【五等分の花嫁】風太郎「五つ子と無人島ライフ」【安価・コンマ】

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2 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 20:38:25.79 ID:/f0KrbTt0

四葉「上杉さん!初めて日本の地を離れた感想はどうですか!」

風太郎「まだ飛行機の中だろ」

四葉「でも国境は超えましたよ!上杉さんの記念すべき初海外旅行!絶対、思い出に残る1ページにして見せます!」キラキラ

二乃「ちょっと四葉、張り切りすぎよ。たかが海外で」

一花「私達はちょいちょい行ってたもんね。お父さんのお金で」

五月「でも今回は、バイトで貯めた私達のお金で、初めての旅行ですよ!テンション上がります!美味しいお店探しは任せてくださいっ」

三玖「南洋……リゾート……今回は水着選びもバッチリ」

二乃「今回は海外だし、プールの時より攻めた水着用意したわよ。今から楽しみ?」

風太郎「うっ……」

四葉「ちょっと二乃!」

二乃「冗談冗談。手出さないから安心しなさいよ。それより四葉も結構気合入れた水着買ってたじゃない?彼にみせるために」

四葉「もーっ、からかわないでっ」

風太郎「……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 20:40:57.99 ID:/f0KrbTt0

一花「でも、本当に最後なんだね。私達、6人で遊びに行くのも」

三玖「4月からはみんなばらばら」

五月「……なんだか寂しくもありますね」

二乃「なーに辛気臭いこと言ってるのよ!別に今生の別れってわけじゃないんだから。お盆は実家に集まる約束でしょ!」

五月「そうですね。お母さんのお墓参りには必ず」

一花「うん」

二乃「ところでアンタ達、いつ結婚するのよ」

風太郎・四葉「!!」

一花「お姉ちゃんも気になるぅ〜!式の予定決まったら早めに知らせてね。女優は忙しいんだからっ」

風太郎「気が早いぞ、お前らっ!」

四葉「上杉さんと結婚……お、恐れ多い…!」

三玖「四葉、結婚したら合法的にらいはちゃんを妹にできるよ」

四葉「結婚しましょう!上杉さん!」

風太郎「まてまて、色々おかしいだろっ!?」


機内で賑やかに盛り上がり、普段はクールな俺も自然にテンションが上っていた。

この旅行のために現地のガイドブックを読み尽くし、上杉風太郎謹製(手書き)の卒業旅行のしおり(100ページ超え)を全員分作ったくらいだ。

最後にあいつらと思い出を作れること。そして、何よりあいつの笑顔が見れること……楽しみで仕方がなかったんだ。
4 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 20:42:20.04 ID:/f0KrbTt0

それから徐々に記憶が蘇ってきた。

みんな騒ぎ疲れて、すやすやと眠っていたが、俺は興奮で、昨日徹夜で眠れなかったのに、窓の外をぼんやりと眺めていた。飛行機は雲の上を飛んでいた。場所はどこだろうか。赤道近くだったと思う。

ドン!と大きな音がして、機内が揺れた。

乗客は皆、目を覚ましてあたりを見渡した。

すぐに目の前に天井からマスクがおりてきた。

機内にアナウンスが流れた。慌てずに機長・乗員の指示に従って行動するよう日本語と英語での指示だった。

俺は窓の外を見た。主翼からもくもくと黒い煙が吹き上がっているのを。機内に悲鳴がこだました。

俺は気が動転しながらも、マスクを口につけて、隣の四葉や他の連中にも同じ様にするよう指示した。

高度がぐんぐん下がっていくのが機内にいてもわかった。

もう一回、ドン!と大きな音がして、飛行機は大きく右に傾いた。

機内が静かになった。全員、祈っていたと思う。祈ることしか出来ない。

その時、俺の視界の端に入ったのは、主翼が大きく欠けて、エンジンに火が吹いている光景だった……
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 20:43:18.06 ID:/f0KrbTt0

風太郎「とんだ卒業旅行だな……ハハハッ……」

俺は砂浜から体を起こした。幸い、大きな怪我はないようだ。全く奇跡である。航空機の事故から生還できる確率は宝くじに当たるようなもんだ。

飛行機はおそらく海に墜落したのだろう。それから俺は海にほうり出され、この砂浜に漂着したのだ。

あたりを見渡した。ヤシの木が生い茂っている。外国のどこかだ。近くに集落があればいいが……

足を引きずりながら宛もなく木陰の方へと向かった。日差しが暑かった。

冷静になると、あいつらの顔が思い浮かんだ。一花、二乃、三玖、四葉、五月……

俺が卒業旅行なんて誘わなければ、こんなことに巻き込まなくて済んだ。

風太郎「くそっ……」

ただやるせなく、そうつぶやくと、俺はぼんやりと海を眺めた。あの大事故だ、おそらくみんなは……

嫌なことを想像してしまう。
6 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 20:46:35.13 ID:/f0KrbTt0


風太郎「ん?」

そんな時、少し離れた浜辺に何かが打ち上げられているのに気がついた……

人間のようだ……

海流の流れで、この海岸に俺と同じように打ち上げられたのだろう。

俺は急いでそこへ駆け寄った。

心の中で、あいつらであってくれ、と願いながら。

近づくに連れて、期待は徐々に確信へと変わっていた。大きさと服装からは、男ではない。女子だ。海藻が絡まっていて、髪型や服装はよくわからないが、背格好はあいつらによく似ている。

風太郎「一花!二乃!三玖!四葉!五月!」

声をかけながら駆け寄った。あの事故でよく助かってくれた。それが、俺にはなんとも嬉しかった。


↓1 漂着したのはだれですか?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 20:47:14.50 ID:a6jw1BVSo
三玖
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 20:47:27.75 ID:MbkBTAGdo
二乃
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 20:48:21.20 ID:rEvGIjk90
これ別に誰だろうと一緒じゃね
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 21:10:46.59 ID:/f0KrbTt0

???「んっ……」モゾッ

生きている。俺は逸る気持ちで体にまとわりついた海藻を取り除いた。

風太郎「おい、大丈夫か!」

???「あれ……私は……」

風太郎「三玖!三玖だよな!?俺だ、上杉風太郎だ!俺たち、飛行機に乗っている時に、事故に巻き込まれてっ!」

三玖「フータロー……?どういうこと?」

三玖が生きていた。三玖が助かった。それだけで、この時俺は体の力が安心して抜けていくのを感じた。

……

三玖を発見した。
中野三玖 ステータス
精神力D 知力A 協調性B 体力E 料理D

精神力 6/10
体力  5/10
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 21:16:40.24 ID:/f0KrbTt0

三玖「つまり、飛行機が墜落してここに漂流したんだね」

風太郎「ああ」

三玖「他のみんなは?」

風太郎「……わからん。俺も目が覚めてから大して時間が経っていない」

三玖「そう……」

三玖は元気なくうずくまった。飛行機が墜落して助かる可能性の方が低い。最悪の事態はどうしても想像してしまう。

風太郎「まだ諦めるのは早い。俺とお前が助かったということは、俺達の席の近くにいた奴らは比較的生存率が高いといえるだろう」

風太郎「そして俺とお前がここに流されたということは、他の連中も海流の関係で近くに流された可能性は高い。つまり、生きている可能性は十分にあるんだ」

三玖「ほんと?」

風太郎「ああ。簡単なロジックだ。諦めるのは早いぞ。俺探してくるから!」

三玖「ちょ、ちょっとフータロー?」

風太郎「お前はここで待ってろ。絶対に他の奴ら見つけて戻ってくるから!」

三玖「一人にしないで……怖い」

風太郎「じゃあ一緒に探すか」

三玖「うん」


俺たちは近くの海岸をくまなく探した……

↓1 何を発見しましたか?(コンマ)
1-3:サバイバルナイフ 4-6:真水の入ったペットボトル 7-9:弁当箱 0:四葉のリボン
ゾロ目(ボーナス):リボン以外全部
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 21:23:46.46 ID:aZtjMZcDO
はい
13 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 21:38:03.27 ID:/f0KrbTt0
夕暮れ時まで俺たちは海岸沿いを探し回った。

