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長門「ふにゃぁ〜……」グデー 提督「……本当に下戸なんだな」

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290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 16:06:13.71 ID:t6dPzcs90
うはぁ……!何だこれ!!こんな事が……!加賀に強引に挿入にさせられる提督。入れてびっくり提督が今まで抱いてきた女すべてを凌駕するほど圧倒的な体の相性の良さ。思わず『つがい』という言葉が頭をよぎる
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 16:13:21.99 ID:Sjz9HEe1O
289
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 22:35:16.58 ID:nzIdr8LlO
激情にとらわれるままの行為の中に自らへの思いと真っ直ぐで壊れそうな加賀の心を汲み取る
テクニックと精力も駆使して全てを受け止めつつ最終的には完全に骨抜きの手込めにする
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 00:56:02.85 ID:rZWE2yBIO
ここで提督がやっぱり加賀を選ぶ何て言いだしたら流れ弾に当たりそう
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/18(月) 11:46:13.17 ID:lPSkFdOc0
加賀「もうこのことについては何も言いません。だから、誓いのキスを……こんな事、今すぐに止めて私と結婚すると誓ってください」

提督「!!」

加賀「そうしてくれれば、何をしてでも私が貴方を守るわ。どんなことが起きても私は貴方の味方よ、提督。だから……」

提督「君を愛しているよ、加賀。だが、それはできない。君と同じくらい他の子たちのことも大切なんだ」

加賀「っ……!!んっ……ちゅっ……れろれろれろ……」

提督(加賀は怒りと悲しみがない交ぜになった表情を浮かべると、無言で俺の唇を奪ってきた)

提督(舌が侵入してきて俺の咥内を蹂躙する。俺は、それを受け入れて俺からも舌を絡ませていく)

提督(加賀の匂い、加賀の味、存分に堪能させてもらう。加賀が俺の首に手を回して強く抱きしめてきた)

提督(押し付けられていた圧倒的質量を持つ胸がさらに俺の身体を圧迫する。柔らかなそれがいやらしくつぶれているのが分かる)

提督(そして加賀はそのまま俺の身体を愛撫してくる。優しく丁寧に。まるで加賀の俺への想いを表現するように)

提督(ひとしきり俺の咥内を蹂躙し、体を撫でまわしつくした加賀が唾液の糸を引きながら口を離す。俺を見つめる鳶色の瞳を真っすぐ見つめ返した)

加賀「……」ギュッ

提督「んっ……」

提督(加賀が頭を抱きしめる。豊満な胸に溺れてしまいそうだった。そこで気がつく。微かに加賀の身体が震えていた)

提督「すまない、加賀……」

提督(俺は上司としても男としても失格だな……加賀を蔑ろにして、ここまで追い詰めさせてしまった……)

提督「だが、それでも俺は……君だけを選ぶことはできないんだ……」

加賀「……」ムクリ スッ シュルシュル

提督(加賀は俺の言葉に無言で体を起こすと、一度ベッドから降りた。そして袴を脱ぎ、帯を解く)

提督(安産型の腰回りを隠すものが上衣の裾だけとなり、清楚なショーツと上衣だけの姿となった)

提督(そしてさらに上衣の紐を解いてはだけさせる。巨峰を支えている同じく清楚なブラが露わになった)

加賀「……」ギシリ

提督(加賀が再びベッドに上がってくる。そしてなんと、押し倒した俺の上に逆向きに膝立ちになるとそのまま体を倒して俺のソコに顔を近づける)

提督(どうやって知ったのか知らないが、これは明らかに69の体勢だった。肉付きの良い、しかし太っているわけではない絶妙な肉感の太腿や腰回りが視界いっぱいに広がる)

加賀「……ぱく」スッ ズルリ

提督(加賀にさっき履きなおしたばかりのズボンとパンツが脱がされる。そして加賀は一連の流れで怒張していたそこを躊躇うことなく咥えた)

提督「っ……!!」

加賀「れろれろ、じゅるじゅる、にゅるにゅる、じゅるるるる」

提督(激しく口淫される。初めてとは思えなかった。激しい快感。しかし、それでも俺の調教した子たちに比べればまだまだだな)
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/18(月) 11:48:24.26 ID:lPSkFdOc0
提督「んっ」グッ

加賀「!!」

提督(俺は加賀の薄布に守られたそこに顔を埋める。意外なことにどうやらシャワーを浴びてから来ていたらしく、予想していたような蒸れた濃厚な女の匂いはしなかった)

提督(だがそれでも十分だ、十分加賀の匂いが充満している。俺はそこに舌を伸ばす。薄布越しにそこを舐めた)

加賀「んっ……れろれろれろ……っ……ぺろぺろぺろ……ふぁ……!!」

提督(布越しに割れ目に舌を這わせ、ぷっくりと充血したクリを探し当てる。そのままそこを責める)

提督(快楽に加賀が身を震わせた。下着越しにこれとは、なかなか感度が良い。どうやらすでにある程度開発されているようだ)

提督(しかし、口淫のやり方からして男性経験があるとは思えない。よって答えは一つ。加賀は、自慰をそれなりにしていたのだろう)

提督(それならばむしろやりやすい。俺はそのまま舌で下着をずらすと、今度は直接そこを舐めた)

加賀「んはぁ!!っ……じゅるるる……んぅ……あぁ!!」

提督(容赦なく舌技を駆使する。本気を出した俺に加賀のような中途半端に性に手を出した生娘が勝てるわけがなかった)

提督(最初は頑張って対抗してきていた加賀だが、それが徐々に弱くなっていった。そしてもはやただ咥えているだけになる)

加賀「はぁ……んぁ……っ……ふぁ……んはぁ……!!」ピクンピクン

提督(加賀の身体は小刻みに震え、息が荒く、無意識にか秘所を俺に押し付けている。愛液が溢れてくるそこに、俺は止めを刺すために強くむしゃぶりついた)

加賀「あっ!!んはぁああああ!!」ビクン

提督(淫らな音を立ててそこを強く吸う。跳ねる加賀の体。とうとう咥えていた俺のモノから口を離す)

提督(俺の腰を強く抱きしめる加賀。嬌声が響き腕に込められる力がどんどん強くなる。限界が近いのだろう。そして……)

加賀「ああああああああ!!」ビクンビクン

提督(絶頂を迎えた加賀が吠えるように嬌声をあげた。そして脱力する。俺は加賀の下から抜け出し、うつ伏せの加賀のショーツをはぎ取る)

加賀「ぁ……!!」

提督(そして足を開かせて寝バックの体勢で挿入する……寸前、先端がそこに当たっている状態で止まった)

提督「加賀……俺は、君にさっきの話を受け入れて欲しい」

加賀「……嫉妬に狂いそうです。他の女まで貴方と……貴方に……」

提督「……だめか?」

加賀「……」フルフル

提督「!!……受け入れてくれるか?」

加賀「……」コクリ

提督(俺の問いかけに加賀が頷く。それだけで十分だった。俺は加賀のそこに己のモノを挿入する。強い抵抗、それを突き破る)

提督「っ……加賀……!!」グッ ブツン ヌププププ

加賀「っ……〜〜〜!!」ビクン
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/18(月) 11:53:15.77 ID:lPSkFdOc0
提督(ベッドに顔を押し付け、声にならない声をあげる加賀。みっちりと媚肉がつまったそこを押し分けて奥まで挿入する)

提督(先端が子宮口に当たり、それを押し込むようにして無事根元まで挿入した。侵入した異物を押しつぶそうとしているかのように圧迫してくる)

提督(そのきつい締りが激しい快感を伝えてきていた。それに堪えつつ、まずはゆっくりと腰を動かす)

提督「……!!」ヌップヌップヌップ

加賀「っ……はぁ……はぁ……あぁ……提督……入ってる……!!」ピクンピクン

提督(そして慣れてきたところでだんだんとそれを激しくしていった。加賀の身体がそれに反応して跳ねる)

加賀「あっ……あっ……あぁ……提督……は、激しい……!!」ビクン

提督(俺の体の下で、加賀が男の味を知っていく。一突きごとに加賀が生娘から俺の女に変わっていく)

提督(その感覚に震えた。女を自分のモノにする感覚。たまらなかった。上り詰めてくる射精感。限界まで耐える)

提督(そして下半身が溶けてなくなってしまいそうなほど耐えたところで我慢できなくなり、暴発気味に中にぶちまけた)

提督「っぁ……!!」ビュルルルルルルルル

加賀「んふぅ……!!ぁ……な、中に……!!」ゾクゾク

提督(蕩けるような快楽。俺は加賀にのしかかるようにして脱力した。加賀もまたぐったりと脱力している)

加賀「はぁ……はぁ……っ……提督……」

提督「……どうした、加賀?」

加賀「私……嫉妬深いんです……お願いですから、私をあまり不安にさせないでくださいね……?」



那珂「皆、お疲れ様ー!!じゃあ私は報告に行ってくるから先もどっててねー!!」

巻雲「やっと帰って来られましたぁ……久しぶりの船団護衛でしたねぇ」

高波「本国から長距離だったけど、私達の航続距離の長さがお役に立てたかも、です」

藤波「それにしても、こんなに物資を運ぶなんてまた大きな作戦があるのかな?」

秋雲「さぁ?どちらにせよ、またすぐに忙しくなるかもね」

長波「!!帰って来たか。お帰り、皆」

巻雲「長波、ただいま〜。長波も今帰り〜?」

長波「ああ。それより皆、大事な話があるんだ。後で皆であたしらの部屋にきてくれよな」

高波「大事な話?」

藤波「今ここでじゃ話せないの?」

長波「話せない。いいか?絶対だぞ?」

秋雲「ふーん。よく分からないけど了解」



長波「っていうわけだ」

巻雲「つ、つまり、他の型に負けないように夕雲型のみんなで司令官さまに夜這いを仕掛けるってことですか〜……?」

高波「それって……大変なことかも……」

藤波「それで、藤波たちもどうするか決めろってこと……?」

風雲「ええ、そうよ。強要はしないわ。高波の言う通り、大変なことだから」

清霜「けど、私たちは司令官のことが好きだから……やるよ」

秋雲「……」

↓×1〜3
遠征から帰ってきたら夕雲型が提督に夜這いを仕掛ける計画を進めていること告げられた
もうすでに深い関係である陽炎型でもある秋雲の心情と行動
例)複雑な気分だが一応陽炎型に報告、夕雲型として秘密を守ってちゃっかり夜這いを仕掛ける計画にも参加する
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 12:28:49.86 ID:yEpI+lUQo
陽炎たちに義理立てて、自身はそういった行為はしないと誓いながらも他言せずに計画立案に参加する
その他、実体験の告白や自作の同人誌で夕雲型のモチベーションアップに貢献する
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 14:25:57.06 ID:NKoJkw+yO
297
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 14:58:31.52 ID:/IWOUuTxo
駆逐艦娘で共有、自分は行為はしないからせめて未経験の娘だけでも見逃してくれと嘆願
あとは297
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/18(月) 20:44:41.30 ID:lPSkFdOc0
秋雲「あー……まあ、秋雲はいいよ」

「「「!!」」」

長波「そっか……分かった」

高波「……た、高波も遠慮するかも」

藤波「藤波は……うん、藤波もいいかな……」

巻雲「うー……ま、巻雲もよしておくね〜」

風雲「そ、そう……」

秋雲「っ!!ちょ、ちょっと待ってよ。別に皆までやらないって言わなくても」

高波「別に秋雲がやらなかったからやらないわけじゃないかも」

藤波「まあ確かに司令のことは気になってたけどさ……」

巻雲「でも夜這いとかは〜ちょっと違うかなって〜」

清霜「っ……耳が痛いね……」

風雲「でも……他の子たちはもっと大胆に攻めている子もいるのよ」

長波「あたしらは出遅れてんだ……このままじゃ他に取られる。起死回生の一発が必要なんだ」

「「「「……」」」」

清霜「確かに夜這いは良くないよね。けど、それでも清霜たちはやるよ」

風雲「それに無理に付き合う必要はないわ。必要はないけど……お願い、これはここだけの話にしておいて」

「「「「……」」」」コクリ

秋雲(不味ったな……秋雲のせいで皆断る方向に考えちゃったかな?……ま、いっか。決めたのは本人たちだ)

秋雲「……よし、じゃあそんな風雲たちを秋雲が手伝ってあげるよ」

「「「「!?」」」」

風雲「て、手伝うって……?」

秋雲「この秋雲さんが失敗しないように作戦を一緒に考えてあげる。きっと経験ないでしょ?」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/18(月) 20:45:16.28 ID:lPSkFdOc0
「「「「!?」」」」

巻雲「……じ、じゃあ巻雲たちは失礼しますね〜」

長波「お、おう、じゃあな」

清霜「そ、そりゃ経験ないけどさぁ」

秋雲「よし、じゃあ考えていこうか!!」

風雲「……秋雲姉さん、もしかしていいネタ見つけたとか思っていないわよね?」

秋雲「そ、そんな事(少ししか)思ってないよ!!とりあえず、考えていこっか」



風雲「じゃあ、とりあえず作戦は直球勝負でいくという事でいいわね?」

長波「わ、分かった」

清霜「うん」

秋雲「ん、それでだいじょーぶ。絶対提督は断らない。後は風雲たち次第だよ。……できた。はい」

清霜「何これ?ずっと描いてたみたいだけど……よ、夜這イノ手引キ?」

秋雲「あ、ラフ画だから絵はあまり気にしないでね。それでも要点は抑えてあるつもりだけど」

長波「どれ?事前準備、前戯のしかた、男のせ、性感帯……!?うわっ!!何だよコレ……アレじゃん!!」

風雲「か、かりの部分はポイント……!?うらすじも……!?ね、ねえ……これって……」

秋雲「まあ、秋雲がした時に個人的に研究した結果だからあくまでそう言う事でよろしくね。でもまあ、実際にうまくいってたからあてにはなると思うよ?」

「「「……!!」」」

↓×1〜3
夜這イノ手引キなる即興の同人誌は秋雲の実体験に基づいているようだった
経験ないでしょとかさっきの言いぶりからしてまさかとは思っていたけど……秋雲はもう……非処女……!?
誰かとヤってんの!?
という事をふまえて風雲、長波、清霜の心情
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 23:27:43.36 ID:9oJu+Y3ZO
誰としたのか興味を持ち質問攻めにする
秋雲は相手を言う訳にも行かないのではぐらかす
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 00:47:48.41 ID:hBAdie6no
秋雲が提督と体の関係にあることを確信、一気にピリついた雰囲気に
秋雲も雰囲気を察知してか自白
芋づる式に提督ハーレムもバレる
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 01:02:43.30 ID:lr8qKDSPO
303
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 01:02:53.43 ID:GpoQMWNPO
303
もう提督が自分だけの男になれない、しかし自分が提督だけの女になれるチャンスはあると吹っ切れた長波はもう一度巻雲たちを呼び、ハーレムの存在と共に改めて早く提督と関係を持つことの重要性を説明
巻雲たちも流石に想定外の様相だったが、覚悟を決め長波たちと行動を共にすることを決める
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 09:02:00.11 ID:hp2I2m1j0
風雲「秋雲姉さん……もしかして……」

長波「提督とそういう関係だったり……?」

秋雲「えっ!?」ギクッ

清霜「……本当に提督とそういう関係なんだ」ジッ

秋雲「やっ……その……」

「「「……」」」

秋雲「っ……」タラリ

秋雲(雰囲気で分かる。秋雲も女だしね。これはふざけたり嘘を吐いたりして誤魔化そうものならまずい事になる)

秋雲「……実は、そうなんだよね」

「「「っ!!」」」

秋雲(秋雲の自白に三人が表情を歪める。正直今すぐ帰りたい……けど帰してもらえそうになかった。失敗したな……余計な事するんじゃなかった……)

風雲「……けど、付き合ってたりするわけじゃないわよね?」

秋雲「あっ」

長波「だってもしそうなら止めようとするよな?けど秋雲姉はあたし達の背中を押した」

清霜「どうしてそんな事するの?説明してくれるよね、秋雲姉さん?

