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【安価】京太郎「あの、お久しぶりです」???「君は……」【コンマ】
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91 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 21:32:29.18 ID:knaHTOnQ0
夕方
京太郎は仲間の食事の準備を終えて、とある駅にいた。
末原からの指示より、1時間はやく京太郎は目的地付近に到着していた。
京太郎「漫姉……」
泣いていた漫の顔を思い出し、京太郎は苦々しい表情を浮かべている。
下2
@ 帰ろう
A 目的地へ向かう
コンマが奇数でイベント発生
ぞろ目 ●~* チ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 21:32:53.88 ID:OmqEwpDg0
2
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 21:35:26.53 ID:JFAMr4OGO
2
94 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 21:46:40.38 ID:knaHTOnQ0
指示された住所の店は、お好み焼き、焼きそば等を中心に扱う、鉄板焼き屋である。
京太郎「よりによって……」
店の傍にあるス○バで時間をつぶそうと入店した京太郎であったが、後ろからトントンと肩を叩かれた。振り返ると、自身と同じ髪色の少女がいた。
淡「よっ」
京太郎「お前……」
淡「やっぱキョウタロウだ」
京太郎「淡、か?」
淡「ピンポーン。せいかい!」
京太郎「―-っ、今忙しいんだ、後にしてくれ」
淡「あー、そんなこと言っちゃう? 言っちゃうんだー、へー」
淡は京太郎の横に並び、慣れた様子で二人分のマキアートを注文する。
淡「キョウタロウ」
甘えた声でねだる淡
京太郎「はぁ……」
淡「やたー、京太郎愛してる!」
京太郎「それ飲んだら帰れよ……」
95 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 21:49:27.50 ID:knaHTOnQ0
京太郎「それ飲んだら帰れよ……」
京太郎が支払いを済ませると、商品を二つ受け取った淡いが窓際の席を二つ確保していた
淡「こっちこっち」
鉄板焼き屋が見やすい位置のため、京太郎は抵抗なく座った。
淡「いやー、懐かしいね、ほんと」
京太郎「本当にな」
淡「再開を祝して乾杯だ!」
そう言って淡は京太郎と半ば一方的に乾杯する。
淡「元気ないねー、もしかして東京の暑さにやられた?」
京太郎「ちげーよ」
淡「ぶー、テンション低いなー」
京太郎「逆になんでそんなにテンション高いんだよ」
96 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 21:54:25.00 ID:knaHTOnQ0
淡「だってさ」
下1
01-33 懐かしいから
34-66 あの時の約束、覚えてないの?
67-00 美味しそう。
ぞろ目 漫「京、くん」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 21:54:50.09 ID:bwHObgkRO
あ
98 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:02:41.58 ID:knaHTOnQ0
淡「懐かしいからかな」
京太郎「懐かしい?」
淡「だってさぁ、京太郎とは2年くらいしか一緒にいなかったけど、よくからかわれてたじゃん」
京太郎「あー、あったなあ」
金髪という単純な理由で、よく付き合ってるだのなんだの揶揄されていた小学生の頃を、京太郎は思い出す。
淡「それでまあ、満更でもなかったけどさ。で、再開! そりゃテンション上がるでしょ」
京太郎「そう言われたら、懐かしいけどさ」
淡「キョウタロウさ、私が白糸台高校でレギュラーやってんの知ってる?」
京太郎「初耳だな」
淡「じゃあさ、幼馴染繋がりで応援来てもいいよ。特別に控室もちょっとだけ可!」
テンション上がっている淡をたしなめるように、京太郎は軽く淡の頭をチョップした。
京太郎「ライバル校の控室に行けるわけないだろ」
淡「ライバル? あはは、なにいってんの?」
京太郎「……でた」
淡「私たちにライバルなんているわけないじゃん。高校最強、歴代白糸台レギュラーでもトップクラスの実力の私に、ライバルなんて存在しないもんね!」
99 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:08:17.54 ID:knaHTOnQ0
京太郎「相変わらずのビッグマウスだな、ある意味安心したよ」
淡「ふふっ」
淡「そうだ、京太郎の方こそどうなの?」
京太郎「俺か? 麻雀なら弱いぞ」
淡「知ってる。強そうなオーラないもん」
京太郎「ぐっ……痛いところを」
淡「向いてないんじゃない? 大人しくスポーツやれば?」
得意だったじゃんと、淡いはドッチボールをやるような、ボールを投げるモーションをする。
京太郎「今は麻雀部で後悔してないから、結構」
一蹴し、京太郎はマキアートを飲んでいる。
京太郎が黙っている間も、淡は耐えずおしゃべりを続けている。
そんな淡を見て、京太郎は昔を思い出す。
淡と付き合っている、兄弟、色々噂された頃を。
淡の綺麗な金髪が妬みの対象となっていじめられていた時、助けたこともあった。逆に京太郎が喧嘩をしていた時、淡が助太刀してきたと気もあった。
100 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:11:19.55 ID:knaHTOnQ0
京太郎→淡
好感度判定
01-33 懐かしいなあ(ただの幼馴染)
34-66 ありがとな(好感度 友人として好き)
67-00 なあ、淡 (異性として見ます)
ぞろ目 ???