三玖「見てフータロー!あそこ!」

風太郎「おお、三玖!でかした!」

三玖「ペットボトル3本……これで3日間は飲水に困らないかも」

風太郎「これも飛行機の積荷、だよな……」

……

しかし、他の姉妹どころか、人影すら見つけることは出来なかった……

風太郎「くそっ、どこだよ……」

三玖「待って、フータロー……」

風太郎「もうちょっとあっち側探してみようぜ」

三玖「ごめん、足がもう……限界かも……それに、日がくれてきたし、今日はもう……」

三玖が申し訳なさそうに提案してきた。

遭難初日、丸一日探し回って成果がペットボトル3本だけでは納得出来ない。しかし、日がくれてからこの未知の場所で姉妹を探し回ることが理に叶っているのだろうか。

浜辺の奥には広大なジャングルが広がっている。奥から、聞いたこともないような鳥のギャオッギャオッという鳴き声が聞こえてくる……

三玖「ここがどこかわからないけど、夜は危ない。遭難した時はまず自分の安全を第一に考えるべきだと思う」

三玖「日が沈む前に、安全な寝床を探した方がいい」

↓1 
@三玖の提案を採用する
Aさらに遠くのエリアを探し回る(コスト 三玖の体力-2 リターン 姉妹発見率10%)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 21:46:08.82 ID:SoxgUCzAo
1
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 21:57:23.20 ID:a6jw1BVSo
1
16 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 22:02:53.00 ID:/f0KrbTt0
三玖「落ち着いて、フータロー。姉妹を想う気持ちは私も同じだから。でも、大丈夫。きっとみんな生きているよ」

三玖「信じよう。だって、姉妹で一番体力のない私だって助かっているんだから」

三玖「きっと今頃四葉はサバイバルの準備をしている。一花や二乃だってどんな場所でも逞しくやっていけるよ」

三玖「五月は……」

風太郎「あいつは腹をすかせてそうだな」

三玖「フフフ」

風太郎「サンキュー、三玖。そうだよな。まずは俺たちが生き残ることだ」

三玖「うん」

……

日がくれる前に、俺達は雨風を凌げそうな場所を探した。未知のジャングルに入るのは勇気がいる。

三玖は俺に体をピッタリ寄せてきた。俺も足がすくむ思いだが、男として三玖をリードしなければならない。

風太郎「ここ、どうだろう?」

大きな木に自然に穴が空いて、人が二人ほど入れそうな洞になっている。

三玖「うん、上出来」

そこらへんで集めた木の葉を床に敷き、俺達は野宿をすることにした。

……

第1日目 ステータス

三玖(みんな大丈夫かな……)
精神力 6/10 体力 5/10

アイテム:ペットボトルの水(残り3)

……
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 22:18:16.95 ID:/f0KrbTt0
2日目

風太郎「眠れた?」

三玖「……」フルフル

風太郎「だよな……」

俺たちが見つけた木の洞は意外と心地よかった。

しかし色々な心配事が尽きず、まともに眠ることはできなかった。

みんなの安否が一番心配だ。そして、何より俺たちがこれからこの南のジャングルで生きていけるのか。

そもそもここはどこだ。外国のどこかの島なのか、大陸の一部なのか、場所は皆目検討がつかない。だが、この探索した範囲内に人の暮らす痕跡は見当たらなかった。

もうすでに捜索隊が遭難地点付近をくまなく探してくれていることだろう。なんとか俺たちが生存していることを伝えたい。

三玖(フータローと一晩……緊張して眠れなかったとは言えない……)

風太郎「さて、今日こそみんなを探しに行こうか!」

三玖「待って、フータロー。みんなを探しに行くのは大事だけど……水はあるけど、食料はないんだよ」

三玖「サバイバルの基本。@安全な寝床Aきれいな水場B食料。どれも大事。今はまだ大丈夫だけど、お腹空いてきたらみんなを探すどころじゃなくなる」

風太郎「ふむ……」

三玖「海岸沿いは食料が少ない。ジャングルの中は食料が多いけど、危険もあると思う。どうする?」

↓1 午前中は何をしますか?
@ 海岸沿を探索する
A ジャングルの中で食料を探す
B 水場を探す(発見率50%)

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 22:19:04.01 ID:5yQR6DQW0
2
19 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 22:32:41.33 ID:/f0KrbTt0

風太郎「そうだな。まずは食料を探そう。腹が減っては戦は出来ぬだ」

三玖「料理は任せて」

風太郎「未知の食材と三玖の料理のコラボ……胸が踊るぜ」

俺たちはジャングルの奥へと歩を進めた。

少し歩くと日が入らないような鬱蒼とした密林が広がる。

三玖「虎とかいたらどうしよう……」

風太郎「ヒッ!こ、怖いこと言うな……!」

三玖「フータロー、足が震えている」

風太郎「し、心配するな……そうそうジャングルに虎なんていない……ここは安全な南の島だ……」ブツブツ

俺達はジャングルで食料を探し回った。

↓1 コンマ
1-3:1日分の食料ゲット 4-6:2日分の食料ゲット 7-9:3日分の食料ゲット 0:大型肉食獣の足跡を発見(精神力-1)
ゾロ目ボーナス:水場も発見

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 22:39:43.04 ID:SoxgUCzAo
21 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 22:53:33.24 ID:/f0KrbTt0

三玖「フータロー、木の実見つけた」

風太郎「さすが三玖!俺の一番の生徒だ!」

三玖「食べられるかな?これ……」

風太郎「ふむ……一見、赤いブドウのような形だ……どれ」パクッ

三玖「!」

風太郎「んっ。これは……美味しい!ほんのり甘酸っぱく、それでいてジューシーな果実!舌はしびれないし、毒はなさそうだ!」

三玖「よかった……ここらへん一体にたくさん成っている。もって帰れるだけ、もって帰ろう」

風太郎「おう!」

食料の確保に成功した。およそ2日分のエネルギーになりそうだ。

……
22 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 23:01:41.86 ID:/f0KrbTt0

午前中、食料の確保に成功したため、午後からはいよいよ姉妹の捜索だ。

せっかく確保した食料や水を他の動物に荒らされたら目も当てられないし、三玖の体力を温存してもらうため、彼女には寝床で留守番してもらうことにした。

絶対に見つけなくてはという使命感もあるが、海岸沿いを歩いて遭難場所の地理を把握するのも重要だ。

人里を見つけるのも優先度が高い。俺は幸い英語を話すことができる。なんとか現地人とコミュニケーションをとって、救助さえ呼べれば一気に生存率は上がる。

意を決して、俺は海岸沿いを捜索した。

↓1 何を発見しましたか?(コンマ)
1-3:サバイバルナイフ 4-6:医薬品キット 7-9:二乃の髪飾り 0:四葉のリボン
ゾロ目(ボーナス):リボン以外全部

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:06:54.55 ID:H9HkW9Vuo
ほい
24 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 23:21:51.13 ID:/f0KrbTt0
俺は遭難地点から少し遠くの海岸をくまなく探索した。

風太郎「ナイフに医薬品……すごい役に立ちそうなモノを見つけたぞ」

風太郎「やはり飛行機からいろいろな道具が海岸に流れ着いているみたいだ」

日が沈みそうになるまで探し、十二分な収穫を得た。

風太郎「ん?」

俺は足元に紫色の蝶のようなものを見つけた。

風太郎「これは…!」

恐る恐る手に取る。見覚えがあった。忘れようがない。これは二乃の髪飾りだ。

風太郎「二乃!近くにいるのか!!」

大声を出して呼びかける。返事はない。波の音が聞こえるだけだ。

だが、この近くに二乃が流れ着いた可能性は高い。一縷の希望に足が震えた。

漂流してまもないから近くにいる可能性はある。もしかしたら俺達と同じようにジャングルの中に寝床を探して入ったかもしれない。

それか、同じく姉妹を探して海岸沿いをうろついているか。

早く探すべきだ。しかし、もう日が暮れそうだ……三玖には日が沈むまでに帰ると約束している。

この時、俺は二乃を探し続けるべきか、三玖のもとに帰るべきか、少し悩んだ。

↓1 どうしますか?
@ このまま二乃捜索を続行(コスト 三玖の精神力-2 リターン 二乃発見率50%)
A 今日は一旦ベースキャンプに帰る
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:23:30.40 ID:5bcweDyqo
2
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:23:42.10 ID:5yQR6DQW0
1
27 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 23:43:06.38 ID:/f0KrbTt0

