アライちゃんのいる日常4

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141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 22:35:43.91 ID:XXT+OMXco
ゴキブリみたいなものか
142 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22:42:03.84 ID:tbaJn6duo
ギャル「で、出てってよぉ!ここあたしの家だし!」アセアセ

ギャルは、『どうせダメだろうなぁ』と思いながら、野良アライちゃん達へ言った。

野良アライちゃん1「うしょなのだぁ!おまえがくゆずっとまえから、あらいしゃんたちここにきたぞぉ!」フゥーッ

野良アライちゃん2「あらいしゃんたちのほーがえらいのだ!」フフン

ギャル「この家はあたしがお金払って借りてるの!あなた達が作ったわけじゃないでしょ!」アセアセ

https://i.imgur.com/6hrf0zt.jpg

ギャル「っ…」

やっぱりダメだった。
話が通じるはずがないのである。

ギャル「こ、こうなったら…」ガシィ

ギャルは傘を掴んだ。

ギャル「で、出ていかないと、た、叩くよ!」フルフル

ギャルは傘を剣のように構える。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 22:46:35.25 ID:MAlWVGzgo
アライちゃん達の頭の悪さも相まってナメられてるっぽい?
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 22:47:47.67 ID:nnbVAstf0
>>141
たしかにアライさん(しゃん、ちゃん)はGのごとくキモいけど
ギャルの心境からすれば犬や猫が野良かペットかどうかくらいの違いかも
野良は雑菌だらけで狭い場所であれば攻撃もするし、衛生的にも危ないからね
145 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22:50:21.55 ID:tbaJn6duo
野良アライちゃん1「うゆぅ!こいちゅ!ぼーよくにものをいわせゆちゅもりなのだ!やばんなのだ!」フゥーッ

野良アライちゃん2「こーしょーけちゅえちゅなのだ!こんなきょあくはやっつけるのだ!」フゥーッ

ギャル「ひっ…!」

ギャルは、明らかに自分より小さい相手に対してビビっている。

これだけの体格差があれば、十分にアライちゃんを嬲り殺すことができるはずだ。

野良アライちゃん1「たあ〜!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「たあ〜!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、ギャルに突撃する。

ギャル「ひぃ!く、来るなあ!」ブンブン

ギャルは傘を下に向け、横に振っている。

傘の先端の軌道は半円を描き、まるでバリアのようだ。

野良アライちゃん1「うぅ〜!それふりまわすのやめゆのだぁ!」ヨチヨチピタッ

野良アライちゃん2「うぬぬ〜…!これじゃちかづけないのだぁ!」ヨチヨチピタッ

野良アライちゃん達は、傘の前で止まった。
146 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:06:10.28 ID:tbaJn6duo
野良アライちゃん1「うぅ〜…!」フゥーッ

野良アライちゃん2「うぅ〜…!」フゥーッ

ギャル「あ、あわわ…」ブンブン

ティアライちゃん「ぴいぃ…」ガクガクブルブル

場の状況は硬直している。

ギャルはやがて腕が疲れ、傘を振るのを止めた。

野良アライちゃん1「!いまなのだ!たあ〜!」ピョンッ ヨジヨジヨジヨジ

野良アライちゃん2「とちゅげきなのだー!たあ〜!」ピョンッヨジヨジヨジヨジ

なんと野良アライちゃん2匹は、ギャルが握る傘に飛び乗り、よじよじと手の方へとヨチ登ってきた。

ギャル「い、嫌ぁあ!」ポイッ

ギャルはアライちゃん達が乗っている傘を前方に投げた。

野良アライちゃん1「ぴぎっ!」ビターン

野良アライちゃん2「ぷぎゅ!」ビターン

野良アライちゃん達は、床に叩き付けられたが…
対してダメージはないようだ。
147 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:11:48.70 ID:tbaJn6duo
ギャル「はぁ、はぁ…!あたしの方が強いもん!出てってよぉ!」ハァハァ

野良アライちゃん1「うぅ〜!でももうぶきはとったぞぉ!」フゥーッ

野良アライちゃん2「しゅてごよならまけないのだ!おねーしゃ、がったいわざでぶったおしゅのだ!」ヨチヨチ

野良アライちゃん1&2「「たああああ〜〜〜!」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

野良アライちゃん達は、勢いよくギャルに突撃してくる。

ギャル「や、やだ!やだああ!」ドタドタ

ギャルはティアライちゃんを抱っこしながら逃げる。

野良アライちゃん1「おいかけゆのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「よーしゃしないのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

ギャル「こっ…来ないでぇ!」ドタドタドタドタ

ギャルは裸足のまま、必死で家の中を逃げる。

しかし、どう考えても体格や強さではギャルの方が上。

その気になれば、野良アライちゃん達を踏み潰すことくらい造作もないはずだ。

なぜ、強いはずのギャルが逃げているのであろうか?

アライちゃん恐怖症なのか?

それともアライちゃんを飼っているから、野良アライちゃんにも情が移り、手出しできないのであろうか?

あるいはギャルが優しいから、アライちゃんを殺すのを可哀想だと思い躊躇しているのか…?
148 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:24:34.99 ID:tbaJn6duo
そのどれでもない。

大抵の人は、蚊ぐらい小さな虫なら殺せても…

相手の体の大きさが大きくなるにつれて、殺すことへの心理的抵抗が大きくなっていくのである。

蚊より蝿の方が殺しづらい。

蝿よりゴキブリの方が殺しづらい。

ゴキブリより芋虫や大ムカデの方が殺しづらい。

芋虫や大ムカデより、ネズミの方が殺しづらい。

そして、ネズミよりアライちゃんの方が殺しづらい。

そう感じる人が大多数なのである。
女性ならなおのことそうだ。

怒っているならともかく、冷静に躊躇せずアライちゃんを殺せる人は、決して多くはないのである。

これまで作中では、野良アライちゃんを自らの手で殺す者たちがいた。

亀太郎の仇討ちと殉葬のために、手足の動きを封じて埋めた男児兄弟たち。

若干早い中二病とスプラッターホラー趣味のため、殺しを楽しめるオカルテツヤ君。

前からアライちゃん相撲とかやってた上、帽子を台無しにされたガキ大将。

駆除業者の男児母親。

店内を荒らされ、怒りに燃えたラーメン屋店主。

猟師の免許を持ち、アライさん狩りの場馴れしている肉料理屋店主とその仲間。

…彼らのように自らの手で野良アライちゃんの命を奪える者は、この世界では少数派なのである。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 23:31:23.36 ID:mC2D8zlX0
通じてないとはいえ人の言葉喋ってるから余計やりにくそう
150 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:34:39.84 ID:tbaJn6duo
もっとも、相手がスズメバチや毒サソリ等のような、『自分の命をガチで奪おうとする敵』ならば、
生存本能が働くため、誰もが皆殺すつもりで立ち向かうことができるであろう。

もしもアライちゃん達が、人間を襲って食うような、害獣以上の狂暴な猛獣であれば…
ギャルとて自衛と自身の生存のために、野良アライちゃんを迷わず踏み潰せるであろう。

しかし。
野良アライちゃん達は、人を襲わない。

空腹で飢餓状態になったときに人に会っても、
餌をくれるまで食べ物をしつこくねだるだけで、噛みついたりはしない。

そう。
『アライちゃんは害獣だが、自分が殺されるわけではない』という微妙な安心感が、
生存本能による殺しのリミッター解除を妨げ、余計に野良アライちゃんを殺し辛くなっているのである。
151 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:40:38.13 ID:tbaJn6duo
ギャル「こ…来ないでぇ!」ガチャッ

