【五等分の花嫁】風太郎「五つ子と無人島ライフ」【安価・コンマ】

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83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 22:34:00.68 ID:VdmVzAlGo
雨のせいにして寒い所を言い合い温め合う
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/02(木) 22:53:38.89 ID:GDQrmUsD0
皆生きて合流させたいなぁ、そう上手くはいかんだろうけど
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:00:23.90 ID:5FNHcGep0
チョイチョイ出てくる死体が怖い
86 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:01:50.04 ID:SPbsqjWP0

三玖「フータロー……温めて……」

風太郎「どこが寒いんだ?」

三玖「ここ……雨で……濡れてる」

クチュッ……

三玖「んぁ……」

二乃「フー君のここ……温かいわ……」スリスリ

三玖「二乃……ずるい。私も触りたい」スリスリ

二乃「はぁ……はぁ……」

三玖「んっ……そこっ……」クチュクチュ

風太郎「温かいな、三玖」

三玖「指、気持ちいよ……」

二乃「ねぇ、私も温めてよ……んっ」ヌチュッ

三玖「ちょっと二乃……私が先」

二乃「フー君、擦ったらもっと温かくなるわよ?」
87 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:02:55.78 ID:SPbsqjWP0

風太郎「おう……」

外は雨が降り続けている。すべてを洗い流す大雨の中で、俺達はただの動物にゆっくりと戻っていった。

気がついたら二乃も、三玖も、葉っぱ作ったボロの服を脱いでいた。俺も……裸だった。

三玖「あぁ……気持ちい……温かい……」

二乃「ああんっ、乱暴にしないでぇ……優しく……お願い、フー君……」

二人は媚びながら俺を体中を使って温めてきた。

次第に、お互い温め合うようにして口を使って体を舐め合う。

お互いの体のことを知る時間は無限にあった。次第に、二乃と三玖の境界がゆっくり溶けてなくなっていき、それから俺と二人の間の境もなくなっていくような感覚があった。
88 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:04:43.69 ID:SPbsqjWP0

二乃「フー君、寒いところ教えて……」

風太郎「お前が今握っているとこ」

三玖「おちんちん、握っているの私。温めて欲しい?どこで?」

風太郎「三玖の一番寒いところで……どこだ?」

三玖「お腹の奥。寒い……挿れるね……んっ」

二乃「ちょっと、三玖ぅ……次は私よ……」

三玖「駄目っ。私のだもん……」

二乃「ああんっ、フー君、ちょっとぉ……なんとかしてよぉ……切ないわ……」

三玖「あっ、あっ、あっ……あっあっあっ、あっあっ、あっ、あっ」

三玖「イクッ…」

二乃「次私ね……温かいの奥にたっぷり頂戴、フー君……好きよ……」

……


第6日目 ステータス

三玖
精神力 6/10 体力 6/10

二乃
精神力 7/10 体力 5/10 

アイテム:バナナ(1→0)サバイバルナイフ、医薬品キット
89 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:05:35.18 ID:SPbsqjWP0

第7日目 天気判定

↓1 
コンマ50以上で雨が止む
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:06:44.69 ID:ZB7HTq0w0
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:06:48.33 ID:5FNHcGep0
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/02(木) 23:14:14.41 ID:GDQrmUsD0
素晴らしきコンマ
93 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/02(木) 23:36:41.97 ID:SPbsqjWP0
第7日目 晴れ

二乃「いい天気ね!」

三玖「昨日の大雨が嘘みたい」

二乃「ちょっと、フー君!外はカラカラの晴天よ!ほら、シャッキとしなさいよ」

三玖「そう。今日こそは五月を探そう」

風太郎「あ、あぁ……お前ら元気だな……」

一日中二乃と三玖を温めた影響で、体中が痛い……元気ごと吸い取られたような感じだ。

二乃「ん?どうしたの?私の顔じっとみて」

風太郎(成り行きだったけど……こんな状況だからこそ、男としてコイツらをしっかり守ってやらないと駄目なんだよな)

風太郎「三玖、二乃……!俺、責任は取るから……!」

三玖「プッ。フータロー、相変わらず自意識過剰」

二乃「そんな当たり前の事いちいち言わない。私もアンタに尽くすって決めたんだから。さあ、なんとか五月を見つけるわよ!」

風太郎「そうだな」

雨の一日を経て、俺達の絆は深まった……

風太郎(しかし、今は食料がゼロだ……数日は飯抜きでも耐えられるが、五月を見つけた時に飯がないと、あいつ怒りそうだぞ)

風太郎(どうしよう)

↓1 午前中は何をしますか?
@ 食料を探しに行く
A 五月を探しに行く
B その他自由
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:38:12.15 ID:ZB7HTq0w0
1
95 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:09:27.81 ID:BkF81X170

風太郎「とはいえまずは食料だよな。午前中は食料探し、午後から五月探しでいいな?」

三玖「意義なし」

二乃「……いいけど、希望があるわ」

風太郎「希望?」

二乃「そろそろ、果物じゃなくてタンパク質が欲しい。要するにお肉が食べたいの」

風太郎「……」

三玖「二乃……それはみんな同じ気持ちだけど、肉は……難しいと思う」

三玖「まず動物は捕獲が難しいし、生で食べるのは危ない。火がないとお肉は食べられない」

二乃「そんなことわかっているわよ。でも、いつまでも果物で満足は出来ない。栄養バランスのことも考えなきゃ」

二乃「ずっと果物生活だと、徐々にメンタルに来るわよ……」

二乃の言うことも一理ある。そうだ。短期間のサバイバルなら果物でも乗り切れるが長期戦になるなら、タンパク質は必要だし、長期間保存できるような食料を探す必要はある。

それに火がないと調理が出来ない……色々やるべきことはあるのだ。

風太郎「わかった。二乃の言うことは一理ある。少しタンパク質のあるものを狙ってみるのもありだ……」
96 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:11:47.11 ID:BkF81X170


