて月明かりが射した。

「!」

 露わになったのは、無愛想な少女の姿。白い、すべすべした肌をしている。目を引くのは、こめかみから伸びたヒレのような器官と、首元から頬にかけてを覆う鱗であった。

「うわっ、魚人か…」

「ネレイドだっ!」

 そう叫ぶと、ラカは逃げるように走り出した。



 辿り着いたのは、噴水のある広場。

「はぁ…はぁ…」

 よろよろと噴水を覗き込む。月明かりに照らされて、自分の顔がぎょっとするほどはっきりと見えた。



↓1〜3を統合 ラカの容姿について
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:40:21.70 ID:gq3ZVpyBO
つるぺたショートのボーイッシュ系ロリ
手足にヒレがあって人魚態にも変身できる
ビキニとミニスカ、変身できるようノーパン
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:42:46.56 ID:upKi/tfCo
鱗が逆向いたり、欠けたり割れたりしている
泳いだあと手入れをしないせいで髪はゴワゴワのボサボサ
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 13:43:53.12 ID:3/CMHjboo
水色のぼさぼさの長髪
体型は華奢で小柄
329 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 14:10:15.99 ID:AXIe4jdz0
 14歳の割に幼い顔立ちだ。水色の長髪はぼさぼさのごわごわ、目を凝らせば枝毛だらけだし、顔や体をまばらに覆う鱗はお世辞にも揃っているとは言い難い。肋骨が浮き出るほど痩せた体に女らしい起伏は少なく、黒いビキニトップに短い腰巻きという、ともすれば扇情的ですらある着衣にも関わらず色気を感じさせなかった。ちなみに、腰巻きの下は裸で、魚人らしく毛穴すら無い秘裂が密かに外気に晒されている。下着を付けていないのは、泳ぐ時に邪魔だからだ。

「…グスッ」

 水面に映る顔が、歪む。

「グスッ…ヒッ…」

 波紋が立った。それは瞬く間に増えて、彼女の顔を塗りつぶしていく。

「ヒグッ…お父さん…ヒッ、お父さぁん…」

 噴水に涙の雨を降らせながら、彼女は一人、愛する父を偲んだ。
330 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 14:22:27.19 ID:AXIe4jdz0
【名前】ラカ
【種族】ネレイド
【職業】なし
【容姿】ボサボサの水色の長髪、不揃いな鱗、痩身
【能力】筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵0 魅力1 幸運8
【装備】
『ビキニトップ(黒)』濡れても駄目にならない素材でできている。
『短い腰巻き』北東の大島の伝統的な花柄の巻きスカート。パレオに近い構造のため非常にきわどい
【スキル】
『人魚化』水中に限り人魚の姿になる。敏捷、知覚+5



こんな感じでしょうか。では、続きはまたのちほど
331 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 14:39:22.52 ID:AXIe4jdz0
ちなみに魅力というのは美醜と言うよりも、カリスマみたいなものだとお考えください

また、能力を上げようと思ったら行動安価の際に記述していただけると機会を設けます



今回からスキルを付けてみました。また、ラカの能力が極端なので可能性が出てきたのですが、各能力値が10以上になった場合は上がり幅に応じて他の能力にも影響してきます。
具体的には10から3上がる毎に

筋力→敏捷+1

敏捷→知覚+1

技術→筋力+1

知覚→敏捷+1

知恵→技術、魅力+1

魅力→幸運+2

幸運→クリティカルの要求値−1

となります
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 14:47:38.10 ID:upKi/tfCo
>>331
まじか
魅力完全に見た目のことかと思ってたわ
ひどい見た目にしてごめん…
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 15:04:01.63 ID:4ErDUdO3o
磨けば光るって考えればおk
334 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 16:43:42.67 ID:IDnKk3CY0
ネレイドというのは厳密にはギリシャ神話に出てくる女神の名前らしいです

一応このスレではネレイドを以下のように設定します

『ネレイド』
人と魚類の合いの子のような見た目の種族。肌はつるつる、というよりぬるぬるしていて、毛が無い。カツオめいて首筋と足首から先だけ鱗に覆われている。地上にいる時は閉じているが肋骨の下には大きな裂け目があり、水中ではここを開くことで鰓呼吸ができる。また、両脚をぴったりくっつけることで尾びれのように動かすこともできる。
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 16:47:09.70 ID:S0dqmBh/o
なるほど人魚というより魚人か
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 16:49:17.75 ID:GRtCF8b5O
人魚と言うと綺麗な女の子のイメージ

魚人と言うと不細工な化け物のイメージ

なぜだ
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 17:08:38.05 ID:4ErDUdO3o
上か下かの問題かなあ
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 17:54:03.85 ID:DzRahfyM0
クトゥルフとかワンピの影響かなぁ>魚人のイメージ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 19:11:24.36 ID:oSxKz/hCO
半魚ドンとか
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 19:14:59.45 ID:Y1EZ/LjCo
ゾーラ族で脳内変換してなんとか・・・いやないか・・・
341 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/25(月) 20:10:19.12 ID:kcWdItcx0
そこまで人外はイメージしてないから…(震え声)

姉を確保しないとなのでしばらく更新はお休みです
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 20:11:39.30 ID:+sM5hfKvO
人外娘・モン娘なんてジャンルには全身鱗で覆われてても萌とエロの対象になるから問題無い問題ない
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 02:56:45.93 ID:I7dpaOq30
ハードモードやね(´・ω・`)
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:02:08.11 ID:eB030mND0
結婚だけが人生の幸せじゃないから(震え声)
まあ、色恋なしで冒険してもいいんじゃない?
345 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 20:35:13.64 ID:oWlnB1XW0


……

………

 波打ち際に、一人のネレイドが倒れている。打ち寄せる波に、力なく揺れるその体からは、生命は既に失われている。
 その腕に、一人の赤子が抱かれていた。生まれたばかりで皮膜に覆われた小さな体を、男は震える手で抱き上げた。弱々しく寝息を立てる娘を腕に抱きながら、男はネレイドの亡骸を見つめていた。その頬を、幾筋もの涙が伝っていた。
 やがて男は、海に背を向けた。そうして、何度も振り返っては、街を目指した。

………

……





↓1 幸運+コンマが

00    輪姦
01〜06 悪い人
07〜10 誰もいない
11〜15 心細い冒険者
16〜18 善い人
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 20:35:44.14 ID:U63RfPxCO
はい
347 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 20:37:50.57 ID:oWlnB1XW0
8+4=12

↓1〜3でコンマ最大 冒険者について(名前、種族、年齢、性別などできるだけ詳しく)
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/09/28(木) 20:47:53.71 ID:ziqqhLlmo
アトミナ
犬系獣人
17