秋雲「……!!」ダラダラ



秋雲「という訳なんだよね……ごめん、提督」

提督「そうか……」

風雲「提督……」

長波「どういう事なんだよこれは……?説明してくれるよな?」

清霜「私達の知らない所でいったい何が起きてるの?」

提督「分かった。君たちに全て話す」

↓×1〜3 提督の居ない所でこの話はできないと提督の所に連れてこられて、提督から直接例の話を聞いた風雲、長波、清霜の反応と行動
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 10:44:04.47 ID:u8a7PClAO
もう他の夕雲型にも関係を持っている娘がいることに焦りを隠せない
やっぱり今すぐにでも関係を持とうと告白からのセックスへ
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 11:31:22.98 ID:zCuJvVA+O
とりあえず提督が秋雲の独占物(モノ)になっていないことには安心する
しかし、次第に先駆けされた嫉妬が大きくなり、一刻も早く自分達も提督に抱かれたい気持ちが強くなる
そして、秋雲にも何らかの仕返しがしたいと思い、自分達と提督の熱い情交を目の前で見せつけたいと考えるようになる
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 12:52:21.02 ID:hp2I2m1j0
ことの大きさに圧倒されるがみんなやってるならと禁忌を犯している感覚は弱い
バスに乗り遅れるなとばかりに提督に押し倒し気味に迫る
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:41:19.09 ID:hp2I2m1j0
風雲「そう……分かった。提督は秋雲姉さんだけの人になっているわけじゃないんだよね?」

長波「とりあえず、提督と秋雲が特殊なプレイにあたし達を使おうとしているとかそういうんじゃなくてよかったよ」

清霜「でも……私達の知らない所でそんな事が起きてたんだよね……?正直、ちょっと悔しいかな」チラリ

秋雲「っ……あははは……」

提督「すまない……だが、言いふらすようなことではないからな。それに、こういうことをしているのだから俺から積極的に行くわけにはいかない」

風雲「もう分かっていると思うけど……わ、私達も提督のことが好きなんだ……」

長波「その……どうかな……?あたし達のことも愛してくれると嬉しんだけど……」

清霜「私達、提督の為なら何でもできるよ?提督が好きなこと、何でもしてあげる」

提督「風雲、長波、清霜。もし君たちがこの話を知ってなお俺のことが好きで、俺を受け入れてくれるのであれば願ってもないことだ」

提督「君たちのような魅力的な女の子のことを好きにならない方がおかしい。これからは君たちを男として愛するよ」

風雲「提督……!!大好きです!!」ダキッ

長波「よろしくな、提督!!あたし、提督に相応しい女になれるように頑張るよ!!」ダキッ

清霜「っ……なんだろう……なんか……涙出てきちゃう……司令官……愛してるからね……!!」ポロポロ ダキッ

提督「ああ、ありがとう」ダキッ

秋雲「……」

秋雲(なんだろうこの……NTR感は……うわぁ……秋雲、そう言うの好きじゃないんだけどな……)

秋雲(でもこれからはNTRモノはすごいリアリティをもって描けそう……全然嬉しくないけど……)

風雲「……///」スッ モミモミ

長波「……///」グイッ ムニムニ

清霜「……///」スリスリ ナデナデ

提督「っ!!」

秋雲「っ!?」

秋雲(風雲たちは私秋雲が居るのに提督のアレを揉んだり胸を押し付けたり体を擦り付けて愛撫したりし始めた)

秋雲(目の前でNTRってこんなに最悪なんだ……ああ、もうダメだ……ここには居られない……)

秋雲「じ、じゃあ私、帰るよ」

風雲「っ!!待ってよ、秋雲姉さん。私達、こういうこと初めてであまり自信ないの」

長波「だからさ、秋雲姉。あたし達と提督がしてるとこ見ていてくれよ。頼むって」

清霜「マンガの参考にしてもいいからさ、ね?見ていてくれるよね、秋雲姉さん」

秋雲「……!!」

秋雲(この三人は絶対にそんな事思っていない……!!もうすでにそういう関係になっていた秋雲に嫉妬しているんだ!!)

秋雲(それで秋雲に見せつけようとしているんだ!!提督と自分達がそういう関係になる所を……!!)
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:42:11.32 ID:hp2I2m1j0
提督「……!!」オロオロ

秋雲「っ……いいよ、そんなに言うなら見ていてあげる……!!」

秋雲(強がりだった。そんなの別に平気だしという風に振舞わざるを得なかった。余裕があるように見せなくちゃいけなかった)

秋雲(ここまでされて逃げる訳にはいかなかった……駆逐艦娘として。そして何より女として)

風雲「ありがとう、夕雲姉さん。じゃあ、見ててね……?提督、失礼します。んっ……ちゅっ……」

長波「あっ!!ずりぃよ、風雲姉……!!」

清霜「っ……そんなぁ……」

提督「んっ」

秋雲(風雲たちは秋雲の返答に満足したように微笑んで事を始めた。まず風雲が提督にキスする)

秋雲(あまり良くない雰囲気を察して困っていた提督はけど、そのキスを受け入れる。そうだよね。提督は女の子に恥をかかせないもんね)

秋雲(秋雲は、こうなってしまったのだからこの状況を最大限に生かそうと考える。紙と鉛筆でスケッチする)

秋雲(普通こんなにまじまじと他人がそう言う事をしているのを見られないもんね。資料にしてやる)

秋雲「……」カリカリカリ

秋雲(抱きしめられる風雲。体格差のせいで本当に……犯罪臭が凄い……小さな体が抱きしめられて……たぶん舌入ってる……)

風雲「っは……提督……///」

提督「っ……風雲……」

長波「次はあたしな、提督。んっ……ちゅっ……」ダキッ

風雲「あっ……っ……」

清霜「……」

秋雲(風雲が離れるや否や提督に飛びついてキスする長波。あーある。あるよねこういう構図)

秋雲(小さい子がこうして男の人の首に抱き付いてそのままキスしてるの。畜生、今度秋雲もやってやる)

秋雲「……」カリカリカリ

秋雲(時間をかけてられない。本当に構図をスケッチするだけのラフ画だった。けど凄い参考になる。悔しいけど)

長波「っは……す、凄いな……これが大人のキス……///」

提督「っ……ああ、そうだよ。……清霜、おいで」

清霜「っ!!うん……!!」バッ ダキッ

秋雲(長波との長いキスを終えた提督はとろんとした長波に微笑みかけると、涙目で姉二人のキスを見ていた清霜に向き直った)

秋雲(提督の一言に清霜は分かりやすく表情を綻ばせながら提督に飛びつく。そしてキスをした)

秋雲(息遣い、体の動き、手の動き、頭の動き。ああ、なんでこんなに……最高の資料だけど、最悪な気分)

秋雲(むかむかする。今すぐ皆殴ってやりたい。ああ、始まった。提督が清霜に舌を入れたんだ)

秋雲(咥内を蹂躙されて体をビクンビクンと反応させる清霜。最初の頃は秋雲もあんなんだったんだろうな……)
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:45:55.10 ID:hp2I2m1j0
清霜「っは……はぁ……はぁ……司令官……///」

提督「清霜、脱がせるぞ?」

清霜「っ!!う、うん……」ドキドキ

風雲「!?」

長波「!!」

秋雲(提督が清霜の服を脱がしていく。ジャンパースカートを脱がして、シャツのボタンを一つずつ外して……)

秋雲(ああくそああくそ!!何だよそれ!!何だよその表情!!なんでそんな良い雰囲気みたいになってんの!?)

秋雲「……!!」カリカリカリ

秋雲(参考になる!!これ絶対使えるわ!!けど……ほんと悔しい……決めた。今度提督とやってる一部始終録画しよ)

長波「な、なあ提督……!!」ハラハラ

風雲「その……私達は……?」モジモジ

提督「もちろん忘れてないよ。そうだな……お互い脱がし合って俺に見せてくれ」

秋雲「!?」

秋雲(なにそれ!?なんて命令してるの……!?ああ、提督が凌辱モノに出てくる悪い奴みたいになって……)

長波「えっ!?」

風雲「ほ、本気ですか……!?」

提督「ああ、もちろんだ」モミモミ

清霜「ふあぁ……!!し、しれいかぁん……!!」ピクンピクン

長波「っ……やってやろうじゃん……いくよ、風雲姉」

風雲「そうね……やろう、長波」

秋雲(キャミソールの上から清霜の胸を揉む提督。喘ぎつつ蕩けた表情で提督を見つめる清霜)

秋雲(というか本気で脱がせ合うんかい。女同士……ていうか姉妹同士なのに恥らいやがって……ああ、手が足りない)

秋雲(私があと五人くらい居ればいいのに……!!そんな事を考えながらスケッチしていると、全員が下着姿になった。てか長波、ノーブラかよ!?)

秋雲(ちゃんとつけるように言わなきゃ。……こうして客観的に見て見ると提督の前で下着姿で恥らう駆逐艦娘って犯罪的だよね……ていうか犯罪か)

提督「よし、じゃあ長波、こっちに来い」

長波「わ、分かった」

提督「……んっ」グイッ チュッ

長波「んっ……ふあぁ!!」ビクン

秋雲(提督が長波の胸に吸い付く。嬌声をあげる長波。容赦なく胸を責める提督。ああ、そうだよね、感じちゃうよね)

秋雲(開かれた長波の口からは唾液が垂れていた。歯を食いしばって快楽に堪えようとしている。いただき、いい表情)
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:46:32.32 ID:hp2I2m1j0
提督「っ……」

長波「んはっ……はぁ……はぁ……」

提督「清霜、長波の胸を吸うんだ」

長波「えっ……!?」

清霜「む、胸を……!?」

提督「そうだ。やれ」

清霜「っ……う、うん……そう言う事だから、長波。ごめんね?んっ……ちゅうちゅう」

長波「マジかよ……んっ……ふぅ……!!あぁ……!!」

秋雲「マジ……!?」

風雲「……!!」

秋雲(筆が止まらない……!!なんてプレイなのさ、提督……!?こんな……姉妹で……何て背徳的な……)

提督「風雲、おいで」

風雲「っ!!……!!」コクコク

秋雲(そんな二人を横目に提督が風雲を呼び寄せると、愛撫を始める。ああ、これ知ってる……そのまま入れるまでイっちゃう流れだ……)

秋雲(軽いキスから首に舌を這わせて、たくし上げたキャミソール、胸を責める。そこからさらに舌を這わせてそこに……)

風雲「あっ……はぁ……やぁ……!!」ピクンピクン

長波「っ……!!」

清霜「じゅるるるる」

秋雲「はぁ……はぁ……」カリカリカリ

秋雲(お尻を揉まれて、そこから太もも、そして女の子の一番大事な所……下着越しに……それから……今日は脱がすんだ……)

風雲「提督……恥ずかしい……!!」カァッ フルフルフル

秋雲(膝上まで脱がされた下着、提督はまじまじと風雲のそこを観察する。へぇ……生えてんじゃん。秋雲より)

秋雲(提督が、手淫を始める。くにくにと捏ね繰り回して、そう、焦らしてくんだよね、いやらしい)

秋雲(クリトリスに触れそうで触れない……だから体は高まっちゃう……そこに触れてほしくて、でも触れてくれなくてだから……)

風雲「あぁ!!」ビクン

長波「!!」

清霜「っ!?」

秋雲(触れられたら、出ちゃうよね、声。分かる。あの電撃みたいな快感。一気に体ができちゃうんだよね)

提督「……」クチュクチュ

秋雲(激しい手淫、指を入れたり、開いたり。清霜と長波もそれに目が釘付けだった。私も、ああ、新しい鉛筆が欲しい……)

提督「……」チュッ

風雲「ふぁ!!て、提督……ダメ……そんな……とこぉ……!!キタナイよ……!!」ビクンビクン

秋雲(提督が風雲のそこに口付けする。クンニってはたから見てると結構エロいな……舐めて、入れて、ああそれは耐えられないよね。吸われちゃったら)
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:47:18.17 ID:hp2I2m1j0
提督「……」ジュルルル

風雲「ああああああ!!提督!!だめぇ!!おかしくなっちゃう!!」

秋雲(響く嬌声、吸う音が絶えることはない。風雲の表情や体の震えから分かる。もうすぐキちゃうよね)

風雲「ぁああああああああ!!」ビクンビクン

秋雲(絶頂を迎えた風雲が崩れ落ちるようにしてそこに座り込む。提督が、そんな風雲を押し倒して、ズボンと下着を下ろした)