サバイバル生活7日目。ここからは栄養バランスを重視して食事を確保していく必要がある。

無人島の食物(暫定)
捕獲レベル1 木の実、キノコ、芋虫、バッタ、蛙、野草、木の根っこ
捕獲レベル2 バナナ、山芋、カニ、貝、ネズミ、小型魚(釣り)、山菜
捕獲レベル3 野鳥(小)、中型魚(釣り)
捕獲レベル4 猪、野鳥(大)、猿、大型魚(釣り)
捕獲レベル5 虎、鰐、???

・ 上記のリストから食物を狙うことができます。
・ リストにない生物も選ぶことが出来ます(難易度は適当)
・ 火がないと食べられないものもあるし、食中毒になるリスクのあるものもあります
・ 捕獲レベルの高い生物の中には危険なやつもいます

↓1 食料は何を狙いますか?
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:12:20.37 ID:47iXUa5Wo
中型魚
98 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:27:53.80 ID:BkF81X170

風太郎「じゃあ今回は釣りで食料を狙うか」

せっかく手に入れた釣り竿の出番だ……ただ、針がないので尖らせた小さな木の枝に餌の芋虫を差して糸をたらしただけの簡単な作り……

勉強ばかりしてきて釣りなど素人の俺がいきなり魚を釣れるのか……難易度は高そうだ。

しかし、成功した時のリターンは大きい。海魚ならさばいて生で食べられるだろう。

俺は浜辺から海に向かって竿を出した……

↓1 コンマ
1-3:釣果なし 4-6:ヒトデ 7-9:小魚(1日分) 0:中型魚
ゾロ目ボーナス:カニゲット
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/03(金) 00:28:12.79 ID:FuUdWcs40
キノコはこの状況下だったら手出せないな
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:28:14.10 ID:tUS8DU/Wo
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:34:30.09 ID:9kkUzZkgo
海に向かってナニを差し出したのかと思ってしまった
102 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:47:16.81 ID:BkF81X170

風太郎「ただいま」

二乃「おかえりなさい。どうだった?」

風太郎「中型魚は無理だったけど、ちっこいのは3匹釣れたぞ」

三玖「それでも十分すごいよ」

二乃「やるじゃない、フー君。見直したわ」

風太郎「二乃、さばいてくれ。刺し身で食おう」

二乃「久しぶりに、バナナ以外のご飯ね…!」

二乃がサバイバルナイフで魚をきれいに刺し身にしてくれて、俺達は久しぶりの肉にありついた。

魚肉で淡白だが、舌にもちっと絡みつく食感がたまらない。

二乃「フー君……私のお願い聞いてくれて、ありがとう」

二乃の笑顔、それが今回の何よりの報酬だった。

魚を食べて二乃の精神力がアップした。精神力7→8。

103 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 00:49:25.31 ID:BkF81X170

五月捜索編に続きます

今日はもう寝ます
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:50:41.65 ID:WbDkZiVd0
精子ってたんぱく質の割合高いよな二乃
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 06:12:51.74 ID:cIjoA582o
面白い
期待してます
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 19:52:24.47 ID:VXOwKTwC0
期待
107 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 21:18:06.17 ID:BkF81X170

二乃と三玖には留守番をしてもらい、俺は雨の日の前に五月の髪飾りを見つけたポイントまで向かった。

昨日の天気が嘘のように、海は穏やかに凪いでいた。

ここにきてから船や飛行機は見当たらない。

助けを呼ぶ方法も考えていかないといけないが、まずは五月だ。

俺は海岸から内陸のジャングルへ歩を進めた。

……

熱帯のみたことない植物が俺を出迎える。木と木の間を、鮮やかな色彩の鳥が飛び交っている。

サバイバルナイフを片手に、慎重に俺は歩を進めた。

……

↓1 何をみつけましたか?
1-3:焚き火の跡 4-6:星の髪飾り 7-9:動物の骨 0:大型肉食獣の足跡
ゾロ目:五月発見
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:22:22.21 ID:WbDkZiVd0
ぬぅ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:23:18.20 ID:1w8OaWOAO
惜しい
110 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 21:33:22.20 ID:BkF81X170
風太郎「これは…!」

ジャングルの中の開けた広場に、焚き火の跡を見つけた。

昨日の雨で消えてしまっているが、割と新しいもののように見える。

俺達と同じく、飛行機事故で遭難した者がここでビバークをしたのだろうか。

風太郎「五月ー!五月ー!いるかー!」

大声を上げるが、返事はない。ジャングルの中に声が虚しくこだまする。

五月のものかはわからないが、これは期待できそうだ……

時間はまだある。もう少し奥へ進んでみよう。

……

雨でところどころぬかるんでいる。水たまりにボウフラがわいたのか、顔にまとわりつく蚊が鬱陶しい。

風太郎「五月―!一花ー!四葉ー!いるかー!おーい!」

未知のジャングルで大声を上げながら進むのは良くない動物もおびき寄せてしまいそうだ。しかし、彼女たちに声を届かせたかった。

……

↓1 何を見つけましたか?
1-3:五月 4-6:星の髪飾り 7-9:大型肉食獣の足跡 0:死体
ゾロ目:五月発見
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:33:46.06 ID:OqtYFxflo
112 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 21:39:15.79 ID:BkF81X170