ティアライちゃん「ぴいぃ…!」

ギャルはとうとう、ティアライちゃんと一緒にトイレの中に閉じ籠って鍵をかけた。

『うゆ!かくれたのだ!』

『にげてったのだ!』

『わぁーい!うれちーのだぁ!ありゃいしゃんたちがかったのだぁー!』

『しまいのきじゅなのしょーりなのだぁ!おねーしゃんだいしゅきなのだー!』

『あらいしゃんもたくまちーいもーとがいてうれちーのだぁ!』

『しょーり♪しょーり♪しょーりのだんしゅ♪』

『せーぎ♪せーぎ♪せーぎのぽーじゅぅ♪』

トイレの扉の向こうから、せわしなく嬉しそうな声が聞こえてくる。

ギャル「うぅ…もうやだ…!誰か助けて…!」ウルウル

ティアライちゃん「TДT」ブルブル…
152 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:50:39.18 ID:tbaJn6duo
ギャル「ん…あ、スマホ、持ってきてた…」サッ

ティアライちゃん「のりゃ!」

ギャルは、先程アライちゃんの追い払い方を検索しているときに、スマホを持ってきていた。

ギャル「誰にかけよっか?駆除業者さんに連絡して来て貰った方がいいかな…」

ギャル「…」ピタッ

ギャル「…いや、一人…いた」

ギャル「中学生の頃、学校で躊躇なくアライちゃんを踏み潰してドン引きされた子が…!」

ギャル「賭けるしか…ない!」ピポパ

ギャルは、誰かに電話をかけはじめた。
153 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23:57:12.44 ID:tbaJn6duo
電話をかけた後…

ギャルはこっそりトイレを出て、玄関に来た。

しばらく経つと、玄関のドアがノックされた。

『ギャル、来たよ。私だよ。こんばんは』

玄関の扉の向こうから声が聞こえ始めた。

ギャル「あ、ああ、来てくれたんだ、ありがとう…」ブルブル ガチャッ

ギャルは玄関のドアを開け、人物を招き入れた。

「ティアラちゃん大きくなったねー。うちのアラキレスも、大分大きくなったよ」

ギャル「あ、あはは…」

「私を呼んでくれてありがとう。さ、捕まえに行くから、案内して」ガサガサ

ギャルは、その人物とともに家の中を歩き回り、害獣を探した。
154 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 00:00:52.85 ID:mjeXGrB4o
「おぉーい、アライちゃんはいるかなー?可愛い可愛いアライちゃーん?」

その人物は、声を出してアライちゃんを呼び始めた。

ギャル「ちょ、逆に逃げるんじゃ…!?」

「さっき君たちのお家に勝手に入ってきた悪者は取っ捕まえたよー!君たちにお詫びがしたいから、食べ物たくさん持ってきたってー!」サッ

人物はにおいの強いチーズを取り出した。

「ごはんたーっぷりあるよ!出ておいでー!可愛い可愛いアライちゃーん!」

ギャル「そんなので騙されるのかな…」
155 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 00:14:19.45 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「のりゃーー!!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「ごっはん♪ごっはん♪おいちーごっはん♪」ヨチヨチヨチヨチ

ギャル「ほんとに出てきた!」

「ほら、アライちゃん達。さっきの悪者はこいつでしょ?捕まえたよ」

野良アライちゃん1「うゆぅー!おまえいーやちゅなのだあ!うつわもおっぱいもでかいのだー!」シッポフリフリ

「後半のは余計だけど…。はい、ごはんあげるよ」スッ

ギャルが呼んだ人物…
ミニスカートの美少女は、Gカップ…いや、Fカップは余裕でありそうなぐらい豊満なバストを揺らしながら、チーズを床に撒いた。

野良アライちゃん1「のりゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「ごっはん♪ごっはん♪あっむあっむちたいのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、チーズを食べ始めた。

野良アライちゃん1「んむんむんむ!あんむあんむあんむあんむあんむ!!!!」クッチャクッチャクッチャクッチャ

野良アライちゃん2「おいちーーのりゃ!おいちぃのりゃあーーーー!はむはむはむはむはむはむはむはむ!!!」クッチャクッチャクッチャクッチャ

野良アライちゃん達は、夢中でチーズを食べ漁っている。

ギャル「野良に餌付けして何の意味が…」

ティアライちゃん「だあ〜だあ〜」シッポフリフリ

「ティアラちゃんも食べる?」

美少女はティアライちゃんにもチーズを与えた。

ティアライちゃん「んみゅぅぅ〜〜〜!!あんむあんむあんむ!!ごくん!!んみゃあ〜!のりゃ〜!なのりゃ〜!≧∀≦」シッポフリフリシッポフリフリ

ティアライちゃんも、チーズを食べて美味しがっているようだ。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 00:38:47.01 ID:vDhKVlOY0
久々に登場した?
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 00:39:31.26 ID:CS6grQZv0
バイトちゃん、まさかの参戦。

だいぶ久しぶりだね。
158 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01:04:40.28 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「げぇえええーっぷ!おいちかったのりゃー!おねーしゃんしゅきしゅきなのりゃー!」スリスリ

野良アライちゃん2「もっとたべたいのりゃー!」スリスリ

「ふふ、可愛い…。私の家には、今のがたーーぷりあって食べ放題だよ。良かったら来てみる?」

野良アライちゃん1&2「「いくのりゃああ〜〜〜!!≧∀≦」」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は「可愛い」と言われて喜んだ。

まだ未熟なうちに母親のもとを離れたため、寂しがりや人肌が恋しいのである。

そのため、人に可愛がられることは、野良アライちゃんにとって母親の愛情を受けるかのようなとても強い精神的充実感と幸福感が得られるそうだ。

「それじゃあ、行こっか。この中入って」ガサガサ

野良アライちゃん1&2「「なのりゃ〜!≧∀≦」」シッポフリフリ

美少女は、アライちゃん達をビニール袋をいれると、持ち上げてリュックサックへ詰めた。

「これで完了。このアライちゃん達連れていくね」

ギャル「あ、ありがと…慣れてるね…」

「こちらこそ、呼んでくれてありがとう。また出たら呼んでね」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01:09:55.66 ID:CS6grQZv0
アラジビの材料かな?
160 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01:15:03.57 ID:mjeXGrB4o
「そうだ。あと、ちゃんと業者さん呼んでどこから入ったか調べて塞いで貰った方がいいよ」

ギャル「や、やっぱ…?」

「今の時期、アライちゃん達は冬籠もりの寝床を探してるから。下手に隙間つくるとウジャウジャ入ってくるから。まあ、体が大きいアライしゃんとかは入ってこれないけど」

ギャル「わ、わかった…ありがと…」

ティアライちゃん「のりゃー」シッポフリフリ

「じゃあねー」スタスタ

リュックサック『『れっつごーなのりゃー♪』』ガサゴソ

こうして、ギャルが召喚した人物は去っていった。

果たして、連れてかれたアライちゃん達がどうなるのか…

それはギャルには分からない。
161 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01:15:32.08 ID:mjeXGrB4o
つづく
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01:24:08.59 ID:CS6grQZv0


ギャルが可哀そうだったな。
つか、野良が図々しい。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01:24:39.09 ID:x9czMo6Y0
乙ー
虫ぐらいだと躊躇いもなく踏みつぶせるけど、鼠とか哺乳類だと出来なくなる的な心理に近いのかな?
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 04:15:54.23 ID:zTCc5ATE0
おつー
まぁ仮にもヒトっぽいなりで、ヒトっぽいクチ聞くわけだからなぁ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 06:51:43.31 ID:ukfzQiLO0
乙でしゅ
ティアライちゃんにも食べさせたからチーズに害はないっぽいようですね
2匹のアライちゃんの行く末はちゃんと見れるのかな?次回も楽しみです
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 07:28:03.13 ID:s5+7GigCo
良くて二階くらいだろうし掴んで外に放り投げるくらいなら大丈夫そうな気もするけど
167 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 07:42:30.21 ID:mjeXGrB4o


野良アライちゃんは人に会うと、個体にもよるが、人懐っこく甘えて餌をねだってくることがある。

しかし、疑問に思わないだろうか?

野良アライちゃんは人に会ったら、ギャルのように怯えて追っ払われるか、はたまた一部の人に殺されるだけなのではないか。

そして、野良アライちゃんと会った人の大多数が野良アライちゃんにそういう対応をしているなら…
野良アライちゃんといえど流石に、『人に会ったら攻撃される』と学習し、人を避けるようになるのではないだろうか?