風雲「ぁ……」ゾクゾク

長波「……!!」ドクン

清霜「っ!!」ドクン

秋雲(露わになる提督のアレ。提督が、風雲の脚を開かせた。そして位置を調整してアレをあてがう。ああ……)

風雲「っ……ぁ……ああああああ!!」ググッ ブツン ズププププ

秋雲(目の前で、風雲が女にされた。仰け反る体、響く悲鳴。たった今処女じゃなくなった。破瓜の瞬間、自分の時以外で初めて見た)

秋雲(正常位で挿入してる……提督はすぐには動かずに風雲とキスをしてる。慣らしてるんだ)

秋雲(そこから少しずつ腰を振り始める。こんな……こんな風に見えるんだ……エッチなずちゅずちゅって音と、体がぶつかり合うぱんぱんって音)

秋雲(風雲の喘ぎ声が洩れる。分かる。あそこが提督の形にされていってる。提督の女に作り替えられてる)

秋雲(秋雲たちは圧倒されていた。誰も何も言えない。激しい前後運動、ああ、そろそろ提督が……)

提督「っ……風雲……!!」バチュン ビュルルルルルルルル

風雲「ふぁああああ!!あぁ……あ、熱いのが……中に……!!」

秋雲(中出しされてる……脱力する二人。そして提督が体を起こしながらアレを引き抜く。濡れてテカっているアレ、風雲の秘所から流れ出る白濁液)

秋雲(そこに血の筋もあった。風雲は雌の顔で提督を見つめている。提督が、仰向けに寝そべった)

提督「風雲、口で綺麗にしてくれ」

風雲「えっ?」

提督「俺のを咥えて、舐めて綺麗にするんだ。できるか?」

風雲「あぁ。うん、もちろん」ニコッ

秋雲(体の関係になった男に向ける親し気で妖艶な笑みを提督に向けて風雲が提督のアレを躊躇うことなく口にした)

風雲「あむ……れろれろれろ……」

提督「っ……長波、来い」

長波「っ……き、来たぜ……?」

提督「俺の顔に跨れ」

長波「なっ……!?マジ……?」

提督「もちろん」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:48:07.01 ID:hp2I2m1j0
秋雲(提督の言葉に少し躊躇った長波は、けど覚悟を決めたのか提督に言われた通りにする。提督は、長波のそこが口元に来るように位置を調節した)

長波「くはぁ……!!」

秋雲(そして始まる口淫。長波の声が洩れる。提督は長波の身体を抱え込むようにがっちりと拘束して逃がさないようにしていた)

秋雲(風雲にフェラさせつつ長波にクンニとか……構図をスケッチ、これ絶対使うんだろなぁ……)

秋雲(長波の喘ぎ声が嬌声に変わってくる。提督は長波の下着をずらすとそのまま手を伸ばして胸を揉み始めた)

秋雲(長波の身体が跳ねる。乳首を摘まんで捏ね繰り回す。ああ、ヤバそう……絶対気持ちいい……)

長波「っぁああああああ!!」

秋雲(背を仰け反らせて絶頂に堪える長波。提督は、長波をどかせると風雲の頭を撫でてフェラを止めさせる)

秋雲(そして横になっている長波を四つん這いにさせると、アレをあてがった。ああ、バクで……スケッチしなきゃ……)

提督「いくぞ、長波」

長波「あ、ああ……」

提督「っ……くぁ……!!」グッ

長波「っ……ぅ……つぅ……あぁ!!」ググググッ ブツン ズププププ

秋雲(バックから挿入する。吠える長波、ああ、長波も提督に女にして貰ったんだ……提督が、長波のむねを揉む)

秋雲(慣らしが終わって腰を振り始める。胸を責められながらバックで突かれる。気持ちいいんだよね……)

秋雲(対格差のせいで本当に犯罪的な光景だった。提督が長波を隠しているみたい。もうそろそろ本気で何か新しい書くもの探さないと)

秋雲(前後に動いて、押し付けながらぐりぐり。ああ、それは無理だ。女の子はそんなの耐えられない)

秋雲(響く長波の嬌声。そうだよね、声出ちゃうよね。ああ、提督も……そろそろかな?多分もうすぐ。出すつもりなんだ。そのまま中に……!!)

提督「長波、出すぞ!!受け止めろ!!」パンパンパン バチュン ビュルルルルルルルル

長波「ああ、来て!!そのままあたしの中に出して!!あぁああああああ!!」ビクンビクン

秋雲(響く嬌声。ああ……長波にも中で……生中出し……押し付けられる提督の腰、種付けしてるんだ……)

秋雲(提督がモノを引き抜く。そのまま倒れ込むようにして脱力する長波。もしかしてイったのかな……?)

秋雲(初めてでイくなんて……長波は絶対淫乱だ……ああ、もうやだ……悔しい……見せつけられてネタがひらめき続けてる)

秋雲(提督は長波にお掃除フェラさせると最後に残った清霜に向き直った。それを、震えながらも真っすぐ見つめ返す清霜)

秋雲(提督が清霜とキスを始める。そしてベッドの端に座って清霜を膝に乗せると見せつけるように愛撫し始めた。最初はキャミソールの上から)

秋雲(そしてキャミソールを脱がして直に。駆逐艦娘のちっぱい揉んでるとか絵面が犯罪でしょ)

秋雲(手を太ももに伸ばして撫でてからそのままそこへ……下着の上からそこをなぞったりつまんだり……)
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:49:03.55 ID:hp2I2m1j0
清霜「あっ……あぁ……あふっ……っ……んぁ……!!」

秋雲(下着を引っ張ってそこに食い込ませる!!そう言えば見たことあるかも。頂き、使わせてもらおう)

秋雲(清霜が表情を蕩けさせる。提督が下着を脱がして指を中に入れた。あっイかせるんだ)

清霜「ふぁああ!!んはぁああ!!」ビクン

秋雲(本気の手マンが始まった。清霜の身体が震える。響く嬌声、垂れる涎。ああ、分かる)

秋雲(我慢できないよね。そのままなすすべもなく絶頂させられる清霜。提督が、その余韻に浸っている清霜の身体を浮かせた)

清霜「っぁ!!??」ブツン ズププププ

秋雲(そしてアレの上に清霜を下ろす。その勢いと体重で一気に処女膜を貫かれた清霜が目を見開いて声にならない声を出す)

秋雲(そこから血が幾筋が流れていた。提督がそんな清霜を強引に振り向かせてキスする。されるがままに貪られる清霜)

秋雲(そして提督が清霜を突き上げ始める。後ろから抱きかかえられ、胸を揉まれながら突き上げられていると、まるで捕食されているみたいだった)

秋雲(清霜の小さな体が逞しい提督の身体にすっぽりと包まれるように抱かれながら突き上げられ、嬌声が響く)

秋雲(提督は駆逐艦娘ぐらいの年の子を抱くの慣れてる。秋雲も身をもって知ってるもん。清霜が提督の女にされていく)

秋雲(ああ、そろそろ限界なんだ。そろそろ……提督がフィニッシュをかける。激しい突き上げ、清霜がのけ反る)

提督「清霜!!清霜……!!」ブチュッ ビュルルルルルルルル

清霜「んはぁ!!あぁ……あふぅ……」ビクン

秋雲(提督が清霜を抱えたまま後ろに倒れて横たわる。そのおかげでよくみえるようになった挿入部。逃さず写生した)

提督「ふぅ……」

清霜「はぁ……はぁ……」

秋雲(暫く脱力してから、清霜にもお掃除フェラさせる。ベッド端にすわる提督の股間に顔を埋める清霜。犯罪的)

提督「さて、もういいぞ清霜」

清霜「ふぁい。んっ……はっ……」

提督「さて、次は君だ、秋雲」

秋雲「えっ……!?ま、マジ……!?」

提督「もちろん。来ないのか?」

秋雲(行かないなんて選択肢は無かった。火照った体、もうすでに濡れちゃってる。鉛筆と紙を置いて立ち上がると、吸い寄せられるように提督のところへ歩いて行った)
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:50:24.19 ID:hp2I2m1j0


提督(俺が撃たれてから一月が経った。傷もだいぶ癒えてきて、そろそろ退院という時だった。大将が見舞いに来られたのは)

帝国海軍大将「提督、大事なくて何よりだった」

提督「ありがとうございます、大将。わざわざお越しいただけるとは光栄です」

帝国海軍大将「例には及ばない。さて、君もだいぶ回復してきた。完治していない所申し訳ないが、そろそろ軍務に復帰してもらう事になる」

提督「この時を待っておりました。義務を果たすべく全力を尽くさせていただきます」

帝国海軍大将「うむ。実はそのことに関して良いニュースと悪いニュースがある。どちらから聞きたいだろうか?」

提督「良いニュースと悪いニュースですか……では、悪いニュースからお願いします」

帝国海軍大将「分かった。悪いニュースは、君がアメリカ軍捕虜のアイオワを協力者として連れていたことでアメリカから重大な抗議が来た」

提督「……!!」

帝国海軍大将「君が撃たれた時のニュースにアイオワが映っていたらしい。誤魔化しようがなかった。この件の解決のために多くの努力がなされた」

提督「……申し訳ありません」

帝国海軍大将「よし、では続いて良いニュースだ。君が保護していたコマンダン・テストの件について自由フランスから表彰された」

提督「!?」

帝国海軍大将「彼女もまたニュースに映っていた。それを見た自由フランス側から連絡があってな」

帝国海軍大将「我々とコマンダン・テストの話し合いの結果、君が枢軸国の処刑から彼女を救い出して保護したことを公表した」

帝国海軍大将「その結果、我が国は連合国内での影響力を強めることに成功した。よくやってくれた」

提督「……ありがとうございます」

帝国海軍大将「それらの件をふまえて、アイオワはハワイの収容所に戻すこととなった。そしてコマンダン・テストは自由フランスに復帰する」

帝国海軍大将「そして君には大西洋に転戦してもらう事になった。君の準備ができ次第、アゾレスに向かってもらう」



提督「すまない、アイオワ。俺のせいで迷惑をかけた……」

アイオワ「No problem. いえ、むしろ私のせいでAdmiralに迷惑が……」

提督「違う!!それは絶対に違う!!」

アイオワ「Thank you, Admiral. ……でも、私が提督に言われた通り車から降りないでいればこんな事にはならなかったわ……」

提督「本当に君のせいじゃない。もし君が居なければ銃を拾ったパルチザンによってさらに被害が大きくなったはずだ」

提督「感謝してもしきれないよ。俺たちを守ってくれてありがとう。君は命の恩人だ。この恩は絶対に忘れない」

アイオワ「……だとしたら、最悪ではなかったわね。……提督、離れたくないわ。私……」ジワァ

提督「また会える。絶対に。だから、信じて待っていてくれ。必ず迎えに行く」

アイオワ「Of course, 待ってるわ。愛してる。だから必ず迎えに来てね?んっ……」チュッ
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:51:18.04 ID:hp2I2m1j0


テスト「まあ、アイオワよりはましです。私はここで貴方と一緒に戦い続けるのですから。ただ、一緒に居られる時間は減ってしまいますが」

提督「すまない、俺のせいで迷惑をかけた……」

テスト「何て顔をしているのですか?貴方は私の命の恩人です。その台詞は、むしろ私のですよ」

提督「そんな事ない。俺は」

テスト「止めましょう。もはや貴重なものとなってしまったあなたとの時間をそんな事で費やしたくはありません」

提督「っ……分かった」

テスト「Très bien♪さあ、抱き締めてください。手紙を送りますから、ちゃんと返事をくださいね?」

提督「ああ、もちろんだ」ギュッ

テスト「んっ……あとできればでいいですから、会いに来てください。私もそうします。終戦まで会えないなんて嫌ですよ?」

提督「Moi aussi(俺もだよ). 必ず会いに行く」



提督「迷惑をかけて申し訳ない……君たちはイタリア達と同じ収容所に入ることとなった。だが安心してくれ。日本の管理する場所だ」

提督「環境も悪くないところだ。もし何かあれば俺に手紙を送ってくれ。赤いインクで書いてくれたら、すぐに君たちの所に行く」

ザラ「うん、わかったわ……」

ポーラ「……怖いです、提督」

提督「必ず迎えに行く。だからそれまで待っていてくれ。頼む」

ポーラ「約束ですよぉ……?必ず。必ず迎えに来てくださいねぇ」ギュッ

ザラ「主のご加護がありますように……お願い、提督。死なないでね」ギュッ

提督「もちろんだ。君たちこそ、体に気をつけて元気で。イタリア達にもよろしく伝えてくれ」ギュッ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:53:49.26 ID:hp2I2m1j0


提督(大将が来てから怒涛の忙しさだった。やるべきことは山積みになっており、なんとかそれをこなしていたら気がついたら退院、そして配置転換)

提督(喜望峰まわりでアゾレスへ向かう。護衛についているのは通常艦艇に加えて同じく大西洋に配置転換となる比叡、霧島と朝潮型の子たちだ)

提督(大西洋では主に北海やノルウェー沖、北極海の制海権を巡って激しい戦いが繰り広げられている)

提督(またフランスが枢軸国として参戦した影響でフランス沖からイベリア半島沖、北アフリカ沖においても制海権を巡っての戦闘が起きている)

提督(だが一番重要な戦いはそれらの制海権争いではない。枢軸国の通商破壊作戦への対抗だ)

提督(兵站の重要性は言うまでもない。それに加えてイギリスの民需のための資源も必要だ)

提督(数の差がある中で枢軸国の戦い方は理にかなっていた。多数の潜水艦、及び潜水艦娘は恐ろしい脅威だ)

提督(それに加えて水上艦隊がこちらの隙を突いて連合国海軍の戦力を削るべく攻撃を仕掛けてくる)

提督(制海権の確保や船団護衛の為に戦力を小分けにせざるを得ない連合国に対して、枢軸国は局地的に数の差をなくすことができるのだ)

提督(厄介だった。しかも艦娘を補足するのは容易ではない。連合国は海の戦いにおいて圧倒的有利だ)

提督(しかし決め手がない。そして戦争全体で考えると状況は五分五分か、もしかしたらいまだに敵の方が有利かもしれない)

提督(もしかしたらこのまま決着がつかずに講和となるのかもしれないな……先のことは分からなかった)