風太郎「ん?」

足元でキラリと光るものを見つけた。

風太郎「これは……五月の髪飾り……」

海からここまで髪飾りが流されてくることはない。五月もここに漂流している。それを確信した。

そして、近くにいる。胸の鼓動が抑えられなかった。

風太郎「五月―!五月ー!どこだー!五月ー!」

ざざざ……

森の奥で何かが動いた音がした。かまっている余裕はない。一刻も早く五月を見つけなくては。

↓1 何を見つけましたか?
1-6:五月 7-9:大型肉食獣の足跡 0:死体
ゾロ目:四葉のリボン
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:40:21.40 ID:1w8OaWOAO
あい
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:43:13.37 ID:OqtYFxflo
おおっと
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:44:19.59 ID:3Tc3MCS8O
ひぇ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/03(金) 21:44:29.01 ID:FuUdWcs40
アカン
117 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 21:52:05.80 ID:BkF81X170

無我夢中で俺はジャングルの奥へ進んだ……

風太郎「はぁ……はぁ……五月、どこだ……」

ここにきて不要と切り捨てた運動能力の不足のために、足が限界に達そうとしていた。

風太郎「ふぅ……少し休憩するか」

ジャングルの中の少し開けた場所で、俺は腰を下ろした。

何はともあれ、五月が近くにいる。五月が生きている。それを確信出来たのは大きな収穫だ。今日中に絶対に五月を見つけてみんなのところに帰ろう。

二乃や三玖はびっくりするだろうな。とはいえ、大飯食らいが一人増えたら食料を取るのも大変だ。

風太郎「フッ……」

五月のことを考えたら元気が出てきたので立ち上がり、捜索を再開しようとした。

風太郎「ん?」

その時、俺は視界の端に何かを見つけた。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:53:46.51 ID:lZRt+tWgo
まあ姉妹の死体とは書いてないから…
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:56:30.87 ID:WbDkZiVd0
フラグ立てるな
120 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:05:30.47 ID:BkF81X170

誰かが、木の側に座っていた。

五月しかいない。俺があんなに大声を張り上げていたのに、返事をしないとは不届きなやつだ。

それとも気がついていなかったのだろうか。

俺は驚かせてやろうと、静かにそこへ近づいた……

異臭がした。

それが最初の、違和感だった。

そいつは微動だにせず、座っていた。背中は木に持たれかかっているようだ。

泥で汚れていて、もとの服はよくわからないが、背格好は若い女に見えた。

長い髪の毛が顔にかかっていた。

風太郎「おい、五月!俺だ!上杉だ!」

返事はなかった。この時、俺の口の中から一斉に唾液が引いて、口の中が異常にカラカラになるのを感じた。

そいつは、座っていた。静かに……
121 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:07:31.88 ID:BkF81X170

風太郎「冗談だよな、おい」

震えが止まらない。体が全身全霊で、これ以上それに近づくのを拒否する。

一歩進む度に耐え難い腐臭がする。目を凝らすと蝿が集っていた。

風太郎「五月!!!」

俺の大声に驚き、蝿たちが一瞬、体から離れたが、名残惜しげにまたすぐに肉を求めて彼女の体にたかる。

風太郎「あぁ……ああ!!!!」

気が狂いそうだ。いざ現実として……それを見るのは。遭難した直後は覚悟していたことなのに、現実として突きつけられるのは耐え難い。

だが、まだそれが五月と決まったわけじゃない。飛行機の中には多くの乗客がいた。その一人かもしれないじゃないか。

俺は必死に、別の解答を用意した。そうだ……これは五月じゃない。

風太郎「でも、近くに落ちていたのは間違いなく、五月の髪飾りだ」

その現実を、俺は受け入れる事はできるのだろうか……

↓1 死体の顔を確認しますか?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:09:04.49 ID:attzkr5TO
はい
123 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:22:49.59 ID:BkF81X170

それでも確認しなければならない。

二乃と三玖にどう伝えるべきか。日本で帰りを待つ五月の父親や、おじいさんになんて伝えるべきか。

そんな事を考えながらも、五月であれば形見の1つはもっていってやらないと思い、俺はその体に近づき、長い髪をかきあげて顔を見た。

風太郎「……南無三」

若い女の人だ。顔はガスで腫れ上がっていた。

風太郎「五月……じゃない」

肩の力ががっくりと抜けた。しかし、それでも胸の動悸は収まらなかった。彼女にだって帰りを待つ人が日本にいるのだ。

俺は首にかかった、その女の人のパスポートを取り出して、五月ではないことを再確認しつつ、

生きて帰れれば彼女の家族に渡すために、髪の毛を一房切り取ってそのパスポートと一緒にポケットに入れた。

風太郎「これは絶対、日本にもって帰ります。だから、せめて安らかに」

俺は手を合わせた。

……

それから俺は体の力がガクッと抜けてしばらく近くで休んだあと、この先どうするか考えていた。

太陽が西に傾きつつあった。これ以上探すと二乃と三玖の待つキャンプ地に帰るのは日が沈んでからになる。夜の行動は極力避けた方がいい。

しかし、近くに五月がいる可能性がある以上……諦める訳にもいかない。

だが、これ以上探して、待っているのは……受け入れがたい、現実なのかもしれない。

↓1 五月の捜索を続行しますか?