質素に暮らし、稼ぎは実家や孤児院に送っている
シスターとして育ったとかではなく、純粋に困ってる人を見捨てられない性格
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 20:50:16.19 ID:Pmptmny3O
ロディン 人間
20 ♂
悪い人ではないが軽薄で助平
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 20:51:29.32 ID:s4AP373MO
エメラ・カナ
ハーフエルフ
21歳


性的な面では究極的に運が悪い。外で水浴みすれば八割くらいは覗かれ残りは襲われる。治安が悪い街に泊まれば九割方犯される。
性的な面を除けばフツーだが経験人数が多過ぎてスレてる
351 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 21:29:45.54 ID:oWlnB1XW0
「…もしもし?」

「…」

「もしもーし、生きてますかー?」

「…!」

 はっと目を覚ます。そうして、目の前に広がる獣面に慌てて飛び退いた。
 辺りを見回すと、そこは相変わらず噴水のある広場だった。どうやら、泣き疲れてそのまま眠ってしまったらしい。

「あっ、怪しい者じゃありませんよ! たまたま通りかかったら、外で寝ているものだから…」

「…?」

 怪訝な目で、相手を見た。どうやら、ワーウルフの亜種らしい。狼の精悍さは薄く、茶色い垂れ耳に大きな垂れ目は、大人しい飼い犬のような雰囲気だ。質素だが丈夫で動きやすそうな服を着ているから、きっと冒険者か何かだろう。

「あっ、私はアトミナと言います。訳あって、旅をしている身ですが…」

「…」

 口を開かないラカに、アトミナは困ったように眉を垂らした。

「…あの、お名前は?」

「ラカ」

 素っ気なく答える。またも困った顔になるアトミナ。

「ええと…お家は? ご家族の方はおられない?」

「…ッ」

 すると、見る見るうちにラカの目が潤み始めた。口元が歪んでくる。
 アトミナの顔色が変わった。ラカの手を掴むと、ぐいと引っ張った。

「…いらっしゃい」

「どこに」

「私の泊まっている宿です。ここにいるよりは良いわ」
352 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 21:47:09.27 ID:oWlnB1XW0


「…そう、お父様が亡くなられて…」

「…」

 泣きじゃくるラカに、アトミナは温めた牛乳を差し出した。

「孤児院に預けられるような年齢でもないでしょうし…あなた、何かお仕事は?」

 首を横に振る。どういうわけか父は金だけは多く持っていたし、そもそも無愛想で頭も悪い彼女が働けるような場所など無かった。

「そう…」

 またしてもアトミナは、困った顔で牛乳を啜るラカを見た。アトミナと同じような立場の人間が100人いれば、100人がこの小さな少女を放り出して立ち去るだろう。1000人集めても結果は同じかも知れない。しかし、アトミナは『超』をいくつ付けても足りないくらいお人好しだった。こうして一人旅をしているのだって、世界中の困った人たちに手を差し伸べたいという想いからであるし、たまにまとまった収入を得ても最低限だけ残して全て孤児院に寄付したり、ステップ地帯にある生家に送っているのであった。

「…これからどうしたいか、何か考えはありますか?」

「考え…?」

 きょとんとするラカ。少し先の未来さえ、一度も考えたことが無いような顔であった。

「お父様が亡くなられて、あなたは独りになりました。ですが、何でもできるようになったとも言えます。もし、あなたに何か目標があるなら…私も、出来る限りお手伝いしたいと思います」

「…」

 黙って俯く。アトミナの言うことは半分も理解できなかったが、どうやら何がしたいか考えなければいけないらしい。
 父を助け、父に育てられてきた。しかし、父はもういない。助けてくれる人も、どうやらこの目の前のワーウルフだけらしい。じゃあ、自分は今、何をしたら良いのか…?



↓ 22:00に一番近いレス 中長期的な目標
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 22:00:18.85 ID:aSzDz0sFo
幸せになりたい
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 22:19:49.93 ID:NCwbDhmJO
難しいな
355 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 22:29:58.76 ID:oWlnB1XW0
 鈍い頭で、必死に考えた。
 父が死んだ。医者も役に立たなかった。やってきた人たちは、皆冷たかった。嫌だ。楽しくない。不幸せだ…

「!」

 そこまで考えて、ふと、死の間際に父が遺した言葉を思い出した。



『…幸せに、生きてくれ。ラカ』



「……幸せに、なりたい…!」

 ラカの出した答えに、アトミナは一瞬虚を衝かれたような顔になった。それから、ゆっくりと微笑んだ。

「…ええ、そうですね」

「お父さんのいない街は、嫌だ。冷たい人は、嫌だ。あたしは、幸せに生きる!」

 訴える言葉に、アトミナが頷いた。それから立ち上がると、片手を差し出した。

「…?」

 首をひねるラカに、アトミナは優しく言った。

「幸せというのは、人によって違うものです。だから、私があなたにそのまま幸せを与えることはできません。ですが、あなたが幸せを掴む、お手伝いはできます」

「…」

「あなたが望むなら…一緒に、行きましょう」

「!」

「少なくとも、この街に留まる理由は無いはずです。ならば、一緒に幸せを探しに行きましょう。…旅は道連れ、と言いますしね」
356 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 22:44:59.39 ID:oWlnB1XW0
【短期目標】『冒険に慣れる』
【中長期的目標】『幸せになる』



【名前】ラカ
【種族】ネレイド
【職業】冒険者見習い
【容姿】ボサボサの水色の長髪、不揃いな鱗、痩身
【能力】筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵0 魅力1 幸運8
【装備】
『ビキニトップ(黒)』濡れても駄目にならない素材でできている。
『短い腰巻き』北東の大島の伝統的な花柄の巻きスカート。パレオに近い構造のため非常にきわどい
【スキル】
『人魚化』水中に限り人魚の姿になる。敏捷、知覚+5



「さて、そうと決まればまずは準備です。伺った限り、旅の経験は無さそうですし…」



↓1 どうする?