提督「荒れているな……」

巡洋艦艦長「そうですね。このあたりの海は荒れやすいらしいです」

提督「視界も悪い……良く警戒しなくては危険だ」

巡洋艦艦長「もちろん、最大限の警戒体制を敷いております。ですが、まだ戦場からは遠い場所です。こんな所まで敵は来ないでしょう」

提督「だといいが……」

ドガァン

巡洋艦艦長「っ!?」

当直士官「護衛の駆逐艦が被弾!!敵の砲撃です!!」

巡洋艦艦長「馬鹿な!?電探に反応は無かったのか!?見張り員は何をやっていた!?」

当直士官「電探に感なし!!見張り員からの報告もありません!!」

提督「波が高い……電探に映らず、そして目視でも視認できない。艦娘としか思えない……!!」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/19(火) 18:57:29.75 ID:hp2I2m1j0


比叡「提督の艦を守って!!これ以上やらせない!!」

霧島「っ……!!敵の数は結構多いわ!!何処から現れたの……!?」

ドイツ軍巡洋戦艦娘「Abschieβen!!敵は混乱している!!蹴散らせ!!」

「「「「Einverstanden!!」」」」

朝潮「っ……そんな……!!」

荒潮「ドイツ海軍……!!提督を殺そうとしたドイツの……!!」

霞「現在進行形で殺そうとしてるわよ!!何とかしないと……!!」

満潮「この嵐の中で……相当練度が高いわね……!!」

巡洋艦艦長「全艦に告げる!!当艦はこの海域を離脱する!!艦娘は敵艦隊を攻撃せよ!!通常艦は我を援護せよ!!」



駆逐艦艦長「我、航行不能!!脱落する!!武運を祈る!!」

巡洋艦艦長「護衛が全滅だ。艦娘とは本当に恐ろしいものですね」

提督「そうだな……っ!!」

当直士官「至近弾!!」

巡洋艦艦長「うろたえず離脱を続けろ。問題ない、この分なら離脱は成功する」



ドイツ軍巡洋戦艦娘「仕方がない……Zurück!!時間だ。我々はなすべきことをなした」

比叡「はっ!!奴ら撤退していく!!私たちの勝ちだ!!」

霧島「ふぅ……何とかなったわね……巡洋艦と合流しましょう」

朝潮「っ……なんとか……」

荒潮「ドイツ軍……誰よ、海軍は弱いとか言ったの……」

朝雲「けど、撃退できたわ。私達の勝ちよ」

山雲「それにしても〜あいつらどこから来たのかしら〜」

霰「あの規模の艦隊……ここまで近付かれるまで情報が無いなんて……おかしい……」



ドイツ軍潜水艦艦長「提督、コーヒーだが飲めるかね?」

提督「ああ、頂くよ……」

提督(俺は、最悪なことにドイツ軍の捕虜になっていた。戦闘海域から離脱した後、敵の潜水艦の雷撃を受けた)

提督(俺は救命ボートで脱出することができたが、艦は急速に沈没していった。助かったのはほんの数十名ほどだった)

提督(艦長は多くの乗組員と一緒に艦と運命を共にした。俺達数少ない生存者たちはその後浮上してきたドイツ軍の潜水艦に捕まり、捕虜にされてしまった)

提督「我ながら呪われているんじゃないかと思うな」

帝国海軍士官「我々はどうなるのでしょうか……?」

提督「覚悟を決めておいた方がいいだろうな……」

↓×1〜3
提督が移動中に南大西洋で乗艦を撃沈されて恐らく戦死したと聞かされた
来るのをずっと待っていた雲龍型と金剛、榛名、鹿島の心情
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:13:40.62 ID:EQLq99ago
泣き崩れて見るも無惨な様相になる
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:37:27.53 ID:Dccu7aebO
雲龍型
以前に似たような状況を経験したので、比較的落ち着いている
むしろ、純粋に提督を心配している天城を除いて、雲龍と葛城は提督が帰ってきた後を考えている

金剛、榛名
完全武装で出撃しようとしている金剛とそれを止めようとする榛名でてんやわんや

鹿島
海の向こうを見つめながら、ただひたすら提督の無事の祈っている
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:39:07.49 ID:MqrKcSDvo
>>322
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/20(水) 11:04:32.43 ID:R5VM68vX0
帝国海軍士官「まだ緘口令が敷かれているが、君たちには伝えておく。提督が南大西洋でドイツ軍の待ち伏せに遭い行方不明だ」

帝国海軍士官「護衛についていた比叡らが付近を捜索したが、乗艦であった巡洋艦が沈没したと考えるに足る漂流物を発見したらしい」

帝国海軍士官「状況から考えるにおそらく別動隊か潜水艦による攻撃を受け撃沈されたのだろう。提督も艦と運命を共にした可能性が高い」

葛城「嘘よ……嘘よ……そんなの嘘……そんなことあるわけない!!」ポロポロポロ

雲龍「……」ハイライトオフ ツゥー ギュッ タラリ

天城「そんなあの人が死ぬなんてぇ……!!私の想いに応えてくれるんじゃなかったんですかぁ……!!」ボロボロボロ

金剛「っ……うぅ……ふぐっ……ぐすっ……ひっく……」ポロポロポロ サッ

榛名「うぅ!!うぅうううううう!!うぁああああああ!!」ボロボロボロ

鹿島「……」ペタン



飛龍「……失礼するね」

蒼龍「暗っ……昼間なんだから、蝋燭じゃなくてカーテン開けなよ……」

雲龍「……ああ、蒼龍先輩、飛龍先輩。……どうかされましたか?」ハイライトオフ

天城「……今、式神を作っている所なんです。この子たちで提督の仇を……必ず……!!」ハイライトオフ

葛城「ぐすっ……ひっく……」ギュッ

飛龍「雲龍……天城……っ……とりあえず、食事持ってきてあげたから食べなさい。食べなきゃ敵討もできないよ」

蒼龍「葛城も膝抱えてないで、ご飯食べたら一緒に散歩にでも行こうよ。良い気分転換になるよ?」

雲龍「……そうですね、いただきます」

天城「……ありがとうございます、先輩」

葛城「嫌です……もう何もしたくありません……」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/20(水) 11:06:54.01 ID:R5VM68vX0


榛名「いやああああああああ!!」ガバッ

金剛「っ!?は、榛名……大丈夫……?」ビクッ ガバッ

榛名「っ!?えっ……!?ここは……夢、だったの……?」

金剛「榛名……お姉ちゃんがついていますからネー」ダキッ ギュッ

榛名「っ……提督が……提督が居たんです……けど溺れてて……助けようとしたけど……沈んで……っ」ポロポロポロ ダキッ ギュッ

金剛「……」ナデナデ

榛名「お姉さま……榛名は今でもこれが夢みたいに感じるんです……現実感がないんです……現実だって分かってるのに、現実だって分からない……」

榛名「どうすればいいのか分からないんです……お願いです、お姉さま……榛名を助けてください……」

金剛「……わかりマシタ。全部お姉ちゃんに任せてくださいネー。だから榛名は安心して寝てクダサイ」フルフルフル ナデナデ



帝国海軍士官「申し訳ありません、鹿島さん。無理に付き合ってもらってしまって」

鹿島「いえ……良い気分転換でした。こちらこそすいません……姉のお節介に付き合ってもらって……」

帝国海軍士官「まさか、光栄なことですよ。貴方のような素敵な人と食事に来ることができたのですから」

鹿島「そんな……私なんて……」

帝国海軍士官「提督のことは本当に残念です……提督は正に帝国海軍の誇りでした……」

鹿島「っ……そう、ですね……」ジワァ

帝国海軍士官「皆が気にしていた貴女の想い人が提督だったとは、言われてみれば納得です。素晴らしい人でしたから」

鹿島「……」ポロポロポロ

帝国海軍士官「……鹿島さん、私では代わりになれないでしょうか?」

↓×1〜3
提督とはまた違った系統の爽やかなイケメンで、性格も良い女性人気のある帝国海軍士官に告白された鹿島の返答
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 11:21:47.08 ID:A6uaRSyMo
誠実そうなひと……この人だったら鹿島を一番に愛してくれそう……格好いいし階級だって高いし条件は良い……でも……提督さん……死亡したという提督への未練が断ち切れない鹿島。生存への一縷の希望もあって告白を曖昧に拒絶
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 12:02:35.57 ID:NFw6CILLO
貴方の気持ちは嬉しいです…
でも、私にはまだやり残したことがあります…
提督に一目会って、せめてもの手向けを…
なので、せめてそれが終わってから…私の未練を断ってから…ぐす…う…ああぁ…
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 12:08:48.62 ID:i7It8o6KO
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/20(水) 20:51:23.45 ID:R5VM68vX0
鹿島「……貴方の気持ちは嬉しいです、大佐。でも、私にはまだやり残したことがあります……」

帝国海軍士官「やり残したこと、ですか?」

鹿島「最後に……最後にお葬式で一目会って……体がなくてもいいんです……棺が空でも……写真でいいんです……」

鹿島「それで、せめてもの手向けを……そうすればきっと、未練を断てるんです……なので、せめてそれが……終わってからぁ……!!ぐすっ……」ポロポロポロ

帝国海軍士官「もちろんです。待ちますよ、いつまでも」



提督(俺たちを拾った潜水艦は、まだ出港したばかりだった様だった。まだ魚雷も食料も燃料も残っているから、帰還する潜水艦に移乗させられることになった)

帝国海軍士官「っ!!……外は寒い。外套をくれないか?」

ドイツ軍潜水艦艦長「分かった。少し待ってくれ」

帝国海軍士官「ありがとう。……提督、今が好機です。外套を着るタイミングで服を変えましょう」

提督「っ……いいのか……?拷問されて、殺される可能性が高いぞ……?」

帝国海軍士官「死は覚悟しています。早く」

提督「……すまない、ありがとう」

提督(大尉と服を交換する。そして用意された外套を着れば、向こうの潜水艦の乗組員には俺が提督だとはばれないだろう)

ドイツ軍水兵「準備ができた。ボートに乗り込め」



曙「っ!!」グイッ

比叡「っ」バン

綾波「っ!!曙!!」

曙「なんでよ!?なんで提督を守れなかったのよ!?なんで提督の艦から目を離したのよ!?」ボロボロボロ ググググッ

比叡「……命令だった。旗艦からの、命令だったの……私達は敵艦隊と戦って、通常艦の離脱を支援していた……」ギリッ

↓×1〜3
提督を護衛していた艦隊がアゾレフに到着した
涙を流しながら比叡の胸倉を掴み壁に叩きつけて詰問する曙と
やるせない表情で目を閉じ顔を俯かせてか細い声で言い訳する比叡
この状況を踏まえて待っていた金剛、榛名、綾波型と護衛をしていた比叡、霧島、朝潮型の心情と行動
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:07:53.47 ID:aQ6Rx7a5O
金剛&榛名
姉として、妹として、比叡と霧島を庇いたい悲嘆
何故提督をお守り出来なかったのかという憤り
内心で二つがせめぎあう形でただ沈黙を保っており、同時にそんな自分達を自嘲している

比叡
だったらどうすればよかったのかと曙達に食いかかる

霧島
比叡を押さえつつも、あそこで命令に背いていたら被害が拡大していたと冷静に反論する

綾波
涙目になりながら曙と比叡達の間に割って入り、こんなこと提督は望んでないと訴える


331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:12:07.25 ID:aQ6Rx7a5O
>>330
綾波の部分は朝潮型に変換して下さい
あとこのレスは範囲外でお願いします
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:29:37.26 ID:QZnKEdNH0
すみません……司令……自分を責めててそれで気が済むならと曙にされるがままの比叡。あの状況じゃどうしようもなかった、誰だって司令を救えなかったと比叡を用語する霧島。NO!やめるデス!悲しいのはみんな一緒です!自分も悲しいけど毅然とした態度の金剛。提督……榛名は……提督のいない世界になんて……訃報を聞いた時の悲しみが蘇ってくる榛名。比叡さんだけの責任じゃないわ……私達がついていながら……朝潮型の面々も自分を責めている。関係のあった朝潮・霞・荒潮は特に。クソ提督……何で……私あんたにまだ何も返せていないのに……実は提督LOVEの曙は悲しみと喪失感とで比叡に八つ当たり。曙ちゃんいい加減にしなさい!比叡さんすみませんでした……涙目でお姉ちゃんビンタを食らわせて曙のかわりに比叡に謝罪する綾波
333 :以下、名無しに変わりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:47:42.70 ID:YcDez4G5O
>>330
+
綾波型:最初は曙以外は比叡達に同情的だったが、
自分達は悪くないと主張する比叡や霧島に苛立ちを募らせはじめ、やがて一触即発の状況になる
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 00:45:57.53 ID:X/jCrKrbo
士官殿がかっこよすぎて泣く
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/21(木) 10:13:22.08 ID:E5+OzMKm0
曙「何が命令よ!!それのせいで提督が殺されてんじゃないのよ!!どうしてそんな命令に従ったの!?馬鹿じゃないの!?」キッ