下1
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 22:11:38.14 ID:UlnGMF9To
そろそろ何か
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage ]:2019/08/17(土) 22:13:45.73 ID:AZd2PQkE0
コンマが悪いな
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 22:18:05.06 ID:JFAMr4OGO
これはこれで無自覚な一方通行広まって面白そう
どこかで刀傷沙汰か逆レされる怖さもあつが
104 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:19:40.54 ID:knaHTOnQ0
京太郎「なあ、淡」
淡「なに?」
京太郎「淡はいつでも淡だな」
淡「あはは、当たり前じゃん」
京太郎「仮に、だぞ」
淡「なに?」
京太郎「俺がお前を一人の女性として見てる。って言ったら、お前は何て返事する?」
淡「んー、冗談で? まじめな話?」
京太郎「マジ」
淡「んー……付き合うかもしれないけど、無理かな」
京太郎「どういうことよ」
淡「京太郎は友達だから、遊びにいったり服を買いに行ったりはするよ。ほら、今みたいにね」
京太郎「なるほど」
淡「でも、キスしたり……っちしたりとかは、まだ無理。イメージわかないもん」
105 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:22:16.97 ID:knaHTOnQ0
京太郎「イメージか、そっか、なるほど……」
淡「なに? 誰かに言われたの?」
京太郎「まあな」
淡「なんて?」
京太郎「いつまでも姉扱いするなって」
淡「あー……それはねえ」
京太郎「俺としては、淡と接するように幼馴染、特に相手を姉として見てたんだ」
淡「ふーん」
京太郎「その後に、いつも、昔の調子で話してたら怒らせちゃってさ」
淡「京太郎」
淡「相手がキョウタロウとエッチしたい、チューもしたい。って思っているんだったら、真剣に相手してあげないと、失礼だと思う」
京太郎「淡……」
淡「私はほら、こんな性格だからいいけど、人によっては怖いよー」
お化けのポーズをして、淡は京太郎を脅している。
淡「それだけかな、またね、京太郎」
ごち! と空になったカップを京太郎に見せつけ、淡は店から去っていく。
そうこうしているうちに、約束の時間が近くなってきた。
京太郎「漫姉を、異性として、か……」
106 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:24:20.97 ID:knaHTOnQ0
約束の時間
店に入ってきたのは?
01-33 末原と漫
34-66 漫だけ
67-00 誰も来ない
ぞろ目 ???
下1
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 22:24:57.27 ID:KFFU2LQ0O
ほい
108 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:34:38.76 ID:knaHTOnQ0
末原「待ったか?」
漫「……」
京太郎「ども、すみません。大会中に」
末原「気にせんでええ。こっちも大会中にこのメンタルで戦われた方が困るしな」
ちらりと塞ぎ込んだ漫を見る。
京太郎「漫、ねえ」
漫「……」ピクッ
末原「夕食食べたか?」
京太郎「あ、いえ」
作ってからすぐこちらに来たと、説明する。
末原「そっか、漫ちゃんも夕食全然食べんし、良い機会や」
末原は店員を呼び、数枚のお好み焼きを注文する。
末原「東京の味を知るのもいい機会やなあ、すずちゃん」
漫「……ですね」
109 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:35:14.65 ID:knaHTOnQ0
少し時間が立ち、店員が注文した品を運んできた。
末原「おおきに。焼くのはこっちでやるから、あとええよ」
そう言って末原はお好み焼きのタネが入ったお椀を、漫に渡した。
末原「じゃ、頼んだで」
漫「え、……ヤデス」
漫は小さく首を振り、お好み焼きを作るのを拒否する。
末原「……しゃーない。須賀君、不味くても文句言ったらあかんで」
京太郎にそう言うと、末原は慣れた手つきでお好み焼きのタネを混ぜ、熱した鉄板に手際よく種を流しいれる。
京太郎「なんで、ここなんですか?」
110 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 22:38:05.95 ID:knaHTOnQ0
末原「ええやん、鉄板焼き。臭いが服につくのが欠点あるけど、美味いし」
京太郎「そうじゃなくて……」
末原「漫ちゃんなら気にせんでええよ。いろいろ聞いたし。それより須賀君に、ちゃんとしたお好み焼き食べてもらおうと思ってな」
京太郎「ちゃんとした?」
末原「そや。話に聞くと須賀君、大阪では漫ちゃんが作ったお好み焼き以外食べた事無いんやろ?」
京太郎「ええ、まあ」
末原「なら教えたる。これが、大阪の味や」
下1
味は?