二乃の事は心配だが、今日は一旦、三玖の待つキャンプに戻ろう。

……

三玖「遅い!」プンスコ

風太郎「悪い悪い」

日が沈む前になんとか三玖のところに戻ったが、彼女はご機嫌ななめだった。

三玖「心配だったんだよ。このままフータローが帰ってこなかったらどうしようって……日が沈んでも帰ってこなかったら探しに行こうとも思った」

風太郎「でも、代わりに色々見つけたぞ。サバイバルナイフに、医薬品」

三玖「すごい収穫だね」

風太郎「それに聞いて驚くな。なんと、こんなものも見つけた!」ジャジャーン

三玖「それは……二乃の……」

風太郎「ああ。これであいつもこの近くに漂流している可能性が高いことが示された。明日はいよいよ二乃を本格的に捜索だ」

三玖「……でも、確実じゃないよね……墜落した時、外れただけかもしれないし……」

風太郎「うっ」

三玖「大丈夫かな、二乃……毎朝メイクしないと学校にも行けないし、毎日お風呂入らないと我慢出来ない子なのに」

不安にさせてしまったためか、三玖が少しだけネガティブになっていた。

風太郎「大丈夫だ。あいつの強さは姉妹のお前が一番知っているだろ。信じよう」

三玖「うん。ありがとう、フータロー。信じなきゃね、姉妹だもん」

三玖を励まし、ペットボトルの水と手に入れた木の実を食べて夜を越した。

流石に今日は疲れて俺は深い眠りに入った。ジャングルには奇妙なカエル達の鳴き声が響いていた。


……

第2日目 ステータス

三玖(フータロー……やっぱり頼りになる)
精神力 6/10 体力 5/10

アイテム:ペットボトルの水(残り2)、木の実(残り1)、サバイバルナイフ、医薬品キット

……
28 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/01(水) 23:57:27.92 ID:/f0KrbTt0

第3日目

日が昇ったあと、俺たちは支度をして、二乃の髪飾りを発見したところへ向かった。

三玖「ここ?」

風太郎「ああ。目印に置いた石もある。ここらへんを中心にもっと探そう」

三玖「暑い……日に焼けそう」

風太郎「天気がいい日が続いて助かっているけどな。休み休み、それぞれ二乃の手がかりを探そう。俺はジャングルの方、お前は海岸沿いを探してくれ。太陽が一番高く昇ったら、この目印のところ集合な」

三玖「うん、わかった。フータロー、気をつけてね」

風太郎「大丈夫だ、今はこいつもある」

懐からサバイバルナイフを取り出して、ギラギラと光った刃を太陽の光にかざした。これである程度の危険生物と戦える……と信じたい。

三玖「過信は禁物」

三玖に別れを告げて、俺はジャングルの中へ向かった。足元が悪い。注意深く進まなくては。

お互い、午前中いっぱい付近を捜索した。

↓1 何を発見しましたか?(コンマ)
1-3:食料(1日分) 4-6:人の足跡 7-9:死体 0:大型肉食動物の足跡
ゾロ目ボーナス:食料と人の足跡を発見
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:57:39.30 ID:z83LR6bvo
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:04:09.95 ID:9xTw4t/1o
死体…モブのよね?
他の姉妹のとかじゃないよね?
31 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 00:08:40.52 ID:SPbsqjWP0

ここらへんのジャングルは、俺たちが寝床を見つけた場所と違い、足元がぬかるんでいる。

そして生暖かい嫌な風が、鬱蒼と生い茂った樹木の向こう側から流れてくる。

俺は身震いをした。とてもここでサバイバルはしたくない。多分、二乃も同じように感じるはずだ。

引き返そうと何度も思ったが、万が一二乃がここらへんに寝床を見つけている可能性を考えると時間いっぱいは探してみようと思った。

注意深くあたりを見渡す。

風太郎「ん?」

なにかの足跡のようだ。人間の顔ほどの大きさ。あまり時間は経っていない。

背筋が凍る。

遠くでなにかが蠢く音がした。大きな何かが、密林の低木をかき分けるような音だった。

ここに長居してはいけない。そう直感した。

俺はゆっくりと踵を返して、三玖との待ち合わせの場所に戻ることにした。

……
32 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 00:21:26.07 ID:SPbsqjWP0

三玖「私の方は何も見つからなかった」

三玖「フータロー?さっきから様子が変だよ?」

風太郎「あ、ああ……大丈夫だ」

三玖「ジャングルの中にはなにかあった?」

風太郎「動物の足跡があった……」

青ざめた俺を心配そうに三玖が覗き込んでくる。

風太郎「四足動物の……結構大きい奴……ネコ科だと思う……虎かもしれん」

三玖「!」

風太郎「帰るか、三玖……」

三玖「待って。二乃がいるかもしれないんだよ。ここの近くに」

三玖「ならなおのこと、早く探さなきゃ!」

遭難時には自分の安全第一と説いた三玖だったが、この時はあからさまに動揺していた。
33 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 00:23:23.80 ID:SPbsqjWP0

だが、ここには二乃がいる根拠はあまりないのだ。彼女の髪飾りが漂着していただけで、全く別のところに二乃は流れついたかもしれない。

それか、ここには流れ着かなかったか……

いろいろな可能性が頭をよぎる。答えはない。

このまま、身の危険を犯して二乃をこのエリアで探すことが正しいのか。
それとも、まずは自分の身を守ることを優先するべきなのか。

三玖「行こう、フータロー。二乃を探しに」

三玖は前のめりになっている。

↓1 どうしますか?
@ジャングルを再度捜索する
A三玖を宥めて一旦ベースキャンプに戻る(コスト 三玖の精神力-1)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:23:49.16 ID:I25qqYV9o
1
35 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 00:42:07.19 ID:SPbsqjWP0

風太郎「そうだな。二乃がいる可能性があるんだ」

俺は心を奮い立たせた。右手でナイフの柄を強く握った。

風太郎「探そう。もう一度、ジャングルを。三玖はここで待ってろ」

三玖「嫌。私も行く」

風太郎「駄目だ。絶対に帰って来るから……お前は待っていてくれ」

三玖「フータロー……」

風太郎「日が沈むまでに俺が帰らなかったら、もとのキャンプの方へ帰るんだ。そして、救助隊を待て」

三玖「……」

風太郎「頼む。絶対に帰るから」

三玖「……約束だよ」

風太郎「ああ!任せろ!!」
36 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 00:44:12.84 ID:SPbsqjWP0

……

三玖の前では男らしい姿を見せたが、内心は恐怖との戦いだった。

腰を引きながら一歩一歩、ジャングルを進む。程なくして先程の足跡のところに戻ってきた。

ギ―ッ ギーッ

風太郎「うわっ」

コウモリの鳴き声だった。ジャングルの中をカラスほどの大きさのコウモリが飛び交っていく。

ビクビクしながらも、俺は前に進んだ。このジャングルの中に、二乃がいるかもしれないのだから。

↓1 何を発見しましたか?(コンマ)
1-3:何も見つからなかった 4-6:人の足跡 7-9:程よい洞窟(キャンプ地) 0:虎
ゾロ目ボーナス:二乃を見つけた
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:47:31.66 ID:9xTw4t/1o
ほいさ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:48:10.57 ID:9xTw4t/1o
やったぜ。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:50:29.79 ID:I25qqYV9o
やるじゃん
40 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 01:07:48.13 ID:SPbsqjWP0