@装備を整える
Aギルドで仲間集め
B行き先を決めないことには
Cその他、要記述

ちなみに、どうせ全部やります
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 22:46:31.47 ID:F4sz6J2Lo
1
358 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 23:08:41.46 ID:oWlnB1XW0
 と、ここでアトミナはラカの姿をじっと見た。ラカの服装については、先程述べた通りである。

「…そうですね、まずは動きやすい服に変えましょう」

「この服、動きやすいし泳ぎやすいけど」

「でも、それで歩き回ったら怪我しちゃいます! それに、そのスカート…」

「これ?」

 何の気なしに捲りあげる。

「っっ!!? お、下ろしてくださいっ!」

「うん」

 手を離す。アトミナは真っ赤になって言った。

「パンツも! 買いに行きますよ!」



↓1〜3でコンマ最大 ラカの新しい服装
359 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/28(木) 23:14:08.05 ID:oWlnB1XW0
というわけで今夜はここまで。
やっと冒険者を操作できる

安価下
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:15:00.55 ID:F4sz6J2Lo
ホットパンツ!
後は下のと適当に混ぜて
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:26:24.82 ID:o/lYaVbm0
安物の帽子とマント
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:46:58.31 ID:s4AP373MO
ワンピースに麦わら帽子

あと下着
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:50:05.18 ID:wipt3D7+O
あんまり厚着させてもまたエロエピソードから遠ざかりそう
まあすぐ変身で破けそうだけど
364 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/29(金) 18:29:33.34 ID:5FmvCV3Q0


 数刻後。よろず屋から出てきたラカは、麻布のマントで体をすっぽりと覆っていた。頭にはつば広の帽子も被っている。マントの下に隠れているが、スカートの下にはホットパンツも穿いている。ちなみに、これを身に着けるよう説き伏せるのが最も骨が折れた。

「よし、これで大体のところは大丈夫でしょう。寒いところは厳しいですが…」



↓1 次に何する?

@ギルドで仲間集め
A行き先を決めないことには
Bその他、要記述
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:33:03.51 ID:Ptzp5jdwO
1
366 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/29(金) 18:43:02.75 ID:5FmvCV3Q0
「次はどうするの?」

「そうですね…」

 アトミナは腕組みすると、考えた。

「今までは人の多いところを、一人で旅してましたが、これからはそうもいかなくなりますね…私も、冒険者としての経験は深くありませんし…」

 やがて、ぽんと手を打った。

「決めました。折角パーティになったのです。もっと仲間を増やしましょう!」



 かくして、二人は城下町の冒険者ギルドにやってきた。この国の首都らしく、ギルドも大きい。開け放たれた入り口からは、旅装に身を固めた人々がひっきりなしに出入りしていた。

「ごめんくださーい」

 物怖じせず足を踏み入れるアトミナの後を、恐る恐るついていく。

「ようこそ、冒険者ギルド本部へ!」

「パーティのメンバーを募集したいんですけど」

「分かりました。では、こちらの用紙に記入を___」



↓1〜5 パーティメンバー候補について(名前、種族(人間も可)、年齢、性別、役職など)
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/09/29(金) 18:51:20.95 ID:Tz0bK3dXo
名前、シオン
種族、人間
年齢、16
性別、女
役職、剣士
かけだしの剣士
剣を持ってはいるが、とっさに防御する時は剣で防ぐのではなく腕で防いでしまう程度には剣に慣れていない
スタミナもないので、しばらく剣を振っているとすぐに息切れしてしまう
鍛錬はちゃんとやってる
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:11:28.64 ID:cuIVAFRZO
ソロド 盗賊
人間 男 20
そこそこの熟練者。面倒見がよいが、
すぐ女にセクハラする悪癖がある
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:38:54.39 ID:WJa2Wxtmo
名前 シキ
種族 獣人(狐)と人間のハーフ
年齢 14 女
役職 忍(見習い)
めんどくさがりで忍を目指しているのもなんとなく楽そうだから
しかし大きな耳と尻尾のせいで隠密行動にはあまり向いていないことには気付いていない
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:45:54.22 ID:JHMfFGvjO
名前、エルミィナ
種族、ハーフエルフ
年齢、16
性別、女
役職、野伏(レンジャー)
森での暮らしが長い人間とエルフのハーフ
特に差別は受けておらず、現在は適当に諸国漫遊の旅の最中
蛇腹剣を武器にしており、ツッコミにもこれを使う
結構ズボラだがそのくせセクハラは許さない
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:54:18.57 ID:PZh8uyOzO
名前 シルー
種族 人間とネレイドのハーフ
年齢 18
性別 女
役職 トレジャーハンター
主人公同様に変身能力がある
水中で活動できる身体を活かして沈没船や海岸地域のダンジョンが主な活動地域
主人公とは対象的に綺麗な青いロングヘアの持ち主で長い巻きスカートを身に着けている
穏やかな話し方
372 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/29(金) 21:17:42.10 ID:5FmvCV3Q0
ところで、アトミナの役職は何?

↓1〜3でコンマ最大
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:24:06.51 ID:v8GAE9Ybo
吟遊詩人
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:29:09.72 ID:5xPlppbg0
トレジャーハンター
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:30:51.85 ID:HTV9AqSFO
メイド
376 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/29(金) 21:33:37.09 ID:5FmvCV3Q0
じゃあ今夜はここまで。

メイド…メイド?
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:55:29.53 ID:aajlK7qWO

某ゲームだと支援職だったね。鞄に大量のアイテムを詰めてて、それをフル活用して回復したりするの
錢投げも使えたなぁ
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 22:05:25.51 ID:KDbBsioFO
金の無い貴族が対外的にメイドが必要なときに雇う短期メイドという需要が有る時代もあった

しかもそいつらは多くの貴族の目にふれるけど『あの家にもいたな』という事態にならないよう仕事と放逐がセットだったらしい
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/09/30(土) 06:12:49.67 ID:IZES8doco
メイドを役職じゃないって判断するなら次にコンマ高いトレジャーハンターでもいいし、もう一個募集してコンマ判定してもいいんじゃね?
380 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/30(土) 23:21:40.80 ID:axy+G6BF0


「…やくしょく、って何?」

 待合所で希望者が来るのを待ちながら、ラカは尋ねた。

「役職ですか? ええと、何と説明したら良いか…集団で行動する時って、誰が何の仕事をするかしかり分担することが大切なんです。人には得意不得意がありますからね」

「うん…うん?」

「その、担当する仕事を役職って言うんです。私も、あんまり意識したことは無かったんですけどね。一応、短期間お手伝いすることが多かったので、メイドということにしてあります」

「あたしは?」

「これから、ですね」

 その時、待合室に入ってきた一人の少女が、こちらに気付いて近寄ってきた。

「あの…アトミナさん、というのは、貴女ですか?」

「はい、私ですよ」

 すると、少女はほっとした顔で挨拶した。

「良かった。…シオンと申します。パーティメンバー募集の張り紙を見て、ご一緒できないかと」

「お待ちしてました。どうぞ、おかけになって」

「失礼します。…一応、剣をやってます。まだ駆け出しですが…」

 言いながらシオンは、腰に吊った細身の剣を鞘ごと持ち上げてみせた。腕につけた手甲は、傷だらけだ。

「それは頼もしいですね。私たちは…」

「おっ、話通り女の子ばっかりなんだな!」
381 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/30(土) 23:23:55.71 ID:axy+G6BF0
 突然、肌の焼けた青年が割り込んできた。