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:24:33.19 ID:WbDkZiVd0
続行
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/03(金) 22:28:18.05 ID:FuUdWcs40
あっぶねー!
126 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:34:50.24 ID:BkF81X170

俺は折れそうな心に鞭を打って立ち上がった。

待っているのが受け入れがたい現実でも、五月は見つけたい。五月を見つけなければ俺は前に進めない。

俺はさらにジャングルの奥へ歩を進めた。まもなく日が暮れる。ジャングルの奥は生者を飲み込む闇に包まれつつあった……

↓1 何を見つけましたか?
1-6:五月 7-9:大型肉食獣の足跡 0:大型肉食獣の糞
ゾロ目:五月

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:35:30.57 ID:tUS8DU/Wo
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:36:00.39 ID:Qg9Z2gkK0
へい
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:36:16.40 ID:pJDKsx2po
五月ちゃんハードすぎやろ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:38:42.55 ID:/useepY9O
無事での遭遇率低下かこれは
131 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:46:07.20 ID:BkF81X170

風太郎「おーい、五月ー……」

ジャングルの奥は生暖かい風でざわめいていた。

木の根で足を取られないよう注意深く歩く。この広大な熱帯のジャングルで人を探すのは途方もなく大変だ。

キッ キッ キッ

風太郎「うおっ」

高い木の枝に、猿が1匹いた。ニホンザルほどの大きさ。手は長く、毛は白く、見たこともない南方の猿だ。

襲われたらこのサバイバルナイフで戦うしかない。だが、喧嘩もしたことがないのに野生動物に勝てる自信は……なかった。

俺は猿から目線を切らさぬよう、じっと身構えた。猿は興味深そうにしていたが、程なくジャングルの奥へ消えていった。

風太郎「ふぅ」

一息つき、また歩を進める。

風太郎「ん?」

ぬかるんだ泥地に、足跡を見つけた。大きな獣の足跡。まだ比較的新しいようだ……

俺は生唾を飲み込んだ。大きな四足獣の足跡……ここはヤツの生息地だ。こんな危険な場所に五月はいるのだろうか……

いるとしたら、一刻も早く見つけなくては。

だが、日はもうとっぷり暮れて、星空の薄い明かりが届くだけだ。

何もかもが不気味なジャングルの夜……このまま探し続けるべきだろうか……

↓1 どうしますか?



132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:47:00.06 ID:1w8OaWOAO
やる
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:47:07.29 ID:pJDKsx2po
探索続行
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:47:08.20 ID:W1TMVmiEo
一度捜索を切り上げる
135 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:51:10.80 ID:BkF81X170

俺は休まず歩をさらに奥へ進めた。

この1日で随分と奥に進んできた。

一応、二乃と三玖には、今日は帰れない場合がある旨を伝えている。その場合も俺を探さずに絶対にキャンプ地にとどまるように厳命している。

とはいえ、不安が募ってきた。ジャングルは奥に進めば進むほど生暖かくなってくる。

暗い闇の中で動けるのはこれが最後だろう……

↓1 何を見つけましたか?
1-3:五月 4-9:大型肉食獣の糞 0:虎
ゾロ目:五月
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:51:41.81 ID:OqtYFxflo
にゃーん
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:52:32.41 ID:/useepY9O
セーフ!
あっぶねえ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/03(金) 22:52:59.09 ID:FuUdWcs40
やっとキタ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:54:29.61 ID:1w8OaWOAO
クッソ有能
140 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 22:57:13.33 ID:BkF81X170

五月の状態

↓1 コンマ
50未満:五月「ご飯…温かいごはん…お腹いっぱい食べたい……」→憔悴状態で動けない
50以上:五月「お腹ペコペコですぅ〜」 →お腹が減って元気はない
ゾロ目:五月「目をこらせばいろいろな食材があるんですよ、ジャングルには」→ジャングルに適応

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:58:05.48 ID:1f8kKSST0
うぇーい
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 22:59:25.47 ID:OqtYFxflo
夜に肉食獣の近くで動けない、か……
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:07:35.83 ID:WbDkZiVd0
なに、最悪プータローの精力を分けてやればイケるでしょ
144 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 23:11:27.34 ID:BkF81X170

五月を探しながら、俺は今晩の寝床も探し始めた。

これ以上夜を動くのは危ないだろう。ジャングルの肉食獣は夜行性だ。爪と牙を持たない人間が見つかればひとたまりもなく奴らの餌だろう……

風太郎「この洞窟は良さそうだな……」

人間が一人入れるくらいの小さい穴だった。五月探しはここらへんで切り上げて今夜はここを寝床にしようと思ったときだった。

風太郎「!」

洞窟の中で何かが動くのが見えた……野生動物だろうか……

俺は息を飲んだ。先程の足跡の主かもしれない。

「……誰……ですか……一花……?」

洞窟の中から声が聞こえた気がした。気の所為だろうか……

俺はゆっくりと洞窟へ近づいた。

洞窟の穴の中に、泥だらけになって人が丸まっていた。

風太郎「五月?」

五月「うえ……杉……君……?嘘……?」

風太郎「五月だな!!良かった!俺だ、上杉風太郎だ!助けに来たぞ!」

五月を発見した!!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:21:31.59 ID:/useepY9O
割と真剣に精液飲ませた方が良いんじゃねこれ
146 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 23:22:37.73 ID:BkF81X170