奥に進むほど、鬱蒼と木々が生い茂る。

風太郎「ん?」

ふと地面を見ると、足跡があった。人の足跡だ。比較的新しい。

俺は足跡をたどった……

足跡はところどころ途切れていたが、10分ほど追うと、洞窟を見つけた。そこにつながっているようだ。

近くには小さな河が流れている。

風太郎「おーい!誰かいるかー!二乃―!」

俺は大声を出しながら洞窟へと向かった。

洞窟の影からもぞもぞ何かが動くのが見えた。

???「フー君……?嘘……夢……?」

風太郎「夢じゃない!俺だ!上杉風太郎だ!」

二乃「フー君!フー君!ほんと!本物だわっ!!」

洞窟から二乃が出てきて、抱きついてきた。俺も思わず、二乃を思いっきり抱きしめた。
41 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 01:09:36.45 ID:SPbsqjWP0
二乃は泣いていた。

二乃「不安だったんだからぁ!こんな、ジャングルで一人ぼっちでっ……!馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ!」

風太郎「よしよし。安心しろ。お前、髪飾り1つ海岸に落としただろ。それが偶然見つかって、追ってきたんだ」

二乃はしばらく抱きついたまま離れなかった。

風太郎「三玖もいるぞ。あいつは海岸で待っている。さあ、行こう。三玖のところへ」

二乃「うん……」グルルルルッ

抱きついたまま、二乃のお腹の音が聞こえた。

風太郎「腹減っただろ。食料もあるからな」

二乃「ごめん、安心して、腰が抜けて立てないわ……背負って、フー君……」

風太郎「やれやれ」

二乃を背中に乗せて、俺は来た道を戻ることにした。幸い二乃は軽くて助かった。

二乃「好き……好きよ……私の王子様……」

帰り道、何度も二乃が耳元で囁いてきたが、俺は聞こえないふりをした。

二乃を発見した。
中野二乃 ステータス
精神力B 知力D 協調性E 体力C 料理A

精神力 7/10
体力  3/10
42 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 01:26:07.54 ID:SPbsqjWP0

海岸で三玖と二乃も感動の再開を済ませたあと、日が沈みかかっていたので、俺達はもともとのキャンプ地に戻った。

二乃「えっ……あそこ虎いたんだ……」ガクガク

風太郎「ああ。もうあのジャングルには近づきたくないぜ」

三玖「二乃はなにか手がかりを見つけた?」

二乃「ううん。気がついたら浜辺に打ち上げられていたわ。色々付近を探したんだけど、何も見つからなくて。

   とりあえず、川沿いに歩けば街が見つかると思って、海に注ぐ小川から森の中に入ったのよ。

   そしたらちょうどいい感じの洞窟があったから、そこで……水はあったけど、ご飯はなかったわ。

   ん。美味しいわね、この果物」モグモグ

二乃「で、アンタ達は2日間ふたりっきりだったんだ」

風太郎「ああ。なんとかジャングルの中で、居心地のいい、この木の洞を見つけてな……食料を探しながらお前達を探していた」

三玖「まさか生きているとは思わなかった。さすが二乃、しぶとい」

二乃「何よ。さっき再開した時は大泣きしていたくせに、憎まれ口叩いちゃって」

三玖「二乃も泣いていたからおあいこだよ」

二乃「ところでアンタ達、二人っきりの時、変なことしていないでしょうね」

三玖「変なこと……///し、してないもんっ…!まだ……」

二乃「そっか。良かったわ」

ご飯を食べ、水を飲み、日が沈んだあとは寝床で寝るだけだ。

2人でなんとか過ごせるスペースに二乃が加わるとかなり狭く感じる。

二乃「おやすみなさい、フー君」

真ん中の俺に二乃と三玖が抱きついてきて、相当暑苦しい。そろそろ次の拠点、食料と水場を探さないといけないかもしれない……


第3日目 ステータス

三玖(二乃……生きててよかった)
精神力 6/10 体力 5/10

二乃(助けてくれてありがとう、フー君、三玖)
精神力 7/10 体力 3→4/10 (※寝床と水と食事があれば5までは自然回復します)

アイテム:ペットボトルの水(残り1)、木の実(残り0)、サバイバルナイフ、医薬品キット
43 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 01:36:51.29 ID:SPbsqjWP0

続く

・ 以上のような感じで安価とコンマで風太郎が五つ子と無人島ライフを過ごします
・ 一応、目標は無人島からの脱出です
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 09:07:43.15 ID:e7BvqHUXo
おつ
きたい
45 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 16:54:28.01 ID:SPbsqjWP0

第4日目

朝。

二乃「きれいな水場が欲しいわ。飲水も少なくなってきたし、そろそろ体きれいに洗いたい」

三玖「それは同感だけど、ご飯が大事。食べ物ないと元気が出ない」

二乃「もう私達、4日くらい体洗ってないのよ。そろそろ匂いきつくなってきたわ。服も洗いたいし」

二乃「というわけで、フー君、水場を探しにいくわよっ!」

三玖「ちょっと二乃、仕切らないで。優先すべきは食料。今のうちに食料を確保した方がいいと思う」

二乃「むむむっ……」

三玖「……フータローの判断を尊重したい。どうする?」

風太郎(どちらの意見も一理あるが……午前中の行動はどうしよう)

↓1
@二乃と水場探し
A三玖と食料探し
Bその他自由
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 17:07:33.99 ID:e7BvqHUXo
2
47 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 17:27:10.99 ID:SPbsqjWP0
風太郎「確かに水場は大事だがまずは食料だ」

三玖「フータロー…!」

二乃「……」

風太郎(正直どちらも大事だから結局午後には探さないといけないんだけど、まずは三玖の意見を尊重しよう)

風太郎(多人数のサバイバルにおいて何より大事なのは多分人間関係……)

風太郎(ここまで一緒に頑張ってきた三玖の意見をいきなり蔑ろにしたら、落ち込みそうだからな)

風太郎「二乃はこのキャンプで待っていてくれ。衣料品や残り少ない水をネズミとかから守るのも大事な仕事だ。あと、この近くの枯れ木を集めておいて欲しい」

風太郎「お前にはとってきた食料を料理してもらう大事な役割もあるからな」

二乃「…!わかったわよ、私に任せて。ふたりとも、気をつけてね」

三玖「料理は私の仕事……」ムッ…

風太郎「まあまあ、早速食料を探しに行くぞ。お前のセンスを頼りにしている」

三玖「うん。任せて」

……
48 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 17:30:35.06 ID:SPbsqjWP0

こうして俺たちは以前、木の実を見つけたエリアの近くまで行った。

三玖「木の実……2日前まではたくさん成っていたのに……」

風太郎「動物に全部食われてるな……」

三玖「どうしよう。もっとジャングルの奥に行けば食料あるかもしれないけど」

もちろん、危険もある。

三玖「それとももう少しこの一帯を探す?」

↓1 どうしますか?
@ 安全なエリアで食料探索(リターン少 リスク少)
A 未知のエリアで食料探索(リターン大 リスクあり)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 17:33:29.76 ID:VdmVzAlGo
2
50 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 17:42:53.21 ID:SPbsqjWP0

風太郎「虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。もう少し奥を探してみよう」

三玖「……」

三玖は怖がっている。ジャングルの奥は鬱蒼としている。

風太郎「大丈夫だ。はぐれないようにしっかり俺の手、握っていろ」

三玖「……うん」ギュッ

俺たちは恐る恐る、未知のエリア、ジャングルの奥に一歩足を踏み入れた……

↓1 何を発見しましたか?
1-3:2日分の食料ゲット 4-6:3日分の食料ゲット 7-9:地図ゲット 0:大型肉食獣の足跡を発見(精神力-1)
ゾロ目ボーナス:水場も発見
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 17:48:34.56 ID:+LddtwpL0
52 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 18:09:44.67 ID:SPbsqjWP0