「貴方は…」

「ソロド。盗賊だ。見たところ、旅慣れしてねえ娘ばっかりぽいし、オイラがいっちょ教授してやろうかなってね」

 そう言うと彼は、いきなりラカの尻を触った。

「!」

 その意味するところは知らなかったが、直感的にいけないことだと判断したラカは、さっとソロドから飛び離れた。

「おっと、連れなばっ!?」

 にやにやしながら言う彼の頭を、剣の腹が襲った。

「いっでえ!?」

「不埒者め、年端もいかぬ少女に手を出しおって」

 吐き捨てながら剣を鞘に納めたのは、尖った耳をしたエルフの女だった。革の装備からして、戦士と言うよりは野伏かハンターのようだ。

「…エルミィナだ。旅をするなら、伴にして損は無いはずだ」

 と、頭を抱えてうずくまるソロドを一瞥し、一言。

「少なくとも、この助兵衛よりはな」

「へぇ、君もハーフなんだぁ」

 そこへ、更に二人の少女が会話しながら入ってきた。片方は小柄で、見たことのない軽装をしている。その頭と腰からは、大きな狐の耳と尻尾が生えている。そして、すらりと背の高いもう片方は…

「!!」

 ラカが息を呑んだ。
 厚手の綿のジャケットに長い巻きスカートを纏ったその女。剥き出しの首元から頬にかけて、虹色の鱗に覆われていた。ラカと同じ、ネレイドだ。しかし彼女はラカとは反対に、鱗は整っているし、髪は凪いだ海のように美しく滑らかな蒼色だった。
 そっとアトミナの後ろに隠れるラカに、彼女は驚いたような顔になった。が、すぐに微笑むと、言った。

「シルー、と申します。海底遺跡や沈没船の探索を主に行ってます。トレジャーハンターというやつですね」

「ん? あぁ、うちはシキって言うんだ。忍になるために遠ーい島国から来たんだけどねー」
382 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/30(土) 23:28:28.65 ID:axy+G6BF0


 さて、パーティ加入の希望者が揃った。集まった5人を見回して、アトミナは言った。

「集まっていただいて、ありがとうございます。申し訳ないのですが、この中でご一緒できるのは2人までだと思います」

 ここで、ラカの方を見た。

「…ラカさん、この先の旅の行く末を決める、大事な選択です。ここは、貴女が決めてください」


↓ 0:00まで多かった順に2人
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:31:23.73 ID:+7+2bBovo
シルー
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:32:21.84 ID:lKdG4CKlO
シルー
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:43:53.61 ID:MS4GcSgDO
シルー
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:51:08.48 ID:DQxB4orHo
ソロド
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:51:54.39 ID:LMWk9MxEo
シキ
388 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/30(土) 23:58:46.15 ID:axy+G6BF0
そして今夜はここまで。
389 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/01(日) 00:00:46.10 ID:hij8+8i90
ってソロドとシキが同数か

↓ソロドorシキ 1〜3で多い方
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 00:02:16.82 ID:8uovj3xKo
シキ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 00:12:45.04 ID:hN7Z4hL4O
助兵衛
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 00:20:37.20 ID:GusqQoJko
シキ
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 12:24:06.28 ID:UxEXfd92O
シキで確定か
394 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/02(月) 20:45:25.02 ID:Rijwd2eA0
「…」

 黙って、集まった5人を順に見る。彼女は利害に疎い。だから、直感に頼ることにした。

「…あなた」

「ん、うち? 良いよー」

 まず選んだのは、狐耳のシキ。歳が近そうだったのもある。

「それから…」

 残るは4人。シオン。ちょっと頼り無さそう。ソロド。論外。エルミィナ。何か怖い。

「…」

 最後の1人に至って、ラカはあからさまに目を逸らした。

「…?」

 首を捻る、シルー。ラカは、彼女を直視できなかった。しかし、同時に彼女こそこのパーティに最も相応しいとも感じていた。
 幸い、アトミナが彼女の意図を察した。

「シルーさん、お願いできますか?」

「ええ、喜んで」

 シルーは微笑むと、一歩前に進み出た。
 かくして、ラカの幸せを求める仲間が、ここに揃ったのであった。
395 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/02(月) 21:53:34.76 ID:Rijwd2eA0


「では、いよいよ行き先を決めましょう!」

「えー、まだ決めてなかったの?」

 眉をひそめるシキに、アトミナは爽やかに頷いた。

「ええ。あてのない旅ですからね。…道具や消耗品も、どこに行くかによって変わってきます」

「んー、うちは別にどこでも…できれば、暑すぎるとか寒すぎるのはやだな…」

「私は、干からびる心配がなければどこでも構いませんよ。ちょうど大きな仕事を終えたところで、懐は割りと暖かいですしね」

「…」

 ラカは一人、目をぱちくりさせる。何しろ、物心付いた時からずっと城下町で暮らしてきたのだ。外の世界など思いもよらないし、地図もほとんど読めなかった。

「そうですね…このメンバーでは、確かに北方は避けたほうが良さそうですね。ここから行けるところと言えば…」

 アトミナは、ギルドの壁に掛かった世界地図に目を遣った。



↓ 0:00まで多数決

https://imgur.com/a/yfJL7

この地図の星印のどこか1箇所。現在地は『帝都・城下町』です
地理について質問は受け付けますが、更新はここまで
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:54:46.73 ID:c8C1y5ZHo
針葉樹林帯
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:56:11.15 ID:wxkq2tTEo
こういうマップ大好き

大島で
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:56:30.81 ID:uSTrcDA3O
北方ってのは地図外かな?
北東の大島
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:59:40.72 ID:YPPYuggso
せっかくネレイド二人なんだし港町でちょっと泳ごうぜ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:02:34.57 ID:80/TKRJlo
北東の大島に一票
渡るまでにネレイドならではのイベントがあるといいな
401 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/02(月) 22:02:36.17 ID:Rijwd2eA0
>>398 そうです。特に北方は今回は対象外です。



なお、地図はこちらのサイト(https://sites.google.com/site/kuusouchizukoubou/)からお借りしてます。ありがとうございます!
402 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/02(月) 22:25:35.87 ID:Rijwd2eA0
ステータス貼り忘れてた