01-33 普通に不味い
34-66 美味しい
67-00 ……たべれない
ぞろ目 ???
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 22:38:51.34 ID:pwcO2CZMo
ん
112 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 23:08:02.79 ID:knaHTOnQ0
京太郎がおそるおそる、お好み焼きを口に運ぶ。
鰹節が踊るお好み焼き
ヘラで割られたお好み焼きからは熱気があふれ出ている。
京太郎「……美味い」
京太郎「美味しいです」
その表情は、漫の胸に秘めた最も鮮明に残る京太郎の笑顔だった。
京太郎「末原先輩の作る、お好み焼き」
京太郎の言葉一つ一つが、漫の胸に突き刺さる。
末原「わかったやろ、漫ちゃんが作るお好み焼きも確かにうまい。でもあれは、ある程度大阪に住んでいたモンなら誰でも作れる」
末原の言葉が、漫に重くのしかかる。
末原「それでも、京太郎が……漫ちゃん?」
漫「帰ります……すんまへん!」
財布から千円札を一枚とりだし、無理やり末原に手渡した漫を京太郎は逃がすまいと腕を掴み、引き留める。
京太郎「漫姉」
漫「やめて……みんといて」
残された思い出も凌辱された漫にとって、一秒でも早くこの場を去りたかった。
113 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 23:10:16.83 ID:knaHTOnQ0
京太郎「漫」
※ 郁乃「ここ大事やでー」
@ 漫が作ったお好み焼きが食べたい
A 漫姉、逃げないでよ
B やっぱり漫姉、胸でかいね
ぞろ目で洋榎が参戦
下3
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 23:11:11.14 ID:uh8uUYLzo
1
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 23:13:03.45 ID:V0AO8k8w0
2
この状況で選択肢にあるってことは3でもそう変なことにはならんのかね
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/17(土) 23:13:11.57 ID:KFFU2LQ0O
@
117 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/17(土) 23:50:57.35 ID:knaHTOnQ0
京太郎「漫が作ったお好み焼きが食べたい」
漫「やめて」
京太郎「漫姉じゃなく、漫が、今の漫が作ったお好み焼きが食べたいんだ」
漫「なんで、なん」
京太郎「だめ、かな」
漫「末原先輩の作ったやつ、美味しかったんやろ? それなら私が作らなくても」
京太郎「ああもう!」
漫の腕を引っ張り、京太郎は漫が鉄板側に倒れないように自分の胸に漫を引き寄せた。
漫「あっ」
京太郎「なあ、漫、お願いだから」
漫「……うん」
小さく返事をすると漫は、お好み焼きを作り始める。緊張しているのか、呼吸は少し乱れて手も震えている。
漫「……丈夫、……大丈夫」
幼いころの記憶に加え、その後実家で鍛えた腕を信じ、漫は鉄板と向かいあう。その表情は、大会中、それ以上の集中力だった。
気が付けば腕の震えも止まり、動きもスムーズになっていく。一度だけお好み焼きをひっくり返し、後は中まで火が通るのを待つだけ。
漫「出来た……出来たで」
118 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:01:39.43 ID:Lqex2LhH0
綺麗に等分されたお好み焼きの一片を、京太郎の皿に盛る。
京太郎「いただきます」
漫「……」ゴクッ
京太郎が食べる姿を、漫はただじっと見る。その様子を、末原がじっと観察する。
京太郎が皿の上のお好み焼きを間食したところで、漫は問いかける。
漫「これが、うちの、私のお好み焼きやで」
京太郎「……」
京太郎は漫を抱きしめた。強く、強く。
京太郎「この味、この味なんだ」
漫はその京太郎の行動に驚くとともに、ほっと息を撫で下ろす。
そして漫の頬に、一筋の涙が伝った。
けれどその口元は、笑っていた。
119 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:04:42.70 ID:Lqex2LhH0
京太郎「あ、漫、ごめん」
漫「あ、え、えっと、ええよ」
京太郎は勢い余って抱きついたのを反省するかのように、漫から少し距離を置いて座る。