比叡「っ!!なら貴女ならどうするの、曙!?あの状況で、何ができるの!?敵艦隊は私達より数が多かった!!」キッ グイッ バッ

曙「っ!?」

霧島「比叡!!……曙も、比叡を離してくれるかしら?」バッ グイッ

曙「っ……」パッ

比叡「っ……私だって司令を守るために全力を尽くした!!すぐにあいつらを蹴散らせてやりたかった!!けど、そんなの無理だった!!」フルフルフル

比叡「相手も強かった!!撃退するので精一杯だった!!あの戦いの場に居なかったあんたにそんな事言われたくない!!」キッ

曙「はっ!?逆切れって訳!?」

比叡「うるさい!!黙れ!!」バッ

霧島「比叡!!……あれが最善だったわ。もし私達が直掩についていたら、敵艦隊もついてきてたもの」グググッ

霧島「そうしたら巡洋艦は確実にやられていた。大破や中破で済んでた駆逐艦も、おそらく撃沈されていたわ」

霧島「ああするのが一番可能性があったの。私達はあの状況で最善を尽くしたと自信を持って言える」

曙「一番可能性があった!?じゃあなんで提督を守れなかったの!?護衛対象も守れないで何が護衛艦隊よ!!」

霧島「曙、貴女は私達を悪者にして八つ当たりしたいみたいだけど……それは間違っているわ。私達は悪くない」ジッ

曙「っ!!……!!」ギリッ

比叡「っ……!!私達がどんな気持ちで司令を探したか……!!死体やら何かの破片やらが浮く海域を探し回ったか!!」ジワァ

比叡「どんな気持ちで黒い重油の膜の上をうろうろしたか!!何も知らないくせに!!どんな気持ちでここまで来たのか分からないくせに!!」

曙「あんたの方こそ何も分かってない!!私達が提督が死んだって聞かされた時どんな気持ちだったのか!!」

曙「私がその場に居れば何とかできたのにって……!!そんなの嘘だって……!!あの最低最悪な気持ち、絶対分からない!!」

比叡「その場に居れば何とかできた!?ふざけないで!!そんなの無理に決まってる!!あんたに何とかできる程度の状況ならこんな事になってない!!」

曙「そんなの分からないじゃない!!少なくとも私は護衛してた将官をみすみすと殺されたことは今まで一度もない!!」

比叡「じゃああなたは護衛中に確実に自分達より強力な敵の待ち伏せをくらったことがあるの!?」

比叡「あんたが護衛中に会敵してきたのは精々潜水艦とか航空機の編隊程度でしょ!?こっちは嵐の中、戦艦二隻とその他多数に肉薄されてたのよ!!」

比叡「私達は絶対にあの状況で最善の行動をしていた!!私達は悪くない!!分かったらそのうるさい口を閉じてなさい!!」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/21(木) 10:19:05.74 ID:E5+OzMKm0
漣「……さっきから黙って聞いてたけど、結局ただの言い訳な件について」

護衛組「「「「っ!!」」」」ザワッ

比叡「……!!なん……ですって……!?」ワナワナワナ

霧島「……」クイッ

天霧「あの状況で最善のって言うけどよ、周辺に別動隊や潜水艦が展開している可能性を考えていなかったんじゃねぇの?」

霧島「戦闘中、しかも奇襲された混乱の中でそこまで考える余裕があると思うかしら?おまけに上官からの命令もあったのに?」

朧「敵が待ち伏せしてたのなら、目の前にいる奴らだけじゃない可能性に思い至るのはそう難しい事じゃないと思うな」

比叡「後からならどうとでも言える!!」

敷波「まあね。水掛け論になるよね。でも、少なくともアタシたちは艦娘なんだから、それくらい考えられるべきじゃない?」

曙「皆の言う通りだわ!!あんた達がちゃんとしてないから!!だから提督は……!!提督はぁ……!!どうしてくれんのよ!!」バッ

比叡「あの場に居なかったくせに!!偉そうな口をたたくな!!」バッ

朝潮「もう止めてください!!こんな事……こんな司令官が望むはずありません!!」バッ

比叡「っ」ピタッ

曙「っ!!うるさい!!あんたも同罪のくせに!!そのあんたが提督を語らないで!!」ゴッ

朝潮「っ!!」バンッ ドサッ

「「「「!!」」」」

朝潮「っ……」タラリ

↓×1〜3
再び比叡に掴みかかろうとした曙と迎撃の構えの比叡の間に、悲しみと後悔、責任感、無力感、その他もろもろで涙を溢れさせそうになりながらも止めに入った朝潮が曙に顔面を殴られた

曙の全力の拳に朝潮は壁に叩きつけられ、そのまま床にうつ伏せで倒れる

体を起こそうとする朝潮。その長く美しい濡烏の髪で表情は見えないが、鼻血が出たのかあるいは口を切ったのか血が垂れているのが見えた
そのことに対する艦娘達の反応
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 11:02:31.37 ID:CIQBVLQ1o
あ……朝潮をぶん殴ってしまった……本当は誰も悪くないって分かってるのに……いたたまれなくなって走り去る曙とそれを追う11駆逐隊。朝潮!大丈夫!?ごめん……私のために……お姉さま、榛名……皆……ごめんなさい……司令を守れなくて……謝罪する比叡と霧島。血が出てるわね……明石さんにみてもらわなきゃ……朝潮の治療に何人か付き添って出て行く駆逐の子たち
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 11:14:19.93 ID:7UyOfmqRO
綾波型
曙はその場から逃げるように駆け出した
他は比叡達を睨みつけるように一瞥した後、曙を追いかける

比叡&霧島
金剛、榛名と共にその場を去る

339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 11:23:42.49 ID:+57Jz0PSO
>>337

340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 13:19:04.75 ID:pxupY1XgO
朝潮ちゃあああああああああああん!!!??
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/22(金) 09:06:05.08 ID:/gdgkuvk0
曙「ぁ……っ……!!」ダッ

綾波型「「「「……」」」」ジッ

比叡「っ……!!」クシャ

荒潮「……」スッ ガシッ

曙「!?」ビクッ

荒潮「……」ドゴォ

曙「ぅげ!!」ドサァ

荒潮「……」ゲシッ ゲシッ

曙「いっ!!痛い!!痛い!!止めて!!止めてってば!!」

天霧「……っ!?てめぇ何しやがる!!」バッ

満潮「邪魔させない」バッ

天霧「退きやがれこの!!」ブンッ

満潮「力ずくで退かしてみなさいよ」スッ ドゴッ

天霧「っぅ!?や……やりやがったな!!」ヨロッ キッ

漣「お前ら全員逝ってよし♪徹底的にやっちまうのねっ!!」ダッ

霞「ぶっ殺せー!!」ダッ

ワーワーギャーギャー

比叡「っ!!」ダッ

霧島「比叡!!」ダッ

金剛「!!私は……とんだ姉デスネ……比叡!!」ダッ

榛名「比叡お姉さま!!榛名は……榛名は不出来な妹で……ごめんなさい……!!」ダッ



比叡「うぅ……ふぐぅ……っ……うぅうううう……!!」ボロボロボロ

霧島「比叡……」ジワァ

比叡「私は……私じゃなかったら……司令を守れたの……!?」

霧島「私は……そうは思わないわ……」

比叡「だよね……!?私は……私はやれるだけのことやったよね……!?」

霧島「ええ、もちろん」

比叡「なのにあいつら……好き勝手言って……そんなに言うなら私の代わりに司令を護衛すればよかったじゃん!!」

比叡「何で私だったの!?なんであんなに言われなくちゃいけないの!?私は……頑張ったのに……もういや……誰か……変わってよ……!!」

↓×1〜3
そんな比叡の様子を見ていた金剛と榛名の心情と行動
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/22(金) 09:38:13.54 ID:sZd/Cp3hO
命令違反&成果なしを覚悟の上で、提督を地の果てまで探す事を決意
生きていればそれでよし、もし死んでいれば…多分その時は「鬼」が生まれる事だろう
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 11:33:20.80 ID:RHrQFVgQo
比叡……お姉ちゃんは比叡が頑張ってるの分かってマス!駆逐の子たちもテイトクが居なくなって気が立ってただけネ!それにテイトクだってきっと生きてるよ!ワタシは信じてるネ!比叡を励ます金剛。お姉さまのおっしゃる通りです……榛名も挫けません!提督は幸せにして下さると約束してくださいました!だからきっと大丈夫!だから霧島もあまり自分を責めないで?霧島を慰める榛名
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 12:04:23.68 ID:yQF5DkDeo
比叡と霧島には、結果的に駆逐艦娘たちの小競り合いが起きてしまった原因の一つとして後でたしなめることを決めるも、今は比較的おとなしいのでそのままにしておく

すぐに小競り合いの場へ戻り仲裁、朝潮の言う通り提督はこんな事は望まないだろうし、まだ死んだと決まったわけではない、戦争もまだ続いているのに仲間割れなどもっての他だとたしなめる
二航戦、雲龍型、練習艦たちも騒ぎを聞きつけ集結、怪我人の手当を行う
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/22(金) 15:21:44.98 ID:/gdgkuvk0
金剛「比叡……」

比叡「っ……お姉さま……」

金剛「比叡は、頑張ったネ……お姉ちゃんは分かってマース。駆逐艦の子たちも、テイトクが……っ……」ジワッ

金剛「テイトクが居なくなって、気が立ってるだけネ!!テイトクだって、きっと生きてマース!!ワタシはそう信じてるヨ!!」ニコッ

比叡「金剛……お姉さま……」

霧島「それは……どうかと……すいません……私たちの力が及ばず……」

榛名「っ!!榛名も!!榛名も挫けません!!提督は幸せにして下さると約束してくださいました!!」

榛名「まだ希望はあります!!死亡が確認されたわけじゃありません!!例えば……捕虜になってたりとか!!」

榛名「だからきっと大丈夫です!!大丈夫ですから……霧島も、そんな顔をしないでください。あまり自分を責めないで……?」

霧島「っ……」ホロリ

金剛「そうデース!!まだ諦めるのは早いデース!!提督を信じて待っている人が居ないと、提督が可哀そうデスヨ!!」



漣「顔真っ赤にしてどうしたの!?図星刺されておこなの!?ぷぷっ、おこなんだ!!」ググググッ

霞「あんたもう黙ってなさい!!その喋り方、癇に障るわ!!舌べろ引っこ抜いて、口を縫い合わせてやる!!」ググググッ

朝雲「見せてみなさいよ?あれだけ言うのなら私達より強いんでしょ?あの最悪な状況でも司令を守れるくらいに!!なら私ぐらい簡単にやれるわよね!?」ブンッ サッ

敷波「ふん、上等!!ぶちのめしてやるわ!!ぼこぼこにして目にもの見せてやるんだから!!覚悟しなさい!!」サッ ブン

山雲「本気で怒る前に〜退いて!!」キッ ブン

朧「ちっ!!やらせないから!!」サッ

荒潮「……」ドゴッ ドゴッ

曙「うっ……!!ぐっ……!!」ギリッ

天霧「曙……!!っ……邪魔だぁああああ!!」バッ ドンッ

満潮「うっ!?」ドサッ

天霧「おらぁ!!」ブン

荒潮「いっ!?っ……缶……!?」ゴンッ

曙「死ねぇええええ!!」ブン ドゴォ

荒潮「うぐっ!?」ドサッ

曙「死ね!!死んじゃえ!!死んじゃええええ!!」バッ ゴッ ガッ

荒潮「うっ!!ぐっ!!っ……うふふふふふ!!それはこっちのセリフよぉ!!」ガッ ググググッ

曙「ミンチにしてやる!!」ググググッ

狭霧「ど、どうしましょう……」オロオロ

潮「っ……もう嫌!!どうしてこんな……!!」ペタン シクシク

綾波「朝潮さん、妹が大変なことを……すいませんでした。立てますか?」

朝潮「はい、大丈夫です。ちょっと口を切っただけですから。立てます。それより、これを何とかしないと……」

帝国海軍士官「こちら司令室!!全待機中の艦娘に告げる!!輸送船団からの緊急救難信号を受信した!!すぐに出撃準備を整えて集合せよ!!」

「「「「!!」」」」ハッ
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/22(金) 15:24:44.01 ID:/gdgkuvk0


帝国海軍士官『お前たち、なんでそんなにボロボロなんだ!?っ、まあいい!!自体は急を要する。ウルフパックだ。すでに被雷した輸送船もいるらしい』

帝国海軍士官『駆逐艦娘はすぐに出撃して輸送船の救助、及び周囲の対潜警戒を実施しろ。可能であれば敵潜水艦を仕留めてこい!!』

帝国海軍士官「そろそろ現場に到着するぞ。北から別の友軍艦隊も到着する。誤射に注意しろ」

「「「「了解です」」」」

曙「……まったく。なんでこいつらと……足引っ張られたらたまったもんじゃないわ……」

霞「黙りなさい。魚雷ぶち込むわよ」

漣「うはっ味方殺し乙」

満潮「あんたまともに喋れないなら黙ってなさいよ」

敷波「あんたも耳障りだから黙っててくれる?」

朝雲「ああもう、最悪。どうしてこんな奴らと……」

狭霧「あの……今は作戦中ですし、とりあえず喧嘩は……」

山雲「そうね〜それに賛成だわ〜」

天霧「なんだ狭霧?こいつらの肩持つのか?」

荒潮「うふふふふっ。山雲ちゃん?」

綾波「皆さん、いい加減にしないとそろそろ……」ドドドドド

朝潮「気を引き締めなさい。ここは戦場、いつ接敵してもおかしくないのよ」ゴゴゴゴゴ

「「「「っ……」」」」

モクモク

綾波「……見えました!!被雷した輸送艦です」

朝潮「火災が起きてる!!すぐに救助を……」

ドゴォオオオオン ドゴォン ドガァン

「「「「!!」」」」

曙「ゆ、誘爆……?っ……偵察機の報告じゃアレが浮いてる最後の一隻だったって……」

霞「ここまで来たけど、間に合わなかったって訳ね……もっと距離が近ければ……」ギリッ

漣「……とりあえず、生存者を探そう」

満潮「救難信号から時間が経ってるわ。早くしないと手遅れに……」

雲龍「海域の友軍部隊に告ぐ。我、敵の潜水艦を発見せり。現場に急行求む。座標は〜」

綾波「っ!!朝潮さん、返信をお願いします。皆さん、生存者の捜索をしつつ敵潜水艦の方へ向かいますよ」

「「「「了解」」」」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/22(金) 15:29:26.06 ID:/gdgkuvk0