【名前】ラカ
【種族】ネレイド
【職業】冒険者見習い
【容姿】ボサボサの水色の長髪、不揃いな鱗、痩身
【能力】筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵0 魅力1 幸運8
【装備】
『ビキニトップ(黒)』濡れても駄目にならない素材でできている。
『短い腰巻き』北東の大島の伝統的な花柄の巻きスカート。パレオに近い構造のため非常にきわどい
『旅人の帽子』日差し、砂塵その他諸々から頭を保護する、つば広の帽子。安物だが頑丈な造り。
『旅人の外套』麻をきつく織り込んで作ったマント。中の温度をある程度保つことができる。
『ホットパンツ』女盗賊御用達の短いパンツ。太腿が眩しい。
【スキル】
『人魚化』水中に限り人魚の姿になる。敏捷、知覚+5



他のメンバーのステータスって要ります?
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 11:41:05.29 ID:c1VSfM0no
必要に応じて、でいいんじゃない?
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 11:47:36.23 ID:z0RKYR6u0
パーティの斥候役とか良さそうだな(´・ω・`)
405 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/05(木) 20:40:33.99 ID:cHsuX6za0
「…!」

 その視線を追って、ラカははっとなった。
 額縁に収まった地図の、その中央より少し上。海の真ん中にぽっかりと浮かんだ三角形の島を目にした時、彼女の中で何か強い胸騒ぎがしたのだ。

「あの島」

「えっ?」

 ラカは立ち上がると、地図のもとまで駆けた。そうして、その島を指差した。

「北東の大島ですか?」

 シルーが首を傾げる。

「私の故郷です。もしかして、貴女も?」

 首を横に振る。ラカは、気付けばこの街で父と二人で暮らしていた。

「とは言え、この島にはネレイドが多く暮らしていると聞きます。目指してみるのは、大いに意味があると思いますよ」

 アトミナが頷いた。

「じゃあ、そこに行くのー?」

「そうですね…」

 アトミナも立ち上がり、地図を指差す。

「あの半島が、今私たちのいる帝都ですから…」

 指先を、ゆっくりと北西に滑らせる。

「こう海沿いを通って、港町に行き、そこから船に乗りましょう」



 その日は出立には遅かったので、4人で宿屋に泊まり、翌朝出発することになった。

「やり残したことがあれば、今のうちにやっておいてくださいね」



↓1〜3でコンマ最大 やっておくことがあれば
406 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/05(木) 20:46:36.09 ID:cHsuX6za0
無ければ無しでも可

安価下
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 20:48:08.32 ID:UogOsHObo
頑張ってシルーと仲良くなる
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 20:54:46.95 ID:hDhinjqe0
ホットパンツをはいてると違和感を感じるからシルーに相談する
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/10/05(木) 20:58:39.43 ID:u+nvgMs7O
パーティーに選ばれなかった人から生計の建て方を聞く
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:00:58.79 ID:2HwVPB4Jo
シキの尻尾と耳モフる
411 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/05(木) 22:46:45.01 ID:cHsuX6za0
 こう言われたラカは、部屋の隅の鏡台に向かって髪を梳いているシルーの背後に、恐る恐る立ったのであった。

「…どうかしましたか?」

 櫛を動かす手を止め、シルーが振り返る。いつ見ても、彼女は穏やかな笑みを浮かべている。

「あ、あのっ」

「…」

 口ごもるラカ。シルーは黙って、彼女が話すのを待っている。

「…その、これがっ」

 しどろもどろに言いながら、ラカはやおらスカートを捲り上げた。下に穿いているのは、アトミナ買い与えられたホットパンツだ。

「これが、何かやだ…」

 言いながら彼女は後悔していた。
 無論、下穿きについての愚痴が本題ではなかった。同じネレイドでありながら、ずっと美しい容貌をしているシルーに引け目を感じていた彼女は、せめて旅立ちまでに少しでもこのわだかまりをどうにかしたいと考えていたのだ。

 予想外の訴えをぶつけられたシルーは、少しの間ぽかんとしていたが、やがてふふっと笑った。

「どうしてです?」

「お…泳ぐ時に、邪魔」

「では、どうして穿いているんですか?」

「アトミナに、穿けって…『はしたない』からって」

 ここで、彼女は別の疑問を解消すべく、質問した。

「『はしたない』って、何?」

「えっ!?」

 流石に、このレベルの質問が飛んでくるとは思っていなかったようだ。シルーは、ぎょっとして彼女を見た。そうして、ギルドで見た求人票に書かれていた、ラカの名前を思い出した。まるで幼児が書いたかのような、鏡文字の混じった拙い字だった。

「…はしたない、と言うのはですね」

 ここで、シルーの中に悪戯心が芽生えた。
 彼女はおもむろに立ち上がると、長い巻きスカートの、布の端に手をかけた。

「こういうことです」

 そう言うと、シルーは一瞬だけ、パレオのようになった布と布の間を、大きく開いてみせた。

「っ!!?」

 一瞬だけ見えた、スカートの中。僅かに開いた、それでも毛穴すら無い、裸の女性器がそこにあった。
 シルーもまた、下着を付けていなかったのだ。



「…シキ」

「Zzz…」

「シキ」

「…んんっ…何さ、うち、明日に備えて寝だめしてるんだけど…」

「これ、あげる」

 言いざま、ラカは脱いだばかりのホットパンツをシキに投げつけた。

「…何これ。うわっ、まだあったかい」

「あげる」

「いらないってば!?」
412 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/05(木) 22:48:59.65 ID:cHsuX6za0
ラカは恥じらいを覚えた!

魅力+1



【名前】ラカ
【種族】ネレイド
【職業】冒険者見習い
【容姿】ボサボサの水色の長髪、不揃いな鱗、痩身
【能力】筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵0 魅力2 幸運8
【装備】
『ビキニトップ(黒)』濡れても駄目にならない素材でできている。
『短い腰巻き』北東の大島の伝統的な花柄の巻きスカート。パレオに近い構造のため非常にきわどい
『旅人の帽子』日差し、砂塵その他諸々から頭を保護する、つば広の帽子。安物だが頑丈な造り。
『旅人の外套』麻をきつく織り込んで作ったマント。中の温度をある程度保つことができる。
【スキル】
『人魚化』水中に限り人魚の姿になる。敏捷、知覚+5



では今夜はここまで。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:54:55.94 ID:2HwVPB4Jo
おつー
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:56:36.12 ID:qMHBG49ao
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:11:31.50 ID:hDhinjqe0
乙ー
416 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/06(金) 21:14:56.93 ID:1TUV66UK0