そしてその横に漫がまた密着して座る。
それを繰り返す。
その度に鉄板に乗っていたお好み焼きを漫が京太郎の皿に盛りつけ、ソースとマヨネーズを適量かけていく。
漫「どや? 美味いやろ」
京太郎「ああ、懐かしくて、美味いよ」
漫「いややぁ、照れるわ」
いつしか元気になっていく漫を見て、末原は安心した様子で小さく笑った。
末原「あほくさ……!」
末原は漫の作り上げたお好み焼きを一口食べて、驚いた。
120 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:06:41.34 ID:Lqex2LhH0
それは、その味は大阪人にとってはある種、許せないモノでもあった。
生焼けだった。
肉は火が通っているが、生地の真ん中はまだどろりとタネが垂れ流れた。
それを見て、末原は笑った。
末原(思い出補正はつよし、か)
末原(いや待て……アレが美味い言ってるんなら、私がさっき作ったやつも)
ちらりと鉄板に乗ったお好み焼きを見て、困惑した表情を浮かべる末原だったが、あほらしいとため息をついて残った一つのお好み焼きのタネを、京太郎に手渡した。
末原(今日は水性で勘弁したるわ)
末原「ほれ、須賀」
手渡されたお好み焼きのタネを、京太郎は受け取った。
漫「そやなあ、次は京君の番やで」
京太郎「……そうだな、漫」
漫「そやで京君、いや、京太郎」
京太郎「おっしゃ、元大阪人の力、見せてやりますよ!
その日のお好み焼きは、格別に美味しかったと漫は笑った。
末原は胸やけしたのか、帰宅後胃腸薬をがぶ飲みしていた。
121 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:22:02.92 ID:Lqex2LhH0
2回戦
先鋒終了
清澄高校控室
優希「この中に裏切り者がいるじょ!」
和「帰ってきてそうそうどうしましたか、優希」
優希「のどちゃん、私がタコスでパワーアップしているのは知っているな?」
和「ええ、まあ」
咲「ね」
優希「今日もわたしは京太郎の作ったタコスでパワーアップしていた。それは間違いない」
久「あの強敵の中であの結果なら、十分よ」
優希「そう言ってもらえると助かるじぇ」
まこ「で、血相変えてどうしたんじゃ?」
優希「問題はそこじゃないんだじょ!」
優希「京太郎!」
京太郎「なんだ優希」
優希「お前が敵に塩を送っていた疑惑を発見したじぇ!」
122 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:22:30.61 ID:Lqex2LhH0
まこ「なんじゃと!?」
京太郎「な、いい加減なこと言うなよ。タコスはお前にしか作ってねえよ」
優希「直接聞いたじぇ、姫松高校の先鋒、上重漫から貴様から大事なモノをもらったって!」
咲「え!?」
和「まあ」
優希「いえ、言うんだ! どんな至高のタコスを、奴に渡した!」
京太郎「誤解だ誤解、一緒に食事しただけだ」
咲「食事って昨日?」
久「確かに私たちのご飯を作った後に出かけてたわね」
まこ「まさかお主がスパイじゃったとは」ククク
京太郎「面白がってないで止めてくださいよ。一緒に食事しただけだ、食事」
優希「言え、何処のタコス屋だ!」
久「ねえ、どんな関係なの? 話の流れから察するに、上重さんと食事に行ったと思うのだけど」
和「ああ、あの今日の収支が一番悪かった方ですね」
咲「?それなら塩って言うより毒じゃ?」
優希「貴様、敵と繋がっているな!」
123 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:26:06.89 ID:Lqex2LhH0
京太郎「敵というより、漫と俺は……」
咲「名前で呼ぶんだ……」
京太郎「ああ、だって漫と俺は……」
下3
@ 幼馴染で、恋人だ
A ただの幼馴染だよ 偶数で更なる追求が
B 何もねーよ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/18(日) 00:30:18.45 ID:E4EtMGBCo
2
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/18(日) 00:31:47.58 ID:5EQ4zGtI0
2
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/18(日) 00:31:59.72 ID:qKf9C+a+O
1
127 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:44:44.72 ID:Lqex2LhH0