五月はこのサバイバル生活でかなり憔悴しているようだった。頬がげっそりと痩せこけ、目に光がなかった。

俺は再開を喜んだが、五月は喜ぶ元気もないようだ。

五月「もう何日も、食べてません……お腹が……すきましたし……水もなくて……」

危なかった。見つけるのが遅れていたら五月は限界だったかもしれない。危険を犯して夜探したのは正解だった。

風太郎「安心しろ。俺が来た。ここよりも安全な場所にキャンプ地がある。二乃と三玖もいるぞ!」

五月「あ、あぁ……良かったぁ……」

風太郎「お、おい!五月!気をしっかり保て!」

安心したのか、五月の目が閉じそうになり、俺は慌てて彼女を揺さぶった。

脈をとったが、弱々しい。かなり衰弱している。食料不足もそうだが、脱水状態だ。おそらく、この洞窟に身をひそめていたのだろう。

昨日の雨で水は飲んだだろうが、人間は水無しで1日以上は持たない。
147 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 23:24:02.49 ID:BkF81X170

五月「あっ……上杉君……お迎えですか……宿題ならやりましたよ……月が……きれいですね……」

風太郎「月は出てないぞ!しっかりしろ、五月!助かる、お前は絶対助かるから!」

五月「聞いて下さい……一花が……あっちにいます……」

風太郎「一花!?一花がいるのか!」

五月「……」

風太郎「起きろ、五月!」

駄目だ。かなり消耗している。少なくとも、早く水を与えないと危ない状態だ……だが、この夜のジャングルで水場を探すのは相当な危険を伴う……

五月「……」

考えろ、上杉風太郎。五月を救うために、俺はどうするべきか……

↓1 どうしますか?
@夜のジャングルで水場を探す(ハイリスク・ハイリターン)
Aおしっこを飲ませる
B精液を飲ませる
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:24:24.47 ID:pJDKsx2po
3
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:25:14.25 ID:W1TMVmiEo
空腹は最高の調味料とは言う
150 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/03(金) 23:28:40.98 ID:BkF81X170
急用のため、一旦小休止します
151 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 14:19:48.27 ID:l/ZHOnUY0

まずはエネルギーだ。五月に俺のエネルギーを分け与えねば。

俺は以前、三玖の体力が回復した経験を思い出した。

風太郎「五月、少し待て。今美味しいもの食わせてやるから」

五月「おいしいもの……?天ぷら蕎麦がいいです……」

美味しいという言葉に反応して、五月はうっすら目を開けた。

だが問題は……そのうまいものを絞り出せるかどうかだ。

五月は俺にとって良き友人だが、彼女を女として見たことはない。

風太郎(思い出せ……!五月の女の部分を……)

俺は必死に五月の枕みたいなお腹の感触を思い出していた。

↓1 勃起判定
コンマ50以上 勃起成功
コンマ49未満 勃起失敗
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 14:28:04.15 ID:om0YJTvKo
イケぇ!
153 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 14:35:27.66 ID:l/ZHOnUY0
風太郎「……」シコシコ

五月「美味しいごはん……まだですか……」

風太郎「駄目だぁー!。どうしても……勃たん……」

五月のお腹の感触の思い出では勃たなかった。

五月「……」

風太郎(このままでは五月がやばい!なんとかしなければ……)

↓1 どうしますか?
@夜のジャングルで水場を探す(ハイリスク・ハイリターン)
Aおしっこを飲ませる
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 14:37:50.97 ID:SSid68KVo
2
155 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 15:08:37.41 ID:l/ZHOnUY0

風太郎「かくなる上は……これしかない」

脱水症状で衰弱している五月の命をとりあえず保つ方法……

命の源である精液ほどのエネルギーはないが、とりあえず急場は凌ぐ水分の迅速な補給なら方法はある。

脱水時には真水より電解質の入ったポカリスエットなどの飲料が良いという。

その組成は凡そ失われた汗に似ており、さらに汗の組成は尿と類似している。

つまり、俺の尿は……

風太郎「五月、とりあえずポカリスエットを飲みたいか?」

五月「飲みたいです!」

風太郎「よし、それじゃあ口を開けろ」

五月「はい」

五月の前に、俺のポカリスエットのノズルを出した。
156 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 15:15:02.12 ID:l/ZHOnUY0

五月はもうろう状態のために、気がついていない。真面目な五月にこんなことをしたら、怒鳴られるかそのまま噛みちぎられてしまうかもしれない。

俺はゆっくり、五月の口の中にノズルを挿し込んだ。

風太郎「ゆっくり出すぞ、こぼすなよ」ジョボジョボ……

五月「んっ……んっ…」ゴクゴク

五月は物欲しそうに喉を鳴らしながら温かい水分を飲み下した。

風太郎「ふぅー……」ジョボジョボ……チョロチョロ……

五月「んくっ、んっ……ぷはっ……」

重度の脱水時にいきなり冷水を飲ませるとショックになる場合があるが、人肌に温まっているのもちょうどいい塩梅である。

五月「美味しかったぁ」

風太郎「そ、それは良かった……」

五月は満足そうに目を閉じて、すやすやと寝息をたて始めた。なんとか急場はしのいだが、残念ながら栄養分は含まれていない。

明日はなんとかこの腹ペコモンスターにご飯を与えねば。


第7日目 ステータス

三玖(フータロー……帰って来なかったけど、大丈夫かな)
精神力 6→5/10 体力 6/10 ※一緒にいないと精神力が徐々に低下していきます。

二乃(フー君を信じて待ちましょう。それが私達の努めよ)
精神力 7→6/10 体力 5/10

五月(お腹が減って力が出ません……)
精神力 2/10 体力 1/10


アイテム:サバイバルナイフ、医薬品キット
157 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 15:29:39.19 ID:l/ZHOnUY0