人間のことを、『自分を攻撃してくる完全な敵』と認識するようになるのではないか?

にも関わらず、野良アライちゃん達のいくらかは、人に会うと相変わらず餌をねだる。

一体これは何故なのか?

痛い目に遭うと知りながら、僅な一縷の望みに賭ける、学習能力のないマヌケなアホだからであろうか?

はたまた、自分の魅力を過大評価しており、何度踏んだり蹴ったりされようとも、いつか誰かが自分の魅力に気付いてくれると盲信している救いようのないナルシストだからであろうか?

アライちゃんがマヌケでアホなナルシストであるか否かは、ここでは議論しないとして…

そんな判断をし続けるアライちゃん達が、今日まで生き延び続けてきたことは確かな事実なのである。
168 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 08:49:24.65 ID:mjeXGrB4o
…公園の砂場…

女児1「お城つくろー」ザックザック

女児2「よいしょ、よいしょ」ザックザック

二人の幼い女の子が、公園の砂場で遊んでいた。

小さなスコップで、砂場を掘っている。

そこへ…

野良アライちゃん1「なのりゃ〜」ヨチヨチ
野良アライちゃん2「なのりゃ〜」ヨチヨチ

害獣が2匹やってきた。

女児1「わ!アライちゃんだ!」ビクゥ

女児2「え、ど、どうしよ…たしか危ないんだよね…」アセアセ

女児は驚いている。

野良アライちゃん1「きゅるるるるる!」スリスリ

野良アライちゃん2「ひとしゃーん♪いっしょにあそんでなのりゃ〜♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、女児たちの足下にすり寄ってくる。

女児達はどうするであろうか?

その小さなスコップで、アライちゃん達を退治するか…

はたまた、逃げて大人を呼ぶだろうか。
169 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 09:06:48.95 ID:mjeXGrB4o
♪ ∧ー∧ <なのりゃー!
(( ハ↓ハ ))ゝ fヲ
cU≧∀≦Ucノスっ 《《 ヨチヨチヨチヨチ

♪ ∧ー∧ <なのりゃー!
(( ハ↓ハ ))ゝ fヲ
cU≧∀≦Ucノスっ 《《 ヨチヨチヨチヨチ


女児1「か…かわいい〜!」ナデナデ

女児2「この子なついてくるよ!アラ太郎みた〜い!」ナデナデ

野良アライちゃん1&2「「きゅるるるぅ〜♪」」スリスリ

なんと意外なことに、女児達は野良アライちゃんを撫でた。

野良アライちゃん1「うゆ!なにしてゆのりゃ?」クビカシゲ

女児1「砂でお城作ってるんだよー」ザックザック

野良アライちゃん2「おしろ?おしろなんなのりゃ?」クビカシゲ

女児2「えっ…なんだろ?でっかいお家、みたいな?」

野良アライちゃん1「しゅぢゅくりちてゆのりゃ?ありゃいしゃんもしゅゆのりゃ〜!≧∀≦」シッポフリフリ

女児1「みんなで遊ぼう!」

女児と野良アライちゃん1&2は、砂場でお城を作った。
170 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 09:13:00.62 ID:mjeXGrB4o
女児1&2「「できたー!」」

野良アライちゃん1&2「「できたのりゃ〜!ふはははー」」コスリコスリ

野良アライちゃんは手を擦り合わせて、砂の城を眺めている。

♪ ∧ー∧
(( ハ↓ハ ))ゝ <ふはははー
U≧∀≦U fヲ
cヾっとノ o コスリコスリコスリ

♪ ∧ー∧
(( ハ↓ハ ))ゝ <ふはははー
U≧∀≦U fヲ
cヾっとノ o コスリコスリコスリ

野良アライちゃん1「さっそくなかにはいゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ スポッ

野良アライちゃん1は、砂の城のトンネルに潜った。

野良アライちゃん2「ありゃいしゃんはうえのぼゆぅ〜!のぉーぼぉーゆぅー!」ヨジヨジヨジヨジ

野良アライちゃん2は、砂の城の上に登った。

女児1「かわいいー!」

女児2「ぜんぜん危なくないじゃん!いい子達だよー!」ナデナデ
171 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:28:45.99 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「もっとしたにとんねゆほゆのりゃ〜!わっちぇ!わっちぇ!」ザクザク

野良アライちゃん2「おちろのてっぺんなのりゃー!」ピョンッピョンッ

野良アライちゃん2は、お城のてっぺんでぴょんぴょん跳ねた。

https://i.imgur.com/2dT91Nl.png
172 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:30:17.45 ID:mjeXGrB4o

当然ながら、砂の城は崩れた。

野良アライちゃん2「ぴぃっ!」ポテッ

野良アライちゃん1『う゛ゆ゛う゛ぅ゛!?』ザラザラ

https://i.imgur.com/O0uzxm4.png

城の下でトンネルを掘っていた野良アライちゃん1は、砂の中に埋まった。

女児1&2「「あはははは!」」

崩れた砂の城『ぴぃーーっ!たちゅけてぇーーっ!』シッポブンブンブンブン

https://i.imgur.com/sf04G3K.png
173 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:40:59.95 ID:mjeXGrB4o
女児達に賢明な判断ができるならば、そのまま生き埋めにするか、早くスコップで刺し殺すか、大人を呼んで駆除して貰うべきだろう。

女児1「掘ってあげよう!」ザックザック

女児2「うん!」ザックザック

野良アライちゃん2「のりゃ!のりゃっ!」ザックザック

しかし女児は、あろうことか害獣を救出しようとし始めたのである。

そのまま2人と一匹は、砂の城を掘り返した。





https://i.imgur.com/ArXUS9U.png

野良アライちゃん1「うゆぅ…しぬかとおもったのりゃ…」ゼェハァ

野良アライちゃん2「おねーしゃでれたのりゃ〜!」シッポフリフリ

女児1&2「「よかったねー」」

害獣は助かってしまったようだ。
174 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 18:54:23.96 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「ふぅー…。ありゃいしゃん、おなかしゅいたのりゃ…」グーギュルルー

野良アライちゃん2「なにかたべものちょーだいなのりゃあ!≧∀≦」コスリコスリコスリコスリ

女児1「なんかある?」

女児2「あ、グミあるよ!みんなで食べよー!」ガサガサ

女児2は、ポーチからグミを取り出した。

女児2「はい、おたべ」スッ

女児2はグミを手のひらに乗せ、野良アライちゃん2へ差し出した。

野良アライちゃん2「あむあむあむあむあむあむあむあむ!くっちゃくっちゃ!んん〜!おいちーのりゃあ!ぐちゃっぐちゃっ!」クッチャクッチャ

野良アライちゃん2は大きな咀嚼音を立てながら、グミを食べた。

女児2(うわ食べ方汚っ…)

野良アライちゃん2「おいちかったのりゃあ〜!もっとちょーだいなのりゃあ!」スリスリ

女児1「可愛いー!私にもグミ貸して!…はい、どうぞ」

野良アライちゃん1「もぐっもぐっもぐっもぐっもぐっもぐっ!おいちーのりゃあ!」

おばさん「あら〜アライちゃん達!女の子に遊んで貰ってるの!いいわねえ〜!」スタスタ

そこへ、近所のおばさんがやってきた。
175 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:00:16.51 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「あ、おばしゃ〜ん♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「おばしゃんしゅきしゅきなのりゃ〜♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、おばさんへ歩み寄ってくる。

おばさん「ほら、ごはんおたべ」パッパッ

おばさんは魚の骨などの残飯をアライちゃんの前に撒いた。

野良アライちゃん1「いただきましゅなのりゃ〜!あむっ!あむあむあむあむあむあむあむあむ!!!」モグモグ

野良アライちゃん2「おいちぃ〜!おいちいのりゃあ〜!」ムシャムシャ

女児1&2「「可愛いねー」」

おばさん「ねー!この子達すっごく人なつっこくて可愛い子達なのよー!」ナデナデ

もしもアライちゃん達が、人に餌だけをねだる存在であれば…
こういった餌付けする人々は、もっと少なかったかもしれない。

しかし。
アライちゃん達には、厄介な習性がある。

野良アライちゃん1「おばちゃんしゅきしゅきなのりゃ〜!だぁ〜いしゅきなのりゃあ!≧∀≦」ゴロン

野良アライちゃん2「なでて〜!おばしゃん!なでてなのりゃ〜!≧∀≦」ゴロン

野良アライちゃん達は、腹を見せてその場に寝転んだ。
176 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:08:24.38 ID:GDpKGQLeO
おばさん「なーでなで!」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