三玖「フータロー!あそこ見て!」

風太郎「おおっ…!」

ジャングルの奥にはバナナの木が生い茂っていた。

風太郎「でかした、三玖!これは3人で食べても十分な量だ!」

このジャングルには意外と食料が豊富なようだ。果実ばかりであるが、十分なエネルギーになる。

俺と三玖はこのエリアのバナナを手当たりしだい収穫した。3日分の食料になりそうだ。

……

風太郎「これは二乃も喜ぶぞ。でも料理には向いていないな。でも、果物は生でも食べられる。満足だ」

風太郎「そろそろ帰るか。二乃も待っているし」

三玖「……」

風太郎「どうした?三玖?」

三玖「フータロー。遭難してから、色々ありがとう……この食料も、フータローがいないと……私一人だったら勇気がなくて、ここまで来れなかった」

突然足を止めて三玖がお礼をしてきた。
53 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 18:13:10.12 ID:SPbsqjWP0

風太郎「気にするなって。俺も一人ぼっちだったらここまで耐えられなかったかもしれん」

風太郎「最初にお前が近くにいて、助かっている。家庭教師の最初の頃も、お前がいたから二乃や五月が喧嘩したときもなんとか続けられたんだ」

三玖「私、フータローの役に立っていた?」

風太郎「ああ。間違いない」

三玖「やっぱり優しいね、フータローは……私はその優しさに……ねえ、フータロー。お礼、させて」

風太郎「ん?」

そう言いながら三玖は顔を赤くして、体を寄せてきた。

三玖「フータローも……男の子だもんね。この遭難生活、私を守ってくれて、二乃を見つけてくれて、すごい男らしかったよ」

耳元で三玖がささやくように言った。

風太郎「お、おい、三玖……冗談はよせ」

三玖「冗談じゃないよ。女の私にできるお礼したい……溜まってるの、処理してあげる。体はずっとお風呂入っていなくて、汚いから……口で……」

そう言いながら三玖は俺のズボンに手をかけ、股の前にしゃがみこもうとした。

風太郎「ちょ、ちょ、ちょっと!それはまずいんじゃないですかね……」

三玖「何が?」

風太郎「いや……倫理的に」

あたりに生暖かい風が吹いていた。木の上に止まった鳥が興味深そうに俺たちの方をじっと見ていた。

三玖のお礼……やはり、こいつは色々暴走しがちだ。さて、どうしたものだろうか……

↓1 三玖のお礼を受け取りますか?
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 18:16:22.65 ID:dGydMiwrO
受け取る
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 18:17:51.13 ID:dGydMiwrO
あ、やっぱり体洗えるまではいいとか言って断るで
もう取っちゃったし変更ダメならこのままで
56 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 18:32:38.97 ID:SPbsqjWP0

風太郎「いや、三玖……やめよう。倫理的に……倫理的に駄目だ」

三玖「倫理なんて知らない」

風太郎(しまった、こいつにはもっと倫理の授業をするべきだった…!)

気がついた時にはあとの祭りだった。三玖は俺のズボンを下ろして、パンツからイチモツをまさぐり出した。

三玖「フータローも期待しているじゃん」

風太郎「ぐっ……」

俺も男だ。三玖と4日間生活して、日に日に濃くなってくる三玖の女の匂いを意識し始めた頃合いだった。

すっかり硬くなっていたそれを、三玖は手で優しく包みこんだ。

風太郎「風呂入っていないから……俺のも汚いぞ」

三玖「うん……すごい、獣のような匂い……嫌いじゃないよ」チュッ

風太郎「はうっ」

三玖の柔らかい唇が敏感になった先端に触れて、俺は思わず声を上げてしまった。
57 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 18:40:24.19 ID:SPbsqjWP0

三玖「んっ……れろれろっ……ちゅぷちゅぷっ」

静かなジャングルの奥に、淫靡な音が響く……

三玖「はむっ……じゅぽじゅぽっ……んっ、じゅぽっ」クポクポ

三玖は愛おしそうに俺のを咥え込み、離さなかった。

風太郎「うっ、で、出る……!」

三玖は涙目になりながら上目遣いで頷いた。

遭難して初めて、気が抜けた気がした。ここまで張り詰めていたものすべてを、三玖の口の中に吐き出した。

風太郎「はぁ、はぁ……す、すまん、思いっきり……」

三玖「すごいっ……濃いよ……」ゴクッ

風太郎「ちょっと、三玖、これは飲んじゃ駄目だっ!倫理的に!」

三玖「久しぶりの動物タンパク質……美味しかった。ごちそうさま」

三玖は微笑みながら口で俺のをもう一度きれいに舐め回したあと、立ち上がって膝についた泥を払っていた。

俺は呆然と、三玖の体を見つめていた。

三玖「また、溜まってきたら教えて……お礼ならいつでもするから」

栄養を与えて三玖の体力が1アップした。
精神力 6/10 体力 5→6/10

……
58 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 18:42:36.27 ID:SPbsqjWP0

二乃「遅い!二人で何していたの!」

三玖「何ってナニ?」

二乃「ちょっと、あんた……!フー君大丈夫だった?(三玖という名の)獣に襲われなかったわよね?」

風太郎「あ、ああ……そんなことより、これを見ろ!バナナだ!」

二乃「わっ。フー君のバナナ……!これで当面の食料問題解決だわっ!」

三玖「ジャングルの危険なエリアで見つけてきた。二乃も感謝して」

二乃「か、感謝しているわよ……いつも……ありがと」

二乃は照れくさそうにお礼を言った。

二乃「それじゃあ午後は水場探しよね?」

風太郎「……うーん」

思わず三玖のお礼を受けてしまったせいで、体に倦怠感が残っている。とはいえ、ここで怠ける訳にはいかない。

午後からは何をしよう。

↓1 何をしますか?
@二乃と水場探し
A他の姉妹を求めて海岸沿いを探索
Bその他自由
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 18:43:11.82 ID:I25qqYV9o
1
60 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 19:01:06.40 ID:SPbsqjWP0

風太郎(そろそろきれいな水場がほしいな。体も汚れてきたし、飲水も心もとない)

風太郎(ここは二乃の言う通り、まずは水場だ。今日は水場を確保して、明日から本格的に姉妹の捜索に移ろう)

風太郎「じゃあ三玖はお留守番だ。二乃、行くぞ」

二乃「はーい」

三玖「ふたりとも気をつけて」

三玖に見送られて、二乃と一緒に、ジャングルの奥地へと繰り出した。ここまで探索したのと別のエリアだ……

二乃「一花や四葉、五月は元気にやっているかしら……」

風太郎「意外と食料の多いジャングルだ。五月は逆に太っちまわないか心配だぜ」

軽口を叩くのが精一杯。三人が生きている保証もない。でも、そう信じないことには場が持ちそうになかった。

彼女たちを探すことも大事だ。しかし、自分たちが救出されるための行動もそろそろ考える必要はある。

二乃「水場を見つける前に言っておくわ、フー君。こんな状況だからじゃないけど、あの告白から私の気持ち、変わってないから」

風太郎「……」

俺は必死にあたりを見渡し、耳を澄ませた。

二乃「ちょっと聞いている!?結局、あんたは私の事、選ばなかったけど、私はまだ……!」

風太郎「少し黙れ。あっちの方から……水が流れる音がする!」

二乃「ほんと!?」

風太郎「ああ、間違いない、行くぞ!」

↓1 発見出来たのは……
コンマ
偶数:きれいな泉(新しいキャンプ地) 奇数:汚い水たまり
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 19:04:37.78 ID:+LddtwpL0
さっこい
62 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 19:18:21.14 ID:SPbsqjWP0