ソナー員「更なる爆雷の投下音!!」

ドイツ軍潜水艦艦長「機関の修理はどうなっている?」

ドイツ海軍士官「残念ながら、修理は難しいとのことです。機関室は水没しかけています」

ドイツ軍潜水艦艦長「ここまで、か。主よ我らにご加護を……」

ゴォオオオン ゴォオオオン ブシャァアアアア

ドイツ海軍士官「っ……!!浸水を止めろ!!各部、被害状況の報告!!」

機関士「機関室浸水の速度増加!!止められない!!」

乗組員「前部居住区に浸水!!応急処置を行います!!」

乗組員「弾薬庫、急速に浸水中!!もう持ちません!!閉鎖してください!!さようなら、艦長!!Sieg Heil!!」

ドイツ軍潜水艦艦長「緊急浮上。これ以上は戦えない。降伏が唯一の選択肢だ」

SS将校「降伏だと?ありえない……そんな事は赦されないぞ!!」

ドイツ軍潜水艦艦長「この艦は、私の艦だ。私の指示に従ってもらう」



葛城「あれがUボート……実物、初めてこんな近くで見たかも」

雲龍「降伏……降伏なんて……ドイツ人は皆殺しにしてやらなくちゃ……」ハイライトオフ

天城「……」ハイライトオフ

朝潮「っ!?あ、貴方は……!!」

帝国海軍士官「……っ……君たちは……なんてことだ……こんな事なら……」

霞「提督と同じ艦に乗っていた……!!」

「「「「!!」」」」

雲龍「提督は!?あの人はどこ!?あの人はどうなったの!?教えて頂戴!!」バッ

帝国海軍士官「あの方は……奴らに……私が気がついた時には既に……」



満潮「答えなさい、提督を殺したの……?」グイッ

SS将校「離せ、穢らわしい!!っ……まさか制服を変えているとはな。小賢しい奴らめ……!!」バッ

SS将校「日本人はあの男以外全員処刑した。私が命令した。すべては我が総統閣下と偉大なるGroßdeutschland(大ドイツ)、ゲルマン民族の未来の為だ」

「「「「……!!」」」」

SS将校「お前たち文化破壊種からすべてが始まる。ユダヤ人、共産主義者、日本人、深海棲艦」

SS将校「我々は誇り高いゲルマン民族としてお前たちを生かしてはおけない。お前たちも皆死ね」

SS将校「貴様らの民族に未来はない。おろかな下等人種どもめ。絶滅させるべきだ。必ず遂行する。必ず遂行される!!」

そいつは総統閣下の言うようなアーリア人の特徴である金髪碧眼の長身を兼ね備えた端正な顔立ちの若い男だった

特にその青い目は異様なまでに青く、目が離せなかった

そいつが、目の前で憎しみを込めて語るこの男こそが、提督を殺した主犯なのだ

↓×1〜3 雲龍型、朝潮型、綾波型の心情と反応

例)殺す……!!コイツは殺さないとダメだぁ!!と殺す
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/22(金) 15:52:07.39 ID:tObOU0fN0
逃げられないよう手足を追ったうえで、提督配下の艦娘全員を呼び出して集団リンチ。目を潰し、男性器を潰し、皮を剥いだりするなどして残虐に[ピーーー]。特に提督と肉体関係を持った艦娘が残虐なことをする。提督と肉体関係を持った艦娘を中心に、ドイツ人とドイツ艦娘は皆殺しにすると声高に決意をする。一部の艦娘は、提督が敵を人道的に扱うように指示していたことを思い出すが、自分もリンチの対象になるのでは、と恐れてしまい、何も言えない。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 16:05:34.78 ID:RHrQFVgQo
えっ……さっき……制服を変えたって……?どういうこと?提督はまだ生きてるの!?提督生存の希望が出てきて色めき立つ艦娘たち。SS将校は捕虜にしてジュネーブ条約に従って扱う
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/22(金) 16:07:16.51 ID:XnJWo3xYO
みんなを呼んで一緒にss士官を[ピーーー]。じわじわとなぶり殺しにする。敵も人道的に扱うべきという者もいるが、皆の怒りの前では無力。
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 17:08:07.50 ID:LltOXHTCO
なんて優しい世界
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 22:20:13.51 ID:nIoOP1+N0
みんなSS将校のこと絶対ゆるさなそう
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/23(土) 00:30:27.87 ID:pfUN5JFQ0
ss将校が変装に気付いて処刑したと言ってるのに、提督が変装して生き延びているかもしれないと艦娘が考えるのはいくらなんでも無理があるっぽい...
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/23(土) 00:34:12.62 ID:1qYHbVuk0
提督死んだら誰が竿になるのさ
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 00:40:45.91 ID:+Yowxq+SO
>>354
最上
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 00:42:17.39 ID:MfvM8FPA0
エロとグロとドロドロのワンパターンな展開が続くねえ
結局いつまで戦争やってんのさ……とか漣のテンションにつられて思わず言ってみた
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 01:02:46.73 ID:g7D6WpA4O
戦争はベルリンが陥落するまで続くのでは
それとSSの発言的に変装した士官を提督だと思って他の変装した提督含むそれ以外を殺したんじゃね?
まあ明確に殺された描写ないしきっと生きてるでしょ
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/23(土) 20:51:00.21 ID:pfUN5JFQ0
提督が何度も捕虜になるわ暗殺未遂やら、警戒網ガバガバすぎ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 23:58:35.39 ID:GUWBHcOTO
見張り兵がMGSレベルなんでしょ(適当)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 01:02:35.97 ID:06lrxoi8O
(史実でもラインハルト・ハイドリヒ暗殺やら山本五十六暗殺やらそもそもオーストリア皇太子暗殺やらあるし)ま、多少はね?
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:29:18.09 ID:Eq3BckfE0
乗組員「Wasser……Wasser, bitte」

潮「!!……」スッ

乗組員「Danke……」ゴクゴク

朧「あの提督の制服を着ていた捕虜の人、やっぱり提督と一緒に居た士官の人らしいよ」

狭霧「制服を変えたって言っていたんですよね!?って言う事は、もしかして生きているんじゃないですか!?」

霰「衰弱しているけど……もっと捕虜になっていたあの人に話を聞くべき……司令官がどうなったのか……」

満潮「っ……!!」ギリッ スイー

霰「満潮……どうだったの……?」

満潮「命令よ……捕虜は例外なくジェネーブ条約に従って扱えだって……あれも殺すなって……!!」

霰「司令官がどうなったのか分かったの……?」

満潮「っ……!!」ギリッ ブツッ タラリ



曙「何でよ!!こいつは絶対に殺してやらないとダメでしょ!!止めないで!!」ググググッ

漣「命令には……従わなくちゃ……!!」ギュッ ググググッ

霞「曙の言う通りよ!!こいつは、司令官を撃ち殺させたのよ!?目を抉り出して、玉潰して、皮剥いでやる!!」ググググッ

阿武隈「霞ちゃん!?何怖い事言ってるの!?いいから落ち着いて!!」ググググッ

雲龍「……とりあえず、いいわ。任務があるもの。まだ殺さない。帰ったら殺す。いくわよ、皆」

天城「わかりました。皆さん、くれぐれもそいつを逃がさないでくださいね……」

葛城「……」

綾波「では命令ですから、阿武隈さんの代わりに綾波が随伴艦として雲龍さんの艦隊と合流しますね。皆さん、命令遵守でお願いします」

天霧「……分かってるよ」ギリッ

朝雲「……」ポロポロポロ

山雲「朝雲姉ぇ……」スッ

荒潮「提督……本当に……逝ってしまわれたのですね……っ!!」ボロボロボロ

朝潮「っ……!!」ギリッ ツゥー

阿武隈「あーもう!!全員気をつけ!!今の状況を提督が見たらどう思うと思う!?それでも帝国海軍の艦娘なの!?」

「「「「!!」」」」

阿武隈「分かったら落ち着いて義務を果たしなさい!!捕虜を連れて帰還するよ!!さあ皆、準備して!!」

ドイツ軍潜水艦艦長「我々はどうなるのかね?」

阿武隈「……捕虜(Kriegsgefangener)として連行するわ」

SS将校「捕虜?捕虜だと?私はお前たちの捕虜にはならない。Heil, mein Führer!!っ」バンッ ドサッ

阿武隈「っ!?」

朧「じ……自決……!?」

霞「あぁ……っ……逃げられた……!!」ギリッ ワナワナワナ

曙「畜生……畜生!!」バシャッ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:32:06.98 ID:Eq3BckfE0


数日前

提督(移乗した先の潜水艦での扱いは最悪だった。俺たちは狭い部屋に押し込められ、食事も満足に提供されなかった)

提督(その艦にはSSの将校がいたからだ。どうしてそんな奴が潜水艦に乗っているのかは分からないが)

提督(奴は我々を人間と思っていないようだった。まるで奴隷船に詰め込まれた奴隷のような気分で過ごして、何日経ったのかも分からない)

提督(そんなある時、俺たちは久しぶりに閉じ込められた部屋から解放されて、一列に並ばせられた)

提督(少なくとも何か良いことが起きるとは思えない。そんな事を考えていた時だった。その声が聞こえたのは)

Z3「日本人の捕虜?」

SS将校「そうだ。君は日本にいただろう?そいつらが何者か知っている可能性がある。確認するんだ」

Z3「……分かったわ」

提督「……!!」

提督(聞き覚えがあった。その声に。最後に会ったのは、まだ日本とドイツが同盟国だった頃、ローマでだったか)

SS将校「こいつらだ」

Z3「そう……」ジッ

提督(SSの将校に連れてこられたのは、紺色の制服に身を包みルビーのような深みのある赤い……いや、紅い髪の少女)

提督(冷たい無表情の鉄仮面の下に隠された、甲斐甲斐しく優しい心を俺は知っている。まさか……君が……)

Z3「……」ギュッ

提督(マックス・シュルツは一見、特に反応をしていなかった。さっと俺たちを見渡し、将校に向き直る)

提督(だが、俺には分かる。マックスは驚愕していた。あの子は驚くと一度手を開いてからゆっくりと握りしめるのだ)

Z3「力になれずに申し訳ないけれど、私の知っている人はいないわね」

SS将校「なるほど……では、こいつはどうだ?この制服は日本海軍の提督のものだろう」

帝国海軍士官「っ」

Z3「残念だけど、知らないわ。私の上官は別の人だった」

SS将校「そうか……分かった。協力ありがとう、Z3。捕虜たちを部屋に戻せ」

ドイツ軍水兵「了解しました。戻れ」

提督「っ……!!」

提督(マックスを振り返るわけにはいかなかった。知り合いだと勘ぐられたらまずい。俺は地面を見つめて歩く)

提督(これが最後の再会になるかもしれない。それが、一言も言葉を交わさずに終わるなんて……)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:36:54.62 ID:Eq3BckfE0


SS将校「艦長、提督以外は必要ない。早急にしかるべき処置を」

ドイツ軍潜水艦艦長「……例の指令かね?」

Z3「っ!!」ドクン

SS将校「そうだ。日本人の捕虜はいらない。あの提督も、用が済んだらガス室に送られるだろう」

Z3「……戦時国際法違反よ」

SS将校「……何といった?」

Z3「戦時国際法違反と言ったのよ。私達は軍人であって、犯罪者じゃない。捕虜の虐殺なんて認められない」

SS将校「ほぅ……Z3、あれらは日本人だ。人間ではない。ユダヤ人や共産主義者たちと同類だぞ」

Z3「いいえ、人間よ。ついこの間まで同盟国だったわ。私達が裏切る前まではね」

SS将校「……例の指令は総統閣下によって認められている。つまり総統閣下からの指令だ。君は総統閣下の指令に背くのか?」

Z3「っ」ギリッ

ドイツ軍潜水艦艦長「マックス・シュルツ、よせ。我々は軍人だ。命令には従わなくてはならない」

Z3「……」

SS将校「君には、ドイツと総統閣下、ゲルマン民族に対する深刻な反逆の疑いがあるな。いいだろう、Z3。お前が奴らを処刑しろ」

Z3「!?」

SS将校「血で疑いを晴らせ。お前が反逆者でないという証拠を自らの行いで示してみせろ。分かったな?」



ドイツ軍水兵「これより部屋割りを変更し、あなた方には労働についてもらう。指示に従って行動しろ」

提督(マックスと再会して数時間後、俺たちはやっと鮨詰め状態から解放された。水兵に監視されながら移動する)

提督(そして俺はトイレ掃除をさせられた。仕方ないとはいえ、潜水艦の艦内環境は最悪だ)

提督(ひどい悪臭に堪えながら掃除を終わらせ、具のないスープだけの……恐らく夕食をおえると、眠るように言われる)

提督「……」ホロリ

提督(マックスに会ったことで、俺の死にかけていた心は生き返ってしまった。在りし日のことを思い出して涙を流した)
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:39:08.67 ID:Eq3BckfE0


Z3(日本人捕虜を処刑する役目を任されてから、私はアトミラールをどうにかして助ける事だけを考えた)

Z3(今日は三日月の夜。空に瞬く星がはっきりと見える。つまり暗いということ。全く見えないわけじゃないけど、視界は良くない)

Z3(撃たれた時に飛び散る血しぶきを見ることは難しいだろう。処刑を命令されたのは、むしろ幸運だった)

Z3「起きなさい」

日本軍水兵「っ……なんだ……?お前は……艦娘……?」

Z3「ついて来なさい」

日本軍水兵「……?」

Z3(一人目の捕虜を起こして狭い潜水艦の中を連れて歩いて行く。梯子を登らせて艦橋に。外の空気を深呼吸している彼に、タバコを差し出した)

Z3「……」スッ

日本軍水兵「!!」

Z3(それで彼も全てを察したようだ。少しの間身動き一つせず、やがて震える手で煙草を一つとった)

Z3(私はそれに火をつける。彼がタバコを吸い終わるまで待ってから、甲板に降りるように促す。そして甲板の端までたどりついた)

SS将校「……」

Z3(待っていた親衛隊の奴が冷たい瞳で私達を見る。私は、彼を海に向けて立たせると、拳銃を構えた) 

Z3「……ごめんなさい。どうか安らかに」

Z3(日本語でそう呟く。私は後ろから彼の胸を撃ち抜き、体を海に落とすように押した。何も考えないようにする)

Z3「……っ」パンッ ドン

日本軍水兵「」バシャン

Z3(彼の体が崩れ落ちるようにして海に落下した。それを見ていた親衛隊の将校は満足げに微笑むと口を開いた)

SS将校「素晴らしい。よくやったぞ。だが気になることがある。何と言った?日本語か?」

Z3「Ja, どうか安らかにと言ったのよ」

SS将校「奴らの為に祈る必要はない。さて、次だ」

Z3「……ええ」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:42:26.83 ID:Eq3BckfE0


「……きて。……さい」ユサユサ

提督「っ……」

提督(誰かに声をかけられる。眠くて仕方ないが起きざるを得ない。俺は捕虜なのだ。寝ていられるような状況じゃない)

Z3「起きなさい」

提督「っ!?」

提督(俺を起こしたマックスに、俺は喜びに表情が綻びかけて目頭が熱くなり、話しかけようとしたところで監視が居ることに気がつく)

ドイツ軍水兵「……」

Z3「ついて来なさい」

提督(訳が分からない。促されるがままに潜水艦の中を進んでいく。すると後ろを歩くマックスに、手に何かを握らされた)

提督「?」

提督(恐らくマックス自身の身体でそれは監視の水兵には見えなかっただろう。俺はこっそりと持たされたものを確認する)

提督(それは小さな手鏡だった。それと紙の切れ端に書かれたメモ。『絶対に無くさないで』と日本語で走り書きされている)

提督(意味が分からない。分からないが、とりあえず俺はそれを無くさないようにしっかりとしまう)

提督(そして梯子を登って艦橋にでた。久しぶりの外の空気を肺いっぱいに吸い込む。すると、マックスにタバコを差し出された)

Z3「……」スッ

提督「……!!」

提督(なぜか後進している潜水艦。察した。俺は、処刑されるのだろう。そういえばマックスからは硝煙の匂いがしている)

提督(震えそうになった。何も考えられない。俺は、マックスの差し出したタバコを受け取ると咥える)

提督(タバコを吸いながら何とか生き延びるための方法を考えるが、そんな方法なかった。もう詰んでいるのだろう)

マックス「降りて」

提督(タバコを吸い終わり、マックスに促されて俺は甲板へと降りた。そしてその端へと歩いて行く)

提督(SS将校が俺たちを監視していた。海を見下ろすと、まるで何もかも吸い込もうとしているかのように黒かった。そうか、終わりなのか)

提督「……」

Z3「死んだふりをして。絶対に見つからないで」

提督(せめて最後は誇り高くあろうと空を見上げた瞬間、マックスの声。日本語だ。聞き返す間もなく銃声。俺はマックスに押されて海に落ちた)

提督(冷たっ!?っ……だが撃たれていない。生きている。そこで全てが繋がった。マックスは俺を逃がしたのだ!!)