「さあ、行きましょう! まずは海沿いに歩いて、”望みの岬”を目指しますよ!」

「…」

「あれ、ラカさん? 顔を朱くして、具合でも悪いんですか?」

「! な、なんでもない」

「?」

 首を捻るアトミナ。シルーはそっと目を逸らした。

「…まぁいいでしょう。では出発です!」



↓1 幸運+コンマ

00〜07 追い剥ぎ
08〜14 特に何も起こらない
15〜17 乗り合いの馬車
18    ???
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:16:39.12 ID:EqRgD4vdO
とうっ
418 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/06(金) 21:23:10.60 ID:1TUV66UK0


 歩き始めて数刻。もうシキが音を上げだした。

「ねーえー、アトミナー。その”望みの岬”って、どのくらいかかるのー?」

「この速さだと、3日くらいでしょうか」

「うげー…」

「大丈夫ですか?」

 シルーに声をかけられて、ラカは竦み上がった。先程から彼女は、マントの下のスカートをずっと気にしている。シルーに倣って、再びパンツを脱いでしまったからだ。とは言え、以前の彼女ならスカートの中身を見られようが気にはしなかった。しかし昨日の出来事で、それが『はしたない』ことだと知ってしまった。言葉の意味は分からなかったが、どうにも気持ちが悪いような、悪くないような、妙な心地であった。

「だ、大丈夫。歩くのは平気」



↓1〜3でコンマ最大 何をする?(メンバーと会話、辺りを見回すなど)
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:32:34.99 ID:8ZrAOkRM0
シキの耳と尻尾をモフモフしようとする
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:07:00.07 ID:H7suhFlVO
99か
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:07:40.38 ID:x9g331OZo
シルーに鱗を綺麗にする方法を聞いてみる
422 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/06(金) 22:20:54.67 ID:1TUV66UK0
 健脚のラカであったが、長時間の歩行は流石に堪える。だんだん、意識がぼんやりしてきた。

「…」

「あー、しんどいー…」

 少し前でぶつぶつ言いながらも、中々軽やかに歩き進めるシキ。その、頭とお尻で、揺れている

(耳と、尻尾…)

 無意識に、手を伸ばした。
 ちなみにシキの服装についてだが、袖なしの黒い前開きの服を羽織って、腰の辺りで帯を締めている。腰には細身の剣を差し、袋を幾つもぶら下げている。その短い裾からは、ふわふわの尻尾が覗いて絶えずゆらゆら揺れているのであった。

「…!」

 背後からの気配に気付いて、シキが飛び離れた。

「あっ」

「おっとー? 何のつもりかな?」

「尻尾が…気になる」

 言いながら、再び手を伸ばす。すかさず躱すシキ。

「アトミナの触ればいいでしょー?」

「やだ」

「じゃあ、簡単には触らせないよー!」

 たちまち追いかけっこが始まった。

「ちょっと、二人とも!」

「あぁ…」

 シノビというのは足が速いらしく、起伏のある海沿いの道をシキは風のように走る。しかし、そこは俊足のラカ。少し距離は開くものの、喰らいついて離さない。

「うわっ、まだ追ってくる!?」

「尻尾…耳…」

 とうとうアトミナとシルーの姿が見えないくらいに走ったところで、シキが折れた。
 その夜。思う存分もふもふされたシキは、不貞腐れてすぐに寝入ってしまった。その尻尾を枕に、疲れ果てたラカも寝息を立てたのであった。
423 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/06(金) 22:21:48.92 ID:1TUV66UK0
人いなさそうなので今夜はここまで
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 23:19:35.25 ID:5SjO9ogWo
おつ
425 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 17:47:19.31 ID:qkXmpwjS0
↓1 幸運+コンマが

00〜30 夜襲
31〜50 ???
51〜80 ????
81〜   「旅人どの…」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 17:50:19.69 ID:vu1raaAIo
427 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 17:53:53.22 ID:qkXmpwjS0
8+69=77

↓1

@ラカ「シルー、何してるの…?」
Aアトミナ「…」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 18:04:29.27 ID:AOzyes4/o
429 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 18:33:50.43 ID:qkXmpwjS0
 皆が寝静まった後で、ラカはふと目を覚ました。

「…?」

 目を擦ると、ランプが灯っているのに気付く。

「…」

 見ると、小さな明かりの下でアトミナが羊皮紙を広げていた。

「アトミナ…?」

「おや、起きちゃいましたか」

 ラカの声に気付いて、アトミナが顔を向ける。

「何してるの?」

「地図を確認していました。方角を間違えたら大変ですからね」

「ふうん…」

 何となく起き上がると、彼女の隣に移動して地図に目を遣った。

「ここが目的地ですよ」

 彼女が指差す先には、大きな三角形の島が描かれている。

「…これ、何て書いてあるの」

「えっ?」

 アトミナがきょとんとする。ラカは、島に重なって書かれた文字を指差した。

「これ」

「名前を書く時にもしやとは思いましたが…貴女、読み書きは」

「少し」

 頭を抱えるアトミナ。

「…学校は」

「…?」

 今度はラカの方が首を傾げた。もう一度、身の上について聞いたほうが良い。そう思いながらも、アトミナは地図の文字を指差した。

「北東の大島、と書いてあります」

「ほくとうのだいとう?」

「北東は北と東の間。大島は大きな島、という意味ですよ」

「きた…ひがし…」

「東というのは、太陽が登る方です。北は…ここからだと…」

 空を見上げ、それからある星を見つけ出す。

「あそこに、明るい星がありますよね」

「うん…?」

「あの星がある方が、北です。北の反対にあるのが南で、東の反対にあるのが西ですね。これは方角というモノで…」

「……」

 アトミナの講義は、空が白くなるまで続いた…
430 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 18:38:43.32 ID:qkXmpwjS0
地図が読めるようになった!
字が少し読めるようになった!