野良アライちゃん1「のりゃ〜!≧∀≦」

野良アライちゃん2「きもちーのりゃあ〜!」

おばさん「お嬢ちゃん達も撫でる?」

女児1「なでる〜!」ナデナデナデナデ

女児2「かわいいー!」ナデナデナデナデ

野良アライちゃん1&2「「しあわしぇなのりゃあ〜!≧∀≦」」

このように野良アライちゃん達は、おばさんや女児に餌付けされた。

おばさん「さて、と。あっちの猫ちゃんや鳩ちゃん達にもご飯あげてこなきゃ。またね〜」スタスタ

女児1「おばさんやさしいね〜!」

女児2「動物たちきっと喜んでるよー!」

本来であれば大人達は、女児へ害獣へ餌付けしないように指導しなくてはならない。

しかし、世の中の大人達は皆が皆子供の道標となれる立派な者達というわけではない。

こういう、愚かな行為をして悪い見本となってしまう『ダメな大人』もいるのである。
177 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:13:34.72 ID:GDpKGQLeO
アライちゃんの厄介な習性…
それは精神の未熟さ故に、餌だけでなく、愛情をねだるのである。

これは演技ではない。
精神が未熟なうちに母親のもとを去ったため、本能的に愛情を欲しているのである。

そして、そのあざとい仕草が、寂しがりやな人達の庇護欲を刺激するのである。

女児1&2「「じゃーねー!」」スタスタ

野良アライちゃん1「またあそんでなのりゃ〜!」ヨチヨチ

野良アライちゃん2「うゆぅ…。もっとごはんたべたかったのりゃ…」ヨチヨチ

野良アライちゃん達は公園から出て、住宅街の路地裏をヨチヨチ歩く。

野良アライちゃん1「うゆ!あっちにおいしそーなやさいあゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「うゆぅ〜!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は何かを見つけたようだ。
それは…

ダリア「」

…民家の鉢に生えている、まだ花の咲いていないダリアであった。
178 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:20:40.72 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「これたべれゆのだ?わっちぇ!わっちぇ!」バッバッ
野良アライちゃん2「わっちぇ!わっちぇ!」バッバッ

野良アライちゃん達は、先程の砂場での砂遊びのように、鉢の土を掘り返した。

ダリアの球根「」ゴロゴロ

鉢からは、ダリアの球根がたくさん出てきた。

野良アライちゃん1「いただきましゅなのりゃ〜!あむあむあむあむあむ!(≧'u(≦ )」シャリシャリシャリシャリ

野良アライちゃん2「うゆうぅ〜!もぐもぐ!おいちいのりゃ!おばしゃんのごはんほどじゃないけどおいちいのりゃあ〜!(≧'u(≦ )」シャリシャリシャリシャリ

野良アライちゃん達は雑食性である。
それ故に、肉食の野良猫にはない、『食害』がある。

野良アライちゃん1「ごちそーさまなのりゃあ!うぅー、おなかいっぱいなのりゃ」
野良アライちゃん2「ここでうんちしゅゆのりゃ!おちっこもしゅゆのりゃあ!」オシリフリフリ

野良アライちゃんは、鉢の上で踏ん張った。

野良アライちゃん1「うぅ〜っ!」ブリブリブリブリ
野良アライちゃん2「うぅ〜っ!」ブリブリブリブリ

野良アライちゃん1「おちっこもしゅゆのりゃ!ふわあぁ〜…」ジョボボボボ
野良アライちゃん2「はーきもちいーのりゃあ〜…」ジョボボボボ

鉢「」プーン

鉢は、大事なダリアの球根が食われただけでなく…
肉食寄りの動物特有の悪臭を放つ大便を乗せられた。
179 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:30:30.95 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「おしゃんぽおしゃんぽたのちーのりゃー♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「なかよちしまいでしゃんぽ♪しゃんぽ♪うゆー!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は遠くへ去っていった。

花好きおばさん「さてと、表のダリアに水あげなきゃ…」ガラッ

民家から住人が出てきた。

花好きおばさん「ダリ…ア…」ピタッ

大便の乗った鉢「」プゥーン

花好きおばさん「…あたしが、4ヶ月一生懸命育ててきたダリアが…」ワナワナ

花好きおばさん「ずっとずっと、咲くの楽しみにして愛情注いで育ててきたダリアが…!」ワナワナ

鉢のまわりには、固い茎などの食べ残しが散らばっている。

しかし、球根を食われたのは致命傷。

これらの残骸はもう再生することはないのである。

花好きおばさん「アライちゃんの仕業かああああああああああああああああああああッッッッ!!!ぜってーーに許さねえーーーッ!!!」

花好きおばさん「はぁはぁ…くそ…。庭は無事か…?」スタスタ

花好きおばさんは、庭へ向かった。
180 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:33:39.37 ID:GDpKGQLeO
庭へ行くと…
花は無事だったようだ。

花好きおばさん「はぁ、よかった。でも…」

野良猫の大量の糞「」プゥーン

…野良猫の集団が、どうやらこの庭をトイレ代わりにしているようだ。

どちらも、先程の公園おばさんによって餌を貰い、繁殖を助長されている害獣の仕業である。

花好きおばさん「ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!今度は野良猫ォオオオオオオオオ!!!!」

花好きおばさん「どこのどいつだぁ!!あのクソ垂れ害獣どもに餌やってんのはああああああああっ!!」

花好きおばさんは、泣く泣く野良猫達の大便を片付けた。
181 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:39:33.55 ID:GDpKGQLeO
世の中には、自分にとって都合がよい存在を『善』とみなし、
自分にとって都合の悪い存在を『悪』とみなす者がいる。

周りの人への悪影響を何ら考えず、自分の感情だけで善悪を決めつける者達がいる。

そう。
先程の公園のおばさんのように…

アライちゃんだけに留まらず、野良猫達や、糞害をばらまく害鳥である鳩といた害獣・害鳥たちへ餌付けする者達が多くいるのである。

『食べてる姿が可愛いから、アライちゃんや野良猫達は良い子』

『なついてくれると幸せだから、アライちゃんや野良猫達は良い子』

『食害や糞害など自分には関係ない。だからアライちゃんや野良猫達は悪い子じゃない』

…そういった独善的な倫理観をもち 、『自分は動物達を幸せにしている善人だ』とはた迷惑な自己肯定をしている偽善者たちがいる。

そういった、『はた迷惑な倫理観を持ったダメな大人』達が、アライちゃん達の繁殖を助長している。

そしてそれ故に、アライちゃん達は人間を『完全な敵』とは決め付けず…
餌をねだりにくるのである。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 19:53:59.72 ID:jjMlUOGx0
水仙植えたら食べて勝手に死んでくれそう
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 20:03:34.30 ID:CS6grQZv0
>>182
調べてみたけど、スイセンって有毒植物だったんだね...
今まで知らんかったわ。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 20:32:11.17 ID:2gv3Ta1uO
ニラとスイセン間違えて食中毒はちょいちょいあるよね
スズランなんかにも毒あるし意外と植物って有毒
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 20:33:31.31 ID:1nFtDwLcO
乙です!
アライちゃんたちがむごたらしく死んでいくのが、楽しみ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 21:10:30.21 ID:jjMlUOGx0
スズランも危ないよね。
さしといた瓶に入ってた水を飲んだ子供が死んだ、なんてのもあったらしいし
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 21:25:32.38 ID:CS6grQZv0
作者が、続く、みたいな切り方してないから、まだ続くのかな?
ま、これはこれでキリがいいか。
188 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:01:02.65 ID:GDpKGQLeO
…翌日…