提督(空砲で俺を撃ち殺したように見せかけて海に落としたのだ!!俺は死体のように海に浮かんだ)

提督(だが息の限界が来る。暫く耐えたが、これ以上耐えたら溺死してしまう。俺は息継ぎをしてふたたび死体のふりをした)

提督(見られていないか確認する必要はない。バレてなければ大丈夫。バレていたら……そこで終わりだ)
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:45:58.37 ID:Eq3BckfE0
提督(それを何度も繰り返したところで、俺は死んだふりをしつつこっそりと周囲を窺う。Uボートはもう見当たらなかった)

提督「マックス……」

提督(……とりあえず、俺は何とか生き延びた。しかしそこで新たな問題に直面する。ここはどこだ?)

提督(いや、それ以前に寒い。すぐに凍死するほどではないが、そう何時間ももたないぞ……!!どうする……!?)

提督(空を見れば星の位置で方角が分かる。陸地があるであろう東へ泳ぐべきか?だが、無事に到達できるとは考えづらい)

提督(それによく考えたら、もし泳ぐ必要があるのならここから西へ泳いでとマックスは言うんじゃないか?)

提督(何も言われなかったという事は、泳ぐ必要はないという事ではないだろうか?ただの予測だが、俺はそれに賭けることにした)

提督(震えながらその場に浮かんでいる。とても長い時間漂流しているような感覚だった。実際はどのくらい経っているのだろうか?)

提督(やはり西に泳ぐべきだったのではないだろうか?このまま凍死か溺死してしまうのではないだろうか?そんな考えばかり脳裏に浮かぶ)

チカッ

提督「……!!」

提督(そこで気がつく。光。まるでサーチライトであたりを薙いだように光線が見えた。渡された手鏡。そうか、そういう事だ!!)

提督(俺は手鏡を取り出すと光源の方に向ける。次の照射を待つ……来た!!さっきよりも近い!!)

提督(波は高くない。ちゃんと反射できたはずだ。だよな?ちゃんと見つかっただろうか……?)

提督(寒さに震え、不安に苛まれながら待っていると海の上を滑りながら近づいてくる人影、そのカーマインの瞳と目が合った)

提督「マックス!!」

Z3「アトミラール!!……無事でよかったわ」

提督「助けてくれてありがとう……!!……他の皆は、どうなった?」

Z3「っ……ごめんなさい……」ギュッ

提督(マックスが顔を俯けて手を強く握る。その様子で分かった。どうしてマックスなのかは分からないが、彼女は彼らを処刑せざるをえなかったのだろう)

提督「っ……マックス。君は悪くない」

Z3「……とりあえず、貴方をスペインまで連れて行くわ。あそこは中立国だから。そこからは……日本大使館を目指しなさい」

Z3「たしかマドリードにあったわよね?それか、もっと近くに領事館があればそこでもいいわ。それで何とかなるはずよね?」

提督「分かった。だが……君はどうするんだ?」

Z3「言わなくても、わかるでしょ」

提督「……。どういう命令を受けているのか分からないが、俺をスペインまで送っていたら……」

Z3「無線機故障で潜水艦に襲われたとでも言うわ。もともとサン・ナゼールへ一人で帰還しろって命令だったからやりやすい」

提督「そうか……」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 01:49:29.32 ID:Eq3BckfE0
Z3「行きましょう。抵抗があるかもしれないけど我慢してね、お姫様」

提督「っ」

提督(マックスにお姫様抱っこされる。何度もしてきたが、されたのは記憶にある限り初めてだった)

Z3「それと、これを」

提督「これは……外套?」

Z3「あの潜水艦から拝借してきたわ。濡れてるのよりましよ。さあ、着替えて。手伝うから」

提督「っ……すまない」

提督(ボタンを外し、袖から腕を抜き、マックスの首に腕を回す。濡れた外套を引っぺがされ、新しい外套を用意してもらう)

提督「……」ギュッ

Z3「……」ドキドキ

提督(後は脱いだ時の逆のやり方で外套を着た。服は濡れたままだが、少しはましになるだろう)

Z3「私の雑嚢の中のIsolierkanne(魔法瓶)の中にKaffee(コーヒー)が入っているわ。体が温まるから飲んで」

提督「ああ。……本当にありがとう、マックス」

Z3「気にしないで頂戴」



Z3「着いたわ、あれがカディスよ。時期がいいわね。ビーチ目当ての観光客に紛れ込めばそんなに怪しまれないわ」

提督「そ、そうか……」ボー

Z3「ア、アトミラール……?」

提督「はぁ……はぁ……」ブルブル

Z3「っ!!アトミラール……貴方、熱が出てるわ……!!」

Z3(それも結構高そう……見るからに辛そうだし、このままアトミラールを一人で置いて行くのは……)

Z3「……」ガチャガチャ

ドイツ軍司令官「……した。捜索部隊へ連絡。Z3を発見したか?」ガーガーピー

ドイツ軍パイロット「Nein. 当該海域にて確認できず。捜索範囲を北へ移動します」

ドイツ軍艦娘「こちらも発見できず。潜水艦に警戒しつつ周辺を捜索します」

ドイツ軍司令官「了解。繰り返し海域の全艦艇、艦娘、航空機に告げる。Z3が単独航行中に消息を絶った」

ドイツ軍司令官「最終確認位置は〜。最後の交信内容は『我、敵潜水艦と遭遇せり』。何らかの情報を得たものは至急通報するように」

Z3「……」

Z3(無線から聞こえてくる交信。私が発進した最後の交信、偽の位置情報とありもしない会敵の報告。みんなが私を探してくれている)

Z3(もし……もしここで戻らなかったら、きっともう戻れない。行方不明の間のことを説明できない)
a
Z3(それでも戻ろうものなら、脱走したとされて軍法会議にかけられる事になる。そうなったら、待っているのは死刑か、Bewährungstruppe (執行猶予部隊)への編成か)
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:52:59.19 ID:Eq3BckfE0
Z3(いずれにせよ……死ぬことになるはず。でも、ここでアトミラールを放置したら……スペインは中立だけど、枢軸寄り)

Z3(保護されても身元を調べられたら……いや、それ以前にそこらで行き倒れてそのまま死んでしまうかも……でも、脱走なんてしたら……)

Z3(まるで走馬灯のように思い出が……大切な人たち……Vater(お父様)、Mutter(お母様)、おじい様、おばあ様、友人、戦友……皆の顔が思い出される……)

Z3(懐かしい故郷の街、私の家、教会、よく行った店やレストラン、劇場、学校、宿舎……思い出の場所が、見える気がする)

Z3「……」チラッ

提督「っ……はぁ……はぁ……大丈夫だ、マックス。本当にありがとう。助かったよ」

Z3(誇りに思うと、生きて帰って来なさいと、両親に言われた……私は……っ……)



提督「っ……?」モゾモゾ

提督(体が怠い。頭がボーっとする。しまった……風邪をひいたのか……?こんな時に……!!)

提督(そこで気がつく。俺はベッドで寝ていた。マックスに抱えられながら移動している時から記憶が混濁している)

提督(ここはホテルか?一体いつの間に……どうやってホテルに泊まったんだ、俺は……?)

Z3「あら、目が覚めたかしら?」

提督「っ!?マ、マックス……?っ!?」ドキッ

提督(声をかけられて初めて気がつく。俺の隣に寝ていたのはマックスだった。……しかも、何故か裸だ!!しかも、俺も裸だと!?)

提督「な、なんで……!?服は……!?」

Z3「風邪をひいた時は体を温めないと。温めるものは人肌より冷たくても熱くてもダメなのよ」

提督「そ、そうなのか……?というかマックス、サン・ナゼールへ向かわなくていいのか……!?」

Z3「気にしないで。それより、何か食べられそうかしら?リンゴでも剥こうと思うのだけれど」

提督(き、気にしないで……しかし……どのくらい寝ていたのか分からないが、この感覚からしてほんの一〜二時間ではすまないだろう)

提督(最後の記憶でもまだ夜は明けていなかったが、窓の外は太陽が空高くまで上がっているようだった)

提督(少なくとも、もうマックスは潜水艦と遭遇したなんて言い訳が通用する様な状況ではなくなっているだろう)

提督(今さらサン・ナゼールに戻ってもこのことを説明できるわけないし、そうなるとドイツでは脱走や敵前逃亡の扱いにされるはずだ)

提督(そうなると、待っているのは軍法会議。そしてそれからの……銃殺か、あるいは懲罰部隊への配属か……)

↓×1〜3
自らの立場を全て失おうとも自分を助けてくれたマックスへの心情と行動
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 02:09:43.25 ID:i0i1BjWV0
マックスは自分の身の危険を顧みずに俺を助けてくれた……!そんな彼女をみすみす殺させはするものか!表向きは捕虜という事にして日本軍で彼女を保護できないだろうか?そうすれば彼女の家族や関係先にまで危害が及ぶことはないはずだ……マックスの手を握りしめがらながら今思いついた事を話す提督
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 02:11:42.58 ID:Aq5itjgFo
治りかけで力の加減がうまくできないものの、精一杯の力でマックスを正面から抱き締める
涙を流しながらありがとう、ありがとう、ごめんなと呟く
気丈に振る舞っていたマックスも到々込み上げるものを抑えきれなくなり、感情にまかせて提督への想いを告白する
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 02:13:32.52 ID:4GaCEXwwO
369と370両方
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 06:15:37.67 ID:Eq3BckfE0
提督「マックス……!!」ダキッ ギュッ

提督(体調不良のせいで力が入らない。だが、それでも強くマックスを抱きしめる。そうせずにはいられなかった)

Z3「んっ……」

提督「ありがとう……本当にありがとう……ごめんな……」ツゥー

提督(思わず涙がでた。マックスが俺の為に失ったであろうものを考えると……心が張り裂けそうだった)

Z3「……っ」ダキッ ナデナデ ジワァ ギュッ

提督(マックスは最初、俺を労わるように抱きしめて頭を撫でてきた。しかし、途中からマックスもまた涙を流し始め、俺を強く抱きしめる)

Z3「こうした事、後悔していないって……言いたいけど……無理だったわ……っ……後悔してる……」ポロポロ

Z3「貴方を助けたかった……それは心から本当よ……だけど……だけど、私……全部、捨てちゃった……お母様も、お父様も、故郷も国も……っ!!」クシャリ

提督(マックスが声を押し殺して泣く。俺は、マックスを抱きしめ続けた。肩を震わせ、しゃくりあげるマックスをずっと抱き締めていた)

提督(マックスもまた俺を強く抱きしめてきた。マックスの頭を優しく撫でる。暫く、そうしていた)

Z3「ひくっ……私は……もう二度とドイツに戻れない……ぐすっ……うぅ……もう私……独りぼっちだわ……」ボロボロ

提督「っ!?違う!!独りぼっちなんかじゃない……!!俺が居る。何があろうとも、俺が君と共にある」

提督(マックスの悲しみと絶望を込めた嘆きの言葉を、俺は聞き逃さなかった。俺の言葉に、マックスが赤く充血させた瞳で見つめてくる)

Z3「っ……それは……命の恩人だから……?」

提督「そうじゃなくても、俺はずっと君を……」

Z3「んっ」

提督「!!」

提督(いきなりマックスが俺にキスしてきた。唇を合わせ、想いを確かめるだけの純粋なキスだ。お互いに唇で触れ合う)

提督「っ……」

Z3「っは……アトミラール……きっと気がついているでしょう?Ich liebe dich sehr (私、貴方のことが大好き). もちろん、女としてよ」ジッ

提督「俺も、君を男として好きだ。愛しているよ」

Z3「っ……!!もう絶対放さないわ。他の全てを失っても、貴方だけは絶対に失わないない」ギュッ



[以上の事柄から、提督の移動についての連絡もドイツ側に把握されていた可能性が高い

よって、今回の日本海軍所属の提督が戦死した事件の原因は、日本海軍の諜報および防諜が非常に杜撰であり、ドイツ側に暗号が解読されていたためである

その責は間違いなく日本海軍の諜報部にあるといえるだろう

MI6担当官]