姫松高校控室
漫「ちょっ」
絹恵「漫ちゃん、約束やで」
漫「な、すみません、確かに結果が奮わなかったのは」
由子「男遊びのせいなのよー」
漫「なっ! 京太郎とはまだそんな関係じゃ……」
由子「まだ! と来た、これはますます見過ごせないのよー!」
洋榎「言い訳はいいわ! なんちゃって! 無視しないでや……」
絹恵「これで負けたら、漫ちゃんのせいやね」
漫「お、横暴やん!」
末原「いや、あり得るで。そして、おそらく姫松高校に恐ろしい戒律が出来上がるで」
由子「のよー」
郁乃「麻雀部にいる間―、男の子との接触禁止〜やなぁ」
128 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:45:10.34 ID:Lqex2LhH0
漫「……」
絹恵「あ、今漫ちゃん悪い顔してた」
末原「大方責任取って麻雀部辞めます、とかやろなあ」
由子「そして一人男遊びにふけるのよー」
漫「私と京太郎は清らかです!」
洋榎「そうなん?」
末原「ええ、ほぼ正しいですわ」
郁乃「ほーぼー?」
末原「須賀と漫ちゃんの約束で、大会が終わるまでは清らかな交際をするよう手を打ったんで」
郁乃「へぇ〜」
末原「まあ隠れて会ってるかもしれへんけどなあ」
漫「ぎくっ」
洋榎「絹」
絹恵「合点!」
漫「は、はなして〜」
末原「反省するまで、お仕置きやで」
129 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:58:05.45 ID:Lqex2LhH0
洋榎「由子! がんばるんやで! これで2回戦で敗退なんてしたら、花の高校生ライフが灰色になってまうで!」
由子「まかせるのよー!」
郁乃「爆発まーだー?」
末原「今爆発されたら、間違いなく私たちに影響でるんでそれは回避せんと」
絹恵「あ、あの、実際のところどうなんですか?」
末原「ああ、単純な話や。須賀も漫のことは幼馴染として、異性としての自覚は持ったんやけど、それでも姉弟感覚は抜けないって白状したんや」
絹恵「そ、それで?」
末原「傑作やで、それで漫ちゃんが『今はお姉ちゃんでも、いつかは京太郎の隣に立つ!』って大声で叫んでな」
郁乃「わぁお、お店に迷惑〜」
末原「で、それを聞いて須賀も彼女もおらんから、利害の一致っちゅうわけや」
絹恵「じゃあ二人は……」
末原「手を繋ぐだけ、清らかも清らか、小学生レベルや」
絹恵「なーんだ」
郁乃(それでもいつかは〜ボーン)
末原「さ、反省会するで」
漫「うぅ〜」
130 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 00:58:39.80 ID:Lqex2LhH0
末原「デコはもちろんとして、次の試合、赤字の点数に応じて漫ちゃんの思い出アルバム、一枚ずつ消してこか」
漫「鬼、悪魔!」
末原「けどもし大爆発で結果を残した、ってなったら……」チラッ
郁乃「今年と来年の短期合宿先は長野が第一候補にしよかぁ」
漫「‼約束ですよ!」
絹恵「露骨に目の色変わったで……」
末原「姫松高校の未来は、漫ちゃんにかかってるのを忘れちゃだめやで〜」
絹恵(あ、でも、これで勝てたら姫松高校に凄いジンクス出来るかも)
漫「よーし、やるで! やったるでー!」ウガー
末原「それでこそ漫ちゃんや!」
3回戦 姫松高校の先鋒、上重漫は名門に相応しい活躍をした。
惜しくも姫松高校は決勝進出はならなかった。
続く5位決定戦では、3位。
泣きながら懇願する漫の願いを、赤阪郁乃はデートの時の服装を指定する権利を得ることで、受け入れた。
131 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:12:27.24 ID:Lqex2LhH0
長野
漫「ま、待った?」
京太郎「あ、い、いえ……」
漫「や、やっぱへんかな」
京太郎「へ、ヘンじゃない、んじゃないかな」
漫「ほ、ほんま?ほんまに?」
京太郎(ち、ちかい)
赤阪郁乃渾身のメイクアップに加え、龍門渕プロデュースの衣装を漫に着せることで、漫の身体的魅力はより際立っていた。
漫「……えっち」
京太郎「ちがっ、わないか」
漫「ほら京太郎、どっか案内してよ」
京太郎「はいはい、漫姉は「漫」」
漫「デートの時は、漫姉禁止」
132 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:12:55.11 ID:Lqex2LhH0
京太郎「わかったよ、漫。で、どこ行きたいんだ?」
漫「京太郎と一緒なら、何でもオッケーやで。と言いたいところだけど」