第8日目

風太郎「起きろ、五月。朝だぞ」

五月「ふぁい……あれ?なんで上杉君が……」

五月に小便を飲ませたあと俺たちは洞窟の中で抱き合うようにして眠った。

五月の冷えた体を温めるために止むを得なかったが、抱き枕のような感触に俺も安心して眠ることが出来た。

ここら辺はジャングルの奥地だ……危険な獣の足跡もあり、長居はしたくない。

キャンプ地に置き去りにした二乃と三玖のことも心配になる。

風太郎「助けに来たんだよ、一応」

五月「夢じゃなかった……」ポロポロ

風太郎「二乃も、三玖も無事だ。お前も無事で良かったよ」

五月「二人も!良かったですぅ……じゃあ一花は…!?一花と会いませでしたか!?」

風太郎「一花……」

五月「実は3日前まで私、一花と一緒にいたんです」
158 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 15:30:31.57 ID:l/ZHOnUY0

五月の口から衝撃的な言葉が飛び出した。一花が生きて漂着した。その事実に俺は飛び上がりそうになった。

風太郎「一花は…!無事なんだな!?」

五月「それが……わかりません。このジャングルに来てから一緒に過ごしていましたが……食べられるものが、ほとんど見つからなくて」

五月「私は動けなくなってしまって……一花が、ご飯探してくるからって言って」

五月「それっきり……私のせいですっ。私が、情けないから。私が、もっと体力があれば……!」

一花がこの近辺にいる。これは有力な情報だった。五月の食料も探し、一花も見つけなければならない。

やることは山積みだ。さらに、早く三玖達に俺たちの無事を伝えなければ。

風太郎「自分を責めるな、五月。一花なら大丈夫だ。あいつは逞しいからな。なんと言っても長女だ。絶対に無事だ。俺が探すから……お前はとりあえずここにいろ」

五月「……はい」

五月を洞窟に残して俺は外に出た。

ジャングルの奥は、鬱蒼としている。夜よりは危険は減っただろうが、ここらへんが危険な大型肉食獣の生息域なのは変わりない。

このエリアから三玖達のいるキャンプ地への往復は1日かかる。五月は歩いて動くこともできなさそうだ。

今の五月をこのまま放置することは出来ない……あいつらはなんとか頑張るだろう。信じよう。

五月を元気にしつつ、一花も探す。最初の行動はどうするべきかな……

↓1 何をしますか?
@食料を探す
A水場を探す
B一花を探す
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 15:31:43.17 ID:dlj8ylJUo
1
160 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 15:41:16.14 ID:l/ZHOnUY0
まずは飯だ。五月を元気にする必要がある。五月が元気になって歩けるようになれば、三玖や二乃のところに連れていける。

五月「上杉君、行かないでくださいっ。もうひとりは…・…怖いです」

洞窟から出た俺の足に五月がすがりついてきた。

風太郎「でも、ご飯が必要だろ。なんとかうまいもの獲ってくるから、おとなしく待ってろ」

五月「そう言って、一花は帰ってきませんでした」

ジャングルの奥から、奇妙な鳴き声がした。猿の鳴き声だと思うが、人間の断末魔にも聞こえて、鳥肌がたった。

俺達は無言でその場に固まっていた。

その鳴き声は二度としなかったが、嫌でも足がすくむ。しかし、動かないことにはふたりともここで野垂れ死ぬだけだ。

風太郎「行ってくるぞ。お前はここで待ってろ。そうだ。なにか食いたいものはあるか?」

五月「……焼き肉」

風太郎「は?」

五月「焼き肉が食べたいですぅ!」

風太郎「却下!」

無人島の食物(暫定)
捕獲レベル1 木の実、キノコ、芋虫、バッタ、蛙、野草、木の根っこ
捕獲レベル2 バナナ、山芋、カニ、貝、ネズミ、小型魚(釣り)、山菜
捕獲レベル3 野鳥(小)、中型魚(釣り)
捕獲レベル4 猪、野鳥(大)、猿、大型魚(釣り)
捕獲レベル5 虎、鰐、???

↓1 食べ物は何を狙いますか?(リストに無いものでも可です ※ジャングルの奥地なので釣りは難しいです)
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 15:58:53.02 ID:SSid68KVo
バナナ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 15:58:58.69 ID:P+vlfNUio
バナナ
163 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 17:43:30.64 ID:l/ZHOnUY0

風太郎(ここは無難に捕獲難易度の低いバナナを狙おう)

風太郎(甘いもの食べれば少しは元気になるだろ)

俺はジャングルの中でバナナの木を探した……

↓1 何を見つけましたか?
1-3:バナナ(1日分) 4-6:バナナ(2日分) 7-9:肉食動物の糞 0:人間の足跡
ゾロ目:上記+水場発見
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 17:47:25.22 ID:RHreqzczO
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/04(土) 18:16:00.69 ID:Plt+nmIZ0
ハッピーエンド狙った方が良質なエロ見れるから、ちゃんとした安価取りに行ってるのは面白いわ
166 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 18:18:12.60 ID:l/ZHOnUY0
ジャングルの中で注意深く耳を澄ます。向こう側から水の音がする。