ウォースパイト「……」

↓×1〜3
提督戦死に狂乱し、意の中が空になってもなお何度も嘔吐し、涙も声もかれはてるほどに嘆き悲しみ、数日寝込んだ後、
命令していた調査の報告書が届き、それを読んだウォースパイトの心情と行動
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 08:53:36.46 ID:i0i1BjWVo
何よ……こんな紙切れ……責任の所在が分かったところであのひとアドマイローは帰ってこない……あのひとの居ない人生なんて空虚だわ……それでもどんなに悲しくても人間は生きていかなきゃいけないのよね……立ち直るにはまだ時間が必要なウォースパイト
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 09:58:07.72 ID:65zxHaYXO
今すぐにでも提督の後を追いたい気持ちに駈られるが
でもあの人がこんな事で死ぬものですか!あんなに熱心に誓ってくれた彼が!と根拠のない自信で精一杯に自分を奮い立たせる
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 10:41:17.89 ID:Aq5itjgFo
373
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/25(月) 11:57:08.06 ID:L2k9OIjg0
ウォースパイト「……」グシャリ

ウォースパイト(命令したときは、責任者に責任を取らせてやろうと思ったけれど……けど、もうどうでも良くなってしまった)

ウォースパイト「こんな紙切れ……何の意味もない……」

ウォースパイト(責任の所在が分かって、責任をきっちりと取らせてやったとしても……Admiralは帰ってこない……)

ウォースパイト「っ……あの人のいない人生なんて……空虚だわ……」

ウォースパイト(でも……それでも生きていかないと……どんなに悲しくても……あの人を理由にして死ぬわけにはいかないもの……)

ウォースパイト「……」ポロポロポロ



提督「……」

Z3「起きた?」

提督「んっ……ああ……」

提督(マックスを胸に抱いた状態で寝てしまっていたらしい。さっきほど辛くはないが、だがまだ体が怠く気分も悪い)

Z3「何か食べないと良くないわ。用意してくる」

提督「ああ、すまない」

Z3「……。その……」カァッ モジモジ

提督「?」

Z3「私、今服を着てないから……目を閉じてくれるかしら……///」ジッ

提督「っ!!す、すまない」

提督(目を閉じる。衣擦れの音、マックスがベッドからおりて歩いて行く。そして今度は服を着る衣擦れの音)

Z3「ん……もういいわよ。ありがとう」

提督「ああ」

提督(マックスは制服姿ではなかった。どうにかして用意したのか落ち着いた感じの白いブラウスと濃紺のプリーツスカートをはいている)

Z3「とりあえず、まずはリンゴね。そうしたら何か食事を買いに行ってくるわ」

提督「わかった、ありがとう」

Z3「ちょっと待っていてね。すぐに剥くわ」

提督「……本当に、君には一生かけても返せない恩ができた」

Z3「そう?なら一生かけて返してもらうわ」シャリシャリ

提督(ベッドの脇に椅子を持ってきて、そこに座りながらナイフでリンゴの皮をむき始めるマックス)

提督「……」ジッ

Z3「……ああ、安心して。このナイフで人を刺したことはないわ。新調したばっかりなの」

提督「そ、そうか……じゃなくて、随分と上手いものだなと思ってな」

Z3「本当?ありがとう。やっていればなれるものよ」

提督(皮をむき終わったマックスはリンゴを手に持ちながら器用に切り分け、ベッドサイドチェストの上に乗せた皿に置いていく)
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 12:00:43.09 ID:L2k9OIjg0
Z3「よし。はい、アトミラール。あーんして」スッ

提督(全てを一口サイズに切り分けたマックスが、その一つを摘まむと俺に向かって差し出してくる)

提督「あ、あーん」

Z3「……どう?美味しいかしら?」

提督「……ああ、おいしいよ」ニコッ

Z3「そう、なら良かったわ。はい、あーん」ニコッ

提督「あーん」

Z3「……美味しい?」

提督「もちろん」

Z3「ふふっ」ニコッ

提督(こうして俺はマックスにあーんをして貰いながらリンゴを食べていく。が、さすがに丸々一つは、今は辛かった)

提督「っ……ありがとう、マックス。もう大丈夫だ」

マックス「そう……じゃあ残りは頂くわね。ゆっくり休んで、アトミラール」

提督「ああ、ありがとう……」



ブーン カチッ ドボン

テスト「投下……!!さあ、どうですか……!?」

ゴォーン バッシャーン ゴォーン バッシャーン ゴォーン バッシャーン

ドイツ軍潜水艦娘「っは!!っ……!!Nicht schießen, bitte(撃たないでください)!!降伏します!!」ザバッ ボロッ スッ

テスト「Uボート……!!」ギリッ

↓×1〜3
目の前のこいつが提督を殺したのかもしれない……!!という事をふまえてテストの心境と行動
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/25(月) 12:35:24.66 ID:7crronCgO
ここで撃ったとしても提督は帰ってこないし、無抵抗の相手を殺すのは提督の本意ではないはずだと、己の感情を押し込み条約に則った捕虜の扱いをする。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/25(月) 12:46:45.15 ID:8TYsrdysO
殺すつもりでいたぶるが泣くUボートを見てそれ以上なにもできなくなり提督を返してと涙を流してうなだれる
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 12:48:44.68 ID:NiK/B8jYo
上2つともまぜる
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 14:34:19.50 ID:L2k9OIjg0
テスト「よくもまあぬけぬけと……!!」グイッ

ドイツ軍潜水艦娘「っ……!!Bitte……!!殺さないで……!!」ザバァ

テスト「口を開くな、ボッシュ!!」ドガッ

自由フランス軍艦娘「「「「!?」」」」ビクッ

ドイツ軍潜水艦娘「ぅ!!」バシャン

テスト「よくも!!あの人を!!お前が殺したの!?お前が提督を殺したの!?Réponds (答えなさい)!!」ゲシッ ゲシッ ゲシッ ゲシッ

自由フランス軍艦娘「「「「……!!」」」」

ドイツ軍潜水艦娘「うぐっ……!!フランス語は分からないです!!Nein(やめて)!!あぅ!!お願い、助けてください……!!」

テスト「フランス語が分からない!?この、Sau(メス豚)め!!お前が提督を殺したのかと聞いているのです!!Antworte(答えなさい)!!」スッ ドスッ

ドイツ軍潜水艦娘「ああああああああ!!痛い!!痛いよぉ!!止めてください……!!分からないです……提督って誰ですか……?」ズキン

テスト「っ〜〜〜!!もういいです。殺して終わりにしましょう」ギリッ ズポッ ギラリ

ドイツ軍潜水艦娘「っ!?ぐすっ……お母さん……お母さんに会いたい……家に帰りたい……」ポロポロポロ

テスト「っ!!」

テスト(刺された腕から出血し、泣きながら震える声でそう呟くそいつに、冷や水を浴びせられた気分になる)

テスト(提督なら……提督なら絶対に降伏した敵を殺すことは赦さない……あの人は、そういう人だったから……)

テスト(振り上げた手に握るトレンチ・フルールからは紅い鮮血が滴り落ちていた。私は……)

テスト「っ……提督を……殺したくせに……あなた達が……返して下さい……提督を、返して……」ガクリ

ドイツ軍潜水艦娘「……?」ブルブル

自由フランス軍艦娘「テスト、大丈夫?」

テスト「……ごめんなさい。こいつの傷の手当てをします。捕虜にして帰りましょう」



提督「っ……」

Z3「Guten Morgen. もう夜だけれど。気分はどうかしら?」

提督「ああ、おはよう……良くなった気がするよ」

Z3「そう、それはよかったわ。……結構汗をかいているわね、アトミラール。体を拭いた方がいいわ」

提督「そうか……」

提督(頭が回らない。ボーっとしていたらマックスがお湯を入れた桶とタオルを持ってきてくれた)

Z3「体は起こさなくてもいいわ。布団をどけるわよ」

提督「すまない、ありがとう」

提督(マックスが掛布団を腰までどかす。服は着ていない。上半身が寒かった。マックスがタオルで体を拭いてくれる)

Z3「……背中を見せて」フキフキ

提督「分かった」ゴロン

Z3「Gut. ……ん、これで上半身は終わり。……下は自分で拭けるかしら?」

↓×1〜3 提督の返答
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 14:36:58.99 ID:NiK/B8jYo
拭いてほしい
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 14:47:42.80 ID:UBC8FAnuO
拭いてもらった後に、ハーレムの事や今後の動きについて話す
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 16:35:40.28 ID:kwhIaLWZo
383
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 20:58:52.42 ID:L2k9OIjg0
提督「ああ……っ」グラリ

Z3「アトミラール!!……無理しないで。ダメそうね」

提督「っ……すまない……」

Z3「任せて頂戴」

提督(体を起こそうとしたら眩暈がした。こんなに酷い風邪をひいたのは初めてかもしれない)

提督(もしかしたら風邪じゃないかもしれないな……俺は横になって全てをマックスに委ねた)

Z3「っ……そ、それじゃあ失礼するわね」スッ

提督「ああ……」ボロン

Z3「っ!!」カァッ

Z3(あ、アトミラールの……アレが……しかもこれ、少し大きくなって……そう言えば、男の人って寝起きはそうなるのよね……?)

Z3(お、落ち着いて私……無心よ……無心で拭くの……これはただの看病だもの……何もやましい事じゃない……)

Z3「……///」フキフキ

提督「……」

Z3(腰回りから太もも、脚を拭いて……あとは、そこだけ……あ、アトミラールのに触っちゃう……こ、これは不可抗力よ……!!)

Z3「……」フルフルフル スッ フニ

提督「っ……」

Z3「っ……!!」ビクッ フニフニフニ

提督「ぅ……」ムクムクムク

Z3「!!」ボンッ グルグルメ

Z3(お、おっきく……!!おっきくなって……!!まずいわこれ……!!私、そんなつもりじゃ……まだ早いのに……!!)

Z3「っ〜〜〜!!か、体横にして!!」

提督「ああ……」ゴロン

Z3「……はい、終わった!!終わったわ!!じゃあアトミラール、掛布団を変えるわね!?シーツは……新しいタオルをひいておきましょうか」

提督「すまない……助かる……」

Z3「気にしないで」

Z3(私……すごいことしちゃった……お、男の人のアレって……あんなになってて……あんなになるのね……)ドキドキドキ



シャァアアアア

Z3「……」

Z3(熱いお湯が気持ちいい。アトミラールが寝た後、私はシャワーを浴びていた。そして考える)

Z3(……この後、どうしようかしら?とりあえず、手持ちは多くない。このままここに留まれはしないわ)

Z3(今のスペインは内戦が終わってまだ数年しかたっていない。復興しつつあるけど、まだ混乱は収まっていない)

Z3(このままアトミラールを大使館まで連れて行くのは、そう難しい事じゃないけれど……お金が足りないかも)

Z3(そうするとやっぱりアトミラールが回復するのを待って、いけるだけ馬車とかに乗せてもらって……)

Z3(それで最低限の食費と宿泊代だけになったら、残りを歩いていくしかないかもね……お金の計算をちゃんとしないと……)
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 21:01:08.91 ID:L2k9OIjg0
Z3(……もし、日本大使館についたら私はどうなるのかしら?ドイツ人だし……逮捕されるのかしらね)

Z3(けど、アトミラールが守ってくれるはず……まさか、用済みになったら捨てられる……なんてこと、ないわよね……)

Z3(でも……っ、なにを変なこと考えているのよ、私……アトミラールがそんな事、するわけない)ブンブン

Z3(……もうドイツに帰れない。お母様に会いたい……お父様にも……でも、きっともう会えない……)ジワァ

Z3(戦争なんて……戦争さえなければ……いっその事、アトミラールとこのままスペインで暮らそうかしら)

Z3(二人で、何もかも捨てて逃げて、ここで生きていく……悪くないかもしれないわ。いえ、きっと幸せ)

Z3(貧困に苦しもうとも、アトミラールさえいれば私は……働き口だって、きっとある。いざとなれば私が……体で……)



Z3「ふぅ……」フキフキ

提督「マックス……」

Z3「っ!?お、起きていたの……?悪いけれど、少し向こうを見ていてくれる?」サッ

提督(俺が呼びかけると、マックスがタオルで体を隠す。赤い顔をして俺を見つめていた。俺は頷く)

提督「ああ、目が覚めた……君は、寝る時いつも裸なのか?」

Z3「なっ!?ち、違うわよ!!前も言ったでしょ?風邪をひいた人の身体を温めるものは、人肌より冷たくても熱くてもダメって」

提督「ああ、そうだったな……」

Z3「まあ、迷信かもしれないけれど。私の生まれた所ではそう言われていたわ。ドイツの言い伝えって言うよりは、オランダのらしいけど」

提督「君の故郷は確か……」

Z3「アーヘンよ。大聖堂で有名な所。……Gut, 灯り、消すわよ。……お邪魔するわね」

提督(そう言うとマックスが布団に入ってくる。俺は少しベッドの端によってマックスを迎え入れた)

Z3「……調子はどう?」

提督「悪くないよ。君のおかげだ」

Z3「そう。明日は買い物に行ってくるわ。何かちゃんとしたモノを食べないと良くならないもの。それに、薬も買えれば買わないと」

提督「お金は大丈夫なのか?」

Z3「多少はね。少なくとも、元気になるまでは心配しなくても大丈夫よ」

提督「分かった、ありがとう」

Z3「……ねえ、アトミラール。アトミラールの病気が治ったらどうするの?」

提督「どうする、か……とりあえず、早く戻らなくては」

Z3「……戦争に?」

提督「……戦争に」

Z3「そう……ねえ、アトミラール……このまま、スペインで二人で生きていくってのはどうかしら?」

提督「えっ?」

Z3「この国は悪い所じゃないわ。内戦も終わったし、そこまで危なくない。料理も美味しいし、気候もまあまあ」

Z3「混乱の余波でよそ者が二人ぐらい増えていても誰も気にしないわ。仕事だって、探せばあるはずよ」

Z3「いざとなったら、私が何とかするわ。だから……どうかしら?二人で、逃げましょう?ここで生きていきましょう?」キュッ

提督(不安そうに俺に触れて、指を摘まんでくるマックス。マックスの提案に俺は……)

↓×1〜3提督の返答
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 21:29:40.35 ID:CXVj+3umo
そう言う選択もありなのかもしれない
けれども、俺を待ってる人達がいるんだ
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 21:35:56.83 ID:NiK/B8jYo
それはできない
君に甘えてばかりではいけないのも勿論だが、君の他にも守らなくてはいけない人々がいるから
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:12:18.40 ID:NiK/B8jYo
388
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