野良アライちゃん1&2は、公園の中をヨチヨチと歩いていた。

野良アライちゃん1「ふぅー、きょうもおばしゃんやおんなのこたちとあしょんでもらったのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「きょーはこっちをたんけんしゅゆのりゃ!たんっけん♪たんっけん♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃんは、 毎日違った場所へ散歩し、餌を探しにいく。

虫などの動物性の食べ物はともかく、植物性の食べ物は、一度収穫したら無くなることを知っているからである。

そして、アライちゃんは自由気ままに散歩をするのが大好きである。

野良アライちゃん1「ん?くんくん…ふんふん…」クンクン

野良アライちゃん2「こ、このへん…」クンクン

野良アライちゃん1&2「「ねこのにおいがしゅゆのりゃあ!」」

まだ体が小さいうちは、野良アライちゃん達にとって野良猫は天敵といってよい。

野良アライちゃん2「うぅ…!ねこにちゅかまったら、またいもーとたちみたいにたべられゆのりゃあ…!」アセアセ

野良アライちゃん1「ねこいないとこにゆくのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん1&2「「くんくん、ふんふん…!」」クンクンヨチヨチ

野良アライちゃん達は地面のにおいを嗅ぎながら、猫のにおいが少ないところを探して向かう。
189 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:21:58.00 ID:mjeXGrB4o
野良猫「フニャアアアア!!」ガサガサ

野良アライちゃん1「でたのりゃあ!」ビクゥ

野良猫がアライちゃん達の前に現れた。

野良アライちゃん2「おねーしゃ!きのぼりしゅゆのりゃ!」ヨジヨジ

野良アライちゃん1&2「「わっちぇ!わっちぇ!」」ヨジヨジヨジヨジ

野良アライちゃん達は、木に登り始めた。
そのスピードは普段のヨチヨチ歩きよりも速い。

野良猫「フニャアアアア!」ヨジヨジヨジヨジ

野良猫も負けじと、野良アライちゃん2匹を追って木に登り始めた。
猫は猫で木登りが得意なのである。

野良アライちゃん1「いまなのりゃ!たあー!」バッ

野良アライちゃん1は、野良猫の真上から飛び降り、跳び蹴りを放った。

野良猫「フギャアア!?」ドガァ ヒュー

蹴りを顔面にくらい、落下する野良猫。

野良猫「フギュゥ」シュタッ

野良猫はうまく着地した。

野良アライちゃん1「たあ〜!」ドカァ

野良猫「フギャア!」グハァ

野良アライちゃん2「ありゃいしゃんもぉ!たあ〜!」ヒューン ドカァ

野良猫「ウニャアア!」ブハァ

野良アライちゃん1&2は、野良猫の真上に着地した。
190 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:29:47.40 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「ちゅかまえたのりゃ!ぶっこよちておにくにしゅゆのりゃあ〜!」グイグイ

野良アライちゃん2「いもーとたちのかたきぃ!はぐがぶぅ!」ガブゥ

野良猫「ふ…ぎゃ…」グググ

野良アライちゃん達は、野良猫の首を絞め、仕留めようとしている。

野良猫「フゥ…ウニャアアアア!!」ブンブン

しかし野良猫は、大きくじたばたと暴れ、野良アライちゃん達を振りほどいた。

野良アライちゃん1「うゆっ!」ボテッ

野良アライちゃん2「なんてぱわーなのりゃ!」ボテッ

野良猫「ウニャアアアア…!」タタタタッ

野良猫は逃げていった。
先程木の上から飛びかかられたときのダメージが大きかったのだろう。

野良アライちゃん1「や…やったのりゃあ!」

野良アライちゃん2「おっぱらったのりゃあ!」シッポフリフリ

野良アライちゃん1&2「「ばんじゃーい♪ばんじゃーい♪しょーりのおどりだばんじゃーい♪」」シッポブンブン

野良アライちゃん達は、野良猫を追っ払えたことを喜んでいる。
191 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 23:01:04.27 ID:mjeXGrB4o
と、次の瞬間。

鷲「クェー!」ガシィイ

野良アライちゃん1「うゆうぅ!?」ブラン

野良アライちゃん2「≦∀≧」!?

大きな体の鷲がやってきて、野良アライちゃん1の首の後ろを鷲掴みしたのである。

鷲「クェー!クェー!」バッサバッサ

野良アライちゃん1「い…いもーとぉおお!おかーしゃあああんっ!たしゅkwてええええっ!」ピギイイィィジタバタ

野良アライちゃん2「お、おねーしゃ!おねーしゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ

鷲「…」バッサバッサ

野良アライちゃん1「ぴいいぃ…」

鷲は一瞬で飛び去り、どこか遠くへ運ばれていった。

野良アライちゃん2「お…おねー…しゃ…」ウルウル

野良アライちゃん2「っ…ぴいいぃぃ〜〜〜〜っ!おねえーしゃあああーーーんっ!」ビエエエエエエン

一緒に協力して餌を探し、辛いときは励まし合ってきた実の姉との、あまりに唐突な別れ。

5匹の姉妹のうち、3匹は様々な理由で死別した。

野良アライちゃん2は、姉妹で唯一の生き残りとなった。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:16:55.12 ID:LOZQ9PAj0
ハハッwwざまぁwwwwアライちゃん2は生き残れるかな?
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:20:57.21 ID:BwLBaqHSo
食物連鎖だから仕方ないね(ガッツポーズ)
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:35:42.60 ID:CS6grQZv0
調子に乗っているアライちゃんが痛い目を見るのは最高だね
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:38:45.93 ID:IAgV8Y7eo
多分そのうち地獄で再開できるから寂しがらんでもいいだろ
196 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 00:02:51.41 ID:rZ17Z8UTo


夜。

公園の植え込みの中で、野良アライちゃん2が丸まっていた。

https://i.imgur.com/9FWCZLN.jpg

野良アライちゃん2「う…うゆうぅ…」ブルブル

野良アライちゃん2は、この植え込みを晴れの日の巣にしているようだ。

雨から身を守ることは全くできないが、人間や猫などの外敵からは身を隠せる。

野良アライちゃん2は、恐怖しながら巣にこもっていた。

野良アライちゃん2「うゆうぅ…おなかしゅいたのりゃ…」ブルブル

野良アライちゃん2「でも…おしょといったら、あのおっかないとりがきてたべらてゆかもしれないのりゃ…!」ブルブル

野良アライちゃん2「っ…」グーギュルルー

野良アライちゃん2「おねーしゃん…おばしゃん…おんなのこたち…!」ブルブル

野良アライちゃん2「ぴっ…ぴぃいいいいぃい〜〜〜〜っ!!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「もーおうぢがえりだいのりゃあああああーーーーっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「の゛ーーーーーぁ゛あ゛あ゛んっ!!の゛お゛ぉーーーーぁ゛ぁ゛あーーんっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「もーこわいのやなのりゃああああーーーっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「おうぢがえりだいいいぃいーーーーっ!おがーしゃんになでなでだっこちてほじいのりゃああああーーーーっ!!おがあしゃあああーーーんっ!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「のぁあああーーーーーんっ!のおおおぉおおおおーーーーーぁああああああーーーーーーんっ!おーーなあああーあがああああああああーーーしゅいだあああああああああああーーーーーっ!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2は泣いた。
ただひたすら泣きじゃくった。

※写真出展元:
https://blog.goo.ne.jp/sbito/e/855a83a158747c75fae9fc584231c8f6
197 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 00:20:16.60 ID:rZ17Z8UTo
つづく
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:21:36.07 ID:hdIYOtnh0


インターンシップはろくなものじゃないですね。
しかも、アライちゃん共の悪質性が周知されていない世界、大変ですね。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:25:15.40 ID:giVif6V1O


アラ日見てるとアラスコであったチヘのアライさんに関する論文の重要性がわかる・・・
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:41:12.42 ID:skogWEepo