俺は慎重に草木をかき分けて水の流れる音の方へと向かった……

小川が流れていた。水は澄んでいて、飲めそうだ。

小躍りした後にあたりを見渡すとバナナも少し生えていた。これで今日の飢えと乾きは凌げる。何と幸運な一日だ。

……

五月「美味しい〜〜!」

五月「空腹は最高の調味料といいますが、本当ですね。ただのバナナが、こんなに甘くて、美味しいなんて」

五月「それに、お水!くぅ〜〜!乾いた体に染み渡りますっ」ゴクゴク

五月の笑顔が見れた。それが何よりの幸せだ。

五月の体力と精神力が1回復した。

五月「ごちそうさまでした。それにしても上杉くんすごいですね。すっかりジャングルに適応しているじゃないですかっ」

風太郎「まあな。でもここまで本当にラッキー続きで。何はともあれ、お前らが無事で良かった」

五月は元気になってきた。もしかしたらこの危険地帯を抜け出して、一緒に三玖達の待つ安全なエリアまで帰れるかもしれない。

午後からはどうしよう……

↓1 何をしますか?
@さらに食料を探す
A一花を探す
B五月と一緒に三玖達の待つキャンプ地へ帰る
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 18:20:03.55 ID:kt+kmqNC0
3
168 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 18:43:06.30 ID:l/ZHOnUY0

風太郎「五月、立てるよな」

バナナを食べて体力を回復したのか、五月は立ち上がることが出来た。

風太郎「聞いてくれ。このエリアは危険だ。お前を探している最中、危険な動物の足跡を見つけた」

風太郎「三玖達が待つキャンプ地はここに比べて比較的安全だし、食料もそこそこある」

風太郎「早急にここを離れて、みんなのところへ帰ろう」

五月「駄目です」

風太郎「え?」

五月「一花がいます。この場所の近くに……私のために、食料を探しに行った一花が!」

風太郎「あ、あぁ……」

俺は目をそらした。そうだ。一花のことも考えねばならない。

五月「もしかしたら、今この瞬間にも一花がここにたくさんのご飯を持って帰ってきてくれるかもしれません」

五月「その時、私がいなければ……それに、元気になったら私も一花を探そうと思っていたんですっ」

風太郎「ま、待て!お前じゃ食料は見つけられないし、この危険なジャングルで猛獣と遭遇してしまうかもしれないんだぞ。俺が来るまで死にかけだったのは誰だよ!」

五月「ですがっ……!私のために、危険を犯している一花を放っておく訳にはいきません」

風太郎「馬鹿野郎、お前が探しても無理だ!お前は一刻も早く、三玖たちがいる安全なところに行かないと駄目なんだよ!」

五月「な、なんですって……」

五月は拳を強く握りながら、目を赤くして怒っていた。
169 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 18:45:08.67 ID:l/ZHOnUY0

風太郎(言い過ぎた……)

五月「三玖と二乃のことが心配なのはわかります。あなた一人でまずは帰って、私達の無事を伝えて下さい。私は、一花を見つけるまで、ここを動きませんっ!」

風太郎「わがまま言うな!」

五月「動きませんったら動きませんっ!」

やはり俺たちは相性が最悪なようだ……五月の奴、少し元気になった途端これだ……

どうするべきだ……五月を説得するか。それとも、俺一人で帰るか……いや、それは危なすぎる。中途半端に元気になった五月が、一花を探そうとしてまた行方不明になりかねん。

だが、二乃や三玖のことも心配だ……それに、確かに一花をこの危険なエリアに放置する訳にもいかない。

どれも大事だが、優先順位を決めなくては……

↓1 どうしますか?
@五月を説得して一緒に帰るように頑張る
A五月のワガママに付き合って一花を探すことにする(キャンプ地に帰るのは延期)
B五月を残してまずは三玖のところへ報告に戻る
Cその他自由
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 18:47:29.64 ID:xiodazRlO
2
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 18:50:17.99 ID:oCV4gfvxo
まぁ一花探した方がいいよね

いつ死体になるか分からないし
172 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:03:01.96 ID:l/ZHOnUY0

風太郎「はぁ〜〜〜」

五月「……」ムスッ

五月は頬を膨らませて怒っている。

風太郎「仕方ないな……一花と一緒に帰るか」ポリポリ

五月「!」パアッ

長男の悲しいサガだ……末っ子の我儘には弱い……

風太郎「だが約束してくれよ。次俺が帰ると言ったら、どんな状況であれ一緒に帰る事。今回だけだぞ」

風太郎「一花の事はお前と同じくらい大事だが、現実と向き合わないといけないこともある」

風太郎「俺がお前の安全を守れないと判断したら撤退するからな。いいな?」

五月「……はい」

五月はバツが悪そうに頷いた。

……

午後は五月を洞窟に残して一花の捜索を開始した。

頭の片隅には常に昨日の夜に見た大型肉食獣の足跡がよぎる……いつどこで奴と遭遇するかわからないのだ。

サバイバルナイフ一本でどうにかなる相手ではないだろう。

緊張しながら俺はジャングルの奥へと足を一歩進めた。

↓1 何を見つけましたか?
1-3:人間の足跡 4-6:木の実(1日分) 7-9:大型肉食獣の糞 0:虎
ゾロ目:一花発見!
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 19:03:48.08 ID:O019vLhs0
174 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:18:23.11 ID:l/ZHOnUY0