風太郎「おおっ!二乃!こっちだ!水がある!」

二乃「ちょっと、置いてかないでよっ……はぁっ、はぁっ……あっ……」

俺たちの眼前に広がっていたのは、鬱蒼としたジャングルの中で少し開けた場所であり、そこにはサラサラとした透明な泉が湧いているようだった。

あたり一面は花畑のようになっている。その側には小さな洞窟もあり、雨風も凌げそうで、まさに絶好のキャンプサイトだった。

二乃「やったわっ!すごい、フー君!」

風太郎「これで水問題はクリアだぜ!」

俺と二乃は手を取り合って小躍りした。これでサバイバルが少し楽になる。

風太郎「ここをキャンプ地としよう。さっそく、三玖呼んで来ようぜ!」

二乃「ちょっと待って。一刻も早く……水浴びしたいわ」

風太郎「あのなぁ、三玖来てからでもいいだろ」

二乃「いいじゃない。まだ時間は余裕あるし。フー君も一緒に水浴びしましょ?」

そう言いながら二乃は泉の畔でおもむろに服を脱ぎ始めた。

風太郎「ま、待て待て!お、俺、ちょっとそこら辺見回ってくるからっ。」

二乃の裸を見てしまわないよう、手で目を隠してその場をあとにした。

二乃「何よ……私が誘ってるのに……」

三玖に一抜きしてもらったあととはいえ、この状況で裸を見るのは少し危険な気がした……
63 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 19:29:16.06 ID:SPbsqjWP0

三玖「久しぶりに水浴び……気持ち良かった」

二乃「この洞窟もジメジメしていなくていい塩梅ね」

久しぶりの水浴びで体もきれいになり、リフレッシュできた。

これでしばらく余裕をもってこのジャングルを探索できる。

なんとかしてここから無事脱出しなければ。姉妹を見つけるのも大事だが……

二乃「クシュンッ」

三玖「二乃、大丈夫?」

二乃「うん。ちょっと長い間水に使って体冷えちゃったみたい。南国とはいえ、夜の寒さは応えるわ」

三玖「火も欲しい……フータロー、出して」

風太郎「俺はドラえもんじゃない」

二乃「木を擦ればいいじゃない」

風太郎「火は……まあ、また明日だな……」

三玖「頑張って。火をおこしたら、今度はもっと……お礼してあげるから」

そう言いながら三玖がウインクしてきた。俺は慌てて顔をそむけた。食料探しのあとから、まともに三玖の顔を見ることが出来ない……


……


第4日目 ステータス

三玖(フータローの大きかった……///)
精神力 6/10 体力 6/10

二乃(なんだか三玖とフー君、怪しいわね)
精神力 7/10 体力 4→5/10 (※寝床と水と食事があれば5までは自然回復します)

アイテム:バナナ(3→2)サバイバルナイフ、医薬品キット
64 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 19:49:18.18 ID:SPbsqjWP0

第5日目 曇り

朝起きると、眩しい日差しはなく、空がどんよりとした雲に覆われていた。

ここに来てから初めての事だ。明日には雨が降りそうだ。雨が降る前に今日はできることを色々済ませなくては。

きれいな水場の近くに拠点を移して今の所順風満帆だが、足りないものは多い。

三玖「火が欲しい……」

二乃「温まりたいわ……」

ふたりとも、火を欲しがっている。道具があればいいけれども、道具なしで火を起こすのは容易じゃないだろう。

それに、食料も心もとなくはある。さらに、雨が降る前に探せるものは探して起きたい。やることはたくさんあるが、何をしよう……

↓1 午前中は何をしますか?
@ 頑張って火を起こす(成功率10% 成功したら三玖がお礼してくれます)
A 海岸沿いを探索する(道具発見の可能性あり 姉妹の手がかり発見の可能性あり)
B その他自由
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 19:50:57.05 ID:dGydMiwrO
2
66 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 20:10:43.96 ID:SPbsqjWP0

二乃と三玖には安全なキャンプ地で待機してもらうことにした。

ふたりとも汚れた服の代わりとしてヤシの葉っぱや木の蔓を探し集めて服を作ると張り切っていた。

俺は一人、海岸に出た。

水平線の果まできれいに見える。ここは絶海の孤島なのではないかという不安が湧き出てきた。

遭難してから5日目。未だに捜索隊が近くを探している気配もないし、ここらへんに現地民の集落の気配もない。

風太郎「気を強く持て、上杉風太郎。こんなところで諦めちゃ駄目だ」

一人になると、あいつの顔が浮かんでくる。四葉……俺にとって特別な相手。こうして躓きそうな時、あいつが側にいてくれればどれだけ救われることか。

しかし嘆いても始まらない。俺の使命は、まずは四葉にとっても大事な二乃と三玖を守ることだ。

午前中は海岸沿いを探索した……

↓1 何を見つけましたか?(コンマ1桁)
1-3:釣り竿 4-6:眼鏡 7-9:ヒトデ 0:四葉のリボン
ゾロ目ボーナス:リボン以外全部
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 20:12:07.82 ID:ujh0PJeJO
はい
68 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 20:43:22.68 ID:SPbsqjWP0
収穫はボロい釣り竿一本だった。だが、上手く修繕すれば魚を釣ることもできそうだ。

火をおこせる魔法のアイテムは都合よく転がっていなかった。

風太郎「ただいま」

二乃・三玖「おかえりなさい」

風太郎「わっ、お、お前ら……」

キャンプ地に帰ると、南国の大きな葉っぱを編み込んで作った服を来た二乃と三玖が出迎えてきた。

服というよりは、ただの腰巻きと、胸を隠すだけのもので、臍も出ており、露出が多い。

二乃「どう?結構自信作なのよ」

三玖「私は葉っぱを集めた」

二乃は器用で色々なモノを作ることができるみたいだ。

二乃「もちろん、フー君用のも作ったわよ。はい、これ。さあ着替えてみて」

風太郎「いや……しかし、露出が……サバイバルでは肌を出さないのが原則で……」

二乃「何言ってるの?ジャングルの原住民は一花みたいに基本裸じゃない。彼らが生活できて、私達に出来ないわけないわ」

三玖「それに、フータロー、ずっと同じ服着ているから臭い」

風太郎「ぐっ……!それはお前らも同じだっただろ!言わない約束だったのに……」

二乃「早く着替えてきれいなフー君になって頂戴」

俺は物陰で、二乃の作ったヤシの葉っぱの服を着替えた……文明の匂いが消えるのを感じる……
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 20:47:22.90 ID:5FNHcGep0
釣り竿:針と糸があれば釣りができるから食料問題がマシに
 針が無いなら中ほどで折って火付け用の弓に改造もできる

眼鏡:フツーの眼鏡は凹レンズだから光を集めて着火はできない
 老眼鏡は凸レンズらしい、五月の情報になるか?

ヒトデ:食えるの?食うの?
70 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 20:52:24.10 ID:SPbsqjWP0

午後も探索に出かけようとしたら、二乃に呼び止められた。三玖は近場で服用の葉っぱを探しているとのことだった。

二乃「ちょっと、フー君。三玖に聞いたわよ」

風太郎「え?」

二乃「昨日……食料探しの最中。どういうことか、説明して頂戴」

風太郎(三玖の奴、何も次の日に二乃にバラすこともないだろ……!)