鷲に連れていかれたアライちゃん1の最期が見てみたい
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 01:03:52.59 ID:ngMmv0Tx0
アライちゃん2は天国から地獄ですね。
ペットショップの店員の話からすると、野良アライちゃんのことが周知されてないのではなく
経済的・社会的に野良猫やゴキブリ程度の認識なのかもしれませんね。
家庭内にいると影響があるが社会への影響は限定的なんでしょうか。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 01:33:05.12 ID:WPaOO7YR0
乙でしゅ
花好きおばさんの恨みを是非とも晴らしてほしくはありますね
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 02:45:23.72 ID:DgzwOKV7o
乙ー
飼えもしないのに餌あげるのはダメ絶対
204 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 19:53:01.47 ID:rZ17Z8UTo
野良アライちゃん2は泣き止んだようだ。

野良アライちゃん2「うゆぅ…!あした、おばしゃんとあったら、かぞくにしてもらうのりゃ…!」ヒックヒック

野良アライちゃん2「それまで、がまんしゅゆのりゃ…」プルプル

野良アライちゃん2「っ…!」プルプル

野良アライちゃん2「おなが…しゅいだのりゃあ…!たべものさがしゅのりゃあ…!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2は、夜の公園をよちよち歩く。

野良アライちゃん2「うゆ?くんくん…ふんふん…」クンクン

なにかの匂いに気づいたようだ。

野良アライちゃん2「あっちからおいちそーなにおいしゅゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2は、道路の方へ向かった。

そこには…




野良猫「ヴ…ニャ…」ピクピク



…車に轢かれ、内臓が飛び出して死にかけた野良猫が横たわっていた。

野良アライちゃん2「うゆ…!さっきのねこなのりゃあ!」シッポフリフリ
205 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 19:58:56.99 ID:rZ17Z8UTo
野良アライちゃん2「おまえー!おまえのせーでだいしゅきなおねーしゃんがつれてかれたのりゃ!はぐがぶぅ!」ガブゥ

野良猫「に…ぁ…」

野良アライちゃん2は、飛び出ている内臓に噛みついた。

野良アライちゃん2「くってやゆのりゃ!ふんぐぅぅーーーっ!」ミリミリ

野良猫「ぎ…にゃ…」

野良猫の腸を食いちぎろうとする野良アライちゃん2。
もしもこいつを追っ払ったとしても、もうこの野良猫が助かることはないだろう。

野良アライちゃん2「ふんぐぅぅ!」ブヂィ

野良猫「に…びゃ…」ブシュウドクドク

内臓の肉を噛みちぎった野良アライちゃん2。

野良アライちゃん2「くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ!!!!!あぐあぐあぐあぐあぐあぐ!!がぶがぶもぐもぐもぐもぐ!!!」クッチャクッチャ

野良アライちゃん2は、野良猫の内臓を次々と食い漁る。

野良アライちゃん2「おいちーのりゃあ!おいちーのりゃああっ!もぐもぐ!うおー!おにくぱわーみなにゆのりゃあ!」クッチャクッチャ

野良猫「」

野良アライちゃん2は、野良猫の内臓を食べるのに夢中になっている。
206 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 20:05:44.14 ID:rZ17Z8UTo
野良アライちゃん2は普段、路上で死骸を食べるときは、物音に気をつけていた。

何故なら、かつて自分の妹のうちの一匹が、死骸を食べるのに夢中で車に轢かれ命を落としたのを見たからだ。

野良アライちゃん2「もぐもぐもぐ!おまえのせーなのりゃ、ねこ!おにくになってちゅぐなうのりゃあ!」クッチャクッチャ

姉妹で生活する野良アライちゃん達にとって、姉妹の数とは『残機』に近い。

姉妹の死と共に、死なないための術をひとつ身に付けていくのである。

野良アライちゃん2「うれちーのりゃ!おねーしゃのかたきをうてて!もぐもぐ!てんごくのおねーしゃが!おまえをのろったのりゃ!ばちがあたったのりゃー!」クッチャクッチャバリバリムシャムシャ
207 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 20:20:21.03 ID:rZ17Z8UTo
だが。
野良アライちゃん2は、感情が昂っていた。

野良アライちゃん2は、姉の死にショックを受け、鷲に脅えるとともに憎んでいた。
敵を討ちたいと、頭の片隅で思っていた。

だが、あんな大きな鷲に敵うわけがない。
そのため、姉が連れ去られたのは野良猫のせいだということにして、
野良猫を当面の倒すべき仇としていた。

野良アライちゃん2「ざまみろなのりゃうんこたれー!もぐもぐもぐもぐ!(≧'u(≦ )」クッチャクッチャ

野良アライちゃん2は、野良猫への憎しみ、姉の仇(?)へ自身の手で止めをさせる喜び、美味しい肉をたらふく食える喜びで、頭の中がこんがらがっていた。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 20:38:57.63 ID:/rz83nNSo
積み上がっていくフラグ
209 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 20:40:50.68 ID:rZ17Z8UTo
だから接近する自動車に気付けなかった。

無灯火の電気自動車「」ヒュイィーーーーーーンッ

野良アライちゃん2の尻尾「」グチャアアア

野良アライちゃん2「ぴぎっ!?」ビグゥ

運転手「ん!?なんか轢いたか!?やべ、電気つけ忘れてた」チカッ

自動車は去っていった。

野良アライちゃん2「っ…」ブルブルズキズキ

尻尾の真ん中あたりがタイヤの下敷きとなり、ぺしゃんこになっていた。

野良アライちゃん2「っ…ぴっぎいいいいいいいいいいぃいいぃいいぃぃぃっぃい!!!!!!」ゴロンゴロン

野良アライちゃん2「いぢゃああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーっ!びぎゅううぅうぃいいいいいいーーーーーっ!」ブシャアアゴロンゴロン

野良アライちゃん2「いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーぢゃああああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいのりゃあああああああああああああーーーーーーっ!」ゴロンゴロン

野良アライちゃん2「の゛お゛お゛ぉ゛ぉーーーーーぁ゛あ゛んっ!!の゛お゛ぉ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーんっ!!!い゛い゛ぢゃあ゛あ゛い゛ぃーーーーっ!」ピギイイィィジタバタ

野良アライちゃん2は、尻尾の激痛でのたうち回っている。

なんたって、尻尾には神経も血肉も骨も脊髄も通っているのである。

…実際は、肉体と尻尾の間に体組織としての連続性はなく、『血肉の入った着け尻尾』のような状態らしいが…。

野良アライちゃん2「ぎびゃあああああああああ!ああいぢゃいい!いぢゃいいぃい!びぎゅううぅ!きゅるるうぅぅううっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2は大泣きしながら、激痛に苦悶している。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 20:48:19.73 ID:tY9JPNtp0
やったぜ
アライちゃんの分際で猫にあたるからだ
211 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 20:48:25.95 ID:rZ17Z8UTo
野良アライちゃん2「うゆ…うゆうぅう…!かえゆ…おうぢがえゆうぅぅ…!」ブルブルズキズキ

こんな状態では、野良猫の肉を食うどころの話ではない。

野良アライちゃん2はヨチって巣へ帰ろうとした。

しかし…

野良アライちゃん2「うゆうぅ…!?すすめない…すすめない…のりゃあっ…!」ブルブル

頭がアンバランスなほどデカいアライちゃんにとって、尻尾はヨチヨチ歩きするために必須の重心バランサーである。

それがない以上、野良アライちゃん2にヨチヨチ歩きはできないのである。

野良アライちゃん2「う…うゆうぅう…!もーだめなのりゃあ…!」ブルブル

野良アライちゃん2は、自分の尻尾がまた生えてくることを知らない。

故に、自分はもう一生歩けなくなったと勘違いしているようだ。

野良アライちゃん2「じにだぐないいいぃいい!しにだぐ…ないのりゃああっ…!」ゴロンゴロン

野良アライちゃん2は涙を流しながら、横にゴロンゴロンと転がって進む…。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 20:51:38.96 ID:qFlwp5j+0
しかし、尻尾がまた生えるって気持ち悪いな・・・
213 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 20:54:35.83 ID:rZ17Z8UTo
〜翌日、公園〜