知恵+1



【名前】ラカ
【種族】ネレイド
【職業】冒険者見習い
【容姿】ボサボサの水色の長髪、不揃いな鱗、痩身
【能力】筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵1 魅力2 幸運8
【装備】
『ビキニトップ(黒)』濡れても駄目にならない素材でできている。
『短い腰巻き』北東の大島の伝統的な花柄の巻きスカート。パレオに近い構造のため非常にきわどい
『旅人の帽子』日差し、砂塵その他諸々から頭を保護する、つば広の帽子。安物だが頑丈な造り。
『旅人の外套』麻をきつく織り込んで作ったマント。中の温度をある程度保つことができる。
【スキル】
『人魚化』水中に限り人魚の姿になる。敏捷、知覚+5





「…」

「うわ、目付き悪っ」

「眠れませんでしたか?」

 心配そうに尋ねるシルー。ラカは恨めしげにアトミナを見た。

「か、片付けも済みましたし、そろそろ出発ですっ!」



↓1 幸運+コンマが

00〜40 盗賊
41〜70 特に何も起こらない
71〜90 行商人
91〜   ???
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 18:42:39.27 ID:ew2r5XhU0
432 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 18:46:36.00 ID:qkXmpwjS0
8+27=35

↓1 幸運+コンマ1桁が

00〜02 完全包囲
03〜09 こちらと同じくらいの規模
10〜17 2人組
18    駆け出し1人
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 18:47:34.42 ID:6TS6PPmfo
434 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/10/09(月) 18:50:59.13 ID:qkXmpwjS0
8+2=10

↓1〜5でコンマが大きい順に2つ 盗賊について(名前、種族、年齢、性別など クシナなど既に出た盗賊でも可)

そして今夜はここまで。
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 19:37:14.59 ID:MhmOVtHho
デグアーネ
鳥人族
5歳(人間換算20歳前後)

本来は盗賊などならない誇り高い種族だが運悪く赤子の時に盗賊に襲われて両親と死別、そのまま盗賊に育てられいいように使われている
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 20:09:12.07 ID:QIL1g4igO
ゼクト
ワーチーター 24歳男
欲に正直に生きた結果いつの間にか盗賊という、悪人だがある種真っ直ぐな人物
身体能力に優れ、逃げる獲物を追い捕えるのが得意
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 22:47:54.61 ID:QesgBHjBO
リリアーヌ
妖精族 16歳(人間換算) ♀
背も胸も小さい(一般的人型種族の手のひらに乗る程度の大きさ。オナホールにも最適?)
相方の腰巾着的存在。おつむはそれほど良くない
美味しいご飯を食べさせてくれるパートナーの事を心から信頼しており、兄貴(あるいは姉御)と慕っている
パートナーが彼女の事をどう思っているか(舎弟的な関係か、それとも体のいいパシリ程度にしか思っていないか)はその人物次第ということでお願いしたいです
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 01:21:16.25 ID:vmxM4YFdo
マジシャン
人間20代後半♂
非常に器用で罠の仕掛けや解除が得意
また手品や奇術も得意で場を盛り上げたり和ませるためによく披露する
短剣使いだが他にもいくつか武器を隠し持っている
性格は明るくおしゃべりだが自分のことは話したがらないため本名は誰も知らない
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 09:47:22.54 ID:dRc2WI7EO
サラ
22 女性 人間
種族に関係なく女性が大好きで気に入った娘がいれば仲間になるというまで追い掛けまわす
昔集団でレイプされた経験から男には誰にでも敵意を向けている
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 00:49:57.30 ID:jO43HdgvO
エタった?
441 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/17(日) 20:16:10.21 ID:tTy4cMA/0
【これまでのあらすじ】

最愛の父を亡くした、孤独なネレイドの少女ラカ。
家を飛び出した彼女は、ワーウルフのアトミナと出会い、自らの幸せを探す旅に出ることを決意した。
冒険者ギルドにて、シノビ見習いの獣人シキ、そしてトレジャーハンターでラカと同じネレイドのシルーを仲間に加え、遂に出発する。
順調に行くかと思われた旅路であったが、道中、盗賊に襲われてしまい……
442 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/17(日) 20:16:56.45 ID:tTy4cMA/0


 海沿いを進む一行。と、先頭を歩くシキの足がにわかに止まった。

「どうしました?」

 アトミナの問いかけに、彼女は黙って空を見上げた。その視線を追って、ラカはぎょっとした。
 大きな翼の生えた何かが、彼女らの頭上を旋回していたのだ。
 それは4人の視線に気付くと、地面に降りてきた。そうして、開口一番こう言った。

「てめえら、有り金全部置いてきな!!」

「…?」

 シキは何も言わず、眉間にしわを寄せた。『何だコイツ』と、顔に書いてある。
 肩を怒らせて迫るのは、一人の青年。麻のズボンに革の胸当てという軽装で、片手に短刀を握っている。いかにも盗賊の下っ端と言った風情。だが、剥き出しのその肩からは、一対の見事な翼が生えていた。翼人族だ。

「おい、何とか言いやがれ」

「あ、あの」

 アトミナが、おずおずと口を開いた。

「盗賊さん、ですか?」

「おう、それ以外の何に見えるってんだ! いいから、金を出せ!」

 威勢は良いが、いまいち迫力に欠ける。それに翼人族と言えば、先祖代々の誇りを重んじる、間違っても盗賊になどならなそうな種族である。何か、訳があるのかも。そう考えて、アトミナは話し合いを始めようとした。
443 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/17(日) 20:25:19.92 ID:tTy4cMA/0


↓1 ラカの知覚+敏捷+コンマ1桁が

00〜03 致命の一撃
04〜10 痛い
11〜20 回避
21〜   捕獲

↓2 アトミナの知覚(4)+敏捷(4)+コンマ1桁が以下同文

↓3 シキの知覚(7+1)+敏捷(10)+コンマ1桁が以下同文

↓4 シルーの知覚(7)+敏捷(9)+コンマ1桁が以下同文
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 20:31:55.15 ID:isNAjTW2O
えいさ
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 20:32:55.75 ID:I2bxHTs10
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 20:37:39.59 ID:L/o1QPyfO
ほいさ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 20:38:21.31 ID:LtuMseZV0
448 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/17(日) 20:54:34.00 ID:tTy4cMA/0
ラカ 8+8+5=21 捕獲

判定終了



「…」

 その様子を黙ってみていたラカは、不意に後ろ首の辺りに、奇妙な風がぶつかったのに気付いた。

「…ふん!」

 その、風の出処めがけて、手を突き出す。

「……きゃああっ!!?」

 次の瞬間、伸ばした彼女の拳の中から、甲高い悲鳴が飛び出した。

「! リリア!」

 それを聞いた翼人の顔が、一瞬にして真っ青になった。
 ラカは、自分の手の中に捕まったものを見た。それは、丁度ラカの手のひらに乗る程度の大きさの、小さな雌の妖精だった。

「は、はなせ、はなせぇ!」

 ラカの手の中でジタバタもがく妖精。

「放せよ! リリアを放せ! 放してくれよぉ…」

 翼人に至っては、泣きじゃくりながら懇願し始めた。
 アトミナが、ラカを見る。ラカは、アトミナを見て、翼人を見て、それから妖精を見た。

「…悪いこと、もうしないで」

 そう言うとラカは、そっと手を開いた。

「デグぅ〜〜!!」

「リリア!」

 妖精は翼人のもとへ飛んでいくと、彼の頬にしがみついて泣き出した。
 そこへ、アトミナが歩み寄った。できるだけにこやかに、穏やかに、彼女は切り出した。

「…何が、あったのですか」
449 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/17(日) 20:59:06.62 ID:tTy4cMA/0
リハビリがてら今日はここまで