風太郎「い、いや、あれはだな……三玖が無理やり……お礼と言って……」

二乃「ふーん。でも三玖はフー君も拒否しなかったって言ってたけど」

二乃のご機嫌が斜めだ。確かに、あの時は俺もどうかしていた。極限状態で、平時の倫理感が失われていたのだ。

生死をかけたサバイバルの最中に、三玖にあんな誘いをされたら、男なら流されてしまう。むしろそのまま押し倒さなかった俺の倫理力を褒めて欲しい。

二乃「ずるいわ……私だって、あなたに十分なお礼、出来ていないのに」

風太郎「いや、お礼もういい」

二乃「駄目よ。一人ぼっちで死にかけだったところを助けて貰ったんだから!お礼しなくちゃ私の気が済まないわっ!」
71 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 20:53:27.97 ID:SPbsqjWP0

風太郎「しかし……」

四葉の顔が頭をよぎった。

風太郎「倫理的に、どうなんだろう……」

二乃「はあ?倫理とか知ったこっちゃないわよ」

二乃「ねぇ、フー君。お礼させてよ……私にも……」

そう言いながら二乃が腕を俺の首に絡めてきた。体がぐっと近づく。二乃の柔らかい部分が俺の胸板に触れた。

二乃「ここじゃ男のあなたに随分助けられているんだから……これくらい、させて……いいわよ。フー君……」

風太郎「待てっ……」

二乃「どんなお礼がいい?」

↓1 二乃にどんなお礼をしてもらいますか?(お礼受け取り拒否も可能:コスト 二乃の精神力-1)

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 20:55:34.47 ID:I25qqYV9o
パイズリ
73 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 21:23:47.51 ID:SPbsqjWP0

風太郎(ここで断ったら二乃の機嫌を損ねてしまいそうだ)

風太郎(三玖にはOKしたのに、二乃にNGだったら……)

風太郎(このサバイバルで大事なのはチームの和だ)

風太郎「そこまで言うなら……頼む」

二乃「♥」

俺は腰巻きを下ろして、イチモツを二乃の前に出した。二乃が体を擦り寄せて来てからそこに血流が集まって、すでに硬くなっている。

二乃「どうしてほしい?」

俺は近くの岩に腰掛けて、二乃に胸を出すように命じた。

二乃「……」プルプル

たわわな二乃の乳房がむき出しになる。南国だからこそ、野外で見ても自然なことに見えるが、二乃は顔を真赤にしていた。

風太郎「それで……そう、挟むようにして」

開いた足の間に二乃を入れて、胸で奉仕してもらう。

風太郎「うっ、んっ……」

二乃「はぁ……はぁ……」

柔らかい二乃の絹肌の感触が伝わってくる……
74 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 21:24:41.66 ID:SPbsqjWP0

二乃「あんた、こういうのが好きなんだ。あの子にもさせてた訳?」

風太郎「それは、ノーコメントで……」

二乃「ずっと見てたもんね、私達のおっぱい……なんか先っぽから出てきたわよ♥」

風太郎「ああ、気持ちいぞ、二乃っ」

二乃「っ♥んんっ♥」

風太郎「出るっ……」ドピュッ

……

風太郎「はぁ……はぁ……」

二乃「すごい青臭い……これがフー君の……食べていい?」

風太郎「ああ……」

二乃「苦いわ。三玖、よくこれ飲んだわね」

二乃はそう言いながら胸にこびり付いた精液を指ですくい、愛おしそうに舐めた。

二乃「どう?気持ちよかった?」

風太郎「ああ、たまらん……」

二乃「それじゃあきれいにするわね。口で……すればいいんでしょ?んっ♥」

二乃は、尿道に残った精液も吸い出すようにしゃぶってきれいにしてくれた。そこまでは求めていなかったが……

二乃「サービスよ♥……さあ、三玖のところに戻りましょ」

……
75 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 21:25:59.49 ID:SPbsqjWP0

いきなり二乃のお礼を受けて、体が気だるいが、空の雲はどんどん厚くなってきている。雨が降る前に最後の一仕事をしたいところだ……

風太郎(午後からは何をしよう……)

↓1
@頑張って火を起こしてみる(成功率10%)
A海に釣りに行く
B少し遠くの海辺を探索に行く
C○○を探す(自由)

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:30:18.06 ID:5FNHcGep0
4 五つ子の手がかりを探す
77 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 21:44:49.96 ID:SPbsqjWP0

雨が降る前に。雨がすべてを流してしまう前に、手がかりを探そう。

俺はもう一度海岸へ向かった。

だだっぴろい砂浜が広がっている……水平線の果てから波がゆっくりとこの浜辺まで届く……

ここはどこだろうか。

俺は当てもなく、海岸線を歩いた。

風太郎「おーい、一花ー」

風太郎「四葉ー」

風太郎「五月ー、聞こえたら返事してくれー」

風太郎「おおぉい」

風太郎「どこだー」

声は虚しく、波の音にかき消されていく。返事はなくてもいい。でも、手がかりだけは見つけたい。

その一心で、俺は日がくれるまで海沿いを歩いた。

↓1 何を見つけましたか?
1-3:ヒトデ 4-6:星の髪飾り 7-9:死体 0:四葉のリボン
ゾロ目:島の地図
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:45:19.25 ID:VdmVzAlGo
てー
79 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 21:58:59.34 ID:SPbsqjWP0

とても手がかりらしきものはありそうもない。

不可能だ。もう遭難から5日ほど時間が経過している。助かっている可能性は現実的にみてのぞみは薄い。

諦めて自分たちがここから脱出することを考えるのが合理的だ。

……いや、違う。確かに可能性は限りなくゼロに近い。だが、三玖と二乃が助かっている以上、近くの席に座っていた他の姉妹も助かった可能性は高いのだ。

ここで諦めたら、俺の帰りを待つ二人に申し訳が立たない。

俺は祈る気持ちで砂浜を探した。

風太郎「ん?」

夕暮れ時、足元で何かが光った。

風太郎「これは……」

星の形をした髪飾り。

風太郎「五月!五月ぃ!!!ちかくにいるのかぁ!!おーいっ!おーいっ!」

あらん限りの声を張り上げる。だが、その声は虚しくジャングルにこだました。

風太郎「はぁ……はぁ……っ、くそっ……どうする……今日はこのまま引き上げるか……それとも、もしかしたらこの近くに五月がいるかもしれない」

風太郎「砂の中にこの髪飾りが埋まらなかったのは奇跡だが、もしかしたら数日以内にここらへんを五月が歩いていて落とした可能性も」

風太郎「だとしたら、雨が降る前に、五月を保護したい。あいつが一人でこの広大なジャングルでサバイバルができるとは思えん」

風太郎「雨の中の行動は体力を消耗する……もちろん夜に五月を見つけるのも難しいが……」

風太郎「でも、二乃と三玖には日がくれるまでに帰ると伝えている。このまま、五月を探すべきか……?」

↓1 五月の捜索を続行しますか?
@続行 (発見率 10%)
A今日は撤退


80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 22:04:35.98 ID:XFA2PXi0O
2
81 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 22:17:17.93 ID:SPbsqjWP0

五月の事は心配だが、俺は踏みとどまった。

二乃や三玖に大きな心配をかけるのは駄目だ。俺が帰らなかったらきっとあいつらは俺を探しに出てくる。夜のジャングルは危険も多い。

五月を見つけた結果、二人を失うことになったら、取り返しがつかない。

ここは五月を信じよう……待っていてくれ。また、探しにくるから……

……

三玖「確かに、これ五月の……」

風太郎「ああ。夕暮れ直前に少し遠くの海岸で見つけたんだ。本当に、こんな小さいのが見つかったのは奇跡だぜ」

二乃「希望が見えてきたわね」

風太郎「ああ。これで明日は晴れてくれればいいんだが」

夜、ポツポツと雨が降り始める。洞窟があって助かった。体が濡れば急速に体温を消耗していく。

五月もいいねぐらを見つけられていればいいが……

そんなことを祈りながら、俺は眠りについた。


……

第5日目 ステータス

三玖(五月、空かせていないかな……)
精神力 6/10 体力 6/10

二乃(フー君の味がまだ喉にこびり付いているわ……)
精神力 7/10 体力 5/10 

アイテム:バナナ(2→1)サバイバルナイフ、医薬品キット
82 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 22:31:25.64 ID:SPbsqjWP0
第6日目 大雨

朝、起きると外は滝のような雨が降っていた。

熱帯気候特有のスコールだ。雨と土の匂いでむせ返りそうになる。洞窟の中にいても、息苦しくなるほどだ。

二乃「これは、五月を探しに行くどころじゃないわね」

三玖「うん……」

洞窟の中に、三玖と二乃が集めた葉っぱを敷いて布団代わりにしているが、熱帯気候といえど日が当たらぬと少し肌寒い。

こんな時に火があれば、なんて救われるだろう。

遭難第6日目、俺達は洞窟の中で野ネズミのように息をひそめていた。

三玖「暇……」

二乃「暇ね……」

風太郎「……」

二乃「フー君、なにかしたいことない?」

二乃と三玖が寒いのか体を擦り寄せてくる。柔らかい部分が、体に当たる……

三玖「ねぇ……フータロー……しようよ」

三玖が耳元で囁いてくる。

このサバイバル生活を続けると、徐々に倫理が失われていくのを感じる。薄暗い洞窟の中で、二人はすっかり雌の顔をしていた……

↓1 洞窟で何をしますか?(自由)
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 22:34:00.68 ID:VdmVzAlGo
雨のせいにして寒い所を言い合い温め合う
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/02(木) 22:53:38.89 ID:GDQrmUsD0
皆生きて合流させたいなぁ、そう上手くはいかんだろうけど
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:00:23.90 ID:5FNHcGep0
チョイチョイ出てくる死体が怖い
86 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:01:50.04 ID:SPbsqjWP0