風太郎「うっ」

獣の濃い匂いがした。

一気に心拍数が跳ね上がった。ジャングルの奥の湿地だ……俺は動きを止めてあたりを見渡した。

気配がした。何かがいる。ジャングルの茂みの中に……

近くの地面にどす黒い糞が転がっていた。匂いの正体はこれだ。まだ乾いていない。つい先程まで、ここに何かがいた。

喉が異常に乾く。これ以上は進めない。本能が全力でサイレンを鳴らす。

今すぐに引き返せ。ここは人間の入っていい領域じゃない。

俺はゆっくり、後退りをするように、時間をかけてその場を離れた……

……

日が暮れた。ひどく疲労した。まだ十分にこのエリアを探しきれていないが、これ以上は危ない気がする……

一花は無事だろうか。こんな場所で、人間は長くは生きられないんじゃないか。嫌な予感だけがする……

一花が帰ってこなかったのは……もう……

……
175 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:19:57.89 ID:l/ZHOnUY0

五月「どうでしたか?」

風太郎「駄目だ、見つからなかった」

俺は五月の待つ洞窟に戻った。

五月「そうですか……」

五月はとても残念そうにうなだれた。

五月「でも、また明日がありますよね。今日はもう寝ましょうか」

五月はそういい、微笑んだ。胸が締め付けられる。これ以上、ここで、一花を探すのが正しいのか。俺は確信が持てなかった。

第8日目 ステータス

三玖(今日もフータロー、帰って来ない)
精神力 5→4/10 体力 6/10 ※一緒にいないと精神力が徐々に低下していきます。

二乃(探しにいくべきかしら?)
精神力 6→5/10 体力 5/10

五月(上杉くん……わがまま言ってごめんなさい……)
精神力 3/10 体力 2/10

176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/01/04(土) 19:20:14.77 ID:Plt+nmIZ0
oh・・・
177 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:32:18.19 ID:l/ZHOnUY0

第9日目 晴れ

五月「上杉くん、朝です。朝ですよ」

風太郎「ん……もう、朝か……」

昨日の捜索で相当精神に疲労が溜まっていたようだ。俺はぐっすり眠っていた。

五月「ですから……少し離れて下さい……そんなに抱きしめられると、痛いです……」

風太郎「わっ、わっ、あぁ、す、すまんっ」

小さな洞窟でなんとか二人が身を寄せあって入れるほどの広さしかない。

必然、俺達は密着して……気がついたら、俺は五月を枕のように抱きかかえていた。

五月「……///」
178 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:33:38.59 ID:l/ZHOnUY0

三玖たちと離れて3日目。相当心配していることだろう。あいつらのことも心配だ。だが、一花の事は頭を離れなかった。

ここで撤退したら、もう二度と会えないんじゃないか。そんな予感さえある。

だが、あれほど近くに獰猛な気配を感じさせられてしまうと……恐怖が、俺のすべてを飲み込んでしまいそうだ。

風太郎「五月……相談が……」

五月「そういえば昨日の夜、いい事を考えたんです」

風太郎「いいこと?」

五月「ええ。昔お母さんから聞いたことがあります。野生動物は火を恐れると。松明を持ちながら探せば、安全ですし、一花からも発見しやすいはずです!」

五月「それに火があれば、美味しいごはんも……!」

風太郎「ふむ……」

その提案は確かに一理ある。だが、問題は、火を起こすことができるかだ。

俺は昔、一花と倉庫に閉じ込められた時、木をこすることで火を起こせたこともある。あれと同じ道具を作って頑張れば……

だが、危険であることに変わりはないし、火を起こすのにも時間がかかる。一花を探すのに並行して食料も探さねばならない。

午前中はどうしますか?
↓1 
@頑張って火を起こしてみる(成功率50%、火があれば野生動物との遭遇率低下)
A一花を探しに出かける
B一花を諦めて撤退する

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 19:34:13.32 ID:J6VZe1+Qo
2
180 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:39:52.29 ID:l/ZHOnUY0

時間が惜しい。一刻も早く一花を探して、ここを立ち去りたい。

風太郎「却下。火を起こす自信がない。そんなことしている間に日が暮れちまう。早く一花見つけね―と」

五月「……そうです、よね」

風太郎「……一応、火起こしの道具だけは作っていくから。俺が捜索している間、お前が頑張って火を起こしてくれ」

五月「!」

可能性は少しでも上げておく。五月にもそろそろ仕事をしてもらわないとならない。

俺はチャチャッと乾燥した木の板と木の枝、蔦を使って原始的な道具を作った。奇跡を信じるしかない。でも、一花と閉じ込められたときも奇跡は起きた。

願うしかない。一花が無事であるという奇跡を。

俺は、再び、ジャングルの奥へと歩を進めた。

……

↓1 何を見つけましたか?

1-3:人間の足跡 4-6:キノコ(1日分) 7-9:虎 0:食べかけの死体
ゾロ目:一花発見!

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 19:40:04.26 ID:SSid68KVo
182 : ◆Apm3hr9XbLXp [saga]:2020/01/04(土) 19:45:37.38 ID:l/ZHOnUY0

ゆけどもゆけども、一花は見当たらない。人間の痕跡さえない。

こんな奥地に一花は本当にいるのだろうか。疑問さえ湧いてくる。

風太郎「一花ー……」

風太郎「一花ー……」

風太郎「好きだぞー……」

ジャングルの風がざわめくだけだった。そんな冗談を言えば、一花がひょっこり現れてくれるんじゃないか。そんなまじないにさえ縋りたくなる。

風太郎「ん?」

足元にキノコが生えていた。見た目は真っ白な松茸のような、なかなか大きめのキノコだ。

風太郎「キノコ……食えるかもしれないから持っていくか」

俺はキノコをゲットした。

午前中の捜索はそこで切り上げて、五月のいる洞窟へと戻った。あいつが火を起こす奇跡を見せてくれることを信じて……

↓1 五月の火起こし判定
ゾロ目で着火成功
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