女児1「おばさんはペットは飼わないんですか?」スタスタ

公園おばさん「いや〜ペットはねえ。家の中毛だらけになってお掃除大変だし。家の中でオシッコでもしたら最悪よ〜」スタスタ

公園おばさんは、公園の野良動物への餌を持っている。

公園「それに私には、公園にいる可愛い可愛い猫ちゃん達やアライちゃん達がいるものね〜」スタスタ

女児2「おばさん、ほんとーにどーぶつおもいで優しいね〜!」

公園おばさん「そうでしょう、ふふん」スタスタ

そしていつもの餌付け場にいくと…

野良アライちゃん2「う…うゆうぅ…」ブルブル

公園おばさん「…!?アライちゃん!?どーしたのその傷!?」

…尻尾が潰れた野良アライちゃん2が倒れていた。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:01:44.58 ID:4oSNwMDU0
ペットなら即病院行きなんだがなぁ
215 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:04:39.11 ID:rZ17Z8UTo
野良アライちゃん2「うゆうぅ…おばしゃ…!ありゃいしゃんの、ちっぽ…だめになっちゃったのりゃあ…!あゆけなくなっちゃったのりゃあ…!」ウルウル

公園おばさん「まあ、可哀想に…」

野良アライちゃん2「おねーしゃんは、おっきなとりにつれてかれちゃったのりゃ…!きっともうたべられてゆのりゃ…!」ウルウル

女児1「ひ、ひどい…!」

野良アライちゃん2「おねがいなのりゃあ…!ありゃいしゃん、このままじゃしんじゃうのりゃあ、ききなのりゃあ!だいしゅきなおばしゃん…!」ウルウル

野良アライちゃん2「かーいいかーいいありゃいしゃんを、たしゅけてぇ…!」ウルウルシクシク

公園おばさん「…」

女児2「…かわいそう…」

公園おばさんの選択は…
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:06:47.23 ID:kaocrFMWo
てめーが猫食ったことはスルーする糞っぷり
217 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:13:09.13 ID:rZ17Z8UTo
公園おばさん「もちろん良いわ!あたしが助けてあげるよ!おーよしよし」ガシィ

公園おばさんは、野良アライちゃん2をタオルでくるみ、籠へ入れた。
もう血は止まっているようだ。

野良アライちゃん2「う…ゆぅ…!おばしゃあん…!ありがとなのりゃあ…!おばしゃんはいのちのおんじんなのりゃあ…!」ウルウル

女児1「おばさん…ほんとに『善い人』だね…!」

女児2「優しい!」

公園おばさん「すぐにお家に行きましょ!おばさんが絶対、可愛い可愛いアライちゃんのこと助けてあげるからね!」スタスタ

公園おばさんは、野良アライちゃん2を籠へ入れ、自宅へ向かった。

野良アライちゃん2「う…ゆ…おばしゃん…おねがいあゆのりゃ…!」ウルウル

公園おばさん「何かな?」スタスタ

野良アライちゃん2「おかーしゃが…、もうしゅぐ、うんとさむくなゆって、いってたのりゃ…」ブルブル

野良アライちゃん2「もし、けががなおっても…、あったかくなゆまで、かぞくにちてほちいのりゃ…!」ウルウル

公園おばさん「いいよ!アライちゃんは優しくて良い子だからね!ちゃんと大人しくするんだよ!」スタスタ

野良アライちゃん2「やったのりゃあ!≧∀≦おばしゃんだーいしゅきなのりゃあ!」フリフ…

野良アライちゃん2は尻尾を振ろうとしたが…

潰れた尻尾「」ベギィ

野良アライちゃん2「いっっぢゃあああああいのりゃああああああっ!」ビエエエエエエン

尻尾の傷は悪化したようだ。

公園おばさん「待っててね!もう少しだから…!」タタタタッ

通行人「ん…あれは…?ああ、ペットが怪我したのかな…」スタスタ

公園おばさんは、通行人とすれ違った後、自宅へ入っていった…。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:14:41.85 ID:kaocrFMWo
最近ほんとつまんねーな
219 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:21:30.43 ID:rZ17Z8UTo
もしもこの世界に、あらゆる罪を絶対に裁く、機械仕掛けの神がいたならば…

野良アライちゃん2という、鉢のダリアを食い荒らした害獣は、天罰により裁かれていたであろう。


もしもこの世界に、あらゆるアライさんの運命を操り絶対に死へ誘うアライさん嫌いな神がいたならば…

野良アライちゃん2といわず、日本中の全てのアライさんが、今頃何らかの形で死んでいたであろう。


しかし、現実は違う。
毎年野良アライちゃんは繁殖し、インターンシップを生き残った野良アライちゃん達が森に戻って生息分布を広げている。

そう。
いくら野良アライちゃんが罪を重ねようとも、
いくら悪行をしようとも。
それを裁く神などいない。

生き残る奴は、生き残ってしまうのである。

そして、一度このように人間の保護下に入ってしまえば、外敵から守られるし、越冬も安全にできる。

もしもこの野良アライちゃん2が生き残り、成長し、森に戻って子供を産めば…
きっと自分の子にも、『人間は全てが敵というわけではない。うまく可愛がられれば味方になる』と教えるだろう。

こういった旨味があるから、野良アライちゃん達は、人に媚びるのである…。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/06/03(日) 21:24:03.30 ID:BQdozy0/0
最近すぐ助かるからマンネリが酷いな
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:27:49.95 ID:o4rQs27nO
課程を楽しもう。前も作者さん言ってたけど。少しは我慢してみよう。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:30:51.46 ID:4oSNwMDU0
アライちゃんに対する規制が必要かもな
鳥みたいに野良は飼ってはいけないみたいな
223 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:37:09.36 ID:rZ17Z8UTo
花好きおばさん「……」スタスタ

花好きおばさんは、近くのスーパーに向かって歩いていた。

途中、何人かの通行人とすれ違った。

そこへ…

ギャル「お散歩たのしい?パンサー、ティアライ」スタスタ

豹柄の猫「にゃ〜」トテトテ

ティアライちゃん「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチ

…猫とアライちゃんを連れたギャルが通りかかった。

どちらもきちんと首輪にリードが繋がれている。

花好きおばさん「…」

ギャルは通りすぎていった。

花好きおばさん「猫…アライちゃん…どっちも大嫌いだ。野良といわず、ペットも含めて全部いなくなればいいのに…」スタスタ

野良アライちゃんがいる限り、これからも花好きおばさんのような被害者が出るのであろうか…。
224 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:38:42.21 ID:rZ17Z8UTo


〜防虫グッズメーカー〜

メーカー営業社員「野良アライちゃんの対策グッズが欲しい、ですか?」

商社社員「はい。野良アライちゃんを叩いたり打撃で殺すのが苦手な人は大勢います」

商社社員「毒餌やアライホイホイ等のグッズはありますが、結局は罠ですし…。その場ですぐ殺せるものではありません」

メーカー営業社員「なるほど…どんな商品を希望されておりますか?」

商品社員「できれば、スプレータイプで…。お年寄りでも安全に、野良アライちゃんを駆除できるようなのが良いですね」

メーカー営業社員「分かりました!商品開発、やってみましょう!この案件、お引き受けいたします!」

メーカー営業社員は、『アライちゃん駆除スプレー』の開発依頼を引き受けた。
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:39:05.85 ID:SE7NgY6vo
被害に遭った人はそうなるよなぁ
226 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:43:17.47 ID:rZ17Z8UTo
〜メーカー本社〜

開発チーフ「す…スプレー!?野良アライちゃんを駆除できるスプレー!?」

営業社員「うん。お年寄りでも使える安全なやつ。うちは結構防虫のノウハウあるし、いけるでしょ!?」

開発チーフ「…えー…作れるかなぁ、そんなの…」

営業社員「簡単なんじゃないの?」

開発チーフ「はぁ…。とにかく、色々なアプローチで実験してみよう」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:46:37.13 ID:kMOtbHnZo
スプレーつーか毒ガスレベルになりそう
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:47:05.53 ID:4oSNwMDU0
大きくなって殺処分されるペット用アライちゃんも有効利用出来そう
229 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:49:30.55 ID:rZ17Z8UTo
【アプローチ@ 既存の殺虫剤を使う】