三玖「フータロー……温めて……」

風太郎「どこが寒いんだ?」

三玖「ここ……雨で……濡れてる」

クチュッ……

三玖「んぁ……」

二乃「フー君のここ……温かいわ……」スリスリ

三玖「二乃……ずるい。私も触りたい」スリスリ

二乃「はぁ……はぁ……」

三玖「んっ……そこっ……」クチュクチュ

風太郎「温かいな、三玖」

三玖「指、気持ちいよ……」

二乃「ねぇ、私も温めてよ……んっ」ヌチュッ

三玖「ちょっと二乃……私が先」

二乃「フー君、擦ったらもっと温かくなるわよ?」
87 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:02:55.78 ID:SPbsqjWP0

風太郎「おう……」

外は雨が降り続けている。すべてを洗い流す大雨の中で、俺達はただの動物にゆっくりと戻っていった。

気がついたら二乃も、三玖も、葉っぱ作ったボロの服を脱いでいた。俺も……裸だった。

三玖「あぁ……気持ちい……温かい……」

二乃「ああんっ、乱暴にしないでぇ……優しく……お願い、フー君……」

二人は媚びながら俺を体中を使って温めてきた。

次第に、お互い温め合うようにして口を使って体を舐め合う。

お互いの体のことを知る時間は無限にあった。次第に、二乃と三玖の境界がゆっくり溶けてなくなっていき、それから俺と二人の間の境もなくなっていくような感覚があった。
88 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:04:43.69 ID:SPbsqjWP0

二乃「フー君、寒いところ教えて……」

風太郎「お前が今握っているとこ」

三玖「おちんちん、握っているの私。温めて欲しい?どこで?」

風太郎「三玖の一番寒いところで……どこだ?」

三玖「お腹の奥。寒い……挿れるね……んっ」

二乃「ちょっと、三玖ぅ……次は私よ……」

三玖「駄目っ。私のだもん……」

二乃「ああんっ、フー君、ちょっとぉ……なんとかしてよぉ……切ないわ……」

三玖「あっ、あっ、あっ……あっあっあっ、あっあっ、あっ、あっ」

三玖「イクッ…」

二乃「次私ね……温かいの奥にたっぷり頂戴、フー君……好きよ……」

……


第6日目 ステータス

三玖
精神力 6/10 体力 6/10

二乃
精神力 7/10 体力 5/10 

アイテム:バナナ(1→0)サバイバルナイフ、医薬品キット
89 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:05:35.18 ID:SPbsqjWP0

第7日目 天気判定

↓1 
コンマ50以上で雨が止む
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:06:44.69 ID:ZB7HTq0w0
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:06:48.33 ID:5FNHcGep0
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/02(木) 23:14:14.41 ID:GDQrmUsD0
素晴らしきコンマ
93 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:36:41.97 ID:SPbsqjWP0
第7日目 晴れ

二乃「いい天気ね!」

三玖「昨日の大雨が嘘みたい」

二乃「ちょっと、フー君!外はカラカラの晴天よ!ほら、シャッキとしなさいよ」

三玖「そう。今日こそは五月を探そう」

風太郎「あ、あぁ……お前ら元気だな……」

一日中二乃と三玖を温めた影響で、体中が痛い……元気ごと吸い取られたような感じだ。

二乃「ん?どうしたの?私の顔じっとみて」

風太郎(成り行きだったけど……こんな状況だからこそ、男としてコイツらをしっかり守ってやらないと駄目なんだよな)

風太郎「三玖、二乃……!俺、責任は取るから……!」

三玖「プッ。フータロー、相変わらず自意識過剰」

二乃「そんな当たり前の事いちいち言わない。私もアンタに尽くすって決めたんだから。さあ、なんとか五月を見つけるわよ!」

風太郎「そうだな」

雨の一日を経て、俺達の絆は深まった……

風太郎(しかし、今は食料がゼロだ……数日は飯抜きでも耐えられるが、五月を見つけた時に飯がないと、あいつ怒りそうだぞ)

風太郎(どうしよう)

↓1 午前中は何をしますか?
@ 食料を探しに行く
A 五月を探しに行く
B その他自由
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:38:12.15 ID:ZB7HTq0w0
1
95 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:09:27.81 ID:BkF81X170

風太郎「とはいえまずは食料だよな。午前中は食料探し、午後から五月探しでいいな?」

三玖「意義なし」

二乃「……いいけど、希望があるわ」

風太郎「希望?」

二乃「そろそろ、果物じゃなくてタンパク質が欲しい。要するにお肉が食べたいの」

風太郎「……」

三玖「二乃……それはみんな同じ気持ちだけど、肉は……難しいと思う」

三玖「まず動物は捕獲が難しいし、生で食べるのは危ない。火がないとお肉は食べられない」

二乃「そんなことわかっているわよ。でも、いつまでも果物で満足は出来ない。栄養バランスのことも考えなきゃ」

二乃「ずっと果物生活だと、徐々にメンタルに来るわよ……」

二乃の言うことも一理ある。そうだ。短期間のサバイバルなら果物でも乗り切れるが長期戦になるなら、タンパク質は必要だし、長期間保存できるような食料を探す必要はある。

それに火がないと調理が出来ない……色々やるべきことはあるのだ。

風太郎「わかった。二乃の言うことは一理ある。少しタンパク質のあるものを狙ってみるのもありだ……」
96 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:11:47.11 ID:BkF81X170


サバイバル生活7日目。ここからは栄養バランスを重視して食事を確保していく必要がある。

無人島の食物(暫定)
捕獲レベル1 木の実、キノコ、芋虫、バッタ、蛙、野草、木の根っこ
捕獲レベル2 バナナ、山芋、カニ、貝、ネズミ、小型魚(釣り)、山菜
捕獲レベル3 野鳥(小)、中型魚(釣り)
捕獲レベル4 猪、野鳥(大)、猿、大型魚(釣り)
捕獲レベル5 虎、鰐、???

・ 上記のリストから食物を狙うことができます。
・ リストにない生物も選ぶことが出来ます(難易度は適当)
・ 火がないと食べられないものもあるし、食中毒になるリスクのあるものもあります
・ 捕獲レベルの高い生物の中には危険なやつもいます

↓1 食料は何を狙いますか?
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:12:20.37 ID:47iXUa5Wo
中型魚
98 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:27:53.80 ID:BkF81X170

風太郎「じゃあ今回は釣りで食料を狙うか」

せっかく手に入れた釣り竿の出番だ……ただ、針がないので尖らせた小さな木の枝に餌の芋虫を差して糸をたらしただけの簡単な作り……

勉強ばかりしてきて釣りなど素人の俺がいきなり魚を釣れるのか……難易度は高そうだ。

しかし、成功した時のリターンは大きい。海魚ならさばいて生で食べられるだろう。

俺は浜辺から海に向かって竿を出した……

↓1 コンマ
1-3:釣果なし 4-6:ヒトデ 7-9:小魚(1日分) 0:中型魚
ゾロ目ボーナス:カニゲット
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/03(金) 00:28:12.79 ID:FuUdWcs40
キノコはこの状況下だったら手出せないな
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:28:14.10 ID:tUS8DU/Wo
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:34:30.09 ID:9kkUzZkgo
海に向かってナニを差し出したのかと思ってしまった
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