京太郎「だけど?」
漫は京太郎に耳を貸すよう、手で招く。京太郎はそれに応じ、漫に耳を傾ける。
漫「京太郎の家、がええなぁ?」
京太郎「い、家って///」
漫「やーらしー」
京太郎「勝手にしてくれ!」
漫「嘘嘘、ごめんな、京太郎」
漫は京太郎の腕に抱きついた。龍門渕プロデュースの意匠をこらされた生地は厚いが、布面積が少ない衣装によって露わになった谷間が、京太郎の腕を挟んだ。
京太郎「ひゃっ!」
その柔らかな感触に驚く京太郎と、冷静?な漫。
漫「あー、熱いわー長野暑いわー」
133 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:22:12.46 ID:Lqex2LhH0
汗がジワリとにじむ漫の体。京太郎の腕にも、その汗が伝わる。
漫(あ、汗臭くないよな、私)
京太郎「あ、あのさ、漫」
漫「な、なに?」
京太郎「家行ったらさ、風呂はいらない?」
漫「お、おふろ!?」
勿論京太郎に取って、それは漫一人での入浴を意味した。
そしてそのタイミングで、その際どい衣装を回収し、シンプルな服装にチェンジさせるつもりだった。
けれど今の漫にとってその言葉は
134 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:22:43.67 ID:Lqex2LhH0
須賀家
京太郎「じゃあ風呂沸かしてくるから」
いそいそと部屋から去っていく京太郎と、残された漫。
のそのそと現れた
漫「ひゃ、な、なに?」
カピバラに驚いたり、京太郎のベッドの下から出てきたエロ本を前に、ちょっと自信がついたり、実はその本が長野のごく一部でしか出版されていないファッション誌だったことにも驚いたりと、少しの時間で様々な刺激を受けてしまう。
京太郎「おーい漫、風呂わいたよって……漫?」
漫「あ、京君」
京太郎「漫姉、その呼び方を封じたのはそっちだろ?」
漫「昔みたいに、一緒に入るで」
京太郎「は、はぁ!?」
漫「ほらほらほら、汗かいたやろ?」
昔みたいにと、漫は目をぐるぐると回転させながら、京太郎の部屋で服を脱いでいく。
京太郎「あほ、あほ! 漫姉、服!」
漫「もうー京君は恥ずかしがって、だめやで、お姉ちゃんの言うことは、聞くもんや」
漫の謎の威圧感を前に、京太郎は観念して一緒に入浴することとなった。
135 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:31:59.36 ID:Lqex2LhH0
目の前にはたわわな、自身の好物とも言える通称 おもち。
それを所持するのは、幼いころに姉と慕った上重漫。
葛藤に悶える中、体を洗うと浴槽から立ち上がった漫の姿に、京太郎の目は奪われた。
そしてその夜、二人は――――
136 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:32:30.60 ID:Lqex2LhH0
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137 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:33:47.26 ID:Lqex2LhH0
その内容を知るのは、当事者二人と、翌朝漫が京太郎の部屋にいることを発見した京太郎の母。
衣装を提供した赤阪郁乃とそのゆかいな仲間たちのみ。
翌日 漫が京太郎の母に合宿所まで送ってもらった際、合宿所にいた仲間から言われた一言は、口を揃えて同じ言葉だった。
『漫ちゃん、爆発して』
その言葉の意味を知った漫の表情は、今にも爆発しそうなくらい真っ赤だった。
【安価】京太郎「あの、お久しぶりです」漫「君は……」【コンマ】
NORMAL END
138 :
◆gWfVG1gvVGy5
[saga]:2019/08/18(日) 01:36:22.42 ID:Lqex2LhH0
これにて終いです。
由子の学年指摘助かりました。
ありがとうございます。
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/18(日) 01:38:50.80 ID:v2GdgxJS0
おつ
大爆発せーや
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/08/18(日) 07:29:52.41 ID:QNvTX2dgO
おつおつ
気が向いたら最後の選択肢2にした場合とか
2週目とかやってほしい
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