〜実験室〜

実験用アライちゃん1「ぴ……ぴいぃ…!」ガクガクブルブル

研究員「よし、実験開始」スッ

スプレー「」プシュウウゥウ

研究員は、市販の殺虫スプレーをアライちゃんに向かって噴射した。

実験用アライちゃん1「ぴいいぃいい!?げほげほ、げほげほっ!」ゴホゴホ

実験用アライちゃん1「ぴいいぃいいいいい!ごほごほ!やなああああ!やーーーなあああーーーーっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

実験用アライちゃん1は激しく咳き込みながら、実験室内を必死にヨチヨチ走る。

研究員「逃げるな!」プシュウウゥウ

研究員は実験用アライちゃん1を追いかけ、顔面にスプレーを浴びせ続ける。

実験用アライちゃん1「びぎゃああああ!げほごほごほ!やべでえ!やああべでえええええっ!ごほごほごほごほっ!」ゲェッホゴホォッ

実験用アライちゃん1は苦しさで悶絶している。

開発チーフ『様子はどうだ?』

研究員「うーん…」

実験用アライちゃん1「げほげほげほっ!げぇっほげぇっほ!」ゴホゴホ
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:53:02.05 ID:SE7NgY6vo
最終的にはアライさんにも効くようになるといいな
231 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 21:54:18.58 ID:rZ17Z8UTo
研究員「死にませんね…」

開発チーフ『まあそうだろうな…。市販の殺虫剤は、有効成分をかなり薄められている。しかも人間には効きづらく、虫に効きやすい成分を選んでいる』

開発チーフ『虫ならともかく、哺乳類…に近い、アライちゃん相手には殺すには至らないだろうな』

研究員「ですね…実験終了します」ガシィ

実験用アライちゃん1「げぇっほ!げほっ…!ひー…ひー…!」ゼェハァ

研究員「よいしょ」ポイッ ガシャン

実験用アライちゃん1「ぴいぃっ!」ポテッ

実験用アライちゃん1は、檻の中に戻された。

開発チーフ「安全性もいいが、まずは確実に殺せるようにしないと…」スタスタ

研究員「ですね…」スタスタ

実験用アライちゃん1「きゅるるるぅ!ぴぎゅるるうぅ!だぢで…だぢでええ!ぴぃ!ぴいいぃぃ!」ガァンガァン

実験用アライちゃん1は、檻を叩いたり噛んだりして、やかましく騒音をたてている。
232 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 22:01:13.63 ID:rZ17Z8UTo
開発チーフ「どういうアプローチでいく?少なくとも、既存の殺虫剤では効き目が薄いぞ」

研究員1「アライちゃんサイズの哺乳類を仕留めるとなると、毒ガスレベルの毒の強さが必要となります」

開発チーフ「それでやってみるか?」

研究員2「まさか!無理でしょう!密閉した室内で使えば、人間でさえ健康被害を受けかねません!」

研究員3「それに、アライちゃんのサイズって人間の乳児より若干小さいくらいですから。安全性に大きな問題が出てきます」

開発チーフ「…」

研究員1「む…無理じゃね…?この案件…」ヒソヒソ

研究員2「そんなの仕事取ってきた営業に言えよ…」ヒソヒソ
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:08:33.83 ID:hdIYOtnh0
オラ、ワクワクすっぞ!
234 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 22:09:47.92 ID:rZ17Z8UTo
【アプローチA アライちゃん致死量ギリギリ届いてる濃さのスプレーを使う】

〜実験室〜

実験用アライしゃん1「ううぅーー!はなすのだあああ!はなすのだああーーーっ!」ガッシャンガッシャン

実験用アライしゃん2「あらいさんはいつになったらおそとでれるのだああーーーっ!」ガッシャンガッシャン

実験用アライしゃん3「うぅ…なにするのだぁ…」ブルブル

実験用アライさん「うぐぐぅ…!もう、もう嫌なのだ…!苦しいのはもうやなのだ…!」ブルブル

実験室には、椅子に手錠で拘束されたアライしゃん3匹と、肘と膝から先が切断されているアライさん一匹がいた。

研究員1「こちらが、室内にいる人間のダミーとなります。これらのアライしゃん・アライさん達に健康被害があったら安全性はアウトです」

アライさんの肉体の構造は、人間とほぼ同じ。
よってアライさんは、薬剤の人体影響を調査するのに非常に役立つのである。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:16:57.95 ID:4oSNwMDU0
実験用の猿とか買うより安上がりで済みそうでいいね
236 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 22:20:06.73 ID:rZ17Z8UTo
研究員2「実験用アライちゃん、持ってきました」ガラガラ

檻の中のアライちゃん達「「なのりゃー」」コスリコスリ

研究員2が持ってきた檻には、10匹程のアライちゃんが入っていた。

実験用アライさん「…」ジーッ

実験用アライさんは、檻の中のアライちゃん達を見ている。

実験用アライさん「…チビ…。アライさんが産んだチビ達は、今頃何してるのだ…」ションボリ

開発チーフ『実験開始するぞ!研究員達は、ただちにガスマスクを装着しろ!』

研究員1「…」カチャカチャ

研究員2「…」カチャカチャ

研究員達はガスマスクをつけた。
強力な毒ガスでも防げるスグレモノである。

開発チーフ『実験開始!』

研究員1「アライちゃんを部屋に放ちます!」ガチャッ ユサユサ

研究員1は檻の出口を開け、出口を逆さにして檻を上下に揺さぶった。

実験用アライちゃん1「のだっ!」ボテッ
実験用アライちゃん2「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん3「ぴぎっ!」ボテッ
実験用アライちゃん4「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん5「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん6「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん7「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん8「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん9「なのりゃー」ボテッ
実験用アライちゃん10「なのりゃー」ボテッ

檻の中からアライちゃん達がどさどさと落ちてきた。
237 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 22:30:38.96 ID:rZ17Z8UTo
実験用アライちゃん1「うゆぅー!にげゆのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ
実験用アライちゃん2「なのりゃー」コスリコスリ
実験用アライちゃん3「のりゃ」シッポフリフリ
実験用アライちゃん4「なのりゃー」ヨチヨチ
実験用アライちゃん5「なのりゃー」コスリコスリ
実験用アライちゃん6「くんくん、ふんふん…」ヨチヨチヨチヨチ
実験用アライちゃん7「なのりゃー!なのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ
実験用アライちゃん8「はぐはぐはぐはぐ…」ペロペロ
実験用アライちゃん9「なのりゃー」ヨチヨチヨチヨチ
実験用アライちゃん10「なのりゃー?」コスリコスリ

実験用アライちゃん達は、実験室内をヨチヨチと歩き回ったり、毛繕いをしたり、手を擦り合わせている。

研究員2「さて…」スタスタ

ガスマスクを装着した研究員2は、実験用アライちゃん達へ近付いた。

実験用アライちゃん1「きゅるるるるるぅ!ぴぎゅぅるるうるぅ!もーくゆじーのやなのりゃああーーーっ!おねがいもーやめでええーーーっ!こーびちてあげゆがりゃああーーっ!」

研究員2「心配するな、今日で最後だ。約束しよう」スタスタ

実験用アライちゃん1「ほ、ほんとなのりゃ…?」ウルウル

研究員2「ああ。この実験が終わったら自由にしてやる」スチャッ

開発チーフ『研究員2!余計な発言は慎め!』

研究員2「実験開始」スチャッ

研究員2は、実験用アライちゃん達に向かってスプレーを向けた。
238 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 22:31:17.58 ID:rZ17Z8UTo
つづく
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:33:21.44 ID:hdIYOtnh0
乙!

実験パート書いてるような人があまりいないので、楽しみです。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:37:20.89 ID:4oSNwMDU0
乙ー
アライちゃん達が人に有効利用されるの好き
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