パーティのステータスを開示しときます
ラカ
筋力3 敏捷8 技術3 知覚8 知恵1 魅力2 幸運8 

アトミナ
筋力4 敏捷6 技術6 知覚4 知恵6 魅力5 幸運8

シキ
筋力4 敏捷10 技術7 知覚7(+1) 知恵4 魅力3 幸運3

シルー
筋力5 敏捷9 技術6 知覚7 知恵7 魅力13 幸運2(+4)
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/03/20(水) 14:38:14.12 ID:4NYOdILp0


 デグアーネと名乗ったその翼人曰く、彼は幼い頃から盗賊の頭に育てられており、一人前の盗賊を夢見ていたのだという。しかし最近、彼の属していた盗賊団が帝都の警察兵団によって捕らえられ、翼を持つ彼と、前に盗品の小瓶から助け出した妖精のリリアーヌだけが命からがら逃げ出した。二人は帝都を離れると、ひとまず人の多い港町を目指すことにしたが、その道中で旅費を稼ぐべく、盗賊の真似をしてラカたちに襲いかかったというわけであった。

「で、上手くいくと思った?」

 シキの問いに、デグアーネは気まずそうに俯いた。

「…おれが気を引いて、その隙にリリアーヌが財布を掠め取るって作戦だった。でも、まさか一発で捕まるなんて思わなかった」

「最初に狙ったのがラカで良かったね。うちだったら、まずこうっ!」

 短刀を抜き、一振り。デグアーネの肩の上で、リリアーヌがぶるぶると震えた。

「…もう、足を洗いませんか」

「そんなの、無理だ!」

 シルーの提案に、デグアーネは首を振った。

「物心付いた時から、お頭に育てられたんだ。ずっと、あの人を父ちゃんだと思って…今更、盗賊を辞めるなんて」

「そうだよ! デグはわるい商人から、リリアを助けてくれたんだ!」

「…」

 アトミナとシルーは、顔を見合わせた。それから、ラカを見た。
 アトミナが口を開く。

「…ラカ、彼らと行動を共にする、という選択肢もあります」

「えっ?」

 それは、自分たちも盗賊の一味になるということか。そう思っていると、シルーが付け加えた。

「もちろん、盗賊になるというわけではありませんよ。たまたま私達は、行き先が同じです。それにこの先、また悪い人たちに襲われないとも限りません。この方々と協力すれば、少しは安全に旅ができるかも」

「…」

「お、おれは嫌だぞ。おれたちは、自分の力で旅をする。そして、立派な盗賊になるんだ!」

 喚くデグアーネを一瞥すると、ラカは考えた。



↓1 デグアーネとリリアーヌを仲間に

@入れる
A入れない
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 15:03:24.91 ID:+7rF5PZDO
1
452 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 15:34:25.53 ID:4NYOdILp0
 確かに、今のメンバーは戦いが得意ではなさそうだ。襲ってきたのがこの駆け出し盗賊でなければ、こっちがやられていたかもしれない。

「…取り敢えず、港町までは」

「嫌だぞ」

 即答するデグアーネ。

「…」

 ラカは、助けを求めるようにアトミナを見た。



↓ どうやって引き入れる?

@説得する
A脅す
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 15:42:05.68 ID:ve9Fn/930
2
454 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 15:50:04.55 ID:4NYOdILp0
↓1 筋力+コンマ1桁が

00〜09 失敗
10〜15 成功
16〜   完全服従
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 15:51:09.64 ID:+7rF5PZDO
はい
456 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 15:59:45.53 ID:4NYOdILp0
3+4=7≦9 失敗…


「いいから…一緒に、来い!」

 胸を反らし、凄んで見せる。が

「なんだよ、それ」

 デグアーネは白けた顔をした。それから、くるりと背を向けると

「あばよ」

 ばさりと翼を広げ、飛んで行ってしまった。その後を、リリアーヌも追いかけていった。
457 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 16:01:47.44 ID:4NYOdILp0
ひとまずここまで
458 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 20:51:32.20 ID:4NYOdILp0


「ここが”望みの岬”です!」

 辿り着いたのは、崖の上の小さな集落であった。活気に乏しい家々の向こうに、背の高い塔が建っている。

「山岳からやってきた人が、ここが地の果てと喜んだとも、逃げてきた恋人たちが天界への望みを胸に、あの崖から身を投げたとも言われています」

「うげー…」

 露骨に嫌そうな顔をするシキ。ラカは尋ねた。

「ここで何をするの」

「ひとまず、食べ物や水などを買い揃えましょう。明日一日は、この町でゆっくりしましょうね」



「ただいま戻りました」

 必要な品々を買い揃えて、アトミナとシルーが宿屋に戻ってきた。寂れた宿で、通された部屋にはやけに大きなベッドが2つ並んでいた。

「ベッドの割り振りは決めましたか?」

「うん」

 ラカは頷いた。



↓1のコンマ ラカと一緒のベッドは 

00〜50 アトミナ
51〜80 シキ
81〜99 シルー
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 20:53:07.81 ID:itrVYIup0
460 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/03/20(水) 21:09:59.98 ID:4NYOdILp0


 その夜。先にベッドの上で布団を被っていたラカの隣に、一人の女が音もなく滑り込んできた。いつもの習慣なのか、一糸纏わぬ姿で彼女に寄ってきた、その女は

「…起こしてしまいましたか?」

 彼女と旅を共にする美しいネレイド、シルーであった。

「…ううん」

 消え入りそうな声で答える、ラカ。
 彼女は、同種族でありながら自分と違って整った容姿を持ち、自立して生活しているシルーに、未だに引け目を感じていた。だから、寝床の割り振りを決める際には、彼女と一緒になることだけは避けたかった。
 しかし、一緒に割り振りを決めたシキは、あくまでラカとシルーが一緒に寝るべきだと主張した。結局押し切られて、ネレイド同士、一つのベッドを共有することになったのであった。

「…」

「…」

 気まずい沈黙。そっと距離を取ろうとするラカに、シルーは手を伸ばした。

「!」

「ラカさん…」

 シルーは、ラカの背中に囁いた。

「もし良かったら、お話しませんか?」

「…うん」



↓1〜3でコンマ最大 話題について
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